非リレー型バトルロワイアル @ ウィキ内検索 / 「おふくろの味ならぬオヤジの味」で検索した結果

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  • おふくろの味ならぬオヤジの味
    7話:おふくろの味ならぬオヤジの味 俺は川田喜雄(かわだ・よしお)。川田屋って言う食堂を営んでいる。 通称は川田屋のオヤジだ。 得意な料理はチャーハンだな。この前もな、 試作で味噌味チャーハンなるものを作って客に出したら引いてたね。ありゃ凝り過ぎたね。 さて、気付いたら俺は柴田行隆とか言うひょろひょろの男と、 セイファートとか言うデカパイの雌獣竜が催す殺し合いとやらに巻き込まれていた。 首には爆弾付きの首輪がはめられ、逃げようとしたり、無理矢理外そうとしたりすれば、 爆発すると言う実に厄介な代物らしい。 更に最後の一人にならなきゃ生きて帰れないとか。 あーもう無理だ。俺の人生終わったな。 「夢だったら良いのによぉぉぉ」 大草原の真ん中で俺は大の字になって寝転がる。 何なんだこの解放感…そう言えばこうやって、草原で寝るなんて今ま...
  • 近頃の若い奴はとよく言うけれど
    ...がある おふくろの味ならぬオヤジの味 時系列順 消えゆく命の灯 おふくろの味ならぬオヤジの味 投下順 消えゆく命の灯 ゲーム開始 石川昭武 オヤジはそんな高位存在だったのか ゲーム開始 山本良勝 死亡
  • オヤジはそんな高位存在だったのか
    ...E~逃亡劇~ おふくろの味ならぬオヤジの味 川田喜雄 救いなど無い 近頃の若い奴はとよく言うけれど 石川昭武 救いなど無い
  • 新訳俺オリロワ本編SS目次・時系列順
    ...、稲垣葉月 007 おふくろの味ならぬオヤジの味 川田喜雄 008 近頃の若い奴はとよく言うけれど 石川昭武、山本良勝 009 消えゆく命の灯 本庄忠朝、マティアス 010 For the appearance of the loved elder sister レオーネ、須牙襲禅 011 HENTAIは褒め言葉 戸高綾瀬、香瀧宏叔 012 ナイスバディも良い事ばかりじゃない 一色利香、八房利徳 013 トロくて穏やかな奴は恐らく暴走すると危険 浅井きらら、中村アヤ 014 女の子って怖いね 朝倉清幸、志水セナ 015 とあるガンナーの少女 レイ・ブランチャード 016 人間なめんな! 四宮勝憲、ロディオン 017 DRUNKENNESS DRAGONESS 神山アキナ、ジョン・ハワード、ライゲ 018 時計仕掛けのマリオネット ヘルムート、日宮まどか 019 お客様三名ご案内 稲苗...
  • 新訳俺オリロワ本編SS目次・投下順
    ...、稲垣葉月 007 おふくろの味ならぬオヤジの味 川田喜雄 008 近頃の若い奴はとよく言うけれど 石川昭武、山本良勝 009 消えゆく命の灯 本庄忠朝、マティアス 010 For the appearance of the loved elder sister レオーネ、須牙襲禅 011 HENTAIは褒め言葉 戸高綾瀬、香瀧宏叔 012 ナイスバディも良い事ばかりじゃない 一色利香、八房利徳 013 トロくて穏やかな奴は恐らく暴走すると危険 浅井きらら、中村アヤ 014 女の子って怖いね 朝倉清幸、志水セナ 015 とあるガンナーの少女 レイ・ブランチャード 016 人間なめんな! 四宮勝憲、ロディオン 017 DRUNKENNESS DRAGONESS 神山アキナ、ジョン・ハワード、ライゲ 018 時計仕掛けのマリオネット ヘルムート、日宮まどか 019 お客様三名ご案内 稲苗...
  • 妹への愛は海よりも深く
    ...ますか? 時系列順 おふくろの味ならぬオヤジの味 落ち着く場所ありますか? 投下順 おふくろの味ならぬオヤジの味 ゲーム開始 エルザ・ウェイバー 死亡 ゲーム開始 リュード 第三者の介入 ゲーム開始 稲垣葉月 アザヤカナキセキ
  • 新訳俺オリロワ追跡表
    ... 登場人物 007 おふくろの味ならぬオヤジの味 川田喜雄 026 オヤジはそんな高位存在だったのか 川田喜雄、石川昭武 040 救いなど無い 石川昭武、川田喜雄、須牙襲禅、レオーネ、葛葉美琴、立沢義、本間秀龍、マティアス 14:勤武尚晶 3話 死亡 No. タイトル 登場人物 022 隠れていれば安全……とは限らない 勤武尚晶、フォナ・アンシュッツ、平池千穂 029 こんな村おこしは嫌だ 伊賀榛名、志村正隆、津野美鈴、一色利香、八房利徳、勤武尚晶 045 朱の色と空の色 四宮勝憲、勤武尚晶 15:葛葉美琴 4話 死亡 No. タイトル 登場人物 002 無菌状態に慣れ過ぎて 葛葉美琴、アルソンズ・ベイル 025 酔っ払いはマジ勘弁 ライゲ、葛葉美琴、アルソンズ・ベイル 032 Jam Cession 葛葉美琴、ライゲ、立沢義、本間秀龍、須牙襲禅、レオーネ 0...
  • 正義/正偽の味方-Umlimited brade works-
    ■ 喫茶室。殺し合いの『内側』の主催者達がこの喜劇を鑑賞するための空間。 古戸ヱリカは現在調整の為席を外しており、中では二人と一体が腰掛けている。 『奇跡の魔女』の称号を持つこの殺し合いの黒幕・ベルンカステル卿に、常人なら発狂してもおかしくない極悪かつ恐ろしい見た目をした『死神』リューク。 更に、黒い学生服に黒い学生帽、何より一際目を引く仮面を被った謎の男。 先に断っておくが、この男は主催者達の完全な協力者ではない。 『ある条件』と引き替えに殺し合いの運営に協力する。言わばスポンサーのような。 「……予想より悪趣味なことだな、奇跡の魔女ベルンカステル」 「あら、お気に召さなかったかしら?ねえ――――恭介?」 黙れ、と低い声で男はベルンカステルを遮る。 彼の名前は棗恭介。友のために幾度も虚構の世界を繰り返す世界のイレギュラー。 しかし、...
