非リレー型バトルロワイアル @ ウィキ内検索 / 「友の決意(トモノケツイ)」で検索した結果

検索 :
  • 友の決意(トモノケツイ)
    26話 友の決意(トモノケツイ) 「ふぅ、もうすぐで住宅街か…」 出発から1時間くらいたったころ E-2内に入っていた 「あと少しで合流できそうだな…」 「そうですね…」 そう話している中 前に見えたのは 「青木…!?」 「え、青木って…死んだんじゃ?」 「ちがう、双子の妹だ」 相川が出た行動はもちろん、 「青木!」 声をかけることだった 「よかった、無事だったのか…」 「ええ…」 「青木…?」 相川は気づいてしまった その少女には、返り血が付いていたことを 「青木、お前…」 少女は笑顔でこう言った 「ごめんね、相川君」 「死んでくれない?」 バン! 「うわぁ!」 「相川!」 上条が駆け寄る、しかし 「待ってください!」 相川は叫ぶ 「青...
  • 銀色の侍一行、立つ
    ...夫の間違い 相川友 友の決意(トモノケツイ) 骨川スネ夫の間違い 坂田銀時 友の決意(トモノケツイ) 骨川スネ夫の間違い 上条当麻 友の決意(トモノケツイ)
  • 女と戦いと超電磁砲
    ...死亡】 友の決意(トモノケツイ) 時系列順 決意は天才を超える 友の決意(トモノケツイ) 投下順 決意は天才を超える 太子よ、勇気を見せろ! 姫路瑞希 死亡 太子よ、勇気を見せろ! 御坂美琴 死亡 太子よ、勇気を見せろ! 相田理子 死亡
  • バカには死んでもわからない
    ...VS狂人 時系列順 友の決意(トモノケツイ) 愛VS狂人 投下順 友の決意(トモノケツイ) バカと妖怪ととある少女 吉井明久 死亡 Nightmare 出来杉英才 決意は天才を超える
  • 決意は天才を超える
    ...START !!) 友の決意(トモノケツイ) 相川友 そして戦いへ(BATTLE START !!) 友の決意(トモノケツイ) 坂田銀時 そして戦いへ(BATTLE START !!) 友の決意(トモノケツイ) 上条当麻 そして戦いへ(BATTLE START !!) バカには死んでもわからない 出来杉英才 死亡
  • 愛VS狂人
    ...ョウジョ 青木百合 友の決意(トモノケツイ) 死刑執行5秒前♪ 藤本京子 死亡
  • DOLバトルロワイアル本編SS目次・投下順
    ...出来杉英才 026 友の決意(トモノケツイ) 相川友、坂田銀時、上条当麻、青木百合 027 女と戦いと超電磁砲 相田理子、御坂美琴、姫路瑞希 028 決意は天才を超える 人吉善吉、野比のび太、鬼瀬針音、いーちゃん、 出来杉英才、相川友、坂田銀時、上条当麻 029 第二回放送(DOL) 佐々木竜也 030 そして戦いへ(BATTLE START !!) 人吉善吉、野比のび太、鬼瀬針音、いーちゃん、相川友、坂田銀時、上条当麻 031 三つの分かれ道 野比のびた、人吉善吉、鬼瀬針音、いーちゃん、相川友、坂田銀時、上条当麻、佐々木竜也、西東隆、高杉晋助 032 とうまブレイカ― 上条当麻、相川友、野比のび太、佐々木竜也 033 人類最悪(さいとうたかし) 人吉善吉、鬼瀬針音、いーちゃん、西東隆 034 ミライへの地図 坂田銀時、高杉晋助 035 ノーマルエンド(ふつうのおわり) 人吉善吉、...
  • DOLバトルロワイアル本編SS目次・時系列順
    ...出来杉英才 026 友の決意(トモノケツイ) 相川友、坂田銀時、上条当麻、青木百合 027 女と戦いと超電磁砲 相田理子、御坂美琴、姫路瑞希 028 決意は天才を超える 人吉善吉、野比のび太、鬼瀬針音、いーちゃん、 出来杉英才、相川友、坂田銀時、上条当麻 029 第二回放送(DOL) 佐々木竜也 【ゲーム終了まで】 No. タイトル 登場人物 030 そして戦いへ(BATTLE START !!) 人吉善吉、野比のび太、鬼瀬針音、いーちゃん、相川友、坂田銀時、上条当麻 031 三つの分かれ道 野比のび太、人吉善吉、鬼瀬針音、いーちゃん、相川友、坂田銀時、上条当麻、佐々木竜也、西東隆、高杉晋助 032 とうまブレイカ― 上条当麻、相川友、野比のび太、佐々木竜也 033 人類最悪(さいとうたかし) 人吉善吉、鬼瀬針音、いーちゃん、西東隆 034 ミライへの地図 坂田銀時、高杉晋助 ...
  • 決意新たに
    「俺は…これからどうすりゃいいんだ…?」 相棒があっさり殺されたショックから、未だに立ち直れない。 唯一残した武器…ニューナンブに持ち替えて、病院の屋上をウロつく。 (…俺は何をすべきなんだろうか?) 思案に耽る。 いっそ、ここから飛び降りてしまおうか? いや、そんなことをしても何にもならない。 「やっぱり…生きて帰りたい…!」 生き残るための決意が、だんだん膨らんでくる。 その時。 誰かが、屋上に上がってくる。 (誰だろうか?) その『誰か』は、屋上に登ってきた瞬間、銃を乱射してきた。 「うわあああああっ!」 なす術も無く、腕と肩を撃ち抜かれる。 真っ赤に焼けた鉄を、体に押し付けられているようだ。 焼けるように、痛い。 「くっ…そおおおおおおお!」 思いきり、ニューナンブの残弾を撃ち込む...
