非リレー型バトルロワイアル @ ウィキ内検索 / 「生まれ持った不平等」で検索した結果

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  • 生まれ持った不平等
    7:生まれ持った不平等 森の中に佇む大昔の工場の跡。 伽藍堂となったかつての生産ラインの場所で、目の下に隈があるソバカス顔の 青年下村正人と、美しい銀色の毛皮を持つ雌の人狼アルシオーネは互いの支給品を確認していた。 「俺…面白いのが出てきた」 「え? 何?」 そう言って正人はデイパックから出てきた自分の支給品をアルシオーネに見せる。 「完全自殺マニュアル」と書かれた本だった。 それともう一つ、ロープが入っていた。 「これは『死ね』って事っすか」 「…気にしない方が良いよ」 「…アルちゃんは何が支給されたの?」 「私は……」 アルシオーネに支給された物は回転式拳銃コルトM1917と予備弾。 正人が羨望の眼差しを向ける。 「良いなー」 「あげないよ」 「ふんっ! 欲しくなんか無いんだからね!」 「キモッ」 「……。まああ...
  • 重過ぎる委託
    ...ワ第一回放送 生まれ持った不平等 下村正人 A boon or bone 生まれ持った不平等 アルシオーネ A boon or bone 咲かせてみせよう阿修羅華 赤川隆顕 死亡
  • いつだって気付いた時には遅い
    ...影の爪牙 時系列順 生まれ持った不平等 紫影の爪牙 投下順 生まれ持った不平等 ゲーム開始 片山長晟 慟哭と去りぬ ゲーム開始 宮崎嘉乃 死亡
  • 咲かせてみせよう阿修羅華
    ...味はある 生まれ持った不平等 時系列順 死こそ最上の快楽 生まれ持った不平等 投下順 死こそ最上の快楽 ゲーム開始 倉持房 人の進化なんて大して信じるだけ無駄に思う ゲーム開始 赤川隆顕 重過ぎる委託
  • EX俺オリロワ本編SS目次・投下順
    ...、宮崎嘉乃 007 生まれ持った不平等 下村正人、アルシオーネ 008 咲かせてみせよう阿修羅華 倉持房、赤川隆顕 009 死こそ最上の快楽 阿部友美、アインリア 010 借りた金返せない→人生\(^o^)/オワタ 上田俊孝、クラウス 011 希望を持ち続けるのって難しい 犬神彰浩、古賀憲昭 012 意識の果てへ ヴァレリア、リューグ 013 Road to death クルーゲ、藤島正子 014 馬突き 薄井秀光、竹中敏勝、ユージーン 015 Love Like Woe エリシャ、小野美結子 016 「そんなつもりじゃなかった」 市原誼、鳥居優紀子 017 造花の花束、毒の花束 辻つかさ、神尾美晴 018 きたないおじさんとようじょ、そしてねこ 前崎茂樹、広橋晴那、フレイト 019 幸せな夢を ローレライ、金砂郷正則 020 この世界に自重と言う言葉は一応存在するが カイテル、百瀬...
  • EX俺オリロワ本編SS目次・時系列順
    ...、宮崎嘉乃 007 生まれ持った不平等 下村正人、アルシオーネ 008 咲かせてみせよう阿修羅華 倉持房、赤川隆顕 009 死こそ最上の快楽 阿部友美、アインリア 010 借りた金返せない→人生\(^o^)/オワタ 上田俊孝、クラウス 011 希望を持ち続けるのって難しい 犬神彰浩、古賀憲昭 012 意識の果てへ ヴァレリア、リューグ 013 Road to death クルーゲ、藤島正子 014 馬突き 薄井秀光、竹中敏勝、ユージーン 015 Love Like Woe エリシャ、小野美結子 016 「そんなつもりじゃなかった」 市原誼、鳥居優紀子 017 造花の花束、毒の花束 辻つかさ、神尾美晴 018 きたないおじさんとようじょ、そしてねこ 前崎茂樹、広橋晴那、フレイト 019 幸せな夢を ローレライ、金砂郷正則 020 この世界に自重と言う言葉は一応存在するが カイテル、百瀬...
  • 狂人が生まれた日
     《壱》 「アンタは笑い方をどうにかすれば、靴磨きとして一流なんだけどね」  一人の赤毛の少女は、座り込む金髪の少年にそう言う。  少年は、金髪で釣り目で目立つ容姿をしていた。対する少女は、赤毛に美麗な容姿で目立つ容姿をしている。  1887年のロンドン、貧民街のある地域ホワイトチャペル。親に捨てられ、名前はない一人の少年と名前はない一人の少女はそこで生まれた。  イギリスは、他国に先駆けて産業革命を達成した。そして、産業革命により、科学と産業が飛躍的に発展した。  しかし、産業革命で、産業が発達したとは言え、労働者の子供では無い子供に雇い手がある訳が無い。靴磨きで生計を立てるしか、生きていけない状況。  この地区は、ホワイトチャペル(白い礼拝堂)という美しい響きを持つ名前とは、裏原にあらゆる貧困と悪徳と犯罪が蔓延るような所。  そして、巷ではアヘンや猟奇殺人、...
  • 寺生まれ^2
    「あれ、Tさん、あそこに誰かいますよ」 街灯に照らされて、民家のブロック塀を背にぐったりしている男を見つける。 Tさんが素早く駆け寄って脈を取る。……死んではいないようだ。 とりあえず、安心する……が、それはすぐに消え去ってしまった。 「……これは一体、どう言う事なんだ」 「どうかしましたか?」 「何で、何で……俺が、倒れてるんだ」 一瞬、Tさんが何を言っているのか理解出来なかった。 自分が倒れてる?そんな馬鹿なことがある訳ない。 半信半疑で、Tさんの元へ駆け寄る。 ……結局、それは疑念を確信に変えることにしかならなかった。 確かに、Tさんが、Tさんを抱えている。 どう見ても、倒れているのもTさんで、それを抱きかかえているのもTさんだ。 「うう……」 倒れていた方のTさんが、ゆっくりと目を覚ます。 「……何?」 やは...