  • 心の奥までは偽れない
    28話:心の奥までは偽れない 森の方から、銃声が響いてくる。誰かが戦っているのだろうか。 しかし、赤髪の女剣士――朱雀麗雅にとってはどうでも良い事であった。 「……」 麗雅の心は早くも揺らぎ始めていた。 殺し合いに呼ばれた幼馴染と近所の知り合いの少女のために、 この殺し合いに乗ると、迷わないと決めたはずだった。 だが、しばらく他の参加者とも、二人とも遭遇せず、一人でいる時間が多くなると、 自分の行動方針を改めて考えずにはいられなかった。 (私は……どうすれば良いのだろう) 一度殺し合いに乗ると決め、麗雅は先刻、バニーガール姿の見知らぬ女性を襲った。 結局手傷を負わせただけでその女性を殺す事は出来なかったが、 自分が殺し合いに乗っていると、女性は間違い無く認識しただろう。 例え今更殺し合いをやめたとしてもその女性から自分の特徴、殺し合...
  • 魔術師殺しと正義の味方
    2 魔術師殺しと正義の味方 「チッ…ふざけていやがる…何が殺し合いだ…」 来須圭吾は怒りをあらわにする。 それはこの殺し合いに対して以外の何物でもない。 彼が警察だから…と言う訳ではない。 彼は未来日記という日記所有者によるサバイバルゲームも止めようとしていた。 しかし、その次元とは全く違う。 彼は3周目の来須圭吾だ。 日記を所持している1周目や2周目とは違う。 日記は持っていない、だが彼には迷いが無くなった。 それは彼が1周目と2周目で殺す事を肯定した理由。 息子の病気である。 雨流みねねにより救われたことで、彼には迷いが無くなった。 「……やってやろうじゃねえの、あの主催を逮捕してやる」 そういいながら彼は銃を手に持つ。 S&WM19…普段から使っている銃。 これは最大の武器となる。 「さて…と、そこにいる奴…出て来い」...
  • 惨劇の引き金はとても軽く
    第五十五話≪惨劇の引き金はとても軽く≫ B-3の酒場内。カウンターに座りながら、シェパード種の犬獣人の婦警・一色利香は名簿と地図を眺めていた。 参加者名簿は赤線で23人の名前が消されている。 会場地図には禁止エリアに指定されたエリアに赤い丸、及び禁止エリアになる時刻が書き込まれている。 利香と、同行中のフリーカメラマンの男・富松憲秀は、この酒場で第一回放送を聞いた。 他の第一回放送を聞いた生存者達と同じように、彼女達もまた、 最初の6時間で全参加者の半数近い23人が脱落したと言う事に驚き、愕然とした。 その後、禁止エリアも忘れずに記録し、放送が終了した後、 二人はそれぞれのデイパック内に入っている食糧で昼食を取った。 昼食後、利香は名簿と地図を交互に眺め、これからの行動方針について考えていた。 「やっぱり、ここから一番近い場所は軍事施設だけど……行って...
  • 川田喜雄
    【名前】 川田喜雄(かわだ・よしお) 【性別】 男 【年齢】 54 【職業】 食堂経営 【身体的特徴】 頭頂部が禿げかかった中年男性 【性格】 いい加減で適当 【趣味】 ゴルフ、パチンコ、酒を飲む事 【特技】 料理を作る事(?) 【経歴】 数年前に妻が他界。喜之という一人息子(24)あり。     その性格故、客とトラブルを起した事が何度かある 【好きなもの・こと】 パチンコ、酒を飲む事 【苦手なもの・こと】 息子の嫁 【特殊技能の有無】 一般人 【備考】 飲んだくれのだらしないオヤジ。「川田屋」という食堂を経営している。     腕はそこそこなので食堂はそこそこ繁盛しているらしいが、     いい加減で適当な性格故、客とトラブルを起こす事もしばしば。     更に酒好き、パチンコ好き。通称「川田屋のオヤジ」。     一人息子の喜之は父親とは違い真面目な...
  • 血、死体、酒場にて
    第六十話≪血、死体、酒場にて≫ 「うえ……こりゃ酷ぇ。あのオヤジが殺ったのか? 殺ったんだろうな、状況から考えて」 酒場の奥にある和室で、四宮勝憲は現場の余りの凄惨さに顔を歪めていた。 頭部から頸椎にかけて、文字通り「両断」されている人間の男の死体がうつ伏せで倒れていた。 両断された部分から赤黒い血液の水溜まりが畳の上に大きく広がっており、 ピンク色のゼリー状の何かが、裂けた頭蓋骨から溢れ出ていた。 こんな物、わざわざ凝視せずとも死体の状況からすれば脳漿だという事は容易に分かる。 いつまでもそんな物を見ていて平然としていられる程、彼はグロ耐性がある訳では無い。 「あー? 何だこりゃ? アサルトライフルか? 何で真っ二つになってんだよ」 男の手元には、機関部で真っ二つに切断されたアサルトライフル・ハーネルStG44が落ちていた。 当然、もはや使い物...
