零 ~濡鴉ノ巫女~

登録日:2022/04/03 Sun 12:22:29
更新日:2024/03/18 Mon 18:16:45
所要時間:約 26 分で読めます





一緒に終わってくれますか?


零 ~濡鴉ノ巫女~』(Fatal Frame: Maiden of Black Water)は、2014年に発売されたWii U用ホラーゲーム。
テクモ(現コーエーテクモゲームス)が送り出した和風ホラーゲーム『零シリーズ』の第六作目。開発はコーエーテクモが、販売は前々作『月蝕の仮面』から引き続き任天堂が担当する。
2021年にアレンジと新モード追加などを行ったリマスター版が発売。こちらはNintendo SwitchPlayStation4、PlayStation5など6機種によるマルチプラットフォームとなっており、コーエーテクモが販売も担当している。


【概要】

かつては霊山として崇められながら、今は自殺の名所として知られる「日上山」を舞台に、不来方夕莉、放生蓮、雛咲深羽の三人を切り替えながらそれぞれが捜し求めるものを見つけようとする姿を描く。

本作では「水」がテーマとなっており、ストーリーや舞台、ゲームシステムなど多くの場所に関わっている。

本編クリア後の追加要素として、同社の別作品である『DEAD OR ALIVE』の登場人物「あやね」を主人公にした外伝がプレイできる。


【登場人物】

不来方夕莉(こずかたゆうり)
声:種田梨沙

本作のメイン主人公。失くした物や神隠しにあった人の「影」を追う事のできる「影見」の力を持つ少女。
以前、交通事故で家族を失った事をきっかけに死者の声や姿、他人の記憶や想いといった「ありえないもの」が見えるようになった。
その事に苦悩していたが周囲からは理解されずに孤立を深め、ついには失踪して自殺しようとしてしまうが、寸前で密花に助けられた。
以降は密花に引き取られ、密花の経営する「骨董・喫茶くろさわ」で住み込みで働きながら、密花の「失せ物探し」の仕事を手伝っている。
日上山で行方不明になった密花を探し、自身も射影機を手に日上山を何度も訪れる事になる。
ありえないものが見えてしまう恐怖から、人との接触を極端に避けているが、本来は頼まれごとや困っている人を見過ごせないまじめな性格の持ち主。

ベッドは起きた時のままで密花に言われなければそのまま、荷物が引っ越して来た時のままで段ボールに入れっぱなし、商品の高価なカップを磨こうとして割ってしまうなど、ずぼらでドジっ娘な面もある。
零シリーズトップクラスの爆乳の持ち主。

三人の中ではオーソドックスなキャラクター。
特別な固有能力はなく、射影機の基礎機能と強化レンズを駆使する。


放生蓮(ほうじょうれん)
声:鈴木達央

取材で得た情報や体験(ノンフィクション)を元にフィクションを構成するという作風で知られる作家。
麻生家の分家筋の人物で、シリーズに度々登場する麻生博士の末裔に当たる人物の一人。
一部に名前が知られているものの、売れているとは言い難く、またその作風から非常に遅筆。
一人暮らしが長かったはずなのに家事は全く出来ないため、助手の累に任せっきりになっている。
密花とは仕事を通じて知り合い、度々資料探しを依頼しており、夕莉とも面識がある。
「幼い頃、祭の最中に少女を殺した」という謎の夢に悩まされており、その中の「殺す間際に少女に見られた」という場面のせいで女性を苦手としている。

次の作品の題材として日上山に伝わる「弔写真」に注目し、密花や友人の榊一哉に情報集めを依頼していたが、その最中に榊が失踪。
自身もその謎を追う内、祖先である麻生博士が弔写真、そして謎の夢に関わっている事を知る事になる。

麻生家の分家の蔵で見つけた、珍しい「複眼射影機」を持つ。
強化レンズは何も使えない代わりに、機能強化で最大八回まで連続で攻撃できる「速写」が使用できる。

雛咲深羽(ひなさきみう)
声:内田真礼

シリーズ第一作目の主人公である、雛咲深紅の娘。父親は不明。
芸能事務所に所属し、女優やグラビアモデルとして活動している。
母親譲りの強い霊力の持ち主で、触れただけでその人物の考えている事を読み取る事ができるのはもちろん、過去を読もうとした夕莉の過去を逆に読み返した。
幼い頃から両親のいない自分に対する同情や憐れみ、などが見えてしまうため、強い孤独の中で育ち、唯一の理解者になってくれるはずの母親の存在を強く求めている。
夕莉に対しては同じ影見の力を持つ事や、両親がいない過去など共有できる所があるため心を開きたいと思っているが、これまでの孤独な生活からなかなか踏み出せないでいる。

深紅を探して日上山に入るも怨霊に襲われて神隠しにあってしまい、養母から密花に捜索依頼が出されていたが夕莉に救出される。
その後、黒衣の花嫁に惹かれて日上山に向かった夕莉を追って再び日上山に向かう。

