十三機兵防衛圏

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&font(#6495ED){登録日}:2019/12/16 Mon 00:39:05 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 25 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#008cff){&sizex(6){START}}} 『十三機兵防衛圏』はヴァニラウェアが開発、アトラスより2019年11月28日に発売されたゲームソフト。 発売時の対応ハードはPS4・PS5 2022年4月14日にはNintendo Switch版も発売された。 公式いわくジャンルは「&bold(){ドラマチックアドベンチャーゲーム}」 13人の主人公が織りなす文字通りドラマチックな群像劇となっており、タイトルの通り13体の機兵(巨大ロボット)が街を防衛するために戦うというロボット物の要素もある。 ヴァニラウェアお馴染みのアクションRPGとは一風変わったジャンルである。 そこまで大規模なプロモーションも行われなかったこと、[[SF]]や巨大ロボットというテーマが現代となってはややニッチということもあり、発売当初はヒットには至らなかった。 しかし各種メディアやクリエイターからの高評価、ユーザーの口コミが広がるとじわじわと売れ行きを伸ばし、2年で50万本を突破するなど、アドベンチャーゲームとしてはかなりのヒット作となった。 プロデューサーの神谷盛治によるSF愛がふんだんに盛り込まれた作風は、アニヲタ諸君やSFファンなら間違いなく刺さるだろう。 トレーラーにもある通り、怪獣の襲来による&bold(){世界の滅亡の危機に抗う}というハードなストーリーに思える本作。 しかしSF要素と同じくらい、もしくはそれ以上に大きな比重を締めている物がある。 それはノスタルジックに描かれた1985年の日本が舞台の、&bold(){&font(#ff69b4){青春モノ}}という要素。 思春期の不器用ながらもまっすぐな恋愛模様や友情が大きくフィーチャーされており、SFに興味が無いという人にもオススメできる。 本作のゲームパートは三つに分けられる。 &color(#F54738){-&bold(){追想編}} 機兵のパイロットとなる13人の少年少女達それぞれの視点で、崩壊編(後述)に至るまでの物語を辿るアドベンチャーパート。 13人の主人公のシナリオを進めることで、作品の全容や世界の真実が解き明かされていく。 5つの時代と13人(+α)の思惑が非常に複雑かつ緻密に絡み合い、怒涛のごとくバラまかれた伏線をすべて回収しながら一つに収束して行くシナリオはとても評価が高い。 本作を『&color(#F54738){&bold(){狂気的な傑作}}』たらしめたのは主にこのモード。 反面、時系列や状況がバラバラに構成されているため、全てを把握するのはやや大変かも知れないが、そこは後述の究明編がプレイヤーの理解を助けてくれるだろう。 進行は基本的に自由だが、ある程度進めるとロックがかかり、他の主人公のルートや崩壊編を進めることで続きがアンロックされる。 行動による分岐は多少あるが、あくまでも『追想』なので、シナリオが大きく変わることはない。 各主人公ごとにループもの、タイムトラベルもの、ラブロマンス、サスペンスなどそれぞれ趣向が異なり、非常にバラエティ豊かなストーリーが楽しめる。 また神谷自身が語っている通り、SF作品や特撮を中心に、&bold(){過去の名作のオマージュ}が無数に盛り込まれているというのも魅力の一つ。 「TV放送越しに語りかけてくるアイドル」「記憶喪を失った自分に過去の自分からのメッセージ」「存在しないはずの記憶を持つ同級生との出会い」「特務機構のエージェントとして採用されたスケバン少女」etc... サブカルに造詣が深い人はまた違った楽しみ方もできるだろう。本項目でも元ネタを一部紹介する。 &color(#3B4EF0){-&bold(){崩壊編}} 世界の存亡をかけ、襲来した怪獣から街を防衛するバトルパート。 13人の中から最大6人を操作し、大量に押し寄せる怪獣からターミナルという重要拠点を守るタワーディフェンスの形となる。 ジャンルとしてはリアルタイムストラテジーだが、行動選択中は時間の流れが止まるため落ち着いて考えられる。 怪獣を倒すことで得られる「メタチップ」というものを使用して、機兵やターミナルを強化しながら戦闘を行う。 世代ごとに傾向はあれど、機兵の運用方法はプレイヤーによって様々であり、本当に同じゲームをプレイしているのかと思えるほど違っていたりする。 例えば第三世代で言えば、あちこちで発生する敵を前に足が遅いと忌避する者もいれば多様な武装で強敵撃破から雑魚殲滅まで運用する者もいる。&bold(){固定砲台の評価は大体一緒。} 難易度はシナリオを楽しみたい人向けのCASUAL、適度な緊張感を楽しめるNORMAL、より手ごわい戦闘を楽しめるSTRONGの3段階から選べる(メーカーはSTRONGを推奨している)。 本編はWave1~3+αで終了となるが、クリア後には高難易度な戦闘がほぼ無限に楽しめるWave4が追加される。 ステージごとに最高評価のSランクを獲得したり、ミッションをクリアすることで究明編で閲覧できるファイルを入手することが出来る。 &color(#FFE921){-&bold(){究明編}} いわゆるアーカイブ閲覧モード。 キャラクターやアイテム説明などのTIPSをまとめた「ミステリーファイル」と、追想編のエピソードをまとめたイベントチャートを閲覧する回想モード「イベントアーカイブ」の2つからなる。 非常に複雑なシナリオの理解に何度もお世話になることだろう。 キーワードは追想編が進むごとに情報が追加されていき、崩壊編で入手できるミステリーポイントを使って更なる情報を開示できる。 ご覧の通りストーリーの合間に戦闘が挟まる形式ではなく、アドベンチャーモードと戦闘モードがそれぞれ独立しているというユニークなシステムになっている。 ゲームの流れとして、追想編と崩壊編を交互にプレイしながら物語を進めていくことになる。 なお、本作はいわゆる「&bold(){記憶を消してもう一度プレイしたい}」と呼ばれる作品の一つである。 謎を解き明かしたり、衝撃の事実に触れる喜びやカタルシスが魅力の一つ。 興味のある方やプレイ中の方は、&bold(){可能な限りネタバレを回避することを激しく推奨する}。 本項目ではプロローグや序盤に入手可能な情報は公開し、核心に触れる情報は折りたたみにすることで防止には配慮しているが、コメントやソースコードには注意すること。 【用語】 ・転移 本作はタイムトラベルの要素が大きくフィーチャーされている。 この作品の主な舞台となるのは1985年だが、ストーリー上でキャラクターたちは他にもいくつかの時代に転移することになる。 大きく40年ごとに分けられ、1940年代に始まり、1980年代、2020年代、2060年代、2100年代の5つの時代に移動することが出来る。それより前にも後にも移動は出来ない。 転移を行える一部の者は各年代を「セクター」と呼んでおり、セクター1(2100年代)、セクター2(2060年代)、セクター3(2020年代)、セクター4(1980年代)、セクター5(1940年代)と分かれる。 ・機兵 怪獣に対抗するために作られた巨大ロボット。 搭乗者の体のどこかに刻まれた起動マーカーを手でなぞる事で&bold(){&color(deepskyblue){「START」}}の文字が浮かび上がり、機兵がその場に転送され乗り込むことができる。 近接戦用の第一世代、近接武器と遠距離武器を両方装備した第二世代、遠距離戦特化の第三世代、飛行型の第四世代が存在する。また、同じ世代でも細かい装備が違っている。 元々は無人機で、遠隔通信で動かしていたが、人間が直接乗り込むよりもパフォーマンスが低かったことと、無人機が怪獣に乗っ取られてしまったことから有人機となった。 コクピットには操縦桿も何もなく、脳内のナノマシンが機兵とリンクすることで思考がそのまま機兵の行動に反映される。そのため、必然的に脳内にナノマシンがある人間にしか動かせない。 2064年での戦いで何者かが機兵にウイルスコードを流したことで、搭乗すると脳にダメージを負うようになってしまっている。長時間機兵に乗るほどその影響は深刻となり、最悪の場合、記憶をすべて失い、廃人同然となる。 ちなみにコクピット内の搭乗者は男女とも「全裸」になる。 ・ダイモス 各時代に出現する謎の怪獣。見た目は巨大な黒い機械の化け物。 舞台となる明日葉市(あしたばし)の地下にある円盤を狙っており、円盤にアクセスできる端末であるターミナルに殺到してくる。 ダイモスがターミナルに接触すると、なぜかその時代の人間は全て消失してしまう。 ダイモスがターミナルに近付くと、ターミナルの防衛機能であるイージスシステムが使用可能になるため、システムが起動するまで『&bold(){時間を稼ぐこと}』が崩壊編での戦闘の主な目的となる。 名前の由来は、劇中世界で1954年に公開された怪獣映画「怪獣ダイモス」(多分[[ゴジラ>ゴジラ(1954)]]がモデル)から。 【キャラクター】 ◇主人公 ・鞍部十郎(くらべ じゅうろう) CV.[[下野紘]] 咲良高等学校に通う16歳の男子高校生。搭乗する機兵は13番機(第二世代)。 家族は祖母が一人で、祖母が島根の親戚の家に行っているため、現在は気ままな一人暮らし……だったのだが、押しかけ女房気味にやってきた薬師寺恵や、南奈津乃に押し付けられた居候の三浦慶太郎など同居人が増えていくことが最近の悩み。 特撮映画好きで、毎日何かしらの怪獣映画や、友人の柴久太から借りたビデオを観ている。 ビデオの影響か、最近はおかしな夢を見ることが増えており、大人になった自分が薬師寺達を殺すという物騒な夢も見てしまっているため、薬師寺を避けている。(同世代の女子との同棲という状況に思春期男子として悶々としているという理由もある) #region(序盤のややネタバレ) 本来の名前は和泉十郎。 元々は2100年代の人間で、人類が機兵を初めて運用した2064年の戦いに13番機兵パイロットとして参加。 関ケ原、東雲、郷都、沖野はこの2064年での戦友であり、彼ら全員にとって和泉は「頼もしい奴」だったらしい。 しかし戦いの途中で突如として機兵すべてが謎のコードにより汚染され、別の時代…2024年への緊急離脱を余儀なくされる。 機兵ごと逃げた先の2024年で偶然居合わせ和泉を介抱した薬師寺と恋仲になりしばらく共に過ごすが、 機兵のコード汚染やそれが原因と見られる記憶障害について解決策が見つからないまま2024年にもダイモスが襲来。 森村、郷都らが機兵パイロットの資質を持つ者を保護し1984年に避難させる中、汚染されたままの13番機兵で和泉は一人ダイモスの群れに立ちはだかって時間を稼いでいた。 しかし和泉としてはただ、薬師寺と、そして共に過ごした街を守るためだけに… 2064年のたった数分でも甚大な記憶障害を起こしていた機兵に和泉は数時間乗り続け、戦いが終わったときには廃人同然の状態となっていた。 今の人格は1984年への逃亡後、森村らの治療によって新たに形成されたものであり、和泉十郎としての記憶は全て失われ、薬師寺の事も忘れてしまっている。 #endregion #region(さらなる真実) 実は、前述の「機兵で戦っていた和泉十郎」とは異なる人物の記憶・人格移植および修復措置を受けている。 一つは世界の真相を知った森村がかつて自分で殺した恋人を復活させようとした「囚人426の記憶」。 薬師寺や冬坂を射殺したり、おっぱいスーツの森村と逃避行したり、本編中に十郎の夢として出てくるシーンはすべてコイツの記憶。 次にそれを危険視した鞍部玉緒が人格移植を中止させ、代わりに温和で大人しい無害な人格として作った「鞍部十郎の人格」 南が「玉緒おばあちゃんとは君より仲良し」など言うように「鞍部十郎」は元々この街に居なかった。進学に当たって祖母の家に引っ越してきたとかおそらくそういう「設定」。 そして実は意識だけで生き延びていて、とある偶然から十郎に寄生した「囚人426本人の意識」。 しかしコイツに悪意はそんなに無く、むしろ上述の無茶な記憶・人格移植や記憶障害によって破綻しかけていた十郎の意識の整合性を取っていた。 その整合性を取る作業が「移植された記憶」を「鞍部十郎がビデオで見た映画」という自然な形で客観視させるというもの。 鞍部十郎の親友の柴久太は、このビデオを受け渡ししたり、時に426の目的のために鞍部十郎を誘導したりするために作り出した、鞍部十郎だけに見せている幻影。 ついでに別件で「機兵パイロットの和泉十郎」の記憶の修復も試みていたが、取り戻せたのは機兵に乗っていた間の一部だけだった。 …さて、混乱を避けるために表現を濁してきたが、囚人426の正体は「2ループ前の世界の和泉十郎」である。 つまり現在の十郎には 「森村に殺された2ループ前の和泉十郎(当時30代)の記憶のコピー」 「実は意識だけ生きていた2ループ前の和泉十郎(現48歳)本人」 「機兵パイロットの和泉十郎(半年前までの自分自身)のほんの幽かな断片」 が同時にぶち込まれていて、登場人物それぞれがそれぞれを指して「和泉十郎」と呼ぶ。 それでいて人格はこいつらと全く関係ない「鞍部十郎」である。本編中の十郎およびプレイヤーの混乱もむべなるかな… 最終的には森村らによる人格移植の中断、426との対立と和解、和泉十郎ではない鞍部十郎としての決意を経て、 崩壊編における「426の莫大な知識」「和泉十郎の戦闘経験」「鞍部十郎の落ち着き」を全て兼ね揃えたあの十郎となる。 #endregion ・薬師寺恵(やくしじ めぐみ) CV.[[内田真礼]] 崩壊した2025年からやって来た未来人。搭乗する機兵は23番機(第四世代)。黒髪ロングでニーハイのメガネ美少女。 十郎に好意を抱いており、彼の家に押しかけて居候になっている。 料理が得意で、十郎の為に食事やお弁当を作っている。特に十郎の好物であるハンバァグは三浦から「この世で最もうまいもの」と大絶賛されている。 しかし色々あって十郎は薬師寺を避けているため、せっかく夕食を作って待っていても、「外で食べてきたからいらない」と思いやりのない亭主みたいなことを言われることもしばしば。 そんな彼女だが、ある日怪しげな喋る猫から夢を叶える代わりに仕事を手伝うという『契約』を持ちかけられ・・・。 名前の元ネタはおそらく、高校生の男女の同棲生活を描いたラブコメ『翔んだカップル』で、ヒロインを演じた女優&bold(){薬師}丸ひろ子。 #region(序盤のややネタバレ) 元々は十郎の恋人。 和泉十郎が2064年の戦いに敗れ、2020年代に転移してきた場所に偶然居合わせたことがきっかけで知り合い、その後交流を重ねて恋人となった。 しかし上述の通り、十郎はその頃の記憶と人格を全て失ってしまい、この時代で再会したときには薬師寺のこともまるで覚えていなかった。 事情を知る森村と郷都から十郎の治療…「鞍部十郎」人格の安定のために彼と会う事すらも禁じられ、薬師寺はひとり悲しみに暮れる毎日を送っていた。 それを見かねた鞍部玉緒が「鞍部十郎として接すること」「もしも十郎が和泉十郎を名乗りだしたら報告すること」を条件に、薬師寺と十郎の同居を手配した。 それは彼のためにしてあげられる事がある幸せを感じる一方で、やはりかつての彼の記憶と人格はもうどこにもないという絶望を実感していく日々でも有った。 ある時、謎の猫「しっぽ」から「俺と契約すれば十郎の記憶を戻してやる」と取引を持ちかけられ、その契約に乗り、しっぽが「魔法使い」と呼ぶ者達に「魔法の銃」を撃ち込むという役割を担う事になる。 その外見と大切な相手のためなら汚れ役になることも厭わない意志の強さから極めてクールな印象が強くクラスメートからは敬遠されていたが、それを寂しく感じるなど素の性格はむしろ内向的。白馬の王子様を本気で信じているような夢見がちなところがあり、兎美からも「ぽややん娘」と呼ばれてからかわれている。 