  • それは偶然?必然?
    story1 それは偶然?必然? 軽木流(かるき ながれ)はB-2の住宅街に立っていた。 あの酷い様で死んだ女の子を思い出す。 自分もあんな風になりたくない。 「まったく…あの男、ふざけたことしやがって」 彼は能力的には強い方だ。 自分から手を加えずに殺すタイプの過負荷である。 その能力については後で説明しよう。 「さてと…じゃあ人でも探しますかね」 「後ろにいるのが気付かないのか?」 「うおっ!?」 後ろに立っていたのは岡本隆平(おかもと りゅうへい)だった。 急にいてびっくりしたのか、転んでしまった軽木を起こす。 「まったく、お互い運が無いよな…」 岡本が話しかけてくる。 「そうだな…なあ」 「ん?なんだよ」 俺は、合言葉を言った。 これが上手く行けば、俺の勝ちとなる。 「わーるどぷらす、...
  • 島村露柏
    【名前】 島村露柏(しまむら・ろはく) 【性別】 女 【年齢】 39(外見年齢17歳) 【職業】 宗教団体司祭 【身体的特徴】 紫色のショートヘアの少女の外見。        凹凸は少なくスレンダーな体型 【性格】 高飛車で傲慢、金に汚い 【趣味】 信者と(性的な意味で)遊ぶ事、お布施の集計 【特技】 洞察力が高い 【経歴】 34歳の時に教団にスカウトされ、教祖から女性司祭に指名される。     その後特殊な術をかけられ17歳の外見のままになる。     また修行の末、幾つかの術を使えるようになった 【好きなもの・こと】 紅茶、お金 【苦手なもの・こと】 中年オヤジ 【特殊技能の有無】 修行の末に会得した術を扱う。           ■「幻術」=まやかしを見せて惑わせる。           ■「水流」=水流を発生させる。           ■「誘惑」...
  • EVE~逃亡劇~
    27話:EVE~逃亡劇~ 俺こと四宮勝憲は川を下流へ向け伝うように、森の中を移動していた。 このまま行けば市街地に出れるはず、多分。 殺し合いが始まって結構経つよな…時計を見る限り、2時間ちょっとか。 あと2時間もすれば放送が入る。その放送で麗雅や美琴の名前が呼ばれなけりゃ良いが。 「手ェ洗いてぇ…」 一時間程前か、俺を殺そうと襲い掛かってきやがったデカい狼を返り討ちにしてやった。 その時、キン○マ掴んで潰してやったんだ。 いやあ、ちょっと前まで威風堂々としていたのに、涙流して苦しむ様と来たらお笑いもんだったなありゃ。 だけど…汚ねぇキ○タマ直に触っちまったから、手を洗いたい。物凄く。 だったら側に流れている川の水で洗えば良いだろうって? それが出来たらとっくにしてるよ。川の両岸は崖みたいになってて届かねぇんだよ! 下手したら川に落ちてドザエモン...
  • 忘れ去られた歌舞伎町
    021話:忘れ去られた歌舞伎町 深い森の中は昼間でも薄暗い。 ましてやサングラスを掛けたまま歩くのは誰がどう考えても得策では無い。 それでも、彼、長谷川泰三は己の分身とも言えるグラサンは外さない。 「ん……」 泰三は前方に人影を発見した。 どうやら男女のようだが、女性の方は猫のような耳と尻尾を持っている。 (天人か? まあいいや…どうする、声掛けてみるか?) 複数で行動していると言う事は殺し合いに乗っている可能性は低い。 優勝して生きて帰れるのは一人と言う話だからだ。 基本的に、殺し合いに乗る者は徒党は組まないだろう。 だが例外的に共闘していると言う事も考えられる。 「…! 誰かいるのか?」 「やべっ、気付かれたか…!」 そうこうしている内に、男女の内の男――倉持忠敏が木の陰に隠れるオッサンに気付いた。 「出て...
  • 酔っ払いはマジ勘弁
    25話:酔っ払いはマジ勘弁 「うぃ~。ヒック……ろみすぎらなぁ……」 完全に呂律が回らなくなった言葉を発しながら、 金髪を持った緑の雌竜、ライゲは千鳥足で市街地を歩く。 ゴクゴクと、ワインの瓶を口に運び惜しげも無く飲む。 「ぷは~っ! え、えものはいらいろかれぇ~」 据わった目で辺りを見渡すライゲ。 「むにゃっ!」 しかし、何も無い所でつまずき、アスファルトの上に転んでしまう。 その拍子に身体のあちこちを擦り剥くが、酩酊状態の彼女は余り痛みを感じなかった。 「あぅ~。転んじゃったぁ……う~……おしっこしたい……」 ワインの飲み過ぎでライゲは尿意を催すが、便所を探すのは今の彼女にとって、 酷く面倒な事に感じられた。 「…良いやぁ。ここでしちゃお~」 そして正常な判断力も低下していたライゲの脳は羞恥心をも...
  • 地味な二人
    地味な二人 「ってちょっと待て!↑の地味な二人って誰の事だ!」 いきなりロマンもびっくりメタ表現&メタ発言であった。 ちなみに地味な二人とは、 大きなつり目にクセ毛。そしてトレードマークであるツノ付きの赤い帽子にゴーグルをする少年、ボッスンこと藤崎佑助と 見た目はかなり男前だが、常に影が薄い。しかも自らも無口な少年、影沼次郎の二人である。 「納得いかねぇぇ」 そうはいっても事実である。…というよりなぜ会話が成立しているのかが不思議だ。 しかし流石はロマンの王子様といったところか。 さて。それは置いといて、彼が出会ったのは数十分前。別に何のことは無い。 ただ歩いていたら偶然出会った。そして元より殺し合い何かに乗っていない彼らはとりあえず仲間になったのである。 地味な二人にはお似合いの出会い方であった。 「だから地味って言うな!」 ...
