外道衆(侍戦隊シンケンジャー)

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&font(#6495ED){登録日}:2016/09/19 Mon 00:42:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 28 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff0000){&bold(){『隙間』。それは、この世とあの世の間……}} &font(#ff0000){&bold(){バケモノ達の入り口であり出口。だから決して覗いてはいけない……}} &font(#ff0000){&bold(){隙間の奥、「三途の川」から外道衆がやってくる!}}} &ruby(げどうしゅう){外道衆}とは、特撮テレビドラマ『[[侍戦隊シンケンジャー]]』に登場する敵組織。 ●目次 #contents *【概要】 人の世とあの世の境目にある異界『三途の川』に住まう怪物&bold(){「アヤカシ」}達が寄り集まって出来た組織。 人の世にある&bold(){『隙間』}を介して人間世界に出現することができ、その際の彼らの様々な特性が後の妖怪伝承のルーツになっている。 故に寿命も長大であり、アヤカシによっては古い文献にその存在が記されている場合もある。 思考や感情は人間と変わらず、違うのはただ価値観のみ。 価値観は非常に陰惨で殺伐としており、大なり小なり基本的に人間の嘆き苦しむ姿を好む気質を持つ。 長寿に加えて命を複数持つためか、命に対する執着も非常に薄い。 基本的に&bold(){忠誠心、団結力、統率といった類いのものは皆無}であり、殆どのアヤカシ達は首領であるドウコクの強大無比な力によって強引に纏め上げられ率いられているに過ぎない。 一応、ドウコクを慕うアヤカシもいない訳ではないが、ドウコクの縛りや監視の目がなくなると途端に勝手な行動をし始める者も多い、総じて自分勝手な根無し草の集まりである。 一応首領の座にいるドウコクのことは&bold(){「御大将」}と呼ぶが、基本ドウコクに対し軽いノリで接する者達ばかりで、ロクに命令も聞かず人間界に飛び出して好き勝手に暴れる面々が殆ど。 ドウコク自身もそんな自由気ままなアヤカシたちの性格を考慮してか殆ど作戦指示は命じず、作戦指揮官であるシタリやも基本大雑把に&bold(){&color(#351c75){「暴れてこい」}}くらいの命令しか下さない。 それ故に計画的な人員運用は皆無で、基本好き勝手に出撃するなど扱いは放任主義に近い。 劇中凶悪な能力持ちや実力派のアヤカシが軒並み序盤中盤で戦死し、終盤になってくると出撃した一般アヤカシの質の悪さが目立つといった印象も受ける。 **特性 彼らに共通する最大の特性として挙げられるのが&bold(){「二の目」}と&bold(){「水切れ」}。 「水切れ」は、三途の川から長く離れると肉体から川の水が抜けて体が干上がる現象の事で、水切れが進行すると肉体がヒビ割れていき、最終的に肉体が崩壊し[[死]]に至る。 人間界侵攻に際し、この水切れへの対策は急務であり、水切れする事無く人間界に攻め込むため、アヤカシ達は人間を襲い三途の川の水を増やさんと目論んでいる。 「二の目」はアヤカシ達が保有するもう一つの命のこと。 一度アヤカシが死ぬと即座に二の目が発動し、アヤカシの肉体を[[巨大化>巨大化(スーパー戦隊)]]させた上で蘇生させる。 命は他のアヤカシに受け渡す事も可能で、受け取ったアヤカシはもう一つ命が増えるが、当然ながら受け渡した側のアヤカシは命を1つ失うことになる。 また、アヤカシにも幾つか種別が存在する。 人間から外道に堕ち、死後にアヤカシへと転生して、三途の川に辿り着いてしまった&bold(){「はぐれ外道」}や、「外道衆の中の外道衆」と評される亜種&bold(){「クサレアヤカシ」}などがいる。 人間から転生を果たしたはぐれ外道は、他のアヤカシと異なり水切れを起こさないが、二の目を持たないという欠点も抱える。 また大半のはぐれ外道が「外道」に堕ちた後に受ける強い憎しみに器が耐えきれず、数年で肉体が崩壊し死亡してしまう。 そのため劇中のように、はぐれ外道でありながら長い時を生き続けた十臓や太夫は非常に稀有な存在。 ドウコクや幹部達のデザインモチーフは七福神+水生生物から。 *【関連用語】 ・&bold(){三途の川} この世とあの世の狭間にある、果てのない広さを持つ大河のような異界。 血の様に赤い空と川の水で構成された世界で、アヤカシ以外の生命は存在しない。故に草木や鳥といった生物もいない。 河以外にも、賽の河原のような丸石で埋め尽くされた河原などはあるが、逆を言えば川以外の地形らしい地形は無いことになる。 基本的に生きた人間がこの世界に辿り着くことは&bold(){不可能}。 故に生きた状態で川に入り込むためには、その者が「外道」に堕ちるしかない。 アヤカシ達は皆この三途の川で生まれた者達であり、人の世にもあの世にも留まることができず、皆三途の川に縛り付けられ生きている。 川の水は人間達の悲しみや苦しみといった負の感情に比例して水嵩を増し、人の喜びといった正の感情が高まると水嵩が減ってしまう。 それを文献を紐解いて理解したシタリによって外道衆の人間界侵攻の目標が定まることになった。 ちなみに川の水は非常に高純度の穢れを有しており、死んで何の因果か三途の川の底に入り込んでいた[[ガイ>害地大臣ヨゴシュタイン]][[アーク>害気大臣キタネイダス]][[三大臣達>害水大臣ケガレシア]]は&bold(){非常に快適な死後の生活を送っていた。} ・&bold(){隙間} 外道衆が人間界に出入りするための媒介となるもの。 一種のワープゲート的なものだが特に特別なものではなく、地面と建物の間、河原の石、小さな壁の亀裂など&bold(){文字通りありとあらゆる「物」と「物」にある隙間が外道衆にとっての出入り口となる。} 人間界に干渉するための媒体にもなり、隙間を通じて三途の川から人間界の様子を覗き見たり、中には三途の川に引き篭もりながら隙間を介して人間界に干渉するアヤカシもいる。 ・&bold(){&ruby(ろくもんせん){六門船}} 三途の川に浮かぶ巨大な異形の帆船。 ドウコクの棲家も兼ねており、ドウコクの封印が解けた結果、三途の川の底から浮上を果たした。 アヤカシ達は船内に常駐している訳ではなく、普段は川の中で暮らし、ドウコクやシタリ、アクマロに呼ばれて乗船したり、ふらりと勝手に船内に入り込んでいるパターンが多い。 *【外道衆】 **◆首領 ***・[[&font(#990000){&bold(){&ruby(ちまつり){血祭}ドウコク}}>血祭ドウコク]] #center(){&font(#990000){&bold(){久しぶりに、人間のいい悲鳴で酒が飲める……}}} 声:西凜太郎 強大無比な圧倒的な力と辣腕によって勝手気ままなアヤカシ達を纏め上げる外道衆総大将。 長身痩躯だが、全身に棘のような意匠の大鎧を身に付けた荒武者を彷彿とさせる六つ目のアヤカシ。 性格は非常に短気で荒々しく極めて凶暴。 生まれながらに底無しの苛立ちを抱えており、一度怒ると手が付けられない恐るべき存在。 己の苛立ちを抑える手段は酒と薄皮太夫の三味線の音色のみ。 故に自身の苛立ちを抑える為、普段は太夫の三味線を聴きながら常に六門船の中で酒を浴びるように飲んでいる。 詳しくは個別項目にて。 **◆幹部 ***・&bold(){[[&font(#351c75){骨のシタリ}>骨のシタリ(侍戦隊シンケンジャー)]]} #center(){&font(#351c75){&bold(){悪いけどお前さんの命より、自分の命が惜しいからね……!}}} 声:チョー 7つの目と烏賊の頭を備えた小柄な老人の様なアヤカシ。 血祭ドウコクの復活により三途の川の底から浮上した六門船に駆けつけた腹心のような存在。 主に現世の状況を監視したり、三途の川の水を増やすためのアヤカシを選出し、作戦を命じたりする役割を担う参謀格。 殺伐とした価値観の外道衆の中では珍しく比較的情に深い所があり、薄皮太夫やドウコクと古い付き合い故、2人を何かと気にかけている。 ……が、その本性は自分の命に異様な執着を持つ性格であり、自身が生きる為ならば即座にドウコクを売ったり、逆にドウコクに脅された際には再びドウコク側に就いたりしている。 詳しくは個別項目にて。 ***・&bold(){&ruby(うすかわたゆう){[[&font(#a64d79){薄皮太夫}>薄皮太夫]]}} #center(){&font(#a64d79){&bold(){さあねぇ……。わちきはドウコクの御守りじゃない。}}} 声:[[朴璐美>朴ロ美]] 外道衆総大将・血祭ドウコクの側近を務める女アヤカシ。 ドウコクの傍で三味線を奏で、彼の無聊を慰める役割を担う。 姉御口調で気丈な性格の持ち主で、所持する三味線に異様な執着を見せる。 その正体は完全なアヤカシではなく人間から転生した「はぐれ外道」。 詳しくは個別項目にて。 ***・&bold(){&ruby(ふわじゅうぞう){[[&font(#dc143c,#cccccc){腑破十臓}>腑破十臓]]}} #center(){&bold(){&font(#dc143c,#cccccc){いいか、剣の道は『苦しみ』にあらず、『快楽』にあり。}} &bold(){&font(#dc143c,#cccccc){どんなに技を鍛え、大試合に勝ったとしても、命一つ斬る手応えには……及ばない。}}} 演:唐橋充 外道衆の幹部の一角。 感情の起伏の少ない淡々とした虚無的な性格だが、本性はドウコクの命令にすら従わず、ただ「強者との一対一の殺し合い」に執着し、殺し合いの快楽を求め人間界を放浪する[[戦闘狂>戦闘狂(属性)]]。 「強者を斬る」こと以外のあらゆる物事に価値を見出しておらず、この世の全ては夢幻と断じ、&bold(){&font(#dc143c,#cccccc){「人を切り、斬り合うことのみがこの世の真実」}}と嘯く。 赤い骸骨のような異形の侍と言った風体のアヤカシだが、人間体となることも可能。 その正体は妻に止められながらも妻を捨て、死病に侵されても尚刹那の快楽を求めて人を斬り続けたことで外道に堕ち、死後人間からアヤカシに転生した「はぐれ外道」。 詳しくは個別項目にて。 ***・&bold(){&color(#38761d){&ruby(すじがらの){筋殻}アクマロ}} #center(){&bold(){&color(#38761d){我の望みはたった一つ}} &bold(){&color(#38761d){外道に産まれた以上、決して行けないあの世。それも『地獄』を知ること…}} &bold(){&color(#38761d){人の世では味わえぬ極上の嘆きと苦しみ。それを見たい、感じたいのでござりまする…!}}} 声:[[堀川りょう]] 中盤、ドウコクの夏の力の影響で復活した後、ドウコクの配下に収まった謎のアヤカシ。 雅な所作と、公家言葉で気取った話し方をする冷酷な策謀家。 慇懃無礼に振る舞う傲慢な性格で、自らの目的のためには同じ外道衆でも平気で騙し利用して使い捨てる冷酷な男。 独自に配下のアヤカシを抱え、ドウコクのため配下を動かす一方、己の目的のため独自に水面下で暗躍している。 平安貴族的な態度とは裏腹に戦闘力は非常に高く、専用武器である刃の付いた笏&bold(){『&ruby(さくしんだんとうしゃく){削身断頭笏}』}や蹴鞠の球、手を変化させた巨大な鉤爪を駆使して闘う他、 特殊な紙を爪で切って人型にし、その紙を巨大な人型の怪物&bold(){「&ruby(きりがみ){切神}」}に変える技も持つなど能力は多彩。 詳しくは[[個別項目>筋殻アクマロ]]にて。 **◆アヤカシ 『シンケンジャー』における所謂今週の怪人枠。 人間の悲しみや苦しみによって三途の川の水を増水させて人間界にまで氾濫させ、この世の全てを支配する足がかりを作るのが主な任務。 しかし、「水切れ」という現象を抱えるが故にを起こして体が干上がってしまう為、人間界での行動にはかなり制限がある。 それを踏まえてか、アヤカシの中には自身の能力で三途の川に居座ったまま人間界に干渉する者もいる。 ただし長い命を持つためか、同種の種族は居ない模様。 デザイン的特徴は何らかの2つの要素が混ざり合ったような外見を持つこと。 またアヤカシは一部の者を除き、基本的に固有の専用武器を備えている。 ・&bold(){カゲカムロ} #center(){&bold(){ハッ、大将の憂さ晴らしって訳か。……引き受けた!}} 声:[[飛田展男]] ルーツ:大かむろ 鎧兜のような、人間を食った巨大な笑い顔のような姿を持つアヤカシ。 態度のデカい自信家で、ドウコクが復活したのを見て同じく川の底から浮上した六門船に乗り込んだ最初のアヤカシ。 復活直後のドウコクの憂さ晴らしを引き受ける形で、現代におけるドウコク復活後の人間界侵攻のトップバッターを務めた。