非リレー型バトルロワイアル @ ウィキ内検索 / 「駆け引きや嘘はもう捨てて」で検索した結果

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  • 駆け引きや嘘はもう捨てて
    35:駆け引きや嘘はもう捨てて 誰とも会わなくなったと、中根玲奈は思う。 生き残っている参加者が少なくなっているのだろうか、放送の時点では、 自分を含め18人生き残っていたはずだが、既に時刻は正午に近付いている。 今何人が生き残っているのだろうか。 「何あれ…駐在所?」 駐在所と思しき廃屋を見付け、玲奈はCz75B拳銃を携え入口に向かう。 …… 桃髪エルフ全裸美少女のイヴは物影に隠れ、駐在所内に入ってきた青髪全裸美少女を迎え撃つ準備をする。 (さあ、こっち来なさい……) IMIウージー短機関銃を持ち、少女を待ち構えるイヴ。 そして足音がだいぶ近付いた時、イヴは決行した。 通路に飛び出し、銃口を少女に向けようとした――――だが。 ダァン!! ダァン!! 少女、玲奈が銃を構え、引き金を引く方がほんの少し早かった。...
  • ちょっと気になるあいつ
    ... 中根玲奈 035:駆け引きや嘘はもう捨てて
  • 美女と野獣オリロワ第二回放送までの死亡者
    ... 中根玲奈 035:駆け引きや嘘はもう捨てて 銃殺される 昼 石黒雅則 浅井うらら 036:脆く砕ける宝石 銃殺される 昼 浅井うらら (自害のため無し) 036:脆く砕ける宝石 自分の頭を撃ち抜き自害 【以上14人 残り4人】 【おまけ】 名前 最期の言葉 片山美咲 (…すっかり遅くなったけど…放送も聞いたし…あの二人を殺すなら、今がチャンス…) アーネスト 「ウ、うらら、ざン…ガハッ…ァ…………あ、ありがトウ゛、ご、ございま、シた」 滝沢晶子 「ちょ…ちょっとお腹痛い、トイレ行ってくる」 シュワルツ 「ガァッ……!」 浅井さらら 「! 能登く―――え?」 能登和久 「嫌だ…死にたくないよ……ゴホッ……助けて……死にたく…ない……」 吉良一葉 「は、はい」 布施信昭 「…か…ずは……ちゃ…まこと…ミリア……さ………に…げ…………」 林良枝 「キリル!!」 ...
  • 美女と野獣オリロワ本編SS目次
    ...ル、林良枝 035 駆け引きや嘘はもう捨てて 中根玲奈、イヴ 036 脆く砕ける宝石 石黒雅則、浅井うらら 【第二回放送時刻】 037 第二回放送(美女と野獣オリロワ) セイファート 【日中以降】 038 終焉の時 尾上誠人、中根玲奈、ディートリヒ、松嶋万里、セイファート、ヴェルガー 039 ESCAPE FROM BATTLE ROYALE 尾上誠人、中根玲奈、ディートリヒ、松嶋万里 【後日】 040 変わらないものひとつもって旅に出よう 尾上誠人、ディートリヒ、松嶋万里
  • 脆く砕ける宝石
    ... 035:駆け引きや嘘はもう捨てて 目次順 037:第二回放送(美女と野獣オリロワ) 029:痛みの数だけ強くなるとも限らない 石黒雅則 死亡 029:痛みの数だけ強くなるとも限らない 浅井うらら 死亡
  • 人生山あり谷あり奈落あり
    ...くて イヴ 035:駆け引きや嘘はもう捨てて
  • 生きてる喜びと痛みを
    ...夢 目次順 035:駆け引きや嘘はもう捨てて 031:大丈夫じゃない、問題だ 尾上誠人 038:終焉の時 031:大丈夫じゃない、問題だ ミリア・クリスティーナ 死亡 031:大丈夫じゃない、問題だ 布施信昭 死亡 031:大丈夫じゃない、問題だ 吉良一葉 死亡 032:街角は色めく少女らの縄張り キリル 死亡 032:街角は色めく少女らの縄張り 林良枝 死亡
  • 終焉の時
    ...OYALE 035:駆け引きや嘘はもう捨てて 中根玲奈 039:ESCAPE FROM BATTLE ROYALE 033:黒夢 ディートリヒ 039:ESCAPE FROM BATTLE ROYALE 033:黒夢 松嶋万里 039:ESCAPE FROM BATTLE ROYALE 037:第二回放送(美女と野獣オリロワ) セイファート 死亡 037:第一回放送(美女と野獣オリロワ) ヴェルガー 死亡
  • 妖刀はもういいだろ
    自分のセグウェイに乗って逃げた和也を追い、湖まで来た彩子。 だが、そこに和也の姿は無い。 (こっちに逃げたはずなのに…まあいいわ…) 仕方ないわね、と言いたそうな表情で溜息をつく。 「そういえば、またここに戻って来たのね。さっきよりかは明かるいけれど…」 そのとき、湖畔に座っていた◆Right//mkoが近づいてくる(彩子は誰か分かっていない)。 (あら、丁度いいわ。あっちから来るなんて好都合) だが、近づいてきた◆Right//mkoが途中で足を止め、銃を向ける。 「いきなり何のつもり?そんな物出して…」 相手の神経を逆撫でするような口調で話す。 「それはこっちのセリフだ。何で血まみれなんだ?」 それを無視し、静かな声で言う。 だが、小馬鹿にするような口調で返す彩子。 「今こっちが質問してるんだけれど…質問には質問で返せと教えられてきたんですか?」 その瞬間。...
