非リレー型バトルロワイアル @ ウィキ内検索 / 「狂わば死鐘」で検索した結果

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  • 狂わば死鐘
    47話 狂わば死鐘 第一回放送が終わった後、ダーエロは絶望と悲しみに打ちひしがれていた。 死者の発表で呼ばれた32人の名前の中に、自分の思い人の名前があったからだ。 「ヘレンたんが……そんな……嘘だろ……」 今まで、ヘレンのために、自分は見知らぬ狐獣人の少女、 同僚であり仲間、親友である剣豪、その剣豪と同行していた見知らぬ緑髪の女性を手に掛けた。 だが、ヘレンは死んだ。どこか知らない所で。 今まで自分がやってきた事は全て、無駄だった。 「……俺は、何の、ため、に……」 自分でも気付かぬ内に、ダーエロの目から涙が溢れる。 自分はもう殺人鬼だ。思い人のために手を血に染めた。 だがもう思い人はいない。 ――そんな事して、その大事な人が喜ぶと思う? 私だったら絶対無理。逆に殴ってでも目を覚まさせるよ ――……ホント、馬鹿、...
  • 狂わば死鐘、狂わば笑え
    16話:狂わば死鐘、狂わば笑え 支給品である旧式の自動小銃、Gew41マウザー社試作型を携え、 濃い茶色と白の毛皮の人狼青年山崎孝一は緑の深い森を歩いていた。 「何で殺し合いなんかしなくちゃいけないんだ…」 自分は料理学校に通っている一般人だと言うのに、 なぜこのようなゲームをさせられなければならないのだろう。 首には爆弾が仕込まれていると言う金属製の首輪がはめられている。 ルール冊子によれば殺し合いを拒否してもいずれは死が待っているらしい。 「…くそぉ…何だよこれ…おかしいよこんなの! あああああ!」 やり場の無い苛立ちと怒りを、近くの木にぶつける。 何度も何度も木の幹を蹴り、息を荒げ涙目になり、孝一は動きを止めた。 「う、ううう……! 嫌だ嫌だ嫌だ、死にたくない……! 怖い…!」 頭を抱え、弱音を吐き続ける事しか出来な...
  • 俺得ロワ4thタイトル元ネタ
    ...文章の一部 016 狂わば死鐘、狂わば笑え 音楽素材サイト「煉獄庭園」のMIDI曲タイトル 019 お狐さま、射殺する。 アニメ「我が家のお稲荷さま。」のタイトル風 020 命の儚さ 音楽素材サイト「煉獄庭園」のMIDI曲タイトル 021 忘れ去られた歌舞伎町 音楽素材サイト「煉獄庭園」のMIDI曲タイトル 022 あの時二人が出逢えた事偶然なんかじゃない 植村花菜の歌曲「キセキ」の歌詞の一部 023 頭が四つもあれば発想も……。 コープスパーティーBCRFのCp1の亡霊の台詞 024 あの日貴方を塗り替えた幻 椿屋四重奏の歌曲「幻惑」の歌詞の一部
  • もう一度与えられた命で彼は
    ...ゲーマー 狂わば死鐘、狂わば笑え 時系列順 ここまで来るともはや立派な動物虐待 狂わば死鐘、狂わば笑え 投下順 ここまで来るともはや立派な動物虐待 ゲーム開始 ノーチラス 逢いたくてでも逢えなくて ゲーム開始 佐藤真由美 逢いたくてでも逢えなくて
  • 精神崩壊クラッシュミタル
    ...されてる 時系列順 狂わば死鐘、狂わば笑え ボロボロのその羽にだって空舞う力は残されてる 投下順 狂わば死鐘、狂わば笑え ゲーム開始 春巻龍 死亡 手に届かないものほど愛おしい 土井津仁 解らない訊きたくないまだ真実は
  • 人は何故……。
    ...ます。 狂わば死鐘 時系列順 衝撃のアルベルト 狂わば死鐘 投下順 衝撃のアルベルト 迫る、事実を知る刻 小野妹子 死亡 迫る、事実を知る刻 女遊び人 死亡 迫る、事実を知る刻 フラウ 死亡 男は愛する人のために、女は己のために エロリア 空を仰ぐ――――
  • 俺得ロワ4th本編SS目次・投下順
    ...、土井津仁 016 狂わば死鐘、狂わば笑え 山崎孝一、シェリー・ラクソマーコス 017 もう一度与えられた命で彼は ノーチラス、佐藤真由美 018 ここまで来るともはや立派な動物虐待 浅井きらら、シクルゥ 019 お狐さま、射殺する。 月神雄牙、費覧 020 命の儚さ 篠原世以子、三浦京太、ガオガモン 021 忘れ去られた歌舞伎町 長谷川泰三、中崎美奈、倉持忠敏 022 あの時二人が出逢えた事偶然なんかじゃない 阿部高和、シリウス、道下正樹、神無月紗斗、魔狼エルンスト 023 頭が四つもあれば発想も……。 岸沼良樹、大神勇吾、フェリシア、大沢木小鉄 024 あの日貴方を塗り替えた幻 刻命裕也、倉沢ほのか 025 The great friend of mine is where. 篠原世以子、伊東鴨太郎 026 トラウマモノが多いよWRONG END いろは 027 蒼見えぬ木下闇 ...