  • ペテン師は含み笑う
    「ーーーはぁ。どうしようかしら」 狐獣人の少女、長谷川遙はそう呟いた。 殺し合いに乗るのもいいかもしれないし、乗らずに刃向かって漫画的・アニメ的な『結束による勝利』を勝ち取ってみるのも楽しいかもしれない。 遙には、どちらでも良かった。ただ、そこら辺の誰とも知れない馬の骨に殺されて犬死にするのは御免だ。つまり、生き残っていられれば後はどうでもいい。 支給品は特殊警棒。触れると相手を気絶させるレベルの電流が流れて相手を昏倒させることができるらしい。しかし、これでは銃や爆弾に対処することはできないだろう。 後者はともかくとして、やはり銃や爆弾などの兵器が欲しかった。 「死体からでも奪い取ろうかしら」 まともな思考ではないが、それが一番確実な選択であることは確かであった。 こんな狂ったゲームに乗る奴は必ず存在する。今ごろにはもう何人かは死亡している可能性が高い。と...
  • 怪物
     発電所はごうごうと動いている。中で働いている物は誰もいない。強いて言うなら機械であった。  この殺し合いの場でも電気は供給されていた。だから電灯も付くし電子レンジで爆弾だって作れる。  全自動で動く発電所であるから誰も監視はしていない。監視カメラはあるがただそれだけだ。警備会社も何もない。  それは人気のない海岸にあるため化け物のようにも見える。巨大な鉄の化け物だ。  もちろんそれは本物の化け物ではない。代わりに本物は発電所の前にいる。  全身鋼鉄の男。鉄男だ。  彼の本名はアンソニー。彼の殺し合いでの目的は前と一切変わらない、ヤツを殺す、というものだった。  ヤツは自分の息子を殺した。自動車で躊躇なく臆面もなく殺した。妻でさえも人質にしている。  だがここには妻のゆり子はいない。殺せる。この手で必ず、ヤツを殺す。  「鉄男計画」で人間凶器と化し...
  • ライフル持った狂牛娘
    33話:ライフル持った狂牛娘 湯気立ち込める女湯。 今は客の姿は無いがその代わり、すすり泣く少女の声が響いていた。 「ごめん…本当にごめん…」 「うう…酷い、酷過ぎる…セルゲイがそんな人…いや狼だったなんて…うう」 土下座する妖狼の傍で、足の付け根の辺りを赤と白の液体で汚した、青髪の少女が泣いていた。 少女――平沢まりなはこの健康センターを探索途中、女湯に入りたくなったのだが、 少女の裸を見て欲情してしまった同行者の妖狼、セルゲイ・ルシコフに襲われ純潔を失ってしまった。 セルゲイの事を多少なりとも信頼していたまりなにとって悲しむべき裏切り行為であった。 セルゲイ自身も自分の欲求を抑えきれなかった事を陳謝するが失われた純潔は永遠に戻らない。 「……もういいよ。いつかは失う物だったもんね…でも、好きな人に奪われたかったよ…」 「う……」 「…あ...
  • それぞれの秘め事
    黙り込む繁華街。騒々しいはネオンの輝きのみ。 そこに、新たに光が生まれる。 光はやや大きく、尖った頭部と滑らかなラインを型どり、やがて消失してしまう。 それに取り残されたのは頭上で煌めく冠とは不釣り合いな白いペンギン。 彼こそが魔界で名を馳せる、ベルゼブブ931世・ベルゼブブ優一である。 「はぁ~~、面倒なことになった」 上げた第一声は誰に届くわけでもなく、空虚に溶けていった。 ベルゼブブはこの命を掛けたババ抜きゲームにおいて、自身がどのようなスタンスをとるか迷っていた。 別に、誰かを殺すことに抵抗があるわけではない。人を不幸にしてこその悪魔なのだから。 ただ主催者の言うことに素直に従うのも塵。かと言って、こんなところでのたれ死ぬのも御免だ。 ベルゼブブがこの姿で召喚されているということは、相手は相当の手練れ。そうでなくてもこのうざったい首輪がある限り...
  • こんなもののために生まれたんじゃない
    ボルガ博士、お許しください! ◇ 深夜の山下公園。そこで白衣の老人、ボルガ博士は怒りを燃やしていた。 怒りを向ける相手は自分を殺し合いに呼んだロン毛――ではなくとある少年と宇宙人である。 ここに来る前ボルガ博士はとある宇宙人改めジュラル星人の手で人間爆弾へと改造された。 彼らの目的は各国の科学者が集うレセプションの場でボルガ博士を爆発させることであり、後一歩の所で目的は達成され 筈だった。 しかしその直前博士はチャージマン研によりレセプション会場から連れ出され、ジュラルの宇宙船へ排出、その衝撃で爆死という最期を迎えた。 と、こう書けば研の取った行動は仕方が無いもののように見えるが、真実は少し違う。 「許さんぞチャージマン研…。貴様がワシを見殺しにしたことはな…!」 博士が人間に化けたジュラル星人に連れ去られる瞬間を研は目撃...
  • 寺生まれって…
    「破ぁ…いったい何が起こってるんだ」 ホームセンター内をうろうろしながら不満を漏らすTさん。 後輩と一緒に飲んだ帰りに、後輩と別れた直後に、記憶が途絶えて…。 気が付いたら、こんなところに呼ばれていた。 「しかし…人の命を弄んでしかもそれを「実験」とぬかすなんて…許せないな」 とはいえ、今、どこにあいつらがいるか分からない状態では、あいつを倒すことなんてできない。 それに、自分の首に付いている首輪。 こいつをどうにかする必要がありそうだ。 (おそらく…この首輪と、あのマネキンにつけられていた物は同じだ…って、それはあいつ自身が言っていたな) しかし、これが同じ物だとすれば…。 ヘタにいじったりすれば、あのマネキンのように首が吹き飛ぶのだろう。 (…自分には解除出来そうにないな…) 生憎、自分には機械の知識はない。 一応、周...