  • 最終戦Ⅳ
    最終戦Ⅳ 嘘と約束  日本刀の柄を二本指で掴んでぷらぷらと遊ばせながら、ジャージ姿のそいつは言った。  オレたちに向かって。  勝利宣言を――たったひとりで、した。  たったひとりで。  二人殺した。  ……はあ? 「は、……はあ?」  …………はああああああぁあああ!?  待て待て待て待て待て待て待て待て!!!!!!!!!  それを床に這いつくばって薄目で見ていたオレ、優柔不断は、  一回心の中で「はあ?」って言って、そのあと口に出して、もう一回心の中で言って、  それくらいにはパニクった。パニックてとにかく、  脳が理解を拒否した。ノイズがかかるみたいに思考がまとまらなく××、  ×××××オレたちは××××××××、  ××勝ったはずで××、  ×だって×、  ××××殺して?××××何で××××ちょっと、××××...
  • 感染包囲
    000 羽川翼。 私の名前です。 今から語られるのは私の物語。 ただ、私が語るわけではない。 その理由はもうすぐわかるだろうからあえて説明しないけど。 ただこの独白は今後できそうになるかどうか分からないから 今やってみようと思う。 阿良々木くんからは「本物」と称され、 戦場々原さんからは「化物」と称された私。 もちろん私としてはそんなつもりなんかないし、 ただの家庭が周りと違う「普通」の少女である。(自分でいうのも何だけど) さてここで問題です。 なぜその私が「本物」と称されるのか。 答えは―――私が私でないからだと思う。 私の身に潜む「あの子」の所為。 いや、「所為」というのはとても失礼で、無責任だろう。 何せ私が全ての原因であるからだ。 「あの子」が生まれた原因。 私が「本物」に見えてしまう理由。 真の私が暴れる。 今宵も。 「あの子」...
  • 指の先から紅差す
    20話 指の先から紅差す 結局病院で、殺害したハーピー以外に誰も見付からなかった篠沢具子は、 病院を後にし住宅街を歩き回っていた。 しかし誰も見付からず段々と疲れが溜まっていく。 「足が痛い…」 足の痛みに耐えながら、住宅街を歩く具子。 そしてとある民家の門の傍を通ろうとしたその時。 民家の門から、狐のような外見の獣竜の女性が飛び出した。 その手にはぎらりと刃が光る日本刀が握られている。 「!!」 「だあああっ!」 獣竜の女性――リーザは日本刀を具子目掛けて渾身の力で振り下ろした。 ビュンッ! 風を切る音。 間一髪で具子は斬撃をかわす。 「このっ…!」 持っていた自動拳銃ベレッタ M1934の銃口をリーザに向け引き金を引こうとする具子。 しかし、リーザは刀の峰で銃を弾き飛ばす。 ガキィ! ...
  • 未来へ駆ける
    ーーーこれは、始まりに至る前座(プロローグ)。 ◆ 時は、あの悪夢の開会式から数十分前に遡る。 両手を手錠で拘束された少年だった。彼の名は音無結弦。とある地下鉄事故にて、多くの命と引き替えに若い命を散らせた少年。 やっと仲間たちと成仏できたはずなのに。 立華奏が消えた後しばらく経過してから、彼の前に明らかに異質な外套の男が現れたのだ。NPCではなく、確かに自分の意志を持っている。 『貴様の愛する者は既に私の手中にある』 男はそう言った。とっさに携帯していた銃で頭を打ち抜くが、応えている様子はない。 そのまま、気付くと今の状況だったのだ。 モニターには、鎖に拘束された立華奏の姿があった。意識は無いらしく、男曰く指先一つで生命を真の意味で終わらせることができるらしい。 男の要求はたった一つだった。 『音無結弦。貴様にはエネルギーの一部を分け与える。...
  • 気付いてた「もう…戻れない」
    38話 気付いてた「もう…戻れない」 「マダオとあのドSが死んだアルか…信じられないけど」 マダオと呼ぶ男とサド王子と呼ぶ真選組一番隊隊長の少年の死を、 神楽は放送で知る。実感が湧かなかったが、恐らく本当なのだろう。 「……」 無言で神楽は放送で呼ばれた名前を消して行く。 「長谷川泰三」「沖田総悟」の名前も横線を引いて消した。 「……銀ちゃんと新八は生きてるアルか……早く見付けよ……っていうか、 最近全く、他の参加者と会って無いネ……」 最初にエーリアルと言う狼と遭遇して――そいつも死んでしまったが――から随分と時間が経つが、 未だエーリアル以外の参加者と一切遭遇していない。はっきり言って寂しい。 「…飯食べてから行こ」 取り敢えず腹が減ったと、神楽はデイパックの中に入っている支給品の食糧品を取り出し食べ始めた。 ...
  • 嘘つきセッキーと信じたなっちゃん ―過去の代価は復讐―
    ◇  これは、過去の話。  だが、あの日の事を忘れられない。  雨の降りしきる日。  血の海の中で、倒れている自分。  腕を切られた。  ナイフで切られた。  けど、致命傷にはなっていない。  出血も酷くない。  気絶もしていない。  だけど、俺は動けなかった。  怖くて動けなかった。  死にたくなかった。  母が死んでいる。  喉を切り開かれて死んでいる。  父が、母を殺した男に腹を刺された。  父は腹部を抉られ、出血が酷い。  父は助からないとすぐ分かった。  弟は、ただ殺した男を見ているだけだ。  男は、弟に話しかけているが、内容は聞こえない。  何が起きているか、そのときは分からなかった。  そのときは。 ◇  世間にとって復讐は虚しい物らしい。  今から、俺は復讐をする。  虚し...
