「キングヘイロー(ウマ娘 プリティーダービー)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
&font(#6495ED){登録日}:2021/04/01 Thu 11:20:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 64 分で読む権利をあげるわ!
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
#center(){
&image(width=400, D0E2A097-FC55-4565-9D86-FA27E1F5ED24.jpeg)
}
#right(){&sizex(1){画像出典:ウマ娘 プリティーダービー メインストーリー第6章・前編「夢の原石」}}
#right(){&sizex(1){© Cygames・JRA}}
#center(){&font(b,green,18px){いつか必ず認めさせるわ!私こそ『一流』だと!}}
&font(b,green){&ruby(King Halo){キングヘイロー}}とは、『[[ウマ娘 プリティーダービー]]』の登場キャラクターである。
[[CV>声優(職業)]]:佐伯伊織
モチーフ元である競走馬『[[キングヘイロー号>キングヘイロー(競走馬)]]』は当該項目を参照。
※以下本項目で実馬のほうを指す場合「キングヘイロー『号』」と呼んで区別する。
#openclose(show=目次){
#contents
}
*◆プロフィール
キャッチコピー:高飛車お嬢様。そのプライドは空より高く!
誕生日:4月28日
[[身長]]:159cm
体重:完璧
スリーサイズ:B85・W60・H85
靴のサイズ:左右ともに23.0cm
学年:中等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:デザインやファッション関係
苦手なこと:人ごみや暑さ等キングに相応しくないこと
耳のこと:一流にふさわしい話題以外耳に入れたくない
尻尾のこと:尻尾の振り方も常に一流を意識している
家族のこと:母は家事が壊滅的にできず、使用人がいる
マイルール:落ち込む時こそ上を向くべし
スマホ壁紙:秘密よ秘密!(取り巻きーズとのオフショ)
出走前は…:もちろん!キングコール!
ヒミツ:①当たるまでくじを引き続け、お財布を空っぽにしたことがある / ②ドラマを見る時はつい独り言でツッコミを入れてしまう
自己紹介:&font(b,green){おーっほっほ!私の名前はキングヘイロー。一流のウマ娘として最高の結果を残すわ!…この私の才能を世界中に示すためにもね!}
キャラクターソング:&font(b,green){Exercise the Right}((初出:2022年2月9日発売「『ウマ娘 プリティーダービー』WINNING LIVE 03」))
担当トレーナーの呼び方:トレーナー、&bold(){あなた}
&bold(){2000年 高松宮記念}
&bold(){そのウマ娘は、10度の敗北を超えて一流を証明した。}
&bold(){敗れても、敗れても、敗れても、絶対に下を向かなかった。}
&bold(){緑のリボン、不屈の塊。}
&bold(){そのウマ娘の名は…}
2012年 URA高松宮記念CM「The WINNER」より((元ネタ:JRAの2012年高松宮記念CM))
*◆概要
#center{&image(ug47.jpg,width=600)}
#right(){&sizex(1){画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「Heroes」第2弾「70秒の最速物語」篇}}
#right(){&sizex(1){© Cygames・JRA}}
#center(){&size(30){&b(){&color(green){不屈の王}}}}
#center(){&size(30){&b(){&color(green){一流の証明}}}}
【ウマ娘 プリティーダービー】CM
「Heroes」第2弾「70秒の最速物語」篇より
1200mから3000mまで様々な距離を彷徨い歩き、10度の敗北を経て栄光を手にした不屈の競走馬「[[キングヘイロー号>キングヘイロー(競走馬)]]」がモチーフの[[ウマ娘>ウマ娘の一覧]]。
世界的超良血馬で、首を下げない硬い走りがフィーチャーされたか高飛車お嬢様キャラ。
一人称は「私」もしくは「キング」。
概ね、友人知人にする私的な会話・素の自分を指す時には『私』、公的な場・他人に『一流』を印象付けたい時の発言では『キング』という使い分けをしている。
例:「&color(green){&u(){キング}はイベントだって全力で取り組むの! もちろん、&u(){私}のトレーナーであるあなたもよ!}」(イベント開催中ホームボイス)
「一流」という言葉に強い拘りがあるらしく、いつも自信満々に見えるが、実際はとても繊細な性格で、案外へっぽこ。
プライドが高く自己顕示欲が強いが、周囲を見下しているわけではなく、友人や後輩に対しては非常に面倒見が良い。
元・競走ウマ娘にして現役デザイナーの母親は、どちらの世界でもその名を知らぬ者はいないというほど優秀とのことだが、
その母は娘がレースに出ること自体を快く思っていないらしく、折に触れては「もう辞めたら?」等の冷ややかな言葉を向ける。
キングはそんな母親の、半ば束縛にも近い過干渉に苛立ちを露わにしており、現在の親子関係はあまり良好とはいえない。
「血筋ではなく、私個人を認めて欲しい」という意識の下に努力を重ねているが、実力は伸び悩んでおり、そんな自分を悔しく思っている。
普段は機嫌が良いと高笑いを響かせたり、自分の取り巻きに「キング」コールをさせてご満悦だったりとコミカルな印象を受けるが、
レースに向ける情熱は本物で、どこまでも自分を追い込むような激しいトレーニングを積み重ねている他、
学問にも手を抜かず、[[トレセン学園>トレセン学園(ウマ娘 プリティーダービー)]]の座学の授業も真面目に受講するなど、文武両道で文句なしの優等生。
また、社交界の事情にも通じているらしく、名実ともにハイクラス育ちのお嬢様だが、負けず嫌いでお人好しという親しみのある性格をしており、
とある所の調査によると、負けず嫌いな性格が災いして、当たるまでクジを引き続けて財布をすっからかんにしたことがあるらしい。何事も程々に。
お人好しの部分についても、色々と危なっかしいルームメイトを、口では時に厳しめのことを言いつつも、まるで母親のようにフォローしている他、
マイペース過ぎる友人に注意するも、人の話をよく聞く性格が災いして相手のペースに丸め込まれるなど、生来の人の好さが垣間見える。
*◆アニメ版での活躍
**Season1
1期では第1話から登場。
[[スペシャルウィーク>スペシャルウィーク(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[エルコンドルパサー>エルコンドルパサー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ハルウララ>ハルウララ(ウマ娘 プリティーダービー)]]と共に〈リギル〉の選考レースにエントリーし、
&bold(){人生初レースだった}スペと一時競り合うもののスパートでチギられ3着でゴール(1着はエルだった)((このキングとスペの叩き合いは明言はないが着順と着差からして1998年京都新聞杯が元。実馬ではダービー~菊花賞の間であるが、アニメではダービーが5話で6話にファン感謝祭、菊が7話とやる隙間がないので、ここで再現されたと思われる。))。
その後も弥生賞では3着、皐月賞では2着と惜しいレースが続き、ダービーでは上位3番人気からも押し出され((史実で実際には2番人気だったのだが、史実でエントリーできなかったエルが参戦した結果エルが2番人気。単純にスライドでなかった理由は3番人気にセイウンスカイが入っており、話の展開的に押し出せないための処置と思われる。))、
形振り構わぬスパイで上位陣を偵察((公式ラジオ「ぱかラジッ!~ウマ娘広報部~」内コーナー「サイドストーリー 第5R」。公式がアップロードしている動画で視聴できる。))し、特に[[セイウンスカイ>セイウンスカイ(ウマ娘 プリティーダービー)]]対策に&s(){半ば暴走気味に}逃げるもバテて失速し14着でゴール。
以降は上位戦線からも遠のき、8話の宝塚記念では同期のスペシャルウィークと[[グラスワンダー>グラスワンダー(ウマ娘 プリティーダービー)]]の壮絶なレースの後ろに置いていかれ、
続く10話の天皇賞(秋)でもスペに大きく差を開けられる。
それでもキングヘイローの心は折れず、表情に曇りはない。
#center(){&font(b,green){ライバルが強いほど、私も強くなりますわ}}
"王"は頭を垂れずにそう言い切って見せた。ちなみにこの10話、サブタイトルは「&bold(){何度負けても}」。
この回のモデル、1999年秋天はJRAのCMで「スペシャルウィーク逆襲のラン」と称されたレースなので本義はそちらなのだが、キングヘイローの在り様にもかかっているのかもしれない。
ジャパンカップの直前には同期組でスペの控室に激励に訪れ、ウィンタードリームトロフィーではスカイ、ウララと共に観戦し[[ウイニングライブ>ウイニングライブ(ウマ娘 プリティーダービー)]]を応援していた。
アニメでレースシーンがあった分の通算戦績は6戦0勝(0-1-1-4)、実はアニメ1期において5戦以上走ったシーンがあるキャラで唯一勝ち星がない((他の5戦以上出走はサイレンススズカとスペシャルウィーク・セイウンスカイ・エルコンドルパサーの同期3人、この4人には1着で入線するシーンが必ず1回はある。))。
また、[[サイレンススズカ>サイレンススズカ(ウマ娘 プリティーダービー)]]以外のチームスピカメンバーですら一度は言わされた「むりー」という追い抜かれる時の声を、キングは一度も上げていない。
**うまよん
アニメ版では同期の皆と共に7月分主題歌を担当した。
・&bold(){第6話「お嬢様たちの優雅なランチ」}
[[アイネスフウジン>アイネスフウジン(ウマ娘 プリティーダービー)]]の先導のもと、[[ファインモーション>ファインモーション(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[メジロマックイーン>メジロマックイーン(ウマ娘 プリティーダービー)]]といったThe・お嬢様ウマ娘たちと共に初の牛丼屋さんに向かった。
%%アイネスフウジンに牛丼屋さんというブラックジョークはさておき、%%店員さんにメニューを貰おうとしたり((メニューはカウンター席なので机にある))、裏メニューの「王者盛り」に&bold(){メニュー名の語感だけで}挑み、
同期の日本総大将さながらのボテ腹になったりとネタキャラ寄りポジションにいる。
ちなみにこの回、実は元ネタがある((TBSで2017年5月13日放送の「炎の体育会TV」で「吉野家に一度も行ったことのない武豊が吉野家に行く」というネタがある。武豊の他にもミルコ・デムーロ、クリストフ・ルメール、浜中俊が出演。マックイーンが武豊、キングとファインはデムーロ・ルメールのポジション。))。
**うまゆる
1・4・10・19話に登場。黄金世代組の1人としての出番が殆どである。
*◆ぱかチューブっ!
2023年12月更新のゲーム実況企画で[[トウカイテイオー>トウカイテイオー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[マヤノトップガン>マヤノトップガン(ウマ娘 プリティーダービー)]]と共に出演。
バトルロイヤルゲーム「GANG BEASTS」をプレイしたが、お嬢様キャラでありながら意外なほどゲームへの順応が早く、持ち前の諦めの悪さも併せて&s(){設定上は器用でゲームが上手いはずのテイオーとマヤノを}圧倒して前編の個人戦は5戦4勝という戦績で完勝。
続く中編の2vs2では、前編で&bold(){テイクオフ(自滅)}を繰り返していたマヤノトップガンと同厩コンビ((実馬は共に坂口正大厩舎所属馬。))を組み、ゴルシ&テイオーチームと対戦、ここでもほぼ個人で相手チームを圧倒してみせた。
撮れ高としてはチーム戦4戦目の船のステージでサメに襲われて脱落した際のリアクションが&bold(){「完全にモンスターパニック映画のそれ」「迫真過ぎて芝」「事件性のある悲鳴」}などと評され、トレーナー達の腹筋をもれなく崩壊させた。
後編ではゴルシに「一流なら3vs1でもいけるよな?」と煽られた結果ゴルシ、テイオー、マヤノの3人を相手に対戦する事になるが、ここでも3人を1人ずつ分断して確実に処理、落とされないように粘るマヤノをパンチの連打で突き落とす、隠れるテイオーを引きずり出してサメの餌にしようとするなどの高レベルのプレーを連発して勝ち越した。
ちなみに中の人である佐伯伊織氏は「beatmania IIDXで10段持ち」「自宅で録画環境を整えて自プレイを録画しセルフ反省会」などの逸話を持つ筋金入りのゲーマー。
1vs3マッチを組まれるのも当然のゲーム歴であり、他3人をこれと比較してしまうのは酷であろう……。
*◆アプリ版での活躍
**性能
|&bold(){バ場}|>|CENTER:芝:&font(b,#ff8c00){A}|>|CENTER:ダート:&font(b,#a9a9a9){G}|
|&bold(){距離}|短距離:&font(b,#ff8c00){A}|マイル:&font(b,#ff69b4){B}|中距離:&font(b,#ff69b4){B}|長距離:&font(b,#32cd32){C}|
|&bold(){脚質}|逃げ:&font(b,#a9a9a9){G}|先行:&font(b,#ff69b4){B}|差し:&font(b,#ff8c00){A}|追込:&font(b,#00bfff){D}|
☆1『キング・オブ・エメラルド』として初期から実装済みの他、2022年&bold(){4月28日}には☆3新衣装として『白く気高き激励の装』が実装されている。
元ネタの迷走した競走馬生からか、距離適性は「A」こそ短距離だけだが、一番低い長距離でも「C」と全般的に高め。
距離適性の組み合わせが因子4つでオールAにできる"ABBC"なのはキングヘイローの他には[[マルゼンスキー(BABC)>マルゼンスキー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ミホノブルボン(CBAB)>ミホノブルボン(ウマ娘 プリティーダービー)]]しかおらず、
しかるべき継承因子持ちがいれば、短距離以外にも連れて行きやすい仕様となっている。
継承で適性をさらに上げてやればダート以外走れる文句なしのオールラウンダーとなる。
一方で目標レースの大半が中距離なのに、その中距離適性がデフォルトでは「B」止まり。オールラウンダーを目指さない場合も中距離適性だけは上げておきたい。
バ場に関しては、ダート適性は「G」とてんでダメだが、史実出走レースのフェブラリーSに出なくていいので問題はない。
この特徴から、ダート継承の準備さえできれば「全冠」称号((ゲーム内に存在する全重賞制覇称号。勿論距離もバ場も問わず文字通り「全冠」。))に手をかけやすい存在とも言える。
脚質適性は差しに「A」、先行に「B」を持つ。追い込みも比較的高い「D」である一方で、逃げは最低の「G」。&font(l){色々と察してしまう。}
短距離適性の高さは貴重で、初期実装されたウマ娘の中で最初から短距離「A」持ちは他には[[サクラバクシンオー>サクラバクシンオー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、ハルウララ、[[タイキシャトル>タイキシャトル(ウマ娘 プリティーダービー)]]しかおらず、
後に[[カレンチャン>カレンチャン(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ヒシアケボノ>ヒシアケボノ(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ニシノフラワー>ニシノフラワー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[バンブーメモリー>バンブーメモリー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[シーキングザパール>シーキングザパール(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[アストンマーチャン>アストンマーチャン(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ダイイチルビー>ダイイチルビー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ケイエスミラクル>ケイエスミラクル(ウマ娘 プリティーダービー)]]も追加されたが、リリースから2年以上が経過しても未だ豊富とは言い難い。
一段階下の適性「B」持ちを含めるなら他に[[マルゼンスキー>マルゼンスキー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[フジキセキ>フジキセキ(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ヤマニンゼファー>ヤマニンゼファー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ダイタクヘリオス>ダイタクヘリオス(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[メジロラモーヌ>メジロラモーヌ(ウマ娘 プリティーダービー)]]がいるものの、バクシンオーとハルウララ以外は初期レアリティが☆3で入手難度が高く、
入手しやすいウマ娘たちの中で短距離高適性持ちはキングヘイロー、サクラバクシンオー、ハルウララの3人だけで、差し適性を条件に入れるとキングヘイローとハルウララの2人のみ。
条件を広げて高レアを入れてもニシノフラワー、バンブーメモリー、シーキングザパール、ダイイチルビーで6人にしかならない。
そしてハルウララは芝適性がGなので事実上ダート専用で、芝の短距離を走れる高い差し適性持ちは5人しかいないのである。
チームレースでは最終的に各距離に3人ウマ娘が必要となり、かつ脚質をばらけさせた方がスコアを稼げるため、高レアを複数引いていても((ハルウララは短距離以上に人材不足なダートに回されがち、しかも継承相性や出られるレースの関係上強くさせづらいことからチームレース短距離ではまず採用されない。タイキシャトルは覚醒スキルがマイルでダート適性も高く、マルゼンスキー・フジキセキ・バンブーメモリー・シーキングザパールも覚醒スキル的にマイル適性が高く、他所に回す理由がある。))キングヘイローを育てることの意義は大きい。
☆3スプリンター不在の場合、チーム戦で短距離3枠埋めるためには適性が中程度まで広げる必要があり、概ね短距離Cのエアグルーヴに白羽の矢が立つ((短距離Dのマヤノトップガンも因子を積めばAからスタートできるが、目標レースに3000/3200mがあることから、スタミナの要らない短距離向きの育成ができないためほぼ使用されない。シナリオ固有目標型の育成シナリオなら作れるようになったが趣味の領域。))。
それくらい短距離要員は貴重で、短距離差しとなると輪をかけて貴重。諦めずに何度も育成に挑むことに意義とメリットがあるウマ娘と言える。
***『キング・オブ・エメラルド』
#center(){&bold(){&size(18){&color(green){おーっほっほっほっ! 勝負服は気持ちを高ぶらせてくれるわ!}}}}
#center(){
&image(キング衣装.jpg,width=300)
}
#right(){&sizex(1){画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[キング・オブ・エメラルド]キングヘイロー」勝負服}}
#right(){&sizex(1){© Cygames・JRA}}
[[馬主]]である浅川吉男氏の勝負服「&bold(){&color(limegreen){緑}}、&bold(){&color(mediumblue){青袖}}、&bold(){&color(white,mediumblue){白}}&bold(){&color(white,limegreen){玉霰}}」がモチーフ。
CMでも印象的な&bold(){&color(limegreen){緑}}をベースに、&bold(){&color(white,mediumblue){白}}&bold(){&color(white,limegreen){玉霰}}の模様は飾りボタンやスカートの縁を一周ぐるりと囲むように配置されている。
青い耳覆いや首元のシャドーロールは実馬の馬具をイメージしたデザインも取り入れられている。
スカートの飾りベルトには「K」「H」のイニシャルがあしらわれている。
成長率はパワー20%、根性10%。
成長率のおかげで上がりづらいスピードを伸ばす過程でパワーも相応に伸びてくれ、根性育成をしてもパワーが遅れてこないという利点がある。
覚醒スキルでは短距離専用の「電撃の煌めき(「詰め寄り」上位スキル)」と差し専用の「大局観(「読解力」上位スキル)」のレアスキルを習得可能。
それ以外にもマイル専用の「負けん気」や中距離専用の「軽やかステップ」が習得可能と、覚えられるスキルが幅広い。
逆に言えば距離特化型を作ろうとすると覚醒スキルに頼れないので、サポートからスキルを貰えるようにしておきたい。
進化スキルは電撃の煌めき上位に「GI5勝or短距離スキル2個」が条件の「&bold(){電撃の撫で斬り}(持続時間の強化と加速効果の追加)」、大局観上位に「GI5勝or速度スキル3個」が条件の「&bold(){王の大局観}(速度がわずかに上がる効果の追加)」が用意されている。
#center(){
&image(キング固有01.jpg)
}
#center(){
&b(){&color(green){諦めないわ…}}}
#center(){
&image(キング固有02.jpg)
}
#center(){
&b(){&color(green){絶対に!!}}}
#right(){&sizex(1){画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[キング・オブ・エメラルド]キングヘイロー 固有スキル発動」}}
#right(){&sizex(1){© Cygames・JRA}}
固有スキル「&bold(){Call me KING}」(☆1~2時)→「&bold(){Pride of KING}」(☆3以上)の効果は、
「レースを冷静に運ぶことができると残り200mで実力発揮、速度が上がる」→「レースを冷静に運ぶことができると残り200mで実力発揮、速度が&u(){すごく}上がる」。
スキルが発動する条件が「&bold(){残り200mまで掛かり状態にならず、残り200m通過時に『順位が4着以下かつ上位70%まで』}((例えば高松宮記念の18人なら5-13位、チーム競技場の12人なら4-8位、チャンピオンズミーティングの9人では4-6位に判定あり))」と、
発動レンジが狭いうえに、100%防ぐことはできない掛かり((賢さ1200にしても掛かり判定があることが観測されている。))が絡む分運に左右されやすい。
加えて発動するタイミングも残り200mと遅いため、バ群が伸びていると捉えきれないこともある。
しかし発動した際のスキル効果量に「すごく上がる」が指定されているスキルは数が少なく、
展開が向いた際の爆発力はゲーム内でも屈指のもので、自身が育て上げたキングが豪快に差し切って1着をもぎ取った時の爽快感はひとしお。
スキルの元ネタは言うまでもなく2000年高松宮記念に見せた「恐ろしい」とまで言われた末脚だろう。
ちなみに2022年2月24日にバランス調整を受け発動レンジが拡大している。拡大前は「5着以下かつ上位60%((18人立てで5-11位、12人立てで5-7位、9人立てで5着のみに判定。))」という狭さであった。
#center(){&font(b,green){オーッホッホッホ!流石キング!でしょう?}}
***『白く気高き激励の装』
#center(){&bold(){&size(18)&color(midnightblue,lightgoldenrodyellow){この服のデザイン画は、私が手掛けたのよ?}}}
#center(){
&image(キング別衣装.jpg,width=300)
}
#right(){&sizex(1){画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[白く気高き激励の装]キングヘイロー」勝負服}}
#right(){&sizex(1){© Cygames・JRA}}
ストーリーイベント『轟け、エール! トレセン学園応援団』に合わせた応援団長風の新衣装。これをもって実装済み黄金世代全員が☆3かつ別衣装持ちとなった。&s(){ツルちゃんはまず本実装から……}
成長率はスピード、パワー、根性に10%ずつ振られており、根性育成で全てが万遍なく補正がかかることから根性育成向きの補正と言える。
覚醒スキルでは「昇り龍(「外差し準備」上位スキル)」と「春一番(「春ウマ娘◎」上位スキル。スピードとパワーに補正がかかる)」のレアスキルを習得可能。
つまり全体的に春の短距離・マイルレースである高松宮記念・安田記念にあからさまに照準を合わせた構成になっている。
進化スキルは昇り龍上位に「お出かけ1回or育成イベント『応援行脚』を好調以上で発生+差しスキル2個」条件の「&bold(){竜の雲を得る如し}(持続時間の強化)」、春一番上位に「お出かけ1回or育成イベント『応援行脚』を好調以上で発生+緑スキル2個」条件の「&bold(){春風吹きて、桜舞う}(効果量の増加)」が用意されている。
#center(){
&image(団長キング固有1.png,width=270,height=480)
}
#center(){&bold(){&color(midnightblue,lightgoldenrodyellow){フレー! フレー! は・し・れ!!}}}
#center(){
&image(団長キング固有2.png,width=270,height=480)
}
#center(){&bold(){&color(midnightblue,lightgoldenrodyellow){押せ押せ!止まるな!駆け抜けろ!}}}
#center(){
&image(団長キング固有3.png,width=270,height=480)
}
#center(){&bold(){&color(midnightblue,lightgoldenrodyellow){それぇっ!!}}}
#right(){&sizex(1){画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[白く気高き激励の装]キングヘイロー 固有スキル発動」}}
#right(){&sizex(1){© Cygames・JRA}}
固有スキルは「&bold(){轟!トレセン応援団!}」。発動条件と効果は「レース前半、掛からず最後方付近に控え続けていると、最終直線で気合を爆発させて加速力が上がる」というもの。
具体的な発動条件は「&bold(){掛からず、レース前半50%まで上位70%以下を維持}((18人で13位、12人で8位、9人で6位以下))」となる。
効果が速度上昇だった『キング・オブ・エメラルド』と違い、加速度上昇に変わっているのがキモ。
ゲームシステムの詳しい説明は省くが、大雑把に言うと「加速スキルは基本ラストスパートの加速中に出ないと実質効果が無い」というシステムである。
つまり、このスキルが発動する「終盤最終直線の最中に最終加速が出る」コースでないと有効に働いてくれず、コースを選ぶスキルになった。
そしてこの条件にフィットするコースは中京芝1200mや東京芝1600mなど、大体が短距離~マイル帯に存在するので、よりスプリンター寄りの性能になっている。&s(){そして実は有効加速の大井ダート1200m}
そして初期ステータスの分配も代わっているが、特に注意が要るのはスタミナが同☆の『キング・オブ・エメラルド』より更に下がっていること。
目標達成は勿論だが、短距離レースに必要な最低限のスタミナ確保も忘れないようにする必要がある。
#center(){&bold(){&color(midnightblue,lightgoldenrodyellow){応援、ありがとうございましたッ!}}}
#center(){&bold(){&color(midnightblue,lightgoldenrodyellow){押忍ッ!}}}
***育成の難易度
-全般
どちらのバージョンも固有スキルの発動条件が厳しく、適性やスキル面を継承因子やサポートで補う必要があるが、因子継承の相性が良いウマ娘が少なくなりやすい((これはキングヘイローに限った話ではなく、短距離やダート適正の高いウマ娘は中長距離適性が高いウマ娘との相性値が低めに出てしまう仕様のせい。))。
結果継承の際に因子を貰う難易度が少々高く、相性が低い場合下手をすると基礎ステータスの青因子すら飛ばされる。このため継承から難易度が高くなっている。
なお、これでも2周年調整アップデート(2023年2月24日)以前よりはマシになっており、内部補正値の関係で昔はもっと高相性にしやすいキャラが少なかった。
-育成ウマ娘固有目標型の育成シナリオ
//↑公式用語、育成シナリオ詳細確認の欄参照
該当シナリオ:「[[新設!URAファイナルズ>新設!URAファイナルズ(ウマ娘 プリティーダービー)]]」「[[アオハル杯~輝け、チームの絆~>アオハル杯~輝け、チームの絆~(ウマ娘 プリティーダービー)]]」「[[つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ>つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ(ウマ娘 プリティーダービー)]]」「[[グランドマスターズ -継ぐ者達へ->グランドマスターズ -継ぐ者達へ-(ウマ娘 プリティーダービー)]]」「U.A.F. Ready GO! ~アスリートのキラメキ~」
目標レースに全ての距離が含まれ、出走スケジュールも正直&bold(){無茶振り}としか表現のしようのないものを要求される。
というのもクラシック三冠を駆け抜けたかと思えば、いきなり&bold(){短距離G1の高松宮記念で1着}を要求され((キングヘイロー号の約1年半分の試行錯誤をゲーム内半年に詰め込んだため、余計に無茶振り度が上がっている。))、
それからしばらく短距離〜マイルでのレースが続いた後&bold(){最後にまた中距離G1の天皇賞(秋)で黄金世代のライバル達を相手に1着をもぎ取らなければならない}。
ついでに「一番走った距離帯が選択される」ゲームの仕様上、機会を見て目標外の短距離レースに最低2回((目標外の中距離に一切出ない場合。「回数が同じ場合短いほうが優先」の仕様があるので、後述するグランドマスターズ以外は目標内中距離4回・短距離2回なので2回走れば良い。))出走しておかないと、&bold(){URAファイナルズで中距離に出走させられてしまう}。
