非リレー型バトルロワイアル @ ウィキ内検索 / 「堕ちていくのは…」で検索した結果

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  • 堕ちていくのは…
    いーたんという人と出会って数分。 潤さんと、ネクと別れて数分。 とあるエリアにて、予想通りキサラギが本性を現した。  ◇ 「ごめんなさい。サノ」 一番に狙ったのは、一番近くにいたサノ。 本名は佐野清一郎。殺し合いには乗っていないらしいけど ここで死んでもらう。 私の為に。 「すっごく痛いよ」 私の剣がサノの身体を切り裂く。 感触が気持ち悪い。 そしてそんな感触とともに熱い液体が私に 盛大に当たった。 生命の証、血。 …ゲームなんだったらこういう演出は遠慮したいところなんだけど。 「―――な、なんや…」 サノが倒れ、そのまま黄色の何かが消していった。 次は、ヨシュア。 …ってあれ?ヨシュアは? 「…サノ。間に合わなくってゴメン」 「――――っ!」 気がつくとヨシュアは私の背後にいた。 サコは―...
  • 腹に蠢く黒きモノ
    ...ヨシュア・ブライト 堕ちていくのは… 『ニセモノ』の再誕 キサラギ 堕ちていくのは…
  • 成長過程(ヨシュア編)
    ... 告白(濃く吐く) 堕ちていくのは… ヨシュア・ブライト 告白(濃く吐く) 成長過程(杏編) アウラ 成長過程(戯言遣い編)
  • 超カオスな自己満足するためのバトロワ・第一回放送までの死者
    ... キサラギ 021 堕ちていくのは… 刺殺 大剣 隠されし 絶望の 碧野 キサラギ 藤林杏 斬首 帝釈廻天 柊愛花 南師猩 025 追うもの追われるもの 貫殺 エネルギー弾 萌え立つ 渦越しの 碧野 美咲四季 南師猩 貫殺 エネルギー弾 萌え立つ 渦越しの 碧野 以上14名 残り26人 おまけ 名前 最後の言葉 柊賢二郎 「……愛花すまない。俺はもう駄目だ。 チッ。お前にこんなこと頼むのは全っ然嫌だが九澄。愛花をよろしくな。最後に、愛花。必ず生き残るんだ」 植木耕介 「マジかよ……」 笛吹和義 「………!!」 ユコ 「―――いやっ!サコ!先生!」 ジョーカー 「悪いけどワレと自分はゲームオーバーや」 花菱烈火 あぁあ。――姫、ごめん。 ケビン・グラハム 「―――――じゃあこれで終いや」 尾藤大輔之丞 「―――――うおおおおおおおおおおお...
  • 感染包囲
    ...できるヒト 投下順 堕ちていくのは… GAME START 羽川翼 呆気ない最後に唐突な登場
  • 成長過程(杏編)
    ... 僕の幸せの在り方 堕ちていくのは… 藤林杏 剣帝VS人類最終+α アウラの成長物語 アウラ 成長過程(ヨシュア編)
  • 超カオスな自己満足するためのバトロワ本編SS目次・投下順
    ...囲 羽川翼 021 堕ちていくのは… キサラギ、ヨシュア・ブライト、サコ、佐野清一郎、藤林杏 022 彼女の本気 坂上智代 023 悪魔執行部 九澄大賀 024 紅麗の望むもの 紅麗、(烈火) 025 追うもの追われるもの 柊愛花、美咲四季、南師猩 026 三人寄れば乙女の知恵 エステル・ブライト、森あい、鬼塚一愛 027 シリアスなんてぶっ飛ばせ!! 阿良々木暦、春原陽平 028 裏側にて ?、? 029 アウラの成長物語 アウラ No タイトル        登場人物        030 第一回放送(カオスな自己満足ロワ) ゲオルグ・ワイスマン No タイトル        登場人物        031 悪性拡大 春原陽平、阿良々木暦 032 私の知らない物語? 紅麗、坂上智代 033 地味な奴らの分からない終わり 藤崎佑助、影沼次郎、零崎人識 034 ぼくの...
  • 彼女の本気
    ...ながら死ぬ 堕ちていくのは… 投下順 悪魔執行部 GAME START 坂上智代 私の知らない物語?
  • 黒き薔薇を裂かせましょう
    ...過程(戯言遣い編) 堕ちていくのは… サコ 漂浪するアナタ
  • 最強?最凶?最狂?最恐?最杏?
    ...START 藤林杏 堕ちていくのは…
  • 今宵狂いし道化
    「繭……繭ゥ」 森繁朔太郎は、壊れていた。 もっともそれはこの殺し合いにおいてそうなった訳ではない。『篠崎サチコ』の呪いーーーーー天神小学校にて、彼は後輩であり、妹のような存在を失った。 何の因果か、自分は他人の不幸としてそれを写真に納めていたのだ。 潰された、死体。 臓物(ハラワタ)を撒き散らし、顔の判別もつかない死体。 彼が見てきた死体の中でも、一際無惨な死体。 ーーーーーみないで 「やめろ………」 ーーーーーわたしの、 「やめろぉぉおおおおお!」 森繁の絶叫だけが響きわたって、やがて静寂が訪れる。 襲ってくるのは、不思議と恐怖心ではなかった。 あの時、繭を守れなかった。なら、今回は僕が優勝して繭を生き返らせよう。 参加者名簿を冷静な面持ちで眺める。そこにあった名前で知っているのは『持田由香』『...
