ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-

登録日:2023/01/17 Tue 06:37:01
更新日:2024/04/24 Wed 01:39:21
所要時間:約 25 分で読めます



「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」(通称「ヒプマイ」)とは、キングレコードが展開する音楽原作キャラクターラッププロジェクトである。



【概要】

J-POPや演歌、アイドルなど様々なジャンルでヒットを生み出した大手レコード会社「キングレコード」内のレーベルである「EVIL LINE RECORDS」が手がける、音楽原作のCD企画。2017年に始動。

近年多くみられる二次元キャラと音楽をミックスしたコンテンツの一種だが、史上初の「声優×ラップ」プロジェクトであり、声優陣がそれぞれのキャラクターに扮して作品内でラップを繰り広げるという内容が特徴。
人気男性声優たちが本格的にラップに挑むという目新しさから、プロジェクト始動当初より注目を集めた。
作詞・作曲には国内で活躍する人気ラッパーやトラックメーカーたちが参加しており、非常にクオリティが高い楽曲も相まって人気を博している。

ストーリーはCDに楽曲と共に収録されるドラマトラックによって展開される。シナリオは百瀬祐一郎が担当。
公式コミカライズも刊行されており、ドラマパートの尺上カットされた物語もさらに掘り下げる形で展開されるため、本編の補完的な内容となっている。

2020年3月にはスマートフォン用ゲームアプリ『ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-』がリリース。
内容はヒプマイの楽曲で遊べる音ゲー。
メインシナリオはフルボイス、さらに原作CDのディビジョンバトルとは異なる「オルタナティブラップバトル」がストーリーの主軸となっているため、原作を知らなくても楽しめる。
また、イベントごとに書き下ろしのシナリオでは各キャラクターの日常やディビジョンを超えた絡みが見られる。

2019年から2023年まで『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle - Rule the Stage -』(ヒプステ)が公演された。
舞台では原作と時系列を同じくしながらオリジナルストーリーが展開し、原作にないディビジョンも登場する。

アニメ版『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- Rhyme Anima』(ヒプアニ)は2020年10月から12月まで全13話が放送された。
こちらは原作CDの白熱したディビジョンバトルを映像化しつつ、オリジナルキャラクターも登場し、ディビジョンごとの個性も際立つ内容になっている。
更に、ナゴヤとオオサカを加えた完全オリジナルストーリーの第二期『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- Rhyme Anima+』が2023年10月から12月まで全13話が放送された。


【ストーリー】

西暦××年に勃発した第三次世界大戦後。
日本では女性が覇権を握る「言の葉党」によって武力抗争が根絶された。

言の葉党が男性を完全排除した「中王区」で政治を行う一方、男性たちは中王区外のイケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュク、オオサカ、ナゴヤなどのディビジョンで生活する。

それでも争いは終わらず、言の葉党は人の精神に干渉する特殊なマイク「ヒプノシスマイク」を男性たちに与え、互いの領土を賭けたラップバトルで争わせた。
こうして、兵器よりも言葉が大きな力を持つことになった世界で、男たちの威信をかけた言葉をぶつけ合う、新たなバトルが始まるのだった。


【用語】

◆ヒプノシスマイク

人間の精神に作用する特殊なマイク。
このマイクを通したリリックは交感神経・副交感神経等に作用し、相手を物理的に傷つけることなく様々な状態にすることが可能。ぶっちゃけマクロスのあいつのような事が出来る。
しかし強い精神力を持つ者にしか使いこなせず、武器に代わる危険なシロモノのため、所持にあたっては国に認められた一部の人間に限られる。
起動すると使用者のアイデンティティーに応じて形状が変化し、周囲の空間にスピーカーが出現する。
攻撃の対象は選定できるので、ラップを聴いた全ての人を無差別に巻き込むことはない。
武器に代わる危険な代物のわりに中王区は認めた相手に送るために宅配便を使って届ける。割と不用心過ぎないかとなる。

  • 違法マイク
中王区に認可されておらず、所有者の登録されていないヒプノシスマイク。
違法に改造されたマイクを指す場合もある。
中王区の管理が徹底されたことによって違法マイクの多くは回収されたが、水面下では未だに多数出回っている模様。
これを悪用した犯罪行為も多発しており、この作品世界のヤクザやチンピラはみんな拳銃とかの代わりにこれを持っている。
二次創作をするときに大体このマイクのせいにしておけばいろいろなことの発端にできる…