  • 杏子の決意、さやかの後悔
    美樹さやかは魔法少女だ。 片思いしている親友と平和のためにキュゥべえと契約して魔法少女になった彼女には、あの男のやったことが許せなかった。 せっかく魔法少女になっても、目の前で殺されそうになっている人を助けられないようじゃ意味がない。マミさんならなんとかして助けていたかもしれない。 そう思うと、余計に後悔してしまう。何故あの時、自分はあの男を止めようとしなかったのか、と。 「どうしたんだい? そんなバカみたいな面してさ」 偶然同じ場所へと転送された佐倉杏子。 美樹さやかと佐倉杏子はライバルのような関係だった。互いの命をかけて、殺し合いをした仲だった。 杏子には杏子の事情があり、最終的には魔女となったさやかを救うために自爆したのだが――さやかはそのことを知らない。 いや、さやかは杏子の存在事態を知らない。 「あんた、誰?」 杏子はさやかのことを知っ...
  • M.A.彼女の決意は本物なのか?
    22話 M.A.彼女の決意は本物なのか? 人を一人斬った。 足りなかった。 人を二人斬った。 まだ足りなかった。 人を三人斬った。 満たされなかった。 人を四人斬った。 全然、この刀を満たさなかった。 獲物はどこにいるのだろうか。 いつの間にか私はそう考えていたような気がする。 人を殺したくないと否定を続けていた心はいつしか消えていた。 いつしか、人を殺したいという願望へと変わっていたのかもしれない。 ふと右手を見た。 そこに持たれているのは一振りの刀。 そして、今までに見た事がない血まみれの手。 微かに乾き赤黒くなり、血が絡まり動かしづらかったその手。 目の前を見ると、何故か鏡が私の前にあった。 そこに映っているのは、私であり私でなかった。 血にまみれた顔、光の入っていない目。 そして――――これ以上ないほどに歪んだ笑いを...
  • 大切なモノを守るために
    『けが、してるの?』 俺、岡田春樹は昔とある寒村に住んでいた時期がある。その頃から喧嘩に明け暮れ、村の中では忌まれる存在であった。 そんなある日。数人の不良と大乱闘をした。 何とか勝ちはしたが、かなり怪我をしてしまった。情けないが、当時の俺には不意打ちされて無傷でいられるほどの力はなかったのだ。 そんな時、村中で春樹より嫌われる存在であった、『あの少女』が現れた。 彼女は俺の傷を手当してくれた。完璧な手当てであった。 俺はそれからたまに、少女ーーー辻結花を理不尽な暴力から守ってやった。 しかし。あの日、すべてが終わってしまったのだ。 辻の親が、あいつをどこかに売り飛ばしたらしい。俺は冷静ではいられず、辻の家に殴り込んだ。 『疫病神を祓っただけ』というのがアイツラの言い分だった。 父親を殴りとばした。もう理性など存在しない、圧倒的な暴力...
  • 自分が選んだキャラクターでロワ・SS
    【OP】 話数 題名 登場人物 000 夢が始まり終わりを告げる 相川友、安心院なじみ 【朝】 話数 題名 登場人物 001 忘【ハンテン】 古川正人、心機一転、柄部霊歌、祀木ジロウ 002 壊れ物(マガイモノ) 熊本潤平、球磨川禊 003 哀・愛・会 青木百合、真田美緒、山田一二三 004 Moved to tears レオン・S・ケネディ、二木佳奈多、輪島美香 005 惡の獣 加藤清正、津村匠、小神さくら、ジャック・ザ・リッパー 006 信じる者は救われない 灰葉スミオ、刻命裕也 007 DEAD or DEAD ジョナサン・ジョースター、クリック・ルーカス、大神さくら 008 ひらりひらり(一人二人) 笹川走馬、矢部翼 009 愛する人、救えましたか―――? 沖崎翔、稲垣葉月、レックス 010 もう一度やり直せるなら 直枝理樹 011 俺の辞書に「優しさ」の文字はな...
  • 運命バトルロワイアル本編SS目次・投下順
    話数 タイトル 登場人物 000 運命・ウェイクアップ! 紅渡、紅音也、相川歩、ユークリウッド・ヘルサイズ 001 杏子の決意、さやかの後悔 美樹さやか、佐倉杏子 002 非情な捜査 鹿目まどか、沢村敬之 003 希望の破壊者 上条当麻、御坂美琴、上条当麻
  • もう1つの決着
    「…はっ、ここは…」 気が付くと、グロズニィグラード東棟のトイレにいた。 ちゃんと、自分が元持っていた装備品もある。 …不意に、CALLが入る。 「…こちらスネーク」 「スネーク…今まで何をしていた?」 「少佐、俺からの応答が無くなってから今まで、どれくらいだ?」 「…大体、1時間位だな。まさか、今まで寝ていたのか?」 「…いいや。」 耳を疑った。 あの体験が、全て1時間の間に起こったことだと言うのか…? 222 名前: ◆6LQfwU/9.M [sage] 投稿日:2011/05/31(火) 21 25 13.55 ID OrAQwXjb [3/6] 「…まあ何があったかは、帰って来てから聞くことにしよう。それよりも、早くシャゴホッドを…」 「分かってる。任務に戻る…」 通信を切る。 …素直に、殺し合いの事を話すべきだろうか? ...
