非リレー型バトルロワイアル @ ウィキ内検索 / 「HENTAI共の血塗られた宴が始まる」で検索した結果

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  • HENTAI共の血塗られた宴が始まる
    0:HENTAI共の血塗られた宴が始まる 「はぁ、はぁ、き、気持ち良い、誠、誠」 「はぁはぁ、ゲレート、お前の中は本当に気持ち良いなぁ」 「あっ、あっ、ま、誠ぉ、お前の、―――――が、奥まで届くっ! あ、あ、あ、いい! いい! ガルルルルッ!!」 ――とまあこんな感じで私ことゲレートと、私の主人であり同居人であり伴侶である、 人間の男、谷口誠は昨日の夜も熱い交わりをしたんだが。 別世界から突然飛ばされ途方に暮れていた私は拾ってくれた恩もあるしな。 誠が重度の人外の雌好きだった事もあるが毎日のように交わっている。 それはそれとして、この状況は何だ? ここは――どうも学校の体育館らしいが、なぜこんな所にいるのだろう。 誠の自宅にいたはずなんだが。 「ゲレート」 「誠? ここはどこだ?」 「分からん。何か大勢いるぞ。裸の女の子とかエロそうな奴...
  • EX俺オリロワ第二回放送
    ...と人を愛せず HENTAI共の血塗られた宴が始まる レックス 明日無き幸福、呼笑亡き明日 HENTAI共の血塗られた宴が始まる 大木弓那 明日無き幸福、呼笑亡き明日
  • EX俺オリロワ第一回放送
    ...壊してしまえ HENTAI共の血塗られた宴が始まる 黒牙 明日無き幸福、呼笑亡き明日 HENTAI共の血塗られた宴が始まる 稲垣葉月 明日無き幸福、呼笑亡き明日
  • 深き終、途切れぬ糸
    ...技も強い HENTAI共の血塗られた宴が始まる 時系列順 神聖なる場所での不浄な行いも恐れずに HENTAI共の血塗られた宴が始まる 投下順 神聖なる場所での不浄な行いも恐れずに ゲーム開始 シュマイザー 僕らはみんな生きている、生きているから……。 ゲーム開始 静間文徳 死亡
  • 浮気はやっぱ駄目だね
    ...が普通になる HENTAI共の血塗られた宴が始まる 谷口誠 [[]] ゲーム開始 久村ユイ [[]] HENTAI共の血塗られた宴が始まる ゲレート [[]]
  • EX俺オリロワ本編SS目次・投下順
    No. タイトル 登場人物 000 HENTAI共の血塗られた宴が始まる ゲレート、谷口誠、稲垣葉月、レックス、黒牙、大木弓那他 001 深き終、途切れぬ糸 シュマイザー、静間文徳 002 神聖なる場所での不浄な行いも恐れずに 谷口誠、久村ユイ 003 絡み付く指先の蜃気楼 小倉行春、カーヴィナ 004 煌めく滅びの遊園地 石川聖美、日純龍牙 005 紫影の爪牙 ゲレート、吉沢雪 006 いつだって気付いた時には遅い 片山長晟、宮崎嘉乃 007 生まれ持った不平等 下村正人、アルシオーネ 008 咲かせてみせよう阿修羅華 倉持房、赤川隆顕 009 死こそ最上の快楽 阿部友美、アインリア 010 借りた金返せない→人生\(^o^)/オワタ 上田俊孝、クラウス 011 希望を持ち続けるのって難しい 犬神彰浩、古賀憲昭 012 意識の果てへ ヴァレリア、リューグ 013 Road to deat...
  • EX俺オリロワ本編SS目次・時系列順
    【ゲーム開始前】 No. タイトル 登場人物 000 HENTAI共の血塗られた宴が始まる ゲレート、谷口誠、稲垣葉月、レックス、黒牙、大木弓那他 【早朝】 No. タイトル 登場人物 001 深き終、途切れぬ糸 シュマイザー、静間文徳 002 神聖なる場所での不浄な行いも恐れずに 谷口誠、久村ユイ 003 絡み付く指先の蜃気楼 小倉行春、カーヴィナ 004 煌めく滅びの遊園地 石川聖美、日純龍牙 005 紫影の爪牙 ゲレート、吉沢雪 006 いつだって気付いた時には遅い 片山長晟、宮崎嘉乃 007 生まれ持った不平等 下村正人、アルシオーネ 008 咲かせてみせよう阿修羅華 倉持房、赤川隆顕 009 死こそ最上の快楽 阿部友美、アインリア 010 借りた金返せない→人生\(^o^)/オワタ 上田俊孝、クラウス 011 希望を持ち続けるのって難しい 犬神彰浩、古賀憲昭 012 意識の...
  • 紫影の爪牙
    ...た時には遅い HENTAI共の血塗られた宴が始まる ゲレート どっちの解体ショー ゲーム開始 吉沢雪 どっちの解体ショー
  • 神聖なる場所での不浄な行いも恐れずに
    ...指先の蜃気楼 HENTAI共の血塗られた宴が始まる 谷口誠 人の進化なんて大して信じるだけ無駄に思う ゲーム開始 久村ユイ 人の進化なんて大して信じるだけ無駄に思う
  • 血塗られた聖堂
    44話 血塗られた聖堂 教会の中から、何発かの銃声が響いた。 その後、まず、若い青年の断末魔が、その次に、少女の断末魔が響く。 そして、何も聞こえなくなった。 一ヶ所に留まって出来るだけ動かなければ安全だ。 そう考えていた時期が私にもありました。 でも、現実はそんなに甘く無くて。 だってほら――――。 教会にずっと隠れていた私、永倉萌と、人狼の森井俊政さんは、 不意に訪れた、青い髪に赤い鉢巻の男の人に、刀でズタズタにされちゃった。 痛い。痛い。身体中が痛くて、動かす事が出来ない。 僅かに動く首を必死に、森井さんが倒れている方向へ向ける。 「も゛…………もえ……ぢゃ…………」 ……森井さん、だよね。 でも、森井さん、あんな、車に轢かれた小動物のように、内臓がぐちゃぐちゃに飛び出してて、 片方の目が斬られて潰されて...