  • 第一放送(四字熟語ロワ)
    14◆第一放送  ぴーんぽーんぱーんぽーん。  気の抜けた炭酸飲料と見まごうほどのベルの音が、娯楽施設全体に響きわたる。  ルールに乗っ取ったイベント――「店内放送」の始まりだ。  もしここが本当にただのショッピングセンターであったなら。  ベルの音で始まるこの「店内放送」は、迷子の子供の名前やタイムセールの情報を提供してくれるような、  平和的な要素に満ちたものだったはずだろう。  しかし、まことに残念なことに。  今この娯楽施設に満ちているのは、平和の二文字からは無縁の単語ばかり。 『――殺戮。死体。血液。騙し合い。  ああ、そんな単語だらけのこの施設、わたしたちはずいぶん娯楽として楽しむことができました』  そう、ここは――殺し合いのための、施設。  だから聞こえてくる放送は、血にまみれたおぞましいものでなければ意味が無い。  とある場...
  • 悪性拡大
    000 春原陽平を語るにあったて特に話すべき話はまだ特には無い。 今までは意味も無くダベリ、生産性など皆無な話題で盛り上がり、 思いに残るようなことも何も無く、心を打たれることも無く、 所詮ギャグ用の人である。 それはもはや周知の事実。 当たり前になっている。 当たり前かのようになっている。 しかしそれだけでは彼を語る尽くすのは許されない。 彼の真骨頂はこれでは無い。 彼が見せる真骨頂。 それは時折見せるその鋭い視線と思いやりのある意見。 これが彼の真骨頂。 これに僕は何回か助けられた。 だからこそ僕にしては珍しい男の友達になれたのだろう。 それはとても大事なことだ。 恋人なのが今は亡き戦場ヶ原。 恩人なのが今もこの殺し合いのどこかで戦っている羽川。 一番仲が良いのが神原。 結婚するなら八九寺。 大事なのが千石。 最近可愛くみえるのが火憐ちゃ...
  • 好きなように生きるのは難しい
    9:好きなように生きるのは難しい 商店街の一角にある古本屋にて、◆ymCx/I3enUは本を漁っていた。 「これは……! まさかここで見付かるとは」 いくら探しても見付からなかった本が置いてあるのを見付け喜ぶ。 持っていってしまおうとも考えたが、いくら店員がいないとは言え窃盗行為は流石に気が引けた。 仕方無く持っていくのはやめその場で読む事にする。 「ほうほう……おおおお、こうかこうか……」 嬉々とした表情で、◆ymCx/I3enUは本を読み進めていく。 「……!」 「ん?」 その時、微かだがどこかから悲鳴らしき声が、◆ymCx/I3enUの耳に届いた。 (気のせい、じゃ、ないよな今の……結構、近くからだったような……様子、見に行ってみるか) 支給された鉈を持ち、本を元にあった場所に戻して◆ymCx/I3enUは...
  • 闇へと消ゆ
    「ーーーーー全部、失っちまったな……」 松雪集は、夜空を見上げて呟いた。 夜空、というのにはもう明るすぎるかもしれない。黎明の時間帯になっている。 仲間たちはもう二人だけ。あの"リーダー"が生き残っているかさえ疑わしい。 自分の右手から、令呪と呼ばれる刻印が消えていた。それが、自分のサーヴァント、セイバーの死亡を意味しているのは明白だった。当然だ。あの怪物の黒い翼に滅茶苦茶に潰されたのだから、いくら英霊とはいえ耐え抜くのは不可能だろう。 すべてを失い、残ったのは血塗れの刀のみ。 何を迷うというのか。もう後戻りなどはできないのだ。三人を殺めたその罪は決して赦されない。待ち受けるのは死か生か。集の運命は一つしかないのだ。 ーーーそう、例え目の前に体中から闇を放ち続ける少女が居たとしても。 彼には『殺す』しか道はないのだ。 「………ハァッ、...
  • 闇に消ゆ
    「ーーーーー全部、失っちまったな……」 松雪集は、夜空を見上げて呟いた。 夜空、というのにはもう明るすぎるかもしれない。黎明の時間帯になっている。 仲間たちはもう二人だけ。あの"リーダー"が生き残っているかさえ疑わしい。 自分の右手から、令呪と呼ばれる刻印が消えていた。それが、自分のサーヴァント、セイバーの死亡を意味しているのは明白だった。当然だ。あの怪物の黒い翼に滅茶苦茶に潰されたのだから、いくら英霊とはいえ耐え抜くのは不可能だろう。 すべてを失い、残ったのは血塗れの刀のみ。 何を迷うというのか。もう後戻りなどはできないのだ。三人を殺めたその罪は決して赦されない。待ち受けるのは死か生か。集の運命は一つしかないのだ。 ーーーそう、例え目の前に体中から闇を放ち続ける少女が居たとしても。 彼には『殺す』しか道はないのだ。 「………ハァッ、...
  • バトルロワイアルは魔法で満ちている
    ――いかれてやがる。 それが、男子高校生、姉原聡史郎の口癖だった。 例えば、ご近所さんが我が家を『幽霊屋敷だ』と噂していたとしよう。 例えば、近所の子どもから『お化け屋敷に住んでる奴だ』と後ろ指さされて育ったとしよう。 例えば、その『お化け』の正体が、他ならぬ姉のことだったとしよう。 しかも、その姉が本当に『お化け』呼ばわりされても仕方がないような、人間ばなれした女性だったとしよう。 その姉が、突っ込んでくるダンプカーを片手で止めたり、『魔法』と称して法外な値段で大企業の仕事を受けるような女性だったとしよう。 そういう家庭に姉と二人暮らしをしていたら、どういう人間に育つのか。 ――決まっている。とても常識的で、現実的な考えを持つ、良識ある人間に育つのだ。 姉がご近所に迷惑をかけるなら、弟が謝らなくてはならない。 姉の精神がずれているよ...
  • 命は何気なく果てる
    42:命は何気なく果てる 森を抜けた下村正人とアルシオーネは、 固いアスファルトの地面を踏み締めた。スタート地点の廃工場以来である。 「疲れた…なあアルちゃん、どっかで一休みしようぜ」 正人が息を切らしながら言う。 「…そうね。あそこに喫茶店があるから、あそこでちょっと休もうか」 アルシオーネと正人は休息を取るため、ある喫茶店へと歩いて行った。 ベルが付いた扉を開ける。 「……」 「………」 「…………」 この喫茶店、窓にはカーテンが掛かっており中の様子は外からは分からなかった。 だから、二人は知る由も無かった。喫茶店に先客がいた事を。 テーブル席に座り、恐らく奥の調理場から持ってきたと思われるハムにかじりつく、 青い毛皮の人狼がいた事を。 そして人狼の座るテーブルの上に置かれていたのはハムだけでは無かった。 人狼、...
  • 空ろの白と狂い咲きの黒、そして蹂躙の紅(後編)
    vセラフィムはバーサーカーの無防備な左腕に狙いを定める。 この位置からの首刈りは難しい。 なら、確実に片腕を斬り落とす。確実に戦力の一つを奪ってやる。 彼女は再びバーサーカーの元へ駆けていく。限りなく零に近い、だが零ではない確率に賭けて、彼の元へ駆けていく―――――。 ◇◇◇ 【《戯言遣い》VS征服王イスカンダル】 ぼくの背後に立っていたのは、大男だった。 筋肉質な肉体と精悍な顔つき。『男』というより『漢』が似合うような。 風貌もまた、とてつもなく奇抜な格好をしている。 赤い髪の毛に、何処か中世風の衣服。極め付けはその背中に羽織っているマント。………うーん、ぼくの経験上、嫌な予感しかしないんだけど。 変態誘因体質とはつくづく厄介なものだ。 男は暫くぼくを見ていたが、やがてその口を愉快そうに歪めた。 ...
  • de doden komen
    「……ここまで来てみたのはいいが、誰もいやしない」 平地をとぼとぼ歩き回る。 どこか目的地がある訳でもないし、行くべき場所もない。だが、できるだけ早急に8nを見つけたい。 誰かが傷付く前に。 誰かが悲しむ前に。 後悔はしたくない。だが、今の所居場所に付いての情報が1つもない。これでは、探しようがない。 闇雲に探し回った所で、見つける可能性は0に近いし、自分の命だって危うい。 今、自分はほぼ丸腰なのだ。戦闘になれば、まず勝ち目はないだろうし、勝てるとも思えない。 第一、自分は人殺しなんかではない。無駄に、人の命を奪う必要など全くない。 (始まってから結構時間が経っているはずだ……多分、1時間くらいだろうか?) 常に緊張を強いられるこの状況では、なんだか時間の感じ方が狂って来てしまう。 こんな言葉で片づけたくはないが、仕方の無いことなのかもし...
  • この遊園地楽しくなーい
    14話 この遊園地楽しくなーい かつては子供の笑い声が響いていたであろう遊園地は今はその役目を終え、 雑草に覆われ錆びて朽ちていくアトラクションを晒すだけであった。 売店は倒壊し、ゴーカートは内部の機械が剥き出しになり、メリーゴーランドは乗り物の馬が外れ落ちていた。 宗形昌輝は陸軍軍曹(一等軍曹)であり、小隊長を務める男だ。 もっとも人使いが荒く自己中心的で部下を含めた周囲からの人気は芳しく無いが。 軍人としての能力は高くその面では信頼は得ていた。 「殺し合いだと…」 デイパックの中に入っていた九五式軍刀を見ながら呟く昌輝。 「そんなものは……」 刀を抜き、ゆっくりと立ち上がる。 そしてメリーゴーランドの乗り込み口から外に出た。 雑草が生えひび割れた路面を固い軍靴で踏み締める昌輝。 海が近いせいかどのアトラクションも錆に覆われ朽...
  • 私ロワ参加者だけど首輪がマジックテープ式だった 生きたい。。
         ∧_∧     ( ゚ω゚ ) 首輪解除は任せろー バリバリC□ l丶l丶     /  (    ) やめて!     (ノ ̄と、   i            しーJ 【A-29/1日目・深夜】 【モブK@モブキャラの皆様方】 [状態]:健康 首輪解除 [装備]: [道具]:未確認支給品1~3、基本支給品一式 1:首輪解除は任せろー 2:バリバリ 足元にマジックテープ式の首輪が落ちています。 【モブL@モブキャラの皆様方】 [状態]:健康 [装備]:無し [道具]:未確認支給品1~3、基本支給品一式 1:ださい…… 2:でも、首輪解除して欲しいし…… 3:でもやっぱださい…… 4:………… 5「おい、何を悩んでいるんだ?」> 6「あ……あなたは老子!生きておられたのですか!?」 7……そう、俺が老子と出会ったのは……...
  • 過ちを過ちにしたくないのが僕らだろう
    36話 過ちを過ちにしたくないのが僕らだろう 和風の鎧に身を包み面で素顔を隠した男、ムシャと、 緑色の艶やかな髪をなびかせる美女と呼ぶに相応しい女性、新藤真紀は、 互いに情報を交換しながら市街地を歩いていた。 「魔王軍……全然知らない」 「mjd? 知らない? 結構有名な筈なんだけどな」 「っていうかポテチ王国って何? 聞いた事無いんだけど。 私が住んでる国は―――国だもの。まあ、日本とも呼んでるけど」 「―――国?? それも俺は初耳なんだが……日本なら知ってるが」 「どういう事なの……まあ、いいじゃないそんな細かい事は。 それよりこの殺し合いからどう脱出するかが先決よ」 「そうだな……ん? あれは……!」 「どうしたのムシャ……あら?」 ムシャが前方に発見した他参加者の姿を見て目を見開く。 真紀も、その参加者がムシャから聞かされたムシャの仲...
  • 混濁する気持ち
    乙女3人。 エステル、ヒメコ、森。 彼女たちは先ほどまでのエリアはもちろん立ち去り、 今は隠されし 絶望の 聖域にいる。 そう、暴走した九澄が鎮座するエリアである。 しかし彼女たちが彼と遭うのはまだ少しだけだが先の話である。 というか彼女たちの現状は見るに堪えないものがある。 まだエステルはケビンが死んだことにショックを受けてこそいるが 他に比べても精神自体は強い彼女気を動転させるまではいっていないようだが。 他の2人がなんというか―――酷い。 ヒメコ。彼女は大事なメンバーとリーダーの弟を失った。 森。大事な戦友たち。彼が2人とも死んだ。 これが意味するは自我の崩壊。 だが自我が崩壊すると一口にいっても意外と種類はあったりする。 この殺し合いのような場でいうのであれば、 例えばキサラギ。 彼女は先生の喪失により、無差別マーダーへと為り方を変えた。 例えば阿...
  • マーメイド・ダンス
     浜面は森林と市街地との境界に沿って続く道路を走っていた。  自分の足ではなく、街中の有料駐車場に泊めてあった車で、もっと言えば持ち前のピッキング技術で盗難せしめた車で。  浜面は片側一車線の道路を猛スピードで駆け抜けていた。  車種はライトバン。白色の車体から重低音のエンジン音を唸らせて、人間では到底追い付けない速度で道を進む。  その速度は浜面の焦燥感を表しているようであった。 (ちくしょう、人っ子一人見当たらねえぞ!)  周囲が暗闇だという事も影響しているのだろうか、幾ら車を走らせど参加者を発見する事はできない。  焦燥感が浜面の心中に募っていく。  『原子崩し』麦野沈利。  『AIMストーカー』滝壺理后。  どちらも暗部組織の一員として学園都市の裏側で生きてきた少女達である。  片や学園都市に七人しかいない超能力者、片や学園都...
  • 想いが全てを変えていくよ
    この広い空の下には、幾千、幾万のひとたちがいて、 色んなひとが、願いや想いを抱いて暮していて、 その想いは、時に触れ合って、ぶつかり合って、 けれど、その内の幾つかは、きっと繋がってゆける―― これから始まるのは、そんな出会いと触れ合いのお話 ☆  ☆   ☆ 「魔法って……もしかして、さくらちゃんも『魔法少女』だったりするの?」 「そうですよ。まだ魔法を習い始めて1年ちょっとしかたってませんけど」 「そんなに!? 私なんか、ついこの間契約したばかりだよ。 そっかぁ~、じゃあさくらちゃんの方が先輩なんだ~」 「ほえぇぇ! 私の方がずっと年下なのに、後輩とか言えません!」 さやかが茶化すように言うと、さくらは真に受けてわたわたと手を振る。 その仕草は撫で撫でしてあげたくなる可愛さだ。 いや、本当に『可愛...
  • 暗闇劇場――開演
    舞台――その場所を一言で言い表すのならば、その単語がもっともふさわしいのあろう。 辺りには闇が満ちていた。 一体そこはどのくらいの広さがあるのか、そこはどのような場所なのか、そんな周囲の様子はもちろんのこと、自らの身体――手の形さえ 顔にどれだけ近づけてみてもわからない、見ることができないくらい、そんなねっとりと深い闇。 濃密な黒で満たされた空間。 そんな中にぽっかりと、切り取られたかのように不自然に、その空間にだけは光が満ちている。 それほど広いわけでもないが、逆にそれほど狭いわけでもない円状の空間。 そこには二人の男がいた。 二人の容姿を簡潔に述べてしまえば、両方ともに長髪痩身、整った顔立ちという記号で一くくりにすることができる。 ……けれど、そうした同じ単語でまとめられる二人でありながら、実際に見比べてみるとその印象はまるで違ったものであった。 ...