  • 例え全て失っても
    42話 例え全て失っても 同行者二人の凄惨な死を乗り越え、新八とフラウの二人は市役所へとやってきた。 (銀さんに会いたい、神楽ちゃんにも……どこにいるんだ二人共) 自分が慕う銀髪の天然パーマ侍と、家族も同然の大食い毒舌チャイナ娘の事を思い浮かべる新八。 市役所の入口を潜ると、そこには想像を絶する光景が広がっていた。 「!?」 「な、何、これ……」 ロビーは、死屍累々と言う言葉が正にぴったりな、地獄絵図と化していた。 見えるだけで、十人以上の死体が転がっている。 床は血だらけで迂闊に歩けば滑って転んでしまう、そのぐらい血が溢れている。 死臭が凄まじく新八とフラウの二人は鼻を覆った。 「…新八? 新八アルか?」 「!」 背後から、新八にとって聞き覚えのある声が聞こえ、新八は振り向いた。 「…! 神楽ちゃん!」 ...
  • 目醒めた力体を駆け巡る
    22話 目醒めた力体を駆け巡る 【1】 「……仕方ない、少し探索するか」 ◆xzYb/YHTdIの頭に包帯を巻いて、クルトは立ち上がった。 ここに置いておくのは得策ではないので、隠しておくことにしておく。 「しかし、こんな場所見たことないな…外国の物か?」 彼の国では工場と言う物は無い。 あるにはあるが、現代のような場所ではない。 これが世代の違いというものだろうか。 「……部屋が大量にある、か…一部屋づつ調べていくのが良いか…?」 クルトは控え室、というより裏部屋に入り込んだ。 データ管理室、医務室、といった色々な場所がある。 一番近くの部屋に入る。 給湯室、ただコンロと机があるだけだ。 正直言って何もないだろうが探索する。 コンロの下にある棚にも何もなく、結局収穫は無かった。 他、仮眠室やら会議室、事務所...
  • 狂乱少女
    7:狂乱少女 「畜生、親父…どうして……」 展望台の下で、魔王の娘――周囲からは娘様と呼ばれている――は涙を流していた。 自分の父、魔王が殺されたのだ。見せしめとして首輪を爆破され。 魔王軍の長として、強く誇り高く、そして重度の親馬鹿、愛妻家だった父。 余りに親馬鹿が過ぎて鬱陶しく感じたりぞんざいに扱う事もあったがそれでも、大好きで、 自分の目標となる立派な父親だった――だが、死んだ。 「畜生、畜生、畜生! よくも親父を…許さねぇ!」 娘様は泣きながら強く心に決める。 父親の仇を取るためにも、殺し合いに呼ばれている知り合い達、自分の母のためにも、 この殺し合いを絶対に潰してやる事を。 「…名簿を見た限りじゃ、アレックス達やムシャ、ダーエロ、ハー妹、お袋もいるんだよな……。 早い所、合流したいな……」 「ねぇ、そこのあなた」 「?」 ...
  • 不退転修羅
    27:不退転修羅 「ちぃ、男いないなぁ」 愚痴を零すほぼ全裸の黒狼獣人の女戦士、チェルシー・フォースター=チャンドラー。 彼女が捜しているのは自分の欲求を満たせそうな男性参加者。 市街地の路上をあえて艶めかしく歩く。 しかし彼女の思惑通りにはいかなかった。 「お、誰かい……あー、女の子か、残念……」 チェルシーが遭遇したのは人間の少女。 「あら」 その少女は手に持っていた大型のリボルバーをチェルシー向けて構えた。 ドォン!! 耳を劈くような銃声が市街地に響く。 チェルシーは素早く銃弾を躱す。 「ヤる気って言うかやる気アリ、ね!」 ドォン!! 続けて放たれた一発もチェルシーは躱すが、顔のすぐ真横を銃弾が通り抜けた。 常人ならそれだけで精神的に大きくダメージを受けるが、 戦士としてそれなりに修羅...
  • 誤解が生んだ爆炎
    中在家長次は、忍術学園に入学した時は良く笑う朗らかで闊達な少年だった。 だが忍術学園で過ごした六年間の間についた多くの傷。 それらは少年から笑顔を奪っていた。 否。 中在家長次は笑いを捨てたわけではない。 笑うと全身についた傷跡が引きつり激痛が走る。 それでも彼が笑う時とは―― 「………」 中在家長次の前にあるのは、二つの女性の死体。 どちらもまだ若い。 そっと触れると、まだ生きていた頃の温かみが感じられた。 その現実が、中在家長次の心に重くのしかかる。 自分は、何をしていた。 何故、もっとここに早く来なかった。 そうすれば、この二人は死なずに済んだのではないか? 中在家長次は、怒った。 殺し合いを強要させたメガネの男に。 殺し合いに乗った存在に。 そしてなにより その殺し合いの場に立たされていながら何もできなかった自分に激しく怒...
  • 銃音が響き、そして…
    銃声が、静かな病院内に響く。 「えっ!?何、何なの?」 その音に戸惑い、辺りをうかがうめろりん。 戸惑っているめろりんをよそに、また銃声が響く。 「銃声だ!まさか、ゲームに乗ってる奴が来たのか!?」 ◆PURIN//46Eもその音に驚き飛び起きる。 眠っていたチルノも、目を擦りながら起きる。 「まずいなあ…どうする?気づかれないように、裏から出る?」 「そうだな、裏から出よう。俺は、ちょっと様子を見てくる」 その一言に、すごく驚くめろりん。 「え!?そんな、危険だよ!」 めろりんの驚いた声を流しながら、歩いて行く◆PURIN//46E。 そして振り返り、 「じゃあ、めろりんはチルノを連れて南に行って。30分経って帰ってこなかったら、俺を見捨てて逃げていいよ」 と何かの決意を込めたような声で言う。 「そんなこと…できる訳…」 「それと、俺が帰ってこなくても引き...
