トレギア物語/青い影

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&font(#6495ED){登録日}:2020/04/01 Wed 00:34:02 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &bold(){長い長い夜がやってきて} &bold(){星の明かりすら見えなくても} &bold(){太陽のような&color(red){君}がそばにいてくれたら} &bold(){&color(royalblue){僕}は怖くない} &bold(){だからそばにいておくれ} } 『&bold(){トレギア物語/青い影}』は、書籍『[[ウルトラマンタイガ超全集>超全集(てれびくんデラックス愛蔵版)]]』収録の小説作品。 著者はトレギアが初登場した『[[劇場版ウルトラマンR/B>劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル]]』の脚本、『[[ウルトラマンタイガ]]』の構成を務めた中野貴雄氏。 『劇場版R/B』で正体不明なまま退場し、『[[ウルトラギャラクシーファイト>ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ]]』や『タイガ』でタロウの元親友などの情報が判明してなお、 多くの謎のベールに包まれたトレギアの来歴を彼の視点で追う物語となっている。 また児童誌関連媒体や各種小説媒体などで出た設定が登場するなど、小ネタも少なくない作品となっている。 *【登場人物・怪獣】 &bold(){・[[ウルトラマントレギア]]} 『[[ウルトラマンR/B]]』、『ウルトラギャラクシーファイト』、『ウルトラマンタイガ』などにおいて、数多くの悲劇を齎してきた闇のウルトラマン。その名は光の国の言葉で「&bold(){狂おしい好奇心}」、七つの宇宙では「&bold(){禁忌・厄災・誘惑}」を意味する。幼いタロウにも変わった名前と思われていた。 名を体現したかのように幼い頃から未知なるものへの探究心の塊でアーカイブから知識を得ることを日課としていた。 反面、ブルー族とはいえ体力はあまりない面もある(タロウとの初対面ではあることのために彼の力を借りていた)。 幼き日にタロウと小さな冒険に出かけ、彼に庇われて以降太陽のように眩しい彼を心の支えとし共に並び立つことを夢見ていた。 &bold(){・[[ウルトラマンタロウ]]} 『ウルトラマンタロウ』、『ウルトラマンギンガ』などにおいて、地球人と共に戦った[[光の国>M78星雲・光の国]]を代表するウルトラマン。 学生生活や宇宙各地を巡る青春の日々を二人で過ごしたトレギアの唯一無二の大親友。 トレギアにラブレターの添削をしてもらったり、トレギアの作った文章(項目冒頭)をほめたりしていた。&font(l){義兄の影響だろうか} 「ウルトラマンタロウ ひみつ大特集」等において「タロウ」という名前は光の国の言葉で「勇気を持ち正義を愛する者」という設定があったが、 本作でも「勇気があり正義を愛する者」という表記で使用されている。 &bold(){・フローベラ} トレギアとタロウの小学校の担任教師。 &bold(){・[[ウルトラマンヒカリ>ハンターナイト ツルギ/ウルトラマンヒカリ]]} 『[[ウルトラマンメビウス>ウルトラマンメビウス(作品)]]』において、活躍したウルトラマン。 命の固形化技術を開発しスターマークを授かった科学技術局長官。トレギアの才能を見抜き開発部門に引き抜いた。 [[バット星人]]との戦争の責任を取り辞職し惑星アーブに移住。その後、ボガールによるアーブの滅亡に伴いハンターナイトツルギへと変貌した。 ヒカリの名は『メビウス』作中で地球人に名付けられたためか、本作ではヒカリの名はトレギアの独白とも言える地の文でしか使用されておらず、単に「長官」と呼ばれている。 &bold(){・[[エンペラ星人]]} 『ウルトラマンメビウス』などM78星雲の存在する世界の闇の頂点に立った暗黒の皇帝。 トレギアが覗いたアーカイブに光の国にない闇のエネルギーを会得した、ウルトラマンの対の存在であると記されていた。 &bold(){・[[ウルトラマンベリアル]]} 『[[ウルトラ銀河伝説>大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE]]』~『ウルトラマンジード』にかけて幾度となく蘇り光の国に牙を剥いた闇のウルトラマン。 トレギアが覗いたアーカイブに記されていた。 &bold(){・ガゴゼ} 惑星ティカ=ドゥの伝説に語られた謎の巨大生物。 