磐梯山

「磐梯山」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

磐梯山」(2020/02/10 (月) 07:21:15) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

陸奥国 [[耶麻郡]] &ruby(はんたい){磐梯}山 &blanklink(大日本地誌大系第31巻){https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1179202} 149コマ目 #image(bandaisan.jpg, width=500) ※国立公文書館『新編会津風土記48』より #expand(500){{{ [[猪苗代城下>耶麻郡猪苗代城下]]の西北にあり、3峯並峙つ。 積翠空に挿み一郡の&ruby(いかん){偉觀}なり。中峯尤も高し。西を小磐梯といい、東を&ruby(あかはにやま){赤埴山}といいまた&ruby(みねやま){見祢山}と称す。 高306丈周15里。 絶頂に磐梯明神とて石の&ruby(そうし){叢祠}あり(磐梯神社も古はこの山上に鎮座ありという。その社跡なるも知べからず。本寺村恵日寺司なり)。常に登山の者なけれ共、毎年6月15日には祭ありて参詣多し。 &ruby(はんぷく){半腹}より上は路極て&ruby(けわ){崚}しく木を&ruby(すが){攀}るに非れば登るべからず。頂に至れば東は相馬岩城の海邊より、北は出羽国月山湯殿山まで遠く&ruby(えんあい){煙靄}の中に浮動し、&ruby(ちょうぼう){眺望}数郡の外に及ぶ。 かかる高山なれば山嵐常に&ruby(はげし){烈}く、草木地に&ruby(めぐ){蟠}り5、6月の頃まで残雪消尽きず。竹樹これにをされて根屈す(俗これを磐梯竹という。雪深き山に産する竹皆しかり)。 山上に&ruby(しゃくなげ){石楠花}多し。また一種の百合あり。ひとえの赤き花をつけ、上に向て開く。&ruby(けいよう){莖葉}短縮愛玩すべし。 東の半腹に沼9あり。周各30間計。 小磐梯の西に温泉湧出。味甘酸、頭痛・積聚・眼疾・諸蟲によしという。硫礬石を産す側に湯泉神社あり(何れの頃にか塩川組落合村鈴木金四郎という者草創すという。府下北小路町大久保播磨假にこれを司る)。 4郡第一の名山なれば、古より會津山と称し、故人の詠あり。 後撰集 藤原滋幹女 友則のむすめのみちの國へまかりけるにつかはしける >君をのみ しのふの里へ ゆくものを 會津の山の はるけきやなそ 千五百番歌合 法橋顯照 >ほくしかけ 鹿に会津の 山なれは いるにかひある さつら成けり 古今六帖 読人不知 >杖折して ゆかましものを 會津山 入よりまとふ 道としりせは 堀河百首 藤原仲実 >会津山 すそ野の原に ともしすと ほくしにひをそ かけ明しつる ---- -Google Map --[[磐梯山>https://goo.gl/maps/GqpmacUDF3fYGQoM6]] --[[赤埴山>https://goo.gl/maps/71WN951kAdEqgap26]] ※ついでに有名な歌を追加  万葉集 巻14 3426番 東歌 >会津嶺の 国をさ遠み 逢わなはば 偲びにせもと 紐結ばさね 参照:『[[万葉集「会津嶺の歌」>https://blog.goo.ne.jp/aizu01/e/cc4a0c1317033ed3cb6bd08314943b68]]』 }}}
陸奥国 [[耶麻郡]] &ruby(はんたい){磐梯}山 &blanklink(大日本地誌大系第31巻){https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1179202} 149コマ目 #image(bandaisan.jpg, width=500) ※国立公文書館『新編会津風土記48』より #expand(500){{{ [[猪苗代城下>耶麻郡猪苗代城下]]の西北にあり、3峯並峙つ。 積翠空に挿み一郡の&ruby(いかん){偉觀}なり。中峯尤も高し。西を小磐梯といい、東を&ruby(あかはにやま){赤埴山}といいまた&ruby(みねやま){見祢山}と称す。 高306丈・周15里。 絶頂に磐梯明神とて石の&ruby(そうし){叢祠}あり(磐梯神社も古はこの山上に鎮座ありという。その社跡なるも知べからず。本寺村恵日寺司なり)。常に登山の者なけれ共、毎年6月15日には祭ありて参詣多し。 &ruby(はんぷく){半腹}より上は路極て&ruby(けわ){崚}しく木を&ruby(すが){攀}るに非れば登るべからず。頂に至れば東は相馬岩城の海邊より、北は出羽国月山湯殿山まで遠く&ruby(えんあい){煙靄}の中に浮動し、&ruby(ちょうぼう){眺望}数郡の外に及ぶ。 かかる高山なれば山嵐常に&ruby(はげし){烈}く、草木地に&ruby(めぐ){蟠}り5、6月の頃まで残雪消尽きず。竹樹これにをされて根屈す(俗これを磐梯竹という。雪深き山に産する竹皆しかり)。 山上に&ruby(しゃくなげ){石楠花}多し。また一種の百合あり。ひとえの赤き花をつけ、上に向て開く。&ruby(けいよう){莖葉}短縮愛玩すべし。 東の半腹に沼9あり。周各30間計。 小磐梯の西に温泉湧出。味甘酸、頭痛・積聚・眼疾・諸蟲によしという。硫礬石を産す側に湯泉神社あり(何れの頃にか塩川組落合村鈴木金四郎という者草創すという。府下北小路町大久保播磨假にこれを司る)。 4郡第一の名山なれば、古より會津山と称し、故人の詠あり。 後撰集 藤原滋幹女 友則のむすめのみちの國へまかりけるにつかはしける >君をのみ しのふの里へ ゆくものを 會津の山の はるけきやなそ 千五百番歌合 法橋顯照 >ほくしかけ 鹿に会津の 山なれは いるにかひある さつら成けり 古今六帖 読人不知 >杖折して ゆかましものを 會津山 入よりまとふ 道としりせは 堀河百首 藤原仲実 >会津山 すそ野の原に ともしすと ほくしにひをそ かけ明しつる ---- -Google Map --[[磐梯山>https://goo.gl/maps/GqpmacUDF3fYGQoM6]] --[[赤埴山>https://goo.gl/maps/71WN951kAdEqgap26]] ※ついでに有名な歌を追加  万葉集 巻14 3426番 東歌 >会津嶺の 国をさ遠み 逢わなはば 偲びにせもと 紐結ばさね 参照:『[[万葉集「会津嶺の歌」>https://blog.goo.ne.jp/aizu01/e/cc4a0c1317033ed3cb6bd08314943b68]]』 }}}

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: