非リレー型バトルロワイアル @ ウィキ内検索 / 「廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落」で検索した結果

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  • 廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落
    42話:廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落 「きららは死んだのね…まあ別に良いけど」 身体中を雄竜の白濁液まみれにした銀髪の全裸の女性、日宮まどかが、 23人の名前が横線で消された名簿を見ながら言う。 その脇ではすっかり体力を使い果たした黒と赤の雄竜が伸びていた。 まどかはその雄竜――ヘルムートの分まで情報をまとめていた。 友人の死にも特に動揺する事も無く、まどかは鉛筆をテーブルの上に置き、 ヘルムートの所へ寄る。 「ヘルムート」 「あ…まどかさん…」 「あなたの名簿と地図にも買いておいたから。死亡者と禁止エリア」 「ありがとうございます…」 「うふふ…可愛い」 自分の手足となって貰う雄竜の頭をなでる。 ヘルムートは本人の知らない内に薬物を飲まされ、幾度にも渡るまどかの愛撫により、 すっかりまどかの虜になっていた。 ...
  • 出来るなら、戻りたい、あの頃に
    ...など無い 時系列順 廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落 救いなど無い 投下順 廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落 「友」 高原正封 お姉ちゃん、寂しいよ
  • 身体交われど血は交われず
    ...。 廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落 時系列順 その道が正解とは限らないから 廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落 投下順 その道が正解とは限らないから アザヤカナキセキ レックス カウントダウンBR アザヤカナキセキ 稲垣葉月 カウントダウンBR 第三者の介入 エイミス・フロリッヒャー カウントダウンBR
  • 新訳俺オリロワ追跡表
    ...、伊賀榛名 042 廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落 ヘルムート、日宮まどか、伊賀榛名 051 幕を引く時主役は舞台に 高原正封、藤堂リフィア、レックス、稲垣葉月、皐月眞矢、マティアス、伊賀榛名、柴田行隆 052 誰にも見せられない傷 伊賀榛名、柴田行隆、セイファート 05:石川昭武 3話 死亡 No. タイトル 登場人物 008 近頃の若い奴はとよく言うけれど 石川昭武、山本良勝 026 オヤジはそんな高位存在だったのか 川田喜雄、石川昭武 040 救いなど無い 石川昭武、川田喜雄、須牙襲禅、レオーネ、葛葉美琴、立沢義、本間秀龍、マティアス 06:一色利香 2話 死亡 No. タイトル 登場人物 012 ナイスバディも良い事ばかりじゃない 一色利香、八房利徳 029 こんな村おこしは嫌だ 伊賀榛名、志村正隆、津野美鈴、一色利香、八房利徳、勤武...
  • 新訳俺オリロワ本編SS目次・投下順
    ... 高原正封 042 廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落 ヘルムート、日宮まどか、伊賀榛名 043 身体交われど血は交われず レックス、稲垣葉月、エイミス・フロリッヒャー 044 その道が正解とは限らないから リュード、稲苗代儀重 045 朱の色と空の色 四宮勝憲、勤武尚晶 046 終末に近付く物語 平沢まりな、セルゲイ・ルシコフ、中村アヤ 047 光の途絶 レイ・ブランチャード、皐月眞矢 048 カウントダウンBR 稲苗代儀重、マティアス、レックス、稲垣葉月、エイミス・フロリッヒャー 049 お姉ちゃん、寂しいよ レオーネ、高原正封 050 第二回放送(新訳俺オリロワ) セイファート 051 幕を引く時主役は舞台に 高原正封、藤堂リフィア、レックス、稲垣葉月、皐月眞矢、マティアス、伊賀榛名、柴田行隆 052 誰にも見せられない傷 伊賀榛名、柴田行隆、セイファート
  • 新訳俺オリロワ本編SS目次・時系列順
    ... 高原正封 042 廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落 ヘルムート、日宮まどか、伊賀榛名 043 身体交われど血は交われず レックス、稲垣葉月、エイミス・フロリッヒャー 044 その道が正解とは限らないから リュード、稲苗代儀重 045 朱の色と空の色 四宮勝憲、勤武尚晶 046 終末に近付く物語 平沢まりな、セルゲイ・ルシコフ、中村アヤ 【昼】 No. タイトル 登場人物 047 光の途絶 レイ・ブランチャード、皐月眞矢 048 カウントダウンBR 稲苗代儀重、マティアス、レックス、稲垣葉月、エイミス・フロリッヒャー 049 お姉ちゃん、寂しいよ レオーネ、高原正封 【第二回放送】 No. タイトル 登場人物 050 第二回放送(新訳俺オリロワ) セイファート 【昼間】 No. タイトル 登場人物 051 幕を引く時主役は舞台に 高原正封、藤堂リフィア、レ...
  • 幕を引く時主役は舞台に
    ...絶 皐月眞矢 死亡 廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落 伊賀榛名 誰にも見せられない傷 第一回放送(新訳俺オリロワ) 柴田行隆 誰にも見せられない傷
  • 錯乱状態にお気を付けください
    28話 錯乱状態にお気を付けください 「う…ん、ここ、は?」 安倍太郎が目を覚ます。 見渡すと一室…そこは病院のようだ。 「く……体が痛い……」 体を見る。 包帯だらけになっていて少し驚くが、すぐ落ち着く。 一体何があったか思い出す。 自分は、そう…確か、ああ…。 「う、うわあああああああああああああああああ!!」 思い出した!思い出した!思い出した! 俺は、殺されそうになって…! 「あ、あいつは……!今どこにいる!逃げないと!」 錯乱するが、上手く立ち上がれない。 しかし、這いつくばってでも外に出ようとする。 「フンフフーン…って、何してるんですか!?」 伊東が安倍を見つけ、引きとめようとする。 しかし、安倍の錯乱は続いている。 「うわあああああああああ、ちかよるな!うわあああああああ...
  • HENTAIは褒め言葉
    11話:HENTAIは褒め言葉 茶色の艶やかな長髪を持つ、年齢の割にまだ少女とも取れる 背丈と顔立ちの女性、戸高綾瀬(とだか・あやせ)はエリアC-2市街地の道路を歩いていた。 右手には支給品の一つである青竜刀が抜き身の状態で装備されている。 首にはめられた首輪を左手の指でなぞる。 冷たい感触が指先から綾瀬の脳へと伝えられた。 「脱出するにもこの首輪を何とかしないと……」 綾瀬は殺し合いに乗るつもりなど無い。 この殺し合いには大学の友人も数人呼ばれている他、 自分の趣味が元で知り合ったとある少年も呼ばれている。 彼らを殺すなど、いや、それ以前に殺人に手を染める気にはなれなかった。 精密機器工場で働く父親の影響で綾瀬は精密機器にやたら詳しくなっていた。 下手に外そうとしたり、逃げようとしたりすれば爆発すると言う、 首にはめられた黒い首輪も、内...
  • 桃の世界、緑の逸脱
     ○ 【野菜庭園付近】  ○ 簡単に言うと、桃沢結衣は。 つまりアタシは妄想癖があるようなんです。 それはもう昔から。 中二病とかそんな生優しいものではありません。 確かに妄想の『一つ』として似通ったことを考えることもあります。 ですがあくまで一つ。 時には被害妄想もします。 時には加害妄想もします。 時には色恋沙汰な妄想もします。 時には流血沙汰な妄想もします。 つまるところ何でもします。 貶されようがやる。 罵られようがやる。 これがアタシのアイデンティティであり、個性であり、特徴であるかぎり、 アタシはアタシでなければならないんです! ―――あ、今のも妄想はいってましたね。 いけないいけない。 さて、そんなアタシは殺しあいに巻き込まれました。 脈絡なく、抵抗する暇さえなく。 もちろんのこと怖い...
  • 死亡フラグに気をつけろ
    26話 死亡フラグに気をつけろ どういう事なんだろうな、これは。 俺こと森屋英太は、クラスメイト同士の殺し合いで、銀鏖院水晶に背中を刺され、 死んだはずなんだけど――何故か生きている。 しかもまた首輪をはめられデイパックを持たされ、 今度はクラスメイト以外にも見知らぬ人間や獣人達と殺し合わされている。 何なのこれ、何なのこれェ!? 「意味が分かりませーーーーーん!!」 薄暗い、市役所のロビーで、俺は思いのたけを叫んだ。 空しく木霊する俺の声。 「はぁ……」 生き返ったのは良いけどまた殺し合いって。 これじゃ死んで地獄に堕ちたのと同じじゃん。 っていうか、俺本当に死んだのか? 何か三途の川も天使も見えなかったけど。 いや、死んだのは確かだな、あの感覚は間違い無い。 「取り敢えず、支給品でも確認するか……」 適当...
  • 遠い想い
    13:遠い想い 加藤淳五郎は療養所の廊下を歩いていた。 ダァン! ダァン! 「!」 突然銃声が建物の中に響く。 淳五郎は銃声のした方に向かった。 そして廊下の角から少し顔を出して様子を見る。 病室から突撃銃らしき物を持った裸ニーソの少女が出て来た。 少女は周囲を警戒していたが、淳五郎には気付かなかったようで、奥へと消えて行った。 淳五郎は少女が出てきた病室の中に恐る恐る入る。 「……」 病室の中には射殺された別の少女の死体が転がっていた。 涙を流した目は開かれたままで無惨さを強調している。 脇のデイパックは漁られた形跡があった。 「……」 生まれて初めて人が殺されているのを見た淳五郎だったが思っていたより平然としていられる事に、 自分で自分に違和感を覚える。 「有紀」 この殺し合いに呼ばれている...
  • 2・3
    2  ウィザは石造りの暗い廊下の隅で目覚めた。  壁の隙間に沿って緑のカビが生えていて、擦り減ったような地面に横たわるような体勢になっていた。  ひんやり冷たい土から顔を離し、とっさにウィザは立ち上がる。  肩にいつの間にか下がったザックをよそに、ウィザはほとんど反射的に呪文を唱えた。 「DUMAPIC」  しかし、その明瞭の呪文による反応も何も無く、しばらくはただ茫然と眼前に広がる暗い廊下や、その曲がり角を見ていた。  それから地面に座ってザックの口を開けて始めにランタンを取り出して燈し、そしてザックの中を探り始めた。  何やら液体が入った瓶や、パイが入った袋を角によせ、そして、奥に何か棒状のものが入っているのがウィザの目についた。  手に取って引っ張り上げようとし、ずっしりと重いそれに、嫌な予感がした。  鞘に収められた刃が黒く...
  • 寺と虎
    「殺し合いだと……?」 古ぼけた駅の構内で、この状況に一人憤っていた。 人を無理矢理集めて、殺し合いをさせるなど、言語道断だ。 その上、それを「ゲーム」と称するなんて……もはや話にならない。 何が何でも、かの男を懲らしめなければならない。 「しかし、この状況……どうすればいいものか」 今まで、幾多の幽霊やらを破ァ!!してきたものの……人と戦うのは、初めてだ。 もしかしたら、自分より強いヤツがいるかもしれない。それには、十分気を付けなければ。 自分以外が、殺し合いをする気……ってのはまずないだろうが、注意は必要だ。 死んでしまっては、誰も守れないのだ……。 だからと言って、誰かを守るために人を殺すと言うのも、間違っているだろう。 「……親父……俺に、出来るだろうか」 天を仰ぎ、思案する。 ……このゲームを打ち砕き、人の命を救う。並大抵の...