  • 悪意から生まれし者
    0 50 俺はビスケット(プレーン) この島の最・・・東西?西東?・・・左上に向かっている 俺が何故走っているのかというと少し前にまでに遡る・・・ 皆が最初の大広間であのガレッドなんとかが舞台が島だっていった時に後ろから声を掛けられた 声をかけたのはポップコーンだった 「おい、何だよ」 「ポテトチップが徒党組もうって」 「!!マジか!!」 「声でけえよ」 「すまん、で他に誰が居るんだ?」 「俺とお前のチョコチップとフルーツタルトと甘食だ」 「甘食?何だそりゃ?」 「甘食(あましょく)は、焼き菓子の一種。直径5-6cmの平たい円錐形をしている。 スポンジケーキと菓子パンの中間のような存在と言える。個人経営のパン屋のほか、 大手製パンメーカーでも3~5個程度の単位で袋詰めした製品を販売している。 フリー百科事典『ウィキ...
  • 白魔嬢
     かつん。  かつん、かつん――静謐の中に、軍靴の音が響いていた。  規則的に響くその音声は心を安らがせる子守唄の音色宛らに美麗であったが、この場所が如何なるものかを鑑みれば血と硝煙の芳香が否応なしに染み付いた装束は余りに不似合い、不釣り合いだと言うより他ない。  此処は教会だ。神の名と救済を盾に凡百の民と異教徒を虐殺し尽くしてきた世界最大規模の巨大暴力装置――基督の教えを説き礼を排する聖域である。  掲げられた十字架はきらびやかな黄金を湛え、ステンドグラスの向こう側より降り注ぐ陽光は穏やかな初夏の安らぎに満ちていた。端的に言って平穏。争いを感じさせるのは、それこそ一人の存在以外にはなかったろう。  この少女は雪のように白かった。  髪も、肌も。色素が真実抜け落ちて、漂白されているように見える。  けれどその双眼は血染花を連想させる朱色だ。怪談奇談に語り継がれる百鬼化外魑魅魍...
  • 約束のパラダイム
    おいおい。 おいおいおいおいおいおいおいおい。 ――――――これは、どういうことだ? 黒のライダースーツに身を包み、黄色のヘルメットを被る『彼女』。 彼女―――セルティ・ストゥルルソンは、困惑していた。 この事態が理解できない。どういう目的で何の意味があるのかも、セルティ・ストゥルルソンには残念ながら微塵も理解できなかった。いや、少し違うか。 正確には、理解したくなかった。 理解してしまったら、自分の中の何かが終わってしまう気がして。 彼女は声を出さずに、ただ雰囲気だけで嫌悪を示す。 今までにだって、酷い目や現実離れした目に遭ってきた。 池袋と云う小さな街で起こる三つ巴の抗争。 無色の『ダラーズ』。 黄色の『黄巾賊』。 赤色の『罪歌』。 まだ年端もいかぬ少年少女を中心とした戦いが、理解できなかった。 ...
  • 疫病神
    聳え立つ一本の大木に、その少年は凭れ掛かっていた。 遠目からでも分かるだろう最大の特徴は、まずその逆立ったウニのようなツンツン頭だろう。 精悍な顔立ちに白い学生服を着た今時の学生、しかしその姿には明らかな異常がある。 精々高校生くらいだろう外見の中で、その両目だけが爛々と――邪悪の光を纏っているのだ。 形容するならそれは絶望。 ありとあらゆる絶望に晒されでもしない限り、何をどうやったらこの歳でこんな瞳になるのか。 だが、彼の人生は他人の想像を遥かに超えて『不幸』すぎた。 神様に嫌われているとしか思えないような、そんな人生を過ごす内――彼は変わった。 『疫病神』の渾名に相応しい存在として、不幸を振り撒く悪人となってしまった。 ようやく掴み取れるかと思った希望は結局彼自身の手でぶち壊し、自らの鏡写しのような超能力者との最終決戦さえ、直前で彼の不幸が微笑み、こうして殺し合いに参...
  • 奇跡なんて、あるわけない
    酸素を肺に取り入れては吐き出す。 荒く呼吸をする度に、喉が焼けるように痛い。 小刻みに上下する強張った肩。押さえた脇腹に滲む血液。 疲れか恐怖か、震えを止めない両足は、上体を支える事を放棄してその場に崩れ落ちる。 銃を握り締める手に力を込め神経を張りつめた侭、中学校の東棟三階、教室の扉の隙間から廊下を覗き見た。 (…来ていない、わね) 後方の無事を確認して、仲村ゆりはドアを閉めた。一時的に撒けたからといって当然安堵することは出来ない。 “奴”から逃げ切るなんて、怪我を負った今では完全に不可能だろう。 だから、束の間の休息。抉られた脇腹の再生を待つ。ただの時間稼ぎ。 いや、そもそもこの傷が回復したとして、ゆりがあの化け物から逃げる事が出来るのか? 確率は、最低だろう。 (だとすると、どうする?立ち向かう?いいえ、奴はかなでちゃんや影以上の力を持っ...
  • 寺生まれはスゴいけれど
    「やれやれ…大変な事になってしまったな」 山頂のおみやげ屋内の軽食店で溜息を付くTさん。 大概のことは、「破ぁ!」で解決してきたが…。今回は、そう簡単にはいかなそうだ。 (これほど手強いと感じたのは…八尺様以来だな。) おもむろにデイパックを机の上に置く。 さっき確認したが、中にはあの男が言っていた物と、棒のようなものと普通のガムが入っていた。 附属していた説明書によると…。 『特殊警棒:伸び縮みさせる事ができ、持ち運びに便利。』 「…こんな物騒な物、あまり使いたくはない」 とは言え、ここは殺し合いの場。 丸腰では、Tさんと言えど流石に危ない。 (ここは1つ冷静になって、殺し合いに反対する人を集めよう) ガムを口に放り込み、おみやげ屋を後にした。 【一日目/深夜/A-7:山頂】 【Tさん@Tさんシリーズ】 [状態...