[[次作の>天装戦隊ゴセイジャー]][[様々な悪しき魂を渡り歩く敵幹部>ブレドラン]]ではない。 使用武器は双刀&bold(){『&ruby(ひきそうがんとう){悲喜双顔刀}』}。 ・&bold(){オオツムジ} #center(){&bold(){一気に殺るな!ジワジワと追い込め!!その方が面白いからな……!}} 声:[[郷里大輔]] ルーツ:鎌鼬 つむじ風のような、たくさんの鎌をぶら下げたような姿を持つアヤカシ。 荒っぽく、人をジワジワ甚振る事を好む分かりやすい外道。 使用武器は&bold(){『&ruby(せんぷうおおがまとう){旋風大鎌刀}』}で、つむじ風の鞭の如く操って切り裂く&bold(){「真空つむじ鞭」}を用いる。 ・&bold(){ロクロネリ} #center(){&bold(){グワーッハッハッハァ!荒れてるなぁ、御大将!!}} 声:長嶝高士 ルーツ:土転び 陶器のような、握り潰された土塊のような姿を持つアヤカシ。 豪快な性格でドウコクへの忠誠心は厚いが、はぐれ外道である薄皮太夫の存在を露骨に毛嫌いしており、太夫との仲は非常に険悪。 専用武器は無いが自在に伸縮する腕で攻撃する&bold(){「かいなのばし」}を得意技とする腕自慢。 ・&bold(){[[ナミアヤシ>ナミアヤシ(侍戦隊シンケンジャー)]]} #center(){&bold(){エヘヘ……人間の涙や悲鳴の匂いだぁ……。クラクラするぜぇ、エヘヘヘヘ……}} 声:戸部公爾 ルーツ:水虎 うねる大波のような、岩場のトラのような姿を持つアヤカシ。 ドウコクが激怒しようとお構いなしに、常に薄気味悪くヘラヘラ笑っている。 太夫曰く&bold(){「変態」}。ドウコクさえも彼を一瞥して&font(#990000){&bold(){「気色が悪い」}}と呟くなど、存在を嫌悪している。 言葉巧みに甘言と虚言で他者を欺くことを好み、特に騙した子供の嘆く姿を見て喜ぶ卑劣漢。 使用武器は&bold(){『&ruby(あおだけだんかつそう){青竹断割槍}』}。 ・&bold(){ヤナスダレ} #center(){&bold(){無駄だ……!この世は無駄な物だらけ!無駄無駄無駄!こんな物、何の役にも立たぬ!}} 声:土田大 ルーツ:衾 棚引く暖簾のような、毛は柳のような姿を持つアヤカシ。 相手の攻撃を全身で受け流して無効化する技を持ち、何事も&bold(){「無駄だ」}と頭ごなしに決めつけ否定的な態度を取るダウナーな性格。 使用武器はガトリングガンのような鉄砲&bold(){『&ruby(りゅうしれんだんじゅう){柳糸連弾銃}』}。 ・&bold(){ズボシメシ} #center(){&bold(){仕掛け?そんなものはない!ワシは真実を言っているだけ!それで勝手に傷ついているのだ、身も心も!}} 声:二又一成 ルーツ:覚 キノコのような、大口を開けた獣のような姿を持つアヤカシ。 何故か甲州弁が訛ったような口調で話す。 相手が最も気にしている欠点や隠し事を一目で見抜いてそれを本人に言い当てることで、その際の精神的なダメージを物理的衝撃に変換してダメージを与える技の使い手。 本音を言い当てられた人間が、文字通り心身共に傷つく姿を嘲笑う事を好む。 シンケンジャーと対峙した際もメンバーの精神を攻撃するが、その際に[[丈瑠>シンケンレッド/志葉丈瑠]]へ言い放った 「嘘つき、大噓つき」という言葉の意味は物語の最終盤で[[明らかにされる>シンケンレッド/志葉薫]]。 使用武器は&bold(){『&ruby(したさきさんじゃくとう){舌先三尺刀}』}。 なお丈瑠以外の被害者と言われた悪口は以下の通り ●作業員→デブ ●警官→振られ男 ●化粧をしていた女性→厚化粧 ●会社員→助平 ●女性会社員→プチ整形 ●男子学生→存在感ゼロ ●オタク男子→穀潰し ●男女カップル→二股同士 ●千明→落ちこぼれ ●流ノ介→ファザコン、マザコン ●茉子→一生独身 ●予備校生→不合格 ●ことは→ドジ、アホ、マヌケ、鈍臭女、バカ、虐められっ子、鈍感女、姉ちゃんの補欠 ・&bold(){ヤミオロロ} #center(){&bold(){俺の息甘酸っぱいよぉ~♪……あげるぅ}} 声:[[梅津秀行]] ルーツ:木霊 樹木のような、苦しむ人間の手の集まりのような姿を持つアヤカシ。 のんびりとした口調が特徴的な、いつもボーッとしている何を考えているか分からないマイペースな性格。 マイペース過ぎるのかドウコクさえ邪険に扱っており、六門船の底に引っ掛かっていたところを、 ドウコクに&font(#990000){&bold(){「ウゼェ」}}という理由で人間界に放り出された不憫な奴。 だが毒の塊のような体質を持ち、全身から猛毒を吹き出しながら当て所もなく徘徊する傍迷惑なアヤカシ。 この毒は浴びてしまえば、例えシンケンジャーであろうと高熱で苦しみ抜き、数日で命を落としてしまう凶悪なもの。 使用武器は&bold(){『&ruby(えだまたせんせんけん){枝又尖扇剣}』}。 ・&bold(){ヒトミダマ} #center(){&bold(){やあやあシンケンジャー、よくぞ来たぁ!我こそは三途の川随一の実力者ぁ~!あ、ヒトミダマだぁ~!}} 声:[[石野竜三]] ルーツ:一つ目小僧 無表情の能面のような、牡蠣と赤真珠のような姿を持つアヤカシ。 顔面から紫の光を放ち、それを浴びた者を自身の意のままに操る術を持ち主。 エセ歌舞伎役者のような大袈裟な口上を好む、自己主張の激しい派手好きの目立ちたがり屋。 仲間同士で殺し合う光景を、自身は絶対に安全な場所から茶化しながら見物する卑劣な奴。 使用武器は&bold(){『&ruby(おおがいのなりてたて){大貝形手盾}』}。 ・&bold(){オカクラゲ} #center(){&bold(){私の雨に当たった人間は幸せです。極上の嘆きを味わえるのですからねぇ。} &bold(){自分に絶望し、希望を失う。なんて素晴らしい……}} 声:宇垣秀成 ルーツ:傘化け 古い傘のような、クラゲのような姿を持つアヤカシ。 妖しい雲を生み出し、浴びた者を永遠に嘆き悲しんだ状態にする&bold(){「絶望の雨」}を降らせる事ができる。 丁寧な口調を崩さないテンションの低い慇懃無礼な性格。 使用武器は&bold(){『&ruby(さかろっこつたんそう){逆六骨短槍}』}。 ・&bold(){ウシロブシ} #center(){&bold(){怨みは無いが、お前が『封印の文字』を使えるようになっては困るらしいんでな。お前には此処で死んでもらう!}} 声:[[諏訪部順一]] ルーツ:おとろし 牙を剥いた化け物の顔のような、鎧武者のような姿を持つアヤカシ。 剣の腕が立ち、相手を倒す事に至上の喜びを感じる戦闘狂で、アヤカシの中でも畏れられる実力者。 ざっくばらんな性格で、ドウコク同様酒を好む殺し屋の様な存在。 頭部の目のような装飾から衝撃波を放ち、動きとガードを崩してから本命の斬撃を放つ必殺剣&bold(){「鬼刀二段斬り」}の使い手でもある。 使用武器は&bold(){『&ruby(おにこうべせっけいとう){鬼首楔形刀}』}。 ・&bold(){ナキナキテ} #center(){&bold(){捨てられた子供の泣き声は、三途の川には最高じゃからなぁ!グハハハハ!}} 声:納谷六朗 ルーツ:子泣き爺 泣き顔のような、鬼の子供が抱き付いているような姿を持つアヤカシ。 自身の分身&bold(){「白鬼子」}と&bold(){「赤鬼子」}を生み出す能力を持つ。 白鬼子は玉の状態で子供に命中すると、その子供になり代わって親を奪い取る能力を持つ。 赤鬼子は玉の状態で他者に命中すると、その相手に取り憑いてしがみ付き、泣けば泣く程無尽蔵に体重を増大する性質を持つ。 老人めいた口調や態度が特徴だが、言動に反し怪力の持ち主でもある。 使用武器は&bold(){『&ruby(にえかねじごくこん){沸鉄地獄棍}』}。 ・&bold(){ハチョウチン} #center(){&bold(){ムシャクシャしてやった!今も反省してない!} &font(#990000){&bold(){何だとテメェ!?}}} 声:下山吉光 ルーツ:提灯お化け 虚無僧のような、燃え盛る提灯のような姿を持つアヤカシ。 長く伸びた口からあちこちに炎を吐き出す技を持ち、周囲を火の海に変えてしまう。 常にムシャクシャしており、ストレス発散で周囲を焼き払う放火魔みたいなアヤカシ。 六門船を訪れ、いきなりドウコクの酒ごとナナシを焼き払い反省の色一つ見せず&bold(){それどころか堂々と悪びれもなく開き直った}ことでドウコクを激怒させた命知らず。 使用武器はなし。 ・&bold(){ナリスマシ} #center(){&bold(){騙される方が、悪いんだよ~ん!キャッハッハッハ!} &bold(){……ちょっとカノジョー。お茶飲みに行かな~い?}} 声:大林勝 ルーツ:のっぺらぼう 向かい合った2人の顔のような、2つの瓜のような姿を持つアヤカシ。 自身の顔は持たないが、他人の誰にでも変身する事で他人に完璧に成り済ますことができる変装の名手。 外見のみならず、薄皮太夫の三味線の技量もほぼコピーするなど演技はかなりの本格派。 ノリも態度も何もかもが軽いチャラ男みたいな性格で、他者を騙して弄ぶことを好みながらいざ自分が騙されたら&bold(){「小賢しい真似を…!よくも騙したなァ!」}と自分の所業を棚に上げてキレる身勝手な奴。 CVの大林勝氏はシタリのスーツアクターも担当。 使用武器は双刀&bold(){『&ruby(うりざねふくそうとう){瓜実複相刀}』}。 ・&bold(){マリゴモリ} #center(){&bold(){効かない効かない……無駄だって……} &bold(){……しつけぇんだよ!やめろってのが分かんねぇのかぁ!?}} 声:市来光弘 ルーツ:栄螺鬼 丸い巻き貝のような、アルマジロのような姿を持つアヤカシ。 堅牢な鎧の様な甲羅に籠って球状になり突撃する技が武器。 基本物陰や甲羅に籠り&bold(){「(甲羅の)外の皆が不幸になればいい」}と考えるネガティブで後ろ向きな性格。 しかし実際は非常に短気で、ウジウジとしていたかと思いきやふとした拍子でいきなりブチ切れては暴れ回るめんどくさい引き籠り。 使用武器はなし。 ・&bold(){イサギツネ} #center(){&bold(){我が術中にある者、私の目から逃げる事はできません}} 声:沢木郁也 ルーツ:天狗 木の葉を被ったキツネのような、カラスと翼のような姿を持つアヤカシ。 &bold(){「百の術を操る事ができる」}と豪語する妖術使いで古風な性格。 ヒャクヤッパとは交友があり、昔馴染みの間柄。 使用武器は&bold(){『&ruby(てんいようせんけん){天為葉扇剣}』}。 ・&bold(){ヒャクヤッパ} #center(){&bold(){ヒャーッハァー!何人だろうと、この俺が纏めて叩き斬るゥ!}} 声:[[鈴木千尋]] ルーツ:網切 無数の刃のような、刀の柄のような姿を持つアヤカシ。 捲し立てるように喋るハイテンションで荒っぽい性格だがイサギツネとは交友があり、破れたイサギツネの仇討に燃える程度には友情があった模様。 専用武器の双刀&bold(){『&ruby(むらだちせんじんとう){群立千刃刀}』}を振り回して斬りながら暴れる事を好み、全身に纏わりついた刀を触手の様に伸ばし自在に突き出す&bold(){「&ruby(ぜんしんやいば){全身刃}」}が得意技。 ・&bold(){オイノガレ} #center(){&bold(){9人殺り損なった欲求不満!晴らさせてもらうぜ!}} 声:桜井敏治 ルーツ:油すまし 油袋の集まりのような、2つの笑顔のような姿を持つアヤカシ。 特殊な油を撒き散らし浴びた物質からあらゆる摩擦を消す&bold(){「三途の油地獄」}を得意とする。 シタリの制止を無視して意気揚々と出撃したまでは良かったが、炎を操るシンケンレッドとは致命的に相性が悪いことを全く把握しておらず、結果&bold(){火のモヂカラが身体の油が引火して火達磨になった。} 使用武器は&bold(){『&ruby(あぶらつきぬめりばんとう){油坏滑蛮刀}』}。 ・&bold(){ウタカサネ} #center(){&bold(){どんなに泣いても喚いても、明日までの命…。死ぬ方と死なれる方、どちらが苦しいのかな?}} 声:[[斎賀みつき]] ルーツ:うわん たくさんの口が集まったような、管のような姿を持つアヤカシ。&s(){[[ザ・ズコンダ]]と似ているが、モチーフにしたかどうかは不明。} 右手の大きな口から放つ人間の耳には聞き取れない不思議な音で人間の魂を抜き取り喰らう&bold(){「&ruby(たましいりだつ){魂離脱}」}と、肉体を100の球に分裂させ攻撃を完璧に避けつつ攻撃する&bold(){「&ruby(ひゃくたいぶんり){百体分離}」}を操る。 魂を抜き取られた者は苦しみ衰弱した末に24時間後死に至るが、肝心のウタカサネは魂を抜いた後&bold(){戦いもせずさっさと三途の川に帰って、六門船で苦しむ人々の悲鳴を傍聴し続ける}とんでもないリアリスト。 