  • 一方通行な想い
    9話:一方通行な想い 廃墟と化したラブホテルを住処にする野良の妖犬。 彼、ドーグラスは自由気ままな野良生活を送っていた。 それがある日、彼の人生に大きな潤いがもたらされる事になる。 「ドーグラスさん、お願いがあります、私を犯して下さい」 「……は?」 それは、廃墟探検が好きだと言う、中学生の少女からの突然の願いだった。 彼女はドーグラスと知り合いたまに食糧を持ってきてくれるなどそれなりに親しい仲になったとは、 ドーグラス自身も思ってはいたがまさかこんな願いをされるとは。 そしてドーグラスは少女の願いに、答えた。 普段滅多に交尾も出来ないのにわざわざ女の方から願われているのだから断る理由など無い。 「ああ! あああ~! 犬のおち***が奥まで来てるよぉ!」 「締まりが最高だぜ! ウウッ、クウウッ気持ち良いぞォ! もっと締めろや!」 「あひぃ!...
  • 最後まで読んではいけない
    13話:最後まで読んではいけない 分校跡近くの森の中。 「殺し合いだと…くそっ、ふざけている!」 青と白の毛並みの人狼、ガロンは怒りの声を上げた。 突然、声も姿も見えない謎の存在に殺し合いを強制され、 しかも首に首輪まではめられ、彼のプライドは大きく傷付けられていた。 傍にあったデイパックを開け、名簿を確認する。 「フェリシアもいるのか…早い所、合流したいな」 知っている名前が一人いる事を確認すると、次にランダム支給品を調べ始める。 入っていた物は特殊警棒と、防犯用ベル。 「ロクな物が無いが…まあ良いだろう」 元々身一つでも十分戦える。今までもそうしてきた。 ガロンは特殊警棒を装備し、デイパックを携え、森の中を歩き始めた。 「ウアアアアアァア、ハハハハハハハ!! アハハハハハハ!!」 「!?」 突然...
  • 前方のキノコの暴走に気をつけてください
    17話 前方のキノコの暴走に気をつけてください 「まったく、何も見つからないとか、困ったもんだぜ」 D-1沼付近、底なし沼の周りには小さな住宅街があり、そこをすべて探索したが何もなかった。 彼女、霧雨魔理沙は探索を終え、沼の前にいた。 知り合いどころか、人にすら合わなかった。 「まったく、ほんとに人が居るんだろうなってほどだな…」 彼女は立ちあがったその時、声が聞こえた。 叫び声のような、そんな声が。 「誰かいるのか?」 その声がだんだん近づいてきた。 そして現れたのは 白いキノコのような妖怪?だった。 「……ぷっ」 思わず吹き出してしまった。 しかし、そんな和やかなムードになるとはならなかった。 ドドドッ という音とともに、魔理沙の体が地面に落ちた。 「お、お前……まさか……」 ...
  • うさたんクラッシュ
    第二十一話≪うさたんクラッシュ≫ 私、大木弓那(おおき・ゆみな)は、自分の使い魔である黒牙を探して 海辺を歩き回っていた。 昨日の夜、いつものように二人で一緒に寝たはずなのに、 目覚めたら殺し合いに参加させられていたなんて、笑えない冗談よ。 首には逆らったり逃げようとしたりすれば爆発するって言う物騒な首輪がはまっているし、 あの教室で殺された男のようになんてなりたくない。 黒牙と連絡を取ろうにもテレパシー的な物は全く使えなくなってるし。 とにかくまずは黒牙を探さないと……。 「? あれ、何の建物だろ……廃墟みたいだけど」 前方の方にいかにも古そうな煉瓦造りの建造物が見えてきた。 雑草や蔦で覆われ、もう何十年も前に打ち捨てられた廃墟のようだった。 近付いてみると、壁に微かに「防衛砦」と白いペンキか何かで書かれているのが見えた。 どうやらかつて軍事施...
  • Is it hope or despair?
    62話 Is it hope or despair? 豪華な暖炉のある広い居間で、ドーラ、ガーゴイル、エルザ、ピタゴラス、遼平の五人は、 先の第一回定時放送の内容を纏めていた。 死者として呼ばれた14人の中には、ドーラがこの殺し合いで最初に遭遇した参加者であり、 放送前に死亡を確認した少女フォナ・アンシュッツ、 ガーゴイルと敵対関係にあるという亜美という少女、 同じ帝国軍のデビルであるガルムの名前も呼ばれた。 禁止エリアはいずれも、現在位置であるエリアH-3豪邸から離れた場所だった。 「まぁこんな所かねぇ。それで、ピタゴラスとエルザ、何か収穫は有ったかい?」 ドーラがフォナから剥ぎ取った参加者の首輪の調査を依頼していた、 狼獣人ピタゴラスと白髪頭の女エルザ・ウェイバーに成果の程を尋ねる。 すると、二人は顔を見合わせた後、ピタゴラスが自分のデイパック...
  • より身近なんだ生死
    2話:より身近なんだ生死 森の中に埋もれた廃墟群。 ツタに覆われ朽ちたコンクリートや錆びた鉄骨、鉄筋、そして、機銃座や砲台の跡。 遥か昔の内戦で使われた軍事施設の跡であった。 白石龍一郎はとあるマフィアに所属する竜人の男である。 好戦的な部類に入る性格の彼は早々に殺し合いに乗る事を決めた。 「俺の支給品は何だ?」 デイパックを漁り出てきた物はキャリコM110。 自動拳銃の一種である――――予備の弾倉が一つ付属しており、当たりだと龍一郎は喜ぶ。 「さあて、やってやっか? 殺し合いを」 獲物を捜すべく動き出す龍一郎。 その背後からぎらりと光る刃が迫っている事に気付かず。 彼の背中はその刃をあっさりと受け入れてしまった。 「がぁっ……!?」 突然の衝撃と激痛、龍一郎が下の方に視線を移すと自分の腹の辺りから赤い液に塗れた刃...