  • ハッスルロリババア藤島正子
    7:ハッスルロリババア藤島正子 藤島正子は御年95歳になる老婆である。 だが、その外見は、豊満な乳房、瑞々しい肌、美しい緑色の長髪を持った、 スタイル抜群の美少女。一体なぜか。 「まさか、本当に少女に戻れるなんてねぇ」 彼女はとある実験に志願し現在の身体を手に入れた。 その実験とは、他人の身体に自分の脳を移し替え、新たな肉体を得る手術。 そしてその手術は見事成功し、正子は若い頃そうしたように、毎日のように淫行に耽っていた。 「なのに、殺し合いだなんて…折角生まれ変わったのに、死ぬのは嫌…」 場所はエリアF-3平野部、草原地帯の茂み。 何も着ていない生まれたての姿の正子はデイパックを開けて支給品を確認する。 出てきた物は旧式の自動拳銃南部十四年式と、予備のマガジン3個。 もう一つは白いブラジル水着、しかも透けるタイプだった。 「着...
  • 魔王再臨
    その人物は、あまりにも異質で場違いな存在だった。 時代を明らかに錯誤している無骨な兜と鎧、結えた頭髪もまた現代人のそれとは明らかに違う。 特徴だけで判断するならば、さながら血迷った初老の男―――だが、その獰猛な光を持った相貌と、何よりも全身からひしひしと放たれる威圧にも似たオーラが、彼が只者ではないと示していた。 「痴れ者が……この信長を駒とするか、小童」 声こそ荒げはしないが、その口調には明確な怒気がこもっていた。 殺し合いなどという俗物の遊戯に自らを巻き込み駒とした主催者達へのものと、自らを裏切った逆賊の家臣、明智光秀への激しい憎悪が、彼を満たしている。 普段の男を知る者であっても、これだけぶち切れた男を見れば戦慄を禁じ得ないだろう。 とても人の身で生まれ落ちた人間とは思えぬ程の魔性を宿す両の眼、同じく気迫や経験などといったものでは証明できな...
  • ヒトのカタチをしたケモノ
    6話 ヒトのカタチをしたケモノ 「……殺し合いなんて、馬鹿げてる」 ゲーム開始数分で彼はこう呟いた。 少年、山面天は9歳の齢にして超越した能力。俗に云う『超能力』の持ち主である。 そしてこの少年は、人が知り得ぬ辺境地で産まれ、そしてそこで生きてきた。 山面少年の生まれたそこは、殺し合いの聖地であった。 日本のどこか、どこかと言われても、そこだと言えないほどに誰も知らない辺境の地で生まれたこの少年は、生を受けて1時間にも満たぬうちに殺されかけた。 その理由は単純明快である。彼の生まれたその地が、人が一日に何回も何回も、当たり前のように同じ人間を殺しているからだ。 その地は、一般の人間が俗に言うスラム街という所である。が、赤子も子供も大人も――いつ命を落とすか分からない。そんな過酷な地であった。 少年は、そんな所で生まれ、そして生まれながらに人...
  • OP
    皆さんは明晰夢というものを見たことがあるでしょうか?  『ああ、今自分は夢の中にいるんだなあ』って認識出来る夢のことです   僕は有ります というか……今見てるんですよね 明晰夢       何というか わかるんですよ 今僕は夢の中に居るって     だって そうでしょ? 周りを見てくださいよ?        白い饅頭のようなメタボ男   エイリアン                             全身がガラスの様な物で出来た男            まるで漫画に出てきそうな筋骨隆々の男   いくつもの手足に頭を持った化け物のようにグロテスクな男    それに悪魔のような男        まるでB級映画のモンスター達が一斉に介した様じゃないですか!     言っておきますが 僕は 一...
  • 絶望の末の行動はやはり絶望そのもの
    24話:絶望の末の行動はやはり絶望そのもの 「う…うぇ…え」 「……」 健康センター二階のトイレで、少女、平沢まりな(ひらさわ-)と、 青みがかった銀色と白の毛皮を持った巨躯の狼、セルゲイ・アナトーリエヴィチ・ルシコフは、 個室内で自殺したと思われる女性の死体を発見していた。 胸元に穴が空き、床に拳銃が転がっている。 「…こ、こんな…こんなのって…さっきまで…この人、生きてたんだよね…?」 「さっきの銃声が聞こえる、までは、ね…多分」 二人で健康センター内を探索していた時、突然銃声が響いた。 外からなどでは無くセンターの中からだった。 セルゲイが血の臭いを嗅ぎ取り、そしてそれを辿って行った結果、死体を発見した。 「…これは」 凄惨な死体に耐え切れず嘔吐するまりなに代わり、 セルゲイが女性の死体の傍に置かれたメモ帳を発見し近付...
  • 足軽の如く
    34話 足軽の如く 紅白の鎧姿の男とジャージに烏帽子姿の男を追っていた 勤武尚晶だったが、市街地に入った所でその二人を見失ってしまった。 「見失ったか……まあいい」 そこまであの二人に固執する事も無いと諦めを付け、 尚晶は手近な建物で休息を取る事にした。 その建物は元々は雑居ビルだったのだろうが、使われなくなって久しいらしく、 廃墟のようになり今では物置のように使われているようだった。 古びたソファーが置かれていたので尚晶はそれに座った。 ふと、適当な壁を見ると、赤いスプレーか何かで落書きがされているのに気付く。 どうやら、大きな犬――狼かもしれない――が、四つん這いになった女を犯している絵のようだ。 「……」 自分もああやって生まれたのだろうか、と尚晶は思う。 尚晶は孤児院で育った。両親は全く以て不明。孤児院の前に赤子...
