鬼太郎の世界お化け旅行

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登録日:2016/11/30 Wed 22:38:57
更新日:2024/04/20 Sat 18:07:57NEW!
所要時間:約 17 分で読めます





まれに見る正義の人 鬼太郎は山の中で寝ていたが

世界の情勢がコントンとしているその背後には

お化けがいるものとにらみ

ひさしぶりに立ちあがることにした


鬼太郎の世界お化け旅行』とは、1976年に『少年アクション』誌上で連載されていた鬼太郎シリーズの一篇である。
タイトル通り、鬼太郎と仲間達が南方・中央アジア・ヨーロッパ・アフリカと旅をしながら悪い妖怪と戦うロードムービー形式のストーリーになっている。

前々から鬼太郎シリーズでは「日本妖怪よりも西洋妖怪の方が強い」という描写がなされていたが、本作でもそれは健在。
相手は全て海外の妖怪なので、最低でも2話に1回のペースで鬼太郎が死にかけるのが特徴。
あろうことか旅に出る前の段階で死にかけ、第1話=最終回になりかけるという前代未聞の状況にまで追いやられた。

本作最大のポイントは、ファンの間で有名な南方妖怪チンポの初出作品だという点に尽きるだろう。
かつて『トリビアの泉』でも取り上げられたため、ファンでなくとも名前ぐらいは聞いたことがある人も多いのではなかろうか。
本作のエピソードは今日に至るまで一度も映像化されていないが、チンポだけはアニメ3期、4期、5期と登場し続けていることも知名度の上昇に拍車をかけている(詳細は後述)。

単行本は様々な出版社から発売されているため、簡単に入手し読む事が可能。
ただし一部の文庫ではタイトルが『鬼太郎のお化け旅行』に変更されている他、小学館の『カラー版 妖怪まんが 鬼太郎の妖怪旅行』ではタイトル通り全ページ着色されているものの、未収録エピソードが存在するので要注意。

【鬼太郎・世界ツアー御一行様】

最初は鬼太郎、目玉おやじ、ねずみ男という『墓場鬼太郎』時代からの3人組で旅をしていたが、途中で砂かけ婆、子なき爺、一反木綿、ぬりかべが合流し7人で旅をするようになる。
3人で旅をしていた頃は何もかもが行き当たりばったりだったため、砂かけ達が合流しなかったら一体どうなっていたか……。

ちなみに、猫娘は全く登場しない。
猫娘は1971年から「猫子」として準レギュラー的に登場していたし、本作の翌年1977年の「地上絵(ナスカ)の秘密」(漫画サンデー)や翌々年1978年の「スポーツ狂時代」には現代の猫娘が登場したが、本作ではなぜか出てこなかった。

ご存知、悪い妖怪を懲らしめる正義の味方にして万年欠食児童。本作では常に赤と白のツートンカラーの野球帽を被っているのが特徴。
彼の、「日本の妖怪は退治したから全人類のために世界の妖怪を滅ぼしに行く」という思いつきが全ての始まりとなった。ねずみ男「おめえ気でも狂ったんか」
その結果、前述の通り毎回死にかける。後述するが、そのパターンは無駄に豊富。
あと、各地で色々な物(ゲテモノ系が多い)を食べたりしてなんだかんだ旅行を満喫している。

息子の無謀に苦言を呈するでもなく、一緒にボンボヤージュしてしまった親父。
旅の間に2回も食われた。そして食った相手は例外なく酷い目に遭っている。
移植手術用の目玉にされるという変則パターンも。
ちなみに親父も息子の下敷きになって第1話で死にかけている。空気を入れたら元に戻った。

鬼太郎の世界旅行になんだかんだ乗り気でくっついてきた。
その巧みな弁舌を用いて、放置してあった木製の電柱をかっぱらってイカダを組み立てることに成功。れっきとした窃盗です。
これ以外にも本作では笑えない犯罪行為を結構しでかしており、特にギリシャではスーパーマンを詐称して地元の子供を大量誘拐している。
猫娘というお仕置き役兼ストッパーがいないためか、日本にいたころよりも暴走している節があり、行く先々で現地妖怪を復活させたり彼らの激怒を買ったりしている。
他、インキンタムシをテーマにした「タムシの歌」という非常に不潔な歌を3番まで自作して作中で披露した。やっぱ水木先生はぶっ飛んでる。