  • 俺得ロワ4th本編SS目次・時系列順
    ...、土井津仁 016 狂わば死鐘、狂わば笑え 山崎孝一、シェリー・ラクソマーコス 017 もう一度与えられた命で彼は ノーチラス、佐藤真由美 018 ここまで来るともはや立派な動物虐待 浅井きらら、シクルゥ 019 お狐さま、射殺する。 月神雄牙、費覧 020 命の儚さ 篠原世以子、三浦京太、ガオガモン 021 忘れ去られた歌舞伎町 長谷川泰三、中崎美奈、倉持忠敏 【朝方】 022 あの時二人が出逢えた事偶然なんかじゃない 阿部高和、シリウス、道下正樹、神無月紗斗、魔狼エルンスト 023 頭が四つもあれば発想も……。 岸沼良樹、大神勇吾、フェリシア、大沢木小鉄 024 あの日貴方を塗り替えた幻 刻命裕也、倉沢ほのか 025 The great friend of mine is where. 篠原世以子、伊東鴨太郎 026 トラウマモノが多いよWRONG END いろは 027 蒼...
  • 俺得ロワ2nd本編SS目次・投下順
    ...3enU) 047 狂わば死鐘 ダーエロ 048 人は何故……。 小野妹子、女遊び人、フラウ、エロリア 049 衝撃のアルベルト アルベルト、東風谷早苗 050 The desire is not exhausted. レックス 051 油断大敵を絵に描いたような 費覧、シクルゥ 052 侍、狼少女、医者、幕間 弟子五郎、エルフィ、宮田司郎 053 空を仰ぐ―――― ブライアン、聖徳太子、勤武尚晶、エロリア 054 救いなんて有りはしない、どこにも。 アルベルト、弟子五郎、エルフィ、宮田司郎 055 THE END OF THE GAME レックス、ダーエロ、費覧 056 反省 比叡憲武(◆ymCx/I3enU)
  • 俺得ロワ2nd本編SS目次・時系列順
    ... 登場人物 047 狂わば死鐘 ダーエロ 048 人は何故……。 小野妹子、女遊び人、フラウ、エロリア 049 衝撃のアルベルト アルベルト、東風谷早苗 050 The desire is not exhausted. レックス 051 油断大敵を絵に描いたような 費覧、シクルゥ 052 侍、狼少女、医者、幕間 弟子五郎、エルフィ、宮田司郎 053 空を仰ぐ―――― ブライアン、聖徳太子、勤武尚晶、エロリア 054 救いなんて有りはしない、どこにも。 アルベルト、弟子五郎、エルフィ、宮田司郎 055 THE END OF THE GAME レックス、ダーエロ、費覧 【ゲーム終了後】 No. タイトル 登場人物 056 反省 比叡憲武(◆ymCx/I3enU)
  • 飛べない鳥達のレクイエムがまた
    ...ム 井岡永遠 死亡 狂わば死鐘、狂わば笑え 山崎孝一 死亡
  • THE END OF THE GAME
    ...ような 費覧 死亡 狂わば死鐘 ダーエロ 死亡
  • 男は愛する人のために、女は己のために
    ...らだろう ダーエロ 狂わば死鐘 清く正しく残酷に エロリア 人は何故……。
  • 打ち込まれたキー
    バトルロワイアル。 何時だって前触れも無く訪れる、血と絶望の宴。 時には『プログラム』として、時には『儀式』として。 ―――そして今回は、『喜劇』として哀れな者たちの前に立ちはだかる。 残念ながら、このバトルロワイアルはある種本当に喜劇だ。 絶対に殺し合いはしない、と言った者が急に豹変して襲いかかる。 その逆もまた然り、だ。 異常な思考回路を人間に無意識下に生み出させる極限状況―――――魔女たちはそれを確かに喜劇と見た。それも滅多に見られない至高の酒の肴として。 刃向かうも良し。恐れるも良し。また、純粋に宴を楽しむも良し。 参加者たちの行動はどれを取っても、魔女たちの肴なのだから。 ―――――おっと。 忘れていたが、バトルロワイアルには無数のスタンスが存在する。 前述のものの他にも、主催と繋がる『ジョーカー』や殺し合いに乗っ...
  • 君だけはずっと信じた
    獄石さよ子は見せしめにされた不幸な少女、獄石恵の姉だ。 彼女は妹が死んだ時、何も出来ないまま見殺しにしてしまった。 それは仕方のないことであるし、例え星野月夜であっても止めることの出来ない悲劇だ。 獄石恵が死ぬのはもはや、運命のようなモノだった。一度決まった運命は、変わることなく進んでゆく。 だが、それでも認めることは出来ない。自分の妹がわけのわからない理由で殺され、正気でいられるわけがない。 「さよ子、それは本気で言っているのか!?」 橘蓮には獄石さよ子の言った言葉がわからなかった。 獄石さよ子は優しい人間だ。殺し合いに乗るなど言うわけがない。 そう信じていたかった。 妹の死は残念だったと思うし、それを止めることが出来なかった自分は情けない。 だからと言って、それが人を殺して良い理由にはならない。 蓮は特別正義感が強いというわけでもないが、人殺しを...
  • EDL――――Advance・12
    体育館。別名、体育館ホール。何だっていいんだけれど。 そこに異様な男はいた。最初となんら変わらず、壇上に一人偉そうにふんぞり返っていた。 あたしは用意されていたパイプ椅子に座る。ちなみに場所は体育館のど真ん中。――――嫌がらせにも程がある。 「さて、ご苦労だったな。榎本夏美さん」 「労いありがとう」 「いやいや、、こちらこそ中々に面白かったよ」 不毛である。あたしはともかく向こうも悟ったのか、とっとと本題に入ることとなった。 「で、見事六人の中から生き抜いてきた榎本夏美さんは、これからどうしたいのかな? 願いを得たいか?」 「……ええ、ここまできたら勿論じゃない。その願いとやらを、いただきましょう」 哀哭は既に済んでいる。「あたし」の願いは変わらない。 慟哭は既に終えている。「あたし」の祈りは代わらない。 もう、迷わない。迷う時間はもう済んだ。...