  • 鬼気迫る
    25◇鬼気迫る  C-1、中央階段の行きつく先。  三人の惨殺死体があるB-1で始まったとある戦いは、  意図的か自然にか、エリアを隣に移してまだ続いている最中だった。 「はああああぁああっ!」  少女・勇気凛々は、  小さな体躯に不釣り合いな巨大な剣を、助走を存分に生かして目の前の敵へ叩き込む。  上から下へ振り下ろす、狙いも何もない直線的な攻撃。  対峙する大男・傍若無人はこれを、斧を横に立てて真正面から受け止める。  鍔迫り合いの火花が散った。  だが体格差を考えれば、当然このままでは少女のほうが押されてしまう。  少女はそれを逆に利用する。  ふ、と力を緩めつつ《りんりんソード》をあえて解除。  空を切る斧の下を身を反らせてくぐり、大男の足元へと滑り込む。 「これで――っ!?」 「愚策だ、娘」  体勢を戻すと再び《りんり...
  • 剣撃拳舞
    月明かりに照らされた砂浜を二人の少女が走り抜ける。 二人とも疲労困憊という表情ながらその足を止めようとはしない、何かに追われるかのようにひたすら走り続けている。 どれだけ走っていたのか、砂浜が終わり林に入ったところでどちらともなく足を止めて手近な木へともたれかかる。 「も、もう、追って、こない……よね……」 「そ……そんなの、知る、わけ……ないし……!」 たった今走って来た方向を見ながら誰ともなく問いかけたのが里中千恵。 ブラウスの上に明るい緑のジャージを着ていて、それが目を引きつける。 それに律儀に答えたのはすぐ横で息を切らしている池田華菜。 こちらはごく普通の風越学園の制服を着ていておかしいところはないが、その髪型がネコミミを思わせて妙に愛嬌がある。 「っていうか……何なのあいつ、ありえないって……」 「殺し合いなんて、書いてはあるけどさ……...
  • 城之内はもっと評価されるべき
    眼下に広がる岩礁に波がぶち当たり雄々しく弾ける様を、男は溜め息をついて眺めている。 男の背後に立つ灯台に設置されている僅かな照明を除くと、光源は星々のみの暗い所だった。 辺りに民家は見当たらない。周りにある目ぼしい人工物と言えば、灯台と灯台に続く道路があるのみで、 その他には様々な雑草が生い茂る荒れ野が広がるばかりである。 ────田舎だ。こんな縁も所縁も何もない、辺鄙な片田舎で、俺は最後を迎えなければならないのか? 何故、俺が? 城之内祐二はついこの間、新日暮里消防署に配属されたばかりの、まだまだ未来への可能性を秘めた若者である。 城之内には、自分ならきっと社会的に尊敬され得る人間になれるだろうと、確信していた。 自分は頭が切れるし、見てくれも悪くない。だからこそ全ての男児が必ず一度は憧れる新日暮里消防署に就職出来たのだ。 そして城之内にとっては、まだまだこれ...
  • ですろり。
    強いこと、それは素晴らしいことだと思う。 でもね、それだけじゃ生き残れないんだ。 強くても、弱くてもどちらだっていい。 大切なことは―――何かを『曲げる』覚悟ができるかどうか、だよ。 ※ 「……落ち着いた?」 「う、うん……ありがとう……一ちゃん……」 噴水のある、やや大きめの公園。 そこに、2人の幼い少女の人影があった。 揃って顔色が悪い様子だったが、特に一人の顔色はひどく青い。 「……本当に大丈夫?」 「……あ、うん……ごめんね……あたし……迷惑かけて……」 一人は、黒髪。 頬の星型マークが目を引く、露出度の高い夏服を纏った小柄な少女。 一人は、金髪。 短めの金髪に白いリボンが可愛らしい、活動的な印象の短パンの少女。 黒髪の少女の名前は、国広一。 金髪の少女の名前は、鏡音リン。 この殺し合いで目覚...
  • 疑心暗鬼の引き金
    7話 疑心暗鬼の引き金 おっはよー! 私、瀬ノ尾真麻績! 花の高校二年生! 私はね、見た目も素行もふっつ~の! 女子高校生なんだケドー…… 実はとってもスゴ~イ、神様の贈り物を授かった娘なんだ! ねえねえ、聞いてくれる? とぉーっても、スゴイんだよ! それはね~…… 「やったァ! なんかわかんないけど、すっごく強そうな銃が当たったゾ☆」 やっぱり! 私の能力は殺し合いでも健在だわ! だってすでに発動してるモン! 私って、幸運なんだ。 ほんとに。私って、今まで一回も失敗したことなんてないしね。 それに懸賞に応募すれば欲しいものがピンポイントで毎回当たるし、くじ引きもほとんどが1等で、はずれを引いた事は全くないの。 テストもヤマカンでで毎回100点満点だし、みんななぜか私にはとっても優しいし…… そう。まさに私は運命に選ばれた奇跡...
  • もう大事な物は捨てちゃ駄目だよ
    13話 もう大事な物は捨てちゃ駄目だよ 「駄目えええ!!」 「放せ! 死なせてくれよぉ!」 豪邸内の一室で首を吊ろうとしていた狼を必死で制止する赤桃色髪の少女、朝斬厳空。 「どうせ俺なんかすぐに殺されちまうんだよ! 生きてたって…」 「そんな悲しい事言わないでよ!」 「放っておいてくれよ! お前には関係無いだろ!」 「いけない! 見てしまったもの! あなたが死ぬなら私も死ぬしかない」 「はぁ!?」 狼、カスパルの横で、厳空は自分の喉元に支給された回転式拳銃、 S W M10の銃口を押し当てる。 「あなたが首を吊ったら私も引き金を引くよ」 「…何考えてんだ、馬鹿じゃないのか?」 「良く言われる。でも首吊ろうとしてるあなたはどうなの?」 「お節介なんだよ! あっち行けよ!」 「嫌!」 「~~~~!」 少女の目は本気だった。 ...