  • HENTAIは褒め言葉
    11話:HENTAIは褒め言葉 茶色の艶やかな長髪を持つ、年齢の割にまだ少女とも取れる 背丈と顔立ちの女性、戸高綾瀬(とだか・あやせ)はエリアC-2市街地の道路を歩いていた。 右手には支給品の一つである青竜刀が抜き身の状態で装備されている。 首にはめられた首輪を左手の指でなぞる。 冷たい感触が指先から綾瀬の脳へと伝えられた。 「脱出するにもこの首輪を何とかしないと……」 綾瀬は殺し合いに乗るつもりなど無い。 この殺し合いには大学の友人も数人呼ばれている他、 自分の趣味が元で知り合ったとある少年も呼ばれている。 彼らを殺すなど、いや、それ以前に殺人に手を染める気にはなれなかった。 精密機器工場で働く父親の影響で綾瀬は精密機器にやたら詳しくなっていた。 下手に外そうとしたり、逃げようとしたりすれば爆発すると言う、 首にはめられた黒い首輪も、内...
  • 物語は始まる
    寒い。 それが、衛宮士郎の最初に抱いた感想であった。 例えるなら、真夏にクーラーの温度設定を誤って行き過ぎた寒さにしてしまったようだ、と何処か冷静に脳は思考する。彼は今置かれている状況を全く把握できずにいた。 無理もない。つい先日、彼はとある戦争を終結させた。 《万能の願望器》―――聖杯を巡る七人の魔術師達の血塗られた殺し合い、名を聖杯戦争。 ひょんなことからその戦争に参戦することになり、最優と称される騎士王のサーヴァントと共に、聖杯戦争を破壊するために―――《正義の味方》として、勇敢に戦い抜いた。 聖杯の真相を知り、最後には総ての黒幕だった神父の心臓に剣を突き立てて、聖杯を破壊した。 自らを愛してくれたサーヴァントとの別れも済ませ、物語は終わった筈だ。 だが現に自分は、こんな何の縁も所縁もない場所にこうして呼びつけられている。 「………ふん。よも...
  • 女狐と狼
    45話 女狐と狼 鉄骨が錆に覆われた、朽ち果てた鉄塔の基部、コンクリートの部分に 腰掛け、一息付く黄色い毛皮を持った雌の狐の姿があった。 雌狐――費覧は、持っていた半自動散弾銃レミントンM1100を脇に置き、 デイパックから懐中時計を取り出し時刻を確認する。 第一回目の定時放送まで、後20分を切った。 「そろそろ放送ね……ふぅ、お昼にでもしようかしら」 費覧はデイパックの中に懐中時計を戻し、 代わりに食糧を取り出し、食事を取り始める。 「……今何人残ってるのかしらね」 ゲーム開始から6時間が経過したが、現在何人の生存者が生き残っているのだろうか。 今までに費覧は二人の参加者を殺害している。 一人は半自動散弾銃で綺麗に頭を吹き飛ばし、もう一人は…………。 最も、この殺し合いに彼女の知り合いは一人も呼ばれておらず、 彼女にとって...
  • 祭りが始まる時
    男が気がついた時には、何時の間にかこんな薄暗いホールの中にいた。 あたりを何気なく見回してみると自分以外にもかなりの数の人間がいるようだったが、それはたいして気にも止めず鬱屈とした表情で地面へと視線を移した。 男にとってはそんな事はどうでも良かった。 今男の心は、どうしようも無い程の無力さと後悔、そして自己嫌悪で埋め尽くされていたからだ。 「全員、起きた?」 だがそんな男の心情など無視して、突如前側から無機質めいた少女の声が聞こえた。 億劫そうに顔を上げると、そこには一人の少女が壇上に立っていた。 その少女は奇妙な格好をしていた。 ボディスーツの様な薄そうな服一枚の上半身と、かなり短いミニスカートはやたら目立つ筈だが今はたいして気にならなかった。 その頭上に天使を表現する時に使われるような輪が浮かんでいることと、背中に見事なまでに真っ黒...
  • 胎動
    暗い夜、夜天の下。私は今日も携帯電話片手に冬の街を彷徨いつづける。 私を表すなら一番手っ取り早い言葉は≪怪談≫というべきだろうか。別に気に入らない呼称じゃないけれど。 突然何の前触れもなく入る着信――そして徐々に迫ってくる少女の≪怪談≫、≪メリーさんの電話≫。小学校なんかの多感な時期には、誰だって一度くらいは聞いたことあるんじゃないかしら。 わたしはまさにそのメリーさん。人間を殺し、地獄へ落とす極悪非道の悪霊。 回避方法零、よく学校の怪談なんかにある対処法なんてものもわたしの話には存在しない。あったとしても眉唾物ね。 黒いコート。白い髪の毛。真っ赤な瞳。身長は女子中学生の平均身長ってとこかしら――でも、見えるのは標的だけ。皮肉だけど。 もう一つ言えば、その標的からだってわたしの姿は見えない。 ≪メリーさん≫の話では、標的の背後に立ってブスリ―――と相場が決まっているから。 ...
