SCP-1028-JP

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&font(#6495ED){登録日}:2020/07/02 Thu 14:34:18 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- SCP-1028-JPとは怪奇創作サイト[[SCP Foundation]]日本支部の[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]である。 項目名は『被虐の像』。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はEuclid。 *特別収容プロトコル まずは特別収容プロトコルから。基本的にはモノ系オブジェクトらしく収用コンテナに入れておけ、というものなのだが、そのあとが若干不穏。 「Dクラスを常に一人常駐させること」「Dクラスのすぐそばに武器を収めたロッカーを設置すること」「''常駐しているDクラスが破壊衝動に駆られたらロッカーを開けて武器を提供し、SCP-1028-JPの破壊を指示すること''」などと書かれている。 特に最後の部分が異様であり、「オブジェクトを破壊せよ」というのは財団の本来の目的である「確保、収容、保護」に明らかに反している。 もちろんこんなプロトコルが定められているのにはちゃんとした理由がある。 *オブジェクトの概要 本オブジェクトは、裸体の西洋人男性を模した大理石製の彫像である。 元ページではミケランジェロのダビデ像の画像が用いられているが、これは収用当時の状態で後述の「再生」の過程を経るたびに外見は変化するらしい。 ただ、どれだけ変化しても総質量は変わらず、「裸体の西洋人男性」という部分は一定。 また、どう見てもただの大理石製なのだが、実際は皮膚の内側には通常の人間と同じ臓器や器官が存在する。''これも大理石製だが''。……想像すると結構不気味である。 ただし消化器官の内容物や体液は確認されていない。 このオブジェクトの第一の異常性は、周囲の人間に''「この像を破壊しなければならない」''という精神的作用を起こすこと。 この精神的作用に侵された人間は、手元にある最も強力な武器を持って像を破壊しようとする。 ……なんだか[[SCP-830-JP]]と似た異常性だな。あっちも破壊するのが特別収容プロトコルだし。 なお、武器がない場合素手や''噛みつき''で破壊しようとする。もちろん大理石の像がそんなことで壊れるわけもなく、収容前の被害記録では''両手が粉砕された80代のおばあさん''や''大理石の破片を飲み込んで窒息死したおじさん''なんかが確認されている。 またこの精神作用の及ぶ範囲は、像が80%以上破壊されるまで拡大していく。最大の範囲は24時間で400メートルを記録している。 ちなみに、人間でなくても一定以上の知性があれば対象になる。このために、収用後とある知性を持ったEuclidオブジェクトが収用違反を起こし、2名の死者を出している。 さらに、この強制力の影響下にある人間は像を破壊して出現した臓器などを''リアルな人間のものと誤認する''幻覚作用も備えている。元々グロ趣味などを持っていない普通の人間であっても、なぜかそれに忌避を抱くことはなくむしろ興奮してより破壊活動に勤しむようになるらしい。 ただし、精神作用が途切れると''普通に自分のやったことを思い出してしまう''ので、異常性とは関係なくトラウマを抱えるケースも報告されている。%%そういえば特別収容プロトコルでは「破壊を完了したDクラスは交代させる」とは書かれているけど、記憶処理を受けさせるとかは書かれていないんだけど……大丈夫だろうか?%% 第二の異常性は限定的な破壊耐性。破壊耐性なんぞ、モノ系オブジェクトの大半が常識のように備えているのだが、このオブジェクトのそれはかなり限定的。 「知性体及び人間の関わらない破壊」「過去100時間以内に使われた方法による破壊」「像の脳神経系への破壊」を受け付けない、というもの。 特に2番目の部分が厄介で、同じ方法で繰り返し破壊して無力化することができないのだ。