*



アパシー 鳴神学園七不思議

アパシー 鳴神学園七不思議+危険な転校生

  • 登場作品:鳴七
  • 種族:ゲーム(商業)
  • ジャンル:アドベンチャー
  • 発売日:2022年8月4日/2024年8月1日
  • 価格:7,678円(税込)/5,478円(税込)
  • 総プレイ時間:不明もしくは百時間以上(公式からのアナウンスはなし)
  • 難易度:不明(公式からのアナウンスはなし) 
  • 年代設定:現代
  • 主な関連人物:坂上修一《主人公》
  • 主な関連用語:鳴神学園生徒名簿

概要

 『アパシー 鳴神学園七不思議』とは『学校であった怖い話』のリブート作品と銘打たれた商業ゲーム。本wiki中での略称は『鳴七』。
 『送り犬』の成功を受け、株式会社シャノンが株式会社メビウスと引き続きタッグを組む形で制作された。
 当初は百万字に満たない小規模作品の予定だったが、原作者「飯島多紀哉」氏が「Twitter(現:X)」などからユーザーの要望フィードバックを受けつつ目まぐるしい速度で、既存作品からシナリオの流用&リテイクならびに新規シナリオ執筆を行い続けた。

 その結果、メビウス側の想定を遥かに越える300万字規模のノベルゲーム作品としてこの世に生を受けることになった。
 システム上は語り部からの応対や主人公の選択次第で物語が大きく様変わりする「七不思議の集会」形式の作品である。

 また、シナリオ構造としては語り部を選ぶ順番によって、話を変わる形式を取らず『特別編』と類似する。すなわち各語り部の語る六話目までは各人ひとつの根幹シナリオから複雑に分岐していく。
 シナリオの派生条件は複雑であり特定の順番でなければ聞くことのできない話も数多い。

 本作から独自に採用されたシステム自体はさほどないものの、七話目は語り部独自に派生するもののほかに、共通シナリオの「坂上修一の学校であった怖い話」の二択、条件を満たした場合は派生する隠しシナリオを合わせての三択から選ぶことができる。
 また「ニンテンドーSwitch」および配信環境の充実と合わせて、追加アップロードコンテンツが豊富に用意されているのも特徴だろう。

 CEROレーティングは「D」相当のため、収録を見送られたシナリオ(『偽りの愛』など)が数多いものの、諸々の新機軸とタイトルを違えたとはいえ『学校であった怖い話』の係累にして大作がコンシューマー向けに送り出された衝撃は大きかったらしい。
 そのため、ほぼ新規IPタイトルであり昨今売れがたい傾向にあるとされるノベルゲームとしては異例の一万本越えセールスを記録したという。
 そして発売から二年後には通常版のメーカー在庫がはけたということもあり、有料追加コンテンツ「危険な転校生」を最初からパッケージインした廉価・追加生産版『アパシー 鳴神学園七不思議+危険な転校生』の生産に至ったという経緯になる。

 また、開発当初「飯島多紀哉」氏としてはファンサービスも兼ねて『学校であった怖い話』のタイトルを用いる予定だったが、プロデューサーの「喜多村明夫」氏の意向によって現在のタイトルが採用されたという。
 結果論だが、本作が「アパシー・シリーズ」で重きをなすゲームと化けた以上、既存作との連想を避けた名付けは英断だろう。

 また、本作は単品で完結しており事前にほかのシリーズ作品をプレイする必要がない。
 シナリオ面での親切設計と、元々のシナリオ文字数の膨大さもあいまって新規プレイヤーに対してもシリーズ世界観の入り口を提供するという役割は十全に果たしたようである。


 (執筆者募集中)   


あらすじ

 新聞部副部長「日野貞夫」の提案によって夏休み中に行われる「旧校舎」の取り壊しに合わせ「鳴神学園」一学期最後の学校新聞は「学校の七不思議」の特集となった。
 集められた怖い話に詳しい面々から怖い話を聞き取るという試みで行われることになった「七不思議の集会」だったが、いざ放課後の新聞部部室に足を運んだ「坂上修一」が目にしたのは六人しかいない語り部たちだった。

 七人目を待たずにして誰かが口を開き、あまたの不安をはらみながらも進行していく集会の最後に待ち受けるのはなんなのか?
 不可思議なニンギョウの序文が意味を成すのか? 語り部たちが揃う場で七人目が姿を現してくれるのかそうでないのか。
 「倉田恵美」が集会前の腕試しとして怖い話を挑んでくるくだりがあるなど、今回はいつも通りでもいつもと違う。