射影機は夕莉のものと共通。
固有の能力として、ボタンを押し続けて敵のスピードを遅くし、ボタンを離す事で画面内にいる全ての敵をまとめて攻撃できる「スロー撮影」を使用できる。

黒澤蜜花(くろさわひそか)
声:田中敦子

夕莉が居候している「骨董・喫茶くろさわ」の女店主。
この地方に伝わる「影見」の力を、文献や「影見」を受け継ぐ老婆たちから学んで身に付けた。
ただし、その力は夕莉や深羽に比べて弱く、はっきり映像として見る事は出来ない。
趣味で占いを行っており、それを目当てに近くの女学生が店を訪れている。

骨董カフェ経営の傍ら、「影見」の力を使った「失せ物探し」をしているが、以前は神隠しにあった人を探す「人探し」も行っていた。
しかし、依頼を受けて捜し出した少女が目の前で自殺してしまった事から心に傷を負い、現在は人探しには慎重になっている。
日上山周辺で行方不明者が増えて来た事や、深羽の依頼者の言葉に心を動かされて深羽を探しに日上山に向かった所、自身も失踪してしまう。

鏡宮累(かがみやるい)
声:坂本真綾

放生蓮の助手。
蓮の家に居候しており、雑誌社の紹介で雇われる事になったというが、蓮曰く「いつの間にか家にいた」らしい。
蓮が苦手な資料作成や整理、家事全般を受け持っているため、蓮は頭が上がらない。
蓮に同行して日上山の調査を行っていたが、その内に人柱の一人として神隠しにあってしまう。
外見は中性的で、男性のように振る舞っているが、実は女性ではないかという描写がストーリーの所々でみられる。

雛咲深紅(ひなさきみく)
声:わくさわりか

雛咲深羽の母親で、シリーズ第一作目の主人公。
シリーズ第三作目の「刺青の聲」では写真家助手として働いていたが、妊娠を期に辞め、一人で深羽を出産した。
深羽が三歳の時に失踪。深羽が行方を捜しているほか、深羽の養母でもある知人から密花に捜索依頼が出されている。 
しかし、密花によると存在が弱くなっていて影が追えないらしく、本人が探される事を望んでいない可能性もあるらしい。

麻生邦彦(あそうくにひこ)
声:鈴木達央

シリーズではお馴染みの、射影機を発明した異界研究者。
これまでは名前のみが登場する程度にとどまっていたが、本作ではストーリーに大きく関わっているため本人も登場する。
主に若い頃の姿で登場し、その顔は放生蓮にそっくり。

氷見野冬陽(ひみのふゆひ)
声:今井麻夏

失踪した友人の百々瀬春河の捜索を密花に依頼していた少女。
以前、密花の占いを目当てに店に通っていた女学生の一人で、密花に失くした写真を見つけてもらった事がある。
しかし、密花が人探しには慎重になっていた事もあってすぐに返答を得られず、待ちきれなくなって店を訪れるが密花が不在だったためにそのまま春河を探しに日上山に向かってしまう。
一度は後を追った夕莉と合流するが……

かつて、冬陽、春河を含めた友人五人で集団自殺を図った事があり、冬陽と春河だけ生き残っている。

百々瀬春河(ももせはるか)
声:戸松遥

失踪した氷見野冬陽の友人。
冬陽と同じく、密花の占いを目当てに店に通っていた女学生の一人。冬陽によると日上山で目撃されているらしい。
気が弱く優しい性格で、人の意見に流されやすい。店に来ていたのも「みんなが来ているから」というだけで、それどころか集団自殺に参加したのも一人の友人の強い感情に同情したのが理由。
日上山の「胎内洞窟」で、(はこ)に入れられた状態で発見されて一度は救出されるが、再び失踪し……

おそらく零シリーズ女性キャラ最大の爆乳の持ち主。

榊一哉(さかきかずや)
声:西健亮

放生蓮の学生時代からの友人。
現在は繁華街の飲食店で働いているほか、蓮から創作に使う情報収集のアルバイトを請け負う事があり、「弔写真」について調べていた。
その最中に行方不明になり、蓮から密花に捜索依頼が出されているが、元々放浪癖があるため密花は乗り気ではなく、さらにややナルシスティックな性格や私生活に問題が多いため、蓮は密花から付き合いを控えるように注意されてしまっている。
しかし、突然蓮の元に「俺、結婚するんだ」という電話があり、蓮を脅かせるが……

渡会啓示(わたらいけいじ)
声:星野貴紀

かつて、日上山信仰について調査していた民俗学者。
イギリス人の父と日本人の母を持つハーフで、日本民俗学に魅せられて来日した。
日上山信仰の教えを神秘的と感じ、それを理解するために山中に家を立てて生活していた行動力のある人物。
調査を進める内に「弔写真」を手に入れるが、その直後に失踪。彼のみならず、住んでいた家も同時に消滅してしまい、家に続く道さえも発見できなかった。
民俗学者としては無名であり、名前は全く知られていないが、オカルト系の本に都市伝説の一部として名前などが登場する事がある。

