第71話 絶望の中の「光」

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。


ガンヘッド507『全てのガンヘッドとのオンラインが回復しました…!』
ブルックリン「本当か?」
ガンヘッド507『はい、太陽フレアが奴らの電波ジャックに穴をあけたみたいです…』
ブルックリン「どう言う事だ?」
ガンヘッド507『太陽活動の活発化と、何者かが人工的に太陽フレアを増幅した事によって、それでオンラインが回復した模様です…』
ブルックリン「状況は?」
ガンヘッド507『出撃したガンヘッドの1/4が敵超獣軍団と万能戦艦の爆撃により消失…残りのガンヘッドも戦闘可能な機体は30機を割りました…』
ガンヘッド507が冷厳な事実をブルックリンに報告する。
市街地での死傷者はガンヘッド部隊の誘導作業が功を成したのか、大半がシェルターに避難を完了していたので大事には至らなかった。
が、その時の超獣軍団とジャンボーの爆撃で100機近くあったガンヘッドは消失ないし大破、
戦闘可能なガンヘッドに至ってはブルックリンの乗る507号機を含めて3個中隊未満にまで減っていた…。


高倉(兄)「流石だな…戦車に毛が生えた程度のマシンでここまで持ちこたえるとはな…」

バダム帝国軍の高倉長官は、マザロン人と共同でガンヘッド部隊と応戦していたのだが、意外にも敵であるガンヘッド部隊がここまで戦えるのか?と感心していた様子であった。
実際高倉の言う通り、ガンヘッドは基本的に戦車に直立型戦闘形態に変形するシステムを付加しただけの戦車ロボットである。
しかしガンヘッドの真価は、AIが戦闘経験を積めば積むほど強くなると言う事と、マスターである人間がガンヘッドとコミュニケートを積む事によって予想外の力を発揮すると言う事にあった。
実際2年前の8JO島消滅事件でのガンヘッドとカイロン5との戦闘においては、カイロンの手足である戦闘ロボット「エアロボット」を追い込み、カイロンが逆転敗北したと報告書に書かれていたのを高倉は思い出した。

それ以来ガンヘッドは改良され、最早戦車に毛が生えただけと言う陰口が叩けないほどに進化していた。
動力も取り扱いが難しく、毒性の強いハイパーリキッドに変わって、超エネルギー蓄積物質「テキスメキシウム」に替えられ、
腕はプラズマブレード兼用の溶断破砕マニピュレーターに、ブースターも3回までの使用制限のあった化学燃料式で無く、使用回数無制限のプラズマブースターに換装されていた。
しかもAIもブルックリンの指揮する507号機と同じタイプになっており、戦闘能力はバダム帝国軍の兵器に匹敵するまでの存在になっていたのであった…。

高倉(兄)「出来れば我がバダム帝国軍に迎えたいが…無理なようだな!マザロン殿!!」
マザロン人「何だ?」
高倉(兄)「奴に…指揮機であるガンヘッド507に集中攻撃をかけろ!」
マザロン人「頭を潰すのか?判った…!」
するとマザロン人は、ブロッケン、ザイゴン、サボテンダーに合図を送る。狙いは勿論、ブルックリンのガンヘッド507だ。
ガンヘッド507と言うライオンさえ倒せば、後の残りは百匹の羊同然である。 高倉とマザロン人はそう判断したのだ…。

その時であった…。

「鉄砲頭共、加勢するぜ~!!」

凄まじい叫び声と共に、1個の巨大な石臼がマザロン達の後方から転がり込んだ。それはマザロン人とサボテンダーをなぎ倒すと、大きくジャンプしガンヘッド部隊を守るように立ちはだかったのである…。

ブルックリン「おい、鉄砲頭ってのは無いだろう?モチロン…!」
ガンヘッド部隊を「鉄砲頭」と言った張本人は、月から逃れてきた石臼怪獣モチロンであった。APPLE日本支部の地下格納庫から市街地に飛び出し、ガンヘッド部隊の危機に何とか間に合ったのだ…。


マザロン人「貴様…怪獣の分際で我々に歯向かうのか?」
モチロン「貴様達に御礼参りがしたくてな…」
マザロン人「御礼参りだと…?」
モチロン「俺より先に逝っちまったキララとムーンサンダー達が待ってるぜ…。地獄でな!!」
モチロンはテレパシーで、月での戦闘で仲間であったキララとムーンサンダーの死を受け取っていたのであった。その怒りの凄まじさが、巨大な石臼の全身からオーラとなって放たれる。

ブルックリン「仲間が…、死んだのか?」
モチロン「月の怪獣仲間だ…よくケンカしたけど、いい奴らだった…」
ブルックリン「判るぜ、その気持ち…俺の昔の盗賊仲間がカイロンで死んだ時も、お前と同じ思いをした…」
ガンヘッド507『私も同じです、モチロン殿…カイロンとの戦いで仲間のガンヘッドが破壊される無念さ…全く同じ思いです…』
モチロンとブルックリン、そしてガンヘッド507の「心」が一つに繋がった。心にすね傷を持つ者同志の無念さが彼らを一つに繋げたのであった…。