  • チラ裏ロワ本編SS目次・時系列順
    【オープニング】 No. タイトル 登場人物 000 オープニング 壱原侑子、マル&モロ 000 バトルロワイアル 大魔王バーン、ミストバーン 【深夜】 No. タイトル 登場人物 001 始まり フレイザード 002 フレイザードの憂鬱 フレイザード、キョン 003 オレ、天使 テンテン、天童世死見 004 大人のお姉さん 安仁屋恵壹、綾瀬あさぎ 005 新番組 焔の錬金術師 ロイ・マスタング、フェンブレン 006 三人目! フレイザード、キョン、秋山澪 007 第1ラウンド 鷹村守、戸愚呂兄、岸本恵 008 戦慄のバックファイヤー ミッキー、ふとし、まっつん 009 絶望 兵藤和也 010 復讐の決意 安藤守、ゴール
  • チラ裏ロワ本編SS目次・投下順
    【オープニング】 No. タイトル 登場人物 000 オープニング 壱原侑子、マル&モロ 000 バトルロワイアル 大魔王バーン、ミストバーン 【深夜】 No. タイトル 登場人物 001 始まり フレイザード 002 フレイザードの憂鬱 フレイザード、キョン 003 オレ、天使 テンテン、天童世死見 004 大人のお姉さん 安仁屋恵壹、綾瀬あさぎ 005 新番組 焔の錬金術師 ロイ・マスタング、フェンブレン 006 三人目! フレイザード、キョン、秋山澪 007 第1ラウンド 鷹村守、戸愚呂兄、岸本恵 008 戦慄のバックファイヤー ミッキー、ふとし、まっつん 009 絶望 兵藤和也 010 復讐の決意 安藤守、ゴール
  • すれ違いの切なさ
    「……ッ。やっぱり死体を見て平静は保てないわね」 二木佳奈多の視線の先には、左腕と右足を失い、頭の破損したひとりの死体があった。 佳奈多はゆらっ、とふらつくが、蔑まれ続ける妹のためには止まれない。 「………佳奈多、さん?な、なにして…」 その決意をへし折る幼い声。佳奈多のルームメイト、能美クドリャフカがおびえた目で立っていた。 二木佳奈多に彼女は殺せない。今、一つの悲劇(喜劇)が生まれた。 【一日目/夜明け/a-2】 【二木佳奈多@リトルバスターズ!エクスタシー】 [状態]焦燥感 [装備]ひらりマント、イングラムM12サブマシンガン [所持品]基本一式 [思考・行動] 基本:妹の為に優勝する。 1.クドリャフカ…? 【能美クドリャフカ@リトルバスターズ!エクスタシー】 [状態]激しい動揺 [装備]なし [所持品]基本一式、不明...
  • 非情な捜査
    鹿目まどかは突然の事態にどうすることも出来ず、ただただ混乱気味に名簿を眺めていた。 名簿には「美樹さやか」、「佐倉杏子」、「暁美ほむら」と自分の知っている人物が三人。他にも様々な人間の名前が載っている。 こんな殺し合いは夢であって欲しいと願った。だが、この悪夢は一向に覚めそうにない。 デイパックには武器も入っていた。武器とは、人を殺すための道具だ。 自分には無縁過ぎるモノを見て、まどかはすぐにデイパックへと仕舞い込む。 そして暫くは一人で色々と考え事をしながらこの悪夢が終わることを待っていたが、まどかの前に中年の男が現れた。 「警察です。今回の一連の事件について、事情を説明してもらっていいでしょうか?」 一切の乱れのないスーツを着こなした男は、警察手帳を見せてまどかに情報提供を迫った。 何故こんなところに警察が? と疑うのが正常な判断だとも言えるが、中学生...
  • 全てを守る翼/一つを守る翼
    「はぁ……バットマン、ですか」 「そうだ」  高町なのはは、正直なところ大分困惑していた。  オジマンディアスによって語られた狂気のゲーム。  絶対に止めてやろうと決意し、戦うことを誓い、行動を開始しようとした時のことだ。  暗闇が、喋った。  いや、真実を言えば暗闇の中に潜んだ男(?)が話し掛けてきたのだ。  声は直ぐ傍で聞こえたもので、何時の間にやら相当に近い距離にまで接近されていた。  高町なのはは、歴戦の魔導師である。  探索魔法を使用していた訳ではないが、当然周囲へ警戒を飛ばしていたし、常人ならば接近するよりも先にその存在に気が付けた筈だ。  だが、男はなのはの警戒網を潜り抜けて闇にいた。  闇に紛れていたのは、まるで蝙蝠の仮装をした男であった。  黒衣のマントに黒衣のスーツ、そして黒衣のマスクに包まれた黒づくめの男。  男は、初めに問い掛けた。...
  • 叶うならば――――
    25:叶うならば―――― 「そ、そんな…」 教会の中で、ダーエロは絶望していた。 自分がこの殺し合いで生き残らせると決めた想い人の死体を発見した。 一体何が起きたと言うのか教会の中には他にも二人の少年の死体が転がっている。 「嘘だろヘレンたん…君が…死ぬなんて…う、うわあああああああ!!! 絶叫し涙を流すダーエロ。 ヘレンのために殺し合いに乗る決意をし、一人の女性を襲った。結局その女性には逃げられてしまったが。 いとも呆気なく、その決意は無駄になってしまった。 目の前が真っ暗になった彼はもう全てがどうでも良くなってしまった。 装備していた三八式歩兵銃の銃口を口に咥える。 (ヘレンたん、今俺も行くよ……) 目を瞑り、想い人の笑顔を思い浮かべながら、ダーエロは引き金を引いた。 礼拝堂の中に銃声が響いた。 数分後、一...
