葦原涼

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&font(#6495ED){登録日}:2011/08/19 Fri 01:30:57 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#008000){「夢がなくても人は生きていける。普通に生きるのが俺の夢だ」}} *◆葦原涼 演:友井雄亮 「葦原涼(あしはらりょう)」は『[[仮面ライダーアギト]]』の主要登場人物の一人で[[仮面ライダーギルス]]に変身する。[[津上翔一]]、[[氷川誠]]とともに「神話」の主人公を務める。 キャッチコピーは 「&font(#008000){&bold(){仮面ライダーになってしまった男}}」 初登場時の年齢は20歳で、城北大学水泳部のホープとして期待を寄せられていた学生であった。突如「ギルス」の力に目覚めたことによりすべてを失いながらも、なおかつ過酷な戦いの真っ只中に身を置いていくことになる。 真っ直ぐな正義と、不良っぽい野性的な魅力を発散するキャラクターで物語の展開上、本筋とは外れた部分での活躍が多かった。だが、それぞれの運命が交錯する中盤以降は翔一や木野薫を同じ運命を持つ仲間として認めた。 最終決戦では「ただの人間」として身を退くように諭していた氷川の戦う意志を認めて、彼をも鼓舞している。 一方で、物語の暗い部分や残酷な部分を制作側の都合上、一身に背負わされてしまっているキャラクターでもあり、他者との出会いと別れ、裏切られることを繰り返す姿にはさすがに批判もあった。 しかしながら、そんな絶望の淵に何度立たされても決して逃げることなく立ち向かっていった涼の姿を、「漢」と称える声も多い。 *【劇中での行動】 初登場時は学生。 城北大学水泳部のホープであったが、物語開始以前の交通事故により死んでもおかしくない大怪我を負っていた様で、将来が絶望視されていた。 奇跡の復活を遂げ(下記参照)、復活戦に臨むも時悪くして[[アンノウン(超越生命体)]]が活動を開始。これに呼応し、自らの中に芽生えつつあった「力」が不完全な形で覚醒しギルスへと変身してしまう。 この秘密を、上京して以降の親替わりであったコーチに明かすもその事実を受け止められずに自らを拒絶した上に仲間たちに排除を命じる彼の姿を目の当たりにして、大学を自主退学することとなる……。 さらに、恋人の片平真由美とも、また彼の秘密を知ったことで別れることとなる。 さらなる孤独に陥った涼は行方不明となっていた父の死を知らされ、その父の死が「あかつき号事件」に関係しているらしいことを知り、その秘密を探ることで自らの生きる道を探ろうとするが……。 &font(#ff0000){※以降は、他の関連項目も参照。}          *【考察】 『アギト』は当初、前作『クウガ』に倣い、未知の存在による脅威を「事件」として描く構造にあった。 このため、物語の中心に据えられるのは刑事である氷川であり、主役のアギトである翔一はともかく一般人である涼を「事件」に絡ませるのは難しく、必然的に出番が少なくなってしまっていた。 他者との別離を繰り返す展開や、登場するたびにボドボドの創痍に陥る姿も元々は短い登場シーンの中でも存在感を出すためのアイディアだったのだろうと思われる。 物語の中盤以降は、涼の追っていた「あかつき号事件」が表面化。物語の中心に置かれる中で、漸く本筋でも活躍の場が与えられるようになった。 しかし、少なくとも物語上では結局は最後まで孤独な存在として描かれており、文字通り、運命に翻弄された男(仮面ライダーに“なってしまった”男)……であったと言える。 *【[[仮面ライダーギルス]]】 &font(#ff0000){※能力、その他は当該項目参照。} アギトの力に不完全な形で目覚めた涼が変身したライダー。 なお、劇中の登場人物の大半からはアギトの不完全体として扱われていたが、闇の力や水のエルはアギトとギルスを別物として認識していた他、後にアギトの力を受け取り完全体になった際もアギトへの進化ではなくギルスのまま進化したことなどから、どうやらアギトとは似て非なる存在というのが正しい模様。 超能力による変身という、アギト本来の設定に合わせてか[[アナザーアギト>木野薫/仮面ライダーアナザーアギト]]と同様に生物的なフォルムを持つ。 