バハト/仮面ライダーファルシオン

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&font(#6495ED){登録日}:2021/05/09 Sun 22:52:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 23 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &sizex(4){&bold(){&color(#ff7b24){全てを無に帰す……。}}} &sizex(5){&bold(){&color(#ff7b24){間もなく全てが消え去る。この世の……終焉だ。}}} } バハトとは、『[[仮面ライダーセイバー]]』の劇場短編映画作品『[[劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本]]』の登場人物である。 本項目では、彼が変身する&bold(){&color(black,#ff7b24){仮面ライダーファルシオン}}についても記述する。 演:谷口賢志 #contents() *【概要】 聖剣「無銘剣虚無」に選ばれし「[[不死身の剣士>不死]]」で、&font(l){[[どこかで見た事があるような気もする>鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ]]}不気味な容姿をした男。 仮にも聖剣に選ばれし剣士のはずだが、危険人物として『破滅の本/破滅の書』に封印されており、原因は不明だがその封印が解かれた事で復活してしまった。 &font(l){当然だが、[[過去に消防隊員だった事>救急戦隊ゴーゴーファイブ]]も[[栄えあるトリノイド第1号だった事>トリノイド(爆竜戦隊アバレンジャー)]]もない} 黒を基調に金色の刺繍が施された豪奢な騎士服を身に纏っているが、[[ジャケットに関しては素肌の上から直接羽織った独特の着こなしをしている。>浅倉威/仮面ライダー王蛇]] また、右頬からは[[不死鳥>フェニックス]]の羽が硬化した棘状の物体が生え、この影響で右眼が&color(lightgray){灰色}の[[オッドアイ]]という悍ましい顔付きと化している。 これは不完全な復活によるものであり、後にTV本編に登場した際には完全に封印が解かれた事でオッドアイではなくなり、右頬にあった棘も消失している。 *【人物】 一人称は&bold(){&color(#ff7b24){「私」}}だが、TV本編では&bold(){&color(#ff7b24){「俺」}}。 行動原理としては正気を失い、暴走しているかのような破滅主義者かつ、ある種極端なまでの平和主義者。 &bold(){&color(#ff7b24){「争いは無くならない」「『力』こそ争いの源」「世界は悪と災いで出来ている」}}という価値観に取り憑かれており、 &bold(){「争いが無くならないのなら、いっそ全て滅んでしまえばいい」}と言わんばかりに、『破滅の本』の力で現実世界とワンダーワールドの双方を原初の「[[無]]」に帰し、滅亡させんと目論む。 その平和への意志は「何かを守るための戦い」すら否定し、[[仮面ライダーセイバー>仮面ライダーセイバー(登場キャラクター)]]との鍔迫り合いの最中にも、 #center(){ &bold(){&color(black,#ff7b24){ならばお前は今、私と何をしている!?}} &bold(){&color(black,#ff7b24){人がいるから…!世界があるから!力があるから争いが起こる!!}} &bold(){&color(black,#ff7b24){それが人の歴史だ!!人類はその先には進めないのだ!}} } ……という矛盾を叩きつける程強固なもの。 *【過去】 元々はキエフ大公国の騎士団に属していた戦士で、[[ユーリ>ユーリ/仮面ライダー最光]]の同僚だった男。 使命感に厚い好漢だったが、騎士団の仲間が力の誘惑に溺れ、バハトの家族を殺めてしまった事で全てが狂ってしまう。 愛する者を仲間の裏切りで奪われたバハトは怒りや悲しみ、絶望に飲まれて家族を手に掛けた仲間を斬殺。 #center(){ &bold(){&color(#ff7b24){裏切り、殺し合うのが人間の本質だ。}} &bold(){&color(#ff7b24){人間がいる限り……争いは永遠に無くならない。&br()終わらせるには!この世界を滅ぼし……無に帰すしかない!!}} } 以降、人間を、そして世界そのものを憎んだ果てに無銘剣虚無に選ばれて仮面ライダーとなり、聖剣と『破滅の本』双方の力で全てを虚無に帰さんとしたが、 光剛剣最光と闇黒剣月闇を携えたユーリに討伐され、逆に自身が『破滅の本』に封印される事となった。 この経験によるトラウマから&bold(){&color(#ff7b24){「裏切り、殺し合うのが人間の本質」「人間が存在する限り、争いは永遠に続く」}}という諦観に取り憑かれ、行き過ぎた平和主義や破滅一辺倒の行動に終始するようになってしまった。 *【劇中での活躍】 **『不死鳥の剣士と破滅の本』 突如『破滅の本』から解き放たれると、世界を無に帰すべく、即座に行動を開始。 自らを封印していた『破滅の本』を開き、その力でワンダーワールド全土に無数の[[ブラックホール]]を形成すると同時に[[シミーとメギドの大群>本の魔人メギド]]を氾濫させ、ワンダーワールドを破壊。 それと連動させるように全世界にワンダーワールドに作り出したものと同種のブラックホールを開き、世界の全てを消滅させていった。 その中で[[神山飛羽真]]=セイバーと激突。 上記のような己の信念と信念をぶつけ合う口論を繰り広げつつ、セイバーを圧倒する。 