タロウとトレギアが目撃した際は、カニとコウモリを接合させたような姿をしていたが、 正体はヒルのような生き物で他の生物の遺伝情報に入り込み複数の生物を同化させる能力を持つ。 遺伝子プールに干渉する生態と、封印されていた洞窟に太古の言語で記された石碑が遺されていたことからトレギアは宇宙誕生以前の原始的生物と推測した。 本作と同じく中野氏が脚本を担当したアニメ作品『エレメントハンター』第17話には、ほとんど同じ外見と正体のカサネセッタというQEXが登場していた。 &bold(){・スナーク} 惑星チュッオラに[[星間連盟>星間連盟(ウルトラシリーズ)]]が捨てたゴミを元にトレギアが創り出した生命体。 外見は[[ナメゴン>ナメゴン(ウルトラ怪獣)]]に似ている。 &bold(){・[[邪神たち>グリムド]]} 光も闇もまだない宇宙誕生より以前の太古に蠢いていた混沌そのものである数百体もの邪神。 無意識の海の井戸の奥深く「深淵」に封じられながらも、悪夢や創作家のインスピレーションとして多くの命の精神に干渉していた。 惑星ボルヘスの遺跡を暴いたトレギアに解き放たれ彼の体内に取り込まれた。 &bold(){・[[宇宙魔女賊 ムルナウ]]} 『[[ウルトラマンオーブ]]』のエピソード10構想・[[劇場版>劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!]]において、惑星コボルで大規模な窃盗を企てガイと対峙し、後に多くの惑星を生命ごと宝石に変える事件を引き起こした魔女。 &bold(){・[[コスモイーター ルーゴサイト>ルーゴサイト]]} 『[[ウルトラマンR/B]]』において、暴走し無差別に星々を喰らう災厄と成り果てた宇宙の白血球。 &bold(){・[[虚空怪獣 グリーザ>グリーザ]]} 『[[ウルトラマンX]]』において、3つの命豊かな惑星を消し去り地球に迫った、生命を無に還す実態のない現象そのもの。 &bold(){・[[ウルトラマンジード>ウルトラマンジード(登場キャラクター)]]} 『[[ウルトラマンジード]]』において活躍したベリアルの息子。 &bold(){・[[ペガッサ星人ペガ]]} ジードの親友である[[ペガッサ星人]]。 &bold(){・[[ウルトラマンロッソ]]} 『[[ウルトラマンR/B]]』において活躍した、タロウのクリスタルを使い変身するウルトラマン。 &bold(){・スネークダークネス} ウルトラマンロッソの親友が変じた怪獣。 *【トレギアの来歴】 ウルトラ小学校でタロウに声をかけられ小さな冒険に出かけ友達となった少年期、 この時に自身の好奇心が招いた過ちをタロウに庇われ、その負い目を吹き飛ばすかのような笑顔に救われ、プラズマスパークに照らされ&bold(){逆光となったタロウの姿}を刻んでいる。 学業に励む傍ら、タロウと共に宇宙各地を訪ねた青春。 惑星ティカ=ドゥにて宇宙創世以前の混沌の一片に捕らわれ、自身か遠方で危機に陥る人々のどちらかしか助けられない状況で、 自身を見捨て人々を救う&bold(){選択}をするようにタロウに懇願するが、その両方をタロウは救ってみせた。 この頃から光の国に存在しないが故に闇への実感を得られぬままエンペラ星人がウルトラマンの対の存在であることを知り、 形のないエネルギーに過ぎない光と闇が何なのか考えるようになり、タロウを太陽に見立てたポエムを綴り始めている。 タロウと共に並び立つために宇宙警備隊入りを目指し、地獄の特訓を繰り返すが夢破れ味わった初めての挫折。 技術開発局に入りヒカリに才能を見初められるが、そのヒカリが────スターマークを与えられるほどの英雄がバット星人との戦争の責任を取りリタイアしたことでウルトラマンと言えど苦悩することを実感。 ヒカリ辞職の混乱で、自身の発明に必要な外宇宙に派遣された戦士のデータを得られず無為に過ごす日々、 光の国に帰還したタロウの協力を得て発明品が完成。タロウスパークという命名を却下され、タロウが提案したタイガスパークを採用する。 この時に何を壊され何度倒れても立ち上がる地球人の素晴らしさをタロウに説かれるが、アーカイブで戦争や犯罪や過ちを何度も繰り返す地球人の愚かさを識っていたため響くことはなかった。 ヤプールの暗躍を察知しタロウが再び光の国を去り、心に孔の空いた日々を過ごしながら防衛のための開発を進めるが、 光の国が護りを固めれば固めるほど同等に攻勢を強める尽きることのない侵略者から光と闇の表裏一体性に気付き、解決のために闇についての研究を始める。 アーカイブを漁り、レイブラッド星人に憑かれ光の国で唯一闇に堕ちたウルトラマン、ベリアルが目に止まり、 誰でも知る反逆の顛末ではなく内面について調査を進めていた折に、惑星アーブがボガールに滅ぼされ、 ヒカリがアーブギアを纏い復讐者ハンターナイトツルギに変貌したとのニュースが届く。 