  • 愛に全てを
    第三十二話≪愛に全てを≫ 酒場で飲んだくれオヤジの川田さんを何とか振り切った後、俺は軍事施設跡を訪れていた。 雑草に埋もれた煉瓦の瓦礫だらけで、何が何の建物だったのかほとんど分からない。 錆に覆われた機銃や煉瓦の壁に微かに書かれている「護国忠君一矢ノ光」「投降服従死ヨリ恥ズベシ」 といった軍用標語から、ここが本当に軍事施設だった事が分かる。 「ん……」 どこからか血の臭いが漂ってくる。 血の臭いを辿っていくと、そこにはOL風の兎獣人の女性の死体があった。 仰向けに大の字になるように倒れて死んでいる。 腹部には大きな穴が空き、地面には血溜まりが広がり肉片のような物も確認出来る。 一体どんな攻撃を受けたと言うのだろうか。 女性のすぐ傍には槍のような物と水と食糧が抜かれたデイパックが置かれていた。 どうやら女性を殺害した者の仕業のようだ。 「……...
  • GO!GO!市民館
    ◇  これはそう―――一人の男が引き起こした物語であった。 ◇  にっちもさっちも行かない現状に、ティアナ・ランスターは思わず溜め息を吐いていた。  殺し合いという異常且つ緊急的な事態に有効な手が浮かばない。  何時の間にやら装着させられていた首輪が、あまりに痛い。  本当に爆薬が仕掛けられているにせよいないにせよ、あんな凄惨なデモンストレーションを見せつけられれば人々は確実に恐怖を覚える。  JS事件を戦い抜いた事で心身ともに成長したティアナでさえも、心底では恐怖を感じるほどだ。  常人にとってこの恐怖はいかばかりか、凡人から這い上がってきたティアナにはそれが容易に想像できた。 (止めなきゃ……! 管理局の……機動六課の一員として!)  だからこそか。ティアナの決意が固まるのに大して時間は必要なかった。 ...
  • もしも神がいるのなら……。
    40話 もしも神がいるのなら……。 「…落ち着いたか?」 「ぐすっ……うん」 目を真っ赤に腫らしたフェリシアを、大神勇吾は優しく気遣う。 放送で彼女の知人である「ガロン」の名前が呼ばれた時、 フェリシアは「嘘だ」「信じない」と激しく取り乱し、泣き喚いた。 その様子は見ていてとても痛ましいものだったと、当事者である勇吾は思う。 「…ガロン…ガロン…」 「……」 泣き止んだとは言えフェリシアはまだ精神的なショックから完全に立ち直ったとは言い切れない。 そう言えば、放送で呼ばれた名前の中には、分校跡を調べに別行動を取っている、 岸沼良樹と大沢木小鉄の知人の名前も含まれていた。 (あいつら、大丈夫だろうな…) 知人を失い今までのフェリシアのようにショックを受けているのでは、 また、彼らが調べに行った分校跡のあるエリアは禁止エリアに指...
  • GANTZ-KATO-
    20 GANTZ-KATO- 彼女は、弱かった。 リトルバスターズという集団に所属していた彼女は、『誰かが支えないと崩れる』程に弱かった。 だから、彼女は壊れてしまった。 だから、彼の兄は壊れてしまった。 だから、日常は壊れてしまった。 すべてはまやかしである。 この世界も、この結末も、全て、全て、全て。 だが、それだからこそ――――彼女は壊れてしまったのだ。 「――――理樹」 一人の少年の名前が呟かれる。 直枝理樹――――彼女が唯一といっていい、心を許している存在。 彼と彼氏彼女の関係となった。 まやかしだ。 彼と逃避行もした。 だが、それもまやかしだ。 最後に捕まって、離れ離れになってしまった。 それも、まやかしだ。 彼女は――――――――心が壊れてしまった。 それだけは、まやかしではない。 ...
  • そのころの聖徳太子
    3話 そのころの聖徳太子 「あー…まったく…いったい何なんだこれは…」 つぶやいているのは飛鳥時代の摂政、聖徳太子だ 今、聖徳太子はB-3にある温泉に入っている 「とりあえず出たら妹子でも探すか…」 しかし太子には温泉から出る気配がない 「太子!動いてください!」 どこからか妹子の声が聞こえた気がした 【一日目/朝】 【聖徳太子@ギャグマンガ日和】 [状態]健康 温泉に入っています [装備]なし [所持品]基本支給品 不明支給品1~3  [思考・行動]  基本:どうしようか…  1:妹子を探す [備考]  ※アニメ聖徳一週間後の参戦です。 さよならドラえもん 時系列順 ネカフェにて さよならドラえもん 投下順 ネカフェにて ゲーム開始 聖徳太子 太子よ、勇気を見せろ!
  • 死体に道具はいらぬ
    25:死体に道具はいらぬ 村田刀を携え、志村伊緒は給油所を訪れる。 かなり古い建物で一見すると使われていないかのようだが、 一応敷地内の雑草は刈られていたり比較的新しい軽トラックが停まっていたりしている事から、 まだ現役で使われている事が窺える。 ガレージに給油所の名前が書かれた小型の給油車が停まっているのを見付け、 伊緒は足代わりに入手出来ないかと給油車に向かう。 しかし鍵が掛かっていた。 「この中にあるかしら」 事務所の中に給油車の鍵がある可能性は高い。 伊緒は警戒しつつ事務所への扉を開ける。 しかし中に入った途端、血の臭い。 「……?」 カウンターの奥に血の臭いの元があると見て伊緒は進む。 そこには頭から血を流した少女の死体が横たわっていた。 遺書らしき物や、拳銃が手元に転がっている事からどうやら自殺したらしい。 「...
  • 〝文学少女〟と恋する幽霊【ゴースト】
    天野遠子は激怒した。 必ず、かの邪知暴虐の主催者を除かねばならぬと決意した。 遠子には魔法が分からぬ。 遠子は、聖条高校の妖怪である。本を読み、本を食べて暮らしてきた。 けれども、邪悪に対しては人一倍に敏感であった。 ◇  ◇ 「あの清隆という人は、きっと文学の面白さを知らないんだわ。 殺し合いなんかより、夏目漱石全集を百回ぐらい読んでレポートでも書いてる方が、よっぽど楽しいし、ためになるのに」 三つ編みの長い髪をぶんぶん揺らしながら、天野遠子は怒っていた。 ディパックをしょって山道を歩きながら、怒っていた。 「何の罪もない人たちが、たった一人になるまで殺し合うなんて ……きっと活字になったら、生臭い臓物スープの味がするに違いないわ! きっとスープの膜には油じゃなくて血が浮かんでるのよ。出汁に使った豚の足が丸ごと入ってたりする...