  • 堀越辰夫
    【名前】 堀越辰夫(ほりこし・たつお) 【性別】 男 【年齢】 29 【職業】 AV男優 【身体的特徴】 ホオジロザメ種の鮫獣人。鮫肌では無くすべすべ。         身長は高く無いが筋肉質でがっしりした身体 【性格】 若干お調子者な部分はあるが、基本的に善人 【趣味】 エロ画像収集 【特技】 激しい腰の動き 【経歴】 何度かゲイ物AVにも出演した事がある 【好きなもの・こと】 刺身、優しい女 【苦手なもの・こと】 野菜、きつい女 【特殊技能の有無】 多少は筋力がある 【備考】 多くのAVに出演しているAV男優。出演作品の多くは「鮫と女」「鮫とのイケナイ夜」など、     タイトルに「鮫」と付く物が多い。 ≪本ロワでの動向≫ 現データ 006廻れ、廻れの時点 スタンス 無差別 初登場話 006廻れ、廻れ 最終登場話 006廻れ、廻れ 登場話数 1...
  • 過去の呪縛
    「……ここは……どこじゃ」 森の中で目を覚ます。 所々、木の隙間から月明かりが入るものの、それ以外は光の当たらない暗闇だ。 偶然にも、いま自分がいる場所には光が差している。 (また……ふりだしから、と言う事かのう) あんなに酷い、いやそれ以上かもしれない体験をもう1度しなければならないのか。 自分はいい、だが罪も無い人間にまでそんな不条理を強いるつもりなのか。 (まったくもって、赦せぬ) しかし、ここで怒っていても何にもならない。 行動しなければ、意味が無い。 その為には、何か武器が欲しい所だが……何故か、腰に付けておいた日本刀がなくなっている。 その代わりのつもりなのか、自分の前にはデイパックが置かれている。 前回と同様に、これに武器が入っているのだろう。 とりあえず、開けてみないと始まらない。 「ふむ、これは……銃、かのう...
  • 探索・転送・再始動
    「……これは一体何だろうか」 「さあな……」 部屋の中に、ただ1つだけそびえ立つ奇妙な展示物を眺め、誰に言うでも無く呟く。 説明書きを見ると、この奇妙な物体の名前は「クロノス・ジョウンター」と言うらしい。 一体、これが何なのかも、何に使う物なのかも良く分からないが、存在感だけは大きい。 なにしろこの部屋には、この大きい物しか展示されていないからだ。他の部屋には、それなりに多く展示されているのに。 (第一、この博物館は一体何なのだろうか?これにしてもそうだが、飾ってある物全てが異質だ) 永久機関。情報捏造機。空間転送機などの、冗談めいた物たち。 どれも、一般的な考えからすると、馬鹿げているとしか考えられない代物たちだ。しかし、どれも作動しなかった。 作動しない以上、これらの物品が本当に効果を持つかどうかは分からない。作動されても、それはそれで困るが。 こ...
  • THE FALLEN
    「ふむふむ……ま、こんなもんだろ」 さらさらと、ショッピングモール内の見取り図を軽くメモ帳に書き写し、スッとメモ帳をポケットに仕舞う。 この殺し合いが始まり、一番最初に自分が辿り着いたのが、このショッピングモールだった。 ……まあ、正確に言うなら気がついたら見取り図に寄り掛かった状態で目が覚めたと言うべきだが。 目が覚めた直後は頭がボーッとしていたが、自分の置かれている状況の事を考えると、すぐに目が覚めた。 そして、何かの役に立つかもしれないと思い、見取り図を軽く書き写して、今に至ると言う訳だ。 しかし、こうやって見取り図を見てみると、本当に普通のショッピングモールと言った感じの店だ。 全体的な形はと言うと、長方形が2つ重なって、カッコのような形になっているようだ。 3階建てで、中心辺りに吹き抜けがあって、その周りに食べ物系統の店とファッション系の店があるようだ...
  • すくえぬもの
    第七十三話≪すくえぬもの≫ 『では今生き残っている大崎さん、四宮さん、菊池さん、葛葉さん、志水さん、新藤さん、藤堂さん、松宮さん。 ここまでよく頑張りましたね。もう少しですよー頑張って殺し合って下さい。 ではさようなら~』 F-2市街地に存在するガソリンスタンドの事務室内で、四宮勝憲と金ヶ崎陵華は放送を聞き終えた。 二人の手元には放送で呼ばれた名前が消された参加者名簿と、禁止エリアが書き込まれた地図。 そして二人の間には、重苦しい沈黙。 「四宮、さん……」 「……そうか……あいつ、死んじまったか……」 力が抜けた声で言う勝憲。 先の放送の死者発表で、彼の知人の一人である「朱雀麗雅」の名前が呼ばれてしまったのだ。 勝憲本人から聞かされた話から推測するに、幼馴染で、親友だったらしい。 陵華は慰めの言葉も励ましの言葉も見付からない。 一人も知り...
  • 醒めない夢
    OP 醒めない夢 「起きろおおおおお!このヘクトパスカルどもがああああ!!」 ウルサイ声が頭に響いてきた。 俺こと八重樫太一は重い体を起こした。 周りを見る、しかし真っ暗で何も見えない。 だが、人間が複数人いるようでざわざわとしている。 「……何があった?」 あの時、≪ふうせんかずら≫による『人格入れ替わり』の実験があった。 人物は決まった人物内でアトランダム。 時間はあらゆる場面でアトランダム。 場所もあねまく場合でアトランダム。 俺達の絆は、壊れて固くなった。 その『人格入れ替わり』が終わり、普通の日々を過ごしていた。 だが、この現状は普通とは全く言えない。 ≪ふうせんかずら≫がまた来たのかと思ったが、それはなさそうである。 先ほどの声、それはどう考えても≪ふうせんかずら≫の声ではなかった。 いや、喋り方がそうではないと言...