  • どんな状況でも自分を高潔に保て
    20話 どんな状況でも自分を高潔に保て まだ少女とも取れる背丈と顔立ちの女性、戸高綾瀬。 医師も、看護師も、入院患者も、外来患者も、誰一人としていない夜の病院。 その院長室にて、綾瀬はゲームをスタートした。 デイパックを開け、自分の支給品を確認する。 「ナイフか…」 出てきた物は大きな鋭い刃を持ったボウイナイフだった。 鞘ごとスカートに差し込み、次に綾瀬は名簿を確認する。 自身を含め47人の参加者の氏名が記載された名簿である。 書かれた名前を一つずつ目で追っていき、知っている名前がない事を確認すると、 安堵と淋しさが混じったような表情を浮かべ、名簿を閉じてデイパックにしまった。 「はぁ、殺し合いかぁ。やんなっちゃうなぁ」 応接用ソファーに腰掛け、綾瀬が愚痴をこぼす。 昨日の夜、彼女は寝酒をあおった後いつものように自分の部屋で就寝したは...
  • だからわたしにあいをちょうだい
    チトセ・ダンは王宮に勤めるメイドである。 豊かな自然や強力な軍事力を誇る国、ルキフェシル王国。その王宮にて、主に掃除・洗濯を任されているメイドの一人。それがチトセだった。 チトセはルキフェシル王国出身ではなく、ルキフェシルと友好関係にある小さな島国・サイ国の生まれだ。 チトセはなぜ海を渡ってまでメイドをしているのか? 答えは一言。 シャオリン・ユウと共にありたいからだ。 シャオリン・ユウ。サイ国出身の女性で、現在はルキフェシル王国王国軍一番隊副隊長。チトセは彼女を愛していた。 叶うことならシャオリンと同じように自分も軍に入りたかった。しかし、チトセにはシャオリンのように戦う技術が無い。だから彼女はメイドとして働くことを決めたのだ。 シャオリンと対等の立場でなくても良い。シャオリンに傅いても良いから、シャオリンの傍にいたかったのだ――――。 「シャオリ...
  • 詳しくはYhoo!翻訳で
    「ったく‥‥何でこうなるかな‥‥。」 夜。月の光が、僕を照らす。 また面倒なことに巻き込まれてしまった。 しかも、あの馬鹿馬鹿しい戦いが幻影だったなんて、本当に馬鹿馬鹿しい限りだ。 要するに、今まで生きていた三日間ほどは価値の無いものだった。 しかも今度は、首輪付きか。何で首輪なんだっての。 僕が、今居るのは、工場地帯と呼ばれるエリア。 工場地帯と、地図に書いてあるが、正式に言えば廃工場というほうが正しいだろう。 正しい、正しくない‥‥そんなことは関係ない。 結局殺し合い。そんな物に正しいも正しくないも無い。 「動イタラ斬ルデ。」 早速のニアミスだ。 参加者とニアミスしてしまった。 そう、思いながら、ゆっくりと振り返り、参加者の顔を確認した。 ってか、え!? あの‥‥いろいろと突っ込みどころがあります。 黒人であるところ...
  • 怨念
    第二話「怨念」 「殺し合い………………?」 私は、園崎魅音。田舎の村、雛見沢の分校に通っている。 一応、クラスでは委員長だけど、ゲームとかは大好き!! だけど、私が望んでたのは……こんなゲームなんかじゃない。もっと楽しい、笑顔になれるゲーム。 こうなったら、私がこの殺し合いを…………潰 す し か な い 。 支給品と書いてあったバッグには、一本のゴルフクラブと、ライター、絆創膏が入っていた。 他にも、水や包帯なんかも入っていて、かなり親切なもの。 鷹野さん。 変わった人だとは思っていたけど、まさかあんなことをするなんて。 でも、私は誰も殺したりしない。 鷹野さんを倒したら、警察にでも通報しよう。それですべて終わ………… ズル          ズル        ズル 何かが這うような音。凄く不気味で、気持ち悪い。 ...
  • 破滅さえ呑み込む絶望
    秋山澪は、もはや壊れきっていた。 どの程度かといえば、例えるなら自動射撃装置というものを知っているだろうか。 目の前を通った標的を殺害もしくは破壊するまで一切の操作なしで射撃を続ける兵器。もっとも、FPSゲームなどで見たという人がほとんどだろうが。 今の彼女に見境はない。手を取り合おうと求めてこようが、ただ通りかかっただけだろうが、自動的に引き金を引く。 ーーーきっと、今の澪は親友の田井中律でさえも届かないほどの深い闇にいる。 話は変わるが、心の弱った者につけ込む怪物を知っているだろうか。 人はそれを『魔女』と呼ぶ。 それは魔女を狩る者たちの絶望から生まれる異形の存在であり、魔女を狩る者たちがこの殺し合いにも存在する 以下の事実から導かれる解は一つ。 『魔女』はこの殺し合いに存在し、絶望した者を狙っているーーーーー。 人魚姫の魔女、オクタヴィア。...
  • それは希望か、絶望か
    『第127号文書・『大罪の器』に関する考察』 我々が長きに渡って続けてきた超能力者量産計画に終止符を打つ時が来るのは近い。 超能力を越えた非科学の領域に到達した試験体・『辻結花』の確保に我らの同志・辻源造研究員が成功した。その後様々な実験を続けていく内、驚くべきことが次々明らかになっていく。 辻結花は『大罪の悪魔』を全て宿すことのできる生まれながらの素質を持ったまさしく『怪物』だ。その性質として、超能力開発に対する拒絶反応、毒薬投与に対する異様な耐性などが挙げられる。 本人の精神は度重なる苦痛により擦り切れているが、自害することさえできない拘束を掛けているため心配は無用だ。 世界の夜明けは近い。故に、あの方が英雄となる日もまた近い。 『第17号緊急報告』 辻結花の力を侮っていたようだ。拘束ごと第14研究区画を吹き飛ばされた。 更に異常気象が始まり、件の区画...