  • 愛好作品バトルロワイアル・第一回放送までの死者
    時間 死亡者名 殺害者名 死亡話 死因 凶器 場所 深夜 シャーロック・シェリンフォード 日野貞夫 002 とある探偵の最終兵器 ドスで背後から心臓を突き刺される ドス A-5 室野静信 ◆VxAx.uhVsM 006 執行 刺殺 看板 E-3 土方十四郎 衛宮士郎 008 正義/正偽の味方-Umlimited brade works- 投影した剣で斬られる 干将・莫耶 A-1 岡崎朋也 天王寺裕吾 013 「悲壮」 背後から銃撃される H22ベレッタ C-6 クレリエル 国崎往人 014 消える飛行機雲、追いかけて追いかけて。 遠距離から頭部を狙撃される ドラグノフ式狙撃銃 A-7 ヴェント 不二咲千尋 022 得たかったモノは―――? 投げナイフで刺される 投げナイフ B-6 野比のび太 西条玉藻 025 闇突と壊れ物の夢 頸動脈を斬られ出血多量で死亡 コンバットナイフ C...
  • EDL――――Advance・6
    ザクッ。 音にするなら、そんな感じ。 掘る。掘る。 植物庭園。 この芽吹高校の植物庭園は、この学校を語る上で特徴的な制服に次いでいわば学校の特徴として扱われる。 なにせ植物庭園の敷地面積が学校の敷地面積の三分の一を使っているというのだから驚きだ。 学校でそんな育てなくてもいいだろう、という声もある(主に俺)が、まあ確かに見栄えもよく、 よくある授業風景として生徒がその植物の手入れをするわけでもないし、文句をつけるにつけれない。 まあ。 どうでもいい。そんなことを説明したい気分じゃない。 ただただ無心で穴を掘る。 理由は一つ。 ――――楓之風香を、弔うためだ。  ○ 胃の中がなにかでぐちゃぐちゃ。 口に溜まるは酸の味。 もう何度、吐いたことだろう。 血の臭いと重なって、ただならぬ異臭が俺を襲う。 しかし...
  • さよならドラえもん
    第二話さよならドラえもん 「いったい何なんだこれは!」 青色のロボットが怒っていた 「簡単に人の命を奪っていいはずがない!」 この現状に怒っているようだ 「…とはいえまずはのび太君たちを探さないと」 ここはE-4の住宅街だ 「とりあえず移動してみるか…」 行こうとしたところに 「あの…」 女の子の声がした 「えーと…君は?」 「私は青木百合と申します、聞きたいことがあるのですが」 「答えられるところなら答えるよ」 「私の兄を、ご存じないですか?私の背と同じくらいの黒い髪の人ですが…」 「残念ながら見てないよ、じゃあ僕と探しに行くかい?僕も探している人がいるんだ」 「ああ、すみませんが」 「?」 そして彼女は言う 「兄を知らないのなら用済みです」 死んでくだ...
  • 性欲願望咲かせましょう
    25:性欲願望咲かせましょう 「動くんじゃねぇ…!」 「……!」 「随分エロい格好だが…痴女じゃあなさそうだな…へへへっ」 「近付かないで…!」 「おっと…撃ち殺されたくないなら言う事聞きな…」 「……ッ」 ◆◆◆ 「ん……ん」 …随分と眠っていたようだ。 今何時なんだろう…近くに俺の懐中時計…あ、午前7時45分…ギリで放送時刻には間に合ったか。 「うーん…」 身体を起こして背を伸ばす。 ミリアさんはどこだ…ああ、見張ってくれるって言っていたな。 「……?」 玄関の方から妙な声がする。ミリアさんと――男の、声? 誰か来たのか? いや――そんな平和的な様子じゃなさそうだぞ、これ。 様子を身に行こう。俺は自分の得物であるドラグノフ半自動狙撃銃を携え玄関の方へ向かった。 ◆◆◆ 馬獣人の男、潮田栄...
  • きぼう――――hope―――
    赤。 『超高校級の希望』の前に立ちはだかる更なる絶望。 あのコロシアイ学園生活よりも深い絶望―――深淵、かもしれない。 「………どうしてだよ」 茫然自失としたまま、『超高校級の希望』苗木誠は呟いた。 その両目には、僅かに絶望の色が見える。 彼は希望だ。コロシアイなんてものには絶対に染まらない、どんな最悪の絶望的状況さえ覆す可能性を秘める。しかし、苗木誠はただの高校生でもあるのだ。 信じた人間から裏切られ、目の前で死なれて尚、すぐに希望を主張できるほどに彼の心は強くない。誰かの死には悲しみ、巨大すぎる絶望には打ちのめされる。 その後に、必ず立ち上がるというだけ。 今度のコロシアイには選択の自由すら与えられてはいない。 環境に適応するなんて悠長な選択は不可能。 不殺環境を保てば、ルールに触れて全員が死ぬ。 誰かが死ぬ以外に、誰か...
  • 地味な奴らの分からない終わり
    零崎人識。 今彼の足元では2つの死体を運ぶべく黄色き転送装置がせっせと働いている。 「しっかしあれだよなぁ。人の顔見た途端攻撃しなくてもいいのに。 全くもって誠心誠意傑作だぜ。いやもはや戯言だぜ」 殺したことに既に何も感じていない様子の彼。 もちろん放送で赤き彼女の名前は無かったし、それは彼も知っている。 しかし既に彼は1人殺した。 それが1人、2人、もっと言うなら24人殺したところで もはや変わらないといった考えに至ったのだ。 「全くまだあの欠陥製品は生きていやがるのか。そうだな、 そろそろあいつも殺されそうになっていそうだし、 助けに行ってやるか。手間のかかる奴だぜ。あいつはよ」 傑作だぜ。と呟き彼は再び歩き始める。 目的は戯言遣い。 なんやかんやいって彼は優しいのである。 「そういやあの医者がもう力がだせないとか言ってたが…...
