サンファン(San Juan)

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サンファン

(原題:San Juan)
発売年 2004年 imageプラグインエラー : 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。
プレイ人数 2~4人
プレイ時間 45分~60分
対象年齢 10歳以上
デザイナー Andreas Seyfarth
備考
価格 日本語版: 2,800円

ゲーム概要

カリブ海北東に位置する島「プエルトリコ」は、15世紀にスペインから植民地化を受け、多くの外国人入植者の手によって開発が進められた歴史を持つ。
本作の冠にある「サン・ファン」は、そのプエルトリコの主都。プレイヤーはプラント開発・施設の整備などを推し進め、自分の領地を発展させていく。
  • 数々の受賞暦を持ち高い人気を誇る『プエルトリコ/Puerto Rico』のカード版。処理を簡易化し、コンポーネントのほとんどをカードに置き換えている。

ルール(概略)

コンポーネントの特徴
  • プエルトリコのように役割タイルと選択用のプレイヤーコマがある。職種は2つ減って*11つ増えて5種に。
  • カードは5種の「プラント(生産地)」と、特殊効果を持つ「建物」がある。カードの背は全て柄が同じ。
    • 建物は24種あり、特殊効果も多岐に渡る。外国語版を購入した場合は日本語化が必須。
プレイ上のポイント
  • 各プレイヤーの場には「ウェンディゴ染料工場」が1つ建設される。
    初期手札は4枚*2
  • スタートプレイヤーから順に、役割タイルに自分のコマを乗せて効果を解決する。
    • 役割を選択した手番プレイヤーには、カードに示された「特権」効果が発生。他のプレイヤーにも効果の及ぶものは、通常の効果が発生する。
      • 例えば「参事会議員」。カードを1枚引ける効果であり、本来の効果は「山札から2枚引いて、その内の1枚を手札に加える」というものだが、役割を選択した手番プレイヤーは「追加で3枚引く」という特権が付随し、結果「山札から5枚引いて、その内の1枚を手札に加える」効果となる。
    • 次の手番プレイヤーは、残りの(コマの乗っていない)役割から選択し、同様に効果を解決する。
      全員の役割選択が済んだらラウンドが終了し、スタートプレイヤーを移して次のラウンドに移る。
  • 役割「建築家」の効果で、自分の手札からコストを支払って建物を建設できる。
    • ゲームが進み建物が増えてくると、様々なタイミングで建物の特殊効果が発揮されるようになる。
      各自で把握し、処理すること。
  • 商品の売買について
    • 役割「監督」の効果で、自分のプラントに「商品」が1つ(特権で+1)出来る。
      商品は、山札からカードを1枚引き、背中側を表にして任意のプラントに置くことで表現する。
    • 役割「商人」の効果で、自分のプラントの商品1つ(特権で+1)を売却する。
      商品取引表を開き、売却したい商品をプラントから取り除いて捨て札にする代わりに、表で示された数のカードを手札に加える。

  • プレイヤーの手札は7枚まで。オーバーした分は、カードを補充した後速やかに任意で7枚になるまで捨て札をする。
  • プレイ中にカード山がなくなったら、捨て札をシャッフルして山札を作り直す。
    二度三度と山を作るのは当たり前なほど、カードはぐるぐる回る。

終了条件・得点計算
  • 誰かが12個目の建物を建設した時点でゲーム終了。他のプレイヤーが1手番ずつ行なって、得点計算を行なう。
  • 以下の要素が加点対象となる。
    • プラントの点数
    • 紫の建物の基礎点(カードに書かれた点数)
    • 紫の建物の特殊効果点(6コスト建物の特殊効果、礼拝堂の廃棄札分)

ゲームの流れ
  1. 初期手札を配布
  2. 各プレイヤーが一回ずつ手番を実行
    1. スタートプレイヤーから順に役割を選択し、各プレイヤーは各自効果を解決する
  3. 全員の選択が済んだら、スタートプレイヤーを移して2を繰り返す
他人のターンでも自分の場が動く。どんどんカードを引き、ガンガン立てていく。

コメント

+プレイ感と感想について
プレイ難度
ぱっとテストプレイを流して役割5種の効果を覚えればOK。プエルトリコが重量級ゲームであった事を考えると、似たシステムを採用していながらまるで別物であるように軽く早く回せるようになっている。
ただし、紫の建物の特殊効果を正しく適用するのは多少の慣れがいり、一定の条件を満たすと誘発する効果をついつい忘れてしまう……なんて凡ミスはありがち。
テーマ
ボードが無い前提でここまで簡略化されると、さすがにプラント経営的なテーマ性はいまいち掴みにくくなっている。
ゲーム性
コンボゲー。紫の建物の効果を組み合わせることで生じる相乗効果を活用して、いち早く12件建設を狙いつつ上手に高コストの建設を成功させていくゲームである。
カードパワーの強弱はかなり露骨であり、突き詰めていくと「効果的なコンボを成立させる下地」であるドローの質が物を言う、回転力勝負の引きゲーに。勝利点そのもの以外に「カードの山」にも焦点の当たるあたりは、いかにもカードゲームらしい。

欠点

  • 建物カードの強さのバラつきに伴う、自由度面の制約。
    サクサク遊べる接しやすいゲームではあるのだが、勝ち筋豊かという意味合いの緩さは無い。

お勧めタイプ

ストレートに言うと、「易しいプレイ難度」が特長。元のゲームから簡略化した分、戦略性やバランス調整、遊び応えといった要素も相応に縮小されたが、ゲームデザインの意図を考えれば丁度良い、むしろ優秀なくらいの遊びやすさと面白さを兼ね備えている。
気軽に遊べる拡大再生産ものとして、同ジャンル布教の導入や、ちょっとした息抜きに。持っていて損はしない程度に取り回しの良いゲームと思う。ただしそういった目的で遊ぶ場合は、ゲーム本来の大味気味なバランスに留意し、本気になり過ぎないように。

【お勧め度:★★★★★★☆---】

【このゲームのイメージ図】
『プエルトリコ』同様、高コスト=高得点。
建物やプラントも、大抵は、
勝利点であると共にドローソース。
とにかくカードを回せ。

その他

  • 2人プレイでは「プレイヤーはコマを2つ持ち、スタートプレイヤーは役割を2つ選択する」という、テンポ向上の追加ルールがある。
    • 役割の選択は通常通り交互に。2度目の役割選択では、効果は解決するが特権は適用しない(そうしないと、「図書館(役割特権を倍加する)」の効果が猛威を振るいすぎてしまう)。


FAQ

Q:このゲームを気に入ったのですが、『プエルトリコ』は買いですか?
A: 『プエルトリコ』自体はボードゲーマーに大人気の名作であり、買いかと問われれば前向きに回答すべきタイトルです。しかし、本作との類似点はいわゆる「拡大再生産」ものというジャンルくらいで、それ以外はほとんど別物です。
コンポーネント構成、手番での動き、建物効果、戦略性、所用時間、難易度……とにかく何から何まで違うので、同じノリでは判断しない方がいいと思います。
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