一度はクリムゾンドラゴンの「爆炎紅蓮斬」を受けて肉体を失うも、不死身の能力によって即座に復活を果たし、「不死鳥無双斬り」でセイバーを変身解除に追いやる。 #center(){&bold(){&color(black,#ff7b24){“物語”か…。だが、それは私に屈し、虚無に覆われる結末となる……!}}} だが、バハトすら知り得なかった姿・[[エモーショナルドラゴン>エモーショナルドラゴン(仮面ライダーセイバー)]]に変身を遂げたセイバーの前に形勢は逆転。 #center(){ &bold(){&color(black,#ff7b24){世界は消え、お前達も無となるのだ…。}} &bold(){&color(#efefef,red){いや…!俺達の世界も、&color(gold,#efefef){ワンダーワールドも……&color(gold,black){全て救う!!}}}} } 自身が生み出したシミーとメギド達は他の剣士達の手で全滅し、自身もまたエモーショナルドラゴンの「情龍神撃破」を受け、再び肉体を滅ぼされてしまう。 #center(){&bold(){&color(#efefef,red){何度でも立ち上がる!&color(gold,#efefef){決して諦めない!&color(gold,black){それが人間だぁッ!!}}}}} それでもなお再び肉体を再生させて復活を遂げるが、即座にルーンブライトドラゴンとルーンディムドラゴンの体当たりを受けてしまい、その状態から抗うも、 あえなく『破滅の本』に押し込まれ、自身の復活を示唆する捨て台詞を残しながらそのまま再封印された事で遂に敗北。 それと同時に彼が引き起こした騒動による一連の被害も修復され、物語は幕を閉じた。 #center(){ &bold(){&color(black,#ff7b24){滅びは訪れる…!また逢う日も、そう遠くないだろう……。}} &bold(){&color(black,#ff7b24){グァアアアアアアアアアアアッ!!}} } なお、東映公式サイトの「仮面ライダーセイバー巻末付録」によれば、映画本編における復活劇は&bold(){「一度剣士達に嗾けてバハトを倒させ、あわよくば均衡を守るため現れる光剛剣最光も入手する」ための検証として&u(){[[&color(red){マスターロゴス}>マスターロゴス/仮面ライダーソロモン]]}&color(red){が行ったものであり}}、 その過程でエモーショナルドラゴンワンダーライドブックが誕生した事は思わぬ収穫になったと明かされている。 **目を覚ます、不死の剣士。 #center(){ &bold(){&color(#ff7b24){貴様ら剣士を地獄へ落とすために……蘇った。}} &bold(){&color(black,#ff7b24){消え去れ、剣士共ォッ!}} } 一連の事件が終わった後、バハトが封じられた『破滅の本』はサウザンベースの禁書庫に厳重に保管される事となったが、マスターロゴスは彼の力にかねてから目をつけており、 第33章ラストにて聖剣とワンダーライドブックが揃いつつあり、同時に[[仮面ライダーカリバー]]となった[[富加宮賢人>富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダ]]が聖剣を封印しようと暗躍している事から『破滅の本』を開放。 第34章冒頭にて“猟犬”と称して再び解き放たれたバハトはマスターロゴスに襲い掛かるも一撃で返り討ちにされ、 その後いかなるやり取りを経てか再びセイバー達の前に姿を現して一戦を交えた後、セイバー=飛羽真を「選ばれし者」と呼び、 ユーリと同じく彼とルナについて何か知っているような素振りを見せると、「もう少し楽しむ」として一旦その場は撤退した。 続いて[[仮面ライダーブレイズ>新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ]]と[[仮面ライダーデュランダル>神代凌牙/仮面ライダーデュランダル]]の戦闘中に乱入すると、&bold(){&color(black,#ff7b24){「剣士は全て敵!皆殺しだ…!」}}とマスター直属の部下であるデュランダルにすら牙を剥き、 彼が逃走するや否や今度はブレイズに狙いを定め、一度は倒されながらも復活と同時に不意討ちを仕掛けて倒すと、再度セイバー達とも交戦し、ユーリを消滅させてしまう。 続けざまにセイバーとカリバーを相手に戦いを繰り広げるが、その中でルナの帰還を感じ取ると、&bold(){&color(black,#ff7b24){「遂に現れたようだな……」}}と言い残して再度撤退した。 続く第35章ではマスターロゴスによる儀式を阻止せんとする剣士達の前に現れ、彼らと交戦。 [[仮面ライダー剣斬>緋道蓮/仮面ライダー剣斬]]を庇ったカリバー、そしてそれを受けて怒りに震える剣斬をも返り討ちにし、戦線復帰したセイバーと鍔迫り合いを繰り広げる中、 ルナが意識を取り戻したタイミングでマスターロゴスが「最後の仕上げ」と称して『破滅の本』を開き、再び顕現したエモーショナルドラゴンワンダーライドブックでセイバーが再度エモーショナルドラゴンに変身。 #center(){ &bold(){&color(black,#ff7b24){ウアァァ…!お前はやがて力を手にする…。しかし!その力がまた争いを生む!&br()それが人の本質!宿命だ……。}} &bold(){&color(#efefef,red){俺が手にするのは、&color(gold,#efefef){この世界に生きる人達を&color(gold,black){守るための力だ!