  • 砂かけ婆
鬼太郎達の身を案じて、持ち前のバイタリティで追いかけてきた。やっぱりイカダで。
出会い頭鬼太郎にいきなり往復ビンタをぶちかます、口より先に手が出るタイプ。
自分の同族の妖怪と戦わねばならなかったことに涙したり、貧しい少年のために売り物の花を全部買ってあげるなど情に厚い人物である。

  • 子なき爺
砂かけの良きパートナー。息の合ったコンビネーションや夫婦漫才さながらのやりとりは流石の一言。

  • 一反木綿
本作では基本的に船や徒歩、列車などでの移動が中心になるため、誰かを乗せて移動することは滅多にない。
しかし偵察や追跡、かく乱、緊急脱出と八面六臂の活躍を見せる。
また、目玉おやじが誘拐された際は策を弄して救出作戦を展開するなど、歴代シリーズの中でもトップクラスに見せ場が多い。

  • ぬりかべ
いつもは壁役として文字通り体を張って仲間を守る彼だが、本作ではその巨体がネックとなり結構邪険に扱われている。
旅の終わりに機内で簡単なパーティーが開かれた時も、彼だけ飛行機に乗ることができず船で日本に送られるハメになった。
船で旅をしていた時は帆の代わりとして重宝されていたのだが……。

  • 傘化け
鬼太郎達を日本へ呼び戻すべく、自力で太平洋を飛んでエジプトまで来た。

【鬼太郎一行 旅のルート】


【日本】
第1話「(バク)
旅の手段:イカダ

世界の妖怪を退治するという大志を抱く鬼太郎だったが、それを成すための金が全く無かった。
ねずみ男のおかげで外海に出るためのイカダを用意することはできたが、その大きすぎる夢は余計なモノまで呼び寄せてしまっていた……。

鬼太郎の魂を食うために現れた妖怪。
獲物を繭の中に閉じ込め、醒めぬ夢を永遠に見せながら徐々に魂を吸い取っていく。
出発前に浜辺で昼寝中だった鬼太郎は見事に術中に嵌り、まだ日本を発っていないのに死にかけることとなった。
ちなみに獏は本来は中国の幻獣のため、襲われたのは日本国内だが世界の妖怪ということで大丈夫……なはず。


【日本近海】
第2話「水精(ヴォジャーイ)」 第3話「妖怪大パーティー」
旅の手段:イカダ → 幽霊船

そもそも海図もコンパスも持たずにイカダで太平洋を渡ろうとしたのが間違いだったのだ。
島ほどもある巨大妖怪の背中に間違って上陸してしまった鬼太郎達はイカダを失い、海底火山の爆発に巻き込まれた後、極寒の氷原に漂流してしまう。
あわや凍死寸前の一行の前に、一隻の幽霊船が現れた。
幽霊船の主であるヴォジャーイをどうにか退治し、砂かけ婆達と合流した鬼太郎だったが、ヴォジャーイはすでに仲間を呼び寄せており……。

  • ヴォジャーイ
ロシア(当時はソ連)の水の精霊。水を自在に操る能力を持つ。
救出した鬼太郎達を歓待するが、その目的は調理して食べることにあり、体が凍った鬼太郎とねずみ男はそのまま溶かされて食べられそうになってしまう。
だが真っ先に目玉おやじを食べたのが運の尽きだった。
ぱっと見た感じ笑顔の素敵な好々爺だが、実際の姿は悪魔のような尖った耳と鼻を持つ怪物である。
退治された後、報復と言わんばかりにねずみ男に調理されて食べられてしまった。
ちなみに連載時は「ヴォジャノイ」と表記されており、こちらが本来の表記だが文庫版では誤植でヴォジャーイになってしまっている。

  • ロシアの妖怪達
ヴォジャーイから幽霊船でのパーティーに招待されていた妖怪達。
ねずみ男は死んだヴォジャーイの生皮を被ってなりすますことでどうにかその場を乗り切ろうとするが……。
ちなみに腹を空かせた鬼太郎一行は、騙すつもりが逆に食べ物に釣られて監禁され、またしても食べられそうになってしまう。