この場合中距離以外の距離限定スキルを習得していると、それらが効力を発揮しなくなってしまう。
そのせいで育成方針が非常に定めにくく、慣れるまでの育成難度がかなり高いウマ娘の1人。
ライバルウマ娘も強力((特にクラシック三冠レースは負けイベに近いものとされているためか、大幅にステータスの盛られたスペシャルウィークやセイウンスカイが出走してくるため勝ちを狙うのが難しい))であるため、ある程度手持ちの殿堂入りウマ娘やサポートが整ってきてから育成する方が無難だろう。
最大の鬼門となるのは菊花賞の次に来る高松宮記念。長距離3000mからいきなりの短距離1200mである。
というのもウマ娘のレースは「スピードが高いほど消費スタミナ量も多い」という燃費特性と「ゴール地点で体力を使い切るようにラストスパート開始地点を調整する」仕様がある。
結果、中長距離戦ではどうしてもスタミナを疎かにしづらいため、そちらで勝ちを狙おうとすると短距離で要求されるスピードとパワーの育成に手が回らなくなりがち。
逆に短距離戦に特化して先にスピードを伸ばしていると、必要スタミナ量が増えて中長距離戦が不安定になる。
短距離だと差しは非常にバ群にひっかかりやすいという問題があり、安定して勝ちづらいという点も難易度に拍車をかける。
高松宮記念等であまりに詰まりまくる場合、適性を上げていなくても一時的に逃げや先行で走らせた方がむしろ勝ちやすくなる場合もある。
ただ、固有スキルの発動条件の厳しさから差しより前にすると発動しないのが確定すると言っていい。代わりになる通常スキルをしっかりと積んでいこう。
どうしても高松宮記念で詰む場合は最初から菊花賞を捨てて、日本ダービー終了の時点から高松宮記念に向けてスピード中心に育成、高松宮記念後から秋天に向けてスタミナを補強していくといいだろう。
//%%この場合菊花賞で大敗を喫することが多いので、運悪く変なマイナススキルやバッドコンディションをもらわないように祈ろう。%%
//↑アプデでこの仕様消えたのでCO、しばらくCOで周知したら消していいと思う
菊花賞以外は「根幹距離〇」スキルが適用されるので、持たせておくとスタミナ管理が少々楽になる。
クラシックである程度の結果を出せる育成をしている場合、普通にURA中距離程度は勝てる仕上がりであることも多いので、そのまま中距離を主戦場とする選択肢もある。
この場合も固有スキルは強みを生かしづらいため、他の加速手段を考えておこう。
--「グランドマスターズ -継ぐ者達へ-」
グランドマスターズ固有の問題として、毎年最後に特別レースが発生する関係上特別レースの距離誘導がさらにややこしくなるという問題がある。
どういうことかというと、&bold(){短距離レースの必要回数が増える}上に出走タイミングまで指定される。
全レースを短距離する調整の場合、最低でもジュニアに短1回、クラシックに短2回が必要となる((目標以外出ない場合グロウアップがマ1中1のマ、WBCがマ1中3長1の中、SWBC・グランドマスターズが短2マ2中4長1の中。))。
他の育成ウマ娘固有目標型のシナリオと比べるとローテのタイミングに気を遣わないと不本意な距離を走らされる事故が起きやすい。
-シナリオ固有目標型の育成シナリオ
//↑これも公式用語
該当シナリオ:「[[Make a new track!!~クライマックス開幕~>Make a new track!!~クライマックス開幕~(ウマ娘 プリティーダービー)]]」「[[Reach for the stars プロジェクトL'Arc>Reach for the stars プロジェクトLArc(ウマ娘 プリティーダービー)]]」
--Make a new track!!~クライマックス開幕~
ウマ娘固有目標で悩まされた目標レースの軛から外れることで自由度が一気に拡大。
最初から短距離に専念できる他、短距離レースがなくてもマイル・中距離に出やすい距離適性のおかげで様々なレースに通うことができる。
特に普段なら出られないティアラ路線がマイル中距離レースで構成されており、距離補正が因子1個づつで済むことから短距離育成のついでで稼ぎに出やすくなる。
他にも補正しやすい距離適性なので短距離「以外」に専念させるステータスも作りやすく、作りたい距離外に出場しなくて済むこのタイプのシナリオとの相性は良い。
反面、適性が素で満遍なく高いのが災いし、一切適性を弄らずともライバルが芝の全距離に散らばってしまう(適性Cから出現判定があるため)という欠点もある。
そのため、ローテーション管理がライバルの湧き具合でアドリブを求められ、他シナリオとは別ベクトルで上級者向けとなっている。
育成に慣れていれば最適距離と違う最終戦に連れて行かれても素ステータスで押しきれるが、育成に自信がそこまでないうちは距離帯管理をしっかりやっておく必要がある。
--「Reach for the stars プロジェクトL'Arc」
こちらも基本的にローテーションが自由であるため自由度の拡大の恩恵も受けられるが、そもそも練習に大きな比重が置かれているシナリオなので、クライマックスに比べて距離適性の恩恵度は低め。
シナリオ自体の難易度が高い分「キングだから難しくなる」というポイントは少なく、他シナリオと比べるとキャラ格差は薄いとも言える。
キングに限らない話として短距離マイル帯育成の際に凱旋門のためにどこまでスタミナを積むか、という問題はあるが根性とシナリオ用スタミナバフでカバーできる点は覚えておくといい。
***固有二つ名
固有二つ名は共通して「&bold(){世代のキング}」。
取得条件は、
&bold(){「『合計でG1を11勝しているウマ娘2人』から想いを継承し、スペシャルウィーク、セイウンスカイ、グラスワンダー、エルコンドルパサーにそれぞれ3回以上勝利する」}
というもの。
前半部分は史実における両親の戦績(後述)に由来すると思われ、合計なので2人で11勝していればよいのでこちらの達成は容易。
後半は「黄金世代の頂点に立つ」というif路線となるが、これが一筋縄ではいかず、かつシナリオのシステムによって難しいポイントが変わる。
-全般
前提としてレースにおけるネームドキャラの出現ルーチンとして「史実馬の優先出走」が存在し、史実でそのレースに出たウマ娘が優先出走してくるように設定されている。
つまり「対象同期それぞれの史実出走・勝ち鞍レース」に出ればよい、ということになる。
そしてこの史実出走レースの中には「史実枠で出走するが、ゲームバランス上適性が低い」ケースがいくつかある。
例としてはきさらぎ賞のマイルCスペシャルウィーク、京王杯ジュニアSの&bold(){短距離G}グラスワンダー((グラスワンダー号の1400mでの戦績は4戦3勝(うち重賞2)なのだが短距離G。ここを評価してしまうとグラスも全距離走れてしまう上に、実際には出ていない1000,1200mまで走れるようになってしまうのでゲームバランスの都合だろう。また、SMILE区分に従う場合1400mはMile区分になる。))などがある。
結果として適性外で弱っている所を勝ちに行けるレースもあるため、探してみるといいだろう。
ただし、あくまでも優先なので100%の保証はない。特に実装された勝ち馬が多いG1は優先出走権持ちが多く、いないケースもある。
#openclose(show=参考・98年組ゲーム内優先出走リスト){
※育成ウマ娘固有目標・シナリオ固有目標どちらでも使えるように育成目標裏レースも記載。
-ジュニア級
|時期|レース名(クラス)|距離帯|出走馬|備考|h
|~10月後半|アイビーステークス(OP)|マイル|グラスワンダー||
|~11月前半|京王杯ジュニアステークス(G2)|短距離|~|適性外出走|
|~12月前半|朝日杯フューチュリティステークス(G1)|マイル|~||
-クラシック級
|時期|レース名(クラス)|距離帯|出走馬|備考|h
|~1月前半|ジュニアカップ(OP)|マイル|セイウンスカイ|適性外出走|
|~2月前半|きさらぎ賞(G3)|~|スペシャルウィーク|適性外出走・二者択一|
|~|共同通信杯(G3)|~|エルコンドルパサー|二者択一|
|~3月前半|弥生賞(G2)|中距離|スペシャルウィーク・セイウンスカイ||
|~4月前半|皐月賞(G1)|~|~|シナリオ目標|
|~|ニュージーランドトロフィー(G2)|マイル|エルコンドルパサー|シナリオ目標裏開催|
|~5月前半|NHKマイルカップ(G1)|~|~|二者択一|
|~|京都新聞杯(G2)|中距離|スペシャルウィーク|98年当時と開催時期変更・二者択一|
|~5月後半|東京優駿(G1)|~|スペシャルウィーク・セイウンスカイ|シナリオ目標|
|~10月前半|毎日王冠(G2)|マイル|エルコンドルパサー・グラスワンダー|二者択一|
|~|京都大賞典(G2)|中距離|セイウンスカイ|~|
|~10月後半|菊花賞(G1)|長距離|スペシャルウィーク・セイウンスカイ|シナリオ目標|
|~11月後半|ジャパンカップ(G1)|中距離|エルコンドルパサー・スペシャルウィーク|二者択一|
|~|アルゼンチン共和国杯(G2)|長距離|グラスワンダー|~|
|~12月後半|有馬記念(G1)|~|グラスワンダー・スペシャルウィーク||
-シニア級
|時期|レース名(クラス)|距離帯|出走馬|備考|h
|~1月後半|アメリカJCC(G2)|中距離|スペシャルウィーク||
|~3月後半|日経賞(G2)|長距離|グラスワンダー・セイウンスカイ|シナリオ目標裏開催・二者択一|
|~|阪神大賞典(G2)|~|スペシャルウィーク|~|
|~4月後半|天皇賞・春(G1)|~|スペシャルウィーク・セイウンスカイ||
|~5月前半|京王杯スプリングカップ(G2)|短距離|グラスワンダー|適性外出走|
|~6月後半|宝塚記念(G1)|中距離|グラスワンダー・スペシャルウィーク||
|~8月後半|札幌記念(G2)|~|セイウンスカイ||
|~10月前半|毎日王冠(G2)|マイル|グラスワンダー|二者択一|
|~|京都大賞典(G2)|中距離|スペシャルウィーク|~|
|~10月後半|天皇賞・秋(G1)|~|スペシャルウィーク・セイウンスカイ|シナリオ目標|
|~11月後半|ジャパンカップ(G1)|~|スペシャルウィーク||
|~12月後半|有馬記念(G1)|長距離|エルコンドルパサー・グラスワンダー・スペシャルウィーク・セイウンスカイ|育成ウマ娘固有目標型シナリオのみ発生する特殊イベント|
|~|~|~|グラスワンダー・スペシャルウィーク|上記特殊イベントが発生しない場合|
}
勝利数カウントで重要な点として「同期に勝っていればいいので&bold(){レース自体は落としてもいい}」仕様がある。
例えばあるレースで「1着[[ゴルシ>ゴールドシップ(ウマ娘 プリティーダービー)]]、2着スペ、3着キング、4着スカイ」となった場合の勝利数カウントは「スカイ+1、スペ+0」が正解となる。
また、URAファイナルズ・クライマックス決勝・グロウアップレース~グランドマスターズでの勝ちも計算されるので、特別レースに対象の同期が出ることを祈ろう。
クライマックスに至っては同じメンバーで3回走るので、極論「98年組全員に出現判定がある」中距離クライマックスに行けば労せず手に入る可能性が(理屈上は)ある。
-育成ウマ娘固有目標型の育成シナリオ
シナリオ目標上で4回当たるスぺとスカイはともかく、残る黄金世代のグラスやエルは朝日杯FS(グラス)やNHKマイルカップ(エル)、クラシック級毎日王冠(両方)などの目標外レースに出走枠がある。
そのため、彼女らが出走するレースを把握し、それらを考慮したスケジュールを組む必要がある。
特にエルのせいで((史実で1999年=3年目は日本にいなかったので、2年目しか固定出走レースがない。育成で戦えるレースは有馬記念を除くと、共同通信杯・NHKマイル・クラシック級毎日王冠・クラシック級ジャパンカップの4回のみ))クラシックは忙しくなる上に、必然的に短距離以外への出走がかさむのも悩ましいところ。
二人の主軸がマイルなのも地味なトラップで、マイルを走りすぎURAファイナルズでマイルに連れて行かれる事故も発生しがち。
長距離適性を上げるならシニア級有馬記念は後述の特殊イベントで必ず全員揃うので、育成に自信がある場合ここが大チャンス。
ただしライバル補正がかかっているので並のステータスでは負ける可能性がある。
-シナリオ固有目標型の育成シナリオ
全体の共通事項として育成ウマ娘イベントが発生しなくなる関係上、全員集合の有馬イベントもなくなるので、きっちり他のレースで3回倒さねばならない。
--クライマックスシナリオ
史実レース優先出走のルーチンはこちらでも存在するのでやること自体は変わらないのだが、クラシック三冠以外のルートに行ける分、今度は中・長距離の王道路線に出走するスペ・スカイの2人が倒しづらくなっている。
この場合は逆に意図してスペ・スカイが出るレースに挑戦状を叩き付けにいかなければならない。難関はスカイ。
スカイはこの4人の中では実馬が古馬入りしてからパッとしない上に長期負傷で離脱した結果、エルに次いで出走数そのものが少ない。その上、出走位置もやや都合が悪い。
同じ王道路線のスペはクラシック前哨戦のきさらぎ賞・弥生賞や、年始始動戦のAJCCなど暇なうちに狩りやすいのだが、スカイはエルグラ毎日王冠の真裏・クラシック京都大賞典や夏合宿中シニア札幌記念など出現位置が悪いのも相俟って狩りづらい。
もしライバル枠に表示されたらぜひ稼いでおきたい。
--プロジェクトL'arcシナリオ
ネームド出走枠にプロジェクト参加面子(サポートカードキャラ・シナリオリンクキャラ・ランダム参加キャラ)が参加しやすくなっており、まず二つ名のための同期が出走しないケースが発生しやすい。
さらにシナリオ自体が練習に大きな比重を置いたシナリオであることから、レース出走のメリットがかなり低めで、目標外レースに出ること自体に困難が伴う。
そして、海外遠征とシニア10月後半で終わる構造のため出られるレース数自体が減少し、特別レースでの同期参戦もリンク対象のエル以外は出てきづらい。
結果として、これまでのシナリオで&bold(){最も二つ名を取るのが厳しい}シナリオとなっている。
シナリオ後半になればなるほど練習ボーナスが積み重なるので、もし取るならクラシック凱旋門以前のボーナスが薄い期間でなるべく稼ぎたいところ。
***隠し要素
同期の黄金世代があまりにも強いため、クラシック三冠は半ば負けイベントじみた設定をされているが、勝利時はきちんと別のイベントが用意されているため、三冠ウマ娘を狙ってみるのも一興。
特に菊花賞はシナリオ内容が大きく分岐する。
特筆すべき隠しイベントに、シニア級の有馬記念出走で黄金世代揃い踏み+1年後輩の最強格[[テイエムオペラオー>テイエムオペラオー(ウマ娘 プリティーダービー)]]((史実のキング引退レース([[2000年有馬記念>2000年第45回有馬記念]])の勝ち鞍。当該レースのキングはテイエム包囲網には我関せずとばかりに最後方に位置し、最後にラスト3ハロンを最速で追い込み4着。その時の騎手は[[柴田善臣>柴田善臣(騎手)]]氏。追い込みがDと比較的高いのはこのレースのおかげもありそうである。))との最強決定戦を行えるなど演出には恵まれている。
&bold(){長距離G1の有馬記念でライバル補正込み黄金世代}(と同補正の世紀末覇王)&bold(){が相手}であることからも難易度は高いが、それらを乗り越えての&font(l){うまぴょい}勝利は格別。
ここで固有二つ名の条件も達成し、名実ともに世代最強の座を手にできれば最高だろう。
なお、史実で惨敗だったフェブラリーステークスは特にイベントはないし目標でもないので、本人の希望通り芝に専念させてあげよう。%%アグネスデジタルじゃあるまいし。%%
また、もう一つの隠しイベントが2022年2月24日のアップデートで追加され、こちらの発生条件はイベント名「王様のSMILE」にも一部明示されている通り「全距離帯の芝G1で一着を取り、ファン人数24万人以上」。
イベント名のどこに明示されているかというと&bold(){"SMILE"}がそれ。
これは国際競馬統括機関連盟の使用する距離区分の頭文字((S=Sprint=1000-1300m、M=Mile=1301-1899m、I=Intermediate=1900-2100m、L=Long=2101-2700m、E=Extended=2701m以上。))である。
そしてキングの目標レースには、
S=&u(){高松宮記念}・&u(){スプリンターズS}、M=安田記念、I=ホープフルS・皐月賞・&u(){天皇賞秋}、L=東京優駿、E=菊花賞
と、最初から全部入っているので、目標レースで全部一着を勝ち取ることで達成できる。
ただしゲーム的に実際に取らなければならないのは「ゲーム内の『全距離帯』」なのでI,L,Eは実際と一致しない。例えば中距離は「東京優駿とジャパンカップ(中距離・L)は落としたが秋天(中距離・I)で取った」でOKとなる。
なので実際の残りは下線部の通り短・中は1着目標があるのでマ・長の2つ、難関は当然ながらチャンスが4回しか存在しない長距離。
菊で勝てなかった場合、ローテーション的に一番無理なくできるのは、上記黄金世代の頂上決戦たるシニア有馬記念を制することだろう。
イベント効果は難易度の高さに見合った旨味があり、上昇値は「(全ステータス+10・スキルポイント+20)×レースボーナス」。
ステータスの上昇量はURAファイナルズと同等の数字であり、可能なら狙いたいところ。上級者なら短距離目的の育成をした長距離Cキングでも勝ちを狙いに行けるようになる。
何故このようなイベントがあるかというと、キングヘイロー号の持つ記録に「(グレード制導入後)SMILE区分全距離の芝GIで掲示板入着経験がある((S:2000年高松宮記念1着 M:1999年マイルCS2着 I:1998年皐月賞2着 L:2000年有馬記念4着 E:1998年菊花賞5着))」というものがあるため。
この記録を達成したことがあるのは、2023年現在ナリタブライアン号とキングヘイロー号の2頭しかいない絶後の記録なのである。&s(){普通こんな迷走しないは禁句}
特殊実況は高松宮記念に用意されており、その条件は「ここまでG1レース未勝利、かつG1を5戦以上出走で、高松宮記念の作戦が差しで一着」。
高松宮記念までにG1を目標レースのみ出走した場合ホープフルステークス・クラシック三冠の4回なので、さらに最低1回G1に出走していなければならない。
これは「キングヘイロー号の出走した現3歳までの現G1」の数に拠るもの((第14回ラジオたんぱ杯3歳ステークス=現ホープフルステークス、1998年クラシック三冠、第43回有馬記念で5回。))。
この実況を聞こうとした場合の鬼門は目標にあるG1のホープフルステークス・皐月賞。真面目に育成すると&bold(){意外と勝ってしまう}という問題がある。
逆に狙って負けようとすると負けすぎて目標圏外に出てしまったり、肝心の高松宮記念で負ける。
結果苦労して目標通過ギリギリを通る初心者のほうが聞きやすく、育成に慣れてくると逆に聞けないという点で[[ナイスネイチャ>ナイスネイチャ(ウマ娘 プリティーダービー)]]と同様に難度の高い実況である。
シナリオ固有目標型なら自分で出走ローテーションを組めるため、聞くだけなら因子補正をせずに高松宮記念以前のダートG1八つ((全日本ジュニア優駿、ジャパンダートダービー、MCS南部杯、JBCのどれか、チャンピオンズカップ、東京大賞典、川崎記念、フェブラリーS))のうち五つを踏むことで出走・未勝利条件は容易になった。
しかしながらこれをやると多量のボーナスを逃すことになるため、やはりある程度の自力は必要になる。
#openclose(show=特殊実況 ※ネタバレ){
&bold(){キングヘイローがまとめて撫で切った! 恐ろしい末脚! ついにG1に手が届きました!}
元ネタ:第30回高松宮記念・植木圭一(東海テレビ放送アナウンサー)
}
**サポートカードとして
サポートカードは初期にR【トレセン学園】とスピードSR【一流プランニング】が実装されているほか、2021年6月29日にパワーSSR【今宵、円舞曲にのせて】、2023年10月30日に根性SSR【我が舞、巡りて】が追加された。
全レアリティ共通イベントの片方は選択肢次第で「末脚」のヒントが貰えるが、もう片方のイベントではステータスアップの代償にがやる気ダウンか体力-20の選択を迫られるイベントもあるので注意。
[[アオハル杯シナリオ>アオハル杯~輝け、チームの絆~(ウマ娘 プリティーダービー)]]で登場する際の適性は、育成キャラ時そのままなので前項の育成キャラとしての欄を参照。
シナリオリンクキャラに専門家がいない((タイキシャトルも適性Aで走れるが、マイルも専門家が初期は手薄になりがちな上スキルはマイル専門。))短距離の専門家としてゲスト登場の機会も多い。
***SR【一流プランニング】
得意練習はスピード。
スキルに汎用性の高い「コーナー回復〇」の他、条件が一致すれば基礎ステータスを盛れるスキル「良バ場〇」「曇りの日〇」「外枠得意○」、所持者が数少ない短距離・後方向けスキル「様子見」「詰め寄り」を持つ。
その上でスキルヒントが無凸でもレベル3、完凸するとレベル4という高レベルで貰えるのも嬉しいところ。1回もらえばそれだけで取得してよい割引率になる。
SR固有の特徴としては「スピードボーナスとパワーボーナスの二重持ち」があり、スタミナ練習以外の練習4種類どこに現れても上昇値を底上げしてくれることから、仮に得意練習を外しても汎用性が高い。
また、スピード練習を起動するだけでもパワーが十分に上がっていくため、スピードパワーの両立がしやすくなるという特性がある。
弱点としてはファンボーナス・レースボーナスがないため、レース後の収入面では他のカードに明確に劣るという点がある。
全体の評価としてはSRとしては十分に優秀なサポートであり、起用点が見込めるカードである。ただしSRスピードサポートは激戦区であり、これでも外れる時は外れる。
***SSR【今宵、円舞曲にのせて】
得意練習はパワー。
基本的な特徴はSR【一流プランニング】を引き継いでおり、長所であるスキル面も短所であるレース回りもSRの解説が概ね当てはまる。
連続イベントを完走すると、確率で短距離用レアスキル「電撃の煌めき(「詰め寄り」上位スキル))」のヒントをレベル3で入手可能。いわゆる「[[あげません族>あげません!(ウマ娘 プリティーダービー)]]」の一人。
スキル自体は最高速度UPと加速度UPを併せ持つ複合スキルで強いのだが、スキルを活かせるウマ娘がかなり少ない((前述の通り、23年12月の現状で短距離差し運用ができるのは、よほどの魔改造を行なわない限り短距離適性を積んだエアグルーヴやメジロラモーヌかハルウララ、ニシノフラワー、バンブーメモリー、シーキングザパール、ダイイチルビー程度。しかもハルウララの場合、育成シナリオ中こそ短距離レースが多いものの、チームレースのダートはマイル固定のためスキルが発動しない))のが現状。
だが同時に「パワーカード内でも最高峰の練習出力」を併せ持っているため、最初から電撃の煌めきを取らないという前提でも十分に使い道があるカードである。
短距離育成以外で使う理由の少数例として、[[スキルの条件全部無視して発動させる固有持ちのシロイアレ>ゴールドシップ(ウマ娘 プリティーダービー)]]か、それを継承したキャラの場合、発動に期待して仕込んでおく金特候補ではある。
また、22年2月の一周年バランス調整により、全体的なイベントの出力が上昇したほか、連続イベントの1回目の選択肢で「抜け駆け禁止」or「ウマ好み」が取れるようになっており、使い勝手は当初より上がっている。
イラストとエピソードは実装同日開催のイベント「幻想世界ウマネスト」のゴルシが設定したNPC「キングレイジョー」を前提にしたもの。なので厳密に言うと&bold(){実は別人}。
***SSR【我が舞、巡りて】
得意練習は根性。
練習性能面では固有ボーナスの「最大3個まで速度が上がるスキルの所持数に応じてスピードボーナス」が強烈な効果を持っており、根性カードのスピード出力という点では実装時点で最高峰の出力を誇る。
根性出力もトップクラスとはいかないものの、必要十分な出力は発揮できる優秀さを持つ。その分何も補正を持っていないパワーが低めに出やすい。
キング本人がそうであるように「パワー補整は持つがスピード補整は持たない」育成キャラならバランスを最大限に活かして戦えるだろう。
その他の練習面の性能は十分に高めのものを持っているため「(後述する)尖ったスキルの都合上最大限に活かすのは難しいが、出力面だけでも頼りになる面がある」という意味では【今宵、円舞曲にのせて】と同類。
また、最低限ながらレースボーナス・ファンボーナスが搭載されたのも嬉しいところ。
スキル面では所持スキルが大幅に入れ替わっており、差し向けの「外差し準備」「恐れぬ心」「プレッシャー」に短距離向け「仕掛け準備」「スプリントギア」「短距離直線〇」に本カードで新規実装の短距離スキル「ひたむき前進(レース終盤が迫ったとき中団以降だと速度がわずかに上がる)」を持つ。
汎用性という点では後退しているが、短距離・差しのスペシャリストとして特化したスキルを持参している。
また連続イベント完走により確定で選択入手できるレアスキル「威風堂々(プレッシャー上位)」「気骨稜稜(ひたむき前進上位)」の下位ヒントを高レベルで持っているため、金スキルを安く取れる可能性を持っている。
しかしながらそのレアスキル自体が有効な盤面が限られる類のスキルであるため、レアスキルを目的にするケースはそう多くないのが難点。
そしてカード実装のたびに定番化している「本人こそ使いたい性能してるけど入れられない」問題がここでも起きている。
イラストとエピソードは実装同日から開催されたイベント『秋さびて、想ひ綴る』を前提にしたもの。
奉納舞でカワカミプリンセスが演じる主役・白拍子の師として芸を披露しているイメージイラストで、エピソードはイベント中怪我により白拍子を演じることができなかったキングの想いと、劇中の白拍子の師が弟子を想う様をかけたもの。
このような背景があるため、イベントと同日に実装された本カードのイラストはイベント内では使用されていない。
**個別ストーリー
キングヘイローが主役となる育成シナリオでは、偉大な母親へのコンプレックスと確執を乗り越え、
「偉大な母親の娘」ではなく、「キングヘイロー」として進むべき道を、トレーナーと共に見出していく姿が描かれる。
とある日、選抜レースに向けて練習するウマ娘たちを見に行こうとしていた新人トレーナー。
そんな折に、校舎裏で何やらまるで喧嘩するように電話をしているウマ娘を見かける。
その姿を見ていると、電話を切った彼女に気付かれた途端不審者扱いされ、自分の身分を説明するハメに。
不審者という誤解はすぐに解けるものの、今度は「新人だから彼女のことを知らない」ということに気付かれ、無理やり中央広場へ引っ張って連れて行かれる。
そこで彼女の友人たちも呼びだされ、始まったのは……
&font(b,green){私の名前は?}
&font(b){キング!!}
(略)
……壮大な自己紹介だった。
完全にキングの世界で展開される自己紹介にあっけにとられていると「&color(green){このへっぽこ!}」とへっぽこ認定を頂いてしまう。
もう一度自己紹介が繰り返されそうになったところで、キングがこの後級友とトレーニングの予定がある事を思い出して無事解放。
他のトレーナー達と共にキングを含めたウマ娘たちの練習の見物ができたのであった。
後日、選抜レースの日。
選抜レースでのキングの走りは、結果こそ2着ながら「まだ粗削りではあるが、もし彼女の走りが大舞台でも見ることができたなら」とトレーナーに夢を抱かせるには十分な出来であった。
レースを終えた後、キングにトレーナーは声をかける。そこでキングからは「&color(green){あなたはどういうトレーナーになるつもり?}」と問われ、「君を大舞台で勝たせたいと思っている」と答える。
それに対するキングの返答は「&color(green){私は一流のトレーナーしか求めてないの}」と冷たい反応。
「今はまだ新人だが、いつか一流になる」と食い下がるが、
#center(){&font(b,green){『いつか』って、いつ?&br()……あなたたちトレーナーは、ダメだったら次の子を担当すれば、一流のトレーナーと評価されるかもしれない。&br()&br()でもウマ娘にとって、チャンスは1度きりなの。}}
と痛烈なカウンターを受けてしまう。
キングと別れてからも、トレーナーの脳裏には「一流のトレーナー」という言葉が巡り続けるのだった。
それからというもの、トレーナーはキングヘイローの走りが忘れられず、どうすれば他のスカウトもずっと断り続けているキングをスカウトできるのか悩み続ける。
その間に他のトレーナーからは「実力に比して気位が高すぎる気性難、勝ってもG2がせいぜい」などと悪評も聞こえてくるようになっていた。
そんな折に、カフェテリアでセイウンスカイが&s(){自分がサボりたかったので}模擬レースの枠をキングに譲り、代わりにキングが出走することを知る。
何故そこまで一流トレーナーを求めるのか、何がそこまで彼女を必死に駆り立てるのか。それを知るためにもう一度キングの元へ出向いた。
そして、キングに会って声をかけたそのタイミングで、彼女の携帯電話が鳴る。
それをきっかけにキングの抱えるもの――自分を認めてくれない、レースに向いてないと言い続ける母親の存在、そして並々ならぬ覚悟を知る。
「&color(green){どう言われようと、どう思われようと、私は一流のウマ娘だと叫び続けるし……"勝利"という名の証明を必ず得てみせるわ。}」
堂々と一流を名乗り、高い目標を掲げ続ける覚悟。「&color(green){同じ覚悟を持つ一流のトレーナーでなければ、私は決して認めない。}」
迎えた模擬レース本番。レースの主役はこの日の注目株であるグラスワンダーに完全に持っていかれ、レースの結果もグラスの勝利に終わる。
再びの敗北に、周りのトレーナー陣からは「そろそろ現実的な視点を持てるようになったんじゃないか」などと酷評まで飛んでくる始末。
それでもなお、キングは一流を名乗るのを止めない。悔しさを噛み殺した声で胸を張るキングに対して、トレーナーは声を上げる。
#center(){&font(b){そして俺こそが、一流トレーナーだ! だから一流ウマ娘をスカウトする!}}
周りの全員が、キングすらもあっけにとられる中「一流トレーナー」は堂々とキングヘイローのスカウトを宣言する。
これ以上無い形で同じ覚悟を示したトレーナーにキングは応える。
#center(){&font(b,green){この場にいる全員、お聞きなさい! 今、"一流のキングヘイロー"は、この"一流のトレーナー"と組むと決めたわ!}}
「一流を名乗ったからには、本当に一流になるしかない」という覚悟を胸に、一流の証明を目指す日々が始まる。
**育成シナリオ
覚悟を胸に抱いて乗り込んだ道のりはまさに茨の道であった。
自分に中長距離の適性が無いことを内心理解していながら、『一流』のウマ娘になるためクラシック三冠に挑むも、悉く敗退((折り畳み内に後述するが、適性・能力をしっかり整えてクラシック戦線に勝利すると話の流れが変わる。))。
菊花賞後に遂に心が折れ、「挑戦したことが間違いだった?」「母の言う通りにしていれば良かった?」と、考えないようにしていた心情をトレーナーに吐露するが……
──たとえこの負けがあったとしても。
どんなに悔しいことがあっても、人々から呆れられたとしても。たとえ母親を納得させられるような結果が出せなくても──
キングヘイローは何度心が折れそうなことが起こっても、何回でも立ち上がって、頑張り続けて、人々を魅了するウマ娘だ。