  • Theft in emergency
    67話「Theft in emergency」 二回目のサイレン。第一回定時放送終了の合図が鳴り響き、 会場は再び静寂に包まれる。 「もう20人死んでるのか…知り合いはいないけど…」 F-1のとある民家。和室の中で少年、須田恭也は20人の名前が消された名簿を見返す。 この殺し合いに彼の知人は一人もいないが、 たった6時間で20人も落命しているという事実に彼は愕然とする。 「禁止エリアは…まあ、大丈夫か。気にしなくても。結構離れてるし」 発表された禁止エリアはいずれも現在位置からは遠く離れている。 いずれも余り気にする必要は無いと判断した。 情報が書き込まれた地図と名簿をデイパックの中にしまい込む恭也。 空腹を感じていたのでコッペパンを取り出し、台所から牛乳を持ち出して、軽い朝食を取る。 朝食後、これからどうするか、再び和室に座って考え始...
  • 僕らしい幸せの在り方
    後日談、というか今回のオチ。 殺し合いから一週間が経ち、僕の日常はとてもへいわて―――― 「兄ちゃん起きろ!」 「うおおおおおおおおおお!!」 なんか殺し合いより殺されそうになったところで僕は目を覚ます。 うんまぁ馴れちゃったけどね。この僕をもってすれば、妹のやることなど一から十までしってるぜ。 「けど百は知らねぇだろ」 「――――へ?」 「χショットネス!!」 「だから横文字使ってんじゃねぇ!!」 ツッコミどこはそこでは無い気がするが。 だけどマジで師匠呼んで来い。僕がしかるべき対処してやるから。 …そして気づいた時には僕の身体は宙を舞っていた。 なんで柔道、空手の部類の競技の技で身体が浮いてんだよ。 僕の常識っておかしかったかな? そんなこと考えていると。 「ぶはっ!!」 見事僕の身体は床に叩きつけられた。 受身な...
  • ライオンハート
    気付いたらここにいた。 真っ黒の視界、漆黒の草原。振り向くと視界の先には海がある。 青ではなくひたすらに黒い海が。 唯一月の光が真っ黒な視界に明かりを灯してくれる。 「ここは……っ……」 寒い。体の全身ががたがたと震える。 さっきのあれが脳裏にあるからだろう。 死んだ。 人が死んだ。 あっさりと。 かわいい女の子だった。それが……一瞬で肉の塊に変わった。 首がぱぁんと音を立てて破裂し、ゆっくりと残った胴体が倒れていく様は気持ち悪かった。 . 当然だ。そんなの見て平然と出来るか。実際に見てしまった俺はその場で何度も吐いてしまった。 それに相乗して匂いがひどかった。 血と嘔吐物の絡み合った不快な匂い。生臭さの充満したホール。 きついというレベルを超えていた。 出来ればもう二度と嗅ぎたくないと声を大にして言いた...
  • 愉笑虐猫
    18話:愉笑虐猫 森の中の今は使われていない孤児院。 かつては子供達の声が響いていたであろう大広間で、 青い猫獣人の少女井本萌実は支給品である旧式自動拳銃、アストラM902を眺めていた。 予備の弾倉もセットで支給されておりしばらくは武装の面においては心配は無さそうだ、 と、萌実は思う。 「どうしようかなぁ、んふっ、どうしよっかなぁ」 楽しそうな様子、その顔からは恐怖や困惑と言ったものは感じられない。 心の底からこの催しを愉しんでいる――そういった感じである。 「誰か、来ないかなっ。来たらこれで頭ぱーんってしてあげるのにー」 無邪気な口調とは裏腹に発言の内容は物騒極まり無い。 誰が聞いてもそう思うであろう。 彼女は実際に思想がかなり危険な部類に入る。 もっともそれは彼女自身だけの原因では無いのだが。 ◆ (やっと建物...
  • 燃料が無いと
    「結局、めぼしいものは見当たらずに時間だけが過ぎたか…」 山の中の古びた道路をゆっくり走るヴァン。 道が細く、脱輪しないように走っているため歩くのと同じようなスピードにまで落ちている。 (山を越えて行くと…道路に出る。道路に出れば高層ビルと病院が見えるようだな。) 思った通り、道がだんだん新しくなっていく。 街の中を走り抜けるヴァン。 だが、その時急にべんつが失速する。 「…故障か?」 だが、すぐにそれが間違いだと気づく。 ガソリンが、もう無いようだ。 (ガソリンが切れたか…ガソリンを補給しないとな…) だが、近くにはガソリンスタンドは無い。 「ガソリンを…探さないとな」 【一日目/早朝/F-7:街中】 【ヴァン・ダークホーム@本格的 ガチムチパンツレスリング】 [状態]健康 [装備]: [所持品]:支給品一式、不明支給品、蟹(鎌田吾作...
  • 「オープニング」
    ♪♪「オープニング」♪♪  月見をしていたのだ。  仲良し兄弟三人で、いつも一緒の三人で。  春は花見をした。その前の秋にも月見をした。  一年通してだんご、だんご。  それはずっと、いやずっとでは無いものの、  まだしばらくは変わらないと思っていたのに。  ――あまりにも突然に。  あまりにも唐突に。  前奏もなしに始まる、うたのように。  月見をしていた長男だんごの意識は、闇へと堕ちた。 ららららー (ららら) らららー (らら) ら ら ら ららら ら らら らー 「みんなの ろわです」  明るく澄んだ合唱が聞こえたかと思うと、  いやに無機質な、ナレーションのような声がした。  聞き慣れない声に目を開けた長男だんごが見たのは、不思議な光景。  つい一瞬前まで見ていた景色とは、全く違う光景。 ...