  • future gazer
    ◆ 暗闇の中。殺し合いの主催者である荒耶宗蓮は、興味深げに一箇所のモニターを見ていた。映し出されているのは、天才少女牧瀬紅莉栖と、『ジョーカー』音無結弦。 ーーー働きは上々だ。 荒耶の予想を遙かに超えて、音無は暗躍していた。 彼が自我を失っている理由は力の代償のためなどではなない。彼自身が自我を捨てて行動しているのだ。立華奏を救うために、無駄な情を切り捨てるために、彼は殺戮機械となった。 荒耶の与えた莫大な力を見事に操り、指弾を用いて椎名まゆりを殺害した。 実は。本来ジョーカーとなる予定だったのは宿海仁太か岡部倫太郎であったのだ。 しかし、参加者の一人である音無は一番強い意志を持っていた。『立華奏を守るためになら他の全てを殺すこと』すら実行する。 当初のジョーカー候補の二人は今主催打倒のために動き出している。 興味深そうに荒耶はそれを眺めた。 ◆ 音無結弦の指先...
  • I――
    「オハヨーハヨー。ご機嫌いかが?」 殺すために組み敷いた少年に、ここまで余裕たっぷりなことを言われてしまったら、私はなんて返せばよいのかしら。 方丈葉月、と、私が名を名乗れば、多くの妖怪は驚く……はずなんだけど、なあ。 黄昏と呼ばれる国で、すこし前に事件を起こした私。当初は深い考えもなく、私たちが楽しめればいいと、そういう考えで、「夜空の唄事件」というものを起こした。 結局あの時は、人間と座敷童と妖狐、それから半妖精というなんとも微妙な四人の少年に、事件を解決されてしまったのだけれど、あの事件をきっかけに、「不老不死の歌姫」なんて呼ばれるようになった。 楽しい物好きな黄昏の住人は、夜の唄に困っていたわけではなく、夜の唄に飽きていたらしい。四人の少年もどちらかというと「飽きたから」解決したようだったわ。 黄昏の住民(ただし中級妖怪以下)たちに、夜空の唄事件直後謝罪に言った...
  • マーメイド・ダンス
     浜面は森林と市街地との境界に沿って続く道路を走っていた。  自分の足ではなく、街中の有料駐車場に泊めてあった車で、もっと言えば持ち前のピッキング技術で盗難せしめた車で。  浜面は片側一車線の道路を猛スピードで駆け抜けていた。  車種はライトバン。白色の車体から重低音のエンジン音を唸らせて、人間では到底追い付けない速度で道を進む。  その速度は浜面の焦燥感を表しているようであった。 (ちくしょう、人っ子一人見当たらねえぞ!)  周囲が暗闇だという事も影響しているのだろうか、幾ら車を走らせど参加者を発見する事はできない。  焦燥感が浜面の心中に募っていく。  『原子崩し』麦野沈利。  『AIMストーカー』滝壺理后。  どちらも暗部組織の一員として学園都市の裏側で生きてきた少女達である。  片や学園都市に七人しかいない超能力者、片や学園都...
  • 帰ってきた朝倉涼子
    ふふ、なるほどね。 一度消滅させられた私をわざわざ再構築したということは、頭のお堅い主流派がようやく急進派に賛同したってことだよね。 つまり、殺し合いという題目の下、情報統合思念体自らが涼宮ハルヒに直接的なアプローチをかけたってわけか。 特に命令が下されないところを考えると、私の好きにしろっていうことかしら? 長門有希も同様? 上の方とのコンタクトが取れないからまだ何とも言えないけど、なんだか面白そうね。 ――さて、涼宮ハルヒはこれにどう対処するのかな。 多分、彼女のことだからこの状況を楽しんでいるかもしれないわね。 だけどキョンくんや朝比奈みくるの存在が彼女の理性に枷を掛けている可能性の方が高いかな? なら、そうよね。観測の邪魔になるような連中はやっぱり殺すしかないよね。 上の趣向はよく理解できないけど、こういう楽しそうなゲームって、一度やってみたかったの...
  • 休憩時間3
    35◆休憩時間 3*女子戦陣 ◆ 休憩開始より 三時間◆  一、二、三、四、五。  六。  七回目の鍔迫り合いを終えたあと、勇気凛々は一刀両断に向けて言った。 「やっぱり。あなたは乱れていないですね」 「……お褒めの言葉と受け取っちゃうぜ?」 「誉めていますよ。でも、分かりません……どうして……どうしてあなたは、そんなに」  ”ガールズトーク”は一方戦。強いて言わずとも少女が劣勢。  少女は一滴の汗が頬を伝うのを感じながら、もう一回《りんりんソード・凛》を握りこむ。  くらくら、ふらふらと視界が揺れる。度重なる戦いによる疲れも少しはあるが、最も大きな理由は少女自らの精神にあった。  人に刃物を向けている、ということ。  ヒーローを志して偶像の見様見真似をしていた実験の開始当初には考えてもみなかったその重みを、  自らの手で三人を殺した――殺...
  • いつだって気付いた時には遅い
    6:いつだって気付いた時には遅い 島役場のロビーにて、黒い竜種の少年、片山長晟は震えていた。 怖かった。いつ襲われるか分からない、いつ死ぬか分からない想像を絶する恐怖。 帰りたい、日常に。だが、恐らくそれはもう――――。 「死にたくない…死にたくない…死にたくないぃ」 椅子に座り頭を抱えガチガチと震える竜の少年。 「ねえ…君」 「!!」 「あ…驚かしてごめんね」 そんな長晟に不用意に声を掛けたのは、白衣姿の犬獣人の女性。 「その、私は宮崎嘉乃、君は――――」 「うああああああああああああ!!!!」 「!?」 突然長晟は絶叫し、傍に置いてあった自分の支給品、コルトM1911A1ガバメントを手に取り、 銃口を嘉乃に向けた。 「来るな! 来るな来るな来るな、向こうへ行けえ!!!」 「待って! 落ち着いて! 私は殺し合...
