魔法少女たち(lobotomy corporation)

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&font(#6495ED){登録日}:2020/09/09 Wed 21:18:18 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&color(purple,#bfbfbf){燃えゆくまま、永遠に目が覚めなければと願ったであろう。みなを守りたかった愛の形は、執着となって心を蝕み始めた。&br()それに気づき正そうとした時は、すべてが終わっていた。}} #center(){&color(gold,#bfbfbf){黄金色の美しい模様は多くの職員たちの心を魅了する。この幻惑は最も深い無意識から来たかもしれない。}} #center(){&color(blue,#bfbfbf){すべての悲しみがそうであるように、分かち合うほどに悲しみの重荷が軽くなっていないだろうか。}} #center(){&color(green,#bfbfbf){従者は信念を捨て、素直に心を許して裏切られ、裏切られた自分自身に対する憤怒に引きずり回されています。}} #center(){&color(#eeeeee,#000000){考え深くなった道化師。可哀想なあの道化師。自分を導く勇猛な子犬も居ないくせして、意味もなく足だけを運びます。}} 魔法少女たちとは『[[Lobotomy Corporation]]』において登場する、&bold(){「魔法少女」}というカデコリーで一纏めにされる[[アブノーマリティ>アブノーマリティ/幻想体]]たちの総称である。 #openclose(show=●目次){ #contents() } *概要 『Lobotomy Corporation』のゲーム内に登場するのは3体。 外伝漫画「ワンダーラボ」の方で追加で1体、続編『Library of Ruina』で関連らしき者が追加で1体登場した。 彼女たちはかつて「魔法少女」と名乗って脅威から世界を救い、守り抜く戦いをしていた。 しかし&bold(){各々が抱いた負の感情に支配された結果、アブノーマリティと化してしまった}のだ。&font(l){[[まどマギ>魔法少女まどか☆マギカ]]の魔女化と大体似たような感じ。} 何故、彼女たちはアブノーマリティとなってしまったのか?彼女たちを支配した負の感情とは何か? それを明らかにしていくために、一人ずつ解説していこう。 なお、四人の危険度クラスは全員&color(purple){WAW}である。 攻撃力が高いのはWAW常として、行動パターンなどが厄介な特性を帯びていることもあり同クラス内でも一際危険。 **&font(l){魔法少女}→&color(purple,#bfbfbf){憎しみの女王} #center(){&color(purple){愛と憎しみの名のもとに、魔法少女がやってくる!}} さて、まずは「憎しみの女王」から。 恐らく全ての魔法少女たちの中で、一番知名度があるのが彼女であろう。 というのも『Lobotomy Corporation』ベータ期から存在し、一番先に実装された魔法少女が彼女であるのだ。 かつその外見も、&bold(){一目見れば十人中十人が「魔法少女じゃん」って言うレベルで魔法少女している女の子}なのである。 具体的には可愛らしい飾りとフリフリがついた、本当にありふれた感じの魔法少女服を着たツインテールの女の子である。 更に彼女は外見が人間に近いだけではなく、職員を始めとした普通の人(というか悪人ではないならば誰でも)に対して友好的。 話しかけると&color(purple){「ここってどういう施設なの?」「あなたは世界の美しさと勝利の気持ちよさが分かる?」}といった調子で気さくに会話を返してくれる。 また&color(purple){「ピンチの時はいつでも呼んでね!」「何か起きたら必ずあたしに教えてね!絶対助けてあげるね!」}という発言も見られる。 アブノーマリティとなった今現在でも人々を救う愛の魔法少女をこなそうとしているようだ。 というか詳しくは後述するが、実際にかなり危険な状態になると&bold(){なんと自発的に脱走する。&br()そして職員を回復したり脱走アブノーマリティなどの敵対存在の鎮圧を手伝ってくれる。} え、何この良い子…&font(l){自発的脱走はちょっと困るけど}。 ただしこの子、困ったことに…(後述)。 **特殊能力① 憎しみの女王は、以下の条件を満たすと特殊能力が発動する。 &bold(){・レベルⅡ以上の非常事態(セカンドトランペット)が発令される} &bold(){・クリフォトカウンターが0になる} これらの条件を満たすと、&bold(){脱走する。}ただし、満たされた条件で脱走後の行動は異なる。 クリフォトカウンターの件は置いといて、ひとまず前者の条件を満たした際の行動について触れよう。 ***脱走時(非常事態警報での脱走) セカンドトランペットが発令すると、憎しみの女王は自発的に脱走を行い、警報の原因となった敵対存在がいる部屋にテレポートする。 敵対存在を見つけると、憎しみの女王は様々な色の星型の魔法弾をステッキから放って攻撃する。 魔法弾ひとつにつき、15ポイントのBLACKダメージ。ちなみに魔法弾は職員には当たらず無害。 魔法弾を複数個放ってもなお鎮圧できない場合、憎しみの女王は[[どっかで見たような魔法詠唱>スレイヤーズ]]を行って、魔法ビームを放つ。 &color(purple){「我とそなたの力をもって、 偉大な愛の力をみせしめん事を!アルカナスレイブ!!」} 魔法ビームは敵対存在に対して継続的なBLACKダメージを与え続け、更にビームに触れた職員のHPとMPを継続的に回復し続ける。 攻撃と支援の両方の性質を併せ持っている、というわけだ。 ビームは時間の経過と共に巨大化し、より火力が増強される。 ビームが終わると憎しみの女王は疲弊し、その場で荒い息をつきながら動きを止める。 休息を終えた後もまだ敵対存在がいる場合、その場所へとテレポートする。いない場合、再び同じ対象に攻撃を再開する。 敵対存在を全て鎮圧するか憎しみの女王が倒されると、憎しみの女王は収容室に帰還する。 ちなみに、憎しみの女王はやたらと細かいところまでグラフィックが作り込まれている(制作スタッフにその手の方がいたのだろうか?)。 鎮圧に加勢するための脱走時にも状況に応じてこまめに台詞を放つ。中には特定アブノーマリティを相手にしたときの専用の台詞まで。 例えば憎しみの女王が鎮圧に参加した状態で損害を抑えて鎮圧に成功した場合、勝利の喜びを職員と分かち合う。 &color(purple){「やったね!」「いつでも私を頼ってくれていいのよ!」} 先輩である「貪欲の王」と戦って鎮圧に成功した場合、&color(purple){「外で先輩と戦ってたら、今頃あたしは死んでたわ……」}と呟く。 同輩もしくは後輩である「絶望の騎士」の鎮圧に成功すると、&color(purple){「そう… ずっと我慢してたのね… あなたも……」}と複雑そうな思いを語る。 さらにクラス毎のアブノーマリティとの敵対によって、彼女たちが生きていた世界観を垣間見ることができる。 &color(skyblue){TETH}クラスだと&color(purple){「このくらい問題ないわ!」} &color(gold){HE}クラスだと&color(purple){「うう……なかなかやるわね……」} &color(purple){WAW}クラスだと&color(purple){「先輩たちも勝てなかったけど、あたしは負けない!」} &color(purple){「マイナーアルカナと同じくらい強い……もしかして、ここって悪党のアジトじゃないでしょうね?」}(&font(l){お察しがよろしいようで}) &color(red){ALEPH}クラスだとモロに危機感を出し、背水の陣で敵に挑む。 &color(purple){「みんな! はやくここから逃げて!!」「メジャーアルカナくらい強い… しかも、今はあたし一人だけ… でもあたしは逃げない!」} &font(l){…もっとも[[盲愛様>規制済み(lobotomy corporation)]]ぐらいなら勝ってしまう((基本攻撃のDPSだけならあちらの方が流石に上なのだが、アルカナスレイブ中は無敵のため総合火力で上回る。))のだが。} まとめると、彼女たちの敵のボス役となる奴が「マイナーorメジャーアルカナ」という名前のようだ。 ……といった感じで、彼女に関する小ネタは語るに尽きない程ある。気になれば管理人となって探してみてはいかがだろうか? ……さて、ここまで見て分かる通り、彼女は優しく正義感のある少女である。それは揺るがしようのない事実だ。 ただし、これだけは心に刻んで以下を読み進めて欲しい。 #center(){&bold(){「自分が世界を救うと信じていた少女は現実を認めなければなりません。」}} #center(){&bold(){「彼女はもはや主人公ではありません。」}} #center(){&bold(){「彼女が自分の存在理由がないと思ったのは凄惨なことです。」}} #center(){&bold(){「しかしあなた(X)は彼女に真実を伝えました。」}} #center(){&bold(){「魔法少女はもういません… 可愛らしい少女と少しのトラブルメーカーしかいません。」}} **特殊能力②&color(red){「愛と憎しみの名のもとに」} 特殊能力①の欄で解説した通り、彼女はクリフォトカウンターが0になっても脱走するが、こちらの場合は色々と勝手が異なる。 まず、彼女はクリフォトカウンターの残りの値によって作業時に以下の効果を発生させる。 &bold(){・クリフォトカウンターが2(平常時)の場合} 憎しみの女王は作業を行った職員に対して投げキッスを行い、&bold(){HPとSPを全回復する。} 彼女なりに作業した職員を労ってくれているようだ。 そして、クリフォトカウンターが減少する条件は以下の通り(初期値/最大値2) &bold(){・作業結果が悪い}(生産PE-Box数が8以下) &bold(){・&color(red){3名以上の職員が死亡していない状態}で、クリフォト暴走アラートが発生する} ……えー、二番目の減少条件を見て、カンのいい人はあっ(察し)となったかもしれない。 そうこの娘、&bold(){クリフォト暴走を迎えるまでの間に3名以上の死者が出ていないとクリフォトカウンターが減少するのである。} なんで?と思った方もいるかもしれないが、詳細はひとまず後述するとだけ。 この条件を顧みるに、彼女を入れて安定して管理業務を行うには、毎回死者を3名は出さなければならない。 これに関しては、&font(l){死ぬことが仕事の}オフィサーを抹殺すればいいだけの話… …なのだが、[[懲戒部門>ゲブラー(lobotomy corporation)]]の研究を解放して処刑弾を解放してないとかなり面倒。 一応、他に方法はなくはない(魔弾の射手に依頼する、意図的に特定のアブノーマリティの脱走を引き起こす等)。 だが問題は&bold(){クリフォト暴走が発生する度に死者を出さねばならないという点。} ゲーム後半にもなればクリフォト暴走レベルは少なくとも6~7くらいは普通に行くことがある。 一日を終えようとする度にその回数分脱走させたり依頼させたりするのは骨が折れる。 そのため、収容は懲戒部門の処刑弾を解放してからがオススメ。 &bold(){なお、彼女はクリフォトカウンターが1の場合、以下の状態になる} &bold(){・彼女は暗い表情を浮かべてその場に崩れ落ち、ブツブツと独り言を呟くようになる(ヒステリー状態と呼ぶ)} &bold(){ この状態だと、彼女に対する作業成功率が20%低下する。} そしてその状態で作業を行うとこうなる。 &bold(){・作業結果が良い(生産PE-Box数が16以上)と、クリフォトカウンターが2に回復。} &bold(){ &color(purple){「エヘッ♪」}と言いながらピースサインを出し、笑顔を取り戻して平常状態に戻る} &bold(){・作業結果が普通(生産PE-Box数が15以下)以下だとクリフォトカウンターが0へと減少し、変身して脱走する。} 色々情報を提示したが、最も注意するべきなのは、&bold(){「ヒステリー状態だと作業成功率が20%低下する」}という点。 この状態だと、&bold(){色々と工夫しないとまず作業結果「良い」は出せない。}成功率20%低下は相当デカイのだ。 ではどうすればヒステリー状態を解消できるのかといえば、 「([[ホクマー>ホクマー(lobotomy corporation)]]抑制済みの状態で)自制をカンストさせた職員に、HEクラスのツール型アブノーマリティ「狂研究者のノート」を装備させて愛着作業」など。 逆を言うと、こうでもしないとヒステリー状態からまともに回復は望めない。 やはり「そもそもヒステリー状態にさせない」ことが一番良い。 処刑弾を解放していない、または残弾数がなくなった等の理由でオフィサーの間引きができなくなった場合は以下の強引な方法もある。 まず普段は憎しみの女王に作業をせず、他の作業でクリフォト暴走ゲージを貯めていく。 満タン近くなったら平常時の彼女に愛着作業を行って、&bold(){「PE-Box数を16以上確保させた瞬間」にクリフォト暴走を発生させる}、というテクニック。 こうすれば クリフォト暴走発生によりカウンター1でヒステリー化 →作業終了すると16以上確保しているので確定で作業結果「良い」になるのでカウンター2に回復して平常状態に戻る。 やや面倒だが、こうすることでも安定した業務を行うことが可能である。 ところで、なんでここまで憎しみの女王を脱走させない管理業務に関する情報が出揃っているかご存知だろうか? それは…… &font(b,red){変身脱走時の彼女は、WAWでも有数の危険なアブノーマリティだからである。} ***脱走時(変身) #center(){&color(purple,#bfbfbf){あたしも彼女みたいに、 結局守れなかったんだ…}} #center(){&color(purple,#bfbfbf){私の頭から出てってよ…}} この形態での脱走は、以下の条件いずれかで派生する。 &bold(){・クリフォトカウンターが0になった場合} &bold(){・緊急事態警報(セカンドトランペット)による自発的脱走時に、全職員のうち20%が死亡した場合} どちらかの条件を満たすと、憎しみの女王はぼんやりと浮き上がりはじめ、周囲に計六本ものステッキが現れて貫かれる。 次の瞬間には眩い光に包まれて、&bold(){薄紫とピンク色を基調とした翼を持つ大蛇へと変身する}のだ。 変身した憎しみの女王は即座にテレポートを行って、脱走する。 この状態の憎しみの女王は、以下の攻撃方法を用いる。 &bold(){・職員がいる部屋へ光を伴うテレポートを行い、移動先の地点に20~26ポイントのBLACKダメージ。} &bold(){・一定時間チャージを行い、完了すると障害物や壁を貫通するビームを口から放つ。} &bold(){ ビームは触れた職員に対して継続的なBLACKダメージを与え、対象者の移動速度を激的に低下させ続ける。} &bold(){ さらに与えたダメージ量に従って憎しみの女王のHPを回復し続ける。} &bold(){ ビームがいずれかの対象に命中していた場合(空振りではなかった場合)ビームは更に巨大化しダメージ量及び射程が増加する。} &bold(){ ビームの強化が行われた場合、ビームの発射後憎しみの女王はその場で疲弊し一定時間動かない。} &bold(){ 休息が完了した後、憎しみの女王は必ず他の職員がいる部屋にテレポートする} 頻繁にテレポートするので鎮圧部隊は必然的に追いかけ回す羽目になる上、テレポートそのものにもダメージがある。 そして一番厄介なのがビーム攻撃。威力は非常に高く、WAWどころか場合によってはALEPH装備ですら&bold(){喰らい続けると殉職が見えるレベルで危険}。 一応BLACKシールド弾で防ぐことができるが、&bold(){それで生かそうとするなら最低で4~5発は要るレベル}。 おまけに&bold(){よりによってHP吸収効果まで付いている}。 精一杯殴っても殴っても、いつまで経っても鎮圧が終わらずジリ貧で最終的に施設壊滅、なんてこともある。 攻略法としては、基本的に憎しみの女王はビーム中はビームの方向以外には無防備。 ビームを誘発させて反対方向に鎮圧班を移動させれば、あとはテレポートするまで殴り放題。 ただ頻繁にテレポートするというのが厄介。 テレポート先にいる職員を逃したり、どの方向から憎しみの女王がいる部屋に鎮圧班を侵入させるかといった考慮要素が多くなってくる。 一時停止機能を使って冷静に確実に指示を下し、鎮圧を成功させよう。 憎しみの女王の鎮圧に成功すると、憎しみの女王は本来の人間形態に戻って地面に倒れ込み、再収容される。 **ステータス(憎しみの女王) 憎しみの女王は、愛着のレベル5に対し高い反応を示し、それ以外だと普通。 洞察は、レベル関係なく普通の反応。 本能は、レベル1以下で低い反応を示し、それ以外だと普通。 抑圧は、レベル3以下で低い反応を示し、それ以外だと普通。 観測レベル3で、ギフト「愛と憎しみの名のもとに」を解放。 髪の毛に付けるハート型の髪飾り。作業速度、成功率+2、移動速度・攻撃速度+4。 観測レベル4で、武器・防護服「愛と憎しみの名のもとに」を解放。 武器は憎しみの女王が持っていたステッキと同じもの。射程は長距離で飛び道具。 この武器の特徴として、攻撃を行う度に攻撃属性が変化する。つまり&bold(){かの[[黄昏>黒い森の鳥たち(lobotomy corporation)]]と同じように全ての属性を操ることができる武器という強みがある。} ただしこの武器の場合ランダムに属性が変化するため、弱点を的確に突くといった使い方はできない。残念。 また、この武器の射撃攻撃には職員への回復効果もある。 防護服の方は、これまた憎しみの女王が着ていたのとそっくりの服。 これを着れば、どんな職員でもたちまち魔法少女になれるぞ!&font(l){大抵の場合、いろいろな意味で凶悪な外見になるけど。} 耐性面もPALE属性以外には高い耐性を誇る良防具。ただしPALE属性は2倍ダメージなので注意。 余談だが、武器・防護服E.G.Oの説明文はなかなか興味深いので一見の価値あり。 **ストーリー(憎しみの女王) 憎しみの女王は既に述べた通り礼儀正しく、正義感もあり、優しい少女。職員と気軽な会話も交えることができる。 ただし彼女が「魔法少女」として語る「正義」は些か盲目的な面がある。 まず彼女は「善」と「悪」に対して、確固たる定義を持っている。 そして「世界を平和にすることこそが善」だということは理解している。 が、&bold(){厄介なことに「平和な状態が続けば善はいらない」ということも理解している。} そのため余りにも平和な状態が続くと「善」をなしている自身の存在に対して懐疑的になり、最終的に自身が「悪」となって&bold(){世界を破壊しようとする。} 彼女が「悪」として暴れている間の記憶は、元に戻るとなくなってしまうようだ。 ある報告記録によると、憎しみの女王自身が職員を殺してしまった際に彼女自身が緊急電話を使って緊急対応チームに連絡した事例がある。 その時の彼女は、周囲の状況から「何も覚えていないが、自分がやってしまったに違いない」と言って泣きながら懺悔していた。 ……本当にタチの悪いことに、「善」をなしている時の彼女は、繰り返し述べることになるが優しくて礼儀正しい、正義感のある少女である。 紛うことなき善人である。行き過ぎている程に。 世界のバランスを保とうなどと思わなければ、もう少しだけ自分勝手にさえなれれば。 彼女は名実ともに「魔法少女」で有り続けられたのかもしれない。 **余談(憎しみの女王) ・魔法少女形態で脱走した時に出すビーム攻撃には魔法陣があるが、アートブックによると&bold(){「愛」を「崩壊」に変換している意味合いがあるようだ。}&br()また変身形態時は瞳に当たる部分が真っ黒であるが、これもアートブックによると&bold(){変身時は眼球そのものがなくなっている}かららしい。怖い。 ・次回作では憎しみの女王に対する職員の評価を知る機会がある。やはりというか、面倒を増やす存在として捉えられていたようだ。 **[[Library of Ruina]]での憎しみの女王について #region(ネタバレにつき注意) #center(){&color(purple,#bfbfbf){どうしてみんなが幸せなんだろう。私のやることがなくなるじゃない。}} 対応する階層は自然科学の階。 シナリオの経過地点としては都市疾病の終盤にて、条件を満たすと制圧戦が解放される。 ……しかしながら、&color(red){到達時点ではまず歯が立たない極めて強力な幻想体戦である。} 準備を念入りにしておくか、もしくはもう少し戦力を整えた後に挑戦することが勧められるほど。 実際に戦闘に突入すると、こちらでの彼女は戦闘開始時点で&bold(){もう既にだいぶキマっておられるご様子。} LCにおいてはクリフォトカウンター1にならなければヒステリック状態にならなかったというのに… セリフも前作よりも増して更に情緒不安定感がすごい。 憎しみの女王は3つのパッシブを持つ。 ・豹変 ヒステリックゲージが満たされると&bold(){他の形態へと変身する。} ヒステリックゲージはマッチ敗北/マークされた相手にダメージを受けた時増加し、マッチ勝利/マークされた相手にダメージを与えると減少する。 ヒステリックゲージが上昇するにつれて背景が赤く変化する。 幕の終了時、光を最大まで回復してページを2枚ずつ引く。 ・憎悪の名の下に 2幕ごとに相手をマークするページを使用する。 マークされた相手はすべての攻撃に対して脆弱になり、幻想体の攻撃対象となる。 ・アルカナ・スレイブ 4幕ごとに全ての司書を対象にする広域攻撃ページを使用する。 使用する全ダイスの合計が広域攻撃のダイス以上なら防ぐことができる。 やはり目を引くのが「豹変」のパッシブ。ヒステリックゲージという専用のゲージを持ち、これがマックスになると蛇形態へ移行する。 ちなみに書いてないが形態移行がなされると&bold(){体力と混乱抵抗値が全回復する。} このことを踏まえると、ゲージ管理にも気をつけて形態移行させないまま倒すのも有効な攻略法となる。 「憎悪の名の下に」で使用されるページがこちら |アルカナ・ビート|コスト2|打撃|6-10|使用時 相手にマークを付与| このバトルページによってマークを付与させてくる。 パッシブで説明されている通りこのマークが付いた司書は全耐性が脆弱(×2.0)になり、憎しみの女王に狙われるようになる。 憎しみの女王の攻撃を受けて攻撃を捌くタンク役の司書を用意しておき、そいつにこの攻撃を受けさせるというのも良いだろう。 憎しみの女王が使用するバトルページの大半は遠距離ページである。 そのため、単発高火力のページを揃えておくと対処しやすい。 しかし、問題になるのがこのページ。 |遠距離ページ|コスト2|貫通|2-6|&bold(){マッチ敗北時 最後のダイスの最大値を-3}| |愛と正義の名の下に|~|貫通|3-7|&bold(){マッチ敗北時 最後のダイスの最大値を-3}| |~|~|貫通|4-12|&bold(){的中 相手に束縛3付与、次の幕にパワー2獲得}| なんと1,2番目の遠距離貫通ダイスの&bold(){マッチ敗北時}に、こちら側のバトルページの最後のダイスの最大値を-3するデバフを付与してくる。 そして3番目のダイスは、的中時に束縛3を付与して自身に次幕パワー2を付与させる効果がある。 ……対応に困る構成でとても嫌らしいバトルページである。 遠距離攻撃であるため単発高火力のページを使えば1,2個目までは攻撃を弾けるものの、その場合1,2個目デバフにより3個目相手が大変になる。 最大値を減少されてしまい、的中時に更なるデバフを付与してくる最後のダイスで撃ち抜かれてこっちの戦術を乱されるのだ。 対応策としては1,2個目のダイスが敢えて数値弱めのページを使用し、肝心の3個目のダイスを確実に潰す方法が挙げられる。 1,2個目が防御ダイスで麻痺も付与できる「バチバチ」等が有効かもしれない。 これまで大活躍してきたもののそろそろ活躍に陰が差してきた「た耐える」は最低値がそこそこあるため、今回は例外的に避けた方が無難かも。 もしくは「ブレーメンの音楽隊」のバトルページを使ってバフ盛々にしたり、もっと後半で入手できる高火力ページでゴリ押しするという手もある。 そしてパッシブの説明から見て取れるように、順当に来ればここでゲーム初の&bold(){広域ページ}のお披露目となる。 |アルカナ・スレイヴ|>|広域攻撃 &br()このページがターゲットとするページの全ダイスの値の合計より、このページのダイスの値が大きければダメージを与える| |~|打撃|13-13 &bold(){合算}| [[Library of Ruina]]の項目にも書いてあるが、広域攻撃とは要するに全体攻撃のこと。 相手の速度ダイス一個ずつを対象にして攻撃を行う。今回の場合はこちらの司書全員が対象。 「アルカナ・スレイヴ」は合算であるため、&bold(){対象にされた速度ダイスに指定したバトルページの全ダイスの合計値を見る。} それが「アルカナ・スレイヴ」のダイスの数値(打撃13固定)を超えていれば、攻撃は受けない。超えられなければダメージを受ける……という仕組み。 上の方で遠距離攻撃には単発高火力のページが有効と書いたが、憎しみの女王が難しいのはそれだけでは対処出来ないためである。 「アルカナ・スレイヴ」や「愛と正義の名の元に」の存在の都合上、単発高火力ページは実はそれほど有効とは言いにくかったりするのだ。 そもそもパッシブ「豹変」の関係から、高火力ページでマッチ勝利しまくっていると、変身されて全回復&強化されてしまう。 変身時に憎しみの女王が使用するバトルページは省略するが、全体的に変身前より強化されている。 デバフが付与されていたり吸収効果がついていたりとより凶悪で厄介なものが目白押し。 「アルカナ・スレイヴ」も強化されているが、一応撃った次の幕に確定で混乱するというデメリットも追加されている。 そのためヒステリックゲージを溜めないでダメージを与えられる方法として、「出血」のデバフを付与しまくっての耐久戦がオススメ。 この戦法なら到達直後でも比較的容易く倒せる。 「黒雲会」のパッシブを帰属し、彼らのバトルページ「後始末」「雲の障壁」で出血を付与しつつ持久戦を展開しよう。 &s(){いたいけな少女を出血させ衰弱死させる黒雲会マジ外道。} 小細工は嫌じゃ!変身がなんぼのもんじゃい!!男なら正面突破じゃ!!! ……という方は、あと少しストーリーと接待を進めてより強力なページでゴリ押しできるようになってからにした方が無難かもしれない。 #endregion **&font(l){魔法少女}→&color(gold,#bfbfbf){貪欲の王} #center(){&color(gold,#bfbfbf){私のバスケットはとても大きいから、世界中の果物でも満たされないの。}} #center(){&color(gold,#bfbfbf){でも花があるのに蜜を食べるのは悪いことなの?}} #center(){&color(gold,#bfbfbf){私たちはみんな幸せになるために生まれてきたんじゃない。}} 続いて、「貪欲の王」。 彼女の外見は……魔法少女としては至ってノーマルであった憎しみの女王に比べると、なかなか象徴的な外見をしている。 例えるなら、&font(l){[[ソウルジェム>魔法少女まどか☆マギカ]]}黄金の巨大な宝石の中に、同じく金色を基調とした服を着た女の子が浮いている様。 収容室にカメラを近づけると、キラキラとした音が聞こえる。 **特殊能力(貪欲の王) 貪欲の王は、クリフォトカウンターが0になると特殊能力が発動する。 クリフォトカウンターは、以下の条件で0になる(初期値/最大値1) ・作業結果が普通(50%) ・作業結果が悪い(70%) [[審判鳥>黒い森の鳥たち(lobotomy corporation)]]と全く同じ減少条件。 ただしこちらの場合、クリフォトカウンターの&bold(){最大数が1}。一度でも減少条件を満たすと確率次第で脱走してしまう。 ***脱走時(貪欲の王) 貪欲の王は脱走すると、1500ポイント程のHPを持ち、ランダムな廊下にテレポートする。 脱走時の姿は、巨大な宝石の頂点部分から巨大な口が開いており、横向きになって進行方向に向けて口を向ける形になっている。 その口からは中に入っていた少女の首が伸びて外側に飛び出しており、&bold(){眼から真っ黒な涙を零しながら笑顔を浮かべている。}&font(l){怖い。} 貪欲の王はテレポートすると廊下の端の方に出現し、もう片隅に向けてややゆっくりと移動する。 この間に、開いている口に接触した職員は&bold(){約400ポイント}の致命的なREDダメージを受ける。 もう片隅にまで到達した貪欲の王は、テレポートして別の廊下に移動する。 貪欲の王は進行方向にしか危害を加えないので、口とは反対の方向から近づけばテレポートするまで殴り放題。 クリフォト抑制フィールド弾を打ち込んでテレポートまでの時間を稼ぎ、袋叩きにすれば鎮圧は容易な方である。 ただし貪欲の王はRED属性に対して免疫を持つ。殴りにかかる際はRED属性以外の攻撃にすること。 **ステータス(貪欲の王) 貪欲の王は、本能に対してレベル3以上で普通の反応。それ以下だと低い。 愛着と抑圧にはレベル3以上で普通の反応で、それ以下だと最低。 洞察にはレベル関係なく最低の反応。 観測レベル2で、ギフト「黄金狂」を解放。 黄金に輝く宝石をあしらったブレスレット。HP+6、本能作業成功率+6%。 観測レベル3で、防護服「黄金狂」を解放。 黒を基調としたパワードスーツのような防護服。 RED属性に対して特に高い耐性を持ち、それ以外にも耐性を持つ。 ただしPALE属性は2倍なので注意。 観測レベル4で、武器「黄金狂」を解放。 黄金の意匠と宝石をあしらった拳武器。これを嵌めて殴って攻撃する。 なんと[[ジャスティティア>黒い森の鳥たち(lobotomy corporation)]]から引き続き、&bold(){WAWから抽出できるALEPH装備。} 属性はREDとありふれているものの、特殊能力が発動すると極めて短い間隔で連続攻撃を行い続けるため強烈なDPSを誇る。 ただし特殊能力が発動すると、&bold(){暫くの間自制の値が半分になる}ので注意。 また攻撃の射程が超近距離なので、一部の攻撃をモロに受けてしまうことにも注意。 **ストーリー(貪欲の王) エンサイクロペディア内に記されている彼女のストーリーは、詩的な表現がなされているため少し読み解くのに難易度がある。 そこで、ここでは表現そのままを持ってくるのではなく、筆者なりに少し噛み砕いて解説を行う。 興味があれば、是非管理人となって本文を読みに行くことをおすすめする。 他の魔法少女と協力し平和を勝ち取った貪欲の王は、それまで抑えていた欲望が表に出始めて、魔法少女としての力を使ってやりたい放題を始めた。 やがて貪欲の王は、&bold(){彼女たちが長い間戦っていた「悪」と遜色がない程に増長。} その結果、後述の「絶望の騎士」との殺し合いに発展してしまう。 殺し合いの結果は不明。ただし、分かっていることはある。 &bold(){絶望の騎士は悲しみに満ちて。} &bold(){憎しみの女王は善への憎しみを宿し。} &bold(){貪欲の王は自身を封印し、飽くなき貪欲と共に夢をみることにした、ということだ。