【南方】
第4話「妖怪七人の侍」 第5話「ドラキュラ親分」
旅の手段:イカダ

前回幽霊船を奪い取ったはずなのにまたイカダで旅をしている。
世界の妖怪達が集まる島へとやって来た鬼太郎一行は、チンポによって誘拐された目玉おやじ救出のために顔役であるドラキュラ親分にケンカを売った。
結果鬼太郎一行、特に騙して大金をふんだくったねずみ男はドラキュラ親分の恨みを買い、以降命を狙われることになる。

  • ドラキュラ親分
世界の妖怪を取り纏める顔役。
視力の低下に悩まされており、移植用の妖怪の目玉として目玉おやじを拉致させる。
報酬をケチったばかりにチンポに裏切られて計画は台無しになり、その後もねずみ男に騙されるなど散々な目に遭ってしまう。
とうとう世界の妖怪仲間に鬼太郎一行を捕えるよう手紙を送り付け、自身もローマにて再び鬼太郎と対峙することに。

その名の通り3本のチンポを持つ南方妖怪。たぶん本作が映像化されない最大の理由。
3本のチンポから物凄い勢いで小便を噴出し、水上をホバー移動した挙句、ガス爆発級の屁をこくという水木イズムを体現したかのようなキャラクター。
ドラキュラの命令で目玉おやじを拉致したが報酬の安さ(日本円で2200円)に不満を持ち、買収されてあっさり鬼太郎側に寝返った。
非常に現金な性格で、報酬目当てで鬼太郎一行を大量の水飴の中に封印して殺害する計画の囮までこなしてしまった。
もっとも当の本人は事情を知らなかったうえ一緒に閉じ込められてしまったが。

上記の通りチンポはアニメ版に毎回登場しているが、出てくる度に大人の事情で変更が加えられている。詳細は彼の項目で。
ちなみに、アニメ版では「アカマタ」「やし落とし」という別の南方妖怪とトリオでの出演が定番。

  • 双頭ミイラ
ドラキュラの腹心で、ぬりかべと同じぐらいの巨体を誇る。右の口から冷気を、左の口から炎を吐いて攻撃する。
やっていることはほぼギャングの親玉。


【中央アジア・タクラマカン砂漠】
第6話「砂妖怪(エキセル)」 第7話「魔女サーカス」
旅の手段:イカダ → 徒歩


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あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

『鬼太郎一行がイカダで海を旅していると
思ったらいつのまにか砂漠を旅していた』

な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

……どういうことか説明すると、一行は突然発生した竜巻に巻き込まれ、気が付いた時には中央アジアの砂漠の町に飛ばされてしまっていたというわけ。それなんてゼルダ?
敵妖怪の仕業だとかいうことは一切ない。
仕方なくアルバイトで食費を稼いでいた鬼太郎一行は、イスラム教の聖者に頼まれて妖怪と戦うことに。
その後も砂漠をさまよい続けていた矢先に立ち寄った町で、怪しげなサーカス団の公演に参加することになり……。

  • 砂妖怪(エキセル)
タクラマカン砂漠の地下遺跡に封印されていた砂の妖怪。いつものように欲に目がくらんだねずみ男によって復活する。
変幻自在の姿を持ち、イスラム教の聖地・マニ山を制圧して住民を困らせていた。
流砂流しの術を使い、一切の感覚がなくなる砂地獄の中へと鬼太郎一行を引きずり込む。
基本的にお荷物のぬりかべが唯一輝いた対戦相手。

  • 魔女サーカス団
中世ヨーロッパの魔女狩りを潜り抜け、しぶとく生き抜いてきた本物の魔女達。
リーダー格の魔女はクッキングパパに匹敵するアゴが特徴。
ドラキュラの命令を受け、鬼太郎抹殺のため自分達のサーカスに鬼太郎を参加させる。
食事に釣られた鬼太郎は何の疑いもなしにサーカス公演に参加し、タップダンスを披露。その後毒薬を飲まされ、ローラーで轢かれて死にかけてしまう。


【ヨーロッパ某国】
第8話「吸血鬼(キーエフ)
旅の手段:徒歩

大きな湖のある町までやって来た鬼太郎一行は、成り行きで吸血鬼退治をすることに。
湖上の幽霊船に乗り込み孤島へと辿り着いた鬼太郎一行は、吸血鬼の群れに襲われてしまう……。