}}}} } セイバー渾身の一撃を受け、今までの強さが噓のように呆気なく破れて変身解除された挙句、無銘剣虚無とエターナルフェニックスワンダーライドブックも『全知全能の書』復活の儀式に利用されてしまう事態に。 その様子を見たバハトは自身もマスターロゴスの掌の上で踊らされていたに過ぎなかったと察したのか、開き直ったような高笑いを上げながら燃えかすの如く消失した。 #center(){ &bold(){&color(#d7c447,#a9203e){あなたの役目はここまでです。}} &bold(){&color(#ff7b24){……フッハハハハハッハッハッハッハッハッハッ……!!}} } だが、東映公式サイトの&bold(){「そして、世界が無に帰るまで破滅と再生を繰り返すバハト…」(原文ママ)}という思わせぶりな記述から、完全にこの世から消え去ったわけではないらしい事が示唆されており、 実際、第36章にて飛羽真の手で聖剣が解放された影響か、しれっと何事も無かったかのように復活を果たしていた事が判明。 全世界に向けて「破滅から救われたければ戦争を始めよ」と嗾けたマスターロゴス改めイザクの演説を見て、&bold(){&color(#ff7b24){「“世界を破滅へ導く”か……」}}と独りごちていた。 **道の果て そして第38章。 イザクとの決戦に赴いた剣士達の戦いを横目に、後から駆け付けた飛羽真の前に立ちはだかる。 イザクの目的は争いを巻き起こすという自身の目的とは正逆のものだが、とにかく世界が破滅する事には変わりないとして剣士達を妨害せんとする。 それを良しとしない飛羽真との問答を繰り広げるが、その中で原因がどうあれ諦める選択をした自分を認めず、その責任を周囲に転嫁していると叱責されてしまう。 #center(){ &bold(){&color(#ff7b24){『想い』や『絆』など、信用に値しない事を俺は知っている。}} &bold(){&color(red){何に、どう生き方を捻じ曲げられたとしても、その中で絶望を……諦める選択をしたのはお前だ!&br()全てを、自分以外の……人の力の所為にするな!}} &bold(){&color(#ff7b24){……シーッ……。俺の1000年を……お前如きの想いに覆されてたまるかァッ!!}} } そのまま変身するとセイバーと激突し、鍔迫り合いを繰り広げていく。 数々の激闘を経た彼をして&bold(){&color(#b3ffff,#801727){「剣が…&color(red){重&color(orange){い&color(#ffdc00){!」}}}}}と言わしめる程の斬撃を叩き付けて圧倒し、最終的に変身解除に追い込む中、飛羽真から剣士として優れた力の持ち主でありながら何故自分自身を変えようとしないのかと問われ、 ファルシオンの力によって死ぬに死ねない体になってしまい、人の愚かさを目の当たりにしながら1000年の時を過ごさざるを得なかった絶望を吐露。 しかしそれでも諦めず、火炎剣烈火を覚醒させると共にブレイブドラゴンの幻影を纏って詰め寄って来た飛羽真の気迫に圧倒され、隙が生まれたところに烈火の一撃が炸裂。 #center(){ &bold(){&color(black,#ff7b24){ずっと、傷付かなかったこの体が……!!}} &bold(){&color(#ff7b24){ウォオオオオオオッ!!これが人の想い…!人の力……。}} } 不死の力をも打ち破る「人の想いと力」を込めた炎の一撃に変身解除され、驚愕するバハト。 そしてその様子を遠くから眺め、第37章にて自身に「人と繋がりやすくなった今の世の中」をあれこれ説明し、「自分と友達になる」とまで言ってのけた須藤芽依に一瞬目をやると、 #center(){ &bold(){&color(#ff7b24){……フッハハハハハハッ……!ハハハハハハハッ……!!}} &bold(){&color(#ff7b24){お前がこの先の未来に何をもたらすのか……俺が見届けてやる。}} } 何かを悟った様子でそう言い残すと、無銘剣虚無を飛羽真に託すかのように地面に突き立て、不死の呪縛から解放されながら今度こそ完全に消滅していった。 全ての破滅を望んでいた敵だったとはいえ、そうなるに至った経緯や、そこに起因するバハトの想いは剣を通じて飛羽真にも確かに伝わっており、 直後に生身のまま仮面ライダーソロモンが放った「ソロモンストラッシュ」を二振りの聖剣で切り返した際には、 &bold(){&color(red){「お前の剣は……軽い!!」「お前の剣からは、何の想いも感じられない!」「剣士は……それぞれの想いを剣に乗せて戦っている!お前にはそれが無い!」}}と喝破している((同じ世界の破滅が目的であっても、イザクの動機は単なる退屈しのぎであり、愛する者を奪われた上に不死の力に囚われ、絶望の果てに破滅を望んだバハトの意志とは桁が違っている。))。 その後、残された無銘剣虚無はセイバーの最強形態・[[仮面ライダークロスセイバー]]への変身に使用される全知を司る聖剣「刃王剣十聖刃」を誕生させるための一振りとなった他、 その虚無の力は他属性の聖剣の力を束ねて安定させる触媒の役割を果たし、イザクが企んだ世界の破滅を阻止する一助となったものの、剣士達が安堵するその後ろで[[見覚えのある手>デザスト(仮面ライダーセイバー)]]がその柄を掴んでおり…… *&color(black,#ff7b24){【仮面ライダーファルシオン】} #center(){&sizex(5){&bold(){&color(black,#ff7b24){存在の真理は“無”!全ては何もない“無”から始まった。}}} &sizex(5){&bold(){&color(black,#ff7b24){だから、全てを無に帰す……。}}}} バハトが変身する仮面ライダー。 