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    <title>トップページ</title>
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    <description>
      *トップページ
　
**はじめに

この@wikiで公開している &amp;color(#FF0000){&amp;big(){&amp;strong(){「姉ロワ（仮）」}}} は、
バトルロワイアル（著・高見広春）をモチーフに、複数のゲーム/アニメ作品のキャラクターが登場するという二次創作物（小説）です。

キャラクター同士が殺しあうという内容からファンの方には不快な思いをさせる可能性があるので、
読み進める際にはご注意を、また何事においても自己責任でお願いします。

では、ご了承しただけましたら [[オープニング]] からどうぞ。
途中から読む。またはデータなどを参照する際は左の [[メニュー]] より該当の項目を選んでください。 


***【企画責任者/メイン書き手　お姉さま】
***【ゲスト書き手　[[作品（執筆者別）]]を参照のこと】
***【wiki編集　地球破壊爆弾No.V-7】













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    <title>Avenger</title>
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    <description>
      *Avenger


「困った事……になったわね」

暗く狭い部屋。
その部屋の中にある椅子の上で国連軍治安維持局情報管理係、通称フラック第一小隊パイロット紫藤彩音は覚醒した。
未だに頭がくらくらするのを堪えながら現状の確認を行う。
辺りを見回した限りで、考えるにここはアパートの一室だろうか。
そう考えながら、端整な顔を歪めながらため息をつく。

困った事になったというのが彼女の第一印象であった。
まず、訳も解らず連れて来られて殺し合いを強要された件。
それ以前に彩音が此処までに拉致された経緯をよく覚えてない。
短く切り揃えられた薄紫の髪を触りながらそっと思い出していく。
自分は軍の訓練をこなしていた。
それが終わった後自室に戻ろうとしていたのだが……そこから先の記憶が曖昧だ。

それ故にどうやって拉致されたのかがまるで記憶にないのだ。
少なくとも此処が彼女が住む世界にある仮想世界で無い事だけは持ち前の感覚で何となく解る。
解る事はそれだけ。
誰が拉致したのかもわからない。
いくらなんでも軍の基地なのだ。
テロリストが襲撃したというのであれば直ぐにわかるはず。
なら、誰がと考えた所で思考が止まる。

「……まぁよく解らないけど……拉致されたという事ね……軍人が何もせず拉致されるなんて……呆れるわ」

そう自嘲する様に彩音は言い、そして笑った。
兎も角拉致されて殺し合いの強要、そこまでは確かである。
ならば紫藤彩音がとるべき道は何なのだろう？
自問自答するも答えは出るわけも無く。
結局の所、最良である意味停滞の選択肢しか選べない。

「……現状把握かしら」

そう呟いた彩音は自嘲するような笑顔を浮かべる。
これが軍人の取るべき選択肢なのだろうか。
こういった有事であり、非常事態である時は一般の者を保護するべきなのだろう。
あのホールに集められた時、学生と見られる少年少女ばかりだった。
そして、その少年少女が命を散らしていった光景も。
その光景に怒りを覚えないわけでもない。
無辜の命を慈悲も無く奪うのは見るに耐えない。

そう、あの時のように。

でも、だからといって自分から積極的に行動する気にはなれなかった。
それは軍人としては失格なのかもしれない。
だけれども彩音は誰かを救いたい、紛争をとめたいなどといった理由で進んで軍人になった訳ではない。
紫藤彩音にとって軍人はあくまで『目的の為の手段』でしかないのだから。

「まあ、その目的もこんなのに巻き込まれたら……」

出来そうも無いという言葉を言わずに噛み締めて。
そういえば[[参加者名簿]]なんてあったなと思い返し名簿を取り出す。
沢山並ぶ名前達。
その中には親族かもしれない名前が幾つか見つかり、何となく居心地が悪くなってしまう。
親族で殺し合いというのは正直、彩音からみても下種な行為にしか見えなかったのだから。
その中で見つけた自分の名前を見て、嫌が応にも殺し合いに参加させられているのだなと思ってしまった。
それが不快で次に見えるのは「相馬透」、「八木澤宗次」の二名。
これは自身の所属する部隊の仲間。八木澤が隊長で透が同じ身分の仲間である。

「相馬透……か」

その名前に彩音は少し突っかかりを憶える。
彩音は目的の為に軍隊に居る。
だから、余計な仲間との交流はしない。したくない。できない。
してしまえば、きっと苦しくなる。
それだけの事をしているのだから。

なのに、相馬透は最近自分に近づいてくる。
自分の心に入り込んでくる。
それが不快に思えて……何処か心地よくて。

でも、それでも、それは目的には変えられない。

そう思い込んだ、その矢先。


見つけてしまった。


「―――――――ゲンハッ！！！」


その目的を。


自身が復讐すべき相手を。


見つけてしまった。


そう、彩音の目的は『復讐』


ゲンハという男への復讐だった。
それが彩音の生きる意味だった。

「……いる……この島に居るっ！」

彩音が握っていた名簿がくしゃくしゃになっていく。
握り締めた手から血が滴り立っていく。
歯を強く食いしばって視線はこの島の何処かにいるであろう怨敵へ。

「……殺す、殺してやるっ！」

もう、方針など関係ない。
やるべき事、すべき事は一つ。
ゲンハへの復讐一つのみ。
全てを奪った人間に対して全てを奪ってやる。

今まではゲンハは何処にいるか解らなかった。
だから、テロリストであるゲンハをしとめるために軍隊にいた。
しかし、今回は違う。
この島に確実に居るのだ。
しかも逃げられないこの限られた場所に。

これは見方を変えればチャンスである。
彩音の大切なものを奪ったゲンハを殺せるチャンスがめぐってきたのだ。
後はどうなろうが関係は無い。
そのために、その復讐だけに生きてきたのだから。

「……当たり……幸先いいわね」

ゲンハを殺す為の『当たり』の武器も支給された。
散弾銃一丁に拳銃一丁。
恐らくこの島では非常に当たりに位置するであろう部類。
彩音にとって幸先もいい。
ゲンハを狩る準備は整っている。
シュミクラムでない事に不安は覚えるが、それはゲンハも同様なのだ。
だから

「殺してやる」

殺す。
何としてもゲンハ独りは絶対に殺す。
後は知らない。
大切なものを奪ったあの外道を。
何としてでもだ。
その為ならなんだってする。
その覚悟はとうにできている。