  • 導きの先にあるもの
    83話 導きの先にあるもの 放送終了後、ドーラは神妙な面持ちで名簿を眺めていた。 新たに18人の名前が消された参加者名簿。 その中には、自分の上司の元愛人のウルフリングの女、シェリーの名前もあった。 別に悲しいという訳ではなかったが、上司――アインはどう思うのだろうと、少し気になった。 また、ガーゴイルやアレックスの知り合いの名前も呼ばれていた。 「ゴメス、五世まで……」 仲間として行動していたジンと石川昭武の二人。 しばしば自分や大勢の人の尻を掘り大惨事を巻き起こしたが、 豪放かつ実直で人望は厚かった髭面の海賊ゴメス。 魔王軍四天王の一人で、死神である死神五世。 新たな死者の中にその名前を呼ばれ、アレックスは再び悲しみに暮れる。 これで現在まで生き残っている知り合いは五世と同じ魔王軍四天王の一人、ムシャのみ。 数時間前に会った時、錯乱状態に見...
  • 新しい朝が来た、絶望の朝だ
    61話「新しい朝が来た、絶望の朝だ」 青い髪の、露出度の高い装具を身に着けた女性、レイ・ブランチャードは、 エリアE-2の一角に存在するとある会社の事務所にいた。 そして、この殺し合いの犠牲者であるとある少女の首輪を、事務机の一つに座ってあちこち触っていた。 調べれば調べる程、首輪に使われている高度な技術に驚かされる。 「ふうむ……」 首輪には繋ぎ目らしきものは確認出来るが鍵穴など、何かを挿し込むような箇所は見当たらない。 どうやら信号を受信する事で解除される仕組みになっているようだ。 更に首輪の裏には頭文字がアルファベッド、後の表記がローマ字で、 「Noriko Nishikawa」と刻まれている。それだけでは無い。小さな細長い穴が何個か確認出来た。 この穴の用途について考えるが、冷却用の穴とも思ったがレイはある一つの可能性に辿り着いた。 (...
  • オープニング……的な?
    第0話 オープニング……的な?   常闇。  光さえない届かない暗く黒い闇の中。  その催しものは静かに幕が開こうとしていた。 「ここは……」  紫色のドレスの少女がようやく目を覚ました。  そして、眼をこすり…………… 「まだこんな時間か……寝よう」  再び、眠りについた。  でも見てください。この幸せそうな少女の寝顔を……  あなたはこんな顔で寝れますか?   ◆◆◆  『ああ……寝ないでください……というか起きろ!!  ……ですが、これはこれで中々面白いとは思うので構いませんがねぇ……』  誰も聞き覚えがない男の声が響く。  数人がまだ寝ているが、男はそれでも話を続ける。 『今から、貴方達には……殺し合いしてもらう!!!』 「うるせえ!! 殺し合いなんてやってられっかよ!!」 『やるでしょ...
  • 悪狼はじっくりと牙を研ぐ
    第四十六話≪悪狼はじっくりと牙を研ぐ≫ F-2に多く存在する民家の一つ「浜田」という表札が掲げられた二階建ての住宅。 浜田家二階の寝室兼書斎の部屋で、革張りのアームチェアに座りながら、 机の上に置かれていた煙草で一服しているのは、不良狼警官・須牙襲禅である。 この浜田家は彼が拠点として身を潜めている家だった。 「もう昼の12時か。早ぇなぁ」 気付けば今時刻は午前11時54分。 運営側からの放送が行われるまで、後6分を切った。 この6時間で、何人が脱落し、今生き残っているのは何人だろうか。 「あいつ、まだ生きてっかな? もしかしたらもう死んでるかもしれねーな」 襲禅が考えているのは、自分と同じくこの殺し合いに呼ばれた、 知人の女性・新藤真紀の安否。 普段一緒に食事に行ったり(真紀に奢らせるのがほとんど)、 銃の使い方を教えたり(なぜか真...
  • さあそろそろ本気を出そうか
    56話「さあそろそろ本気を出そうか」 E-3市街地、住宅街の民家の一つ。 玄関扉を開け、右手に自動拳銃、ベレッタM92FSを携え周囲を警戒しながら出て来たのは、 白髪の猫耳猫尻尾を持った学生服姿の少女、シルヴィア。 そしてその後に続くのは右手に自動拳銃、シグザウエルP228を携え、 やや怯えた表情で辺りを見回すTシャツズボンに鉢巻姿の男、永井浩二。 「ちょっと永井」 「何や」 「何で女の私が前なのさ。普通男のアンタが先行するべきでしょうが」 「怖いもん」 「……まあいいわ」 この男に男気や騎士道精神といったものを期待するだけ無駄と言うものである。 「アンタも銃持ってんだから、いざと言う時は戦ってよ。そんで自分の身は自分で守る事」 「わかっとるわ…俺もそれくらいは出来るって」 「オーケー」 シルヴィアが門柱の陰からゆっくり頭だけ出し...
  • 『最強』×『最弱』×『絶対』(前編)
    『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッッ!!』  もう何度拳を振るったのだろうか、渾身の力でもって振り抜かれる拳はその全てが白色の障壁に防がれていた。  その一撃一撃が人間の骨を砕き、内臓を潰す程の威力が込められている。  これまで放たれた拳の全てを生身で受ければ、おそらくダンプカーに正面衝突するより奇妙で不思議な死体となっているだろう。  暴力という言葉すら生温く思える拳の嵐。  だが、今この瞬間そのラッシュを受ける男は、まるでどこ吹く風といった様子で立ち尽くしている。  戦闘が開始された時から一歩と動くことなく、表情筋の一つと微動だにさせず、ただ立っているだけ。  男―――ミリオンズ・ナイブズの力は、まさに圧倒的であった。  最強のスタンド・スタープラチナが繰り出す必殺のラッシュ。ナイブズは、その全てを人外の身体から伸ばした羽根で防ぎ切っていた。 ...