  • せんりグローバル(前編)
    男は、全てを知っていた。 七人もの人間が血眼になって追い求めた理想が、どれほど穢れきったものか、知っていた。 自らも例外なく『それ』を信じ、追い求めるが余り多くのものを失ってしまった。 外道と蔑まれ、怨嗟の声を聞いても尚、立ち止まることなく殺し、壊した。 自分の選ぶ道の最果てに待つ『それ』を頼って、自分を納得させてきた。 そんな愚かしい選択の末に待っていたのは、あの――――"崩落"。 煉獄と言ってもいい惨状の中見た真実を、そして自らが選び取った最悪の選択を、彼は覚えている。 罪深き正義の果てに、彼は理想に破れた。 宿敵と呼べる男は撃破した。 天秤の守り手たれという意志の下、彼は最後までそれを貫き通した。 そして、一人の少年を見つけて、最後の最後で、彼は報われた――――。 だがしかし、その彼は今、ここに存在している。 「………僕が、またあれに...
  • 俺のオリキャラでバトルロワイアル2nd
    作者・◆ymCx/I3enU氏 私、◆UwuX8yY6RQ改め◆ymCx/I3enUの個人ロワ第5弾ならぬ9弾。 11/3/4始動。11/4/10完結しますた。ありがとうございました! 俺オリロワ2nd本編 俺オリロワ2nd本編SS目次・時系列順 俺オリロワ2nd本編SS目次・投下順 俺オリロワ2nd追跡表 俺オリロワ2nd参加者名簿 俺オリロワ2nd参加者名簿(ネタバレ) 俺オリロワ2nd死亡者リスト 俺オリロワ2nd支給品一覧 俺オリロワ2ndルール・マップ
  • 桃源郷にグッドバイしたのならば
    16話 桃源郷にグッドバイしたのならば 「成程なァ。お前は前にも殺し合いをさせられて、一度死んだはずだと……。 おーいタウンページ持ってきてー精神科の番号調べ無いと」 「俺は正気だ! …まあ、信じられないのは分かるけど」 劇場の座席部分で、茶色の毛皮の狼獣人の少年ノーチラスと、 黒い制服姿の少年沖田総悟が会話をしていた。 「以前にも殺し合いをさせられ一度死んだ」と言うノーチラスの話を総悟は半信半疑で聞く。 「要約すると女襲おうとして死んだって事だろ?」 「人聞き悪い事言うな! い、いや、結果的にはそうなっちゃったけれど! これでも途中まで頑張って殺し合い止めようとしてたんだよ?」 「ふーん……まァ良いや……それじゃあ、今回のこの殺し合い、 頑張って潰すとしましょうや。ノーチラス君」 「……ああ、勿論だ、総悟……今度は、前みたいな無様な死に方はしたく...
  • ハンス・ウルリッヒ・ルーデル
    【ハンス・ウルリッヒ・ルーデル@こなたとハルヒの第二次世界大戦】 実在のドイツ軍人。 第二次世界大戦においてフィクションのキャラ顔負けの大暴れを見せ、「魔王」と恐れられる。 詳しくは検索すればすぐ出てくるはず。 出典動画においてはメンゲレに改造手術を施され、さらなる怪物へと変化を遂げている。 またロリコンであるため、幼児体型でなおかつ空軍のエースであるこなたには並々ならぬ執着を抱いている。 ちなみにナチス崩壊後には、ちゃっかりドイツの国家首班に就任している。
  • competition
    『え―――、ではここに、表彰式を開始致します』 私は静粛にその言葉を聞く。 『○○町○○消防署所属消防隊員、見上壮一。貴殿の灰影デパート火災事件における功績と、これまでに救助してきた人数は誠に賞賛の至りである。 かく言う私も、最愛の愛娘を救って頂いた……感謝してもしきれない。 よってここに、私から個人的に礼を言わせて欲しい』 違う。 私は賞賛されるような人間ではない。 『ここに―――最優の消防士として見上壮一消防士を表彰する!』 ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち...
  • ルルーシュ・ランペルージの災難
    はてさて、一体この世の中はどうしてこう、落ち着きがないんでしょうか。 私も純度100%の小学生ですから落ち着きのないものは見慣れていますけど、バトルロワイアルに巻き込まれている参加者を横取りするなんて、何かこう、うーん。 私のポキャブラリーが限界みたいなので曖昧な表現になるんですが、せめて終わるまで待って下さいよ。 せっかく準備してバトルロワイアルを始めたのに、あの人達も可哀想じゃないですか。 ………確かに貫禄ならコトミネさん、でしたっけ。の方があるとは思いますけど。 なーんかこう、『私はこのバトルロワイアルに愉悦を感じているぞ存分踊れふははは』みたいなオーラが滲み出てましたし、まためんどくさい人が主催になったものです。 ……え?早く十八番の一人称パートをやれ? 何か作者の方がめんどくさいとかごねてるんですが、と少しメタネタを織り混ぜますね。 もう、じ...
  • 愛好作品バトルロワイアル 本編SS目次・投下順
    No タイトル        登場人物        000 ボーナスゲーム・スタート 夜神月、古戸ヱリカ、神楽、坂田銀時、ベルンカステル卿、リューク 001 鬼退治 尾崎敏夫、天野雪輝 002 とある探偵の最終兵器 シャーロック・シェリンフォード、京子、日野貞夫 003 『魔術師殺し』と『神になった少女』 松田桃太、衛宮切嗣、我妻由乃 004 冷戦 沖田総吾、明智小衣、桐山和雄 005 そして呪いは全てを蝕むのか? ディルムッド・オディナ、美樹さやか、上条当麻、藤林杏 006 執行 ◆VxAx.uhVsM、◆xzYb/YHTdl、湊智花、霧切響子、室野静信 007 式/シキ 両儀式 008 正義/正偽の味方-Umlimited brade works- 衛宮士郎、土方十四郎 009 誓いの星 直枝理樹、黒神めだか 010 不幸書き手は絶叫する ◆YR7i2glCpA、二木佳奈多、春原陽...