まあ追想編でも崩壊編でも「絶望している時の薬師寺」と「覚悟キメてる時の薬師寺」しかほぼ描かれないのでプレイヤーからしたらやっぱりクールで行動的な印象が強くなるのだが。 ちなみに、彼女は知らなかったが、機兵起動マーカーの位置は彼女が銃を撃ち込んだ場所になる。 友人の如月には正面から撃ち込むことができず、人ごみに紛れて背中に撃ったため、なぞりにくいと文句を言われた。 何処の[[魔女少女>暁美ほむら]]だとは言ってはいけない。 #endregion #region(さらなる真実) しっぽの正体は十郎の中に侵入した意識だけの存在で、既に滅びた別の世界の犯罪者「囚人426」。 実体を持たない存在だが十郎の近くなら任意で姿を見せられるらしく、関ケ原もしっぽの姿を認識している。 魔法の銃とは機兵パイロットの資質を持つ人物=適合者が有するナノマシンにコードを追記するための道具で 魔法の弾には「ダイモスが強化されていく代わりに機兵も強化できるようになる」コード、 三浦との接触後は追加で「機兵の汚染の影響を回避して操縦できるようにする」コードが込められていた。 しっぽは世界の真相に限りなく近づき、世界を崩壊から救うべく彼なりに奔走していたのだが、 真相もその方法もまぁ破茶滅茶で、ただでさえ過去やらかした悪名がある自分が誰に説明しても理解を得られない事がわかっていた。 薬師寺に魔法などとファンシーな説明で濁していたのはそのため…だったが、 都合の悪い部分の真実だけを(大部分はやとちりで)知ってしまった薬師寺は絶望して自分自身を魔法の銃で撃ち昏倒。 しっぽはそれなりに気に入っていた彼女に思い詰めさせてしまったこと、十郎の記憶を修復しきれなかったことを謝罪し、彼女の前から姿を消す。 だが薬師寺は目を覚まして間もなく、「機兵パイロットの和泉十郎を含み」己の内面に決着をつけた鞍部十郎から決意と想いを聞き、受け入れる。 しっぽは憎たらしくてひねくれ者の嫌なネコだが嘘は付いていなかった。そこには彼の残した断片と、彼に負けないほど薬師寺を想っているという彼が確かに居た。 後日、もう見えなくなってしまったしっぽに「一緒に戦ってやるから見てなさい」と決意を告げて薬師寺の追想編は幕を閉じる。 &s(){まあ薬師寺に見せなくなっただけで十郎の中に居るんだが。} #endregion ・関ヶ原瑛(せきがはら えい) CV.[[浪川大輔]] 記憶喪失の少年。短い銀髪。搭乗する機兵は11番機(第一世代)。 ある時路地裏で目覚め、近くには女性の死体、自分の手には銃、そして自分を追ってくる謎の黒服という状況に逃亡生活を送ることになる。 そんな中で鷹宮から記憶を失う前の自分からのメッセージを渡され、自分が別世界の人間であることを知り、失った記憶の手がかりを追い求めることになる。 「記憶を失う前の自分からのメッセージ」など映画『トータル・リコール』のオマージュが見られる。 #region(真実) その正体はかつて和泉十郎とともにダイモスと戦った同志。東雲とは幼馴染だが、どちらかというと姉のような存在。疎遠になってはいるが現在も大事に思っている。 しかし、未来世界の戦いの最終盤、ある人物に騙された東雲によって機兵にウィルスを仕込まれ、それを起点にほかの機兵にもウィルスが伝染する機兵汚染を起こされ、この件の首謀者として追われている。 東雲とともにウィルスの影響を抑える薬を服用していたが、結局は抑えきれずに記憶をすべて失った。ただその可能性は考慮しており、前述のメッセージを始めいくつかの対策を講じている。 なお、記憶喪失前に冬坂に告白されているが、そのことも忘れてしまっている。 #endregion #region(さらなる真実) 記憶を失う前に井田鉄也と接触、井田の知る世界の真相を聞かされており 戦いを諦めて「世界のリセット」を飛び越え東雲と共に次の世界でやり直すために彼の計画に乗る。 そのために「かつての相棒であるミウラAI(BJ)」と「記憶を完全に失った後の自分」を騙す仕込みをしていたが ミウラには「君は知らないだろうが君は嘘がヘタだ」と最初から見抜かれており、 記憶喪失後の自分には大切な人との今のために決別されている。 関ケ原自身そうなることが分かっていたのか、記憶喪失直前に「お前は生きたいように生きろ」と最後の伝言を残し さらに囚人426に接触、11番機兵と「魔法のコード」を受け取って戦う手筈を整えていた。 また沖野の処置によりバックアップできた32%分の記憶も後に取り戻せており、崩壊編で東雲と郷都の過去話してたりするのはこれのおかげ。 #endregion ・冬坂五百里(ふゆさか いおり) CV.種崎敦美 ごく普通の明るい女子高生。銀髪ロングで花の髪飾りをしている。搭乗する機兵は15番機(第二世代)。元々は関ヶ原の機体だったが、彼から譲渡された。 十郎と同じように最近おかしな夢を見ることが多く、寝不足に悩まされている。 ある時、遅刻寸前で食パンを咥えて走っていてぶつかるというベタな出会い方をした関ヶ原に一目惚れし、彼に関わろうとする中で&s(){ベッタベタな少女漫画展開}事件に巻き込まれていくことになる。 兎美・美和子とともに頻繁に買い食いをしていて、彼女のシナリオは3人のガールズトークにインタラクトする形で進行する。とあるチャプターは進行フラグの立て方が非常に難しく、本編最難関とも名高い。 彼女のシナリオ……というか作品全体として少女漫画『ぼくの地球を守って』から大きな影響を受けているが、とくに彼女のシナリオはそのパロディがいくつか見られる。 #region(真実) 本来の名前は森村千尋。本編中で主に森村として呼ばれる「森村先生」は2ループ前の世界の彼女である。 現在の世界においては森村による計画のため本来の2100年代ではなく1980年代の冬坂家の娘として育てられた。 その計画の過程として森村の記憶移植を少なくとも7度受けており、さらに十郎や網口と違ってそれを自然な記憶として認識し直す処置も受けていない(描写がない)様子。 …が冬坂本人としては最後まで「不思議な夢のせいで寝不足…」程度の認識。 彼女の追想編も友達と街で買い食いしたり、野良猫と戯れたり、ベッタベタな少女漫画展開で青春したりがほぼ全て。 人格移植前に計画が頓挫した事もあり、非常に複雑な「森村千尋」に連なる一人でありながら 冬坂五百里はただの今どきの無敵の女子高生でしかない。ロボットにだって乗っちゃう。 ちなみに鞍部十郎とは「不思議な夢」を共有できる仲間として接近しかけたしそれも森村先生の狙いの一つだっただろうが、 某426により十郎は夢を「ビデオで見た映画」と認識するようになったため話が合わなくなって進展しなかった。 冬坂はパッケージ絵や各種イメージイラストでは十郎とともに中央に一番大きく描かれていて、 本編中も序盤は崩壊編・追想編の両方で2人のシーンが多くメインヒロインと思いきや中盤には関係が霧散しているという ある意味で本作最大のミスリード要員。 #endregion ・三浦慶太郎(みうら けいたろう) CV.石川界人 1945年から転移してきた少年。銀の短髪で額の傷を学帽で隠している。また、足に脚絆を巻いている。搭乗する機兵は19番機(第三世代)。 目上の人間や女性には礼儀正しく接し、祖国守護の使命に燃える、いい意味で謹厳実直な軍国少年。また妹の千尋を大事にする良き兄でもある。 太平洋戦争末期の1945年において機兵は本土防衛用の決戦兵器として扱われており、三浦はその適合者として米国と戦うはずだった。しかし米国よりも先にダイモスが襲来し、戦いの途中で1985年に転移してしまった。 その後は、1945年で知り合っていた奈津乃の紹介で鞍部家に居候することに。 1945年でも鞍部の家に妹と共に世話になっており、十郎の祖母である鞍部玉緒とは幼馴染とも言える関係。 #region(真実) 実は沖野により、三浦に接触した適合者に 「第一~第三世代機兵の汚染の影響を完全回避して操縦するコード」 「その適合者が既に機兵の操縦登録をしている場合は機兵をその場に強制的に呼び出すコード」 の2つのコードを伝播させるよう知らぬうちに仕込まれている。 プロローグで十郎の機兵が突如召喚されてしまったのは後者のため。 その騒ぎによって沖野の狙い通り関係者=「しっぽ」に前者の汚染回避コードの存在が伝わり、 その後しっぽによって後者のコードは封じられた。 第一~第三世代乗りかつ2064年の戦いに参加していない適合者は全員「三浦と接触」か「しっぽ提供の魔法の銃で撃たれる」かで前者の汚染回避コードが最終戦までに配られている。 #endregion   ・南奈津乃(みなみ なつの) CV.佐倉薫 快活な陸上部員。ヘアピンで留めた茶髪のショートカット。搭乗する機兵は17番機(第三世代)。 十郎の家の近所に住んでおり、十郎の祖母の玉緒と仲がいい。十郎ともお薦めのSF作品を貸し借りし合う仲。 子供の頃から宇宙博士とあだ名されるほどのオカルトマニアで、最近公開された宇宙人との交流を描いた映画「EXT」にドハマりし、自分も宇宙人に会いたいと思っている。 そんな時、謎のロボット「BJ」と出会い、彼を宇宙人と思い込み、BJが探している17番機兵の捜索を手伝う事になった。 17番機兵を探して転移を繰り返す中で三浦と出会い、以降色々と彼の世話を焼くことになる。 体操服で行動することが多いが、時代の関係上、体操服は今は無きブルマなため、初めて会った時の三浦からは驚かれた。 彼女とBJの関係は映画『E.T.』と『ショートサーキット』のオマージュ。 #region(真実) 実は怪獣を製造し呼び寄せる制御鍵ことダイモスコードの現在の保有者。 彼女(と先代保有者)が1985年に居たため、ダイモスは1985年を後回しに他の年代を先に襲撃した。 全ての元凶といえる悪意あるコードであるが、様々な事情からこれの停止はほぼ不可能…或いは無意味。 しかしこのコードの持ち主を特定し、ダイモスの製造元である未来の自動工場にアクセスすることで機兵が製造できる。 元々は緒方がダイモスコードを保有していたが、如月ドロイドの体を奪って活動していた囚人426により奈津乃に移動された。 緒方のナノマシンにはその情報が記録されていて、緒方自身も夢を通じてそれを認識することができた。 一方で奈津乃は426に魔法の銃で撃たれ、同行していたBJもナニカサレタので全く記憶にない。 緒方も奈津乃の身を案じて黙秘を貫いたため426と緒方以外がこの情報を知ることはなかった。 426は奈津乃のダイモスコードを通じて未来の自動工場へ第4世代機兵を発注、 最終的に未汚染かつ汚染回避コードを持っていない鷹宮と郷都、因幡の要望で網口、余った一機を薬師寺に宛てがう。 ちなみに当の奈津乃はBJから託された第3世代の17番機兵に乗る。 &s(){ところで三浦からの汚染回避コード取得って、額に手で触れる(十郎)・蹴る(緒方)・殴られる(関ケ原)とかそんなレベルの触れ合いが条件っぽいんですがなっちゃんはどうやって取得したんですかね} #endregion ・網口愁(あみぐち しゅう) CV.鈴木達央 家が金持ちで成績優秀スポーツ万能で喧嘩も強いイケメンなプレイボーイ。茶色の耳が隠れる程度の長髪。搭乗する機兵は20番機(第四世代)。 十郎と仲が良く、家に帰りたくない十郎はよく網口の家に入り浸っている。また、不良である緒方とも仲が良い。 最近は十郎や五百里と同じく最近奇妙な夢を見ており、時折夢について情報を交換し合っているようだ。 不良に絡まれているところを助けたのを機に鷹宮に惚れ込み、アプローチを続けている。 そんなある時、人気アイドルの因幡深雪がテレビ越しに接触して来たことにより、世界の真実に近づいていくことになる。 愛車のモデルはYAMAHA FZ250 PHAZER。 #region(真実) 本来の名前は井田鉄也。冬坂同様、機兵がらみで2020年代の井田家から1980年代の網口家に移された。 十郎や冬坂同様に森村先生から「1周前の井田鉄也」の記憶移植を受けているが明らかに軽頻度で、柴による処置も有り夢と現実がごっちゃになったりはしていない。 &s(){自分や恋人の分身でないからって手抜きしてたろ先生。} 世界の外側…人工衛星に辿り着いて全てを知った因幡深雪の手引きで網口は世界の真相を見せつけられる。 しかし彼はブレることなく眼の前の女の子を救うことにいつだって全力である。イケメンがよ… まあそんなだから別世界のこいつは東雲に撃たれたり心中を迫られたりしてるんだが。網口にはその辺たしなめる鷹宮が居るのできっと大丈夫。 不良少年がバイクに跨り、データ上のアイドルと出会い、世界の真相に触れるという彼のキャラクター性は[[メガゾーン23]]をオマージュしたもの。 #endregion ・鷹宮由貴(たかみや ゆき) CV.[[小清水亜美]] 鈴ヶ峰女子高等学校のスケバン。黒の長髪をリボンで留めたポニーテールで、へそ出しのロンタイ姿。喧嘩慣れした男子生徒数人を軽く返り討ちにするほど腕っぷしが強い。通称「ヶ峰の鷹宮」。搭乗する機兵は21番機(第四世代)。 奈津乃とは幼馴染の親友であり、「なっちゃん」「由貴ちゃん」と呼び合っている。奈津乃をとても大切に思っており、彼女と話すときだけは別人のように優しくなる。 ある時、他校にお礼参りに行って留置所送りになったが、そこに井田鉄也が接触し、弱みを握られたことで特務機構の調査に協力することになり、咲良高校に転入することとなった。 お察しの通りスケバン刑事のオマージュ。 名前もスケバン刑事こと麻&bold(){宮}サキ、彼女が潜入した&bold(){鷹}ノ羽学園、初代麻宮サキ役を演じた女優の斉藤&bold(){由貴}をかけ合わせたもの。 ・比治山隆俊(ひじやま たかとし) CV.石井隆之 1944年から転移してきた少年。屈強な日本男児でやや長めの黒い無造作ヘアー。搭乗する機兵は12番機(第一世代)。元々は沖野の機兵だが、ある事情から比治山が操縦することになる。 三浦とは幼馴染で、彼と同じく機兵の適合者として訓練を受けていたが、ある時、好意を抱いていた堂路桐子がスパイ疑惑をかけられ逃走。 桐子を追った比治山は、彼女が転移するのを目撃し、そこに桐子を追って現れた関ヶ原から、桐子の本名が沖野司である事と、女装した男性である事を明かされる。 衝撃を受けた比治山は関ヶ原の転移に強引に同行し、1985年に転移することになった。 転移後は日雇いや不良からのカツアゲで生活費を稼ぎつつ沖野を探し、遂に沖野を発見。惚れた弱みから彼にこき使われることになる。 沖野が男であった事に動揺しているが、女装姿にはドキドキしてしまい、ノンケとホモの間で揺れ動いている。沖野にこき使われるのも本心ではまんざらでもないらしい。 ちなみに、沖野を探し当てるまでの期間に空腹で死にかけていた時、薬師寺から焼きそばパンを恵んでもらい、それ以来薬師寺を「焼きそばパンの君」と呼んで感謝の念を抱くと共に、焼きそばパンが大の好物となった。 彼の話では毎回のように小銭を拾い集めて焼きそばパンを買い食いすることになる。なにしてんだこいつ。 尚、三浦と再会した時は焼きそばパンとハンバァグのどちらが美味いかでちょっとした議論になりかけた。 彼と沖野司の名前の元ネタは、[[新選組]]の土方歳三と沖田総司。 と言っても新選組からの直接の引用ではなく、土方と沖田をモチーフとした『とってもひじかた君』という漫画がモチーフとなっているそうな。 #region(真実) 騒動の中で命を落とした沖野から機兵の操縦権を譲り受けている。 その結果、機兵に乗っている間だけはある場所で生きていた沖野と通信できるようになっている。 #endregion #region(余談) ヴァニラウェアのトークイベントによると、 「ミウラ、キサラギ同様に2064年の戦いに19番機兵で参戦していたヒジヤマAI」に関わるエピソードがまるごとカットされ、 その煽りで比治山の追想編は「焼きそばパンください!」などギャグパート多めになったとのこと。 ヒジヤマAIまわりは結構な激重エピソードだったらしく、あるシーンでタマオが「こちらの隆俊さんは随分元気なんですね」と言っているのはその名残。 尚、アンロック条件の都合で重たい話が続いたところに差し込まれがちな比治山編は本作屈指の癒やしであり人気エピソードである。 #endregion ・如月兎美(きさらぎ とみ) CV.[[M・A・O>市道真央(M・A・O)]] 崩壊した2025年からやって来た未来人。白髪の長いお下げヘアーで、赤い縁のメガネ姿のやや小柄な少女。搭乗する機兵は16番機(第三世代)。 ダイモスが襲来した2025年から郷登に救出され、1980年代に転移してきた。 ただしこの救出は如月の意向を無視した誘拐に近い形だったため郷都には敵意を抱いており、 近いうちに出し抜いて2025年に戻り家族を迎えに行くことを画策している。 ニックネームはウサミ。歌が上手いと評判で、2020年代では「因幡うさぎ動画」というタイトルで歌ってみた動画を投稿していた。 薬師寺の親友でもあり、記憶を失った十郎と、それを悲しむ薬師寺を複雑な思いで見守っている。 活動的なしっかり者で、緒方とは初対面で彼女のいた時代ではとうに廃れているリーゼントに爆笑した事で喧嘩になったが、その後は何だかんだでお互い気になる存在になっていくことに。 何故かただならぬ様子で奈津乃を追い回していたり、未来の研究施設に現れたりするシーンがあるが……? 名前の元ネタは歌手のTommy February(February=2月=如月)。メガネも彼女のトレードマーク。 #region(真実) 1985年を風靡しているアイドル「因幡深雪」の正体は一周前の世界の彼女…を模したAI「キサラギ」だが、如月側はそれを知らない。 ただ因幡深雪という名前や代表曲が如月の「因幡うさぎ動画」のそれとそっくりだったため訝しんではいた。 東雲の起こした騒動に巻き込まれる形で2025年に帰還を果たすが、そこには廃墟と怪獣と怪物しか残っていなかった。 同じく巻き込まれた緒方がすげぇ生活力と気遣いと危機対応力のある頼れるヤツだったおかげでどうにか生き延び、 平和な1985年に戻るために中枢と呼ばれる施設にたどり着く。 そこで偶然、なんかが光ってたので触ってみた。そうしたらなんかに繋がった。 それは2064年での敗走時に不運にも宇宙に転移してしまった16番機兵と そのパイロット代わりとして組み込まれたAI「キサラギ」からのSOSだった。 他でもない本物の如月がそこに居て認証を通したことで、繋がる筈がない通信が一瞬繋がった。 如月達には何のことか分からなかったが、キサラギは繋がった通信から現状を正しく把握し その一瞬を利用し中枢のセキリュティを突破、後に「因幡深雪」として世界の外側から主人公達を導く存在となる。 未来の施設で関ケ原に記憶障害を緩和する薬を処方したり、無言で奈津乃を追い回したりしていたのは 元々はこのキサラギのために井田が用意した機械の体を囚人426が奪って使っていた時のもの。 割と序盤から如月は訳知りっぽい未来人ムーブをするのでややこしいが、 如月本人はダイモス襲撃を経験しただけのただの女子高生である。 #endregion ・緒方稔二(おがた ねんじ) CV.[[関智一]] リーゼント(厳密にはポンパドール)のステレオタイプなツッパリ少年。搭乗する機兵は10番機(第一世代)。 ぶっきらぼうで喧嘩っ早いが、義理人情に厚く世話焼き。 父親は敷島重工の重役で、見かけによらずけっこうなボンボン。美和子とは幼馴染で、「約束は守る子」と信頼されている模様。 本編では如月と一緒に行動ことが多い。未来からやってきたばかりの如月からリーゼント頭を揶揄われるという最悪の出会いではあったが、何かと気にかけている模様。 彼のストーリーでは時が巻き戻るという現象が起こり、謎の声から出される指示を達成できなければ延々と駅のホームに戻される事になる。 %%戻される度に輪島と舎弟たちもボコボコに%% 真相究明ために何度も駅のホームに戻され、同じ時間を繰り返すという構成は、映画『ミッション: 8ミニッツ』のオマージュ。 #region(真実) 実はダイモスコードの最初の所持者。 ループ現象は、彼の中からいつの間にか消えていたダイモスコードの行方を知るため、沖野が機械に繋いで夢を見せていたため。 ループの中で如月を守りたいと思っていることを自覚した。 #endregion ・東雲涼子(しののめ りょうこ) CV.[[早見沙織]] 破滅した2064年からやって来た未来人。包帯を巻いた黒いボブカットの少女。搭乗する機兵は14番機(第二世代)。 井田鉄也を強く慕っているが、思いが強すぎて色々やらかしてしまう系女子。ヤンデレと言ってはいけない。 2064年では機兵に登場し戦っていたが、ダイモスに敗北し、1984年に強制転移し、警察からの事情聴取を受ける羽目になったが、井田に保護される。 その後も井田に従っており、鷹宮と同じく特機の調査員として咲良高校に潜入している。 しかし2064年の戦闘の後遺症から記憶の損傷が特に酷く、どんどん記憶を失っていってしまっている。彼女の操作パートではその影響で常に頭痛に悩まされており、事あるごとに錠剤を飲んでいる。 関ヶ原とは何らかの縁があるようだが本人はもはや覚えておらず、井田の指示に従い、関ヶ原を機兵汚染の犯人426だとして行方を追っている。 #region(真実) 井田に唆され、関ヶ原の機体にウィルスを仕込んだ機兵汚染の実行犯。ただ、彼女はあくまで機兵を強化するためのものだと聞いており、悪意があったわけではない。 本来は関ヶ原の機体に仕込む予定ではなかったが、井田を訝しむ彼にその素晴らしさを理解させるために独断でターゲットを変更した。 ウィルスの解除方法を知る人間として森村から治療を受けていたが、一向に効果は上がらなかった。 記憶が失われていく中、かろうじて覚えているいくつかのキーワードを頼りに426を追い続けるが、事件は井田に対する好意を利用された自分が起こしたものであることと、井田の好意は全て如月に向けられ自分は都合のいい道具としか見られていなかったことを知り、衝動的に井田を殺害してしまうが、そこで記憶の限界が訪れ、その記憶を含めた記憶の大部分を失ってしまう。結果ウィルスを解除する方法も失われてしまい、罹患者は全員記憶崩壊する結果となった。 実は郷登に告白して一時付き合っていたことがあるのだが、最終的には自分の方から振っている。 彼女のシナリオにもオマージュ元がある……のだが、オマージュ元作品の&bold(){著しいネタバレ}を招くため記載は控える。 どうしても気になる方は各自でどうぞ。 また「メガネ男を慕う、頭に包帯を巻いた寡黙な美少女」というキャラクター性は、新世紀エヴァンゲリオンの[[綾波レイ]]がモチーフかもしれない。 #endregion ・郷登蓮也(ごうと れんや) CV.[[福山潤]] 破滅した2064年からやってきた未来人。黒い短髪のインテリメガネ。搭乗する機兵は22番機(第四世代)。 崩壊編で描かれる最終決戦では作戦参謀として活躍をするが、どうやら彼にとっても想定外のことばかり起きている様子。 未来人ではあるが、コンピューター上の情報を虚構だと考えており、知り得た知識や考察などを手帳にメモする癖がある。 2064年の戦いでは機兵に搭乗していなかったため脳に損傷を受けておらず、主人公の中では最も核心に近い位置にいる人物。その為ストーリー解禁が最も遅く、全キャラのシナリオをクリアした最終盤までお預けとなる。 名前の元ネタはヤギ…ではなく十五少年漂流記のゴードン。明晰な頭脳とリーダーシップで少年少女を率いる参謀役。 #region(ややネタバレ) 森村千尋に協力していたが、ある理由から徐々に彼女に不信感を抱くようになり、彼女のコピーである千尋に接触し、その記憶を復活させた。それ以降は千尋と行動を共にするようになる。 三浦からすれば妹を攫っていったようなものなので、当然敵愾心を抱かれている。&font(l){ロリコンと言ってはいけない。} #endregion #region(真実) 森村に好意を抱いており、協力していたのも半分私情。 また、過去に付き合っていた東雲のことも実は未練がある様子。つまり、冷淡に見えて結構感情より。 他に想い人がいる人間ばかり好きになる恋愛の運命に嫌われている人。 真実を追う中で千尋の真実を暴き、絶望していた彼女を説得することで最終決戦に協力させることに成功した。 ちなみに、東雲と付き合うも破局したことで、東雲を姉と慕う関ヶ原からは嫌われている。 また最終決戦における参謀役を担ってはいるが、他の主人公が参戦するに至った経緯はほとんど把握していないため、予想外の連続にかなり困惑している。 #endregion ◇サブキャラクター ・沖野司(おきの つかさ) CV.田村睦心 機兵の開発者である天才高校生。 2100年代出身の未来人。2064年の戦いに敗走後、1940年代に潜伏していた。 小柄で線の細い中性的な美少年で、諸般の事情から女装していたが、図らずもそれによって比治山に一目惚れされることになった。 ちなみに本人も比治山の事は気に入っているのか、よく女装姿でからかったり思わせぶりな事を言って比治山の顔を赤くさせている。 #region(真実) 物語の途中で命を落としてしまうも、その体はいずこかに転移させられており、実は生きていた。 その結果、世界の真実に気付き、「外」から事態の収束に尽力するようになる。 #endregion ・千尋(ちひろ) CV.??? 三浦の妹。三浦の事を「にいちゃん」と呼んでよく慕っている。 #region(ややネタバレ) 森村千尋が適合者実験のために生み出した自身のコピー。 しかし、適合者としての資格は持たなかったため、記憶を封じられ、1940年代の三浦家に預けられることになった。 しかし郷登によって記憶を呼び起こされたことで元の人格を取り戻し、彼と行動を共にすることになる。目立たない服として園児服を用意してきた郷登のセンスには閉口気味。 三浦の妹としての記憶も消えたわけではないため、妹として兄を慕う気持ちは今でも残っている。 #endregion #region(真実) その正体は、森村千尋とも異なる別の森村千尋。ある意味、真なるオリジナル森村。 世界の未来に絶望しており、イージス計画を目論む偽りの自分である森村千尋を殺害。完全に一からすべてをやり直そうとしている。 #endregion ・柴久太(しば きゅうた) CV.上田耀司 十郎の幼馴染で、いつも一緒にいる友人。 十郎は彼からよくビデオを借りており、その影響かよく突飛な夢を見ている。 事故で機兵を呼び出してしまった十郎の記憶を操作するなど、その存在には不審な点が目立つが……? #region(ややネタバレ) 上述した通り、十郎は本来は1980年代の人間ではないので、この時代に幼馴染がいるはずがないのだ。 では彼は一体…… #endregion ・沢渡美和子(さわたり みわこ) CV.松井恵理子 五百里と兎美の親友。緒方の幼馴染。 よく食べるぽっちゃりおっとり癒やし系娘。足が太くてとてもかわいい。 恋愛に興味津々な年頃で、五百里と関ヶ原の出会いを「運命の出会い」と断言し、応援している。 本人も網口や郷登などイケメンに目がなく、特に郷登にはすごいグイグイいくため、時折困らせることも。 ・井田鉄也(いだ てつや) CV.??? 咲良高校の非常勤講師。 政府のスパイ組織である情報特務機構(通称「特機」)の理事長でもあり、関ヶ原を追っている黒服は特機の構成員。 機兵の戦いにも関わっているが、何か独自の目的を持っている事を伺わせる。 #region(真実) 正体は前ループの人間の元適合者で、網口は自分と同じ遺伝子を持つ現周の「井田鉄也」。1周前の世界では16歳の頃にダイモス侵攻にあったところを、32歳の2周前の和泉・森村に助けられ行動していたが、Dコードの保持者を殺そうとした和泉によって適合者たちの殆どが殺されてしまい、生き残ったのは自分と恋人の如月、そしてセクター5出身の適合者3名(三浦、玉緒、比治山)だけだった。その後は森村や他4名と共にセクター4の最終防衛でダイモスに対抗するも敗れてしまい、4名をセクター0に逃す間の殿を勤め、森村と共に「98式二輪車両」の転移装置でセクター0に転移しようとするも森村は間に合わず、井田だけが現周の世界にループした。そして巻き戻った16年前で、ひとりでいた2周前の森村(16歳)と出会い、彼女に未来の出来事を話して世界を救うために奔走する。 しかし先にセクター0に逃した如月たち4名は、事故で上手く転移できず精神だけの存在としてセクター0に保存されており、現周の世界では肉体を持つ人間として再生されなかった。その事実を知った井田は、恋人の如月を復活させるために命を落とした彼女をドロイドとして復元した。如月を人間として蘇生するために、現在の如月を犠牲に(現在の如月の肉体に前ループの如月の意識をダウンロードし記憶と人格を上書き)しようとしたが、肝心の本人に拒絶されてしまう。 彼女の説得は困難と悟るが自分の目的をあきらめるつもりもなく、世界がループしていることに目をつけ、現在のループをさっさと崩壊させ、次のループで無断で如月を人間として復活させてしまおうと画策。 早急な敗北のために東雲を騙して機兵の操縦権を奪い去るウィルスを感染させて戦力ダウンを引き起こし未来世界の戦いの直接的な敗因を作った。 現代に逃れた後は計画を進める一方で、真相を知る関ヶ原の口を封じるため、記憶喪失状態になった東雲に嘘の情報を吹き込み行方を探らせていたが、都合よく利用されているだけだったことを知り、絶望した東雲に殺害されるも用意しておいたドロイドに意識を移して生き延び、誘拐した冬坂を人質に呼び寄せた関ヶ原を使って計画の続行を目論むが、世界にはもはやコンテニュー回数が残っていないことを彼に知らされ、動揺したところを破壊される。 #endregion ・森村千尋(もりむら ちひろ) CV.??? 咲良高校の養護教諭。美人で十郎が思わず顔を赤らめるほどおっぱいがデカいため、男子生徒からの人気がすごい。 しかし保健室の机に十郎への投薬記録を置いていたり、関ヶ原編ではプロローグから彼女によく似た人物が遺体で発見されるなど、何やら怪しい面もあるが……? #region(ややネタバレ) 保健室の机に主人公への投薬記録を置いていたり、関ヶ原編ではプロローグから彼女によく似た人の 彼女もまた未来人であり、2064年の戦いにも指揮官として参加していた。ちなみにその頃はぴっちりしたボディースーツを着ていた。エロい。 ダイモスへの対抗策として、ターミナルを全て封鎖し、円盤へのアクセスを断つ「イージス作戦」を推進していたが、関ヶ原編で何者かの手で命を落とす。 #endregion #region(真実) 2周前の元適合者の森村千尋。冬坂は同じ遺伝子を持つ現周の「森村千尋」である。 かつて2周前の世界でダイモスの侵攻から和泉十郎と沖野司と共に生き延び、偶然にも地下の円盤と転移装置を発見する。そして最後の中枢がダイモスに侵攻され世界がリセットされる寸前に、沖野が他の場所に退避しようとしたところ、唯一転移可能だったセクター0を発見し、和泉と共に転移させられた。しかし巻き戻った16年前の世界に来れたのは森村ひとりであり、和泉も沖野もいなくなって孤独に押しつぶされそうになっていたところ、「98式二輪車両」と共に転移してきた井田鉄也と出会い、未来の自分に話を託されたという彼から未来で起こることを聞き、共にダイモス対策の為奔走していた・・・ここまでが、2周前の森村が現周に至るまでに覚えていることである。 実は1周前の世界で、森村は和泉と共に16年前の世界に転移し、愛する和泉と共にダイモスへの対抗のため奔走してきた。しかし結局止める事はできず、更に和泉はDコードの命令阻止のために適合者の殆どを殺害するという暴挙に出たことで、彼と袂を分つこととなってしまった。そして森村は井田を庇う形で彼だけをセクター0に転移させて死亡した。 結果的にセクター0のデータが上書きされなかった2周前の森村は、1周前のことを体験していない16歳の状態で現周の世界に現れ、井田と出会うこととなった。和泉が一緒にいなかったのは、和泉は1周前の最終戦前にセクター0に転移しデータを上書きし、32歳の姿で別の場所で出現した為。そのため好意を抱いていた和泉が426として井田の仲間たちを殺したという話も、実際に体験していないため実感を持てないでいた。