母親とは違う、彼女だけの魅力に溢れた、『一流』のウマ娘だ。
#center(){&font(b,green){本当に……全然、かっこつかないんだから……っ。}
&font(b,green){……なんで、こんなにへっぽこなのかしら……っ!私たちはぁ……っ!}}
長距離レースから完全に身を引かされることも覚悟していたキングだが、トレーナーからかけられたのは「&bold(){母親を振り向かせることはやめよう}」という言葉。
誰のためでもなく、誰の背中を追うのでもなく、母親にも誰にも影響されない自分だけの道を行く。
新しい目標を得たキングヘイローは、改めてトレーナーとともに自分らしい「一流」を目指して走り始めるのだった。
#openclose(show=もう一つの可能性・菊花賞勝利後 ※隠しイベントネタバレ){
適性が無いと言われ続けた中長距離戦を、死力を尽くし冠を掴んだ先に彼女がファンから向けられた言葉は、
「ウマ娘・キングヘイロー」への賛辞ではなく、「あのG1ウマ娘の御令嬢」への賛辞。
そして、大舞台を制してなお、母がレースに打ち込む娘に向ける冷たい態度と言葉は変わらなかった。
クラシック戦線での勝利を経てすら「一人のウマ娘」として認めてもらえない現実を前にキングヘイローの心は限界を迎える。
#center(){&font(b,green){……おばかさんね、私。認められたいだなんて。本当に浅はか。こんなの……。}}
それから一晩、キングヘイローは考え続けた。そして一つの結論に至る。
下から認められたいと望むのではなく、ただ一人のウマ娘として頂点に立つ。そのために。
#center(){&font(b,green){さあ――……。 ――すべてを捨てる覚悟はあるかしら?}}
築き上げたクラシックの栄冠を捨て「私だけの道」を進む。前例無き路線、クラシック長距離の玉座からスプリント王への道を。
}
全体としてはキングヘイロー号が活きる道を探し続けた陣営の苦悩や、「天才二世」と将来を嘱望されたクラシック時代の主戦騎手・[[福永祐一]]の影響がとても強いシナリオ。
偉大すぎる母を持つ彼女が「ウマ娘・キングヘイロー」として生きようとする姿が描かれる。
**メインストーリー
第1部『チーム<シリウス>編』、第2部『チーム<アスケラ>編』の両方に出演。
第1部では最終章に登場し、スペシャルウィークのライバルとしてクラシック三冠レースを巡る戦いを繰り広げる。当然ダービーの暴走も再演するハメになった。
他方ではスペの友人として、他の同期達も含めた6人での親交が垣間見える日常シーンにも登場している。
授業を聞き逃したスペに助け舟を出したらスペが舟ごと沈んで宿題追加という(本人以外には)微笑ましい&s(){顔芸}シーンもここで発生している。
第2部では主人公であるラインクラフトと、その友人であるシーザリオが所属するチーム<アスケラ>のチームメンバーとして登場。
チーム内ではトレーナーと共に二人を支援する役割を担っており、端的に言えば「&bold(){第1部2章以降の[[マックイーン>メジロマックイーン(ウマ娘 プリティーダービー)]]}」枠である。
//公式サイトでわかる分以外は全部↓
#openclose(show=第2部は現在進行中のため折り畳み ※全文ネタバレ){
公式サイトにも記載された「ラインクラフトとシーザリオはアスケラに憧れてチームを選んだ」という理由について本編中で深堀りされ、「第1部の裏で展開されたキングヘイローの物語」がここで明らかになった。
第2部の舞台となるアスケラは「『名士』と呼ばれた現トレーナーの父」が担当トレーナーだった頃から存在するチームだった。
その頃は「『名士』に見出された強豪ウマ娘が集うチーム」であったが、息子が引き継いでからは、受け継いだ本人すら「斜陽気味」と言う低迷期を迎えることになる。
この斜陽期に「『名トレーナーの子』と『名ウマ娘の子』が組んだ『&bold(){二世コンビ}』((実馬と鞍上祐一のコンビも本当にこう言われていた。))」として有名になったのがキングヘイローである。
事前の期待値からしてクラシックの戴冠も期待されており、「『同期の天才トレーナー』率いるスペシャルウィーク」にも負けない有力候補として期待されていた。
しかしながら、トレーナーの経験不足からダービーでは有効な対策どころか、極度の緊張状態にあったキングを落ち着かせることもできずに本番では大暴走逃げからの大敗。
その後の重賞も一つも勝てず、クラシック期を無冠で終えるという期待を裏切る結果で、世間からの批判や諦観という低評価に晒された。
さらに、この頃には「チームメンバーがキング一人だけ」という時期も存在したほどにチーム自体の評価も低迷していた。
それでもキングとトレーナーは諦めずにあらゆるGIを走り続け、負けても負けても諦めず、11度目の挑戦となった高松宮記念でついに戴冠に至る。
この長い旅路の果てに掴んだ栄光と、二人の涙で彩られた勝利者インタビューを見たラインクラフトとシーザリオは二人への、そしてアスケラというチームへの憧れを抱き、自らもアスケラに加わる道を選ぶことになる。
そんな苦難の道を歩みきったアスケラトレーナーとの関係は極めて良好。文字通りトレーナーの相棒として、生来の面倒見の良さを発揮しながらアスケラを支えている。
その姿は第1部の「一心同体」マックイーンに匹敵するほどの正妻、「世話を焼く姿が&bold(){妻通り越してオカン}」というプレイヤーからの評も誇張と言えない程のお似合い役となっている。
}
*◆関連キャラクター
モチーフ馬が現在実装済みの98世代のウマ娘の中では後の方に引退した、走った路線が幅広かった、直接の産駒も実装済み……と後の世代のウマ娘との接点も多く、
接点ある別のウマ娘のシナリオでも面倒見の良さや気高さを見せて彼女達を奮い立たせたりする出番が多い。
それ故に[[テイエムオペラオー>テイエムオペラオー(ウマ娘 プリティーダービー)]]と同様「&bold(){他人のシナリオに出る度株を上げる女}」などと呼ばれることも。&s(){そしてトレーナーの財布が死ぬ。}
・&bold(){[[セイウンスカイ>セイウンスカイ(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
同期クラシック路線のライバルで友人。弥生賞以降一緒に行動することが多くなった。
友人としての関係は概ねスカイが不規則発言で生真面目で隙のあるキングを振り回す形で、スカイが手玉に取っているような関係。
アプリ版でもサポートカードのイベントでよく一緒に登場していたほか、2021年6月10日に実装されたセイウンスカイの育成シナリオでも関係性がクローズアップ。株爆上げ1回目。
クラシック戦線で結果を出せず悩んでいたところにアドバイスを貰い「自分だけの道」を往く覚悟を決めたり、
シニア級に入ってからは逆に思ったようなレースができず悩むセイウンスカイに発破をかけにいったりと、互いに切磋琢磨する良きライバルとしての姿が描かれている。
特にキングのトレーナー描写が無い分、キングの路線転向にはスカイが(スカイ本人の意識以上に)大きく関わっている。
#center(){&font(b,green){だって私は……私はっ! あなたを見て、今のキングになったのよっ!}}
モチーフ馬は98年クラシック三冠や99年天皇賞(秋)でスペシャルウィーク・キングヘイローと競り合った『クラシック三強』((外国産馬のエルコンドルパサー・グラスワンダーは当時の規則でこれらのG1レースには出られなかった))の一頭。
かたや「クラシックの敗戦と長い迷走の末にG1勝利をもぎ取り、種牡馬として成功した超良血馬」、
かたや「見劣りする血統ながらクラシック二冠を獲るも、古馬になってからはやや精彩を欠き、種牡馬成績はお世辞にも良くない馬」と、色々対照的な要素が多い。
ウマ娘としての2人の関係性もそこから来たものだろうか。
・&bold(){[[スペシャルウィーク>スペシャルウィーク(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
スカイと同じくクラシック路線のライバルで友人。
アプリではスカイ共々中長距離戦の難敵として前を走り、特にダービーの走りはキングの母も一押しの激走だった。&s(){わざわざ娘にそれ言う?}
キング視点からはどうして同じ年にデビューしてしまったのかと恨むこともあったが、この同期がいなければ自分の道を往く覚悟はできなかったと礼を言う大事な友人である。
それと同時にレース外ではおっちょこちょいなスペシャルウィークもハルウララ同様(別の意味で)目が離せない相手のようである。
メインシナリオ第6章前編でも、授業の質問を聞きのがしたスペに助け舟を出していた。&s(){そしてスペが助け舟ごと沈み宿題追加。}
モチーフ馬とは現役時代は当然ながら種牡馬時代も同時代のサイアーランクを争う大きなライバル。
さらにどちらも種牡馬として一定以上の成功をしているので、二頭の血筋が交わっている馬も複数いる。
そして同期5頭のうちキングヘイロー号が先着した経験がある2頭のうち1頭でもあり、皐月賞で一度先着している(キングヘイロー号2着、スペシャルウィーク号3着)。
・&bold(){[[エルコンドルパサー>エルコンドルパサー(ウマ娘 プリティーダービー)]]・[[グラスワンダー>グラスワンダー(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
同期のライバルで友人。スペ・スカイに後から追加されたツヨシと併せて仲良し6人組である。
アプリではスペ・スカイと比較するとクラシックに参加しないレースローテーションの関係でちょっと影が薄い((実馬としては外国産馬の二頭はクラシックに参戦できなかったせい。また、実馬キングはグラスとは5回当たっているが競り合いにならず着順も離れており、エルに至っては対戦経験0。元から因縁が無いのである。))。
しかしながら二つ名の条件にもなっているため、こちらから挑戦状を叩きつけることが多い同期でもある。
うまよんでは(ツヨシ未実装時代のため)5人組ネタも多く、アニメうまよんでは5人揃ってEDも担当した。
史実の現役時代では関わりが薄かったが、やはり現役引退後に種牡馬として同時代のサイアーランクを争った。
そしてスペ同様に互いの血筋を併せ持った産駒が複数存在している。
・&bold(){ツルマルツヨシ}
メインシナリオ最終章にて遅れてやってきた6人目の同期。
後発キャラかつ育成未実装であるため描写自体は限られているが、元からいた同期5人組に後から追加されたとは思えないほどの馴染み方で仲良し6人組になっている。
2023年10月30日開催のイベント「秋さびて、想ひ綴る」では同じ舞台の演者として共演もしており、ツヨシのサポートカード【天より遣われし微笑み】も【我が舞、巡りて】と同日に実装されている。
史実では99年秋天と00年有馬に二度の対戦経験があり、そのどちらもキングヘイロー号が先着しており(秋天で7着と8着、有馬で4着と競争中止)、同期5頭のうち先着したことのある2頭のうち1頭。
また、2戦とも先着しているため唯一先着を許したことがない相手でもある。
・&bold(){[[ハルウララ>ハルウララ(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
&bold(){実は寮のルームメイト}。
あんな子なので朝起こしたり髪を整えたりと何くれとなく世話を焼いているが、
キングも流石に世話を焼きすぎと思っているのか「明日こそは自分で起きてもらう」と&bold(){毎日}((ホーム画面のランダムで出る会話なので本当に毎日出現判定がある))言っている。
よく寝ぼけてベッドに入ってくるらしい。&font(l){またデジタル殿が尊死しておられるぞ!}
ウララの方も優しくしてくれる「キングちゃん」のことを慕っており、とあるイベントでは日頃の感謝の言葉と自分へのエールをウララから笑顔で贈られ、
いつもの調子で受け止めようとしつつもついほろりと来てしまうキングの姿も見られるなど、仲は非常に良い。
ゲーム上ではハルウララはダート・短距離・差しという他に類のない適性から全体的に継承相性が特に悪く設定されているが、
キングヘイローはルームメイト補正・短距離バ補正があるためか(相対的に)相性がいい。
ハルウララで有馬記念勝利を目指すなら、因子厳選がてら長距離⇔短距離スイッチの練習((あちらはJBCスプリント(ダ短)→有馬記念(芝長)))のためにキングヘイローの育成を繰り返しておきたい。
一見史実では繋がりがないように見えるが、実はこの二人「血統繋がり」と「&font(b){高知繋がり}」を持つ。
血統面では同じ父系の「リファール系」((父、父の父、父の父の父、父の父の父の父……という具合にずっと父を追いかけて行った際に出てくる名種牡馬を起点とした分類法。継承とグランドマスターズでお馴染み「三女神」もこの父系ネタである。))に属し、キングヘイロー号の祖父とハルウララ号の曽祖父が同じリファール号((フランスの競走馬・種牡馬(1969~2005)。「20世紀最高の種牡馬」として名高いノーザンダンサーの産駒の一頭で、現役時代はフランスの短距離戦を中心に活躍しGI2勝を挙げた。種牡馬入り後は父と同じく大活躍し、1978・1979年にはフランスリーディングサイアーに、1986年にはアメリカリーディングサイアーに輝くなど成功を収め「リファール系」と呼ばれる一大父系を形成した。またサラブレッドとしてはかなり長寿で、2005年に36歳で大往生を遂げている。代表産駒としてはキングヘイロー号の祖父・[[ダンシングブレーヴ>ダンシングブレーヴ(競走馬)]]号を筆頭に、日本で種牡馬入り後にシリウスシンボリ号やメジロラモーヌ号などを輩出したモガミ号、産駒に[[ディープインパクト>ディープインパクト(競走馬)]]号の母・ウインドインハーヘア号を持つことで知られるアルザオ号など。))。
ただしリファール系ウマ娘は他にもツインターボ・シリウスシンボリ・メジロラモーヌがいる他、父系を意識した場合縁者が増えすぎる((特にサンデーサイレンス系は23年2月までで直仔10人、孫8人、玄孫1人発表済み。また、三大始祖=三女神まで遡ればサラブレッド種は全部親戚とも言え、ダーレーアラビアン系に「属さない」ウマ娘はバイアリーターク系のシンボリルドルフ・メジロマックイーン・トウカイテイオー・ダイタクヘリオス・ツルマルツヨシの5人だけ。他は全部ダーレーアラビアン系。))。
そのため『ウマ娘』ではモチーフ馬同士の父系繋がりを意識しない場合もそこそこあり、本命はおそらく高知。
高知に関してはウララは言うまでもなく高知競馬出身馬。
ではキングはというと「高知競馬の重賞『福永洋一記念』」((福永洋一は祐一の実父で高知市出身。高知競馬が地元出身の洋一の名を重賞に採用し、協賛者に祐一が名を連ねている。))「高知県観光特使・福永祐一」という騎手に由来する縁がある。
・&bold(){[[アグネスデジタル>アグネスデジタル(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
2021年9月20日実装のデジタルシナリオで登場。株爆上げ3か月ぶり2回目。
デジタル視点からは先にデビュー済でレースの先輩。シニア級の高松宮記念を勝った後、調子を崩している時期にクラシック級のデジタルと出会う。
デジタルから見ると最推しウマ娘の一人がキングヘイローで、キングテーマの同人誌作成までしようとしているほどに入れ込んでいる。
夏合宿では本人にナマモノ同人誌の構想がバレるというオタクにとって最悪のトラブルが起きるも、当の本人に許されて事なきを得る。
そして、バレた本の代わりに不調のキングを元気づける「オリジナル応援コール本or応援イラスト合同((少なくともライスシャワー・メジロドーベルが巻き込まれてゲスト原稿を提供したことがわかっている。))誌」を製作して渡してきた強火のオタク。
また、「傍観者=ウマ娘のオタク」でありながら「当事者=アスリート」になるという迷いを抱えるデジタルと共に練習し、
レースで戦った上で「たくさんのウマ娘と競い真のオールラウンダーになりなさい」と教えを残し、デジタルの&s(){変態}アスリートとしての覚醒を促した。
デジタルはその後キングの訓示をよく受け止め、あらゆるレースを転戦し、真のオールラウンダーとして成長していくことになる。
そして、このシナリオの中でキングの言う「一流」の意味の一端が明かされるシーンがあり、キャラクターソング"Exercise the Right"の歌詞はここの影響がとても強い。
#center(){&font(b,green){誰も、この執念だけは私から奪えないわ。}}
#center(){&font(b,green){屈服させられた数が違う。笑われた数が違う。バカにされてきた数が違う。}}
#center(){&font(b,green){一流であると謳ったがゆえに、誰よりも地を舐め、その度に自分を変えて、立ち上がってきた。}}
#center(){&font(b,green){『どんなどん底でも、希望を疑わない!』 それこそが、このキングが永遠の一流である理由よ!}}
一方でローディング中の秘密ネタが本編で拾われ、自分の食玩フィギュアを自引きするためにチョコたまごを3箱(30個)も買って、取り巻き共々チョコを食べきるも肝心の中身は爆死。
見かねたデジタル(&bold(){[[20箱200個購入>ガチャ(ソーシャルゲーム)#id_f67cf6eb]]})の申し出でトレードの約束をするという一幕も。
史実ではただ一度だけ同じレース(2000年マイルCS)を走った後輩馬。
その着差(アグネスデジタル号1着、キングヘイロー号7着)からあまり注目されていなかったが、デジタルのシナリオでこの繋がりが大きく取り上げられた。
キングヘイロー号は次走の有馬記念を最後に引退しているため、上述のストーリーを「後輩に後を託す」構図、
あるいは史実でのあだ名から「覇王討伐に向かう勇者を送り出す王」という構図と見るとなかなか感慨深い。
そしてアグネスデジタル号も種牡馬入りしており、同じ血統に二頭の名前が並ぶ馬も複数いる。
また、重賞戦線に顔を出していたころの鞍上である的場均か四位洋文のイメージが強いアグネスデジタル号だが、実はデビューから4戦は鞍上に福永祐一が乗っていたという共通点もある。
・&bold(){[[カワカミプリンセス>カワカミプリンセス(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
お嬢様仲間(?)の友人。リアルお嬢様としてお嬢様に必要な心得を伝授している。
カワカミからは強い尊敬と憧れを受けており、一見すると先輩後輩の関係のようだが、同じ中等部でキング(3年生)曰く「後輩ではない」らしいのでおそらく同学年である。
また、あくまでキング個人に尊敬と憧れを向けてくれるカワカミは、自分の評判に優秀過ぎる母の影響が付き纏いやすいキングにとっては「自分自身をまっすぐ見てくれる」貴重な子である。
高松宮記念後での会話では、憧れのあまり自分の背中にそのまま付いてきて、高松宮記念に出たがるカワカミ(短距離適性D)に対し、「あなたは私の背を追う必要はない」と評し、自分の道を往く大事さを教え込んだ。
また、サポートカード【一流プランニング】では、トレーニングでガチムチ体型になる自分に悩むカワカミに自分らしさの大事さを教え、その結果迷いの吹っ切れたカワカミは女子力(物理)路線を邁進することになる。
2021年10月11日に実装されたカワカミの育成シナリオにも当然登場。株爆上げ約3週間ぶりの3回目。
&s(){デジタルから1か月も経ってないんですけど!? と株を買うキングトレーナーの財布から悲鳴が上がった。}
この時のカワカミの衣装名は「プリンセス・オブ・ピンク」。運命的な何かを感じずにはいられない。
こちらではカワカミデビュー前の時点で、既にシニア級で活躍しているというレースの大先輩。
作中の台詞からしてカワカミがクラシック級にいる間に春秋スプリント(高松宮記念・スプリンターズステークス)を制覇している模様。
つまり現役4-6年目のウマ娘という、他キャラシナリオを見ても珍しい大ベテラン。
作中でも実際珍しいらしく、高松宮記念では「いつまで現役にしがみつくつもり」とか「今のうちに引退したら」という野次が飛んできたりする。
ちなみにこのキングを超える年数が明記されたベテランは2周年の現状、グッドエンドで9年と明記される[[ワンダーアキュート>ワンダーアキュート(ウマ娘 プリティーダービー)]]ぐらい。
エリ女でのやらかしとそれに対する世間からの評価のせいで、完全に「自分らしさ」を見失ってどん底にいたカワカミに、高松宮記念に挑む自身の姿によって「自分らしさ」とは何かを教え、立ち直るきっかけを与えている。
この高松宮記念にカワカミが出走することで隠しイベントが発生、戦績での分岐(しかも3パターン)もあるので挑んでみるのも一興。
このカワカミへの教えもまた"Exercise the Right"の歌詞にふんだんに取り入れられている。
その後見事に立ち直って見せ、宝塚記念で挑んできたカワカミの姿を見たキングは一言。
#center(){&font(b,green){ふふっ、なんだ―― ――子どもってすぐに大人になるのね。}}
と、完全に親の立場で発言。
カワカミ実装前から「カワカミがあんな性格になったのは、キングが自分の経験の反動でのびのび育てたから」などと言われていたのがある種実現。
当然「君も子どもじゃ……」とカワカミトレーナーに突っ込まれた。
2022年4月28日開催のイベント「轟け、エール!トレセン学園応援団」と2023年10月30日開催のイベント「秋さびて、想ひ綴る」の二つでも当然共演。
どちらのイベントでもキングからの想いを受けて舞台に立つカワカミの姿が描かれている。
史実では実の娘にあたり、キングヘイロー号産駒の牝馬稼ぎ頭((全体トップは2009年春秋スプリント覇者のローレルゲレイロ号、未実装))。
種牡馬としての活躍期間を長くした((種牡馬は成績が振るわなければ数年で廃用されることもあるレース並に容赦ない世界。華々しい同期たちも種牡馬入り済みでそれほど期待されていなかった中、2年目産駒のカワカミプリンセス号が早々にG1勝利したことでキングヘイロー号の評価が爆上がりした。その上がった評価のおかげで最終的に活動年数19年、生産頭数1300超まで辿り着いた。))立役者でもある。
・&bold(){[[ナイスネイチャ>ナイスネイチャ(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
2022年4月28日開催のイベント「轟け、エール!トレセン学園応援団」で新規衣装お披露目&実装となった仲間で、春のファン感謝祭で組織された応援団の団長キングと応援団員(チアリーダー)ネイチャ。
この&s(){ネイチャさんは選ばなさそうな}新衣装自体を用意したのも団長であるキングである。
当該シナリオ内ではどうしても空回りしがちで視野が狭くなりやすいキングに対して、暴走のブレーキをかけたり視点を広げてあげたりという役割に当たっていた。
特に応援団のまとめ方について迷走していた時期には、不慣れな自分語りをしてまで商店街の皆と引き合わせて「応援」のことを教えてくれた。
その後、ファン感謝祭が終わって応援団が解団した後も2人の友情は続いている。
#center(){&font(b,#ff8c00,#33ccff){(……アタシとキングは、まだ少しだけ、あの頃の団結を続けている)}}
史実的には年代や距離帯こそ違うが「長年の善戦の末に『高松宮』を冠するレースで栄光を得た」という共通点はある。
・&bold(){ラインクラフト・シーザリオ}
メインシナリオ第2部で、アスケラトレーナーとキングの在り様に憧れを抱いてアスケラへ志願してきた後輩たち。
チームへの加入経緯から二人ともキング自身に憧れを抱いており、上述のカワカミと同じく「名ウマ娘の子」という立場と無関係に慕ってくれている後輩である。
そしてメインシナリオはラインクラフトとシーザリオが主役として焦点の当たるシナリオであるので、「他人のシナリオで株爆上げ」の法則が発動したシナリオでもある。
史実においては三頭とも「鞍上・福永祐一」という大きな共通点がある。そのため時事ネタも含みアスケラが「福永祐一厩舎((厩舎がメイン第2部公開と同月の24年3月に開業したという点が時事ネタ。))」と呼ばれることも。
・&bold(){キングヘイローの取り巻き}
2人登場しているが固有のアイコンはなく、名前は「ボブヘアのウマ娘」「ネコ目のウマ娘」と書かれる。学年は後輩。
彼女らが風邪を引いてダウンすると、キングまで心配し過ぎて調子を崩すほどに気にかけている大事な後輩たちである。
残念ながらモブ扱いなので、アプリではイベント等で出番があってもビジュアルは登場しないが、
SSRサポート【今宵、円舞曲にのせて】のイラストでキングの左右((右はカード絵では見切れているが、同じ絵を使った「幻想世界ウマネスト」のイベント絵で見える。))に浮かぶ使い魔っぽい生き物の髪型が、
それぞれアニメ1期でキングと話していた2人のモブウマ娘と一致していることから、十中八九キングと話していた2人こそ取り巻きの子たちであると思われ、
どちらでもモブ扱いなので名前こそ付いていないが、ちゃっかりアニメに出演済みだったりする。
おそらく左耳リボンの白カチューシャつきボブヘアの子が「ボブヘア」、右耳リボンの縦ロールの子が「ネコ目」だろう。
アニメではキング共々詳しい設定が固まっておらず、サイドストーリー5Rにて会話した際には「キング&u(){様}」と明確な上下関係がありそうな呼び方をしていた。
アプリでは2人とも実家との折り合いが悪く、正月も帰省できず寮でふさぎ込んでいた所にキングが登場。
キングのおかげで明るい正月を共に過ごせたことで精神的に救われたという過去を持ち、呼び方も「キング」と近しい呼び方に変わっている。
2年目の正月には今まで嬉しかったことをもらった分、今年はキングのお手伝いをがんばると決意していた。つまり利益ではなくキングの人格でできた仲間である。
なのでキングが無理をしている時には彼女たちが止めていたりと、互いに支え合う良き仲である。その止めてる中身が前述のチョコたまご爆買いなのはともかく。
そしてアグネスデジタルのサポートカード【そこに"いる"幸せ】で彼女たち3人のルーティンとして&bold(){毎朝モーニングキングコール}((キャラストーリー1話でやってる通常ver))をやっていることも明らかになった。
その他にファン感謝祭の競技選択の際にはボブヘアは頭脳戦が得意、ネコ目はマラソンに自信が無い(=逆説で短距離適性持ちとわかる)といった話をしていた。
%%端から見て悪役令嬢とその取り巻きに見えるのは気のせい。一緒になって田舎出身のスペちゃんをいじめたりもしない。%%
元ネタは明言されていないが、カワカミプリンセスと同じく史実におけるキングヘイロー号産駒がモデルではないかと推測されている。
取り巻きーズの特徴をいったん馬に戻すと「キングヘイロー号(鹿毛)と毛の色味が違う短距離牡馬」「毛が同じ色味の牝馬」となる。
この特徴に一致する産駒を探すと牡馬はローレルゲレイロ号(黒鹿毛の短距離馬、2009年春秋スプリント制覇)、牝馬はメーデイア号(鹿毛、2013年JBCレディスクラシック制覇)と、ウマ娘未実装のキングヘイロー号代表産駒に一致する候補がいる。
キングヘイロー号産駒のGI級勝利馬はカワカミプリンセス号と上記二頭合わせた3頭だけ((アニメ一期=2018年時点。3周年の24年2月現在まだ現役産駒がいるので増える可能性もあるが、キャラ登場時点での話として。))なので、その点も収まりが良い。
・&bold(){キングヘイローの母}
読んで字の如く、キングヘイローのお母さん。
娘のトゥインクル・シリーズ参加に反対しており、デビューしてからも再三「向いてないから辞めて帰ってきなさい」とレースの前後に必ず電話してくる。
元はレースに参戦していたウマ娘で、競技者としてはG1レースも複数勝ったことがある有名な実力者。ファンからは「伝説のウマ娘」という単語まで聞こえるほど。
選手としての特性はキングと比較する形で「力の要るコースが得意」「素晴らしい末脚」などが聞こえてきている。
また現役期間が長かったらしく、キングヘイローの「&u(){現役中も}、引退して仕事を始めてからも、私のことは~」という言葉からすると&bold(){子を産んだ後も}現役だった模様((実際の馬なら繁殖牝馬は現役引退後の仕事で、JRA・NARなら競走馬としての登録を解除しないと繁殖に回れないので通常ありえない事態。管理外で自然交配してしまったことに気付かず発生した事故では少なくともJRAで1例(モリケイ)、NARで2例(船橋・カズノコマチ、ばんえい・タケノセーイコー)がある。海外ではルール上合法の国もあり、計画的に繁殖入りしながら現役を続行、妊娠中にドイツG1を勝利したウインドインハーヘア(ディープインパクト母)のような事例も稀にある。))。
引退した現在はウマ娘の勝負服を作るデザイナーをしており、こちらの腕も超一流。そのドレスは大人気ファッションショーでトリを務められるほどに評価が高い。
しかしながらキングヘイロー自身の勝負服は彼女のデザインではなく他人のもの。
また、親としては裁縫や料理の家事の類は苦手。
たとえばキングが子供のころにクリスマスケーキを手作りしようとして失敗し、その失敗作を娘に見せないよう一人で食べて処理しているところを見られている。
ちなみにキングも母親のその欠点を知っており、ホーム画面で「私は(母と違って)卵焼きが作れる」と対抗心を見せている。&s(){本当に?}
シナリオでも、レースに挑戦して自身の実力を認めさせようと奮闘する娘に徹頭徹尾冷ややかな言動を崩さず、
彼女が史実通り思うように勝てず迷走しようが、黄金世代と呼ばれる実力者揃いの環境でクラシック三冠を取ろうが、暖かい言葉を掛けることはなく、
「もう諦めたら?」「気は済んだ?」と追い討ち、あるいは冷や水を浴びせかけるような言葉を容赦なく浴びせかけてくる。
しかし、厳しい態度を貫く一方でレースの度に毎度電話をしてくるなど、見ようによっては娘を心配しているようにも見える。
そして、彼女の娘であるキングヘイローをまさに「世代のキング」に導いた時、彼女の真意を垣間見ることができる。
ネタバレは用意してあるが、是非キングと共に「王道」を歩んだ後に自分の目で確かめてほしい。
%%でもさすがに勝ったときくらいもうちょっと褒めてあげてほしい。%%
#openclose(show=ネタバレ・母の真意){
言葉・態度だけを見れば娘に冷淡な母親にしか見えないが、一方で言葉は冷たいがレースの度に娘に電話を掛けるだけでなく、
そのタイミングも、キングが楽屋に戻り、電話を取れるであろうタイミングを狙ったかのようにピンポイントであることが分かる。
「突如インタビューを打ち切ったダービー」や「ウィナーズサークルで10分間粘り続けて進行を遅らせた有馬記念」など、
娘が楽屋に戻ってくるタイミングが普段と変わるようなアクシデントがあってもそれは変わらないことから、ちゃんと計算の上で掛けてきているのはほぼ確実。
さらに言えば、公式でもない学園の模擬レース後すら電話が掛かってくることを考えると、&bold(){仕事で忙しい身にもかかわらず娘のレースをしっかりリアルタイムで見ている}ということで、
電話口での娘に対する厳しい態度とは裏腹に、&bold(){常に娘のことを見守っている}ことが示唆されている。
ここから、キングの母親は娘に対して悪感情を持っているわけでも、無関心なわけでもなく、むしろ日頃から気に掛けているであろうことがわかる。
そして、電話口での娘に対する冷たく厳しい物言いは、それが娘を傷付け、彼女から嫌われることを承知の上で敢えて行っていることも察せられる。
では、彼女は一体何を思って娘にこのような態度をとっていたのだろうか?