白菊(しらぎく)
声:高森奈津美
形代神社に出没する、白髪の少女。

片品紡(かたしなつむぎ)
声:高森奈津美

密花に捜索依頼が出されている行方不明者の一人。本編では名前のみで、外伝に登場する。
家庭内で疎外されており、大切にされている異父姉妹の姉に対してコンプレックスを感じながら生活していた。
自傷行為を繰り返したり失語症を患うなど、精神的に追い詰められている。
自殺未遂を繰り返した末に姿を消すが、医師から出されていた捜索依頼が家族によって取り消されるほど。
以前、失踪前にあやねと出会った事がある。


『DEAD OR ALIVE』などに登場する、霧幻天神流覇神門の天才くノ一。本編クリア後に解禁される外伝の主人公。
自殺しようとしていた紡と出会った事があり、自分と同じく異父姉妹の姉にコンプレックスを持つ紡に縁を感じて「紫糸(ゆかりいと)」を結んだ。
紡を探しに日上山に向かうが、怨霊には忍術が通じず、撤退を余儀なくされる。
そこで、怨霊達から自らの気配を絶つことのできる「隠行紋」を体に施し、さらに怨霊が嫌うを放つ「霊石灯」を手に再び日上山に向かう。


【主な舞台/用語】

日上山(ひかみやま)

かつて、水を御神体とする「日上山信仰」の儀式の行われる霊山として崇められていた山。標高は700mほど。

山頂に彼岸湖と呼ばれる澄んだ美しい湖があり、そこから山全体に水が流れ落ちている。
現代になってからは美しい滝や淵を始めとする豊かな自然、歴史ある建造物や温泉などから観光地として開発され、参拝客や登山客などで賑わった時期もあったが地滑りやトンネルの崩落事故で多数の犠牲者が出た事で開発は中止。
その後は一気に寂れてしまい、今では心霊スポット、自殺の名所として知られ、訪れる者は自殺志願者か肝試しという有り様になっている。

実は山内には山に入った者を死に誘う「濡鴉ノ巫女」を始めとする怨霊が徘徊しており、入った者は生きて出る事は出来ない。

水籠温泉 一縷荘(みこもりおんせん いちるそう)

日上山の入口付近に建つ、温泉旅館の廃墟。
以前は登山客を癒したり、子供達の遠足を受け入れるなどしていたが、地滑りで壊滅的な被害を受けて廃業。
全てを失った主人が建物に火を着けた後、自殺を図ったとされている。

形代神社(かたしろじんじゃ)

日上山の中腹、「不知ノ森(しらずのもり)」の中央にある神社。
建物の中にも外にも多くの人形が祀られていて、地下は水没している。
来歴は不明だが、日上山山頂の聖域「大禍境(おおまがきょう)」にある「形代奥社」の分社と見られ、観光地になっていた時は人形供養を行う神社として改修されていたが、現在は無人になっている。
遊んでいる子供の霊や、人形を持った白い髪の少女がじっとみつめていた、という噂が後を絶たない。

・マヨイガ

多くの伝承や物語に登場する、「存在しない幻の家」。本作では、姿を消した民族学者「渡会啓示」の住んでいた家を差す。こちらも参照。
他の話では訪れた者に富を与えるとされるものもあるが、この家の場合は入った者は民族学者の儀式の研究のために生贄にされてしまうと噂されている。
この家に入って神隠しにあった人が残したというビデオ映像が、現在は絶版になっているが流通している。

・骨董・喫茶くろさわ

黒澤密花が経営する骨董屋兼カフェで、奥は密花と夕莉が暮らす自宅になっている。
元々は古い骨董屋だったが、喫茶店も始めたのは密花の趣味が高じてのもの。
これまでのシリーズでは、このような「自宅」のマップは精々浮遊霊が現れる程度だったが、今回は山から救出した人達を連れ戻そうと怨霊が大挙して押し寄せてくる。

影見(かげみ)

失くした物や神隠しにあった人の「影」を追う事の出来る力。
探す相手の思念が込められた物である寄香(よすが)を手がかりにして、残留思念残影(ざんえい)を追跡して対象を見つけ出す。
かつては占いのように一般的な行為だったが、今は伝える者は少ない。

ボタン長押しで影を追う事が出来、基本的にこれを追いかけて行けば目的地に辿り着ける。
あやねは影を追えない代わりに、紡と結んだ紫糸を辿る事が出来る。
「残影」は、怨霊や浮遊霊と同じく霊リストに乗る撮影対象である。

看取り(みとり)

その人の考えている事や、記憶、想い、秘密などを見る事の出来る力。
ごく一部の強い影見の力を持つ者が使えたとされ、特に強い力の持ち主は相手の目を見るだけで読み取る事が出来た。
ゲームシステムとしては、主に倒した怨霊が消えかけている時に触れる事でその霊の最後の記憶などの背景を知る事が出来る。

濡鴉ノ巫女(ぬれがらすのみこ)