  • 時間跳躍バトルロワイアル・参加者リスト
    ○青神天良/あおがみ てんら―――大学生 ○柏原修一/かしわばら しゅういち―――執行人 ○松下健吾/まつした けんご―――殺人犯 ○神無月恭一/かんなづき きょういち―――生還者 ○狐神桐雄/こがみ きりお―――刑事 ○樋之上壊/ひのうえ かい―――殺人犯 ○古咲礼二/ふるさか れいじ―――霊媒師 ○見上壮一/みかみ そういち―――消防士 ○夜桜方程/よざくら ほうてい―――科学者 ○葵崎蜜柑/あおいざき みかん―――詐欺師 ○古賀雅/こが みやび―――被験者 ○白宮つぐみ/しろみや つぐみ―――死亡者 ○椋梨水花/むくなし すいか―――小学生 ○八神美保/はちがみ みほ―――母親 【主催者】 ○白宮雨雲/しろみや あまぐも―――綴り手 ○『時空研究局』―――裏方
  • 夢オチだったオリロワだったキャラでロワ 第一回放送までの死者
    時間 死亡者名 殺害者名 死亡話 死因 凶器 OP 呉莫氏 アンドレイ・チカチーロ(色欲) 000 そう言えば名前投下していなかったねww 誤爆死 首輪 崖鉄平 000 そう言えば名前投下していなかったねww 転落死 落とし穴(ダストアウト) 深夜 フリックス 暴食(ジャック・ザ・リッパー) 002 詳しくはYhoo!翻訳で 刺殺による失血死 ドライバー ク・ラナドナ・キゲー 山口美砂 008 短い話(ズガンもあるよ 背後から刺される 日本刀 香坂幹葦 ソ・ワルピン 009 三人目の死者 喉を狙撃され失血死 モンドラゴンM1908 平沢健雄 暁秀九朗 011 半分以上メタ発言 脳味噌を真っ二つ 幻刀「斬歌」 アカガミ 軌条口兵 014 超展開で、やたら人が死ぬ話 撲殺 木の枝 勅使河原麻麻 暴食(ジャック・ザ・リッパー) 014 超展開で、やたら人が死ぬ話 喉を掻っ切られる ...
  • 『これからの身の上』
    40話 『これからの身の上』 市街地の民家、その中の一室が血塗れになっていた。 巨躯の狐が部屋に横たわる。 血塗れの床の上に、包帯と消毒薬、鋏が転がっていた。 「放送か……」 不意に始まる放送に、狐、イェレミアスは身体を起こし、痛みに耐えつつ自分の荷物から、 筆記用具と名簿、地図を取り出す。 そして放送に耳を傾ける。 そして放送が終わる。 「おいおい、D-5ってこの辺なんじゃねぇのか……!? 畜生!」 自分が今いると思われるエリアが禁止エリアに指定され、悪態をつくイェレミアス。 負傷して動くのも億劫だと言うのにこの容赦の無い仕打ち。 もっとも自分を狙って禁止エリアを設定したのでは無いとは思うが。 民家の中を漁って包帯やら消毒薬やらを見付け慣れない手(前脚)で応急処置を施し、 安静にしていたがここにきて移動を余儀無くされる。 ...
  • 時間跳躍バトルロワイアル・参加者リスト/脱落者表示
    ○青神天良/あおがみ てんら―――大学生 ○柏原修一/かしわばら しゅういち―――執行人 ○松下健吾/まつした けんご―――殺人犯 ○神無月恭一/かんなづき きょういち―――生還者 ○狐神桐雄/こがみ きりお―――刑事―――――Dead End ○樋之上壊/ひのうえ かい―――殺人犯 ○古咲礼二/ふるさか れいじ―――霊媒師―――――Dead End ○見上壮一/みかみ そういち―――消防士 ○夜桜方程/よざくら ほうてい―――科学者 ○葵崎蜜柑/あおいざき みかん―――詐欺師―――――Dead End ○古賀雅/こが みやび―――被験者―――――Dead End ○白宮つぐみ/しろみや つぐみ―――死亡者 ○椋梨水花/むくなし すいか―――小学生 ○八神美保/はちがみ みほ―――母親―――――Dead End 【主催者】 ...
  • 普通の生活
    (やってらんないわよ、殺し合いなんて)  端正な顔、豊満な体、堂々とした出で立ち。  女性の中では上の上、それを超えたような容姿を持つ女は森林の中にいた。  峰不二子。その赤いコートを着た出で立ちはアウトドアには不釣り合いである。  彼女は裏社会に生きる人間だった。とはいってもマフィアや泥棒など、明確な立ち位置にいるわけではない。  言うとしたらアウトロー。自分の目的のためには手段を選ばない女である。  だが彼女は殺人鬼ではない。手段の1つとしてあるわけであり、趣味ではないのだ。  彼女がこの殺し合いで望むのは「生存」である。  生きて物種、というし、彼女は殺し合いに参加するのも「手段」の1つである。 (ただ、メンツがとんでもないのよね)  不二子は参加者名簿を眺める。彼女も知っているメンツが、なんと7人もいる。  ルパン、次元、五ェ門、銭形、レベッ...