  • 死にたいんじゃなくて自殺がしたい
    じ‐さつ【自殺】 [名](スル)自分で自分の命を絶つこと。⇔他殺。 ◆◆◆ F-5の平野にて、天を仰いで嘆く男が一人。 (ああ!神よ!俺は本来ならば城と言っても過言ではない、素晴らしく美しい自室で死ぬ予定だったんだ! この殺し合いになど巻き込まれなければ、自分で自分の人生を華々しく終わらせているはずだったんだ! ああ……自殺……自殺……自殺……自殺! んああ!何という素晴らしい響きだろうか!自殺! 上から読んだらジサツ!下から読むとツサジ……何だツサジって!何だよおい!) 男の患者名は『自殺志願者』、文字通りの自殺志願者である。 ただ、彼の自殺願望は生への絶望から来るものではなく、ただ死にたいというわけではない、 彼は自分が最高の状態で死ぬことに魅力を感じているのだ。 そんな彼がこの様な殺し合いに参加させられた時、何を考えるのだろ...
  • OPEN THE EYE
    「ーーーどうして、こうなっちゃったのかしら」 やっと、やっと消えることができたのに、と仲村ゆりは歯噛みする。 どうやら仲間からは音無だけが参加させられているらしく、日向や直井、立華奏は参加していないようだったのはまだ救いだったかもしれない。 ポケットからAK-60を取り出し、装填する。 天使と戦っていたころ何度も繰り返してきた動作に無駄はない。仲村ゆりの決意は殺し合いを潰し、今度こそ『消える』。 次なる人生を歩み始めるために。 と、その時だった。近くの壁に投擲用のナイフが音を立てて突き刺さっていたのだ。 後数ミリで直撃していた。 「(敵ーーーーーーーー!?)」 実はナイフというものは扱いずらい武器である。 槍投げなどのように、うまく飛ぶとかなりの距離を飛んでいくのだが、下手な投げ方をするとただ隙を作ってしまうだけだと、『戦線』での戦いで学習してい...
  • beast
    「………そう、そういうこと、なんだね。雨雲お兄ちゃん」 とある病院の一室にて、参加者の一人、白宮つぐみは悲しそうに目を伏せてそう呟いた。 窓に写る自分の顔を見て、彼女は自分が生きていることを改めて実感する。 つぐみは、本来ならばここにいる筈のない人間だ。 何故なら彼女は、つい一月前に巷を騒がせている『サーカス殺人鬼』に全ての尊厳を弄ばれた挙げ句、頸動脈をバッサリと切り裂かれて絶命した筈の、人間なのだから。 どうして自分がこうして、まるであの苦痛は夢だったかのように生きているかと問われれば、即答できる。 『白宮雨雲』――――彼女の義兄なら、そのくらい出来ない筈がない。 五つにも満たない頃、白宮の家に引き取られた。 それから十年以上もの時間を過ごしてきた、頼れる義兄が―――きっと自分には思いもつかないような手段で、惨殺された筈の自分を蘇生...
  • 選ぶ時!
    F-03神社にて、びくびくと怯えながら物陰に隠れている少女が一人。緑を基調とした華やかな衣装と、長髪が美しい少女。彼女の支給品はショットガン。おそらく全支給品の中でも最強クラスの支給品なのだろうが、それを支給された参加者が使いこなせないのであれば唯の宝の持ち腐れにすぎない。少女、翠星石はショットガンを抱え込んで涙目になっている。友達のやる美が吹き飛んだ光景が何度も何度も頭の中でフラッシュバックしている。やる美をああも軽々しく殺した事を思い出すと、悲しい気持ちと共に悔しさと怒りが沸々と湧いてくる。「くぅぅ……!あのド腐れ女、今に見ているですよ……」ケツホルデス……あの女の事を考えると胸がムカムカしてくる。まったく、本当にとんでもねー、どうしようもない女です。なんとかして、やる美の仇を取ってやりたいところです……けど翠星石は心細げに、ショットガンをさらに堅く抱きしめた。とはいえ、根は臆病な彼女...
  • 『ヒーロー』
     スパイダーマンはアメリカに住むものならば知らぬ者のいないヒーローであった。  ニューヨークを拠点に活動し、数多のヴィランや犯罪者たちと戦い続ける謎の男。  蜘蛛の能力と常人離れした身体能力でもって、様々な危機に立ち向かうヒーローである。  偏執的な報道から濡れ衣の悪評を浸透させられ、人々から後ろ指を指される存在でもあるスパイダーマン。  彼の正体は長年の間秘匿とされていて、仲間内のスーパーヒーローたち以外でマスクの奥にある素顔は誰も見たことがなかった。  だが、そんな彼の素顔も今や誰もが誰も、それこそ隠居したお年寄りから学校へ通う少年少女まで、知っていた。  公の場にて、そのマスクを脱いだからだ。  スーパーヒューマン登録法。  何十にも及ぶスーパーヒーローを二分させ、内戦状態へと陥らせた元凶。  スパイダーマンは、当初登録法賛成派の第一人者として矢面に立ち、その始まり...
  • 無自覚の殺意(24バトルロワイアル)
       , n / ̄ ̄\ .n . / / j.´_ノ  ヽ、u'l lヽ、とんでもないゲームに巻き込まれちまった  /,イ / (○)(○) .l i i i   俺は絶対に死にたくないぞjk 〈 .r {u (__人__) .i. } } 〉 ', i.  ',   ` ⌒´ /   /  .i   l.      ,'  ./.  ヽ、_.イ、.    人 ノ    ヽ     〈_ノ ノ     |     ./     |    .   | やらない夫は頭を抱え、苦悶する。やる美の事を思い出すと悲しくて悲しくて思わず涙が出そうになってくる。 一人しか生き残れないのだから、自分も高い確率でああいった結末を迎えることになる。 己の死を想像すると、恐ろしくて仕方がない。なんとかして生き残りたいのだが、だからと言ってどうすればいいのだろうか。 ...