かつて、日上山信仰を支えていた巫女達。
本来、自殺した者は亡者になるとされているが、水を通じて魂を返すとされる日上山信仰においては日上山の水に触れて死ぬ事は「正しく死ぬ」事とされた。
その人の最後に立ち会い、記憶や秘密を「看取る」事で共有する介添人がこの「濡鴉ノ巫女」である。
多くの人を看取り、心が溢れて看取る事が出来なくなった巫女は匪に入れられて人柱となる。
ある時、一人の男によって大勢の巫女達が殺され、その遺体が淵を埋めたという。

匪/柩籠(はこ/ひつぎかご)

日上山の各所で見られる木彫りの装飾が施された黒い箱で、中は黒い水で満たされている。
日上山信仰では、いわゆるこの世である現世(うつしよ)と死後の世界である隠世(かくりよ)が水を通じて繋がっているとされた。
清らかな水である御澄(みすみ)を守り、隠世の水である夜泉(よみ)が溢れないように巫女を人柱として入れて沈めていた。
中でも、特に力の強い巫女を入れるためのものが「柩籠」で、夜泉そのものである「黒キ澤」に直接沈められる。

人柱になった巫女は徐々に夜泉に触れて融けていくが、その想いの続く限り生き続け、歳をとらず永遠に生と死の狭間にいると言われる事から永久花(とこしえばな)と呼ばれる。

匪に入れられるにはそれなりの力が必要で、力の弱い巫女は耐えきれず、想いが潰える前に隠世の者となるため直接水に沈められて人柱にされる。

幽婚(ゆうこん)

一人で苦しみに耐え続ける巫女を慰めるため、共に苦しみを分かち合う伴侶をあてがう儀式。
幽婚が行われるのは柩籠に入った巫女で、柩籠が他の匪より大きいのは伴侶となる男性が一緒に入るため。
「弔写真」は、男性が伴侶を選ぶ見合い写真のようなもので、以前は絵馬が使われていた。
ちなみに、花嫁(巫女)の方から相手を選ぶ事は出来ない。
恐ろしい事に、写真を見て少しでも心が動いたら契りを交わしたと見なされてしまい、その後に心変わりした場合は体をグシャグシャにされた上に匪に入れられて沈められてしまう。
つまり、心が動いたが最後、どんな形であれ死から逃れる事は出来ない。


【システム】

ゲームシステムは、主な所はこれまでのシリーズと大きな違いはないが、大きく変化した所として以下の二点がある。

新システムとして「濡れメーター」というものがある。
雨が降っていたり水没したマップを移動しているとゲージが上がり、敵に出会いやすくなったり、敵からのダメージが上がるが、その代わりにこちらからのダメージも上がるというメリットもあるというもの。
夜泉濡(よみぬれ)というものもあり、こちらは敵から特定の攻撃を受けると発生する状態異常で、この状態になると移動スピードが最低になって敵をロックオン出来なくなり、体力が自動的に減っていく。
夜泉濡を治すアイテムを使うか、敵を全て倒せば解除される。
イージーやノーマルでもかなり危険だが、ナイトメアでは夜泉濡を治すアイテムがほとんど手に入らないため、ナイトメアで夜泉濡状態になったらまず終わりだと思った方がいい。

本作は戦闘システムに大きな変化があり、これまではいわゆるカウンターである「フェイタルフレーム」を狙う「待ち」の戦法が有効とされていたが、本作では敵にダメージを与えると「霊片」というものが飛び散るようになり、対象を五つフレームに捕らえる事で発生するクリティカル攻撃「シャッターチャンス」を狙いやすくなったため「攻め」の戦法も有効になった。


【怨霊】

日上山の呪いに囚われ、死の瞬間を繰り返しながら生きる者を自分と同じ死に引き込もうとする隠世の存在。
前述のように倒した後に看取る事で、霊に何があったのかを知る事が出来る。
戦闘中にも、怨霊が特定の行動をしている時や、特定の場所を狙って攻撃する事で看取り可能な状態にする事が可能。
その場合、残りの体力に関わらず一撃で倒す事が出来る。


・水に溶けた男(生沼晃(おいぬまあきら)辻浦真幸(つじうらまさき)古泉忠人(こいずみただひと))
・水に溶けた女(深津瑞枝(ふかつみずえ)汀奈緒(みぎわなお))

日上山の水に融けた人々の成れの果て。
男性三体、女性二体の五種類が存在するがそれほど能力に差はない。
服装は全員現代風で個人名を持つが、実際は様々な人々の人格が融け合っている。
山を訪れた人に集団で襲い掛かり、水に引き込んで仲間を増やしている。
距離を取っていると棒立ちになって仲間を呼ぶが、そこが看取るチャンス。

ゲーム中では一番弱い敵だが、対処法が無ければあやねでさえ太刀打ちできない恐ろしい存在である。

・濡鴉ノ巫女 一(水籠祈(みこもりいのり))