変身シーンは、涼の横にギルスが並び立ちそして涼の姿が消えていくという特徴的なものである(これは後に[[仮面ライダーディケイド コンプリートフォーム>仮面ライダーディケイド(登場キャラクター)]]の元ネタになったとか)。 不完全体ということもあってか能力が不安定で、当初は変身のたびに老化現象を引き起こしていた。 それによる涼本人への負担も半端ではなく、文字通り生命をすり減らしながら変身しているような状態であった。 後に、沢木哲也の指示を受けた風谷真魚に復活させられた際にその状態は克服。 さらに物語終盤には木野=アナザーアギトに致命傷を負わされるも、やはり沢木の仲介により真島浩二のアギトの力を加えたことでエクシードギルスへと進化している。 実は劇中では明確な変身理由が明かされていないのだが、恐らくはあかつき号事件の関係者である父・和雄の影響で、涼の中で覚醒が早められたアギトの力が、交通事故により生命が重大な危機に晒されたことで歪な形で目覚めたのでは……とも考えられる。 [[裏設定]]によるとかつて光の力が人間と交わって子を成したことがあり、光の力の子孫たちはネフェリムと呼ばれる姿に変身できたと語られており、イコン画に描かれているネフェリムの姿がギルスに酷似していることから、ファンの間ではネフェリム=ギルスと確定的に扱われている。 この裏設定が生きていたとすれば、葦原家は光の力の血族であったために涼はアギトではなくギルスに覚醒したと考えられる。 なお、老化現象の再現はいわゆる特殊メイクで行われており、初期は非常に手間のかかる撮影になっていたことがインタビューなどで語られている。 その後、老化した状態を再現した手袋が製作され、引きの画と併用することで大幅に手間を減らすことに成功。物語上でも復活とともに老化リスクを失くすことで、撮影とドラマ展開の両方をスムーズに進めることができるようになった。 *【他の人物との関係】 ・津上翔一 アギトに変身。正体の解らない時期には榊亜紀を殺害した犯人と誤解し、敵対していた。 初めて顔を合わせた際には、翔一の空気の読まない天然振りに彼を殴りつけている。 ……が、後に介抱された際に翔一の人柄に触れ、これが後にアギトの正体を知った際の和解に繋がっている。 正体を知って以降は、同じ運命を持つ仲間として翔一を信頼、また救うために行動している。 ・氷川誠 ニアミスは以前からあったが、亜紀の嘘により警官とも知らずに殴りつけたのが最初の出会い。 劇中での関わりはあまり多くなく、アギトの力を持たないこともあってか、戦いから身を退くように諭してもいる。 ・[[木野薫>木野薫/仮面ライダーアナザーアギト]] 物語の後半に登場し、涼に大きな影響を与えた。ただし、当初は同じアギトの力を持つ存在として共感と信頼を抱いた涼を裏切る役目であった。 和解後、この頃には余りにも不幸な目に遭い過ぎて来たせいか裏切られるのには馴れているという哀しい名言が、涼から飛び出している。 ・葦原和雄 父親。あかつき号事件の関係者だったが、物語の序盤で訃報を知らされる。彼の遺した手帳をもとに、涼は事件の真相を解き明かしていく。 ・[[真島浩二]] 「あかつき号事件」の関係者。涼に命を救われたことで、慕うようになる。 ・[[北條透]] 警視庁の刑事。アギト捕獲作戦の際に涼に致命的なダメージを与える。 後のTVSPにてお礼参りに成功。 ・沢木哲也 アギトこそが人類を救うのだと信じる、謎の男。実は亜紀が不幸な最期を遂げたのも、涼が相良克彦に殺害されることになったのも、彼の与えた力のせいだったりする。 一方で、涼を復活させるべく真魚の力を目覚めさせたのも、真島の中に目覚めた力を涼に移したのも彼である。 ・両野耕一 城北大学水泳部のコーチ。 当初は親身になって涼を支えていたが、前述にある通り、彼の異変を知った途端に手のひらを返して拒絶した。 なお、指示通りに涼を追い返した仲間たちからはケンカでもしたのかと聞かれたが、怯えるような様子で現実から目を背ける有様であった。 ちなみに名前は、『涼のコーチ』の捩りとなっている。 *【女たち】 涼と哀しい別離をし、深く影響を与えた女たち。 ・片平真由美 城北大学の学生で恋人であったが、水泳に集中してからはやや疎遠になっていた。 大学を退学した涼は再び彼女の温もりを求めるも、彼女の父親がアンノウンの犠牲となり、彼女自身も標的とされる中で涼の変身を目撃する。 理解を超えた事象に耐えきれなくなった彼女は、自分の無力さを悟ったこともあり、涼との別離を選択する。 ・[[榊亜紀]] あかつき号事件の関係者で、翔一の状態を探るべく美杉家に潜入したところで事件の調査を開始した涼と出会うことになる。 互いに似た部分を感じ、急速に恋(?)に落ちるが、北條の率いるアギト捕獲部隊の攻撃に晒された涼が殺害されたと思い込んだ亜紀は、沢木に覚醒させられた力により警察への復讐を開始する。 後に涼が生きていたことを知った亜紀だが、殺人者に身を堕とした自分を見られなくなかった彼女は涼を拒絶。傷を抱えたまま、亜紀はアンノウンに殺害され、亜紀の遺体を抱えるアギト(翔一)の姿を目撃した涼はアギトを敵と思い込むことになる。 ・[[水原リサ]] 終盤に登場。事故により陸上への夢破れ、周囲から見放されたという涼と同じ境遇を持つ蠍座の少女。 自分と同じ境遇にありながらも、強く生きている涼に惹かれていく。健気に涼を想う姿は非常に微笑ましい。 しかし、闇の力によって抹殺されてしまう。 「夢がなくてもWiki篭もりは追記・修正していける。普通に項目があるのが俺の夢だ」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,22) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - コーチに裏切れ恋人び振られアギト捕獲作戦で撃たれるわ新たに好意をもった女性は死ぬわこれだけの目にあって悪落ちしたりしないのが凄いよな -- 名無しさん (2013-10-25 23:28:05) - 本当に不運な奴だった…殺されかけた挙句、力を奪われ、女たちは皆死に…でもそれでも戦い続けた葦原は漢だと思う。 -- 名無しさん (2013-10-26 00:03:32) - 片平の場合、自分がいても何もしてあげられないの方が正しいから、全てを拒絶は取り消せ -- 名無しさん (2013-10-26 00:14:02) - 一見どこにでもいそうなDQNだけど、厳しさと優しさと強さを備えた主人公らしい人物なんだよね。そこが好き -- 名無しさん (2013-12-27 21:33:38) - 多分古きよき東映ヒーローに一番近いよね。小説で母が見たという夢はちと気になるけど -- 名無しさん (2013-12-27 21:40:02) - 不運だが同時に不屈でもある -- 名無しさん (2014-01-17 23:45:42) - 宮内さん、ライダーが武器使ったことに関しても絡んでたんだよなあ…。それはギルスではなくアギトとG3に言ってください。 -- 名無しさん (2014-01-18 03:08:02) - なぜあんなに心が強いんだ…… -- 名無しさん (2014-01-21 01:00:55) - 555の海堂もそうだけど一応恩師には敬語使ってた -- 名無しさん (2014-01-30 01:38:50) - 色んな者を失い裏切られまくりというと橘さんもそうなのに、なんだろうこの両者のキャラから受けるすさまじいまでの印象の違い。 -- 名無しさん (2014-02-08 19:58:13) - ↑だって橘さんだもの -- 名無しさん (2014-02-12 00:35:56) - ↑そして魅力でもある -- 名無しさん (2014-02-16 23:36:54) - ↑×3 葦原さんは最初の頃は仲間さえいなかったもの…… -- 名無しさん (2014-02-20 08:10:25) - 地獄兄弟や木場さんのように悪堕ちしてもおかしくなさそうな境遇だよな…本当に不屈のメンタル持ちよね。前述の面々が豆腐メンタルなわけではなく、この人が凄いんや!! -- 名無しさん (2014-04-08 21:45:31) - 橘さん→橘さんだから仕方がない 戒斗→何度負けても立ち上がる鋼のメンタル 芦原さん→ダイヤモンドメンタル -- 名無しさん (2014-04-08 21:52:07) - この人の何処に行ったって同じだ。今は嘘になんかならないって台詞が凄く好き -- 名無しさん (2014-05-08 13:28:22) - 涼「人に裏切られることには慣れてる。   だがお前は自分で自分を裏切ったんだ」 薫「黙れ!お前に俺の気持ちが分るか!」 涼「ああ、分らないさ。人の心なんてな」 が良かった -- 名無しさん (2014-05-24 01:26:59) - 澄子「あなたの力がどれほどのものかは知らないけど    あまり人間を侮らないほうがいいわよ。    結局最後に勝つのはただの人間なんだから。