劇中では一般人に加えてことはの魂をまんまと奪い取り三途の川に撤退して為すすべもない人間達を嘲笑った。 源太の咄嗟の機転と大発明がなければシンケンジャーが完全に詰んでいた上に、仲間を助けるためとはいえ&bold(){シンケンジャーが外道に堕ちる選択肢まで考える羽目になった}ウシロブシと並ぶ序盤屈指の強敵。 中性的な声が特徴で性別は不明。 使用武器は&bold(){『&ruby(おとまためいきょうとう){音叉鳴響刀}』}。 ・&bold(){ササマタゲ} #center(){&bold(){人間もお手軽に外道に出来る私の卵。素敵でしょ?}} 声:星野充昭 ルーツ:瓶長 瓶から溢れる酒のような、その中で戯れるカメのような姿を持つアヤカシ。 何故かオカマ口調で喋り、頭上に卵を産み付け、人間を凶暴化させる技の持ち主。 ドウコクが不在の際に勝手な行動を取りだしたアヤカシの内の一体。 使用武器は&bold(){『&ruby(ふくすいちょうげきけん){覆水長戟剣}』}。 ・&bold(){[[チノマナコ>チノマナコ(仮面ライダーディケイド)]]} #center(){&bold(){お前突っついて来いって言われたから、突っつく~}} 声:[[大友龍三郎]] ルーツ:目目連 無数の目玉が集まったような、蔦植物のような姿を持つアヤカシ。 力自慢と知られており、呑気で間延びした言動をする。 全身の目玉を飛ばして攻撃したり、空中に身体から飛ばした目玉を自在に浮かす事で足場とするなど意外と戦法はトリッキー。 詳しくは個別項目にて。 ・&bold(){ウラワダチ} #center(){&bold(){はぁ……漸く上がってこれた。早く啜りたいよぉ!人の命を!それも“甘い”のを~!}} 声:ふくまつ進紗 ルーツ:一反木綿 のたくった布のような、惑わせる模様のような姿を持つアヤカシ。 人間を愛する者の命を「甘い」と嘯き、中でも愛情が始まったばかりの気持ちを持った人間の命を好む偏食家。 獲物となる人間を見つけると獲物の衣服に取り憑き、命を啜い続けた末に食い殺す。 ドウコクが不在の際に勝手な行動を取りだしたアヤカシの内の一人だが、シタリは&font(#351c75){&bold(){「三途の川の水量を増やす任務の役に立たない」}}と苦言を呈しており、シタリ自身&s(){[[邪見>邪見(犬夜叉)]]}邪険に扱っている。 使用武器は『&ruby(さんしほうてんげき){蚕糸方天戟}』。 ・&bold(){ゴズナグモ} #center(){&bold(){我等アヤカシを縛る五月蠅い存在。御大将・血祭ドウコクの抹殺!それに力をお貸し頂けるか否か……}} 声:安井邦彦 ルーツ:牛鬼 牛のような、蜘蛛のような姿を持つアヤカシで、外道衆の中でも1位と2位を争う程の実力と豪語する。 一見礼儀正しいようだが、ドウコクすら平気で牙を向く慇懃無礼な野心家。 野心が過ぎたが故に六門船を出禁にされていたが封印の文字の存在を知り遂に反旗を翻す。 しかしそれがドウコクの逆鱗に触れたが故に強制的に三途の川に連れ戻され、そのままドウコクに無理矢理力を注入されたことで 理性と自我を喪失し狂暴化してしまった。 専用武器は持たないが、大きく鋭い爪を備えた八本の手足や粘着性の糸を武器とする。 ・&bold(){ユメバクラ} #center(){&bold(){あんちんちろ。おれはやちゃちいからなぁ。いまごろいいゆめみてるぜ。…ちょうだ。おれもおじゃまちよう}} 声:[[小杉十郎太]] ルーツ:獏 混じった獣のような、渦巻く悪夢のような姿を持つアヤカシ。 夢の中に自在に入り込む能力を持ち、眠る人間の夢を喰らう事を好む。 野太い声に反し言動は幼稚であどけないというシュールなアヤカシ。 十臓暗殺を拒否した薄皮太夫への刺客としてドウコク直々に指令を受けており、薄皮太夫と交戦中の茉子をまとめて夢の世界へ送り込んだ。 ここで太夫の過去を知ってしまったことで太夫と茉子の間には因縁が生まれる。 使用武器は『&ruby(めいもうきょうむけん){迷妄凶夢剣}』。 ・&bold(){ソギザライ} #center(){&bold(){ハッ!何でもシャカシャカの粉々にしてやるぜ!シャカシャカ!}} 声:[[岩田光央]] ルーツ:山颪 トゲや牙のような、固い毛のような姿を持つアヤカシ。 全身を覆う鋭い棘や針のような体毛を生かして肉体を独楽のように回転させて突撃し、触れるものを塵に変える技を持つ。 騒がしくテンションの高い性格で、アクマロ加入から久々に出てきたドウコク配下のアヤカシ。 使用武器はなし。 ・&bold(){モチベトリ} #center(){&bold(){無駄や無駄や!ワイを倒さなお前ら一生そのままやで~!}} 声:りーち(清家利一の別名義) ルーツ:べとべとさん 餅のような、幼虫のような姿を持つアヤカシ。 とりもちのような粘着性の物質&bold(){「もちつぶて」}を左肩から撃ち出しあらゆる物体をくっ付けてしまう。 関西弁で饒舌に喋る調子のいい性格。 当初自身の能力を忘れてただ考えも無しに暴れる、お世辞にも利口とは言えないバカ。 CVは本作で十臓(怪人態)やアクマロのスーツアクターも担当した清家利一氏。 使用武器は&bold(){『&ruby(しらはにすぎばのまた){白埴鋤歯叉}』}。 ・&bold(){イクサズレ} #center(){&bold(){シンケンジャー。……丁度よい。我が鉄砲隊の訓練相手でごわす}} 声:秋元羊介 ルーツ:釣瓶火 ぶら下がる炎のような、巻き付く蔓のような姿を持つアヤカシ。 兵法に長けた指揮官風のアヤカシで、鹿児島弁で喋る。 火縄銃で武装したナナシ鉄砲隊を配下に持つ他、自身も優れた火縄銃の使い手。 使用武器は&bold(){『&ruby(ちょうはずれえんがいじゅう){帳外炎鎧銃}』}。 ・&bold(){ヨモツガリ} #center(){&bold(){おや、誰かと思えばはぐれものの太夫さん。三途の川なんかお気に召さないだろうに。} &bold(){……何で戻ってきたのやら}} 声:湯屋敦子 ルーツ:陰摩羅鬼 和服の女性のような、暗い怪鳥のような姿を持つアヤカシ。 右手が巨大な鳥の頭のような大砲になっており、肩に装着した固有武器の&bold(){『&ruby(おにびだま){鬼火弾}』}を発射して人々を襲う。 この弾は火のモヂカラと反応してどんどん燃え上がる性質を持つシタリの発明品であり、志葉一族抹殺のための刺客として送り込まれた。 薄皮太夫を除けば唯一の女性アヤカシ。 はぐれ外道である太夫を最初は舐めきっていたが、精神的に成長した太夫の気迫の前に圧倒され、認識を改めた模様。 ・&bold(){オボロジメ} #center(){&bold(){シンケンジャーも1人では大したことないな……フハハハハ!}} 声:楠見尚己 ルーツ:煙々羅 煙のような、化け物武者のような姿を持つアヤカシ。 左腕から煙のように自在に繰り出す不気味な触手や棘で人間を襲う。 シタリから命を授かり、更なる命&bold(){「三の目」}を獲得。発動後は煙で出来た龍の如き怪物へと変貌した。 本編において最後のアヤカシ。 使用武器は&bold(){『&ruby(ちけむりさかのことう){血煙逆鋸刀}』}。 ・&bold(){ホムラコギ} #center(){&bold(){逃げなかったのはいい度胸だ}} 声:[[吉野裕行]] ルーツ:朧車 映画『[[侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!]]』に登場。 全身が腹部にある異形の貌が吐き出す炎に覆われているような外見が特徴のアヤカシ。 血祭ドウコクから害統領バッチードと協力するように命じられ出撃した。 荒っぽいヤクザの舎弟の様な性格。 使用武器の輪刀&bold(){『&ruby(えんまだいかりん){焔摩大火輪}』}を車輪のように高速回転させ地面を爆走する。 ルーツである朧車は牛車の妖怪であるため、車の戦隊との共演にふさわしい?モチーフである。 ・&bold(){デメバクト} #center(){&bold(){オホホホホ……!面白い……!ハハハハハ!!}} 声:陶山章央 ルーツ:手の目 Vシネマ『帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 特別幕』に登場。 顔から手が出ているような、顔から目が出ているような姿を持つアヤカシ。 全身から放つ光の帯で人間を捕え、幻の世界に閉じ込める術を使う。 何かにつけてゲラゲラと嗤う王様気取りの性格。 使用武器は『&ruby(さいてんとうろうそう){賽転灯籠槍}』。 ***≪アクマロ配下≫ アクマロが独自に己の傘下に収めているアヤカシ達。 それ故かドウコクやシタリも知らないようなアヤカシばかりである。 ドウコクに従っている面々と比べ忠誠心は高めで、アクマロの意向からこの世に様々な『地獄』を作ろうと暗躍している。 ・&bold(){[[アベコンベ>アベコンベ(侍戦隊シンケンジャー)]]} #center(){&bold(){人間達はそれと知らずに、人の命を奪ってしまう。知ってても知らなくても人殺しは人殺し……。} &bold(){この世を!人が人の命を奪う『地獄』にしてみようってんでぇ!}} 声:[[檜山修之]] ルーツ:火車 上下あべこべの顔のような、渦巻く雷雲のような姿を持つアヤカシ。 特殊な触手で相手の魂を別のモノに移し替える能力を持つ。 なお人の魂が宿された器物が壊れると&bold(){器物に閉じ込められた人間もそのまま死ぬ。} 後に源太はこの精神入れ替えの結果寿司がトラウマ化し、変身不能になってしまった。 使用武器は&bold(){『&ruby(すじぐものかさねながまき){筋雲重長巻}』}。 詳細は個別項目にて。 ・&bold(){ドクロボウ} #center(){&bold(){グワァアアア!……と言いたいところだが、本当の俺は此処に居たりする。カッコいいだろう?}} 声:松本大 ルーツ:狂骨 髑髏のような、ボロ布のような姿を持つアヤカシ。 自身と全く同一の姿の分身を無尽に生み出す術を得意とする。 自称&bold(){「外道衆一カッコいいドクロボウ様」}。 常に自身を&bold(){「カッコいい……」}と嘯き、初めて会った者にも因縁のあるようなやり取りを強要しては毎回盛大な自己陶酔に浸る面倒臭いナルシスト。 隙あらば髑髏の貌を撫で回したり、裏ピースサインやカメラ目線でのドヤ顔を決めたりとあまりにもめんどくさ過ぎる性格故、シタリから&font(#351c75){&bold(){「気持ち悪い」}}と露骨に気味悪がられた。 使用武器は&bold(){『&ruby(ぬれがみいとまゆとう){濡髪糸眉刀}』}。 ・&bold(){クグツカイ} #center(){&bold(){邪魔するな……。此処の人間操って、皆で戦わせる。} &bold(){人と人の命を奪い合う……!この世の『地獄』だ……}} 声:武虎 ルーツ:小袖の手 操るナメクジのような、操られる傀儡のような姿を持つアヤカシ。 人間の手首に&bold(){「思念の糸」}を付ける事で、三途の川から越しからでも人間を意のままに操る術を使う。 口数少なく、黙々と任務を遂行する寡黙な仕事人気質。 使用武器はなし。 ・&bold(){ハッポウズ} #center(){&bold(){どうだ、牛折神を使って我々外道衆を倒してみては?それとも泣いてシンケンジャーを呼びに行くか?それでもいいぞ}} 声:[[稲田徹]] ルーツ:雷獣 フジツボのような、爆煙のような姿を持つアヤカシ。 全身のフジツボ状の部位から灼熱の火炎弾をあらゆる方向へ意のままに乱射出来る技の持ち主。 荒々しく暴力的だが、忠誠心厚く策謀もこなせる所謂荒武者のような性格。 「禁断の力」とされる牛折神を手に入れるべく、&s(){[[Dr.ヒネラー]]}榊原藤次の孫・ヒロを唆して封印を解こうとした。 使用武器は&bold(){『&ruby(しんえんりょうほとう){深淵稜堡刀}』}。 ・&bold(){フタガワラ} #center(){&bold(){もっと喰わせろォ!}} 声:小谷津央典 ルーツ:ぬりかべ 鬼瓦のような、埴輪のような姿を持つアヤカシ。 両手が口になっており、文字通りに手当たり次第に何でも食べられる特性を持つ。 喰らった物質を栄養源として、二の目になると共に腕を巨大で堅牢な鬼瓦に変貌させられる変わった能力の持ち主。 鬼瓦の目からは破壊光線を発射でき、周囲を焦熱地獄に変えてしまう。 能力の特性故か常に腹を空かせ、六門船だろうと何だろうと眼に付く物を見境なく食おうとする。 使用武器はなし。 ・&bold(){スナススリ} #center(){&bold(){何を食っても飲んでも、飢えは強くなるばかり!俺の砂を浴びた奴は、死ぬほどの渇きに苦しむのだ!}} 声:[[松野太紀]] ルーツ:餓鬼 並ぶ歯のような、並ぶ干し柿のような姿を持つアヤカシ。 舌先から浴びた人間を無限の飢餓に陥れる砂を吐く能力を持つ。 テンション高めな性格で、&bold(){「〇〇と△△!」}と喋るのが口癖。(例:「ペコリと餓えろ!」) 