  • 希望の破壊者
    「少女殺しの次は今度は殺し合いってわけか……。流石は『疫病神』だな」 上条は嘲笑気味に笑う。自分のあまりもの不幸さに。 上条はあの時、インデックスを殺してしまった。神の域へ達する程に磨かれた危機察知能力によってインデックスを助けることよりも自分の命を守ることを選んでしまった。 別に上条が悪いわけではない。ただ、彼は不幸だったのだ。上条が不幸だったが故にインデックスも自分の不幸に巻き込んでしまい、見殺しにしてしまった。 もう誰かを助けようとも思わない。インデックスは自分と関わっていなければ幸せな未来が待っていたのかもしれないから。 名簿にはインデックスの名前が載っていた。インデックスは体だけは生きている。 だからこうして、殺し合いに参加出来ているのかもしれない。死んでいても、体さえ生きていれば参加資格があるのかもしれない。 だが、上条はインデックスに出会っても...
  • さあそろそろ本気を出そうか
    56話「さあそろそろ本気を出そうか」 E-3市街地、住宅街の民家の一つ。 玄関扉を開け、右手に自動拳銃、ベレッタM92FSを携え周囲を警戒しながら出て来たのは、 白髪の猫耳猫尻尾を持った学生服姿の少女、シルヴィア。 そしてその後に続くのは右手に自動拳銃、シグザウエルP228を携え、 やや怯えた表情で辺りを見回すTシャツズボンに鉢巻姿の男、永井浩二。 「ちょっと永井」 「何や」 「何で女の私が前なのさ。普通男のアンタが先行するべきでしょうが」 「怖いもん」 「……まあいいわ」 この男に男気や騎士道精神といったものを期待するだけ無駄と言うものである。 「アンタも銃持ってんだから、いざと言う時は戦ってよ。そんで自分の身は自分で守る事」 「わかっとるわ…俺もそれくらいは出来るって」 「オーケー」 シルヴィアが門柱の陰からゆっくり頭だけ出し...
  • 恋する男の子は盲目で恋人を思うともう止まらないの
    「ハァっ……ハァっ……」 少年の額を、脂汗が伝う。 美形と言っても差し支えない端正な顔は、恐怖と絶望に染まっている。 少年の名は工藤雄一。 興津高校2年A組に通う、ごくごく普通の高校生である。 そんな彼は、今現在恋をしていた。 その相手は…同級生の末武健太。 そう、工藤は同性愛者なのだ。 「末武……末武ぇ……!」 心臓は早鐘を打ち、手にはじっとりと汗が滲む。 目の前で女性が死んだ。 それも首に仕掛けられた爆弾を爆破されて。 その衝撃は17歳の少年の精神を壊すには十分すぎたのかもしれない。 「末武ぇ……今お前のもとに帰るからな……みんな、みんな殺して…お前のもとに……」 壊れた心が導き出した思いは、少年に殺人と言う禁忌を犯させるまでに至ってしまった。 工藤はデイパックから武器になりそうなものを探し出すと、ふらふらと歩き出した。 ...
  • 手を繋ぐ
    10◆手を繋ぐ  は、と気が付いたときには、僕はひざまくらを受けていた。  ――と一行で説明するしかないのがすごく心苦しいのだけど、確かに間違いなくひざまくらだった。  長い黒の髪をポニーテールにまとめた一刀両断さんの顔が僕を覗き込んでいて、  僕の頭には程よいやわらかさのなにかが当たっているとなれば、これがひざまくらでないはずがない。  問題は、どうして僕がひざまくらなんかを受けているかということであって、  ……えーっと、何でだっけ?  あれ? 何で僕こんなことになってるんだ? 「よう紆余、気づいたか。おねーさんの膝まくらはどうだ? 暖かいだろう」  どうやらここは薬局のようで。  僕は一刀両断さんに、いろんな薬品が並ぶ棚と棚の間のスペースでひざまくらされているようだった。  気絶する前にあった背中の痛みはもうなくて、  代わりに胴体全体をぎゅ...
  • 見苦しい程腹を空かせて
    48:見苦しい程腹を空かせて 「あーるーこうーあーるーこうーわたーしはーげーんきー」 氷室勝好は歩く、歌を歌いながら。 「あーるくーのーだいーすきーどーんどーんいーこーうー」 氷室勝好は歩く、手にM16A1突撃銃を携えて。 「……こーろすーのーだいーすきーどーんどーんこーろーそうー……」 目の前にあるのは学校。 裏門をくぐると職員用の駐車場と校舎の裏口が見えた。 ニヤリと笑みを浮かべ、勝好は裏口に近付く。 裏口の扉に近付くと、銃を携えた少女が中から現れた。 少女は勝好を見て驚き、そして銃を向ける。 「貴方は…もしかして…氷室勝好、さん?」 「あら、君も俺の事知ってるのー?」 見ず知らずの少女が自分の事を知っていた事に今度は勝好が驚く。 「…武器を捨てて手を上げて下さい、貴方が殺し合いに乗っていると言う事は聞い...
  • とても怖くて、勇気が無くて
    21:とても怖くて、勇気が無くて 瓦礫同然となった廃屋も多い。吹きさらしになっている廃家が多数を占める。 人が住まなくなってどれぐらい経っているのだろうか。 黒髪の美少女、の姿をしたサキュバス、ローネと黒豹の少年、荒巻眞一は、瓦礫が散乱する通りを歩いていた。 入ればもれなく倒壊しそうな荒れ果てた木造家屋が多く休むに休めない。 「廃屋だらけだなぁ…」 「もう少し行ってみよう、眞一君」 どこか休める場所を探さなくてはならないと、二人は廃屋を見て回る。 しばらくして、ようやく比較的状態の良さそうな廃家を見付けた。 「あそこが良いんじゃないか?」 「そうね…」 二人がその廃屋に入ろうとした。 だが、近くの曲がり角から桃色の髪を持ったエルフの少女が現れた。全裸で、体液に塗れている。 「……!」 「あれは…エルフじゃない、何で裸…」...