しかし…。

高倉(兄)「そろそろギルハカイダー殿の出番のようだな…」
オペレーター「ジャイアント・デビル、008港湾地区『シーシティ』海中にて待機中!!」
高倉(兄)「よし、ジャイアント・デビルを008市街地に突入させろ!」
オペレーター「イエッサー!」
高倉の命令がギルハカイダーの元にへと向かう…。

ガンヘッド507『レーダーに高エネルギー物体反応!』
ブルックリン「何処だ?!」
ガンヘッド507『008港湾地区から…RS装置搭載ロボットです!!』
ブルックリン「何だって?!」
そう言うな否や、シーシティと呼ばれる港湾地区の海沿いから、巨大な水しぶきを上げて赤茶けた色の巨大な遮光器土偶の姿のロボットが出現した。
それはゆっくりと008市街地に侵入し、そしてガンヘッド部隊とモチロンの前に降り立った…。

ギルハカイダー「退屈していた所だ…試運転には丁度いいかな?」
全身がコードに繋がれたコックピットで、ギルハカイダーが薄ら笑いを浮かべた。
遂に、ギルハカイダーの究極兵器が完成体として姿を見せたのだ。しかもその動力源は、008の都市管理センターの機密区画から盗まれたRS装置なのだ…。

最終戦争の神…アーマゲドンゴッド・ジャイアント・デビル。
サブローに粛清されたハカイダー3人衆の無念と、6番目のハカイダー…リョウに対する怨念を込めて、ついにプロフェッサー・ギルの遺産が008に降臨したのであった…。


竜天丸「降伏し、おとなしく死ね!」
竜海丸「貴様達を殺せば、ルチ将軍閣下と首領L…」
竜山丸「そして高倉の奴からタンマリとギャラが入ってくるんでな…」
アンチラ星人「そして、スマートブレインとやらからも、報奨金が入ってくる…」
天海山3兄弟とアンチラ星人が勝ち誇ったかのように言う…。

星司「高倉…長官…」
夕子「あの人が…008を…」
星司と夕子は、怒りと絶望と無念さで愕然としていた。
しかも相手が超光速ミサイルでゴルゴダ星に星司を特攻させようとした高倉長官だと聴いて、何重ものショックに襲われていたのであった…。

竜海丸「どうだね?お二人さん…」
竜山丸「身内に裏切り者が出た気分は…」
竜天丸「所詮、人間なんてこんなものよ!」
アンチラ星人「恨みと欲望に勝るものは無い!!」
天海山3兄弟『力のあるもの、優れたもののみが生き残る!それが自然の哲理!!』
自信に満ちあふれた表情で吠える天海山3兄弟とアンチラ星人。

アンチラ星人「そこのオルフェノク…貴様達も人間に絶望しているのだろう?」
ウルトラレーザーをチラつかせながらアンチラ星人が、巧とホースオルフェノク…木場に言う…。

巧「確かにな…」
突然巧が呟く。そして、驚く一同を振り払いよたよたと星司と夕子に向かって近づいた。

巧「だが…人には『陰』もあれば『光』もある」
最早、巧の身体は手の施しようの無いほど朽ち果てていた。
が、それを振り切るかのような気迫が巧の身体から放たれていたのであった。

ジュリー「あの人…死んでしまうわ…」
星夫「死ぬはずなんか無いよ!だってあの人は、仮面ライダーなんだ…!!」
ネムリン「そうだっちょ!奇跡を可能にする最高のヒーローだっちょ!!」
子供たちとネムリンが口々に言う。彼らも仮面ライダーギャレンのメッセージをダイレクトに受け取った口である。
それに星夫もジュリーも、番外とはいえブルースワットのメンバーである。
かつてブルースワットは、本部を破壊されても戦い続け、最後はスペースマフィアを壊滅に追い込んだのだ…。
ここでバダムの脅しに屈するようではショウやシグ、それにお父さん…大原博士に申し訳が経たない…、星夫はそう思ったのだ。勿論お母さん…冴子や妹の月子も同じである。

その時であった…。

『頑張れ!』
『負けるな!』
『この街を護ってくれ!』
『この国を護ってくれ!』
『地球を助けて!』
『月を助けて!』

008を含む大勢の人々の心の「声」が、星司と夕子とダン、そして巧の頭の中に届いたのであった…。

『そうなんだ!』
『負けちゃダメなんだ!』
『みんなが私たちを見守っている!!』
今度は病院の入り口からである。

天海山3兄弟「何だと?」
アンチラ星人「後ろか?!」
振り向きざま仕込み杖マシンガンとウルトラレーザーを乱射する天海山3兄弟とアンチラ星人…。
が、3つの影はそれを瞬時に振り切り、星司と夕子達の壁になるように立ちはだかった…。

アンチラ星人「貴様達は!」
天海山3兄弟「バイクロッサーに、宝忍ジャンヌ?!」
4人の殺し屋どもの楯となった者達は、兄弟戦士バイクロッサーと宝忍ジャンヌであった。
バイクロッサー・ケンはバスタークロスを構え、バイクロッサー・ギンはスリングフラッシャー、ジャンヌは忍者スーツ姿で日本刀を構えていた…。