  • ヒプノシスマイクプロトタイプ
軍で試験的に作られたヒプノシスマイク。
軍用にカスタマイズされているため、通常のヒプノシスマイクよりも精神干渉力が強いが、その分制御は困難である。
闇取引で高値で売られることもある代物。
作中では毒島メイソン理鶯の持つマイクが該当する。

  • 真正ヒプノシスマイク
中王区の一部の者のみが所有している最新型のヒプノシスマイク。
ヒプノシスマイク本来の精神干渉機能が大幅に強化されており、相手に催眠をかけマインドハック(洗脳)することができる強力な効果を持つ。
マインドハックされた人間は長期間の催眠状態に陥るが、精神力が強ければ強いほど催眠は早く解ける。

一方、出力が高すぎるせいで使用者もただでは済まず、一度使用すれば死ぬという諸刃の剣。
中王区はとある方法を用いてこの欠点を解決している。

そして「The Block Party 後編」において中王区が使う方法以外でもとある方法で真正ヒプノシスマイクを使う方法が明らかになる。

  • ヒプノシスキャンセラー
中王区が管理する、ヒプノシスマイクの攻撃を無効化させる装置。
起動されると、対象者のマイクは一時的に使用不可能となる。

  • ラップアビリティー
ヒプノシスマイクを使い続け、スキルを向上させた一部の者にだけ発現する特殊な能力。
個々人でその効果は異なる。
また、真正ヒプノシスマイクで洗脳された者はラップアビリティーが消滅してしまう。


◆世界観

  • 第三次世界大戦
作中現在の15年前に起きた戦争。世界人口の3分の1が失われる戦禍をもたらした。
勃発後、3年で収束の兆しを見せるも、一部の地域では争いが長引き、未だに紛争が絶えない。
終戦後に財政破綻を迎えた各国の治安は悪化の一途を辿った。

  • 言の葉党
作中世界の政権を掌握している政党。
構成員は全員女性であり、第三次世界大戦が終結してもなお武力抗争をやめなかった男性中心の前政権をヒプノシスマイクで制圧。
既存の法律に代わって「H法」を定め、「人を殺傷する全ての武器の製造禁止、及び既存の武器の廃棄」を人々に命じた。
女性の暮らす中王区と、男性が暮らすそれ以外の区画(ディビジョン)とに分け、女性中心社会を築いている。

  • H歴
言の葉党政権になってからの暦。西暦の代わりに始まった。
作中現在はH歴3年。

  • 中王区
言の葉党が拠点を置く、男性を完全に排除した区域。
高い壁に囲まれ、監視カメラや警備に守られている。
これらは全て男性の税金で賄われている。ちなみに男性は女性の10倍の税金を支払う義務がある。

  • ディビジョン
H歴元年に日本から地名は撤廃され、中王区かそれ以外かに分けられるようになった。
その後領土争いが起き、勢力の強いチームが牛耳る土地が次第に区分けされてできた地区を「○○ディビジョン」と呼ぶようになった。
なお、各ディビジョンには実際は女性も生活している。全くいないわけではない。

  • ディビジョン・ラップバトル(DRB)
中王区が主催する、3人一組のチーム戦で行われるヒプノシスマイクを用いたラップバトル。
出場するチームのリーダーは中王区によって指名された者で、拒否権はない。
中王区に選ばれマイクを与えられた者は、自身でチームメイトを探し、ラップバトルを行う。
各ディビジョン内で予選を行い、勝ち抜いたチームは決勝トーナメントへ駒を進める。
優勝したチームは賞金と決められた分の他の領土を獲得することができる。

中王区にとってはショービジネスの一環であると同時に、男同士を潰し合わせることでヘイトを中王区ではなく男同士に向けさせる思惑がある。


◆頻出用語

本作ではラップがテーマになっているものの、劇中ではヒップホップ用語へのフォローが無く、今後追記・作成される記事本文に盛り込まれることがあった場合に分かりにくいと思われるので、大体これを知っておけば本編の内容が把握しやすい用語を中心に解説する。


【ディビジョン・キャラクター】


Buster Bros(バスターブロス)!!!


前代未聞!新たなビジョン!歴史に刻む俺らのスタイル!

