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*【ページ未完成】
-写真掲載予定
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*キングダム
(原題:Reiner Knizia's Kingdoms、日本語版正式名:ライナー・クニツィアのキングダム)
|発売年|2003年&br()完全日本語版:2012年|&image2()|
|プレイ人数|2~4人|~|
|プレイ時間|20~40分|~|
|対象年齢|9歳以上|~|
|||~|
|デザイナー|Reiner Knizia|~|
|備考||~|
//参考:boardgamedatabase
※情報は日本語版のものです。
#contents(fromhere)
----
**ゲーム概要
盤上に得点タイルや自領地の城コマを置いて領地を取っていくゲーム。
プレイヤーは1人ずつ、正方形のマスに区切られたメインボードに、伏せられたタイルを引いて置くか、自分の城を置くかのアクションを行なう。城から縦横の直線上にあるタイルの得点を獲得し、合計値を競う。
タイルにはマイナス点も含まれているので、生意気な敵の領地に押し付けてやろう。
-元となった『市場のお店/Auf Heller und Pfennig』(1994年)というドイツゲームを、西洋ファンタジー風にリメイクしたもの。
--完全日本語版に際し、コンポーネントの一部見直しが加わっている。
&image2(, width=300, center)
#center(){コンポーネント}
**ルール(概略)
&bold(){&color(blue){コンポーネントの特徴}}
-メインボードは5×6マス。これに、城コマとタイルを並べていく。
-プレイヤーには、「Lv1の城を4個、Lv2の城を3個、Lv3の城を2個、Lv4の城を1個」が配られる。
-タイルには土地の様子を表した様々な絵が描かれている。基本的に、農村・町・港など豊かな土地はプラス、オーガやドラゴンなどの化物が出る土地はマイナスの効果をもたらす。
&image2(, width=250, center)
#center(){俯瞰図(簡略化のため、タイルの一部のみ使用)}
&bold(){&color(blue){プレイ上のポイント}}
-ゲームの最初に、全てのタイルを裏返した状態で、各プレイヤーが1枚ずつ「手札」としてのタイルを引く。これは非公開。
-プレイヤーのとるアクションは、「タイルを引いて置く」「城コマを置く」のいずれか。
--この時、伏せられたタイルを引く代わりに、手札からタイルを置いても良い。
-全てのマスが埋まったらラウンド終了。得点計算をしてメインボードをリフレッシュし、次のラウンドを始める。
--配置した城は、そのラウンド終了時に、Lv1はプレイヤーの手元に戻ってくる。Lv2以上はゲームから取り除かれる。
&image2(, width=480, center)
-タイルの内訳は以下の通り。
|>|得点(+1~+6)|各2枚|勝利点に加算される|
|>|得点(-1~-6)|各1枚|勝利点から引かれる|
|特殊|魔術師|1枚|このタイルに隣接する縦横4マスの城のレベルを1つ上げる|
|~|鉱山|1枚|このタイルが置かれたラインの得点を2倍にする|
|~|山|2枚|このタイルを境に行・列を分断する|
|~|ドラゴン|1枚|このタイルが置かれたラインのプラス得点を無効化|
|>|合計|>|23枚|
&bold(){&color(blue){終了条件・得点計算}}
-全ての行・列に対し、「タイルの数値の合計×''自分の城のLvの合計''」で得点を算出する。
-3ラウンド繰り返した合計値が最終的な点になる。
&bold(){&color(blue){ゲームの流れ}}
+タイルを伏せて山を作り、各プレイヤーが1枚ずつ非公開で確保
+スタートプレイヤーから順に、「山のタイルを引いて置く」「手元の城を1個置く」の内1つを実行
+メインボードのマス目が全て埋まったら得点計算をしてラウンド終了
+以上を3ラウンド繰り返す
**コメント
#region(プレイ感と感想について)
: ジレンマ | 良いタイルを引いて城を置くのに都合の良いポイントを作っても、高レベルの城を置いて領地を主張しても、先に動けるのはいつも他人でそれが吉と出るか凶と出るか……プレイ中は常に悩みがつきまとう。しかし将来性に賭けなければ大量得点にはなかなかつながらないので、ある程度は大胆に攻める前向きな精神が必要だろう。好みの割れるところとはいえ、適度なバランスである。