その本音は、端的に言えば「&bold(){キングが走ることそのものを嫌ってしまう}」ことを恐れていた、というもの。
そして、そうならないよう自分が憎まれ役を買って出てでも、娘が走ることを嫌ってしまう前にレースから離れるように仕向けるべく行動していたのだ。
ではどうしてそこまで危惧していたのか、というのはキングの性格に起因する部分が大きい。
キングは普段一流のウマ娘として強気に振舞ってはいるが、ウララや取り巻きたちへの態度でわかる通り、
その本質は非常に優しく、時に自分が損をしてでも周囲を気遣ってしまうようなウマ娘である。
特にそれが出ているのが日本ダービーに勝利した時のこと。
ウィナーズサークルにいたキングは記者からの取材と撮影を「ライブの準備があるから」と突然勝手に打ち切る。
この結果記者たちから「自分勝手」「わがままお嬢様か」などと不評を買ったばかりか、
母親からも電話口で「勝者らしくない振舞い」だの、「メッキがはがれる前に帰ってこい」だのと批判され、
挙句の果てには「スペシャルウィークさんの方が見所がある」と言われてしまった。
だが、キングが「勝手な打ち切り」をした理由こそ、そのスペシャルウィークだった。
この直前、自分に敗北したスペシャルウィークが夢破れ、&bold(){日本ダービーを取れず泣きじゃくる姿}を見たキングは、
傷心のスペを晒し者にしたくないがために、敢えて「傲慢な振る舞い」をすることで自分に悪い意味で注目させ、カメラを止めさせたのだ。
唯一キングの視線と真意に気付いていたトレーナーは、母の酷評に反論しようとするも、当のキングが無言でトレーナーを止めた。
外野どころか&u(){肉親に批判されようとも、他人のために汚名を被ることを厭わない}。それがキングヘイローというウマ娘なのである。
しかしこの優しさは裏を返せば「他人を蹴落としてでも栄光を掴もうとする闘争心に欠ける」ということであり、
同時に「自分が作り出す敗者の姿に、彼女自身の良心が耐えられない」ということでもある。
つまり&bold(){キングは才能云々の前に、性格の根本的なところがレースに向いていない}のである。
キングが勝とうが負けようが、母が成績に言及しなかったのは「性格に起因する問題で成績の問題じゃない」という点を見ていたのである。
前述のダービーで負けたスペを評価しているのもこの評価軸が繋がっており、「人前で大泣きするほど悔しがっている」というのは、
裏を返せば「それだけスぺがダービーに勝とうという闘争心を持っていた」という証拠となる。
そのため、先程のキング母の発言を補整するなら、
「&bold(){(負けて泣くほど悔しがっている)}スペシャルウィークさんの方が&bold(){(敗者の涙を見て傷ついてしまう貴女より)}見所がある」
という意味の言葉になるだろう。
この「争いに向いてない性格」を裏付けるように、グランドライブシナリオにて、グランドライブが見事復活した際には、
「&color(green){……私もどこかで望んでいたのかもね。あの子たち全員と肩を並べて歌えるライブを。}」と争わないものを望んでいたかのような言葉が出てきたりする。
そんな娘が優しさのあまり競争に耐え切れず走ること自体を嫌になってしまうような、それこそアニメ2期7話のライスシャワーのような事態は避けたい。
そう思うが故に母は&u(){自分が娘から嫌われたとしても}、厳しい勝負の世界から遠ざけようとしていた。
……この時点で本文下線部の通り、二人ともやっていることが全く同じである。
だが現実のキングは紆余曲折はあれど、大事な3年間を友とトレーナーと共に駆け抜けた。
そして、3年間の集大成たるシニアの有馬記念で勝利した娘に掛けた電話では、
スピーカー越しに、娘があのダービーで強い闘争心を見せつけたスぺと楽しそうにステージに向かう様子を聞くことになる。
その電話を通話状態のまま電話を渡されたトレーナーが対応に困っていると、彼女はようやく、
&bold(){「本当に楽しそうな声しちゃって。今も走ることが大好きなままみたいで」}
&bold(){「……私のしてきたことは、なにもかも余計だったみたい」}
と、&bold(){娘が聞いてないところで}本音を吐露。
ここで「楽しそうな声」「走ることが大好きなまま」という評価点が出てくることで、「性格の問題から心配していた」という親心がようやくトレーナーに言葉で伝わるのである。
そして、常に娘に寄り添い続け、見事彼女を「一流のウマ娘」へと導いたトレーナーに、母親として改めて娘の今後を託すのであった。
さらに追加隠しイベント「王様のSMILE」では娘の近況を、しかも「好みが昔と変わってないか」という過去との比較質問を、
本人に聞かずにわざわざ娘のトレーナーに電話をかけて聞いてくるという場面まで追加された。
娘に直接訊きづらい気持ちは分からないでもないが、それにしても最近娘と知り合ったトレーナーに何故そのような質問をするのかと首を傾げたプレイヤーも多かったが、
2023/3/20に実装されたキング(私服)のホーム画面台詞の中で、おそらくその理由であろうものがあった。
「&color(green){幼い頃、お母さまが言ったの。あなたは緑がよく似合う、って……ま、私は何色だって似合うけど!}」
これを見るに「好みが昔と変わらない&u(){(緑が好きな)}ままか」という質問であったのであろう。&s(){それにしたって聞き方・相手共に不器用すぎるが}
結局、子が不器用なら親も不器用であった結果があの異常に厳しい台詞なのである。
無関心や悪意で出た台詞ではなく、母の優しさゆえに出てきたのが、あの言葉だったのだ。
最後にキング視点の母親評を掲示しておくと、「輪をかけて負けず嫌いで見栄っ張り」。
どれほど不器用な母であるかよくわかるというものである。鏡写しの娘が目の前にいるのだから……。
}
#openclose(show=こぼれ話・モデル父母馬の実際のところ){
史実におけるキングヘイロー号の母馬、グッバイヘイローはダート天国((アメリカ競馬は創設の歴史的経緯から日欧と違いダートが主流。))アメリカの競走馬で1988年ケンタッキーオークスなどG1を&bold(){7勝}している掛け値なしのレジェンドホース((アメリカでも非常に人気が高く、日本に輸出されることが決まった際にはアメリカ最古の競馬雑誌ブラッド・ホースの表紙に"Goodbye! Goodbye Halo"と書かれたと言われている。))。
一方で父馬[[ダンシングブレーヴ>ダンシングブレーヴ(競走馬)]]の方はというと、実馬の項目に詳しいが1986年エクリプスステークス・凱旋門賞などG1を&bold(){4勝}し、&bold(){現代欧州競馬史上最強馬}の呼び声も高い((1986年凱旋門賞でつけられたワールドサラブレッドランキングのレーティング138は歴代2位、レーティング基準見直し(2012)以前は141で歴代1位。比喩ではない最強認定を貰った実績がある。ちなみに同レーティングの日本馬1位は1999年凱旋門賞のエルコンドルパサー号が134、内国産馬1位は2014年ドバイデューティフリーのジャスタウェイ号が130である。))。
二つ名「世代のキング」が継承元で11勝を要求してくるのはこの二頭の勝ち数(4+7)が元。
アメリカダートの良血+欧州芝競馬の良血というキングヘイロー号の血統は、日本競馬史上でも中々類を見ない超良血であり、デビュー当時は&bold(){「なんで日本で走ってるんだよ」}との声が聞かれたほどであった。
こうした血統背景をキャラ設定に落とし込み、感動的なストーリーに仕上げたスタッフの手腕はまさしく『一流』と言えるのではないだろうか。
一方で、グッバイヘイローは現役の3歳シーズンは同期に&bold(){牡馬を蹴散らしてケンタッキーダービーを含む混合G1を2勝+牝馬G1を1勝}してきたウイニングカラーズが存在し、エクリプス賞最優秀3歳牝馬(JRAで言う年度代表馬)をウイニングカラーズに獲得されて栄冠を逃している。
その上3歳シーズンの締めには、1歳上のここまで12戦12勝無敗で引退レースを迎えたパーソナルエンスン相手にウイニングカラーズ諸共斬り捨てられ、
パーソナルエンスンに&bold(){80年ぶり2頭目の生涯無敗・13戦13勝(うちG1が8勝)}で引退という有終の美を飾らせてしまう。
そして4歳シーズンには1歳上でアルゼンチン出身の名牝、最終成績が&bold(){牝馬G1勝利数レコード(当時)の12勝}馬バヤコアが全盛期を迎え、
グッバイヘイロー対バヤコアの成績が7戦1勝6敗(1-4-1-1)という苦境を味わい引退を迎える。
つまり、上世代と同期に自分以上の化け物がいて、評価してもらえない・勝てない苦しみを嫌というほどよく知っていた馬であった。((同期の牝馬がダービーを勝ったという点では、ダイワスカーレットに通ずるものがあるか。))
変わって、ダンシングブレーヴは引退後に不治の病と言われる奇病・マリー病に侵され、死線を彷徨った挙句後遺症が残ってしまい、受胎率も大きく低下。
この後遺症(と初年度産駒のハズレ具合)によってイギリスでは種牡馬としての未来を見切られ((余談だが、2年目以降の産駒が大活躍し、イギリスの一般紙で「早計な判断から起きた国家的な損失」と書かれたとされている。))、売却・処分(安楽死)を検討。
最終的に「病気持ちであってもこんな種牡馬を導入する機会は二度とない」とJRAが購入に至り日本へ。
その日本では空調付きの専用馬房と専属スタッフの常時見守り、種付け数の大きな制限という尽力の元なんとか種牡馬生活を継続するが、最期までマリー病の後遺症に悩まされ16歳という若さで早逝。
つまり、自分の身体が思うように動かない、動けない苦しみを誰よりもよく知っていた馬であったと言えるだろう。
キング母がどちらをモデルにしたとしても、レースに伴う苦しみや故障、病気で走れなくなる苦しみも知っているウマ娘となり、心配性になるのも納得がいくというものではないだろうか。
そして、どちらの経歴を辿っても「G1勝利複数回のレジェンドウマ娘」化するのは確定的に明らかであり、この実績と比べたら&bold(){娘はおろか、だいたいのウマ娘が霞んでしまう}ということになってしまうのだった。
ダンシングブレーヴと同じGI4勝だったとしてもウマ娘に3周年時点・実名で登場済みの達成者は20+6人((狭義のGI、「JRAのGI+国際GI」カウントで4勝ミスターシービー・オグリキャップ・メジロマックイーン・トウカイテイオー・マヤノトップガン・グラスワンダー・スペシャルウィーク・シンボリクリスエス・ダイワスカーレットの9人、5勝ナリタブライアン・タイキシャトル・メジロドーベル・アグネスデジタルの4人、6勝モンジュー・オルフェーヴル・ゴールドシップの3人。プラスは「地方G1・Jpn1(いわゆるG1級競争)もカウントする」場合に4勝にトランセンド、6勝にスマートファルコンが追加され、アグネスデジタルが5→6勝に上昇する。7勝以上と残りのプラスは後述。))、
グッバイヘイローと同じ7勝になるとわずか8(5+3)人まで減る((狭義のGIで7勝シンボリルドルフ・テイエムオペラオー・ウオッカ・ジェンティルドンナ・キタサンブラック。前述の広義である「GI級競争」条件で9勝エスポワールシチー、10勝ホッコータルマエ、11勝コパノリッキーが追加。))。
万が一二つ名の条件通りに2頭を足して「G1を11勝」なんて言われた日にはウマ娘内どころか日本競馬史上に比類する馬が存在しなくなってしまう((2021まででG1最多勝はアーモンドアイ号の9勝、2桁G1馬はいない。前述の「G1級競争」でカウントの場合、アーモンドアイ号の上に10勝馬ホッコータルマエ号・11勝馬コパノリッキー号の2頭が追加され、コパノリッキー号が唯一張り合える。))。
}
*◆余談
-&bold(){遅れてきた60人目のウマ娘}
実は&font(b){当初登場予定はなかった}(許可は取得済だった)が、アニメ1期製作中に、
&bold(){「えっ!? スペ主人公でエルグラにウンスまでいるのにキングヘイローなしとか正気ですか!?(超意訳)」}
という伊藤隼之介Pがサイゲに要望を出し、この要望に応える形で後からデザインが描き起こされた。
この時点でキングヘイロー号産駒であるカワカミプリンセスの登場が既に確定していたため、『娘』に遅れを取る形となったのは御愛嬌。
公式のキャラリストで娘より大きく後に並んでいるのはこのせいである。
-&bold(){2021年誕生日ロングメンテ事件}
「1回目」の誕生日である2021年4月28日だが、この日の0時からサービスイン後初の長時間(0-12時)サーバーメンテナンスが入れられてしまっていた。
ある仕様((全データDL済み、かつメンテ前に予めホーム画面を開いておいたなら、24時を過ぎメンテが始まっても誕生日ボイスを聴ける。))に気付いていた少数のトレーナー以外は誕生日ボイスのお預けを食らってしまった。
誕生日にキングとの対面をなかなか果たせないでいたトレーナーたち。もうすぐ12時というところで、&bold(){まさかのメンテナンス延長。}
伸びたのは3時間ほどだったが、実に15時間も待ちぼうけを食らわされる事態となってしまったのである。
そして、15時過ぎ。無事にメンテナンスが終わって真っ先にキングに会いに行ったトレーナー達が聴いたボイスがこれ。
#center(){&font(b,green){今日のキングの予定、ほぼフリーにしてあげたから。私の特別な日、一緒に祝えることを喜ぶのね!}}
&bold(){「丸一日空けておいたにもかかわらず15時間トレーナーに祝ってもらえなかった」という実にかわいそうなキング}が発見されたのであった。
救いは「あの同期組なら午前中誕生日に触れずに午後サプライズお祝いとかしそう」などと言われる友人達が周囲にいたことだろうか。&s(){ライスとかメンタル弱い子だと洒落にならない}
「2回目」の誕生日は特に何事もなく過ごせたものの、
その代わりか誕生日がそこそこ近かった[[スマートファルコン>スマートファルコン(ウマ娘 プリティーダービー)]]の通称「3兆人事件」のメンテナンスでキングと同じ事態に遭遇してしまっている。&s(){しゃい…}
そして『白く気高き激励の装』が翌22年誕生日当日の実装だったので「詫び衣装」なんて言われていたり。
-&bold(){実は複数あるキングコール}
キャラクターストーリー第1話でいきなりぶちかまされ、毎朝のルーティンになっていることが判明したキングコール。
実は23年7月現在、作中で6種類のコールが存在しており、意外な所で新コールが生まれたりしている。
分類の名前は便宜上のもの。
+&bold(){通常・自己紹介コール}&br()キャラストーリー1話でいきなりぶちかまされたもの。キングコールと言えばこれというイメージの強いものではないだろうか。&br()モーニングルーティンになっているのもこのコールで、これが基本形となる。
+&bold(){メディア用ごあいさつコール}&br()キングヘイローの育成ウマ娘イベント「追って、追われて」で登場。&br()メディア取材の際に使うことを前提にしたコールで、コールの中身が通常版と異なるものになっている。
+&bold(){メディア用ごあいさつコール・ぶっつけ本番アレンジ}&br()キングヘイローの育成ウマ娘イベント「一流の覚悟」で登場。&br()本来は上記ごあいさつコールのつもりだったが、ぶっつけ本番でコールをした結果、へっぽこトレーナーが合いの手を暗記しきれておらず強制アレンジ。&br()へっぽこが言えなかった分をキング本人がカバーすることで生まれたこの場限りのコール。
+&bold(){新キングコール}&br()[[メイショウドトウ>メイショウドトウ(ウマ娘 プリティーダービー)]]の育成ウマ娘イベント「不屈の1歩は小さな1歩」で登場。&br()通常コールの練習を見ていたドトウが盛大に巻き込まれ、一日ずっと練習に参加した際に生まれた新規コール。
+&bold(){ライブ用キングコール}&br()アグネスデジタルの育成ウマ娘イベント「推し事探訪 ~免許皆伝編~」で登場。&br()写真集のリリースイベントのトーク&ミニライブに出演した際のライブ専用コールで、観客とのコーレスを前提にしたもの。&br()この時、体調不良になった取り巻きの代打として出演したデジタルも完璧にこなしていたので、普段からライブでもやっていることがうかがえる。
+&bold(){デジタル版オリジナルコール}&br()同様にアグネスデジタルの育成ウマ娘イベント「夏合宿(2年目)にて」で登場。&br()上述した不調のキングを元気づけるためオリジナルコールで、キング自身はコールのフリをせずファン同士で完結する。&br()この時はデジタルが音頭を取って、このためにコールを覚えてきた有志のファンがレスポンスを返す形で展開された。
-&bold(){実馬・キングヘイロー号}
これだけ不屈が強調されるキングヘイローの性格であるが、実馬キングヘイロー号の気性は&font(b){真逆}。不屈なのは主に陣営からキャラ付けされている。
実際のキングヘイロー号の気性は&bold(){「悪い意味でお坊ちゃん」}で、「馬込み嫌い」「砂や雨被るの嫌い」「暑いの嫌い」と嫌いなことがはっきりしている上に、「嫌なことがあると勝負への集中力を欠く」悪癖があった。((「根本的にレースに向いていない」という根っこの部分では共通しているといえなくもない。))
そのひどさは、1998年神戸新聞杯で一度騎乗した岡部幸雄((シンボリルドルフ号の主戦騎手を務めた人物。現在はJRA裁決委員会委員の他、競馬評論家として活動中。))が「調教済みとは思えないほど気性が幼い」という旨の酷評を口にするほどであった。
レースでその気性がわかりやすいのは10度目のG1挑戦、2000年フェブラリーステークスだろうか。
1枠2番で馬込みに包まれた挙句砂被りでやる気を失い、ホームストレートで全く伸びないキングヘイロー号の姿が見える。
GIでも好走するだけの実力はあるのだが、前述の馬込み嫌いもあって内枠になれば外に出すだけで一苦労。
不器用でエンジンがかかるまでに時間がかかる上に後ろから並ばれればやる気をなくすので、他より早く動きだして先んじて抜け出せる理想的なポジション取りを要求される非常に難しい馬であった。
-&bold(){「声優」佐伯伊織}
声を当てている佐伯伊織氏は[[pop'n music 20 fantasia>pop'n music]]にて開催されたボーカリスト公募で「NU-KO」という名義を用いて受賞。
pop'nをはじめBEMANIシリーズに積極的に参加し、同人音楽サークル「Eurobeat Union」のオリジナル曲や東方アレンジ曲のボーカルにも参加していることから、音ゲーマー、同人ユーロファンの間では非常に有名なボーカリストの1人であった。
しかし元々抱いていた夢は&font(b){声優になること}であり、歌手として認められた後もその想いを断ち切れず、声優養成所に通ってとうとう夢をかなえたという熱い女性である。
そんな彼女が声優デビューして間もない頃((そこそこぱかライブTVvol.5(6:52-7:03付近)の発言によると「声優の活動を始めてから2番目ぐらいに(オーディションに)受かったキャラ」とのこと。))に演じたキングヘイローは、彼女の知名度を音ゲー外へと伸ばした功労者ともいえる。
そして氏は「昔(キング役決定の前)からお嬢様キャラの高笑いが好きで、いつかお嬢様キャラの高笑いがやりたくてずっと練習してたことがある(要旨)」((『長谷川育美・佐伯伊織のGO FIGHT WIN♪第9回』8:13-34、制作会社の公式youtubeにアーカイブあり。))とも語っており、キングは彼女が憧れていた言動をするキャラでもあった。
「諦めなかった先に待つ栄光」という意味でも「昔から憧れてたタイプのキャラ」という意味でも実にお似合いの役ではないだろうか。
-&bold(){鞍上・福永祐一とキングヘイロー}
祐一について詳細な記述は(&bold(){初版は本ページから分割された記述の})[[福永祐一]]のページに譲るが、キングの境遇は祐一の影響が色濃く出ている。
そもそも超良血のキングヘイロー号自身が持っていた境遇と、天才二世とされた祐一の境遇自体が重なる所が多かったため、二つが同一視されることも実馬の現役当時からして多かった。
そのため、キングと福永は色々な意味で重ねて見られることが非常に多い。
#openclose(show=主な影響点){
-大きすぎる親の威光
祐一の父である福永洋一は様々な関係者から一様に「天才」と評されるほどの飛び抜けた実力の騎手であった。
そのため、父の洋一の騎乗を知る関係者が残る競馬界において祐一は「天才二世」と異常なレベルの期待がかけられていた。
-トレセン学園入りに母が反対
洋一は&u(){1979年の落馬事故}により一時危篤になるほどの大怪我を負い、生命こそ助かったものの重い後遺症により&u(){2023年現在も}日常生活に支障が出るほどの障害が残っている。
結果、祐一の母親は競馬学校への入学について強く反対していた。
-親ほどの才覚は無いと評される本人、紆余曲折の果ての開花
デビュー後数年間の結果から、ファンや同業者間の評価では早々に「父ほどの天才ではない」という評価が決定的になっていた。
この祐一への低評価は非常に長い間付き纏っており、結果を残しても「馬質的にはもっと勝って当然」といった半ば言いがかりのような形で残存。
このような低評価の空気が変わるのは東京優駿をワグネリアンで制覇する2018年、&bold(){デビューから20年超}もの間待たなければならなかった。
}
-&bold(){初期設定}
いかにもな高笑いを上げたり取り巻きを引き連れていたりと一見テンプレ「悪役令嬢」っぽい要素の目立つ彼女だが、
公式サイトのキャラクター説明文では当初「嫉妬深くプライドが高い」「勝つためならなんでもするという策略家」「周囲を力でねじ伏せることも…?」といった記述があった。
また、雑誌の記事でも「学園のクイーン・ビー((アメリカの学校におけるスクールカーストの役職。「サイドキックス(=取り巻き)を連れカースト最上位に君臨する女子学生」の意。))」と書かれるなど、本来はもっとそちら寄りの性格付けがされる予定だったと察せられる。
実際にイベント「幻想世界ウマネスト」では「キングレイジョー」という敵役としてまさにそのような役柄を&s(){ゴルシがエミュレート}演じ、
2022年NHKマイルカップ時の公式G1イラストでも「アメコミ風ヒーローエルコンドルパサーVS悪役キング」(そしてその様子を恐れるグラス、逃げ惑うスぺちゃん&ツルマルツヨシ、居眠りセイウンスカイ)なんて様子が描かれた。
また、前述のアニメ版サイドストーリーの取り巻きーズとの会話にもこの上下関係ありきの設定が垣間見える。
現在は説明文のほうがアプリ劇中の描写に近いものに修正されており、嫌味な設定は消えている。%%修正前の方が史実の気性に近そうとか言わない%%
セイウンスカイの育成シナリオでは、闘争心を見せない彼女に対して「高飛車で自信過剰な悪役令嬢風」宣戦布告をスペシャルウィークとともに行ったりもしているが、
当人の素とまるっきり違うキャラのためか、あまりの&font(l){人参}大根役者っぷりに逆にツッコまれていたりする。
&color(#f8e58c,#98d98e){&bold(){「……10点中2点。オチてないし、なによりちゃんと稽古してきた?」}}
&color(green){&bold(){「コントじゃないわっ!!」}}
-&bold(){BOSSコラボ}
2022年5月に発表されたサントリーのコーヒーブランド「BOSS」のコラボでは、なんと&bold(){「担当者が個人的に好きすぎて」}ウマ娘がコラボ先として決定しており、
>僕の場合、一番初めに泣かされたのはキングヘイローのストーリー。菊花賞を勝てな&br()かった際に「……諦めが悪すぎる、私のトレーナーだわ……っ!」とキングが言うシーン&br()と、高松宮記念を狙う「一流の覚悟」イベントで、キングが勝負服を着て「私は私だけの&br()強さを手に入れる。それだけで十分でしょう?」と言うシーンで2回、いや3回泣いた。
>
>(公式サイト掲載のバナー・改行位置も原文ママ)
という文章が広告の枠に4行に渡ってビッシリと書かれており、それがほぼそのまま(改行位置だけ調整して)リアルでも看板として設置され圧を放っていた。
そしてさらに、「&bold(){突然ですが、僕はウマ娘が大好きだ}」から始まるコラボ担当者の思いが綴られた文章がサントリーのホームページから閲覧できるのだが、その字数なんと&bold(){約1万文字}。
あまりの熱量が込められた文章だけに「怪文書」として話題になっている。
-&bold(){「キングヘイローか陸八魔アルか」}
2023年3月23日、株式会社Yostar社が展開するソシャゲ『[[ブルーアーカイブ -Blue Archive-]]』でとあるイベント・ガチャが復刻された。
本来ソシャゲ(スマホゲー)という以外、キングはおろか『ウマ娘』とも関係のない出来事なのだが、とある出来事で無関係のはずのキングがSNS上で話題となった。
というのも、この際の復刻・新規キャラのガチャは、(件の「[[陸八魔アル>陸八魔アル(ブルーアーカイブ)]]」を含む)「便利屋68」の晴れ着Verが勢揃いという豪華なものだったため、
メンテナンス(アップデート)完了後、多くのプレイヤーが挙ってログインした結果、サーバー落ちを引き起こしてプレイできなくなるトラブルが発生。
こうしてログインできなくなった(あるいはメンテ中に)先生(プレイヤー)たちが暇つぶしに手を付けたのが、とあるSNSユーザーが作った「キングヘイローか陸八魔アルか」クイズだったのだ。
内容は単純で、提示されたゲーム内の台詞を「キングとアルのどちらが言ったのか」を答えていくもので、設問も10と手軽にチャレンジできるのだが、
答えた先生・トレーナーたちが(特に両者を知っている者ほど)「どっちだったっけ?」と首を傾げてしまうほど、どちらも言いそうな台詞が並んでおり、
このクイズを通して両者の共通点を知った彼らがSNS上で盛り上がり、結果として本来無関係のキングも話題に上がることになったのである。
ちなみに、よく言われる共通点は「高飛車だけどお人好し」、「自分を慕う後輩(友人)が引き起こしたトラブルによく巻き込まれるが、それを迷惑と思わず付き合っている」、
「有能っぽく見えるが割とぽんこつ(へっぽこ)」、「○○(作品タイトル)の顔芸担当(アルは白目、キングは青ざめ顔)」、「よく高笑いしている」など。
これらと例のクイズも合わせて「台詞だけだと本当に分からない」とか「『ヘイローが付いている方』とか言われたら区別がつかない((キングは言わずもがなで、一方のアルも『ブルアカ』に登場する他の「生徒」たち同様に「ヘイロー」という天使の輪っかっぽいものが頭の上に浮かんでいるため、『ヘイローが付いている方』という指定だとどちらも当てはまる。「名前に」あるいは「頭に」と追加すると特定できるが。))」と言われている。
また、「張り切って仲間たちと晴れ着を着たのに、(鯖落ち前後の)メンテナンスで結局当日中に先生(プレイヤー)にお披露目できたのはわずかな時間だけ」という顛末も、
毛色こそ違うがアプリリリースから見て最初の誕生日にキングを襲った悲劇とそっくりだと話題になった。
&font(b,green){追記・修正をする権利をあげるわ!}
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\オーホッホッホ!/
#vote3(time=600,36)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#lsd()
#comment_num2(num=30)
}
&font(#6495ED){登録日}:2021/04/01 Thu 11:20:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 102 分で読む権利をあげるわ!