  • 水が滴るいい男
    ……辺りをキョロキョロ見回す。 さっきまでいた場所とは全く違う光景が広がっている(まあ、暗くて良く分からないが)。 持っていた名刀・桜吹雪もいつの間にか消滅し、ずぶ濡れだった自分の体も、すっかり乾いている。 (……ここはどこなんだろうか) 水の流れるような音が聞こえてくることから、川のような場所に近いと思うが…。 その時、突然一陣の風が辺りを吹き抜けた。同時に、辺りがやんわりと明るくなる。 雲の切れ目から、月の光が差したのだ。 「やっぱり、川の近くだったんだ」 月の光と言うのは意外と明るいもので、下手な明かりより明るいこともある。 懐中電灯ほどではないが、自分の周りを確認するにはまあ十分だ。 改めて辺りを見ると、月の光に照らされているデイパックを発見する。 (今度は、何が支給されているんだろう) デイパックからとりあえず物を出して...
  • 悲しみの向こうへと、辿り着けるなら
    大いに、『彼女』は怒っていた。 『彼女』と言うと、聞き返す者も居るかもしれない。それも結構な数。 黒人とまではいかないが色黒な肌、顔にある傷。かなり大柄な体駆に銀髪が威圧感を周囲にこれでもかと発していた。服の袖が破け、鍛えられた肉体が覗いている。 彼女に喧嘩を売るような輩はそう居ないと一目で理解できるだろう。 しかも見かけ倒しではない。彼女はとても強い。 まず町の不良番長程度では相手にならず瞬殺されるのがオチだろう。 彼女の名前は大神さくら。『希望ヶ峰学園』の生徒だ。 『超高校級』の才能を持たなければ入学できない学園に彼女が入学できたのは当然、『超高校級』の才能を持つからだ。彼女は『超高校級の格闘家』。 総合格闘技の天才。最強を目指す戦士(ファイター)。 その彼女が今、これ以上ないほどの怒りを示していた。 「古戸ヱリカ………絶対に許さぬ………!...
  • 暗い正義(cry正義)
    「お前!!ふざけんなァ~!!」 意識が覚醒した少年は、突然大声で叫んでいた。 少年の名はモンキー・D・ルフィ。 大海賊時代の『ルーキー』で、敵味方を問わず多くの者から信頼されている男だ。気絶していたことにさえ気付かず、悪の神父・言峰綺礼に向け怒りを露わにしている。 彼は海賊だ。しかし、その心に宿る仁義の心はとても強い。時には『王下七武海』の人間と激突し、ついさっきまでは兄を救うために難攻不落の大監獄に潜入していた。 今の彼が抱く怒りは過去最高級―――本気の大激怒。 あの幼い少女の『父』を、あんなにも無惨に殺したことが許せなかった。 人の命を弄んで笑っていたあの男が、許せなかった。 そのルフィの声は勿論商店街一帯に響き渡っていて。無論、その声を聞きつけた者も近くに居た。彼が気付いたかどうかは知らないが、彼の後方に一人の少女が居る。 いきなりこの...
  • 不幸書き手は絶叫する
    不幸。それは人としてこの世に生まれた時、皆に付きまとう存在。 ガムを踏みつける、財布を落とすなどはまだしも。警察の狙撃の誤射が当たってしまう、予防率99.999999%のワクチンが効かないなどは洒落にならない。 生まれながらの幸運は残念ながら存在しないのだ。 彼―――◆YR7i2glCpAは、ある意味不幸に愛されているのかもしれない。 『◆YR7i2glCpAさん:『暴君の采配(カオスゲシュタルト)』』 小綺麗な字でそう書かれた下には、簡単な説明書きがしてある。 YRは読んで絶望し、思わず参加者の一人の台詞をパクってしまう程に焦り出す。 『能力解説:ぶっちゃけ一番の外れです(笑)。一度だけ、不安定な精神の相手の心に言葉を響かせる能力。ある意味最強ですねw』 「うおぉおおぉおお!!不幸だぁぁああああああああっ!!」 どこが暴君だよ、完璧な...
  • 堕ちる雷光王
    13話 堕ちる雷光王 青と白の身体を持った竜、ライコーオーは、 エリアA-4にある民家の中に身を潜めていた。 「殺し合いとはどういう事だ……俺は確か……」 ライコーオーは茶の間でこの殺し合いに参加させられる直前の記憶を辿る。 自分は確か、パートナーの雪野タクミと共に、RI-INの放った刺客、アリサと戦い、 瀕死の重傷を負い――意識を失ったはずだった。 だが、目覚めた時には、身体の傷は全て、綺麗に消えており、 首には金属製の首輪がはめられ、更に、身体が人間の成人男性並のサイズまで 縮まっていた。そしてモニターに現れた比叡憲武と名乗る喋る狼が、 殺し合い――バトルロワイアルの開催を声高に宣言した。 そして、気付いた時には、見知らぬ市街地にライコーオーは黒いデイパックと共に 飛ばされていたのだ。 人間サイズになっているので、建物にも比較的容易に...