そのため、特別収容プロトコルでは、「武器は一度使ったら違う種類のものと交換し、過去5回以内に同じ武器を提供しないこと」と定められている。 ちなみに、プロトコルが「Dクラスが破壊衝動を抱いたら破壊」になっていて、「常に破壊せよ」になっていないのもこれが理由だと思われる。常に破壊し続けようとすると、必要な武器の種類が莫大になり管理が実質不可能になるためだろう。 第三の異常性は「再生」。どれだけ破壊しても、この像の唯一破壊できない部分である脳神経系を基点に破片が再び寄り集まって再生してしまうのだ。 なお、脳から半径50メートル以上離したり、化学変化させて大理石ではなくしてしまえば破片は異常性を失うが、その場合不明な方法で大理石を補充してしまうので結局再生してしまう。 また再生後に精神作用を発し始めるまでの時間は一定していない。 まとめると、「周囲の人間に、繰り返し違う方法で、何度でも自分を破壊させるオブジェクト(リアルなグロ映像のオマケつき)」というのがコイツの正体である。 *発見に至った経緯 このオブジェクトは某県の山中にある山小屋で発見された。 発見当時の状況は、「重機が盗まれた」と工事会社から通報があったことから警察官が捜査のために山中に赴いたところ、''地元の不良少年グループの一人が重機で山小屋を粉砕しているところに遭遇した''というもの。不良少年すげぇ。 山小屋の中には3名の死者と、少年の仲間と思われる改造モデルガンを所持した軽傷者がいたため、警察官はこれを保護。 その後異常存在が絡んでいることから事件は警視庁公安部特事課に引き継がれ、オブジェクトの設置経緯に犯罪行為が絡んでいないか調べられた後、PEJEOPAT(既存日本超常組織平和友好条約)に従いオブジェクトそのものの管理は財団に継承。正式にSCP-1028-JPのナンバーが与えられた。 また、発見当時、公安部特事課は重機を操縦していた少年にインタビューを行っている。 #openclose(show=インタビューログを閲覧){ >前書: 以下の記録は警視庁公安部特事課の██捜査官による聞き取りの音声データであり、財団が使用する用語が用いられていない部分があります。 >対象: 重機を窃盗した生存者の少年(以下、少年A) >インタビュアー: 警視庁公安部特事課 ██捜査官 ><録音開始> >少年A: ちょ、ちょっと待てよ。これって取り調べだよな。確かにショベルカーは無断で借りたけど正当防衛なんだってば! >██捜査官: 安心しろ、ただ話を聞きたいだけだ。どうして正当防衛になると思ったのか、具体的に詳しく聞かせてほしい。 >少年A: ええと、██(注釈:もう一人の生存者の少年)が改造したモデルガンを撃ちにいこうって話になって、山ん中でしばらく遊んだ後で、疲れたから休む場所を探したんだ。んで、ちょっと山を登ったところで廃屋が見えたんだけど……。 >██捜査官: それから? >少年A: アレが見えた途端におかしくなっちまったんだ。俺も██も。何だかよく分かんねぇけど、とにかくぶっ壊さなきゃって気分になって……大急ぎで廃屋に飛び込んだら妙な石像と死体があって……もう無我夢中で石像をぶっ壊そうとしたんだ。 >██捜査官: なるほど、ここまでは██君の証言とも一致している。石像を壊そうとしている間の状況も教えてほしい。 >少年A: 最悪だったに決まってんだろ! 頭ん中に「壊せ壊せ」って声が響くし、壊したら壊したで「もっとだ、もっとだ」ってなるし……それでも、腕や脚を砕いてる間はまだよかったんだ……! ██が銃で腹をぶん殴って……うぷっ……! >[編集済。少年Aが嘔吐した音が記録されている] >██捜査官: 落ち着いて。ゆっくり話してくれ。 >少年A: ……割れた腹から内臓が飛び出してきたんだよ。生臭くって、生暖かくって……しかも今度は、キマっちまった声で「美しいだろう」だの「もっとよく見てくれ」だの聞こえてくるしよぉ……。 >██捜査官: それでも壊すのは止めなかったんだな。 >少年A: 止められなかったんだよ。あのときはもっともっと壊さなきゃって気分しかしなかったんだ。 >██捜査官: 壊すのが楽しかった? >少年A: ……正直、あのときは。