ベリアル、そして尊敬したヒカリが闇に堕ちたことで、光の国の住人も図体が大きいだけで、 自身がかつて危惧した地球人と変わらない未熟なメンタルであることに気付き、 そんな未熟者が正義を名乗り力を振るう現状に恐怖を覚え半狂乱となり光の国を出奔。 ゴミの惑星チュッオラにたどり着き、ウルトラマンとして使い物にならなくなった自身もゴミなのだと隠居を決める。 惑星チュッオラで過ごす日々の中、[[&bold(){ゴミから生命を生み出し}>ウーラー(ウルトラ怪獣)]]、[[&bold(){チビスケ}>ゲスラ]]を意味する「スナーク」と名付け自覚もないまま孤独を癒やす友とするが、 星間連盟が持ち込む無限とも言えるほどに膨大なゴミによってスナークは暴走、人々を護るために友を手にかけ苦しみ藻掻く最期を目にしたことで、何もない宇宙空間に居を移す。 真の孤独に包まれ長い月日を経て過ごす中、光と闇は同じものという考えは闇を極めることは光を極めることと同一という希望を生み、 かつて始原の混沌の欠片を目撃した際に得た手がかりから混沌そのものである邪神を探す旅に出る。 邪神を求め[[深淵を覗き続ける>深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ]]孤独で過酷な果てなき旅はトレギアの正気を削り、 友と並び立つ光となるために闇を欲した青年はいつしか光からも闇からも価値を見失い、全てのものは虚無であるという妄執に囚われてしまう。 探し求めた邪神達の力を手に入れた彼は、邪神達に引き寄せられるがままに出遭った、夢を失った者に野心と力を与え、力持つものを歪め破滅に導くことを目的とするようになっていた。 全ては、故郷の――――友の信じた絆と光を否定し友の影であり続けるために……。 &bold(){&color(black,royalblue){タロウ、私は君が生きられなかった反面だ。}} &bold(){&color(black,royalblue){ようやく私は君の「影」になれたんだ。}} *【映像化】 『[[ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀]]』にて本作の一部が映像化。 ただし[[アブソリュートタルタロス]]の介入の影響か時系列や行動が大きく変化し、本作以上にタロウへのコンプレックスが膨れ上がったトレギアがタルタロスの軍門に下る展開となった。 『[[ニュージェネクライマックス>劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス]]』限定版Blu-ray特典の小冊子では『トレギア/青い影』の方が正史とされている。 ・トレギア/青い影 ヒカリ辞職→タロウ帰還→ヤプール討伐にタロウ出張→ヒカリ闇堕ち ・ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀 タロウ帰還→(惑星アーブの件で)ヒカリ失踪・闇堕ち→タロウの調査任務にトレギア同行 *【余談】 本作によって[[『R/B超全集』の小説>蒼い瞳の少女は灰色と名乗った]]でも示唆されていたルーゴサイト暴走の元凶がトレギアと確定、また『[[劇場版オーブ>劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!]]』で登場したムルナウもトレギアによって宝石化能力を与えられたことが判明。 同様にグリーザにも干渉しようとしたが、「無」そのものにはどうすることもできないとして、手出しできず放置を決めており、 間接的に太陽に叩き落としたうえ、15年間も封印した[[エックス>ウルトラマンエックス(登場キャラクター)]]の評価が上がった。&font(l){むしろウルトラフレアだけで済んでるってどうやったんだろうか、あの無愛想な人} トレギア自身のフィジカルは低く、これまでに見せた技の殆どが邪神由来だった他、『[[劇場版R/B>劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル]]』やトライストリウム戦で倒された際に&bold(){ガチで死亡していた}ことが判明。 邪神の加護により多元宇宙に無限に存在する平行宇宙のトレギアがバックアップとなり、ほぼ不滅の存在となっている。そのため、『劇場版R/B』に登場したトレギアと、『タイガ』TV本編に登場したトレギア、『ニュージェネクライマックス』に登場したトレギアは、それぞれ記憶を引き継いだ「別人」に等しい存在となっている。 また、タロウの力で変身しているからロッソは狙われたのではないかというネタ混じりの考察が、まさかの真実であった((一応、「いまいましくもタロウの力のこめられたクリスタルを使って変身するらしい」程度の認識ではあり、彼が悩んでいたというのも大きな理由ではあったようだが。))