ジャンヌ「確かに、人は過ちを犯すわ…私だってそうだった…」
ケン「でも、人の心は闇ばかりじゃない…」
ギン「闇の中にだって、光はあるんだ!」
一撃必殺の構えの3人。しかし、天海山3兄弟が嘲笑う。

竜天丸「フハハハハ、貴様達の豆鉄砲となまくら刀で俺達が倒せると思っているのか?」
竜海丸「俺達の来ている戦闘服はシルベール繊維で出来た、特製の戦闘服…」
竜山丸「そして、ルチ将軍閣下の偉大な頭脳で10倍にパワーアップしている!!」
天海山3兄弟が上着を放り投げながら脱いだ。すると「天」「海」「山」の文字が胸にこれ見よがしに描かれた金色の戦闘服が現れた…。

星司「これ見よがしに見せつけて、嬉しいのか…?」
その時星司が、天海山3兄弟に向かって言う。

竜天丸「何だと?」
星司「確かに貴様達は強いかもしれない…だが、貴様達にはかけている物がある…」
そしてさらに夕子と巧も言う。

夕子「それは『心』…そして心の『光』を見いだす力…」
巧「それがあるから、俺達は戦えるんだ…」
それを見たジャンヌは、悟ったように言う。

ジャンヌ「今、判ったわ…光を導くと言うのがどう言う事なのかが…」
そして何かに祈るような仕種を見せるジャンヌ。すると、ジャンヌの身体が眩く、そして柔らかな光に包まれる…。

天海山3兄弟「?」
アンチラ星人「何が起こると言うのだ…!」
困惑する天海山3兄弟とアンチラ星人。

その時、ジャンヌの掌に星のマークの入った小さなコイン状のプレートが出現した。
やがてそれはエメラルドグリーンの小さな水晶玉に変化した…。

ケン「まさか、あれは?」
ギン「アナザースターピース?!」
まさにそれは、神崎士郎と黒服青年が放ったアナザースターピースの一つであった。それが今、ジャンヌの手元にあるのだ…。

黒服青年『さあ、少女よ…スターピースに願いを込めるのだ…』
ガンバス大王『今のお前なら、この願いを正しい事に使うことができる…』
黒服青年とガンバス大王の心の声がジャンヌに響く。そしてジャンヌは、渾身の思いを込めて祈った…。

ジャンヌ「スターピース!星司さんと夕子さん、そして巧さんを助けて!そして、私たちの 思いをみんなに、みんなの思いを私たちに!!」



ゼネラル藤井「ハスラー教授が?!」
ミドリ「ゼネラル、フェアリーカーに乗って!」

ワンセブン破壊に駆け出して行ったハスラー教授とドクトルオーバーを見て、青山ミドリはミニカーサイズの車「フェアリーカー」を召還した。
そして、ゼネラルの手を引っ張るとクリスタルガラスの車体に手を触れた。すると、ミドリとゼネラルが見る見るうちに身体が小さくなり、フェアリーカーのシートに収まったのである。

ブライゾンガー「小娘とAPPLEの老耄が!」
Gモンス「奴らに集中攻撃だ!!」
ブライゾンガーとゴールデンモンス…魔神ゴーラが全てのデスターロボどもに指示を与える。
ヒラリと舞った透明ガラスのクラシックカーに、ビームやミサイルや銃弾の嵐が降り注ぐ…。

ゼネラル藤井「大丈夫かね?!ドリちゃん!」
ミドリ「平気です!」
フェアリーカーのステアリングを握りながら、ミドリは神掛かったかのようにデスターロボ軍団の攻撃を避けていた。
ゼネラルはそれを見て、実戦経験があるのかと一瞬思ったのであった…。

ガンテツ「ゼネラルとドリちゃんを守るんじゃ!」
ショウ「言われなくても判っている!」
そう言いながらショウとガンテツ、サラ、シグ、ザジの5人がディクテイターやレーザーライフルなどでデスターロボ軍団に攻撃を加える。
しかし、特殊なダイヤモンドで覆われた装甲を持ったゴールデンモンスと、ブライゾンガーの強力な魔力が立ちはだかり、次々と攻撃が弾き返されてしまっていた…。

ブライゾンガー「無駄だ、ネズミども…!」
Gモンス「我々は人間どもの悲しみ、嘆き、苦しみをエネルギーにしている…!我々がこの街に攻撃を加えれば加えるほど、私とブライゾンガーの力はより強力になるのだよ…!!」
嘲笑うように二人の魔神が吠える。
地上で超獣軍団とジャンボー、さらにジャイアント・デビルまで加わって破壊活動に勤しんでいるため、その時の人々の発する悲しみや嘆き、死の苦しみなどのマイナス精神エネルギーが充満していた。
ブライゾンガーとゴールデンモンスは、それをエネルギーとして破壊活動を行っているため、実質的に無敵と言えた。

スペードエース「クソッ!」
アリンガム将軍「どうだ?手も足も出ないだろうスペードエースよ…!」
一方のジャッカー電撃隊はと言うと、彼らも侵略ロボット軍団に手も足も出ない状態であった。
スペードエースはアリンガム将軍と一騎討ちの最中で、残りはアトミック魔女を初めとする連中が、ダイヤジャック、ハートクイン、クローバーキングの3人を翻弄していたのであった。

