ライブロボ

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登録日:2012/01/05 Thu 19:20:34
更新日:2023/12/26 Tue 01:23:17
所要時間:約 5 分で読めます





※推奨BGM:「超獣戦隊ライブマン」



急げ!

希望岬の沖には、星博士が作った秘密基地がある。

しかし、ガッシュは頭脳獣を出現させた。


超獣戦隊ライブマン!


命に誓う三つの力









今のままでは負けてしまう。しかし、勝たねばならん!

いいか……

3つの力を合わせるんだ!



ライブロボとは、スーパー戦隊シリーズ第12作『超獣戦隊ライブマン』に登場した主力ロボ。
また、スーパー戦隊史上初のスーパー合体を果たしたロボでもある。

左:ライブボクサー/右:ライブロボ


この項目では、母艦と2号ロボのライブボクサーも合わせて記載する。



【メカとロボ】



グラントータス、浮上!

マシンバッファロー、発進!


〇グラントータス

星博士が秘密裏に建造していた海亀型の海底移動要塞。アカデミア島の希望岬沖1マイルの地点に潜航していた。
甲羅の部分が展開する格納庫からマシンバッファローが発進する。
普段はライブマンの生活拠点となっており、よく描かれるのはコロンが常駐する指令室だが、個室から研究室、娯楽設備まで一通り揃っている。
潜航中はスキューバダイビングでないと外から入れないというなかなか不便な基地だが、その分安全性は高く、敵に侵入を許したのは1度のみ。


〇マシンバッファロー




ライブロボに合体する3機を搭載する母艦であり、海底基地グラントータスから発進する。武装は機体側面から放つバッファローミサイル。
普段はコロンの遠隔操作で動くが、コックピットも存在する。
ライブボクサーに合体する2機は搭載されず、ブラックとグリーンが呼ぶ事で戦場に駆け付ける(玩具ではライブロボに合体する3機の代わりに格納可能)。


ジェットファルコン



全長:39.1m
重量:93.5t
最高速度:マッハ10

初登場は第2話「命に誓う三つの力」。
レッドファルコンが操縦する、ハヤブサ型の戦闘機。脚部のファルコンクローを展開することで鳥らしくなる。機首からファルコンビームを発射し、ファルコンクローで攻撃する。
合体時にはライブロボの頭部と腰回りとライブシールドを形成する。

Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーvsスーパー戦隊』でも、レッドファルコンが操縦して再登場。
歴代24大戦隊のレッドが操縦・使役するマシンを率いてはぐれハイネス・ラクシャーサと戦った。

なお、以前発売されていたVHSソフト『秘密戦隊ゴレンジャー』19巻のジャケットに、何故か本機の写真が載せられている。
恐らく、スーパー戦隊シリーズの赤と白を基とした鳥形メカという事でゴレンジャーのバリドリーンと取り違えられた可能性がある。
当時『ライブマン』は未ソフト化だったとはいえ、誰か気付かなかったのだろうか……
なお、ジェットファルコンは上記の『ガオレンジャーVSスーパー戦隊』においてそのバリドリーンと共演を果たしている。


ランドライオン



全長:27.8m
重量:116.2t
最高速度:900km/h

イエローライオンが操縦する、ライオン型のメカ。穴を掘って地中を進む事も可能。
初登場は第1話「友よ君達はなぜ!?」。他のマシンよりも早く登場、四足歩行で走るその姿は後のシリーズにも大きな影響を与えた。背中に2門のライオンカノンを搭載。
合体時にはライブロボの両腕と上半身とダブルカノンを形成する。


アクアドルフィン



全長:42.1m
重量:287.3t
最高速度:110ノット

初登場はジェットファルコンと同じく第2話。
ブルードルフィンが操縦する、イルカ型の双胴潜水艦。水陸両用故に車輪により陸上でも活動可能。背中から発射するドルフィンミサイルが武器。
合体時にはライブロボの脚部を形成する。


ライブロボ


今だ!合体システムに切り替えろ!

わかった!

OK!

合体!ライブディメンション!!




完成! ライロボ!!

全高:51.4m
重量:497t
最高速度:マッハ1.5
最大出力:1900万hp/t
テーマソング:「ダッシュ!ライブロボ」

第2話にて初合体。
ジェットファルコン、ランドライオン、アクアドルフィンの3体が『ライブディメイション!』のコードで合体し完成する巨大ロボ。
何気に戦隊初の胸に動物の顔が来るロボ。

胸部のライオンから放たれる炎と共に出現する超獣剣、ジェットファルコンの前輪が変形したライブシールドの格闘装備に加え、ランドライオンの銃火器が変形した二丁拳銃のダブルカノン、胸のライオンの口から放つライブロボビームの射撃装備も有する。

必殺技は、突進しながら超獣剣で横一文字に切り裂く『スーパーライブクラッシュ』
追加メンバー登場後は出力が強化され、新必殺剣『ストロングクラッシュダウン』を使用するようになる。

