エロパロ > 名無し > 音無と天使のお弁当

「これは査問会よ、音無くん」
SSSに占拠された校長室。その大きな机の向こうに立っているゆりが言った。
「説明してもらいましょうか」
「何をだ?」
「とぼけないで。今日のお昼、校舎の屋上に天使と並んで座って、仲良くお弁当してたそうじゃない」
「見られてたのか…」
「校内に潜伏してるメンバーから報告があったのよ。どういうことかしら? 納得のいく説明をお願いするわ」

日向が感心しきったように言う。
「さすがだな音無、来た早々僕やゆりっぺのハートを奪っちまっただけじゃなく、天使までも篭絡しちまうとは」
「音無、てめえよくも裏切りやがったなー!!」野田が鎌をブンブン振り回す。
「よせ、取り敢えずハナシを聞こうじゃないか」落ち着き払った態度で松下五段が制止する。

「…俺は別にやましいことはしていない。昼前に腹を減らしていた俺の前にいきなりあいつが現れて、
手作りの弁当を差し出して『もしよかったら一緒に食べない?』って言ってくれたんだよ」
「…ふう~ん、そっそれで?」
「もの凄く腹が減ってたんだよ… それで、あいつの後に付いて屋上まで行って、そこでお弁当をいただいた」
「…」
「食べ終わったあと、いろいろ世間話をした… ちゃんとした食事をしてるのかとか、どんな食生活してるのかとか」
「…それで?」
「…で、ありのままに話したら、『じゃあこれから、わたしが毎日お弁当をつくってあげる』って言われて」
「まさか、ハイって言ったんじゃないわよね?」
「いや、それが、あいつの弁当、すっげえ旨くってさ」
「…」


「…まあいいわ、じゃあ、音無くんはこれから毎日、お昼ごはんは天使のお弁当になるわけね。でもそれって
『死んだ世界戦線』のメンバーとしては、これから先、彼女と戦いにくくなるんじゃないかしら」
「それが…」
「どうしたの?」
「その… 食わせてもらうのって… 昼めしだけじゃないんだ…」
「…え」
「今晩、女子寮のあいつの部屋で、晩飯つくってもらうことになっちゃったんだ」
「はあ~~~~ッ!?」

その日の夕方。
天使に夕食をふるまわれることになった音無は、女子寮への坂道をのぼっていた。そして、そのあとに続く日向、藤巻、松下五段。
「なんで、お前らが付いてくるんだよ?」
長ドスを肩にもたれさせた藤巻が、ニヤリと笑う。
「てめえが本当に俺たちを裏切っていないかどうか、この目で見届けるためさ」
「そういうこと」と松下。
「皆を裏切るつもりはない」
「でも、これから奴のまかないの世話になるんだろ?」
「それは…」
藤巻は、やれやれといった感じで、ぶっきらぼうに言った。
「なあ新入り、敵とそんな風に馴れ合ってたら、いざ斬り結ぶって時に余計なこと考えちまって、命を落とすことになるぜ」
「そう言うなよ、単にメシ作ってもらうだけじゃん」日向が二人の中に割ってとりなした。
そうこう言いながら歩いているうち、女子寮の入り口が見えてきた。
その前に立つ小さな人影。
「あれは…」と音無。

天使だった。

「なん…だと…?」と松下。
「あ、あのやろう…」と藤巻。
天使は三角巾を頭にかぶり、ブレザーの上着を脱いで、ワイシャツのうえからエプロンをかけ、手におたまを持っている。
まるで家庭科の調理実習みたいな格好だ。