内臓が飛び出たときだって、今は思い出しただけでゲロ吐いちまうけど、あのときはすげー愉快だった気がする。俺はすげー物を見てるんだ!って感じで、心臓がバクバクしっぱなしだったよ。 >██捜査官: しかし君は現場を離れて重機を盗んでいる。この理由と、それが正当防衛だと思う理由について説明してくれ。 >少年A: すぐに弾がなくなって、銃も殴り過ぎて曲がっちまったんだ。そしたら██の奴、石像に頭突きし始めて血塗れになってさ。俺も負けてらんねぇ、もっと凄いモンでぶっ壊してやるって思って、山に入る前に見かけたショベルカーを使おうと思ったんだ。親父がそういう仕事やってて、操縦させてもらったことがあったからさ……あ、私有地で、だからな? とにかく、そう思って山を降りてる途中でフッと正気に戻ったんだよ。 >██捜査官: 破壊衝動がなくなったのか。 >少年A: もうアレをぶっ壊したいとは思わなかったけど、██がまだアレを壊そうとしてるってことは分かった。廃屋の死体も、ああやって暴れすぎて死んだんだなって気付いたんだ。それで、徹底的にぶっ壊してやったら██も正気に戻るんじゃないかって思って……。 >██捜査官: それでショベルカーを盗んで戻ったと。しかし、近付いたらまた破壊衝動に飲み込まれたんじゃないのか? >少年A: えっと、はい、その通りでした……。途中で元通りになっちまって、気が付いたら廃屋も石像もぐしゃぐしゃで…… >██捜査官: 他の方の死体まで踏み荒らさなかったのは不幸中の幸いだな。 >少年A: ……ッス。ところで、一つ聞いてもいいっすか? >██捜査官: 何だ? >少年A: 石像の内臓、本物でした……? >██捜査官: 安心しろ、中身も石だったよ。幻聴が聞こえるくらいだったんだから、幻覚だって見えるだろうさ。 ><録音終了> >終了報告書: 生存者の少年二名と発見者の██巡査は、調査に必要な情報を聞き出された後で記憶処理を施されました。これに伴い、幻覚による心的外傷も快癒した模様です。 } //「これだけ?」と答えるのは作成者に失礼に当たるので、そういったことを記載しないでも良いでしょう。 //実は履歴に仕掛けがある!というわけでもないようですし。 *余談 報告書を読む限りでは「単に破壊されて再生するだけの像」ということしかわからず、イマイチどのような目的で・何のために作られた代物なのか不明な本オブジェクトだが、 実はこのオブジェクトの記事は完成後に大きく削られた部分がある。 そこを読むと誰が・何のためにこの像を設置したのか、そしてメタタイトルの正確な意味がわかるのだが ディスカッションで「蛇足」と指摘され削られた結果、現在の報告書の形となっている。 芸術作品関連のオブジェクト、ということで警戒する人も多いだろうが、実は珍しく&bold(){このオブジェクトに[[Are We Cool Yet?>Are We Cool Yet?(SCP Foundation)]]は一切かかわっていない}。 まぁAre We Cool Yet?だって、芸術品ならなんでもかんでも自分たちのせいにされても困るだろうが。 追記・修正は像を破壊してからお願いします ---- #right(){SCP-1028-JP - 被虐の像 by 08_ORB http://scp-jp.wikidot.com/scp-1028-jp この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,14) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 219.106.210.28さん、「作成者に失礼だから」は正論だとしても、無思慮に消すよりはちゃんと「実は…」の部分に繋がる形に修正してください。現状だと意味不明な改稿になってしまっています。 -- 名無しさん (2020-07-02 15:27:31) - ↑申し訳ありませんでした。それらの文章をなくしたら別に隠す必要もないかと思い、余談の方に移動しましたが、このような形で良いでしょうか -- 名無しさん (2020-07-02 15:39:40) - ストーリー付け足しで差別化する事が多い日本支部だと割と珍しい経緯な気がする -- 名無しさん (2020-07-02 21:32:46) - 「○○の部分蛇足じゃないでしょうか?」