  • For the appearance of the loved elder sister
    10話:For the appearance of the loved elder sister 紫がかった黒の毛皮を持つ、狼のような頭部の雌獣竜の少女、レオーネは、 姉のリュードを捜しエリアF-4の住宅街を歩いていた。 「お姉ちゃんどこにいるんだろ…」 しかし捜すと言っても広大な会場のどこに姉がいるのか。 空を飛んで捜そうとも思ったが狙い撃ちされる危険がある上に、 余り高く飛び過ぎても首輪が作動するらしいので飛ぶに飛べない。 「殺し合いなんて無理だよ……どうしてこんな……」 一体なぜ、姉と共に平和に暮らしていたはずなのにこのような殺し合いをさせられるのか。 あの香取亮太と名乗った男と、セイファートと名乗った、恐らく自分と姉と同種の雌獣竜は、 何の意図があってこのような殺し合いゲームを自分達にさせるのか。 いくら考えても答えなど出るはず...
  • 俺得ロワ2nd本編SS目次・投下順
    No. タイトル 登場人物 000 オープニング フラウ、比叡憲武(◆ymCx/I3enU) 001 狐少女の憂鬱 フラウ 002 二つの「青」 リリア、石川昭武 003 表と裏 女勇者、ヘレン 004 ある日森の中 テト、シクルゥ 005 馬鹿の確変入りました 聖徳太子、ブライアン 006 It leaves the stage. 藤堂リフィア、柴田行隆 007 黒き淫狼 ディオナ、レックス 008 あちらこちらあんよは上手 皐月眞矢、大宮正悳 009 遣隋使と遊び人 小野妹子、女遊び人 010 あの世までイきました シリウス、石川清憲、エロリア 011 己がために 牧野慶、セイファート 012 医者と猫 宮田司郎、シルヴィア 013 堕ちる雷光王 ライコーオー 014 斬殺許可証 ノーチラス、勤武尚晶 015 狂宴開幕~アタラシイサンゲキ~ サーシャ、久保遼平、鈴仙・優曇華院・イナバ ...
  • 迫る、事実を知る刻
    43話 迫る、事実を知る刻 教会を目指し市街地を歩いていた小野妹子、女遊び人ことミルカ、 フラウの三人は、路上で射殺された和風鎧武者の男と、 緑色の髪を持った若い女性の死体を発見していた。 「ここにも死体が……」 妹子が沈痛な面持ちで路面に横たわる死体に手を合わせる。 ミルカもフラウも同じように祈りを捧げた。 「気が引けるけど……このままにしておくしか無いわ……」 埋葬などする方法が無い。おまけに隠すために掛けられる布も無いため、 死体はそのままにしておくしか無かった。 「……もうすぐ放送がありますね。フラウさん、一旦どこかで休みませんか? 放送のメモを取る必要がありそうですし、教会へ向かうのは放送を聞いてからでも……」 「……確かにそうね……適当な家に隠れて放送を待つとしましょう」 妹子の提案により、迫り来る定時放送...
  • 俺得ロワ2nd本編SS目次・時系列順
    【オープニング】 No. タイトル 登場人物 000 オープニング フラウ、比叡憲武(◆ymCx/I3enU) 【朝方】 No. タイトル 登場人物 001 狐少女の憂鬱 フラウ 002 二つの「青」 リリア、石川昭武 003 表と裏 女勇者、ヘレン 004 ある日森の中 テト、シクルゥ 005 馬鹿の確変入りました 聖徳太子、ブライアン 006 It leaves the stage. 藤堂リフィア、柴田行隆 007 黒き淫狼 ディオナ、レックス 008 あちらこちらあんよは上手 皐月眞矢、大宮正悳 009 遣隋使と遊び人 小野妹子、女遊び人 010 あの世までイきました シリウス、石川清憲、エロリア 011 己がために 牧野慶、セイファート 012 医者と猫 宮田司郎、シルヴィア 013 堕ちる雷光王 ライコーオー 014 斬殺許可証 ノーチラス、勤武尚晶 015 狂宴開幕~ア...
  • 失うことから全てが始まる
    「……あいつが……」 「……くっ」 放送が終わっても、愕然とした気持ちが抜けない。 まさか、後輩が殺されるとは……自分のお守りで、ノコギリ男に殺されずに済んだと言うのに。 こんな、下らない実験なんかで、命を落としてしまうなんて。一体、何故こんなことに? どうして、何の罪も無い人間が、殺されなければならないのだろうか。 (……なおさら、この実験を壊す気になってきたぜ) 良く知る人間の死。 その事実は、自分の主催者への怒りの炎を大きくするには、十分すぎるほどだった。 しかし、ここで我を忘れる程怒るのは、何の意味も持たない。そこまで、自分は愚かではない。 どれだけ悲しんでも悔やんでも、死んでしまった人間は、もう生き返らない。こればかりは、どうしようもない。 しかし、悲しい気持ちだけはどうしようもない。こればかりは、いくら自分でも、割り切る事は出来ない。 ...
  • Police station where meaning doesn't exist
    31話:Police station where meaning doesn t exist ギイイ……。 「……」 「……」 警察署の裏口を警戒しながら青竜刀を持った戸高綾瀬が開け、 そしてトンプソンM1921サブマシンガンを持った香瀧宏叔が続く。 警察署の中は不気味な程静まり返り、朝方で電気も点けられていないため、 妙に薄暗かった。 「誰か、いるんでしょうか…」 「地図にも書いてある建物だし、いる可能性はあるわね……」 小声で会話する二人。 それぞれの友人や知り合いを探すため警察署にやって来たが、 殺し合いをやる気になっている者も集まっている可能性が高い。 下手に音を立てない方が得策だと、綾瀬も宏叔も考えていた。 様々な部署のオフィス、取調室、被疑者確認室、会議室…部屋を見て回るが今の所誰もいない。 そして二人が一階の...