  • やがて来る悲劇を
    c-4エリアの遊園地。お化け屋敷に身を潜める少女がいた。 「どうなってるんだよ……ちくしょう…」 桜高軽音部部長ーーー田井中律。 部活「放課後ティータイム」の部長ではあるが、彼女も齢18の少女だ。 いきなり殺し合いなどという非日常に放り込まれた事実をありのままに受け止めるほど強靱な精神力は持ち合わせていない。 しかし、一人だけ絶対に守ってやりたい少女が居る。 しっかりしていて、優等生で、歌も上手くて、見た目もかなり可愛い。 なのにいつも恥ずかしがって、恐がりな、律の親友。 「澪…………。」 ◆ 主催者の荒耶宗蓮は、一つの殺し合いにおける『平等案』を考案していた。 とある世界線にて、人々の呪いや恨みを糧に生まれ出る偉業の怪物がいた。 そこで、ある種族は怪物に対抗するという名目で、本来はエネルギーの回収のために、少女たちに力を与えた。 ー...
  • 敗者復活、心機一転
    48話「敗者復活、心機一転」 路地裏で、右足を引きずりながら歩く一人の少女がいた。 艶やかな桃色の髪を持ったその少女――エイミス・フロリッヒャーは、 首にはめられた首輪、そして背負ったデイパック、そして手に持った鞘入りの長剣以外は何も持っていないし身に着けていない。 一言で言うなら「生まれたての姿」だった。 勿論、彼女とて好きでこの姿でいる訳では無い。その証拠にエイミスは、泣いていた。 「うっ……うっ……」 この殺し合いにおいて殺し合いに乗る事を決意したにも関わらず、 今まで二回程他参加者と遭遇していながら一人も殺せていない上、二人目の参加者に気絶させられた上、 身ぐるみ剥がされ路地裏のゴミ捨て場に飽きた人形のように捨てられた。 しかもその剥がされた身ぐるみ――自身のお気に入りであったビキニ鎧とマント、靴は、ズタズタに切り裂かれてしまっていた。 更に...
  • 超高校級の絶望(マイナス)
    今この場に、シスターなるものはいない。 教祖に似た種族もいない。 天使も、神も、いなかった。 屋根の十字架は空を指し、 屋外からの光を受け取れない暗きスタンドグラスは蛍光灯の光を反射するだけ。 数多に並んだベンチには人はいない。 ただし、教会の一番奥に座した者はいた。 本来ならば、神々がその場に降り、人々に恵みの救済を施す。 人が救われる場。 人が縋りつく場。 人が堕ちてく場。 平等に、恵みを与える場。 まぁ、この男には無縁な話だが。 『そう、君の名前はキュゥべえっていうのか』 左手に螺子では無くバットを持った学ラン男はそういった。 その肩には、白い生物。 白い妖精。キュゥべえの姿が在った。 「うん、よろしくね」 その顔は笑顔に満ち溢れていた。  +- ...
  • 何しに来たんだお前は
    「…雨、か…」 いきなり降り出した雨に、驚くでもなく呟く。 既にずぶ濡れなので、今更少々濡れる事なんて気にならない。 むしろ、冷たい雨が気持ちよく感じる程だ。 「雨足、結構強いなあ…」 最初はパラパラと降っていた雨も、次第に強さを増して行く。 それでも、別に気にならない。 今は、そんなことを気にしている場合でもない。 (誰かいないかなあ…一人じゃ、出来る事は少ないし) 黙々と、雨の降る中を歩いて行く。 この状況を打開出来る方法はまだない。 自分の進む先に、それがあるかどうかもわからない。 だが、今は。 ただ進むしかない。 止まっていては何も始まらない。 (…あ、人だ) 誰かが、同じく雨の中を濡れながら歩いて来ている。 しかも、その相手は誰かを背負っているようだ。 もしかして、負傷しているのかもしれない。 ...
  • 紅く染まれ――愛/哀の傷跡
    森。 木々が生い茂り、草木が地面にコーティングされているかのように一面に広がっている。 小鳥のさえずりはなく、聞こえるのは風で木の葉がゆれる音のみ。 普通の森にならいるはずの虫の鳴き声もなく、巷ではよく聞くひぐらしの鳴き声もない。 「ハヤテ~、マリア~。どこにいるのだ~」 ツインテールにまとめた鮮やかな金髪、発育の悪い小さな体、 いや、貧相とでもいうのだろうか。胸を見ればわかるというもの。 そんな一人の小さな少女が森の中をとぼとぼと歩いていた。 三千院ナギ。とある大金持ちの一人娘である。 この暗闇の中で一人でいることは怖い以外の何者でもないとナギは思う。 普段ならここまで怖がることもなく、虚勢を張ることも出来るのだが。 だが、場所が場所だ。今までのとは格が違う。 自分の執事でありナギの想い人である綾崎ハヤテ、メイドのマリアがいない。 いつも...
  • それでも彼女はヒーローであり続けた/それでも彼女はヒロインになりたかった
    18話 それでも彼女はヒーローであり続けた/それでも彼女はヒロインになりたかった 「……」 彼女はただ無言だった。 死んだような目で空を見ながら。 ただ何も考えず。 「……」 彼女はヒーローだった。 正義の味方であり続けた。 表面はずっとヒーローだった。 裏では悪役だった。 それでも、たった一人の少年のおかげで変わった。 彼女は完全なヒーローとなった。 「……」 しかし、幸せは終わりを告げた。 彼女は少年の前から消えた。 そして彼女は孤高のヒーローとなった。 「……」 彼女はきっと悲しかったんだろう。 彼女はきっと苦しかったんだろう。 彼女はきっと一緒にいたかったんだろう。 彼女はきっと……。 「……」 彼女は戦う事に決めた。 この場でもヒーローである。 そう決めたのだ。 自分の...