名前は中世ヨーロッパにおいてノルマン人が使用していたとされる幅広の刀剣&bold(){&color(black,#ff7b24){「ファルシオン(Falchion)」}}に由来する。 「虚無」がキーワードなだけあって変身時の演出も如実にそれが表れており、変身時の抜刀直後には&bold(){[[BGM]]や効果音の類が一切流れない、&color(red){数秒間周囲が完全な無音に包まれる}}という不気味ながらも印象的な演出が取られている。 これは何も隠喩ではなく&bold(){&color(red){「本当に変身時の映像が無音になる」}}ため、初見の場合だと音声ミスや音声の故障と思ってしまう程。 ちなみにバハトの場合は無音の間、&bold(){&color(red){無銘剣虚無の燃え盛る刀身部を左手で鷲掴みする}という実際の刀剣で真似したら危険な事この上ない溜めポーズを取る。} なお、TV出演においては&color(purple){「10秒近い無音が続くと自動的に放送事故扱いになる」}という条件があったために映画通りの演出が出来なかったが、 バハトを演じた谷口賢志氏が高笑いの代わりに右人差し指を口に当てて&bold(){&color(#ff7b24){「シーッ……」}}のジェスチャーを行う事を提案。 微かに聞こえる燃え盛る炎の音と合わせて映像が完全に無音にならない形にした上で静けさを強調する形となった。 頭部「ファルシオンヘルム」には聖剣に選ばれし証である[[剣]]状の突起「ソードクラウン」が備わっており、 他の剣士達が纏う「ソードローブ」同様に剣士の甲冑を身に纏っているが、こちらはそのソードローブが元々備えている剣士としての能力を強化する機能に加え、 エターナルフェニックスワンダーライドブックの力を最大限発揮するための補助を行う専用の「ニルローブ」となっている点で異なる(「ニル」とはラテン語で「虚無」の意)。 **装備 ・&bold(){&color(black,#ff7b24){覇剣ブレードライバー}} ファルシオンの変身ベルト。 聖剣ソードライバーと酷似した形状だが、カラーリングはオレンジと黒を基調としたものとなっている。 ソードライバー同様にバックルが鞘になっており、ワンダーライドブックを装填してから無銘剣虚無を引き抜く事で仮面ライダーへの変身が行われる。 ワンダーライドブックの装填スロットは、ソードライバー右側の「ライトシェルフ」に相当する「ブレードライバーシェルフ」しか存在せず、その関係で装填出来るワンダーライドブックも1冊のみとなっている。 ワンダーライドブックから引き出した力は、バックルに内蔵されたエネルギー生成器「ブレードフルゴル」により「ワンダーオール」へと変換され、 バックル下部にある漆黒の3本の能力伝道路「ライドスペルライン」を通じて聖剣に伝えられ、ファルシオンに様々な能力を与える。 ベルト左右にはソードライバーや邪剣カリバードライバー同様にワンダーライドブック携行用ホルダー「ソードライバー必冊ホルダー」が備えられ、それぞれ右側に2冊・左側に1冊を収納出来る。 また、左側は代わりに無銘剣虚無を納刀する事も可能で、抜刀時に研磨され、切れ味が増す。 特筆すべきはソードライバー中央及び左側の「ミッドシェルフ」と「レフトシェルフ」に相当する箇所に設置された羽根状の特殊部位「エターナルウインガー」の機能。 この装置はライドスペルラインから送られるエターナルフェニックスワンダーライドブックが持つ不死の力を変身者に与えるのだが、恐るべき事に&bold(){&color(red){変身を解除しても絶えず力を供給し続ける。}} おまけに変身者の復活時に必要な情報をリアルタイムで蓄積し続ける特性まで備えており、これらの機能の恩恵により、バハトは不死身の肉体を維持していたのである。 ただし、エターナルウインガーの機能はエターナルフェニックスワンダーライドブックの使用を前提としたものであり、それ以外のワンダーライドブックで変身した場合には適用されない。 ・&bold(){&ruby(むめいけん){&color(#ff7b24,black){無銘剣}}&ruby(きょむ){&color(#ff7b24,black){虚無}}} システム音声:[[大塚明夫]]、[[坂本英三>坂本英三(さかもとえいぞう)]] ファルシオンのメイン武器である[[無属性]]の聖剣だが、現在ではバハトの身に起きた一件もあってか『覇剣』に変質している。 なお、「無」と言っても属性を持たないという意味ではなく、全てを消し去る「虚無」の力を宿している。 黒とオレンジをベースカラーとし、造形は火炎剣烈火や水勢剣流水、雷鳴剣黄雷といったソードライバー型の聖剣に近い一方で、 速読器「シンガンリーダー」が切っ先ではなく刀身部の根本部分に存在するなど、闇黒剣月闇に近い部分も存在する。 模様が描かれた刀身「キョムソウル」はブレードライバーやシンガンリーダーで読み込んだワンダーライドブックの力を宿し、具現化出来る。 鍔にはファルシオンの[[ライダーズクレスト]]が彫り込まれた「無銘剣虚無エンブレム」が装着されており、 漆黒の刃「ガリュウテイン」は無銘剣虚無エンブレムが生み出す「無の力」を利用する事で、&bold(){他属性の聖剣が持つ聖なる力を[[無効化]]させる}事が出来る。 そして主に柄「ソードグリップ」に備えられた引き金「キョムトリガー」を引く事で[[必殺技]]待機状態に入る。 |必殺技|発動方法| |覇剣ブレードライバー抜刀技|キョムトリガーを1回引いてブレードライバーから抜刀する。| |[[ライダーキック]]|ブレードライバーに納刀した状態でキョムトリガーを2回引く。| |ワンダーライドブックリード技|シンガンリーダーにワンダーライドブック裏表紙の特殊金具を接触させてキョムトリガーを引く。