第74話 復活の魔獣

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「♪バラが咲いた バラが咲いた 真赤なバラが~♪」
例の持ち手が2本ある変なギターを手に巽モンドは、歌声喫茶「ともしび」で自慢の喉を披露していた。
「 淋しかった ぼくの庭にバラが咲いた~♪」
持ち歌の「バラが咲いた」を 歌い終わるとと同時に客席から拍手が沸き上がった。
客A「いゃー、モンドさんの歌はいつ聞いてもいいねぇ」
客B「ほんと、惚れ惚れしちゃうわ」
モンド「フォフオフォ、どうじゃったかな、母さん?」
お客達に手を上げ応えながら、客席にいる妻・律子に尋ねた。
律子「相変わらず、いい声ねぇ、惚れ直しちゃうは」
モンド「フォフオフォ、そうじゃろ、そうじゃろ」
客A「よっ、熱いねぇーお二人さん!」
モンド「うるさいいわい(笑)」
律子「でも、父さん、マトイ達が街でレスキュー活動しているのに、こんなことしてていいのかしら?」
モンド「何、あいつらも、もう大人だ。いつまでも儂に頼ってばかりじゃいかん。これを機会に親離れしてもらわないとな。
それに、儂は母さんと一分、一秒でも一緒にいたいんじゃ」
律子「まぁ、ヤですよ。貴方たったら」
モンド「ホホホ、さぁ、2人の失われた時間を取り戻すために、今を謳歌しようじゃないか」
律子「そうですね」
客C「モンドさん、もう一曲歌ってくれよ」
モンド「よし、じゃあ『戦争を知らない子供達』をいきますか」
客「よっ、待ってました!」
拍手が起きる中、ギターを弾きはじめると、入り口の方から
「♪戦争が終わって 僕等は生れた~ 戦争を知らずに 僕等は育った♪」
と歌声が聞こえて来た。
モンド「むっ、豊かな声量、絶妙なこぶしまわし、何者じゃ?」
モンドを始め、お客達が入り口の方を注目すると、
カラオケオルグ「~僕等の名前を 覚えてほしい~ ♪戦争を知らない 子供たちさ~♪」
歌いながら現れたのはカラオケオルグだった。

カラオケオルグ「貴様が巽モンド、いや2本ネックのモンドだな!?」
モンド「貴様、その名を何故? お前は何者じゃ!?」
客A「なんだって!モンドさんが、あの新宿の伝説のシンガー、2本ネックのモンドだったのか!」
激動の1960年代、新宿にいた伝説のシンガー2本ネックのモンドが巽モンドと知り客席はどよめいた。
カラオケオルグ「俺はカラオケオルグ!伝説のシンガー2本ネックのモンドと勝負するためにやって来た!」
モンド「歌の勝負じゃと?」
カラオケオルグ「そうだ、5本勝負でどちらの歌が上手いか決めるのだ!そして、敗者は勝者に対しゴールデン街で三日三晩の飲み食いの代金を全て持つ!どうだ、この勝負受けるか!」
モンド「ゴールデン街で飲み食いか…面白い」
ゴールデン街の名を聞きモンドの目が光った。
律子「貴方…」
モンド「母さん、久しぶりに熱い血が滾って来たよ」
カラオケオルクルグ「おお、と言うことは!」
モンド「受けてやろう、カラオケオルグ!伝説のシンガー2本ネックのモンド、今限りの復活じゃ!」
その言葉を聞き、カラオケオルグとお客達は沸き立った!

カラオケオルグ「とゆう事で、2本ネックのモンド対カラオケオルグの歌勝負!♪パフパフ~♪」
鳴り者を鳴らすカラオケオルグ、沸き起こる拍手。
カラオケオルグ「では、この勝負のために招いた特別審査員を紹介します。
右からベータ-怪物のレコーラ-さん、コメットさん(2代目)のスティ先の声楽家、沢野公平さん、そして、そこらへんに突っ立ってた、ポリス星のシグナルマン=ポリス=コバーン以上の三名です」
レコーラ-・沢野「宜しくお願いします」
シグナルマン「本官の目の前で不正な審査は絶対に許さん。2人も正々堂々と勝負するように」
カラオケオルグ「で、審査方式は、特別審査員のみなさんの持ち点10ポイントとお客さん20名、各人1ポイントで1試合ごとに点数をつけてもらい、5試合の合計点で勝敗を決めたいと思います。
あっ、忘れてました、この試合の司会は竜宮城の亀山さんです!」
沸き起こる拍手
亀山「………」
律子「貴方がんばってね!」
モンド「任せておきなさい」
皮ジャン姿になったモンドは愛する妻にVサインを出した。