} **[[Library of Ruina]]での貪欲の王について #region(ネタバレにつき注意) 貪欲の王は3形態存在し、基本的に全て撃破する必要がある。 〇第一形態「黄金色の琥珀」 LCでおなじみの、琥珀に封じられた姿。 この段階では何もしないが、体力を0にするか次の幕に移ると形態変化する。 ただし、体力を0にした場合は第二形態に、時間切れで第三形態に移行する、という違いがある。 後者は何のメリットもないため、弱点である打撃属性で削り切ろう。 〇第二形態「魔法少女」 黒い肌と金色の衣装に身を纏った少女の姿。左腕にはE.G.O.「黄金狂」を備える。 マッチ勝利によりこちらのダイス威力を下げたりダイス破壊したりなど、凶悪な効果を発揮する。 また、この形態は体力が半分以下になることはない。 体力400、混乱抵抗値100、ダメージ耐性が全て抵抗、混乱耐性が全て耐性という異常な堅固さを持つため、真っ向からの撃破はまず無謀。 2幕ごとに「きらめく幸せ」というキャラを4体召喚して自身は行動不能となり、その次の幕で全体広域攻撃「黄金の道」を使う、というルーチンで動く。 名前で分かるかも知れないが、この広域攻撃は&bold(){かつてゲブラーが使用したアレ}である。そのため、他の広域攻撃と違い、一人一人高速で移動して殴って回る。 きらめく幸せは何もせず非常に弱いが、倒した司書に特殊ページを付与する、という特殊能力を持つ。 この特殊ページは黄金の道を確実に防ぐためのもので、全員が黄金の道を防ぐことに成功すると混乱させることができ、いよいよ攻撃チャンスとなる。 つまり、きらめく幸せが出たら1幕の間にそれぞれが確実に撃破しないといけないので、全員の光や手持ちページの残量に気を付けないといけない。 〇第三形態「貪欲の王」 全体の造形は割とそのままだが、黄金狂が暴走形態の姿のものに変わり、目は黒く染まっている。 バトルページやパッシブも変化しており、ダイス破壊はなくなるが出血を付与する効果が多くなり、出血量に応じてダメージ量が増す。 耐性と撃破方法は第二形態と同じで、まずきらめく幸せを出現させないと話にならない。 ただし、黄金の道は3回攻撃の通常バトルページとなっており、失敗した場合は&color(#ff0000){&bold(){狙われた司書は死ぬ。}} …は? そう、この黄金の道は的中すると確定即死である。ちなみに、このバトルページを2回使用するため、1人できらめく幸せを2体倒さないといけない。 能力情報からはそのようなことは読み取ることができず、第二形態と同じように全員に倒させているとKILLされる。 幸い、きらめく幸せが出現した時点で誰が狙われているかは分かるため、この初見殺しを回避できれば大丈夫だろう。 もちろん光やバトルページの管理は必須だが。 #endregion **余談(貪欲の王) ・彼女の詩的なストーリーは、グスタフ・マーラーの交響曲第3番第4楽章を捩ったもの。&br()興味があれば、そちらも調べてみてはいかがだろうか? **&font(l){魔法少女}→&color(blue,#bfbfbf){絶望の騎士} #center(){&color(blue,#bfbfbf){残ったのは風化した騎士の空虚な誇りでした。}} 続いて説明するのは「絶望の騎士」。 絶望の騎士の外見は青く長い髪を持った、常に黒い涙を流し続けている女性、といった風体。 ドレスを身にまとっているのもあり、その外見は騎士というよりは、どちらかというと姫のよう。 ただし、絶望の騎士の右半身は影のように真っ黒に染まっている。 絶望の騎士の収容室にカメラを近づけると、不思議な残響音が聞こえる。 **特殊能力(絶望の騎士) 絶望の騎士は複数の連続した特殊能力を保有する。 特殊能力は、以下の条件で発動する。なお、絶望の騎士は&bold(){クリフォトカウンターを持たない。} &bold(){・作業結果が良い} &bold(){作業を行った職員に対して青いベールのようなものを纏わせて、「祝福」を付与する。} &bold(){祝福を付与されたエージェントの頭上には、青い盾のようなアイコンが表示される。} &bold(){このエージェントに対するPALE以外のあらゆる属性のダメージが半減される。ただし、PALE属性に対しては2倍になる。} &bold(){なお、祝福は一度につき一人までしか付与できない。また、祝福を受けたエージェントは、移動・鎮圧以外の指示を行うことができない} 作業結果が良いと、祝福なるバフステータスを与えてくれる。 ……祝福というバフというと、[[とっても嫌なイメージ>ペスト医師(lobotomy corporation)]]を思い出す方もいるかもしれない。 危険性に関しては後述するとして、この祝福はなんと&bold(){PALE以外の属性ダメージを半減してくれる。} PALE属性攻撃持ちは多くないので、単純な耐久力増強として利用することが可能。特に、[[様々な>ゲブラー(lobotomy corporation)]][[属性を操る厄介な奴>ビナー(lobotomy corporation)]]との戦いでは重宝することも多い。 その分、不意に来るPALE攻撃からは確実に避けさせないと痛い目を見る。その辺は注意が必要。 また、祝福を受けたエージェントは鎮圧以外は指示できなくなる。純粋な鎮圧要員にするしかなくなるわけだ。 加えて件のZAYIN詐欺よろしく、祝福は取り扱いに気をつけねばならない。なぜなら… &bold(){・祝福を受けたエージェントが死亡、もしくはパニックに陥る} &bold(){この条件で、絶望の騎士は脱走する。} 脱走時の対処を誤ると、余計に面倒事が増えてしまう。祝福職員は慎重に扱いましょう。 ***脱走時(絶望の騎士) 絶望の騎士は脱走時、800ポイントのHPを持ってランダムな部屋にテレポートする。 脱走時の風貌は、それまで閉じていた瞳が見開いていて、瞳孔も何もかもが真っ黒な瞳が露わになる。&font(l){これもこれで怖い。} また、周囲に絶望の騎士の背中に刺さっているのと同じような剣が複数浮遊する。 脱走時の絶望の騎士は、職員を見つけると浮遊している剣を全て飛ばして、&bold(){対象職員を串刺しにし50ポイントのPALEダメージを与える。} この攻撃で職員が死亡した場合、死亡した職員の死体は絶望の騎士と同じように真っ黒な瞳から黒い涙を流してその場に崩れ落ちる。 攻撃には少しの間隔がある。 また、徘徊中に職員が見つからなかった場合、他の部屋にテレポートする。 絶望の騎士はクリフォトカウンターが無いため関連する効果も無効になる。 加えて脱走条件の回避も難しくはないため、&bold(){とにかく脱走しないことで有名}。 だが収容違反に至るとかなり強いPALE攻撃を持っているため、正面から殴り合うのは得策ではない。 &font(l){([[例のやべー奴>ペスト医師(lobotomy corporation)]]の護衛使徒は完全に数値がぶっ壊れていることがよく分かる)} 幸いPALE2倍でなければ即死はしないので、基本はヒットアンドアウェイを心がけて、逐一エージェントに指示を飛ばし続けること。 戦闘はこまめ、かつ断続的に行うのがいいだろう。 **ステータス(絶望の騎士) 絶望の騎士は、愛着に対してレベル5で高い反応を示す。それ以下は普通。 洞察に対しては、レベル関係なく普通の反応。 抑圧にはレベル3以下で普通の反応、それ以上だと最低の反応。 本能にはレベル関係なく最低の反応。 観測レベル3で、ギフト「鋭利な涙の剣」を解放。 絶望の騎士がいつも流している黒い涙を象ったタトゥー。目の下につける。 MP+2、攻撃・移動速度+4。 観測レベル4で、武器・防護服「鋭利な涙の剣」解放。 武器は彼女の背中に刺さっているものと同じ、レイピア状の剣。 WHITE属性で、特殊攻撃により連続突きを行うことが可能なため火力が高い。 防護服の方は、青いコートのような服。全属性0.8倍の耐性持ちという、突出してはいないがかなり優秀な耐性値を持つ。 特に&bold(){ALEPH防具でも数少ないPALE耐性持ちなので非常に貴重。}ここぞという職員に付けよう。 **ストーリー(絶望の騎士) #center(){&color(blue,#bfbfbf){騎士は決して涙を流さないなど誰が言った?悲しみではなく絶望から流れる涙を見たことはあるのか?}} 絶望の騎士は、貪欲の王の一件の後も、世界を、人々を守り続けようとしていた。 しかし、憎しみの女王が「平和な世界には善は必要ない」と察したように、平和な世界にはまた「守護」も必要なかったのだ。 世界にとって必要ではなくなった彼女は、それでも守ることに躍起になっていた。 結果として、世界は、彼女を裏切り、切り捨てた。 具体的に、どのようにして彼女を裏切ったのかは詳細は分からない。しかし裏切りがなされたことは事実である。 彼女は今もこうして、黒いダイヤモンドの涙を流し、悲しみに満ちている。 そして彼女は、栄光でもあった「何かを守ることができた過去」を未だに捨てることができない。 故に、彼女はこうして収容された後も誰かを守護することに取り憑かれている。 もし、それすらも裏切ったのなら……。 彼女はまた、激怒するだろう。世界に対して。屈辱を感じるだろう。無力な自分に対して。 #center(){&color(blue,#bfbfbf){他者を救うことによって自分を取り戻したいと願う騎士がいた。}} #center(){&color(blue,#bfbfbf){今、彼女はかつて護っていた人々の心から忘れ去られ絶望の騎士と呼ばれている。}} **余談(絶望の騎士) ・前述したように、実際にゲームで管理業務をやると、&bold(){彼女は全然脱走しない。}&br()祝福職員はあまりに耐久力が高すぎて、PALE2倍か即死攻撃&s(){あるいは管理人がうっかり撃ってしまった処刑弾}でもなければまず死なないためである。&br()それほどの祝福の有用性等から、彼女は数少ない&bold(){「人類の味方枠」}とかよく言われる。&br()人類を守ることができたよ!やったね絶望ちゃん!&font(l){マモレナカッタ……ミナゴロシニシテヤル……}&br()仮に脱走しても、&u(){祝福を与えるような育成済みエージェントが死んだ時点でほぼやり直し確定}みたいなものなので結局あまり気にならなかったり。 ・三人の魔法少女の中で、&bold(){最も豊か。何とは言わないが。} ・&font(l){一部では[[美樹さやか]]とか言われる。イメージカラーが青で、剣を操るからか} **[[Library of Ruina]]での絶望の騎士 #region(ネタバレにつき注意) #center(){&color(blue,#bfbfbf){残るは名ばかりの、見窄らしい矜持のみ……。}} 上述した憎しみの女王を制圧すると、彼女と同じタイミングで幻想体戦が行える。 こちらも&bold(){到達時点では非常に強力な強敵であるため}、準備は念入りにしておくことを勧める。 絶望の騎士戦は、彼女とは別に&bold(){忘れられた騎士の剣}という敵が3体お供として戦闘に参加する。 戦闘そのものは絶望の騎士を倒せば勝利だが、なんと戦闘開始直後は&bold(){絶望の騎士は攻撃対象にできず、また彼女も一切の行動を行わない。} 攻撃はお供である騎士の剣が行う。 この騎士の剣は、絶望の騎士のパッシブ「&bold(){哀しみ}」により、うち1体が「涙」というバフが付与される(3幕持続)。 「涙」を付与された騎士の剣は速度ダイスが2個になり(普通の状態の騎士の剣は1個)、使用するバトルページと耐性が変化する。 戦闘の大まかな流れはこんな感じ。 「涙」を付与された騎士の剣に致命的なダメージを与える ↓ 3体の騎士の剣と絶望の騎士が「&bold(){絶望}」状態になり、次の幕に騎士の剣が使用するバトルページが専用の遠距離バトルページに変化する。 ↓ 騎士の剣の遠距離バトルページの攻撃ダイスを全て弾き、ノーダメージでやり過ごすと&bold(){騎士の剣が絶望の騎士に突き刺さり、50ダメージを与える。} &s(){絶望ちゃんェ……} ↓ 「絶望」状態になってから3幕の間に全ての騎士の剣を絶望の騎士に突き刺した場合、次の幕に絶望の騎士は攻撃対象として選択可能となる。 もし3幕の間に全ての騎士の剣を突き刺せなかった場合最初に戻る。 ↓ 絶望の騎士を倒せなかった場合、最初に戻る。 というもの。 何はともあれ、「涙」を付与された騎士の剣の体力を0にしなければ攻略は始まらない。 しかし「涙」を付与された騎士の剣は斬撃と打撃に対して抵抗(×0.5)であり、代わりに貫通が脆弱(×2.0)となる。 そのため「楔事務所」の面々のバトルページや、パッシブを帰属させて用意しておくととても戦いやすい。 憎しみの女王と打って変わって、こちらは遠距離攻撃なので単発高火力のページが有効。 「視線事務所」のバトルページ「拘束の腕」などの活躍の見せ所だろう。 もし持っているなら「シ協会」の「ヴァレンティン」コアページのパッシブ「一撃」を帰属させると盤石。 &s(){哀しみに暮れてる少女に剣突き刺して現実突きつけた隙にリンチして叩きのめす楔事務所の皆さんマジ外道。} 1回目の攻撃チャンスで倒しきれずともまた同じサイクルをこなせば攻撃でき、騎士の剣によるダメージも改めて発生するため、体力を含むリソースが尽きないようにすることが最重要である。 ちなみに、剣が刺さる際は専用演出が入るのだが、どこから飛んできてどこに刺さるかはランダム。 なので&bold(){割と頭部にぶっ刺さったりする}けどヘッドショット判定とかはない。 #endregion **&font(l){魔法少女}→&color(green,#bfbfbf){憤怒の従者} #center(){&color(green,#bfbfbf){均衡が崩れ、正義は消える……。}} 4人目に紹介するのは「憤怒の従者」。彼女は外伝漫画「ワンダーラボ」で登場した。 外見は灰色の布で目を隠した緑髪の少女。収容室では多数の本を読んでいる。 手には小さなハンマーに見えるものを持っており、そこから毒液を放出して攻撃を行う。 どうも「魔法少女」が4体揃うと何かが起こるらしく、それを阻止するために舞台である支部へと送られてきた。 防護服は彼女の衣装と似た服で、ギフトは緑色の宝石で止められた羽飾り。 **特殊能力(憤怒の従者) 作中での挙動をまとめると以下のようになる -作業を行った職員にギフトを付与する。 -ギフトを付与された職員がアブノーマリティの鎮圧作業に当たる際、勝手に脱走して共に鎮圧を手伝う。 -あまり過度に親交を深め続けると異常をきたし始め、最終的には胸に巨大な瞳を持つ赤い二足歩行の怪物へと変貌して脱走する。 --後述のストーリーを考えると、「友達」という概念そのものが彼女にとっての地雷であると言っていい。 -収容違反時にギフトを付与していた職員を魔術師のような姿をした「蒼い森の隠者」へと変化させる。&br()さらに周囲の低ランク職員を何らかの条件で眷属である「隠者の棒切れ」に変化させる。 --どちらも職員に敵対的。さらに「蒼い森の隠者」は職員の手で攻撃しても再生するため倒すことができない。 -「憤怒の従者」は「隠者の棒切れ」「蒼い森の隠者」を優先的に攻撃する。 -「憤怒の従者」の手で「蒼い森の隠者」を制圧すると再収容される。 --ただし1対1だと「蒼い森の隠者」の方が強い。そのため、再収容するには職員が倒す手筈を整えてやる必要がある。 『Library of Ruina』における幻想体戦においても上記のルールに則っている。 従者は棒切れと隠者を標的としており、従者に隠者を倒させることでクリアとなる。 しかし隠者側は従者に対するメタとなるパッシブを持っているため、司書達でサポートする必要がある。 かつては司書が隠者を倒してしまうと強制敗北という仕様だったため事故が発生しやすく難関の一つであった。 