使用武器は&bold(){『&ruby(きょうさかんばつとう){凶砂旱魃刀}』}。 ・&bold(){ツボトグロ} #center(){&bold(){お呼び有難く。お礼に、痛いのいらんかね?}} 声:園部啓一 ルーツ:ろくろ首 うねる触手のような、和服の皺のような姿を持つアヤカシ。 他者の体内に寄生し、宿主の体内で暴れる事で絶えず苦痛を与え続ける&bold(){「&ruby(ぜっつうちゅう){絶痛虫}」}と呼ばれる蟲を自身の体内に飼い、それをばら撒いて他者に苦痛を与える技を持つ虫使い。 商人気取りの性格で、&bold(){「痛いのいらんかね」}と嘯いては、主のアクマロであってもお構いなしに絶痛虫をばら撒こうとする。 使用武器は無し。触手や絶痛虫を武器に用いる。 ***≪ブレドラン配下≫ 映画『[[天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕]]』に登場した、ドウコクが滅んだ後の外道衆を纏め上げた[[ブレドラン]]の配下に就いたアヤカシ。&s(){またブレドランか} ・&bold(){マダコダマ} #center(){&bold(){それが天装術という奴か……。倍返し!ぬぅうううん!!}} 声:[[玄田哲章]] ルーツ:山彦 山水画のような、閻魔大王のねぶたのような姿を持つアヤカシ。 放たれたモヂカラや天装術を右肩の岩の穴で吸い込み、 それを元に左肩の閻魔大王の口から攻撃を吐き出し跳ね返す技を得意とする。 使用武器は無し。 **◆クサレ外道衆 外道衆の中の外道衆と呼ばれるアヤカシ「クサレアヤカシ」達で構成された勢力。 脂目マンプクを首領とする。 ・&font(#0000ff){&bold(){脂目マンプク}} #center(){&font(#0000ff){&bold(){武士の情けだ。クサレナナシなどではなく、拙者自ら地獄へ送ってやろう。}}} #center(){&font(#0000ff){&bold(){怨むなら、拙者を完全に葬れなかった先祖を怨め。}}} 声:大和田伸也 クサレ外道衆の大将を務めるクサレアヤカシ。 300年前に初代シンケンレッドこと志葉烈堂との激戦の末も封印されるも、夏の三途の川の水の増水に伴い、封印された場所が浸水した事により封印が解け復活を果たした。 外道衆には珍しい正々堂々とした武人肌な性格で、血祭ドウコクも素直に実力を認める程の猛将。水切れによる撤退で勝負を決めきれずにいたが、シンケンジャーを幾度も敗北に追い込んでいた。 彼の部下であったアゼミドロは&bold(){「外道衆としては真面目すぎた」}と評するほど。 ドウコクに対して馴れ馴れしく本気とも取れるような際どい冗談を言うなど豪胆な一面もある。 ただし、ドウコクには敬意を払っているのか上下関係は弁えている。 専用武器は&bold(){『&ruby(さいはいのなりせんぶ){采配形戦斧}』}という戦斧。 また肥満体とも思える等身大の姿は仮の姿に過ぎず、二の目の力で復活することで初めて真の姿を曝すという独特の特性を有する。 モチーフは七福神の1柱「布袋」。 ・&bold(){アゼミドロ} #center(){&bold(){シンケンジャーなどこの俺がすぐに潰してやる!奴らも所詮は人間。人の情こそ弱さ……アッハハハハ!}} 声:坂口侯一 ルーツ:泥田坊 泥の田んぼのような、ヒルのような姿を持つクサレアヤカシ。第三十一幕に登場。 アクマロの台頭を快く思わないシタリにより、三途の川の端に引っ掛かっていたところを引き上げられた。 正々堂々とシンケンジャーに戦を仕掛けたマンプクとは対照的に、女子供といった弱者を人質に取って戦わずして勝とうとする、勝つためなら手段を選ばぬ卑劣漢。 怪力の持ち主でもあり、弱った相手を一方的に甚振ることを好む。 使用武器は&bold(){『&ruby(すいてつしびょうこん){水蛭支鋲棍}』}。 **◆その他戦力 ・&bold(){ナナシ連中} 今作の[[戦闘員>戦闘員(スーパー戦隊)]]枠。 目が退化し、キバの生えた大口を常に開いているかのような赤く奇怪な魚の頭部を持つ武者姿のアヤカシ達。 外道衆の中では最下級に位置する所謂下っ端。 言葉を発することは基本的になく((爺の口上に「シンケンレッド!?」などと反応するシーンがあるのでまったく喋れないわけではない?))、ドウコクの怒りや力などに呼応し、三途の川の積み石の隙間から際限なく出現して集団で人間に襲いかかる。 主な武器は蛮刀だがバリエーションが非常に豊富で、刺又や弓矢、果ては鉄砲や大砲を扱うなど実際多芸であり、知能自体はそれなりに高い。 種類に関しても、巨大な肉体を持つタイプから飛行能力を持つ者まで多種多様。 ・&bold(){ノサカマタ} 中盤で登場した同じく下っ端のアヤカシ。 二足歩行の巨大な鰐めいた怪物で、口から火球を発射できる遠距離攻撃タイプのアヤカシ。 ナナシ連中同様巨大バージョンも要る。 ・&bold(){ススコダマ} 戦力ではないが三途の川に済むアヤカシの一種。 小さめのボールに猿めいた顔と毛がついたような小生物。 六門船を大きく揺らすと天井から大量に落ちて来ては騒ぎ立てる。 他人の台詞の語尾を繰り返す習性があり、薄皮太夫が爪弾く三味線のメロディをよく口ずさんでいた。 うち一体がひょんな事から太夫に懐いて行動を共にしするが、太夫がドウコクに命をささげた後に 死を悼んで鳴いているところをドウコクに踏み殺された。 煩いから黙らせたのか、憐れんで介錯したのかはドウコクにしかわからない。 *【パワーレンジャー・サムライ及びパワーレンジャー・スーパーサムライ】 リメイク作品である[[パワーレンジャーシリーズ]]ではナイロック一味と名に変わっている以外は基本設定は大体、同じ。 しかし、[[北斗の拳]]のモヒカンやヒャッハーみたいな連中の性格っぽくなっているのが多く外道衆よりは陰鬱さは無い一方でより一層、命の軽視さが際立っていると言える。 #center(){&font(#990000){&bold(){俺がいなくなっても……いつか、テメェらも泣く時が来る……}} &font(#990000){&bold(){追記・修正の隙間は……開いてるぜ……}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 満たされないドウコクと太夫、それを横で見ているシタリの関係はいい -- 名無しさん (2016-09-19 00:50:14) - 一話目の怪人の声をアテてたり血祭りのブレドランをやったり、飛田さん何気に外道衆に縁があるww -- 名無しさん (2016-09-19 05:09:31) - 水切れによる撤退やボスが前線に出てこない理由付けは上手かった。 -- 名無しさん (2016-09-19 08:32:38) - 隙間云々は龍騎の初期設定っぽい -- 名無しさん (2016-09-19 08:44:05) - ヤナスダレの中の人がニンジャブルー -- 名無しさん (2016-09-19 10:21:15) - とにかく出てくるたびに一般人に被害が及んで、本当に外道な連中だった… -- 名無しさん (2016-09-19 13:02:37) - ついでに言うとドウコクの中の人がダイレンジャーのシャダム -- 名無しさん (2016-09-19 13:10:29) - 上司や部下と言う感じよりも力で上下関係が生まれているだけで本来は同列と言うのが新鮮だった -- 名無しさん (2016-09-19 16:31:56) - ↑↑西さん「久々の戦隊出演だ、張り切っていかねぇと」 -- 名無しさん (2016-09-19 17:41:22) - まさに外道 -- 名無しさん (2016-09-19 20:52:47) - 策を講じる事なく、真正面から正々堂々とシンケンジャーに立ち向かい壮絶な死闘を繰り広げ、自身が敗北した際に不敵な捨て台詞を吐いてどこか満足げな笑みを浮かべながら散って行ったドウコクには、何か天晴れな物を感じた。 -- 名無しさん (2016-09-20 00:24:32) - 『ロボの販促に絡め易い巨大戦闘員』『野望成就の為にエネルギー収集に従事』と、後の作品の敵で御馴染みな要素もこいつらが屋台骨だな -- 名無しさん (2016-09-20 09:00:46) - それぞれ狂気に生きながらもそれでいてその狂気に真っ直ぐだから小気味よい連中だったな。凄惨な決闘の末の十臓の最期はちょっとトラウマ。 -- 名無しさん (2016-09-20 11:59:25) - 小説版見るに戦闘前のナナシ連中の進行だけで毎回大量の死傷者が出てるっぽい -- 名無しさん (2016-09-20 12:35:49) - 「遠大なプロジェクトを立案して、成功したら大被害!」じゃなくてチマチマでもいいから手当たり次第に人を傷つけて三途の水を稼ぐことが目標だからかな > 毎回市民被害多数 -- 名無しさん (2016-09-20 13:40:33) - 思えば去年牙鬼軍団ってカクレンジャーのよりこいつらの方が近かったよね -- 名無しさん (2016-09-20 16:20:18) - オオツムジのCV郷里大輔氏、ちょうど1か月前にゴーオンに出たばっかで「もう郷里さん出てくるの!?」って思ったなぁ。そしてこれが最後の戦隊出演だなんて誰が想像できたか・・・ -- 名無しさん (2016-09-21 12:41:25) - 妖怪と水の中の生物がモチーフなのが外道衆だが、ドウコクを真似たブレドランはアリジゴクモチーフ --   (2016-09-22 22:26:59) - 七福神の大黒モチーフって、「帰ってきた」のデメバクト? -- 名無しさん (2016-09-26 09:26:04) - ↑2 この時点でブラドランが所属してたのが「虫モチーフ」のウォースターと、「地を這う虫モチーフ」の幽魔獣だったからと思われ -- 名無しさん (2016-10-21 13:39:35) - アゼミドロは源太たちに「卑怯なクサレ外道」と呼ばれても文句なしのゲス野郎 -- 名無しさん (2017-01-15 22:04:57) - 何となく、マンプクも含めた外道衆幹部たちが「七つの大罪」に該当してる感がある。ドウコク→憤怒、マンプク→暴食、アクマロ→傲慢、太夫→色欲or嫉妬、十臓→貧欲、シタリ→怠惰 -- 名無しさん (2019-05-13 23:04:56) - 「外道に堕ちた」と言われる通りやり直せるラインはとっくに越えていて、業の妄執に苦しみ続ける悲しい存在でもある。尤も妄執がなくなれば消滅してしまうが… -- 名無しさん (2019-08-24 02:36:47) - 脚本(ry -- 名無しさん (2019-10-14 17:19:23) - ブレドランははぐれ外道になったんだろうか? -- 名無しさん (2019-11-01 20:12:59) - ドウコクと太夫は、射場副隊長と日番谷隊長 -- 名無しさん (2020-02-15 21:29:50) - 終盤になると一般アヤカシの質が悪いっていうのはおかしいだろ、終盤に出てくるアヤカシだと、モチベトリは強さは微妙だし、頭は悪いし、能力もあまり強力じゃないけどそれ以外は性格はともかく戦闘能力が高かったり、何かしらの優れた能力があるから、強さが微妙なツボトグロもアクマロの目的から考えれば納得の能力持ちだし、性格もアヤカシの中でも悪い方かと言われるとそうでもないし。 -- 名無しさん (2020-11-18 20:33:37) - モチベトリみたいなバカはオイノガレとかがいたし、ソギザライみたいな問題児はヒャクヤッパとかいたし。 -- 名無しさん (2020-11-19 22:09:57) - 組織全体で洒落にならない残忍さと陰湿さを備えた恐ろしい組織。そこが戦隊の敵として十分よかった。一体一体が五人か六人揃ったシンケンジャーを圧倒もしくは苦戦させてるから。首領と幹部たちの人間臭さはよかった。特に血祭りドウコクの。シタリもよかった。やはりアヤカシは人に恐れられる存在でないと。ナナシ連中の様々な種類には楽しめたな。 -- 名無し (2021-09-25 11:47:47) - ドウコク倒してもアヤカシは生まれ続けるから壊滅は不可能。何時かドウコクや幹部に匹敵するアヤカシが生まれるのは確か。で、外道衆は再びこの世に侵攻。オルグと同じ。 -- 名無し (2022-01-03 20:11:30) - でも封印なりは何度も試してるだろうしまだ何度かは再び戦いの日々は訪れるだろうけどいつの日か外道衆の壊滅や永遠の封印が果たされる日も来ると思うよ。 -- 名無しさん (2022-03-28 23:26:28) - 「隙間」を覗くと出てくるモンスター、って日本の妖怪よりもむしろ典型的な西洋のブギーマンのイメージだよね。 -- 名無しさん (2023-02-09 22:31:02) - 子供の頃にあった「隙間へのよくわからない恐怖」は万国共通なんだろう -- 名無しさん (2023-09-06 21:55:21) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2016/09/19 Mon 00:42:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 28 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff0000){&bold(){『隙間』。それは、この世とあの世の間……}} &font(#ff0000){&bold(){バケモノ達の入り口であり出口。だから決して覗いてはいけない……}} &font(#ff0000){&bold(){隙間の奥、「三途の川」から外道衆がやってくる!}}} &ruby(げどうしゅう){外道衆}とは、特撮テレビドラマ『[[侍戦隊シンケンジャー]]』に登場する敵組織。 ●目次 #contents *【概要】 人の世とあの世の境目にある異界『三途の川』に住まう怪物&bold(){「アヤカシ」}達が寄り集まって出来た組織。 人の世にある&bold(){『隙間』}を介して人間世界に出現することができ、その際の彼らの様々な特性が後の妖怪伝承のルーツになっている。 故に寿命も長大であり、アヤカシによっては古い文献にその存在が記されている場合もある。 思考や感情は人間と変わらず、違うのはただ価値観のみ。 価値観は非常に陰惨で殺伐としており、大なり小なり基本的に人間の嘆き苦しむ姿を好む気質を持つ。 長寿に加えて命を複数持つためか、命に対する執着も非常に薄い。 基本的に&bold(){忠誠心、団結力、統率といった類いのものは皆無}であり、殆どのアヤカシ達は首領であるドウコクの強大無比な力によって強引に纏め上げられ率いられているに過ぎない。 一応、ドウコクを慕うアヤカシもいない訳ではないが、ドウコクの縛りや監視の目がなくなると途端に勝手な行動をし始める者も多い、総じて自分勝手な根無し草の集まりである。 一応首領の座にいるドウコクのことは&bold(){「御大将」}と呼ぶが、基本ドウコクに対し軽いノリで接する者達ばかりで、ロクに命令も聞かず人間界に飛び出して好き勝手に暴れる面々が殆ど。 ドウコク自身もそんな自由気ままなアヤカシたちの性格を考慮してか殆ど作戦指示は命じず、作戦指揮官であるシタリやも基本大雑把に&bold(){&color(#351c75){「暴れてこい」}}くらいの命令しか下さない。 それ故に計画的な人員運用は皆無で、基本好き勝手に出撃するなど扱いは放任主義に近い。 劇中凶悪な能力持ちや実力派のアヤカシが軒並み序盤中盤で戦死し、終盤になってくると出撃した一般アヤカシの質の悪さが目立つといった印象も受ける。 **特性 彼らに共通する最大の特性として挙げられるのが&bold(){「二の目」}と&bold(){「水切れ」}。 「水切れ」は、三途の川から長く離れると肉体から川の水が抜けて体が干上がる現象の事で、水切れが進行すると肉体がヒビ割れていき、最終的に肉体が崩壊し[[死]]に至る。 人間界侵攻に際し、この水切れへの対策は急務であり、水切れする事無く人間界に攻め込むため、アヤカシ達は人間を襲い三途の川の水を増やさんと目論んでいる。 「二の目」はアヤカシ達が保有するもう一つの命のこと。 一度アヤカシが死ぬと即座に二の目が発動し、アヤカシの肉体を[[巨大化>巨大化(スーパー戦隊)]]させた上で蘇生させる。 命は他のアヤカシに受け渡す事も可能で、受け取ったアヤカシはもう一つ命が増えるが、当然ながら受け渡した側のアヤカシは命を1つ失うことになる。 また、アヤカシにも幾つか種別が存在する。 人間から外道に堕ち、死後にアヤカシへと転生して、三途の川に辿り着いてしまった&bold(){「はぐれ外道」}や、「外道衆の中の外道衆」と評される亜種&bold(){「クサレアヤカシ」}などがいる。 人間から転生を果たしたはぐれ外道は、他のアヤカシと異なり水切れを起こさないが、二の目を持たないという欠点も抱える。 また大半のはぐれ外道が「外道」に堕ちた後に受ける強い憎しみに器が耐えきれず、数年で肉体が崩壊し死亡してしまう。 そのため劇中のように、はぐれ外道でありながら長い時を生き続けた十臓や太夫は非常に稀有な存在。 ドウコクや幹部達のデザインモチーフは七福神+水生生物から。 *【関連用語】 ・&bold(){三途の川} この世とあの世の狭間にある、果てのない広さを持つ大河のような異界。 血の様に赤い空と川の水で構成された世界で、アヤカシ以外の生命は存在しない。故に草木や鳥といった生物もいない。 河以外にも、賽の河原のような丸石で埋め尽くされた河原などはあるが、逆を言えば川以外の地形らしい地形は無いことになる。 基本的に生きた人間がこの世界に辿り着くことは&bold(){不可能}。 故に生きた状態で川に入り込むためには、その者が「外道」に堕ちるしかない。 アヤカシ達は皆この三途の川で生まれた者達であり、人の世にもあの世にも留まることができず((二の目を失って完全に死ぬと、魂ごと消滅してしまう))、皆三途の川に縛り付けられ生きている。 川の水は人間達の悲しみや苦しみといった負の感情に比例して水嵩を増し、人の喜びといった正の感情が高まると水嵩が減ってしまう。 それを文献を紐解いて理解したシタリによって外道衆の人間界侵攻の目標が定まることになった。 ちなみに川の水は非常に高純度の穢れを有しており、死んで何の因果か三途の川の底に入り込んでいた[[ガイ>害地大臣ヨゴシュタイン]][[アーク>害気大臣キタネイダス]][[三大臣達>害水大臣ケガレシア]]は&bold(){非常に快適な死後の生活を送っていた。} ・&bold(){隙間} 外道衆が人間界に出入りするための媒介となるもの。 一種のワープゲート的なものだが特に特別なものではなく、地面と建物の間、河原の石、小さな壁の亀裂など&bold(){文字通りありとあらゆる「物」と「物」にある隙間が外道衆にとっての出入り口となる。} 人間界に干渉するための媒体にもなり、隙間を通じて三途の川から人間界の様子を覗き見たり、中には三途の川に引き篭もりながら隙間を介して人間界に干渉するアヤカシもいる。 ・&bold(){&ruby(ろくもんせん){六門船}} 三途の川に浮かぶ巨大な異形の帆船。 ドウコクの棲家も兼ねており、ドウコクの封印が解けた結果、三途の川の底から浮上を果たした。 アヤカシ達は船内に常駐している訳ではなく、普段は川の中で暮らし、ドウコクやシタリ、アクマロに呼ばれて乗船したり、ふらりと勝手に船内に入り込んでいるパターンが多い。 *【外道衆】 **◆首領 ***・[[&font(#990000){&bold(){&ruby(ちまつり){血祭}ドウコク}}>血祭ドウコク]] #center(){&font(#990000){&bold(){久しぶりに、人間のいい悲鳴で酒が飲める……}}} 声:西凜太郎 強大無比な圧倒的な力と辣腕によって勝手気ままなアヤカシ達を纏め上げる外道衆総大将。 長身痩躯だが、全身に棘のような意匠の大鎧を身に付けた荒武者を彷彿とさせる六つ目のアヤカシ。 性格は非常に短気で荒々しく極めて凶暴。 生まれながらに底無しの苛立ちを抱えており、一度怒ると手が付けられない恐るべき存在。 己の苛立ちを抑える手段は酒と薄皮太夫の三味線の音色のみ。 故に自身の苛立ちを抑える為、普段は太夫の三味線を聴きながら常に六門船の中で酒を浴びるように飲んでいる。 詳しくは個別項目にて。 **◆幹部 ***・&bold(){[[&font(#351c75){骨のシタリ}>骨のシタリ(侍戦隊シンケンジャー)]]} #center(){&font(#351c75){&bold(){悪いけどお前さんの命より、自分の命が惜しいからね……!}}} 声:チョー 7つの目と烏賊の頭を備えた小柄な老人の様なアヤカシ。 血祭ドウコクの復活により三途の川の底から浮上した六門船に駆けつけた腹心のような存在。 主に現世の状況を監視したり、三途の川の水を増やすためのアヤカシを選出し、作戦を命じたりする役割を担う参謀格。 殺伐とした価値観の外道衆の中では珍しく比較的情に深い所があり、薄皮太夫やドウコクと古い付き合い故、2人を何かと気にかけている。 ……が、その本性は自分の命に異様な執着を持つ性格であり、自身が生きる為ならば即座にドウコクを売ったり、逆にドウコクに脅された際には再びドウコク側に就いたりしている。 詳しくは個別項目にて。 ***・&bold(){&ruby(うすかわたゆう){[[&font(#a64d79){薄皮太夫}>薄皮太夫]]}} #center(){&font(#a64d79){&bold(){さあねぇ……。わちきはドウコクの御守りじゃない。}}} 声:[[朴璐美>朴ロ美]] 外道衆総大将・血祭ドウコクの側近を務める女アヤカシ。 ドウコクの傍で三味線を奏で、彼の無聊を慰める役割を担う。 姉御口調で気丈な性格の持ち主で、所持する三味線に異様な執着を見せる。 その正体は完全なアヤカシではなく人間から転生した「はぐれ外道」。 詳しくは個別項目にて。 ***・&bold(){&ruby(ふわじゅうぞう){[[&font(#dc143c,#cccccc){腑破十臓}>腑破十臓]]}} #center(){&bold(){&font(#dc143c,#cccccc){いいか、剣の道は『苦しみ』にあらず、『快楽』にあり。}} &bold(){&font(#dc143c,#cccccc){どんなに技を鍛え、大試合に勝ったとしても、命一つ斬る手応えには……及ばない。}}} 演:唐橋充 外道衆の幹部の一角。 感情の起伏の少ない淡々とした虚無的な性格だが、本性はドウコクの命令にすら従わず、ただ「強者との一対一の殺し合い」に執着し、殺し合いの快楽を求め人間界を放浪する[[戦闘狂>戦闘狂(属性)]]。 「強者を斬る」こと以外のあらゆる物事に価値を見出しておらず、この世の全ては夢幻と断じ、&bold(){&font(#dc143c,#cccccc){「人を切り、斬り合うことのみがこの世の真実」}}と嘯く。 赤い骸骨のような異形の侍と言った風体のアヤカシだが、人間体となることも可能。 その正体は妻に止められながらも妻を捨て、死病に侵されても尚刹那の快楽を求めて人を斬り続けたことで外道に堕ち、死後人間からアヤカシに転生した「はぐれ外道」。 詳しくは個別項目にて。 ***・&bold(){&color(#38761d){&ruby(すじがらの){筋殻}アクマロ}} #center(){&bold(){&color(#38761d){我の望みはたった一つ}} &bold(){&color(#38761d){外道に産まれた以上、決して行けないあの世。それも『地獄』を知ること…}} &bold(){&color(#38761d){人の世では味わえぬ極上の嘆きと苦しみ。それを見たい、感じたいのでござりまする…!}}} 声:[[堀川りょう]] 中盤、ドウコクの夏の力の影響で復活した後、ドウコクの配下に収まった謎のアヤカシ。 雅な所作と、公家言葉で気取った話し方をする冷酷な策謀家。 慇懃無礼に振る舞う傲慢な性格で、自らの目的のためには同じ外道衆でも平気で騙し利用して使い捨てる冷酷な男。 独自に配下のアヤカシを抱え、ドウコクのため配下を動かす一方、己の目的のため独自に水面下で暗躍している。 平安貴族的な態度とは裏腹に戦闘力は非常に高く、専用武器である刃の付いた笏&bold(){『&ruby(さくしんだんとうしゃく){削身断頭笏}』}や蹴鞠の球、手を変化させた巨大な鉤爪を駆使して闘う他、 特殊な紙を爪で切って人型にし、その紙を巨大な人型の怪物&bold(){「&ruby(きりがみ){切神}」}に変える技も持つなど能力は多彩。 詳しくは[[個別項目>筋殻アクマロ]]にて。 **◆アヤカシ 『シンケンジャー』における所謂今週の怪人枠。 人間の悲しみや苦しみによって三途の川の水を増水させて人間界にまで氾濫させ、この世の全てを支配する足がかりを作るのが主な任務。 しかし、「水切れ」という現象を抱えるが故にを起こして体が干上がってしまう為、人間界での行動にはかなり制限がある。 それを踏まえてか、アヤカシの中には自身の能力で三途の川に居座ったまま人間界に干渉する者もいる。 ただし長い命を持つためか、同種の種族は居ない模様。 デザイン的特徴は何らかの2つの要素が混ざり合ったような外見を持つこと。 またアヤカシは一部の者を除き、基本的に固有の専用武器を備えている。 ・&bold(){カゲカムロ} #center(){&bold(){ハッ、大将の憂さ晴らしって訳か。……引き受けた!}} 声:[[飛田展男]] ルーツ:大かむろ 鎧兜のような、人間を食った巨大な笑い顔のような姿を持つアヤカシ。 態度のデカい自信家で、ドウコクが復活したのを見て同じく川の底から浮上した六門船に乗り込んだ最初のアヤカシ。 復活直後のドウコクの憂さ晴らしを引き受ける形で、現代におけるドウコク復活後の人間界侵攻のトップバッターを務めた。[[次作の>天装戦隊ゴセイジャー]][[様々な悪しき魂を渡り歩く敵幹部>ブレドラン]]ではない。 