多分ね」 涼「だといいがな」 が良かった。 -- 名無しさん (2014-05-24 01:28:40) - かっこいいねえ、葦原涼は -- 名無しさん (2014-05-24 01:29:06) - 最後は涼とさそり座のオンナはくっつけてハッピーエンドにして欲しかった…ラスト近くでのあの展開はかわいそすぎる… -- 名無しさん (2014-05-24 01:39:32) - なんでこんなに壮絶な人生送らなきゃだめなんだよりょうくん………… -- 名無しさん (2014-05-26 20:10:39) - あれぞ仮面ライダーって感じの人物背景だった -- 名無しさん (2014-05-26 20:11:11) - 終盤の走り屋の女まで死んだのは流石にあんまりだ -- 名無しさん (2014-05-26 20:12:24) - リサに何味のケーキが好きか聞かれて「どの味も嫌いだ!」と言いつつ超嬉しそうな顔してるシーンで噴いた。まぁ結局ケーキ食うどころじゃなくなるんだけど -- 名無しさん (2018-02-16 22:09:18) - 小説版の涼も壮絶でなぁ・・・真魚ちゃんを守る為に自分の人生使い切るつもりなのが泣ける -- 名無しさん (2018-06-10 02:52:21) - ヒーローズ版の翔一が五代雄介の恨みを買ってしまったみたい。あちらは翔一がガチで殺してるし -- 名無しさん (2018-07-04 13:49:49) - 紅白出演おめでとう!ってところかな。 -- 名無しさん (2018-11-14 13:54:27) - タイムジャッカーがアギトの時代に現れたら、少なくともコーチに見放されることなく大学を卒業するだろうなあ -- 名無しさん (2018-12-14 15:44:23) - 中屋敷のおやっさんは? -- 名無しさん (2019-05-18 21:52:34) - 犬とは何事も無く仲良くやってくれよ...ホント... -- 名無しさん (2020-05-09 20:30:07) - 最後まで生き残ったのが逆に可哀想 -- 名無しさん (2022-02-22 21:19:04) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/08/19 Fri 01:30:57 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#008000){「夢がなくても人は生きていける。普通に生きるのが俺の夢だ」}} *◆葦原涼 演:友井雄亮 「葦原涼(あしはらりょう)」は『[[仮面ライダーアギト]]』の主要登場人物の一人で[[仮面ライダーギルス]]に変身する。[[津上翔一]]、[[氷川誠]]とともに「神話」の主人公を務める。 キャッチコピーは 「&font(#008000){&bold(){仮面ライダーになってしまった男}}」 初登場時の年齢は20歳で、城北大学水泳部のホープとして期待を寄せられていた学生であった。突如「ギルス」の力に目覚めたことによりすべてを失いながらも、なおかつ過酷な戦いの真っ只中に身を置いていくことになる。 真っ直ぐな正義と、不良っぽい野性的な魅力を発散するキャラクターで物語の展開上、本筋とは外れた部分での活躍が多かった。だが、それぞれの運命が交錯する中盤以降は翔一や木野薫を同じ運命を持つ仲間として認めた。 最終決戦では「ただの人間」として身を退くように諭していた氷川の戦う意志を認めて、彼をも鼓舞している。 一方で、物語の暗い部分や残酷な部分を制作側の都合上、一身に背負わされてしまっているキャラクターでもあり、他者との出会いと別れ、裏切られることを繰り返す姿にはさすがに批判もあった。 しかしながら、そんな絶望の淵に何度立たされても決して逃げることなく立ち向かっていった涼の姿を、「漢」と称える声も多い。 *【劇中での行動】 初登場時は学生。 城北大学水泳部のホープであったが、物語開始以前の交通事故により死んでもおかしくない大怪我を負っていた様で、将来が絶望視されていた。 奇跡の復活を遂げ(下記参照)、復活戦に臨むも時悪くして[[アンノウン(超越生命体)]]が活動を開始。これに呼応し、自らの中に芽生えつつあった「力」が不完全な形で覚醒しギルスへと変身してしまう。 この秘密を、上京して以降の親替わりであったコーチに明かすもその事実を受け止められずに自らを拒絶した上に仲間たちに排除を命じる彼の姿を目の当たりにして、大学を自主退学することとなる……。 