非リレー型バトルロワイアル @ ウィキ内検索 / 「血に塗れた優しい彼女」で検索した結果

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  • 血に塗れた優しい彼女
    34話 血に塗れた優しい彼女 「学校か…」 散弾銃――レミントンM870を携えた狐の少女、フラウは、 学校の裏門の前に立っていた。 まだ夜も明けきっていない時刻、闇の中にぼんやりと浮かび上がる校舎は不気味だった。 「…入ってみよう」 フラウは裏門から学校の敷地内に入り、出入口を探し始めた。 そしてそれは程無くして見付かる。用務員用の小さな入口だった。 ノブに手を掛けると何の抵抗も無く扉は開いた。 フラウを出迎えたのは小さな和室と押し入れ。宿直室らしい。 「……」 M870を構え、警戒しつつ土足で和室に上がり込む。 そして奥の扉を開けると、そこはもう廊下だった。 幾つもの教室が並び、長い廊下の先は暗闇に覆われ良く見えない。 (ちょっと…怖いかも……) 暗闇、静寂。思わず何かいるのではないかとフラウは思い、少し怖く...
  • 犬の散歩はリードを着けて
    ...レイカー 時系列順 血に塗れた優しい彼女 ジャスティスブレイカー 投下順 血に塗れた優しい彼女 サド王子は空を仰ぐ 沖田総悟 現実は時に想像すらも超える Dark field 冬月蒼羅 白の夢
  • 俺得ロワ3rd第一回放送までの本編SS
    ...、冬月蒼羅 034 血に塗れた優しい彼女 フラウ、鈴仙・優曇華院・イナバ 035 復讐の女神 ライガー、銀鏖院水晶、源ちずる 036 少女の結論、虎との出会い 見月そはら、高村紀嗣 037 どこにも無いでしょう、あなたの素晴らしさ ギンギライガー、脇坂忠行、テト 038 廃村で休もう! ダーエロ、ヴォルフ、リーヴァイ 039 警察+医者+人狼+女性…これ何の集団? 土方十四郎、佐藤文博、シリウス、紺野優佳 040 ひゅるりひゅるり マティアス 041 時を待つ、白む空 リュティ、リリア、森屋英太 【第一回放送】 No. タイトル 登場人物 042 第一回放送(俺得ロワ3rd) 香取亮太、稲村由布子
  • 復讐の女神
    ...い。 血に塗れた優しい彼女 時系列順 少女の結論、虎との出会い 血に塗れた優しい彼女 投下順 少女の結論、虎との出会い 月光 ライガー 宿命-sadame- Polluted crystal 銀鏖院水晶 復讐と服従、読みはちょっと似てる I don t want to miss a thing 源ちずる 復讐と服従、読みはちょっと似てる
  • 繰り返される銃声と流血
    ...グを踏んだら 血に塗れた優しい彼女 フラウ もしもフラグを踏んだら 追って追われて美女と野獣 黒崎奈桜 死亡
  • 冷静な狐×馬鹿な天使
    ...ゲーム開始 フラウ 血に塗れた優しい彼女 ゲーム開始 アストレア 死亡
  • 俺得ロワ3rd本編SS目次・投下順
    ...、冬月蒼羅 034 血に塗れた優しい彼女 フラウ、鈴仙・優曇華院・イナバ 035 復讐の女神 ライガー、銀鏖院水晶、源ちずる 036 少女の結論、虎との出会い 見月そはら、高村紀嗣 037 どこにも無いでしょう、あなたの素晴らしさ ギンギライガー、脇坂忠行、テト 038 廃村で休もう! ダーエロ、ヴォルフ、リーヴァイ 039 警察+医者+人狼+女性…これ何の集団? 土方十四郎、佐藤文博、シリウス、紺野優佳 040 ひゅるりひゅるり マティアス 041 時を待つ、白む空 リュティ、リリア、森屋英太 042 第一回放送(俺得ロワ3rd) 香取亮太、稲村由布子 043 ロンリーウルフ シーザー 044 疾走スル狂刃 野比のび太、ノーチラス、マティアス 045 背筋伸ばして生きていけ 坂田銀時、エルフィ、ブライアン 046 Great elder brother ダーエロ、ヴォルフ、リーヴァ...
  • 兎と侍の合わせ技
    ...・優曇華院・イナバ 血に塗れた優しい彼女 ゲーム開始 ムシャ もしもアレックスとムシャの共同戦線+α
  • 10 閃光
    【1日目、早朝、飯塚巌】  狩りに必要なのは、待つことと集中することだ。  待てずに気が逸りすぎれば、相手の警戒心を呼び逃げられる。  そしていざというときに集中力を発揮できなければ、当たるものも当たらなくなる。  長年の狩猟経験で、イワオはその事を熟知していた。  だから、彼は待つ。  あのひらひらとした桃色のワンピースを来た少女が、動きを見せることを。  或いは、その姿が察知できる程度に周囲が見渡せる様になることを。  少女。  月明かり星明かりの下に見たその姿を脳裏に描く。  イワオの孫とは似ても似つかぬ、美しい少女だった。  そういう事には頓着しない様な野暮天の彼だが、それでもそのくらいの事は分かる。  ある種西洋の人形めいたその少女は、しかし肩には自分が持っていたのと同じバッグをかけ、手には草刈り鎌らしきものを持っていた。  殺し合うのに便利なもの...
  • 僕達の知らない彼女
    19話 僕達の知らない彼女 A-2にある会社にアレックスたちはいた もうすぐ放送ということもあり少し話しながら座っているだけだったが しかしそこに 「千石ちゃん!」 そこに来たのは高校生くらいの女子高生神原駿河である 「神原さん!」 千石が駆け寄る よかったなーとアレックスはニヤニヤしながら見守っていた すると 「神原さん!待ってください!」 ついてきていた二人も到着した 小波準二と青木林の二人だ 「お兄ちゃん!」 青木百合が駆け寄る そして 抱 き つ い た しかも感動なのか半泣き状態で目がうるうるしている さっきまでの冷静な彼女の面影などなかった 急激な変化にアレックスが戸惑う (ONIICHAN!?) 理解できません...
  • 優しいあくま
    13話 優しいあくま 夜の洋館の中――。 そこは長い間誰も出入りしてなかったようで、埃塗れだわ蜘蛛の巣だらけだわで物々しい雰囲気を擁していた。 「どこだここ……? おかしいぞ……さっきまでみんなと一緒にいたのに…… 変な奴等に急に殺し合いをしてもらうとか言われるし……あいつら一体何者なんだ……? 向かいにいたカエルのデジモン?と知り合いだったようだけど…… ヤマトも太一もいないし……これからどうしよう……」 彼の名前はガブモン。 選ばれし子供達、石田ヤマトのパートナーであり、今まで数々の冒険を皆と共にしてきた。 だが今はこの暗い屋敷にいる。 殺し合いゲーム参加というおまけ付きで。 とりあえずこの屋敷から出ようと彼は考えた。 これが本当に殺し合いなら、いつ誰が自分を殺しに来るか分からないから。 「待ってろよ、みんな。すぐに行くからな」 ...
  • 剣帝VS人類最終+α
    「次に行くか…」 レーヴェが次に進む。 《剣帝》の名をほしいままにする男。 次の標的は誰となるのか…。  ◇ 「もうここはいいか?」 「おう。俺様ももういいと思うぞ」 今俺たちは隠されし 絶望の 聖域にいる。 しかし、その探索も終わりを迎えようとしていた。 そんな時の事だった。 「…お前、誰だ?」 「俺か?…しかし青年。人に名前を尋ねる時は先に自分から名乗る者だと教えてもらわなかったか」 「…生憎俺にはそういうこと教えてくれるやつはいねぇよ」 「そうか、ならば名乗ろう。俺はレオンハルトだ。皆はレーヴェと呼ぶが俺はあまり好きではないな」 なら言うなよ。 言わなきゃな知るかよ。んなこと。 「あっそ。俺は岡崎朋也だ」 「俺様は想影真心だぞ」 「そうか」 「まぁ俺らは行くから…」 そういって立ち去ろうとしたが、...
  • やる夫がバトルロワイアルで最悪のスタートを切ってしまったようです
    月の光だけが照らす森の中。そこが小太りの少年、入速出やる夫のスタート地点だった。 普段はお調子者で、底抜けの明るい性格であるやる夫。だが今はその明るさなど皆無に近く、突如自分の身に降りかかった惨劇にただ怯え続けていた。 (わけが分からねーお。何でやる夫がこんなことに巻き込まれなきゃならないんだお…) もしも二次元の世界に行けたら、と他愛ない妄想は何度もしてきた。 大好きなアニメやライトノベルの主人公のようになれたらと思うこともあった。 自分を主人公にした、スリル溢れる冒険活劇を、ありえないとは思いつつも夢見てきた。 だが、こんな血に塗れた悪趣味なゲームに参加したいと思ったことは一度も無い。 (やる夫は一体どうすればいいんだお……) あの薄気味悪い男の言いなりになって、殺し合いに乗るか? そんなのできる訳が無い。ここにはやらない夫、...
  • 鬼姫
    43話 鬼姫 伊東鴨太郎、篠原世以子が、世以子のクラスメイトを捜索するために役場の外へ出た。 その間、役場には首輪を解析する上杉憲顕と、 見張り役を買って出た少女、北沢樹里の二人だけになる。 一階ロビーにて、憲顕より譲り受けた散弾銃ウィンチェスターM1897を携え、 入口方面を見張る樹里。 (いざって時には上に上杉さんもいるし……) 倉沢ほのかが死んだ事で、だいぶ安心した樹里だったが、 それでも危険な状況にいる事には変わり無い。 ……さん 「え?」 どこかから、声が聞こえたような気がした。 しかしロビーには自分以外誰もいない。 神経を使い過ぎているのだろうかと樹里は軽く自分の頭に手を当てる。 ……北沢さん 「!!」 今度は確かに聞こえた。 聞き覚えのある声だ。 「……嘘、だって、...
  • こんな勇者に誰がした
    11:こんな勇者に誰がした 谷口誠は愛する獣、ゲレートの姿を捜し住宅地を歩いていた。 「たく、殺し合いとかねーわ…ゲレートどこだ…?」 「わぁぁああああぁあ!!」 「ん…? 何だおい」 突然、少年とも少女ともつかない声色の悲鳴が響いた。 明らかに尋常な様子では無い、誠は悲鳴の聞こえた方向へ考えるより早く向かう。 「……!」 路地を曲がった先で見たものは、血に塗れた剣を携えた白い鉢巻をした青年、 そしてそのすぐ傍には血溜まりの中に倒れ身動き一つしない青い竜の少年。 現場状況からして、下手人はどう考えても――――。 「おっと、見られたな……」 「うっ…何だこいつ」 とんでもなく邪悪そうな笑いを浮かべ、その青年は誠の方に向き直り剣を向けた。 その表情を見て平和的な会話は絶対に望めないと誠は頭の中で即決する。 青年の向こうの竜...
  • 解らない訊きたくないまだ真実は
    33話 解らない訊きたくないまだ真実は エリアA-4市街地の一角。 岸沼良樹と大沢木小鉄はとある廃墟内にて放送を聞いた。 『……これより、第一回定時放送を始めます』 「…男か…この声」 「こいつがこの殺し合いのボスなのか…?」 良樹と小鉄は初めて耳にする主催側の人物の声に傾聴する。 『まずは禁止エリアから。午前9時より、B-4、D-4、E-1、E-5、G-2の五つ』 指定されたエリアに印と時刻を書き込む二人。 拠点にしている教会のあるエリアは大丈夫のようだが、 これから行こうと思っていた分校跡のあるエリアが禁止エリアに指定されてしまった。 『次に、午前8時までの死亡者の氏名を五十音順で発表します』 「……!」 「死者……」 いよいよこの四時間の間に死亡した者が明らかになる。 良樹と小鉄は、それぞれ知人友人...
  • 男は邁進する――欲望のために
    第四話≪男は邁進する――欲望のために≫ F-3市街地の路上を走る二人の人影。 一人は灰色のブレザーを着た桃色のロングヘアーの少女。 もう一人は眼鏡をかけた強烈な不細工の男。 少女――篠崎廉(しのざき・れん)はゲーム開始直後から、 情欲に塗れた瞳をぎらぎらと光らせる 不細工男――富山醇一(とみやま・じゅんいち)に追われていた。 「待ってよぉ~。逃げる事無いだろぉ~」 「嫌!! 来ないで!! あっち行ってぇ!!」 醇一が廉を追う理由はただ一つである。 (どうせ死ぬんだ! だったらこの機会に童貞卒業してやるぜ~) ある意味本能にとても忠実とも言える考えを起こした醇一は、 ゲーム開始後すぐに女性参加者を探し始め、 そしてそんな醇一に運悪く発見・捕捉されてしまったのが、 両目に涙を浮かべながら必死に逃げている廉だった。 「うひひひひひ...
  • I don't want to miss a thing
    27話 I don t want to miss a thing 遠くから響いた銃声。 言いしれぬ不安、焦燥感、胸騒ぎ。 気付いた時には彼女は走っていた。 髪が振り乱れるのも汗に塗れるのも、息が切れるのも構わず。 ただ、銃声がした方へと走り続けた。 そして、今。 胸騒ぎは、非情な現実へと変貌を遂げる。 「う……そ……」 呆然と、源ちずるは橋の欄干にもたれ、血塗れで動かなくなっている、 見覚えのある少年を見詰める。 「耕、太、君」 掠れた声で名前を呼ぶが、反応は無い。 ただ少年は俯いたまま、一切の動きを見せない。 アスファルトの上には夥しい量の血痕が飛び散っていた。 どう見ても、普通の人間が生存していたれるような失血の量では無い。 「耕太君、耕太君、耕太君」 ふらふらと、ちずる...
  • 狂わば死鐘、狂わば笑え
    16話:狂わば死鐘、狂わば笑え 支給品である旧式の自動小銃、Gew41マウザー社試作型を携え、 濃い茶色と白の毛皮の人狼青年山崎孝一は緑の深い森を歩いていた。 「何で殺し合いなんかしなくちゃいけないんだ…」 自分は料理学校に通っている一般人だと言うのに、 なぜこのようなゲームをさせられなければならないのだろう。 首には爆弾が仕込まれていると言う金属製の首輪がはめられている。 ルール冊子によれば殺し合いを拒否してもいずれは死が待っているらしい。 「…くそぉ…何だよこれ…おかしいよこんなの! あああああ!」 やり場の無い苛立ちと怒りを、近くの木にぶつける。 何度も何度も木の幹を蹴り、息を荒げ涙目になり、孝一は動きを止めた。 「う、ううう……! 嫌だ嫌だ嫌だ、死にたくない……! 怖い…!」 頭を抱え、弱音を吐き続ける事しか出来な...
  • 紅麗の望むもの
    紅麗。 彼は今、火竜を従わせるべく試験を行っていた。 だがしかしなかなか難しい話ではあった。 崩。彼女は心優しい火竜。残虐な性格である紅麗とは馬があわないのは無理もない。 砕羽。彼もまた優しき竜であるが故に従えないのであろう。 焔群。彼のやり方を気に入らない彼には紅麗に従うなんて論外であろう。 刹那。彼と紅麗は似た者通しであるが、元より孤独を生きる彼を従わせるのは難しい。 円。元々尊大な性格の彼を肯かせるのもまた難しい。 塁。少なからず烈火を気にいっていた彼女。その烈火を殺した紅麗を許せるとは思えない。 虚空。何をするのかわからない紅麗に自身の強大なる力を与えるのを彼は恐れていた。 裂神。その姿を紅麗はまだ見ていない。 そして。 「なんつーかあれだよな。変な感じだな。 自分を殺した奴とこんな堂々と対面するっていうのも」 烈火。かれは今紅麗と対面してい...
  • より身近なんだ生死
    2話:より身近なんだ生死 森の中に埋もれた廃墟群。 ツタに覆われ朽ちたコンクリートや錆びた鉄骨、鉄筋、そして、機銃座や砲台の跡。 遥か昔の内戦で使われた軍事施設の跡であった。 白石龍一郎はとあるマフィアに所属する竜人の男である。 好戦的な部類に入る性格の彼は早々に殺し合いに乗る事を決めた。 「俺の支給品は何だ?」 デイパックを漁り出てきた物はキャリコM110。 自動拳銃の一種である――――予備の弾倉が一つ付属しており、当たりだと龍一郎は喜ぶ。 「さあて、やってやっか? 殺し合いを」 獲物を捜すべく動き出す龍一郎。 その背後からぎらりと光る刃が迫っている事に気付かず。 彼の背中はその刃をあっさりと受け入れてしまった。 「がぁっ……!?」 突然の衝撃と激痛、龍一郎が下の方に視線を移すと自分の腹の辺りから赤い液に塗れた刃...