「絶対に、殺してやる」

もう一度言葉にする事でさらなる決意を。

彩音にはもう復讐しか残されていない。

だからこそ、復讐にずっと囚われ続けている。

彼女の生き方、存在意義、その全て、骨の髄までに。

ずっと囚われて生きている。

それしか、縋るものが無いのだから。


「絶対に、殺してやる」


軍服の薄茶色のジャケットを羽織りなおして。


この島にいる憎き怨敵を殺す為に。


一人の復讐者は静かに動き出した。



【C-２　西部/１日目　深夜】

【紫藤彩音＠バルドフォース】
【装備：H&amp;K USP（１６/１５＋１）Franchi SPAS 12 （９/８＋１）】
【所持品：支給品一式×1、不明支給品（0～1）、予備マガジン×４、12ゲージ弾×３６】
【状態：健康】
【思考・行動】
基本方針：ゲンハ殺害
１：ゲンハを殺す。
２：他の事は気にしない。群れる気も無い。


#center(){|[[SevenCurses/ヨルイロノヒトミ]]|＜前　次＞||}

#center(){&amp;link_up(▲上へ戻る)} 
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    <title>SevenCurses/ヨルイロノヒトミ</title>
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    <description>
      *SevenCurses/ヨルイロノヒトミ


闇夜に煌々と輝く丸い月が乱立する鈍色のビルを物言わず見下ろしている。

天空に浮かぶ月も星も雲も普段と何ら変わることのない様相を示しているのに、
大地に根付いた高層ビルはその窓から一切の光を失っていた。
時刻は日付が変わった頃、深夜とはいえ普通の街なら窓にオフィスの光が漏れているはずである。
だがもの言わぬ闇に落ちた街はその一切の光源を失くしていた。

「…………」

無人の街を一人歩く赤毛の少女は無言で頭上を見上げる。
窓からは何の光も見当たらないのに、ビル屋上に設置された航空障害灯の赤い灯火が不気味に明滅を繰り返している。
まるで一種の儀式のような光景。

この島に呼び寄せられた人間は神に捧げられた供物。
窓からの光を失った真っ暗なビルは燭台。
屋上の航空障害灯は燭台に灯された蝋燭の火だった。

ぞわりと悪寒が背筋を駆け巡るのを感じ、彼女は頭を振ってそれを振り払う。
そして右手に握り締められていたモノを見て彼女――向坂環は深い溜息を吐いた。

ずしりとした金属の質感。
プラスチックで出来たおもちゃとは比べ物にならない圧倒的な存在感。
人を効率よく殺すために作られた武器――銃。

環が手に入れたものは拳銃が一挺とそのカートリッジが十個。
さらに銃身が長い狙撃用のスナイパーライフルが一挺と弾薬が五十発。
そしてサブウェポンとして使えと言うのだろうか、一振りの鋭利なサバイバルナイフだった。


「“当たり”か――」


もし、自分が“当たり”を引けていなければそんな覚悟をしなかっただろうか？
これがおもちゃの銃なら罪を犯す決意をしなかったであろうか？

否、“当たり”を引けても引けてなくても彼女の覚悟は変わらなかっただろう。
あの悲惨な光景を目の当たりにしてしまったのだから。
たった――たった十分と経たぬ時間で七人が死んだ。
死んだ誰もが自分とそう年の変わらぬ少年少女達だった。


突然の死の足音に何も出来ないまま死んだ少女。
死の恐怖を恐れ「死にたくない」と生を渇望した少女。
死の運命を受け入れ、両親に別れの言葉を告げた少年。
能面のような表情の下に僅かながら哀しみの色を湛えて死んだ少女。
これから死ぬというのに和やかに笑い合い、親友に想いを託し逝った少年達。
そして、頼りなさそうな幼馴染の少年を笑顔で励ました少女。彼女の最期の言葉は彼に届いたのだろうか。


降り注ぐ血と怨嗟と絶望と哀しみの声が環の耳にこびりついて離れない。
もし自分があの中に入っていたらどうしていただろうか。
限られた時間の中で何を遺すことが出来たであろうか。

そして……これがやがて自分達に訪れる運命。

少し頼りないところが放っておけない幼馴染の少年。
実の妹のように自分を慕ってくれた幼馴染の少女。
馬鹿だけど大切な実の弟。
いずれ彼らはお互い別の道を歩みだす。いつまでの一緒にいられることができないなんて分かってる。
だけど……だけどこんなつまらないことで別れることだけは許せない。許すわけにはいかない。

七つの死は環の心に暗い影を落とす。
七つの想いは環の心を縛る枷。
七つの呪いは環を悲壮な決意へと導く。

「タカ坊……このみ……雄二……馬鹿なお姉ちゃんでごめんね……」

環の瞳に昏い光が灯される。
そして彼女の背後から声がした。



■



朝倉音夢は一人無人の街を歩いていた。
目に涙を浮かべてとぼとぼと歩く。
たった今しがた友人を目の前で失ってしまった。
目の前で「死にたくない」と涙を浮かべて哀願し死んだ水越眞子。
そんな光景を前に何もできず立ち尽くしだけだった音夢。
無力感と眞子を見殺しにしてしまった罪悪感が音夢を苛まさせる。

「ごめん……眞子、私何も出来なかった……」

溢れそうな涙を堪え、音夢は一人の名を呟く。

「兄さん……」

その名を唱えると幾分か心が晴れやかになる。
義理の兄、大好きな兄、音夢にとって最も大切な存在――朝倉純一。
彼さえいればどんな事だって――

そう思った瞬間、罪悪感に襲われる。
目の前で眞子を失ったばかりなのに、兄の事さえ無事であるなら眞子の事なんてどうだっていいと一瞬でも思ってしまった。
眞子だけではない、ことりもさくらも、兄に近寄る女がいなくなってしまえば――

「っ……」

自らの心に沸いてしまった邪悪な感情に吐き気がする。
うつむいて必死に唇を噛み締め堪える音夢。
噛んだ口元からつつっと一筋の血が流れ落ちた。

ふと顔を見上げると、道の向こう。薄ぼんやりと輝く街頭の向こうに人影が見えた。
人影はこちらに背を向けたまま動こうとしない。
シルエットから察するに女性のようだった。

音夢の心臓の鼓動が早くなる。
ようやく出会えた他人、だけどどうすればいい？
もしかしたら自分や純一の命を狙う敵かもしれない。
もし敵だったら――殺られる前に殺れ。幸い相手はこちらに気づいてはいない。
背後から金属バットのようなもので後頭部を強打するだけで相手は動けなくなる。
後は相手が息をしなくなるまで永遠と殴り続けてやればいい。

そう。

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

（だ……ダメ……そんなこと考えたら……）

おぞましい悪魔が耳元で囁きかける。
心の隙間に潜り込もうとする悪魔に必死に抗う音夢。
このまま来た道を戻ってしまうか？
否、このまま一人孤独に闇の中を歩いていたら本当におかしくなってしまうかもしれない。