さらに、恋人の片平真由美とも、また彼の秘密を知ったことで別れることとなる。 さらなる孤独に陥った涼は行方不明となっていた父の死を知らされ、その父の死が「あかつき号事件」に関係しているらしいことを知り、その秘密を探ることで自らの生きる道を探ろうとするが……。 &font(#ff0000){※以降は、他の関連項目も参照。}          *【考察】 『アギト』は当初、前作『クウガ』に倣い、未知の存在による脅威を「事件」として描く構造にあった。 このため、物語の中心に据えられるのは刑事である氷川であり、主役のアギトである翔一はともかく一般人である涼を「事件」に絡ませるのは難しく、必然的に出番が少なくなってしまっていた。 他者との別離を繰り返す展開や、登場するたびにボドボドの創痍に陥る姿も元々は短い登場シーンの中でも存在感を出すためのアイディアだったのだろうと思われる。 物語の中盤以降は、涼の追っていた「あかつき号事件」が表面化。物語の中心に置かれる中で、漸く本筋でも活躍の場が与えられるようになった。 しかし、少なくとも物語上では結局は最後まで孤独な存在として描かれており、文字通り、運命に翻弄された男(仮面ライダーに“なってしまった”男)……であったと言える。 *【[[仮面ライダーギルス]]】 &font(#ff0000){※能力、その他は当該項目参照。} アギトの力に不完全な形で目覚めた涼が変身したライダー。 なお、劇中の登場人物の大半からはアギトの不完全体として扱われていたが、闇の力や水のエルはアギトとギルスを別物として認識していた他、後にアギトの力を受け取り完全体になった際もアギトへの進化ではなくギルスのまま進化したことなどから、どうやらアギトとは似て非なる存在というのが正しい模様。 超能力による変身という、アギト本来の設定に合わせてか[[アナザーアギト>木野薫/仮面ライダーアナザーアギト]]と同様に生物的なフォルムを持つ。 変身シーンは、涼の横にギルスが並び立ちそして涼の姿が消えていくという特徴的なものである(これは後に[[仮面ライダーディケイド コンプリートフォーム>仮面ライダーディケイド(登場キャラクター)]]の元ネタになったとか)。 不完全体ということもあってか能力が不安定で、当初は変身のたびに老化現象を引き起こしていた。 それによる涼本人への負担も半端ではなく、文字通り生命をすり減らしながら変身しているような状態であった。 後に、沢木哲也の指示を受けた風谷真魚に復活させられた際にその状態は克服。 さらに物語終盤には木野=アナザーアギトに致命傷を負わされるも、やはり沢木の仲介により真島浩二のアギトの力を加えたことでエクシードギルスへと進化している。 実は劇中では明確な変身理由が明かされていないのだが、恐らくはあかつき号事件の関係者である父・和雄の影響で、涼の中で覚醒が早められたアギトの力が、交通事故により生命が重大な危機に晒されたことで歪な形で目覚めたのでは……とも考えられる。 [[裏設定]]によるとかつて光の力が人間と交わって子を成したことがあり、光の力の子孫たちはネフェリムと呼ばれる姿に変身できたと語られており、イコン画に描かれているネフェリムの姿がギルスに酷似していることから、ファンの間ではネフェリム=ギルスと確定的に扱われている。 この裏設定が生きていたとすれば、葦原家は光の力の血族であったために涼はアギトではなくギルスに覚醒したと考えられる。 なお、老化現象の再現はいわゆる特殊メイクで行われており、初期は非常に手間のかかる撮影になっていたことがインタビューなどで語られている。 その後、老化した状態を再現した手袋が製作され、引きの画と併用することで大幅に手間を減らすことに成功。物語上でも復活とともに老化リスクを失くすことで、撮影とドラマ展開の両方をスムーズに進めることができるようになった。 *【他の人物との関係】 ・津上翔一 アギトに変身。正体の解らない時期には榊亜紀を殺害した犯人と誤解し、敵対していた。 初めて顔を合わせた際には、翔一の空気の読まない天然振りに彼を殴りつけている。 ……が、後に介抱された際に翔一の人柄に触れ、これが後にアギトの正体を知った際の和解に繋がっている。 正体を知って以降は、同じ運命を持つ仲間として翔一を信頼、また救うために行動している。 ・氷川誠 ニアミスは以前からあったが、亜紀の嘘により警官とも知らずに殴りつけたのが最初の出会い。 