。 共用アイテムなのにタイガの名を冠していたことでタイタスとフーマの不興を買ったタイガスパークだが、タイガ誕生より以前に造られていた((状況的には『ウルトラマンメビウス』の時代には完成している。))。 語感を気に入ったタロウが息子が生まれた際に使うことを決めており地球語では「太陽を抱く勇気あるもの」という意味を持つ。 タイガスパーク本来の機能は光の国のウルトラマンを外宇宙で活動させることであり、 肉体をアストラル体化させ現地の住人のインナースペースを借りることで一定時間の戦闘を可能とするものであった。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,34) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }
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反面、ブルー族とはいえ体力はあまりない面もある(タロウとの初対面ではあることのために彼の力を借りていた)。 幼き日にタロウと小さな冒険に出かけ、彼に庇われて以降太陽のように眩しい彼を心の支えとし共に並び立つことを夢見ていた。 &bold(){・[[ウルトラマンタロウ]]} 『ウルトラマンタロウ』、『ウルトラマンギンガ』などにおいて、地球人と共に戦った[[光の国>M78星雲・光の国]]を代表するウルトラマン。 学生生活や宇宙各地を巡る青春の日々を二人で過ごしたトレギアの唯一無二の大親友。 トレギアにラブレターの添削をしてもらったり、トレギアの作った文章(項目冒頭)をほめたりしていた。&font(l){義兄の影響だろうか} 「ウルトラマンタロウ ひみつ大特集」等において「タロウ」という名前は光の国の言葉で「勇気を持ち正義を愛する者」という設定があったが、 本作でも「勇気があり正義を愛する者」という表記で使用されている。 &bold(){・フローベラ} トレギアとタロウの小学校の担任教師。 &bold(){・[[ウルトラマンヒカリ>ハンターナイト ツルギ/ウルトラマンヒカリ]]} 『[[ウルトラマンメビウス>ウルトラマンメビウス(作品)]]』において、活躍したウルトラマン。 命の固形化技術を開発しスターマークを授かった科学技術局長官。トレギアの才能を見抜き開発部門に引き抜いた。 [[バット星人]]との戦争の責任を取り辞職し惑星アーブに移住。その後、ボガールによるアーブの滅亡に伴いハンターナイトツルギへと変貌した。 ヒカリの名は『メビウス』作中で地球人に名付けられたためか、本作ではヒカリの名はトレギアの独白とも言える地の文でしか使用されておらず、単に「長官」と呼ばれている。 &bold(){・[[エンペラ星人]]} 『ウルトラマンメビウス』などM78星雲の存在する世界の闇の頂点に立った暗黒の皇帝。 トレギアが覗いたアーカイブに光の国にない闇のエネルギーを会得した、ウルトラマンの対の存在であると記されていた。 &bold(){・[[ウルトラマンベリアル]]} 『[[ウルトラ銀河伝説>大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE]]』~『ウルトラマンジード』にかけて幾度となく蘇り光の国に牙を剥いた闇のウルトラマン。 トレギアが覗いたアーカイブに記されていた。 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また、タロウの力で変身しているからロッソは狙われたのではないかというネタ混じりの考察が、まさかの真実であった((一応、「いまいましくもタロウの力のこめられたクリスタルを使って変身するらしい」程度の認識ではあり、彼が悩んでいたというのも大きな理由ではあったようだが。))。 共用アイテムなのにタイガの名を冠していたことでタイタスとフーマの不興を買ったタイガスパークだが、タイガ誕生より以前に造られていた((状況的には『ウルトラマンメビウス』の時代には完成している。))。 語感を気に入ったタロウが息子が生まれた際に使うことを決めており地球語では「太陽を抱く勇気あるもの」という意味を持つ。 タイガスパーク本来の機能は光の国のウルトラマンを外宇宙で活動させることであり、 肉体をアストラル体化させ現地の住人のインナースペースを借りることで一定時間の戦闘を可能とするものであった。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,35) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

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