「あ、あの……」

音夢は勇気を振り絞って女性の背後から声をかけた。
女性はびくっと肩を震わす。彼女もまた誰かが近くにいたなんて思いもしなかったのだろう。
声こそ上げなかったものの、震えた肩が彼女の動揺を物語っていた。

「ちょっと……いきなり後ろから声かけないでよ……びっくりしちゃったじゃない」
「ご、ごめんなさい！」
「まあ、いいけどね……」

頭を下げた音夢は顔を上げ、彼女を見つめる。
一言で言ってしまえば綺麗の二文字だった。
年は自分よりやや上ぐらい、ピンク色の制服に身を包んでる。
そして何より女の音夢から見ても目を見張るほどの抜群のプロポーションだった。
長身から伸びるすらりとした長い手足。
制服の上からでもはっきりと自己を主張する豊満な乳房。
切れ長の瞳に燃えるような赤い長髪と、非の打ち様のない美人だった。

（……兄さんもこんな人が好みなのかな……って何考えてるの私！）

「ん？　私の顔に何かついてる？」
「えっ？　いえ、何でもないです！　ちょっと綺麗だなーって、あ、わ、私何言って……！」

顔を真っ赤にしてしどろもどろな口調で答える音夢。
それを見た彼女はくすりと笑みを浮かべ言った。

「環――向坂環よ」
「えっ……たまき……」
「私の名前がどうかしたの？」
「い、いえ。私の知り合いに同じ名前の人がいて――あ、私は朝倉音夢といいますっ」

ぺこりと再びおじぎをする音夢。

「あの、人を探してるんです。朝倉純一と言って、私の兄さんなんですけど……そんな人と出会いませんでしたか？」
「悪いけど……私が会った人はあなたが初めてなの」
「そう、ですか……」
「私のほうも質問いい？　河野貴明、柚原このみ、向坂雄二。このどれかの名前に心当たりあるかしら？」
「ごめんなさい……私もあなたが初めて会った人だから……」
「そう……」

環もまた予想通りといった感じで肩を落として落胆の色を見せる。
そして、酷く哀しそうな表情で環は言った。

「ごめんなさい、あなたに恨みはないけど――」
「えっ――？」


闇夜を切り裂く一発の銃声が辺りに木霊した。



■



「あぐ……っ」

経験したことのない凄まじい衝撃が音夢を襲う。
そのまま地面に倒れこむ。

撃たれた？私が？どうして？

突然の出来事に頭の中が真っ白になる。
そしてじくじくと疼く肩。制服の肩の布地は破れ露出した白い肩が血が滲んでいた。
環の放った弾丸は音夢の肩を掠めただけで命中はしなかった。
なのにこの衝撃、掠っただけでこの衝撃なら当たったらどんな衝撃なのだろう。
音夢の全身に恐怖が駆け巡る、恐怖で震え歯がカチカチと音を鳴らす。

「一発で仕留めるつもりだったけど素人じゃうまくいかないものね」

環は表情を変えず、淡々と蹲る音夢を見下ろしながら言った。

「やだ……やだ……助けて……兄さん……助けてよぉ……」

迫り来る死の恐怖に怯えただ兄の名を呼びかける音夢。
やっぱり彼女は敵だった。
初めからああしておけばこんな怖い思いしなくて済んだのに！

「あなたの恨みも憎しみも絶望も私が受け止めるわ。そう、大切な誰かのためなんてという欺瞞で、仕方ないで済ませられるとは思ってないけどこれが……私が選んだ手段だから……」

自らの行為は連中の思う壺なのだろう。
だけどそうでもしなければ守れそうにないと思ってしまった弱い心。環はそれが悔しかった。
だがそんな感情も手を血に染めていくうちに消えていってしまうのだろう。
環は自嘲めいた笑みを浮かべ銃口を音夢の頭に狙いを定めた。

「出来る限り一発で済ませてあげる」
「いやぁ……死にたくない死にたくない死にたくないよぉ……兄さん兄さん兄さん……」

きっと眞子もこんな怖い思いをして死んだのだろう。
涙で顔をくしゃくしゃにしながら音夢は這いずる。少しでも環から逃げようと地面を這う。

「……さようなら」

環は銃の引き金に力を入れ――



「うーん、あなたの悲壮な決意もわかるけど……やっぱりそういうのはよくないと思うなあ」



この場に酷く似つかわしくない明るい声が周囲に木霊した。



■



それは闇の中にから染み出すように現れた。
ニ階建ての建物の屋上から満月を背にして一人の少女が環と音夢を見下ろして立っている。

「よい……しょっと」
「……ッ！？」

少女は身を翻したと思った瞬間、屋上から飛び降りた。
十メートル以上はあろうかと思われる高さをミニスカートを翻しながらいとも容易く飛び降り着地した。
ありえない光景に環は絶句する。
普通あんな高さから飛び降りてただで済むわけがない。よくて骨折、落ちどころが悪ければ即死してもおかしくない。
得体の知れない人物の登場に環の鼓動が早くなる。

「見た？」
「？？？？」

着地した少女はスカートの裾を直しながら環に言った。
なぜか少し顔を赤らめ不機嫌そうな声で。

「だから、飛び降りる時私のパンツ見たでしょ。……って女の子相手に言ってもしょうがないか」

なんなんだこいつは――
環の背筋に冷たいものが流れ落ちる。
この状況でそんな事を素で言ってのける少女に心底恐怖した。
そして音夢もまた言葉を失い少女の動向を見守るだけだった。

「く……っ」

環は引き金にかける指に力を込めてゆく。
何も、恐れることはない。こっちは銃を持っているんだ……！
問答無用で彼女を撃つ――
そして銃声。

「っ……！」

銃口から硝煙がたなびいている。
なのに銃口は前を向いておらず空に向いていた。
なぜなら少女は環が引き金を引く瞬間、距離を一気に詰め銃を持つ環の右手首を捻り上げていたのだから。
細身の身体のどこにそんな力があるのか、凄まじい握力で環の右手を拘束していた。

環は身を捩じらせ必死に抵抗するもまったく無駄な徒労だった。
抵抗を止めようとしない環に少女は少し哀しそうな表情を見せて言った。

「ちょっと、ごめんね」

そう言った瞬間、環の右手首に激痛が走る。
まるで硫酸や塩酸のような何らかの化学薬品を浴びたかのような激痛。
だが環は――

「こ……のぉ……ッ！」
「ッ！？」

隠し持っていたサバイバルナイフを拘束されていない左手で、少女の腹部に思いっきり突き立てた。

「ぐ、ぅ……」

苦悶に満ちた少女の顔。そして声にならない音夢の叫び声。
環は腹部に突き立ったナイフをさらに身体の奥深く捻じ込んだ。
みちみちと筋繊維を裂いて内臓にまで潜り込むナイフの白刃。
溢れ出る血液が環の手と少女の服を赤く染め上げる。
錆びた鉄と海辺の潮の臭いを混ぜたような嫌な臭いがむぁっと立ち込める。