かつて、日上山で人々を看取っていた濡鴉ノ巫女。死した今もその役割を守り、山を訪れる人を死に誘っている。
名前に「一」とあるが、実際に戦うのはこの一体だけで「二」と「三」はストーリー中で看取る事でリストに追加される。
出現頻度が高く何度も戦う事になる敵で、序盤はボスとしても現れる。
攻撃方法は正面からの掴みかかりと回転しながらの体当たりのほか、体力を減らすと顔の目隠しを上げてこちらを看取ろうとしてくる。
この攻撃を受けると夜泉濡状態になってしまうため回避するのが望ましいが、この看取り攻撃中に強化レンズ「圧」や、シャッターチャンスなどの吹き飛ばし(ノックバック)攻撃を当てると看取り状態にする事が出来る。
なお、看取り攻撃は全方位攻撃なので後ろに回っても避ける事は出来ない。

・血濡れの巫女 一(水籠祈(みこもりいのり))
・血濡れの巫女 二(水籠笑彌(みこもりえみ))
・血濡れの巫女 三(水籠仄火(みこもりほのか))

鉈を持った男に殺された濡鴉ノ巫女の姿。
目を潰されているため、こちらの足音に反応して攻撃してくる。
生前の濡鴉ノ巫女が使った看取り攻撃は目を潰されているので使ってこない。
距離を取って動かないでいるとこちらを見失って「どこ?どこ?」と言いながら探し始める時があり、そこを吹き飛ばすと看取りのチャンス。

・首を吊った女(枢木志乃(くるるぎしの))

婚約者の死を苦に、日上山に想いを納めて首を吊って死んだ女。
首を吊りながら空中を移動して掴みかかって来たり、こちらの首に縄をかけて首を吊らせようとしてくる。
首吊り状態で移動している時に縄の根元をロックオンして吹き飛ばし攻撃を当てると、看取る事が出来る。

・首を吊った男(祓川朋樹(はらかわともき))

「水籠温泉 一縷荘」の主人だった男性。
地滑りで家族や旅館といった全てを失い、絶望して旅館に火をつけた後に屋上の展望台で首を吊ろうとしたが、一瞬躊躇してしまった所を首を吊った女に引き込まれた。
それほど強い敵ではないが、首を吊った女とタッグを組んで現れる事も多い。
空中を移動している時か、背中に刺さったガラス片をロックオンして吹き飛ばすと看取り状態になる。

・飛び降りた女(曲淵緋織(まがぶちひおり))

日上山に想いを納め、最後に家で一番綺麗な着物を着て滝から飛び降りて死んだ女。
掴みかかり攻撃のほか、上空から落下して攻撃してくる。
落下攻撃はこちらをロックオンして落ちてくるため回避ボタンでしか回避できないが、うまく避けられれば看取り状態になる。

・落下した女(遠峰雪穂(とおみねゆきほ))

偶然、飛び降りた女の姿を見てしまった事で崖に追い詰められ、突き落とされて殺された女性。
攻撃は飛び降りた女と似ているが、何故か正面から顔をロックオンする事が出来ない。
背中から吹き飛ばし攻撃を当てると看取る事が出来る。
普通に倒してから看取ろうとすると、一度消えてから落下し、地面に落ちた所を触れないと看取る事が出来ない。

「不知ノ森」にある自殺志願者が残したメモに「誰かが息を荒げて走るのを聞いた。その後、誰かが叫び声を上げた」という記述があり、看取りの映像を見ると、これは彼女の最後の瞬間の可能性がある。
自殺志願者が「死ぬのはいいけど、アレは嫌だ」と言うほどの恐ろしい死に方である。

ちなみに、この霊は崖から突き落とされた瞬間を繰り返しているが、後ろに回ってみると律儀にも突き落とそうとしている霊の手も毎回現れている。

・首を切った女(冷泉霧香(れいぜんきりか))

日上山に想いを納め、自らの首を切って死んだ女。
刃物で切りかかってきたり、組み付いてこちらの首を切ろうとしてくる。
刃物をロックオンして吹き飛ばし攻撃を当てると、看取り状態になる。

・鉈を持った男(枢木恭蔵(くるるぎきょうぞう))

日上山近辺の村に住んでいた男で「首を吊った女」こと、枢木志乃の弟。
けっこうな老け顔だが、病的なまでのシスターコンプレックスの持ち主で、姉・志乃の婚約者を「姉上を汚した」として殺害。
それを苦にして志乃が自殺してしまうと、自身もそれを誰にも知られぬように一人で死のうとするが、濡鴉ノ巫女に全てを読み取られてしまう。
全てを見透かす濡鴉ノ巫女の目に恐怖した恭蔵は巫女達を惨殺した上に目を潰し、さらに夜泉を遠ざける「忌火(いみび)」を守っていた火継守達までも殺した結果、災厄を引き起こした。
つまり、この男が「濡鴉ノ巫女」のストーリーで起きている事全ての元凶である。
ちなみに災厄を引き起こした後、恭蔵本人は焼身自殺した。

手に持つで切り付けたり、松明を振って姿を消したりする。
攻撃力は高いがゆっくり動き回っている事も多いため隙も多い。
手に持つ鉈と松明もロックオンでき、松明をロックオンして吹き飛ばすと一瞬こちらを見失い、鉈をロックオンして吹き飛ばすと追い払う事が出来る。
一度倒した後に炎上して突進して来るが、そこを撮影すると看取る事が出来る。