『大いなる意志』の力を得て復活した地球魔獣…その強大な力でギンガの森の結界は容易く破られ、紅蓮の炎で燃え上がっていた。
迎え撃った星獣もあっさり敗れ去り民達も生き残った者は一人もいなかった。

ゼイハブ「でだ、野郎ども!肝心のギンガマンどもは見つかったか?」
イリエス「こっちにはいませんでしたは」
ヤートット「こっちにもいやせん」
ヤートット2「右に同じ」
ヤートット「さらに同じ」
バットバス「こっちにもいねぇ」
ゼイハブ「ちっ、奴らはここにいねえか…」
報告を聞き、口惜しがるゼイハブ。
ゼイハブ「ギンガの森の連中は皆殺しにできたが、奴らを殺せなきゃ片手落ちもいいとこだ。
     野郎ども、奴らを探しに…」
「グガァァァァァァーーーー」
と言いかけたとき、地球魔獣が空を向かって吼えた。
バットバス「あいつ、なんか睨んでるみたいですぜ」
ゼイハブ「どうやら、ギンガマンの居場所が分かるみたいだな。おもしれぇ、やっちまいな」
ゼイハブが命ずると、地球魔獣は、エリアルベースIIの方角に向け光を放った。

「グオオォォォッ!」
地球魔獣の放った光がエリアルベースIIを直撃!
炎上し墜落していくエリアルベースII…。

「……はっ!」

ギンガレッド・リョウマが目を開けると、そこはエリアルベースのメディカルルームだった。

「夢か…」

窓の外を見ると、穏やかな青空が広がっている。
辺りを見るが誰もいない、リョウマの個室である…と、扉が開いて突然

「おいっ、リョウマ、大丈夫か!?」

…という声が聞こえたと思うと、オレンジ色のレスキュー服を着た男が入って来た。
「マトイ、マトイじゃないか!どうしてここへ?」
そう、その男はゴーレッド・巽マトイだった。
2人は闇王ギルそして暗闇獣と力を合わせて戦った仲である。
「いやぁ、ここにギンガマンがいるって聞いて来たんだ。」

XIGのチーム・シーガルと共にレスキュー活動を終えたゴーゴーファイブはそのままシーガルフローターでエリアルベースまで連れて来てもらったのだ。

「大丈夫ですかリョウマさん?」
マトイの入って来たドアから、高山我夢、そしてナガレ、ショウ、ダイモン、マツリが入って来る。
「あぁ、もう大丈夫だ」
そう言ってリョウマは体を動かしてみる。

「それにしても情けないなぁ、リョウマ」
「おいおい、それはないだろ……」
笑いながら冗談を言う2人だったが、突然、

『リョウマ…みんな……!』

突然リョウマのギンガブレスから声がする。すぐさまブレスを口元に近づけるリョウマ。
「その声はモーク、どうしたんだ!?」
『ギンガの森に、バルバンが攻めて来た!星獣たちが守ってくれているが、こののままじゃ危ない!』

「大変だ、早く行かないと!」
そう言って部屋を飛び出すリョウマ。
部屋を出ると、ヒュウガ、ハヤテ、ゴウキ、ヒカル、サヤがいた。
もちろん彼らにもモークの声は聞こえていたのだ。黙って頷く5人。
「よし、行こう、ギンガの森へ!」

「おい、ちょっと、待てよ!」
「待って下さい!」
やっと部屋から我夢と巽兄弟が出て来る。

「お前たちだけで大丈夫なのかよ?」
「…と言っても兄さん、ゴーゴーブレスは壊れちゃってボクたちは変身出来ないんだけど…」
ダイモンが弱々しく口を開く。
ゴーゴーブレスは先の戦いで破壊されてしまっている。
「くそっ、父さんさえいれば…全く父さんは何処にいるんだ!?」

巽モンドがカラオケオルグとカラオケ対決をしているなどと夢にも思わない5人。

「あ、そうだ、我夢さん、これ何とかなりませんか?」
「…え?」
いきなりナガレに話し掛けられ驚く我夢。
「う~ん、見てみないと分からないけど…とりあえずオレの部屋へ」
「よし、ナガレ、我夢、修理は任せるぞ!リョウマ、オレたちはゴーゴーブレスをさっさと直して、すぐ行く、それまで待っててくれ!」
「分かった!」
そう言ってリョウマとマトイは手を握り合った。