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
#center(){
&image(width=400, D0E2A097-FC55-4565-9D86-FA27E1F5ED24.jpeg)
}
#right(){&sizex(1){画像出典:ウマ娘 プリティーダービー メインストーリー第6章・前編「夢の原石」}}
#right(){&sizex(1){© Cygames・JRA}}
#center(){&font(b,green,18px){いつか必ず認めさせるわ!私こそ『一流』だと!}}
&font(b,green){&ruby(King Halo){キングヘイロー}}とは、『[[ウマ娘 プリティーダービー]]』の登場キャラクターである。
[[CV>声優(職業)]]:佐伯伊織
モチーフ元である競走馬『[[キングヘイロー号>キングヘイロー(競走馬)]]』は当該項目を参照。
※以下本項目で実馬のほうを指す場合「キングヘイロー『号』」と呼んで区別する。
#openclose(show=目次){
#contents
}
*◆プロフィール
キャッチコピー:高飛車お嬢様。そのプライドは空より高く!
誕生日:4月28日
[[身長]]:159cm
体重:完璧
スリーサイズ:B85・W60・H85
靴のサイズ:左右ともに23.0cm
学年:中等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:デザインやファッション関係
苦手なこと:人ごみや暑さ等キングに相応しくないこと
耳のこと:一流にふさわしい話題以外耳に入れたくない
尻尾のこと:尻尾の振り方も常に一流を意識している
家族のこと:母は家事が壊滅的にできず、使用人がいる
マイルール:落ち込む時こそ上を向くべし
スマホ壁紙:秘密よ秘密!(取り巻きーズとのオフショ)
出走前は…:もちろん!キングコール!
ヒミツ:①当たるまでくじを引き続け、お財布を空っぽにしたことがある / ②ドラマを見る時はつい独り言でツッコミを入れてしまう
自己紹介:&font(b,green){おーっほっほ!私の名前はキングヘイロー。一流のウマ娘として最高の結果を残すわ!…この私の才能を世界中に示すためにもね!}
キャラクターソング:&font(b,green){Exercise the Right}((初出:2022年2月9日発売「『ウマ娘 プリティーダービー』WINNING LIVE 03」))
担当トレーナーの呼び方:トレーナー、&bold(){あなた}
&bold(){2000年 高松宮記念}
&bold(){そのウマ娘は、10度の敗北を超えて一流を証明した。}
&bold(){敗れても、敗れても、敗れても、絶対に下を向かなかった。}
&bold(){緑のリボン、不屈の塊。}
&bold(){そのウマ娘の名は…}
2012年 URA高松宮記念CM「The WINNER」より((元ネタ:JRAの2012年高松宮記念CM))
*◆概要
#center{&image(ug47.jpg,width=600)}
#right(){&sizex(1){画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「Heroes」第2弾「70秒の最速物語」篇}}
#right(){&sizex(1){© Cygames・JRA}}
#center(){&size(30){&b(){&color(green){不屈の王}}}}
#center(){&size(30){&b(){&color(green){一流の証明}}}}
【ウマ娘 プリティーダービー】CM
「Heroes」第2弾「70秒の最速物語」篇より
1200mから3000mまで様々な距離を彷徨い歩き、10度の敗北を経て栄光を手にした不屈の競走馬「[[キングヘイロー号>キングヘイロー(競走馬)]]」がモチーフの[[ウマ娘>ウマ娘の一覧]]。
世界的超良血馬で、首を下げない硬い走りがフィーチャーされたか高飛車お嬢様キャラ。
一人称は「私」もしくは「キング」。
概ね、友人知人にする私的な会話・素の自分を指す時には『私』、公的な場・他人に『一流』を印象付けたい時の発言では『キング』という使い分けをしている。
例:「&color(green){&u(){キング}はイベントだって全力で取り組むの! もちろん、&u(){私}のトレーナーであるあなたもよ!}」(イベント開催中ホームボイス)
「一流」という言葉に強い拘りがあるらしく、いつも自信満々に見えるが、実際はとても繊細な性格で、案外へっぽこ。
プライドが高く自己顕示欲が強いが、周囲を見下しているわけではなく、友人や後輩に対しては非常に面倒見が良い。
元・競走ウマ娘にして現役デザイナーの母親は、どちらの世界でもその名を知らぬ者はいないというほど優秀とのことだが、
その母は娘がレースに出ること自体を快く思っていないらしく、折に触れては「もう辞めたら?」等の冷ややかな言葉を向ける。
キングはそんな母親の、半ば束縛にも近い過干渉に苛立ちを露わにしており、現在の親子関係はあまり良好とはいえない。
「血筋ではなく、私個人を認めて欲しい」という意識の下に努力を重ねているが、実力は伸び悩んでおり、そんな自分を悔しく思っている。
普段は機嫌が良いと高笑いを響かせたり、自分の取り巻きに「キング」コールをさせてご満悦だったりとコミカルな印象を受けるが、
レースに向ける情熱は本物で、どこまでも自分を追い込むような激しいトレーニングを積み重ねている他、
学問にも手を抜かず、[[トレセン学園>トレセン学園(ウマ娘 プリティーダービー)]]の座学の授業も真面目に受講するなど、文武両道で文句なしの優等生。
また、社交界の事情にも通じているらしく、名実ともにハイクラス育ちのお嬢様だが、負けず嫌いでお人好しという親しみのある性格をしており、
とある所の調査によると、負けず嫌いな性格が災いして、当たるまでクジを引き続けて財布をすっからかんにしたことがあるらしい。何事も程々に。
お人好しの部分についても、色々と危なっかしいルームメイトを、口では時に厳しめのことを言いつつも、まるで母親のようにフォローしている他、
マイペース過ぎる友人に注意するも、人の話をよく聞く性格が災いして相手のペースに丸め込まれるなど、生来の人の好さが垣間見える。
*◆アニメ版での活躍
**Season1
1期では第1話から登場。
[[スペシャルウィーク>スペシャルウィーク(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[エルコンドルパサー>エルコンドルパサー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ハルウララ>ハルウララ(ウマ娘 プリティーダービー)]]と共に〈リギル〉の選考レースにエントリーし、
&bold(){人生初レースだった}スペと一時競り合うもののスパートでチギられ3着でゴール(1着はエルだった)((このキングとスペの叩き合いは明言はないが着順と着差からして1998年京都新聞杯が元。実馬ではダービー~菊花賞の間であるが、アニメではダービーが5話で6話にファン感謝祭、菊が7話とやる隙間がないので、ここで再現されたと思われる。))。
その後も弥生賞では3着、皐月賞では2着と惜しいレースが続き、ダービーでは上位3番人気からも押し出され((史実で実際には2番人気だったのだが、史実でエントリーできなかったエルが参戦した結果エルが2番人気。単純にスライドでなかった理由は3番人気にセイウンスカイが入っており、話の展開的に押し出せないための処置と思われる。))、
形振り構わぬスパイで上位陣を偵察((公式ラジオ「ぱかラジッ!~ウマ娘広報部~」内コーナー「サイドストーリー 第5R」。公式がアップロードしている動画で視聴できる。))し、特に[[セイウンスカイ>セイウンスカイ(ウマ娘 プリティーダービー)]]対策に&s(){半ば暴走気味に}逃げるもバテて失速し14着でゴール。
以降は上位戦線からも遠のき、8話の宝塚記念では同期のスペシャルウィークと[[グラスワンダー>グラスワンダー(ウマ娘 プリティーダービー)]]の壮絶なレースの後ろに置いていかれ、
続く10話の天皇賞(秋)でもスペに大きく差を開けられる。
それでもキングヘイローの心は折れず、表情に曇りはない。
#center(){&font(b,green){ライバルが強いほど、私も強くなりますわ}}
"王"は頭を垂れずにそう言い切って見せた。ちなみにこの10話、サブタイトルは「&bold(){何度負けても}」。
この回のモデル、1999年秋天はJRAのCMで「スペシャルウィーク逆襲のラン」と称されたレースなので本義はそちらなのだが、キングヘイローの在り様にもかかっているのかもしれない。
ジャパンカップの直前には同期組でスペの控室に激励に訪れ、ウィンタードリームトロフィーではスカイ、ウララと共に観戦し[[ウイニングライブ>ウイニングライブ(ウマ娘 プリティーダービー)]]を応援していた。
アニメでレースシーンがあった分の通算戦績は6戦0勝(0-1-1-4)、実はアニメ1期において5戦以上走ったシーンがあるキャラで唯一勝ち星がない((他の5戦以上出走はサイレンススズカとスペシャルウィーク・セイウンスカイ・エルコンドルパサーの同期3人、この4人には1着で入線するシーンが必ず1回はある。))。
また、[[サイレンススズカ>サイレンススズカ(ウマ娘 プリティーダービー)]]以外のチームスピカメンバーですら一度は言わされた「むりー」という追い抜かれる時の声を、キングは一度も上げていない。
**うまよん
アニメ版では同期の皆と共に7月分主題歌を担当した。
・&bold(){第6話「お嬢様たちの優雅なランチ」}
[[アイネスフウジン>アイネスフウジン(ウマ娘 プリティーダービー)]]の先導のもと、[[ファインモーション>ファインモーション(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[メジロマックイーン>メジロマックイーン(ウマ娘 プリティーダービー)]]といったThe・お嬢様ウマ娘たちと共に初の牛丼屋さんに向かった。
%%アイネスフウジンに牛丼屋さんというブラックジョークはさておき、%%店員さんにメニューを貰おうとしたり((メニューはカウンター席なので机にある))、裏メニューの「王者盛り」に&bold(){メニュー名の語感だけで}挑み、
同期の日本総大将さながらのボテ腹になったりとネタキャラ寄りポジションにいる。
ちなみにこの回、実は元ネタがある((TBSで2017年5月13日放送の「炎の体育会TV」で「吉野家に一度も行ったことのない武豊が吉野家に行く」というネタがある。武豊の他にもミルコ・デムーロ、クリストフ・ルメール、浜中俊が出演。マックイーンが武豊、キングとファインはデムーロ・ルメールのポジション。))。
**うまゆる
1・4・10・19話に登場。黄金世代組の1人としての出番が殆どである。
*◆ぱかチューブっ!
2023年12月更新のゲーム実況企画で[[トウカイテイオー>トウカイテイオー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[マヤノトップガン>マヤノトップガン(ウマ娘 プリティーダービー)]]と共に出演。
バトルロイヤルゲーム「GANG BEASTS」をプレイしたが、お嬢様キャラでありながら意外なほどゲームへの順応が早く、持ち前の諦めの悪さも併せて&s(){設定上は器用でゲームが上手いはずのテイオーとマヤノを}圧倒して前編の個人戦は5戦4勝という戦績で完勝。
続く中編の2vs2では、前編で&bold(){テイクオフ(自滅)}を繰り返していたマヤノトップガンと同厩コンビ((実馬は共に坂口正大厩舎所属馬。))を組み、ゴルシ&テイオーチームと対戦、ここでもほぼ個人で相手チームを圧倒してみせた。
撮れ高としてはチーム戦4戦目の船のステージでサメに襲われて脱落した際のリアクションが&bold(){「完全にモンスターパニック映画のそれ」「迫真過ぎて芝」「事件性のある悲鳴」}などと評され、トレーナー達の腹筋をもれなく崩壊させた。
後編ではゴルシに「一流なら3vs1でもいけるよな?」と煽られた結果ゴルシ、テイオー、マヤノの3人を相手に対戦する事になるが、ここでも3人を1人ずつ分断して確実に処理、落とされないように粘るマヤノをパンチの連打で突き落とす、隠れるテイオーを引きずり出してサメの餌にしようとするなどの高レベルのプレーを連発して勝ち越した。
ちなみに中の人である佐伯伊織氏は「beatmania IIDXで10段持ち」「自宅で録画環境を整えて自プレイを録画しセルフ反省会」などの逸話を持つ筋金入りのゲーマー。
1vs3マッチを組まれるのも当然のゲーム歴であり、他3人をこれと比較してしまうのは酷であろう……。
*◆アプリ版での活躍
**性能
|&bold(){バ場}|>|CENTER:芝:&font(b,#ff8c00){A}|>|CENTER:ダート:&font(b,#a9a9a9){G}|
|&bold(){距離}|短距離:&font(b,#ff8c00){A}|マイル:&font(b,#ff69b4){B}|中距離:&font(b,#ff69b4){B}|長距離:&font(b,#32cd32){C}|
|&bold(){脚質}|逃げ:&font(b,#a9a9a9){G}|先行:&font(b,#ff69b4){B}|差し:&font(b,#ff8c00){A}|追込:&font(b,#00bfff){D}|
☆1『キング・オブ・エメラルド』として初期から実装済みの他、2022年&bold(){4月28日}には☆3新衣装として『白く気高き激励の装』が実装されている。
元ネタの迷走した競走馬生からか、距離適性は「A」こそ短距離だけだが、一番低い長距離でも「C」と全般的に高め。
距離適性の組み合わせが因子4つでオールAにできる"ABBC"なのはキングヘイローの他には[[マルゼンスキー(BABC)>マルゼンスキー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ミホノブルボン(CBAB)>ミホノブルボン(ウマ娘 プリティーダービー)]]しかおらず、
しかるべき継承因子持ちがいれば、短距離以外にも連れて行きやすい仕様となっている。
継承で適性をさらに上げてやればダート以外走れる文句なしのオールラウンダーとなる。
一方で目標レースの大半が中距離なのに、その中距離適性がデフォルトでは「B」止まり。オールラウンダーを目指さない場合も中距離適性だけは上げておきたい。
バ場に関しては、ダート適性は「G」とてんでダメだが、史実出走レースのフェブラリーSに出なくていいので問題はない。
この特徴から、ダート継承の準備さえできれば「全冠」称号((ゲーム内に存在する全重賞制覇称号。勿論距離もバ場も問わず文字通り「全冠」。))に手をかけやすい存在とも言える。
脚質適性は差しに「A」、先行に「B」を持つ。追い込みも比較的高い「D」である一方で、逃げは最低の「G」。&font(l){色々と察してしまう。}
短距離適性の高さは貴重で、初期実装されたウマ娘の中で最初から短距離「A」持ちは他には[[サクラバクシンオー>サクラバクシンオー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、ハルウララ、[[タイキシャトル>タイキシャトル(ウマ娘 プリティーダービー)]]しかおらず、
後に[[カレンチャン>カレンチャン(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ヒシアケボノ>ヒシアケボノ(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ニシノフラワー>ニシノフラワー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[バンブーメモリー>バンブーメモリー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[シーキングザパール>シーキングザパール(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[アストンマーチャン>アストンマーチャン(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ダイイチルビー>ダイイチルビー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ケイエスミラクル>ケイエスミラクル(ウマ娘 プリティーダービー)]]も追加されたが、リリースから2年以上が経過しても未だ豊富とは言い難い。
一段階下の適性「B」持ちを含めるなら他に[[マルゼンスキー>マルゼンスキー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[フジキセキ>フジキセキ(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ヤマニンゼファー>ヤマニンゼファー(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[ダイタクヘリオス>ダイタクヘリオス(ウマ娘 プリティーダービー)]]、[[メジロラモーヌ>メジロラモーヌ(ウマ娘 プリティーダービー)]]がいるものの、バクシンオーとハルウララ以外は初期レアリティが☆3で入手難度が高く、
入手しやすいウマ娘たちの中で短距離高適性持ちはキングヘイロー、サクラバクシンオー、ハルウララの3人だけで、差し適性を条件に入れるとキングヘイローとハルウララの2人のみ。
条件を広げて高レアを入れてもニシノフラワー、バンブーメモリー、シーキングザパール、ダイイチルビーで6人にしかならない。
そしてハルウララは芝適性がGなので事実上ダート専用で、芝の短距離を走れる高い差し適性持ちは5人しかいないのである。
チームレースでは最終的に各距離に3人ウマ娘が必要となり、かつ脚質をばらけさせた方がスコアを稼げるため、高レアを複数引いていても((ハルウララは短距離以上に人材不足なダートに回されがち、しかも継承相性や出られるレースの関係上強くさせづらいことからチームレース短距離ではまず採用されない。タイキシャトルは覚醒スキルがマイルでダート適性も高く、マルゼンスキー・フジキセキ・バンブーメモリー・シーキングザパールも覚醒スキル的にマイル適性が高く、他所に回す理由がある。))キングヘイローを育てることの意義は大きい。
☆3スプリンター不在の場合、チーム戦で短距離3枠埋めるためには適性が中程度まで広げる必要があり、概ね短距離Cのエアグルーヴに白羽の矢が立つ((短距離Dのマヤノトップガンも因子を積めばAからスタートできるが、目標レースに3000/3200mがあることから、スタミナの要らない短距離向きの育成ができないためほぼ使用されない。シナリオ固有目標型の育成シナリオなら作れるようになったが趣味の領域。))。
それくらい短距離要員は貴重で、短距離差しとなると輪をかけて貴重。諦めずに何度も育成に挑むことに意義とメリットがあるウマ娘と言える。
***『キング・オブ・エメラルド』
#center(){&bold(){&size(18){&color(green){おーっほっほっほっ! 勝負服は気持ちを高ぶらせてくれるわ!}}}}
#center(){
&image(キング衣装.jpg,width=300)
}
#right(){&sizex(1){画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[キング・オブ・エメラルド]キングヘイロー」勝負服}}
#right(){&sizex(1){© Cygames・JRA}}
[[馬主]]である浅川吉男氏の勝負服「&bold(){&color(limegreen){緑}}、&bold(){&color(mediumblue){青袖}}、&bold(){&color(white,mediumblue){白}}&bold(){&color(white,limegreen){玉霰}}」がモチーフ。
CMでも印象的な&bold(){&color(limegreen){緑}}をベースに、&bold(){&color(white,mediumblue){白}}&bold(){&color(white,limegreen){玉霰}}の模様は飾りボタンやスカートの縁を一周ぐるりと囲むように配置されている。
青い耳覆いや首元のシャドーロールは実馬の馬具をイメージしたデザインも取り入れられている。
スカートの飾りベルトには「K」「H」のイニシャルがあしらわれている。
成長率はパワー20%、根性10%。
成長率のおかげで上がりづらいスピードを伸ばす過程でパワーも相応に伸びてくれ、根性育成をしてもパワーが遅れてこないという利点がある。
覚醒スキルでは短距離専用の「電撃の煌めき(「詰め寄り」上位スキル)」と差し専用の「大局観(「読解力」上位スキル)」のレアスキルを習得可能。
それ以外にもマイル専用の「負けん気」や中距離専用の「軽やかステップ」が習得可能と、覚えられるスキルが幅広い。
逆に言えば距離特化型を作ろうとすると覚醒スキルに頼れないので、サポートからスキルを貰えるようにしておきたい。
進化スキルは電撃の煌めき上位に「GI5勝or短距離スキル2個」が条件の「&bold(){電撃の撫で斬り}(持続時間の強化と加速効果の追加)」、大局観上位に「GI5勝or速度スキル3個」が条件の「&bold(){王の大局観}(速度がわずかに上がる効果の追加)」が用意されている。
#center(){
&image(キング固有01.jpg)
}
#center(){
&b(){&color(green){諦めないわ…}}}
#center(){
&image(キング固有02.jpg)
}
#center(){
&b(){&color(green){絶対に!!}}}
#right(){&sizex(1){画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[キング・オブ・エメラルド]キングヘイロー 固有スキル発動」}}
#right(){&sizex(1){© Cygames・JRA}}
固有スキル「&bold(){Call me KING}」(☆1~2時)→「&bold(){Pride of KING}」(☆3以上)の効果は、
「レースを冷静に運ぶことができると残り200mで実力発揮、速度が上がる」→「レースを冷静に運ぶことができると残り200mで実力発揮、速度が&u(){すごく}上がる」。
スキルが発動する条件が「&bold(){残り200mまで掛かり状態にならず、残り200m通過時に『順位が4着以下かつ上位70%まで』}((例えば高松宮記念の18人なら5-13位、チーム競技場の12人なら4-8位、チャンピオンズミーティングの9人では4-6位に判定あり))」と、
発動レンジが狭いうえに、100%防ぐことはできない掛かり((賢さ1200にしても掛かり判定があることが観測されている。))が絡む分運に左右されやすい。
加えて発動するタイミングも残り200mと遅いため、バ群が伸びていると捉えきれないこともある。
しかし発動した際のスキル効果量に「すごく上がる」が指定されているスキルは数が少なく、
展開が向いた際の爆発力はゲーム内でも屈指のもので、自身が育て上げたキングが豪快に差し切って1着をもぎ取った時の爽快感はひとしお。
スキルの元ネタは言うまでもなく2000年高松宮記念に見せた「恐ろしい」とまで言われた末脚だろう。
ちなみに2022年2月24日にバランス調整を受け発動レンジが拡大している。拡大前は「5着以下かつ上位60%((18人立てで5-11位、12人立てで5-7位、9人立てで5着のみに判定。))」という狭さであった。
#center(){&font(b,green){オーッホッホッホ!流石キング!でしょう?}}
***『白く気高き激励の装』
#center(){&bold(){&size(18)&color(midnightblue,lightgoldenrodyellow){この服のデザイン画は、私が手掛けたのよ?}}}
#center(){
&image(キング別衣装.jpg,width=300)
}
#right(){&sizex(1){画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[白く気高き激励の装]キングヘイロー」勝負服}}
#right(){&sizex(1){© Cygames・JRA}}
ストーリーイベント『轟け、エール! トレセン学園応援団』に合わせた応援団長風の新衣装。これをもって実装済み黄金世代全員が☆3かつ別衣装持ちとなった。&s(){ツルちゃんはまず本実装から……}
成長率はスピード、パワー、根性に10%ずつ振られており、根性育成で全てが万遍なく補正がかかることから根性育成向きの補正と言える。
覚醒スキルでは「昇り龍(「外差し準備」上位スキル)」と「春一番(「春ウマ娘◎」上位スキル。スピードとパワーに補正がかかる)」のレアスキルを習得可能。
つまり全体的に春の短距離・マイルレースである高松宮記念・安田記念にあからさまに照準を合わせた構成になっている。
進化スキルは昇り龍上位に「お出かけ1回or育成イベント『応援行脚』を好調以上で発生+差しスキル2個」条件の「&bold(){竜の雲を得る如し}(持続時間の強化)」、春一番上位に「お出かけ1回or育成イベント『応援行脚』を好調以上で発生+緑スキル2個」条件の「&bold(){春風吹きて、桜舞う}(効果量の増加)」が用意されている。
#center(){
&image(団長キング固有1.png,width=270,height=480)
}
#center(){&bold(){&color(midnightblue,lightgoldenrodyellow){フレー! フレー! は・し・れ!!}}}
#center(){
&image(団長キング固有2.png,width=270,height=480)
}
#center(){&bold(){&color(midnightblue,lightgoldenrodyellow){押せ押せ!止まるな!駆け抜けろ!}}}
#center(){
&image(団長キング固有3.png,width=270,height=480)
}
#center(){&bold(){&color(midnightblue,lightgoldenrodyellow){それぇっ!!}}}
#right(){&sizex(1){画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[白く気高き激励の装]キングヘイロー 固有スキル発動」}}
#right(){&sizex(1){© Cygames・JRA}}
固有スキルは「&bold(){轟!トレセン応援団!}」。発動条件と効果は「レース前半、掛からず最後方付近に控え続けていると、最終直線で気合を爆発させて加速力が上がる」というもの。
具体的な発動条件は「&bold(){掛からず、レース前半50%まで上位70%以下を維持}((18人で13位、12人で8位、9人で6位以下))」となる。
効果が速度上昇だった『キング・オブ・エメラルド』と違い、加速度上昇に変わっているのがキモ。
ゲームシステムの詳しい説明は省くが、大雑把に言うと「加速スキルは基本ラストスパートの加速中に出ないと実質効果が無い」というシステムである。
つまり、このスキルが発動する「終盤最終直線の最中に最終加速が出る」コースでないと有効に働いてくれず、コースを選ぶスキルになった。
そしてこの条件にフィットするコースは中京芝1200mや東京芝1600mなど、大体が短距離~マイル帯に存在するので、よりスプリンター寄りの性能になっている。&s(){そして実は有効加速の大井ダート1200m}
そして初期ステータスの分配も代わっているが、特に注意が要るのはスタミナが同☆の『キング・オブ・エメラルド』より更に下がっていること。
目標達成は勿論だが、短距離レースに必要な最低限のスタミナ確保も忘れないようにする必要がある。
#center(){&bold(){&color(midnightblue,lightgoldenrodyellow){応援、ありがとうございましたッ!}}}
#center(){&bold(){&color(midnightblue,lightgoldenrodyellow){押忍ッ!}}}
***育成の難易度
-全般
どちらのバージョンも固有スキルの発動条件が厳しく、適性やスキル面を継承因子やサポートで補う必要があるが、因子継承の相性が良いウマ娘が少なくなりやすい((これはキングヘイローに限った話ではなく、短距離やダート適正の高いウマ娘は中長距離適性が高いウマ娘との相性値が低めに出てしまう仕様のせい。))。
結果継承の際に因子を貰う難易度が少々高く、相性が低い場合下手をすると基礎ステータスの青因子すら飛ばされる。このため継承から難易度が高くなっている。
なお、これでも2周年調整アップデート(2023年2月24日)以前よりはマシになっており、内部補正値の関係で昔はもっと高相性にしやすいキャラが少なかった。
-育成ウマ娘固有目標型の育成シナリオ
//↑公式用語、育成シナリオ詳細確認の欄参照
該当シナリオ:「[[新設!URAファイナルズ>新設!URAファイナルズ(ウマ娘 プリティーダービー)]]」「[[アオハル杯~輝け、チームの絆~>アオハル杯~輝け、チームの絆~(ウマ娘 プリティーダービー)]]」「[[つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ>つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ(ウマ娘 プリティーダービー)]]」「[[グランドマスターズ -継ぐ者達へ->グランドマスターズ -継ぐ者達へ-(ウマ娘 プリティーダービー)]]」「U.A.F. Ready GO! ~アスリートのキラメキ~」
目標レースに全ての距離が含まれ、出走スケジュールも正直&bold(){無茶振り}としか表現のしようのないものを要求される。
というのもクラシック三冠を駆け抜けたかと思えば、いきなり&bold(){短距離G1の高松宮記念で1着}を要求され((キングヘイロー号の約1年半分の試行錯誤をゲーム内半年に詰め込んだため、余計に無茶振り度が上がっている。))、
それからしばらく短距離〜マイルでのレースが続いた後&bold(){最後にまた中距離G1の天皇賞(秋)で黄金世代のライバル達を相手に1着をもぎ取らなければならない}。
ついでに「一番走った距離帯が選択される」ゲームの仕様上、機会を見て目標外の短距離レースに最低2回((目標外の中距離に一切出ない場合。「回数が同じ場合短いほうが優先」の仕様があるので、後述するグランドマスターズ以外は目標内中距離4回・短距離2回なので2回走れば良い。))出走しておかないと、&bold(){URAファイナルズで中距離に出走させられてしまう}。
この場合中距離以外の距離限定スキルを習得していると、それらが効力を発揮しなくなってしまう。
そのせいで育成方針が非常に定めにくく、慣れるまでの育成難度がかなり高いウマ娘の1人。