  • 悪魔と聖者
    智代はまだ危機という危機は味わっていない。 人の死に対面などした気にはなっていないし、もちろんそれはいいことで、対面しないにこしたことはないだろう。 それゆえにまだ彼女の中には迷いがあった。 しかし彼女は対面してしまう。 あの悪魔に。 九澄大賀に。 彼女は人を殺さない。 その決意は揺らぐのだろうか?  ◇ ここは隠されし 絶望の 聖域 悪魔が君臨するエリア。 そこに智代が降り立った。 「……ここには誰かいるかな?」 智代はいまだ1人としか会えていない少女である。 寂しいにもほどがあった。 そんな彼女はある物を見つけた。 「―――なんだろう。この金色の板きれ……?」 M0プレート。 九澄の所有物。 この金色の光が何をどう照らすかは未だ分からない。  ◇ 「ふぅ。何故私は人に会えないのだろうか?」 ...
  • シン「何なんだ!?あんたは!」
    宇宙。 彼はそこを駆けていた。 己の守りたい者を守るべく。 その為に彼は何人もの命を散らしてきた。 あの『自由』の名を翳すモビルスーツでもだ。 いつしかエースパイロットとまで言われ、『運命』を背負い操り、宇宙を駆けた。 しかし、今この現実はどうしても受け入れられなかった。 殺し合い。 (何だってんだよ―――――この状況は) 気が付いたら、首輪で束縛され、 気が付いたら、混乱するまま宣言されて、 気が付いたら、この場に追放され、 きっと今頃、殺戮の遊戯に巻き込まれた人は、 この『異常』な状況下の中、愚考、負の感情が身体を貪り、蔓延るだろう。 それはシンとて例外ではない。 確かに、彼の思考は既に少し犯されている。 しかし、彼は決意していた。 殺し合いはしない。 それだけでは無く、殺し合いに乗っている者は、皆止めるよう動いてやる。と。 本来命を殺...
  • もしもムシャが修羅になったら
    11話 もしもムシャが修羅になったら エターなった めでてぇwwww 「めでたくねーよ! 今から始まるんだよ!!」 おっと失礼。えーと…ム……何とかさん。 「ムシャだ!」 あーそんな名前だったね。ごめんごめん、じゃ改めて…。 深夜の森の中に、周囲を古いレンガの壁で囲まれた広場があった。 ただの広場ではない、様々な「器具」が置かれていた。 首を固定し大きな刃を落として首を切断する器具。 縄を首にかけぶら下げる器具。 仰向けに固定し生きたまま臓物を取り除くための台――。 ここは処刑場。 その名の通り重罪人を死に至らしめるための刑具が数多く設置された場所。 刑具はいずれもかなり使い込まれた形跡があり、赤黒い染みが付着している物も多い。 心なしか、血の臭...
  • コワレモノ~血飛沫に嗤え~
    (コワレモノ~血飛沫に狂え~)へ 斗貴子の身体がフラッと倒れる。 「え、あ、」 自分の左手を見て善吉は驚愕した。 血と肉が染み付いている。 次に斗貴子を見る。顔が潰れている。そこにあるはずの顔がただの肉の塊。 脳みそがピューピュー出ていて、辺りを赤で染める。 血の特有の鉄臭い匂いも広がる。 「俺が……殺した?」 善吉は決して殺してやろうなんて考えていなかった。ただ、斗貴子が迫ってきて。 敵意を感じて思わず腕を振り抜いた。 だが結果はこれだ。鉄の塊であるリボルバーナックルを全力で振り抜いたらこうなることぐらい善吉にもわかるはずだ。 それでも振り抜いてしまったものは振り抜いてしまったのだ。 時間は戻るわけもなく、そこには血で濡れた一つの肉塊と一人の哀れな青年が残った。 「あ、ああああ、ああ」 ――――掠れた声が出...
  • オリ二つ名ロワの参加者名簿
    【三年A組名簿】 男子  1番・秋谷翔太【戦闘貫通(ペネトレイトバーサーカー)】  2番・石井歩【精霊機構(エメラルドメカニズム)】  3番・井東龍一【不死屍毒(デッドリーハッピーエンド)】  4番・大木仁志【忘れられた覚醒(スプーキーサッドネス)】  5番・角田直樹【混沌急報(スラップスティックチューズデイ)】  6番・神保啓太【破滅雷帝(ベルベットカオス)】  7番・舘野悠斗【暴かれた廃墟(ディアボロ)】  8番・田中智司【喪神猟奇(サイレントダンス)】  9番・津野凜太郎【幻想旋律(メロディックミラージュ)】 10番・所和真【悲愴支配(リヴァイアサン)】 11番・中村翼【亡骸(ウロボロス)】 12番・原田秀也【臨界(ゴーストブルー)】 13番・林朝陽【混濁葬列(ガトリングシェイク)】 14番・藤居宗一【永久叫喚(ジ・エンド)】 15番・間宮圭吾【覚醒本...
  • 〝文学少女〟と恋する幽霊【ゴースト】
    天野遠子は激怒した。 必ず、かの邪知暴虐の主催者を除かねばならぬと決意した。 遠子には魔法が分からぬ。 遠子は、聖条高校の妖怪である。本を読み、本を食べて暮らしてきた。 けれども、邪悪に対しては人一倍に敏感であった。 ◇  ◇ 「あの清隆という人は、きっと文学の面白さを知らないんだわ。 殺し合いなんかより、夏目漱石全集を百回ぐらい読んでレポートでも書いてる方が、よっぽど楽しいし、ためになるのに」 三つ編みの長い髪をぶんぶん揺らしながら、天野遠子は怒っていた。 ディパックをしょって山道を歩きながら、怒っていた。 「何の罪もない人たちが、たった一人になるまで殺し合うなんて ……きっと活字になったら、生臭い臓物スープの味がするに違いないわ! きっとスープの膜には油じゃなくて血が浮かんでるのよ。出汁に使った豚の足が丸ごと入ってたりする...