イケブクロ・ディビジョン代表チーム。
実の三兄弟からなるチームで、全員が10代と全チーム中最も平均年齢が若い。

  • 山田(やまだ) 一郎(いちろう) / MC.B.B
CV:木村昴
『Buster Bros!!!』リーダーで山田家の長男。街の何でも屋「萬屋ヤマダ」の経営者。19歳。
オールスター楽曲では常にトップバッターを務めており、明確な主人公のいない本作の顔役。
面倒見が良く、困っている人を見捨てられない正義漢で、街の住人や弟たちからの信頼も厚い兄貴分。かつてはイケブクロでその名を知らない者がいないほどの不良だった。
アニメやラノベが好きなオタクという意外な一面もある。
ラップアビリティーはCritical Blow(クリティカルブロー)。
対戦相手の攻撃を倍返ししたり、通常時の数倍もの攻撃力を誇る会心の一撃を放つ。

  • 山田(やまだ) 二郎(じろう) / MC.M.B
CV:石谷春貴
山田家の次男。17歳の高校2年生。
直情的な性格で、考えるよりも先に行動するタイプ。運動神経抜群でサッカー全国大会の優勝経験もある実力者だが、勉強は苦手らしく学校の成績は良くない。
好奇心旺盛な面もあり、ラジオブースのボタンを押したがったり、高いところではしゃいでいたこともあった。
面倒見が良く優しい心の持ち主で、交友関係が広く「ブクロの番犬」の二つ名を持つ。
一郎を盲目的に慕っており、彼に憧れて自身も不良になった。また一郎の影響でアニメやラノベにも詳しい。
ラップアビリティーはRally(ラリー)。
ディビジョンメンバーの精神力を借りて強力な攻撃を撃つ。

  • 山田(やまだ) 三郎(さぶろう) / MC.L.B
CV:天﨑滉平
山田家の三男。14歳の中学3年生。
頭脳明晰で、何でもそつなくこなす天才肌。
16億円もの株資産を所持しており、中王区が管理するサイトをハッキング出来るほどの高いハッキングスキルを持つ。
基本的に人当たりは良いが、自分より頭が悪いと判断した相手には馬鹿にしたような態度を取るため友達は少ない。
一郎のことは尊敬しているが、勉強のできない二郎に対しては生意気な態度で接するため、頻繁に兄弟喧嘩をしては一郎に叱られている。
ラップアビリティーはDelete(デリート)。
相手の攻撃を無効化する。


MAD TRIGGER CREW(マッドトリガークルー)


極道・警官・軍人!ハマの最凶最悪なヤロウドモ!

ヨコハマ・ディビジョン代表チーム。
ヤクザ・警官・元軍人の3人によって構成される、クールでアウトローなチーム。

  • 碧棺(あおひつぎ) 左馬刻(さまとき) / Mr.Hc
CV:浅沼晋太郎
『MAD TRIGGER CREW』のリーダー。ヨコハマを取り仕切る暴力団・火貂組の若頭。25歳。
短気で喧嘩っ早く、敵対する相手には容赦しない。一方で弱者を巻き込むような卑怯な手段を嫌い、仲間に対しては義理堅い任侠的な一面を持つ。
幼少期に家庭内暴力を振るっていた父親を母親が殺害した後自殺し、以来妹の合歓と2人で生きてきたという壮絶すぎる過去を持つ。
親代わりに育てた合歓のことは非常に大切に思っており、妹を守るためにヤクザになった。
ラップアビリティーはCounter Blow(カウンターブロー)。
受けた攻撃を蓄積し、より強力な反撃を放つ。

  • 入間(いるま) 銃兎(じゅうと) / 45 Rabbit
CV:駒田航
現役の警察官で、ヨコハマ署組織犯罪対策部の巡査部長。29歳。
アンダーリムの眼鏡に細身のスーツ姿という一見すると真面目そうな人物だが、裏ではヤクザと癒着し、強請や横領、収賄といった汚職行為を働いている悪徳警官。
その理由は両親や同僚を亡くす原因となった麻薬を根絶したいという強い正義感による。目的のためには手段を選ばないタイプ。
チーム内最年長かつ比較的常識人なため、暴走しがちな左馬刻や周囲から浮きがちなを理鶯の世話を焼く役回りになることが多い。
ラップアビリティーはPrison(プリズン)。
相手の身動きを封じる能力。