  • 驕った姫の落日
    32話「驕った姫の落日」 森屋英太と志村晃は、朽ち果てた展望台で遭遇した後、軽く情報交換をし、 そしてそのまま展望台の最上階に留まっていた。 英太は元警備室の部屋の中を漁っている。かなり大昔にこの展望台は使われなくなったようで、 机や椅子、画面が割れて中の機械部分が剥き出しになったテレビモニター、いずれも厚く埃を被り、 壁に貼られた水着姿のグラマーな豹族の女性のポスターは色褪せ、傷みきっていた。 一方、晃はと言うと、展望台の窓から下界を見下ろしていた。 周囲を山や森に囲まれた閉鎖的な寒村で生まれ育ち、村から外へ出た事などほとんど無かった晃にとって、 遠くに見える海や街の明かりは非常に新鮮なものだった。 「どうしたんすか志村さん」 晃の様子を英太が見に来た。 「ん……いや、な。ワシは住んでいる村からほとんど外に出た事が無くてな。 こういう、景色...
  • ▼神様は ふじのんルートにはいったようだ!
    両儀と浅神。二つの名家があった。 両儀の家には、多重人格の優秀な娘が生まれた。 名を、シキといった。 これは、浅神の家に生まれた、一人の外れた少女と 二次元のキャラを攻略し続けた『落とし神』の極限状態における ひとつの恋慕。 【神のみぞ知るセカイ 浅上藤乃ルート】 ◆ 凶れ。凶れ。凶れ。 あの廃墟の中で、幾度となく悪漢たちに叫び続けた。 痛覚のない欠陥品の少女(いじょうしゃ)がとった行動は、自分を陵辱した悪漢たちを生まれながらに宿る力で捻り殺すということだった。 手を触れずに物を曲げる能力。 痛覚のあった頃に使えた、異常すぎる力。 周りの人々は気味悪がり、父は抗生物質の投薬を続けていった結果、浅上藤乃という少女は人間が成長するために必要な"痛み"を、幼くして失った。 最初は、*されても何も感じることはな...
  • 遠い想い
    13:遠い想い 加藤淳五郎は療養所の廊下を歩いていた。 ダァン! ダァン! 「!」 突然銃声が建物の中に響く。 淳五郎は銃声のした方に向かった。 そして廊下の角から少し顔を出して様子を見る。 病室から突撃銃らしき物を持った裸ニーソの少女が出て来た。 少女は周囲を警戒していたが、淳五郎には気付かなかったようで、奥へと消えて行った。 淳五郎は少女が出てきた病室の中に恐る恐る入る。 「……」 病室の中には射殺された別の少女の死体が転がっていた。 涙を流した目は開かれたままで無惨さを強調している。 脇のデイパックは漁られた形跡があった。 「……」 生まれて初めて人が殺されているのを見た淳五郎だったが思っていたより平然としていられる事に、 自分で自分に違和感を覚える。 「有紀」 この殺し合いに呼ばれている...
  • スルースキル発動inレイの場合
    1:スルースキル発動inレイの場合 某ゲームのナルガ装備と酷似している装備――今は手甲と靴の部分だけだが――を、 着こなしている釣り目の美少女レイ・ブランチャードは昨夜の事を思い返す。 昨夜は美女と野獣の肉の宴――要するに獣姦乱交パーティーに招待され、 自分は何匹かの妖狼、魔狼、獣人と行為を愉しんだ。 開始前に強力な避妊薬を飲まされたため妊娠の危険は無い、とは思うが。 「酒や薬も結構やったからな…むう…今一思い出せん。 こんな事なら家に突然来た招待状に従うんじゃ無かった…全く」 愚痴をこぼしながら、路面に置かれていたデイパックを持ちあげ、 適当な建物の中に入り中身を確認する。 ルール冊子と書かれた小冊子を開くとこの殺し合いのルールが詳細に書かれていた。 (…12時間、誰も死ななくても駄目なのか…デイパックは四次元構造で…? 死体を含む参加者以...
  • 廻れ、廻れ
    第六話≪廻れ、廻れ≫ 「ごめんなさい! ごめんなさい! 許し……」 ガスッ!! 「ぎゃああああああ!!!」 ゴスッ!! 「あ゛っ」 グシャッ!! 「ぁ……」 ゴキィッ!! 「……」 エリアE-3の貯水池の畔で、息を荒げ肩を上下させているホオジロザメ種の鮫獣人がいた。 鮫獣人――堀越辰夫(ほりこし・たつお)の右手には、おびただしい量の血痕と、 毛髪や肉片がこびり付いた大きな石が握られ、彼の衣服にもかなりの量の返り血が付着していた。 そして彼の足元には、頭部を何度も殴打され、 目を背けたくなるような状態の人間の女性の死体が横たわっていた。 状況証拠からして、下手人は間違い無く彼である。事実、そうだった。 「この女……! 俺を、殺そうとするからだ……!」 辰夫は吐き捨てるように言った。 ...
  • テキサスではよくあること
    「どうしてこうなった!どうしてこうなった!」 この狂気の殺し合いの会場、エリアA-1の森林の中にて、 この狂気の祭典に巻き込まれたことに対する八つ当たりなのだろうか、大声で騒ぎながら辺り一面の木を蹴って回る男が1人居た、 樹齢500年にも及ぶだろうか、太く長く硬く育った丈夫な大木は男に蹴られるたびにミシリと音を立てて折れ、そして周辺の樹木を巻き込みながら倒れていく。 「ハァ……ハァ……」 しばらく暴れていると落ち着いたのだろうか、息を荒くしながらその場に座り込む男、 男の名前はモブA特筆することもない、どこにでも居るようなテキサス在住の一般人である。 「クソッ……暴れたってどうにもならないか、とりあえずこの状況をどうにかしないとな」 そう言いながらモブAは両目を閉じ、 (皆さんもご存知のとおり、テキサス在住の人間は両目を閉じることにより脳を1...
