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Bukkey Artworks side "ARMHEAD" - (2015/06/28 (日) 21:25:41) のソース

#image(BAWA.png)
偉そうな名前付けた自己満足の垂れ流し&忘備録第二弾。
また懲りずにこのページ開いた時点で俺からは特に言うことなどない。
今回は最近ブッキーが組んだアームヘッド達のデザインについて。

案の定長くなったので暇つぶしでも使いなさい。
決してなんかに追われている時とかに見てはいけません。
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ブッキーがアームヘッドをデザインする時は、基本的には「コンセプト」というものを決めます。
なんのこっちゃいといった感じですが、簡単にいうとノートとかに大まかなデザインを先に纏めておいて、
あとはそのデザイン案を元にパーツをえっちらおっちら組んでいって完成させていく感じです。
当然、組んでいくうちに方向性が変わったりしたものもありますが、その場合も一からデザインを描き直してます。
これは人様の機体をアレンジするver.Buシリーズでも同様だったり。

以下に、いくつかの実機を例に軽く解説させて頂きます。
あとやたら特異点関連に偏ってるのは気にしてはいけません。

&bold(){< リトルバスターズ / Little Busters >}

『現在』の特異点、ロバート・ラスター専用機体です。他一名がサブパイロットとして搭乗できます。
デザインコンセプトは『閃光』『進化』『命の奔流』『可能性の守護者』。
純白の装甲に黒が混じるという基本カラー自体は原作者のヤカン氏から要請のあったものでした。

全体的な印象に関しては、某連邦製の機動兵器のような正統派な『人型』をテーマに纏め上げました。
これは搭乗者たるロバートが「人外でありながらも人間であることを追い求め続けた者」であることを鑑み、
彼なりの「答え」を得るにあたっての最終機体のテーマに設定したからだったりします。
またこの「あくまで人間としての存在に拘った」という点は機体の特性を表現するデザインにも採用しており、
他の特異点の機体と比べて数多く設置された推進器達は、『人の可能性が生み出す力』という意味の記号でもあります。
(『人間が生み出した可能性で空を目指す』という意味では、ロバートが守護する移民船団そのものとも共通します)

肩部や上腕、膝などには羽根状のクリアブラックのパーツを配置していますが、
これはロバート自身が持つ『特異点としての力』が、機体各部に結晶体として発露しているイメージでデザインしました。
つまり元々の機体に存在する部位ではなく、機体覚醒時にフレームそのものから生えてきたという裏設定があります。
これについてはロバートが登場する本編において、よく『汚れた翼』という表現が多く用いられていることがあり、
彼の中に確かに存在する『人間ではない力』をあえて『不純物』という解釈をした結果、
その力をも否定することなく、可能性を護るにあたっての戦力とするテーマが前述のカラー指定の指示と合致したことで採用した、というのもあります。
ちなみに肩部付近の装甲が翼のような形状をしているのはこのあたりが理由だったりします。


&bold(){<ジェネラル・リラティビティ / General Relativity>}
『過去』の特異点、ムスタング・ディオ・白樺の専用機体です。機体名は『一般相対性理論』を意味します。
デザインコンセプトは『上品なようで下品』『不可解』『軽快な無機質』。
車から人型に変形するというテーマは吉田組氏からの指示であり、あとは好き勝手やりました。
機体のテーマカラーをビビットな赤で統一していますが、これは俺個人がムスタングに抱くイメージカラーが「赤」であるせいです。
(本編には彼女と「赤」を繋ぐ描写は瞳の色くらいしかなかったりしますが)

細部のデザインはちょっと軽快というか、高級車めいたオシャレな感じが根底のイメージにあります。
頭部にある無色クリアパーツは車のヘッドライト、額の銀の丸タイルはボンネット部分のメーカーエンブレムをイメージしてます。
また武器の『レーヴァテインⅡ』は炎の剣である注文があったので、車に絡めて何処かマフラーや作業用ツールを意識してます。

この機体も含め、メイン特異点三人の機体は実はそれぞれの身長差がパイロットのそれと対応しています。
またリバースオブアザーのヘッドデザインが虚無的な無表情、リトルバスターズが鋭い表情に見えるのに対し、
この機体はムスタングのように、どこかおどけつつも無機質で不気味な印象を与えるようにデザインしました。


&bold(){<ファイティングポーズ / Fighting Pose>}
忘却された概念の結晶体『パンスペルミア』が創造、人造人間のフランシス・パトリオットが搭乗する特殊機体です。
デザインコンセプトは『世界の災厄』『時の犠牲者』『忘却の結晶』『可能性の破壊者』。
こちらも「赤」という注文があったのみで、あとは相変わらずブッキーのやりたい放題です。

移民船団=人間の可能性を襲撃する機体ということで、パッと見て「禍々しい」「ヤバイ」と解ることを心がけて纏め上げました。
またデザインの根底として、この機体を作った『パンスペルミア』が「全世界から忘れられたモノ達の結晶体」であることから発展し、
「忘れられた」=「人々の記憶に残ることで時を越えられなかった」=『時に喰われた』という解釈をしています。
そのため、この機体は特に様々な意匠を詰め込んでおり、正直小ネタの塊です。

肩部に固定されずに回る日時計、脇部には下半分がなくなった砂時計が張り出していますが、
これはそれぞれの「時計」としての機能が完全に喪失していることを意味し、『時に喰われた』時点でその存在が停滞していることを意味しています。
また腹部中央には口のような形状の部位がありますが、これも『喰われた』ことを暗示してたりします。

特徴的な両腕のブレードは、構成する棒状の部位が(後ろに伸びている部分含め)『5本』で構成されています。
これはイメージ的には『歪んだ手の指』で、ブレードになっていることも合わせて「触れるもの全てを破壊する」ことを意味してます。

背部から生えるウィングや脚部にあるトゲのような部位は、意味合いとしては「秒針」です。
忘れられたモノ達の墓標な感じのイメージで、地獄の針山めいてフレームから装甲を突き破って伸びてる設定があったり。

頭部はあえてぐちゃぐちゃくに崩したデザインのまま仕上げてますが、これは「誰も覚えてない“何か”」の暗喩です。
また“眼”である3つのセンサーはそれぞれ赤・黄・青の「色の三原色」だったりしますが、これは『人間の可能性』を意味しています。
この3色はあえてリトルバスターズのカメラアイ及び胸部機関とカラーリングを共通させてあり、
それぞれが可能性という共通のモノに対して『護る者』と『壊す者』であることを端的に示すキーポイントとして配置しました。