ライバルウマ娘も強力((特にクラシック三冠レースは負けイベに近いものとされているためか、大幅にステータスの盛られたスペシャルウィークやセイウンスカイが出走してくるため勝ちを狙うのが難しい))であるため、ある程度手持ちの殿堂入りウマ娘やサポートが整ってきてから育成する方が無難だろう。
最大の鬼門となるのは菊花賞の次に来る高松宮記念。長距離3000mからいきなりの短距離1200mである。
というのもウマ娘のレースは「スピードが高いほど消費スタミナ量も多い」という燃費特性と「ゴール地点で体力を使い切るようにラストスパート開始地点を調整する」仕様がある。
結果、中長距離戦ではどうしてもスタミナを疎かにしづらいため、そちらで勝ちを狙おうとすると短距離で要求されるスピードとパワーの育成に手が回らなくなりがち。
逆に短距離戦に特化して先にスピードを伸ばしていると、必要スタミナ量が増えて中長距離戦が不安定になる。
短距離だと差しは非常にバ群にひっかかりやすいという問題があり、安定して勝ちづらいという点も難易度に拍車をかける。
高松宮記念等であまりに詰まりまくる場合、適性を上げていなくても一時的に逃げや先行で走らせた方がむしろ勝ちやすくなる場合もある。
ただ、固有スキルの発動条件の厳しさから差しより前にすると発動しないのが確定すると言っていい。代わりになる通常スキルをしっかりと積んでいこう。
どうしても高松宮記念で詰む場合は最初から菊花賞を捨てて、日本ダービー終了の時点から高松宮記念に向けてスピード中心に育成、高松宮記念後から秋天に向けてスタミナを補強していくといいだろう。
//%%この場合菊花賞で大敗を喫することが多いので、運悪く変なマイナススキルやバッドコンディションをもらわないように祈ろう。%%
//↑アプデでこの仕様消えたのでCO、しばらくCOで周知したら消していいと思う
菊花賞以外は「根幹距離〇」スキルが適用されるので、持たせておくとスタミナ管理が少々楽になる。
クラシックである程度の結果を出せる育成をしている場合、普通にURA中距離程度は勝てる仕上がりであることも多いので、そのまま中距離を主戦場とする選択肢もある。
この場合も固有スキルは強みを生かしづらいため、他の加速手段を考えておこう。
--「グランドマスターズ -継ぐ者達へ-」
グランドマスターズ固有の問題として、毎年最後に特別レースが発生する関係上特別レースの距離誘導がさらにややこしくなるという問題がある。
どういうことかというと、&bold(){短距離レースの必要回数が増える}上に出走タイミングまで指定される。
全レースを短距離する調整の場合、最低でもジュニアに短1回、クラシックに短2回が必要となる((目標以外出ない場合グロウアップがマ1中1のマ、WBCがマ1中3長1の中、SWBC・グランドマスターズが短2マ2中4長1の中。))。
他の育成ウマ娘固有目標型のシナリオと比べるとローテのタイミングに気を遣わないと不本意な距離を走らされる事故が起きやすい。
-シナリオ固有目標型の育成シナリオ
//↑これも公式用語
該当シナリオ:「[[Make a new track!!~クライマックス開幕~>Make a new track!!~クライマックス開幕~(ウマ娘 プリティーダービー)]]」「[[Reach for the stars プロジェクトL'Arc>Reach for the stars プロジェクトLArc(ウマ娘 プリティーダービー)]]」
--Make a new track!!~クライマックス開幕~
ウマ娘固有目標で悩まされた目標レースの軛から外れることで自由度が一気に拡大。
最初から短距離に専念できる他、短距離レースがなくてもマイル・中距離に出やすい距離適性のおかげで様々なレースに通うことができる。
特に普段なら出られないティアラ路線がマイル中距離レースで構成されており、距離補正が因子1個づつで済むことから短距離育成のついでで稼ぎに出やすくなる。
他にも補正しやすい距離適性なので短距離「以外」に専念させるステータスも作りやすく、作りたい距離外に出場しなくて済むこのタイプのシナリオとの相性は良い。
反面、適性が素で満遍なく高いのが災いし、一切適性を弄らずともライバルが芝の全距離に散らばってしまう(適性Cから出現判定があるため)という欠点もある。
そのため、ローテーション管理がライバルの湧き具合でアドリブを求められ、他シナリオとは別ベクトルで上級者向けとなっている。
育成に慣れていれば最適距離と違う最終戦に連れて行かれても素ステータスで押しきれるが、育成に自信がそこまでないうちは距離帯管理をしっかりやっておく必要がある。
--「Reach for the stars プロジェクトL'Arc」
こちらも基本的にローテーションが自由であるため自由度の拡大の恩恵も受けられるが、そもそも練習に大きな比重が置かれているシナリオなので、クライマックスに比べて距離適性の恩恵度は低め。
シナリオ自体の難易度が高い分「キングだから難しくなる」というポイントは少なく、他シナリオと比べるとキャラ格差は薄いとも言える。
キングに限らない話として短距離マイル帯育成の際に凱旋門のためにどこまでスタミナを積むか、という問題はあるが根性とシナリオ用スタミナバフでカバーできる点は覚えておくといい。
***固有二つ名
固有二つ名は共通して「&bold(){世代のキング}」。
取得条件は、
&bold(){「『合計でG1を11勝しているウマ娘2人』から想いを継承し、スペシャルウィーク、セイウンスカイ、グラスワンダー、エルコンドルパサーにそれぞれ3回以上勝利する」}
というもの。
前半部分は史実における両親の戦績(後述)に由来すると思われ、合計なので2人で11勝していればよいのでこちらの達成は容易。
後半は「黄金世代の頂点に立つ」というif路線となるが、これが一筋縄ではいかず、かつシナリオのシステムによって難しいポイントが変わる。
-全般
前提としてレースにおけるネームドキャラの出現ルーチンとして「史実馬の優先出走」が存在し、史実でそのレースに出たウマ娘が優先出走してくるように設定されている。
つまり「対象同期それぞれの史実出走・勝ち鞍レース」に出ればよい、ということになる。
そしてこの史実出走レースの中には「史実枠で出走するが、ゲームバランス上適性が低い」ケースがいくつかある。
例としてはきさらぎ賞のマイルCスペシャルウィーク、京王杯ジュニアSの&bold(){短距離G}グラスワンダー((グラスワンダー号の1400mでの戦績は4戦3勝(うち重賞2)なのだが短距離G。ここを評価してしまうとグラスも全距離走れてしまう上に、実際には出ていない1000,1200mまで走れるようになってしまうのでゲームバランスの都合だろう。また、SMILE区分に従う場合1400mはMile区分になる。))などがある。
結果として適性外で弱っている所を勝ちに行けるレースもあるため、探してみるといいだろう。
ただし、あくまでも優先なので100%の保証はない。特に実装された勝ち馬が多いG1は優先出走権持ちが多く、いないケースもある。
#openclose(show=参考・98年組ゲーム内優先出走リスト){
※育成ウマ娘固有目標・シナリオ固有目標どちらでも使えるように育成目標裏レースも記載。
-ジュニア級
|時期|レース名(クラス)|距離帯|出走馬|備考|h
|~10月後半|アイビーステークス(OP)|マイル|グラスワンダー||
|~11月前半|京王杯ジュニアステークス(G2)|短距離|~|適性外出走|
|~12月前半|朝日杯フューチュリティステークス(G1)|マイル|~||
-クラシック級
|時期|レース名(クラス)|距離帯|出走馬|備考|h
|~1月前半|ジュニアカップ(OP)|マイル|セイウンスカイ|適性外出走|
|~2月前半|きさらぎ賞(G3)|~|スペシャルウィーク|適性外出走・二者択一|
|~|共同通信杯(G3)|~|エルコンドルパサー|二者択一|
|~3月前半|弥生賞(G2)|中距離|スペシャルウィーク・セイウンスカイ||
|~4月前半|皐月賞(G1)|~|~|シナリオ目標|
|~|ニュージーランドトロフィー(G2)|マイル|エルコンドルパサー|シナリオ目標裏開催|
|~5月前半|NHKマイルカップ(G1)|~|~|二者択一|
|~|京都新聞杯(G2)|中距離|スペシャルウィーク|98年当時と開催時期変更・二者択一|
|~5月後半|東京優駿(G1)|~|スペシャルウィーク・セイウンスカイ|シナリオ目標|
|~10月前半|毎日王冠(G2)|マイル|エルコンドルパサー・グラスワンダー|二者択一|
|~|京都大賞典(G2)|中距離|セイウンスカイ|~|
|~10月後半|菊花賞(G1)|長距離|スペシャルウィーク・セイウンスカイ|シナリオ目標|
|~11月後半|ジャパンカップ(G1)|中距離|エルコンドルパサー・スペシャルウィーク|二者択一|
|~|アルゼンチン共和国杯(G2)|長距離|グラスワンダー|~|
|~12月後半|有馬記念(G1)|~|グラスワンダー・スペシャルウィーク||
-シニア級
|時期|レース名(クラス)|距離帯|出走馬|備考|h
|~1月後半|アメリカJCC(G2)|中距離|スペシャルウィーク||
|~3月後半|日経賞(G2)|長距離|グラスワンダー・セイウンスカイ|シナリオ目標裏開催・二者択一|
|~|阪神大賞典(G2)|~|スペシャルウィーク|~|
|~4月後半|天皇賞・春(G1)|~|スペシャルウィーク・セイウンスカイ||
|~5月前半|京王杯スプリングカップ(G2)|短距離|グラスワンダー|適性外出走|
|~6月後半|宝塚記念(G1)|中距離|グラスワンダー・スペシャルウィーク||
|~8月後半|札幌記念(G2)|~|セイウンスカイ||
|~10月前半|毎日王冠(G2)|マイル|グラスワンダー|二者択一|
|~|京都大賞典(G2)|中距離|スペシャルウィーク|~|
|~10月後半|天皇賞・秋(G1)|~|スペシャルウィーク・セイウンスカイ|シナリオ目標|
|~11月後半|ジャパンカップ(G1)|~|スペシャルウィーク||
|~12月後半|有馬記念(G1)|長距離|エルコンドルパサー・グラスワンダー・スペシャルウィーク・セイウンスカイ|育成ウマ娘固有目標型シナリオのみ発生する特殊イベント|
|~|~|~|グラスワンダー・スペシャルウィーク|上記特殊イベントが発生しない場合|
}
勝利数カウントで重要な点として「同期に勝っていればいいので&bold(){レース自体は落としてもいい}」仕様がある。
例えばあるレースで「1着[[ゴルシ>ゴールドシップ(ウマ娘 プリティーダービー)]]、2着スペ、3着キング、4着スカイ」となった場合の勝利数カウントは「スカイ+1、スペ+0」が正解となる。
また、URAファイナルズ・クライマックス決勝・グロウアップレース~グランドマスターズでの勝ちも計算されるので、特別レースに対象の同期が出ることを祈ろう。
クライマックスに至っては同じメンバーで3回走るので、極論「98年組全員に出現判定がある」中距離クライマックスに行けば労せず手に入る可能性が(理屈上は)ある。
-育成ウマ娘固有目標型の育成シナリオ
シナリオ目標上で4回当たるスぺとスカイはともかく、残る黄金世代のグラスやエルは朝日杯FS(グラス)やNHKマイルカップ(エル)、クラシック級毎日王冠(両方)などの目標外レースに出走枠がある。
そのため、彼女らが出走するレースを把握し、それらを考慮したスケジュールを組む必要がある。
特にエルのせいで((史実で1999年=3年目は日本にいなかったので、2年目しか固定出走レースがない。育成で戦えるレースは有馬記念を除くと、共同通信杯・NHKマイル・クラシック級毎日王冠・クラシック級ジャパンカップの4回のみ))クラシックは忙しくなる上に、必然的に短距離以外への出走がかさむのも悩ましいところ。
二人の主軸がマイルなのも地味なトラップで、マイルを走りすぎURAファイナルズでマイルに連れて行かれる事故も発生しがち。
長距離適性を上げるならシニア級有馬記念は後述の特殊イベントで必ず全員揃うので、育成に自信がある場合ここが大チャンス。
ただしライバル補正がかかっているので並のステータスでは負ける可能性がある。
-シナリオ固有目標型の育成シナリオ
全体の共通事項として育成ウマ娘イベントが発生しなくなる関係上、全員集合の有馬イベントもなくなるので、きっちり他のレースで3回倒さねばならない。
--クライマックスシナリオ
史実レース優先出走のルーチンはこちらでも存在するのでやること自体は変わらないのだが、クラシック三冠以外のルートに行ける分、今度は中・長距離の王道路線に出走するスペ・スカイの2人が倒しづらくなっている。
この場合は逆に意図してスペ・スカイが出るレースに挑戦状を叩き付けにいかなければならない。難関はスカイ。
スカイはこの4人の中では実馬が古馬入りしてからパッとしない上に長期負傷で離脱した結果、エルに次いで出走数そのものが少ない。その上、出走位置もやや都合が悪い。
同じ王道路線のスペはクラシック前哨戦のきさらぎ賞・弥生賞や、年始始動戦のAJCCなど暇なうちに狩りやすいのだが、スカイはエルグラ毎日王冠の真裏・クラシック京都大賞典や夏合宿中シニア札幌記念など出現位置が悪いのも相俟って狩りづらい。
もしライバル枠に表示されたらぜひ稼いでおきたい。
--プロジェクトL'arcシナリオ
ネームド出走枠にプロジェクト参加面子(サポートカードキャラ・シナリオリンクキャラ・ランダム参加キャラ)が参加しやすくなっており、まず二つ名のための同期が出走しないケースが発生しやすい。
さらにシナリオ自体が練習に大きな比重を置いたシナリオであることから、レース出走のメリットがかなり低めで、目標外レースに出ること自体に困難が伴う。
そして、海外遠征とシニア10月後半で終わる構造のため出られるレース数自体が減少し、特別レースでの同期参戦もリンク対象のエル以外は出てきづらい。
結果として、これまでのシナリオで&bold(){最も二つ名を取るのが厳しい}シナリオとなっている。
シナリオ後半になればなるほど練習ボーナスが積み重なるので、もし取るならクラシック凱旋門以前のボーナスが薄い期間でなるべく稼ぎたいところ。
***隠し要素
同期の黄金世代があまりにも強いため、クラシック三冠は半ば負けイベントじみた設定をされているが、勝利時はきちんと別のイベントが用意されているため、三冠ウマ娘を狙ってみるのも一興。
特に菊花賞はシナリオ内容が大きく分岐する。
特筆すべき隠しイベントに、シニア級の有馬記念出走で黄金世代揃い踏み+1年後輩の最強格[[テイエムオペラオー>テイエムオペラオー(ウマ娘 プリティーダービー)]]((史実のキング引退レース([[2000年有馬記念>2000年第45回有馬記念]])の勝ち鞍。当該レースのキングはテイエム包囲網には我関せずとばかりに最後方に位置し、最後にラスト3ハロンを最速で追い込み4着。その時の騎手は[[柴田善臣>柴田善臣(騎手)]]氏。追い込みがDと比較的高いのはこのレースのおかげもありそうである。))との最強決定戦を行えるなど演出には恵まれている。
&bold(){長距離G1の有馬記念でライバル補正込み黄金世代}(と同補正の世紀末覇王)&bold(){が相手}であることからも難易度は高いが、それらを乗り越えての&font(l){うまぴょい}勝利は格別。
ここで固有二つ名の条件も達成し、名実ともに世代最強の座を手にできれば最高だろう。
なお、史実で惨敗だったフェブラリーステークスは特にイベントはないし目標でもないので、本人の希望通り芝に専念させてあげよう。%%アグネスデジタルじゃあるまいし。%%
また、もう一つの隠しイベントが2022年2月24日のアップデートで追加され、こちらの発生条件はイベント名「王様のSMILE」にも一部明示されている通り「全距離帯の芝G1で一着を取り、ファン人数24万人以上」。
イベント名のどこに明示されているかというと&bold(){"SMILE"}がそれ。
これは国際競馬統括機関連盟の使用する距離区分の頭文字((S=Sprint=1000-1300m、M=Mile=1301-1899m、I=Intermediate=1900-2100m、L=Long=2101-2700m、E=Extended=2701m以上。))である。
そしてキングの目標レースには、
S=&u(){高松宮記念}・&u(){スプリンターズS}、M=安田記念、I=ホープフルS・皐月賞・&u(){天皇賞秋}、L=東京優駿、E=菊花賞
と、最初から全部入っているので、目標レースで全部一着を勝ち取ることで達成できる。
ただしゲーム的に実際に取らなければならないのは「ゲーム内の『全距離帯』」なのでI,L,Eは実際と一致しない。例えば中距離は「東京優駿とジャパンカップ(中距離・L)は落としたが秋天(中距離・I)で取った」でOKとなる。
なので実際の残りは下線部の通り短・中は1着目標があるのでマ・長の2つ、難関は当然ながらチャンスが4回しか存在しない長距離。
菊で勝てなかった場合、ローテーション的に一番無理なくできるのは、上記黄金世代の頂上決戦たるシニア有馬記念を制することだろう。
イベント効果は難易度の高さに見合った旨味があり、上昇値は「(全ステータス+10・スキルポイント+20)×レースボーナス」。
ステータスの上昇量はURAファイナルズと同等の数字であり、可能なら狙いたいところ。上級者なら短距離目的の育成をした長距離Cキングでも勝ちを狙いに行けるようになる。
何故このようなイベントがあるかというと、キングヘイロー号の持つ記録に「(グレード制導入後)SMILE区分全距離の芝GIで掲示板入着経験がある((S:2000年高松宮記念1着 M:1999年マイルCS2着 I:1998年皐月賞2着 L:2000年有馬記念4着 E:1998年菊花賞5着))」というものがあるため。
この記録を達成したことがあるのは、2023年現在ナリタブライアン号とキングヘイロー号の2頭しかいない絶後の記録なのである。&s(){普通こんな迷走しないは禁句}
特殊実況は高松宮記念に用意されており、その条件は「ここまでG1レース未勝利、かつG1を5戦以上出走で、高松宮記念の作戦が差しで一着」。
高松宮記念までにG1を目標レースのみ出走した場合ホープフルステークス・クラシック三冠の4回なので、さらに最低1回G1に出走していなければならない。
これは「キングヘイロー号の出走した現3歳までの現G1」の数に拠るもの((第14回ラジオたんぱ杯3歳ステークス=現ホープフルステークス、1998年クラシック三冠、第43回有馬記念で5回。))。
この実況を聞こうとした場合の鬼門は目標にあるG1のホープフルステークス・皐月賞。真面目に育成すると&bold(){意外と勝ってしまう}という問題がある。
逆に狙って負けようとすると負けすぎて目標圏外に出てしまったり、肝心の高松宮記念で負ける。
結果苦労して目標通過ギリギリを通る初心者のほうが聞きやすく、育成に慣れてくると逆に聞けないという点で[[ナイスネイチャ>ナイスネイチャ(ウマ娘 プリティーダービー)]]と同様に難度の高い実況である。
シナリオ固有目標型なら自分で出走ローテーションを組めるため、聞くだけなら因子補正をせずに高松宮記念以前のダートG1八つ((全日本ジュニア優駿、ジャパンダートダービー、MCS南部杯、JBCのどれか、チャンピオンズカップ、東京大賞典、川崎記念、フェブラリーS))のうち五つを踏むことで出走・未勝利条件は容易になった。
しかしながらこれをやると多量のボーナスを逃すことになるため、やはりある程度の自力は必要になる。
#openclose(show=特殊実況 ※ネタバレ){
&bold(){キングヘイローがまとめて撫で切った! 恐ろしい末脚! ついにG1に手が届きました!}
元ネタ:第30回高松宮記念・植木圭一(東海テレビ放送アナウンサー)
}
**サポートカードとして
サポートカードは初期にR【トレセン学園】とスピードSR【一流プランニング】が実装されているほか、2021年6月29日にパワーSSR【今宵、円舞曲にのせて】、2023年10月30日に根性SSR【我が舞、巡りて】が追加された。
全レアリティ共通イベントの片方は選択肢次第で「末脚」のヒントが貰えるが、もう片方のイベントではステータスアップの代償にがやる気ダウンか体力-20の選択を迫られるイベントもあるので注意。
[[アオハル杯シナリオ>アオハル杯~輝け、チームの絆~(ウマ娘 プリティーダービー)]]で登場する際の適性は、育成キャラ時そのままなので前項の育成キャラとしての欄を参照。
シナリオリンクキャラに専門家がいない((タイキシャトルも適性Aで走れるが、マイルも専門家が初期は手薄になりがちな上スキルはマイル専門。))短距離の専門家としてゲスト登場の機会も多い。
***SR【一流プランニング】
得意練習はスピード。
スキルに汎用性の高い「コーナー回復〇」の他、条件が一致すれば基礎ステータスを盛れるスキル「良バ場〇」「曇りの日〇」「外枠得意○」、所持者が数少ない短距離・後方向けスキル「様子見」「詰め寄り」を持つ。
その上でスキルヒントが無凸でもレベル3、完凸するとレベル4という高レベルで貰えるのも嬉しいところ。1回もらえばそれだけで取得してよい割引率になる。
SR固有の特徴としては「スピードボーナスとパワーボーナスの二重持ち」があり、スタミナ練習以外の練習4種類どこに現れても上昇値を底上げしてくれることから、仮に得意練習を外しても汎用性が高い。
また、スピード練習を起動するだけでもパワーが十分に上がっていくため、スピードパワーの両立がしやすくなるという特性がある。
弱点としてはファンボーナス・レースボーナスがないため、レース後の収入面では他のカードに明確に劣るという点がある。
全体の評価としてはSRとしては十分に優秀なサポートであり、起用点が見込めるカードである。ただしSRスピードサポートは激戦区であり、これでも外れる時は外れる。
***SSR【今宵、円舞曲にのせて】
得意練習はパワー。
基本的な特徴はSR【一流プランニング】を引き継いでおり、長所であるスキル面も短所であるレース回りもSRの解説が概ね当てはまる。
連続イベントを完走すると、確率で短距離用レアスキル「電撃の煌めき(「詰め寄り」上位スキル))」のヒントをレベル3で入手可能。いわゆる「[[あげません族>あげません!(ウマ娘 プリティーダービー)]]」の一人。
スキル自体は最高速度UPと加速度UPを併せ持つ複合スキルで強いのだが、スキルを活かせるウマ娘がかなり少ない((前述の通り、23年12月の現状で短距離差し運用ができるのは、よほどの魔改造を行なわない限り短距離適性を積んだエアグルーヴやメジロラモーヌかハルウララ、ニシノフラワー、バンブーメモリー、シーキングザパール、ダイイチルビー程度。しかもハルウララの場合、育成シナリオ中こそ短距離レースが多いものの、チームレースのダートはマイル固定のためスキルが発動しない))のが現状。
だが同時に「パワーカード内でも最高峰の練習出力」を併せ持っているため、最初から電撃の煌めきを取らないという前提でも十分に使い道があるカードである。
短距離育成以外で使う理由の少数例として、[[スキルの条件全部無視して発動させる固有持ちのシロイアレ>ゴールドシップ(ウマ娘 プリティーダービー)]]か、それを継承したキャラの場合、発動に期待して仕込んでおく金特候補ではある。
また、22年2月の一周年バランス調整により、全体的なイベントの出力が上昇したほか、連続イベントの1回目の選択肢で「抜け駆け禁止」or「ウマ好み」が取れるようになっており、使い勝手は当初より上がっている。
イラストとエピソードは実装同日開催のイベント「幻想世界ウマネスト」のゴルシが設定したNPC「キングレイジョー」を前提にしたもの。なので厳密に言うと&bold(){実は別人}。
***SSR【我が舞、巡りて】
得意練習は根性。
練習性能面では固有ボーナスの「最大3個まで速度が上がるスキルの所持数に応じてスピードボーナス」が強烈な効果を持っており、根性カードのスピード出力という点では実装時点で最高峰の出力を誇る。
根性出力もトップクラスとはいかないものの、必要十分な出力は発揮できる優秀さを持つ。その分何も補正を持っていないパワーが低めに出やすい。
キング本人がそうであるように「パワー補整は持つがスピード補整は持たない」育成キャラならバランスを最大限に活かして戦えるだろう。
その他の練習面の性能は十分に高めのものを持っているため「(後述する)尖ったスキルの都合上最大限に活かすのは難しいが、出力面だけでも頼りになる面がある」という意味では【今宵、円舞曲にのせて】と同類。
また、最低限ながらレースボーナス・ファンボーナスが搭載されたのも嬉しいところ。
スキル面では所持スキルが大幅に入れ替わっており、差し向けの「外差し準備」「恐れぬ心」「プレッシャー」に短距離向け「仕掛け準備」「スプリントギア」「短距離直線〇」に本カードで新規実装の短距離スキル「ひたむき前進(レース終盤が迫ったとき中団以降だと速度がわずかに上がる)」を持つ。
汎用性という点では後退しているが、短距離・差しのスペシャリストとして特化したスキルを持参している。
また連続イベント完走により確定で選択入手できるレアスキル「威風堂々(プレッシャー上位)」「気骨稜稜(ひたむき前進上位)」の下位ヒントを高レベルで持っているため、金スキルを安く取れる可能性を持っている。
しかしながらそのレアスキル自体が有効な盤面が限られる類のスキルであるため、レアスキルを目的にするケースはそう多くないのが難点。
そしてカード実装のたびに定番化している「本人こそ使いたい性能してるけど入れられない」問題がここでも起きている。
イラストとエピソードは実装同日から開催されたイベント『秋さびて、想ひ綴る』を前提にしたもの。
奉納舞でカワカミプリンセスが演じる主役・白拍子の師として芸を披露しているイメージイラストで、エピソードはイベント中怪我により白拍子を演じることができなかったキングの想いと、劇中の白拍子の師が弟子を想う様をかけたもの。
このような背景があるため、イベントと同日に実装された本カードのイラストはイベント内では使用されていない。
**個別ストーリー
キングヘイローが主役となる育成シナリオでは、偉大な母親へのコンプレックスと確執を乗り越え、
「偉大な母親の娘」ではなく、「キングヘイロー」として進むべき道を、トレーナーと共に見出していく姿が描かれる。
とある日、選抜レースに向けて練習するウマ娘たちを見に行こうとしていた新人トレーナー。
そんな折に、校舎裏で何やらまるで喧嘩するように電話をしているウマ娘を見かける。
その姿を見ていると、電話を切った彼女に気付かれた途端不審者扱いされ、自分の身分を説明するハメに。
不審者という誤解はすぐに解けるものの、今度は「新人だから彼女のことを知らない」ということに気付かれ、無理やり中央広場へ引っ張って連れて行かれる。
そこで彼女の友人たちも呼びだされ、始まったのは……
&font(b,green){私の名前は?}
&font(b){キング!!}
(略)
……壮大な自己紹介だった。
完全にキングの世界で展開される自己紹介にあっけにとられていると「&color(green){このへっぽこ!}」とへっぽこ認定を頂いてしまう。
もう一度自己紹介が繰り返されそうになったところで、キングがこの後級友とトレーニングの予定がある事を思い出して無事解放。
他のトレーナー達と共にキングを含めたウマ娘たちの練習の見物ができたのであった。
後日、選抜レースの日。
選抜レースでのキングの走りは、結果こそ2着ながら「まだ粗削りではあるが、もし彼女の走りが大舞台でも見ることができたなら」とトレーナーに夢を抱かせるには十分な出来であった。
レースを終えた後、キングにトレーナーは声をかける。そこでキングからは「&color(green){あなたはどういうトレーナーになるつもり?}」と問われ、「君を大舞台で勝たせたいと思っている」と答える。
それに対するキングの返答は「&color(green){私は一流のトレーナーしか求めてないの}」と冷たい反応。
「今はまだ新人だが、いつか一流になる」と食い下がるが、
#center(){&font(b,green){『いつか』って、いつ?&br()……あなたたちトレーナーは、ダメだったら次の子を担当すれば、一流のトレーナーと評価されるかもしれない。&br()&br()でもウマ娘にとって、チャンスは1度きりなの。}}
と痛烈なカウンターを受けてしまう。
キングと別れてからも、トレーナーの脳裏には「一流のトレーナー」という言葉が巡り続けるのだった。
それからというもの、トレーナーはキングヘイローの走りが忘れられず、どうすれば他のスカウトもずっと断り続けているキングをスカウトできるのか悩み続ける。
その間に他のトレーナーからは「実力に比して気位が高すぎる気性難、勝ってもG2がせいぜい」などと悪評も聞こえてくるようになっていた。
そんな折に、カフェテリアでセイウンスカイが&s(){自分がサボりたかったので}模擬レースの枠をキングに譲り、代わりにキングが出走することを知る。
何故そこまで一流トレーナーを求めるのか、何がそこまで彼女を必死に駆り立てるのか。それを知るためにもう一度キングの元へ出向いた。
そして、キングに会って声をかけたそのタイミングで、彼女の携帯電話が鳴る。
それをきっかけにキングの抱えるもの――自分を認めてくれない、レースに向いてないと言い続ける母親の存在、そして並々ならぬ覚悟を知る。
「&color(green){どう言われようと、どう思われようと、私は一流のウマ娘だと叫び続けるし……"勝利"という名の証明を必ず得てみせるわ。}」
堂々と一流を名乗り、高い目標を掲げ続ける覚悟。「&color(green){同じ覚悟を持つ一流のトレーナーでなければ、私は決して認めない。}」
迎えた模擬レース本番。レースの主役はこの日の注目株であるグラスワンダーに完全に持っていかれ、レースの結果もグラスの勝利に終わる。
再びの敗北に、周りのトレーナー陣からは「そろそろ現実的な視点を持てるようになったんじゃないか」などと酷評まで飛んでくる始末。
それでもなお、キングは一流を名乗るのを止めない。悔しさを噛み殺した声で胸を張るキングに対して、トレーナーは声を上げる。
#center(){&font(b){そして俺こそが、一流トレーナーだ! だから一流ウマ娘をスカウトする!}}
周りの全員が、キングすらもあっけにとられる中「一流トレーナー」は堂々とキングヘイローのスカウトを宣言する。
これ以上無い形で同じ覚悟を示したトレーナーにキングは応える。
#center(){&font(b,green){この場にいる全員、お聞きなさい! 今、"一流のキングヘイロー"は、この"一流のトレーナー"と組むと決めたわ!}}
「一流を名乗ったからには、本当に一流になるしかない」という覚悟を胸に、一流の証明を目指す日々が始まる。
**育成シナリオ
覚悟を胸に抱いて乗り込んだ道のりはまさに茨の道であった。
自分に中長距離の適性が無いことを内心理解していながら、『一流』のウマ娘になるためクラシック三冠に挑むも、悉く敗退((折り畳み内に後述するが、適性・能力をしっかり整えてクラシック戦線に勝利すると話の流れが変わる。))。
菊花賞後に遂に心が折れ、「挑戦したことが間違いだった?」「母の言う通りにしていれば良かった?」と、考えないようにしていた心情をトレーナーに吐露するが……
──たとえこの負けがあったとしても。
どんなに悔しいことがあっても、人々から呆れられたとしても。たとえ母親を納得させられるような結果が出せなくても──
キングヘイローは何度心が折れそうなことが起こっても、何回でも立ち上がって、頑張り続けて、人々を魅了するウマ娘だ。
母親とは違う、彼女だけの魅力に溢れた、『一流』のウマ娘だ。