  • 需要なし、むしろ-の自己満足ロワ2ndのルール
    【ルール】 どきどき★殺し合いゲーム。 最後の一人になるまで殺し合い、残った一人が優勝者となる。 優勝者には自分の元いた世界に帰る権利+願いを何でも叶えてくれる権利が贈呈される。 反則は基本的になし。 不意打ちだろうが仲間内の裏切りだろうがなんでもあり。 参加者のやり取りにも反則は無い。 徒党を組んでも一人で戦ってもよし。 会場にある施設の利用は自由。 参加者には下の物が入ったデイパックが支給される。 地図:会場の全体図が記された冊子。エリア区分してある。施設の詳細も載っている。 名簿:参加者の名前がジャンル別に載っている。顔は分からない。 紙と筆記用具:何の変哲も無い紙と筆記用具のセット。 ライト:レジャー用の強力なランタン型ライト。電池式。 端末:小型端末。今いる場所、時間、次の禁止エリア発動時間が分かる。 食料:ミネラルウォーターとパンのセット。パンはい...
  • 重い荷物
    09◆重い荷物  仮想ショッピングセンター、娯楽施設。  一望千里の一件(03)以降、しばらく屋上(04)や駐車場(06・07)、  あるいは施設の外壁(05)などに行っていた視点が再び施設内に戻ってきたこの機会に、  この施設の全容について語っておこうと思う。  娯楽施設は9マスに分けられたこの世界のうち、北東の3つのエリア、  B-1、C-1、C-2にまたがるように、ずでんと大きく建っている。  2階建て、屋上駐車場あり。1階→2階の移動は階段かエスカレーターで、施設の各所にある。  屋上駐車場と2階を結ぶのは全てエスカレーターで、1エリアにつき1つある。  施設内は商店街を建物化して二段にしたような造りで、  買い物客は中央の広い通路を主に通り、両サイドに並ぶ様々なお店を回ることでショッピングを楽しむ。  疲れて休みたくなったら、ところどころに配...
  • 宇佐原椎也の報告書
    #external-01 宇佐原椎也の報告書 ◆”文字紙の招待状”についての報告◆  このファイルには、都市伝説「文字紙の招待状」についての報告を記す。  未だ憶測の域を出ない推論や仮想の論理が展開されているため、小注意。  *  最初にこの都市伝説の存在が確認されたのは少なくとも四か月前ほどのこと。   夜寝るときに枕の下を見て、不思議な虹色のインクで文字が書かれた「文字紙」があったらそれが招待状。   文字紙を貰ってしまった人は、そのあと何もせずに寝てはいけないのだ。   もし寝てしまったら、起きたときにはそこは異次元。   まるで別の世界に飛んできたように、それはそれは不思議な空間に連れ込まれて――帰ってこれなくなる。  これがB県のある学校の生徒の間で噂になったものの、最後の一文以外の内容だ。  しかしこれも、この学校...
  • 隠れていれば安全……とは限らない
    22話:隠れていれば安全……とは限らない 廃村の、とある廃家の土壁に真っ赤な液体が大量に付着した。 くすんだ白色だった壁が赤く染め上げられる。 壁のすぐ下の地面には、胴体と首が泣き別れになった少女の死体が転がっていた。 胴体から少し離れた所に転がる頭部が浮かべる表情は恐怖そのもの。 「……」 青い髪に赤い鉢巻を巻いた青年――勤武尚晶(きんぶ・なおあき)は、 血の付いた刀身を少女の衣服で拭き取る。 大勢の人間や獣人、獣を最後の一人が決まるまで殺し合わせるこの狂気のゲーム・バトルロワイアル。 だが彼にとって、人を殺す事など日常茶飯事であった。 闇に紛れての辻斬り、政治家や犯罪組織の用心棒、傭兵紛いの仕事。 今まで尚晶が斬り捨ててきた人間は、恐らく百を超える。 そんな彼がこの殺し合いを享受するのは、ある意味で当然の流れだった。 故に廃村で発見し...
  • 何この火力差ふざけてるの?
    第十九話≪何この火力差ふざけてるの?≫ 私――志水セナ(しすい・せな)は、他参加者を探して山中を歩いていた。 目的はただ一つ、このゲームの優勝者になる事。 私を含め50人もの人間(獣人も多いが)が最後の一人になるまで殺し合うなど、何と刺激的なイベントか。 普段、ありきたりの毎日、ありきたりの生活に退屈していた私にとって、まさに果報。 勿論、自分にも怪我の危険、あるいは死の危険が付き纏うが、楽しい事をするのにリスクは付き物。 今回はそのリスクが少し大きい、それだけの事だ。 ハーフ狐獣人である私には狐の耳と尻尾が付いている。尻尾はただ単にフサフサなだけだが、 耳は聴力が高くよく聞こえる。これは役に立つ。特に今のような殺し合いという状況では。 遠くから何種類もの銃声や微かに悲鳴のようなものが聞こえる。 やはり戦う気になっている参加者も多いようだ。 面白い。勝ち抜...
  • 大村寿城
    【名前】大村寿美(おおむら・ひさみ) 【年齢】19 【性別】女 【職業】大学生 【性格】物腰柔らかく穏やか 【身体的特徴】白い毛皮の犬獣人。狼のような風貌だが犬。 赤い瞳の鋭い目、172㎝と女性としては高身長かつグラマー体型。威圧感溢れ近寄り難い雰囲気 【服装】黒のYシャツの上に淡い灰色のジャケット、カーキ色のスカートに茶色のブーツ 【趣味】廃墟探検、インターネット 【特技】筋力が強い 【経歴】5歳の時に両親が離婚し母親の手で育てられる。 その威圧的な風貌かつ筋力が強い事から怖がられ周囲から孤立しやすい(決して嫌われている訳では無いが) 友人の合コンなどでボディーガードを頼まれる事もある。当然本人は複雑な心境だとか。 やはり自分の容姿の事を若干コンプレックスに思っているようだ 【備考】キレると本当に怖い
  • DEAD OR ALIVE THE ALEX
    74話 DEAD OR ALIVE THE ALEX 「こいつは確か、デビルチルドレンの……」 「げぇぇ……ハァ、ハァ、ハァ、が、ガーゴイルさん、この死体の子、知ってるんすか」 エリアH-3にある豪邸の正門付近。 先に発生した戦闘により死亡した少年ジンと、青狼青年石川昭武の二人の 死体をどこかに隠すよう言われたガーゴイルと久保遼平。 ガーゴイルはジンの顔は知っていた。自分が所属していた帝国軍と敵対する、 デビルチルドレンの二人の内の一人で、顔写真など資料には目を通していた。 生まれて初めて死体を生で見た遼平がその凄惨さに嘔吐しながら、ガーゴイルに訊いた。 「ああ。ちょっとな……っていうか話してなかったっけ?」 「そうでしたっけ……」 「……まぁいい。それより大丈夫か遼平」 「な、何とか……ふぅ、も、もう平気です」 顔面蒼白で、余り大丈夫そ...