右手の拘束が緩む。
環は即座に拘束から脱出する。
止めを差す？
いや、あんな得体の知れない相手に長い時間はかけてられない。
それに右手の怪我は無視できない。
相手の腹には柄までナイフが突き立っている。ならば……！

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ！！！」

渾身の後ろ回し蹴りを少女に叩き込む。
少女の胴を狙うにあらず。
狙うはただ一点、少女に突き立ったナイフの柄……！
環の全体重を乗せた一撃がナイフの柄の一点に集中する。
これだけの衝撃を与えれば体内はズタズタになっているはず。あれで生きていられる人間は存在しない。
命中と同時に環は脱兎の如く逃げ出した。

数メートル吹き飛び電柱にその身を叩き付けられ動かなくなった少女。
後に残されたのは呆然と佇む音夢だけだった。



■



「助かった……の……？」

我に返った音夢。
確かに自分は助かった。突然の乱入者である謎の少女のおかげで。
しかしその少女は――

音夢は急いでその少女の下へ駆け寄る。
銃弾が掠った肩がまだ痛むもそんな事を言ってる場合ではない。
あの少女のほうがよほど酷い怪我をしているのだから。

少女は腹部から大量の血を流し、地面に血溜まりを作っていた。
これでは下手にナイフを抜くことはできない、さらに出血が加速する。
だがまともな医療設備も、技術も経験も持った人間なんているはずがない。

「私のせいだ……私のせいでこの人が……」

涙が止まらない、声を押し殺してむせび泣く音夢。
そして――



「ちょっとぉ……勝手に殺さないで欲しいな」
「ひっ――？」



音夢が顔を上げた先――ほぼ死んだと思っていた少女が、
苦痛に顔を歪めながらも飄々とした笑顔を見せていた。

「あいたたたたぁ……もうっ私じゃなかったら死んでたよ」

彼女はむくりと起き上がってぱんぱんと服の汚れを落とす。
だが腹部に刺さったままのナイフからは今もなお血が流れ出し、
服を赤く汚しミニスカートから伸びる脚を伝ってアスファルトに赤黒い染みを作っていた。

「あっ……ひ……」

絶句する音夢。当然だろう。彼女は腹にナイフを生やしたままだというのに死んでいない。
環に腹の中身を掻き回されるように刺された上に、ハンマーで杭を打つような一撃を受けてもなお生きているのだから。
おびただしい量の血液を流しながらも動くその姿は――

（化け……物――）

そう評する他ならない。
刺しても斬っても撃っても砕いても蘇る。
まるでホラー映画に出てくるような怪物だった。

「く、ぅぅ……こんな、に深く……刺さっちゃって……」

それでも身体の奥深くに刃が突き立っているのは苦痛なのだろうか、少女は苦悶の表情でナイフの柄に手をかけた。

「ん……ぐぅ、ぅ……」
「え――っ！？」

ぶしゅっと血が噴き出す厭な音を立ててゆっくりとナイフが動き出す。
少しずつ、少しずつ引き抜かれ流れ出す血がさらに赤い水溜りを作る。

「ぐ、うぐ……げほっ、……かは、っ……いく、らこの程度で死な、ないし……死ねないと言っても痛い、よ」

激痛に身を捩り手を真っ赤に濡らしながら、ずるりとナイフが身体から抜ける。
カランと地面に落ちるナイフ。その音にぴくりと震わす音夢。
肩で息をしながら電柱を背にして座り込んだ少女はくすりと音夢に向かって笑みを浮かべ言った。

「――人間じゃないの、私」

緊張感の欠片もなく、まるで友達に気軽に語りかけるような口調だった。

「人……じゃない？」
「そだよ。隠しててもしょうがないもん、それにこんな怪我で死なないの見たらおかしいと思うよね？」
「…………」
「でもね、すっごく痛いんだよ？　死なないんだったら痛みも無かったらいいのに」

飄々とした明るい声で少女は語りだす。
そのあまりにも場違いな雰囲気に音夢は恐怖心を覚える。

屋上から飛び降りても平然としていることじゃない。
拳銃を持った相手に一瞬にして距離を詰めたことじゃない。
ナイフで腹を抉られても死なないことじゃない。
そんな事は瑣末な事。
この殺し合いという異常な状況下で普通の精神を保っていられることが音夢にとっては何よりの恐怖の対象だった。

「私の事怖いよね。不死身の化物だもん……まあいっか、そういうこと思われるの馴れてるから」

少し寂しそうな声の少女。

「何百年も生きてるとね、ちょっとやそっと嫌なこと、怖いこと、哀しいことがあっても『まあいっか』と思えるようになるの」

少女の言葉を聞いて音夢はどきりとする。
その夜色の瞳で彼女に抱く恐れを見透かされてるようだった。

「……っと、休憩おわりっ！　じゃあ私行くね」
「えっ……？」

そう言って少女は立ち上がる。
うんしょと背筋を伸ばすがまだ足取りがふらつき、出血も止まりきってはいない。
それでも彼女は明るい表情で音夢に微笑みかける。

「きっと、私といると危ない目に会うから――それにこんな化物と一緒にいるのは嫌だと思うし」

「ばいばい」と少女は寂しげな笑顔で別れの挨拶をして歩き出した。


（…………）


本当に彼女を行かせてしまってもいいのだろうか？
彼女は化物だ。あんな怪我でも生きていられる不死身の化物。
極力関わり合いになるのは避けたほうがいいのかもしれない。
だけど、このまま闇の中に自分一人残りたくない。
環のような殺し合いに乗った人間が他にもいるかもしれない場所でこれ以上孤独でいるのは耐えられない。
今、声をかければ彼女は立ち止まる。
たとえ彼女を呼び止める理由が自らの保身のための打算であっても、勇気を出して――音夢は去ろうとする少女に声をかけた。


「お願い……ひとりにしないで……ひとりでここにいるのは嫌……」


不安と恐怖に怯えた小さな声で。
少女はぴたりと足を止めてゆっくりと振り向く。
その動作が音夢にとっては永遠とも思える長い時間だった。

「四方茉莉。それが私の名前だよ」

闇に溶けてしまいそうな漆黒の髪と深い夜色の瞳を持った少女はにこやかに言った。




【Ｃ－８、市街地/１日目　黎明】

【朝倉音夢＠D.C.P.S.】
【所持品：支給品一式×1、不明支給品（１～２）】
【状態：情緒不安定】
【思考・行動】
基本方針：純一と再会する
０：ひとりは嫌……