後にアップデートで司書が隠者の体力を一定以下にできない仕様に変わり、難易度が緩和された。 **ストーリー(憤怒の従者) #center(){&color(green,#bfbfbf){正義と均衡……守るべき……だったのに!!!}} 正義と均衡を重要視してそれを守る立場であった彼女だったが、ある時それを曲げてまで「敵」である「隠者」と知識を共有して人知れず友となった。 (隠者はタロットの大アルカナであるため、憎しみの女王の言っていたメジャーアルカナの1体である可能性が高い。) しかし「隠者」は彼女を利用していただけに過ぎなかった。 異なる世界を超えて二人が対面する時、「隠者」は手下を大量に連れて彼女の世界を訪れその世界を破壊した。 そして彼女は「心を許した友に裏切られたこと」と「正義と均衡を自ら崩そうとしたこと」への憤怒に今もなお振り回されている。 故に…彼女はかつての憤怒を無限に再現し続ける。新たな「友」を使って。 #center(){&color(green){「私たちは……私たちは本当に友だちだった。そうだよね?」}} **虚無の道化師 #center(){&color(#eeeeee, #000000){「ゆっくりと辿った。君たちが歩いた道を。」}} 次回作『[[Library of Ruina]]』の完全開放戦で相手をすることになる最後の魔法少女…?。 幻想体自体ではなく感情が高まって暴走してしまった[[ある人物>ローラン(Library Of Ruina)]]と融合する形で参戦する。 しかし幻想体自体の力が強いのか、融合者との内面と近いからなのか、本来の道化師そのものと呼べる姿で登場する。((SDキャラの見た目が幻想体ページに映っている姿とほぼ一致する。)) 外見は名前の通り白黒のピエロのような格好をしており、黒い涙を流しながら笑っているような歪な表情をしている。 また周囲にはハート、スペード、ダイヤ、クローバーのトランプが浮遊している。 従者の項目で記載した「魔法少女」が4体揃うと起こることはこの道化師の降臨と考えられるが、詳細は不明。 **特殊能力(虚無の道化師) [[Library of Ruina]]』における戦闘においてはそれぞれの魔法少女を模した形態を切り替えて襲いかかってくる。 まず開幕の広域攻撃により&font(b,red){虚弱7、武装解除7、脆弱7(=ダイスの出目-7&被ダメージ+7)}という詰みレベルの特大デバフを永続でバラ撒いてくる。 そのためそのまま殴りかかってもまず勝ち目はない。 勝利の鍵は道化師の周囲に存在する&bold(){「&color(#eeeeee, #000000){凝り固まった}&color(purple, #bfbfbf){憎悪} / &color(blue, #bfbfbf){絶望} / &color(gold, #bfbfbf){貪欲} / &color(green, #bfbfbf){憤怒}」}という像。 これを壊すことで司書たちが&bold(){「&color(Violet){愛} / &color(blue){正義} / &color(gold){幸福} / &color(green){勇気} の魔法少女」へと変身する}。 つまるところ、&bold(){堕ちる前の魔法少女たち VS 虚無の道化師} をこの戦いで演じることになるわけである。 それぞれ形態に対応する魔法少女がデバフを受けずに攻撃を通すことができ、各形態のパッシブの条件を満たすことで形態が切り替わる。 そのため、他の魔法少女たちや一人余った司書でマッチを制御することでサポートしてあげたいところ。 また魔法少女達のデッキには虚無の道化師の攻撃対象となった魔法少女に、バフを付与する&bold(){&color(#eeeeee, #000000){「希望」}}というバトルページが入っている。 対応する形態でないときは積極的に活用すべきだろう。 **ストーリー(虚無の道化師) #center(){&color(#eeeeee, #000000){「君たちが私を作ったんだろうか、それとも私が君たちを作ったんだろうか。」}} 詳細は不明。 全ての魔法少女たちの道を歩んできた存在らしく、その終わりにはいつも自分が居たのだという。 内面は導くものもなく空虚で、ただ自分の直感だけを信じて歩む存在の様子。 魔法少女たちの始まりが自分なのか、それとも成れの果てが自分なのかすら分からないのだという。 もしかすると[[魔法少女たちの失意の果てに生まれ、次の魔法少女が生まれるための悪となる存在>魔女(魔法少女まどか☆マギカ)]]がこの道化師なのかもしれない。 #region(ネタバレにつき注意) 完全開放戦の最後にて登場する。ちなみに、他の形態と違って、中の人の原形が皆無。 この戦いでは、魔法少女の暴走形態をかたどった石像が一緒に出現する。 体力999、混乱抵抗値300、耐性は貪欲の王と同じ、スリップダメージ無効、特定のキャラ以外に対してダイス威力-5、&bold(){司書に対して常時虚弱・武装解除・脆弱を7付与}という、悪夢のような能力を持つ。 どうすればいいかというと、一緒に出現した石像である。これを破壊すると、対応する魔法少女が倒した司書と入れ替わる形で参戦する。それも、堕ちる前の名前で。 そう、この戦いは司書による完全開放性ではなく、魔法少女たちの最終決戦となる。5人での参戦である都合上、1人余る司書がいるけど。 虚無の道化師は、虚無・貪欲・憎悪・絶望・憤怒のパターンを繰り返し、それに合わせて使用ページが変化する。また、憤怒以外では混乱ダメージを受けず、形態移行に当たって一定のダメージを受ける。 上記の「特定キャラ」とはこの形態に合わせた魔法少女のことである。 各形態のギミックはマッチ勝利がほぼ必須な為、誰かやられるとその時点で詰みと言える。 詰めバトルという訳ではないため、運が悪いと1つの速度ダイスに攻撃が集中し、マッチできないことがありうる。 虚無は件の司書に対する凶悪デバフの付与であり、すぐに次に移る。 ろくにダメージが通らず、司書のうち4人は退場するので、正直初回のこの形態の攻撃は無視してもいい。 貪欲は「幸福の魔法少女」のみを狙う。さらに次の幕で広域攻撃の特殊ページ「黄金の道」を使用し、それを完全に防げば次の形態に移る。 注意点はきらめく幸せは出現せず、マッチ勝利によって防御ページが付与される点。付与対象はランダムとあるが、持ってないキャラが優先されるので5回勝利でOK。 逆に言えば、互角以上のページを使用してくる相手に1幕の間に5回も勝たないといけない。 憎悪は「愛の魔法少女」のみを狙う。今度は10回マッチ勝利すると使用可能になる「アルカナ・スレイブ」の発動で次に移行する。 今度は幕をまたいでもいい代わりに10階も勝たないといけない。遠距離・近距離ページをうまく使い分けよう。 絶望は「正義の魔法少女」のみを狙う。絶望が使用するバトルページは全てのマッチに敗北すると使用不可能となり、全てのバトルページを失った幕の終わりに次に移行する。 かつての絶望の魔法少女同様、お互い3種類のページを1回ずつ使用できるため、基本的に同じページを当てることになる。 また、「主を失った剣」が3体出現し、これらは他のキャラに攻撃してくる。 虚無の道化師相手の邪魔にはならないが、撃破は可能なので余裕があれば倒しておこう。 憤怒は「勇気の魔法少女」のみを狙う。この形態は混乱ダメージが有効となり、混乱が解除されると次の形態に移る。 マッチ勝利をトリガーとする特性がなく、とにかく攻撃を当てることが勝利の鍵。 当然、混乱させることができればいよいよ撃破のチャンスとなる。 ただし、虚無の道化師が使用するページは大体がこちらと同等かそれ以上の威力を持っているため、マッチ勝利1つとってもかなり運に左右される。 だが、考えてみてほしい。魔法少女たちは運に頼って勝利を得てきただろうか? 自分だけの貪欲に固執しただろうか?否、きっと周囲を気にかけていたはずである。 自分への攻撃で憎悪に塗れただろうか?否、絶対に自らが傷つこうともまっすぐに歩みを進めた。 敵の余りの強さに絶望しただろうか?否、勝てなくても少しずつきっかけを積み上げ続けたに違いない。 憤怒に任せて周りを省みなかっただろうか?否、いつだって守るべき誰かがいた。 敵が強大過ぎて勝てない? 否、否、否、否、&bold(){今みんながここにいる}。 ここからが虚無の道化師に対する真の攻略法である。 上記の通り、真っ向からマッチを試みたところで勝ち目はあまり高くない。 ならば、皆の力を借りればいい。 反撃の防御ダイスが邪魔なら正義の魔法少女の剣で貫く。 速度を上回るために幸福の魔法少女で束縛する。 愛の魔法少女の虚弱で力を削いで勝率を上げる。 耐性が強かろうと勇気の魔法少女の腐食で踏み倒す。 名も知らぬ誰かは、そんな彼女たちの足りないところを補うだろう。 虚弱?武装解除?脆弱?だからどうした。 対応しない魔法少女?それが何もしない理由にはならない。 それで駄目でも希望がある。希望はやがてまた起こる。惜しむな。 だから、&bold(){もう何も恐くない。} #endregion #center(){&color(#eeeeee, #000000){「私はみんなに似ていて、みんなが集まって私に似ているから。」}} **余談(魔法少女たち) それぞれの魔法少女たちの名称や服装の意匠、憎しみの女王のアルカナという単語から、トランプが元ネタのひとつであると思われる。 前述の先輩後輩の序列もこれに当てはまる。 ・貪欲の王→ダイヤのキング ・憎しみの女王→ハートのクイーン ・絶望の騎士→スペードのナイト ・憤怒の従者→クローバーのジャック ・虚無の道化師→ジョーカー 絶望の騎士がスペードの「ナイト」というトランプでは見慣れない表現になっているが、これは間違っているわけではない。 トランプの歴史の中に登場する昔の絵柄の一つである。 トランプは元々中央アジアから欧州に伝来してきたものであり、初期の欧州式トランプでは従者・騎士・王の三種類が絵札の柄として用いられていた。 その後フランス式のトランプで騎士→女王の差し替えが行われ、これが現在日本で流通しているトランプの原型になったと言われている。 前述したとおり、次回作である『[[Library of Ruina]]』では階層を解放するための幻想体戦で参戦。 ティファレトの担当する自然科学の階のストーリーを進めるために魔法少女と戦うことになる。 &s(){初手で少女のコスプレ4連発をする羽目になったおっさんのことはスルーする方向で。} 追記・修正は、四人の仲が良かった頃に思いを馳せてからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,24) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ワンダーラボで四人めが来ましたね -- 名無しさん (2020-09-10 12:22:25) - 憎しみの女王ちゃん可愛いんだけど管理が面倒すぎる -- 名無しさん (2020-09-10 15:06:32) - ↑↑…名前は? -- 名無しさん (2020-09-10 15:54:36) - 全員E.G.Oの性能が凄まじいから管理するメリットは大きいんだけど収容=リスタート前提になるからなあ。46日以後目指すときは避けたい。 -- 名無しさん (2020-09-10 16:13:14) - ↑↑憤怒の従者 緑色 -- 名無しさん (2020-09-10 16:56:22) - ↑なるほど従者 -- 名無しさん (2020-09-10 17:20:54) - 憎しみの女王はタイマンだと規制済みにもけっこうな確率で勝てる。女王が強いのか規制済みが弱いのか… -- 名無しさん (2020-09-10 18:07:15) - まどマギ感が強いけどどこか黙示録の4騎士風味もある気がする -- 名無しさん (2020-09-10 18:37:16) - 図書館の方だと憎しみの女王だけ実装されてるからアンジェラが魔法少女服を着るかもしれないと言われている -- 名無しさん (2020-09-11 10:47:56) - ↑3 盲愛様が弱い(断言) -- 名無しさん (2020-09-11 11:05:17) - 憎しみの女王は知名度と可愛いからで選ぶとまず間違いなく後悔する。脱走しにくい絶望の騎士、脱走条件が素直で鎮圧も比較的容易な欲望の王で慣れてから、装備整えてからが無難 -- 名無しさん (2020-09-11 18:31:39) - レティシアちゃんのお友達の内部データ名が「箱の中のジャック」だったのでネタを流用したという噂があるらしいね -- 名無しさん (2020-09-11 18:44:50) - 小タロットにはジャックがなく、ペイジ・ナイト・クイーン・キングとなる。ペイジは小姓などと訳されるので、4人目が従者となるとトランプよりもタロットに寄せてあるのかもしれない。……そうなると小アルカナも敵役を表す単語、というのにますます不穏さを感じるが -- 名無しさん (2020-09-11 21:22:04) - それぞれにカラーを出したかったのは分かるけど、黒背景に濃色は見づらいからカラー背景+白黒文字にするか字色はそのままで背景をデフォルトにするとかしてみては -- 名無しさん (2020-09-14 13:47:30) - 続編でガチのステゴロ系魔法少女&戦闘狂だと判明した貪欲の王 -- 名無しさん (2020-09-25 18:30:11) - ワンラボ、予想通りやばい事になってる……ところで4人目の憤怒の従者ちゃんが「クローバーのジャック(ペイジ)」っぽいので絶望の騎士は「スペードのナイト」なのでは? -- 名無しさん (2020-09-28 00:44:31) - ところで脱走した魔法少女達同士で戦うと誰が一番強いのだろうか? -- 名無しさん (2020-11-24 06:10:33) - 図書館、四人とも実装されましたね…… -- 名無しさん (2020-11-28 01:41:10) - ↑追加したほうがいい感じ? -- 名無しさん (2020-11-30 14:28:59) - 4人目もジョーカーもきたね。追記ってネタバレ1週間ルールって大丈夫だっけ? -- 名無しさん (2020-11-30 18:06:48) - 既存キャラの続編に関する情報だったらその部分はネタバレルールに引っかかるでしょうし従者とジョーカーも同じではないでしょうか?ワンラボで既出の情報は追記しても良いと思います -- 名無しさん (2020-12-01 11:38:31) - それぞれに図書館の項目を付随させるのと、図書館項目を纏めて用意するのとどちらが良いのだろう。キャラは同じだけどゲーム性が完全に別物だし、ゲームごとに分けたほうが良いかなと提案します -- 名無しさん (2021-02-09 06:58:00) - とりあえず図書館含めない範囲で従者だけ書いておいた。 -- 名無しさん (2021-03-18 22:24:07) - ↑ナイス -- 名無しさん (2021-03-18 23:16:34) - そろそろ図書館項目も増やした方がいいよね -- 名無しさん (2021-07-19 08:08:43) - ジョーカーの追記をするなら項目名の作品名に図書館のタイトルもつけた方がいいかも -- 名無しさん (2022-01-15 13:27:28) - なんだいつまで経っても完成しないヤマカンの新作映画じゃない方か、あっちは今どうだっけか -- 名無しさん (2022-04-18 21:03:45) - 図書館の自然科学の完全開放戦、魔法中年⭐︎まじかるローランとかあるけど、流れはかなり熱くて好き。 -- 名無しさん (2022-06-15 00:52:49) - 図書館における憎しみの女王と絶望の騎士について追記しました。図書館の皆さんマジ外道。 -- 名無しさん (2022-08-04 02:22:03) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2020/09/09 Wed 21:18:18 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&color(purple,#bfbfbf){燃えゆくまま、永遠に目が覚めなければと願ったであろう。みなを守りたかった愛の形は、執着となって心を蝕み始めた。&br()それに気づき正そうとした時は、すべてが終わっていた。}} #center(){&color(gold,#bfbfbf){黄金色の美しい模様は多くの職員たちの心を魅了する。この幻惑は最も深い無意識から来たかもしれない。}} #center(){&color(blue,#bfbfbf){すべての悲しみがそうであるように、分かち合うほどに悲しみの重荷が軽くなっていないだろうか。}} #center(){&color(green,#bfbfbf){従者は信念を捨て、素直に心を許して裏切られ、裏切られた自分自身に対する憤怒に引きずり回されています。}} #center(){&color(#eeeeee,#000000){考え深くなった道化師。可哀想なあの道化師。自分を導く勇猛な子犬も居ないくせして、意味もなく足だけを運びます。}} 魔法少女たちとは『[[Lobotomy Corporation]]』において登場する、&bold(){「魔法少女」}というカデコリーで一纏めにされる[[アブノーマリティ>アブノーマリティ/幻想体]]たちの総称である。 #openclose(show=●目次){ #contents() } *概要 『Lobotomy Corporation』のゲーム内に登場するのは3体。 外伝漫画「ワンダーラボ」の方で追加で1体、続編『Library of Ruina』で関連らしき者が追加で1体登場した。 彼女たちはかつて「魔法少女」と名乗って脅威から世界を救い、守り抜く戦いをしていた。 しかし&bold(){各々が抱いた負の感情に支配された結果、アブノーマリティと化してしまった}のだ。&font(l){[[まどマギ>魔法少女まどか☆マギカ]]の魔女化と大体似たような感じ。} 何故、彼女たちはアブノーマリティとなってしまったのか?彼女たちを支配した負の感情とは何か? それを明らかにしていくために、一人ずつ解説していこう。 なお、四人の危険度クラスは全員&color(purple){WAW}である。 攻撃力が高いのはWAW常として、行動パターンなどが厄介な特性を帯びていることもあり同クラス内でも一際危険。 **&font(l){魔法少女}→&color(purple,#bfbfbf){憎しみの女王} #center(){&color(purple){愛と憎しみの名のもとに、魔法少女がやってくる!}} さて、まずは「憎しみの女王」から。 恐らく全ての魔法少女たちの中で、一番知名度があるのが彼女であろう。 というのも『Lobotomy Corporation』ベータ期から存在し、一番先に実装された魔法少女が彼女であるのだ。 かつその外見も、&bold(){一目見れば十人中十人が「魔法少女じゃん」って言うレベルで魔法少女している女の子}なのである。 具体的には可愛らしい飾りとフリフリがついた、本当にありふれた感じの魔法少女服を着たツインテールの女の子である。 更に彼女は外見が人間に近いだけではなく、職員を始めとした普通の人(というか悪人ではないならば誰でも)に対して友好的。 話しかけると&color(purple){「ここってどういう施設なの?」「あなたは世界の美しさと勝利の気持ちよさが分かる?」}といった調子で気さくに会話を返してくれる。 また&color(purple){「ピンチの時はいつでも呼んでね!」「何か起きたら必ずあたしに教えてね!絶対助けてあげるね!」}という発言も見られる。 アブノーマリティとなった今現在でも人々を救う愛の魔法少女をこなそうとしているようだ。 というか詳しくは後述するが、実際にかなり危険な状態になると&bold(){なんと自発的に脱走する。&br()そして職員を回復したり脱走アブノーマリティなどの敵対存在の鎮圧を手伝ってくれる。} え、何この良い子…&font(l){自発的脱走はちょっと困るけど}。 ただしこの子、困ったことに…(後述)。 **特殊能力① 憎しみの女王は、以下の条件を満たすと特殊能力が発動する。 &bold(){・レベルⅡ以上の非常事態(セカンドトランペット)が発令される} &bold(){・クリフォトカウンターが0になる} これらの条件を満たすと、&bold(){脱走する。}ただし、満たされた条件で脱走後の行動は異なる。 クリフォトカウンターの件は置いといて、ひとまず前者の条件を満たした際の行動について触れよう。 ***脱走時(非常事態警報での脱走) セカンドトランペットが発令すると、憎しみの女王は自発的に脱走を行い、警報の原因となった敵対存在がいる部屋にテレポートする。 敵対存在を見つけると、憎しみの女王は様々な色の星型の魔法弾をステッキから放って攻撃する。 魔法弾ひとつにつき、15ポイントのBLACKダメージ。ちなみに魔法弾は職員には当たらず無害。 魔法弾を複数個放ってもなお鎮圧できない場合、憎しみの女王は[[どっかで見たような魔法詠唱>スレイヤーズ]]を行って、魔法ビームを放つ。 &color(purple){「我とそなたの力をもって、 偉大な愛の力をみせしめん事を!アルカナスレイブ!!」} 魔法ビームは敵対存在に対して継続的なBLACKダメージを与え続け、更にビームに触れた職員のHPとMPを継続的に回復し続ける。 攻撃と支援の両方の性質を併せ持っている、というわけだ。 ビームは時間の経過と共に巨大化し、より火力が増強される。 ビームが終わると憎しみの女王は疲弊し、その場で荒い息をつきながら動きを止める。 休息を終えた後もまだ敵対存在がいる場合、その場所へとテレポートする。いない場合、再び同じ対象に攻撃を再開する。 敵対存在を全て鎮圧するか憎しみの女王が倒されると、憎しみの女王は収容室に帰還する。 ちなみに、憎しみの女王はやたらと細かいところまでグラフィックが作り込まれている(制作スタッフにその手の方がいたのだろうか?)。 鎮圧に加勢するための脱走時にも状況に応じてこまめに台詞を放つ。中には特定アブノーマリティを相手にしたときの専用の台詞まで。 例えば憎しみの女王が鎮圧に参加した状態で損害を抑えて鎮圧に成功した場合、勝利の喜びを職員と分かち合う。 &color(purple){「やったね!」「いつでも私を頼ってくれていいのよ!」} 先輩である「貪欲の王」と戦って鎮圧に成功した場合、&color(purple){「外で先輩と戦ってたら、今頃あたしは死んでたわ……」}と呟く。 同輩もしくは後輩である「絶望の騎士」の鎮圧に成功すると、&color(purple){「そう… ずっと我慢してたのね… あなたも……」}と複雑そうな思いを語る。 さらにクラス毎のアブノーマリティとの敵対によって、彼女たちが生きていた世界観を垣間見ることができる。 &color(skyblue){TETH}クラスだと&color(purple){「このくらい問題ないわ!」} &color(gold){HE}クラスだと&color(purple){「うう……なかなかやるわね……」} &color(purple){WAW}クラスだと&color(purple){「先輩たちも勝てなかったけど、あたしは負けない!」} &color(purple){「マイナーアルカナと同じくらい強い……もしかして、ここって悪党のアジトじゃないでしょうね?」}(&font(l){お察しがよろしいようで}) &color(red){ALEPH}クラスだとモロに危機感を出し、背水の陣で敵に挑む。 &color(purple){「みんな! はやくここから逃げて!!」「メジャーアルカナくらい強い… しかも、今はあたし一人だけ… でもあたしは逃げない!」} &font(l){…もっとも[[盲愛様>規制済み(lobotomy corporation)]]ぐらいなら勝ってしまう((基本攻撃のDPSだけならあちらの方が流石に上なのだが、アルカナスレイブ中は無敵のため総合火力で上回る。))のだが。} まとめると、彼女たちの敵のボス役となる奴が「マイナーorメジャーアルカナ」という名前のようだ。 ……といった感じで、彼女に関する小ネタは語るに尽きない程ある。気になれば管理人となって探してみてはいかがだろうか? ……さて、ここまで見て分かる通り、彼女は優しく正義感のある少女である。それは揺るがしようのない事実だ。 ただし、これだけは心に刻んで以下を読み進めて欲しい。 #center(){&bold(){「自分が世界を救うと信じていた少女は現実を認めなければなりません。」}} #center(){&bold(){「彼女はもはや主人公ではありません。」}} #center(){&bold(){「彼女が自分の存在理由がないと思ったのは凄惨なことです。」}} #center(){&bold(){「しかしあなた(X)は彼女に真実を伝えました。」}} #center(){&bold(){「魔法少女はもういません… 可愛らしい少女と少しのトラブルメーカーしかいません。」}} **特殊能力②&color(red){「愛と憎しみの名のもとに」} 特殊能力①の欄で解説した通り、彼女はクリフォトカウンターが0になっても脱走するが、こちらの場合は色々と勝手が異なる。 まず、彼女はクリフォトカウンターの残りの値によって作業時に以下の効果を発生させる。 &bold(){・クリフォトカウンターが2(平常時)の場合} 憎しみの女王は作業を行った職員に対して投げキッスを行い、&bold(){HPとSPを全回復する。} 彼女なりに作業した職員を労ってくれているようだ。 そして、クリフォトカウンターが減少する条件は以下の通り(初期値/最大値2) &bold(){・作業結果が悪い}(生産PE-Box数が8以下) &bold(){・&color(red){3名以上の職員が死亡していない状態}で、クリフォト暴走アラートが発生する} ……えー、二番目の減少条件を見て、カンのいい人はあっ(察し)となったかもしれない。 そうこの娘、&bold(){クリフォト暴走を迎えるまでの間に3名以上の死者が出ていないとクリフォトカウンターが減少するのである。} なんで?と思った方もいるかもしれないが、詳細はひとまず後述するとだけ。 この条件を顧みるに、彼女を入れて安定して管理業務を行うには、毎回死者を3名は出さなければならない。 これに関しては、&font(l){死ぬことが仕事の}オフィサーを抹殺すればいいだけの話… …なのだが、[[懲戒部門>ゲブラー(lobotomy corporation)]]の研究を解放して処刑弾を解放してないとかなり面倒。 一応、他に方法はなくはない(魔弾の射手に依頼する、意図的に特定のアブノーマリティの脱走を引き起こす等)。 だが問題は&bold(){クリフォト暴走が発生する度に死者を出さねばならないという点。} ゲーム後半にもなればクリフォト暴走レベルは少なくとも6~7くらいは普通に行くことがある。 一日を終えようとする度にその回数分脱走させたり依頼させたりするのは骨が折れる。 そのため、収容は懲戒部門の処刑弾を解放してからがオススメ。 &bold(){なお、彼女はクリフォトカウンターが1の場合、以下の状態になる} &bold(){・彼女は暗い表情を浮かべてその場に崩れ落ち、ブツブツと独り言を呟くようになる(ヒステリー状態と呼ぶ)} &bold(){ この状態だと、彼女に対する作業成功率が20%低下する。} そしてその状態で作業を行うとこうなる。 &bold(){・作業結果が良い(生産PE-Box数が16以上)と、クリフォトカウンターが2に回復。} &bold(){ &color(purple){「エヘッ♪」}と言いながらピースサインを出し、笑顔を取り戻して平常状態に戻る} &bold(){・作業結果が普通(生産PE-Box数が15以下)以下だとクリフォトカウンターが0へと減少し、変身して脱走する。} 色々情報を提示したが、最も注意するべきなのは、&bold(){「ヒステリー状態だと作業成功率が20%低下する」}という点。 この状態だと、&bold(){色々と工夫しないとまず作業結果「良い」は出せない。}成功率20%低下は相当デカイのだ。 ではどうすればヒステリー状態を解消できるのかといえば、 「([[ホクマー>ホクマー(lobotomy corporation)]]抑制済みの状態で)自制をカンストさせた職員に、HEクラスのツール型アブノーマリティ「狂研究者のノート」を装備させて愛着作業」など。 逆を言うと、こうでもしないとヒステリー状態からまともに回復は望めない。 やはり「そもそもヒステリー状態にさせない」ことが一番良い。 処刑弾を解放していない、または残弾数がなくなった等の理由でオフィサーの間引きができなくなった場合は以下の強引な方法もある。 まず普段は憎しみの女王に作業をせず、他の作業でクリフォト暴走ゲージを貯めていく。 満タン近くなったら平常時の彼女に愛着作業を行って、&bold(){「PE-Box数を16以上確保させた瞬間」にクリフォト暴走を発生させる}、というテクニック。 こうすれば クリフォト暴走発生によりカウンター1でヒステリー化 →作業終了すると16以上確保しているので確定で作業結果「良い」になるのでカウンター2に回復して平常状態に戻る。 やや面倒だが、こうすることでも安定した業務を行うことが可能である。 ところで、なんでここまで憎しみの女王を脱走させない管理業務に関する情報が出揃っているかご存知だろうか? それは…… &font(b,red){変身脱走時の彼女は、WAWでも有数の危険なアブノーマリティだからである。} ***脱走時(変身) #center(){&color(purple,#bfbfbf){あたしも彼女みたいに、 結局守れなかったんだ…}} #center(){&color(purple,#bfbfbf){私の頭から出てってよ…}} この形態での脱走は、以下の条件いずれかで派生する。 &bold(){・クリフォトカウンターが0になった場合} &bold(){・緊急事態警報(セカンドトランペット)による自発的脱走時に、全職員のうち20%が死亡した場合} どちらかの条件を満たすと、憎しみの女王はぼんやりと浮き上がりはじめ、周囲に計六本ものステッキが現れて貫かれる。 次の瞬間には眩い光に包まれて、&bold(){薄紫とピンク色を基調とした翼を持つ大蛇へと変身する}のだ。 変身した憎しみの女王は即座にテレポートを行って、脱走する。 この状態の憎しみの女王は、以下の攻撃方法を用いる。 &bold(){・職員がいる部屋へ光を伴うテレポートを行い、移動先の地点に20~26ポイントのBLACKダメージ。} &bold(){・一定時間チャージを行い、完了すると障害物や壁を貫通するビームを口から放つ。} &bold(){ ビームは触れた職員に対して継続的なBLACKダメージを与え、対象者の移動速度を激的に低下させ続ける。} &bold(){ さらに与えたダメージ量に従って憎しみの女王のHPを回復し続ける。} &bold(){ ビームがいずれかの対象に命中していた場合(空振りではなかった場合)ビームは更に巨大化しダメージ量及び射程が増加する。} &bold(){ ビームの強化が行われた場合、ビームの発射後憎しみの女王はその場で疲弊し一定時間動かない。} &bold(){ 休息が完了した後、憎しみの女王は必ず他の職員がいる部屋にテレポートする} 頻繁にテレポートするので鎮圧部隊は必然的に追いかけ回す羽目になる上、テレポートそのものにもダメージがある。 そして一番厄介なのがビーム攻撃。威力は非常に高く、WAWどころか場合によってはALEPH装備ですら&bold(){喰らい続けると殉職が見えるレベルで危険}。 