: 難易度 | ルール理解は楽な方。特殊タイルの効果や数も少なく、一度覚えれば遊ぶ際の障害は少ない。
: ゲーム性 | 作者の名を冠したタイトルが暗示する通りのジレンマゲーで、悩み始めるとキリがない。よって「おいしいマスを見逃さない」「カウンティングで先を予想する」などのポイントを着実に押さえていくゲームと言える。&br()おおよそのプレイングは、その場その場の最適解を探しながら隙を見ての大量得点を企んでいく形になるが、このような「考えどころが多い上にギャンブル要素もかなり強い」という感覚には独特なものがある。
***欠点
-同じ条件のラウンドを3回その都度仕切り直して繰り返す都合上、単調さが出る。バランスを考慮した仕様なので致し方ない。極力、長考を減らす事で軽減したい。
-「市場」から「ファンタジー」へ装いを新たにした本作だが、ゲームとして取り立てて意味のある要素ではない。ルール命の硬派タイプで媚は無いゲームなので、元作品を持っているならあえて手を出すものでもないだろう。
--ついでに、ドラゴンの絵があまりカッコ良くない……。
***お勧めタイプ
直接的に点を稼ぎに行くゲームだが、カウンティング推奨の引きゲーで、マイナス点要素があり、しかも後戻りのきかない「ツモ切り」がプレイの主軸。今この一手が将来的にどう転ぶか判らない、ドキドキハラハラをも楽しむゲームと見ると良いのではないか。そう考えれば、大胆な点数配分に合点がいくし、簡単なルールもはっきり長所になる。
雰囲気よりも勝ちを目指す事に意義のあるゲームとしては展開が荒れやすく、息抜きで遊ぶには胃が痛い。これをクニツィア作品ならではの「味」と受け取るか中途半端と見るかが、好き嫌いを分けるものと思われる。
***【お勧め度:★★★★★☆☆---】
#endregion
**その他
-原語版では、城のコンポーネントもタイルだったらしい。翻訳の必要性はあまり無いゲームだが、視認性は少し改善されている。
-大人数でプレイするとカオス化の可能性大(現在未プレイ)
-バリアントルール
--説明書に、次のタイルの引きを完全公開するオープンルールが記載されている。突然ガチガチのアブストラクトゲームとなり、手元の1枚の重要性が増大する。
*【ページ未完成】
-写真掲載予定
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*キングダム
(原題:Reiner Knizia's Kingdoms、日本語版正式名:ライナー・クニツィアのキングダム)
|発売年|2003年&br()完全日本語版:2012年|&image2()|
|プレイ人数|2~4人|~|
|プレイ時間|20~40分|~|
|対象年齢|9歳以上|~|
|||~|
|デザイナー|Reiner Knizia|~|
|備考||~|
//参考:boardgamedatabase
※情報は日本語版のものです。
#contents(fromhere)
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**ゲーム概要
盤上に得点タイルや自領地の城コマを置いて領地を取っていくゲーム。
プレイヤーは1人ずつ、正方形のマスに区切られたメインボードに、伏せられたタイルを引いて置くか、自分の城を置くかのアクションを行なう。城から縦横の直線上にあるタイルの得点を獲得し、合計値を競う。
タイルにはマイナス点も含まれているので、生意気な敵の領地に押し付けてやろう。
-元となった『市場のお店/Auf Heller und Pfennig』(1994年)というドイツゲームを、西洋ファンタジー風にリメイクしたもの。
--完全日本語版に際し、コンポーネントの一部見直しが加わっている。
&image2(, width=300, center)
#center(){コンポーネント}
**ルール(概略)
&bold(){&color(blue){コンポーネントの特徴}}
-メインボードは5×6マス。これに、城コマとタイルを並べていく。
-プレイヤーには、「Lv1の城を4個、Lv2の城を3個、Lv3の城を2個、Lv4の城を1個」が配られる。
-タイルには土地の様子を表した様々な絵が描かれている。基本的に、農村・町・港など豊かな土地はプラス、オーガやドラゴンなどの化物が出る土地はマイナスの効果をもたらす。
&image2(, width=250, center)
#center(){俯瞰図(簡略化のため、タイルの一部のみ使用)}
&bold(){&color(blue){プレイ上のポイント}}