【四方茉莉＠sola】
【装備：ホットナタデココ＠Memories Offシリーズ】
【所持品：支給品一式×1、不明支給品（１～３）、大量の飲み物】
【状態：腹に深い刺傷（数時間で完治）】
【思考・行動】
基本方針：殺し合いに乗らない、蒼乃を止める。
０：まずは自己紹介。
１；あ痛たたたたぁ……



■



「はぁっ……はぁっ……！！」

あれからどれくらい走っただろうか？
時間にしたら十五分も走ってないのかもしれない。
だけど息は上がり、動悸も激しい。
運動能力は人並み以上はあると自負していた環もこの異常な状況下で普段の状態を保てるわけでもなく、
やがて足は鈍り立ち止まって地面に手を付き蹲った。

「けほっ……ぐ、……うぅ……」

息が上がって呼吸もままならない。ピンク色の制服はぐっしょりと汗に濡れてしまっている。
右手のあの少女に掴まれた場所はドス黒く変色してしまっている。
手の平を開いたり閉じたりはすることはできるものの手首の感覚があまりない。

赤く染まった左手が視界に入る。フラッシュバックする刺したナイフの感触。
肉を裂いて柔らかい内臓を潰す酷く嫌な感触。
――初めて人を殺した。

「うぐっ……」

こみ上げる吐き気を抑えて目に涙を浮かべる環。
なんて無様な姿。
幼馴染を守るために悪魔になろうと決意したのにこの体たらく。
たった一人殺しただけでこうなるのが悔しくて、そしてまだ良心が残っていることにどこか安堵する。

「もう……戻れないのよ……！」

そう、自分はもう殺人者。禁忌を犯した者。
望んでその道を選んだはずなのに沸き起こる後悔の念を必死に振り払う。
環に課せられた罪と罰。
幼馴染を守るために他の全ての人間を皆殺しにする。
正気を保ちながらそれを遂行しなければならない。

「タカ坊……」

ふと幼馴染の少年の名を呟く。
それと同時に一人の少女の最期の言葉が脳裏に浮かぶ。



志雄？……あのさー私、あんたのことがす――――



なぜかその言葉がひどく心をかき乱す。
彼女が最期まで言えなかったその言葉。それがどうして貴明と一緒に浮かぶのだろう。

貴明もこのみも雄二も守るべき大切な人達。
誰も優劣がつけられない大切な人なのに
貴明への想いがこのみと雄二に向けられたものと違うということにまだ環は気がつかない。




【Ｃ－７、市街地/１日目　黎明】
【向坂環＠To Heart2】
【装備：SIG SAUER SP2022（13/15）】
【所持品：支給品一式×1、SIG SAUER SP2022予備マガジン×10、M24 SWS（5/5）、M24 SWSの予備弾×50 】
【状態：疲労、右手の感覚無し】
【思考・行動】
基本方針：幼馴染を守るため参加者を皆殺しにする。
０：初めて人を殺した……

※茉莉を殺したと思い込んでいます。


#center(){|[[双葉恋太郎、職業探偵、その実便利屋、双子の女の子と暮らす双葉探偵事務所二代目所長]]|＜前　次＞|[[Avenger]]|}

#center(){&amp;link_up(▲上へ戻る)} 
----    </description>
    <dc:date>2009-10-24T18:39:15+09:00</dc:date>
    <utime>1256377155</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/anerowa/pages/39.html">
    <title>バルドフォース　のキャラクター</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/anerowa/pages/39.html</link>
    <description>
      *キャラ別追跡表　（バルドフォース）


#region(相馬透)
相馬透
#endregion
#region(紫藤彩音)
紫藤彩音
|035|[[Avenger]]|紫藤彩音|
#endregion
#region(バチェラ)
バチェラ
|012|[[君に戦ぐ風、揺れるココロとススキ]]|ベナウィ、バチェラ|
#endregion
#region(リャン)
リャン
#endregion
#region(八木澤宗次)
八木澤宗次
#endregion
#region(クーウォン)
クーウォン
|023|[[Justice]]|森田賢一、時雨亜沙、クーウォン|
#endregion
#region(ゲンハ)
ゲンハ
#endregion


----    </description>
    <dc:date>2009-10-24T18:37:48+09:00</dc:date>
    <utime>1256377068</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/anerowa/pages/21.html">
    <title>第１回放送までの作品</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/anerowa/pages/21.html</link>
    <description>
      #setmenu(メニュー　時系列順) 
*第１回放送までの作品


|No.|タイトル|登場人物|
|000|[[ゲームスタート&gt;オープニング]]|河野貴明、柚原このみ、炎凪、伊集院観影、エルルゥ、水越眞子&amp;br()倉成ホクト、プリムラ、井ノ原真人、宮沢謙吾、遠峰りりす|

【深夜】
|No.|タイトル|登場人物|
|001|[[fear]]|柚原このみ、桔梗霧|
|002|[[最悪の悪夢を見させられ]]|朝倉純一|
|003|[[戦う理由は人それぞれ（前）]]|上泉信綱、カルラ、小町つぐみ、法月将臣|
|~|[[戦う理由は人それぞれ（後）]]|~|
|004|[[桜]]|藤乃静留|
|005|[[真っ暗な部屋とゴキっぽい妖精と何も知らない私。]]|春日結乃|
|006|[[命、その価値は]]|リセルシア・チェザリーニ、倉成武、森宮蒼乃|
|007|[[闇と光。そして影の少年と向日葵の少女]]|日向夏咲、直枝理樹|
|008|[[トライアングル・ウエーブ]]|鷺澤一蹴、陵いのり、鷺澤縁|
|009|[[ある日のいつもの竹内さん]]|竹内麻巳、向坂雄二|
|010|[[まっくらクライクライ]]|白鐘双樹、国崎往人|
|012|[[君に戦ぐ風、揺れるココロとススキ]]|ベナウィ、バチェラ|
|013|[[Will&amp;Wish]]|芙蓉楓|
|014|[[傷だらけの天使たち]]|刀伎直冬芽、三ツ廣さち、棗鈴|
|015|[[夢うつつ星詠が丘]]|高村恭司|
|016|[[ヨゾラミアゲテ]]|四方茉莉|
|017|[[夜の進軍/ＦｏｏｔｓｔｅｐｓＦｒｏｍＤａｒｋｎｅｓｓ]]|ハクオロ、西園美魚|
|018|[[RedPain]]|鳳仙エリス|
|019|[[貴方を/貴方達を守るために――（前）]]|棗恭介、観興寺六花、月ヶ瀬小夜音|
|~|[[貴方を/貴方達を守るために――（後）]]|~|
|020|[[仮面の少女達]]|鴇羽舞衣、ファルシータ・フォーセット|
|021|[[ティータイムの時間だよ]]|十波由真、来ヶ谷唯湖|
|022|[[野道-fieldpath-]]|神尾観鈴、河野貴明|
|023|[[Justice]]|森田賢一、時雨亜沙、クーウォン|
|024|[[NoblesseOblige]]|前原圭一|
|026|[[憧れ、その思いは]]|桑古木涼権、白河ことり|
|027|[[WHEELOFFORTUNE]]|竜宮レナ|
|029|[[前奏曲～prelude～]]|クリス・ヴェルティン、小牧愛佳|
|030|[[無題『恋心を奏でる綺想曲』（前）]]|来ヶ谷唯湖、トウカ|
|~|[[無題『恋心を奏でる綺想曲』（後）]]|~|
|031|[[Inasmallcafe]]|上倉浩樹、木瀬歩|
|035|[[Avenger]]|紫藤彩音|