「グオォォォォッ!」
地球魔獣の吐く地球を腐らす酸が木々を溶かしていく。

「ガオォォォォッ!」
その地球魔獣へ炎の弾が直撃する。星獣ギンガレオンの火炎だ。
ギンガレオン、ギンガリラ、ギンガット、ギンガベリック、ゴウタウラス、
そしてギガバイタス、ギガフェニックス、ギガライノスが防衛線を張って地球魔獣の進行を拒んでいた。
横一列に並んだ5匹の星獣の攻撃が地球魔獣へと続いている。

その様子を地球魔獣の頭の上、荒くれ無敵城の中から見物しているバルバン一味。
「畜生、何をてこずってやがる、こうなりゃオレが!」
「待てバットバス、どうやらギンガマンはここにはいないようだ」
飛び出そうとするバットバスをゼイハブが止める。
「そうだ、ギンガマンがいなくては意味があるまい」
続いてシェリンダが言う。
「ヤツらが来るまでのんびり見物といこうや」
「しかし船長、大丈夫なのか?あっちは8匹もいやがるんだぜ?」
「そうだな、おい、イリエス、ちょっと行って来い!」
「はい、船長」
そう言ってイリエスは何やら呪文を唱え始めた。すると見る見るイリエスの体が大きくなって行く……。

地球魔獣の隣に巨大化したイリエスが出現する、最終形態・邪帝イリエスだ。
「キエェェアッ!」
ギガフェニックスがギガニックブーメランをイリエスに投げつける。
「ホホホホッ…」
しかし、妖術で跳ね返し、ギガフェニックスに直撃する。さらに地球魔獣の酸の息が星獣たちを襲う。

「星獣たちがピンチだ」
ギンガの森の中央、知恵の木モークの元にボック、オーギ、ミハルを始め森の民たちが集っていた。
「モークよ、もしもの時は再び石化し森を守る」
決意を固めるギンガの森の長老・オーギ。
「絶対リョウマたちが来てくれるボック!」
それに対しボックはみんなを元気付ける。

「グオォォォォッ!」
ギガライノスのギガンティスバスターが火を吹く。
だが微動だにしない地球魔獣。そのまま突進して、ギガライノスに襲い掛かろうとした、その時。

「ギンガルコン・轟旋風!」

突然、空から緑の疾風が降り注ぎ、地球魔獣は転倒する。リョウマたちギンガマン5人とヒュウガの乗ったギンガルコンがエリアルベースより到着したのだ。

「バルバン、許さん!」
『ギンガ転生!』
「騎士転生!」
ギンガマン、黒騎士に転生した6人はギンガルコンから大地に飛び降りる。

「銀河を貫く伝説の刃!星獣戦隊ギンガマン!」

ギンガマン…それは、勇気ある者のみに許された名誉ある戦士の称号である。

「現れやがったな、ギンガマン!船長、ここはオレに任せてくれぃ!」
「良かろう、バットバス!」
「行くぜ、野郎ども!」
荒くれ無敵城よりバットバスとバットバス魔人部隊バマース、ゴビース、ヂェンゾスが飛び降りてくる。

「リョウマ、ここはオレに任せて、魔獣と戦え!」
バットバスと魔人たちにブルライアットを構えて言うヒュウガ。
「兄さん、一人じゃ無茶だ!」
それを止めようとするギンガレッドだが…
「リョウマ!地球魔獣の強さはお前も知ってるだろう!?」
「兄さん、分かった、すぐに地球魔獣を倒して助けにくる、みんな、行くぞ!」
『おうっ!』

5人はそれぞれ星獣に飛び乗る。
ギンガレッドはギンガレオン、ギンガグリーンはギンガルコン、ギンガブルーはギンガリラ、ギンガイエローはギンクガベリック、ギンガピンクはギンガット。
そして自在剣・機刃を天に掲げて叫ぶ。
「大転生・銀獣!」
星獣たちの星からパワーが星獣に集結され、5体の星獣はギンセイ鋼で覆われた銀星獣に転生する。
そして銀星獣と1体になるギンガマン。
「銀火炎!」
銀星獣・ギンガレオンの口から灼熱の炎が放たれ、
「銀旋風!」
銀星獣・ギンガルコンの翼から烈風が、
「銀吹雪!」
銀星獣・ギンガリラの胸から凍てつく吹雪が、
「銀閃光!」
銀星獣・ギンガベリック、キンガットが星獣パワーを放つながら突進する。

「クワアァァァッ!!」
5体の合体攻撃に怯むイリエス。
「今だ、星獣合体!」
その隙に5体は1つとなり、銀河獣士ギンガイオーが誕生する。

一方、地上では黒騎士ヒュウガは4人の魔人によってピンチに陥っていた。
「くっ……!」
「1人で相手するなんて無理に決まってるだろぉ?」
ヒュウガを囲んで笑うバットバスら4人の魔人。
だが、次の瞬間。