  • 決壊は止められぬ
    19:決壊は止められぬ 「お腹痛い……!」 三毛猫獣人の少女、石田愛里亜は腹痛に苛まれていた。 コンビニエンスストアを見付け中に入る。 店員はいない。客もいない。 だがそんな事どうでも良い愛里亜はトイレに向かって一直線。 そしてトイレの扉を開けようとした。 「え?」 鍵が掛かっている。 使用中を示す赤いマークが表示されている。 ドンドン、と中から扉が叩かれた。誰か使っている事はもう確定的に明らかだ。 「そ、そんな、そんな」 もう他の便所を探す余裕など無い。 絶望感が愛里亜を支配する。 「もう駄目ぇ……」 いよいよ決壊の時が迫ってくる。 快感にも似た終末の感覚を味わいながら、愛里亜が最後のあがきか周囲を見る。 洗面台の下にある小さなゴミ箱。 上の棚にはトイレットペーパーが。 「う、あ」 もはや...
  • 分子記号片割れのよう
    35話 分子記号片割れのよう 放送を聞いた篠原世以子は愕然とする。 中嶋直美はまだ生きているようだったが、 自分達のクラスの委員長が――篠崎あゆみが死んだと言うのだ。 「そんな、委員長が…!」 「篠原…」 悲しみ涙を流す世以子に、同行している伊東鴨太郎は何か気の利いた一言でも かけたかったが、何も見付からず、静かに名前を呼ぶに留まった。 「う、ううう…何でこんな…酷いよ、酷過ぎるよ…」 こんなもの余りに理不尽過ぎる、なぜ委員長が死ななければならないのか。 一体どのようにして死んだのか、誰かに殺されたのか、それとも――。 様々な思いが世以子の心を去来した。 しばらくして、ようやく泣き止む世以子。 「落ち着いたか…?」 「ぐすっ…はい、すみません、伊東さん」 「いや、謝る事なんて無いさ…泣きたい時は無理せず泣けば良い」 ...
  • WOLF'S RAIN
    71話 WOLF S RAIN 「うえっ……うぷ……」 「……」 稲垣葉月とレックスは、エリアF-6の島役場を訪れ、そこで一人の女性の死体を発見していた。 銀髪の若い女性の死体。胸元に二個の穴が空き血溜まりを作って死んでいる。 初めて生で死体を見た葉月は凄惨な状況に耐え切れず胃の中の物を戻していた。 一方の黒狼レックスは、死体を見た事は今までにも何度かあったため、 それ程動揺はしていなかった。 「大丈夫? ハヅキ……」 「ん……も、もう大丈夫。そ、そうだよね。殺し合いだもんね。 死体くらい、あるよね……うぷ」 本物の死体を見付けた事で、葉月は改めて、 自分が殺し合いの場にいるという事を再確認する事となった。 何とか気丈に振舞うものの、心の奥底の死への恐怖が再び顔を覗かせる。 笑顔を作ってはいるが葉月の身体がブルブルと震えているのがレック...
  • 『どうとく』のおじかん
    登録タグ パロロワ 百  ロリ 百  ◆xzYb/YHTdI ?  ポルノ野郎 百  どうしてこうなった 百  超展開 百 希里ありす 百  変態と言う名の紳士 百  ※ただしイケメンでも許されません ?  ~トマドイ~ 「…………」 頭が働かない。 頭が重たい。 何も考えがうまくまとまらない。 何でだろう。 何だろう。 何故だろう。 「…………そう、だ。殺し合い」 表面上は違うけど、実際それは同じだと思う。 虚ろ気ながら思いだしてきた。 思いだしたくなかった。 殺し合い。 …………昨日までは平和だったのに。 平和で、平穏で、平坦で、閉塞的で。 だけども楽しかった、―――――――――とまでは言わないけど、面白かった学園生活。 昨日。ようやく克服しようと決意したクリスマス。 「絢辻さん………?」 ...
  • 仁無き男
    街路樹の並ぶ道を歩く影が1人。猫の様なマスクと、豊かな体のラインを強調させるピッタリとした灰色のボディスーツに身を包んだ妖艶な女性の名はキャットウーマン。ゴッサムにその名を轟かす怪盗である。 殺人を犯さない事を信条としている彼女は、この殺し合いに乗ることを当然のように拒否していた。 だがそんな彼女の枷となっているのが、彼女の首にもつけられている首輪だ。 この首輪が存在する以上、自分の命は主催者の意のままである。彼女は猫でもあっても飼い猫ではないのだ、自分の首輪を指でなぞり、その端正な顔を怒りに歪ませる。 (リドラーがここに呼ばれている以上、彼がこの首輪を外すことに興味を持つ可能性が高い、接触する価値はある。バットマンは人殺しはしないから信用できる。 トゥーフェイスはコイントスっていう不確定要素がある以上あまり信用はできない。ジョーカーはこの場でもバットマンを殺す準...
  • Great elder brother
    46話 Great elder brother 「もう14人も死んでいるのか……」 まさかたった四時間の内に、そこまで死人が出ているとは思わなかった。 ゴメスにエロリアも死んでしまったらしい。 アレックス達や、ドラゴナス、ムシャの名前が呼ばれなかったのは、 不幸中の幸いだろうか。 この殺し合いにヘレンがいなくて本当に良かったと思う。 もしヘレンがいたら俺はこうも冷静に行動は出来なかっただろう。 「禁止エリアは…いずれも遠いな」 発表された禁止エリアが書き込まれた地図を見ながら銀色の人狼ヴォルフが言う。 俺達が今いる廃村は多分エリアG-6。 禁止エリアにこそ指定されなかったが、これ以上ここにいても、 何も収穫は無さそうだ……何せ崩れかけの家ばかりだし。 「二人共、腹減ってるか?」 俺はヴォルフと、その妹のリーヴァイに訊く...