  • 煌めく滅びの遊園地
    4:煌めく滅びの遊園地 全裸の巨乳美女、石川聖美は廃墟と化した遊園地内を歩いていた。 全裸と言っても一応靴と靴下は履いている。 「殺し合いなんて…狂ってるわ。裸を見られる事が好きな私も狂ってるけど…。 ふぅ、死ぬ前にエッチしたいなー」 コーヒーカップ前のベンチに座り、大きく股を広げる聖美。 「いけない、遊園地でこんな事っ、ああん…っても誰もいないか、 つまんないなー……」 そう言いながら聖美はデイパックを漁り支給品を確認する。 そして強力な電撃が出せるよう改造されたスタンガンと、使い捨て方式の催涙スプレー3個を見付けた。 「むぅ…あんま良いのじゃ…」 「う、動くな!」 「ん」 いつの間にか、中高生と思われる格好の竜人の少年が、 散弾銃と思しき物を自分に向けて接近していた。 「うあ、そんな物向けないでよ!」 「動...

  • 1 「ややこしい説明はこれで終わりです。あ、それからもう一つ」  虹彩をすっと狭め、尻尾を横に揺らし続ける。  そうして藍色のフェルパー(いや、詳しく言えばフェルパーが四分の三、人間が四分の一のクォーターか)、サーシャはただシットの説明を淡々と聞いていた。  もちろん彼女は無抵抗の誰かを殺そうとは思ってはいなかったし、どうにかしてここから仲間と共に抜け出そうと思案していたのだが、  しかしながら、先程見せ付けられた自分にもぴったりとくっついて離れない冷たい首輪の効果がそれを躊躇させる。  まるきり毛皮の手袋を付けているような手(しかしそのラインはくっきりと痩せている)の、少し尖った爪が生えている指先を首元に当ててサーシャはもう一度天井を見上げた。 「ロクトフェイトを使おうとしても無駄です。唱えたら石の中に飛び込みます」  ロクトフェイト。 ...
  • What a beautiful hopes
    「ふう、着いたか」 天まで届くかのような高さを誇る灯台の下で上を見上げながら立つ青年の姿があった。 対馬レオ。先程、主催への反抗の啖呵を切った男である。 レオは自分の彼女である佐藤良美を探すために灯台に来ていた。 「しかし、高いなあ……」 少なくとも高層マンションレベルの高さはあるだろうなと、レオは思った。 レオはとりあえず中に入ろうと灯台の扉を開ける。 「……え?」 レオが扉の取っ手に手をとった瞬間、扉が勝手に開いた。 いや、違う。扉の向こうから大きな“何か”が飛んできたのだ。 そしてレオはそれに巻き込まれ一緒に吹っ飛んだ。 (な、なんだ!?何が起こった?どうして俺は、というか重いって!何が飛んできたんだよ) レオは飛んできた“何か”の下敷きとなっていた。 “何か”はもぞもぞと動き突然レオから離れる。 「ちくしょ...
  • 深き終、途切れぬ糸
    1:深き終、途切れぬ糸 森のオス達から、俺は肉便器として使われている。 最初は嫌だったけど今は、もう俺はチ○ポ無しじゃ生きられない。 何で肉便器にされたのかもう理由は忘れたけどそんな事どうでも良いんだ。 「あっ、おおんっ……わぉ…ッ……おん」 「へへ、ほら、もっとしゃぶりな!」 「こいつのケツ、最高だぜ…」 「あおおおおん! もっとぉ! もっと○ン○下さい! あっ、あ! あ、好き! あい、してるぅ! チ○ポ! ○ン○ぉぉぉおおおお!!」 この前もみんなから滅茶苦茶にしてくれて、嬉しかったな。 一生犯されて生きる、これ程の幸せがどこにあるだろう。 なのに。 俺はこんな、知らない島で誰かに殺されて終わるのか? そんなの―――。 「俺は…俺は……」 「なあ、そこの……」 「…!」 海が臨める崖の近くに座っていた青い毛...
  • 理解できない状態
    明るくなった病院の前に立つ2人の男。 「おいおい…銃声がしたと思ってこっちの方に来たら…」 倒れている男に駆け寄る07。 (パフェ…何でこんなとこで死んでるんだ) 「知ってる奴なのか?」 その後ろから雷電が問いかける。 「ああ…こいつは俺と同じ軍の仲間でな…」 “軍”と言う言葉に少し疑問を感じる雷電。 が、それはあえて聞かずに話を進める。 「そうか…」 07はもう冷たくなっているパフェニーの体をその場に寝かし、病院へ向かって行った。 (…ん?これは…) 雷電は地面に転がっているデイパックから何かがのぞいている。 それを拾い上げ、まじまじと見つめる。 (爆弾?まあいい、貰っておこう) 少しデイパックの中を調べてみたが、起爆装置のような物は見当たらなかった。 「…おい!雷電、ちょっと来てくれ」 07が病院の中から呼びかける。 「ああ、今行く」 「ここ...