『FINALVENT』

何処からともなく、その声が聞こえたかと思うと、高速で赤紫色の飛行物体が突進して来た。
「何…ぐぎゃあぁぁっ!」
ヂェンゾスがそれに気付いた時にはもう遅く、それは超高速で直撃した。
爆発四散するヂェンゾス。

その飛行物体…エビルダイバーから、飛び降りる仮面ライダーライア。

さらにバイクが突進して来てバマースを跳ね飛ばす。
「ぐおっ!?」
「お前らは…ブドーとサンバッシュはどうしたんだ!?」
そのバイク…Zブリンガーからゆっくりと降りる仮面ライダーZO。
「倒した!」
「へんっ、おもしれぇ、かかって来い!」

「あれは…よしっ!」
ライアはヒュウガの剣、ブルライアットを見てアドベントカードを取り出す。

『COPY VENT』

ライアがカードを装填すると右手にもう一本のブルライアットが現れた。
「その剣は!?」
ヒュウガはその剣を見て驚く。剣に関してライアはヒュウガに答えた。
「カードの力で作った剣だ!」

「うなれ、ギンガの光!超装甲、ギンガイオー!」
ギンガイオーは、ギンガの光を纏い1億2500万馬力のパワーを持つ超装光ギンガイオーとなった。

「リョウマ、魔獣は炎のアースで燃やし尽くすしか倒す方法がないぞ!」
「分かっている、ハヤテ。だが…」

「魔獣」は完全に消滅させなければ倒したことにはならない。
たとえかけらが1つでも残っていたとしたら、そこから復活することが出来るのだ。

「よし、ギガフェニックス、ギガライノス、ギガバイタス! みんなの力を合わせて、もう一度ギンガ大火炎を放つぞ!」
リョウマが叫んだ。
ギンガ大火炎とは、かつて地球魔獣を完全に焼き尽くした技である。3体の鋼星獣がギンガイオーの背後へと回る。

「なにか企んでいるわね…そうはさせないわよ!」
邪帝イリエスが触手を伸ばして超装光ギンガイオーを攻撃する。
地球魔獣はギガライノスに酸の息を浴びせた。

「グアアアァァッ!」
叫び声をあげ倒れるギガライノス。
「ギガライノス!」
助けるため動こうとする超装光ギンガイオーだが、触手に絡まれて動けない。

「ホッホッホ…もう終わりかしら?それっ!」
邪帝イリエスは、絡み付けた触手で超装光ギンガイオーを放り投げた。


歌声喫茶「ともしび」での巽モンドとカラオケオルグとの勝負は五分であった。
客たちの歓声が響いていく。
「現在のポイントは19対19、同点です、この最後の勝負で決まります!」
煽られながらも軽妙な司会を進めていく亀山。

と、その時凄い勢いで入り口のドアが開き、そこからモンドと同じくらいの年の男が現れた。
「こぉら!巽ぃ!」
その男はモンドに向かい怒鳴り始めた。
「おぉっと!ここで飛び入り参加者が現れたぁ!」
亀山が飛び入り参加者だと思い込みこんでいた。

「おおっ、乾じゃないか、お前さんもカラオケ勝負に参加したいのか?」
モンドはその男に微笑む。彼こそモンドのライバルでもある首都消防局の総監、乾謙二であった。

「巽ぃ、お前な、二日連続で東京にゴジラが現れたというのに呑気にカラオケなんぞに現を抜かされて…」
と、乾がモンドに説教を始めた。
「本官の許可なく世紀のカラオケ勝負の邪魔してはいかーん!」
シグナルマンが乾に近寄ってきた。
「なんだ、お前は、わしはなぁ、こんな非常時にカラオケしておる奴を引き返してきたのだぞ」
乾がシグナルマンに向かい怒鳴りつける。
「総監、いいんじゃないですの、こんな時だからこそ歌で人の心を癒す、最高ですよ」
律子が総監をなだめようとするが乾には聞こえていないようだ。

「巽、お前の息子達はゴーブレスを災魔に壊されて、今はG.U.A.R.Dの基地、エリアルベースで修理していると連絡が入ったのだぞ!」
乾がマトイ達の現状を話すと…。
「まったくマトイ達もかわっとらんの、ではわしが出張ってくるか…」
乾の言葉にモンドが我に返ったようだ。

「おおっ、巽その気になったか」
我に返ったモンドを見て乾がほっとする。
「おい、巽、俺との勝負を逃げる気か!」
カラオケオルグがモンドが逃げようとしていると思っていた。
「カラオケオルグ、お前さんとの勝負は平和になるまでお預けだ、それまで歌声を鍛えていろ」
モンドはカラオケオルグに向かい再戦を誓った。
「あなた、マトイ達に私からもよろしく言っておいて」
律子がモンドに向かって言う。
「ああ、いっておくよ、それじゃあ、律子、みんな、次の勝負を楽しみに待ってろな」
と、モンドは「ともしび」から去っていた。