  • グリニデ
    荒くれ者揃いのヴァンデルの中では珍しく暴力を嫌い、知性を重んじており、「深緑の智将」の異名を持つ。「エクセレント」と「クール」という単語を多用しており、その他にも会話の途中に英単語を挟むことで自らも知性派である事をアピールしている。だが、その精神は極めて不安定な物で、一言「お前」と呼ばれただけで激怒し、他のヴァンデルの城をひとつ壊滅させてしまうほど。しかし、それですら彼の本性ではない。「深緑の智将」と呼ばれている普段の姿は、特殊な薬草の成分で全身を覆ったものであり、真に激怒すると角が急激に伸び、深緑の外皮を突き破り、カブト虫を思わせる本来の姿を現す。この状態になると口調も暴力的になり、ただ力任せ暴れることしか出来ない、彼が最も嫌う「典型的なヴァンデル」と化してしまう。「深緑の智将」とは彼が自分で広めた物であり、本性を知る者からは「血塗られた獣」の異名で呼ばれている。六ッ星から七ッ星に昇進し...
  • 夢が始まり終わりを告げる
    OP 夢が始まり終わりを告げる 夢――――それは何だろう。 あの殺し合いから生還してから見なくなってしまった。 あれから僕は少しの間堕落な人生を過ごしてきた。 母親からも心配されつつも、少しづつ持ち直した。 集団失踪事件から一人だけ生還した、という理由でマスコミから追いかけまわされたりもした。 それでも、すべてを忘れようとは努力した。 あの短いようで長かった殺し合いも。 自分が知らぬ間に死んでしまった、熱く他人思いな友人も。 自分が殺してしまった、兄思いな優しき少女も。 自分たちの事を大事に思ってくれた、強い先生も。 全て忘れようとしていた。 夢の奥へと消し去ろうとしていた。 しかし、神はそれをも許してくれないらしい。 「……ぁ」 声が出ない、何故だろうか。 僕――――相川友は目を覚ました。 目を開けても一面に広がる闇の世界。 それは...
  • ~OP後編~そして始まる
    【司会者サイド ???】 舞台の裏で男は一人緊張していた。今から殺し合いが始まる。しかも俺が主催者だ。いろいろと説明をしなければならない。 「ああ…ちゃんと言えるかな…噛まないかな…」 そんな心配をしてばかりである。この男にはもう一つ重大な役目がある。 60人の首輪を爆破することだ。 まあ、一つのスイッチを押すだけで完了するのだが。 「よし!行くか!」 そう言い男は舞台の表へとつながる階段へと歩き始めた。 階段を上っていき扉を開ける。そして正面を向くと100人の姿が見える。もちろん見下ろしている。一人一人の顔が確認できる程度の高さだ。その内の60人は殺される。 「よし…」 そう呟くとマイクを持ち 「皆さーん!こーんにーちはー!」 【参加者サイド 日形絶斗】 (お、なんか始まった。つーかなんなんだよ。ここ...
  • Land of the Free
    23:Land of the Free 気まぐれで灯台を訪れたカーヴィナは、 地面に叩き付けられた無惨な二人分の死体を発見する。 「灯台のてっぺんから落ちたのかしら…エグいわね」 損壊の激しい死体を余り見たくは無かったが、死体が持っているデイパックが気になり、 カーヴィナは我慢して死体に触れ二つの血塗れのデイパックを取った。 中身を漁ると、黒髪の少女のデイパックからピッケル、 黒髪リボンの少女のデイパックから自動拳銃サベージM1906と予備マガジンが出てくる。 カーヴィナは拳銃と予備マガジンを自分のデイパックに移し替えた。 「次はどこに行こうかな」 地図を広げ、次の行き先を考える。 「……」 しばらくして、行き先が決まったのか、地図を閉じ、翼を広げる。 高く飛び過ぎると首輪が作動すると言う話なので、低空飛行に限られるが。 ...
  • 終わりの始まり/始まりの終わり
     それは、戦いに勝利した者の物語であった。  彼はあるべき未来とは少し違った道を行き、戦いに勝利し、そして知ってしまった。  絶対的な力を更なる高みへと到達させ、彼は知る。  次元を超えた先にある数多の世界。  天に散らばる星々よりも多数の、人間が織り成し支配する世界。  彼は戦った。彼は殺した。彼は救った。  悪である存在と戦い、殺しつくし、世界を救ってきた。  世界は、次元の先にある世界は意識が遠くなるほどに大量で、それでも彼は戦い続けた。  そんな彼を待っていたのは更なる深淵。  次元世界という終焉のない迷宮の果ての悲劇。  彼は知ってしまった。  世界の隣にある、極めて近く限り無く遠い世界の存在を。  彼は知ってしまった。  もしかしたら自分にも在ったかもしれない、敗北の世界を。  敗北の先にあったのは信じられない光景であった。  ただ敗北しただけなら...
  • ナイスバディも良い事ばかりじゃない
    12話:ナイスバディも良い事ばかりじゃない 恐らく大抵の女性にとって、大きなバストがある抜群のスタイルの身体は憧れだろう。 だが職業や、その本人の性格によっては、抜群のスタイルの身体は 邪魔なものにしかならなかったりする。シェパード犬獣人の婦警、一色利香(いっしき・りか)も そんな一人だった。 殺し合いが始まり数十分、エリアG-5の森の中を歩くシェパード犬種犬獣人の婦警。 歩く度に豊満な胸が揺れ動くのが、制服の上からでも良く分かった。 「……」 隣を歩く、青っぽいカッターシャツを着た、薄い銀色に白、赤色の瞳を持った、 狼獣人の青年は、その揺れ動く乳に見とれていた。 「ちょっと、八房君、余り見ないで欲しいんだけど…」 「あっ、すんませんww」 青年――八房利徳(やつふさ・としのり)は利香に注意され、 反省の様子は薄いながらも一応...