ハートクイン「ジャック、キング!」
ダイヤジャック「判っている!」
クローバーキング「援護だな!」
ハートクインの呼びかけに、ダイヤジャックとクローバーキングが答える。その目線はミドリとゼネラルの乗るフェアリーカーに一点が集中していた。

アトミック魔女「そうはさせないよ!」
すぐさまアトミック魔女が、バイオリンから殺人音波を奏でる。対サイボーグ用の殺人音波に、ジャッカーの4人が苦しむ。

三郎「ジャッカーのみんな!」
三郎はレーザーライフルのコンテナを開封すると、すぐさまハスラー教授とドクトルオーバー、そして侵略ロボット軍団に向けてレーザーを乱射した。

ドクトルオーバー「させるかよ、小僧!」
その時ドクトルオーバーの眼がカッと開いた。眼から怪光が光ると同時に念波が三郎に送られ、頭の中に激痛が走りレーザーライフルを落としてしまう。

ハスラー教授「いいぞ、オーバー!」
ドクトルオーバー「任せろ、ハスラーよ!」
邪魔者の三郎を食い止めた2人。
ターゲットは大原博士が作業をしているコンピュータールーム、そこにハスラー教授が破壊プログラムの入ったディスクをセットすれば、ワンセブンの電子頭脳にウイルスが侵入し、二度と目覚める事は無いのである…。

大原博士「あれに破壊プログラムが入っているのか?」
大原博士はハスラー教授が白衣から出したディスクを見て確信した。
今、コンピュータールームに超時空ネットワーク通信機が接続されており、回線を切り換えればハスラー教授がディスクをセットすると同時に、太陽フレアの「穴」を通じて超時空ネットワークそのものの息の根を止める事が出来る…。
しかし、タイミングを間違えたらワンセブンが「完全死」する危険性もあった。

ハスラー教授「ドクター大原、覚悟しろ!」
吠えるハスラー教授。

ミドリ「そうはさせないわ!」
その時ミドリとゼネラルが乗ったフェアリーカーが、ハスラー教授とドクトルオーバーの目の前に立ちはだかった。
すぐさま元の大きさに戻ったミドリとゼネラルの姿を見て、2人はビックリしてその場に急停止する。

ハスラー教授「邪魔するのか?小娘!」
ミドリ「あなたに、ワンセブンは破壊させないわ!」
ゼネラルの前に入って、立ちはだかるミドリ。その顔には怒りと悲しみと決意が同時に入っている。

ミドリ「ワンセブンは、三郎さんを待っていたのよ…!この時が来るのを…目覚めてあなた達のような人でなしの好き勝手にさせないために…!!」
その時、微かにミドリの全身がオーラに包まれた。

ブライゾンガー「何をしているハスラー!速く小娘を殺せ!!」
Gモンス「あの小娘は『光を導く者』に目覚めようとしている…今殺さなかったら我々が敗北するのだぞ…!!」
2人の魔神が喚く。

ドクターQ「ブライゾンガー!魔神ゴーラよ!!」
鉄の爪「この小娘はワシ等が片付ける!死刑!!」
ドクターQとアイアンクローが、ミドリに向かって鉄兜の怪光線と鉄の爪を放つ。

ショウ「させるかよ!!」
その時、全身傷だらけのショウがミドリとゼネラル、三郎と大原博士を護った。
怪光線と鉄の爪の攻撃を食らい、スワットアーマーがボロボロになる。さらにヘルメットにもダメージが入り、バイザーの右側が割れてショウの右目が露になる。

ガンテツ「ショウどん!」
サラ「ショウ!」
シグ「ショウ!」
ザジ「ショウさん!」
4人のブルースワットが一斉に叫ぶ。

ショウ「心配ないぜ…ほんの掠り傷だ…!」
殆ど気力でショウが立ち上がる。

ミドリ「ショウさん…」
その時ミドリは、ショウの魂の叫びと、街の人々の心の声を同時に聴いたような気がしたのであった…。

そして…。

ドクターQ「何じゃ?」
鉄の爪「この光は??」
デスター一味は、APPLE日本支部の内部が光に包まれたのを見て一様に驚いていた。
特にブライゾンガーとゴールデンモンスは、その光の感じによからぬものを感じていたのであった…。

ブライゾンガー「まさか…?」

それは、宝忍ジャンヌがアナザースターピースに願いをかけた時に生じた現象が届いた証であった…。
そしてそれを証明するかのように、ミドリの身体が柔らかな光に包まれたのであった。

その時、ゼネラルは呆然としながらディスクを持っているハスラー教授の姿を見逃さなかった。

ゼネラル藤井「今だ!」
咄嗟にゼネラルがハスラー教授のディスクを掠め取った。

ハスラー教授「Oh!No!!」
ゼネラル藤井「大原君!!」
すかさずゼネラルがディスクを大原博士に向けて投げる。それを両手でキャッチする大原博士。

大原博士「有り難うございます、ゼネラル!」
ディスクを受け取った大原博士は、すぐさま超時空ネットワークを起動させる。
ディスプレイには全世界の核兵器配備基地がオンラインされているのを示していた。
そして、ハスラー教授のディスクがインストールされると、そのオンラインのCGが忽ちの内に糸を引くように消えて行った…。