  • 誓い~キミのためにできるコト~
    深い闇が辺りを包む黒の草原。 普通なら風の音、草が揺れる音だけが場を支配するのだがこの草原では違った。 草原に似つかわしくない音と無言の圧迫感が場を支配している。 キンキンキンと甲高い金属音がうるさいぐらいに響く。 音の出所は二人の人間。 「小さな子とて、容赦はしない。俺の大切な人達のために大人しく死んでもらおうか」 一人は剣道着を来た大柄の青年。逆立てた銀髪が目に引く。 青年の名は宮沢謙吾。 謙吾は手に持った巨大な野太刀を駆使し、刀を振るう。 「それでは他の人はどうなる!他の人にも大切な人はいる。それを無視する気か!」 もう一人は黒の服に身を包んだ少年。実直そうな顔立ちだ。 少年の名はクロノ・ハラオウン。時空管理局の執務官を努めるほど正義の意志が高い。 クロノは手にレイピアらしき剣を持ち、謙吾の野太刀を受け流す。 「それでも、...
  • ヒトのカタチをしたケモノ
    6話 ヒトのカタチをしたケモノ 「……殺し合いなんて、馬鹿げてる」 ゲーム開始数分で彼はこう呟いた。 少年、山面天は9歳の齢にして超越した能力。俗に云う『超能力』の持ち主である。 そしてこの少年は、人が知り得ぬ辺境地で産まれ、そしてそこで生きてきた。 山面少年の生まれたそこは、殺し合いの聖地であった。 日本のどこか、どこかと言われても、そこだと言えないほどに誰も知らない辺境の地で生まれたこの少年は、生を受けて1時間にも満たぬうちに殺されかけた。 その理由は単純明快である。彼の生まれたその地が、人が一日に何回も何回も、当たり前のように同じ人間を殺しているからだ。 その地は、一般の人間が俗に言うスラム街という所である。が、赤子も子供も大人も――いつ命を落とすか分からない。そんな過酷な地であった。 少年は、そんな所で生まれ、そして生まれながらに人...
  • 決意はいまだ廃らず
    112話 決意はいまだ廃らず 僕、相川友には父親と言う存在が無かった。 いや…物心がついた時には父親はいなかった、と言う所か。 別に、死んだわけではない…離婚と言う奴だ。 浮気とか言う簡単な理由であろう。 ちなみに、推測風にしゃべっているのは僕がそのことについて知らされてないからだ。 小さいころに母に父は何処にいるのかと聞いたらよく殴られた。 他の事では一切怒らないのに、何故かその時だけ異常に怒っていた。 「ねえ、おかーさん」 「何?友くん」 「……おとーさんは何処?」 「……ッ!」 バチン! 「うわあああああああ!」 「もうその事については言わないって言ったでしょ!」 そう、こんな風だった。 何故父の事について聞くとこうなったのかは分からない。 しかしそれは分かることはない。 真実は闇の中に。 真実は埋められた。...
  • その幻想を燃やし尽くす!! ~説教と熱血が交わり最強に見える~
     その少女は知っていた。  自分を想ってくれている親友の存在を。  いや、彼女はおそらく、親友に対する思い以上の感情を自分に対して有している。  知っている。分かっている。理解している。  だからだ。だからこそ、少女はこの窮地にあって焦燥を隠す事ができなかった。  彼女がどのような行動を選択するか、手に取るように分かってしまう。  それは彼女にとって苦渋で苦痛で残酷な選択だ。  でも彼女は、迷い、悩み、怯えながらも絶対にその選択肢を選ぶ。  彼女はそう、自分の為に何もかもを捨てる筈だ。  嫌だった。  彼女が自分の為に苦しむ姿など見たくない。  仲間と殺しあう姿など、見ず知らずの人々を殺す姿など、本来守るべき存在の人々を殺す姿など、見たくない。  自分の為に、自分を救う為に、彼女自身を捨てる。  嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ。そんなの嫌だ。  苦しんでほしくない。悩ん...
  • それでも彼女はヒーローであり続けた/それでも彼女はヒロインになりたかった
    18話 それでも彼女はヒーローであり続けた/それでも彼女はヒロインになりたかった 「……」 彼女はただ無言だった。 死んだような目で空を見ながら。 ただ何も考えず。 「……」 彼女はヒーローだった。 正義の味方であり続けた。 表面はずっとヒーローだった。 裏では悪役だった。 それでも、たった一人の少年のおかげで変わった。 彼女は完全なヒーローとなった。 「……」 しかし、幸せは終わりを告げた。 彼女は少年の前から消えた。 そして彼女は孤高のヒーローとなった。 「……」 彼女はきっと悲しかったんだろう。 彼女はきっと苦しかったんだろう。 彼女はきっと一緒にいたかったんだろう。 彼女はきっと……。 「……」 彼女は戦う事に決めた。 この場でもヒーローである。 そう決めたのだ。 自分の...