  • 一応脱出のための努力もしています
    33話 一応脱出のための努力もしています 「ふぅ……」 パールグレイと墨色の毛皮を持った人狼――森井俊政は、 エリアA-2にある教会、その内部の一室にて、快楽の余韻に浸っていた。 彼が腰掛けるベッドには、布団にくるまれた 桃髪ツインテールの少女――永倉萌が寝息を立てている。 激しい行為に疲労したのだろう。身に着けていた制服と下着は床に放り捨てられたまま。 布団の中の萌は、白いニーソと首に参加者用の首輪をはめただけの、 ほとんど生まれたての姿である。 「気持ち良かったなぁ……」 長年の悲願であった童貞の卒業は、俊政に自慰とは比較にならない快感を与えた。 「後でまた、させて貰おうかな」 萌の寝顔を覗き込むように顔を近付け、牙を剥き出しながら俊政が笑みを浮かべる。 「……」 俊政の視線が萌の寝顔から首輪に移る。 自分...
  • 混沌の始まり、超越者は嗤う
    見渡す限りの暗闇が広がっていた。 常闇、と称せる程にどこまでも深く、底のないような闇が。 誰か居ないか、と僕は叫んだ。 返事があるかどうかなんてどうでもよかったのかもしれない、とにかく、静寂が嫌だったんだ。 僕しかいない。そんな現実から、一刻も早く逃避したかったんだと、思う。 何故なら僕―――天野雪輝にとって、こんな暗闇は『二度目』だったんだから―――。 でもそれはもう終わったことだ、今の僕には過ぎたことだったのに、僕はこうしてまた、闇の底に居る。 指先さえ動かすことはままならず、感覚だけで何とか『瞬きしている』ことくらいが分かる程度。 縛られている感覚はないのに、内側から体の芯を縫い止められたように、動けない。 声を出せることから口も動かせているらしいけれど、目と口の二つの部位だけが鮮明に動いているのが不気味で、得体の知れない気持ち悪さに襲われる。 ...
  • たの『死』い学級レク
    ■ どうしてこんな事になってしまったのでしょうか。 僕には何も解りません。 ただひとつ言えるのは、僕は人として最低の重罪を犯してしまったということです。 ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい                  【ある死刑囚の日記より抜粋。】 ■ 東雲ヶ原高等学校。 国内有数の名門校で、スポーツも勉学も超一流の成績を誇る―――なんてことはない。 そう、『なんてことのない』極普通の学校に過ぎないのだ。 普通に学力の差があり、普通に不良が居て、気弱な奴が居て、カップルが居る。 普通に恋を楽しみ、普通に喜び合う。 まさしく『普通』と形容するにふさわしい。だが、時に普通は普通以上に『異常』だ。 例えば学園ものの漫画が、生徒全てが優等生では面白くないだろう。 そんな調整を含めた状態が最...
  • INCONVENIENT IDEAL
    22:INCONVENIENT IDEAL 「かわゆいーかわゆいー」 「ちょ…もうちょっと離れて下さい滝沢さん」 滝沢晶子の可愛い物好きのツボにヒットしてしまった犬耳少女浅井さららは、 長時間に渡り晶子にくっつかれやや疲労していた。 ただくっつくだけなら良いのだが、スカートの中に手を突っ込んだり胸を揉もうとしたまでするのだから堪らない。 しかし次第にそれが嫌で無くなっていく自分にも呆れていた。 「ああもういい加減にして下さい! 歩けないでしょうが!」 「いけずぅ~」 「~~~! あ…あそこに駐在所っぽい建物がありますよ。あそこで休憩しましょう」 「そうだね…」 「変な事しないで下さいね」 「例えばどんな?」 「…………」 まともに相手をしていては疲れる一方だと、さららは溜息をついた。 駐在所だったと思しき建物の入口扉を潜る。 交...
  • 理由なんてない、それが始まりなのだから
    story0…理由なんてない、それが始まりなのだから 『おはようございます……皆さん』 暗い部屋、縛られた両手…。 これは俗に言う誘拐と言う奴なのだろうか。 『まだ皆さんが起きておりませんね…仕方ないですが……』 どこからか男の声が聞こえてきた。 その声は、何かに包まれるような声だった。 言った自分でも意味が分からないが、そういったことなのだ。 『君たちは…自分が特殊な人間だってことは知っていますね』 特殊な人間……そうだ、確か…。 俺は診療所に行って…それでいつの間にか記憶が…。 『君たちの能力が完全に開花した今…やるべき事があります』 やるべき事…一体何なんだそれは。 声を出そうにも、声が出ない。 『君たちにはかるーく…』 『殺し合いをしてもらいます』 「ふざけるな!」 ...
  • 禁じられた遊び
    夜空に浮かぶ満月を水銀燈はぼうっと眺めていた。 殺し合いの場には似つかわしくない綺麗な満月。 地上で行われている残虐な催しなど気にも留めずに、こちらを見下ろし淡く光を放っている。 (そういえばもうすぐお月見パーティーするんだったわねぇ…) 姉妹と昔から付き合いの少年、それにその親友。 本当なら今頃は、自宅で行う彼らとのちょっとしたイベントを楽しみにしつつ、変わらぬ日常を過ごしていたはず。 それがどうしてこんな事になってしまったのだろう。 脳裏に浮かぶのはさっきの首を吹き飛ばされた死体、ではなくその後の出来事。 ◇ 61人の参加者が会場へ転送される中、水銀燈だけは飛ばされずあの場に残っていた。 余りの非現実に混乱している時あの男、GOと名乗ったロン毛の青年は言った。 『ごめんごめん。水銀燈さん、だっけ?君にはちょっ...