【黎明】
|028|[[そして彼と彼女が出来るコト（前）]]|嘉神川クロエ、丸目蔵人、小町つぐみ|
|~|[[そして彼と彼女が出来るコト（後）]]|~|
|032|[[両手には飛び立つ希望を/両手には終わらない諦観を]]|国崎往人、藤原雅|
|033|[[双葉恋太郎、職業探偵、その実便利屋&gt;双葉恋太郎、職業探偵、その実便利屋、双子の女の子と暮らす双葉探偵事務所二代目所長]]&amp;br()[[双子の女の子と暮らす双葉探偵事務所二代目所長&gt;双葉恋太郎、職業探偵、その実便利屋、双子の女の子と暮らす双葉探偵事務所二代目所長]]|双葉恋太郎、神河繭子|
|034|[[SevenCurses/ヨルイロノヒトミ]]|向坂環、朝倉音夢、四方茉莉|

【早朝】
|011|[[Lostthingis...-Bygonedays-]]|塚本志雄|
|025|[[星]]|玖我なつき|


----    </description>
    <dc:date>2009-10-24T18:37:28+09:00</dc:date>
    <utime>1256377048</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/anerowa/pages/19.html">
    <title>作品（投下順）　000-050</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/anerowa/pages/19.html</link>
    <description>
      #setmenu(メニュー　投下順) 
*作品（投下順）　000-050


|No.|タイトル|登場人物|
|000|[[ゲームスタート&gt;オープニング]]|河野貴明、柚原このみ、炎凪、伊集院観影、エルルゥ、水越眞子&amp;br()倉成ホクト、プリムラ、井ノ原真人、宮沢謙吾、遠峰りりす|

|No.|タイトル|登場人物|
|001|[[fear]]|柚原このみ、桔梗霧|
|002|[[最悪の悪夢を見させられ]]|朝倉純一|
|003|[[戦う理由は人それぞれ（前）]]|上泉信綱、カルラ、小町つぐみ、法月将臣|
|~|[[戦う理由は人それぞれ（後）]]|~|
|004|[[桜]]|藤乃静留|
|005|[[真っ暗な部屋とゴキっぽい妖精と何も知らない私。]]|春日結乃|
|006|[[命、その価値は]]|リセルシア・チェザリーニ、倉成武、森宮蒼乃|
|007|[[闇と光。そして影の少年と向日葵の少女]]|日向夏咲、直枝理樹|
|008|[[トライアングル・ウエーブ]]|鷺澤一蹴、陵いのり、鷺澤縁|
|009|[[ある日のいつもの竹内さん]]|竹内麻巳、向坂雄二|
|010|[[まっくらクライクライ]]|白鐘双樹、国崎往人|
|011|[[Lostthingis...-Bygonedays-]]|塚本志雄|
|012|[[君に戦ぐ風、揺れるココロとススキ]]|ベナウィ、バチェラ|
|013|[[Will&amp;Wish]]|芙蓉楓|
|014|[[傷だらけの天使たち]]|刀伎直冬芽、三ツ廣さち、棗鈴|
|015|[[夢うつつ星詠が丘]]|高村恭司|
|016|[[ヨゾラミアゲテ]]|四方茉莉|
|017|[[夜の進軍/ＦｏｏｔｓｔｅｐｓＦｒｏｍＤａｒｋｎｅｓｓ]]|ハクオロ、西園美魚|
|018|[[RedPain]]|鳳仙エリス|
|019|[[貴方を/貴方達を守るために――（前）]]|棗恭介、観興寺六花、月ヶ瀬小夜音|
|~|[[貴方を/貴方達を守るために――（後）]]|~|
|020|[[仮面の少女達]]|鴇羽舞衣、ファルシータ・フォーセット|
|021|[[ティータイムの時間だよ]]|十波由真、来ヶ谷唯湖|
|022|[[野道-fieldpath-]]|神尾観鈴、河野貴明|
|023|[[Justice]]|森田賢一、時雨亜沙、クーウォン|
|024|[[NoblesseOblige]]|前原圭一|
|025|[[星]]|玖我なつき|
|026|[[憧れ、その思いは]]|桑古木涼権、白河ことり|
|027|[[WHEELOFFORTUNE]]|竜宮レナ|
|028|[[そして彼と彼女が出来るコト（前）]]|嘉神川クロエ、丸目蔵人、小町つぐみ|
|~|[[そして彼と彼女が出来るコト（後）]]|~|
|029|[[前奏曲～prelude～]]|クリス・ヴェルティン、小牧愛佳|
|030|[[無題『恋心を奏でる綺想曲』（前）]]|来ヶ谷唯湖、トウカ|
|~|[[無題『恋心を奏でる綺想曲』（後）]]|~|
|031|[[Inasmallcafe]]|上倉浩樹、木瀬歩|
|032|[[両手には飛び立つ希望を/両手には終わらない諦観を]]|国崎往人、藤原雅|
|033|[[双葉恋太郎、職業探偵、その実便利屋&gt;双葉恋太郎、職業探偵、その実便利屋、双子の女の子と暮らす双葉探偵事務所二代目所長]]&amp;br()[[双子の女の子と暮らす双葉探偵事務所二代目所長&gt;双葉恋太郎、職業探偵、その実便利屋、双子の女の子と暮らす双葉探偵事務所二代目所長]]|双葉恋太郎、神河繭子|
|034|[[SevenCurses/ヨルイロノヒトミ]]|向坂環、朝倉音夢、四方茉莉|
|035|[[Avenger]]|紫藤彩音|
||||


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    <dc:date>2009-10-24T18:37:06+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/anerowa/pages/81.html">
    <title>Inasmallcafe</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/anerowa/pages/81.html</link>
    <description>
      *In a small cafe