  • 堕ちる翼
    「いい夜だな、お嬢ちゃん」 そう言って高町なのはに声をかけてきたのは、赤いコートを着た男だった。 「そう…ですね。こんな事態になっていなければ、すごくいい夜だと思います」 男の問いかけに、嘘偽りなく答えるなのは。 そう。殺し合いさえなければ、月のよく見えるいい夜だっただろう。 「こんな事態…か。違うな、お嬢ちゃん。こんな事態だからこそ、だ」 「え?」 何を言ってるのか聞き返す暇はなかった。 気づいた時には、男の手刀が目前まで迫っていたのだから。 「っ!?」 なのはは咄嗟に飛行魔法を発動し、後方へ飛び手刀をかわす。 「ほう」 男はそれを面白そうに眺める。 「面白い能力(ちから)を使うじゃないか。どうやら、法術の類ではなさそうだが…」 「どうしてですか…」 なのはにはわからなかった。否、わかりたくなかった。 「どうして、殺し合いなんかに乗るんですか…!」 ...
  • 救済の余地は無い
    「殺し合いか……参ったなあ」 猫族の中学生くらいの少女、有馬一葉は変わった子とよく評される。 彼女の好物はもっぱらBL本で、もはや文字同士でのCPさえ妄想できるほどに腐ったーーーーーつまり『腐女子』の一種。しかしその中でも異端なのだ。 簡単に言うなら、彼女の周りではBL沙汰が起きやすい。 あまりにも熱烈なBLへの愛が、周囲を自然に禁断の関係に陥れていくのだ。 しかし、残念ながら二度とそんな光景を見ることは叶わない。 ◆ 望みの世界に望んだ者はいない。 ◆ 「……ぁ…あ…?」 一葉の腹から、冷たい『何か』が突き出し、赤い液体を滴らせていた。 一番しっくりくるのは、西洋映画で騎士が持っている西洋剣だろうか。 その後は、背後の少女ーーーーー西園寺世界が悪鬼のような笑顔で、ただ一葉を切り刻み、なにも語らない肉塊に変えていくだけだった。 ...
  • バカと妖怪ととある少女
    7話 バカと妖怪ととある少女 「これはいったいどういうことですの?」 とある少女がつぶやいていた 「とりあえずお姉さまとあの類人猿は… ほおっておいてもどうにかなりますわ」 「おい、」 声が聞こえる 「俺は小宮砕蔵っつーんだが…」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― B-1にある客船の中の物陰に僕、吉井明久は隠れていた なぜか?そんなのは簡単だ 化物みたいなやつが少女を殺していたからだ なんで?なんなのこれ? クソ…なんか役に立ちそうなもの… あれ?これは……まさか… 「おいそこに隠れている奴出てこい」 え?気づかれてた?く…まあいいこれがあればどうにかなる 僕は急いで物陰から飛ぶように出る そして 「起動(アウェイクン)!」 「は?」 この召...
  • ――――――世界は鬱で出来ている
    「こ、殺し合えって……何よそれ……」  美樹さやかは、分かりやすく動揺を表しながら、暗闇の中に立っていた。  唐突に始まった殺し合い。  死にたくなければ、願いを叶えたければ、殺しあえと告げられ、この場に連れられた。  訳が分からない。どうしてこんな事になっているのか。 「ど、どうしよう……どうすれば……」  パニック状態になりかけながら、美樹さやかは思考する。  これからどう行動していけば良いのか。  どうにかしなくては……、胸中に湧き上がる焦燥に押されるように走り出す。  と、そこで思い出した。 「あれ? でも、そういえば私って……」  そう、自分が負ける筈がないという事を、美樹さやかは思い出す。  この殺し合いに連れて来られる少し前の出来事。  クズな親友が魔法少女になろうとした瞬間、その願いを奪い取った。  親友の声色を蝶ネ...
  • It leaves the stage.
    6話 It leaves the stage. 銀と白の毛皮、そして大きな乳房を持った狼獣人の少女、藤堂リフィア。 その手には中型自動拳銃S W M39が握られている。 「誰もいないな……」 襲撃に備え、警戒しながら市街地の通りを歩いているが、 今の所、誰とも遭遇していなかった。 地図で見る限りでは殺し合いの会場となっている島はそれなりに広いようだったので、 参加者総数――自分を除く――47人では、遭遇率も低いのだろうか。 殺し合いをする気は無い。ただ、出来れば誰かと一緒の方が良かった。 「あら、公園がある……臨海公園?」 海が望める場所に作られた公園を見付ける。 潮風を微かに毛皮に覆われた顔や手に感じた。 リフィアはM39をいつでも発砲出来る状態にし、公園内に入って行った。 長身でボサボサの黒髪、死んだ魚のような目、そし...
  • お仕舞い(前)
    13◆お仕舞い(前)  巨大な商店街をそのまま閉じ込めて建物にしてしまったかのような、娯楽施設の一角。  本来なら何十、何百もの人が買い物のために練り歩いている広い通路には、  いまはまったくと言っていいほど人がいない。  何せ、今回この施設は買い物のために作られたのではないのだから、当たり前だった。  B-1エリアの一階にあたる場所にいるのはたった二人だけ。  殺し合いという名の悪夢の実験に呼ばれてしまった、哀れな男と、哀れな少女だけだ。  そして通路の真ん中で少女は目を覚ました。  モノクロの夢から覚めて、悪夢じみた現実へと帰還した。  でも視界は真っ暗なままだ。  だってもう、彼女にすべてを見通す眼は存在すらしないんだから――それも当たり前だった。 「あ、……気が付いたかい?」  だから少女にとっては、突然聞こえた男の声は恐怖の対象でし...