劇中での関わりはあまり多くなく、アギトの力を持たないこともあってか、戦いから身を退くように諭してもいる。 ・[[木野薫>木野薫/仮面ライダーアナザーアギト]] 物語の後半に登場し、涼に大きな影響を与えた。ただし、当初は同じアギトの力を持つ存在として共感と信頼を抱いた涼を裏切る役目であった。 和解後、この頃には余りにも不幸な目に遭い過ぎて来たせいか裏切られるのには馴れているという哀しい名言が、涼から飛び出している。 ・葦原和雄 父親。あかつき号事件の関係者だったが、物語の序盤で訃報を知らされる。彼の遺した手帳をもとに、涼は事件の真相を解き明かしていく。 ・[[真島浩二]] 「あかつき号事件」の関係者。涼に命を救われたことで、慕うようになる。 ・[[北條透]] 警視庁の刑事。アギト捕獲作戦の際に涼に致命的なダメージを与える。 後のTVSPにてお礼参りに成功。 ・沢木哲也 アギトこそが人類を救うのだと信じる、謎の男。実は亜紀が不幸な最期を遂げたのも、涼が相良克彦に殺害されることになったのも、彼の与えた力のせいだったりする。 一方で、涼を復活させるべく真魚の力を目覚めさせたのも、真島の中に目覚めた力を涼に移したのも彼である。 ・両野耕一 城北大学水泳部のコーチ。 当初は親身になって涼を支えていたが、前述にある通り、彼の異変を知った途端に手のひらを返して拒絶した。 なお、指示通りに涼を追い返した仲間たちからはケンカでもしたのかと聞かれたが、怯えるような様子で現実から目を背ける有様であった。 ちなみに名前は、『涼のコーチ』の捩りとなっている。 *【女たち】 涼と哀しい別離をし、深く影響を与えた女たち。 ・片平真由美 城北大学の学生で恋人であったが、水泳に集中してからはやや疎遠になっていた。 大学を退学した涼は再び彼女の温もりを求めるも、彼女の父親がアンノウンの犠牲となり、彼女自身も標的とされる中で涼の変身を目撃する。 理解を超えた事象に耐えきれなくなった彼女は、自分の無力さを悟ったこともあり、涼との別離を選択する。 ・[[榊亜紀]] あかつき号事件の関係者で、翔一の状態を探るべく美杉家に潜入したところで事件の調査を開始した涼と出会うことになる。 互いに似た部分を感じ、急速に恋(?)に落ちるが、北條の率いるアギト捕獲部隊の攻撃に晒された涼が殺害されたと思い込んだ亜紀は、沢木に覚醒させられた力により警察への復讐を開始する。 後に涼が生きていたことを知った亜紀だが、殺人者に身を堕とした自分を見られなくなかった彼女は涼を拒絶。傷を抱えたまま、亜紀はアンノウンに殺害され、亜紀の遺体を抱えるアギト(翔一)の姿を目撃した涼はアギトを敵と思い込むことになる。 ・[[水原リサ]] 終盤に登場。事故により陸上への夢破れ、周囲から見放されたという涼と同じ境遇を持つ蠍座の少女。 自分と同じ境遇にありながらも、強く生きている涼に惹かれていく。健気に涼を想う姿は非常に微笑ましい。 しかし、闇の力によって抹殺されてしまう。 「夢がなくてもWiki篭もりは追記・修正していける。普通に項目があるのが俺の夢だ」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,22) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - コーチに裏切れ恋人び振られアギト捕獲作戦で撃たれるわ新たに好意をもった女性は死ぬわこれだけの目にあって悪落ちしたりしないのが凄いよな -- 名無しさん (2013-10-25 23:28:05) - 本当に不運な奴だった…殺されかけた挙句、力を奪われ、女たちは皆死に…でもそれでも戦い続けた葦原は漢だと思う。 -- 名無しさん (2013-10-26 00:03:32) - 片平の場合、自分がいても何もしてあげられないの方が正しいから、全てを拒絶は取り消せ -- 名無しさん (2013-10-26 00:14:02) - 一見どこにでもいそうなDQNだけど、厳しさと優しさと強さを備えた主人公らしい人物なんだよね。そこが好き -- 名無しさん (2013-12-27 21:33:38) - 多分古きよき東映ヒーローに一番近いよね。小説で母が見たという夢はちと気になるけど -- 名無しさん (2013-12-27 21:40:02) - 不運だが同時に不屈でもある -- 名無しさん (2014-01-17 23:45:42) - 宮内さん、ライダーが武器使ったことに関しても絡んでたんだよなあ…。