  • 氷剣対飛ぶ矢
    「…Cg氏が…」 「お知り合い、ですか…」 「ああ…残念だ」 放送で◆CgtB2nWsWkの名前が呼ばれた事にショックを受ける。 「すいません…僕の知り合いがいなくて」 「謝る事じゃ無い。気にしないでいい」 くよくよしても始まらない。 今は、とにかく進むことしかできない。 「ホームセンターで何かいい物がないか探そう…」 「…はい」 ◇ ホームセンターを入ってすぐ、信じられない光景が広がっていた。 「…これは酷い」 「…うっ…」 遺体が2体、放置されている。 片方は、血溜まりの中に倒れている…。幼い子供だ。 損傷は殆どない。 もう片方は、直視できないほどの酷さだ。 頭がぐちゃぐちゃになり、原型を留めていない。 「…一体、何があったんだ…」 異常すぎる光景が、思考回路を狂わせる。 訳が分か...
  • 失われた世界
    72話 失われた世界 修学旅行はあっと言う間に終わった。 楽しい時間って本当に早く過ぎ去ってしまうんだよね。 でも、本当に楽しかった。高校最後の想い出には相応しい。 …修学旅行。 そう、私やクラスメイトのみんなは無事に修学旅行を終えた。 あの――クラスメイトを巻き込んだ殺し合いは起きなかった。 あの――香取亮太の起こした殺し合いから生き残った私は、 緊急脱出装置と言う謎の機械で、元の自分の世界に帰る事が出来た。 でも、ここはどうやら……クラスメイト同士の殺し合いが起こらない、 言わば、「平行世界」の私の世界、らしい。 つまり、あのクラスメイト同士の殺し合い(ややこしい)が起きる要因が、 こっちの世界では起こらなかった、って言えばいいのかな。 当然、クラスメイトは全員生きている。 ノーチラスや森屋君、銀鏖院さん、フラウさん...
  • 疾走のオートマーダー
    c-3エリア。廃団地が広がり、夜の闇も相俟ってより不気味な雰囲気となっている。 30代後半という年齢で会社をリストラされ、妻と息子を道連れに無理心中を計った哀れな男、佐々木圭は誰からも理解されない。それは、いかなる恩さえも保身のために捨てるいわば『ヘタレ』な性格のためである。 心中には失敗して息子は死に、妻に通報されてめでたく刑務所行きに。 失敗しかなかった人生は、失敗で終わってしまうと思っていた。 「ふ…へへ……優勝すれば、一生遊んで暮らせるなあ…!!」 それだけだった。 彼の行動方針がではない。彼のこの儀式における『時間』のことである。 「あ…?」 体が突然落下した。足の感覚がなかった。何か熱いものが通り抜けていった。 纏めれば、一本のレイピアが圭の上半身と下半身を分断して、圭を殺害したのだ。 圭が最後に見たのは走馬燈などではない。 下半身...
  • スネ夫、大長編になるとすぐへたれる。
    「のび太さん………、ドラちゃん、みんな、……リルル…。」 源静香は、殺し合い開始から四時間が経過しても、開始直後の場所から動かなかった。いや、正確には“動けなかった”。 彼女は至ってふつうの少女だ。多少の大事件には巻き込まれても、人死になど見たこともない。 彼女の手には、『空気砲』が装着されているが、これでは人は殺せないだろう。 静香が苦悩する中、聞き覚えのある声がした。 「……………静香ちゃん?」 「スネ夫さん!無事だったのね!?」 弾けそうな笑顔になり、スネ夫に駆け寄ろうとする。しかし。 「動くなぁっ!僕は殺し合いに乗る!死にたくないんだよぉ!」 ワルサーPPKの銃口を静香に向け、大声で叫ぶ。静香は一瞬信じられない、といった表情を見せたが、すぐに軽蔑するような視線を向ける。 「最低っ!自分だけ助かればいいって言うの!?」 「ああ...
  • 大往生ってこんなに凄絶だったっけ
    34:大往生ってこんなに凄絶だったっけ ホテル裏の近くの民家にて、倉持房は放送を聞く。 22人と、思いの外死者が出ている事には驚いた。 自分が最初に襲撃したシェパード種犬獣人の青年赤川隆顕も死亡したらしい。 禁止エリアを地図に記録し、先刻殺害した猫耳少女から奪った、 自動拳銃Cz75を装備し、房は荷物を纏め始める。 支給品の食糧であるコンビニおにぎりを一つ頬張り、房は民家を後にした。 同時刻、ホテル一階ラウンジにて放送を聞いた外見は10代の少女、 中身は95歳のいわゆるロリババァの女性、藤島正子。 「結構死んでるのね…」 たった4時間の内に全参加者の半数以上が絶命している事に驚く。 呼ばれた名前の中には自分が殺した二人も含まれていた。 「…さてと…そろそろ行こうかしら」 調達品の車の鍵を持ち、自分のデイパックを肩から引っ提げ、 ...
  • それは偶然?必然?
    story1 それは偶然?必然? 軽木流(かるき ながれ)はB-2の住宅街に立っていた。 あの酷い様で死んだ女の子を思い出す。 自分もあんな風になりたくない。 「まったく…あの男、ふざけたことしやがって」 彼は能力的には強い方だ。 自分から手を加えずに殺すタイプの過負荷である。 その能力については後で説明しよう。 「さてと…じゃあ人でも探しますかね」 「後ろにいるのが気付かないのか?」 「うおっ!?」 後ろに立っていたのは岡本隆平(おかもと りゅうへい)だった。 急にいてびっくりしたのか、転んでしまった軽木を起こす。 「まったく、お互い運が無いよな…」 岡本が話しかけてくる。 「そうだな…なあ」 「ん?なんだよ」 俺は、合言葉を言った。 これが上手く行けば、俺の勝ちとなる。 「わーるどぷらす、...