しかし世界を守るために、24歳の頃に40歳の426こと和泉を危険人物として殺害した。 後に和泉こと426を殺してしまった罪悪感に加えて世界の真実を知って絶望。イージス計画が残存する適合者以外すべて消滅する「世界の停止」であると知りながら、自分と十郎の記憶を本人に移植して永遠を過ごそうと企む。 が、自身の存在を否定するオリジナルの千尋によって殺害された。 #endregion ・BJ CV.??? 奈津乃の前に現れた謎のロボット。17番機兵を捜索しているらしい。 奈津乃はBJを宇宙人だと思い込んでおり、ロボット的な外観も「これは宇宙服で、中身は脳だけだったりするに違いない」と考えている。 ・因幡深雪(いなば みゆき) CV.??? 1985年時点のテレビで活躍中の新人アイドル。飛躍的に人気を伸ばしており、紅白にも出場するのではともっぱらの噂。 しかし、その裏ではテレビを介して網口に接触を図り、世界の真実を伝えようとする謎の存在。 #region(真実) その正体は1周前の世界の如月兎美…の残ったデータを元に再現されたAI「キサラギ」。 とち狂った犯罪者の426の妨害((井田視点の証言であり、実際には事故の可能性が高い))により転移に失敗し死亡した彼女を蘇らせるため、一周前の網口愁こと井田鉄也により呼び起こされた。 しかし最終的に人間として蘇らせるために「現在の如月兎美」を犠牲にしようとしていた井田と対立。 井田が作ってくれたボディも不意に426に奪われた後、キサラギ自身の強い希望により第3世代機兵のパイロット代わりとして組み込まれる事となる。 そして2064年の戦いに参加、撤退時に各機バラバラに別の時代の別の場所に転移することとなったが、 キサラギの機体は運悪く宇宙に転移し戻れなくなってしまっていた。 しかしある日のある偶然から軌道上の人工衛星に自身を侵入させることに成功、世界の真相と運命を知る。 そしてキサラギが取った選択は「せめて足掻けるだけ足掻いてやる」という実に如月兎美らしい泥臭いものだった。 一方でそれを妨害する存在もいた。 「次の世界の如月兎美」に、「起動前のキサラギのバックアップ」を上書きする事で復活と仲直りを企んだ井田鉄矢である。 最早説得の余地が無い彼を止めるために彼女が頼ったのは他でもない、 名前も時代も世界も変わっても相変わらずの、そして変わる前の、現在の世界の彼…網口愁であった。 #endregion 元ネタに関しては80年代アイドルということで聖子ちゃんが連想されがちだが、それ以外にも非常に多くの80年代サブカルからの引用されている。長いうえに脱線気味なので折り畳み #region(元ネタ) ・データ上のアイドルという設定は、[[メガゾーン23]]の時祭イヴとなっており、網口との関係もメガゾーン23のそれに近い ・崩壊編Wave2-10における戦闘演出は、ロボットアニメ[[マクロス>超時空要塞マクロス]]シリーズにおける、いわゆる『ミンメイアタック』が元ネタ。とくにアイドルの生歌が流れる中、ミサイルの雨を掻い潜り、敵陣奥深くまで特攻するというステージ構成は、[[超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか]]のラストバトルを模している。 ・髪型と衣装はクリィミーマミに近い ・彼女の楽曲『渚のバカンス』は、松田聖子の名曲『渚のバルコニー』と、本田美奈子のデビュー曲『殺意のバカンス』をもじったもの。 ・同曲の赤いカラーレコードは、同じく殺意のバカンスのEP盤からの引用。 ・また同曲のレコードのジャケットは、本田美奈子のアルバム『Mシンドローム』からの引用。タンクトップにアンニュイな表情で前髪をたくし上げる姿、フォントやレイアウト、さらには当時のレコードの帯まで完全再現という徹底ぶり。 #endregion ・鞍部玉緒(くらべ たまお) 鞍部十郎の祖母。 孫の十郎と二人暮らしをしているが、劇中では本編開始前に島根の親戚の家に行っており、 本編中に姿を見せることはないが……? ・426 「時間を移動して殺戮を繰り返す犯罪者」とされる人物。年端もいかない少年少女を殺して回っていたとか…… 本作の核心の一つ #region(中盤までのネタバレ) 前ループの犯罪者。その遺伝子は鞍部十郎と全く同じだという。 現ループでは、尋問のため井田によって頭部のみのドロイドに意識をダウンロードされる形で復元されたが、隙をついて逃亡。姿をくらませる。 #endregion #region(真実) その正体は、前々ループの和泉十郎。前々ループから森村とともにセクター0経由で転移してきた。 未来でのダイモス襲来を防ぐために森村と共に敷島の施設のテロ行為(タイムパラドクスを狙っての行為だが、セクターの真実を勘違いしていたため結果的には無駄な行為)を行い、森村を逃がすために囮となり重犯罪者として政府に逮捕されてしまう。 その際の囚人番号が426であったため、作中ではもっぱら426と呼ばれる。 その後は収容所で尋問を受けていた際にダイモス襲来が起き、おそらくそのドサクサに紛れて脱獄を行う。 さらに、ダイモスコードがあるから怪獣が襲ってくることをつきとめ、適合者15人全員を葬ることで世界を救おうと目論むが、結局は森村がその所業を止めるべく彼を撃った事で死亡する。 しかし死亡前にセクター0にデータを上書きしていた為、現ループでは32歳からスタートし、独自に行動していく中で世界の真相を知った。しかし井田から話を聞いていた前々ループの森村(前ループの記録の上書きがされなかった16歳年下の森村)によって危険人物として殺害されてしまった。 その後中枢のあるデータを知りたがっていた井田によってセクター0に保存されていたデータの人格がドロイドに再現される。ただし、暴れられる危険を回避するため、手足のないドロイドとなっていた。 ただしその際に人格データを消去される寸前に隙をついて如月ドロイドと中身を入れ替えることで脱走した。 作中で南たちを追跡していた如月はこのドロイドである。 その後、追跡してきた鞍部玉緒ドロイドと交戦し、敗北するも隙をついて鞍部ドロイドをジャック。南奈津乃にコードを打ってDコードを彼女の中に移動させ、機兵の第四世代を発注させた。その後鷹宮に接触して事件の裏側を探ろうとするも結局は森村に発見され、鞍部ドロイドも大破に追い込まれるも何とか逃亡に成功。 機能停止する寸前、何の因果か自分自身である鞍部十郎と接触したことで、彼の中に自身のデータを送信して生き延びることに成功する。 誰よりも真実に近い位置におり、世界を守るための手段として全ての適合者を同じ時代に集め、またダイモスが元々は怪獣ゲームのプログラムを応用して製作されていることを利用して抵抗することを決意する。 かつて愛していた森村と敵対していたのは、殺人者とされていた事もあるが、それ以上に同じように世界の真実を知っていたが森村と考え方が異なっていた為。 森村は機兵計画が頓挫した上に、例え世界を救っても本当に助かるのは15名の適合者だけと知った事で抗う気を失い、どうせダイモスに負けるのなら時が止まり廃墟となった世界で愛する和泉と余生を過ごしたいという願望から「イージス作戦」を推奨していた。対する和泉も自分たちは助からない事を知り絶望するも、せめてまだ助かる見込みのある15名の適合者を助けるために孤軍奮闘しており、それを台無しにしようとする森村を非難していた。 己が身を徹底的に酷使しても世界を救わんとする&bold(){ある意味狂気レベルの救世主たるメンタリティ}は、ループや人格再現を経ても変わらなかったようである。 ところで、十郎を除けば女性ドロイドばかりに入り込んでいる彼を、森村はどう思うだろうか。 #endregion ・相葉絵理花(あいば えりか) CV.東城日沙子 咲良高等学校の女子生徒で、ある事件から鷹宮の後をついて回る。推理小説が好きで鷹宮をホームズ、自身をワトソンになぞらえて事件を調査するが、お世辞にも探偵向きとは言えないド天然である。1945年の鞍部玉緒に良く似ているが…? ・輪島武美(わじま たけみ) CV.伊丸岡篤 リーゼントの不良男子高校生。 苦栗工業高等学校の番長。通称「ニガクリのタケ」。 喧嘩が強そうな雰囲気を出しているが、出てくる度に緒方とか比治山とか関ヶ原とかに舎弟と一緒にボコボコにされる可哀想な奴。 ・焼きそばパン 戦後の世界でこれだけは認めざるを得まい… 追記・修正は太腿の起動マーカーをスライドさせてからお願いします。 またネタバレ防止のため、プロローグや最序盤までで入手できる情報以外は折りたたみでお願いいたします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - シナリオに関しては文句無しの名作だった -- 名無しさん (2019-12-16 07:48:41) - ネタバレは白文字じゃなくて畳むとかしてくれないか!? これからやる予定なんで編集できないんだ、誰か頼む! -- 名無しさん (2019-12-16 10:48:17) - 本当に面白いのでもっと売れて欲しいんだがなあ。 -- 名無しさん (2019-12-16 12:49:51) - 体験版からやってその勢いでやって良かった -- 名無しさん (2019-12-16 20:27:42) - この作品、一寸先はネタバレなので言えることが限られるのが辛い -- 名無しさん (2019-12-31 17:18:36) - 最後ですれ違った恋人同士がお互いの愛を確かめ合ったシーンで感動した -- 名無しさん (2020-01-02 01:24:16) - 本当に面白いんだけど、どこが面白いのか説明しにくいっていう。 -- 名無しさん (2020-01-02 01:37:09) - 考察が楽しい -- 名無しさん (2020-01-02 20:31:21) - シュタゲとかに初めて触れた時と同じような衝撃を受けた。このレベルはなかなかない -- 名無しさん (2020-01-03 14:41:11) - このゲームって確か発表から発売までものすごい期間あったよね?3年は下らない記憶が -- 名無しさん (2020-01-04 18:03:16) - 比治山さんがネタキャラ一直線 -- 名無しさん (2020-01-04 22:30:17) - ↑2 もともとvitaでもできるようにマルチプラットフォームで作ってたけど、やっぱ無理ってなってPS4のみで作成になった。内容は期待以上だったから文句ないけど長かったなぁ。。。 -- 名無しさん (2020-01-06 14:34:28) - プリンセスクラウン付属は明日までだぞ! -- 名無しさん (2020-01-14 10:41:08) - じんわり人気が出そうな雰囲気がしてきた。良いゲームだからしっかり売れてくれると良いな -- 名無しさん (2020-01-14 11:12:15) - 大人十郎の声優さんは誰?下野さん?上田さん? -- 名無しさん (2020-01-24 23:12:57) - 将来が約束されてる子も含めて女はみんな巨乳という中々に潔いゲーム。 -- 名無しさん (2020-01-24 23:33:33) - 東雲「馬鹿にするな!」 -- 名無しさん (2020-01-26 00:54:33) - 戦闘ナビゲーション=美和子の中の人、声優ってすげえ -- 名無しさん (2020-02-09 08:26:26) - 皆が運命や世界の謎に立ち向かう中、1人焼きそばパン食べたり行水して死にかけたり焼きそばパン食べたりしてる比治山 -- 名無しさん (2020-03-03 17:33:54) - 種﨑さんが大活躍だったな。 -- 名無しさん (2020-03-04 22:32:38) - ダイモスの圧倒的物量でPS4ですら悲鳴を上げる。そりゃvitaで出せないわ -- 名無しさん (2020-03-15 23:16:53) - ロボにぼる時に裸って設定考えた人凄いよな。搭乗時のイラストあったけど相当ギリギリ。 -- 名無しさん (2020-03-16 09:44:57) - ラストはもっとすごかった。 -- 名無しさん (2020-03-23 07:42:23) - シナリオは良かっただけに崩壊編が微妙だったのがもったいない -- 名無しさん (2020-05-03 04:43:27) - 崩壊編もタワーディフェンスとしては面白いと思うんだけどなあ 演出が物足りないのは間違いないけど -- 名無しさん (2020-05-03 08:39:35) - むしろシナリオが恋愛偏重すぎて崩壊編の方に気が行ってたな...SFとしてはあまり目新しい部分もないしね 隠れてるアプソスは全力で潰す -- 名無しさん (2020-08-24 09:49:41) - 発売後一年たっても中古の値段が6000円をきらない。欲しい人は潔く新品を買おう。 -- 名無しさん (2020-11-15 07:35:09) - 今更言っても遅いが白文字はスマホだと青字で堂々と表示されるからネタバレ防止にはぜっっっったいに使うな。 -- 名無しさん (2021-08-04 02:27:15) - 因幡深雪の声優って結局如月と同じ人なの?おしえて声ヲタ! -- 名無しさん (2021-11-05 12:47:55) - ↑因幡深雪と如月兎美の声優は同じ人だよ でも渚のバカンスを歌ってるのは違う人 他の作品では普通に歌ってる声優さんだから何故歌唱パートで違う人が起用されたのかは不明 -- 名無しさん (2021-11-05 23:28:39) - ↑たぶん80年代アイドル特有の素朴なヘタウマ感を出したかったんだと思う。MAOさんだと上手すぎるというか、ケレン味ありすぎるから -- 名無しさん (2021-11-11 23:48:46) - ただ伊藤フウさんも2番になるとちゃんと歌えてないレベルだから、ぶっちゃけヘタウマの加減間違えた感がある。あの人「渚のバカンス」以外の活動歴が一切謎で、スタッフ起用した説もあるんだよねぇ -- 名無しさん (2021-11-11 23:52:28) - ↑渚のバカンス、ゲーム中で流れてる部分は良いなぁ〜と思ったけどフルで聴くとズコーって感じなんだよね わかるわかる -- 名無しさん (2021-11-16 21:54:40) - 祝!スイッチ移植!!!!! -- 名無しさん (2021-11-28 23:20:29) - ↑思ったよりは遅かったなという印象。これに関しちゃswitchのスペックがどうちゃらともあるが、そもそもスペックじゃなく手軽さで勝負してる機種だから遊ぶ人はそのくらいわかってるしな -- 名無しさん (2021-11-30 08:44:00) - 鞍部十郎にも何か元ネタあるかなぁと思って調べてみたら、鍵をスペイン語でクラーベと言うらしい。キーパーソンとかキーワードと同じ用法でも使われるんだと。 -- 名無しさん (2021-12-18 01:36:00) - あと426はインスパイア元の428から2周前にちなんで2を引いた数字だとか。よく考えるなぁ本当。 -- 名無しさん (2021-12-18 02:19:45) - 現在50過ぎの父親でセクター4の世代だし、従姉妹は中学生だからこれからセクター3ってなると途端に分かりやすくなる -- 名無しさん (2022-05-18 19:09:44) - バトルパートがなあ・・・スカスカグラのβ版っぽいし。ここ補完した完全版出て欲しいわ。 -- 名無しさん (2023-02-03 21:12:11) - 比治山君だけ他の主人公達と毛色が違いすぎる… -- 名無しさん (2023-10-25 09:54:49) - 拾った小銭で焼きそばパン買い食いしたり男の娘にいじられたりとかで一人だけギャグゲーやってる気分 -- 名無しさん (2023-10-25 09:57:35) - 今飛ばされているミサイルが高高度だと現在地がわからんことくらいかな、これというバトルの不満点は -- 名無しさん (2023-11-08 16:23:17) - 発売にあわせてカットされたシナリオ一端が、見えるな -- 名無しさん (2023-11-24 06:05:20) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2019/12/16 Mon 00:39:05 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 25 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#008cff){&sizex(6){START}}} 『十三機兵防衛圏』はヴァニラウェアが開発、アトラスより2019年11月28日に発売されたゲームソフト。 