  • 無情の掟
     メガネをかけた青年、小鳥遊宗太は南側の森にいた。ここでも服はファミレス店・マグノリアのものである。  彼の第一方針としてはまず仲間を集めることにある。当然、殺し合いに乗る気は毛頭なかった。  自分の知り合いは三人参加している。中でも種島ぽぷら、彼なりに言うと先輩は一番この殺し合いにおいて危ないだろう。  店長は腕っぷしが立ちそうだし、第一殺しても死ななそうだ。どうせ生きているだろうと、あまり根拠なく思っている。  となると轟八千代、彼女だ。彼女はおそらく殺し合いに乗る。店長を優勝させようとするに違いない。  それだけは止めたいがどうしようもない。最悪、殺さなければならないのかもしれないのだ。  だが店長がいれば話が別だ。彼女ならば八千代を言いくるめれるだろう。なんとか抑えこめれるに違いない。  そのためにも、この殺し合いから脱出するためにも仲間を集めるのだ。 ...
  • 打ち込まれたキー
    バトルロワイアル。 何時だって前触れも無く訪れる、血と絶望の宴。 時には『プログラム』として、時には『儀式』として。 ―――そして今回は、『喜劇』として哀れな者たちの前に立ちはだかる。 残念ながら、このバトルロワイアルはある種本当に喜劇だ。 絶対に殺し合いはしない、と言った者が急に豹変して襲いかかる。 その逆もまた然り、だ。 異常な思考回路を人間に無意識下に生み出させる極限状況―――――魔女たちはそれを確かに喜劇と見た。それも滅多に見られない至高の酒の肴として。 刃向かうも良し。恐れるも良し。また、純粋に宴を楽しむも良し。 参加者たちの行動はどれを取っても、魔女たちの肴なのだから。 ―――――おっと。 忘れていたが、バトルロワイアルには無数のスタンスが存在する。 前述のものの他にも、主催と繋がる『ジョーカー』や殺し合いに乗っ...
  • ≪人間失格――――ゼロザキヒトシキ≫
    「かはは」 そんな、笑い声がした。 男性の、心底おかしそうな―――だが失笑のようでもある笑い声。 そこには殺し合いへの危機感など欠片も感じられない。 ――――いや、『彼』にとっては普段とあまり変わらないからか。 殺し名序列第三位。 かの《赤き征裁》《死色の真紅》哀川潤さえ関わりたくないと言わしめた悪名高き殺人鬼の一賊。或いはこの世で最も敵に回すのを忌避される醜悪な軍隊にして、この世で最も味方に回すのを忌避される最悪な群体。邪悪と冒涜の宝庫。 彼らは理由なく殺す殺人鬼だ。 家賊の繋がりは血ではなく流血。家賊に仇なす者は皆殺し。 彼らの名を、《零崎一賊》と云う。 話は変わって。D-7エリアのアミューズメントに、奇抜な少年が居た。 身長は男性にしては低く、顔面半分にはこれまた奇抜な刺墨。 無理をすれば能瀬慶子に見えなく...
  • あの子を夢見て肌も心も
    2:あの子を夢見て肌も心も 「はぁ、はぁ……!」 稲垣葉月は息を切らしながら森の中を走る。 自分に突然襲い掛かった男から逃げるために。 ダァン! 「ひぃ!」 背後から銃声が響く度、葉月の中の恐怖は一層高まっていく。 いつ身体が銃弾に貫かれるか分からない、貫かれたら痛いどころでは済まされないだろう。 (どうして、どうしてこんな事に…! 助けて、誰か…レックス…レックス!) 自分と同じくこの殺し合いに呼ばれている最愛の相手の名前を心の中で何度も呼びながら、葉月は必死で走り続けた。 そしていつしか、銃声は聞こえなくなった。 勇気を振り絞って立ち止まり背後を振り向くと、もう襲撃者の姿は無かった。 どうにか逃げ切れたようだ――――葉月は安堵し近くの樹木の根元に座り込む。 「…うっ…ううっ…怖い…」 緊張の糸が切れたのか...
  • 【ポケットモンスターSPECIAL】からの出典
    【仮面の男のウリムー】 仮面の男に支給。 仮面の男が常にマントの下にしのばせているポケモン。 遠隔操作可能で、自動再生機能も持った氷人形を無数に生み出せる。(空気中の水分を原料にしているとのこと)。 最終戦では、氷人形を使って歴代主人公の一斉攻撃(リザードン、フシギバナ、カメックス、バクフーン、メガニウム、 オーダイル、スイクン、エンテイ、ライコウ+ピカチュウ2匹)を1匹でしのぎ、逆に圧倒した。 某掲示板の強さ議論スレで仮面の男が“チート”“神”呼ばわりされる原因をつくったポケモン。 【ブルーのプリン】 森下こよみに支給。 ブルーの手持ちレギュラーの一匹。ニックネームは“ぷりり”。 原作中で確認された技は“うたう”“かなしばり”“トライアタック”“おうふくびんた”“すてみタックル”“まるくなる”。 身体を風船のように膨らませることで気球のよう...
  • 幾つもの苦しみの先に――――
    50:幾つもの苦しみの先に―――― 学校のとある部屋は、遺体安置所になっていた。 白いシーツをかけられた遺体達。部屋には死臭が漂い始めている。 「……」 葉月は、めくられたシーツの下の黒い狼の死体をぼーっと眺め続けていた。 ついさっきまで、生きていたのに。 ついさっきまで、自分を愛してくれていたのに。 今はただの冷たい屍だと言う現実を、葉月は自分なりに受け止めようとしていたが、上手く行かなかった。 「神様って酷い……折角会えたのに……レックス……」 レックスの死体を撫でる葉月。 まだ微かに温もりが残っていたが、やがて完全に冷たくなるであろう。 なぜか涙は出なかった。余りの出来事にショックを受け過ぎているのだろうかと葉月は思った。 「稲垣、さん…」 「ああ、xR君……」 部屋に◆xR8DbSLW.wが訪れる。 レックスの...
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