「こ、これは、なんというおさんどん少女…」と松下。
「わざわざ外で待ってくれてるたあ、けな気じゃねえか」感心する藤巻。
「見送りに来て良かったぜ、でなきゃ、奴のレアな格好を見逃しちまうとこだった」と日向。
天使は音無たちの姿をみると、問いかけるように、こくり、と首をかしげてみせた。
「あとの三人も、一緒に食べるの?」
「い、いや… 俺たちはその…」しどろもどろになる藤巻。
「いえ、遠慮させていただく」慇懃無礼に松下。
「俺たちは、こいつを見送りに来ただけなんだ~」嬉しそうに日向。
天使は金色の瞳で三人をじっと見つめたあと、音無のほうを向いて、
「音無くん、入って」と言い、くるりと回って女子寮に入っていった。
「それじゃ」
音無もあとに続く。
残った三人は毒気を抜かれたように、お互いに顔を見合わせた。
「なあ… 天使って、あんなに可愛いかったっけか?」意外そうに日向。
「バカヤロー、見かけに騙されてんじゃねえ!!」藤巻が一喝するが、その声には力がない。
「ありだな…」松下がぽつりと呟いた。

天使のあとをついて、女子寮の廊下を歩いていく。
すれ違う女子生徒たちが音無を見て、「(エッ、なんで男の子がここに?)」と、びっくりした顔をする。
「(まいったな… 俺はなんてところに入り込んじまったんだ)」
あちこちから聞こえるひそひそ声。
「(焦るんじゃない。俺は腹が減っているだけなんだ)」


寮には炊事場があって、いくつかテーブルがおいてあり、生徒たちが簡単な食事がつくれるようになっている。
天使のあとに続いて、音無もそこに入ってゆくと、テーブルの一つに別働隊の4人が座っていた。
「やあ、音無」
「岩沢… それにガルデモのみんな」
「…へ~え」
赤髪のロックミュージシャンの切れ長の目が、悪戯をしているみたいに、すっと細くなった。
「さっきから、てn… 生徒会長さんがなにやら料理してて、どうしたんだろうと思ってたら、な~んだ、音無に食べさせるつもりだったのか」
天使の頬が上気したように赤くなった。
「(…なんか、小悪魔が天使をからかってるって感じだな)」と音無は思った。
「おうおう、頬染めたりなんかして可愛いねえ~、なんだか応援したくなっちゃうね~」とひさ子。
「お前たちも、ここで夕飯食ってるのか」
テーブルの上には、玉子焼きと炒めたソーセージが大皿に盛られ、その横にはおむすびとたくあんが並んでいた。どうみても十人分はある。
「音無一人にはちょっと多過ぎるみたいだから、あたしたちもご相伴にあずかることにしたのさ」とひさ子。
「少しつくり過ぎちゃった」と天使。
音無はゴクリと喉を鳴らした。
「うお~、うまそ」
「でも、これってまんま虹裏定食だよね~」と関根。
「でもおいしいよ~」と入江。
天使が、音無のほうを向いて言った。
「音無くんも、ここでみんなと食べる?」
「あ~いやいや、あたしらはこれで退散しま~す」
「あたしらはこれから練習があるから~」
そう言うと、女子四人は両手におにぎりを掴むと、
「どもども、お邪魔しました~」と食堂を出ていった。
その後ろ姿に向かって、
「音出すのは8時まで」天使が言った。

残った料理を一皿にまとめて盛り付けてラップをかけると、それを持って二人は三階の天使の部屋に向かった。
部屋に入ると、音無は持っていた皿を勉強机に置き、周りをぐるっと見廻した。
優等生らしく、本棚には難しそうな本がずらりと並んでいる。
机の上には、女の子にしては珍しく、デスクトップ型のPCがでーんと置いてある。
「(ノートPCじゃないんだ… ひょっとして自作派?)」
天使はベッドにちょこんと座って、両手をひざの上で組み、こっちを見ている。その横にはクマのぬいぐるみ。
「へえ、クマのぬいぐるみか、可愛いな」
音無はぬいぐるみをつまみ上げると、くんくんと匂いを嗅いだ。この部屋の主のらしい、甘い匂いがする。
天使が、はにかみながら言った。
「臭いでしょ」
「いや、女の子の匂いがするよ」
「…」頬がまた赤くなる。