最初は3人で操縦していたが、追加2人登場後は5人で操縦するようになった。
ちなみにこの合体機能は勇介達の意図したものではなく、彼らの師である星博士が勝手に追加したものである。

勝利後はライオンの顔が吠えるのがお約束。
分かってらっしゃる。


後に映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』にも登場。
最終決戦にて人々の想いで他のロボ達と共に実体化し、黒十字城と交戦。
ターボロボのターボカノンと同時にダブルカノンを発射。冥府神サイクロプスを撃破した。
なお、スーツは既にないためにライブフィルムでの登場となった。 

ちなみに今ではほぼ当たり前のようになっているが、大獣神が登場するまで8桁出力の1号ロボはライブロボ以外存在しなかった。
カタログスペックと言えばそこまでだが。



バイソンライナー



全長:42m
重量:235.3t
最高速度:800km/h

初登場は第28話「巨大ギガボルトの挑戦」。
バイソンの鉄ことブラックバイソンが操縦する、車両先頭部がバイソンの頭部を模した大型トレーラー。角からバイソンビームを発射し攻撃する。
合体時には、ライブボクサーの上半身と左足首を形成する。
5人になってからはレッドファルコン・イエローライオンも後部に搭乗する。


サイファイヤー



全長:38.3m
重量:220.7t
最高速度:750km/h

第29話「復讐のライブボクサー」にて初登場。
グリーンサイが操縦する、車両先頭部がサイの頭部を模した消防車型マシン。車両に搭載したコンテナからファイヤーミサイルを発射し攻撃する。地中を潜航する機能も持つ。
合体時には、ライブボクサーの下半身と右足首を形成する。
5人になってからはブルードルフィンも後部に搭乗する。


ライブボクサー


純一、行くぞ!

合体!ボクサーディメンション!!

OK!

合体ですって!?




完成! ライブボクサー!!



全高:46.7m
重量:456t
最大出力:1300万hp/t
テーマソング:「ライブボクサーの歌」

第29話にて初合体。
バイソンライナーとサイファイヤーが『ボクサーディメンション!』のコードで合体し完成する巨大ロボ。
初合体時は合体制御ユニットが損傷していたため、コロンが自らユニット代わりにコックピットと連結していた。
ボクサーの名を冠するとおり、ブラックのボクシングを活かした格闘攻撃で戦う。玩具だとファイヤーミサイルを持てるが、劇中未使用。

必殺技は、両方の拳から放つ『ミラクルビッグブロー』

最初は2人で操縦していたが、初期メンバー3人と仲間になった後は5人で操縦できるようになった。

合体バンクに使われるプロップはやたらと寸胴であり、黒いダンボール箱をかぶっているような体形である。
まあトレーラーの車体が畳まれて胴体になるのでその辺は仕方ないだろう。

一方、戦闘に使われるアクション用スーツは見栄えを重視して胴体が随分と細くなっている。
合体用プロップと比べるとおよそ半分くらいのスリムな体形であり、子供が見ても明らかに別物だと分かるレベルで違う。

まあ、その辺は分かっていてもあえて突っ込まないのがお約束である。


ちなみに2号ロボとしては初のテーマソング持ちである。
「涙で育った俺たちにゃ 昨日はいらない明日だけ」
「打たれても心が壊れても」「倒れても拳が泣いても」
……など、アップテンポながらも悲壮感溢れる歌詞が特徴である。

元になった2台のメカは、劇中の2年前にケンプ達と袂を分かった事件で命を落とした矢野卓二と相川麻理が設計したもので、設計そのものはライブロボとなる3つのメカより早く完成している*1
それに星博士が手を加えて、ドロテ博士率いる科学アカデミアの関係者からなる国連チームに建造と搭乗者の訓練を依頼していた。
ボルトに察知されないためにすべて極秘に進めていたのか、はたまたボルトの侵攻が予想以上に早くグラントータスにデータを移している暇すらなかったのか、実際に目の前に現れるまでライブマンはその存在を知ることがなかった。


スーパーライブロボ


今だ!頼むぞ、ライブボクサー!

OK

合体!スーパーライブディメンション!!




完成! スーパーライロボ!!


全高:60.1m
重量:953t
最大出力:5200万hp/t

初合体は第30話「今ここに5人の戦士が」。
ライブロボとライブボクサーが『スーパーライブディメンション!』のコードで合体する超巨大ロボ。

前述の通り、スーパー戦隊初のスーパー合体ロボ。
分離したライブボクサーがライブロボに鎧のように装着され完成する。

頭にネコミミが付いているように見えるのが妙にかわいい。

敵の攻撃中に平然と進むシーンでなぜか右肩のパーツが外れており、しかも初登場の第30話ではそのパーツが落ちる瞬間がばっちり映っているのは内緒だ!