  • 切り捨て御免
    5:切り捨て御免 「全く何でこんな事に……」 武闘家であり冒険者であるアリエル・ディラックは別荘地にある別荘の一つを探索していた。 とある個室の扉を開け中に入る。 「……」 クローゼットの中から気配を感じた。 その前に立つアリエル。 「誰かいますか?」 一応声を掛けてみるが、返事は無い。 「……」 アリエルは部屋の入口へ向かった。 ガチャ…………バタン。 「……」 クローゼットの扉が開き中から少女が現れた。 「やっぱりいたね」 「ひっ!?」 「扉の音で私が出て行ったと思った? 残念、フェイクでした」 部屋の入口の所で腕を組んで不敵な笑みを浮かべる黒髪ロングの女性を見て少女は驚く。 女性――アリエルの言う通り、少女――塩崎夕海子は扉の開閉音で、 あっさりアリエルが部屋から出て行...
  • エンカウンター
    8話:エンカウンター 久木山忠則は不安で仕方が無かった。 一人息子の凌河がこの殺し合いにおいて生き残れるのかどうか。 多少身体が丈夫ではあるが決して不死身では無い。 「凌河、お父さんが見付けるまで死ぬんじゃないぞ」 どうか自分が見付けるまで生きていて欲しいと忠則は願う。 支給された3本のクナイの内一本を右手に装備し、いざと言う時の武器とする。 「酒場か……入ってみるか」 酒場らしい建物を見付け扉を開ける。 「はぁ……はぁ……」 「オウ……ウ」 「oh……」 カウンターの上でハイエナの男と人間の少女がまぐわっていた。 予想していなかった光景に忠則は硬直し、呆然と二人の行為を見ていた。 ハイエナ獣人の男は少女の顔を舐めたり乳房を揉みしだき顔を埋めたりしながら、激しく腰を振る。 少女はとても気持ち良さそうな表情でハイエナ男の...
  • 意思持ち支給品は参加者を食わないように気をつけよう
    「はぁ~誰か新八くん呼んできてー。この状況、突っ込みどころが多すぎて銀さん一人じゃさばききれねーよー。 あのオッサンいい歳して厨二病ですか? “生き残り”とか“実験”とか“魔法”とか“運命”とか。 そういうのは万屋じゃなくて灰葉スミオくんとかアレン・ウォーカーさんに頼んでこい。 銀さんじゃ手に負えませ~ん。毎回毎回、人情と主人公補正で何とか乗りきってる銀さんに何を期待してんだよ」 ひとつだけあった切り株の上に座り、坂田銀時はルールブックおよび名簿を熟読していた。 そして、とにかく突っ込みを入れる。不条理にぶつくさ異議を申し立てる。 それは、とにかく愚痴を全て吐き出してしまおうという浄化作用でもあり、また、彼が彼であることを保つ為に必要なことでもあった。 まぁ、世界観的な意味で。 「大体なんだよこの名簿。『レッド』とか『L』とか明らかに名前っぽくないのはまだいい...
  • 覚められない悪夢
    36話 覚められない悪夢 木造校舎の小中学校の校庭に、水色の髪を持った際どい格好の少女が、 背中の大きな翼を羽ばたかせながらゆっくりと着地した。 周囲を見渡せば校舎と体育館の他に、体育倉庫やプール、滑り台やブランコといった遊具などが見える。 丁度ドラゴナスの目の前には白いペンキが剥げ赤い錆が浮き出た朝礼台があった。 ドラゴナスはこの殺し合いに呼ばれている自分の仲間、 ムシャ、死神五世、デスシープの三人を捜すのが目的だった。 先刻、機関銃と思しき武器を持った襲撃者に襲われ、 即座に空に跳び上がって危機を逃れた後、上空を飛びながら、 ドラゴナスは地上を眺め着陸地点に良さそうな場所を捜していた。 色々候補はあったが、最終的に選んだのが小中学校だった。 地図にも載っておりそれなりに目立つ建物なので誰か参加者がいる可能性が高い。 或いは自分が捜している仲間も...
  • 破綻-はたん-
    ――――――嘘だろ? サッカー部員・池田潤一郎は心の中でそう呟いた。 先に断っておくが、黒崎はルールを何一つ説明していない。最新科学の結晶といわれる『記憶の書き換え』が出来るとある装置で脳に書き込んだのだ。 エリアも、ルールも、長期記憶として脳にしっかりと刻み込まれている。 その上で、満を持して彼らを『フィールド』に配置した。 池田潤一郎も、そんな哀れな参加者たちの一人であり、事態に怯える一人だ。 「死にたくねえ……死にたくねえよぉ……」 ただ咽び泣く。情けない姿ではあったが、幸せな日々を謳歌していたどこにでもいる高校生としては、無理もない当然の反応だったのかもしれない。 参加者の中で、潤一郎と同じサッカー部の仲間は二人。 まずは小川海斗。 彼は信用できる。おちゃらけた奴だが、殺し合いに乗るような奴じゃない。 海斗とは仲も良かったし、...