  • 吸血鬼(キーエフ)
孤島で暮らすマッドな老科学者が死んだ一人娘を蘇生させたもの。
しかし娘は吸血鬼に変貌していたため、元に戻すべく研究を続けた結果、どんどん吸血鬼が増えていってしまった。
この吸血鬼達は老科学者が持つ笛の音に操られており、大群で鬼太郎を襲撃する。
敵の手に落ちた鬼太郎は、「人間の血がダメなら妖怪の血で」という理屈から、老科学者の手で全身の血を抜かれそうになってしまう。
結局それは未遂に終わったが、代わりに霊毛ちゃんちゃんこを奪われてしまった。


【ギリシャ】
第9話「蛇人(じゃじん)ゴーゴン」
旅の手段:徒歩

ギリシャの田舎町でねずみ男と誘拐された子供達を探す鬼太郎は、地下へと続く怪しげな施設を発見する。
そこは、100年の眠りから醒めたゴーゴンの棲み家だった。

その姿を直視した者は全て石に変わるという醜悪な容姿の怪物。
どういう手段でかは知らないが、ねずみ男を雇って食料となる子供を集めていた。
頭部の蛇はどこまでも伸びて相手を追い続ける。
ルーマニアでの戦いでは鬼太郎も石にされたうえ、ハンマーで容赦なくバラバラに叩き壊されてしまった。


【ルーマニア】
第10話「狼男とゴーゴン」
旅の手段:列車

ゴーゴンの呪術によって石と化した目玉おやじを救うべく、解法を知る狼男を尋ねてルーマニアへ向かう鬼太郎一行。
しかし執念深いゴーゴンはルーマニアまで追いかけてきた。
一方、狼男の下へ交渉に向かったねずみ男は、報酬のダイヤを渡すのが惜しくなり……。

  • 狼男
ルーマニアの古城に住む大物妖怪。
やはりドラキュラの関係者だが、ダイヤと引き換えにベラドンナ草から作った解毒薬を渡そうとするなどビジネスライクな面も。
しかしねずみ男に薬を持ち逃げされたため、ドラキュラと共に遥々ローマまで追いかけてくる。


【イタリア・ローマ】
第11話「決闘コロセウム」
旅の手段:徒歩

鬼太郎への復讐に燃える狼男、そしてドラキュラは、何の関係もない母娘の家を占領して鬼太郎達をおびき出す。
そして人質にされた目玉おやじの命と引き換えに1対1の決闘を要求された鬼太郎は、単身深夜のコロセウムへと向かった。
だが1対1というのは真っ赤な嘘であり、鬼太郎は四方八方をピストルを持った妖怪達に取り囲まれ、あわや蜂の巣にされそうになってしまう……。

  • 人魂
母娘を家から立ち退かせるためのイヤガラセ部隊。続くガイコツ部隊、死神部隊と共に母娘を精神的に追い詰める。
話を聞いてやって来た鬼太郎一行の前にも現れるが、あっという間にとっ捕まり、そのまま天ぷらにされ食べられてしまった。


【フランス】
第12話「蝋人形妖怪(カリーカ)」 第13話「ベルサイユの化け猫」
旅の手段:徒歩

田舎町に住む少女マリーは、森で出会った怪人から一体の人形を譲り受ける。その日から彼女の周りの人間が次々と蒸発していった。
この怪事件を解決した鬼太郎一行はその足で首都・パリを訪れるが、夜な夜なベルサイユ宮殿に出没する妖怪と勘違いされて逮捕されてしまう。
潔白を証明するべく深夜のベルサイユ宮殿を訪れた鬼太郎の耳に、怪しげな会話が聞こえてきた。
声の主を確かめようとした鬼太郎は、格闘の末に相手の尻尾を引きちぎってしまう……。

  • カリーカ
森の奥深くに建つ誰も知らない秘密の館の主人。
その正体は中世の時代から生き続けている妖怪で、誘拐した人間の魂を蝋人形に閉じ込めて手下にしている。
お前も蝋人形にしてやろうか!
文明の利器を使いこなしており、移動手段は自家用車、蝋人形を操る黒魔術の呪文には振り子時計型のコンピューターを用いている。
鬼太郎達に溶けた蝋をぶっかけ、館ごと焼き殺そうとした。