  • 毒島(ぶすじま) メイソン 理鶯(りおう) / Crazy M
CV:神尾晋一郎
元海軍特殊部隊の一等軍曹。28歳。
アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフで、明るい髪色と青い目、大柄な体格をしている。
その目的はかつて同じ部隊の上官で、現在は中王区の刑務所に収監されている五百雀(いおじゃく) 閹廠(あんしょう)少佐を奪還すること。
敵に対しては容赦しないが、普段は温和な性格で人に尽くすことが好き。
ヨコハマ奥地の森で自給自足のサバイバル生活を送りながら、中王区の動向を探っている。
実益も兼ねた料理が趣味で、その辺にいる野生動物を狩ってきて食材にするジビエ料理が基本。
決して不味くはなくむしろ味は一級品なのだが、内容はゲテモノ以外の何物でもないためしばしば仲間達を戦慄させている。
ラップアビリティーはShelter(シェルター)。
自身や仲間の防御力を上げる。


Fling Posse(フリングポッセ)


天然ジゴロ・ペテン師・ギャンブラーからなる奇人変人のネクストジェネレーション!

シブヤ・ディビジョン代表チーム。
個性豊かで自由奔放な3人組。
それぞれが秘密を抱えており、性格もバラバラだが、徐々に結束が強くなっていく。

  • 飴村(あめむら) 乱数(らむだ) / easy R
CV:白井悠介
『Fling Posse』リーダー。ファッションデザイナー。24歳。
声が高く、子供にしか見えないほど小柄だが、一応成人男子。
ピンク髪で常に棒付きキャンディーを咥えている。
持ち前の天真爛漫な可愛らしさから、色とりどりの「おねーさん」達にモテモテ。
その実かなり計算高く、自分がどう見られるかを利用している節もある。
ラップアビリティーはDazzle(ダズル)。
相手を幻惑させて様々な効果をもたらす。

幻太郎が過去を調べた際は「非の打ち所がないような“きれいすぎる経歴”」と疑惑の目を向けられるが……?


  • 夢野(ゆめの) 幻太郎(げんたろう) / Phantom
CV:斉藤壮馬
小説家。24歳。
趣味は人間観察で、町ですれ違う人の何気ない人生にこそ最高の物語が眠っているという持論を持つ。
まるで真実かのような説得力のある嘘をつくのが得意で、相手が信じ込んだところで「まあ嘘ですけどね」とからかう。
普段の一人称は「小生」だが、嘘をついている時は「私」、「麻呂」、「それがし」などに変化する。
昔の書生のような和服を着ているが、服装について指摘されると動揺を露わにする。
ラップアビリティーはImitation(イミテーション)。
相手のアビリティを模倣する。


  • 有栖川(ありすがわ) 帝統(だいす) / Dead or Alive
CV:野津山幸宏
ギャンブラー。20歳。
常にスリルを求め、有り金はおろか自分の命すら賭けのテーブルに載せてしまうほどのギャンブル狂。堅実や地道といった言葉が大嫌いで、生まれ持った強運だけで生き延びてきた*3
運は強いもののギャンブルの引き際を知らないため、最終的に大負けし無一文になってしまうことも少なくない。
かなりの悪食で、MAD TRIGGER CREWの理鶯の手料理も平気で食べる。
ラップアビリティーはMax Bet(マックスベット)。
その時の運次第で発動アビリティの内容や攻撃力が変化する。


麻天狼(まてんろう)


毒にも薬にも変幻自在に操る言葉の芸術が摩天楼シンジュクを支配する!

シンジュク・ディビジョン代表チーム。
夜の街らしい大人びた雰囲気や、華やかさと闇が同居するチーム。
チームの詳細は個別項目を参照。

  • 神宮寺(じんぐうじ) 寂雷(じゃくらい) / ill-DOC
CV:速水奨
『麻天狼』リーダー。シンジュク中央病院に勤務する医師。35歳。
長身痩躯で、腰までなびく銀髪が特徴。
年長者らしく、穏やかで落ち着いた佇まいの人格者。その一方で意外と酒癖が悪く、酔っ払うと江戸っ子口調で暴れ出す。
趣味は座禅と釣りで、チームメンバーを誘って釣りに行くこともある。
変人を好み、彼の琴線に引っかかった変人が一二三と独歩であった。
ラップアビリティーはMedication(メディケーション)。
自身や仲間を回復・正常化する。

詳細は個別項目を参照。

  • 伊弉冉(いざなみ) 一二三(ひふみ) / GIGOLO
CV:木島隆一
宝石にたとえられるほどの容姿を持つ人気No.1ホスト。29歳。
あけすけでチャラチャラした性格のモテ男だが、実は極度の女性恐怖症。
女性に対するトラウマを克服するため、ホストでいる間は仕事着のスーツを着用することによって強い自己暗示をかけ、女好きという別の人格になりきっている。
独歩とは小学生以来の幼馴染で、現在は同居している。
ラップアビリティーはEnchant(エンチャント)。
相手を魅了して意のままに操る。