カラオケ勝負は亀山の一言で閉められた。
「さぁ、この勝負、次はバダムが倒され平和が戻った日までお預けになりました、次会う日までごきげんよう!」


一方、地上での戦いは…。
『ブルライアット!』
ヒュウガとライアの2つのブルライアットから放たれた光弾がバットバスを襲う。
しかしバットバスは手に持った巨大な斧でその攻撃を弾いた。

ライアのコピーベントの能力を見たゴビースはニヤリと笑いながら言った。
「ほぅ、お前もそんなことが出来るのか…」
「何…?」
続いてライアは「スイングベント」のカードをエビルバイザーに装填する…と同時に、ゴビースが叫んだ。
「ライアモード!」
するとゴビースの額の色が赤紫に変わる。
「エビルウィップ!」
そしていつの間にかゴビースの手に現れたムチが、同じくムチを構えたライアを襲った。
「うわっ!」
「くくく…どうだ自分自身の武器の味は…」

そしてZOもバマースの砲撃に身動きが取れなくなっていた。

「リョウマ、ヒュウガたちもピンチよ!」
起き上がった超装甲ギンガイオーの中にサヤの声が響く。
「分かっている、でもギンガ大火炎が使えない!」
「でもリョウマ…ここままだと…」
「しかし、今、魔獣を倒しても意味がない!」

『いや、倒すんだ』
その時5人にモークの声が届いた。
『星獣たちがそう言っている』
「え…ギンガレオンたちが…?」
そう言ってリョウマは目を閉じて星獣の声を聞く。
「…ギンガレオン、何か策があるんだな。分かった、やってみる!いくぞ、みんな!」
「おぅっ!」

「いくぞ地球魔獣、イリエス!」
超銀凱剣を2体に向けて構える超装甲ギンガイオー、その後ろに鋼星獣が続く。
「無駄だ!」
地球魔獣の上でゼイハブが声を上げ、同時に地球魔獣が突進を始めた。
だがそれは、ギガバイタスの一斉砲撃によって食い止められる。
続いてギガフェニックスとギガライノスの合体攻撃がイリエス、地球魔獣を襲う。
「トドメだ、銀河獣王無尽斬り!」
飛び上がった超装甲ギンガイオーが放った必殺剣技が2体を切り裂いた。

超銀凱剣によって切り裂かれバラバラの肉片となった地球魔獣…
だが、そのまま放置していたままでは再び蘇ってしまう…
と、その時、魔獣の肉片が飛び上がり超装甲ギンガイオーに張り付いたのだ。
「!?」
これに驚いたのはリョウマたち5人だ。
「まさか…」

かつてバルバンの魔人の吐く毒ガスが街を覆い尽くそうとした時、星獣たちはその毒ガスを体内に吸い込み、人々を救ったことがあった。
その時と同じことをしようとしているのだ。
「やめるんだ、ギンガレオン、そんなことをしたら…うわぁっ!」
必死に止めようとする5人だが、外に投げ出されてしまった。

そんなことをしたらどうなるかは、リョウマたちだけではなく星獣たちも知っているだろう。
魔獣の瘴気の気配が辺りから完全になくなった時、1つの巨大な石像が出来上がっていた。

「チッ…地球魔獣を失ったが、星獣を倒せたので良しとするか…」
石像となった超装甲ギンガイオーの前で立ち尽くす5人の前に、倒される前に地球魔獣の要塞から脱出していたゼイハブとシェリンダが立ち塞がった。
「ゼイハブ、許さんっ1」
「フンッ…そんなこと言ってられるのも今のうちだけだ…見ろ!」
ゼイハブは、空を指差す。
見上げると、赤い光がこちらに向かって飛んで来ている…。
「いい所にやって来てくれるなぁ、義兄弟!」

そう、それは月から地球に向かって飛来するグレゴリとゲルマディクスだった…。


エリアルベースの一室、そこでは我夢とナガレがゴーブレスを修理していたが思ったより進まない。

「思ったよりも損傷が激しいですね」
我夢がゴーブレスを見ながら頭を抱える。
「こんな時に父さんがいてくれたら…」
ナガレが落ち込んでいると部屋のドアが開いた。

「おっ、ナガレ、こんなところにおったのか」
「父さん!」
入ってきたのは巽モンドであった。
「どれどれ、ゴーブレスを見せてみろ」
モンドはゴーブレスを手に取るとまじまじと見た。
「よし、ここはワシの言うとおりにすれば直るぞ」
「ありがとう、父さん!」
「巽博士、助かります!」
早速三人は修理を再開した。

