登録日:2024/01/10 Wed 16:24:00
更新日:2024/01/21 Sun 11:07:16
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出典:『多田くんは恋をしない』第1話『ほっとけないだろ』
2018年4月~6月 動画工房 「多田くんは恋をしない」製作委員会 ©TADAKOI PARTNERS
まだ「恋」を知らない少年と少女を中心に繰り広げられる
笑って泣けるドタバタ青春ラブコメディが今、幕を開ける。
『多田くんは恋をしない』は動画工房制作による日本のテレビアニメ作品である。
2018年4月から6月までの期間でオリジナルテレビアニメとしてTOKYO MXなどで放映された。
通称は「多田恋」、「ただこい」などである。
監督は山﨑みつえ。
全13話。
【概要】
『
月刊少女野崎くん』を手掛けたメインスタッフが再集結して制作されたオリジナルテレビアニメである。
カメラマン志望の主人公と留学生の少女の恋模様を描いたラブコメディである。
本作は主人公・ヒロイン共に身分や境遇が大きく違うという壁に阻まれ、お互い葛藤し成長していき、その壁を乗り越えて結ばれるという王道の恋愛物語である。そうした設定などの類似点から、2010年代版「
ローマの休日」のような趣のある作品である(実際にアニメのOPではそれを模したカットがある)。
本作の主人公がカメラマン志望ということから、キャノンやスリック、ソニーやニコン、パナソニックといったカメラやその関連商品を販売する企業からのタイアップも受けている。
【あらすじ】
カメラを手に満開の桜を撮りに来ていた少年・多田光良は、異国の少女・テレサと出会う。
ヨーロッパのラルセンブルクという国から留学してきたテレサは、日本について早々、一緒にやってきた連れとはぐれてしまい、迷子になっていた。
成り行きからテレサを助けることになった光良は、祖父が営んでいる東京・銀座にある多田珈琲店へ連れて行くのだが・・・。
【キャラクター】
(主人公とヒロイン)
多田光良
CV:
中村悠一
本作の主人公。5月7日生まれ。
銀河大学付属恋ノ星高校に通う高校2年生。写真部に所属している。
10年前に事故で両親を亡くしており、妹と共に祖父が経営している多田珈琲店でアルバイトをしている。
周囲から慕われているだけあって、気配りができる優しい好青年であるが、自分のこと、特に自分の恋愛感情に関しては二の次なところが多く、捉えどころのない一面がある。
なお、高いところが苦手、そのため飛行機も苦手意識を抱いている。
作中彼が使用としているカメラはニコンD7200。
テレサ・ワーグナー
CV:
石見舞菜香
本作のヒロイン。2月4日生まれ。
ヨーロッパのラルセンブルクから日本へやってきた留学生である。
金髪に翡翠のような澄んだ瞳を持つ美少女。
ラルセンブルクにいたときから時代劇の「
れいん坊将軍」を見て大ファンになるくらいに虜になってしまったようだ。れいん坊将軍の影響を受けているためか「
かたじけない」といった古風な侍言葉を使う。
(なおそれ除けば基本的に流暢な日本語を話しており、コミュニケーションとしては問題ない)
作中彼女が使用するカメラはPanasonic LUMIX DMC-。
留学時は多田珈琲店の隣にあるマンションに親友のアレクと暮らしている。
本名はテレサ・ドゥ・ラルセンブルク。祖国の名をファミリーネームに持つことからわかるように、ラルセンブルクの王女である。
留学終了後には政略により決められた婚約者と結婚して女王に即位することが決まっていたが、多田との出会いによってその気持ちが揺らいでいき...。
(主要人物)
伊集院薫
CV:
宮野真守
光良の幼馴染。4月16日生まれ。
写真部に所属しているが、大体が自身の写真を自撮りとしており、ナルシスト疑惑がある。
いや言動からしてもはや確定か。
銀座で代々続く老舗料亭の跡取り息子で料理が得意。その特技を生かして「
伊集院薫ショー」なる料理披露会を実施し、友人や部員に料理を振る舞っている。レパートリーは和洋中どれでもいける。
言動がチャラく、アレクから鉄拳制裁を食らうことが多いが、根は友達思いで、光良のことを大事に思っている。特に両親を失い孤独感に苛まれる彼を支えてきた良き親友と言っていい。
ギャルゲーの親友ポジションキャラのような存在。
使用しているカメラはSONY サイバーショットDSC-RX100V。
アレクサンドラ・マグリット
CV:下地紫野
高校2年生でテレサと共にラルセンブルクからやってきた留学生。誕生日は9月9日。
愛称は「
アレク」。
「アルク」ではない。
世間知らずな一面が目立つテレサの親友兼保護者役のような存在。
頭脳明晰で身体能力が高い。忍者走りのような走法やアクロバティックな動き、足音からからその相手がどこにいるのか特定できるほどの性格な聴覚を持っており、周囲を驚愕させた。
テレサの婚約者であるシャルルに想いを寄せている節がある。
なお、嘘はつけない性格で、ごまかしているときは左腕を右手で掴んでしまうというクセがある。
作中で使用していたカメラはニコン COOLPIXA900。