一応BLACKシールド弾で防ぐことができるが、&bold(){それで生かそうとするなら最低で4~5発は要るレベル}。 おまけに&bold(){よりによってHP吸収効果まで付いている}。 精一杯殴っても殴っても、いつまで経っても鎮圧が終わらずジリ貧で最終的に施設壊滅、なんてこともある。 攻略法としては、基本的に憎しみの女王はビーム中はビームの方向以外には無防備。 ビームを誘発させて反対方向に鎮圧班を移動させれば、あとはテレポートするまで殴り放題。 ただ頻繁にテレポートするというのが厄介。 テレポート先にいる職員を逃したり、どの方向から憎しみの女王がいる部屋に鎮圧班を侵入させるかといった考慮要素が多くなってくる。 一時停止機能を使って冷静に確実に指示を下し、鎮圧を成功させよう。 憎しみの女王の鎮圧に成功すると、憎しみの女王は本来の人間形態に戻って地面に倒れ込み、再収容される。 **ステータス(憎しみの女王) 憎しみの女王は、愛着のレベル5に対し高い反応を示し、それ以外だと普通。 洞察は、レベル関係なく普通の反応。 本能は、レベル1以下で低い反応を示し、それ以外だと普通。 抑圧は、レベル3以下で低い反応を示し、それ以外だと普通。 観測レベル3で、ギフト「愛と憎しみの名のもとに」を解放。 髪の毛に付けるハート型の髪飾り。作業速度、成功率+2、移動速度・攻撃速度+4。 観測レベル4で、武器・防護服「愛と憎しみの名のもとに」を解放。 武器は憎しみの女王が持っていたステッキと同じもの。射程は長距離で飛び道具。 この武器の特徴として、攻撃を行う度に攻撃属性が変化する。つまり&bold(){かの[[黄昏>黒い森の鳥たち(lobotomy corporation)]]と同じように全ての属性を操ることができる武器という強みがある。} ただしこの武器の場合ランダムに属性が変化するため、弱点を的確に突くといった使い方はできない。残念。 また、この武器の射撃攻撃には職員への回復効果もある。 防護服の方は、これまた憎しみの女王が着ていたのとそっくりの服。 これを着れば、どんな職員でもたちまち魔法少女になれるぞ!&font(l){大抵の場合、いろいろな意味で凶悪な外見になるけど。} 耐性面もPALE属性以外には高い耐性を誇る良防具。ただしPALE属性は2倍ダメージなので注意。 余談だが、武器・防護服E.G.Oの説明文はなかなか興味深いので一見の価値あり。 **ストーリー(憎しみの女王) 憎しみの女王は既に述べた通り礼儀正しく、正義感もあり、優しい少女。職員と気軽な会話も交えることができる。 ただし彼女が「魔法少女」として語る「正義」は些か盲目的な面がある。 まず彼女は「善」と「悪」に対して、確固たる定義を持っている。 そして「世界を平和にすることこそが善」だということは理解している。 が、&bold(){厄介なことに「平和な状態が続けば善はいらない」ということも理解している。} そのため余りにも平和な状態が続くと「善」をなしている自身の存在に対して懐疑的になり、最終的に自身が「悪」となって&bold(){世界を破壊しようとする。} 彼女が「悪」として暴れている間の記憶は、元に戻るとなくなってしまうようだ。 ある報告記録によると、憎しみの女王自身が職員を殺してしまった際に彼女自身が緊急電話を使って緊急対応チームに連絡した事例がある。 その時の彼女は、周囲の状況から「何も覚えていないが、自分がやってしまったに違いない」と言って泣きながら懺悔していた。 ……本当にタチの悪いことに、「善」をなしている時の彼女は、繰り返し述べることになるが優しくて礼儀正しい、正義感のある少女である。 紛うことなき善人である。行き過ぎている程に。 世界のバランスを保とうなどと思わなければ、もう少しだけ自分勝手にさえなれれば。 彼女は名実ともに「魔法少女」で有り続けられたのかもしれない。 **余談(憎しみの女王) ・魔法少女形態で脱走した時に出すビーム攻撃には魔法陣があるが、アートブックによると&bold(){「愛」を「崩壊」に変換している意味合いがあるようだ。}&br()また変身形態時は瞳に当たる部分が真っ黒であるが、これもアートブックによると&bold(){変身時は眼球そのものがなくなっている}かららしい。怖い。 ・次回作では憎しみの女王に対する職員の評価を知る機会がある。やはりというか、面倒を増やす存在として捉えられていたようだ。 **[[Library of Ruina]]での憎しみの女王について #region(ネタバレにつき注意) #center(){&color(purple,#bfbfbf){どうしてみんなが幸せなんだろう。私のやることがなくなるじゃない。}} 対応する階層は自然科学の階。 シナリオの経過地点としては都市疾病の終盤にて、条件を満たすと制圧戦が解放される。 ……しかしながら、&color(red){到達時点ではまず歯が立たない極めて強力な幻想体戦である。} 準備を念入りにしておくか、もしくはもう少し戦力を整えた後に挑戦することが勧められるほど。 実際に戦闘に突入すると、こちらでの彼女は戦闘開始時点で&bold(){もう既にだいぶキマっておられるご様子。} LCにおいてはクリフォトカウンター1にならなければヒステリック状態にならなかったというのに… セリフも前作よりも増して更に情緒不安定感がすごい。 憎しみの女王は3つのパッシブを持つ。 ・豹変 ヒステリックゲージが満たされると&bold(){他の形態へと変身する。} ヒステリックゲージはマッチ敗北/マークされた相手にダメージを受けた時増加し、マッチ勝利/マークされた相手にダメージを与えると減少する。 ヒステリックゲージが上昇するにつれて背景が赤く変化する。 幕の終了時、光を最大まで回復してページを2枚ずつ引く。 ・憎悪の名の下に 2幕ごとに相手をマークするページを使用する。 マークされた相手はすべての攻撃に対して脆弱になり、幻想体の攻撃対象となる。 ・アルカナ・スレイブ 4幕ごとに全ての司書を対象にする広域攻撃ページを使用する。 使用する全ダイスの合計が広域攻撃のダイス以上なら防ぐことができる。 やはり目を引くのが「豹変」のパッシブ。ヒステリックゲージという専用のゲージを持ち、これがマックスになると蛇形態へ移行する。 ちなみに書いてないが形態移行がなされると&bold(){体力と混乱抵抗値が全回復する。} このことを踏まえると、ゲージ管理にも気をつけて形態移行させないまま倒すのも有効な攻略法となる。 「憎悪の名の下に」で使用されるページがこちら |アルカナ・ビート|コスト2|打撃|6-10|使用時 相手にマークを付与| このバトルページによってマークを付与させてくる。 パッシブで説明されている通りこのマークが付いた司書は全耐性が脆弱(×2.0)になり、憎しみの女王に狙われるようになる。 憎しみの女王の攻撃を受けて攻撃を捌くタンク役の司書を用意しておき、そいつにこの攻撃を受けさせるというのも良いだろう。 憎しみの女王が使用するバトルページの大半は遠距離ページである。 そのため、単発高火力のページを揃えておくと対処しやすい。 しかし、問題になるのがこのページ。 |遠距離ページ|コスト2|貫通|2-6|&bold(){マッチ敗北時 最後のダイスの最大値を-3}| |愛と正義の名の下に|~|貫通|3-7|&bold(){マッチ敗北時 最後のダイスの最大値を-3}| |~|~|貫通|4-12|&bold(){的中 相手に束縛3付与、次の幕にパワー2獲得}| なんと1,2番目の遠距離貫通ダイスの&bold(){マッチ敗北時}に、こちら側のバトルページの最後のダイスの最大値を-3するデバフを付与してくる。 そして3番目のダイスは、的中時に束縛3を付与して自身に次幕パワー2を付与させる効果がある。 ……対応に困る構成でとても嫌らしいバトルページである。 遠距離攻撃であるため単発高火力のページを使えば1,2個目までは攻撃を弾けるものの、その場合1,2個目デバフにより3個目相手が大変になる。 最大値を減少されてしまい、的中時に更なるデバフを付与してくる最後のダイスで撃ち抜かれてこっちの戦術を乱されるのだ。 対応策としては1,2個目のダイスが敢えて数値弱めのページを使用し、肝心の3個目のダイスを確実に潰す方法が挙げられる。 1,2個目が防御ダイスで麻痺も付与できる「バチバチ」等が有効かもしれない。 これまで大活躍してきたもののそろそろ活躍に陰が差してきた「た耐える」は最低値がそこそこあるため、今回は例外的に避けた方が無難かも。 もしくは「ブレーメンの音楽隊」のバトルページを使ってバフ盛々にしたり、もっと後半で入手できる高火力ページでゴリ押しするという手もある。 そしてパッシブの説明から見て取れるように、順当に来ればここでゲーム初の&bold(){広域ページ}のお披露目となる。 |アルカナ・スレイヴ|>|広域攻撃 &br()このページがターゲットとするページの全ダイスの値の合計より、このページのダイスの値が大きければダメージを与える| |~|打撃|13-13 &bold(){合算}| [[Library of Ruina]]の項目にも書いてあるが、広域攻撃とは要するに全体攻撃のこと。 相手の速度ダイス一個ずつを対象にして攻撃を行う。今回の場合はこちらの司書全員が対象。 「アルカナ・スレイヴ」は合算であるため、&bold(){対象にされた速度ダイスに指定したバトルページの全ダイスの合計値を見る。} それが「アルカナ・スレイヴ」のダイスの数値(打撃13固定)を超えていれば、攻撃は受けない。超えられなければダメージを受ける……という仕組み。 上の方で遠距離攻撃には単発高火力のページが有効と書いたが、憎しみの女王が難しいのはそれだけでは対処出来ないためである。 「アルカナ・スレイヴ」や「愛と正義の名の元に」の存在の都合上、単発高火力ページは実はそれほど有効とは言いにくかったりするのだ。 そもそもパッシブ「豹変」の関係から、高火力ページでマッチ勝利しまくっていると、変身されて全回復&強化されてしまう。 変身時に憎しみの女王が使用するバトルページは省略するが、全体的に変身前より強化されている。 デバフが付与されていたり吸収効果がついていたりとより凶悪で厄介なものが目白押し。 「アルカナ・スレイヴ」も強化されているが、一応撃った次の幕に確定で混乱するというデメリットも追加されている。 そのためヒステリックゲージを溜めないでダメージを与えられる方法として、「出血」のデバフを付与しまくっての耐久戦がオススメ。 この戦法なら到達直後でも比較的容易く倒せる。 「黒雲会」のパッシブを帰属し、彼らのバトルページ「後始末」「雲の障壁」で出血を付与しつつ持久戦を展開しよう。 &s(){いたいけな少女を出血させ衰弱死させる黒雲会マジ外道。} 小細工は嫌じゃ!変身がなんぼのもんじゃい!!男なら正面突破じゃ!!! ……という方は、あと少しストーリーと接待を進めてより強力なページでゴリ押しできるようになってからにした方が無難かもしれない。 #endregion **&font(l){魔法少女}→&color(gold,#bfbfbf){貪欲の王} #center(){&color(gold,#bfbfbf){私のバスケットはとても大きいから、世界中の果物でも満たされないの。}} #center(){&color(gold,#bfbfbf){でも花があるのに蜜を食べるのは悪いことなの?}} #center(){&color(gold,#bfbfbf){私たちはみんな幸せになるために生まれてきたんじゃない。}} 続いて、「貪欲の王」。 彼女の外見は……魔法少女としては至ってノーマルであった憎しみの女王に比べると、なかなか象徴的な外見をしている。 例えるなら、&font(l){[[ソウルジェム>魔法少女まどか☆マギカ]]}黄金の巨大な宝石の中に、同じく金色を基調とした服を着た女の子が浮いている様。 収容室にカメラを近づけると、キラキラとした音が聞こえる。 **特殊能力(貪欲の王) 貪欲の王は、クリフォトカウンターが0になると特殊能力が発動する。 クリフォトカウンターは、以下の条件で0になる(初期値/最大値1) ・作業結果が普通(50%) ・作業結果が悪い(70%) [[審判鳥>黒い森の鳥たち(lobotomy corporation)]]と全く同じ減少条件。 ただしこちらの場合、クリフォトカウンターの&bold(){最大数が1}。一度でも減少条件を満たすと確率次第で脱走してしまう。 ***脱走時(貪欲の王) 貪欲の王は脱走すると、1500ポイント程のHPを持ち、ランダムな廊下にテレポートする。 脱走時の姿は、巨大な宝石の頂点部分から巨大な口が開いており、横向きになって進行方向に向けて口を向ける形になっている。 その口からは中に入っていた少女の首が伸びて外側に飛び出しており、&bold(){眼から真っ黒な涙を零しながら笑顔を浮かべている。}&font(l){怖い。} 貪欲の王はテレポートすると廊下の端の方に出現し、もう片隅に向けてややゆっくりと移動する。 この間に、開いている口に接触した職員は&bold(){約400ポイント}の致命的なREDダメージを受ける。 もう片隅にまで到達した貪欲の王は、テレポートして別の廊下に移動する。 貪欲の王は進行方向にしか危害を加えないので、口とは反対の方向から近づけばテレポートするまで殴り放題。 クリフォト抑制フィールド弾を打ち込んでテレポートまでの時間を稼ぎ、袋叩きにすれば鎮圧は容易な方である。 ただし貪欲の王はRED属性に対して免疫を持つ。殴りにかかる際はRED属性以外の攻撃にすること。 **ステータス(貪欲の王) 貪欲の王は、本能に対してレベル3以上で普通の反応。それ以下だと低い。 愛着と抑圧にはレベル3以上で普通の反応で、それ以下だと最低。 洞察にはレベル関係なく最低の反応。 観測レベル2で、ギフト「黄金狂」を解放。 黄金に輝く宝石をあしらったブレスレット。HP+6、本能作業成功率+6%。 観測レベル3で、防護服「黄金狂」を解放。 黒を基調としたパワードスーツのような防護服。 RED属性に対して特に高い耐性を持ち、それ以外にも耐性を持つ。 ただしPALE属性は2倍なので注意。 観測レベル4で、武器「黄金狂」を解放。 黄金の意匠と宝石をあしらった拳武器。これを嵌めて殴って攻撃する。 なんと[[ジャスティティア>黒い森の鳥たち(lobotomy corporation)]]から引き続き、&bold(){WAWから抽出できるALEPH装備。} 属性はREDとありふれているものの、特殊能力が発動すると極めて短い間隔で連続攻撃を行い続けるため強烈なDPSを誇る。 ただし特殊能力が発動すると、&bold(){暫くの間自制の値が半分になる}ので注意。 また攻撃の射程が超近距離なので、一部の攻撃をモロに受けてしまうことにも注意。 **ストーリー(貪欲の王) エンサイクロペディア内に記されている彼女のストーリーは、詩的な表現がなされているため少し読み解くのに難易度がある。 そこで、ここでは表現そのままを持ってくるのではなく、筆者なりに少し噛み砕いて解説を行う。 興味があれば、是非管理人となって本文を読みに行くことをおすすめする。 他の魔法少女と協力し平和を勝ち取った貪欲の王は、それまで抑えていた欲望が表に出始めて、魔法少女としての力を使ってやりたい放題を始めた。 やがて貪欲の王は、&bold(){彼女たちが長い間戦っていた「悪」と遜色がない程に増長。} その結果、後述の「絶望の騎士」との殺し合いに発展してしまう。 殺し合いの結果は不明。ただし、分かっていることはある。 &bold(){絶望の騎士は悲しみに満ちて。} &bold(){憎しみの女王は善への憎しみを宿し。} &bold(){貪欲の王は自身を封印し、飽くなき貪欲と共に夢をみることにした、ということだ。} **[[Library of Ruina]]での貪欲の王について #region(ネタバレにつき注意) 貪欲の王は3形態存在し、基本的に全て撃破する必要がある。 