| |ワンダーライドブックプッシュ技|ブレードライバーにセットされたワンダーライドブックのページを押し込む。| |ソードライバー必冊ホルダー抜刀技|キョムトリガーを引いて必冊ホルダーから抜刀する。| ユーリが1000年前の時点でキエフ大公国にいた頃には既に存在していたが、その詳細なルーツは不明。 しかし、本編では火炎剣烈火が光剛剣最光と闇黒剣月闇を模倣して最初に生み出された聖剣である事から、少なくともそれ以後か同時期に「人の手で生み出された聖剣」である事自体ははっきりしており((この当時ユーリが既に二振りの聖剣を所持していた事から推測するに、メギドとの戦いが一段落し、初代マスターロゴスと共に人間世界に戻っていた時期と思われる。))、 第35章放送後の東映公式サイト内の「仮面ライダーセイバー巻末付録」でも、他の聖剣同様に[[ソードオブロゴス]]代々の刀鍛冶が鍛刀したものである事が明言されている。 バハトの手を離れた後は[[デザスト>デザスト(仮面ライダーセイバー)]]から緋道蓮、ダークワールドの[[タッセル>タッセル(仮面ライダーセイバー)]]、そしてアメイジングセイレーンの力を手に入れた者の手に渡っているが、&bold(){ファルシオンへの変身に用いられた場合、一つの例外もなく全ての剣士の敵としてその力を振るっている。} 聖剣はそれぞれに意志を持ち、自らに相応しい主を選び出す事と、その性質が明らかに聖剣メタ=他の剣士を倒すために作られた存在である事を考えると、 &bold(){この剣を鍛造した刀鍛冶は何らかの形で滅亡を望んだ/受け入れた事が透けて見える}(存在理由もその方向性もソードオブロゴスの、少なくとも初代マスターロゴスの理想とは正反対である)。 傍証として、この聖剣が仮面ライダーとして選んだ担い手は理由や自他の違いはあれど、いずれも破滅的願望や復讐など、ネガティブな方向に振り切れた人物で占められている。 無銘剣虚無が飛羽真に力を貸したのは覇王剣十聖刃の誕生時と、[[仮面ライダーストリウス>ストリウス(仮面ライダーセイバー)]]との最終決戦で攻撃を防いだ時だが、シチュエーションはいずれも「虚無以外の要因で世界が滅ぼされかけている」状況であった(つまり&bold(){「世界を滅ぼすのは俺であってお前達じゃない」}という話である)。 おまけにこの剣自体は一振りしかないのだが、Vシネクスト『[[仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏]]』では&bold(){アメイジングセイレーンの力を介してブレードライバーごと複数に分裂しており、} うち1セットはダークワールドに流出している始末である(その担い手たるもう一人のタッセルもまた、現在の世界を滅ぼそうとする破滅願望の持ち主である)。 [[プレミアムバンダイ]]限定で受注されたDX玩具版は他のワンダーライドブックや「DXドラゴニックブースター&キングライオンブースター」にも対応しており、連動音声は基本的に日本語で統一されている。 >【例】 >エターナルフェニックス→&bold(){&color(#ff7b24,black){「不死鳥」}} >ブレイブドラゴン→&bold(){&color(red){「火炎竜」}} >ライオン戦記→&bold(){&color(blue){「青獅子」}} >ランプドアランジーナ→&bold(){&color(goldenrod){「魔人」}} >甲虫遊戯ブレイド→&bold(){&color(#e9c61f,#192f60){「絵札」}} >アルターライドブック各種→&bold(){&color(#7b5544,black){「悪」}} >ドラゴニックブースター&キングライオンブースター→&bold(){&color(red){「特&color(blue){別」}}} >……etc. また、トリガーを引きながら電源をONにすると、バハトボイスによる&bold(){&color(#ff7b24,black){「無銘剣虚無…」}}の音声と共に台詞モードに移行。 映画本編におけるバハトの台詞がほぼ全て収録され、更に映画本編と同じシークエンスの変身遊びも出来るなど、事実上のメモリアルアイテムと呼べる仕上がりになっている。 ・&bold(){&color(#ff7b24,black){エターナルフェニックスワンダーライドブック(Eternal Phoenix)}} #center(){&bold(){&italic(){&color(#ff7b24,black){かつてから伝わる不死鳥の伝説が、今現実となる……!}}} &bold(){&italic(){&color(#ff7b24,black){全てを無に&ruby(き){帰}す……。}}} &bold(){&italic(){&color(#ff7b24,black){長き時を絶望と生き、孤独に戦いを背負う……。}}} &bold(){&italic(){&color(#ff7b24,black){不死鳥は蘇り、&color(#d9333f,#0d0015){新たなる&ruby(あるじ){主}}に宿る……。}}}} 不死鳥モチーフの神獣「エターナルフェニックス」の伝承を内包した[[ワンダーライドブック>ワンダーライドブック(仮面ライダーセイバー)]]で、ベースカラーは黒とオレンジ。 表紙やストーリーページには炎と共に空に舞い上がるエターナルフェニックス、変身ページにはファルシオンの姿が描かれ、 2ページ目の左側には&bold(){&color(#ff7b24,black){「永遠の時を生きる火の鳥が聖剣と交わり身に宿る」}}と記載されている。 ・&bold(){破滅の本/破滅の書} 厳密には所有物ではないが、便宜上ここに記載する。 