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登録日:2012/04/05(木) 00:54:36
更新日:2019/08/02 Fri 06:39:43
所要時間:約 7 分で読めます





ま、まさかこいつ…

ホンマにホンマは…


ホームズ・フリーク殺人事件とは、『名探偵コナン』において、かつて江戸川コナンが解決した事件のうちの一件。
単行本第12巻と第13巻に収録されている。テレビアニメでは第57・58話として、1997年5月5日・5月12日に放送。


以下、ネタバレにご注意ください。


【あらすじ】
シャーロック・ホームズやコナン・ドイルのファンが集まるツアーに応募し、見事当選したコナン。蘭と小五郎もそれに同伴する。
海辺のペンション・マイクロフトに到着すると、新一目当てで参加した服部平次と再会する。

ツアーでは、予選のホームズカルトクイズ1000問で990点以上正解すると、翌日の夕食で難問推理クイズに参加でき、
推理クイズに全問正解できたら「緋色の研究」の初版本が貰えるという企画が行われていた。
(なお、予選で基準点未満の場合はペンションから退出させられてしまうらしい)
コナンらは早速クイズを解き続け、翌日の答え合わせを待つ。
しかし、オーナーは現れず、待つことに飽きた参加者は自室に戻ってしまう。
半ば諦めながら待ち続けたコナンたちは、深夜、オーナーが車を運転しているのを発見。
走る車は崖に向かって加速していき、コナンや平次が止めようとするもオーナーごと崖から落下し爆発してしまう……。

オーナーの死は自殺だと考えられたが、警察に通報しようにも何故か電話機がすべて壊されており、緋色の研究の初版本も消失。ガレージにあった車も使えなくなってしまった上、新たな殺人までが起きて…。


【事件関係者】
※関係者の名前は「実在の小説家と小説の登場人物」「神奈川、静岡の地名」「サンデー編集者」のいずれかからとられている。またペンション「マイクロフト」の由来はホームズの兄「マイクロフト・ホームズ」から。

  • 金谷裕之(かなや ひろゆき)
声:川久保潔
ペンション「マイクロフト」のオーナー。51歳。
恰幅の良い男性であり、ホームズのコスプレ衣装を身に纏って登場した。ぶっちゃけホームズよりポアロのコスプレのほうが似合う気がする。
人当たりの良さそうな風貌だが、「クイズの解答に難癖をつけて全問正解者を出さず、自分が持ってる初版本を自慢したいだけ」と噂されたり、
さらにホームズの推理ミスを扱った本を出すなど、ホームズファンからの評判は芳しくない様子。
また、お客の部屋に冷房も設置しないなど、ペンションにも拘らずサービス的に問題がある。

最初の挨拶以降は一度も姿を見せていなかったが、深夜に車で崖に向かって走り出し、そのまま転落、パジェロもろとも炎上した。
第一の被害者とされているが、第二の被害者が出た直後全員にアリバイがあったことから、車に乗っていたのは人形で実は生きており、犯人ではないかと疑われている。
名前の由来は「金谷新町」から。

  • 藤沢俊明(ふじさわ としあき)
声:岸野一彦
駅員。ツアーの参加者の一人であり、金谷オーナーの知り合い。47歳。
去年、金谷オーナーにツアーの参加券をもらえるという条件で金谷オーナーと共著でホームズ本を出版したことがある。
ホームズに興味のない小五郎を「ファンでもない男がツアーに参加していて興醒めした」、「ホームズの「ホ」の字も知らないド素人」などと罵った。

第三の被害者であり、停電した闇の中でライターの火をつけたところをアイスピックで襲われるも、コナンと平次のおかげで一命を取り留める。
第二の事件現場のガレージにおびき寄せられており、30分遅かったら殺されていた可能性もあった。
名前の由来は「藤沢周平」と「藤沢市」から。