  • SSDD
    この街の空は相変わらず煤けていた 真っ青で、太陽の光が出ていて、空には雲ひとつ無いが煤けている空を塗りつぶすように飛行している。 飛行機の遠ざかっていくエンジン音は、まるで僕を冷やかしているようだ。 真っ青な空に対照するかのように―――――真っ赤な液体が、僕の体中から出ていた。 僕は数日前まで、顔も合わしたことの無い男に刺されて死ぬ。 断定したことではないが、この出血量ではもう長くは無い。確実に助からない。 だが、不思議と痛みは感じない。相手の動きが早すぎて、脳が判断できていなかった。 「_______________。」 青年が言い放った言葉が、耳にゆっくりと届く。 人生最後に言い放たれた言葉が、自分の心を動かすとは思わなかった。 もう少し、早くコイツと会っていたら僕の人生はどうなっていただろうか。 もっと、後悔のある人生となっただろうか。 こんな、後...
  • 蘇ったシリアルキラー
    やぐらの上で目を覚ました大量殺人鬼はテキサスタワーの事を思い出す。 「どうしてこのような手紙を書いているのか、自分でもよく判らない。  自分が最近どうしてこんな行動をとっているのか、その理由を曖昧ながらも書き残しておきたいからかも知れない。  近頃は自分でも自分のことがよく判らない。  道理をわきまえ、知力を備えたごく普通の若者。それが自分に期待されている姿だと思う。  ところが、近頃はまともではない不埒な考えが次々と頭に浮かんでは、我が身を苛むようになった。  こうした妄想はしつこくつきまとい、よほど気持ちを張りつめないと前向きな仕事に打ち込めない。  精神科の医師に診てもらった。近頃、恐怖と暴力的な衝動に苛まれていたからだ。  酷い頭痛に悩まされることもたびたびだ。  私が死んだら、遺体を解剖して、何か精神的な障害があるかどうか調べていただきたい」 「...
  • gloom
    きぃぃぃぃぃぃぃぃ、という金属音が深夜の森に不気味に響いている。 いや、それは金属音などではない。 そのことに気付くには、音を出している《それ》を発見することがまず必要だったろう。 それは、《水色》。 水色の頭髪に、幼さを強調するような赤色のカチューシャ。全体的に明るい色のシルエットに全くそぐわない黒いワンピースが夜の森での不気味さを割り増ししていた。 水子の霊と言っても、大抵の人物は信じただろう。 ―――きぃぃぃぃぃぃぃぃ、きぃぃぃぃぃぃぃぃっ。 金属音に似た、けれど決定的に何かが異なっている怪音が再び反響する。 少女はじりじりと――だがしかし、どこかすいすいと魚のように向かってくる。 ―――きぃぃぃぃぃぃぃぃっ。 そこで私は再度改めて理解する。 この少女はどう考えても異常である、と。いや、異常でない人間などこの場に呼ば...
  • EDL――――Advance・8
    そこに、唐突ながらに、彼はそこにいた。 愛しき彼が、意図せずそこに立っていた。 楔音契也。 癖の特にないけれど一本だけ目立つアホ毛を有する漆黒という呼び方似合うその髪。 気だるそうなそのダウナーな瞳は私を虜にする。 中性的な端正な顔つきは文化祭の時榎本さんの提唱により実現と移された女装姿の時にも遺憾なく発揮され、ますますあたしもメロメロである。 柔らかそうな頬肉や体つきは正に至極の一品。 白いブレザーの制服に映えるその姿なりはまさしく芸術といってもいいんでしょう。 その人物に私は駆けよった。 何も考えずに。 何も思わずに。 何も案じずに。 何も念じずに。 何も疑わずに。 何もしないで一心に駆け寄った。 怖かったんだろう、きっと。 拳銃を突きつけられて、もう拳銃が他者に渡ってしまったと知って。 もう――――勝ち目なんてほとんどないと知...
  • Two cruel people
    39話 Two cruel people G-5港。とある倉庫の事務所跡。 放送終了後、神無月紗斗は支給品である魔狼エルンストのエネルギー補給を行った。 自分達がいる港のあるエリアは禁止エリアには指定されなかったため、 しばらくは移動する必要は無いだろう。 「フゥー……気持ち良かったです、マスター」 「ぁ……あ」 全裸で床に転がり、その部分から濃厚な白液を垂れ流し、身体中を魔狼の唾液と白液塗れにし、 光を失った目で宙を見詰めるマスターに礼を言う魔狼。 傍から見れば獣に蹂躙された哀れな少女であろう。 「…うう、身体中ベトベト…すごい獣の臭い…やだ、最高…こうなるのが夢だったもん私」 「そ、そうなんですか?」 「そうだよぉ…もう小学生の頃から秘密裏に入手したその手の本見て妄想してたんだから」 「はあ……」 今更ながらに、エルンストは自...
  • unknown number
    ――――凄い。 葵崎蜜柑は、純粋にそう思った。 参加者を探し、この『ゲーム』を最大限楽しんでやろうと思って会場を探索していると、異常すぎる光景を目にしたのだ。 閃光の光線が乱れ飛び、一つのエリアが少しずつ壊滅していくという。 彼女は詐欺師であるが故、隠れることや逃げることに特化した才能を持つ―――それを用いて陰ながらに観戦していたのだが、正直な話、ついていけなかった。 まるで映画でも見ているように、どうしても感情移入することが出来ない。 それほどまでに、その戦いは劇的なものだった。 片方は超能力者か何かのようで、蒼白い閃光を放って攻撃していて、もう一方は何と丸腰ときた。 それで互角の戦いを繰り広げていたというから驚きだ。 戦い自体は金髪の青年、能力者の勝利に終わったようだが、葵崎は丸腰の警官を賞賛する。 あの戦闘センスは、葵崎の『嘘...