  • 偽物語/本物語
    13話 偽物語/本物語 【0】 少年は何を思ったのだろう。 大事な人を失って。 大事な心を失って。 大事な思い出も失って。 大事な全てを奪われた。 もう取り戻すことはできない。 彼は死んだのだから。 彼は殺されたのだから。 彼は失ったのだから。 命、そのものを。 自分の妹の目の前で。 彼は知らなかったらしいが、その事実は変わらない。 そんな彼に残っているのは。 絶望 失望 欲望 負、負、負、負、負、負、負 負、負、負、負、負、負、負 負、負、負、負、負、負、負 負、負、負、負、負、負、負 負、負、負、負、負、負、負 負、負、負、負、負、負、負 圧倒的負の感情。 そんな彼に、止められる人間なんていない。 ただ二人、希望を除いては。 【1】 「……」 少年は立っていた。 かつて生き生き...
  • 足軽の如く
    34話 足軽の如く 紅白の鎧姿の男とジャージに烏帽子姿の男を追っていた 勤武尚晶だったが、市街地に入った所でその二人を見失ってしまった。 「見失ったか……まあいい」 そこまであの二人に固執する事も無いと諦めを付け、 尚晶は手近な建物で休息を取る事にした。 その建物は元々は雑居ビルだったのだろうが、使われなくなって久しいらしく、 廃墟のようになり今では物置のように使われているようだった。 古びたソファーが置かれていたので尚晶はそれに座った。 ふと、適当な壁を見ると、赤いスプレーか何かで落書きがされているのに気付く。 どうやら、大きな犬――狼かもしれない――が、四つん這いになった女を犯している絵のようだ。 「……」 自分もああやって生まれたのだろうか、と尚晶は思う。 尚晶は孤児院で育った。両親は全く以て不明。孤児院の前に赤子...
  • Game start
    闇。 真っ暗な世界。 この真っ暗な世界が終わればまた怠惰な日常が始まる。 春原をいじったり、渚や杏達と演劇部について話し合う。 夜になったら家に帰って他人行儀な親父を無視して寝る。 その繰り返し。それが続くと思っていた。 このふざけた催しに巻き込まれるまでは――――  ◇ ◇ ◇ わけがわからない。 俺、岡崎朋也が最初に感じたことだ。 目覚めた場所は見慣れた自分の部屋ではなく薄暗いホール。 少なくとも体育館程度の大きさである。 ……起きたばっかりなので思考があまり定まらない。 ふと周りを見てみると自分以外にも大勢の人。 軽く五十人以上はいるんじゃないだろうか? そのどいつもが不安、困惑、焦燥、さまざまな表情を浮かべていた。 「いったいここはどこなんだ?この馬鹿でかいホールといい、周りにいる連中の多さといい...
  • 打ち込まれたキー
    バトルロワイアル。 何時だって前触れも無く訪れる、血と絶望の宴。 時には『プログラム』として、時には『儀式』として。 ―――そして今回は、『喜劇』として哀れな者たちの前に立ちはだかる。 残念ながら、このバトルロワイアルはある種本当に喜劇だ。 絶対に殺し合いはしない、と言った者が急に豹変して襲いかかる。 その逆もまた然り、だ。 異常な思考回路を人間に無意識下に生み出させる極限状況―――――魔女たちはそれを確かに喜劇と見た。それも滅多に見られない至高の酒の肴として。 刃向かうも良し。恐れるも良し。また、純粋に宴を楽しむも良し。 参加者たちの行動はどれを取っても、魔女たちの肴なのだから。 ―――――おっと。 忘れていたが、バトルロワイアルには無数のスタンスが存在する。 前述のものの他にも、主催と繋がる『ジョーカー』や殺し合いに乗っ...
  • 少年の行方
    案外と人は簡単に死ぬものだ。君菊涼はそれを知っているからこそ、今まさに殺人を犯した。 少女は即死だった。涼の姿を見て駆け寄ってきたその少女は、涼の声を聞く前に事切れた。 「ああ、良かった! ここに人がいたのね、私、一人じゃとても不安で……」 これが少女最期の言葉だったが、涼の耳には届いていたかもわからない。 名も知らぬ少女を出会いがしらに殺害した涼の右手には、血塗られた短刀が握られていた。 彼女の口の中に押し込まれていたその短刀を、涼が引き抜いたのはつい先ほどのことだ。 (口ン中つっこむと、案外血がとばねえもんだな) 涼は短刀の血を少女のセーラー服で拭い、それから少女のデイパックを持ってその場を去った。 君菊涼は優勝狙いである。彼には裕という二つはなれた姉がいたが、優勝のためなら彼女をも殺して良いと思っていた。 なぜなら、裕も自分...
  • 「The World」の異変
    The World それは全世界で楽しめるオンラインゲーム 一時は謎のバグにより、衰えかけていた人気も今では完全に持ち直していた 新たに生まれ変わった女神の下、 今日という日が訪れるまで、賑やかで楽しい時間を過ごしていた 今日という日が訪れるまでは――――  ☆ →カイト  LOG IN 「あいたた……。ここは…えーと――ネットスラム?」 僕はカイト。最近なぜか「.hackers」と呼ばれる集団の一員だ。 その僕は、失敗作と呼ばれるNPCが集うデータの吹き溜まり――通称ネットスラムにいた。 (あれ?何で僕はこんなところにいるんだ?ヘルバにでも会いに来たっけなぁ?――ってあれ?) 僕はあまりに異常すぎる周りの異変に気付いた。 それは、普段いるNPCがいなく、見たことのないPCエディットの人たちがいっぱいいた。 やけに赤かった...