バハトが封印されていた黒い表紙の書物で、本来はサウザンベースの禁書庫にて厳重に保管されていた禁書の1冊である。 一度これを開くと現実世界とワンダーワールド双方の上空に無数のブラックホールが発生し、ワンダーワールド側からはシミーとメギドが無尽蔵に出現する一方、 [[2つの世界に存在するもの全てを破壊しながら飲み込み、最終的には消滅させてしまう。>エボルト/仮面ライダーエボル]] **&color(black,#ff7b24){エターナルフェニックス} #center(){ &sizex(4){&bold(){来たか、無知な剣士どもめ。&br()だが……もはや止められん。フハハハ……}} &sizex(5){&bold(){&color(#ff7b24,black){エターナルフェニックス!}}} &sizex(5){&bold(){&italic(){&color(#ff7b24,black){かつてから伝わる不死鳥の伝説が、今現実となる……!}}}} &sizex(4){&bold(){ヌァアッ…!}} &sizex(5){&bold(){&color(#ff7b24,black){抜刀…!}}} &sizex(4){&bold(){フッフハハハハハハハハハッ……変身!……ハァッ!}} &sizex(6){&bold(){&color(black,#ff7b24){エターナルフェニックス!!}}} &sizex(5){&bold(){&color(#ff7b24,black){虚無!}}} &sizex(5){&bold(){&italic(){&color(black,#ff7b24){漆黒の&ruby(つるぎ){剣}が、無に帰す……!}}}} } 身長:218.2cm 体重:108.7kg パンチ力:60.2t キック力:94.2t ジャンプ力:ひと跳び97.4m 走力:100mを1.6秒 スーツアクター:永徳(仮面ライダーブレイズと兼任) エターナルフェニックスワンダーライドブックをセットして変身する、ファルシオンの基本形態にして最強形態。 不死鳥モチーフの神獣「エターナルフェニックス」の力により、[[倒されても瞬時に再生・復活出来る特性を備える>フェニックス(仮面ライダーウィザード)]]が、 それ以外でもセイバー [[エレメンタルプリミティブドラゴン>プリミティブドラゴン/エレメンタルプリミティブドラゴン(仮面ライダーセイバー)]]を上回り、デュランダルにも匹敵するという劇場版の敵キャラクターに相応しい恐るべきスペックを誇る。 というよりも&bold(){スペックが登場時点でのセイバーを完全に上回っており、}本編登場後に公開された能力の詳細と合わせて「エモーショナルドラゴンよくファルシオンに勝てたよな」という声まで飛び出す程。 これはエモーショナルドラゴンが謂わば対ファルシオン特効とでもいうべき形態であった事に加え、映画本編では復活が不完全なものであり、本来の力を完全に発揮し切れていなかったのが理由。 本編で再登場した際には完全復活を遂げたためか、セイバーと最光を正面から叩き伏せ、ブレイズ タテガミ氷獣戦記を(不意討ちとはいえ)一撃で変身解除させるなど、映画本編に輪をかけた無茶苦茶な強さを発揮している。 エターナルフェニックスの頭部を模した右肩の装甲「エターナルフェニックスボールド」は不死の力の根源であり、死と再生すら超越した永遠性を変身者に分け与え、 同様に胸部及び左肩の装甲「リブレスキュイラス」はエターナルフェニックスの持つ、流転を断ち切る「永久の灯」の力を宿しており、撃破されたとしても瞬時に復活する事が可能。 また、腕部「ウェベンアーム」は強烈な斬撃を放てるまでに腕力を超活性化させる他、グローブ「ウェベンガント」は「永久の灯」を聖剣に付与する効果を持ち、 本来であれば全てを滅する力を宿す無銘剣虚無のガリュウテインに無限属性を追加し、物理的攻撃力を得ている。 同様に脚部「ウェベンレッグ」も空中戦もこなせる驚異的なジャンプ力を備え、必殺キック発動時にはブーツ「ウェベンソール」に「永久の灯」を漲らせる事が出来る。 左腰にはエターナルフェニックスの尾羽を模ったローブ状の装甲「フェザータセット」が装備されており、 こちらも「永久の灯」由来の力で[[相手の攻撃を受けた際に発生する衝撃を吸収し、逆に自身のエネルギーにする事が可能。>マックスビクトリーロボ]] 頭部「ファルシオンヘルム エターナルフェニックス」に備えられた「エターナルフェニックスマスク」は永遠の命を変身者に与える力を秘めており、 空間認識能力を誇る一対のアンテナ「フェニックレスト」周辺に搭載されたゴーグル「ニルバイザー」は、他の聖剣が持つ力を属性ごとに異なる色で判別する機能が搭載されている。 総じて聖剣側が「無」の力による攻撃力特化型なのに対し、ファルシオン本体の防御力はセイバー クリムゾンドラゴンでも倒せる程度のものでしかないが、代わりに不死性・再生力に特化している点については非常に厄介といえる。 ◇必殺技 ・&bold(){&color(black,#ff7b24){不死鳥無双斬り}} #center(){ &bold(){&color(#ff7b24,black){必殺黙読!}} &bold(){&color(#ff7b24,black){抜刀…!}} &bold(){&color(#ff7b24,black){不死鳥…!無双斬り!}} } 無銘剣虚無を一度バックルに納め、キョムトリガーを引いた後に再度抜刀して発動。 エターナルフェニックスを模したエフェクトと共に斬撃を放つパターンや、背中に翼を発生させて飛翔しつつ、斬撃を放つパターンを披露した。 ・&bold(){&color(black,#ff7b24){不死鳥無双撃}} #center(){ &bold(){&color(#ff7b24,black){必殺黙読!