  • 涙を拭いて
    59話 涙を拭いて 廃村の一角に、盛り上がった土の山が二つ。 その上には近くの廃家の瓦礫から調達した木材で作った十字架が立てられている。 「……」 水色と白の毛皮を持つ雌の人狼の少女リーヴァイは自分で作った兄の墓の前で、 目を閉じ祈りを捧げる。泣き疲れたせいか顔には疲労の色が出ていた。 その隣でダークエルフの男ダーエロもまた祈りを捧げた。 「…うん、良いよ。ありがとうダーエロ、手伝ってくれて」 「いや、良いさ……大丈夫かリーヴァイ」 「……もう大丈夫。かなり、落ち着いた、から」 兄の死後、しばらくはリーヴァイは精神的に酷くショックを受け、 会話もままならず立ち上がる事すら難しい状態だった。 今は本人も言う通りだいぶ回復したようだがやはり兄の事を引き摺っているようだ。 「…行こう。ダーエロ…」 それでもリーヴァイは悲しみ...
  • のび太戦記~殺しあう者達~
    「もう嫌だ……なんでこんな事になっちゃったんだ!」 野比のび太は次々と起こった悲劇に泣き叫ぶ。 【ブルガルと名乗った男による殺し合い】の開催。 見せしめにされた富岳と呼ばれた男の死。 殺し合いの中、友達の出来杉に会えて喜んだのも束の間。 その出来杉により殺されて、気がついたら再び殺し合いに放り込まれ少女が見せしめにされる。 これらを僅か一、二時間の間で体験したのだ。 時に子供とは思えない勇気を発し、過酷な大冒険を何度もしてきたとはいえ元は気弱な少年。 この一連の出来事は彼から気力を奪うには充分すぎた。 ましてや今は周りに頼れる人物もいないのだ。 少年は一人、その場から動かずにただ震え続けていた。 だがしかし、そんなのび太の視界に突如見覚えのある青いロボットの姿が映る。 「ド、ドラえもん! 良かった、キミなら秘密道具でこんな殺し合いを止められる...
  • もう何も怖くない……そう考えてた時期が私にもありました
    「ん、ナミすわぁ~~~~~~~~~ん!! ロビンちゅわ~~~~~~~~~~ん!!」  探し人たる二人の女性の名前を叫びながら、男は夜の街を激走していた。  鮮やかな金髪に覆い隠された左目に、蚊取り線香の如く螺旋を描いた右方の眉が特徴的な男。  男は名をサンジといった。  麦わら海賊団のコックにして、七千七百万ベリーの賞金をその首に賭けられし男。  黒足の異名を関する、超大型ルーキーを船長とする海賊団の一員であった。  サンジは今現在全力で暗闇の市街地を疾走していた。 (ああ、可哀相なナミさんとロビンちゃん……今頃何処かでふるえているに違いない……)  探し人は二人の女性。航海士のナミと、考古学者のニコ・ロビン。  それ以外の仲間などどうでも良い。  あれだけの冒険を潜り抜けてきた野郎共がそう簡単に死ぬ訳がないし、何より野郎を助けて何...
  • 守備を固めよ
    16:守備を固めよ 墓場の真横に建つ木造家屋。 古びていて長い事誰も住んでいないと思われるその家の中に二人。 黒豹の獣人の青年と紫色のドラゴンの青年がいた。 「なあ、フーちゃん」 「やめてくんない? その呼び方」 「いいじゃんよ」 「……何?」 「スケベ、しようや…ゴフッ!」 紫竜フーちゃんことフーベルトゥスによる殴打を頬に受け黒豹獣人ジョン・ブラナーは床に倒れ込む。 「言ってんだろ! 俺そう言う趣味ねーから! マジやめてくんない!?」 「いてて……俺は諦めないぞ」 「諦めろよ……頼むから諦めてくんない」 「……まあそれはそれとして、これが俺達の支給品な訳だが」 「……うん」 床の上に置かれたそれぞれの支給品。 ジョンは金槌。 フーベルトゥスはペンナイフ。 「……貧相だな」 「……無いよりマシだと思うけど」 「金槌...
  • 正義/正偽の味方-Umlimited brade works-
    ■ 喫茶室。殺し合いの『内側』の主催者達がこの喜劇を鑑賞するための空間。 古戸ヱリカは現在調整の為席を外しており、中では二人と一体が腰掛けている。 『奇跡の魔女』の称号を持つこの殺し合いの黒幕・ベルンカステル卿に、常人なら発狂してもおかしくない極悪かつ恐ろしい見た目をした『死神』リューク。 更に、黒い学生服に黒い学生帽、何より一際目を引く仮面を被った謎の男。 先に断っておくが、この男は主催者達の完全な協力者ではない。 『ある条件』と引き替えに殺し合いの運営に協力する。言わばスポンサーのような。 「……予想より悪趣味なことだな、奇跡の魔女ベルンカステル」 「あら、お気に召さなかったかしら?ねえ――――恭介?」 黙れ、と低い声で男はベルンカステルを遮る。 彼の名前は棗恭介。友のために幾度も虚構の世界を繰り返す世界のイレギュラー。 しかし、...
  • モノクマ劇場1
    モノクマ劇場 その1 万引きをしてつかまるとよく言う言葉。 「なんとなく」 こんな言葉で済むと思ってるんですかね~? なんとなくで済まされる世界があったらこんな世界はどうでしょう? なんとなく人と友達になれる世界。 なんとなく人を犯す世界。 なんとなく人を殺す世界。 なんとなく人を絶滅させれる世界。 こうやると、どの言葉を聞いても素晴らしく思えてくるよね! でも、それって僕には関係ないんだよねー! え?なんでかって? そんなん決まってんじゃん! 僕が、クマだからだよー!!!!
  • 運命・ウェイクアップ!