発売時の対応ハードはPS4・PS5 2022年4月14日にはNintendo Switch版も発売された。 公式いわくジャンルは「&bold(){ドラマチックアドベンチャーゲーム}」 13人の主人公が織りなす文字通りドラマチックな群像劇となっており、タイトルの通り13体の機兵(巨大ロボット)が街を防衛するために戦うというロボット物の要素もある。 ヴァニラウェアお馴染みのアクションRPGとは一風変わったジャンルである。 そこまで大規模なプロモーションも行われなかったこと、[[SF]]や巨大ロボットというテーマが現代となってはややニッチということもあり、発売当初はヒットには至らなかった。 しかし各種メディアやクリエイターからの高評価、ユーザーの口コミが広がるとじわじわと売れ行きを伸ばし、2年で50万本を突破するなど、アドベンチャーゲームとしてはかなりのヒット作となった。 プロデューサーの神谷盛治によるSF愛がふんだんに盛り込まれた作風は、アニヲタ諸君やSFファンなら間違いなく刺さるだろう。 トレーラーにもある通り、怪獣の襲来による&bold(){世界の滅亡の危機に抗う}というハードなストーリーに思える本作。 しかしSF要素と同じくらい、もしくはそれ以上に大きな比重を締めている物がある。 それはノスタルジックに描かれた1985年の日本が舞台の、&bold(){&font(#ff69b4){青春モノ}}という要素。 思春期の不器用ながらもまっすぐな恋愛模様や友情が大きくフィーチャーされており、SFに興味が無いという人にもオススメできる。 本作のゲームパートは三つに分けられる。 &color(#F54738){-&bold(){追想編}} 機兵のパイロットとなる13人の少年少女達それぞれの視点で、崩壊編(後述)に至るまでの物語を辿るアドベンチャーパート。 13人の主人公のシナリオを進めることで、作品の全容や世界の真実が解き明かされていく。 5つの時代と13人(+α)の思惑が非常に複雑かつ緻密に絡み合い、怒涛のごとくバラまかれた伏線をすべて回収しながら一つに収束して行くシナリオはとても評価が高い。 本作を『&color(#F54738){&bold(){狂気的な傑作}}』たらしめたのは主にこのモード。 反面、時系列や状況がバラバラに構成されているため、全てを把握するのはやや大変かも知れないが、そこは後述の究明編がプレイヤーの理解を助けてくれるだろう。 進行は基本的に自由だが、ある程度進めるとロックがかかり、他の主人公のルートや崩壊編を進めることで続きがアンロックされる。 行動による分岐は多少あるが、あくまでも『追想』なので、シナリオが大きく変わることはない。 各主人公ごとにループもの、タイムトラベルもの、ラブロマンス、サスペンスなどそれぞれ趣向が異なり、非常にバラエティ豊かなストーリーが楽しめる。 また神谷自身が語っている通り、SF作品や特撮を中心に、&bold(){過去の名作のオマージュ}が無数に盛り込まれているというのも魅力の一つ。 「TV放送越しに語りかけてくるアイドル」「記憶喪を失った自分に過去の自分からのメッセージ」「存在しないはずの記憶を持つ同級生との出会い」「特務機構のエージェントとして採用されたスケバン少女」etc... サブカルに造詣が深い人はまた違った楽しみ方もできるだろう。本項目でも元ネタを一部紹介する。 &color(#3B4EF0){-&bold(){崩壊編}} 世界の存亡をかけ、襲来した怪獣から街を防衛するバトルパート。 13人の中から最大6人を操作し、大量に押し寄せる怪獣からターミナルという重要拠点を守るタワーディフェンスの形となる。 ジャンルとしてはリアルタイムストラテジーだが、行動選択中は時間の流れが止まるため落ち着いて考えられる。 怪獣を倒すことで得られる「メタチップ」というものを使用して、機兵やターミナルを強化しながら戦闘を行う。 世代ごとに傾向はあれど、機兵の運用方法はプレイヤーによって様々であり、本当に同じゲームをプレイしているのかと思えるほど違っていたりする。 例えば第三世代で言えば、あちこちで発生する敵を前に足が遅いと忌避する者もいれば多様な武装で強敵撃破から雑魚殲滅まで運用する者もいる。&bold(){固定砲台の評価は大体一緒。} 難易度はシナリオを楽しみたい人向けのCASUAL、適度な緊張感を楽しめるNORMAL、より手ごわい戦闘を楽しめるSTRONGの3段階から選べる(メーカーはSTRONGを推奨している)。 本編はWave1~3+αで終了となるが、クリア後には高難易度な戦闘がほぼ無限に楽しめるWave4が追加される。 ステージごとに最高評価のSランクを獲得したり、ミッションをクリアすることで究明編で閲覧できるファイルを入手することが出来る。 &color(#FFE921){-&bold(){究明編}} いわゆるアーカイブ閲覧モード。 キャラクターやアイテム説明などのTIPSをまとめた「ミステリーファイル」と、追想編のエピソードをまとめたイベントチャートを閲覧する回想モード「イベントアーカイブ」の2つからなる。 非常に複雑なシナリオの理解に何度もお世話になることだろう。 キーワードは追想編が進むごとに情報が追加されていき、崩壊編で入手できるミステリーポイントを使って更なる情報を開示できる。 ご覧の通りストーリーの合間に戦闘が挟まる形式ではなく、アドベンチャーモードと戦闘モードがそれぞれ独立しているというユニークなシステムになっている。 ゲームの流れとして、追想編と崩壊編を交互にプレイしながら物語を進めていくことになる。 なお、本作はいわゆる「&bold(){記憶を消してもう一度プレイしたい}」と呼ばれる作品の一つである。 謎を解き明かしたり、衝撃の事実に触れる喜びやカタルシスが魅力の一つ。 興味のある方やプレイ中の方は、&bold(){可能な限りネタバレを回避することを激しく推奨する}。 本項目ではプロローグや序盤に入手可能な情報は公開し、核心に触れる情報は折りたたみにすることで防止には配慮しているが、コメントやソースコードには注意すること。 【用語】 ・転移 本作はタイムトラベルの要素が大きくフィーチャーされている。 この作品の主な舞台となるのは1985年だが、ストーリー上でキャラクターたちは他にもいくつかの時代に転移することになる。 大きく40年ごとに分けられ、1940年代に始まり、1980年代、2020年代、2060年代、2100年代の5つの時代に移動することが出来る。それより前にも後にも移動は出来ない。 転移を行える一部の者は各年代を「セクター」と呼んでおり、セクター1(2100年代)、セクター2(2060年代)、セクター3(2020年代)、セクター4(1980年代)、セクター5(1940年代)と分かれる。 ・機兵 怪獣に対抗するために作られた巨大ロボット。 搭乗者の体のどこかに刻まれた起動マーカーを手でなぞる事で&bold(){&color(deepskyblue){「START」}}の文字が浮かび上がり、機兵がその場に転送され乗り込むことができる。 近接戦用の第一世代、近接武器と遠距離武器を両方装備した第二世代、遠距離戦特化の第三世代、飛行型の第四世代が存在する。また、同じ世代でも細かい装備が違っている。 元々は無人機で、遠隔通信で動かしていたが、人間が直接乗り込むよりもパフォーマンスが低かったことと、無人機が怪獣に乗っ取られてしまったことから有人機となった。 コクピットには操縦桿も何もなく、脳内のナノマシンが機兵とリンクすることで思考がそのまま機兵の行動に反映される。そのため、必然的に脳内にナノマシンがある人間にしか動かせない。 2064年での戦いで何者かが機兵にウイルスコードを流したことで、搭乗すると脳にダメージを負うようになってしまっている。長時間機兵に乗るほどその影響は深刻となり、最悪の場合、記憶をすべて失い、廃人同然となる。 ちなみにコクピット内の搭乗者は男女とも「全裸」になる。 ・ダイモス 各時代に出現する謎の怪獣。見た目は巨大な黒い機械の化け物。 舞台となる明日葉市(あしたばし)の地下にある円盤を狙っており、円盤にアクセスできる端末であるターミナルに殺到してくる。 ダイモスがターミナルに接触すると、なぜかその時代の人間は全て消失してしまう。 ダイモスがターミナルに近付くと、ターミナルの防衛機能であるイージスシステムが使用可能になるため、システムが起動するまで『&bold(){時間を稼ぐこと}』が崩壊編での戦闘の主な目的となる。 名前の由来は、劇中世界で1954年に公開された怪獣映画「怪獣ダイモス」(多分[[ゴジラ>ゴジラ(1954)]]がモデル)から。 【キャラクター】 ◇主人公 ・鞍部十郎(くらべ じゅうろう) CV.[[下野紘]] 咲良高等学校に通う16歳の男子高校生。搭乗する機兵は13番機(第二世代)。 家族は祖母が一人で、祖母が島根の親戚の家に行っているため、現在は気ままな一人暮らし……だったのだが、押しかけ女房気味にやってきた薬師寺恵や、南奈津乃に押し付けられた居候の三浦慶太郎など同居人が増えていくことが最近の悩み。 特撮映画好きで、毎日何かしらの怪獣映画や、友人の柴久太から借りたビデオを観ている。 ビデオの影響か、最近はおかしな夢を見ることが増えており、大人になった自分が薬師寺達を殺すという物騒な夢も見てしまっているため、薬師寺を避けている。(同世代の女子との同棲という状況に思春期男子として悶々としているという理由もある) #region(序盤のややネタバレ) 本来の名前は和泉十郎。 元々は2100年代の人間で、人類が機兵を初めて運用した2064年の戦いに13番機兵パイロットとして参加。 関ケ原、東雲、郷都、沖野はこの2064年での戦友であり、彼ら全員にとって和泉は「頼もしい奴」だったらしい。 しかし戦いの途中で突如として機兵すべてが謎のコードにより汚染され、別の時代…2024年への緊急離脱を余儀なくされる。 機兵ごと逃げた先の2024年で偶然居合わせ和泉を介抱した薬師寺と恋仲になりしばらく共に過ごすが、 機兵のコード汚染やそれが原因と見られる記憶障害について解決策が見つからないまま2024年にもダイモスが襲来。 森村、郷都らが機兵パイロットの資質を持つ者を保護し1984年に避難させる中、汚染されたままの13番機兵で和泉は一人ダイモスの群れに立ちはだかって時間を稼いでいた。 しかし和泉としてはただ、薬師寺と、そして共に過ごした街を守るためだけに… 2064年のたった数分でも甚大な記憶障害を起こしていた機兵に和泉は数時間乗り続け、戦いが終わったときには廃人同然の状態となっていた。 今の人格は1984年への逃亡後、森村らの治療によって新たに形成されたものであり、和泉十郎としての記憶は全て失われ、薬師寺の事も忘れてしまっている。 #endregion #region(さらなる真実) 実は、前述の「機兵で戦っていた和泉十郎」とは異なる人物の記憶・人格移植および修復措置を受けている。 一つは世界の真相を知った森村がかつて自分で殺した恋人を復活させようとした「囚人426の記憶」。 薬師寺や冬坂を射殺したり、おっぱいスーツの森村と逃避行したり、本編中に十郎の夢として出てくるシーンはすべてコイツの記憶。 次にそれを危険視した鞍部玉緒が人格移植を中止させ、代わりに温和で大人しい無害な人格として作った「鞍部十郎の人格」 南が「玉緒おばあちゃんとは君より仲良し」など言うように「鞍部十郎」は元々この街に居なかった。進学に当たって祖母の家に引っ越してきたとかおそらくそういう「設定」。 そして実は意識だけで生き延びていて、とある偶然から十郎に寄生した「囚人426本人の意識」。 しかしコイツに悪意はそんなに無く、むしろ上述の無茶な記憶・人格移植や記憶障害によって破綻しかけていた十郎の意識の整合性を取っていた。 その整合性を取る作業が「移植された記憶」を「鞍部十郎がビデオで見た映画」という自然な形で客観視させるというもの。 鞍部十郎の親友の柴久太は、このビデオを受け渡ししたり、時に426の目的のために鞍部十郎を誘導したりするために作り出した、鞍部十郎だけに見せている幻影。 ついでに別件で「機兵パイロットの和泉十郎」の記憶の修復も試みていたが、取り戻せたのは機兵に乗っていた間の一部だけだった。 …さて、混乱を避けるために表現を濁してきたが、囚人426の正体は「2ループ前の世界の和泉十郎」である。 つまり現在の十郎には 「森村に殺された2ループ前の和泉十郎(当時30代)の記憶のコピー」 「実は意識だけ生きていた2ループ前の和泉十郎(現48歳)本人」 「機兵パイロットの和泉十郎(半年前までの自分自身)のほんの幽かな断片」 が同時にぶち込まれていて、登場人物それぞれがそれぞれを指して「和泉十郎」と呼ぶ。 それでいて人格はこいつらと全く関係ない「鞍部十郎」である。本編中の十郎およびプレイヤーの混乱もむべなるかな… 最終的には森村らによる人格移植の中断、426との対立と和解、和泉十郎ではない鞍部十郎としての決意を経て、 崩壊編における「426の莫大な知識」「和泉十郎の戦闘経験」「鞍部十郎の落ち着き」を全て兼ね揃えたあの十郎となる。 #endregion ・薬師寺恵(やくしじ めぐみ) CV.[[内田真礼]] 崩壊した2025年からやって来た未来人。搭乗する機兵は23番機(第四世代)。黒髪ロングでニーハイのメガネ美少女。 十郎に好意を抱いており、彼の家に押しかけて居候になっている。 料理が得意で、十郎の為に食事やお弁当を作っている。特に十郎の好物であるハンバァグは三浦から「この世で最もうまいもの」と大絶賛されている。 しかし色々あって十郎は薬師寺を避けているため、せっかく夕食を作って待っていても、「外で食べてきたからいらない」と思いやりのない亭主みたいなことを言われることもしばしば。 そんな彼女だが、ある日怪しげな喋る猫から夢を叶える代わりに仕事を手伝うという『契約』を持ちかけられ・・・。 名前の元ネタはおそらく、高校生の男女の同棲生活を描いたラブコメ『翔んだカップル』で、ヒロインを演じた女優&bold(){薬師}丸ひろ子。 #region(序盤のややネタバレ) 元々は十郎の恋人。 和泉十郎が2064年の戦いに敗れ、2020年代に転移してきた場所に偶然居合わせたことがきっかけで知り合い、その後交流を重ねて恋人となった。 しかし上述の通り、十郎はその頃の記憶と人格を全て失ってしまい、この時代で再会したときには薬師寺のこともまるで覚えていなかった。 事情を知る森村と郷都から十郎の治療…「鞍部十郎」人格の安定のために彼と会う事すらも禁じられ、薬師寺はひとり悲しみに暮れる毎日を送っていた。 それを見かねた鞍部玉緒が「鞍部十郎として接すること」「もしも十郎が和泉十郎を名乗りだしたら報告すること」を条件に、薬師寺と十郎の同居を手配した。 それは彼のためにしてあげられる事がある幸せを感じる一方で、やはりかつての彼の記憶と人格はもうどこにもないという絶望を実感していく日々でも有った。 ある時、謎の猫「しっぽ」から「俺と契約すれば十郎の記憶を戻してやる」と取引を持ちかけられ、その契約に乗り、しっぽが「魔法使い」と呼ぶ者達に「魔法の銃」を撃ち込むという役割を担う事になる。 その外見と大切な相手のためなら汚れ役になることも厭わない意志の強さから極めてクールな印象が強くクラスメートからは敬遠されていたが、それを寂しく感じるなど素の性格はむしろ内向的。白馬の王子様を本気で信じているような夢見がちなところがあり、兎美からも「ぽややん娘」と呼ばれてからかわれている。 