  • 桃の世界、緑の逸脱
     ○ 【野菜庭園付近】  ○ 簡単に言うと、桃沢結衣は。 つまりアタシは妄想癖があるようなんです。 それはもう昔から。 中二病とかそんな生優しいものではありません。 確かに妄想の『一つ』として似通ったことを考えることもあります。 ですがあくまで一つ。 時には被害妄想もします。 時には加害妄想もします。 時には色恋沙汰な妄想もします。 時には流血沙汰な妄想もします。 つまるところ何でもします。 貶されようがやる。 罵られようがやる。 これがアタシのアイデンティティであり、個性であり、特徴であるかぎり、 アタシはアタシでなければならないんです! ―――あ、今のも妄想はいってましたね。 いけないいけない。 さて、そんなアタシは殺しあいに巻き込まれました。 脈絡なく、抵抗する暇さえなく。 もちろんのこと怖い...
  • ヤンデレってレベルじゃねぇぞ
    ◇  ただ、俺は、復讐をしたかっただけだ。そして、その為なら何でもするつもりだった。  ただ、私は、大事な人を守りたかった。そして、その為ならその他の人を殺すだけだ。  なのに、なんで、こうなるんだろうな?  なのに、どうして、こんな事になるの?  俺は  私は  人生の復讐のため。  お姉ちゃんのため。  殺すために、行動していたはずなのに  殺すために、行動していたはずなのに ◇  俺は、ゆっくりと目を覚ます。五体満足。服もキチンと着ている。殺されてもいない。  私は、ゆっくりと扉を開ける。誰かいる。殺し合いには乗っている。そう、仮定する。  長谷川は、恐らく何もしていない。それがまた、不気味だった。  参加者は、恐らく何もしてこない。それがまた、不気味だった。  気味が悪くて、寒気が走った...
  • これはロリコンですか? いえ、立派な公務です
     俺の名前は、伊達坂浩二だ。『太陽にほえろ』っていう刑事ドラマに憧れて、警官になった。  まぁ、今考えれば、そのドラマの刑事はほとんど殉職するわけだが。  それからちょっとして、加寿子と運命的な出会いによって、結婚して、それから娘と息子が出来たわけだ。  ちょうど俺も昇進して、刑事になって万々歳。息子も娘も健やかに育って行った。  数年前、長谷川雫という異常犯罪者によって、娘が聞くに堪えない暴行を受けたあと殺された。  妻も、精神が病んで、死んだ。家族を二人も殺されたんだ、二人もな。  俺は復讐するためだけに、仕事人間になっていた。残された、息子のことも何も考えずにな。  息子である拳は荒れた。髪を染色し、いつも喧嘩ばかりして、少年課にお世話になっている。  俺は、何をしていたんだ?  殺されて、ようやく分かったんだ。馬鹿な父親だ。  腹にでっかい穴を開けられてようやく...
  • とある探偵の最終兵器
    バトル・ロワイアルには様々な人物が呼ばれている。普通の人間から異形なる者、ゾンビと呼ばれる者、不可思議な力を行使する者。 主催者であるベルンカステルが幾多のカケラの中から厳選した30名はまさに十人十色の殺し合いを演じるだろう。A-5の砂浜エリアでは、数分後に異能を持つ者の殺し合いが起こることになるのだが、その結末は誰にも分からない。 役者は二人。『探偵』と『魔装少女』にして『連続殺人鬼』の殺し合いだ。 ◆ 『探偵』とは、『怪盗』と対になり、常に怪盗を捕らえるという仕事だ。 帝都ヨコハマ。 日々財宝と金を目当てに暗躍する『怪盗』とそれを捕らえようと奮起する『探偵』のあまりに激しい戦いが日夜繰り広げられている。 『怪盗』のトップに輝くのは怪盗アルセーヌ率いる『怪盗帝国』。対してそれを何度も追い続けて時には撃退し時には逃げられの攻防を繰り返してきた有能な探偵グループがあった。...
  • 崖の上のきつねとおおかみ
    6話 崖の上のきつねとおおかみ 日宮高延は妖狐である。 その風貌は狐のカラーリングをした狼のようで、尻尾は二つあった。 「……まどか」 この殺し合いにはいない、自分の主人であり、最愛の女性の名前を呟く。 「……何で、殺し合いなんか……」 昨夜の記憶を手繰り寄せる。 いつものようにまどかと行為をした後、眠りについたはずだった。 なのに何故、首輪をはめられ殺し合いをさせられているのだろうか。 いくら考えても分からない、分かるのは――――殺し合いをしなければ死ぬと言う事。 「……俺は」 「……おーい、高延!」 「!」 自分を呼ぶ青年の声に振り向くと、見知った顔の魔狼が自分に向かって走ってきていた。 主人、まどかの友人、浅井きららのパートナー、浅井政喜だ。 そして高延の友人でもある。 「良かったぁ、最初に会ったの...
  • 三人目の死者
    「なんやここ? 都に、こんなゴッツイもん無かったで」 「いちいち面倒くせぇ反応すんじゃねぇよ」 「……いいことすると気分が悪いな……」 「何か言うたか?」 「いや、別に」 ◇  巴御前、香坂幹葦、チェ・ゲバラの三人は、酒を飲んでいる。  酒を探すため、学校中を探索した結果、「ここならあるんじゃね」と香坂が言い出したことが始まりだった。  職員室の机の中には生徒から没収したビールや、酒などが隠されていた。  少なくとも、酒は彼女に時代にあったが、ここまで強い酒ではない。  それを飲んだ彼女は、酔っ払い寝ている。  それを確認すると、香坂は、デイパックからデザートイーグルを取り出す。  香坂はチェ・ゲバラの完全に死角に入っている。  しかも、酒を飲んでおり、少し酔っ払っており、戦闘も有利に運べる。  二対一なら勝ち目は無いが、一対一ならまだ勝ち...
