「触手と同棲」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
触手と同棲」を以下のとおり復元します。
いつもの通常営業のスマイルを湛えた古泉が俺の隣から一歩進み出て 
鍵を刺し込み自室のドアを開ける 
「ただいま帰りました」 
あれ?ただいま、って・・・こいつ一人暮らしじゃなかったっけ? 
誰か来てるのか?と思って部屋を覗き込むと 
狭い玄関への廊下をしゅるしゅると這い出てくる長い物体が見えた 
うおっ!?蛇か?と思って思わず身を引くと 
そいつは前に佇む古泉の足元へとするすると巻き付き 
まるで頬擦りでもするように制服のズボンの太腿辺りを撫で擦っている 
「・・・お前が言ってた見せたいものってコレか?」 
「はい、お察しの通りです。」 
太腿に絡みつく緑色の物体に古泉が指先でちょん、と触れると 
嬉しそうにその指先へと移動する 
「まるで意思があるみたいだな。」 
「ええ、そうなんですよ。こちらが言うことをちゃんと理解してるみたいなんです。 
ほら、お客様にご挨拶は?」 
肩口まで上げた古泉の指先に乗っかった緑色の物体には 
別に目があるわけでも口があるわけでもない 
それでも古泉の言葉を理解したらしいそいつは俺の顔を 
しばし見つめるとぺこりと頭らしき先端を下げた 
「ね、可愛いでしょう?」 
なぁ、古泉 
言いたいことは色々あるが 
俺はこの信じがたい状況をすんなり受け入れているお前が心配だよ

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