  • もし最初からやり直すことが出来れば何とかなるのか?
    辺り一面真っ白な世界……そんなところで私は目を覚ました。 あたりを見回しても他には何も見えな……いや、何やら人影が見える。 純白のキャンバスに描かれたようにポッカリ浮かびあがったその姿は、私がいつも随行している先生の姿だった。 「……? こんなところでどうしたんですか、先せ……」 私がそこまで言いかけた次の瞬間だった。 どこからともなく飛んできたナイフが、あろうことか先生の眉間に突き刺さったのだ。 呆然としている私をよそに、先生がゆっくりと膝から崩れ落ちていく。 倒れた先生から流れ出た血が、そのまま血だまりとなってあたりを紅に染めていった。 「……せ、先生っ! だっ、大丈夫ですか!? しっかりしてくださいっ!!」 ようやく我に返った私が、先生の所へ駆け寄ってゆすり起こそうとした……のだが。 私が近づくと、まるで蜃気楼のように先生は姿を消してしまっ...
  • 金の廃れ、紅の哀哭
     ○ 【学生寮付近】  ○ ああ、どうしてこうなんだろうか。 どうしてこう上手くいかないのだろうか。 私、金井哲一は考える。 手には、クロスボウ。 矢は先ほど一本使ったので残りは二本だ。 そう。 私はすでに矢を一本ばかし使わせてもらった。 白神康平委員長。 彼を殺すために。 どうやら幸運、あるいは不運なようで私の命中力は中々のものだった。 いやはや、まさかここまで殺人がつまらないものだとは想定外だ。 私は殺人というものは少しばかりは楽しいものだと思っていたのだが、 どうやらその考えは撤回した方がよさそうだ。 もし、殺人が楽しいものであったなら。 私はこんなにも悩まなかったのに。 一人を、たった一人を勇気をもって殺してしまえば。 あとは野と成れ山と成れ、といった具合に狂気に走ることも可能であったのだが...
  • beats
    どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん。 どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん。 どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん。 どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん。 「なんだ、松下の奴まだ生きてやがるのか」 どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん。 どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん。 どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん。 どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん。 「どうせ殺すから良いんだけどな……はぁ、俺のキルスコアは未だ1か。不甲斐ないねえ」 自らの内部で、どんな激しい運動...
  • 鉄の男、沈む
    10話 鉄の男、沈む この格好で現実の街に出れば一発逮捕が確実な男、フランキーが逃げていた 「うおおおおおおおおおおなんだこいつ!やけにデケェぞ!」 そういったのは人形、その近くでそいつを操ってるのであろう人物が見える 警察官であり中川グループの社長でもある、中川圭一だ。 「う…うるさい!黙れ!さっさとこの人形に殺されろぉぉ!!」 こんな状況とは一生無縁のはずなのに、こんなことが起きるとも分からずに 結局、彼は乱心した ちなみにその人形は、中川の支給品のゴーレム召喚機によって召喚された ゴーレムなのだがこのゴーレムには特徴がある 防御力が高い一方、攻撃力はまったくと言っていいほどない おおまかに言うと薄型テレビ2枚分割れる攻撃力だ そんなことより 「くそ…まずはあいつから逃げないと」 離れようとするフランキー...
  • メガネの少年少女
    「こんな……こんなことって……」 高良みゆきは先程の光景に衝撃を受けていた。 突然命じられた『殺し合い』。 それに反抗した女性の死。 はじめは夢かとも思ったが、これは現実だった。 みゆきは文武両道に秀でた優秀な生徒だった。 だが、学校では『突然殺し合いに巻き込まれた場合どうするか』なんてことは教えてくれない。 それならどうすればいいのか。 みゆきは考える。 「なんとかしてこなたさんと合流しませんと……」 考えた結果、みゆきはこなたとの早い合流を目標に動く事にした。 いま自分が置かれている状況は、言うなれば非現実的な現実。 ならば普段漫画やアニメなどをこよなく愛してやまないこなたならば、何かしら打開策を知っているかもしれない。 それは本当に雲をつかむような話かもしれない。 こなたがどこにいるのかもわからず、もし合流できたとしてこなたが打つ手が...
  • 少年は狂う、ただ一つのために
    24話 少年は狂う、ただ一つのために 「……」 放送が終了して、丹下真司はただ空を見ていた。 青い空が目に優しい。 「………」 空は青く澄んでいた。 少年の目はそれに対して虚ろだった。 全ての事実に絶望したかのように。 「…あ、は」 彼が何かを言う。 言った口から唾液がこぼれおちる。 「は、はははははははっははっはっははっはっははは!!!!!!」 彼は笑う。高々と。 空に声が消えていく。 そして、地面に落ちている鉈を拾う。 「ひ、ははははは」 彼は自分の首をはねる。 そこから出てくるのは血の噴水。 彼の人生は狂って終わった。 【丹下真司】【死亡確認】 【人数状況 24/38】 面倒事は離れるが吉 目次順 願いがかなわなかった刀の行方 そうだ、まとめて掃除しよう 丹下真司...
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