まあ追想編でも崩壊編でも「絶望している時の薬師寺」と「覚悟キメてる時の薬師寺」しかほぼ描かれないのでプレイヤーからしたらやっぱりクールで行動的な印象が強くなるのだが。 ちなみに、彼女は知らなかったが、機兵起動マーカーの位置は彼女が銃を撃ち込んだ場所になる。 友人の如月には正面から撃ち込むことができず、人ごみに紛れて背中に撃ったため、なぞりにくいと文句を言われた。 何処の[[魔女少女>暁美ほむら]]だとは言ってはいけない。 #endregion #region(さらなる真実) しっぽの正体は十郎の中に侵入した意識だけの存在で、既に滅びた別の世界の犯罪者「囚人426」。 実体を持たない存在だが十郎の近くなら任意で姿を見せられるらしく、関ケ原もしっぽの姿を認識している。 魔法の銃とは機兵パイロットの資質を持つ人物=適合者が有するナノマシンにコードを追記するための道具で 魔法の弾には「ダイモスが強化されていく代わりに機兵も強化できるようになる」コード、 三浦との接触後は追加で「機兵の汚染の影響を回避して操縦できるようにする」コードが込められていた。 しっぽは世界の真相に限りなく近づき、世界を崩壊から救うべく彼なりに奔走していたのだが、 真相もその方法もまぁ破茶滅茶で、ただでさえ過去やらかした悪名がある自分が誰に説明しても理解を得られない事がわかっていた。 薬師寺に魔法などとファンシーな説明で濁していたのはそのため…だったが、 都合の悪い部分の真実だけを(大部分はやとちりで)知ってしまった薬師寺は絶望して自分自身を魔法の銃で撃ち昏倒。 しっぽはそれなりに気に入っていた彼女に思い詰めさせてしまったこと、十郎の記憶を修復しきれなかったことを謝罪し、彼女の前から姿を消す。 だが薬師寺は目を覚まして間もなく、「機兵パイロットの和泉十郎を含み」己の内面に決着をつけた鞍部十郎から決意と想いを聞き、受け入れる。 しっぽは憎たらしくてひねくれ者の嫌なネコだが嘘は付いていなかった。そこには彼の残した断片と、彼に負けないほど薬師寺を想っているという彼が確かに居た。 後日、もう見えなくなってしまったしっぽに「一緒に戦ってやるから見てなさい」と決意を告げて薬師寺の追想編は幕を閉じる。 &s(){まあ薬師寺に見せなくなっただけで十郎の中に居るんだが。} #endregion ・関ヶ原瑛(せきがはら えい) CV.[[浪川大輔]] 記憶喪失の少年。短い銀髪。搭乗する機兵は11番機(第一世代)。 ある時路地裏で目覚め、近くには女性の死体、自分の手には銃、そして自分を追ってくる謎の黒服という状況に逃亡生活を送ることになる。 そんな中で鷹宮から記憶を失う前の自分からのメッセージを渡され、自分が別世界の人間であることを知り、失った記憶の手がかりを追い求めることになる。 「記憶を失う前の自分からのメッセージ」など映画『トータル・リコール』のオマージュが見られる。 #region(真実) その正体はかつて和泉十郎とともにダイモスと戦った同志。東雲とは幼馴染だが、どちらかというと姉のような存在。疎遠になってはいるが現在も大事に思っている。 しかし、未来世界の戦いの最終盤、ある人物に騙された東雲によって機兵にウィルスを仕込まれ、それを起点にほかの機兵にもウィルスが伝染する機兵汚染を起こされ、この件の首謀者として追われている。 東雲とともにウィルスの影響を抑える薬を服用していたが、結局は抑えきれずに記憶をすべて失った。ただその可能性は考慮しており、前述のメッセージを始めいくつかの対策を講じている。 なお、記憶喪失前に冬坂に告白されているが、そのことも忘れてしまっている。 #endregion #region(さらなる真実) 記憶を失う前に井田鉄也と接触、井田の知る世界の真相を聞かされており 戦いを諦めて「世界のリセット」を飛び越え東雲と共に次の世界でやり直すために彼の計画に乗る。 そのために「かつての相棒であるミウラAI(BJ)」と「記憶を完全に失った後の自分」を騙す仕込みをしていたが ミウラには「君は知らないだろうが君は嘘がヘタだ」と最初から見抜かれており、 記憶喪失後の自分には大切な人との今のために決別されている。 関ケ原自身そうなることが分かっていたのか、記憶喪失直前に「お前は生きたいように生きろ」と最後の伝言を残し さらに囚人426に接触、11番機兵と「魔法のコード」を受け取って戦う手筈を整えていた。 また沖野の処置によりバックアップできた32%分の記憶も後に取り戻せており、崩壊編で東雲と郷都の過去話してたりするのはこれのおかげ。 #endregion ・冬坂五百里(ふゆさか いおり) CV.種崎敦美 ごく普通の明るい女子高生。銀髪ロングで花の髪飾りをしている。搭乗する機兵は15番機(第二世代)。元々は関ヶ原の機体だったが、彼から譲渡された。 十郎と同じように最近おかしな夢を見ることが多く、寝不足に悩まされている。 ある時、遅刻寸前で食パンを咥えて走っていてぶつかるというベタな出会い方をした関ヶ原に一目惚れし、彼に関わろうとする中で&s(){ベッタベタな少女漫画展開}事件に巻き込まれていくことになる。 兎美・美和子とともに頻繁に買い食いをしていて、彼女のシナリオは3人のガールズトークにインタラクトする形で進行する。とあるチャプターは進行フラグの立て方が非常に難しく、本編最難関とも名高い。 彼女のシナリオ……というか作品全体として少女漫画『ぼくの地球を守って』から大きな影響を受けているが、とくに彼女のシナリオはそのパロディがいくつか見られる。 #region(真実) 本来の名前は森村千尋。本編中で主に森村として呼ばれる「森村先生」は2ループ前の世界の彼女である。 現在の世界においては森村による計画のため本来の2100年代ではなく1980年代の冬坂家の娘として育てられた。 その計画の過程として森村の記憶移植を少なくとも7度受けており、さらに十郎や網口と違ってそれを自然な記憶として認識し直す処置も受けていない(描写がない)様子。 …が冬坂本人としては最後まで「不思議な夢のせいで寝不足…」程度の認識。 彼女の追想編も友達と街で買い食いしたり、野良猫と戯れたり、ベッタベタな少女漫画展開で青春したりがほぼ全て。 人格移植前に計画が頓挫した事もあり、非常に複雑な「森村千尋」に連なる一人でありながら 冬坂五百里はただの今どきの無敵の女子高生でしかない。ロボットにだって乗っちゃう。 ちなみに鞍部十郎とは「不思議な夢」を共有できる仲間として接近しかけたしそれも森村先生の狙いの一つだっただろうが、 某426により十郎は夢を「ビデオで見た映画」と認識するようになったため話が合わなくなって進展しなかった。 冬坂はパッケージ絵や各種イメージイラストでは十郎とともに中央に一番大きく描かれていて、 本編中も序盤は崩壊編・追想編の両方で2人のシーンが多くメインヒロインと思いきや中盤には関係が霧散しているという ある意味で本作最大のミスリード要員。 #endregion ・三浦慶太郎(みうら けいたろう) CV.石川界人 1945年から転移してきた少年。銀の短髪で額の傷を学帽で隠している。また、足に脚絆を巻いている。搭乗する機兵は19番機(第三世代)。 目上の人間や女性には礼儀正しく接し、祖国守護の使命に燃える、いい意味で謹厳実直な軍国少年。また妹の千尋を大事にする良き兄でもある。 太平洋戦争末期の1945年において機兵は本土防衛用の決戦兵器として扱われており、三浦はその適合者として米国と戦うはずだった。しかし米国よりも先にダイモスが襲来し、戦いの途中で1985年に転移してしまった。 その後は、1945年で知り合っていた奈津乃の紹介で鞍部家に居候することに。 1945年でも鞍部の家に妹と共に世話になっており、十郎の祖母である鞍部玉緒とは幼馴染とも言える関係。 #region(真実) 実は沖野により、三浦に接触した適合者に 「第一~第三世代機兵の汚染の影響を完全回避して操縦するコード」 「その適合者が既に機兵の操縦登録をしている場合は機兵をその場に強制的に呼び出すコード」 の2つのコードを伝播させるよう知らぬうちに仕込まれている。 プロローグで十郎の機兵が突如召喚されてしまったのは後者のため。 その騒ぎによって沖野の狙い通り関係者=「しっぽ」に前者の汚染回避コードの存在が伝わり、 その後しっぽによって後者のコードは封じられた。 第一~第三世代乗りかつ2064年の戦いに参加していない適合者は全員「三浦と接触」か「しっぽ提供の魔法の銃で撃たれる」かで前者の汚染回避コードが最終戦までに配られている。 #endregion   ・南奈津乃(みなみ なつの) CV.佐倉薫 快活な陸上部員。ヘアピンで留めた茶髪のショートカット。搭乗する機兵は17番機(第三世代)。 十郎の家の近所に住んでおり、十郎の祖母の玉緒と仲がいい。十郎ともお薦めのSF作品を貸し借りし合う仲。 子供の頃から宇宙博士とあだ名されるほどのオカルトマニアで、最近公開された宇宙人との交流を描いた映画「EXT」にドハマりし、自分も宇宙人に会いたいと思っている。 そんな時、謎のロボット「BJ」と出会い、彼を宇宙人と思い込み、BJが探している17番機兵の捜索を手伝う事になった。 17番機兵を探して転移を繰り返す中で三浦と出会い、以降色々と彼の世話を焼くことになる。 体操服で行動することが多いが、時代の関係上、体操服は今は無きブルマなため、初めて会った時の三浦からは驚かれた。 彼女とBJの関係は映画『E.T.』と『ショートサーキット』のオマージュ。 #region(真実) 実は怪獣を製造し呼び寄せる制御鍵ことダイモスコードの現在の保有者。 彼女(と先代保有者)が1985年に居たため、ダイモスは1985年を後回しに他の年代を先に襲撃した。 全ての元凶といえる悪意あるコードであるが、様々な事情からこれの停止はほぼ不可能…或いは無意味。 しかしこのコードの持ち主を特定し、ダイモスの製造元である未来の自動工場にアクセスすることで機兵が製造できる。 元々は緒方がダイモスコードを保有していたが、如月ドロイドの体を奪って活動していた囚人426により奈津乃に移動された。 緒方のナノマシンにはその情報が記録されていて、緒方自身も夢を通じてそれを認識することができた。 一方で奈津乃は426に魔法の銃で撃たれ、同行していたBJもナニカサレタので全く記憶にない。 緒方も奈津乃の身を案じて黙秘を貫いたため426と緒方以外がこの情報を知ることはなかった。 426は奈津乃のダイモスコードを通じて未来の自動工場へ第4世代機兵を発注、 最終的に未汚染かつ汚染回避コードを持っていない鷹宮と郷都、因幡の要望で網口、余った一機を薬師寺に宛てがう。 ちなみに当の奈津乃はBJから託された第3世代の17番機兵に乗る。 &s(){ところで三浦からの汚染回避コード取得って、額に手で触れる(十郎)・蹴る(緒方)・殴られる(関ケ原)とかそんなレベルの触れ合いが条件っぽいんですがなっちゃんはどうやって取得したんですかね} #endregion ・網口愁(あみぐち しゅう) CV.鈴木達央 家が金持ちで成績優秀スポーツ万能で喧嘩も強いイケメンなプレイボーイ。茶色の耳が隠れる程度の長髪。搭乗する機兵は20番機(第四世代)。 十郎と仲が良く、家に帰りたくない十郎はよく網口の家に入り浸っている。また、不良である緒方とも仲が良い。 最近は十郎や五百里と同じく最近奇妙な夢を見ており、時折夢について情報を交換し合っているようだ。 不良に絡まれているところを助けたのを機に鷹宮に惚れ込み、アプローチを続けている。 そんなある時、人気アイドルの因幡深雪がテレビ越しに接触して来たことにより、世界の真実に近づいていくことになる。 愛車のモデルはYAMAHA FZ250 PHAZER。 #region(真実) 本来の名前は井田鉄也。冬坂同様、機兵がらみで2020年代の井田家から1980年代の網口家に移された。 十郎や冬坂同様に森村先生から「1周前の井田鉄也」の記憶移植を受けているが明らかに軽頻度で、柴による処置も有り夢と現実がごっちゃになったりはしていない。 &s(){自分や恋人の分身でないからって手抜きしてたろ先生。} 世界の外側…人工衛星に辿り着いて全てを知った因幡深雪の手引きで網口は世界の真相を見せつけられる。 しかし彼はブレることなく眼の前の女の子を救うことにいつだって全力である。イケメンがよ… まあそんなだから別世界のこいつは東雲に撃たれたり心中を迫られたりしてるんだが。網口にはその辺たしなめる鷹宮が居るのできっと大丈夫。 不良少年がバイクに跨り、データ上のアイドルと出会い、世界の真相に触れるという彼のキャラクター性は[[メガゾーン23]]をオマージュしたもの。 #endregion ・鷹宮由貴(たかみや ゆき) CV.[[小清水亜美]] 鈴ヶ峰女子高等学校のスケバン。黒の長髪をリボンで留めたポニーテールで、へそ出しのロンタイ姿。喧嘩慣れした男子生徒数人を軽く返り討ちにするほど腕っぷしが強い。通称「ヶ峰の鷹宮」。搭乗する機兵は21番機(第四世代)。 奈津乃とは幼馴染の親友であり、「なっちゃん」「由貴ちゃん」と呼び合っている。奈津乃をとても大切に思っており、彼女と話すときだけは別人のように優しくなる。 ある時、他校にお礼参りに行って留置所送りになったが、そこに井田鉄也が接触し、弱みを握られたことで特務機構の調査に協力することになり、咲良高校に転入することとなった。 お察しの通りスケバン刑事のオマージュ。 名前もスケバン刑事こと麻&bold(){宮}サキ、彼女が潜入した&bold(){鷹}ノ羽学園、初代麻宮サキ役を演じた女優の斉藤&bold(){由貴}をかけ合わせたもの。 ・比治山隆俊(ひじやま たかとし) CV.石井隆之 1944年から転移してきた少年。屈強な日本男児でやや長めの黒い無造作ヘアー。搭乗する機兵は12番機(第一世代)。元々は沖野の機兵だが、ある事情から比治山が操縦することになる。 三浦とは幼馴染で、彼と同じく機兵の適合者として訓練を受けていたが、ある時、好意を抱いていた堂路桐子がスパイ疑惑をかけられ逃走。 桐子を追った比治山は、彼女が転移するのを目撃し、そこに桐子を追って現れた関ヶ原から、桐子の本名が沖野司である事と、女装した男性である事を明かされる。 衝撃を受けた比治山は関ヶ原の転移に強引に同行し、1985年に転移することになった。 転移後は日雇いや不良からのカツアゲで生活費を稼ぎつつ沖野を探し、遂に沖野を発見。惚れた弱みから彼にこき使われることになる。 沖野が男であった事に動揺しているが、女装姿にはドキドキしてしまい、ノンケとホモの間で揺れ動いている。沖野にこき使われるのも本心ではまんざらでもないらしい。 ちなみに、沖野を探し当てるまでの期間に空腹で死にかけていた時、薬師寺から焼きそばパンを恵んでもらい、それ以来薬師寺を「焼きそばパンの君」と呼んで感謝の念を抱くと共に、焼きそばパンが大の好物となった。 彼の話では毎回のように小銭を拾い集めて焼きそばパンを買い食いすることになる。なにしてんだこいつ。 尚、三浦と再会した時は焼きそばパンとハンバァグのどちらが美味いかでちょっとした議論になりかけた。 彼と沖野司の名前の元ネタは、[[新選組]]の土方歳三と沖田総司。 と言っても新選組からの直接の引用ではなく、土方と沖田をモチーフとした『とってもひじかた君』という漫画がモチーフとなっているそうな。 #region(真実) 騒動の中で命を落とした沖野から機兵の操縦権を譲り受けている。 その結果、機兵に乗っている間だけはある場所で生きていた沖野と通信できるようになっている。 #endregion #region(余談) ヴァニラウェアのトークイベントによると、 「ミウラ、キサラギ同様に2064年の戦いに19番機兵で参戦していたヒジヤマAI」に関わるエピソードがまるごとカットされ、 その煽りで比治山の追想編は「焼きそばパンください!」などギャグパート多めになったとのこと。 ヒジヤマAIまわりは結構な激重エピソードだったらしく、あるシーンでタマオが「こちらの隆俊さんは随分元気なんですね」と言っているのはその名残。 尚、アンロック条件の都合で重たい話が続いたところに差し込まれがちな比治山編は本作屈指の癒やしであり人気エピソードである。 #endregion ・如月兎美(きさらぎ とみ) CV.