・白い着物の少年(天木静真(あまきしずま))
・黄色い服の少女(奥寺古都(おくでらこと))
・黒い服の少女(兎野百合音(うのゆりね))

形代神社に捨てられた子供達の霊。
白菊と出会い、一緒に遊ぶ内に隠世の存在となった。三人仲良く遊びながら迎えを待っているが、当然その迎えは来る事はない。
しかし、三人とももう迎えは来ないという事には薄々ながら気づいており、特に「黄色い服の少女」は「もう帰れない」という事まで理解している。

基本的には周囲を走り回っているだけでそれほど積極的に攻撃はしてこないが、ストーリー後半になるとカウントダウンを始めてゼロになると一斉に攻撃してくるようになる。
看取るチャンスは三人共通で、走り回っている時に時々転んで泣いてしまう時があり、そこを触れると看取る事が出来る。

・潰された男(加嶋弘道(かしまひろみち))

何気なく日上山をで訪れた所、突然落下して来た女に驚いて事故を起こしてしまい、何とか外に這い出た所を怨霊に操られた車に轢き潰されて殺された男。出会った人に助けを求めてすがりついて来る。

攻撃は細かくワープしながら近づいて来ての掴みかかりのみで、広い所でなら大した敵ではないが、狭い室内では少し厄介。
フェイタルフレームを当てれば看取り状態になるが、確実には発生しないので確認してからでないと逆に攻撃される。

・忌火を守る男(火継守(ひつぎもり))

隠世の水である、夜泉を遠ざける「忌火」を守る神官。
顔を布で隠しているため顔をロックオン出来ず、飛び道具を飛ばしたり手に持つで素早い突きを繰り出してくる。最初に戦う時以外は必ず複数で現れる厄介な敵。
攻撃のほかに、杖を地面に刺してトラップにするので気づかずに動き回っていると思わぬダメージを受ける時がある。
顔のかわりに杖をロックオンできるが、ブンブン振り回すので画面が激しく揺れて見にくく、下手すると酔うのであえてロックオンはしない方がいいかもしれない。
複数で現れた時に一人を倒すと仲間が復活させようとするので、その時に復活させようとしている方を看取る事が出来る。

・匪を運ぶ男(夜泉人(よみびと))

匪や柩籠を沈める場所まで運ぶ事が役目の男達。
夜泉に直接触れなければならず、夜泉に触れた者は二度と太陽の下には出られないため、夜の間や地下でしか生きられない。
最初は顔に仮面を着けているため顔をロックオン出来ないが、吹き飛ばし攻撃を当てれば仮面が外れてロックオン出来るようになる。
看取るチャンスは仮面が外れてしばらくすると、再び仮面を着けようとするのでその時。

・水に沈んだ女(諌女(いさめ))

力が弱かったため、匪に入れられる事なく柩籠を守る事を目的にした人柱として沈められた巫女。
常に空中を漂いながら体当たりしてくるほか、足元から現れて掴もうとしてくる。
姿を見失わないようにすれば怖い敵ではない。

ただし、三体現れた時は注意が必要で、この時に捕まると包囲されて一方的に攻撃され続けてしまう。
脱出するには包囲の輪を作っている手を攻撃すればいい。

・匪に入れられた巫女(匪女(はこめ))

匪に入れられて人柱になった濡鴉ノ巫女。
看取りの映像を見ると、全ての巫女が納得して人柱になったわけではなく、無理矢理に人柱にされた巫女もいたようだ。
「水に沈んだ女」と同じく空中を漂いながら攻撃して来るが、足場の悪い場所や狭い屋内でばかり現れるのでかなり厄介な敵になっている。
攻撃は突撃と掴みかかりだが、この敵の掴みかかりにはモーションがないという非常に面倒な特徴がある。
空中を漂いながら少しずつ近づいて来るが、実はその時点で攻撃態勢に入っており、一見ただ移動しているように見えるので後ろに回ろうとしたりして触れてしまうといきなりノーモーションで掴まれてしまう。
常時当て身状態で移動しているようなもので、壁際に追い詰められると完全に逃げ道がなくなる。
当然フェイタルフレームの判定も発生しないので、とにかく距離を取る事を意識するようにして、もし近づかれたら強化レンズ「圧」を使ってでも離れた方がいい。

・首を切った冬陽

百々瀬春河を探して日上山に入った氷見野冬陽が、「首を切った女」に殺されて怨霊と化した姿。
通常状態と首切り状態を切り替えながら行動する。
積極的に攻撃してくる首切り状態に対して通常状態では攻撃は激しくないが、こちらの攻撃を当てても霊片が出ないのでフェイタルフレーム以外では思ったようにダメージを与えられない。
看取るチャンスは「首を切った女」と同じで、首切り状態になる時に完全に動きを止めるので狙いやすい。