杉本一
CV:梅原裕一郎/
杉田智和(代役)
高校3年生で写真部の部長。誕生日は10月10日
部員からは「
ピン先輩」と呼ばれる。幼馴染である日向子からは「
はじめちゃん」と呼ばれている。
頭脳明晰で写真撮影の腕もなかなかなもの・・・なのだが、言動などで残念な一面が多く、2枚目半な印象を受けてしまう。ちなみに公式曰く将来の夢はヌード写真家。
また、服装センスが壊滅的で、それを見た部員たちは光良の私服と交換することになった(光良は嫌そうにそれを着ていた・・・)。
グラビアアイドル「HINA」の熱狂的な大ファンである。
使用するカメラはキャノンEOS 80D。
なお、担当声優の梅原が当時病気療養で休業になったことに伴い、11話~13話は杉田が代役を担当している(DVDでは梅原による再収録がなされた)。
長谷川日向子
CV:
石上静香
高校2年生で多田のクラスの学級委員。誕生日は11月9日。
一の幼馴染で、写真部には人数が足りなく、人数合わせのために頼まれて入部した経緯がある。とはいえ、写真部の活動には積極的に参加をして楽しんでいる様子である。
周囲からは「
委員長」と呼ばれ、何事もそつなくこなせる優等生である。
その正体は一が崇拝レベルで劇推ししているグラビアアイドルの「HINA」である。
最初は親戚の頼みで引き受けたものの、それ以降、なかなか辞められずにいる。
何かと世話を焼いている幼馴染の一に恋愛感情を抱いているが、当の本人が好きなのはグラビアアイドルとしての自分である現実に複雑な感情を持っている。
作中で使用しているカメラはキャノンPowerShot G9X
山下研太郎
CV:
下野紘
写真部に所属している光良の後輩。誕生日は8月1日。
中性的な容姿をしている。光良が指笛を吹くと、どこからともなくやって来る。まるで忠犬のように懐いているので、部員には「
山下犬」と呼ばれている。
大の動物好きであるが、なぜか動物には嫌われてしまう悲しい体質。
それは多田家で飼っているニャンコビックも同様である。
使用するカメラはPanasonic LUMIX DMC-GF7。
多田ゆい
CV:
水瀬いのり
光良の
妹。中学2年生。誕生日は3月14日。
黒髪おかっぱがよく似合う明るい元気少女。
推理小説が大好きで、特にミステリー小説「ひまわり急行 恋する事件簿」シリーズを愛読している。ニャンコビック失踪事件では自身も探偵になりきって探すなど、形から入るタイプのように思える。
山下に想いを寄せている。本人は隠しているようにしているが、周囲にはばれている
シャルル・ド・ロワール
CV:
櫻井孝宏
金髪で長身の大学2年生。学生でありながら起業して社長として会社経営にも携わっている。
フランスの貴族出身の好青年である。誕生日は6月9日。
語学が堪能で、英語・フランス語・日本語などあらゆる外国語を自在に操ることが可能。そうした有能ぶりから動物の言葉も理解できるのでは?と言われるほどである。
テレサとは幼い頃から交流があり、彼女の婚約者でもある。
立場的に主人公に立ちはだかる恋敵になってもおかしくないのだが、本人のお人よし過ぎる性格故に、悪役令嬢や恋敵役のような嫌われ役になるような言動は一切ない。
むしろ終盤の彼の行動は、彼なりのテレサに対する優しさが出ていた行動ともとれる。
ニャンコビック
CV:
小澤亜李/
大塚明夫(心の声)
多田家の愛猫。オス。
10年前に庭先で雨に打たれていたところを光良に拾われた。
「大きくなるように」という意味合いで今の名前がつけられた。
人見知りで伊集院や山下に対しては敵意を見せる。そうした敵意むき出しの表情を光良が写真を撮り、ブログに載せている。ブログ名は「戦慄のニャンコビックブログ」。
(ちなみにテレサとシャルルには懐いている)
【用語】
〇ラルセンブルク
テレサとアレクの出身国。王政が敷かれており、テレサは次期女王に就任予定である。
〇れいん坊将軍
元ネタはご存じ「
暴れん坊将軍」。
将軍徳川吉宗ならぬ徳川虹宗がお忍びで江戸の街を出歩き、江戸に蔓延る悪をその刀で成敗する痛快娯楽時代劇である。テレサはこの作品のファンである。
決め台詞は「
いつも心は虹色に」。
〇ひまわり急行 恋する事件簿
山村ポワロンよしこが事件に挑むミステリー小説シリーズであり、ゆいがこの小説の大ファンで、愛読している。
【主題歌】
OP:「オトモダチフィルム」
オーイシマサヨシによるオープニングテーマ。オーイシは月刊少女野崎くんでもOPを担当している。
ED:「ラブソング」
テレサを演じた石見舞菜香によるエンディングテーマ。文字通り優しく切ない「ラブソング」である。
追記・修正はファインダーの中で運命の人を見つけたときにお願いします。
- 結構好きだった。これで石見さんを知ったな -- 名無しさん (2024-01-10 19:26:13)
- 無かったのか...この項目... -- 名無しさん (2024-01-10 21:22:40)
- オリジナルアニメだったのか、てっきり漫画かラノベのアニメ化かと。 -- 名無しさん (2024-01-11 16:29:54)
最終更新:2024年01月21日 11:07