ブライゾンガー「おのれ、老耄!!」
頭に来たブライゾンガーが、杖をゼネラルに向けた。杖の先から放たれる電光の如き怪光線…。

しかし、その光線もスターピースから発せられた力の影響だろうか、ゼネラルの目の前で見えない障壁となってブライゾンガーの攻撃をブロックする。

ブライゾンガー「クソッ!」
悔しがるブライゾンガー。


さらに地上では、万能戦艦ジャンボーがその影響を受けていた。

オペレーターA「超時空ネットワーク、システムダウン!」
高倉(兄)「どう言う事だ?!」
オペレーターB「008の中から発せられる『光』の影響と太陽フレア、それに何者かが破壊プログラムを送り込んだ事で我々の回線が接続不可になりました!!」
オペレーターC「バダム各陣営との交信、完全に途絶しました!!」
高倉(兄)「ルチ将軍とコンタクトは取れるのか?!」
オペレーターC「全く不可能です!」
高倉(兄)「何と言う事だ!!」
バダム帝国軍の高倉長官は、キャプテンシートを拳で叩きながら悔しがった。

バダム帝国軍…いや、バダム陣営にとって超時空ネットワークは万能の通信システムであった。
このシステムが余りにも万能すぎたので、彼らは通信手段を全面的にこれに依存してしまい、既存の通信システムをないがしろにしたツケがここに来て一気に回ってしまったのだ。
これこそがハラッパ国でMACの長官にブラッドレー博士が語った「天才のセキュリティーホール」であった。
ルチ将軍は自分の才能に溺れる余り、重大な落とし穴を見逃してしまったのだ。
さらにはハスラー教授が対ワンセブン用に作った破壊プログラムまで利用されてしまい、スターピースの奇跡も後押しして彼らの誇るネットワークは完全に息の根を止められたのであった…。


一方、宝忍ジャンヌの願いを受けた当事者達は…。

ジャンヌ「あなたは…?」
優衣「私は『光を守護する者』です…」
ジャンヌが見ていたのは、ミラーワールドに閉じ込められたままの神崎優衣その人であった。さらにその横には白服と黒服の青年、それにガンバス大王までいたのであった…。

今そこにいたのはジャンヌと青山ミドリ、北斗星司と南夕子、梅津ダン、乾巧、そして倒れている南三郎の7人であった…。

白服青年「少女よ…君の願いをスターピースは聞き届けた…」
黒服青年「君は人々の心の中の『光』を、戦士達を癒す力を得たのだ…」
ジャンヌ「癒す…力…?」
ガンバス大王「既に同じような力を持った者が一人いるが、君の持つ力はその者と全く同じじゃ…。
死者こそ生き返らせないが、傷ついた戦士達…人間だけで無くロボットも含めて、その身体と心の傷を癒す力…。それが君の力じゃ…」
ガンバス大王の詞に、ジャンヌは頷いていた。

ガンバス大王「それに、ドリちゃん…」
ミドリ「何ですか?ガンバス大王…」
ガンバス大王「君には人々の心の中の『光』を戦士達の力に変える能力を授けた…」
黒服青年「君の持っているドリームボールをかざせば、心の中の『光』がドリームボールに集まり、戦士達の力を一時的にであるがパワーアップ出来るのだ…」
ミドリは唖然としていた。自分にそんな力があるなんて…、と言うような表情であった。

優衣「ガンバス大王があなたをゼリアン王女と間違えたのは、姿形が似ているだけじゃないわ…。」
白服青年「それは君に、人々の心の中の『光』を見いだす力があったからこそ…」
黒服青年「そして、北斗星司君と南夕子君…乾君もそうだ…」
ガンバス大王「それに、ダン少年と三郎少年もじゃ…」
北斗星司と南夕子も、ただ呆然と頷いていた。そして巧もそうだった。

巧「俺の身体は…?」
黒服青年「君を蝕んだ灰化現象は、もう起こる事は無い…」
白服青年「君は、異形の者とそうでない者を繋ぐ存在…」
優衣「あなたは、まだ死んではならないの…」
二人の青年と優衣の言うように、巧の身体はすっかり元通りになっていたのであった。灰化現象も収まり、体中から走っていた苦しみは完全に癒えていたのだ。

優衣「星司さんと夕子さん…」
星司&夕子「?」
優衣「あなた方に、これを…」
そう言って優衣が手をかざす。すると、星司と夕子の指に再びウルトラリングがはまったのであった。

星司「ウルトラリング?」
夕子「もしかして?」
夕子の問いに優衣が頷く。

黒服青年「それと、三郎少年よ…」
三郎「はい…?」
黒服青年に言われるままに、頭を抑えながら三郎が立ち上がる。

黒服青年「君の大切な友達は、君の一声で再び目を覚ます…」
三郎「ワンセブンが…?」
頷く黒服青年。

ガンバス大王「そしてダン少年よ…」
ダン「え?」
ガンバス大王「君は、心の中の『光』を伝える力を得たのじゃ…」
ダン「心を…伝える?」
ガンバス大王「君はウルトラマンエースに『弟』として選ばれた少年じゃ…。彼らの思いを伝え、そして受け取るのが君の力じゃ…」
優しそうにガンバス大王がダンに語り継ぐ。