 そしてあなたはその中で「坂上修一」という個人の「秘密」を追っていくことになるのかもしれない。
 あるいは「七不思議の集会」という縛りから解き放たれて、いつかの誰かが歩みつつある未来を垣間見るのかもしれない。
 もしくは「仮面」のその先を追い、学園を跋扈する殺人鬼の魔手をくぐり抜けた先の真実を目の当たりにするのかもしれない。

 これは『学校であった怖い話』を「リメイク(再構築)」した作品ではない、材料はある程度共通しながらも新たなる未来へ「リブート(再起動)」させるための『鳴神学園七不思議』であるのだから。

登場話早見

 既存作品から再録・再構成されたシナリオに限っても『学怖』、『晦』、『VNV』、『特別編』、『小学怖』、『新生』、『極』、『ドラマCD』、『秘密』、『荒井』の十作品と非常に多岐に渡る。単純なキャラクター数や用語数は過去随一である。
 ただし、キャラクターの統廃合も同時に進められているため、このシナリオ規模のゲームとしてみて数える分には百名以上とグッと抑えられているのも特徴である。捨てキャラに乏しく、キャラクターがシナリオ感を横断してイキイキと活躍してくれる。

 ほかに原型を持たない完全新規のキャラも「姫乃愛良」や「じゃんけんじいさん」、「カルロス・ヴィダル」とその娘たちといった風に相当少ない。
 代わりに既存キャラたちの躍進が図られており、従前より日の目を見なかった登場人物に関しては皆無といっていいだろうが、レギュラー格としては新聞部部長「朝比奈慎也」が特記できるだろう。

 立ち絵を有するキャラクターの概要はシナリオ中で当該キャラが登場した際に追加されていくゲームおまけコンテンツの「キャラクター図鑑」で確認可能だが、より詳細な設定を拝みたい場合はのちに発刊された設定資料集『鳴神学園生徒名簿』にも詳しい。

 キャラクター以外でシナリオ感を縦断する用語・概念についてはキャラクター属性・種族としての「魔女」や「悪魔」関係(「旧校舎の悪魔」、「黒魔術研究会」など)が目立つ。
 変わったお遊び要素としては「しりとり小僧」を筆頭とする小僧妖怪たちがいろんなところに顔を出すなんてことも。

 ⇒詳細は「登場話早見・鳴七」を参照のこと。

限定特典

 本作はゲームソフトのみの通常版と別に、サウンドトラック・ドラマCD・小説が同梱された限定版が販売された。
 ドラマCDと小説のタイトルは以下の通り。

呼ばれていない(よばれていない)
  • 関連人物:
  • 関連用語:
 限定版に同梱の書き下ろしドラマCD。


 (執筆者募集中) 


壁の釘(かべのくぎ)
 限定版に同梱の書き下ろし特典小説。


 (執筆者募集中) 


店舗特典

 店舗特典として多くの小説やドラマCD、グッズが制作された。
 特典小説とドラマCDのタイトルは以下の通り。

宴の後(うたげのあと)
 Amazon購入特典として配付された書き下ろしデジタル小説。
 こちらは他の特典小説と違い、小説というよりは『恵美ちゃんの殺人クラブ観察日記 シナリオ集』や『学怖inよんはち』などのゲームブック・シナリオ本という体を成している。
 キャラクターのセリフの他に、表示される立ち絵や演出など細かく指示が入っており、このシナリオが『鳴七』に収録されていればこのようになっていただろう、というイメージを読者自身で膨らませることができるようになっている。
 実際、内容も『鳴七』本編のとあるエンディングと地続きの内容であり、今後の展望に期待できるものとなっている。

 上述のようにこのシナリオは、『鳴七』「殺人クラブ」ED.567「坂上修一という名の少年」を見ることで解放されるシナリオ(という設定)である。
 条件を満たすと、タイトル画面のメニューに「特典シナリオ『宴の後』」が追加される。

 「坂上修一という名の少年」で「殺人クラブ」のメンバー全員が逮捕されたという報を受け、


 (執筆者募集中) 


Yチューバーの怖い話(わいちゅーばーのこわいはなし)
  • 関連人物:
  • 関連用語:Yチューバー
 エビテン購入特典に付属の書き下ろしドラマCD。


 (執筆者募集中) 


ブラックボックス
  • 関連人物:新堂誠《噂》,只野義信,有馬健一,有馬健二
  • 関連用語:自動車部,MAD三狂代
 エビテン購入特典に付属の書き下ろし特典小説。
 『月下美人の章』に収録予定だったが、諸事情によってキャンセルされたプロットが日の目を見た。
 題材は半グレ・反社界隈に強いコネクションを持つことなどから鳴神学園でも随一の治安の悪さを誇る「自動車部(通称:シャブ)」について。一年生だったころの新堂誠がボクシング部とシャブを兼部していた時の体験談について語る。