  • 世界の収束が織り成す非科学的な結果
    【Aパート世界】 ぱらららららららららららららららららっ、と軽い音が連続する。 また、仲間が死んだ。体中に穴を開けて、血塗れになって死んでしまった。 もう驚くことなんてない。何度見た光景かも分からないし、逆に俺が相手をぶっ殺したことだって何度もある。いちいちショックを受けていられるほど現実は甘くないんだ。 西暦2018年。世界はテロリスト達により支配された。 全世界を弾道ミサイルで滅茶苦茶に荒らし、新型病原体ウイルスを用いて世界の実権を握り、後は瞬く間に武力と恐怖で世界を支配した。僅か二週間で世界は変わったんだ。 刃向かえば殺される。刃向かわずとも、いずれは死を迎えることになるだろう。 俺の両親は、あいつらに射殺された。 断末魔を発する時間などなく、唐突に命を奪われた。 俺は絶対にあいつらを許さない。許すことなんて出来ない。全ての罪を償わせるなんて贅沢は言わないから...
  • SILENT HILL
    41話「SILENT HILL」 「ここは…村、か?」 明かりの点いたランタンを左手に持ちながら、エリアG-1の廃村地区に足を踏み入れたのは、 右手に小型の電動回転鋸を装備した、半袖の緑色ジャケットにジーンズ姿の少年、須田恭也。 G-2に広がる果樹園にて一人の襲撃者と交戦し、逃れた後、園の西口から続く古道をずっと進み、 そして辿り着いた場所は人気の絶えた集落だった。 電気など通っているはずも無いので、 敵に発見される恐れはあるがランタンを灯さなければ、ほとんど足場が見えない状態だ。 雑草に覆われほとんど見えなくなってしまっている道、 屋根が陥没し屋内が瓦礫の山と化した廃屋、 錆に覆われタイヤが地面に埋もれている軽トラック、 もう永久に配達物が投函され、配達される事の無いポスト、 今にも倒れてしまいそうな、腐食の進んだ木製の電信柱……。 廃村を形成する多...
  • ななつぼし★ヴァンデル
    第2話 ななつぼし★ヴァンデル ヴァンデル。それは、全ての人間を滅ぼすべくして生を受けた恐怖の魔人。 国を滅ぼし、人の命を奪うヴァンデルを、戦う力を持たぬ無力な人々は恐れ、そして忌み嫌った。 そんな中、人間達からは言うに及ばず、他のヴァンデル達にすら忌み嫌われた一人のヴァンデルが居た。 彼の名はガロニュート。その巨体と、人間達からの攻撃を全く寄せ付けないその屈強さから、「不動巨人」の異名を持つ。 ガロニュートが嫌われていた理由は、彼の連れているモンスターにあった。通常ヴァンデルは、魔賓館と呼ばれる施設からモンスターを購入し、自身の部下とするが、ガロニュートが魔賓館でモンスターを購入する事は少なかった。 と言うのも、彼の連れているモンスターはその大半が他のヴァンデルから奪った物なのである。しかも、そうした悪事を働く事で他人が絶望したり、途方に暮れる様を見るのを楽しみにし...
  • DEMENT
    29話「DEMENT」 青年、曽良が再び意識を取り戻した時、既にそこには彼以外誰もいなくなっていた。 まだ感覚が麻痺している身体を無理矢理起こし、壁に手を掛けて何とか立ち上がる。 自分は一体どうしてしまったのだろう。確か、遭遇した男を殺すべく、男に馬乗りになっていたはずだったが。 ふと背中に小さな痛みを感じ、手を背中に回して痛みの原因を探った。 「っ……!」 小さな痛みを我慢して「それ」を背中から引き抜き、手の平に乗せて確認する。 「これは……吹き矢、か?」 それは麻酔銃の弾頭なのだが、曽良の生きる世界に存在する銃と言えば火縄銃ぐらいしか無いので、 曽良が吹き矢と勘違いするのも無理は無い。 「眠り薬か何かが仕込まれていたんだろうな……くそっ!」 端正な顔を怒りに歪ませ、麻酔銃の弾頭を床に思い切り叩き付ける曽良。 その床には自...
  • 秘められたる欲求
    25話 秘められたる欲求 「殺し合いなんてしたくねぇ……」 狐獣人の青年、蒲生重勝は森の中で途方に暮れていた。 別に道に迷ったと言う訳ではなく殺し合いに巻き込まれた事に対してである。 彼はアダルトビデオで、女優に精液をかけたりするだけのいわゆる「汁男優」として出演し生計を立てていた。 本番こそ無かったが有名なAV女優に自分の精液をかけられるだけでも良かったし、 何より気持ち良くなれて金も稼げるのだから汁男優の仕事に満足していた。 そんな自分がまさか殺し合いなどに巻き込まれるとは予想だにしていなかった。 「死にたくねぇ……どうすっかなあ」 「あの……」 「えっ……うお! いつの間に」 いつの間にか背後に、学生服姿の少女が立っていた。 金髪で、中々の美少女だった。 ここで重勝は自分が油断し過ぎていた事を自覚する。 もしかしたら声も掛けられず殺...