優衣「私たちの持つ、ほんの僅かな『力』ですが…どうか大切に使ってください…」
白服青年「そして、その力で大いなる意思の狂ったバトルファイトを食い止めて…」
黒服青年「いくつもに重なってしまった平行世界を開放し、そしてこの宇宙を救うのだ…」
ガンバス大王「頼むぞ、ドリちゃん…それに、諸君…」
そう言って神崎優衣と白服と黒服の青年、ガンバス大王の四人が彼らの目の前から消えたのであった…。

そして彼らは、それぞれの場所に戻っていたのであった…。


スカイ総合病院の一同は、宝忍ジャンヌを中心とした光の洪水が収まった頃であった。その洪水が収まると、周囲は再び静けさを取り戻したのであった。
ただ違う事と言えば、スクリーンに映っているのがルチ将軍の姿でなく、008の街で戦っているヒーロー達の戦う姿であった。
超獣軍団とジャンボーとジャイアント・デビルに立ち向かうガンヘッド部隊とモチロンの姿、地下エリアでデスター一味と戦っているブルースワットとジャッカー電撃隊、そして彼らであった…。

竜天丸「クソッ!」
竜海丸「これでは我等の立場は…」
竜山丸「かくなる上は、ここでまとめて奴らを血祭りに上げてくれる!」
アンチラ星人「手ぶらで帰ったら、ヤプールに会わせる顔がない…!」
狼狽し、最早自棄糞同然の4人…。

『待ちなされ!』
その時、入り口から声がした。
するとそこには、編笠を被り杖を構えた一人の年老いた行者が立っていた…。

竜天丸「貴様、何者だ…?」
行者「鬼退治の旅の者じゃ…」
竜山丸「鬼退治だと…?」
行者「貴様達のように、鉛の弾をばら蒔いて人を面白半分に殺める鬼どもを、退治して回っている者じゃ…」
竜海丸「小癪なジジイが…!」
その言い種に完全に頭に来た竜海丸が、仕込み杖マシンガンを行者に向けた。続いて竜天丸と竜山丸、アンチラ星人もマシンガンとウルトラレーザーを向ける。

『死ね!』
一斉に火を噴くマシンガンとレーザー。
しかし行者は、杖でマシンガンの銃弾を弾き飛ばし、アンチラ星人のレーザーも避けたのであった…。その姿に唖然とする4人の殺し屋ども…。

アンチラ星人「貴様…、一体何者だ?!」
すると行者は不敵な笑いを浮かべながら、編笠と着物を放り投げた…その姿に釘付けになる一同。

竜天丸「貴様、早川か?!」
その姿を見た竜天丸は、思い出したくもない男の名前を口走った…。

『さぁ?私はそんな名前の男じゃありませんよ…。日本で二番目…いや、三番目以下の極悪三兄弟さん…』
竜山丸「いや、違う…こいつは早川じゃない…!」
竜海丸「第一早川の奴が、こんな派手な背広を着て、ステッキなど持っているはずは無い…!」
竜天丸「すると貴様が、アイアンクローの言っていた…」
番場「そう、ジャッカー電撃隊行動隊長、番場壮吉…」
彼らの前に現れた行者の正体は、ジャッカー電撃隊行動隊長である番場壮吉その人であった…。その姿に唖然とする一同…。

ケン「番場さん…」
ギン「別件行動って…」
呆然とするバイクロッサー。

番場「まぁ、こう言う事さ…」
そう言って番場は指を鳴らす。

すると、轟音をあげながら銀色の一体のロボットが出現し、巧とホースオルフェノク…木場の目の前に降り立ったのであった…。

巧「オートバジン?」
それはオルフェノクの「王」との決戦の時、破壊されたはずであったオートバジンのバトルモードであった。
木場もオルフェノクの姿から人間の姿に戻り、呆然としながら見つめる。

番場「こいつを君に渡そうと思ってね…スマートブレインの目を盗んで修理するのに一苦労さ…」
笑いながら番場が言う。

竜天丸「おのれ!」
番場「ここは俺が引き受けた!バイクロッサーは子供たちを連れて地下エリアに急ぐんだ…!!」
ケン「判りました!」
ギン「行こう、兄さん!」
バイクロッサーとジャンヌが頷く。

番場「それに、啓太郎君!乾君に『あれ』を渡すんだ!」
啓太郎「『あれ』って?!」
番場「そうだ、それを在るべき所に…ファイズのベルトを!」
その詞を聞いて啓太郎は、スマートブレインのエンブレムの入ったトランクを開封する。
そして、巧に向かって投げる…。