詳細は個別項目を参照。

  • 観音坂(かんのんざか) 独歩(どっぽ) / DOPPO
CV:伊東健人
医療機器メーカーに勤務する会社員。29歳。
社会の荒波に揉まれる内に精神をすり減らし、常に悲観的な言動をしている不健康な社畜。
しかし、その内に秘めた実力は極めて高く、ラップバトルでは頻繁にシャウトをかます。
ラップアビリティーはBerserker(バーサーカー)。
自身が制御不能状態となり、精神力を摩耗するが爆発的に攻撃力が増す。

詳細は個別項目を参照。


Bad Ass Temple(バッドアステンプル)


型破りな三英傑!日本の中心から大旋風を巻き起こす!

ナゴヤ・ディビジョン代表チーム。2019年に追加された新チームのひとつ。

  • 波羅夷(はらい) 空却(くうこう) / Evil Monk
CV:葉山翔太
『Bad Ass Temple』リーダー。由緒ある寺院「空厳寺」の住職を父に持つ修行僧。19歳。
赤い短髪に派手なスカジャンを羽織ったパンクな外見をしている。
僧侶とは思えないほど下品で粗暴な言動が多いが、14歳の時に父・灼空が成しえなかった荒行を成し遂げるなど僧侶としての資質は一級品。
達観した精神を持っており、仲間に対して説法のような言葉を投げかけることもある。
ラップアビリティーはMeditation
発動条件として瞑想が必要でありさらには無防備になってしまう上に対象者が一名ではあるが、対象者のアビリティを封じることができる。
封じられた対象者はバトル中はラップアビリティが使用不可になってしまう。

  • 四十物(あいもの) 十四(じゅうし) / 14th Moon
CV:榊原優希
ヴィジュアル系バンドのボーカリスト。18歳。
派手なメイクをしており、厨二病染みた言葉遣いで話すナルシスト。
しかし本性は臆病で泣き虫。気弱な自分を克服するために他人の前ではキャラ作りしている。
素の精神は幼く、ブタのぬいぐるみ「アマンダ」を大切にしている。
学生時代は過酷ないじめを受けていたが獄の弁護によって救われ、以来彼を慕っている。
ラップアビリティーはCourage
チームが窮地に陥ったときに発動する。勇気を出し、奮い立たせることにより自身を強化+回復することで切る。

  • 天国(あまぐに) (ひとや) / Heaven & Hell
CV:竹内栄治
金次第でどんな案件も請け負う弁護士。35歳。
リーゼント頭と左右で白黒に分かれたジャケットが特徴。
「俺には○○なもんが二つある。一つは××、そしてもう一つは△△だ」が口癖。
辛辣な口調とは裏腹に、面倒見が良い。
特に過去に兄を亡くす原因になったいじめ問題を心底憎んでおり、いじめ被害者の弁護は無償で請け負う。
寂雷とは中学校以来の幼馴染だが、彼に対しては複雑な想いを抱いている。
ラップアビリティーはObjection
アビリティ効果は自身と味方に向けられた攻撃を相手に跳ね返せる。特殊ラップアビリティ―も相手に跳ね返すことが可能。

どついたれ本舗


漫才師・教師・詐欺師!3師がお届けするコテコテパンチライン。まいどおおきに!

オオサカ・ディビジョン代表チーム。2019年に追加された新チームのひとつ。

  • 白膠木(ぬるで) (ささら) / Tragic Comedy
CV:岩崎諒太
お笑い芸人。26歳。
糸目で常に明るく、人を笑わせるのが大好きな芸人の鑑。
舞台上では巧みな話術で観客を沸かすが、プライベートでは寒いオヤジギャグを連発する困った人物。
かつて芸人養成所で出会った盧笙とコンビを組んでいたが解散し、現在はピン芸人として活動中。
ラップアビリティーはKilling Joke
効果は相手を笑わせること、複数人を対象にもできる。強制的に笑わせるために相手が想った通りの行動が出来なくなってしまう。