  • 嵐を呼ぶ筋肉旋風
    殺し合いーーーー『バトル・ロワイアル』。 ◆xzYb/YHTdlは、インターネット上でそのパロディ作品を連載している『書き手』という立ち位置の人物である。勿論、ある程度殺し合いについても知っている。 だが、まさか実際にそれが起こるとは思ってもいなかった。 「参ったな……」 支給されたのはレミントンM119。扱えない武器ではなかったが、◆xzにはやはり不安の方が大きかった。殺し合いに乗るということは罪悪感を覚えてしまうし、多少ゲームの理を知っている程度ではどうこうすることなどできない。 とその時。 「ふっふっ、畜生めスクワットの野郎!やり始めたら止まらねえ~!」 「うわ…」 馬鹿が居た。それもとびっきりの常識外れが。 赤い鉢巻に学ラン、大柄な体格はそれだけで彼の筋肉の屈強さを伝える。 やはり書き手の人たちに出会いたかったが、◆xzは『馬鹿』に話しか...
  • Eとの出会い/足りない箇所を埋め合うように
     暁美ほむらは暗闇の中で思考する。  永遠に続くループの世界。  『彼女』を救うための一ヶ月は決して念願叶うことなく、再び次の一ヶ月へと移行する。  その度に『彼女』が別の存在に変わっていく瞬間を見て、そして諦念と共に砂時計を回す。  それはある意味、終わりの無い拷問のようだった。  擦れ違う心。  届かない言葉。  もはや友達という関係すら築けず、冷えたままに過ぎていく時。  そんな幾度ものループの果てで、暁美ほむらはこの殺し合いに参戦させられた。  あの男は、願いを何でも叶えると言った。  どんなに荒唐無稽なものでも構わない、と。  それは酷く既視感を覚えるものであった。  そのような甘言に従った者の行く末を、幾通りもの結末を通して知っている。  だが、それでも良いと、暁美ほむらは正直に感じていた。  揺らがぬループに一石を投じられるのならば、道化にだってな...
  • ヤって殺られて
    4:ヤって殺られて 崖。断崖絶壁の崖がある。下は海だが浅瀬のようでごつごつとした岩が波間から幾つも見える。 落ちれば死は免れないだろう。そんな危険な場所の上で、身体を交えている獣人の青年と明るい茶色セミロングの少女がいた。 四つん這いになった全裸の少女の腰を掴み、白い毛皮の細身の虎獣人青年が舌と涎を垂らしながら腰を激しく打ち付ける。 少女は草を両手で掴みながら、目を閉じ喘ぎ声を発する。豊満な乳房が腰を打ち付けられる度、 淫らに揺れ動いていた。そして、白虎獣人が一際強く腰を押し付け、二人は昇天した。 「はぁ…はぁ…はぁ…ああ…気持ち良い~」 「ふぅ、ふぅ、ふぅ…こんなに出したのは、久し振りだ…」 全裸の少女、セレーナ・ライプニッツは汗ばんだ身体を雑草の上に横たえる。 白虎青年、伊達伸也も女座りになりいわゆる賢者タイムになっていた。 (…相手は消耗し...
  • 翼神のYELLOW
    9bk世界的な人気を誇るカードゲーム――――デュエルモンスターズ。 今やデュエルが強い者こそが人生の成功を手にできるといわれるまでの大人気を誇り、その中枢となる『海馬コーポレーション』により、デュエルモンスターズの学校が創設された。 デュエル・アカデミア。 オシリス・レッドからオベリスク・ブルーまでに格付けされ、日々デュエルの為の勉強をしていく。 三沢大地も、その生徒の一人であった。 クラスはラー・イエロー。オベリスク・ブルーには及ばないものの、それでもブルーの生徒に匹敵するだけの戦略を有する優秀なデュエリストだ。 そんな彼もまた、何の因果に導かれてか殺し合いの場に招かれる。 「デュエルで勝敗を決めるんじゃなく、本当の殺し合いってことか……。」 支給されたのはウィンチェスターライフル。西部劇などで多く使われる銃だが、勿論殺傷能力は十二分に備えている。 殺し合い...
  • 空ろの白と狂い咲きの黒、そして蹂躙の紅(前編)
    一人の益荒男があった。 その体は神の適性さえ併せ持ち、他者と比べて圧倒的な怪物。 彼は時空の彼方、とある戦乱に招かれる。 白い少女を主に認め、少女を守るために戦う。 最強の英霊として、少女に万能の願望器を与える為に、吼える。 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。 名家アインツベルンのホムンクルス―――『聖杯の器』。 彼女が望めば誰でも殺す。 彼女が望めば何でも壊す。 彼女が望めば幾らでも狂う。 彼女が望めば幾らでも死ぬ。 誇りなんてモノは必要ない。 『バーサーカー』は操り人形であることを受け入れた。 狂化しながらも白い少女を守ることだけは絶対に忘れずに。 はてさて。 『バーサーカー』ことヘラクレスは、主を放って宴に招かれる。 それが彼の逆鱗に触れたのはもはや言うまでもないだろう。 彼の僅かな思考回...