#center(){&font(b,green){本当に……全然、かっこつかないんだから……っ。}
&font(b,green){……なんで、こんなにへっぽこなのかしら……っ!私たちはぁ……っ!}}
長距離レースから完全に身を引かされることも覚悟していたキングだが、トレーナーからかけられたのは「&bold(){母親を振り向かせることはやめよう}」という言葉。
誰のためでもなく、誰の背中を追うのでもなく、母親にも誰にも影響されない自分だけの道を行く。
新しい目標を得たキングヘイローは、改めてトレーナーとともに自分らしい「一流」を目指して走り始めるのだった。
#openclose(show=もう一つの可能性・菊花賞勝利後 ※隠しイベントネタバレ){
適性が無いと言われ続けた中長距離戦を、死力を尽くし冠を掴んだ先に彼女がファンから向けられた言葉は、
「ウマ娘・キングヘイロー」への賛辞ではなく、「あのG1ウマ娘の御令嬢」への賛辞。
そして、大舞台を制してなお、母がレースに打ち込む娘に向ける冷たい態度と言葉は変わらなかった。
クラシック戦線での勝利を経てすら「一人のウマ娘」として認めてもらえない現実を前にキングヘイローの心は限界を迎える。
#center(){&font(b,green){……おばかさんね、私。認められたいだなんて。本当に浅はか。こんなの……。}}
それから一晩、キングヘイローは考え続けた。そして一つの結論に至る。
下から認められたいと望むのではなく、ただ一人のウマ娘として頂点に立つ。そのために。
#center(){&font(b,green){さあ――……。 ――すべてを捨てる覚悟はあるかしら?}}
築き上げたクラシックの栄冠を捨て「私だけの道」を進む。前例無き路線、クラシック長距離の玉座からスプリント王への道を。
}
全体としてはキングヘイロー号が活きる道を探し続けた陣営の苦悩や、「天才二世」と将来を嘱望されたクラシック時代の主戦騎手・[[福永祐一]]の影響がとても強いシナリオ。
偉大すぎる母を持つ彼女が「ウマ娘・キングヘイロー」として生きようとする姿が描かれる。
**メインストーリー
第1部『チーム<シリウス>編』、第2部『チーム<アスケラ>編』の両方に出演。
第1部では最終章に登場し、スペシャルウィークのライバルとしてクラシック三冠レースを巡る戦いを繰り広げる。当然ダービーの暴走も再演するハメになった。
他方ではスペの友人として、他の同期達も含めた6人での親交が垣間見える日常シーンにも登場している。
授業を聞き逃したスペに助け舟を出したらスペが舟ごと沈んで宿題追加という(本人以外には)微笑ましい&s(){顔芸}シーンもここで発生している。
第2部では主人公であるラインクラフトと、その友人であるシーザリオが所属するチーム<アスケラ>のチームメンバーとして登場。
チーム内ではトレーナーと共に二人を支援する役割を担っており、端的に言えば「&bold(){第1部2章以降の[[マックイーン>メジロマックイーン(ウマ娘 プリティーダービー)]]}」枠である。
//公式サイトでわかる分以外は全部↓
#openclose(show=第2部は現在進行中のため折り畳み ※全文ネタバレ){
公式サイトにも記載された「ラインクラフトとシーザリオはアスケラに憧れてチームを選んだ」という理由について本編中で深堀りされ、「第1部の裏で展開されたキングヘイローの物語」がここで明らかになった。
第2部の舞台となるアスケラは「『名士』と呼ばれた現トレーナーの父」が担当トレーナーだった頃から存在するチームだった。
その頃は「『名士』に見出された強豪ウマ娘が集うチーム」であったが、息子が引き継いでからは、受け継いだ本人すら「斜陽気味」と言う低迷期を迎えることになる。
この斜陽期に「『名トレーナーの子』と『名ウマ娘の子』が組んだ『&bold(){二世コンビ}』((実馬と鞍上祐一のコンビも本当にこう言われていた。))」として有名になったのがキングヘイローである。
事前の期待値からしてクラシックの戴冠も期待されており、「『同期の天才トレーナー』率いるスペシャルウィーク」にも負けない有力候補として期待されていた。
しかしながら、トレーナーの経験不足からダービーでは有効な対策どころか、極度の緊張状態にあったキングを落ち着かせることもできずに本番では大暴走逃げからの大敗。
その後の重賞も一つも勝てず、クラシック期を無冠で終えるという期待を裏切る結果で、世間からの批判や諦観という低評価に晒された。
さらに、この頃には「チームメンバーがキング一人だけ」という時期も存在したほどにチーム自体の評価も低迷していた。
それでもキングとトレーナーは諦めずにあらゆるGIを走り続け、負けても負けても諦めず、11度目の挑戦となった高松宮記念でついに戴冠に至る。
この長い旅路の果てに掴んだ栄光と、二人の涙で彩られた勝利者インタビューを見たラインクラフトとシーザリオは二人への、そしてアスケラというチームへの憧れを抱き、自らもアスケラに加わる道を選ぶことになる。
そんな苦難の道を歩みきったアスケラトレーナーとの関係は極めて良好。文字通りトレーナーの相棒として、生来の面倒見の良さを発揮しながらアスケラを支えている。
その姿は第1部の「一心同体」マックイーンに匹敵するほどの正妻、「世話を焼く姿が&bold(){妻通り越してオカン}」というプレイヤーからの評も誇張と言えない程のお似合い役となっている。
}
*◆関連キャラクター
モチーフ馬が現在実装済みの98世代のウマ娘の中では後の方に引退した、走った路線が幅広かった、直接の産駒も実装済み……と後の世代のウマ娘との接点も多く、
接点ある別のウマ娘のシナリオでも面倒見の良さや気高さを見せて彼女達を奮い立たせたりする出番が多い。
それ故に[[テイエムオペラオー>テイエムオペラオー(ウマ娘 プリティーダービー)]]と同様「&bold(){他人のシナリオに出る度株を上げる女}」などと呼ばれることも。&s(){そしてトレーナーの財布が死ぬ。}
・&bold(){[[セイウンスカイ>セイウンスカイ(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
同期クラシック路線のライバルで友人。弥生賞以降一緒に行動することが多くなった。
友人としての関係は概ねスカイが不規則発言で生真面目で隙のあるキングを振り回す形で、スカイが手玉に取っているような関係。
アプリ版でもサポートカードのイベントでよく一緒に登場していたほか、2021年6月10日に実装されたセイウンスカイの育成シナリオでも関係性がクローズアップ。株爆上げ1回目。
クラシック戦線で結果を出せず悩んでいたところにアドバイスを貰い「自分だけの道」を往く覚悟を決めたり、
シニア級に入ってからは逆に思ったようなレースができず悩むセイウンスカイに発破をかけにいったりと、互いに切磋琢磨する良きライバルとしての姿が描かれている。
特にキングのトレーナー描写が無い分、キングの路線転向にはスカイが(スカイ本人の意識以上に)大きく関わっている。
#center(){&font(b,green){だって私は……私はっ! あなたを見て、今のキングになったのよっ!}}
モチーフ馬は98年クラシック三冠や99年天皇賞(秋)でスペシャルウィーク・キングヘイローと競り合った『クラシック三強』((外国産馬のエルコンドルパサー・グラスワンダーは当時の規則でこれらのG1レースには出られなかった))の一頭。
かたや「クラシックの敗戦と長い迷走の末にG1勝利をもぎ取り、種牡馬として成功した超良血馬」、
かたや「見劣りする血統ながらクラシック二冠を獲るも、古馬になってからはやや精彩を欠き、種牡馬成績はお世辞にも良くない馬」と、色々対照的な要素が多い。
ウマ娘としての2人の関係性もそこから来たものだろうか。
・&bold(){[[スペシャルウィーク>スペシャルウィーク(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
スカイと同じくクラシック路線のライバルで友人。
アプリではスカイ共々中長距離戦の難敵として前を走り、特にダービーの走りはキングの母も一押しの激走だった。&s(){わざわざ娘にそれ言う?}
キング視点からはどうして同じ年にデビューしてしまったのかと恨むこともあったが、この同期がいなければ自分の道を往く覚悟はできなかったと礼を言う大事な友人である。
それと同時にレース外ではおっちょこちょいなスペシャルウィークもハルウララ同様(別の意味で)目が離せない相手のようである。
メインシナリオ第6章前編でも、授業の質問を聞きのがしたスペに助け舟を出していた。&s(){そしてスペが助け舟ごと沈み宿題追加。}
モチーフ馬とは現役時代は当然ながら種牡馬時代も同時代のサイアーランクを争う大きなライバル。
さらにどちらも種牡馬として一定以上の成功をしているので、二頭の血筋が交わっている馬も複数いる。
そして同期5頭のうちキングヘイロー号が先着した経験がある2頭のうち1頭でもあり、皐月賞で一度先着している(キングヘイロー号2着、スペシャルウィーク号3着)。
・&bold(){[[エルコンドルパサー>エルコンドルパサー(ウマ娘 プリティーダービー)]]・[[グラスワンダー>グラスワンダー(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
同期のライバルで友人。スペ・スカイに後から追加されたツヨシと併せて仲良し6人組である。
アプリではスペ・スカイと比較するとクラシックに参加しないレースローテーションの関係でちょっと影が薄い((実馬としては外国産馬の二頭はクラシックに参戦できなかったせい。また、実馬キングはグラスとは5回当たっているが競り合いにならず着順も離れており、エルに至っては対戦経験0。元から因縁が無いのである。))。
しかしながら二つ名の条件にもなっているため、こちらから挑戦状を叩きつけることが多い同期でもある。
うまよんでは(ツヨシ未実装時代のため)5人組ネタも多く、アニメうまよんでは5人揃ってEDも担当した。
史実の現役時代では関わりが薄かったが、やはり現役引退後に種牡馬として同時代のサイアーランクを争った。
そしてスペ同様に互いの血筋を併せ持った産駒が複数存在している。
・&bold(){ツルマルツヨシ}
メインシナリオ最終章にて遅れてやってきた6人目の同期。
後発キャラかつ育成未実装であるため描写自体は限られているが、元からいた同期5人組に後から追加されたとは思えないほどの馴染み方で仲良し6人組になっている。
2023年10月30日開催のイベント「秋さびて、想ひ綴る」では同じ舞台の演者として共演もしており、ツヨシのサポートカード【天より遣われし微笑み】も【我が舞、巡りて】と同日に実装されている。
史実では99年秋天と00年有馬に二度の対戦経験があり、そのどちらもキングヘイロー号が先着しており(秋天で7着と8着、有馬で4着と競争中止)、同期5頭のうち先着したことのある2頭のうち1頭。
また、2戦とも先着しているため唯一先着を許したことがない相手でもある。
・&bold(){[[ハルウララ>ハルウララ(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
&bold(){実は寮のルームメイト}。
あんな子なので朝起こしたり髪を整えたりと何くれとなく世話を焼いているが、
キングも流石に世話を焼きすぎと思っているのか「明日こそは自分で起きてもらう」と&bold(){毎日}((ホーム画面のランダムで出る会話なので本当に毎日出現判定がある))言っている。
よく寝ぼけてベッドに入ってくるらしい。&font(l){またデジタル殿が尊死しておられるぞ!}
ウララの方も優しくしてくれる「キングちゃん」のことを慕っており、とあるイベントでは日頃の感謝の言葉と自分へのエールをウララから笑顔で贈られ、
いつもの調子で受け止めようとしつつもついほろりと来てしまうキングの姿も見られるなど、仲は非常に良い。
ゲーム上ではハルウララはダート・短距離・差しという他に類のない適性から全体的に継承相性が特に悪く設定されているが、
キングヘイローはルームメイト補正・短距離バ補正があるためか(相対的に)相性がいい。
ハルウララで有馬記念勝利を目指すなら、因子厳選がてら長距離⇔短距離スイッチの練習((あちらはJBCスプリント(ダ短)→有馬記念(芝長)))のためにキングヘイローの育成を繰り返しておきたい。
一見史実では繋がりがないように見えるが、実はこの二人「血統繋がり」と「&font(b){高知繋がり}」を持つ。
血統面では同じ父系の「リファール系」((父、父の父、父の父の父、父の父の父の父……という具合にずっと父を追いかけて行った際に出てくる名種牡馬を起点とした分類法。継承とグランドマスターズでお馴染み「三女神」もこの父系ネタである。))に属し、キングヘイロー号の祖父とハルウララ号の曽祖父が同じリファール号((フランスの競走馬・種牡馬(1969~2005)。「20世紀最高の種牡馬」として名高いノーザンダンサーの産駒の一頭で、現役時代はフランスの短距離戦を中心に活躍しGI2勝を挙げた。種牡馬入り後は父と同じく大活躍し、1978・1979年にはフランスリーディングサイアーに、1986年にはアメリカリーディングサイアーに輝くなど成功を収め「リファール系」と呼ばれる一大父系を形成した。またサラブレッドとしてはかなり長寿で、2005年に36歳で大往生を遂げている。代表産駒としてはキングヘイロー号の祖父・[[ダンシングブレーヴ>ダンシングブレーヴ(競走馬)]]号を筆頭に、日本で種牡馬入り後にシリウスシンボリ号やメジロラモーヌ号などを輩出したモガミ号、産駒に[[ディープインパクト>ディープインパクト(競走馬)]]号の母・ウインドインハーヘア号を持つことで知られるアルザオ号など。))。
ただしリファール系ウマ娘は他にもツインターボ・シリウスシンボリ・メジロラモーヌがいる他、父系を意識した場合縁者が増えすぎる((特にサンデーサイレンス系は23年2月までで直仔10人、孫8人、玄孫1人発表済み。また、三大始祖=三女神まで遡ればサラブレッド種は全部親戚とも言え、ダーレーアラビアン系に「属さない」ウマ娘はバイアリーターク系のシンボリルドルフ・メジロマックイーン・トウカイテイオー・ダイタクヘリオス・ツルマルツヨシの5人だけ。他は全部ダーレーアラビアン系。))。
そのため『ウマ娘』ではモチーフ馬同士の父系繋がりを意識しない場合もそこそこあり、本命はおそらく高知。
高知に関してはウララは言うまでもなく高知競馬出身馬。
ではキングはというと「高知競馬の重賞『福永洋一記念』」((福永洋一は祐一の実父で高知市出身。高知競馬が地元出身の洋一の名を重賞に採用し、協賛者に祐一が名を連ねている。))「高知県観光特使・福永祐一」という騎手に由来する縁がある。
・&bold(){[[アグネスデジタル>アグネスデジタル(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
2021年9月20日実装のデジタルシナリオで登場。株爆上げ3か月ぶり2回目。
デジタル視点からは先にデビュー済でレースの先輩。シニア級の高松宮記念を勝った後、調子を崩している時期にクラシック級のデジタルと出会う。
デジタルから見ると最推しウマ娘の一人がキングヘイローで、キングテーマの同人誌作成までしようとしているほどに入れ込んでいる。
夏合宿では本人にナマモノ同人誌の構想がバレるというオタクにとって最悪のトラブルが起きるも、当の本人に許されて事なきを得る。
そして、バレた本の代わりに不調のキングを元気づける「オリジナル応援コール本or応援イラスト合同((少なくともライスシャワー・メジロドーベルが巻き込まれてゲスト原稿を提供したことがわかっている。))誌」を製作して渡してきた強火のオタク。
また、「傍観者=ウマ娘のオタク」でありながら「当事者=アスリート」になるという迷いを抱えるデジタルと共に練習し、
レースで戦った上で「たくさんのウマ娘と競い真のオールラウンダーになりなさい」と教えを残し、デジタルの&s(){変態}アスリートとしての覚醒を促した。
デジタルはその後キングの訓示をよく受け止め、あらゆるレースを転戦し、真のオールラウンダーとして成長していくことになる。
そして、このシナリオの中でキングの言う「一流」の意味の一端が明かされるシーンがあり、キャラクターソング"Exercise the Right"の歌詞はここの影響がとても強い。
#center(){&font(b,green){誰も、この執念だけは私から奪えないわ。}}
#center(){&font(b,green){屈服させられた数が違う。笑われた数が違う。バカにされてきた数が違う。}}
#center(){&font(b,green){一流であると謳ったがゆえに、誰よりも地を舐め、その度に自分を変えて、立ち上がってきた。}}
#center(){&font(b,green){『どんなどん底でも、希望を疑わない!』 それこそが、このキングが永遠の一流である理由よ!}}
一方でローディング中の秘密ネタが本編で拾われ、自分の食玩フィギュアを自引きするためにチョコたまごを3箱(30個)も買って、取り巻き共々チョコを食べきるも肝心の中身は爆死。
見かねたデジタル(&bold(){[[20箱200個購入>ガチャ(ソーシャルゲーム)#id_f67cf6eb]]})の申し出でトレードの約束をするという一幕も。
史実ではただ一度だけ同じレース(2000年マイルCS)を走った後輩馬。
その着差(アグネスデジタル号1着、キングヘイロー号7着)からあまり注目されていなかったが、デジタルのシナリオでこの繋がりが大きく取り上げられた。
キングヘイロー号は次走の有馬記念を最後に引退しているため、上述のストーリーを「後輩に後を託す」構図、
あるいは史実でのあだ名から「覇王討伐に向かう勇者を送り出す王」という構図と見るとなかなか感慨深い。
そしてアグネスデジタル号も種牡馬入りしており、同じ血統に二頭の名前が並ぶ馬も複数いる。
また、重賞戦線に顔を出していたころの鞍上である的場均か四位洋文のイメージが強いアグネスデジタル号だが、実はデビューから4戦は鞍上に福永祐一が乗っていたという共通点もある。
・&bold(){[[カワカミプリンセス>カワカミプリンセス(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
お嬢様仲間(?)の友人。リアルお嬢様としてお嬢様に必要な心得を伝授している。
カワカミからは強い尊敬と憧れを受けており、一見すると先輩後輩の関係のようだが、同じ中等部でキング(3年生)曰く「後輩ではない」らしいのでおそらく同学年である。
また、あくまでキング個人に尊敬と憧れを向けてくれるカワカミは、自分の評判に優秀過ぎる母の影響が付き纏いやすいキングにとっては「自分自身をまっすぐ見てくれる」貴重な子である。
高松宮記念後での会話では、憧れのあまり自分の背中にそのまま付いてきて、高松宮記念に出たがるカワカミ(短距離適性D)に対し、「あなたは私の背を追う必要はない」と評し、自分の道を往く大事さを教え込んだ。
また、サポートカード【一流プランニング】では、トレーニングでガチムチ体型になる自分に悩むカワカミに自分らしさの大事さを教え、その結果迷いの吹っ切れたカワカミは女子力(物理)路線を邁進することになる。
2021年10月11日に実装されたカワカミの育成シナリオにも当然登場。株爆上げ約3週間ぶりの3回目。
&s(){デジタルから1か月も経ってないんですけど!? と株を買うキングトレーナーの財布から悲鳴が上がった。}
この時のカワカミの衣装名は「プリンセス・オブ・ピンク」。運命的な何かを感じずにはいられない。
こちらではカワカミデビュー前の時点で、既にシニア級で活躍しているというレースの大先輩。
作中の台詞からしてカワカミがクラシック級にいる間に春秋スプリント(高松宮記念・スプリンターズステークス)を制覇している模様。
つまり現役4-6年目のウマ娘という、他キャラシナリオを見ても珍しい大ベテラン。
作中でも実際珍しいらしく、高松宮記念では「いつまで現役にしがみつくつもり」とか「今のうちに引退したら」という野次が飛んできたりする。
ちなみにこのキングを超える年数が明記されたベテランは2周年の現状、グッドエンドで9年と明記される[[ワンダーアキュート>ワンダーアキュート(ウマ娘 プリティーダービー)]]ぐらい。
エリ女でのやらかしとそれに対する世間からの評価のせいで、完全に「自分らしさ」を見失ってどん底にいたカワカミに、高松宮記念に挑む自身の姿によって「自分らしさ」とは何かを教え、立ち直るきっかけを与えている。
この高松宮記念にカワカミが出走することで隠しイベントが発生、戦績での分岐(しかも3パターン)もあるので挑んでみるのも一興。
このカワカミへの教えもまた"Exercise the Right"の歌詞にふんだんに取り入れられている。
その後見事に立ち直って見せ、宝塚記念で挑んできたカワカミの姿を見たキングは一言。
#center(){&font(b,green){ふふっ、なんだ―― ――子どもってすぐに大人になるのね。}}
と、完全に親の立場で発言。
カワカミ実装前から「カワカミがあんな性格になったのは、キングが自分の経験の反動でのびのび育てたから」などと言われていたのがある種実現。
当然「君も子どもじゃ……」とカワカミトレーナーに突っ込まれた。
2022年4月28日開催のイベント「轟け、エール!トレセン学園応援団」と2023年10月30日開催のイベント「秋さびて、想ひ綴る」の二つでも当然共演。
どちらのイベントでもキングからの想いを受けて舞台に立つカワカミの姿が描かれている。
史実では実の娘にあたり、キングヘイロー号産駒の牝馬稼ぎ頭((全体トップは2009年春秋スプリント覇者のローレルゲレイロ号、未実装))。
種牡馬としての活躍期間を長くした((種牡馬は成績が振るわなければ数年で廃用されることもあるレース並に容赦ない世界。華々しい同期たちも種牡馬入り済みでそれほど期待されていなかった中、2年目産駒のカワカミプリンセス号が早々にG1勝利したことでキングヘイロー号の評価が爆上がりした。その上がった評価のおかげで最終的に活動年数19年、生産頭数1300超まで辿り着いた。))立役者でもある。
・&bold(){[[ナイスネイチャ>ナイスネイチャ(ウマ娘 プリティーダービー)]]}
2022年4月28日開催のイベント「轟け、エール!トレセン学園応援団」で新規衣装お披露目&実装となった仲間で、春のファン感謝祭で組織された応援団の団長キングと応援団員(チアリーダー)ネイチャ。
この&s(){ネイチャさんは選ばなさそうな}新衣装自体を用意したのも団長であるキングである。
当該シナリオ内ではどうしても空回りしがちで視野が狭くなりやすいキングに対して、暴走のブレーキをかけたり視点を広げてあげたりという役割に当たっていた。
特に応援団のまとめ方について迷走していた時期には、不慣れな自分語りをしてまで商店街の皆と引き合わせて「応援」のことを教えてくれた。
その後、ファン感謝祭が終わって応援団が解団した後も2人の友情は続いている。
#center(){&font(b,#ff8c00,#33ccff){(……アタシとキングは、まだ少しだけ、あの頃の団結を続けている)}}
史実的には年代や距離帯こそ違うが「長年の善戦の末に『高松宮』を冠するレースで栄光を得た」という共通点はある。
・&bold(){ラインクラフト・シーザリオ}
メインシナリオ第2部で、アスケラトレーナーとキングの在り様に憧れを抱いてアスケラへ志願してきた後輩たち。
チームへの加入経緯から二人ともキング自身に憧れを抱いており、上述のカワカミと同じく「名ウマ娘の子」という立場と無関係に慕ってくれている後輩である。
そしてメインシナリオはラインクラフトとシーザリオが主役として焦点の当たるシナリオであるので、「他人のシナリオで株爆上げ」の法則が発動したシナリオでもある。
史実においては三頭とも「鞍上・福永祐一」という大きな共通点がある。そのため時事ネタも含みアスケラが「福永祐一厩舎((厩舎がメイン第2部公開と同月の24年3月に開業したという点が時事ネタ。))」と呼ばれることも。
・&bold(){キングヘイローの取り巻き}
2人登場しているが固有のアイコンはなく、名前は「ボブヘアのウマ娘」「ネコ目のウマ娘」と書かれる。学年は後輩。
彼女らが風邪を引いてダウンすると、キングまで心配し過ぎて調子を崩すほどに気にかけている大事な後輩たちである。
残念ながらモブ扱いなので、アプリではイベント等で出番があってもビジュアルは登場しないが、
SSRサポート【今宵、円舞曲にのせて】のイラストでキングの左右((右はカード絵では見切れているが、同じ絵を使った「幻想世界ウマネスト」のイベント絵で見える。))に浮かぶ使い魔っぽい生き物の髪型が、
それぞれアニメ1期でキングと話していた2人のモブウマ娘と一致していることから、十中八九キングと話していた2人こそ取り巻きの子たちであると思われ、
どちらでもモブ扱いなので名前こそ付いていないが、ちゃっかりアニメに出演済みだったりする。
おそらく左耳リボンの白カチューシャつきボブヘアの子が「ボブヘア」、右耳リボンの縦ロールの子が「ネコ目」だろう。
アニメではキング共々詳しい設定が固まっておらず、サイドストーリー5Rにて会話した際には「キング&u(){様}」と明確な上下関係がありそうな呼び方をしていた。
アプリでは2人とも実家との折り合いが悪く、正月も帰省できず寮でふさぎ込んでいた所にキングが登場。
キングのおかげで明るい正月を共に過ごせたことで精神的に救われたという過去を持ち、呼び方も「キング」と近しい呼び方に変わっている。
2年目の正月には今まで嬉しかったことをもらった分、今年はキングのお手伝いをがんばると決意していた。つまり利益ではなくキングの人格でできた仲間である。
なのでキングが無理をしている時には彼女たちが止めていたりと、互いに支え合う良き仲である。その止めてる中身が前述のチョコたまご爆買いなのはともかく。
そしてアグネスデジタルのサポートカード【そこに"いる"幸せ】で彼女たち3人のルーティンとして&bold(){毎朝モーニングキングコール}((キャラストーリー1話でやってる通常ver))をやっていることも明らかになった。
その他にファン感謝祭の競技選択の際にはボブヘアは頭脳戦が得意、ネコ目はマラソンに自信が無い(=逆説で短距離適性持ちとわかる)といった話をしていた。
%%端から見て悪役令嬢とその取り巻きに見えるのは気のせい。一緒になって田舎出身のスペちゃんをいじめたりもしない。%%
元ネタは明言されていないが、カワカミプリンセスと同じく史実におけるキングヘイロー号産駒がモデルではないかと推測されている。
取り巻きーズの特徴をいったん馬に戻すと「キングヘイロー号(鹿毛)と毛の色味が違う短距離牡馬」「毛が同じ色味の牝馬」となる。
この特徴に一致する産駒を探すと牡馬はローレルゲレイロ号(黒鹿毛の短距離馬、2009年春秋スプリント制覇)、牝馬はメーデイア号(鹿毛、2013年JBCレディスクラシック制覇)と、ウマ娘未実装のキングヘイロー号代表産駒に一致する候補がいる。
キングヘイロー号産駒のGI級勝利馬はカワカミプリンセス号と上記二頭合わせた3頭だけ((アニメ一期=2018年時点。3周年の24年2月現在まだ現役産駒がいるので増える可能性もあるが、キャラ登場時点での話として。))なので、その点も収まりが良い。
・&bold(){キングヘイローの母}
読んで字の如く、キングヘイローのお母さん。
娘のトゥインクル・シリーズ参加に反対しており、デビューしてからも再三「向いてないから辞めて帰ってきなさい」とレースの前後に必ず電話してくる。
元はレースに参戦していたウマ娘で、競技者としてはG1レースも複数勝ったことがある有名な実力者。ファンからは「伝説のウマ娘」という単語まで聞こえるほど。
選手としての特性はキングと比較する形で「力の要るコースが得意」「素晴らしい末脚」などが聞こえてきている。
また現役期間が長かったらしく、キングヘイローの「&u(){現役中も}、引退して仕事を始めてからも、私のことは~」という言葉からすると&bold(){子を産んだ後も}現役だった模様((実際の馬なら繁殖牝馬は現役引退後の仕事で、JRA・NARなら競走馬としての登録を解除しないと繁殖に回れないので通常ありえない事態。管理外で自然交配してしまったことに気付かず発生した事故では少なくともJRAで1例(モリケイ)、NARで2例(船橋・カズノコマチ、ばんえい・タケノセーイコー)がある。海外ではルール上合法の国もあり、計画的に繁殖入りしながら現役を続行、妊娠中にドイツG1を勝利したウインドインハーヘア(ディープインパクト母)のような事例も稀にある。))。
引退した現在はウマ娘の勝負服を作るデザイナーをしており、こちらの腕も超一流。そのドレスは大人気ファッションショーでトリを務められるほどに評価が高い。
しかしながらキングヘイロー自身の勝負服は彼女のデザインではなく他人のもの。
また、親としては裁縫や料理の家事の類は苦手。
たとえばキングが子供のころにクリスマスケーキを手作りしようとして失敗し、その失敗作を娘に見せないよう一人で食べて処理しているところを見られている。
ちなみにキングも母親のその欠点を知っており、ホーム画面で「私は(母と違って)卵焼きが作れる」と対抗心を見せている。&s(){本当に?}
シナリオでも、レースに挑戦して自身の実力を認めさせようと奮闘する娘に徹頭徹尾冷ややかな言動を崩さず、
彼女が史実通り思うように勝てず迷走しようが、黄金世代と呼ばれる実力者揃いの環境でクラシック三冠を取ろうが、暖かい言葉を掛けることはなく、
「もう諦めたら?」「気は済んだ?」と追い討ち、あるいは冷や水を浴びせかけるような言葉を容赦なく浴びせかけてくる。
しかし、厳しい態度を貫く一方でレースの度に毎度電話をしてくるなど、見ようによっては娘を心配しているようにも見える。
そして、彼女の娘であるキングヘイローをまさに「世代のキング」に導いた時、彼女の真意を垣間見ることができる。
ネタバレは用意してあるが、是非キングと共に「王道」を歩んだ後に自分の目で確かめてほしい。
%%でもさすがに勝ったときくらいもうちょっと褒めてあげてほしい。%%
#openclose(show=ネタバレ・母の真意){
言葉・態度だけを見れば娘に冷淡な母親にしか見えないが、一方で言葉は冷たいがレースの度に娘に電話を掛けるだけでなく、
そのタイミングも、キングが楽屋に戻り、電話を取れるであろうタイミングを狙ったかのようにピンポイントであることが分かる。
「突如インタビューを打ち切ったダービー」や「ウィナーズサークルで10分間粘り続けて進行を遅らせた有馬記念」など、
娘が楽屋に戻ってくるタイミングが普段と変わるようなアクシデントがあってもそれは変わらないことから、ちゃんと計算の上で掛けてきているのはほぼ確実。
さらに言えば、公式でもない学園の模擬レース後すら電話が掛かってくることを考えると、&bold(){仕事で忙しい身にもかかわらず娘のレースをしっかりリアルタイムで見ている}ということで、
電話口での娘に対する厳しい態度とは裏腹に、&bold(){常に娘のことを見守っている}ことが示唆されている。
ここから、キングの母親は娘に対して悪感情を持っているわけでも、無関心なわけでもなく、むしろ日頃から気に掛けているであろうことがわかる。
そして、電話口での娘に対する冷たく厳しい物言いは、それが娘を傷付け、彼女から嫌われることを承知の上で敢えて行っていることも察せられる。
では、彼女は一体何を思って娘にこのような態度をとっていたのだろうか?