  • 躑躅森(つつじもり) 盧笙(ろしょう) / WISDOM
CV:河西健吾
数学教師。26歳。
極度のあがり症で、大勢の人の前では上手に喋る事が出来ない。
かつては芸人として簓とコンビを組んでいたが、次第に頭角を現していく簓に引け目を感じて解散を切り出した。
自分が夢を諦めた分、他人の夢を全力で応援するため教師になり、生徒達からは慕われている。
基本的に穏やかでお人好しだが、優しさ故に詐欺に遭うこともしばしば。
チームでは簓と零に振り回されがち。
ラップアビリティーはEducate
効果は相手に効くリリックが分かり、仲間に伝えることができるというもの。RPG風にいえば相手に対するクリティカル効果を倍に出来る。

  • 天谷奴(あまやど) (れい) / MC MasterMind
CV:黒田崇矢
自称・詐欺師。
サングラスに黒のハットとファーコート、派手なアクセサリーを身につけた見るからに怪しい風体の男。
性格は社交的で軽口を叩くが、策士的な一面もあり真意が読み取れない。
しかし、約束は必ず守る義理堅い性格でもある。
中王区とも関わりがあり、裏で手を引いて簓と盧笙を再会させ「どついたれ本舗」を結成させた。
ラップアビリティーはFraud
トラップ型ラップアビリティ―。発動後。任意のタイミングで一人だけを操ることができる。




中王区・言の葉党

第三次世界大戦後にクーデターを起こした女性達による女性達だけの区画。作中における実質的なヴィランでもある。
国家転覆をすることになったきっかけなどはキャラブックの特典ドラマCDで語られている。

  • 東方天(とうほうてん) 乙統女(おとめ)
CV:小林ゆう
『言の葉党』党首にして内閣総理大臣。49歳。
ヒプノシスマイクを用いたクーデターで国家転覆を成し遂げた張本人。

  • 勘解由小路(かでのこうじ) 無花果(いちじく)
CV:たかはし智秋
内閣総理大臣補佐官・警視庁警視総監・行政監察局局長。31歳。
現政権の実質No.2。
胸元を開いた非常に大胆なスーツを着こなしている。
男性に対しては非常に高圧的な態度を取る一方、合歓を妹のように可愛がる一面も。
珍しい漢字5文字の苗字だが、実在する苗字である。

  • 碧棺(あおひつぎ) 合歓(ねむ)
CV:山本希望
行政監察局副局長。19歳。
左馬刻の妹。
聡明で心優しい少女だったが、左馬刻に匹敵する潜在的なラップスキルを見込まれ、洗脳されて中王区入りする。
後に洗脳は解けたものの、自身の生い立ちから言の葉党の目指す「暴力のない世界」の考えには少なからず賛同している様子で、自らの意思で中王区に残っている。

  • 邪答院(けいとういん) 仄仄(ほのぼの)
CV:ファイルーズあい
中王刑事局特殊部隊「言浚(ことさらい)」隊長。29歳。
他人を壊すことに快楽を見出すサイコパスで、中王区内でも要注意人物扱いされている。
しかし能力を乙統女に買われ要職に就いている。
一二三が女性恐怖症になった元凶であるらしい。


過去に存在したチーム

  • The Dirty Dawg(ダーティードッグ)(TDD)
本編の2年前に山田一郎、碧棺左馬刻、飴村乱数、神宮寺寂雷が結成していたチーム。
結成から1ヶ月で全ディビジョンを制し日本のトップに立つが、中王区の策略により解散。
過去の因縁により、一郎と左馬刻、そして乱数と寂雷はそれぞれに犬猿の仲となっている。

  • Mad Comic Dialogue(マッドコミックダイアログ)
碧棺左馬刻と白膠木簓が組んでいた愚連隊を元にしたチーム。
当時のイケブクロ最大勢力。
敵対を経てNaughty Bustersの一郎と空却を仲間に加え、4人体制となる。
しかしとある策略により左馬刻と簓、一郎と空却が喧嘩別れする。
残留した左馬刻と一郎は後に『空寂ポッセ』の2人と出会い『The Dirty Dawg』を結成することとなる。

  • Naughty Busters(ノーティーバスターズ)
山田一郎と波羅夷空却がかつて組んでいたチーム。
一郎のバイト先の金融屋社長がまとめていた『天国ヘノ階段』の傘下チームとして活動していた。

  • 空寂(くうじゃく)ポッセ
飴村乱数と神宮寺寂雷が結成していたチーム。
一郎、左馬刻とのラップバトルを経てTDDを結成。



追記・修正はラップで白黒つけてからお願いします。

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最終更新:2024年04月24日 01:39

*1 このスタンスをフリースタイルという。

*2 リズム感やノリのこと。

*3 ヒプノシスマイクも賭けで手に入れたものらしい。