  • 戸叶研人(とがのう けんと)
声:鳥海勝美
大学生の推理研究会会長。ツアーの参加者の一人。22歳。
他の登場人物とは違い、ホームズをファーストネームの「シャーロック」で呼ぶ。
ツアーの参加者で唯一小五郎の事を知っていたが、持ち上げるふりをして「あの程度なら僕にもできる」、「ホームズと肩を並べるなんてとんでもない」と嘲笑っていた。
第一の事件の際に周りのメンバーがいなくなっても残っており、事件を目撃することになる。
名前はサンデーの編集者「戸叶研人」からそのまま取られている。

  • 大木綾子(おおき あやこ)
声:日野由利加
戸叶と同じ推理研究会の会員で彼の恋人。ツアーの参加者の一人。21歳。
戸叶と共に小五郎に対して見下した態度を取り、「ホームズの足元にも及ばない」と軽蔑した。
第一の事件の際に周りのメンバーがいなくなっても残っており、事件を目撃することになる。

第一の事件が発生後、犯人の正体やトリックに気づき、証拠もあると話していたが、少し後で自分の勘違いだと訂正している。
だが、車庫で車の炎上に巻き込まれて焼死、第二の被害者となってしまった。

ちなみに彼女の父親と金谷は古い友人でそのコネで毎年彼女はツアーに参加していたらしい。
名前の由来は「大仁町」から。

  • 川津郁夫(かわづ いくお)
声:宇垣秀成
高校体育教師。ツアーの参加者の一人。25歳
バスに乗車している時に小五郎がホームズを知らなすぎたため、「こんな(ホームズのファンでも何でもない)人がツアーに紛れ込んでるなんて」と露骨にがっかりしていた。
そして第3の事件では藤沢を刺した犯人として小五郎に疑われた。
名前の由来は「川島郁夫」と「河津町」から。

  • 清水奈々子(しみず ななこ)
声:佐藤しのぶ
図書館司書。ツアーの参加者の一人。24歳。
コナン・ドイルに様をつけるほどのファンであり、オーナーの死より燃えたホームズの衣装の方を悲しむほどだった。
小五郎がアガサ・クリスティーの作品を持ち出した時には「それは私の敬愛するコナン・ドイル様の作品ではありません」と、毒を吐くようにつぶやいた。
名前の由来は「清水区(旧清水市)」から。

  • 戸田マリア(とだ まりあ)
声:一城みゆ希
占い師の女性。ツアーの参加者の一人。43歳。
自分の占いはよく外れると言っていたが、コナンに「秘密が誰かにバレる」という占いで、
コナンは蘭にばれるのではないかと不安がっていた(当のマリアは「テストで0点取った」と見ていたけど)。
他の参加者共々小五郎の事を白い目で見ていたが、不満を言うような描写は特になかった。
それなのに終盤で小五郎に催眠術云々とトンデモ推理で犯人だと疑われた不憫な人。
なお、中の人は後にジョディ先生を演じる。
名前の由来は「戸田文雄、有馬麻理亜(有栖川有栖作の小説の登場人物)」と「戸田村」から。

ちなみに、コナンに対して「秘密が誰かにバレる」の忠告や殺人事件に対して「まだまだこれで終わりじゃない」という占いは作中ではズバリ的中している

  • 岩井仁美(いわい ひとみ)
声:岩井由希子(現、岩居由希子)
ペンション「マイクロフト」の従業員。24歳。
ペンションへの送迎から、料理、身の回りの世話まで彼女が担当している。
なお、彼女は見た目は光彦にそっくりであり、中の人は歩美を演じている。
名前の由来は「藤本ひとみ」と「大仁町」から。


【主要登場人物】

ご存知主人公。
勝手にこのツアーに応募して当選して、ツアーに参加することになる。
ホームズのファンだけあり、ホームズクイズをはしゃぎながら解いていた。
ついでにこれまで変(笑)と評価されていた偽名の「コナン」をホームズファン達にべた褒めされた。

事件の真相はわかったが、平次に正体を疑われていたため小五郎を眠らせて推理しているところ見られることを危惧していた。
そのため、不意打ちで平次を眠らせて、彼の声を借りて推理を行うことになる。推理時の珍妙な関西弁は必見。
好きな作品は「四つの署名」(作者である青山先生と同じ)。