  • もう言葉もない、言葉が出ない
    68話 もう言葉もない、言葉が出ない 高原正封の傷はだいぶ治癒し、余り無理をしなければ歩いて移動もできるようになった。 「よかったたかはらさん、ほんとうにしんじゃうとおもったから……」 「ごめんね遥ちゃん、心配掛けさせて。でも、だいぶ動けるようにはなったよ」 ずっと傍で正封の容体を気にしていた仲販遥が正封を心配する。 よくよく考えれば出会って一日も経っていない男を、可憐な少女がここまで気に掛けてくれるのは稀有な事だろう。 そういう意味では自分は果報者だと正封は思っていた。 「他のみんなは?」 「ええと、シリウスさんとトマックくんはおくじょうにいってそとをみはっているって。 アキラくんとデスシープさんはみまわりだって」 「ふぅ、ん……」 男娼館の屋上にて、サーベルを携えた銀色の人狼シリウスと、 アーマライトAR18アサルトライフルを...
  • 戦乱の演
    22◇戦乱の演 「がぁあぁぁあっ、ふざけんなぁっ!」 「おぐぅ」 「割れろ! メガネ割れろばかぁあぁっ! どうしてくれんのよっ、”コレ”!」  と、ここでところ変わって場所はA-1。  駐車場でも娯楽施設でもないその場所では今、数えて六発目の打撃が、とある女性によって行われていた。  青息吐息が放った右フックは、女性らしからぬ勢いと速度で、的確に先手必勝のみぞおちにヒットする。  唸りながら、お腹を押さえて数歩後退する先手必勝。  体勢が崩れ、色素の薄い銀髪がぱらぱらと前に垂れてしまう。  自慢の銀縁メガネは傾いて、整っていた服は乱れて、  理系男子としてはとても残念な姿だ。  だが、それでも目の光だけは失わずに、皮肉のこもった喋りを彼は忘れなかった。 「ぐぇ……でもホラ、おかげで動けてるじゃあないですか、青息吐息さん。  ちょっと元気すぎるくら...
  • 本領発揮
    「うあああ……っ!」 先ほどまで共にいた少年の悲鳴を耳にとらえ、レイチェル・キールは足を止めた。 「……?」 まださほど距離は離れていない。 ……誰かに襲われているのか? ならば助けないという選択肢は無い。レイチェルはルキフェシルという女王制の国の王国軍四番隊隊長である。医療班でもある四番隊を担う彼女にとって、人の命は「なんとしても救うもの」であった。 レイチェルは極力気配を消して、先ほどまでいた道に戻る。 木の陰から先ほどまでいた道を覗けば、そこには先ほど名前を交換した少年・円千代と……右手に血に濡れた剣を持つ少年。彼はレイチェルに背を向けていて顔は見えないが、少年の持つ剣の血は明らかに千代のもので、千代は左肩を押さえて蹲っている。傷の深さはわからないが、恐らく、いや確実に「彼」に斬られたのだろう。 剣の少年との距離を目測ではかる。結果レイチェルは「初撃はよけら...
  • EDL――――Advance・12
    体育館。別名、体育館ホール。何だっていいんだけれど。 そこに異様な男はいた。最初となんら変わらず、壇上に一人偉そうにふんぞり返っていた。 あたしは用意されていたパイプ椅子に座る。ちなみに場所は体育館のど真ん中。――――嫌がらせにも程がある。 「さて、ご苦労だったな。榎本夏美さん」 「労いありがとう」 「いやいや、、こちらこそ中々に面白かったよ」 不毛である。あたしはともかく向こうも悟ったのか、とっとと本題に入ることとなった。 「で、見事六人の中から生き抜いてきた榎本夏美さんは、これからどうしたいのかな? 願いを得たいか?」 「……ええ、ここまできたら勿論じゃない。その願いとやらを、いただきましょう」 哀哭は既に済んでいる。「あたし」の願いは変わらない。 慟哭は既に終えている。「あたし」の祈りは代わらない。 もう、迷わない。迷う時間はもう済んだ。...
  • ”彼””彼女”の望む永遠
    第一回定時放送が響いた。死者はなんと参加者の半分に達した。 「嘘だろ……?阿久根先輩、江迎…畜生ォォおおおおお!!」 「のび太くん…スネ夫…うぅっ」 「杏子…あなたまで…。」 皆一様に死を嘆き悲しむ中。恋人、直枝理樹を失った来ヶ谷は、ふらり、と揺らいだ後、鋭くほむら達を睨みつける。 「理樹君を……返せぇぇえええええええええッ!」 デイバックの中身を取り出す。中身はC4爆弾。とある都市によって開発された小型手投げモデルのそれを持ち、来ヶ谷は牽制する。 「駄目だよ、唯湖さん!そんなことしたら…」 来ヶ谷の耳にはドラえもんの言葉など届かない。C4は投げられた。ほむらに向かったそれは、ドラえもんがほむらを突き飛ばして回避できた。 が、直後C4は起爆して、ドラえもんを木っ端みじんに吹き飛ばした。 来ヶ谷はもう一つの武器、コルトバイソ...
  • 断罪の交響曲
    a-1内の古びた洋館内。 二条直哉と木下志保は、のんびりと紅茶を楽しんでいた。何してんだこいつら。 直哉は腐っても金持ちの息子だ。紅茶の入れ方は人並み以上にこなせる自信はある。 余談だが妹の雪菜の紅茶は絶品で、彼らの頑固でケチな父親も感激するレベルだ。 「(雪菜……どうしてっかな)」 直哉は死ねない。 直哉がもし死ねば、雪菜は確実に暴走する。 身内の色目抜きにして、雪菜は天才だ。きっと優勝も目ではないだろう。 「どしたの、直哉」 「あ?ああ、ちょっと考え事をしててな」 そんな時。直哉は志保の肩がびくり、と震えるのを確かに見ていた。 志保の視線の先にはーーーー 年を感じさせない美貌を持つ大物女優、小野知加子の姿があった。 ▲ 失敗した。 まさかこんなにあっさりと悪魔に出会うとは。 志保は心の中で吐き捨てた。 ...
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