「……ふぅ」

香ばしいコーヒーの香りがただ、小さな部屋の中に広がっていた。
その部屋には５人程座れる小さなカウンターと３つのテーブルセットが置かれている。
そこは所謂喫茶店と言われる場所。
洒落たアンティークのインテリアや小物があちらこちらに置かれていた。
そのカウンターの座る逆側にあるキッチンにその青髪の齢、２５ぐらいの男はいた。
彼はキッチンに備え付けてある食器棚から勝手にコーヒーカップを取り出し準備をしていた。
そして先程挽いたコーヒー豆をドリップにいれお湯を注いだ。
途端周囲に溢れるコーヒーの香り。
彼はそれを味わいつつカウンターの一席に座った。

「んー美味いな……まぁ竹内が淹れるより美味くできただろ」

ミルクも砂糖も入れず飲んだコーヒーに男――上倉浩樹――は感想を言う。
その後も浩樹は静かにコーヒーを飲み続けていた。
今、行われている殺し合いの事には無関心のように。
名簿も確認はし、そこに知り合い４人の名前が書かれていたことも彼は知っていた。

「エリスに霧……それに竹内と藤浪か」

彼は東京にある学園、撫子学園に勤める美術教師である。
この殺し合いには自身の生徒と同僚が巻き込まれていた。
それと従妹と幼馴染が。
浩樹自身思う事があるがそれについて深く考える事も無く、またコーヒーに口をつける。
ほろ苦いものが口の中に広がっていき頭をすっきりさせいく。
しかしそれでも浩樹はコーヒーに映る自分の顔を見つめるだけ。
そして、また一口。

暫くそのままゆったりとした静かな時間が流れていた。

浩樹は唯、コーヒーをゆっくり飲み続けていた。


そんなゆったりとした時間にカランコロンと突如割り込む鐘の音。
それは喫茶店の玄関扉に付いていた来客を知らす為の鐘の音だった。

浩樹はその来客者に向く事も無くコーヒーカップ持ち上げ飲もうとする。
だがそれは浩樹の着ているベージュのセーターの脇腹に刃先が突きつけられた事で停止するしかなかった。
浩樹はそのまま振り向くとそこには長い黒髪の少女が浩樹を見据えていた。

少女は長い十文字槍を浩樹に突きつけ唯睨んでいる。
少女はベージュを貴重とした制服にブルーのチェックのスカートを穿き黒のストッキングを纏っていた。
その顔は端麗だが今は警戒に滲んでいた。
やがて、口を開き

「アンタは殺し合いに乗ってんか？」

浩樹にそう訛りが入った言葉でそう問うた。
浩樹は一口コーヒーを飲むと

「その前に……名前は？」
「木瀬、歩」

木瀬歩と名乗った少女は無愛想にそう告げた。
それに特に反応も示さず浩樹はは問い返す。

「そうか……で、お前はどうなんだ？　殺し合いに？」
「……さあ？　どうやろ？」

くくっと自嘲気味に笑う歩。
その顔は何処か寂しげで、しかしだからと言って突きつける槍から力が抜けるようなことはない。
それに特に動じず浩樹はゆっくりとコーヒーカップを置いて。

「……俺は一応教師やってるが。撫子学園で」
「へぇ？　撫子」
「知ってるのか？」
「まぁ有名やし……それで？　それがどうかしたん？」
「生徒を沢山見てるしちょっとは解るんだ。んで……お前迷ってるだろ？」
「はっ？」
「殺し合いに乗るか乗らないか、そんな感じで」

浩樹は唯淡々と、されど明確に歩の悩みを看破していった。
そして、冷め始めたコーヒーをもう一口。
歩はそんな態度に顔を歪め嘲る様にいう。

「はん、せや、なんやの？　教師のように、殺し合いは駄目だ！というに諭すん？　アンタは」

続けざまに言う歩。
まるで弘樹を貶すように軽蔑の眼差しを向けていた。
が、浩樹はそのまま答えを静かに返す。

「かったるい。生徒の好きにすればいいさ。俺は知らん」

ただ、一言。
干渉せずと。
理由はかったるいと何ともやる気のない事を言って。
歩はその教師らしからぬ姿に思わず、

「なんでやねん！」

何時ものように突っ込みをいれてしまう。
まさかこの返答は予想外であった。
また、そんな飄々とした態度にイラついてきているのも事実であったが。

「生徒の自主性を尊重するんだ、俺は」

ちょっと面白おかしく言う浩樹。
その態度に歩の沸点の限界を超えた。
何か知らないけど腹が立ったのだ。

「はぁ！？　ちょっとふざけるのもいい加減にしぃや！　生徒を正しい方向に導くのが先生やんか！？」

歩が怒りにそう言い放つ。
浩樹の態度が何となく気に入らなかったから。
怒りに顔を染めただ、怒っていた。
だが浩樹は笑い

「……なんだ。答えでてるじゃないか」
「……はぁ？」
「自分の中で正しいと思っているの解ってるじゃないか。じゃあそれをやれよ」
「……っ！？」

そう告げコーヒーを飲む。
狼狽する歩に続けて

「正しい方に導いてというのなら……自身は正しいと思ってる選択が既にあると思っている証拠だろ。ほんとに迷ってるならどっちが正しいか悪か解ってねぇよ」
「……あ」

唖然とする歩を尻目にコーヒーを飲み干し

「なら、もうお前が取るべき選択肢は解ってるだろ」

そういってコーヒーカップをカウンターに置く。
暫しの無言空間が形成され、やがて

「……ちっ」

歩は舌打ちと共に十文字槍を下ろし穂先を返した。
その行為を浩樹は唯見つめて、けど何も言わなかった。
そんな空間に耐えられず

「なんで迷ってたか……きかないんか？」

そう、ポツリと呟く。
浩樹はその言葉を皮切りに立ち上がりそして

「生徒の自主性にまかせる。それが俺の学校の校風だ。俺はその学校の先生だ、以上」

そう告げた。
歩は溜め息と共に椅子に座り

「いや私……そもそもアンタの学校の生徒あらへんよ……まぁ、ええわ」

頬杖を突いて虚空を見上げた。
その歩の席に淹れ直したコーヒーを置き浩樹も自分の分を持って隣に座る。
また、無言のゆったりとした時間が流れ始める。
浩樹は歩が話し始めるのを待っていながらコーヒーを飲む。
やがて

「恨んでいる奴が居るんや……」

ポツリとそう歩は言った。
短く……けど複雑な感情の篭った言葉。
浩樹はそのまま聞きつつコーヒーを口にする。

「私、薙刀を幼い頃からやってたんよ」
「ほう……」
「それで、自信があったんよ。上手にできる自信が」
「へぇ？　どれくらい」
「インターハイ出場。それで、スポーツ推薦で千羽谷大学にや」
「千羽谷大……なんだ凄いじゃんか」
「知っとるん？」
「阿呆、高校の教師だぞ」
「あぁ……そうやったね。余りに阿呆そうで忘れとった」
「……おい」