ご存知蘭姉ちゃん。
コナンの付き添いとしてツアーに参加するが、今回は出番は控え目。
コナンがホームズの事で無邪気な笑顔を見せたことに対して、やっぱり子供なんだとホッとしていた。

ご存知迷探偵。
コナンの付き添いとしてツアーに参加するが、好きな作品は「そして誰もいなくなった」と答えてしまう(題名を間違えている上、コナン・ドイルの作品ですらない)。
それ以降、参加者達(特に戸叶、藤沢、清水)から嫌悪を抱かれるようになり、事件発生まで、肩身の狭い思いをする。そして嫌悪される度にコナンに八つ当たりしている。
ちなみに「眠りの小五郎」の名称が登場したのは今回からである。

ご存知色黒関西弁探偵。外交官殺人事件から再登場。
新一がいるかもしれないと言う理由でツアーに応募して参加している。
ちなみに、本人はホームズよりもエラリー・クィーン作品の方が好きだと言っている。

第一の事件の後、証拠探しの際にコナンと衝突したことで、不審に思うことになる。
第二の事件の際には、自分の独り言の推理に対して、コナンが推理を続けていくことに、コナンが普通の小学生ではないと直感。
外交官殺人事件で新一とコナンが入れ替わりに現れた(原作では二人とも風邪を引いていたことも)点を思いだしコナン=新一と疑うが「そんな、あほな」と一旦は却下。
その後、眠りの小五郎を行う際にコナンはいつも背後にいることを知り再びコナンをマークし推理の瞬間を狙うも、逆に自分が眠らされてしまう。


【以下、事件のネタバレ】




















許せなかったんだ…

日本屈指のホームズフリークの、あなた達が出した本だからこそ許せなかった…

  • 戸叶研人
今回の事件の真犯人。
死後硬直の解除を利用した時間差トリックを用いるなど、緻密かつ綿密な計画を立てる。

しかし、後述する白紙の答案を偶然見られたことから、恋人の綾子に自分が犯人であることを見抜かれ、皆の前で「話されたくなければ名乗り出ろ」と宣告されてしまう。そこで、本来は藤沢を殺すために用意していた車庫のトリックを彼女の殺害に使わざるを得なくなる。
それにより、肝心の藤沢に対しては急ごしらえのトリックを使用したため、そこからボロが出てしまう。

決定的証拠はオーナーが出した「ホームズカルトクイズ1000問」の答案用紙。
採点してくれるオーナーを殺害したため、問題を解いても無駄だという理由から答案用紙が白紙だった事が決め手となり罪を認めている。

オーナー殺害と藤沢殺人未遂の動機は彼らが出した本の内容が自分の考えにそぐわなかったため。
シャーロック・ホームズの考察本『アイリーン・アドラーの嘲笑』において、彼らは「アイリーンはホームズを小馬鹿にしていた」と解釈したのだ。
ホームズを見事に出しぬき、彼が認めた唯一の女性であるアドラーがホームズを嘲笑うはずがない…と戸叶は考えており、二人のことがどうしても許せなかったのだという。
だが、そんなとんでもない理由で殺人をやらかすなど、まったくコナン・ドイルもいい迷惑である。
しかも、その為に自分の恋人まで殺すとか、もうね…

ホームズが対象だから何か文学的思想故の犯行とか格好良さげなものっぽくも聞こえるが……。
ぶっちゃけアイリーンは1話限りの犯人であるし、ホームズとも恋愛関係に陥るほどの密接な関わりはない。
(ホームズ自身作中で幾度か犯人に出し抜かれているし、ワトソン曰く「未解決に終わって読者が喜ばない為」未発表の記録もあるとのこと)



なので本件をアニヲタwiki的に解釈すると……

僕はアニメ〇〇に1話だけ登場したゲストヒロイン、同人で大人気な××ちゃんが大好き!
でも超大手サークルの新刊が××ちゃんが主人公を馬鹿にして振ったビッチ扱いしやがった! 許せん!!
そのサークル主催の同人イベントに乗り込んでサークルの連中たちをぶっ殺してやる!!
あ、彼女にバレた! かまわない、彼女も殺してやる!
これは〇〇と××ちゃんに対する愛なんだ!!