-ゲームの最初に、全てのタイルを裏返した状態で、各プレイヤーが1枚ずつ「手札」としてのタイルを引く。これは非公開。
-プレイヤーのとるアクションは、「タイルを引いて置く」「城コマを置く」のいずれか。
--この時、伏せられたタイルを引く代わりに、手札からタイルを置いても良い。
-全てのマスが埋まったらラウンド終了。得点計算をしてメインボードをリフレッシュし、次のラウンドを始める。
--配置した城は、そのラウンド終了時に、Lv1はプレイヤーの手元に戻ってくる。Lv2以上はゲームから取り除かれる。
&image2(, width=480, center)
-タイルの内訳は以下の通り。
|>|得点(+1~+6)|各2枚|勝利点に加算される|
|>|得点(-1~-6)|各1枚|勝利点から引かれる|
|特殊|魔術師|1枚|このタイルに隣接する縦横4マスの城のレベルを1つ上げる|
|~|鉱山|1枚|このタイルが置かれたラインの得点を2倍にする|
|~|山|2枚|このタイルを境に行・列を分断する|
|~|ドラゴン|1枚|このタイルが置かれたラインのプラス得点を無効化|
|>|合計|>|23枚|
&bold(){&color(blue){終了条件・得点計算}}
-全ての行・列に対し、「タイルの数値の合計×''自分の城のLvの合計''」で得点を算出する。
-3ラウンド繰り返した合計値が最終的な点になる。
&bold(){&color(blue){ゲームの流れ}}
+タイルを伏せて山を作り、各プレイヤーが1枚ずつ非公開で確保
+スタートプレイヤーから順に、「山のタイルを引いて置く」「手元の城を1個置く」の内1つを実行
+メインボードのマス目が全て埋まったら得点計算をしてラウンド終了
+以上を3ラウンド繰り返す
タイルを置くか城を置く。3回勝負で、得点は合算。特に注意点はなし。
**コメント
#region(プレイ感と感想について)
: ジレンマ | 良いタイルを引いて城を置くのに都合の良いポイントを作っても、高レベルの城を置いて領地を主張しても、先に動けるのはいつも他人でそれが吉と出るか凶と出るか……プレイ中は常に悩みがつきまとう。しかし将来性に賭けなければ大量得点にはなかなかつながらないので、ある程度は大胆に攻める前向きな精神が必要だろう。好みの割れるところとはいえ、適度なバランスである。
: 難易度 | ルール理解は楽な方。特殊タイルの効果や数も少なく、一度覚えれば遊ぶ際の障害は少ない。
: ゲーム性 | 作者の名を冠したタイトルが暗示する通りのジレンマゲーで、悩み始めるとキリがない。よって「おいしいマスを見逃さない」「カウンティングで先を予想する」などのポイントを着実に押さえていくゲームと言える。&br()おおよそのプレイングは、その場その場の最適解を探しながら隙を見ての大量得点を企んでいく形になるが、このような「考えどころが多い上にギャンブル要素もかなり強い」という感覚には独特なものがある。
***欠点
-同じ条件のラウンドを3回その都度仕切り直して繰り返す都合上、単調さが出る。バランスを考慮した仕様なので致し方ない。極力、長考を減らす事で軽減したい。
-「市場」から「ファンタジー」へ装いを新たにした本作だが、ゲームとして取り立てて意味のある要素ではない。ルール命の硬派タイプで媚は無いゲームなので、元作品を持っているならあえて手を出すものでもないだろう。
--ついでに、ドラゴンの絵があまりカッコ良くない……。
***お勧めタイプ
直接的に点を稼ぎに行くゲームだが、カウンティング推奨の引きゲーで、マイナス点要素があり、しかも後戻りのきかない「ツモ切り」がプレイの主軸。今この一手が将来的にどう転ぶか判らない、ドキドキハラハラをも楽しむゲームと見ると良いのではないか。そう考えれば、大胆な点数配分に合点がいくし、簡単なルールもはっきり長所になる。
雰囲気よりも勝ちを目指す事に意義のあるゲームとしては展開が荒れやすく、息抜きで遊ぶには胃が痛い。これをクニツィア作品ならではの「味」と受け取るか中途半端と見るかが、好き嫌いを分けるものと思われる。
***【お勧め度:★★★★★☆☆---】
#endregion
**その他
-原語版では、城のコンポーネントもタイルだったらしい。翻訳の必要性はあまり無いゲームだが、視認性は少し改善されている。
-大人数でプレイするとカオス化の可能性大(現在未プレイ)
-バリアントルール
--説明書に、次のタイルの引きを完全公開するオープンルールが記載されている。突然ガチガチのアブストラクトゲームとなり、手元の1枚の重要性が増大する。