  • 殺人機械は突然に
    「……無駄なのは分かっている」 椎名みゆきは俯き加減で言った。これはアニヲタ女子の彼女の癖で、ことあるごとにアニメキャラの台詞を持ってくる『痛い』言動。 しかし、今の台詞が意味するのは絶望感。 殺し合いにはあらがえない、椎名みゆきの人生はここで終わる。 そんな意味を込めて言い放った。 殺し合いに乗るなんて正気ではないことができる筈はない。かと言って、主催者ーーーー人の命を軽々奪ってしまうような奴等に敵うはずもない。 ーーーディパックには、任峡ものでよく見るドスが入っていた。 そうだ。 どうせ死ぬのなら、腹を勢いよく捌いて、華々しく散ろうじゃないか。 ドスに力が入る。体は正直で、手は震えて、まるで自分の体が防衛反応を起こしているような感覚に捕らわれていた。 さあ、これで死のう。16年の短い人生、楽しかった。みんな、ありがとうーーーー 「本当...
  • 野比「ドラえもん、待っててね」
    バァァン 乾いた音が、洞窟内で鳴り響く。 その音はいつまでも洞窟内で反響し、とどまっている。 いや違う。その音は、消える、唐突に。 音を立てながら。 しかし音を聞いたものはいない。 否、最後の消えゆくまで聞けたものはどこにもいない。 時間を遡るとしよう。 これは、野比のび太と、岡島幸喜の、不幸話である。  ◇ 「俺って何かしたかなぁ」 岡島幸喜は、溜息交じりの声でそう呟く。 その声は本当にボヤッとしたもので、それを聞きとれる者はいないだろう。 もしかしたら本人すらも分かってないかもしれない。 ここは洞窟。 しかし対して反響もせずに、途切れていく声は、何やら哀愁漂うものだった。 そんな時。 コツコツコツ 足音が、響く。 それは、岡島の声よりも響いたんではないだろうか。 そんな描写をおしている内に、その足音の主は現れ...
  • 殺し合い『卒業生』『新入生』
    ◆WYGpiuknm2。彼は夜空を仰ぎ、ただ呆然とため息を漏らした。 それは諦めのような、怒りのような、はたまた全て投げ捨てたような。 『書き手』―――本来は物語を紡ぐ側の彼らは、殺し合いを熟知している。 その分対主催にしろマーダーにしろ、戦略の幅が生まれることにより有利な立場の筈。 だが。 ◆WYGpiuknm2は知っている。本物のバトル・ロワイアルというものを。 それは『DOLバトルロワイアル3rd』と呼ばれる殺し合いで、主催者は同じ書き手の◆VxAx.uhVsM。彼は命からがら、殺し合いからの生還を果たしたのだ。 断言して、机上論では実戦を制することなどできやしない。他の書き手たちも散っていき、残った書き手はWYGとYRの二人しか居なかった。 正直、奇跡に近い。 WYGの知るより遥かに凶悪なマーダーと化した桐山和雄。 あれにもし、いきなり出会っていたら勝てる...
  • 惨劇の引き金はとても軽く
    第五十五話≪惨劇の引き金はとても軽く≫ B-3の酒場内。カウンターに座りながら、シェパード種の犬獣人の婦警・一色利香は名簿と地図を眺めていた。 参加者名簿は赤線で23人の名前が消されている。 会場地図には禁止エリアに指定されたエリアに赤い丸、及び禁止エリアになる時刻が書き込まれている。 利香と、同行中のフリーカメラマンの男・富松憲秀は、この酒場で第一回放送を聞いた。 他の第一回放送を聞いた生存者達と同じように、彼女達もまた、 最初の6時間で全参加者の半数近い23人が脱落したと言う事に驚き、愕然とした。 その後、禁止エリアも忘れずに記録し、放送が終了した後、 二人はそれぞれのデイパック内に入っている食糧で昼食を取った。 昼食後、利香は名簿と地図を交互に眺め、これからの行動方針について考えていた。 「やっぱり、ここから一番近い場所は軍事施設だけど……行って...
  • ロンサム
    44:ロンサム 放送を聞いた後、河田遥とカイテルは病院を出た。 遥の因縁の相手である長谷川祐治の名前が放送で呼ばれた事以外は、重要なのは死亡人数と禁止エリアだった。 30人と言う死亡人数には二人共驚いた。 「ふぅ…どうするかね」 「……カイテル、見」 「え? ……うわ、何だあれ」 遥が見付けたものにカイテルは驚く。 住宅街の通りが血塗れになり、毛皮のついた肉塊が転がっていた。 よくよく見ると、その肉塊が狼らしい生物の下半身だと言う事が分かる。 上半身は一体何が起きたのだろうか、四散して血飛沫の中に僅かに肉片として残るのみ。 「何起?」 「分からん…分からんけど、とんでもない殺され方されたんだなこいつは……ん?」 カイテルが血塗れの道路に何か落ちているのを発見する。 「これは」 「?」 「見ろ遥ちゃん、首輪だ……多分、この死...
  • これマジで死んじゃう何分前って奴なんじゃないの?
    19:これマジで死んじゃう何分前って奴なんじゃないの? 俺、アーネストと浅井うららさんは、廃墟になった病院(医院)に着いた。 そして、うららさんは診察室跡に入るなり俺に診察ベッドの上に寝るよう言った。 俺は言われた通り、仰向けに寝たんだ。 「診察始めまーす」 「え…?」 そう言うなり、うららさんは、俺の股間を撫で回し始めた! えええ! 待って、ちょっと、嘘でしょ、まさかこんな。 「う、うららさ…!?」 「じっとしてて。まずはモノを見ないと」 「モノって、あっ、あん…」 絶妙な手つきに俺はすぐに快感を感じ始めてしまう。ナニが収納されているスリット周辺を、 優しく撫でられるだけで電気が走る。やばい、凄く気持ち良い! そ、そんなのされたら、俺、すぐ…あ、もう、無理、固くなっちゃうよぉ! 「おっ! 出てきたわね…アーネスト君の息子が」...