  • 化け猫
ベルサイユ宮殿内の倉庫に集まって夜な夜な会合を開いていた老猫。普段は人間の老婆に化けて生活している。
奪われた尻尾を取り返すべく鬼太郎と揉みあっているうちに彼の体内に侵入、そのまま栄養失調と睡眠不足で衰弱死寸前にまで追い込んだ。
この時、目玉おやじは「海外の妖怪に敗れるのは恥」として鬼太郎に切腹を勧めている。それを素直に受け入れる鬼太郎も鬼太郎だが……。


【イギリス・ロンドン → エジプト】
第14話「霊魂爆弾」
旅の手段:飛行機

どういう手段でかは知らないが、海を渡りイギリスに上陸した鬼太郎一行。
彼らがロンドンに滞在しているという噂を聞きつけてやって来た国連職員は、エジプトで死者が蘇るという怪事件が発生していることを告げ、解決を依頼する。
空路でエジプトに向かった一行は、蘇った死者達からエジプトの地獄でクーデターが起きたという事実を知らされる……。
ルートが微妙に似ているからと言って、別に時を止める吸血鬼を退治しに来たわけではないのであしからず。
このエピソードのみ、一部の要素がアニメ版『悪魔くん』に輸入されている。

エジプトの地獄でクーデターを起こし政権を簒奪した暴君。
1万人分の霊魂を集めて作り上げた霊魂爆弾を使い地上世界の支配をも目論んだ、本作随一の悪党。
鬼太郎も霊魂を奪われて仮死状態になってしまう。

  • トウエリス
カバの皮を被ったミイラ。
食事中のところを鬼太郎の襲撃に遭い、皮を奪い取られてしまう。

かつて地獄を治めていたオシリス王の妻。
セトに殺された夫の復讐のため、鬼太郎を救出しようとする目玉おやじに協力する。
元ネタとなったエジプト神話では、セトに殺されたオシリスは後に復活するが、本作では最後まで復活できなかった。


【イギリス・ロンドン】
第15話「ベアード」
旅の手段:不明

エジプトの町をぶらついていた一行の下へ、はるばる日本から傘化けがやって来た。
鬼太郎一行がそっくりそのまま消息を絶ったため、日本が悪の妖怪の巣窟になってしまったので急いで帰れと言うのだ。
帰国するための旅費を稼ぐべく、鬼太郎達は懸賞金目当てでロンドン近郊に落ちた謎の隕石の調査に向かう。
妖気を計測して進んだ一行の目の前には、怪しげな古城がそびえ立っていた……。

みんな大好きアメリカのロリコン目玉野郎。異常なまでの生命力を誇る強敵。
隕石に偽装したロケットを使って宇宙旅行に行こうとしたが、故障でロンドンに墜落してしまった。
ぶっちゃけ、修理さえ終われば勝手に出て行ったため、金に目が眩んだ鬼太郎一行の被害者という見方もできる。
捕えた鬼太郎をペンデュラムを使ってギタギタにしようとした。


【ケニア → 日本】
第16話「ブードー」
旅の手段:飛行機

鬼太郎一行を乗せた飛行機が、よりによってハイジャックされてしまった。ハイジャック犯の皆さん、ご愁傷様です。
不時着したケニアで暇つぶしに散策していたねずみ男は、ブードー教の儀式の場に遭遇し、そこで流れていた音楽を譜面に記して日本へと持ち帰る。
帰国後、曲をレコード会社に売り渡して大金を得たねずみ男の邸宅を一人の男が訪れ……。

  • ブードー
ブードー教の神。奪われた秘曲を取り返すべくはるばるケニアからやって来た。さら小僧のエピソードの焼き直し言うな!
あらゆるものを溶かす小便を相手にひっかけて攻撃する。非常に汚い。
まず、ねずみ男がこの小便の犠牲になり、目玉おやじ×2と化した。
そして当然のごとく鬼太郎も溶かされてしまう。ようやく長い旅を終えたのにまた死にかけるとは……。



「ねずみ男、いつの時代でもWiki篭りは苦しいのだ」
「アクセスしたかぎりかならず追記・修正をしなければゆるされぬ宿命なのだ」

「なるほど、気高い人になるとタイヘンね」

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最終更新:1970年01月01日 09:00