[[M・A・O>市道真央(M・A・O)]] 崩壊した2025年からやって来た未来人。白髪の長いお下げヘアーで、赤い縁のメガネ姿のやや小柄な少女。搭乗する機兵は16番機(第三世代)。 ダイモスが襲来した2025年から郷登に救出され、1980年代に転移してきた。 ただしこの救出は如月の意向を無視した誘拐に近い形だったため郷都には敵意を抱いており、 近いうちに出し抜いて2025年に戻り家族を迎えに行くことを画策している。 ニックネームはウサミ。歌が上手いと評判で、2020年代では「因幡うさぎ動画」というタイトルで歌ってみた動画を投稿していた。 薬師寺の親友でもあり、記憶を失った十郎と、それを悲しむ薬師寺を複雑な思いで見守っている。 活動的なしっかり者で、緒方とは初対面で彼女のいた時代ではとうに廃れているリーゼントに爆笑した事で喧嘩になったが、その後は何だかんだでお互い気になる存在になっていくことに。 何故かただならぬ様子で奈津乃を追い回していたり、未来の研究施設に現れたりするシーンがあるが……? 名前の元ネタは歌手のTommy February(February=2月=如月)。メガネも彼女のトレードマーク。 #region(真実) 1985年を風靡しているアイドル「因幡深雪」の正体は一周前の世界の彼女…を模したAI「キサラギ」だが、如月側はそれを知らない。 ただ因幡深雪という名前や代表曲が如月の「因幡うさぎ動画」のそれとそっくりだったため訝しんではいた。 東雲の起こした騒動に巻き込まれる形で2025年に帰還を果たすが、そこには廃墟と怪獣と怪物しか残っていなかった。 同じく巻き込まれた緒方がすげぇ生活力と気遣いと危機対応力のある頼れるヤツだったおかげでどうにか生き延び、 平和な1985年に戻るために中枢と呼ばれる施設にたどり着く。 そこで偶然、なんかが光ってたので触ってみた。そうしたらなんかに繋がった。 それは2064年での敗走時に不運にも宇宙に転移してしまった16番機兵と そのパイロット代わりとして組み込まれたAI「キサラギ」からのSOSだった。 他でもない本物の如月がそこに居て認証を通したことで、繋がる筈がない通信が一瞬繋がった。 如月達には何のことか分からなかったが、キサラギは繋がった通信から現状を正しく把握し その一瞬を利用し中枢のセキリュティを突破、後に「因幡深雪」として世界の外側から主人公達を導く存在となる。 未来の施設で関ケ原に記憶障害を緩和する薬を処方したり、無言で奈津乃を追い回したりしていたのは 元々はこのキサラギのために井田が用意した機械の体を囚人426が奪って使っていた時のもの。 割と序盤から如月は訳知りっぽい未来人ムーブをするのでややこしいが、 如月本人はダイモス襲撃を経験しただけのただの女子高生である。 #endregion ・緒方稔二(おがた ねんじ) CV.[[関智一]] リーゼント(厳密にはポンパドール)のステレオタイプなツッパリ少年。搭乗する機兵は10番機(第一世代)。 ぶっきらぼうで喧嘩っ早いが、義理人情に厚く世話焼き。 父親は敷島重工の重役で、見かけによらずけっこうなボンボン。美和子とは幼馴染で、「約束は守る子」と信頼されている模様。 本編では如月と一緒に行動ことが多い。未来からやってきたばかりの如月からリーゼント頭を揶揄われるという最悪の出会いではあったが、何かと気にかけている模様。 彼のストーリーでは時が巻き戻るという現象が起こり、謎の声から出される指示を達成できなければ延々と駅のホームに戻される事になる。 %%戻される度に輪島と舎弟たちもボコボコに%% 真相究明ために何度も駅のホームに戻され、同じ時間を繰り返すという構成は、映画『ミッション: 8ミニッツ』のオマージュ。 #region(真実) 実はダイモスコードの最初の所持者。 ループ現象は、彼の中からいつの間にか消えていたダイモスコードの行方を知るため、沖野が機械に繋いで夢を見せていたため。 ループの中で如月を守りたいと思っていることを自覚した。 #endregion ・東雲涼子(しののめ りょうこ) CV.[[早見沙織]] 破滅した2064年からやって来た未来人。包帯を巻いた黒いボブカットの少女。搭乗する機兵は14番機(第二世代)。 井田鉄也を強く慕っているが、思いが強すぎて色々やらかしてしまう系女子。ヤンデレと言ってはいけない。 2064年では機兵に登場し戦っていたが、ダイモスに敗北し、1984年に強制転移し、警察からの事情聴取を受ける羽目になったが、井田に保護される。 その後も井田に従っており、鷹宮と同じく特機の調査員として咲良高校に潜入している。 しかし2064年の戦闘の後遺症から記憶の損傷が特に酷く、どんどん記憶を失っていってしまっている。彼女の操作パートではその影響で常に頭痛に悩まされており、事あるごとに錠剤を飲んでいる。 関ヶ原とは何らかの縁があるようだが本人はもはや覚えておらず、井田の指示に従い、関ヶ原を機兵汚染の犯人426だとして行方を追っている。 #region(真実) 井田に唆され、関ヶ原の機体にウィルスを仕込んだ機兵汚染の実行犯。ただ、彼女はあくまで機兵を強化するためのものだと聞いており、悪意があったわけではない。 本来は関ヶ原の機体に仕込む予定ではなかったが、井田を訝しむ彼にその素晴らしさを理解させるために独断でターゲットを変更した。 ウィルスの解除方法を知る人間として森村から治療を受けていたが、一向に効果は上がらなかった。 記憶が失われていく中、かろうじて覚えているいくつかのキーワードを頼りに426を追い続けるが、事件は井田に対する好意を利用された自分が起こしたものであることと、井田の好意は全て如月に向けられ自分は都合のいい道具としか見られていなかったことを知り、衝動的に井田を殺害してしまうが、そこで記憶の限界が訪れ、その記憶を含めた記憶の大部分を失ってしまう。結果ウィルスを解除する方法も失われてしまい、罹患者は全員記憶崩壊する結果となった。 実は郷登に告白して一時付き合っていたことがあるのだが、最終的には自分の方から振っている。 彼女のシナリオにもオマージュ元がある……のだが、オマージュ元作品の&bold(){著しいネタバレ}を招くため記載は控える。 どうしても気になる方は各自でどうぞ。 また「メガネ男を慕う、頭に包帯を巻いた寡黙な美少女」というキャラクター性は、新世紀エヴァンゲリオンの[[綾波レイ]]がモチーフかもしれない。 #endregion ・郷登蓮也(ごうと れんや) CV.[[福山潤]] 破滅した2064年からやってきた未来人。黒い短髪のインテリメガネ。搭乗する機兵は22番機(第四世代)。 崩壊編で描かれる最終決戦では作戦参謀として活躍をするが、どうやら彼にとっても想定外のことばかり起きている様子。 未来人ではあるが、コンピューター上の情報を虚構だと考えており、知り得た知識や考察などを手帳にメモする癖がある。 2064年の戦いでは機兵に搭乗していなかったため脳に損傷を受けておらず、主人公の中では最も核心に近い位置にいる人物。その為ストーリー解禁が最も遅く、全キャラのシナリオをクリアした最終盤までお預けとなる。 名前の元ネタはヤギ…ではなく十五少年漂流記のゴードン。明晰な頭脳とリーダーシップで少年少女を率いる参謀役。 #region(ややネタバレ) 森村千尋に協力していたが、ある理由から徐々に彼女に不信感を抱くようになり、彼女のコピーである千尋に接触し、その記憶を復活させた。それ以降は千尋と行動を共にするようになる。 三浦からすれば妹を攫っていったようなものなので、当然敵愾心を抱かれている。&font(l){ロリコンと言ってはいけない。} #endregion #region(真実) 森村に好意を抱いており、協力していたのも半分私情。 また、過去に付き合っていた東雲のことも実は未練がある様子。つまり、冷淡に見えて結構感情より。 他に想い人がいる人間ばかり好きになる恋愛の運命に嫌われている人。 真実を追う中で千尋の真実を暴き、絶望していた彼女を説得することで最終決戦に協力させることに成功した。 ちなみに、東雲と付き合うも破局したことで、東雲を姉と慕う関ヶ原からは嫌われている。 また最終決戦における参謀役を担ってはいるが、他の主人公が参戦するに至った経緯はほとんど把握していないため、予想外の連続にかなり困惑している。 #endregion ◇サブキャラクター ・沖野司(おきの つかさ) CV.田村睦心 機兵の開発者である天才高校生。 2100年代出身の未来人。2064年の戦いに敗走後、1940年代に潜伏していた。 小柄で線の細い中性的な美少年で、諸般の事情から女装していたが、図らずもそれによって比治山に一目惚れされることになった。 ちなみに本人も比治山の事は気に入っているのか、よく女装姿でからかったり思わせぶりな事を言って比治山の顔を赤くさせている。 #region(真実) 物語の途中で命を落としてしまうも、その体はいずこかに転移させられており、実は生きていた。 その結果、世界の真実に気付き、「外」から事態の収束に尽力するようになる。 #endregion ・千尋(ちひろ) CV.??? 三浦の妹。三浦の事を「にいちゃん」と呼んでよく慕っている。 #region(ややネタバレ) 森村千尋が適合者実験のために生み出した自身のコピー。 しかし、適合者としての資格は持たなかったため、記憶を封じられ、1940年代の三浦家に預けられることになった。 しかし郷登によって記憶を呼び起こされたことで元の人格を取り戻し、彼と行動を共にすることになる。目立たない服として園児服を用意してきた郷登のセンスには閉口気味。 三浦の妹としての記憶も消えたわけではないため、妹として兄を慕う気持ちは今でも残っている。 #endregion #region(真実) その正体は、森村千尋とも異なる別の森村千尋。ある意味、真なるオリジナル森村。 世界の未来に絶望しており、イージス計画を目論む偽りの自分である森村千尋を殺害。完全に一からすべてをやり直そうとしている。 #endregion ・柴久太(しば きゅうた) CV.上田耀司 十郎の幼馴染で、いつも一緒にいる友人。 十郎は彼からよくビデオを借りており、その影響かよく突飛な夢を見ている。 事故で機兵を呼び出してしまった十郎の記憶を操作するなど、その存在には不審な点が目立つが……? #region(ややネタバレ) 上述した通り、十郎は本来は1980年代の人間ではないので、この時代に幼馴染がいるはずがないのだ。 では彼は一体…… #endregion ・沢渡美和子(さわたり みわこ) CV.松井恵理子 五百里と兎美の親友。緒方の幼馴染。 よく食べるぽっちゃりおっとり癒やし系娘。足が太くてとてもかわいい。 恋愛に興味津々な年頃で、五百里と関ヶ原の出会いを「運命の出会い」と断言し、応援している。 本人も網口や郷登などイケメンに目がなく、特に郷登にはすごいグイグイいくため、時折困らせることも。 ・井田鉄也(いだ てつや) CV.??? 咲良高校の非常勤講師。 政府のスパイ組織である情報特務機構(通称「特機」)の理事長でもあり、関ヶ原を追っている黒服は特機の構成員。 機兵の戦いにも関わっているが、何か独自の目的を持っている事を伺わせる。 #region(真実) 正体は前ループの人間の元適合者で、網口は自分と同じ遺伝子を持つ現周の「井田鉄也」。1周前の世界では16歳の頃にダイモス侵攻にあったところを、32歳の2周前の和泉・森村に助けられ行動していたが、Dコードの保持者を殺そうとした和泉によって適合者たちの殆どが殺されてしまい、生き残ったのは自分と恋人の如月、そしてセクター5出身の適合者3名(三浦、玉緒、比治山)だけだった。その後は森村や他4名と共にセクター4の最終防衛でダイモスに対抗するも敗れてしまい、4名をセクター0に逃す間の殿を勤め、森村と共に「98式二輪車両」の転移装置でセクター0に転移しようとするも森村は間に合わず、井田だけが現周の世界にループした。そして巻き戻った16年前で、ひとりでいた2周前の森村(16歳)と出会い、彼女に未来の出来事を話して世界を救うために奔走する。 しかし先にセクター0に逃した如月たち4名は、事故で上手く転移できず精神だけの存在としてセクター0に保存されており、現周の世界では肉体を持つ人間として再生されなかった。その事実を知った井田は、恋人の如月を復活させるために命を落とした彼女をドロイドとして復元した。如月を人間として蘇生するために、現在の如月を犠牲に(現在の如月の肉体に前ループの如月の意識をダウンロードし記憶と人格を上書き)しようとしたが、肝心の本人に拒絶されてしまう。 彼女の説得は困難と悟るが自分の目的をあきらめるつもりもなく、世界がループしていることに目をつけ、現在のループをさっさと崩壊させ、次のループで無断で如月を人間として復活させてしまおうと画策。 早急な敗北のために東雲を騙して機兵の操縦権を奪い去るウィルスを感染させて戦力ダウンを引き起こし未来世界の戦いの直接的な敗因を作った。 現代に逃れた後は計画を進める一方で、真相を知る関ヶ原の口を封じるため、記憶喪失状態になった東雲に嘘の情報を吹き込み行方を探らせていたが、都合よく利用されているだけだったことを知り、絶望した東雲に殺害されるも用意しておいたドロイドに意識を移して生き延び、誘拐した冬坂を人質に呼び寄せた関ヶ原を使って計画の続行を目論むが、世界にはもはやコンテニュー回数が残っていないことを彼に知らされ、動揺したところを破壊される。 #endregion ・森村千尋(もりむら ちひろ) CV.??? 咲良高校の養護教諭。美人で十郎が思わず顔を赤らめるほどおっぱいがデカいため、男子生徒からの人気がすごい。 しかし保健室の机に十郎への投薬記録を置いていたり、関ヶ原編ではプロローグから彼女によく似た人物が遺体で発見されるなど、何やら怪しい面もあるが……? #region(ややネタバレ) 保健室の机に主人公への投薬記録を置いていたり、関ヶ原編ではプロローグから彼女によく似た人の 彼女もまた未来人であり、2064年の戦いにも指揮官として参加していた。ちなみにその頃はぴっちりしたボディースーツを着ていた。エロい。 ダイモスへの対抗策として、ターミナルを全て封鎖し、円盤へのアクセスを断つ「イージス作戦」を推進していたが、関ヶ原編で何者かの手で命を落とす。 #endregion #region(真実) 2周前の元適合者の森村千尋。冬坂は同じ遺伝子を持つ現周の「森村千尋」である。 かつて2周前の世界でダイモスの侵攻から和泉十郎と沖野司と共に生き延び、偶然にも地下の円盤と転移装置を発見する。そして最後の中枢がダイモスに侵攻され世界がリセットされる寸前に、沖野が他の場所に退避しようとしたところ、唯一転移可能だったセクター0を発見し、和泉と共に転移させられた。しかし巻き戻った16年前の世界に来れたのは森村ひとりであり、和泉も沖野もいなくなって孤独に押しつぶされそうになっていたところ、「98式二輪車両」と共に転移してきた井田鉄也と出会い、未来の自分に話を託されたという彼から未来で起こることを聞き、共にダイモス対策の為奔走していた・・・ここまでが、2周前の森村が現周に至るまでに覚えていることである。 実は1周前の世界で、森村は和泉と共に16年前の世界に転移し、愛する和泉と共にダイモスへの対抗のため奔走してきた。しかし結局止める事はできず、更に和泉はDコードの命令阻止のために適合者の殆どを殺害するという暴挙に出たことで、彼と袂を分つこととなってしまった。そして森村は井田を庇う形で彼だけをセクター0に転移させて死亡した。 結果的にセクター0のデータが上書きされなかった2周前の森村は、1周前のことを体験していない16歳の状態で現周の世界に現れ、井田と出会うこととなった。和泉が一緒にいなかったのは、和泉は1周前の最終戦前にセクター0に転移しデータを上書きし、32歳の姿で別の場所で出現した為。そのため好意を抱いていた和泉が426として井田の仲間たちを殺したという話も、実際に体験していないため実感を持てないでいた。しかし世界を守るために、24歳の頃に40歳の426こと和泉を危険人物として殺害した。 後に和泉こと426を殺してしまった罪悪感に加えて世界の真実を知って絶望。