啓太郎「たっくん!ベルトだよ!!」
巧「ああ…」
ベルトを受け取り、笑顔で頷く巧。

巧「こいつらは俺達で片付ける…!啓太郎と真里…木場とミナは逃げろ!!」
木場「判った、みんなの事は任せて!」
ミナ「気をつけてね、隆…」
真里「巧…」
ふと、真里と巧が見つめ合う。

巧「?」
真里「頑張ってね!」
笑顔で見送る真里。

アンチラ星人「おのれ、逃がさないぞ!」
バイクロッサーとジャンヌ、星司と夕子、そして木場達を追うアンチラ星人。
しかし、その前に巧が立ちはだかる…。

アンチラ星人「オルフェノクだろうが?貴様は…!」
呆れるアンチラ星人だが、巧は平然としている。

巧「違う、俺はオルフェノクじゃない…そして人間でも無い…」
アンチラ星人「すると貴様は何だと言うのだ…!」

その問いに、巧はこう答えた。

巧「俺は乾巧…仮面ライダーファイズだ!」
そう叫びながらファイズフォンを開き、変身コード「555」を打ち込み「Enter」キーを押す巧。

『スタンディングバイ!』
そして、空高くファイズフォンをかざし、巧は叫んだ。

巧「変身!」
すぐさまベルトにファイズフォンをセットする巧。

『コンプリート!』
電子音と共に、巧の全身が赤い光のラインに包まれる…。そしてその姿が、銀と黒に彩られたバトルスーツに包まれた戦士の姿に変わる…。

アンチラ星人「仮面ライダーだと言うのか?貴様は…」
その通りであった。巧は今、仮面ライダーファイズとして再び立ち上がったのだ…。
そしてすぐさま、ベルトの右にあるファイズポインターを手にする。

『レディ!』
ファイズフォンのミッションメモリーをセットし、ファイズポインターを右足に装着するファイズ。それを見てアンチラ星人は、ウルトラレーザーの出力を最大にセットする。

アンチラ星人「勝負だ!」
ファイズ「望むところだ…」
静かにファイズが言う。

『イクシードチャージ!』
ファイズフォンの「Enter」キーを再び押すファイズ。ベルトから流れるフォトンエネルギーが、足に装着されたファイズポインターに流れ込む…。

そして…ファイズがすぐさまジャンプする。宙を一回転し、ライダーキックを構える。
そのファイズの姿を、アンチラ星人の銃口が狙いをつける。

アンチラ星人「死ね!」
喚きながらトリガーを引くアンチラ星人。ウルトラレーザーからは高出力のレーザーが放出される。

だが、同時にファイズポインターからも赤いビームがアンチラ星人に向けて照射される。
その光が命中し、動けなくなってしまうアンチラ星人…そして必殺の一撃が、ファイズの顔面をかすめる…。

アンチラ星人「何故だ?」
悔しがるアンチラ星人。目の前に円錐状の赤い光が形成され、身動きが全く取れないでいる。

ファイズ「貴様とは、背負っている物が違う…!」
そう言い放ちながらファイズは、必殺のライダーキック…クリムゾンスマッシュをアンチラ星人に決めた。
ファイズのキックが円錐状のフォトンエネルギーとともにアンチラ星人に命中すると、すり抜けるようにファイズがアンチラ星人を背にして降り立つ。

アンチラ星人「グワァァァァッ!」
断末魔の叫びとともに、アンチラ星人は爆発炎上した。その骸に「φ」の文字が浮かぶ…。

番場「どうやら片づいたようだな…」
ファイズ「ああ、あんたの方は?」
番場「ご覧の通りさ…」
そう言って番場は指を差す。

そこには、天海山3兄弟が仲良くロープに吊され、いつのまにか晒者になっていたのであった…。

番場「急ごう…地下で俺の部下とブルースワット達が待っている…!」
ファイズ「そうだな…」
そう言うとファイズは、オートバジンの胸を押した。

『ビークルモード!』
オートバジンがバイクの姿に早変わりしファイズが跨がる。その後ろに番場が跨がると、オートバジンは二人を乗せてスカイ総合病院を立ち去ったのであった…。

竜天丸「クソッ…!」
竜海丸「奴は顔だけじゃない…やっている事まで早川そのものだ…!」
竜山丸「しかも、こんな姿にしてくれて…!」
串に刺された団子の如く仲良くロープに吊された天海山3兄弟は、呻きながらじたんだを踏んだ。
ルチ将軍がパワーアップしたシルベールスーツも、番場の前では役に立たなかったのだ…。
勿論、番場がサイボーグだと言う事もある。しかし、その負け方は余りにも無様過ぎたのだ…。

そしてご丁寧にも、番場は天海山3兄弟を吊したロープに垂れ幕を掲げていたのであった…。

『バダム極悪三兄弟、ご覧の通り…』

その姿が全宇宙の晒者になったのは言うまでもなかった…。


ギン「兄さん、何か来るよ!」
病院の外に出ていたバイクロッサー・ギンは、ケンローダーに乗り込もうとしていたバイクロッサー・ケンを呼び出した。

ケン「あれは…、ガンヘッド?!」
星夫「2機来るみたいだよ!」
ケンの顔を見て星夫が、目の前に近付いて来る2機のガンヘッドの姿を確認する。
1機は純白の、まるでスポーツカーを思わせるような曲面が特徴の車体で、もう1機は標準色である濃緑色の、通常型ガンヘッドを一回り大きくしたような重武装型であった。