→「修整しました。」ってやりとりは、ディスカッションでよく見る気がする -- 名無しさん (2020-07-02 22:17:56) - 今更173の起源とか説明されてもピンと来ないだろうし、わざわざ製作者とか開示する必要は無いよね -- 名無しさん (2020-07-02 23:40:29) - あの起源なら言われなくても想像できるしね。意外性の欠片もない答えを出されるぐらいなら説明を省いて深読みの余地を残してくれた方がありがたい -- 名無しさん (2020-07-03 00:06:59) - 確かに蛇足と言えば蛇足なんだが、それらしい答えを捨てて想像の余地に任せた方が面白いと提案するのも、それを受け入れるのも創作者として素晴らしいと思う -- 名無しさん (2020-12-17 06:37:01) - 直接このオブジェクトと関係ない話だけど「収用後とある知性を持ったEuclidオブジェクトが収用違反を起こし」←これが「知性があったら友好的でもとりあえずEuclid」の理由だよな。本人の意思をないがしろにする現象が財団世界には多すぎる -- 名無しさん (2020-12-21 10:53:00) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2020/07/02 Thu 14:34:18 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- SCP-1028-JPとは怪奇創作サイト[[SCP Foundation]]日本支部の[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]である。 項目名は『被虐の像』。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はEuclid。 *特別収容プロトコル まずは特別収容プロトコルから。基本的にはモノ系オブジェクトらしく収用コンテナに入れておけ、というものなのだが、そのあとが若干不穏。 「Dクラスを常に一人常駐させること」「Dクラスのすぐそばに武器を収めたロッカーを設置すること」「''常駐しているDクラスが破壊衝動に駆られたらロッカーを開けて武器を提供し、SCP-1028-JPの破壊を指示すること''」などと書かれている。 特に最後の部分が異様であり、「オブジェクトを破壊せよ」というのは財団の本来の目的である「確保、収容、保護」に明らかに反している。 もちろんこんなプロトコルが定められているのにはちゃんとした理由がある。 *オブジェクトの概要 本オブジェクトは、裸体の西洋人男性を模した大理石製の彫像である。 元ページではミケランジェロのダビデ像の画像が用いられているが、これは収用当時の状態で後述の「再生」の過程を経るたびに外見は変化するらしい。 ただ、どれだけ変化しても総質量は変わらず、「裸体の西洋人男性」という部分は一定。 また、どう見てもただの大理石製なのだが、実際は皮膚の内側には通常の人間と同じ臓器や器官が存在する。''これも大理石製だが''。……想像すると結構不気味である。 ただし消化器官の内容物や体液は確認されていない。 このオブジェクトの第一の異常性は、周囲の人間に''「この像を破壊しなければならない」''という精神的作用を起こすこと。 この精神的作用に侵された人間は、手元にある最も強力な武器を持って像を破壊しようとする。 ……なんだか[[SCP-830-JP]]と似た異常性だな。あっちも破壊するのが特別収容プロトコルだし。 なお、武器がない場合素手や''噛みつき''で破壊しようとする。もちろん大理石の像がそんなことで壊れるわけもなく、収容前の被害記録では''両手が粉砕された80代のおばあさん''や''大理石の破片を飲み込んで窒息死したおじさん''なんかが確認されている。 またこの精神作用の及ぶ範囲は、像が80%以上破壊されるまで拡大していく。最大の範囲は24時間で400メートルを記録している。 ちなみに、人間でなくても一定以上の知性があれば対象になる。