歩は備え付けの砂糖へと手を伸ばし、コーヒーの中へと多めに入れそしてミルクも多めに入れた。
かき混ぜながら言葉を続ける。

「その人はそれでも私よりも上手やった……叶わないくらい」
「……」
「せやけど、そんな上手な人に尊敬していたんよ、最初は」

そうして一口飲んで、重く言う。

「せやけど……ある一件のせいでそれは粉々に打ち砕かれおったんよ……あの女が」
「……一件？」
「薙刀の演舞という競技で一緒に組むことになったんよ。うまい人同士ちゅうことで」
「それで」
「大会で惨敗や。浜咲学園薙刀部でも珍しい……惨敗やった」
「浜咲？　神奈川のあの進学校」
「知っとるん？」
「まぁな」

歩は拳を握りそして力を篭めて。
怒りに堪えるように。

「アイツは……互いの協力が大切やのにアイツは責任を私の「実力不足」で片付けた……私のせいにしたんよ！　全部！」

力の篭った一言。
それは恨みの深さを裏付けるような。

「私は……頑張ったんよ。自身の持てる力で。全力で。やりきったんよ……なのに、アイツは……アイツは！」

声が震えていた。
恨みと哀しみと。

尊敬が打ち砕かれたその瞬間が現れるような。

歩の深いコンプレックスとトラウマが。

今の歩の姿を切実に現していた。

浩樹は何処か考えてる風に歩を見ている。
次の言葉を待っていた。

「それから……憎しみに変わった」

言い放たれるのは……敵意。
コンプレックスとトラウマの螺旋が示す憎しみだった。
歩の拳が強くカウンターを打つ。
憎しみの深さを表すかのような強さで。
コーヒーが波立った先で歩は続きを言う。

「そんな時にや……こんな殺し合いに巻き込まれて……」

歩は一口コーヒーを飲む。
甘さが彼女を安らがせ、やがて。

「…………私は…………私は」

震える声。
紡がれる言葉は

「憎しみの余り……私は……あいつ……を……殺したい……一瞬でも……そう……思ったんよ」

殺意。
刹那によぎった事。
それは許さざる行為。
それを歩は……ほんの一瞬でも思ってしまった。

「勿論、悪い事やってしっとる……けど……けど一瞬……思ってしまったんよ……」

震えた言葉で言い切った。
俯きその顔は長い髪で隠れた。
その表情は浩樹からは伺えなかった。

歩の言葉はそれ以上紡がれる事が無く、唯沈黙が続く。

歩は待っている。
浩樹の言葉を。



浩樹は思い、考え。

そしてやがて

「……………………時間が…………解決するんじゃないか？」

言った。
淡々と。

「お前は若いんだ。焦っても仕方ないぞ」

そう、軽く言って。
コーヒーを呷る。
熱いコーヒーを一気に。
苦味が口に一杯広まって。
浩樹の思考を隠していく。

歩はその言葉に反発するように。

「なんやの！？　それ！」

おもわずそう声を荒げる。
納得がいかなかった。
この、憎しみが。
時間の問題で解決される事が。

単純に納得いかなかった。

浩樹を睨み……そして怒りを治める。

歩は浩樹の目が。

何処か哀しそうで。
何処かせつなそうで。

何か、何か浩樹自身が一瞬でも自身に通じる所がある。
そう思ってしまい

それ以上。

言葉を重なる事ができなかった。

そして静寂が訪れる。

浩樹はゆっくりコーヒーを飲み干すと

「さて……もう終わったし俺は行くぞ」

これまたゆっくりと立ち上がった。
歩はその様子に慌てて

「いや、私おいてくん！？」

浩樹は歩に振り返って。

「ああ、どうするかは生徒の自主性にまかせる」

そう一言だけ告げ出口に向かう。
歩は髪を掻き、一気に残っていたコーヒーを飲み干す。
あまったるさが口を支配するも気にせず

「ああ、もう。そればっかやないか」

そのまま、立ち上がる。
付いていく理由は単純。
浩樹の真意が聞きたいから。

それだけ。

イラつきながらもしっかりした足取りで。

その気だるそうな男の背を静かに追った。


小さな喫茶店に残されたのは香ばしい匂い。


そして、おそろいの小さなコーヒーカップが取り残されていた。




【C-2　中央部　喫茶店前/１日目　深夜】

【上倉浩樹＠Canvas2～虹色のスケッチ～】
【装備：なし】
【所持品：支給品一式×1、不明支給品（0～３）】
【状態：健康】
【思考・行動】
基本方針：殺し合いに乗らないが特になし
１：歩が付いてくるなら一緒に行動。
２：霧やエリスに対して……？




◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇




「それだけや……それだけやないんよ」


浩樹に聞こえる事無く呟いた、歩の言葉。

それはもう、誰も居ない喫茶店に静かに響いて。

歩はゆっくりと喫茶店をでた。


カランコロンと鳴る鐘の音。


そして浩樹が気付かなかった事。

いや、気付くわけが無い事。


木瀬歩が。

歩が。

[[参加者名簿]]に。




『名前が無い』




という事を。





それが意味する事。


それは


まだ


まだ


解らない。




【C-2　中央部、喫茶店前/１日目　深夜】

【木瀬歩＠Memories Off ～それから～】
【装備：金房兵衛尉政貞＠終末少女幻想アリスマチック】
【所持品：支給品一式×1、不明支給品（0～2）】
【状態：健康】
【思考・行動】
基本方針：？？？？？？？？？？？？？？？
１：浩樹の真意を確かめる為に付いていく。
２：雅に対して……？
３：？？？？？？？？？？？？？？？？？？

【備考】
※木瀬歩は名簿に名前がありません。


#center(){|[[無題『恋心を奏でる綺想曲』（後）]]|＜前　次＞|[[両手には飛び立つ希望を/両手には終わらない諦観を]]|}

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    <title>メニュー　時系列順</title>
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      ****メニュー
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****本編
[[オープニング]]
[[作品（投下順）&gt;作品（投下順）　000-050]]
[[作品（時系列順）&gt;第１回放送までの作品]]
┣[[第１回放送まで&gt;第１回放送までの作品]]
┣[[第２回放送まで&gt;第２回放送までの作品]]
┗[[第３回放送まで&gt;第３回放送までの作品]]
[[作品（執筆者別）]]
[[キャラ別追跡表]]
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****ルール/データ
[[参加者名簿]]
[[BRのルール]]
[[地図（地上）]]
[[地図（地下）]]
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****データ
[[現在位置（地上）]]
[[現在位置（地下）]]
[[死者表記付名簿]]
[[死亡者リスト]]
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****その他
[[参加者説明]]
[[世界観・用語説明]]
[[プラグイン一覧&gt;練習用]]
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*第３回放送までの作品


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*第２回放送までの作品


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