  • 半分以上メタ発言
     白髪総髪、隻眼の左目、着物を着て、刀を帯刀。外国人が見ても答えは一つ。その男を侍と呼ぶ。  暁秀九朗。  幕府の味方をした国の武士。暗殺部隊を率いていたこともある実力派。  地獄のような大敗に終わった、鳥羽伏見の戦いにて、果敢に敵を切り伏せた。  百人の首を狩り、政府軍の部隊を壊滅寸前にまで落ちつめた、暗殺剣の使い手。  そして、戊辰戦争最後の函館まで戦い、五稜郭にて政府軍の砲撃により、散っていった、侍の一人。  彼は何も間違ってはいない。彼を殺したのは、誇り高き忠誠心と時代の流れだ。  時代の流れについてはいけなかった。  首輪、自動式落とし穴、変わった服を着る人々、スクリーン、デイパック。  これらの物は、幕末には存在せず、異国から運ばれてきたものだと、彼は踏んでいる。 「あの、警察です。大丈夫ですか? 本部から命令が出ましてね」  秀九朗の前...
  • 血と死
    「ぎ、あっ、ぎゃああああああああああああああっっっっ!!」 その吸血鬼は、上弦御前は、八つ当たりをしていた。 この場合の『八つ当たり』とは、とりあえずその辺にいた『獲物』をとっ捕まえて、いつもの『食事』をした後、覚醒した獲物の指を一本一本、ぶちぶちとちぎり取って、悲鳴を聞いて楽しむという遊びのことだ。 しかし獲物はすぐ気絶してしまったので、上弦は八つ当たりを止めた。 ちぎり取った指の骨を手持無沙汰にぽりぽりとかじり、ぺっと吐き出した。 まだ物足りなかったのでもう一度じっくりと『食事』を味わう。 普段の上弦は、食事をこんな風に“散らかし”たりはしない。 別に“散らかす”のが嫌いなわけではなく、むしろ大好きな方だが、単に後片付けが面倒だからだ。 しかし今の上弦は、八つ当たりでもしないとやっていられなかった。 ただの人間風情が、生態系...
  • 神経衰弱ゲーム~BR仕様~
    7:神経衰弱ゲーム~BR仕様~ 座礁した遊覧船はかなり大きく左舷側に傾いていた。 皐月眞矢は支給された刀、村田刀を携えながら座礁船の中を歩く。 「レストラン」と看板がある扉を開けると、確かに内部はかつてはレストランだったようだ。 テーブルや椅子が殆ど左舷側に滑り滅茶苦茶になってしまっているが。 「誰だ?」 「……!」 そしてレストラン内には灰色と濃灰色の毛皮を持つ人狼の青年がいた。 「私は殺し合うつもりは無いけれど」 「本当か? ……俺も、だ」 「……私は皐月眞矢、あなたは?」 「俺は森井俊政。永倉萌って言う桃髪の子を捜してるんだ、知らないか?」 「いや、見てない……私も藤堂リフィアって言う狼獣人の同級生捜してるんだけど」 「見てないな……」 少し互いの知り合いについて会話をしていると、厨房があると思われる入口から誰かが出てくる。 ...
  • それが彼のジャスティス
    衛宮切嗣は駆ける。 殺し合いに乗った人物『我妻由乃』を殺害する為に。 何故少女に固執するのか。それは単に、由乃が『手慣れていた』からである。 気配を消し、迷いを捨てて殺害を行うのは非常に難しいことだ。どうしても僅かな迷いが隙となり、犯行を完璧なもので無くしてしまう可能性が高い。 事実、切嗣のようなプロの暗殺者でさえ、指先と心を切り離すのは数年かかる。 ――――尤も衛宮切嗣は特異な例で、最初からその技術を持っていた『異端』なのだが。 それを、あの若さで克服している。あの若さで、あんなに『冷静に狂える』。 単刀直入に切嗣は考えた。我妻由乃を生かしておけば、必ず多くの犠牲が出ると。 が、自分になら殺すことが出来る。その自信は彼の持つ『魔術』から来る。 固有時制御。肉体に大きく負荷を掛ける代わりに、自分の移動速度を調整できる魔術。 間違いなく、只の人間相手になら最高...
  • 血みどろの輪舞曲(ロンド)
    22話 血みどろの輪舞曲(ロンド) 緑色の髪に、露出の多い変わった巫女服という姿の少女、 東風谷早苗は、緩やかな坂になっている森林地帯を、坂を下るようにして歩いていた。 右手には鉈が握られ、周囲を警戒しながら歩みを進んでいた。 「とりあえず、どこか隠れられる場所を……」 「……! やめて! 誰か助けて!」 「え!? 何?」 突然、少女の助けを求める声がどこからともなく響いてきた。 驚き、慌ててすぐ近くの茂みに隠れる早苗。 そして茂みの葉の間から様子を窺い始めた。 「はぁ、はぁ、はぁ」 森の奥から、黒いブレザーを着た、桃髪の少女が必死の形相で走ってくる。 良く見ると牛の角に耳、尻尾を持ち、爆乳である事から、いわゆる牛娘であろう。 見るからにとろそうだが正にその通りのようだった。 「ぐあっ!!」 突然、牛娘が悲鳴をあげて...