  • 安西先生…とても…暑苦しいです…
    13話 安西先生…とても…暑苦しいです… 「くそ!こんなの許されるはずがない!」 周りを気にせず叫んでいたのは、中学生青木林である 「俺は絶対に乗らない!あとお前を絶対に倒してやる覚悟しろ!」 ダッダッダッダッダ 「さあ支給品確認するか…百合来てないよな…心配だ…」 ダッダッダッダッダ 「お、トンファーか…」 ダッダッダッダッダッダ 「ん?なんか聞こえるな…」 ダッダッダッダッダッダッダ ダッ 「…………誰?」 「神原駿河。得意技は二段ジャンプだ」 「なに!?俺に教えてくれ!どうやったらできる!?」 信じちゃってるよ… そう思いながら 「すまない冗談だ」 「そうですか…」 とても残念そうだ 少し時間がたって 「か…神原さん!待ってく...
  • 美味しいミルクは如何
    7話 美味しいミルクは如何 「ガアアアアアアッ!」 「……っ……」 港の倉庫の中。積まれた荷物の陰でまぐわう獣人と獣がいた。 どちらも雄。狐獣人の青年稲清章と、紺色と淡い水色の毛皮の狼、パーヴェルである。 パーヴェルの肉の竿を清章がしゃぶり、放たれた大量の白濁液を美味しそうに飲む。 「ハッ、ハッ、ハッ…上手いなお前、しゃぶり方…くぅ」 「狼のミルク美味しいです」 「雄ミルクだな…へっへっ…まだまだ終わらねぇぞ。後ろの口でも飲んで貰うぜ。ほらケツ出せ清章」 「ああ、来てくれパーヴェル…」 紺色と淡水色の狼は黄色い狐獣人に覆い被さりまだ元気な狼棒を狐の尻へと突き刺す。 「オオオオオオオ!」 「そーれ、入ったぜ、奥まで。あったけ~締まる締まる。オスの穴も良いなぁ」 「ああ、やばい、すご、気持ち良い! 突いて! 突いて! ぐちゅぐちゅして!」...
  • 黒き淫狼
    7話 黒き淫狼 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」 色黒の肌を持った美しいエルフの少女、ディオナは、 必死の形相を浮かべ息を切らしながら螺旋階段を駆け上がる。 そして時折、階下に向けて手にした小型短機関銃IMIミマイクロウージーを乱射する。 しかし当てたい相手にはどうしても当たらない。 マイクロウージーは拳銃並に小型ながら凄まじい連射速度を誇るため、 近距離ならまだしも遠距離ともなると命中率はほとんど期待出来ない。 言わば「弾丸ばら撒き器」と言った方が良い代物だった。 おまけに弾薬の消費も早い。何の考えも無しに撃ち続けているとすぐにマガジン内の弾は底を尽く。 「あ、た、弾がっ……!」 そしてディオナは、最初から銃本体に装填されていた分と、 予備マガジンの分合わせて190発以上あった弾薬を全て使い果たしてしまった。 「あははは! そんなに連射...
  • 踊り子に獣の熱情が迸る
    32話 踊り子に獣の熱情が迸る とある民家の中。 和室に敷かれた布団の上で、金髪美女とシェパード獣人青年が裸で絡み合っていた。 大きく股を開いた美女に向かってシェパード青年は涎を垂らしながら腰を振る。 美女の豊満な乳房を揉みしだき、舐め回し乳首にしゃぶりつく。 「はあぁん……あ……ん……気持ち良い? 賢通君」 「凄く、気持ち良いよぉっ……オ*ニーより何倍も何百倍も……お*んぽとろけちゃうっ、何回でもイけるよぉ!」 「へっ……すげぇな、精力絶倫じゃねーか」 既に何回も美女――板倉怜佳の身体で楽しんだ白狼、ハヤトは、少し離れた所で寝そべりながら、 怜佳とシェパード青年、上泉賢通の激しい行為を見物していた。 彼の股間のモノは、ギンギンに肥大し根元の瘤も完全に巨大化し、粘液と白濁液に塗れ先端からも白液が出ていた。 何度も絶頂に達した事を表していた。 ...
  • さっさと調べろと言うのは無粋、無粋。
    41話 さっさと調べろと言うのは無粋、無粋。 戸高綾瀬は、病院の院長室の窓を開け、中の様子を窺った。 動く影がない事を確かめると、綾瀬は窓枠を跨ぎ、院長室の中へ侵入した。 スカートの腰にボウイナイフを差し込み、抜き足差し足で廊下へ続く扉に近付く。 「……」 扉を少しだけ開き、今度は廊下の様子を窺う。 動く影はない。代わりに、オレンジ髪のサキュバスの死体が床に転がっていた。 「よし…」 扉を開け、廊下に出てサキュバスの死体に近付く綾瀬。 その視線の先にあるものはサキュバスの首にはめられた首輪。 綾瀬の目的は、この首輪だった。 数十分前、病院において参加者同士の戦闘があった。 一人は今、病院廊下で屍となっているサキュバス。 そしてもう一人は学生服姿の銀髪の少女。勝敗は――言うまでもない。 綾瀬は病院院長室から、戦闘後の両名の姿を...
  • beautiful human life
    35話:beautiful human life とある民家の中。 ドーグラスの知人二人、久木山凌河の父親の名前は放送では呼ばれなかった。 代わりに行動を共にしていた戸賀崎かれんとアルジャーノンの名前は呼ばれた。 尤も、目の前で殺されるのを目の当たりにはしていたが。 それでも「もしかしたら」と言う希望は多少は抱いていた、それも打ち砕かれる形となった。 「はぁ、平田の野郎はまだ生きてんのかよ」 「お父さん……早く会いたい」 「飯でも食おうぜ……もうちっと休んでから出発しよう」 「そうですね……」 二人はデイパックから適当な食べ物を引っ張り出す。 今一食欲が無かった凌河だったがそれでも無理矢理食べ物を口に放り込んだ。 (うう、全然美味しく感じない……今はもう僕の大好物食べても、美味しく無い気がするよ……。 どうして僕とお父さんはこんなゲー...