イージス計画が残存する適合者以外すべて消滅する「世界の停止」であると知りながら、自分と十郎の記憶を本人に移植して永遠を過ごそうと企む。 が、自身の存在を否定するオリジナルの千尋によって殺害された。 #endregion ・BJ CV.??? 奈津乃の前に現れた謎のロボット。17番機兵を捜索しているらしい。 奈津乃はBJを宇宙人だと思い込んでおり、ロボット的な外観も「これは宇宙服で、中身は脳だけだったりするに違いない」と考えている。 ・因幡深雪(いなば みゆき) CV.??? 1985年時点のテレビで活躍中の新人アイドル。飛躍的に人気を伸ばしており、紅白にも出場するのではともっぱらの噂。 しかし、その裏ではテレビを介して網口に接触を図り、世界の真実を伝えようとする謎の存在。 #region(真実) その正体は1周前の世界の如月兎美…の残ったデータを元に再現されたAI「キサラギ」。 とち狂った犯罪者の426の妨害((井田視点の証言であり、実際には事故の可能性が高い))により転移に失敗し死亡した彼女を蘇らせるため、一周前の網口愁こと井田鉄也により呼び起こされた。 しかし最終的に人間として蘇らせるために「現在の如月兎美」を犠牲にしようとしていた井田と対立。 井田が作ってくれたボディも不意に426に奪われた後、キサラギ自身の強い希望により第3世代機兵のパイロット代わりとして組み込まれる事となる。 そして2064年の戦いに参加、撤退時に各機バラバラに別の時代の別の場所に転移することとなったが、 キサラギの機体は運悪く宇宙に転移し戻れなくなってしまっていた。 しかしある日のある偶然から軌道上の人工衛星に自身を侵入させることに成功、世界の真相と運命を知る。 そしてキサラギが取った選択は「せめて足掻けるだけ足掻いてやる」という実に如月兎美らしい泥臭いものだった。 一方でそれを妨害する存在もいた。 「次の世界の如月兎美」に、「起動前のキサラギのバックアップ」を上書きする事で復活と仲直りを企んだ井田鉄矢である。 最早説得の余地が無い彼を止めるために彼女が頼ったのは他でもない、 名前も時代も世界も変わっても相変わらずの、そして変わる前の、現在の世界の彼…網口愁であった。 #endregion 元ネタに関しては80年代アイドルということで聖子ちゃんが連想されがちだが、それ以外にも非常に多くの80年代サブカルからの引用されている。長いうえに脱線気味なので折り畳み #region(元ネタ) ・データ上のアイドルという設定は、[[メガゾーン23]]の時祭イヴとなっており、網口との関係もメガゾーン23のそれに近い ・崩壊編Wave2-10における戦闘演出は、ロボットアニメ[[マクロス>超時空要塞マクロス]]シリーズにおける、いわゆる『ミンメイアタック』が元ネタ。とくにアイドルの生歌が流れる中、ミサイルの雨を掻い潜り、敵陣奥深くまで特攻するというステージ構成は、[[超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか]]のラストバトルを模している。 ・髪型と衣装はクリィミーマミに近い ・彼女の楽曲『渚のバカンス』は、松田聖子の名曲『渚のバルコニー』と、本田美奈子のデビュー曲『殺意のバカンス』をもじったもの。 ・同曲の赤いカラーレコードは、同じく殺意のバカンスのEP盤からの引用。 ・また同曲のレコードのジャケットは、本田美奈子のアルバム『Mシンドローム』からの引用。タンクトップにアンニュイな表情で前髪をたくし上げる姿、フォントやレイアウト、さらには当時のレコードの帯まで完全再現という徹底ぶり。 #endregion ・鞍部玉緒(くらべ たまお) 鞍部十郎の祖母。 孫の十郎と二人暮らしをしているが、劇中では本編開始前に島根の親戚の家に行っており、 本編中に姿を見せることはないが……? ・426 「時間を移動して殺戮を繰り返す犯罪者」とされる人物。年端もいかない少年少女を殺して回っていたとか…… 本作の核心の一つ #region(中盤までのネタバレ) 前ループの犯罪者。その遺伝子は鞍部十郎と全く同じだという。 現ループでは、尋問のため井田によって頭部のみのドロイドに意識をダウンロードされる形で復元されたが、隙をついて逃亡。姿をくらませる。 #endregion #region(真実) その正体は、前々ループの和泉十郎。前々ループから森村とともにセクター0経由で転移してきた。 未来でのダイモス襲来を防ぐために森村と共に敷島の施設のテロ行為(タイムパラドクスを狙っての行為だが、セクターの真実を勘違いしていたため結果的には無駄な行為)を行い、森村を逃がすために囮となり重犯罪者として政府に逮捕されてしまう。 その際の囚人番号が426であったため、作中ではもっぱら426と呼ばれる。 その後は収容所で尋問を受けていた際にダイモス襲来が起き、おそらくそのドサクサに紛れて脱獄を行う。 さらに、ダイモスコードがあるから怪獣が襲ってくることをつきとめ、適合者15人全員を葬ることで世界を救おうと目論むが、結局は森村がその所業を止めるべく彼を撃った事で死亡する。 しかし死亡前にセクター0にデータを上書きしていた為、現ループでは32歳からスタートし、独自に行動していく中で世界の真相を知った。しかし井田から話を聞いていた前々ループの森村(前ループの記録の上書きがされなかった16歳年下の森村)によって危険人物として殺害されてしまった。 その後中枢のあるデータを知りたがっていた井田によってセクター0に保存されていたデータの人格がドロイドに再現される。ただし、暴れられる危険を回避するため、手足のないドロイドとなっていた。 ただしその際に人格データを消去される寸前に隙をついて如月ドロイドと中身を入れ替えることで脱走した。 作中で南たちを追跡していた如月はこのドロイドである。 その後、追跡してきた鞍部玉緒ドロイドと交戦し、敗北するも隙をついて鞍部ドロイドをジャック。南奈津乃にコードを打ってDコードを彼女の中に移動させ、機兵の第四世代を発注させた。その後鷹宮に接触して事件の裏側を探ろうとするも結局は森村に発見され、鞍部ドロイドも大破に追い込まれるも何とか逃亡に成功。 機能停止する寸前、何の因果か自分自身である鞍部十郎と接触したことで、彼の中に自身のデータを送信して生き延びることに成功する。 誰よりも真実に近い位置におり、世界を守るための手段として全ての適合者を同じ時代に集め、またダイモスが元々は怪獣ゲームのプログラムを応用して製作されていることを利用して抵抗することを決意する。 かつて愛していた森村と敵対していたのは、殺人者とされていた事もあるが、それ以上に同じように世界の真実を知っていたが森村と考え方が異なっていた為。 森村は機兵計画が頓挫した上に、たとえ世界を救っても本当に助かるのは15名の適合者だけと知った事で抗う気を失い、どうせダイモスに負けるのなら時が止まり廃墟となった世界で愛する和泉と余生を過ごしたいという願望から「イージス作戦」を推奨していた。対する和泉も自分たちは助からない事を知り絶望するも、せめてまだ助かる見込みのある15名の適合者を助けるために孤軍奮闘しており、それを台無しにしようとする森村を非難していた。 己が身を徹底的に酷使しても世界を救わんとする&bold(){ある意味狂気レベルの救世主たるメンタリティ}は、ループや人格再現を経ても変わらなかったようである。 ところで、十郎を除けば女性ドロイドばかりに入り込んでいる彼を、森村はどう思うだろうか。 #endregion ・相葉絵理花(あいば えりか) CV.東城日沙子 咲良高等学校の女子生徒で、ある事件から鷹宮の後をついて回る。推理小説が好きで鷹宮をホームズ、自身をワトソンになぞらえて事件を調査するが、お世辞にも探偵向きとは言えないド天然である。1945年の鞍部玉緒に良く似ているが…? ・輪島武美(わじま たけみ) CV.伊丸岡篤 リーゼントの不良男子高校生。 苦栗工業高等学校の番長。通称「ニガクリのタケ」。 喧嘩が強そうな雰囲気を出しているが、出てくる度に緒方とか比治山とか関ヶ原とかに舎弟と一緒にボコボコにされる可哀想な奴。 ・焼きそばパン 戦後の世界でこれだけは認めざるを得まい… 追記・修正は太腿の起動マーカーをスライドさせてからお願いします。 またネタバレ防止のため、プロローグや最序盤までで入手できる情報以外は折りたたみでお願いいたします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - シナリオに関しては文句無しの名作だった -- 名無しさん (2019-12-16 07:48:41) - ネタバレは白文字じゃなくて畳むとかしてくれないか!? これからやる予定なんで編集できないんだ、誰か頼む! -- 名無しさん (2019-12-16 10:48:17) - 本当に面白いのでもっと売れて欲しいんだがなあ。 -- 名無しさん (2019-12-16 12:49:51) - 体験版からやってその勢いでやって良かった -- 名無しさん (2019-12-16 20:27:42) - この作品、一寸先はネタバレなので言えることが限られるのが辛い -- 名無しさん (2019-12-31 17:18:36) - 最後ですれ違った恋人同士がお互いの愛を確かめ合ったシーンで感動した -- 名無しさん (2020-01-02 01:24:16) - 本当に面白いんだけど、どこが面白いのか説明しにくいっていう。 -- 名無しさん (2020-01-02 01:37:09) - 考察が楽しい -- 名無しさん (2020-01-02 20:31:21) - シュタゲとかに初めて触れた時と同じような衝撃を受けた。このレベルはなかなかない -- 名無しさん (2020-01-03 14:41:11) - このゲームって確か発表から発売までものすごい期間あったよね?3年は下らない記憶が -- 名無しさん (2020-01-04 18:03:16) - 比治山さんがネタキャラ一直線 -- 名無しさん (2020-01-04 22:30:17) - ↑2 もともとvitaでもできるようにマルチプラットフォームで作ってたけど、やっぱ無理ってなってPS4のみで作成になった。内容は期待以上だったから文句ないけど長かったなぁ。。。 -- 名無しさん (2020-01-06 14:34:28) - プリンセスクラウン付属は明日までだぞ! -- 名無しさん (2020-01-14 10:41:08) - じんわり人気が出そうな雰囲気がしてきた。良いゲームだからしっかり売れてくれると良いな -- 名無しさん (2020-01-14 11:12:15) - 大人十郎の声優さんは誰?下野さん?上田さん? -- 名無しさん (2020-01-24 23:12:57) - 将来が約束されてる子も含めて女はみんな巨乳という中々に潔いゲーム。 -- 名無しさん (2020-01-24 23:33:33) - 東雲「馬鹿にするな!」 -- 名無しさん (2020-01-26 00:54:33) - 戦闘ナビゲーション=美和子の中の人、声優ってすげえ -- 名無しさん (2020-02-09 08:26:26) - 皆が運命や世界の謎に立ち向かう中、1人焼きそばパン食べたり行水して死にかけたり焼きそばパン食べたりしてる比治山 -- 名無しさん (2020-03-03 17:33:54) - 種﨑さんが大活躍だったな。 -- 名無しさん (2020-03-04 22:32:38) - ダイモスの圧倒的物量でPS4ですら悲鳴を上げる。そりゃvitaで出せないわ -- 名無しさん (2020-03-15 23:16:53) - ロボにぼる時に裸って設定考えた人凄いよな。搭乗時のイラストあったけど相当ギリギリ。 -- 名無しさん (2020-03-16 09:44:57) - ラストはもっとすごかった。 -- 名無しさん (2020-03-23 07:42:23) - シナリオは良かっただけに崩壊編が微妙だったのがもったいない -- 名無しさん (2020-05-03 04:43:27) - 崩壊編もタワーディフェンスとしては面白いと思うんだけどなあ 演出が物足りないのは間違いないけど -- 名無しさん (2020-05-03 08:39:35) - むしろシナリオが恋愛偏重すぎて崩壊編の方に気が行ってたな...SFとしてはあまり目新しい部分もないしね 隠れてるアプソスは全力で潰す -- 名無しさん (2020-08-24 09:49:41) - 発売後一年たっても中古の値段が6000円をきらない。欲しい人は潔く新品を買おう。 -- 名無しさん (2020-11-15 07:35:09) - 今更言っても遅いが白文字はスマホだと青字で堂々と表示されるからネタバレ防止にはぜっっっったいに使うな。 -- 名無しさん (2021-08-04 02:27:15) - 因幡深雪の声優って結局如月と同じ人なの?おしえて声ヲタ! -- 名無しさん (2021-11-05 12:47:55) - ↑因幡深雪と如月兎美の声優は同じ人だよ でも渚のバカンスを歌ってるのは違う人 他の作品では普通に歌ってる声優さんだから何故歌唱パートで違う人が起用されたのかは不明 -- 名無しさん (2021-11-05 23:28:39) - ↑たぶん80年代アイドル特有の素朴なヘタウマ感を出したかったんだと思う。MAOさんだと上手すぎるというか、ケレン味ありすぎるから -- 名無しさん (2021-11-11 23:48:46) - ただ伊藤フウさんも2番になるとちゃんと歌えてないレベルだから、ぶっちゃけヘタウマの加減間違えた感がある。あの人「渚のバカンス」以外の活動歴が一切謎で、スタッフ起用した説もあるんだよねぇ -- 名無しさん (2021-11-11 23:52:28) - ↑渚のバカンス、ゲーム中で流れてる部分は良いなぁ〜と思ったけどフルで聴くとズコーって感じなんだよね わかるわかる -- 名無しさん (2021-11-16 21:54:40) - 祝!スイッチ移植!!!!! -- 名無しさん (2021-11-28 23:20:29) - ↑思ったよりは遅かったなという印象。これに関しちゃswitchのスペックがどうちゃらともあるが、そもそもスペックじゃなく手軽さで勝負してる機種だから遊ぶ人はそのくらいわかってるしな -- 名無しさん (2021-11-30 08:44:00) - 鞍部十郎にも何か元ネタあるかなぁと思って調べてみたら、鍵をスペイン語でクラーベと言うらしい。キーパーソンとかキーワードと同じ用法でも使われるんだと。 -- 名無しさん (2021-12-18 01:36:00) - あと426はインスパイア元の428から2周前にちなんで2を引いた数字だとか。よく考えるなぁ本当。 -- 名無しさん (2021-12-18 02:19:45) - 現在50過ぎの父親でセクター4の世代だし、従姉妹は中学生だからこれからセクター3ってなると途端に分かりやすくなる -- 名無しさん (2022-05-18 19:09:44) - バトルパートがなあ・・・スカスカグラのβ版っぽいし。ここ補完した完全版出て欲しいわ。 -- 名無しさん (2023-02-03 21:12:11) - 比治山君だけ他の主人公達と毛色が違いすぎる… -- 名無しさん (2023-10-25 09:54:49) - 拾った小銭で焼きそばパン買い食いしたり男の娘にいじられたりとかで一人だけギャグゲーやってる気分 -- 名無しさん (2023-10-25 09:57:35) - 今飛ばされているミサイルが高高度だと現在地がわからんことくらいかな、これというバトルの不満点は -- 名無しさん (2023-11-08 16:23:17) - 発売にあわせてカットされたシナリオ一端が、見えるな -- 名無しさん (2023-11-24 06:05:20) #comment #areaedit(end) }

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