数分後、ゴーブレスの修理が終わり巽兄弟に手渡された。

「父さん、やっぱり僕たちの事がわかったんだね!」
「やっぱ親父は凄いよ!」
「よかった…私たち一時はどうなるかと思っていたけど」
「お前たち、早速いくぞ!着装!」
マトイの合図で一同はゴーゴーファイブへと着装した。

「既にゴーライナーも救急マシンも準備は出来ておる、いつでもいけるぞ!」
「ありがとう、これで百人力ね!」
マツリが嬉しそうに言う。
「おや、そういえば我夢は?」
マトイが我夢がいない事に気づく。
「我夢ならなんか渡したい物があるってジオベースから連絡が入って、そこへ行ったよ」
我夢と一緒に修理をしていたナガレが答える。
「そうか、俺たちが我夢の分まで戦おうぜ、それにリョウマたちも待っている、急ごう!」
「おう!」
「ゴーライナー発進!」
五人は早速、ギンガの森へ向かった。

「マトイ、ナガレ、ショウ、ダイモン、マツリ、地球の平和はお前たちにかかっておるぞ…」
モンドはそういうと部屋を後にした。


「グギャァァァァ!」
ゲルマディクスが地上に降り立つとともに石像と化したギンガイオーを向いて雄たけびをあげた。

「おう、兄弟、やってきたぜ」
「グレゴリ、ギンガイオーをゆっくり料理してやれ」
「おう、ギンガイオー、ここで終わりだ」
ゼイハブの言われるままにゲルマディクスがギンガイオーに炎を放とうとしたとき、

「ライナーキック!」
「グギャァァァ!」
突如、白いロボットがゲルマディクスにとび蹴りを喰らわせる。
「て、てめぇ邪魔する気か!」
グレゴリがそのロボットを見て叫ぶ。
「さあ、貴様の相手はこのライナーボーイだ!」
そのロボットは救急戦隊の人工知能搭載ロボ、ライナーボーイだ!

「まずはてめぇからだ、やっちまえ!」
「グギャァァァ!」
ゲルマディクスはライナーボーイに連続でエネルギー光線を吐く。
「うわぁぁぁ!!」
ライナーボーイはブラスターシールドで防ぐが、エネルギー光線で吹き飛ばされる。
「ここまでかぁ、じゃもう一発お見舞いしてやるぜ!」
ゲルマディクスがライナーボーイに再びエネルギー光線を撃とうとした時…。

「ラダーボンバー!」
ゲルマディクスにパンチが打ち込まれる。
「また邪魔が入ったか」
グレゴリがその方向を見るともう一機の巨大ロボがいた。
「ゴーゴーファイブ、遅かったじゃないか」
その巨大ロボはゴーゴーファイブの巨大ロボ、ビクトリーロボだ!
「リョウマ、助けにきたぜ!」
ゴーレッドがギンガマンを向く。
「マトイ、来てくれると思ったよ」
リョウマがビクトリーロボを見てほっとした。

「なら俺も行くしかねぇな…」
グレゴリはゲルマディクスの背中から飛び降りると巨大化した。
「よし、俺たちの気合を奴らに見せてやるぜ、ブレーバーソード!」
ビクトリーロボは必殺剣、ブレーバーソードを構えた。

ゴビースの強烈な鞭攻撃に立ちすくむライアだったが、その時、何かに気づいたようだ。
「それだ!」
再び立ちあがったライアはカードを装填する。
『FINAL VENT』
契約モンスター、エビルダイバーが現れ、ライアが飛び乗る。
「馬鹿め、気でも狂ったのか?ライアモード!」
ゴビースもエビルダイバーを出し、それに乗るが、
ライアの向かったのはゴビースでは無かった。
「ど、どこへ向かったんだ?」
コピーエビルダイバーの上で慌てふためくゴビース。

「グォォォォォ…」
ライアが狙ったのはゴビースではなく、ZOを襲っていたバマースであった。
その一撃でバマースは爆発の中へ消えていった。

「ば、バマース!」
ゴビースが気づいた時には既にバマースは倒されていた。
その爆炎から現れたのはライアではなくZOだった。

「裏をかいたとでもいうのか?」
「ZOキック!」
「俺のコピー能力を逆に利用するとは…グワァァァァ!」
ZOの必殺技、ZOキックによりゴビースはコピーエビルダイバーから落とされ、落下の衝撃で爆発を起こした。