このために、収用後とある知性を持ったEuclidオブジェクトが収用違反を起こし、2名の死者を出している。 さらに、この強制力の影響下にある人間は像を破壊して出現した臓器などを''リアルな人間のものと誤認する''幻覚作用も備えている。元々グロ趣味などを持っていない普通の人間であっても、なぜかそれに忌避を抱くことはなくむしろ興奮してより破壊活動に勤しむようになるらしい。 ただし、精神作用が途切れると''普通に自分のやったことを思い出してしまう''ので、異常性とは関係なくトラウマを抱えるケースも報告されている。%%そういえば特別収容プロトコルでは「破壊を完了したDクラスは交代させる」とは書かれているけど、記憶処理を受けさせるとかは書かれていないんだけど……大丈夫だろうか?%% 第二の異常性は限定的な破壊耐性。破壊耐性なんぞ、モノ系オブジェクトの大半が常識のように備えているのだが、このオブジェクトのそれはかなり限定的。 「知性体及び人間の関わらない破壊」「過去100時間以内に使われた方法による破壊」「像の脳神経系への破壊」を受け付けない、というもの。 特に2番目の部分が厄介で、同じ方法で繰り返し破壊して無力化することができないのだ。そのため、特別収容プロトコルでは、「武器は一度使ったら違う種類のものと交換し、過去5回以内に同じ武器を提供しないこと」と定められている。 ちなみに、プロトコルが「Dクラスが破壊衝動を抱いたら破壊」になっていて、「常に破壊せよ」になっていないのもこれが理由だと思われる。常に破壊し続けようとすると、必要な武器の種類が莫大になり管理が実質不可能になるためだろう。 第三の異常性は「再生」。どれだけ破壊しても、この像の唯一破壊できない部分である脳神経系を基点に破片が再び寄り集まって再生してしまうのだ。 なお、脳から半径50メートル以上離したり、化学変化させて大理石ではなくしてしまえば破片は異常性を失うが、その場合不明な方法で大理石を補充してしまうので結局再生してしまう。 また再生後に精神作用を発し始めるまでの時間は一定していない。 まとめると、「周囲の人間に、繰り返し違う方法で、何度でも自分を破壊させるオブジェクト(リアルなグロ映像のオマケつき)」というのがコイツの正体である。 *発見に至った経緯 このオブジェクトは某県の山中にある山小屋で発見された。 発見当時の状況は、「重機が盗まれた」と工事会社から通報があったことから警察官が捜査のために山中に赴いたところ、''地元の不良少年グループの一人が重機で山小屋を粉砕しているところに遭遇した''というもの。不良少年すげぇ。 山小屋の中には3名の死者と、少年の仲間と思われる改造モデルガンを所持した軽傷者がいたため、警察官はこれを保護。 その後異常存在が絡んでいることから事件は警視庁公安部特事課に引き継がれ、オブジェクトの設置経緯に犯罪行為が絡んでいないか調べられた後、PEJEOPAT(既存日本超常組織平和友好条約)に従いオブジェクトそのものの管理は財団に継承。正式にSCP-1028-JPのナンバーが与えられた。 また、発見当時、公安部特事課は重機を操縦していた少年にインタビューを行っている。 #openclose(show=インタビューログを閲覧){ >前書: 以下の記録は警視庁公安部特事課の██捜査官による聞き取りの音声データであり、財団が使用する用語が用いられていない部分があります。 >対象: 重機を窃盗した生存者の少年(以下、少年A) >インタビュアー: 警視庁公安部特事課 ██捜査官 ><録音開始> >少年A: ちょ、ちょっと待てよ。これって取り調べだよな。確かにショベルカーは無断で借りたけど正当防衛なんだってば! >██捜査官: 安心しろ、ただ話を聞きたいだけだ。どうして正当防衛になると思ったのか、具体的に詳しく聞かせてほしい。 >少年A: ええと、██(注釈:もう一人の生存者の少年)が改造したモデルガンを撃ちにいこうって話になって、山ん中でしばらく遊んだ後で、疲れたから休む場所を探したんだ。んで、ちょっと山を登ったところで廃屋が見えたんだけど……。 >██捜査官: それから? 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