その本音は、端的に言えば「&bold(){キングが走ることそのものを嫌ってしまう}」ことを恐れていた、というもの。
そして、そうならないよう自分が憎まれ役を買って出てでも、娘が走ることを嫌ってしまう前にレースから離れるように仕向けるべく行動していたのだ。
ではどうしてそこまで危惧していたのか、というのはキングの性格に起因する部分が大きい。
キングは普段一流のウマ娘として強気に振舞ってはいるが、ウララや取り巻きたちへの態度でわかる通り、
その本質は非常に優しく、時に自分が損をしてでも周囲を気遣ってしまうようなウマ娘である。
特にそれが出ているのが日本ダービーに勝利した時のこと。
ウィナーズサークルにいたキングは記者からの取材と撮影を「ライブの準備があるから」と突然勝手に打ち切る。
この結果記者たちから「自分勝手」「わがままお嬢様か」などと不評を買ったばかりか、
母親からも電話口で「勝者らしくない振舞い」だの、「メッキがはがれる前に帰ってこい」だのと批判され、
挙句の果てには「スペシャルウィークさんの方が見所がある」と言われてしまった。
だが、キングが「勝手な打ち切り」をした理由こそ、そのスペシャルウィークだった。
この直前、自分に敗北したスペシャルウィークが夢破れ、&bold(){日本ダービーを取れず泣きじゃくる姿}を見たキングは、
傷心のスペを晒し者にしたくないがために、敢えて「傲慢な振る舞い」をすることで自分に悪い意味で注目させ、カメラを止めさせたのだ。
唯一キングの視線と真意に気付いていたトレーナーは、母の酷評に反論しようとするも、当のキングが無言でトレーナーを止めた。
外野どころか&u(){肉親に批判されようとも、他人のために汚名を被ることを厭わない}。それがキングヘイローというウマ娘なのである。
しかしこの優しさは裏を返せば「他人を蹴落としてでも栄光を掴もうとする闘争心に欠ける」ということであり、
同時に「自分が作り出す敗者の姿に、彼女自身の良心が耐えられない」ということでもある。
つまり&bold(){キングは才能云々の前に、性格の根本的なところがレースに向いていない}のである。
キングが勝とうが負けようが、母が成績に言及しなかったのは「性格に起因する問題で成績の問題じゃない」という点を見ていたのである。
前述のダービーで負けたスペを評価しているのもこの評価軸が繋がっており、「人前で大泣きするほど悔しがっている」というのは、
裏を返せば「それだけスぺがダービーに勝とうという闘争心を持っていた」という証拠となる。
そのため、先程のキング母の発言を補整するなら、
「&bold(){(負けて泣くほど悔しがっている)}スペシャルウィークさんの方が&bold(){(敗者の涙を見て傷ついてしまう貴女より)}見所がある」
という意味の言葉になるだろう。
この「争いに向いてない性格」を裏付けるように、グランドライブシナリオにて、グランドライブが見事復活した際には、
「&color(green){……私もどこかで望んでいたのかもね。あの子たち全員と肩を並べて歌えるライブを。}」と争わないものを望んでいたかのような言葉が出てきたりする。
そんな娘が優しさのあまり競争に耐え切れず走ること自体を嫌になってしまうような、それこそアニメ2期7話のライスシャワーのような事態は避けたい。
そう思うが故に母は&u(){自分が娘から嫌われたとしても}、厳しい勝負の世界から遠ざけようとしていた。
……この時点で本文下線部の通り、二人ともやっていることが全く同じである。
だが現実のキングは紆余曲折はあれど、大事な3年間を友とトレーナーと共に駆け抜けた。
そして、3年間の集大成たるシニアの有馬記念で勝利した娘に掛けた電話では、
スピーカー越しに、娘があのダービーで強い闘争心を見せつけたスぺと楽しそうにステージに向かう様子を聞くことになる。
その電話を通話状態のまま電話を渡されたトレーナーが対応に困っていると、彼女はようやく、
&bold(){「本当に楽しそうな声しちゃって。今も走ることが大好きなままみたいで」}
&bold(){「……私のしてきたことは、なにもかも余計だったみたい」}
と、&bold(){娘が聞いてないところで}本音を吐露。
ここで「楽しそうな声」「走ることが大好きなまま」という評価点が出てくることで、「性格の問題から心配していた」という親心がようやくトレーナーに言葉で伝わるのである。
そして、常に娘に寄り添い続け、見事彼女を「一流のウマ娘」へと導いたトレーナーに、母親として改めて娘の今後を託すのであった。
さらに追加隠しイベント「王様のSMILE」では娘の近況を、しかも「好みが昔と変わってないか」という過去との比較質問を、
本人に聞かずにわざわざ娘のトレーナーに電話をかけて聞いてくるという場面まで追加された。
娘に直接訊きづらい気持ちは分からないでもないが、それにしても最近娘と知り合ったトレーナーに何故そのような質問をするのかと首を傾げたプレイヤーも多かったが、
2023/3/20に実装されたキング(私服)のホーム画面台詞の中で、おそらくその理由であろうものがあった。
「&color(green){幼い頃、お母さまが言ったの。あなたは緑がよく似合う、って……ま、私は何色だって似合うけど!}」
これを見るに「好みが昔と変わらない&u(){(緑が好きな)}ままか」という質問であったのであろう。&s(){それにしたって聞き方・相手共に不器用すぎるが}
結局、子が不器用なら親も不器用であった結果があの異常に厳しい台詞なのである。
無関心や悪意で出た台詞ではなく、母の優しさゆえに出てきたのが、あの言葉だったのだ。
最後にキング視点の母親評を掲示しておくと、「輪をかけて負けず嫌いで見栄っ張り」。
どれほど不器用な母であるかよくわかるというものである。鏡写しの娘が目の前にいるのだから……。
}
#openclose(show=こぼれ話・モデル父母馬の実際のところ){
史実におけるキングヘイロー号の母馬、グッバイヘイローはダート天国((アメリカ競馬は創設の歴史的経緯から日欧と違いダートが主流。))アメリカの競走馬で1988年ケンタッキーオークスなどG1を&bold(){7勝}している掛け値なしのレジェンドホース((アメリカでも非常に人気が高く、日本に輸出されることが決まった際にはアメリカ最古の競馬雑誌ブラッド・ホースの表紙に"Goodbye! Goodbye Halo"と書かれたと言われている。))。
一方で父馬[[ダンシングブレーヴ>ダンシングブレーヴ(競走馬)]]の方はというと、実馬の項目に詳しいが1986年エクリプスステークス・凱旋門賞などG1を&bold(){4勝}し、&bold(){現代欧州競馬史上最強馬}の呼び声も高い((1986年凱旋門賞でつけられたワールドサラブレッドランキングのレーティング138は歴代2位、レーティング基準見直し(2012)以前は141で歴代1位。比喩ではない最強認定を貰った実績がある。ちなみに同レーティングの日本馬1位は1999年凱旋門賞のエルコンドルパサー号が134、内国産馬1位は2014年ドバイデューティフリーのジャスタウェイ号が130である。))。
二つ名「世代のキング」が継承元で11勝を要求してくるのはこの二頭の勝ち数(4+7)が元。
アメリカダートの良血+欧州芝競馬の良血というキングヘイロー号の血統は、日本競馬史上でも中々類を見ない超良血であり、デビュー当時は&bold(){「なんで日本で走ってるんだよ」}との声が聞かれたほどであった。
こうした血統背景をキャラ設定に落とし込み、感動的なストーリーに仕上げたスタッフの手腕はまさしく『一流』と言えるのではないだろうか。
一方で、グッバイヘイローは現役の3歳シーズンは同期に&bold(){牡馬を蹴散らしてケンタッキーダービーを含む混合G1を2勝+牝馬G1を1勝}してきたウイニングカラーズが存在し、エクリプス賞最優秀3歳牝馬(JRAで言う年度代表馬)をウイニングカラーズに獲得されて栄冠を逃している。
その上3歳シーズンの締めには、1歳上のここまで12戦12勝無敗で引退レースを迎えたパーソナルエンスン相手にウイニングカラーズ諸共斬り捨てられ、
パーソナルエンスンに&bold(){80年ぶり2頭目の生涯無敗・13戦13勝(うちG1が8勝)}で引退という有終の美を飾らせてしまう。
そして4歳シーズンには1歳上でアルゼンチン出身の名牝、最終成績が&bold(){牝馬G1勝利数レコード(当時)の12勝}馬バヤコアが全盛期を迎え、
グッバイヘイロー対バヤコアの成績が7戦1勝6敗(1-4-1-1)という苦境を味わい引退を迎える。
つまり、上世代と同期に自分以上の化け物がいて、評価してもらえない・勝てない苦しみを嫌というほどよく知っていた馬であった。((同期の牝馬がダービーを勝ったという点では、ダイワスカーレットに通ずるものがあるか。))
変わって、ダンシングブレーヴは引退後に不治の病と言われる奇病・マリー病に侵され、死線を彷徨った挙句後遺症が残ってしまい、受胎率も大きく低下。
この後遺症(と初年度産駒のハズレ具合)によってイギリスでは種牡馬としての未来を見切られ((余談だが、2年目以降の産駒が大活躍し、イギリスの一般紙で「早計な判断から起きた国家的な損失」と書かれたとされている。))、売却・処分(安楽死)を検討。
最終的に「病気持ちであってもこんな種牡馬を導入する機会は二度とない」とJRAが購入に至り日本へ。
その日本では空調付きの専用馬房と専属スタッフの常時見守り、種付け数の大きな制限という尽力の元なんとか種牡馬生活を継続するが、最期までマリー病の後遺症に悩まされ16歳という若さで早逝。
つまり、自分の身体が思うように動かない、動けない苦しみを誰よりもよく知っていた馬であったと言えるだろう。
キング母がどちらをモデルにしたとしても、レースに伴う苦しみや故障、病気で走れなくなる苦しみも知っているウマ娘となり、心配性になるのも納得がいくというものではないだろうか。
そして、どちらの経歴を辿っても「G1勝利複数回のレジェンドウマ娘」化するのは確定的に明らかであり、この実績と比べたら&bold(){娘はおろか、だいたいのウマ娘が霞んでしまう}ということになってしまうのだった。
ダンシングブレーヴと同じGI4勝だったとしてもウマ娘に3周年時点・実名で登場済みの達成者は20+6人((狭義のGI、「JRAのGI+国際GI」カウントで4勝ミスターシービー・オグリキャップ・メジロマックイーン・トウカイテイオー・マヤノトップガン・グラスワンダー・スペシャルウィーク・シンボリクリスエス・ダイワスカーレットの9人、5勝ナリタブライアン・タイキシャトル・メジロドーベル・アグネスデジタルの4人、6勝モンジュー・オルフェーヴル・ゴールドシップの3人。プラスは「地方G1・Jpn1(いわゆるG1級競争)もカウントする」場合に4勝にトランセンド、6勝にスマートファルコンが追加され、アグネスデジタルが5→6勝に上昇する。7勝以上と残りのプラスは後述。))、
グッバイヘイローと同じ7勝になるとわずか8(5+3)人まで減る((狭義のGIで7勝シンボリルドルフ・テイエムオペラオー・ウオッカ・ジェンティルドンナ・キタサンブラック。前述の広義である「GI級競争」条件で9勝エスポワールシチー、10勝ホッコータルマエ、11勝コパノリッキーが追加。))。
万が一二つ名の条件通りに2頭を足して「G1を11勝」なんて言われた日にはウマ娘内どころか日本競馬史上に比類する馬が存在しなくなってしまう((2021まででG1最多勝はアーモンドアイ号の9勝、2桁G1馬はいない。前述の「G1級競争」でカウントの場合、アーモンドアイ号の上に10勝馬ホッコータルマエ号・11勝馬コパノリッキー号の2頭が追加され、コパノリッキー号が唯一張り合える。))。
}
*◆余談
-&bold(){遅れてきた60人目のウマ娘}
実は&font(b){当初登場予定はなかった}(許可は取得済だった)が、アニメ1期製作中に、
&bold(){「えっ!? スペ主人公でエルグラにウンスまでいるのにキングヘイローなしとか正気ですか!?(超意訳)」}
という伊藤隼之介Pがサイゲに要望を出し、この要望に応える形で後からデザインが描き起こされた。
この時点でキングヘイロー号産駒であるカワカミプリンセスの登場が既に確定していたため、『娘』に遅れを取る形となったのは御愛嬌。
公式のキャラリストで娘より大きく後に並んでいるのはこのせいである。
-&bold(){2021年誕生日ロングメンテ事件}
「1回目」の誕生日である2021年4月28日だが、この日の0時からサービスイン後初の長時間(0-12時)サーバーメンテナンスが入れられてしまっていた。
ある仕様((全データDL済み、かつメンテ前に予めホーム画面を開いておいたなら、24時を過ぎメンテが始まっても誕生日ボイスを聴ける。))に気付いていた少数のトレーナー以外は誕生日ボイスのお預けを食らってしまった。
誕生日にキングとの対面をなかなか果たせないでいたトレーナーたち。もうすぐ12時というところで、&bold(){まさかのメンテナンス延長。}
伸びたのは3時間ほどだったが、実に15時間も待ちぼうけを食らわされる事態となってしまったのである。
そして、15時過ぎ。無事にメンテナンスが終わって真っ先にキングに会いに行ったトレーナー達が聴いたボイスがこれ。
#center(){&font(b,green){今日のキングの予定、ほぼフリーにしてあげたから。私の特別な日、一緒に祝えることを喜ぶのね!}}
&bold(){「丸一日空けておいたにもかかわらず15時間トレーナーに祝ってもらえなかった」という実にかわいそうなキング}が発見されたのであった。
救いは「あの同期組なら午前中誕生日に触れずに午後サプライズお祝いとかしそう」などと言われる友人達が周囲にいたことだろうか。&s(){ライスとかメンタル弱い子だと洒落にならない}
「2回目」の誕生日は特に何事もなく過ごせたものの、
その代わりか誕生日がそこそこ近かった[[スマートファルコン>スマートファルコン(ウマ娘 プリティーダービー)]]の通称「3兆人事件」のメンテナンスでキングと同じ事態に遭遇してしまっている。&s(){しゃい…}
そして『白く気高き激励の装』が翌22年誕生日当日の実装だったので「詫び衣装」なんて言われていたり。
-&bold(){実は複数あるキングコール}
キャラクターストーリー第1話でいきなりぶちかまされ、毎朝のルーティンになっていることが判明したキングコール。
実は23年7月現在、作中で6種類のコールが存在しており、意外な所で新コールが生まれたりしている。
分類の名前は便宜上のもの。
+&bold(){通常・自己紹介コール}&br()キャラストーリー1話でいきなりぶちかまされたもの。キングコールと言えばこれというイメージの強いものではないだろうか。&br()モーニングルーティンになっているのもこのコールで、これが基本形となる。
+&bold(){メディア用ごあいさつコール}&br()キングヘイローの育成ウマ娘イベント「追って、追われて」で登場。&br()メディア取材の際に使うことを前提にしたコールで、コールの中身が通常版と異なるものになっている。
+&bold(){メディア用ごあいさつコール・ぶっつけ本番アレンジ}&br()キングヘイローの育成ウマ娘イベント「一流の覚悟」で登場。&br()本来は上記ごあいさつコールのつもりだったが、ぶっつけ本番でコールをした結果、へっぽこトレーナーが合いの手を暗記しきれておらず強制アレンジ。&br()へっぽこが言えなかった分をキング本人がカバーすることで生まれたこの場限りのコール。
+&bold(){新キングコール}&br()[[メイショウドトウ>メイショウドトウ(ウマ娘 プリティーダービー)]]の育成ウマ娘イベント「不屈の1歩は小さな1歩」で登場。&br()通常コールの練習を見ていたドトウが盛大に巻き込まれ、一日ずっと練習に参加した際に生まれた新規コール。
+&bold(){ライブ用キングコール}&br()アグネスデジタルの育成ウマ娘イベント「推し事探訪 ~免許皆伝編~」で登場。&br()写真集のリリースイベントのトーク&ミニライブに出演した際のライブ専用コールで、観客とのコーレスを前提にしたもの。&br()この時、体調不良になった取り巻きの代打として出演したデジタルも完璧にこなしていたので、普段からライブでもやっていることがうかがえる。
+&bold(){デジタル版オリジナルコール}&br()同様にアグネスデジタルの育成ウマ娘イベント「夏合宿(2年目)にて」で登場。&br()上述した不調のキングを元気づけるためオリジナルコールで、キング自身はコールのフリをせずファン同士で完結する。&br()この時はデジタルが音頭を取って、このためにコールを覚えてきた有志のファンがレスポンスを返す形で展開された。
-&bold(){実馬・キングヘイロー号}
これだけ不屈が強調されるキングヘイローの性格であるが、実馬キングヘイロー号の気性は&font(b){真逆}。不屈なのは主に陣営からキャラ付けされている。
実際のキングヘイロー号の気性は&bold(){「悪い意味でお坊ちゃん」}で、「馬込み嫌い」「砂や雨被るの嫌い」「暑いの嫌い」と嫌いなことがはっきりしている上に、「嫌なことがあると勝負への集中力を欠く」悪癖があった。((「根本的にレースに向いていない」という根っこの部分では共通しているといえなくもない。))
そのひどさは、1998年神戸新聞杯で一度騎乗した岡部幸雄((シンボリルドルフ号の主戦騎手を務めた人物。現在はJRA裁決委員会委員の他、競馬評論家として活動中。))が「調教済みとは思えないほど気性が幼い」という旨の酷評を口にするほどであった。
レースでその気性がわかりやすいのは10度目のG1挑戦、2000年フェブラリーステークスだろうか。
1枠2番で馬込みに包まれた挙句砂被りでやる気を失い、ホームストレートで全く伸びないキングヘイロー号の姿が見える。
GIでも好走するだけの実力はあるのだが、前述の馬込み嫌いもあって内枠になれば外に出すだけで一苦労。
不器用でエンジンがかかるまでに時間がかかる上に後ろから並ばれればやる気をなくすので、他より早く動きだして先んじて抜け出せる理想的なポジション取りを要求される非常に難しい馬であった。
-&bold(){「声優」佐伯伊織}
声を当てている佐伯伊織氏は[[pop'n music 20 fantasia>pop'n music]]にて開催されたボーカリスト公募で「NU-KO」という名義を用いて受賞。
pop'nをはじめBEMANIシリーズに積極的に参加し、同人音楽サークル「Eurobeat Union」のオリジナル曲や東方アレンジ曲のボーカルにも参加していることから、音ゲーマー、同人ユーロファンの間では非常に有名なボーカリストの1人であった。
しかし元々抱いていた夢は&font(b){声優になること}であり、歌手として認められた後もその想いを断ち切れず、声優養成所に通ってとうとう夢をかなえたという熱い女性である。
そんな彼女が声優デビューして間もない頃((そこそこぱかライブTVvol.5(6:52-7:03付近)の発言によると「声優の活動を始めてから2番目ぐらいに(オーディションに)受かったキャラ」とのこと。))に演じたキングヘイローは、彼女の知名度を音ゲー外へと伸ばした功労者ともいえる。
そして氏は「昔(キング役決定の前)からお嬢様キャラの高笑いが好きで、いつかお嬢様キャラの高笑いがやりたくてずっと練習してたことがある(要旨)」((『長谷川育美・佐伯伊織のGO FIGHT WIN♪第9回』8:13-34、制作会社の公式youtubeにアーカイブあり。))とも語っており、キングは彼女が憧れていた言動をするキャラでもあった。
「諦めなかった先に待つ栄光」という意味でも「昔から憧れてたタイプのキャラ」という意味でも実にお似合いの役ではないだろうか。
-&bold(){鞍上・福永祐一とキングヘイロー}
祐一について詳細な記述は(&bold(){初版は本ページから分割された記述の})[[福永祐一]]のページに譲るが、キングの境遇は祐一の影響が色濃く出ている。
そもそも超良血のキングヘイロー号自身が持っていた境遇と、天才二世とされた祐一の境遇自体が重なる所が多かったため、二つが同一視されることも実馬の現役当時からして多かった。
そのため、キングと福永は色々な意味で重ねて見られることが非常に多い。
#openclose(show=主な影響点){
-大きすぎる親の威光
祐一の父である福永洋一は様々な関係者から一様に「天才」と評されるほどの飛び抜けた実力の騎手であった。
そのため、父の洋一の騎乗を知る関係者が残る競馬界において祐一は「天才二世」と異常なレベルの期待がかけられていた。
-トレセン学園入りに母が反対
洋一は&u(){1979年の落馬事故}により一時危篤になるほどの大怪我を負い、生命こそ助かったものの重い後遺症により&u(){2023年現在も}日常生活に支障が出るほどの障害が残っている。
結果、祐一の母親は競馬学校への入学について強く反対していた。
-親ほどの才覚は無いと評される本人、紆余曲折の果ての開花
デビュー後数年間の結果から、ファンや同業者間の評価では早々に「父ほどの天才ではない」という評価が決定的になっていた。
この祐一への低評価は非常に長い間付き纏っており、結果を残しても「馬質的にはもっと勝って当然」といった半ば言いがかりのような形で残存。
このような低評価の空気が変わるのは東京優駿をワグネリアンで制覇する2018年、&bold(){デビューから20年超}もの間待たなければならなかった。
}
-&bold(){初期設定}
いかにもな高笑いを上げたり取り巻きを引き連れていたりと一見テンプレ「悪役令嬢」っぽい要素の目立つ彼女だが、
公式サイトのキャラクター説明文では当初「嫉妬深くプライドが高い」「勝つためならなんでもするという策略家」「周囲を力でねじ伏せることも…?」といった記述があった。
また、雑誌の記事でも「学園のクイーン・ビー((アメリカの学校におけるスクールカーストの役職。「サイドキックス(=取り巻き)を連れカースト最上位に君臨する女子学生」の意。))」と書かれるなど、本来はもっとそちら寄りの性格付けがされる予定だったと察せられる。
実際にイベント「幻想世界ウマネスト」では「キングレイジョー」という敵役としてまさにそのような役柄を&s(){ゴルシがエミュレート}演じ、
2022年NHKマイルカップ時の公式G1イラストでも「アメコミ風ヒーローエルコンドルパサーVS悪役キング」(そしてその様子を恐れるグラス、逃げ惑うスぺちゃん&ツルマルツヨシ、居眠りセイウンスカイ)なんて様子が描かれた。
また、前述のアニメ版サイドストーリーの取り巻きーズとの会話にもこの上下関係ありきの設定が垣間見える。
現在は説明文のほうがアプリ劇中の描写に近いものに修正されており、嫌味な設定は消えている。%%修正前の方が史実の気性に近そうとか言わない%%
セイウンスカイの育成シナリオでは、闘争心を見せない彼女に対して「高飛車で自信過剰な悪役令嬢風」宣戦布告をスペシャルウィークとともに行ったりもしているが、
当人の素とまるっきり違うキャラのためか、あまりの&font(l){人参}大根役者っぷりに逆にツッコまれていたりする。
&color(#f8e58c,#98d98e){&bold(){「……10点中2点。オチてないし、なによりちゃんと稽古してきた?」}}
&color(green){&bold(){「コントじゃないわっ!!」}}
-&bold(){BOSSコラボ}
2022年5月に発表されたサントリーのコーヒーブランド「BOSS」のコラボでは、なんと&bold(){「担当者が個人的に好きすぎて」}ウマ娘がコラボ先として決定しており、
>僕の場合、一番初めに泣かされたのはキングヘイローのストーリー。菊花賞を勝てな&br()かった際に「……諦めが悪すぎる、私のトレーナーだわ……っ!」とキングが言うシーン&br()と、高松宮記念を狙う「一流の覚悟」イベントで、キングが勝負服を着て「私は私だけの&br()強さを手に入れる。それだけで十分でしょう?」と言うシーンで2回、いや3回泣いた。
>
>(公式サイト掲載のバナー・改行位置も原文ママ)
という文章が広告の枠に4行に渡ってビッシリと書かれており、それがほぼそのまま(改行位置だけ調整して)リアルでも看板として設置され圧を放っていた。
そしてさらに、「&bold(){突然ですが、僕はウマ娘が大好きだ}」から始まるコラボ担当者の思いが綴られた文章がサントリーのホームページから閲覧できるのだが、その字数なんと&bold(){約1万文字}。
あまりの熱量が込められた文章だけに「怪文書」として話題になっている。
-&bold(){「キングヘイローか陸八魔アルか」}
2023年3月23日、株式会社Yostar社が展開するソシャゲ『[[ブルーアーカイブ -Blue Archive-]]』でとあるイベント・ガチャが復刻された。
本来ソシャゲ(スマホゲー)という以外、キングはおろか『ウマ娘』とも関係のない出来事なのだが、とある出来事で無関係のはずのキングがSNS上で話題となった。
というのも、この際の復刻・新規キャラのガチャは、(件の「[[陸八魔アル>陸八魔アル(ブルーアーカイブ)]]」を含む)「便利屋68」の晴れ着Verが勢揃いという豪華なものだったため、
メンテナンス(アップデート)完了後、多くのプレイヤーが挙ってログインした結果、サーバー落ちを引き起こしてプレイできなくなるトラブルが発生。
こうしてログインできなくなった(あるいはメンテ中に)先生(プレイヤー)たちが暇つぶしに手を付けたのが、とあるSNSユーザーが作った「キングヘイローか陸八魔アルか」クイズだったのだ。
内容は単純で、提示されたゲーム内の台詞を「キングとアルのどちらが言ったのか」を答えていくもので、設問も10と手軽にチャレンジできるのだが、
答えた先生・トレーナーたちが(特に両者を知っている者ほど)「どっちだったっけ?」と首を傾げてしまうほど、どちらも言いそうな台詞が並んでおり、
このクイズを通して両者の共通点を知った彼らがSNS上で盛り上がり、結果として本来無関係のキングも話題に上がることになったのである。
ちなみに、よく言われる共通点は「高飛車だけどお人好し」、「自分を慕う後輩(友人)が引き起こしたトラブルによく巻き込まれるが、それを迷惑と思わず付き合っている」、
「有能っぽく見えるが割とぽんこつ(へっぽこ)」、「○○(作品タイトル)の顔芸担当(アルは白目、キングは青ざめ顔)」、「よく高笑いしている」など。
これらと例のクイズも合わせて「台詞だけだと本当に分からない」とか「『ヘイローが付いている方』とか言われたら区別がつかない((キングは言わずもがなで、一方のアルも『ブルアカ』に登場する他の「生徒」たち同様に「ヘイロー」という天使の輪っかっぽいものが頭の上に浮かんでいるため、『ヘイローが付いている方』という指定だとどちらも当てはまる。「名前に」あるいは「頭に」と追加すると特定できるが。))」と言われている。
また、「張り切って仲間たちと晴れ着を着たのに、(鯖落ち前後の)メンテナンスで結局当日中に先生(プレイヤー)にお披露目できたのはわずかな時間だけ」という顛末も、
毛色こそ違うがアプリリリースから見て最初の誕生日にキングを襲った悲劇とそっくりだと話題になった。
&font(b,green){追記・修正をする権利をあげるわ!}
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\オーホッホッホ!/
#vote3(time=600,36)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#lsd()
#comment_num2(num=30)
}