  • KYには良くある事
    死んだ すももが、死んだ。 どうして?どうしてこんな事になったの? すももを家まで送って、ハルと一緒に帰って、お風呂に入って寝て… 起きたらこんな所にいて、すももがいて、天使みたいな女の子が出てきて、すももの――― 「う…ああ…」 すももを…殺した。コロシタ。 なんで?すももが一体何をしたというの? あの子はこんな理不尽に殺されるような子じゃ無かった。 入学してからずっと好きだった男の子と私が付き合うことになった時も、本当は凄く悲しかったのに私達に泣いてる所を見られないように必死に笑顔を作って。 結城さんと一緒に私とハルがもっと仲良くなれる様に、って色々助けて、応援してくれた。 「ああああああーー!!」 あの子と一緒にいるだけで心が休まった。 あの子が笑っているだけで私も笑顔になった。 あの子は私にとって、幼なじみで、親友で…妹だった。 「…...
  • 空を仰ぐ――――
    53話 空を仰ぐ―――― 「そう言えばブライアン」 「何だ、太子」 「そろそろ放送だな」 「あ! そうだ、忘れてた!」 目的地の教会を目前にして、ブライアンと聖徳太子は大事な事を忘れていた事に気付く。 どこからか、ハウリング音が鳴り響き、続いて聞き覚えのある男の声が島中に鳴り響いた。 『えー、参加者の皆さん、6時間振りです、比叡憲武です』 「やべぇ、始まった!」 「まずい、メモ、メモを……」 定時放送を聞き取るための準備を全くしていなかった二人は狼狽した。 そして、放送が終わった。 どうにか放送内容を聞き取る事が出来たブライアンと聖徳太子。 「良かった、妹子は呼ばれなかったな……」 部下の名前が呼ばれず安堵した太子だったが、横のブライアンの様子を見て気まずそうな表情を浮かべる。 ブライアンは知り合いの名前が五人も...
  • Polluted crystal
    21話 Polluted crystal 開催式にて、一人の女性が首輪を爆破され殺される光景を見てから、 少年――小山田耕太はその光景が頭に焼き付いて離れなかった。 いくら他の事を想像しても、必ず頭の片隅にその映像は再生されたままになっている。 いや、到底忘れる事は出来ないだろう、何せ生まれて初めて、 目の前で人が死ぬのを見てしまったのだから。そしてこれからも見る事になるだろうきっと。 エリアC-6の橋の上で、耕太は自分の支給品を確認していた。 黒いデイパックの中には様々な物が入っていたが、一際異質な物を見付ける。 「こ、これは…」 それは本物の銃だった。 コルト ガバメント――銃に疎い耕太でも知っている、 有名なアメリカ製の大型自動拳銃である。 予備のマガジンが三つ入っており、主催者の言葉を借りるなら「アタリ」の支給品だ。 手に持てば金...
  • 病院/3時33分33秒
    43話「病院/3時33分33秒」 エリアF-3、病院二階の休憩所に、椅子に座りながらぼんやりと天井を眺める、 病院という場所に良く似合う白衣姿の男――宮田司郎がいた。 すぐ脇には鞘に収められた、かなり大振りの刀が立て掛けられている。 (この殺し合いが始まってから、この病院内を探索して回ったが、 応急処置に使えそうな物以外は特に何も無かったな…) 病院は5階建てで、決して大規模では無いが、それでも一人で回るにはかなり難儀な広さ。 宮田は殺し合いが始まってすぐに殺し合いに乗る事を決めたが、 その前にこの病院内を調べ使えそうな物が無いがどうか探る事にした。 ところが。 (いやそれ以前に、入れる部屋がほとんど無かったんだが) 病院内には多くの部屋があり多くの扉が存在したが、そのほとんどが固く施錠されている、 ノブが破壊されている、向こう側で何か...
  • 定められた運命なんて乗り越えてみせる
    「……嘘。こんなのって、酷い…!」 シャルロット・デュノアは一人の死体を見て、悲痛な叫びを漏らしていた。 IS代表候補生であり、多少の荒事には慣れているつもりだったが、シャルロットは死体をーーー少なくとも本物の死体をーーー見たことは未だなかった。 肺から血を大量に流して辺りを血の海にし、なのにどこか安らかな表情で倒れている少年を目視し続けるのはあまりにも精神的ダメージが大きすぎた。 「せめて、埋めてあげても……」 パァン。 ぐらり、と肉体の芯が揺らいでいた。 脇腹には赤い染みができていて、少年の死体と同じ、いや少し赤みの強い赤色の液体が流れる。一般的には知られていないが、脇腹を撃たれれば助かる可能性は圧倒的に高いというのは眉唾ものだ。 脇腹にもいくつかの血管が通っているため、それを切られれば致命傷になる。 倒れたシャルロットは月明かりに照らされなが...
  • アウラの成長物語
    ふわふわと浮かぶように佇む少女。 アウラ。 彼女は今、隠されし 禁断の 聖域にて自らと同じ姿で模ろれた像を眺めていた。 「………………………」 その瞳に映るは、鎖に縛られた自らと同じ姿の像。 このアウラが『究極のAI』と呼ばれる理由。 それは「学習機能」をもっていること。 そうこの少女は「学習機能」をもつ。 先の数カ月の戦いで少女は色々学んだ。 その代表的なものは 〈自己犠牲〉。 それは真に人間らしい感情といわれる。 先の現実(リアル)にも影響を及ぼした戦いを終焉に持ち込めたのは 少女の自己犠牲という感情があったからだろう。 この少女は成長過程にある。 このゲームにおいて自己犠牲が正と動くか負と動くか、 はたまた新たに成長して、 この物語をハッピーエンドで完結してくれるかもしれない。 しかし場所が場所。このゲームは殺し合い。 負...
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