『♪ズズチャチャズズチャ♪ ♪ズズチャチャズズチャ♪』
どこからか、ガルデモの演奏が聞こえてきた。
「始まった」
「たぶん屋上でやってる」
「…演奏、止めにいかなくてもいいのか?」
天使は、こくり、とうなづく。
「8時までなら、音出ししても構わない」
「そうなのか…」
パソコンをいじらせてもらいながら、音無は食べ終わった。
「ごちそうさま。旨かったぜ」
「そう」
「じゃあそろそろ、おいとましようかな」


天使は嬉しそうに言った。
「もしよかったら、明日も、つくってあげる」
「いいの?」
「毎晩、食べにくればいい」
「いや、それはいくら何でも…」
「なんだか通い婚みたい」
「違う!」
「じゃあ… 事実婚?」
「それも違う!」

天使はエプロンを脱ぎ、きれいに折りたたんで、姿見にかけた。
「ヤリ逃げは禁止です」
「…あの~、それはどういう意味でしょうか…」
「間違えた…」天使は小さな手を握って、自分の頭をコツンと叩いた。
「食い逃げは禁止です」
スカートを脱ぎ、ワイシャツのボタンをはずし始める。

「(なんでこんなことになっちまったんだろうな…)」
銀色の髪をした少女の華奢な裸体を眺めながら、音無は呟いた。

『♪ズンチャ ズンチャ♪ ♪ズンチャ ズンチャ♪』
もう8時近いというのに、屋上ではガルデモがまだ音合わせをやっている。

「明かり、消すね」
天使が照明のスイッチをぱちんと切った。
暗がりの中、音無は目をこらした。
微かな月明かりが窓から差し込んでいる。
薄闇の中、天使の後ろ姿が見えた。腰まで伸びた髪の下から、ほっそりとした二本の脚が伸びている。
彼女が振り向くと、金色の瞳がキラリ、と輝いた。
こちらのほうにゆっくりと歩いてくる。
月の光がボディラインに沿って明と暗のコントラストをつくり、少女らしさの残る肢体をなまめかしく彩っていた。

湧き上がる衝動に駆られて、引き寄せられるように手を触れる。

近くで見ると、肌に生えたうぶ毛が細かくキラキラと光っている。
天使のささやかなナマ乳に手を伸ばし、ぐりぐりとこね回す。
「ん…」
なんだか痛そうだ。
そのまま、少女の股間に手を伸ばした。
「…!」天使が息を呑む。
指先に、彼女のいちばん敏感な部分のぷっくりした感触と、ぬめりと、彼女の体内のぬくもりを感じる。


そのとき、屋上から懐かしいメロディとともに、岩沢の楽しそうな歌声が聞こえてきた。
『♪こんにちは~赤ちゃん♪ ♪あなた~の~笑顔~♪』
「!!!!!」
「!!!!!」
音無と天使は顔を真っ赤にして、お互いの顔を見合わせた。
『♪こんにちは~赤ちゃん♪ ♪あなた~の~泣き声~♪』

思わず、ここが女子寮ということを忘れ、音無は窓から身を乗り出して上に向かって思いっきり叫ぶ。
「バカヤロー─ッ、ふざけんじゃねーぞ、岩沢ァー─ッ!!」
屋上から、
「きゃっははははは」「音無怒ってる怒ってる」と、黄色い歓声が沸きあがった。

「あいつら…」
「音無くん」
「あ、ごめん、いきなり大声出して。ここ、お前の部屋なのに」
「ううん」天使は両手を頬にあてて、嬉しそうに首を振りながら
「夜の女子寮で、キレて叫んでる音無くんも、ス・テ・キ」
「そんな変態行為、褒められても嬉しくねえよ!」
「…でも、こうしてまたひとつ、あなたとの既成事実が積み上がっていく」
「…」