  • 悲しみの向こうへと、辿り着けるなら
    大いに、『彼女』は怒っていた。 『彼女』と言うと、聞き返す者も居るかもしれない。それも結構な数。 黒人とまではいかないが色黒な肌、顔にある傷。かなり大柄な体駆に銀髪が威圧感を周囲にこれでもかと発していた。服の袖が破け、鍛えられた肉体が覗いている。 彼女に喧嘩を売るような輩はそう居ないと一目で理解できるだろう。 しかも見かけ倒しではない。彼女はとても強い。 まず町の不良番長程度では相手にならず瞬殺されるのがオチだろう。 彼女の名前は大神さくら。『希望ヶ峰学園』の生徒だ。 『超高校級』の才能を持たなければ入学できない学園に彼女が入学できたのは当然、『超高校級』の才能を持つからだ。彼女は『超高校級の格闘家』。 総合格闘技の天才。最強を目指す戦士(ファイター)。 その彼女が今、これ以上ないほどの怒りを示していた。 「古戸ヱリカ………絶対に許さぬ………!...
  • 死神から天使へ、普通から英雄へ
    どうしてかな。 どうして、この世界はこんなにも狂っているのかな。 世界だけじゃない。この世界を創った神様だって、頭のおかしい狂人だ。 歴史は繰り返されるなんていうけれど、戦争なんてものが繰り返されるのは神の頭が狂っているからに違いないし、もし私が神だったなら戦争なんてものは無くす。 神様は人間が大好きだって言ってた某シリアルキラーの言うことにも頷けるよ。 天上の神様は人間で遊ぶのが大好きなんだ。 小さな子がお人形遊びをするように、小説家がプロットを組むように。 いつだって必死に生きている人間を弄んで一人笑う。 私はそんな神様が許せない。 私はそいつの世界が許せない。 そんな私の糾弾も空しく、また狂った物語が始まる。 私の行っていることは、無駄なこと。公園の砂場の砂粒を数えるような途方もない旅。 まともな神経を持つ人間ならきっとすぐに挫折してしまうこと間違いないけれど...
  • トイレの石田さん
    「くっだらねえ」  学園都市が誇るレベル5が一人、麦野沈利。  一個軍隊を易々と相手取ることができる程の力を持つ超能力者は、隻眼で窓から外を見つめていた。  彼女が現在いる所は病院であった。  白を基調として造られた廊下に、麦野は立ち尽くしていた。  隻眼隻腕の身体の上には、白色を基調としたワンピースと厚手の防寒着。  彼女が寸前までいた氷点下の世界と比べ、病院の内部は随分と過ごしやすい気温であった。  麦野は防寒着を脱ぎ捨て、普段から愛用しているワンピースを表に出す。 「レベル5を連れてきて殺し合えってかあ? はっ、殺し合いにすらなんねえよ。人選間違えてんじゃねーの、もうろく爺が」  そう言いながら麦野は右腕で苛立たしげに髪を掻き上げる。  本来左手があるべき所には、今は何も存在しない。  麦野の様子に恐怖や畏怖といった感情は一切なく、ただ苛立ちだ...
  • 白道
    第六十一話≪白道≫ 林道を抜けた私、志水セナを待っていたものは、アスファルトで舗装された路面、建ち並ぶ民家。 電信柱と放置された乗用車や自転車、バイク。 「住宅街みたいね」 この殺し合いが始まって以来、何時間も緑の木々生い茂る山中を歩いていた自分にとって、 初めてと言える文明圏への進入だった。 道路に走る車は無く、歩道に歩く通行人も無い。閑静な住宅街と言うには余りに静謐。 住民達は全員避難したのだろう。或いは強制退去させられたか。 「結構疲れたな……適当な家に入ってちょっと休もう」 流石に長時間足場の悪い山道や坂を進んできたため、足が痛い。 私は「森屋」と表札の掲げられた平屋建ての民家に入ろうとしたが、玄関は固く施錠されていた。 仕方無く森屋家は諦め、次にその隣の「仲販」と表札の掲げられた二階建ての民家に入ろうとした。 すると仲販家の玄...
  • 救いなど無い
    40話:救いなど無い 病院のすぐ近くに建つ民家の一つの内部で、 石川昭武は放送により友人の死を知り衝撃を受ける。 「ひ、平崎が…! 畜生…何で…!」 「昭武…」 悲しみに暮れる青狼青年を気遣う同行者の中年男性、川田喜雄も、 唯一の知り合いであり自分が営む食堂の常連客、志水セナが放送で名前を呼ばれた。 ただ親しいと言う訳でも無かったのでそれ程悲しんでいる様子は無かったが。 「ふざけんなよ…くそっ…許さねぇ…許さねぇぞ…柴田ァ、セイファート…!」 「落ち着けよ昭武……」 「……すまない…川田さんも、確か知り合いが……」 「ああ、呼ばれた。まあ…そんなに仲良く無かったけどよ……」 「……」 昭武は制服の裾で涙を拭う。 まだ同じく友人の香瀧宏叔、教師の立沢義の名前は呼ばれていない。 彼らを捜さなければ。まだ落ち込むには早い。 「...
  • 正義と悪 悪と悪魔 前編
    かつて仮面ライダーディケイドとの戦闘の結果、塵になってしまった男、アポロガイストは自らに支給されたカードデッキを眺めていた。 「これがカードデッキか、」 アポロガイストは自分のカードデッキを舐めるように見ている。 彼に配られたのはシザースのデッキ、彼はそれをポケットにしまう。 「後の武器はこのスタンガンだけだったか、」 彼のカバンにはスタンガンも入っていた。 これは制限時間ハンデを切り抜けるために配られた物である。 「さてと、我に新たな命を与えた者達が誰かはわからんが、そいつのために私は今から世界にとって迷惑な存在となる!!」 そう高らかに宣言し歩き出したアポロガイスト、 しかし彼の足はホグワーツ城の前で止まった。 「あんたはこの戦いに乗るつもりか?」 特徴の無い、何処にでも居そうな男。強いて言えば青白い顔をした男、鈴木...
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