使用武器は双刀&bold(){『&ruby(ひきそうがんとう){悲喜双顔刀}』}。 ・&bold(){オオツムジ} #center(){&bold(){一気に殺るな!ジワジワと追い込め!!その方が面白いからな……!}} 声:[[郷里大輔]] ルーツ:鎌鼬 つむじ風のような、たくさんの鎌をぶら下げたような姿を持つアヤカシ。 荒っぽく、人をジワジワ甚振る事を好む分かりやすい外道。 使用武器は&bold(){『&ruby(せんぷうおおがまとう){旋風大鎌刀}』}で、つむじ風の鞭の如く操って切り裂く&bold(){「真空つむじ鞭」}を用いる。 ・&bold(){ロクロネリ} #center(){&bold(){グワーッハッハッハァ!荒れてるなぁ、御大将!!}} 声:長嶝高士 ルーツ:土転び 陶器のような、握り潰された土塊のような姿を持つアヤカシ。 豪快な性格でドウコクへの忠誠心は厚いが、はぐれ外道である薄皮太夫の存在を露骨に毛嫌いしており、太夫との仲は非常に険悪。 専用武器は無いが自在に伸縮する腕で攻撃する&bold(){「かいなのばし」}を得意技とする腕自慢。 ・&bold(){[[ナミアヤシ>ナミアヤシ(侍戦隊シンケンジャー)]]} #center(){&bold(){エヘヘ……人間の涙や悲鳴の匂いだぁ……。クラクラするぜぇ、エヘヘヘヘ……}} 声:戸部公爾 ルーツ:水虎 うねる大波のような、岩場のトラのような姿を持つアヤカシ。 ドウコクが激怒しようとお構いなしに、常に薄気味悪くヘラヘラ笑っている。 太夫曰く&bold(){「変態」}。ドウコクさえも彼を一瞥して&font(#990000){&bold(){「気色が悪い」}}と呟くなど、存在を嫌悪している。 言葉巧みに甘言と虚言で他者を欺くことを好み、特に騙した子供の嘆く姿を見て喜ぶ卑劣漢。 使用武器は&bold(){『&ruby(あおだけだんかつそう){青竹断割槍}』}。 ・&bold(){ヤナスダレ} #center(){&bold(){無駄だ……!この世は無駄な物だらけ!無駄無駄無駄!こんな物、何の役にも立たぬ!}} 声:土田大 ルーツ:衾 棚引く暖簾のような、毛は柳のような姿を持つアヤカシ。 相手の攻撃を全身で受け流して無効化する技を持ち、何事も&bold(){「無駄だ」}と頭ごなしに決めつけ否定的な態度を取るダウナーな性格。 使用武器はガトリングガンのような鉄砲&bold(){『&ruby(りゅうしれんだんじゅう){柳糸連弾銃}』}。 ・&bold(){ズボシメシ} #center(){&bold(){仕掛け?そんなものはない!ワシは真実を言っているだけ!それで勝手に傷ついているのだ、身も心も!}} 声:二又一成 ルーツ:覚 キノコのような、大口を開けた獣のような姿を持つアヤカシ。 何故か甲州弁が訛ったような口調で話す。 相手が最も気にしている欠点や隠し事を一目で見抜いてそれを本人に言い当てることで、その際の精神的なダメージを物理的衝撃に変換してダメージを与える技の使い手。 本音を言い当てられた人間が、文字通り心身共に傷つく姿を嘲笑う事を好む。 シンケンジャーと対峙した際もメンバーの精神を攻撃するが、その際に[[丈瑠>シンケンレッド/志葉丈瑠]]へ言い放った 「嘘つき、大噓つき」という言葉の意味は物語の最終盤で[[明らかにされる>シンケンレッド/志葉薫]]。 使用武器は&bold(){『&ruby(したさきさんじゃくとう){舌先三尺刀}』}。 なお丈瑠以外の被害者と言われた悪口は以下の通り ●作業員→デブ ●警官→振られ男 ●化粧をしていた女性→厚化粧 ●会社員→助平 ●女性会社員→プチ整形 ●男子学生→存在感ゼロ ●オタク男子→穀潰し ●男女カップル→二股同士 ●千明→落ちこぼれ ●流ノ介→ファザコン、マザコン ●茉子→一生独身 ●予備校生→不合格 ●ことは→ドジ、アホ、マヌケ、鈍臭女、バカ、虐められっ子、鈍感女、姉ちゃんの補欠 ・&bold(){ヤミオロロ} #center(){&bold(){俺の息甘酸っぱいよぉ~♪……あげるぅ}} 声:[[梅津秀行]] ルーツ:木霊 樹木のような、苦しむ人間の手の集まりのような姿を持つアヤカシ。 のんびりとした口調が特徴的な、いつもボーッとしている何を考えているか分からないマイペースな性格。 マイペース過ぎるのかドウコクさえ邪険に扱っており、六門船の底に引っ掛かっていたところを、 ドウコクに&font(#990000){&bold(){「ウゼェ」}}という理由で人間界に放り出された不憫な奴。 だが毒の塊のような体質を持ち、全身から猛毒を吹き出しながら当て所もなく徘徊する傍迷惑なアヤカシ。 この毒は浴びてしまえば、例えシンケンジャーであろうと高熱で苦しみ抜き、数日で命を落としてしまう凶悪なもの。 使用武器は&bold(){『&ruby(えだまたせんせんけん){枝又尖扇剣}』}。 ・&bold(){ヒトミダマ} #center(){&bold(){やあやあシンケンジャー、よくぞ来たぁ!我こそは三途の川随一の実力者ぁ~!あ、ヒトミダマだぁ~!}} 声:[[石野竜三]] ルーツ:一つ目小僧 無表情の能面のような、牡蠣と赤真珠のような姿を持つアヤカシ。 顔面から紫の光を放ち、それを浴びた者を自身の意のままに操る術を持ち主。 エセ歌舞伎役者のような大袈裟な口上を好む、自己主張の激しい派手好きの目立ちたがり屋。 仲間同士で殺し合う光景を、自身は絶対に安全な場所から茶化しながら見物する卑劣な奴。 使用武器は&bold(){『&ruby(おおがいのなりてたて){大貝形手盾}』}。 ・&bold(){オカクラゲ} #center(){&bold(){私の雨に当たった人間は幸せです。極上の嘆きを味わえるのですからねぇ。} &bold(){自分に絶望し、希望を失う。なんて素晴らしい……}} 声:宇垣秀成 ルーツ:傘化け 古い傘のような、クラゲのような姿を持つアヤカシ。 妖しい雲を生み出し、浴びた者を永遠に嘆き悲しんだ状態にする&bold(){「絶望の雨」}を降らせる事ができる。 丁寧な口調を崩さないテンションの低い慇懃無礼な性格。 使用武器は&bold(){『&ruby(さかろっこつたんそう){逆六骨短槍}』}。 ・&bold(){ウシロブシ} #center(){&bold(){怨みは無いが、お前が『封印の文字』を使えるようになっては困るらしいんでな。お前には此処で死んでもらう!}} 声:[[諏訪部順一]] ルーツ:おとろし 牙を剥いた化け物の顔のような、鎧武者のような姿を持つアヤカシ。 剣の腕が立ち、相手を倒す事に至上の喜びを感じる戦闘狂で、アヤカシの中でも畏れられる実力者。 ざっくばらんな性格で、ドウコク同様酒を好む殺し屋の様な存在。 頭部の目のような装飾から衝撃波を放ち、動きとガードを崩してから本命の斬撃を放つ必殺剣&bold(){「鬼刀二段斬り」}の使い手でもある。 使用武器は&bold(){『&ruby(おにこうべせっけいとう){鬼首楔形刀}』}。 ・&bold(){ナキナキテ} #center(){&bold(){捨てられた子供の泣き声は、三途の川には最高じゃからなぁ!グハハハハ!}} 声:納谷六朗 ルーツ:子泣き爺 泣き顔のような、鬼の子供が抱き付いているような姿を持つアヤカシ。 自身の分身&bold(){「白鬼子」}と&bold(){「赤鬼子」}を生み出す能力を持つ。 白鬼子は玉の状態で子供に命中すると、その子供になり代わって親を奪い取る能力を持つ。 赤鬼子は玉の状態で他者に命中すると、その相手に取り憑いてしがみ付き、泣けば泣く程無尽蔵に体重を増大する性質を持つ。 老人めいた口調や態度が特徴だが、言動に反し怪力の持ち主でもある。 使用武器は&bold(){『&ruby(にえかねじごくこん){沸鉄地獄棍}』}。 ・&bold(){ハチョウチン} #center(){&bold(){ムシャクシャしてやった!今も反省してない!} &font(#990000){&bold(){何だとテメェ!?}}} 声:下山吉光 ルーツ:提灯お化け 虚無僧のような、燃え盛る提灯のような姿を持つアヤカシ。 長く伸びた口からあちこちに炎を吐き出す技を持ち、周囲を火の海に変えてしまう。 常にムシャクシャしており、ストレス発散で周囲を焼き払う放火魔みたいなアヤカシ。 六門船を訪れ、いきなりドウコクの酒ごとナナシを焼き払い反省の色一つ見せず&bold(){それどころか堂々と悪びれもなく開き直った}ことでドウコクを激怒させた命知らず。 使用武器はなし。 ・&bold(){ナリスマシ} #center(){&bold(){騙される方が、悪いんだよ~ん!キャッハッハッハ!} &bold(){……ちょっとカノジョー。お茶飲みに行かな~い?}} 声:大林勝 ルーツ:のっぺらぼう 向かい合った2人の顔のような、2つの瓜のような姿を持つアヤカシ。 自身の顔は持たないが、他人の誰にでも変身する事で他人に完璧に成り済ますことができる変装の名手。 外見のみならず、薄皮太夫の三味線の技量もほぼコピーするなど演技はかなりの本格派。 ノリも態度も何もかもが軽いチャラ男みたいな性格で、他者を騙して弄ぶことを好みながらいざ自分が騙されたら&bold(){「小賢しい真似を…!よくも騙したなァ!」}と自分の所業を棚に上げてキレる身勝手な奴。 CVの大林勝氏はシタリのスーツアクターも担当。 使用武器は双刀&bold(){『&ruby(うりざねふくそうとう){瓜実複相刀}』}。 ・&bold(){マリゴモリ} #center(){&bold(){効かない効かない……無駄だって……} &bold(){……しつけぇんだよ!やめろってのが分かんねぇのかぁ!?}} 声:市来光弘 ルーツ:栄螺鬼 丸い巻き貝のような、アルマジロのような姿を持つアヤカシ。 堅牢な鎧の様な甲羅に籠って球状になり突撃する技が武器。 基本物陰や甲羅に籠り&bold(){「(甲羅の)外の皆が不幸になればいい」}と考えるネガティブで後ろ向きな性格。 しかし実際は非常に短気で、ウジウジとしていたかと思いきやふとした拍子でいきなりブチ切れては暴れ回るめんどくさい引き籠り。 使用武器はなし。 ・&bold(){イサギツネ} #center(){&bold(){我が術中にある者、私の目から逃げる事はできません}} 声:沢木郁也 ルーツ:天狗 木の葉を被ったキツネのような、カラスと翼のような姿を持つアヤカシ。 &bold(){「百の術を操る事ができる」}と豪語する妖術使いで古風な性格。 ヒャクヤッパとは交友があり、昔馴染みの間柄。 使用武器は&bold(){『&ruby(てんいようせんけん){天為葉扇剣}』}。 ・&bold(){ヒャクヤッパ} #center(){&bold(){ヒャーッハァー!何人だろうと、この俺が纏めて叩き斬るゥ!}} 声:[[鈴木千尋]] ルーツ:網切 無数の刃のような、刀の柄のような姿を持つアヤカシ。 捲し立てるように喋るハイテンションで荒っぽい性格だがイサギツネとは交友があり、破れたイサギツネの仇討に燃える程度には友情があった模様。 専用武器の双刀&bold(){『&ruby(むらだちせんじんとう){群立千刃刀}』}を振り回して斬りながら暴れる事を好み、全身に纏わりついた刀を触手の様に伸ばし自在に突き出す&bold(){「&ruby(ぜんしんやいば){全身刃}」}が得意技。 ・&bold(){オイノガレ} #center(){&bold(){9人殺り損なった欲求不満!晴らさせてもらうぜ!}} 声:桜井敏治 ルーツ:油すまし 油袋の集まりのような、2つの笑顔のような姿を持つアヤカシ。 特殊な油を撒き散らし浴びた物質からあらゆる摩擦を消す&bold(){「三途の油地獄」}を得意とする。 シタリの制止を無視して意気揚々と出撃したまでは良かったが、炎を操るシンケンレッドとは致命的に相性が悪いことを全く把握しておらず、結果&bold(){火のモヂカラが身体の油が引火して火達磨になった。} 使用武器は&bold(){『&ruby(あぶらつきぬめりばんとう){油坏滑蛮刀}』}。 ・&bold(){ウタカサネ} #center(){&bold(){どんなに泣いても喚いても、明日までの命…。死ぬ方と死なれる方、どちらが苦しいのかな?}} 声:[[斎賀みつき]] ルーツ:うわん たくさんの口が集まったような、管のような姿を持つアヤカシ。&s(){[[ザ・ズコンダ]]と似ているが、モチーフにしたかどうかは不明。} 右手の大きな口から放つ人間の耳には聞き取れない不思議な音で人間の魂を抜き取り喰らう&bold(){「&ruby(たましいりだつ){魂離脱}」}と、肉体を100の球に分裂させ攻撃を完璧に避けつつ攻撃する&bold(){「&ruby(ひゃくたいぶんり){百体分離}」}を操る。 魂を抜き取られた者は苦しみ衰弱した末に24時間後死に至るが、肝心のウタカサネは魂を抜いた後&bold(){戦いもせずさっさと三途の川に帰って、六門船で苦しむ人々の悲鳴を傍聴し続ける}とんでもないリアリスト。 劇中では一般人に加えてことはの魂をまんまと奪い取り三途の川に撤退して為すすべもない人間達を嘲笑った。 