「ライア、あとはバットバスだけだ」
「ああ、急ごう」
二人はブルブラックの元へ急いだ。

「くらえぇぇぇぇっ!」
ゴーレッドが気合の入った声で叫び、ビクトリーロボが必殺剣ブレイバーソードを振り下ろす。
そしてグレゴリの胴を薙ぐ。
「グハッ…おのれえぇっ、ゲルマディクス!」
「グアォォォォッ!」
グレゴリの号令でゲルマディクスが突進、ビクトリーロボは吹き飛ばされる。

「あぁっ、ゴーゴーファイブ!」
その様子を地上から見ていたリョウマが声をあげる…だが、
「余所見してる暇はねぇぜ!」
「お前たちの相手は、私達だ!」
ゼイハブ、そしてシェリンダがギンガマンたちに襲い掛かる。

しかし、そこへ…。
「ぐわあぁぁぁっ!」
情けない悲鳴を上げながらバットバスが吹き飛ばされて来た。
「なにぃっ!?」
飛ばされて来た方向を見ると、剣を構えたヒュウガと仮面ライダーZOとライアがいた。
「リョウマ、一気にいくぞ!」
「兄さん!分かった!」

「死ねぇっ、ギンガグリーンッ!」
「来い、シェリンダ!」
2人が衝突する…次の瞬間、風を切る音と肉を斬る鈍い音がした。
そして倒れたのはシェリンダ、立ち尽くすのはギンガグリーンだった。

「キバアロー!」
ギンガピンクの持つ自在剣機刃から光の矢が放たれる。
「ふんっ!」
バットバスは手に持った斧でその矢を弾いてしまった。
「はああぁぁっ!」
だが、そこへZOのZOキックが炸裂、斧は破壊される。
「今だ、銀河の戦光!」
さらにそこへギンガの光を身にまとったギンガピンクとギンガイエローがバットバス目掛けて走り込んでくる。
光の球となった2人に貫かれたバットバスは爆発四散した。

「くらえぇっ!」
ゼイハブの砲撃が次々と襲い掛かる。
「星撃波っ!」
ギンガレッドは閃光星獣剣からのエネルギー弾でその攻撃を相殺する。
「獣撃破!」
強化獣撃棒を構えるギンガブルー、さらにライアがカードを装填する。
『コピーベント』
「ダブル獣撃破!!」
2つの強化獣撃棒から放たれた衝撃弾がゼイハブに衝突。
「黒の一撃!」
さらに黒騎士ヒュウガのブルライアットがゼイハブを切り裂く。
「トドメだ、獣火一閃!!」
「ぐあぁぁぁっ!」
閃光星獣剣と獣装の爪の両方向から切り裂かれゼイハブは爆死した。


バルバンの最期を見届けたギンガマンだったが…。
「うわあぁぁぁぁっ!」
ゴーゴーファイブの絶叫がギンガの森に響く。

ビクトリーロボはグレゴリとゲルマディクスの攻撃に地に伏していた。
「ゴーゴーファイブ!」
「リョウマ、全員のアースをぶつけて動きを止めるんだ!」
「分かった、兄さん!くらえっ!!」
リョウマたち6人は最大限の力でアースを放ちグレゴリとゲルマディクスを攻撃する。
だがグレゴリたちは虫に刺された程度にしか効いてないようだ。
「ふん…星獣のいないお前たちに何ができる!かぁっ!」
グレゴリの吐いた衝撃波がギンガマンを吹き飛ばす。
「うわあぁぁぁぁっ!」

「まずは、このガラクタからだ!やれ、ゲルマディクス!」
グレゴリの命令でゲルマディクスがビクトリーロボを押しつぶそうとしたその時…!

突如、数十、数百にも及ぶであろうミサイルが2体に降り注いだ。
「グアァァァァッ!」
「どわっ…何だ!?」

「あれは…!」
リョウマたちが見上げると、XIGファイター数機が高速で下降してきた。
「梶尾さん、後はお願いします!」
「分かった我夢、北田、大河原行くぞ!」
チーム・ライトニングのファイターSTとGTがグレゴリとゲルマディクスを再度攻撃する。

我夢の乗ったファイターEXはギンガマンのいる方へと飛んでいく。
よく見るとそのEXは、いつもと違っていて、機体上にパラボナのような物が付いていた。

『ギンガマンの皆さん、アースを放って下さい!』
「その声は…我夢か!どーいうことだ?」
『これは…アース増幅装置、多分みなさんも知っているはずです』
「アース増幅装置って…確か…」