    「う……。 ここは?」 地面の冷たい感触を肌に感じながら、紅渡は起き上がった。 辺りを見回すと渡の父親である紅音也と渡が慕っている人物である名護啓介が立っていた。 今は何も始まっていないが、嫌な予感がする――。渡はこのあまりもの不自然な現状に何か嫌な気配を感じ取っていた。 何故なら紅音也は過去の人間だ。1986年にはいたが、現代にはいない。 「父さん、どうしてここに……」 渡が何気なく思ったことを声に出すと、それに応えるように父、音也が反応する。 「渡……やっと起きたか」 音也の表情はいつになく真剣で、まるで渡と共闘してキングと戦っていた時のようだ。 父と子の感動の再開――と言うには、少し不気味過ぎてどちらも素直に喜ぶことが出来ない。 特に音也はキングを倒した後に自分が死ぬことすら覚悟していたため、自分がこうして生きているというだけでも喜ぶ...
  • コワレモノ~血飛沫に嗤え~へ
    斗貴子の身体がフラッと倒れる。 「え、あ、」 自分の左手を見て善吉は驚愕した。 血と肉が染み付いている。 次に斗貴子を見る。顔が潰れている。そこにあるはずの顔がただの肉の塊。 脳みそがピューピュー出ていて、辺りを赤で染める。 血の特有の鉄臭い匂いも広がる。 「俺が……殺した?」 善吉は決して殺してやろうなんて考えていなかった。ただ、斗貴子が迫ってきて。 敵意を感じて思わず腕を振り抜いた。 だが結果はこれだ。鉄の塊であるリボルバーナックルを全力で振り抜いたらこうなることぐらい善吉にもわかるはずだ。 それでも振り抜いてしまったものは振り抜いてしまったのだ。 時間は戻るわけもなく、そこには血で濡れた一つの肉塊と一人の哀れな青年が残った。 「あ、ああああ、ああ」 ――――掠れた声が出る。あれおかしいな、声でねえよ。どうした声帯壊...
  • 決意、新たに
    第四十八話≪決意、新たに≫ 『それじゃあ、また次の放送でお会いしましょう! さようならー!』 妙な抑揚を付けた男の声が途絶えた。どうやらこれで放送は終了したようだ。 エリアE-5に存在する、純和風の温泉旅館。 その客室の一つで、俺――大崎年光と、陸軍兵士の狼獣人・北原さん、 途中で仲間になった元気な老人・山本さんは、第一回目の放送を聞いた。 放送が終わり、俺達三人は険しい表情を浮かべながら黙り込んでいた。 あれ程明るい表情を浮かべていた山本さんも例外では無い。 「23人って……たった6時間の間に、50人もいた参加者の内、23人も死んだと言うのか……。 いくら何でも死に過ぎじゃろ……」 ショックを受けたという様子で言う山本さん。 俺も北原さんも同じような気持ちだった。 放送で呼ばれた犠牲者の名前は23人。 その中には、俺が殺した赤竜人、山頂か...
  • もう誰にも頼らない
    (ここは……? ワルプルギスの夜は……どこに……?)  気付けば、暁美ほむらは暗闇の中にいた。  一寸の光すらも存在しない本当の暗闇。  自分がどちらを向いているのか、座っているのか、立っているのかすらあやふやになる、そんな暗闇。  暗闇の最中にて暁美ほむらは、困惑を表情に滲ませながら、首を左右へと振った。  視界に映る光景が、唐突に切り替わったのだ。  それはまるでテレビのチャンネルを変えたかのように。  まばたきの間に、世界が一変していた。  状況に対して、理解が追随しない。  暁美ほむらの心中を、混乱が支配していた。 「やぁ、お目覚めかい。暁美ほむら」  そして、混乱の最中にて暁美ほむらはその声を聞く。  もはや聞き慣れたと云っても良い、何処までも何処までも纏わりつく悪魔の声。  声が聞こえたと同時に、闇が切り裂か...
  • 炎物語<ホノオモノガタリ>
    「―――――――――ローラ=スチュアートォォォォォおおおおおおおッ!!」 イギリス聖教の天才魔術師、ステイル=マグヌスは叫んだ。ありったけの怒りを、吐き出すように。 その片腕には、すべてを焼き尽くす紅蓮の炎が立ち上っている。 「はぁ……はあ……。しかし、ルーンのカードなしで何故魔術が使えるんだ…!?」 ステイルはとある少女を守るために、戦う覚悟をしていた。 インデックス以外を皆殺しにして、最後は自殺し、インデックスだけが生き残ればそれでいい。最悪、無駄な戦いを避けて、弱者のみを狙ってもいい。とにかく、インデックスが生き残ればそれでいい。 そして、ステイルは、つぶやく。”魔法名(ころしな)”を。 「Fortis931」 「おまえ、トウコと同じ魔術師か。殺しあう気らしいな」 声の主は黒髪長髪の美しい東洋系...
  • 新たに咲いた花を散らさないように
    「ぐすっ、うぅ~……」 廃ビルの一室で緑色の生き物が蹲り泣いていた。 全体的にガチャ○ンに似たこの生物、名をカントクと言い、れっきとした妖怪である。 その名の通り彼は映画監督であり、自主制作映画を自らが館長を勤めるシネマ淵ヶ関で上映している。 自分の映画を敬わない者へ苛烈な私刑を行う以外は、人畜無害で臆病な妖怪。 それがカントクである。 「うぅ…。委員長くん…」 見せしめで殺された委員長こと平川和彦はカントクの友人だった。 その友人を惨たらしく殺された事に、カントクは涙を流している。 委員長が理不尽に死んだ事への悲しみ。 笑いながら彼を殺した、ロロという青年への怒り。 友の危機に慌てふためくだけで何もできなかった悔しさ。 カントクの中では様々な感情がごちゃ混ぜになっていた。 (私はどうしたらいいんだ……...
  • @wiki全体から「友の決意(トモノケツイ)」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索

ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。