  • 全てを守る翼/一つを守る翼
    「はぁ……バットマン、ですか」 「そうだ」  高町なのはは、正直なところ大分困惑していた。  オジマンディアスによって語られた狂気のゲーム。  絶対に止めてやろうと決意し、戦うことを誓い、行動を開始しようとした時のことだ。  暗闇が、喋った。  いや、真実を言えば暗闇の中に潜んだ男(?)が話し掛けてきたのだ。  声は直ぐ傍で聞こえたもので、何時の間にやら相当に近い距離にまで接近されていた。  高町なのはは、歴戦の魔導師である。  探索魔法を使用していた訳ではないが、当然周囲へ警戒を飛ばしていたし、常人ならば接近するよりも先にその存在に気が付けた筈だ。  だが、男はなのはの警戒網を潜り抜けて闇にいた。  闇に紛れていたのは、まるで蝙蝠の仮装をした男であった。  黒衣のマントに黒衣のスーツ、そして黒衣のマスクに包まれた黒づくめの男。  男は、初めに問い掛けた。...
  • Overture
    俺は今、夢でも見ているのだろうか? この状況が夢でないなど信じられないし、夢であって欲しいとも強く願う。 頼む、夢なら早く覚めてくれ。こんな不気味な夢、別に見たくも無いし不愉快なだけだ。 「御機嫌よう皆さん」 誰もが緊迫した表情で壇上の上にいる少女を見つめる。 そりゃそうだ、いきなりこんなことに巻き込まれたら誰もがあの少女が怪しいと思うだろう。 もちろん、俺もそう思っている。でなけりゃ少女はマイクなんて持ってないはずだ。 「あなた達には今からちょっとしたゲームをしてもらいまーす☆」 ゲーム? 大人数でやるゲームと言えば鬼ごっことかかくれんぼとかそういうものを思いつくが……何故か嫌な予感がする。 それは多分、あの少女の怪しげな言動とこの不気味な雰囲気に俺が呑まれているからかもしれない。 俺はまだ希望を捨てたわけじゃない。相手はまだ少女だ、きっと鬼...
  • 愚者の舞
    58話 愚者の舞 思えば俺や新八、神楽は、いつ死んでもおかしくないような戦いを幾つも繰り広げてきたな。 えーと何だ…どこかの星のバカ皇子のペットに新八が食われそうになったり、 そのバカ皇子のコレクションの一つだったえいりあんに神楽が殺されかけたり、 変態人斬りの似蔵の野郎の紅桜に俺が殺されかけたり……他にも色々あるが、 枚挙に暇がねえからこの辺でやめとこう。詳しく知りたい奴はコミックスかアニメのDVDを買え。 話が逸れちまったな…まあそんなこんなで、幾つもの死線を掻い潜ってきた。 それでも、俺と新八、神楽は怪我こそ負う時はあったが、生きて帰れた。 だけど俺も馬鹿じゃねえ、万が一の時の覚悟もしておいてあるさ。 だが…その覚悟もアテになりゃしねぇ。 実際に、新八の死体を見た時なんかは、な…。 「新八…」 市街地の路上の上に新八は血塗...
  • 唯一滴の勇気
    E-04には地図上にホテル跡と表記されている通り、大規模な廃墟があった。 沖木島を観光地として売り出すために、巨額の資金を投資して建設されたものだが、 廃墟になっている事から分かる通り、結局は絵に書いた餅だったようだ。 何もない辺鄙な島に喜んでやってくる物好きな客は少なかった。 そんなホテル跡の入口辺りを、井上は支給品である薙刀を握りぶらぶらと歩いていた。 警察官という職業柄、彼は日々自身の肉体を練磨する事を怠らない。 そのお陰で彼の肉体は遠目から見てもがっちりとして逞しい。 ケツホルデス…… 彼は心の中で呟いた。警察官として、いや、人間としてこんな殺し合いを許すわけにはいかないのは、 もはや言うまでもない事だ。しかし、そんな人間としての当り前の倫理以前にも、 井上にはケツホルデスを許すわけにはいかない理由がある。 井上はホテルの入り口の傍にあ...
  • 鬼退治
    ボサボサの髪に無精髭。精悍な顔立ちを台無しにしてしまっている。そんな『残念』な風貌に医者の着る白衣を合わせた男。外場村にて『屍鬼』たちと戦い、屍鬼を駆逐することを目的に孤独に禁欲的な戦いを繰り広げてきた。 彼は外場村の救世主などではない。 屍鬼を駆逐するために自らの妻を実験に使い、彼の手で妻『だったもの』に止めを刺す。『屍鬼』駆逐に侵された男の名を、尾崎敏夫といった。 「……クソッ!俺には…もうあの村には時間がねえってのに…!!」 近くの電信柱を渾身の力で殴りつける。拳から血が滲むが気にしてはいられない。 外場村が屍鬼に完全に支配されるのは遠くないのだ。一分一秒の時間も惜しい状況下で、こんな茶番を仕掛けた古戸ヱリカには激しい怒りを覚えた。 ――――俺の戦ってきたことを無駄にする気か そうだ。敏夫の屍鬼に抱くのは既に敵意や殺意を通り越してしまっている。 ...
  • 侍は踊る
    53話 侍は踊る エリアD-4東部の森の中で、和風鎧姿の男、ムシャは無念の表情を浮かべていた。 「ドラゴナスがっ……何てこった……」 自分と同じ魔王軍四天王の一人であり、大切な仲間でもあったドラゴナスが死んだ。 今しがたの定時放送の中の死者発表で、その名前が呼ばれたのだ。 多少天然が入っている所があるとは言え、四天王の一人としての実力は確かだった。 それ故簡単に死ぬ事はないとムシャは思っていたが。 「そういや、魔法や特殊能力とかは一切使えないんだったな……」 主催者・リリアによる制限で、ドラゴナスや死神五世、恐らくアレックス達勇者勢も、 魔法や特殊能力の類が一切使えなくなっていると思われる。 その状態ではドラゴナスは普通の人間が相手でも負けてしまう可能性がある。 それを考慮に入れておくべきだった。 放送によれば、勇者アレックスの...
  • @wiki全体から「廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落」で調べる

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