ベッドの上には、裸になった天使が横たわっている。
音無はその横にしゃがみ込み、少女の端正な裸体をじっくりと眺めた。
「…」
天使は恥ずかしさに耳たぶまで真っ赤にしながら、ぎゅっと目を閉じて、唇をぶるぶると震わせていた。
「(自分だけ先に裸になるって、やっぱり恥ずかしいんだろうな…)」と、音無は思った。
今夜、彼女が自分にふるまってくれた手料理の、どことなく懐かしい味を思い出す。
そんな優しい少女の可憐な肉体を、己の勝手な欲望のおもむくままにむさぼるなど、音無にはひどく汚らわしいことのように思えた。
「(でも… 何もしないでこのまま帰ったら、彼女、傷つくだろうな)」
これは彼女からの一連のもてなしの続きなのだと、音無は考えることにした。食後のデザート、スイーツのようなものだと。
ぎこちなく自らの身体を差し出した彼女に対して、その情に答えたいと思った。
音無はまず、心の通ったスキンシップを心掛けるように自分に言い聞かせた。

屋上からは、さっきからもう、ドラムとベースの音しか聞こえなくなっていた。まだ叩き足りないのか、残った入江のドラムの練習に、
仲の良い関根が付き合っているのだろう。
ガールズバンドらしからぬ地味で骨太なサウンドが、辺りにずんずんと鳴り響く。
華やかなフロントマンや巧みなギタリストを支えるリズムセクションは、多彩なフレーズを自在に繰り出しながら、ずっしりとリズムを刻んでいた。
その名の通り、モンスターガールズバンドだな、と音無は思った。


彼女が息をするにつれて、真新しい乳房がゆっくりと上下した。
天使の透きとおるような白い肌に、ほのかな赤みが差して、桜の花のように色づいている。
音無は、目の前のささやかなおっぱいに触れ、頬をすり付けた。
「…!」
天使の顔が真っ赤になる。
すべすべした肌はなめらかで、こちらに吸い付いてくるみたいだった。
キスマークをつけないように注意しながら、舐めるように何度も口付けをする。
天使の腰がびくんと跳ね上がり、腹筋がぴくぴくと痙攣し、細い脚がくねるように動いた。
乳首をくりくりと舌先で転がすと、ピンク色の先端がだんだんと尖っていく。
金色の瞳がとろ~んとして、表面がだんだんと濡れたようにキラキラしてくる。
キスの雨が、上から下へと、だんだんと移動してゆく。
股のあたりからは、めまいがするほど濃厚な女の匂いがした。

音無は天使のやわらかい体を開き、ピンク色のつるつるした性器に見入った。なんとなくチーズのような酸っぱい香りだ。
「(綺麗だ…)」
ぴたりと閉じた秘裂に口付けし、舐め上げていった。
かすれた声を上げながら、天使は身体をひくつかせた。
ぷつぷつとしみ出してくる透明な水蜜を、じゅるじゅると音を立てながら啜る。
男の侵入を拒むように閉ざされた秘裂に、無理矢理に舌先で割って入る。
ザラザラしたひだひだの隙間を舌でなぞるようにしていくと、天使は嗚咽のような声を上げ、のたうちまわった。
彼女の反応を注意深く観察しながら、音無はさらに愛撫をくわえていった。

音無が舌先で、彼女の一番敏感なところをこね回すと、相手の体温がぐんぐんと上がっていくのを感じた。
「くあっ…」天使が息苦しそうに喘いだ。
身体がみるみる弓なりになっていく。
さっきまでつぼみのようだった幼い性器が、たちまち女の欲望器官と化して、ぱっくりと口を開けるのを音無は見た。
その奥に、ピンク色をした丸い出っ張りがあり、その真ん中にある口が物欲しげに開いたり閉じたりした。
天使の全身がぎゅっと引きつった。しばらくして、ゆっくりと筋肉がほどけ、全身がぐったりとなる。
それは、めまいがするほど艶めかしい光景だった。
思いもかけない激しい反応を彼女がみせたことに、音無はとまどっていた。
見ているだけでこっちも興奮して、心臓がバクバクした。
ほんとうの絶頂を迎えたときに、女性があんなにたくさんの液体を流すのだと、音無は初めて知った。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2010年06月03日 04:21