必殺技は両肩で発生させたエネルギーを胸部に集中して放つ『スーパービッグバースト』。
もちろん、勝利後はライオンの胸が吠える。

星博士が用意していた最後の遺産で、ライブボクサーをアカデミア島のメインコンピューターから移植した人工知能の3D解析機能にかけることで、初めて合体機構の存在が明らかになった。

劇中ではほぼ無敵を誇り、武装頭脳軍ボルトの科学力を結集したギガボルトをも難なく撃破している。
スーパーライブロボ登場後は、まずライブロボかライブボクサーのどちらかで戦い、苦戦するようであればもう1体の方を呼び出して合体、スーパービッグバーストで締めるのがパターンとなった。

唯一の敗北はドクター・マゼンダの最高・最後の傑作たるアクムヅノー戦のみ。
マゼンダの夢を具現化する何でもありな能力を持つこの頭脳獣には完敗を喫するが、それが彼女の破滅にも繋がってしまった。


シリーズ第35作『海賊戦隊ゴーカイジャー』第30話のライブマンレジェンド回『友の魂だけでも』にも、ライブマンの大いなる力として登場。


まさかの登場に、ゴーカイシルバーとファンを歓喜させた。

巨大化したザイエンとスゴーミン相手にスーパービッグバーストで攻撃、突破口を切り開いた。

ただその時のスーパーライブロボは、直立不動で敵に向かって突撃していくという、何とも言えない光景だった。
これは、アクション用スーツが現存せずイベントで度々展示されていた非アクション用スーツを使用したためと推測されている。
当初は後年のクロスオーバー展開など考えられていなかったのだ。

ちなみにゴーカイオーはハリケンゴーカイオーで戦闘、ザイエンとの決着をつけた。
元となったハリケンジャーの旋風神は、ライブロボと同じライオンイルカモチーフのメカが合体している。

シリーズ第40作『動物戦隊ジュウオウジャー』でもライブマンの大いなる力として登場。
強引にワイルドトウサイキングに乗り込んだゴーカイジャーがコックピット内の操縦キューブ上にレンジャーキーをかざすことで使用された。 


【玩具について】

実は、玩具のライブロボには追加合体のためのギミックがなかった
そこにライブボクサーを合体できるようにし、スーパーライブロボを成立させたアイディアと技術は見事と言える。
ちなみに、バンダイの担当者がプレゼンで実際にライブロボとボクサーを合体させる案を出した所、会場がどよめいた。

ライブロボの玩具はバラメカのサイズをある程度合わせたり、変形システムのおかげである程度腕が可動したりとなかなかに良玩具である。

反面ライブボクサーは合体システムの弊害か、プロップの体型をそのまま再現したほとんど箱な体型である。良くも悪くも合体ありきのロボである。
箱だからBOXer…というわけではない。多分。


そして2017年5月19日、バンダイキャンディトイのブログで今後のスーパーミニプラを示唆する文が……

スーパーミニプラスーパー戦隊シリーズに対して
「どうせバンダイは売れた実績があるジュウレンジャーシリーズだけしかやらないんでしょ…で、どうなの…?」
という不安と期待が入り混じった声をよく聞きます。
そんなあなたに私は問いたい。



君には聞こえないのか?激しい風の囁きが!



2018年(30周年)にスーパーライブディメンションだ!


2018年3月、遂にスーパーミニプラでもライブロボとライブボクサーが登場(ボクサーはプレミアムバンダイ)。
当時の玩具よりプロポーションが向上してる上に可動範囲が増えており、もちろんスーパーライブロボへの合体も可能。
変形合体にもアレンジが加えられている。


【余談】

前述の通り、ライブロボとライブボクサーの合体機構は当初想定されていなかった。
しかし、当時のライバルおもちゃ会社・タカラがスポンサーだった『トランスフォーマー 超神マスターフォース』のメインロボット「ジンライ」が2号ロボとスーパー合体することが判明。
これではまずいと考えたバンダイはテコ入れとしてメンバー2人の追加と、2号ロボとの合体を構想。
2号ロボの合体にはかなり難儀したようだが、これまた当時流行していた『聖闘士星矢』の星衣をモチーフにしたという逸話がある。
ちなみに最初の時点ではメンバー2人の追加もなく、2号ロボももっと別なものを想定していたらしい。
後のスーパー戦隊シリーズのことを考えると大きな岐路となった話である。

また、動物をそのままロボに落とし込んだという点も実は、「子供にはメカ感をプッシュした方がいいのでは」と関係者は不安がられたらしい。
その不安を打ち砕くきっかけになったのが、ライブマンの前年に放送を開始していた『仮面ライダーBLACK』のてつをの嫁ことバトルホッパーだったという。
飛蝗型バイクでメカニカルな要素ゼロでありながら、バトルホッパーの玩具はバカ売れしたため、本作でも挑戦して無事大成功したという逸話がある。
近年のスーパー戦隊は動物ロボが当たり前になっていることを踏まえると、『ライブマン』の大きな功績の一つだと言えよう。


イベ兄ィ「いくぞ! 追記修正ディメンション!」


画像出典:超獣戦隊ライブマン、海賊戦隊ゴーカイジャー
© 東映
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最終更新:1970年01月01日 09:00