ジャンヌ「マルハチとマルキューよ!」
宝忍ジャンヌが喜びの声を上げる。

星司「すると、ジャンヌさんの言っていた新型ガンヘッド…?」
ガンヘッド808『そうです、北斗さんたちは僕たちの姿を見るのが初めてでしたね…。僕はガンヘッド808、高速高機動型のガンヘッドです…』
ガンヘッド809『僕はガンヘッド809、ご覧の通りの重武装型です…』
ダン「すっげー、本物のガンヘッドだ…!」
間近で本物のガンヘッドを見てダンが感嘆する。そのダンの姿を、「ノーズ」と呼ばれるマルキューの釣り竿状複合センサーブームが覗き込んでいる。

ガンヘッド809『君は、梅津ダン君ですね…?』
ダン「うん、そうだよ…」
ガンヘッド809『僕のマスターになってくれませんか?』
ダン「えぇぇぇぇぇっ?!」
いきなりのお願いにダンはビックリした。そして周囲も呆気にとられている。

ダン「何で、僕が…?」
ガンヘッド809『君が、ウルトラマンエースの「弟」だからです…』
率直にマルキューが言う。

ガンヘッド809『僕のテレパシー通信システムが、君のテレパシーと波長が合ったんです…』
加代子「でも…だからって…」
ダンの横で困惑する加代子。

ガンヘッド809『加代子さんでしたね…無謀なお願いなのは判っています…。
でも僕達は、マスターである人間とコミュニケーションを交わす事によって、本来の力以上の能力を発揮出来るんです…』
夕子「それで、ダン君を?」
ガンヘッド809『そうです、夕子さん…』

そして暫くすると、ダンが夕子と加代子に話し始める。

ダン「夕子さん、姉ちゃん…」
夕子&加代子「?」
ダン「俺、やるよ…」
加代子「やるって…ガンヘッドに乗るって事?」
頷くダン。その顔には決意がこもっている。

ダン「確かに無茶かもしれないけど、俺やるよ…」
ジャンヌ「加代子さん…ダン君は私とマルハチ…星司さんと夕子さんで必ず護ります…」
星司「ジャンヌさん?」
ジャンヌ「いいでしょう、星司さん?」
その問いに星司も夕子も頷く。
そして、星司がゆっくりとダンに近づき、目線を会わせるようにしゃがみ込んだ。

星司「いいか?ダン…ガンヘッドに乗るって事は、死ぬ事だってあるって事を忘れるんじゃないんだぞ…」
ダン「判っているよ、北斗さん…」
決意の固いダン。そして夕焼けの空に、普通の人間には見えない星の光がダン…そして星司と夕子の目に焼き付けられる…。

ダン「ウルトラの星に誓って…エースの弟として…」
そう言うとダンは、マルキューの右腕に飛び乗る。それをマルキューがキャッチし、コックピットハッチにへと案内する。

ガンヘッド809『北斗隊員と南隊員も、僕の腕に乗って…!』
星司「判った…!」
夕子「判ったわ…!」
ダンがマルキューのコックピットに飛び込んだのを見て、星司と夕子もマルキューの腕に飛び乗る。

ジャンヌ「弟さんは、私たちとブルックリンさんで必ず護って見せます…!」
そう言ってジャンヌも、マルハチのコックピットに乗り込む。
そして、新たな「マスター」を得たマルキューと、ジャンヌが乗り込んだマルハチが星司と夕子を伴い、ガンヘッド部隊に合流すべくスカイ総合病院を後にした…。

暫くすると、アンチラ星人を倒し天海山3兄弟を晒者にした仮面ライダーファイズと番場壮吉がオートバジンに乗って現れた…。

星夫「番場さん?」
ジュリー「それに、あの仮面ライダーは…もしかして乾さん?」
真里「そうよ、あれが巧の本当の姿…仮面ライダーファイズよ…!」
ファイズの姿を見て真里が歓喜の声を上げる。啓太郎もミナも、そして木場もその姿を見て安堵する。その目の前でオートバジンが停車し、ファイズと番場が降りてくる。

番場「警察か、シグナルマンの奴が見ていたら反則キップ切られただろうな…。」
ここに来るまでノーヘル状態だったので、冗談半分に番場が笑う。

ファイズ「真里…啓太郎…」
真里「巧…」
啓太郎「たっくん…」
仮面の下で表情は判らなかったが、ファイズ…巧はその時笑顔であった。

ファイズ「あの戦車みたいな奴が…ガンヘッドなのか?」
番場「そうだ。ウルトラマンエースと、エースの弟も一緒だ…」
何もかもを見透かすように番場が言う。

ネムリン「ビッグワン、そろそろ行くっちょ!」
番場「そうだな…」
ケン「APPLE日本支部に…」
ギン「ブルースワットと、ジャッカー電撃隊が待っているんだ…」
決意を秘めながら、番場とバイクロッサーを含めた一同は夕日を見つめた。
最終更新:2013年03月09日 00:24
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。