 そして、これはそんなシャブを一時期牛耳っていた「マエバリ」、「アーチェ」、「ドンブリ」という個性豊かという生ぬるい言葉では語れない、醜悪で危険極まる三人組「MAD三狂代(自称)」の物語でもある。
 「麻薬」をはじめコンシューマーでは間違いなく展開不可能な口上がポンポン飛び出す中、単なる小物のはずだった六年の先輩「只野義信」がたまたま三人組に目を付けられて破滅していくさまを丹念に描く。

 そしてその過程で、新堂誠は至近距離から先輩の転落を見せつけられる恐怖を味合わせる羽目になった。
 なぜ俺なのか? なぜ俺じゃないとだめなのか? 疑問の答えは三人組のリーダー「ドンブリ」の口から、そして何より『月下美人』の花言葉から物語られる。

北海道の学校で起きた怖い話


 (執筆者募集中) 


きさらぎ駅にて(きさらぎえきにて)
 アニメイト購入特典として配付された書き下ろしデジタル小説。
 ネットロアの代表格にして「異界駅」というジャンルを「都市伝説」界隈に打ち立てた「きさらぎ駅」にオカルト同好会が挑む。
 伝奇ホラーとしては「きさらぎ駅」の通説を紹介しながらも、独自の新解釈を打ち出しているのが特徴である。

 先立って「染谷洋子」と友人に引きずられた「浦部美緒」の凸凹コンビがきさらぎ駅の探索に挑んだのち、主たる視点人物は相も変わらず巻き込まれ系一般人「坂上修一」が務める。


 (執筆者募集中) 


その男の名は工藤光輝(そのおとこのなはくどうこうき)
  • 関連人物:工藤光輝
  • 関連用語:
 ステラワース購入特典に付属の書き下ろし特典小説。


 (執筆者募集中) 


自殺する階段(じさつするかいだん)
 楽天ブックス購入特典の書き下ろし特典小説。総文字数は五千字弱。
 表紙はキャラクターデザイナー「倉馬奈未」氏の描き下ろし、内訳は「元木早苗」、「倉田恵美」、「福沢玲子」の三名。

 ある日「一年G組」の教室で福沢さんと元木早苗さんの仲良し女子ふたりが学園近くの桜の名所「神桜公園」でヘンなものを見ただなどととりとめもない話をしていたところ、同じクラスの「野沢知美」さんが要らないくちばしを突っ込み、スクープの気配を察した「倉田恵美」さんもやってくる。

 そして翌日、どこで話をかぎつけたのか心霊話と聞けば目がない「染谷洋子」とそんな友人に引きずられた「浦部美緒」の両名を加えた姦しい×2な六名の女子たちは放課後に連れ立って神桜公園に向かう。そこで一行は福沢さんが証言した通り、公園の桜の木×100に例外なく脚立が立てかけられているという異様な光景を目の当たりにするのだった。

 そしてこの六名はひとり体調が悪い元木さんをよそに、ほかの女子たちの物騒な発言に怖がる浦部さん、異様な光景に動揺しながらも常識的観点を忘れない野沢さん、重要な情報を持っており早合点の妄想っぽい結論をいち早く繰り広げる倉田さんなど、それぞれの個性に合ったかけ合いを繰り広げる。

 一応の結論は出たということであるし、六名中約半数は経過を待ってみたいところだったが結局その日は元木さんの体調不良を理由に早々に退散することに。
 だがさらにその翌日元木さんを除いた五名が改めて現地に足を運んでみたところ、一同が目撃したのは予想外の真相だった……!

呪われたドレス(のろわれたどれす)
  • 関連人物:
  • 関連用語:
 ソフマップ購入特典に付属の書き下ろし特典小説。


 (執筆者募集中) 


七人目を呼ぼう(ななにんめをよぼう)
  • 関連人物:
  • 関連用語:
 WonderGOO購入特典に付属の書き下ろし特典小説。


 (執筆者募集中) 


関連動画


アパシー 鳴神学園七不思議 始動


アパシー鳴神学園七不思議 発売日決定


アパシー 鳴神学園七不思議 限定版 ドラマCD 声優発表!


アパシー 鳴神学園七不思議 殺人クラブ PV


関連リンク



情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。
もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。

  • 特典なんですが、当方は『宴の後』、『その男の名は工藤光輝』、『呪われたドレス』、『七人目を呼ぼう』は不所持です。『きさらぎ駅にて』も正直あやふやなのでこれらについては有志の方にお任せいただいてもいいでしょうか? というか、書けといわれても困りますので。 -- 東和瞬 (2024-04-16 21:32:54)
名前:
コメント:


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月24日 09:41