なんて、漫画の中にすら存在しそうもないキモオタをも遥かに超越したキ印であり、あまりにも馬鹿げた動機に小五郎も呆れるしかなかった。

もっぺん言うがコナン・ドイルも良い迷惑である。

こんなわけなので、「コナンにおける酷い動機」では必ず名前が挙がるエピソードである。
原作エピソードではトップクラスだろう。
アニオリや劇場版では同程度に意味不明な動機もいくつかあるが、本事件は特に険悪でもなかった恋人まで突発的に殺してる辺りが凄まじい。
もっぺん言うがコナン・ドイルもいい迷惑である。


  • 金谷裕之
実は初登場シーンの直後に殺害されており、最初の推測通り第一の被害者だった。
初版本を自慢したいだけ、マナーが悪いファンとの噂こそあったものの、その真偽は定かではない。
イベントを企画し、シャーロキアンたちを集め、彼らを唸らせる問題を多数用意し、自身はホームズの仮装で登場するなどホストに徹している。
しいて落ち度を上げるとすれば「客室の冷房不備」くらいだが、古いペンションならそういう場所は案外多い。
また事件の動機である「アドラーはホームズを嘲笑していたのではないか」という考察本を執筆した件に関しても、
戸叶が一方的にそう考えているだけで詳細な内容については不明、そもそも戸叶のトチ狂った思考は当てにならない上、
仮にホームズを酷評するような内容だったとしても、それは既存の説とは異なる説を発表しただけに過ぎない。
いずれにせよこんな下らない理由で殺されるに値するような人間ではないことだけは確かである。ひどい話だ。

  • 藤沢俊明
オーナーと一緒に本を出したため、戸叶に狙われる。
本来なら彼が第二の被害者になるはずだった。オーナー同様、とんだとばっちりである。
しかし、第三の事件ではコナンと平次に助けられただけで無く、
ある意味綾子のおかげで死なずに済んだとも言えるためまだ殺された二人よりかははるかにましだっただろう。

  • 大木綾子
戸叶のクイズが白紙だったのを目撃し、オーナーの死亡を確信していた彼が犯人だと知る。
しかし、口封じで彼が藤沢を殺害するために用意したトリックで殺害されてしまった。
自分の口から告発されたくなければ自首しろと犯人に告げたのは、もし脅迫したり強請るつもりだったとかならアレだが、
本当に恋人を愛するが故に自ら名乗り出てほしいと思っての行動だとしたらかなり気の毒である。
やってることはクイズのカンニング(しかも本来は戸叶と相談するつもりだった)程度であり、恐らくこの事件の一番の被害者。


【以下、更なるネタバレ】
























ど、どの辺から?

「それも可能となりまんがな」からや!!


  • 服部平次
眠らされていた平次だったが、小五郎の落した拳骨がきっかけとなって途中で起きていた。
その後寝たふりをしながらコナンの推理を聞いており、言葉遣いは妙だったが口調と論理の組み立て方から彼の正体を新一だと確信した。
最初はしらばっくれようとしたコナンだったが、平次が「蘭に全部話す」という脅しをかけたことで観念して、コナンは黒の組織や薬のせいで小さくなったことを洗いざらい白状した。
その後はライバルというよりも悪友のような関係になり、事情を知っている協力者として、別方向から推理を展開していきコナンと共に事件を解決していくことになる。
だが、ついついコナンのことを「工藤」と呼んでしまうため、名家連続変死事件の時のように蘭に正体バレされそうになる危機を起こされる事もある。


【余談】
金谷はホームズの推理ミスを扱った本を出版していたが、非公式ではあるがコナンの推理ミスを扱った本も京都トリック研究会から
「『名探偵コナン』の推理ミス」というタイトルで1996年に実際に出版されている。
計3巻世に出た同作以外にも、コナンの研究・考察本は複数存在している。
興味がある人にはお勧めするが、自分と意見が食い違っていても戸叶の様な馬鹿な真似はしないように。


追記・修正たのんますでんがな。

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