  • そう言えば名前投下していなかったねww
    小さな小さな脳みそを持つ頭が、それについていけていなかった。 『一体、何が起きているのか』と考えるのみで脳みそは答えを出そうとしていない。 今回なのも、幻影のなのかもしれない。そう、考えてしまいたいと思う自分が恐ろしい。 いつまでこのままなのだろうか? 変な首輪つけられて、手錠もつけられた。他の奴もそうだが、ほぼ寝ている。 恐らく知り合いもいるのだろうが、視界がぼやけてよく見えないし、顔までは確認できなかった。 普通なら、罵声とか、悲鳴とか、鳴き声とかあってもいいのに無いから、余計実感がわかない。 『っと、全員そろっているかな?』 小さな小部屋の前に大きく掛けられたスクリーンにあの青年の顔がどアップで映った。 不気味さと、シュールさで、思わず噴出しそうになったが、堪える。 こういう場合、ヒーローぶる奴は真っ先に死ぬ。見せしめとか言う存在には、絶対になりた...
  • 赤ずきんちゃんと壊れた偶像
    22話 赤ずきんちゃんと壊れた偶像 【前章:マイゾノサヤカ】 むかしむかしあるところに。 じゅうごにんのこうこうせいがいました。 そのじゅうごにんはよのなかから「きぼう」といわれていました。 しかしそんなじゅうごにんはいっぴきのわるいくまにであいました。 そしてかれらはおどろきのじじつをきいたのです。 ころしあいがくえんせいかつです。 きぼうといわれても、そのじゅうごにんはこうこうせいです。 みんなあせりました、おどろきました。 そんななか、ひとりのおんなのこがいました。 かのじょのなまえは「まいぞのさやか」といいます。 「ちょうこうこうきゅうのあいどる」というなまえをもっています。 これはそのかのじょのものがたりです。 【前章:アカイリンゴ】 むかしむかしあるところに。 おとぎぎんこうというものがありました。 せ...
  • 甘美なるネクロマンス
    36話:甘美なるネクロマンス デグチャレフ・ペクホトノイ28、旧ソ連製の軽機関銃。 日宮まどかのもう一つの支給品だが、彼女には重過ぎて扱えない。 故に、まどかはヘルムートに支給された回転式拳銃・スーパーレッドホークアラスカンと、 予備弾である.44マグナム弾と交換して貰った。 「ん…ふぅ…」 「あん…」 黒と赤の竜は、銀髪の全裸の女性の乳房を舐め回し、右手で自分のいきり立つ分身を握り、 激しく上下に手を動かす。 その瞳はすっかり蕩け切っており、快感に支配されている事が窺えた。 計画通りだとまどかは心の中で思う。 (ここまで私に入れ込ませれば…大丈夫でしょ? ただ、ずっとこんな事しててもアレなんだけど。 お腹パンパンだし、身体中ヘルムートの涎と精○まみれだし…) 自身に支給された禁止薬物入りのイチゴミルクを飲ませた結果、 ヘルムート...
  • 祈りから始まって、呪いで終わる
    木之本桜。友枝小学校六年生。 ついこの間、クロウカードをぜんぶさくらカードに変えて『世界で一番強い魔法使い』になったけれど、普段は朝寝坊もするし算数が苦手。 そんな普通の小学生だ。 「殺し合いなんて、できるはずないよ……」 支給されたディパックを抱え込んで、さくらは呟いた。 そう、こんな酷いゲームなんてできるはずがない。 最後の一人になるまで、誰かの命を奪うなことを、していいはずがない。 でも、あの男の人は反抗すれば死んでしまうと言っていた。 なら、私はどうしたらいいんだろう。何ができるんだろう。 うずくまり、頭の中の嵐を懸命に鎮める。 どうしたらいい? どうしたらいい? 今までも、どうしたらいいか分からなくなったことはあった。 そういう時はどうしてきたんだっけ? ――泣くな。泣いても何にもならない。 「あ……」 そうだ。 こんな時、いつも『あ...
  • an avenging battle
    八神美保が死んだ。 世界に裏切られ続けて、運命に翻弄された女がここに、散った。 残された殺し屋が下手人・葵崎蜜柑を討伐すべく動き始めたのは、第一の放送が鳴り響いた直後だ。 すぐに殺しに向かう程、彼は冷静さを欠いているわけではない。 むしろこの部屋を出るまでは相手からの攻撃が来ない――そう考えると、葵崎が攻撃してくることのないこの僅かな時間を活かすことで、奴を殺すチャンスをより確実なものに出来るからだ。 彼はたった数分の時間ながらも自らの見た『事実』を分析し、精一杯の『考察』をした。 当然答えなどそんなにすぐに割り出せるものではなかったが、一つだけ再確認できたことがある。 それは、至極単純――『八神美保の戦法を自分は絶対に使えない』ということだ。 殺し屋稼業を随分長いことやってきていれば、自然と強さが極まっていく。 故に彼は今、加減したとしても片腕を骨折している...
  • 日常不変
    第三章 日常不変(にちじょうふへん)  □ 生がくれば死が訪れる。 死がくれば生は終わる。 それを司る人のお話。  ◇ ちーす。俺今から衝撃発言しまーす。 俺、死神なんだよね。 あとで勝手に見といてよ。背中にちっちゃい羽があるから。 うんというわけで俺の前置き終わり。 そーゆーのは一年野郎どもに任せりゃいいんだよ。 はい。では本編開始するよ~。  ◇ 「おーい。いい加減起きねぇと叩くぞ」 「むにゃむにゃ…。あと五分……」 はぁ。 つーわけで、こいつの名前は設楽 透 (したら とおる) というわけで俺はこいつのことをスケルトンと呼んでいる。 本人は大喜びしているぞ。 「――ってんなわけねぇだろ!!」 「おお。起きたか。はよ準備しやがれ、蹴るぞ」 「なんであんたは...
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