これまでのあらすじ 裏切り者レイル・レーラビを排除するべく、甲冑の男ラギレスは超小型無人機《ナノ・アームヘッド》達を集合させ《オブシギア》をアームヘッド形態に変化させる。 霧の立ち込める死者の街は、再び戦いの舞台と化す...! アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ 第22話「ようこそ死者の街④」 浮遊する黒曜結晶のアームヘッド《オブシギア》は、そのままゆっくりと直進して来る! 「アルカ、迎撃ぜ!」「まかせて!」 白い機体《クアドレイ》は、琥珀色の板状結界を生成し手裏剣の要領で投擲! 結界はオブシギアのアウェイクニング・バリアを貫通し...胴体に直撃!同時に断末魔! 『おご!』 アルカの正確な攻撃により、結界手裏剣はコクピット内のパイロットの額に深々と突き刺さったのだ! 人工脳を破壊されラギレス・リム・ギルギム・リアリーは絶命した... 「おお!凄いぜアルカ!一撃ぜ!」 「あ、あれ?やり過ぎちゃったかな...」 パイロットを失ったオブシギアは、空中で静止したまま動かない... 『クク...今のは効いたぞ』 が、再びオブシギアが動き出す! 「何!お前はさっき死んだはずだぜ!?」『生き返ったのだ』 ナノ・アームヘッドは機体修復と同時にパイロットも修復したのだ! 「だったらもう一度だぜ!アルカ!」 「う、うん...」 再び結界手裏剣!対するオブシギアは黒い粒子でその技を再現...ナノマシン手裏剣で結界手裏剣を打ち消した! 「こいつ、技をコピーできるのぜ!?」 そう、ナノ・アームヘッドの集合体であるオブシギアは、自由に身体を変化させ一度受けた攻撃を模倣できるのだ。 そこに死んだパイロットすらも蘇生できる程の再生力が合わさる事で... 『今の我は無敵なのだ!』 「く、どうすればいいぜ...」 『ハハ...貴様が最初に攻撃した時点で"詰み"!どうしようも無いわ!』 「ま...まだだ、スライエッジ・コバルトブーツ!」 クアドレイの右腕と右脚が同時に再構築される! 攻性粒子魚雷!ナノマシン魚雷で相殺! 『愚かな...』 右手ブレード・左手チェーンカッターの二刀流!オブシギアの両手も同じ武器に変化、弾き返された! 『その武器も先の戦いで既にナノ・アームヘッドが学習している』 そして、黒い粒子に触れたクアドレイの機体パーツがナノ・アームヘッドに分解され始める! 「そ、そんな...」 無情にも白い装甲がボロボロと崩れ、失われてゆく... 「アルカ、脱出するぜ、今は...」 「いえ...まだ諦めてはいけませんわ、レイルレーラビ」 レレラの声!だがこの絶望的状況で一体何を...? 「...本当は誰にも見せたく無かったのですが、仕方ないですわね」 二人のレゾナンスギアは何かを受信し、画面が赤く発光する! ...arche-Ω... 新たなアームヘッドのデータだ! 「レレラ、これは何の機体だぜ?」 「...わたくしの、大切なデータですわ」 次回、第23話「ようこそ死者の街⑤」に続く。 [[もどる>https://www23.atwiki.jp/alliance2000/pages/492.html]]