  • Freeze My Heart
    14:Freeze My Heart 「……」 銀髪の黒いジャケットを羽織った青年、氷室勝好は警察署内を歩いていた。 普段は青色の制服を着た警官やスーツ姿の刑事などがいるはずだが誰もいないように見える。 いつ警察に厄介になるかもしれない身だけに警察署の中には少し興味があった。 「…?」 ふと、とあるオフィスの入口に目をやる。 微かだが、中から人工的な物音が聞こえた。他の参加者がいる可能性は十分に考えられる。 勝好は支給された金属バットを携えそのオフィスの中に入った。 「だーれかいますかー?」 ふざけた口調で呼び掛けるが返事は無い。 「……」 机の間の通路を歩き、奥へと進む勝好。 「誰もいないんですかぁー? ♪~♪~」 鼻歌を歌い始める勝好。傍から見ても平常な人間とは思えない雰囲気を漂わせていた。 実際...
  • 神の許において辛口レビュー
    2:神の許において辛口レビュー シェパード種犬獣人の男、遠山良平は廃墟の教会の奥にある部屋で、 床にぐったりして横たわる全裸の青髪美少女に、自分のDNAがたっぷり詰まった白濁液を振り掛けていた。 「へへへ、ツイてるぜ。殺し合いが始まった直後にこんな上玉に会えるなんてよ」 「あうう…酷いよ、服と下着ズタズタにしちゃうなんて…それと、もっと慣らして欲しかったな」 「突っ込む所そこか? お前、レ○プされたんたぜ?」 「それは良いの…こういう無理矢理な奴も好きだし…よいしょ」 全身獣人の種液に塗れた美少女、中根玲奈は起き上がり、 股間の辺りをまさぐりその部分から垂れ落ちる濃厚な種汁を手に取って口に含む。 「何かしょっぱい…塩食べてるみたい、何これ」 「良い精○じゃないって事かよ」 「そうかも…こんなしょっぱい○液出す人なんて…生きる価値無し」 「な」...
  • 下衆極まる獣
    22:下衆極まる獣 とある民家の中。 魔狼、アインリアは満足気な表情を浮かべ支給品の煙草で一服していた。 「あ……う……いたいよぉ……」 傍には全裸の少女が嗚咽を漏らしている。引き裂かれた衣服が散乱していた。 アインリアは煙草を消し嗚咽を漏らす少女の元へ歩み寄る。無論慰めるためなどでは無い。 「君は痛かったかもしれないけど、俺は凄く気持ち良かったよ?  いやあ俺は運が良い、君みたいな巨乳の美少女を見付けられたんだから、しばらく愉しませてもらうよ。 ね? 遥ちゃん」 「ひ、ひどいよ、ひどいよアインリアさんどうして、どうしてこんなことするの!?」 「え? どうしてって、女の子を*すのは気持ち良いからだよ?」 「…おに! あくま! げどう!」 「鬼でも悪魔でも外道でも結構だけど、そんな事より、俺の汚れてるから遥ちゃんのお口で綺麗にしてよ」 「ひっ...
  • とても怖くて、勇気が無くて
    21:とても怖くて、勇気が無くて 瓦礫同然となった廃屋も多い。吹きさらしになっている廃家が多数を占める。 人が住まなくなってどれぐらい経っているのだろうか。 黒髪の美少女、の姿をしたサキュバス、ローネと黒豹の少年、荒巻眞一は、瓦礫が散乱する通りを歩いていた。 入ればもれなく倒壊しそうな荒れ果てた木造家屋が多く休むに休めない。 「廃屋だらけだなぁ…」 「もう少し行ってみよう、眞一君」 どこか休める場所を探さなくてはならないと、二人は廃屋を見て回る。 しばらくして、ようやく比較的状態の良さそうな廃家を見付けた。 「あそこが良いんじゃないか?」 「そうね…」 二人がその廃屋に入ろうとした。 だが、近くの曲がり角から桃色の髪を持ったエルフの少女が現れた。全裸で、体液に塗れている。 「……!」 「あれは…エルフじゃない、何で裸…」...
  • BATTLE OF MERRY GO ROUND
    第十二話≪BATTLE OF MERRY GO ROUND≫ エリアG-7に存在する遊園地。 ジェットコースター、コーヒーカップ、ゴーカート、 メリーゴーラウンド、お化け屋敷といった、 様々なアトラクションが用意された大規模な娯楽施設だが、 今遊園地内に響いているのは家族連れやカップルの楽しそうな声では無く、 乾いた二種類の銃声だった。 メリーゴーランドの柱の陰に隠れながら、 俺は自分の拳銃――九四式拳銃に予備のマガジンを装填していた。 この殺し合いが始まった直後、俺は赤い身体の竜人に銃撃された。 俺は銃撃をかわしながら自分のデイパックを漁り、 拳銃らしき物を見つけ応戦した。 しかし何だこの拳銃、妙な形だしやたらと引き金は重いし……。 まあとにかく、今俺はメリーゴーラウンドの柱の陰に隠れている。 相手の赤い竜人の男はどうやら十数メートル先にあるコーヒ...