零シリーズ21周年を記念して行われた『最恐の霊は誰?”キャンペーン』で、第9位にランクインした。

・匪に入れられた春河

一度は日上山から救出された百々瀬春河が、冬陽の怨霊に誘われて山に戻ってしまい、匪に入れられて殺され怨霊になったもの。
実は春河は看取りの力を持っており、日上山に行ったのは自殺した友人から引き受けた想いを山に返すためだった。
怨霊となってからは、山が求める力を持つ女を人柱にしようと山に誘う。
空中、地上、地面と様々な所から攻撃して来るが、攻撃方法は突撃や掴みかかりのみ。
時折動きを止めて苦しみ出す時があり、そこに吹き飛ばし攻撃を当てれば看取る事が出来る。

・匪に詰められた男

日上山信仰を調査していた民俗学者、渡会啓示が怨霊と化した姿。
弔写真の美しい花嫁に魅入られて幽婚の儀式が行われる「結ノ家」に辿り着くが、待っていたのが恐ろしい「黒衣の花嫁」だったために驚いて逃げ出してしまい、生きたまま匪に詰め込まれて殺され、死後もその姿のまま痛みを感じ続ける事になった。
基本的に向かって来る動きしかしないので、そんなに強くない。

・匪に詰められた榊

放生蓮の友人、榊一哉が幽婚の儀式に失敗して匪に詰められ、怨霊になった姿。
渡会啓示と同じく弔写真に魅入られて「結ノ家」に辿り着き、今度は写真と同じ美しい花嫁が現れたがその姿に疑い*1を持ってしまった事、蓮への未練*2を残した事で儀式は失敗となり、体をグシャグシャにされた挙げ句、匪に詰め込まれた。

密花からの評価は散々な榊だが、幽婚の儀式を「怖くて震えが止まらない」としながらも「彼女はずっと待っていたから」と、彼なりの決意を持って望もうとしており、意外に真面目ないい奴である。
なのに、花嫁に想い人がいる事を知ったために殺されてしまい、挙げ句の果てに「結ノ家」の宴席の間で「匪に詰められた男」と二人揃って襲いかかって来る。哀れにもほどがある。

行動パターンは「匪に詰められた男」とほぼ同じ。

・白装束の老婆(結女(むすびめ))
・黒装束の老婆(匡女(ただすめ))

日上山信仰の祭司を務めていた老婆。
結女が幽婚の儀式を、匡女が人柱の儀式を執り行っていた。
老婆とは思えぬほどの速さで動き回り、飛び道具を連発してくる。
から光を放つ時があり、これに当たると匪に閉じ込められてしまい、隙間から攻撃を当てて脱出出来ないと即死させられてしまう。
飛び道具は厄介だが、逆に見れば撮影対象が増えているという事でもあり、うまく捉えれば大ダメージのチャンスでもある。
中盤から一人ずつ戦う機会があり、終盤に二人同時に襲いかかって来る。白と黒の女性二人だが、二人並んで合体光線を発射したり、「ぶっちゃけあり得ない」などと言い出したりはしない。

・柩籠に入れられた女(籠女(ひつぎめ))

強い力を持っていたため、柩籠に入れられて人柱にされた巫女。
一緒に苦しみを分かち合ってくれる伴侶を待ち続けていたが、その前に想いが尽きて怨霊と化した。
怨霊化した今でも、伴侶が現れてくれるのを待ち続けている。
中ボス格の怨霊で、空中からの突撃と飛び道具で攻撃し、体力を減らすにつれて飛び道具の攻撃が激しくなる。
吹き飛ばし攻撃を当てると姿を消し、飛び回っている霊片を全て除去しないと攻撃が当たらない。

・柩籠に入れられた密花

囚われて柩籠に入れられていた黒澤密花に、籠女が取り憑いて怨霊化したもの。
行動パターンは籠女と同じ。

・背の高い女

日上山に出没する謎の存在で、その異様な姿から都市伝説になっている。
倒しても看取る事は出来ず、リストに乗せるにはただ倒すだけでいい。
ただし、固定で出現する場所はストーリー上通らなくてもいい所ばかりなので、確実に戦うには狙って移動しなければならない。
攻撃は正面からの掴みかかりのみだが攻撃力が非常に高く、ノーマルでも半分、ナイトメアだと体力満単でも一撃で瀕死にされる。
また、射影機を構えて間合いを取ろうとしても、絶対に距離を広げる事が出来ない。
恐らく、日上山信仰とは全く関係ない存在だと思われるが、他の怨霊達と一緒に自宅に襲来して来たりする。そして、脅かすだけ脅かして帰る。
モデルは八尺様

首を切った冬陽と同じく、こちらも『最恐の霊は誰?”キャンペーン』で、第2位にランクインした。

・白髪の少女(白菊(しらぎく))