アース増幅装置とはギンガマンがメガレンジャーと共闘した時に使用されたものでINETの久保田博士が作ったものだ。

『ジオベースに行って、INETにデータを提供してもらって作ってみたんです』
「へぇ~、そうなのか」
と軽く感心するギンガイエロー。それがどれだけ凄いことか、ギンガマンにはイマイチ理解出来ないようだ。

「よし、もう1度アースを放とう!」
「いや、リョウマ、ただアースを増幅させるだけでは勝てない」
「じゃあ兄さん、どうすれば…」
「任せろ、ゴウタウラスーッ!」
ヒュウガはゴウタウラスを呼ぶと、騎獣合身し合身獣士ブルタウラスとなった。

そしてビクトリーロボに駆け寄ると、手を差し出した。
「ゴーゴーファイブ、立てるか?」
「…へんっ当たり前だろ…!」
ブルタウラスに支えられて立ち上がるビクトリーロボ。
「一気に行くぜ!マックスフォーメーションだ!」
コクピットにVモードブレスをセットし、3・5・6・Vのスペシャルコードを入力。
ビクトリーロボはライナーボーイと合体してマックスビクトリーロボとなる。

「グアォォォォッッ!」
ゲルマディクスのエネルギー光線が大河原の乗ったファイターを直撃。
地面へと落下していくファイターGTを救ったのは、我夢の変身したウルトラマンガイアV2だった。

ブルタウラス、マックスビクトリーロボ、ウルトラマンガイアV2が揃い踏み。
「今だ、リョウマ、アースを放つんだ!」
「分かった、兄さん!」
5人がアース増幅装置の付いたPALの操縦するEXに向かってアースを放つ。
そして、それは反射・増幅されマックスビクトリーロボへと向かう。
命中とともに、全身が輝くマックスビクトリーロボ。
マックスビクトリーロボは全身のエネルギーパネルからエネルギーを吸収することが出来るのだ。
「マックスノバ!!」
「野牛鋭断!」
「ジュアァ!」
アースの力が加わりパワーアップしたマックスビクトリーロボの必殺技にブルタウラスの必殺技、ガイアV2のフォトンエッジがさらに加わる。
「グアァァァァァァッ!」
壮絶な絶叫を残し、グレゴリとゲルマディクスは木っ端微塵に吹き飛んだ。

「凄い力だ…」
その様子を目の当たりにしたライアとZOはさすがに驚きの色を隠せなかった。
戦士たちの活躍によってギンガの森は守られた。
しかし星獣たちは…。

「我夢、何とかできないのか…」
「リョウマ、ゴメン、いくら僕でも星獣達は元には戻せない…」
リョウマが我夢に頼みよるが我夢も落ち込んだ表情であった。
「一体、どうすれば星獣達は助かるんだ…」
ナガレが星獣たちを見ながら呟く。

「みんな、空を見て!」
サヤが空を見ながら指を刺した。
彼女が見たのは空から光が雪の様に降り注ぎ当たり一面を照らしていった。
超装甲ギンガイオーがその光を浴びると、光り輝き五つの影となった。
「ギンガレオン!」
「他の星獣達も!」
雄たけびをあげるギンガレオン、光は星獣達を元に戻したのであった。
「こ、この光は誰が?」
麻生勝が光を見ながら不思議がる。その光は、宝忍ジャンヌがアナザースターピースに願いを込めた事により、発生した光であった。

「リョウマ、お前達の気合を見せてもらったぜ」
「マトイ、また助けられたよ」
戦いが終わりリョウマとマトイが握手を交わした。
「あれ、藤宮じゃないか、どうしてこんな所に?」
「藤宮?俺の事か…」
「本当に似てたから…いやすみません!」
我夢が手塚を見てアルケミスターズ…現在は科学アカデミアに在籍している藤宮博也と勘違いしていた。

「ところで君達はこれからどうするんだい?」
「ああ、僕達はギンガの森で体を休めます」
梶尾に言われ、ハヤテが答える。
「私達は父さんに今までの事を報告しますので、研究所に戻ります」
マツリも答える。
「また一緒に会えればいいな、今日はありがとう」
梶尾が一同に礼を言う。

「あれ、あの二人は?」
ヒカルが勝と手塚を探すが、二人は既にこの場にはいなかった。

ギンガの森の近くの山道、その道を勝と手塚が互いのバイクを止めて話し合っていた。
「アンチバダム同盟?」
「バイクのミラーから見えた男が言っていたが、そこに俺達の様にバダムと戦う同志が集まっている」
手塚は戦いの後、神埼からアンチバダム同盟の所在を教えられていた。
「そこへ行ってみるか…」
「ああ、場所は俺についてくればいい、行こう」
二人はアンチバダム同盟へ向かう為、再びバイクを走らせた。
最終更新:2013年03月09日 01:42
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