  • ライフル持った狂牛娘
    33話:ライフル持った狂牛娘 湯気立ち込める女湯。 今は客の姿は無いがその代わり、すすり泣く少女の声が響いていた。 「ごめん…本当にごめん…」 「うう…酷い、酷過ぎる…セルゲイがそんな人…いや狼だったなんて…うう」 土下座する妖狼の傍で、足の付け根の辺りを赤と白の液体で汚した、青髪の少女が泣いていた。 少女――平沢まりなはこの健康センターを探索途中、女湯に入りたくなったのだが、 少女の裸を見て欲情してしまった同行者の妖狼、セルゲイ・ルシコフに襲われ純潔を失ってしまった。 セルゲイの事を多少なりとも信頼していたまりなにとって悲しむべき裏切り行為であった。 セルゲイ自身も自分の欲求を抑えきれなかった事を陳謝するが失われた純潔は永遠に戻らない。 「……もういいよ。いつかは失う物だったもんね…でも、好きな人に奪われたかったよ…」 「う……」 「…あ...
  • それが彼女のアイデンティティ
    「ん~……スーパーにヤバい状況になっちまったなコリャ」 F-3に位置するデパートの屋上……その一面に広がるアミューズメントゾーン。 主婦達により繰り広げられる激戦から退避したお父さん方が、子供と共に訪れる憩いの場である。 だが今現在、その憩いの場にはアロハシャツに海パン一丁という未来を先取りしすぎなファッションをした一人の変態しかいない。 その成りは殆ど一発通報もの。 純粋な子供が見たら、下手すればトラウマものの姿であった。 「アイツ等は全員呼ばれてるらしいな……まぁアイツ等なら大丈夫だと思うが、早めに合流しといた方が良いだろ」 その変態はスーパーに変なポーズを取ったまま、デイバックから一枚の紙……参加者名簿を取り出し、一人呟きを続ける。 そこに記されるは自分が仲間として迎え入れられた海賊団の面々達。 不運な事に団員全員の名前が記載されている。 総人数...
  • Cruel, unjust execution
    12話「Cruel, unjust execution」 「殺し合いやて……? そんなん出来るかボケェ!」 D-1住宅地の一角にある公園で、髪をツインテールにまとめた少女、 西川のり子は殺し合いに抗う決意を固めていた。 あの円形ホールで首輪が爆破され人が殺されるのを見た時は確かに恐怖したが、 自分と同じく殺し合いに参加させられたクラスメイトで遊び友達の大沢木小鉄、 担任教師で成人男性とは思えない程大馬鹿の春巻龍、同級生の母親、仁ママの事を思い出し、 怯える気持ちを奮い立たせた。 「とにかく、小鉄や、春巻の奴とか、仁ママもおるみたいやし、 そいつらと合流しよっ」 デイパックを背負い、いざ歩み出そうとした時だった。 「グルルルル……」 背後から、獣の唸り声のようなものが聞こえ、のり子の身体がビクンと震え、その場で静止する。 「...
  • マジメな堅物軍人かと思った? 残念、お姉ちゃんでした!!
    「ふぅ、何とか逃げ切れたか」  カールスラントが誇るエースウイッチ・ゲルトルート・バルクホルンはD-4の森林にて安堵の息を吐いていた。  十数分前に遠方の空にて発生した謎の発光現象。  空気が揺れ、森林が割れた。  余波を喰らっただけだというのに、世界が怯えるように揺れていた。  何が起きたのか、と考えるまでもない。  誰かが戦闘を行い、その結果が先の状況だったのだろう。  ウイッチであったとしても、あれだけの現象を起こせるかどうか。  少なくとも、相当な強者がこの殺し合いに参加しているという事は確かだろう。 「それにしても何がどうなっているのか……」  バルクホルンは苦い表情で空を見上げ、思考する。  爆薬の詰められた首輪により命が握られている状況。  自分を含めて四名のエースウイッチが拉致され、殺し合いを強要されているという状況。  最悪とい...
  • 覚められない悪夢
    36話 覚められない悪夢 木造校舎の小中学校の校庭に、水色の髪を持った際どい格好の少女が、 背中の大きな翼を羽ばたかせながらゆっくりと着地した。 周囲を見渡せば校舎と体育館の他に、体育倉庫やプール、滑り台やブランコといった遊具などが見える。 丁度ドラゴナスの目の前には白いペンキが剥げ赤い錆が浮き出た朝礼台があった。 ドラゴナスはこの殺し合いに呼ばれている自分の仲間、 ムシャ、死神五世、デスシープの三人を捜すのが目的だった。 先刻、機関銃と思しき武器を持った襲撃者に襲われ、 即座に空に跳び上がって危機を逃れた後、上空を飛びながら、 ドラゴナスは地上を眺め着陸地点に良さそうな場所を捜していた。 色々候補はあったが、最終的に選んだのが小中学校だった。 地図にも載っておりそれなりに目立つ建物なので誰か参加者がいる可能性が高い。 或いは自分が捜している仲間も...
  • 彼と彼女と彼女の事情
    「……レナ!魅音!沙都子!梨花ちゃん!詩音!……誰かいないか!?俺は前原圭一だ!誰か返事してくれ!」 草原を駆けまわる少年が、いた。 殺し合いの場で、大声で叫んで走り回るなんて自殺行為だ。彼もそのことは理解している。理解していても―――それでも、行動せずにはいられなかった。 自分のプライドが許さない。 自分の中の---正義感が許せない。 「俺は、殺し合いになんて、乗らない!首輪なんかに屈してたまるかよ!」 熱い少年の名前は、前原圭一。 雛見沢村で、奇跡を起こした少年だ。 何故、彼がここまで慌てているのか? それは、少し前、―――圭一が気絶から目覚める前にさかのぼる。 あの、青い髪の男の頭が吹っ飛んだ豪勢な部屋。 圭一が目覚めてすぐ、あの男が言った『殺し合い』の言葉。 初めは夢でも見ているのだと思っていた。寝ぼけていたのだ。 ...
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