源太の咄嗟の機転と大発明がなければシンケンジャーが完全に詰んでいた上に、仲間を助けるためとはいえ&bold(){シンケンジャーが外道に堕ちる選択肢まで考える羽目になった}ウシロブシと並ぶ序盤屈指の強敵。 中性的な声が特徴で性別は不明。 使用武器は&bold(){『&ruby(おとまためいきょうとう){音叉鳴響刀}』}。 ・&bold(){ササマタゲ} #center(){&bold(){人間もお手軽に外道に出来る私の卵。素敵でしょ?}} 声:星野充昭 ルーツ:瓶長 瓶から溢れる酒のような、その中で戯れるカメのような姿を持つアヤカシ。 何故かオカマ口調で喋り、頭上に卵を産み付け、人間を凶暴化させる技の持ち主。 ドウコクが不在の際に勝手な行動を取りだしたアヤカシの内の一体。 使用武器は&bold(){『&ruby(ふくすいちょうげきけん){覆水長戟剣}』}。 ・&bold(){[[チノマナコ>チノマナコ(仮面ライダーディケイド)]]} #center(){&bold(){お前突っついて来いって言われたから、突っつく~}} 声:[[大友龍三郎]] ルーツ:目目連 無数の目玉が集まったような、蔦植物のような姿を持つアヤカシ。 力自慢と知られており、呑気で間延びした言動をする。 全身の目玉を飛ばして攻撃したり、空中に身体から飛ばした目玉を自在に浮かす事で足場とするなど意外と戦法はトリッキー。 詳しくは個別項目にて。 ・&bold(){ウラワダチ} #center(){&bold(){はぁ……漸く上がってこれた。早く啜りたいよぉ!人の命を!それも“甘い”のを~!}} 声:ふくまつ進紗 ルーツ:一反木綿 のたくった布のような、惑わせる模様のような姿を持つアヤカシ。 人間を愛する者の命を「甘い」と嘯き、中でも愛情が始まったばかりの気持ちを持った人間の命を好む偏食家。 獲物となる人間を見つけると獲物の衣服に取り憑き、命を啜い続けた末に食い殺す。 ドウコクが不在の際に勝手な行動を取りだしたアヤカシの内の一人だが、シタリは&font(#351c75){&bold(){「三途の川の水量を増やす任務の役に立たない」}}と苦言を呈しており、シタリ自身&s(){[[邪見>邪見(犬夜叉)]]}邪険に扱っている。 使用武器は『&ruby(さんしほうてんげき){蚕糸方天戟}』。 ・&bold(){ゴズナグモ} #center(){&bold(){我等アヤカシを縛る五月蠅い存在。御大将・血祭ドウコクの抹殺!それに力をお貸し頂けるか否か……}} 声:安井邦彦 ルーツ:牛鬼 牛のような、蜘蛛のような姿を持つアヤカシで、外道衆の中でも1位と2位を争う程の実力と豪語する。 一見礼儀正しいようだが、ドウコクすら平気で牙を向く慇懃無礼な野心家。 野心が過ぎたが故に六門船を出禁にされていたが封印の文字の存在を知り遂に反旗を翻す。 しかしそれがドウコクの逆鱗に触れたが故に強制的に三途の川に連れ戻され、そのままドウコクに無理矢理力を注入されたことで 理性と自我を喪失し狂暴化してしまった。 専用武器は持たないが、大きく鋭い爪を備えた八本の手足や粘着性の糸を武器とする。 ・&bold(){ユメバクラ} #center(){&bold(){あんちんちろ。おれはやちゃちいからなぁ。いまごろいいゆめみてるぜ。…ちょうだ。おれもおじゃまちよう}} 声:[[小杉十郎太]] ルーツ:獏 混じった獣のような、渦巻く悪夢のような姿を持つアヤカシ。 夢の中に自在に入り込む能力を持ち、眠る人間の夢を喰らう事を好む。 野太い声に反し言動は幼稚であどけないというシュールなアヤカシ。 十臓暗殺を拒否した薄皮太夫への刺客としてドウコク直々に指令を受けており、薄皮太夫と交戦中の茉子をまとめて夢の世界へ送り込んだ。 ここで太夫の過去を知ってしまったことで太夫と茉子の間には因縁が生まれる。 使用武器は『&ruby(めいもうきょうむけん){迷妄凶夢剣}』。 ・&bold(){ソギザライ} #center(){&bold(){ハッ!何でもシャカシャカの粉々にしてやるぜ!シャカシャカ!}} 声:[[岩田光央]] ルーツ:山颪 トゲや牙のような、固い毛のような姿を持つアヤカシ。 全身を覆う鋭い棘や針のような体毛を生かして肉体を独楽のように回転させて突撃し、触れるものを塵に変える技を持つ。 騒がしくテンションの高い性格で、アクマロ加入から久々に出てきたドウコク配下のアヤカシ。 使用武器はなし。 ・&bold(){モチベトリ} #center(){&bold(){無駄や無駄や!ワイを倒さなお前ら一生そのままやで~!}} 声:りーち(清家利一の別名義) ルーツ:べとべとさん 餅のような、幼虫のような姿を持つアヤカシ。 とりもちのような粘着性の物質&bold(){「もちつぶて」}を左肩から撃ち出しあらゆる物体をくっ付けてしまう。 関西弁で饒舌に喋る調子のいい性格。 当初自身の能力を忘れてただ考えも無しに暴れる、お世辞にも利口とは言えないバカ。 CVは本作で十臓(怪人態)やアクマロのスーツアクターも担当した清家利一氏。 使用武器は&bold(){『&ruby(しらはにすぎばのまた){白埴鋤歯叉}』}。 ・&bold(){イクサズレ} #center(){&bold(){シンケンジャー。……丁度よい。我が鉄砲隊の訓練相手でごわす}} 声:秋元羊介 ルーツ:釣瓶火 ぶら下がる炎のような、巻き付く蔓のような姿を持つアヤカシ。 兵法に長けた指揮官風のアヤカシで、鹿児島弁で喋る。 火縄銃で武装したナナシ鉄砲隊を配下に持つ他、自身も優れた火縄銃の使い手。 使用武器は&bold(){『&ruby(ちょうはずれえんがいじゅう){帳外炎鎧銃}』}。 ・&bold(){ヨモツガリ} #center(){&bold(){おや、誰かと思えばはぐれものの太夫さん。三途の川なんかお気に召さないだろうに。} &bold(){……何で戻ってきたのやら}} 声:湯屋敦子 ルーツ:陰摩羅鬼 和服の女性のような、暗い怪鳥のような姿を持つアヤカシ。 右手が巨大な鳥の頭のような大砲になっており、肩に装着した固有武器の&bold(){『&ruby(おにびだま){鬼火弾}』}を発射して人々を襲う。 この弾は火のモヂカラと反応してどんどん燃え上がる性質を持つシタリの発明品であり、志葉一族抹殺のための刺客として送り込まれた。 薄皮太夫を除けば唯一の女性アヤカシ。 はぐれ外道である太夫を最初は舐めきっていたが、精神的に成長した太夫の気迫の前に圧倒され、認識を改めた模様。 ・&bold(){オボロジメ} #center(){&bold(){シンケンジャーも1人では大したことないな……フハハハハ!}} 声:楠見尚己 ルーツ:煙々羅 煙のような、化け物武者のような姿を持つアヤカシ。 左腕から煙のように自在に繰り出す不気味な触手や棘で人間を襲う。 シタリから命を授かり、更なる命&bold(){「三の目」}を獲得。発動後は煙で出来た龍の如き怪物へと変貌した。 本編において最後のアヤカシ。 使用武器は&bold(){『&ruby(ちけむりさかのことう){血煙逆鋸刀}』}。 ・&bold(){ホムラコギ} #center(){&bold(){逃げなかったのはいい度胸だ}} 声:[[吉野裕行]] ルーツ:朧車 映画『[[侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!]]』に登場。 全身が腹部にある異形の貌が吐き出す炎に覆われているような外見が特徴のアヤカシ。 血祭ドウコクから害統領バッチードと協力するように命じられ出撃した。 荒っぽいヤクザの舎弟の様な性格。 使用武器の輪刀&bold(){『&ruby(えんまだいかりん){焔摩大火輪}』}を車輪のように高速回転させ地面を爆走する。 ルーツである朧車は牛車の妖怪であるため、車の戦隊との共演にふさわしい?モチーフである。 ・&bold(){デメバクト} #center(){&bold(){オホホホホ……!面白い……!ハハハハハ!!}} 声:陶山章央 ルーツ:手の目 Vシネマ『帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 特別幕』に登場。 顔から手が出ているような、顔から目が出ているような姿を持つアヤカシ。 全身から放つ光の帯で人間を捕え、幻の世界に閉じ込める術を使う。 何かにつけてゲラゲラと嗤う王様気取りの性格。 使用武器は『&ruby(さいてんとうろうそう){賽転灯籠槍}』。 ***≪アクマロ配下≫ アクマロが独自に己の傘下に収めているアヤカシ達。 それ故かドウコクやシタリも知らないようなアヤカシばかりである。 ドウコクに従っている面々と比べ忠誠心は高めで、アクマロの意向からこの世に様々な『地獄』を作ろうと暗躍している。 ・&bold(){[[アベコンベ>アベコンベ(侍戦隊シンケンジャー)]]} #center(){&bold(){人間達はそれと知らずに、人の命を奪ってしまう。知ってても知らなくても人殺しは人殺し……。} &bold(){この世を!人が人の命を奪う『地獄』にしてみようってんでぇ!}} 声:[[檜山修之]] ルーツ:火車 上下あべこべの顔のような、渦巻く雷雲のような姿を持つアヤカシ。 特殊な触手で相手の魂を別のモノに移し替える能力を持つ。 なお人の魂が宿された器物が壊れると&bold(){器物に閉じ込められた人間もそのまま死ぬ。} 後に源太はこの精神入れ替えの結果寿司がトラウマ化し、変身不能になってしまった。 使用武器は&bold(){『&ruby(すじぐものかさねながまき){筋雲重長巻}』}。 詳細は個別項目にて。 ・&bold(){ドクロボウ} #center(){&bold(){グワァアアア!……と言いたいところだが、本当の俺は此処に居たりする。カッコいいだろう?}} 声:松本大 ルーツ:狂骨 髑髏のような、ボロ布のような姿を持つアヤカシ。 自身と全く同一の姿の分身を無尽に生み出す術を得意とする。 自称&bold(){「外道衆一カッコいいドクロボウ様」}。 常に自身を&bold(){「カッコいい……」}と嘯き、初めて会った者にも因縁のあるようなやり取りを強要しては毎回盛大な自己陶酔に浸る面倒臭いナルシスト。 隙あらば髑髏の貌を撫で回したり、裏ピースサインやカメラ目線でのドヤ顔を決めたりとあまりにもめんどくさ過ぎる性格故、シタリから&font(#351c75){&bold(){「気持ち悪い」}}と露骨に気味悪がられた。 使用武器は&bold(){『&ruby(ぬれがみいとまゆとう){濡髪糸眉刀}』}。 ・&bold(){クグツカイ} #center(){&bold(){邪魔するな……。此処の人間操って、皆で戦わせる。} &bold(){人と人の命を奪い合う……!この世の『地獄』だ……}} 声:武虎 ルーツ:小袖の手 操るナメクジのような、操られる傀儡のような姿を持つアヤカシ。 人間の手首に&bold(){「思念の糸」}を付ける事で、三途の川から越しからでも人間を意のままに操る術を使う。 口数少なく、黙々と任務を遂行する寡黙な仕事人気質。 使用武器はなし。 ・&bold(){ハッポウズ} #center(){&bold(){どうだ、牛折神を使って我々外道衆を倒してみては?それとも泣いてシンケンジャーを呼びに行くか?それでもいいぞ}} 声:[[稲田徹]] ルーツ:雷獣 フジツボのような、爆煙のような姿を持つアヤカシ。 全身のフジツボ状の部位から灼熱の火炎弾をあらゆる方向へ意のままに乱射出来る技の持ち主。 荒々しく暴力的だが、忠誠心厚く策謀もこなせる所謂荒武者のような性格。 「禁断の力」とされる牛折神を手に入れるべく、&s(){[[Dr.ヒネラー]]}榊原藤次の孫・ヒロを唆して封印を解こうとした。 使用武器は&bold(){『&ruby(しんえんりょうほとう){深淵稜堡刀}』}。 ・&bold(){フタガワラ} #center(){&bold(){もっと喰わせろォ!}} 声:小谷津央典 ルーツ:ぬりかべ 鬼瓦のような、埴輪のような姿を持つアヤカシ。 両手が口になっており、文字通りに手当たり次第に何でも食べられる特性を持つ。 喰らった物質を栄養源として、二の目になると共に腕を巨大で堅牢な鬼瓦に変貌させられる変わった能力の持ち主。 鬼瓦の目からは破壊光線を発射でき、周囲を焦熱地獄に変えてしまう。 能力の特性故か常に腹を空かせ、六門船だろうと何だろうと眼に付く物を見境なく食おうとする。 使用武器はなし。 ・&bold(){スナススリ} #center(){&bold(){何を食っても飲んでも、飢えは強くなるばかり!俺の砂を浴びた奴は、死ぬほどの渇きに苦しむのだ!}} 声:[[松野太紀]] ルーツ:餓鬼 並ぶ歯のような、並ぶ干し柿のような姿を持つアヤカシ。 舌先から浴びた人間を無限の飢餓に陥れる砂を吐く能力を持つ。 テンション高めな性格で、&bold(){「〇〇と△△!」}と喋るのが口癖。(例:「ペコリと餓えろ!」) 使用武器は&bold(){『&ruby(きょうさかんばつとう){凶砂旱魃刀}』}。 ・&bold(){ツボトグロ} #center(){&bold(){お呼び有難く。お礼に、痛いのいらんかね?}} 声:園部啓一 ルーツ:ろくろ首 うねる触手のような、和服の皺のような姿を持つアヤカシ。 他者の体内に寄生し、宿主の体内で暴れる事で絶えず苦痛を与え続ける&bold(){「&ruby(ぜっつうちゅう){絶痛虫}」}と呼ばれる蟲を自身の体内に飼い、それをばら撒いて他者に苦痛を与える技を持つ虫使い。 商人気取りの性格で、&bold(){「痛いのいらんかね」}と嘯いては、主のアクマロであってもお構いなしに絶痛虫をばら撒こうとする。 使用武器は無し。触手や絶痛虫を武器に用いる。 ***≪ブレドラン配下≫ 映画『[[天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕]]』に登場した、ドウコクが滅んだ後の外道衆を纏め上げた[[ブレドラン]]の配下に就いたアヤカシ。&s(){またブレドランか} ・&bold(){マダコダマ} #center(){&bold(){それが天装術という奴か……。倍返し!ぬぅうううん!!}} 声:[[玄田哲章]] ルーツ:山彦 山水画のような、閻魔大王のねぶたのような姿を持つアヤカシ。 放たれたモヂカラや天装術を右肩の岩の穴で吸い込み、 それを元に左肩の閻魔大王の口から攻撃を吐き出し跳ね返す技を得意とする。 使用武器は無し。 **◆クサレ外道衆 外道衆の中の外道衆と呼ばれるアヤカシ「クサレアヤカシ」達で構成された勢力。 脂目マンプクを首領とする。 ・&font(#0000ff){&bold(){脂目マンプク}} #center(){&font(#0000ff){&bold(){武士の情けだ。クサレナナシなどではなく、拙者自ら地獄へ送ってやろう。}}} #center(){&font(#0000ff){&bold(){怨むなら、拙者を完全に葬れなかった先祖を怨め。}}} 声:大和田伸也 クサレ外道衆の大将を務めるクサレアヤカシ。 300年前に初代シンケンレッドこと志葉烈堂との激戦の末も封印されるも、夏の三途の川の水の増水に伴い、封印された場所が浸水した事により封印が解け復活を果たした。 外道衆には珍しい正々堂々とした武人肌な性格で、血祭ドウコクも素直に実力を認める程の猛将。水切れによる撤退で勝負を決めきれずにいたが、シンケンジャーを幾度も敗北に追い込んでいた。 彼の部下であったアゼミドロは&bold(){「外道衆としては真面目すぎた」}と評するほど。 ドウコクに対して馴れ馴れしく本気とも取れるような際どい冗談を言うなど豪胆な一面もある。 ただし、ドウコクには敬意を払っているのか上下関係は弁えている。 専用武器は&bold(){『&ruby(さいはいのなりせんぶ){采配形戦斧}』}という戦斧。 また肥満体とも思える等身大の姿は仮の姿に過ぎず、二の目の力で復活することで初めて真の姿を曝すという独特の特性を有する。 モチーフは七福神の1柱「布袋」。 ・&bold(){アゼミドロ} #center(){&bold(){シンケンジャーなどこの俺がすぐに潰してやる!奴らも所詮は人間。人の情こそ弱さ……アッハハハハ!}} 声:坂口侯一 ルーツ:泥田坊 泥の田んぼのような、ヒルのような姿を持つクサレアヤカシ。第三十一幕に登場。 アクマロの台頭を快く思わないシタリにより、三途の川の端に引っ掛かっていたところを引き上げられた。 正々堂々とシンケンジャーに戦を仕掛けたマンプクとは対照的に、女子供といった弱者を人質に取って戦わずして勝とうとする、勝つためなら手段を選ばぬ卑劣漢。 怪力の持ち主でもあり、弱った相手を一方的に甚振ることを好む。 使用武器は&bold(){『&ruby(すいてつしびょうこん){水蛭支鋲棍}』}。 **◆その他戦力 ・&bold(){ナナシ連中} 今作の[[戦闘員>戦闘員(スーパー戦隊)]]枠。 目が退化し、キバの生えた大口を常に開いているかのような赤く奇怪な魚の頭部を持つ武者姿のアヤカシ達。 外道衆の中では最下級に位置する所謂下っ端。 言葉を発することは基本的になく((爺の口上に「シンケンレッド!?」などと反応するシーンがあるのでまったく喋れないわけではない?))、ドウコクの怒りや力などに呼応し、三途の川の積み石の隙間から際限なく出現して集団で人間に襲いかかる。 主な武器は蛮刀だがバリエーションが非常に豊富で、刺又や弓矢、果ては鉄砲や大砲を扱うなど実際多芸であり、知能自体はそれなりに高い。 種類に関しても、巨大な肉体を持つタイプから飛行能力を持つ者まで多種多様。 ・&bold(){ノサカマタ} 中盤で登場した同じく下っ端のアヤカシ。 二足歩行の巨大な鰐めいた怪物で、口から火球を発射できる遠距離攻撃タイプのアヤカシ。 ナナシ連中同様巨大バージョンも要る。 ・&bold(){ススコダマ} 戦力ではないが三途の川に済むアヤカシの一種。 小さめのボールに猿めいた顔と毛がついたような小生物。 六門船を大きく揺らすと天井から大量に落ちて来ては騒ぎ立てる。 他人の台詞の語尾を繰り返す習性があり、薄皮太夫が爪弾く三味線のメロディをよく口ずさんでいた。 うち一体がひょんな事から太夫に懐いて行動を共にしするが、太夫がドウコクに命をささげた後に 死を悼んで鳴いているところをドウコクに踏み殺された。 煩いから黙らせたのか、憐れんで介錯したのかはドウコクにしかわからない。 *【パワーレンジャー・サムライ及びパワーレンジャー・スーパーサムライ】 リメイク作品である[[パワーレンジャーシリーズ]]ではナイロック一味と名に変わっている以外は基本設定は大体、同じ。 しかし、[[北斗の拳]]のモヒカンやヒャッハーみたいな連中の性格っぽくなっているのが多く外道衆よりは陰鬱さは無い一方でより一層、命の軽視さが際立っていると言える。 #center(){&font(#990000){&bold(){俺がいなくなっても……いつか、テメェらも泣く時が来る……}} &font(#990000){&bold(){追記・修正の隙間は……開いてるぜ……}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 満たされないドウコクと太夫、それを横で見ているシタリの関係はいい -- 名無しさん (2016-09-19 00:50:14) - 一話目の怪人の声をアテてたり血祭りのブレドランをやったり、飛田さん何気に外道衆に縁があるww -- 名無しさん (2016-09-19 05:09:31) - 水切れによる撤退やボスが前線に出てこない理由付けは上手かった。 -- 名無しさん (2016-09-19 08:32:38) - 隙間云々は龍騎の初期設定っぽい -- 名無しさん (2016-09-19 08:44:05) - ヤナスダレの中の人がニンジャブルー -- 名無しさん (2016-09-19 10:21:15) - とにかく出てくるたびに一般人に被害が及んで、本当に外道な連中だった… -- 名無しさん (2016-09-19 13:02:37) - ついでに言うとドウコクの中の人がダイレンジャーのシャダム -- 名無しさん (2016-09-19 13:10:29) - 上司や部下と言う感じよりも力で上下関係が生まれているだけで本来は同列と言うのが新鮮だった -- 名無しさん (2016-09-19 16:31:56) - ↑↑西さん「久々の戦隊出演だ、張り切っていかねぇと」 -- 名無しさん (2016-09-19 17:41:22) - まさに外道 -- 名無しさん (2016-09-19 20:52:47) - 策を講じる事なく、真正面から正々堂々とシンケンジャーに立ち向かい壮絶な死闘を繰り広げ、自身が敗北した際に不敵な捨て台詞を吐いてどこか満足げな笑みを浮かべながら散って行ったドウコクには、何か天晴れな物を感じた。 -- 名無しさん (2016-09-20 00:24:32) - 『ロボの販促に絡め易い巨大戦闘員』『野望成就の為にエネルギー収集に従事』と、後の作品の敵で御馴染みな要素もこいつらが屋台骨だな -- 名無しさん (2016-09-20 09:00:46) - それぞれ狂気に生きながらもそれでいてその狂気に真っ直ぐだから小気味よい連中だったな。凄惨な決闘の末の十臓の最期はちょっとトラウマ。 -- 名無しさん (2016-09-20 11:59:25) - 小説版見るに戦闘前のナナシ連中の進行だけで毎回大量の死傷者が出てるっぽい -- 名無しさん (2016-09-20 12:35:49) - 「遠大なプロジェクトを立案して、成功したら大被害!」じゃなくてチマチマでもいいから手当たり次第に人を傷つけて三途の水を稼ぐことが目標だからかな > 毎回市民被害多数 -- 名無しさん (2016-09-20 13:40:33) - 思えば去年牙鬼軍団ってカクレンジャーのよりこいつらの方が近かったよね -- 名無しさん (2016-09-20 16:20:18) - オオツムジのCV郷里大輔氏、ちょうど1か月前にゴーオンに出たばっかで「もう郷里さん出てくるの!?」って思ったなぁ。そしてこれが最後の戦隊出演だなんて誰が想像できたか・・・ -- 名無しさん (2016-09-21 12:41:25) - 妖怪と水の中の生物がモチーフなのが外道衆だが、ドウコクを真似たブレドランはアリジゴクモチーフ --   (2016-09-22 22:26:59) - 七福神の大黒モチーフって、「帰ってきた」のデメバクト? -- 名無しさん (2016-09-26 09:26:04) - ↑2 この時点でブラドランが所属してたのが「虫モチーフ」のウォースターと、「地を這う虫モチーフ」の幽魔獣だったからと思われ -- 名無しさん (2016-10-21 13:39:35) - アゼミドロは源太たちに「卑怯なクサレ外道」と呼ばれても文句なしのゲス野郎 -- 名無しさん (2017-01-15 22:04:57) - 何となく、マンプクも含めた外道衆幹部たちが「七つの大罪」に該当してる感がある。ドウコク→憤怒、マンプク→暴食、アクマロ→傲慢、太夫→色欲or嫉妬、十臓→貧欲、シタリ→怠惰 -- 名無しさん (2019-05-13 23:04:56) - 「外道に堕ちた」と言われる通りやり直せるラインはとっくに越えていて、業の妄執に苦しみ続ける悲しい存在でもある。尤も妄執がなくなれば消滅してしまうが… -- 名無しさん (2019-08-24 02:36:47) - 脚本(ry -- 名無しさん (2019-10-14 17:19:23) - ブレドランははぐれ外道になったんだろうか? -- 名無しさん (2019-11-01 20:12:59) - ドウコクと太夫は、射場副隊長と日番谷隊長 -- 名無しさん (2020-02-15 21:29:50) - 終盤になると一般アヤカシの質が悪いっていうのはおかしいだろ、終盤に出てくるアヤカシだと、モチベトリは強さは微妙だし、頭は悪いし、能力もあまり強力じゃないけどそれ以外は性格はともかく戦闘能力が高かったり、何かしらの優れた能力があるから、強さが微妙なツボトグロもアクマロの目的から考えれば納得の能力持ちだし、性格もアヤカシの中でも悪い方かと言われるとそうでもないし。 -- 名無しさん (2020-11-18 20:33:37) - モチベトリみたいなバカはオイノガレとかがいたし、ソギザライみたいな問題児はヒャクヤッパとかいたし。 -- 名無しさん (2020-11-19 22:09:57) - 組織全体で洒落にならない残忍さと陰湿さを備えた恐ろしい組織。そこが戦隊の敵として十分よかった。一体一体が五人か六人揃ったシンケンジャーを圧倒もしくは苦戦させてるから。首領と幹部たちの人間臭さはよかった。特に血祭りドウコクの。シタリもよかった。やはりアヤカシは人に恐れられる存在でないと。ナナシ連中の様々な種類には楽しめたな。 -- 名無し (2021-09-25 11:47:47) - ドウコク倒してもアヤカシは生まれ続けるから壊滅は不可能。何時かドウコクや幹部に匹敵するアヤカシが生まれるのは確か。で、外道衆は再びこの世に侵攻。オルグと同じ。 -- 名無し (2022-01-03 20:11:30) - でも封印なりは何度も試してるだろうしまだ何度かは再び戦いの日々は訪れるだろうけどいつの日か外道衆の壊滅や永遠の封印が果たされる日も来ると思うよ。 -- 名無しさん (2022-03-28 23:26:28) - 「隙間」を覗くと出てくるモンスター、って日本の妖怪よりもむしろ典型的な西洋のブギーマンのイメージだよね。 -- 名無しさん (2023-02-09 22:31:02) - 子供の頃にあった「隙間へのよくわからない恐怖」は万国共通なんだろう -- 名無しさん (2023-09-06 21:55:21) #comment #areaedit(end) }

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