〇第一形態「黄金色の琥珀」 LCでおなじみの、琥珀に封じられた姿。 この段階では何もしないが、体力を0にするか次の幕に移ると形態変化する。 ただし、体力を0にした場合は第二形態に、時間切れで第三形態に移行する、という違いがある。 後者は何のメリットもないため、弱点である打撃属性で削り切ろう。 〇第二形態「魔法少女」 黒い肌と金色の衣装に身を纏った少女の姿。左腕にはE.G.O.「黄金狂」を備える。 マッチ勝利によりこちらのダイス威力を下げたりダイス破壊したりなど、凶悪な効果を発揮する。 また、この形態は体力が半分以下になることはない。 体力400、混乱抵抗値100、ダメージ耐性が全て抵抗、混乱耐性が全て耐性という異常な堅固さを持つため、真っ向からの撃破はまず無謀。 2幕ごとに「きらめく幸せ」というキャラを4体召喚して自身は行動不能となり、その次の幕で全体広域攻撃「黄金の道」を使う、というルーチンで動く。 名前で分かるかも知れないが、この広域攻撃は&bold(){かつてゲブラーが使用したアレ}である。そのため、他の広域攻撃と違い、一人一人高速で移動して殴って回る。 きらめく幸せは何もせず非常に弱いが、倒した司書に特殊ページを付与する、という特殊能力を持つ。 この特殊ページは黄金の道を確実に防ぐためのもので、全員が黄金の道を防ぐことに成功すると混乱させることができ、いよいよ攻撃チャンスとなる。 つまり、きらめく幸せが出たら1幕の間にそれぞれが確実に撃破しないといけないので、全員の光や手持ちページの残量に気を付けないといけない。 〇第三形態「貪欲の王」 全体の造形は割とそのままだが、黄金狂が暴走形態の姿のものに変わり、目は黒く染まっている。 バトルページやパッシブも変化しており、ダイス破壊はなくなるが出血を付与する効果が多くなり、出血量に応じてダメージ量が増す。 耐性と撃破方法は第二形態と同じで、まずきらめく幸せを出現させないと話にならない。 ただし、黄金の道は3回攻撃の通常バトルページとなっており、失敗した場合は&color(#ff0000){&bold(){狙われた司書は死ぬ。}} …は? そう、この黄金の道は的中すると確定即死である。ちなみに、このバトルページを2回使用するため、1人できらめく幸せを2体倒さないといけない。 能力情報からはそのようなことは読み取ることができず、第二形態と同じように全員に倒させているとKILLされる。 幸い、きらめく幸せが出現した時点で誰が狙われているかは分かるため、この初見殺しを回避できれば大丈夫だろう。 もちろん光やバトルページの管理は必須だが。 #endregion **余談(貪欲の王) ・彼女の詩的なストーリーは、グスタフ・マーラーの交響曲第3番第4楽章を捩ったもの。&br()興味があれば、そちらも調べてみてはいかがだろうか? **&font(l){魔法少女}→&color(blue,#bfbfbf){絶望の騎士} #center(){&color(blue,#bfbfbf){残ったのは風化した騎士の空虚な誇りでした。}} 続いて説明するのは「絶望の騎士」。 絶望の騎士の外見は青く長い髪を持った、常に黒い涙を流し続けている女性、といった風体。 ドレスを身にまとっているのもあり、その外見は騎士というよりは、どちらかというと姫のよう。 ただし、絶望の騎士の右半身は影のように真っ黒に染まっている。 絶望の騎士の収容室にカメラを近づけると、不思議な残響音が聞こえる。 **特殊能力(絶望の騎士) 絶望の騎士は複数の連続した特殊能力を保有する。 特殊能力は、以下の条件で発動する。なお、絶望の騎士は&bold(){クリフォトカウンターを持たない。} &bold(){・作業結果が良い} &bold(){作業を行った職員に対して青いベールのようなものを纏わせて、「祝福」を付与する。} &bold(){祝福を付与されたエージェントの頭上には、青い盾のようなアイコンが表示される。} &bold(){このエージェントに対するPALE以外のあらゆる属性のダメージが半減される。ただし、PALE属性に対しては2倍になる。} &bold(){なお、祝福は一度につき一人までしか付与できない。また、祝福を受けたエージェントは、移動・鎮圧以外の指示を行うことができない} 作業結果が良いと、祝福なるバフステータスを与えてくれる。 ……祝福というバフというと、[[とっても嫌なイメージ>ペスト医師(lobotomy corporation)]]を思い出す方もいるかもしれない。 危険性に関しては後述するとして、この祝福はなんと&bold(){PALE以外の属性ダメージを半減してくれる。} PALE属性攻撃持ちは多くないので、単純な耐久力増強として利用することが可能。特に、[[様々な>ゲブラー(lobotomy corporation)]][[属性を操る厄介な奴>ビナー(lobotomy corporation)]]との戦いでは重宝することも多い。 その分、不意に来るPALE攻撃からは確実に避けさせないと痛い目を見る。その辺は注意が必要。 また、祝福を受けたエージェントは鎮圧以外は指示できなくなる。純粋な鎮圧要員にするしかなくなるわけだ。 加えて件のZAYIN詐欺よろしく、祝福は取り扱いに気をつけねばならない。なぜなら… &bold(){・祝福を受けたエージェントが死亡、もしくはパニックに陥る} &bold(){この条件で、絶望の騎士は脱走する。} 脱走時の対処を誤ると、余計に面倒事が増えてしまう。祝福職員は慎重に扱いましょう。 ***脱走時(絶望の騎士) 絶望の騎士は脱走時、800ポイントのHPを持ってランダムな部屋にテレポートする。 脱走時の風貌は、それまで閉じていた瞳が見開いていて、瞳孔も何もかもが真っ黒な瞳が露わになる。&font(l){これもこれで怖い。} また、周囲に絶望の騎士の背中に刺さっているのと同じような剣が複数浮遊する。 脱走時の絶望の騎士は、職員を見つけると浮遊している剣を全て飛ばして、&bold(){対象職員を串刺しにし50ポイントのPALEダメージを与える。} この攻撃で職員が死亡した場合、死亡した職員の死体は絶望の騎士と同じように真っ黒な瞳から黒い涙を流してその場に崩れ落ちる。 攻撃には少しの間隔がある。 また、徘徊中に職員が見つからなかった場合、他の部屋にテレポートする。 絶望の騎士はクリフォトカウンターが無いため関連する効果も無効になる。 加えて脱走条件の回避も難しくはないため、&bold(){とにかく脱走しないことで有名}。 だが収容違反に至るとかなり強いPALE攻撃を持っているため、正面から殴り合うのは得策ではない。 &font(l){([[例のやべー奴>ペスト医師(lobotomy corporation)]]の護衛使徒は完全に数値がぶっ壊れていることがよく分かる)} 幸いPALE2倍でなければ即死はしないので、基本はヒットアンドアウェイを心がけて、逐一エージェントに指示を飛ばし続けること。 戦闘はこまめ、かつ断続的に行うのがいいだろう。 **ステータス(絶望の騎士) 絶望の騎士は、愛着に対してレベル5で高い反応を示す。それ以下は普通。 洞察に対しては、レベル関係なく普通の反応。 抑圧にはレベル3以下で普通の反応、それ以上だと最低の反応。 本能にはレベル関係なく最低の反応。 観測レベル3で、ギフト「鋭利な涙の剣」を解放。 絶望の騎士がいつも流している黒い涙を象ったタトゥー。目の下につける。 MP+2、攻撃・移動速度+4。 観測レベル4で、武器・防護服「鋭利な涙の剣」解放。 武器は彼女の背中に刺さっているものと同じ、レイピア状の剣。 WHITE属性で、特殊攻撃により連続突きを行うことが可能なため火力が高い。 防護服の方は、青いコートのような服。全属性0.8倍の耐性持ちという、突出してはいないがかなり優秀な耐性値を持つ。 特に&bold(){ALEPH防具でも数少ないPALE耐性持ちなので非常に貴重。}ここぞという職員に付けよう。 **ストーリー(絶望の騎士) #center(){&color(blue,#bfbfbf){騎士は決して涙を流さないなど誰が言った?悲しみではなく絶望から流れる涙を見たことはあるのか?}} 絶望の騎士は、貪欲の王の一件の後も、世界を、人々を守り続けようとしていた。 しかし、憎しみの女王が「平和な世界には善は必要ない」と察したように、平和な世界にはまた「守護」も必要なかったのだ。 世界にとって必要ではなくなった彼女は、それでも守ることに躍起になっていた。 結果として、世界は、彼女を裏切り、切り捨てた。 具体的に、どのようにして彼女を裏切ったのかは詳細は分からない。しかし裏切りがなされたことは事実である。 彼女は今もこうして、黒いダイヤモンドの涙を流し、悲しみに満ちている。 そして彼女は、栄光でもあった「何かを守ることができた過去」を未だに捨てることができない。 故に、彼女はこうして収容された後も誰かを守護することに取り憑かれている。 もし、それすらも裏切ったのなら……。 彼女はまた、激怒するだろう。世界に対して。屈辱を感じるだろう。無力な自分に対して。 #center(){&color(blue,#bfbfbf){他者を救うことによって自分を取り戻したいと願う騎士がいた。}} #center(){&color(blue,#bfbfbf){今、彼女はかつて護っていた人々の心から忘れ去られ絶望の騎士と呼ばれている。}} **余談(絶望の騎士) ・前述したように、実際にゲームで管理業務をやると、&bold(){彼女は全然脱走しない。}&br()祝福職員はあまりに耐久力が高すぎて、PALE2倍か即死攻撃&s(){あるいは管理人がうっかり撃ってしまった処刑弾}でもなければまず死なないためである。&br()それほどの祝福の有用性等から、彼女は数少ない&bold(){「人類の味方枠」}とかよく言われる。&br()人類を守ることができたよ!やったね絶望ちゃん!&font(l){マモレナカッタ……ミナゴロシニシテヤル……}&br()仮に脱走しても、&u(){祝福を与えるような育成済みエージェントが死んだ時点でほぼやり直し確定}みたいなものなので結局あまり気にならなかったり。 ・三人の魔法少女の中で、&bold(){最も豊か。何とは言わないが。} ・&font(l){一部では[[美樹さやか]]とか言われる。イメージカラーが青で、剣を操るからか} **[[Library of Ruina]]での絶望の騎士 #region(ネタバレにつき注意) #center(){&color(blue,#bfbfbf){残るは名ばかりの、見窄らしい矜持のみ……。}} 上述した憎しみの女王を制圧すると、彼女と同じタイミングで幻想体戦が行える。 こちらも&bold(){到達時点では非常に強力な強敵であるため}、準備は念入りにしておくことを勧める。 絶望の騎士戦は、彼女とは別に&bold(){忘れられた騎士の剣}という敵が3体お供として戦闘に参加する。 戦闘そのものは絶望の騎士を倒せば勝利だが、なんと戦闘開始直後は&bold(){絶望の騎士は攻撃対象にできず、また彼女も一切の行動を行わない。} 攻撃はお供である騎士の剣が行う。 この騎士の剣は、絶望の騎士のパッシブ「&bold(){哀しみ}」により、うち1体が「涙」というバフが付与される(3幕持続)。 「涙」を付与された騎士の剣は速度ダイスが2個になり(普通の状態の騎士の剣は1個)、使用するバトルページと耐性が変化する。 戦闘の大まかな流れはこんな感じ。 「涙」を付与された騎士の剣に致命的なダメージを与える ↓ 3体の騎士の剣と絶望の騎士が「&bold(){絶望}」状態になり、次の幕に騎士の剣が使用するバトルページが専用の遠距離バトルページに変化する。 ↓ 騎士の剣の遠距離バトルページの攻撃ダイスを全て弾き、ノーダメージでやり過ごすと&bold(){騎士の剣が絶望の騎士に突き刺さり、50ダメージを与える。} &s(){絶望ちゃんェ……} ↓ 「絶望」状態になってから3幕の間に全ての騎士の剣を絶望の騎士に突き刺した場合、次の幕に絶望の騎士は攻撃対象として選択可能となる。 もし3幕の間に全ての騎士の剣を突き刺せなかった場合最初に戻る。 ↓ 絶望の騎士を倒せなかった場合、最初に戻る。 というもの。 何はともあれ、「涙」を付与された騎士の剣の体力を0にしなければ攻略は始まらない。 しかし「涙」を付与された騎士の剣は斬撃と打撃に対して抵抗(×0.5)であり、代わりに貫通が脆弱(×2.0)となる。 そのため「楔事務所」の面々のバトルページや、パッシブを帰属させて用意しておくととても戦いやすい。 憎しみの女王と打って変わって、こちらは遠距離攻撃なので単発高火力のページが有効。 「視線事務所」のバトルページ「拘束の腕」などの活躍の見せ所だろう。 もし持っているなら「シ協会」の「ヴァレンティン」コアページのパッシブ「一撃」を帰属させると盤石。 &s(){哀しみに暮れてる少女に剣突き刺して現実突きつけた隙にリンチして叩きのめす楔事務所の皆さんマジ外道。} 1回目の攻撃チャンスで倒しきれずともまた同じサイクルをこなせば攻撃でき、騎士の剣によるダメージも改めて発生するため、体力を含むリソースが尽きないようにすることが最重要である。 ちなみに、剣が刺さる際は専用演出が入るのだが、どこから飛んできてどこに刺さるかはランダム。 なので&bold(){割と頭部にぶっ刺さったりする}けどヘッドショット判定とかはない。 #endregion **&font(l){魔法少女}→&color(green,#bfbfbf){憤怒の従者} #center(){&color(green,#bfbfbf){均衡が崩れ、正義は消える……。}} 4人目に紹介するのは「憤怒の従者」。彼女は外伝漫画「ワンダーラボ」で登場した。 外見は灰色の布で目を隠した緑髪の少女。収容室では多数の本を読んでいる。 手には小さなハンマーに見えるものを持っており、そこから毒液を放出して攻撃を行う。 どうも「魔法少女」が4体揃うと何かが起こるらしく、それを阻止するために舞台である支部へと送られてきた。 防護服は彼女の衣装と似た服で、ギフトは緑色の宝石で止められた羽飾り。 **特殊能力(憤怒の従者) 作中での挙動をまとめると以下のようになる -作業を行った職員にギフトを付与する。 -ギフトを付与された職員がアブノーマリティの鎮圧作業に当たる際、勝手に脱走して共に鎮圧を手伝う。 -あまり過度に親交を深め続けると異常をきたし始め、最終的には胸に巨大な瞳を持つ赤い二足歩行の怪物へと変貌して脱走する。 --後述のストーリーを考えると、「友達」という概念そのものが彼女にとっての地雷であると言っていい。 -収容違反時にギフトを付与していた職員を魔術師のような姿をした「蒼い森の隠者」へと変化させる。&br()さらに周囲の低ランク職員を何らかの条件で眷属である「隠者の棒切れ」に変化させる。 --どちらも職員に敵対的。さらに「蒼い森の隠者」は職員の手で攻撃しても再生するため倒すことができない。 -「憤怒の従者」は「隠者の棒切れ」「蒼い森の隠者」を優先的に攻撃する。 -「憤怒の従者」の手で「蒼い森の隠者」を制圧すると再収容される。 --ただし1対1だと「蒼い森の隠者」の方が強い。そのため、再収容するには職員が倒す手筈を整えてやる必要がある。 『Library of Ruina』における幻想体戦においても上記のルールに則っている。 従者は棒切れと隠者を標的としており、従者に隠者を倒させることでクリアとなる。 しかし隠者側は従者に対するメタとなるパッシブを持っているため、司書達でサポートする必要がある。 かつては司書が隠者を倒してしまうと強制敗北という仕様だったため事故が発生しやすく難関の一つであった。 後にアップデートで司書が隠者の体力を一定以下にできない仕様に変わり、難易度が緩和された。 **ストーリー(憤怒の従者) #center(){&color(green,#bfbfbf){正義と均衡……守るべき……だったのに!!!}} 正義と均衡を重要視してそれを守る立場であった彼女だったが、ある時それを曲げてまで「敵」である「隠者」と知識を共有して人知れず友となった。 (隠者はタロットの大アルカナであるため、憎しみの女王の言っていたメジャーアルカナの1体である可能性が高い。) しかし「隠者」は彼女を利用していただけに過ぎなかった。 異なる世界を超えて二人が対面する時、「隠者」は手下を大量に連れて彼女の世界を訪れその世界を破壊した。 そして彼女は「心を許した友に裏切られたこと」と「正義と均衡を自ら崩そうとしたこと」への憤怒に今もなお振り回されている。 故に…彼女はかつての憤怒を無限に再現し続ける。新たな「友」を使って。 #center(){&color(green){「私たちは……私たちは本当に友だちだった。そうだよね?」}} **虚無の道化師 #center(){&color(#eeeeee, #000000){「ゆっくりと辿った。君たちが歩いた道を。」}} 次回作『[[Library of Ruina]]』の完全開放戦で相手をすることになる最後の魔法少女…?。 幻想体自体ではなく感情が高まって暴走してしまった[[ある人物>ローラン(Library Of Ruina)]]と融合する形で参戦する。 しかし幻想体自体の力が強いのか、融合者との内面と近いからなのか、本来の道化師そのものと呼べる姿で登場する。((SDキャラの見た目が幻想体ページに映っている姿とほぼ一致する。)) 外見は名前の通り白黒のピエロのような格好をしており、黒い涙を流しながら笑っているような歪な表情をしている。 また周囲にはハート、スペード、ダイヤ、クローバーのトランプが浮遊している。 従者の項目で記載した「魔法少女」が4体揃うと起こることはこの道化師の降臨と考えられるが、詳細は不明。 **特殊能力(虚無の道化師) [[Library of Ruina]]』における戦闘においてはそれぞれの魔法少女を模した形態を切り替えて襲いかかってくる。 まず開幕の広域攻撃により&font(b,red){虚弱7、武装解除7、脆弱7(=ダイスの出目-7&被ダメージ+7)}という詰みレベルの特大デバフを永続でバラ撒いてくる。 そのためそのまま殴りかかってもまず勝ち目はない。 勝利の鍵は道化師の周囲に存在する&bold(){「&color(#eeeeee, #000000){凝り固まった}&color(purple, #bfbfbf){憎悪} / &color(blue, #bfbfbf){絶望} / &color(gold, #bfbfbf){貪欲} / &color(green, #bfbfbf){憤怒}」}という像。 これを壊すことで司書たちが&bold(){「&color(Violet){愛} / &color(blue){正義} / &color(gold){幸福} / &color(green){勇気} の魔法少女」へと変身する}。 つまるところ、&bold(){堕ちる前の魔法少女たち VS 虚無の道化師} をこの戦いで演じることになるわけである。 それぞれ形態に対応する魔法少女がデバフを受けずに攻撃を通すことができ、各形態のパッシブの条件を満たすことで形態が切り替わる。 そのため、他の魔法少女たちや一人余った司書でマッチを制御することでサポートしてあげたいところ。 また魔法少女達のデッキには虚無の道化師の攻撃対象となった魔法少女に、バフを付与する&bold(){&color(#eeeeee, #000000){「希望」}}というバトルページが入っている。 対応する形態でないときは積極的に活用すべきだろう。 **ストーリー(虚無の道化師) #center(){&color(#eeeeee, #000000){「君たちが私を作ったんだろうか、それとも私が君たちを作ったんだろうか。」}} 詳細は不明。 全ての魔法少女たちの道を歩んできた存在らしく、その終わりにはいつも自分が居たのだという。 内面は導くものもなく空虚で、ただ自分の直感だけを信じて歩む存在の様子。 魔法少女たちの始まりが自分なのか、それとも成れの果てが自分なのかすら分からないのだという。 もしかすると[[魔法少女たちの失意の果てに生まれ、次の魔法少女が生まれるための悪となる存在>魔女(魔法少女まどか☆マギカ)]]がこの道化師なのかもしれない。 #region(ネタバレにつき注意) 完全開放戦の最後にて登場する。ちなみに、他の形態と違って、中の人の原形が皆無。 この戦いでは、魔法少女の暴走形態をかたどった石像が一緒に出現する。 体力999、混乱抵抗値300、耐性は貪欲の王と同じ、スリップダメージ無効、特定のキャラ以外に対してダイス威力-5、&bold(){司書に対して常時虚弱・武装解除・脆弱を7付与}という、悪夢のような能力を持つ。 どうすればいいかというと、一緒に出現した石像である。これを破壊すると、対応する魔法少女が倒した司書と入れ替わる形で参戦する。それも、堕ちる前の名前で。 そう、この戦いは司書による完全開放性ではなく、魔法少女たちの最終決戦となる。5人での参戦である都合上、1人余る司書がいるけど。 虚無の道化師は、虚無・貪欲・憎悪・絶望・憤怒のパターンを繰り返し、それに合わせて使用ページが変化する。また、憤怒以外では混乱ダメージを受けず、形態移行に当たって一定のダメージを受ける。 上記の「特定キャラ」とはこの形態に合わせた魔法少女のことである。 各形態のギミックはマッチ勝利がほぼ必須な為、誰かやられるとその時点で詰みと言える。 詰めバトルという訳ではないため、運が悪いと1つの速度ダイスに攻撃が集中し、マッチできないことがありうる。 虚無は件の司書に対する凶悪デバフの付与であり、すぐに次に移る。 ろくにダメージが通らず、司書のうち4人は退場するので、正直初回のこの形態の攻撃は無視してもいい。 貪欲は「幸福の魔法少女」のみを狙う。さらに次の幕で広域攻撃の特殊ページ「黄金の道」を使用し、それを完全に防げば次の形態に移る。 注意点はきらめく幸せは出現せず、マッチ勝利によって防御ページが付与される点。付与対象はランダムとあるが、持ってないキャラが優先されるので5回勝利でOK。 逆に言えば、互角以上のページを使用してくる相手に1幕の間に5回も勝たないといけない。 憎悪は「愛の魔法少女」のみを狙う。今度は10回マッチ勝利すると使用可能になる「アルカナ・スレイブ」の発動で次に移行する。 今度は幕をまたいでもいい代わりに10階も勝たないといけない。遠距離・近距離ページをうまく使い分けよう。 絶望は「正義の魔法少女」のみを狙う。絶望が使用するバトルページは全てのマッチに敗北すると使用不可能となり、全てのバトルページを失った幕の終わりに次に移行する。 かつての絶望の魔法少女同様、お互い3種類のページを1回ずつ使用できるため、基本的に同じページを当てることになる。 また、「主を失った剣」が3体出現し、これらは他のキャラに攻撃してくる。 虚無の道化師相手の邪魔にはならないが、撃破は可能なので余裕があれば倒しておこう。 憤怒は「勇気の魔法少女」のみを狙う。この形態は混乱ダメージが有効となり、混乱が解除されると次の形態に移る。 マッチ勝利をトリガーとする特性がなく、とにかく攻撃を当てることが勝利の鍵。 当然、混乱させることができればいよいよ撃破のチャンスとなる。 ただし、虚無の道化師が使用するページは大体がこちらと同等かそれ以上の威力を持っているため、マッチ勝利1つとってもかなり運に左右される。 だが、考えてみてほしい。魔法少女たちは運に頼って勝利を得てきただろうか? 自分だけの貪欲に固執しただろうか?否、きっと周囲を気にかけていたはずである。 自分への攻撃で憎悪に塗れただろうか?否、絶対に自らが傷つこうともまっすぐに歩みを進めた。 敵の余りの強さに絶望しただろうか?否、勝てなくても少しずつきっかけを積み上げ続けたに違いない。 憤怒に任せて周りを省みなかっただろうか?否、いつだって守るべき誰かがいた。 敵が強大過ぎて勝てない? 否、否、否、否、&bold(){今みんながここにいる}。 ここからが虚無の道化師に対する真の攻略法である。 上記の通り、真っ向からマッチを試みたところで勝ち目はあまり高くない。 ならば、皆の力を借りればいい。 反撃の防御ダイスが邪魔なら正義の魔法少女の剣で貫く。 速度を上回るために幸福の魔法少女で束縛する。 愛の魔法少女の虚弱で力を削いで勝率を上げる。 耐性が強かろうと勇気の魔法少女の腐食で踏み倒す。 名も知らぬ誰かは、そんな彼女たちの足りないところを補うだろう。 虚弱?武装解除?脆弱?だからどうした。 対応しない魔法少女?それが何もしない理由にはならない。 それで駄目でも希望がある。希望はやがてまた起こる。惜しむな。 だから、&bold(){もう何も恐くない。} #endregion #center(){&color(#eeeeee, #000000){「私はみんなに似ていて、みんなが集まって私に似ているから。」}} **余談(魔法少女たち) それぞれの魔法少女たちの名称や服装の意匠、憎しみの女王のアルカナという単語から、トランプが元ネタのひとつであると思われる。 前述の先輩後輩の序列もこれに当てはまる。 ・貪欲の王→ダイヤのキング ・憎しみの女王→ハートのクイーン ・絶望の騎士→スペードのナイト ・憤怒の従者→クローバーのジャック ・虚無の道化師→ジョーカー 絶望の騎士がスペードの「ナイト」というトランプでは見慣れない表現になっているが、これは間違っているわけではない。 トランプの歴史の中に登場する昔の絵柄の一つである。 トランプは元々中央アジアから欧州に伝来してきたものであり、初期の欧州式トランプでは従者・騎士・王の三種類が絵札の柄として用いられていた。 その後フランス式のトランプで騎士→女王の差し替えが行われ、これが現在日本で流通しているトランプの原型になったと言われている。 前述したとおり、次回作である『[[Library of Ruina]]』では階層を解放するための幻想体戦で参戦。 ティファレトの担当する自然科学の階のストーリーを進めるために魔法少女と戦うことになる。 &s(){初手で少女のコスプレ4連発をする羽目になったおっさんのことはスルーする方向で。} 追記・修正は、四人の仲が良かった頃に思いを馳せてからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,25) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ワンダーラボで四人めが来ましたね -- 名無しさん (2020-09-10 12:22:25) - 憎しみの女王ちゃん可愛いんだけど管理が面倒すぎる -- 名無しさん (2020-09-10 15:06:32) - ↑↑…名前は? -- 名無しさん (2020-09-10 15:54:36) - 全員E.G.Oの性能が凄まじいから管理するメリットは大きいんだけど収容=リスタート前提になるからなあ。46日以後目指すときは避けたい。 -- 名無しさん (2020-09-10 16:13:14) - ↑↑憤怒の従者 緑色 -- 名無しさん (2020-09-10 16:56:22) - ↑なるほど従者 -- 名無しさん (2020-09-10 17:20:54) - 憎しみの女王はタイマンだと規制済みにもけっこうな確率で勝てる。女王が強いのか規制済みが弱いのか… -- 名無しさん (2020-09-10 18:07:15) - まどマギ感が強いけどどこか黙示録の4騎士風味もある気がする -- 名無しさん (2020-09-10 18:37:16) - 図書館の方だと憎しみの女王だけ実装されてるからアンジェラが魔法少女服を着るかもしれないと言われている -- 名無しさん (2020-09-11 10:47:56) - ↑3 盲愛様が弱い(断言) -- 名無しさん (2020-09-11 11:05:17) - 憎しみの女王は知名度と可愛いからで選ぶとまず間違いなく後悔する。脱走しにくい絶望の騎士、脱走条件が素直で鎮圧も比較的容易な欲望の王で慣れてから、装備整えてからが無難 -- 名無しさん (2020-09-11 18:31:39) - レティシアちゃんのお友達の内部データ名が「箱の中のジャック」だったのでネタを流用したという噂があるらしいね -- 名無しさん (2020-09-11 18:44:50) - 小タロットにはジャックがなく、ペイジ・ナイト・クイーン・キングとなる。ペイジは小姓などと訳されるので、4人目が従者となるとトランプよりもタロットに寄せてあるのかもしれない。……そうなると小アルカナも敵役を表す単語、というのにますます不穏さを感じるが -- 名無しさん (2020-09-11 21:22:04) - それぞれにカラーを出したかったのは分かるけど、黒背景に濃色は見づらいからカラー背景+白黒文字にするか字色はそのままで背景をデフォルトにするとかしてみては -- 名無しさん (2020-09-14 13:47:30) - 続編でガチのステゴロ系魔法少女&戦闘狂だと判明した貪欲の王 -- 名無しさん (2020-09-25 18:30:11) - ワンラボ、予想通りやばい事になってる……ところで4人目の憤怒の従者ちゃんが「クローバーのジャック(ペイジ)」っぽいので絶望の騎士は「スペードのナイト」なのでは? -- 名無しさん (2020-09-28 00:44:31) - ところで脱走した魔法少女達同士で戦うと誰が一番強いのだろうか? -- 名無しさん (2020-11-24 06:10:33) - 図書館、四人とも実装されましたね…… -- 名無しさん (2020-11-28 01:41:10) - ↑追加したほうがいい感じ? -- 名無しさん (2020-11-30 14:28:59) - 4人目もジョーカーもきたね。追記ってネタバレ1週間ルールって大丈夫だっけ? -- 名無しさん (2020-11-30 18:06:48) - 既存キャラの続編に関する情報だったらその部分はネタバレルールに引っかかるでしょうし従者とジョーカーも同じではないでしょうか?ワンラボで既出の情報は追記しても良いと思います -- 名無しさん (2020-12-01 11:38:31) - それぞれに図書館の項目を付随させるのと、図書館項目を纏めて用意するのとどちらが良いのだろう。キャラは同じだけどゲーム性が完全に別物だし、ゲームごとに分けたほうが良いかなと提案します -- 名無しさん (2021-02-09 06:58:00) - とりあえず図書館含めない範囲で従者だけ書いておいた。 -- 名無しさん (2021-03-18 22:24:07) - ↑ナイス -- 名無しさん (2021-03-18 23:16:34) - そろそろ図書館項目も増やした方がいいよね -- 名無しさん (2021-07-19 08:08:43) - ジョーカーの追記をするなら項目名の作品名に図書館のタイトルもつけた方がいいかも -- 名無しさん (2022-01-15 13:27:28) - なんだいつまで経っても完成しないヤマカンの新作映画じゃない方か、あっちは今どうだっけか -- 名無しさん (2022-04-18 21:03:45) - 図書館の自然科学の完全開放戦、魔法中年⭐︎まじかるローランとかあるけど、流れはかなり熱くて好き。 -- 名無しさん (2022-06-15 00:52:49) - 図書館における憎しみの女王と絶望の騎士について追記しました。図書館の皆さんマジ外道。 -- 名無しさん (2022-08-04 02:22:03) #comment #areaedit(end) }

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