それはギルスではなくアギトとG3に言ってください。 -- 名無しさん (2014-01-18 03:08:02) - なぜあんなに心が強いんだ…… -- 名無しさん (2014-01-21 01:00:55) - 555の海堂もそうだけど一応恩師には敬語使ってた -- 名無しさん (2014-01-30 01:38:50) - 色んな者を失い裏切られまくりというと橘さんもそうなのに、なんだろうこの両者のキャラから受けるすさまじいまでの印象の違い。 -- 名無しさん (2014-02-08 19:58:13) - ↑だって橘さんだもの -- 名無しさん (2014-02-12 00:35:56) - ↑そして魅力でもある -- 名無しさん (2014-02-16 23:36:54) - ↑×3 葦原さんは最初の頃は仲間さえいなかったもの…… -- 名無しさん (2014-02-20 08:10:25) - 地獄兄弟や木場さんのように悪堕ちしてもおかしくなさそうな境遇だよな…本当に不屈のメンタル持ちよね。前述の面々が豆腐メンタルなわけではなく、この人が凄いんや!! -- 名無しさん (2014-04-08 21:45:31) - 橘さん→橘さんだから仕方がない 戒斗→何度負けても立ち上がる鋼のメンタル 芦原さん→ダイヤモンドメンタル -- 名無しさん (2014-04-08 21:52:07) - この人の何処に行ったって同じだ。今は嘘になんかならないって台詞が凄く好き -- 名無しさん (2014-05-08 13:28:22) - 涼「人に裏切られることには慣れてる。   だがお前は自分で自分を裏切ったんだ」 薫「黙れ!お前に俺の気持ちが分るか!」 涼「ああ、分らないさ。人の心なんてな」 が良かった -- 名無しさん (2014-05-24 01:26:59) - 澄子「あなたの力がどれほどのものかは知らないけど    あまり人間を侮らないほうがいいわよ。    結局最後に勝つのはただの人間なんだから。多分ね」 涼「だといいがな」 が良かった。 -- 名無しさん (2014-05-24 01:28:40) - かっこいいねえ、葦原涼は -- 名無しさん (2014-05-24 01:29:06) - 最後は涼とさそり座のオンナはくっつけてハッピーエンドにして欲しかった…ラスト近くでのあの展開はかわいそすぎる… -- 名無しさん (2014-05-24 01:39:32) - なんでこんなに壮絶な人生送らなきゃだめなんだよりょうくん………… -- 名無しさん (2014-05-26 20:10:39) - あれぞ仮面ライダーって感じの人物背景だった -- 名無しさん (2014-05-26 20:11:11) - 終盤の走り屋の女まで死んだのは流石にあんまりだ -- 名無しさん (2014-05-26 20:12:24) - リサに何味のケーキが好きか聞かれて「どの味も嫌いだ!」と言いつつ超嬉しそうな顔してるシーンで噴いた。まぁ結局ケーキ食うどころじゃなくなるんだけど -- 名無しさん (2018-02-16 22:09:18) - 小説版の涼も壮絶でなぁ・・・真魚ちゃんを守る為に自分の人生使い切るつもりなのが泣ける -- 名無しさん (2018-06-10 02:52:21) - ヒーローズ版の翔一が五代雄介の恨みを買ってしまったみたい。あちらは翔一がガチで殺してるし -- 名無しさん (2018-07-04 13:49:49) - 紅白出演おめでとう!ってところかな。 -- 名無しさん (2018-11-14 13:54:27) - タイムジャッカーがアギトの時代に現れたら、少なくともコーチに見放されることなく大学を卒業するだろうなあ -- 名無しさん (2018-12-14 15:44:23) - 中屋敷のおやっさんは? -- 名無しさん (2019-05-18 21:52:34) - 犬とは何事も無く仲良くやってくれよ...ホント... -- 名無しさん (2020-05-09 20:30:07) - 最後まで生き残ったのが逆に可哀想 -- 名無しさん (2022-02-22 21:19:04) #comment #areaedit(end) }

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