形代神社に現れる、白い髪と赤い目の少女。
その正体は、江戸時代後期の人物で日上山と繋がりのあった「陽影山(ひかげやま)」の「幼巫女(おさなみこ)」。
彼女は強い看取りの力を持っていたが体が弱く、長く生きられないと言われていた。
一度危篤状態になってから回復したが、日上山信仰では「一度死んだ者」はもう死ぬ事がない強い「柱」になるとされていたため、柩籠に入れられて日上山に送られる事になった。
そんな時、友達が誰もいなかった彼女と唯一友達になってくれた幼い頃の麻生博士を幽婚の相手に選び、自分の髪を切らせて「寄香」として渡した。
蓮が見ていた夢は、この時後ろから髪を切ろうとしている所を殺そうとしていると思ったもの。

しかし、幼かった麻生博士は、祭りの最中の非現実的な出来事を夢の中の事だと思っていた。
そして、黒澤逢世の弔写真を撮るために山に入った麻生博士は形代神社を通るが、白菊の存在には気づかずに下山してしまった。

白菊は形代神社で子供達と遊びながら、今も自分の寄香を持つ者が来てくれる事を待っている。

ストーリー中盤に戦う機会があるほか、選択肢次第で蓮が戦う最後の敵になる。
直接攻撃の他に人形を召喚して襲わせたり、三体に分身して攻撃してくる。

・人形 一(不知火(しらぬい))
・人形 二(紫苑(しおん))

形代神社で作られた人形に、子供の魂が込められたもの。名前は「ひとがた」と読む。
人の代わりとして儀式に使われるが、稀に意思を持つこともあるという。
マップ中にも現れるが、主に白菊に召喚されたものと戦う。
攻撃を一発当てれば倒せるので、敵というよりはマップでの驚かせギミックか白菊の武器と言った方が正しいかもしれない。霊リストには、白菊と同時に登録される。
ちなみに、トロフィーの「百から零へ(敵を一撃で倒す)」に対応している。


・黒衣の花嫁/夜泉の花嫁(黒澤逢世(くろさわおうせ))
声:桑島法子

日上山信仰で「黒キ澤」に沈められる最後の「永久花」となった巫女で、弔写真に写った美しい花嫁その人。
元々は大水で全滅した村の生き残りで、生き残った事をきっかけに看取りの力に目覚めて巫女になった。
強い力を持っていたために「黒キ澤」に沈められる「本柱」に選ばれ、人柱になる事を決めた。
しかし、弔写真を撮影するために招かれた麻生博士が心の中で呟いた自分への好意の言葉を読みとってしまい、それが心残りになった事、儀式が行われている時に枢木恭蔵が起こした凶行によって惨殺された巫女達の苦しみや、巫女達が引き受けていた想いなどが一気に流れ込んだ事で儀式は失敗し、夜泉が溢れだす災厄を引き起こしてしまった。
結界によって日上山の外に夜泉が溢れる事は防がれたが、それによって日上山は怨霊が巣くう死の山と化した。
それでも一人本柱として苦しみに耐え続けてきており、日上山の封印も神隠しにあった女たちを柱とすることで辛うじて守っていたが、その力はもはや限界を迎えようとしており、自分と同じ力と孤独を持つ夕莉と、想い人である麻生博士の魂を持つ蓮の二人を山に誘う。

以前の姿は弔写真にある通り美しく、また本柱に選ばれた事を悲しむ他の巫女達を逆に慰めるなど、優しい性格の女性だった。
だが今は長きに渡って夜泉に触れ続けて来たために、着ていた着物は黒く変色し、百合の髪飾りは青く染まり、皮膚は黒く爛れて腐食しているという、恐ろしい「黒衣の花嫁」の姿となってしまっている。

本作のラスボスであり、水中で戦う「黄泉の花嫁」と水上で戦う「黒衣の花嫁」をループして戦う。
二体を一回ずつ倒した後、再び倒す事で看取れるようになり、どちらを看取ったかでエンディングが変化する。

ラスボスではあるが、意外とシンプルな敵で「黄泉の花嫁」は浮かび上がってからの突撃と周囲に漂う「水に沈んだ女」を実体化させて襲わせて来る。
攻撃速度は速く、威力もあるが回避に専念すれば十分避けられるし、攻撃を受けても「水に沈んだ女」をまとめて強化レンズ「吸」で撮影すれば一気に回復できる。

反対に「黒衣の花嫁」は自分からは近づいてこず、怨霊を召喚して襲わせて来る。
近づくと掴みかかって来るが、反撃に失敗して捕まるとしばらく拘束されて怨霊から集中攻撃される。

両方とも即死攻撃は使ってこないので、落ち着いていけば充分勝てる相手である。


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最終更新:2024年03月18日 18:16

*1 彼の残したメモに「でも、彼女が待っていたのは、俺じゃない。そんな気がする」という記述がある事、看取りの映像を見ると花嫁は暗く沈んだ表情をしており、それを見た榊が何かに気づいた素振りを見せた瞬間、殺されてしまっている事などから、「花嫁には想い人がいて自分との幽婚を望んでいない」という事を悟ってしまったのだと思われる。

*2 「あの時止めてくれれば」という事を話しているので、幽婚の儀式を受け入れるような事を言いつつも本心では蓮に助けて欲しかったのかもしれない。