}} &bold(){&color(#ff7b24,black){不死鳥…!無双撃!}} } 無銘剣虚無をバックルに納め、キョムトリガーを2回引いて発動。 脚部に「永久の灯」を纏って流転を断ち切る力を付与し、ライダーキックを繰り出すが、劇中未使用。 なお、『仮面ライダーセイバー[[超全集>超全集(てれびくんデラックス愛蔵版)]]』では、下記の「習得必殺技」がこの技として扱われている。 ・&bold(){習得必殺技} #center(){ &bold(){&ruby(とわ){&color(#ff7b24,black){永久}}&color(#ff7b24,black){の!}〇〇…!} &bold(){&color(#ff7b24,black){無限○突!}} } 各種ワンダーライドブックを無銘剣虚無のシンガンリーダーに読み込ませて発動。 セイバー・ブレイズ・[[エスパーダ>富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダ]]の「習得必殺技」や、カリバーの「月闇必殺撃」に相当する技で、 使用したワンダーライドブックの内容によって技の特性が変化し、「○○」に入る音声は読み込ませたワンダーライドブック毎に異なる。 また、ワンダーライドブックを読み込んだ回数または冊数によって音声も変化し、1回 / 1冊で&bold(){&color(#ff7b24,black){「無限一突」}}、2回 / 2冊連続で&bold(){&color(#ff7b24,black){「無限二突」}}、3回 / 3冊連続で&bold(){&color(#ff7b24,black){「無限三突」}}となる。 〇&color(#ff7b24,black){エターナルフェニックス} 刀身に禍々しいエネルギーを込め、十字の斬撃をエターナルフェニックスを模したエフェクトと共に放つ。 以下に記載する技は劇中未使用のため詳細不明だが、DX玩具版にて音声が確認可能。 ・&bold(){&color(black,#ff7b24){フェニックス・ワンダー}} #center(){&bold(){&color(#ff7b24,black){エターナルフェニックス!}}} エターナルフェニックスワンダーライドブックのページを押し込んで発動。 ・&bold(){&color(black,#ff7b24){虚無居合}} #center(){ &bold(){&color(#ff7b24,black){虚無居合!}} &bold(){&color(#ff7b24,black){黙読一閃!}} } 無銘剣虚無をソードライバー必冊ホルダーに納刀し、キョムトリガーを引いた後に再度抜刀して発動。 **&color(black,#f2f3f4){アメイジングセイレーン} #center(){ &sizex(5){&bold(){&color(silver,#f2f3f4){アメイジングセイレーン!}}} &sizex(5){&bold(){&italic(){&color(silver,#f2f3f4){かつてから伝わる美しい歌声が今、こだまする……!}}}} &sizex(5){&bold(){&color(#ff7b24,black){抜刀…!}}} &sizex(4){&bold(){変身!}} &sizex(6){&bold(){&color(black,#f2f3f4){エターナルワンダー!!}}} &sizex(5){&bold(){&color(#ff7b24,black){虚無!}}} &sizex(5){&bold(){&italic(){&color(black,#f2f3f4){神獣の炎で全てが無に帰す……!}}}} } 身長:218.2cm 体重:110.2kg パンチ力:28.1t キック力:59.4t ジャンプ力:ひと跳び66.1m 走力:100mを2秒 スーツアクター:中田裕士(仮面ライダーエスパーダと兼任) Vシネクスト『深罪の三重奏』に登場。 アメイジングセイレーンワンダーライドブックをセットして変身する、ファルシオンの番外形態。 バハトが変身するフォームではないが、仮形態として便宜上ここに記載する。 姿はエターナルフェニックスのカラーリングがダズル迷彩を思わせる白と黒のモノトーンに変わったものであり、各種装甲に描かれた水飛沫や波を思わせる柄を除けばセイレーンを示す要素は皆無。 Vシネクストでの追加フォームではあるが、&bold(){カタログスペックは基本形態であるエターナルフェニックスの完全下位互換。} ドライバー自体がエターナルフェニックスワンダーライドブック以外の使用を想定していないという相性の悪さと、変身者がそもそも剣士ですらない素人である事も手伝って、ライダーとしての戦闘能力は下から数えた方が早いレベルである。 しかし、このフォームの真の恐怖はワンダーライドブック側の能力にあり……(後述)。 ・&bold(){&color(silver,#f2f3f4){アメイジングセイレーンワンダーライドブック(AMAZING SIREN)}} #center(){&bold(){&italic(){&color(silver,#f2f3f4){かつてから伝わる美しい歌声が今、こだまする……!}}}} 神獣「アメイジングセイレーン」の伝承を内包したワンダーライドブックで、ベースカラーは白と銀。 それぞれ表紙には翼を広げ、下半身が[[人魚]]姿のアメイジングセイレーン、ストーリーページには変身後の装甲に描かれた水飛沫や波の模様、変身ページにはファルシオンの姿が描かれている。 他のワンダーライドブックと異なり[[複製品を生成する事が可能>コピー(能力)]]で、聖剣の複製すら可能。 &bold(){他者の記憶を書き換え、及びその記憶から消された者の存在を現実においても抹消する}という現実改変能力を備えており、これを応用する事で&bold(){&color(red){やろうと思えば完全な[[歴史改変>過去改変]]すら可能。}} その一方でこれを使用したが最後、強制的に契約を結ばされ、最終的には&bold(){&color(red,black){自身の命を絶たなければいけない}}という危険なワンダーライドブックでもあり(戦いで死ななかった場合、アメイジングセイレーンがコントロールする無銘剣虚無によって抹殺される)、 言い換えればそれを受け入れる程の破滅的願望の持ち主でなければ契約する事は出来ない。 もっとも、劇中の様子とこのワンダーライドブックの能力を考えると、それぞれの動機自体が改変された記憶である可能性も否定出来ないわけだが……。 このワンダーライドブックと契約出来るという事は、そのまま無銘剣虚無の担い手の資格を持つ事でもあり、本来エターナルフェニックスワンダーライドブックでしか変身出来ないファルシオンへの変身を可能にしたのはこの合致点だと思われる。 また、記憶を書き換えて現実も塗り替えるというその力は、「全てはあらかじめ決まっており、変える事は出来ない」という&bold(){&color(red){かつての『[[全知全能の書>全知全能の書(仮面ライダーセイバー)]]』の性質に真っ向から反するものである。}} このワンダーライドブックも一応は『全知全能の書』の記述の一部のはずだが、その矛盾点から「飛羽真によって書かれた『続編』の世界をかつてのものに戻そうとする修正力の類ではないか」という説も存在する。 ◇必殺技 ・&bold(){&color(black,#f2f3f4){アメイジング・ワンダー}} #center(){&bold(){&color(silver,#f2f3f4){アメイジングセイレーン!}}} アメイジングセイレーンワンダーライドブックのページを押し込んで発動。 所謂精神攻撃系の技であり、血塗れになったかつての戦いにおける犠牲者達の幻影を見せて相手の戦意を喪失させる。 以下に記載する技は劇中未使用のため詳細不明だが、DX玩具版にて音声が確認可能。 ・&bold(){&color(black,#f2f3f4){神獣無双斬り}} #center(){ &bold(){&color(#ff7b24,black){必殺黙読!}} &bold(){&color(#ff7b24,black){抜刀…!}} &bold(){&color(silver,#f2f3f4){神獣…!&color(#ff7b24,black){無双斬り!}}} } 無銘剣虚無を一度バックルに納め、キョムトリガーを引いた後に再度抜刀して発動。 ・&bold(){&color(black,#f2f3f4){神獣無双撃}} #center(){ &bold(){&color(#ff7b24,black){必殺黙読!}} &bold(){&color(silver,#f2f3f4){神獣…!&color(#ff7b24,black){無双撃!}}} } 無銘剣虚無をバックルに納め、キョムトリガーを2回引いて発動。 *【余談】 -バハト役の谷口氏は『[[救急戦隊ゴーゴーファイブ]]』の巽ナガレ/ゴーブルーや『[[爆竜戦隊アバレンジャー]]』のゲストキャラ・出雲蘭/トリノイド第1号・ドラゴンドラン、そして『[[仮面ライダーアマゾンズ]]』で[[鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ]]を演じた東映特撮OBとして知られており、『セイバー』への出演が発表された際に、&br()&bold(){&color(#ff7b24){「&u(){[[&color(#ff7b24){何かの細胞が躍ります。『俺の中の俺』にも耳を傾け、セイバー達を全員狩る}>仮面ライダーアマゾンズ]]}……じゃなくて、成敗するつもりで魂込めますので、応援よろしくお願いします」}}&br()……とコメントした他、本作の完成披露舞台挨拶の場でも、以下のようなキレキレのコメントを飛ばしてくれた。 --&bold(){&color(#ff7b24){「&color(lime,red){鷹山仁/アマゾンアルファ}役の…」}}とボケをかます --&bold(){&color(#ff7b24){「この映画を足掛かりに出来ればここにいる全員をぶっ倒してですね、&color(black,#ff7b24){『仮面ライダーファルシオン』}って番組に変えてやろうと思っております」}} --&bold(){&color(#ff7b24){「まあ今回…ようやく、日曜日朝に呼んでいただきまして…というかまぁ、この映画に呼んでいただきまして、また上半身裸と……。そうなのよ!だから東映さんは僕に洋服を着せる気が無いんだなって思っています!」}} -更には本編デビューの前日には… --&bold(){&color(#ff7b24){「ニチアサに恩返しがしたい」と20年想い続けて生きてきました。幸福な機会を頂戴し、バハト復活です。天邪鬼ですから恩は仇で返す気概で全員狩りにいきます。『仮面ライダーセイバー』……谷口賢志は日曜の朝に映してよい男なのか?皆様、ご確認ください。}} --なお、その上半身裸にジャケットという衣装の件だが、『宇宙船』vol.171によれば、&br()&bold(){「過去の時代の人間という事で当初は古代人のような簡素な衣服を予定していたが、迫力不足だとして代わりに豪奢な服装の状態から衣服を減らしていった結果、今の状態に至ったのであって&color(red){決して狙ったわけではない}」}との事。 -谷口氏は当初&bold(){「自分の体に剣を突き刺し、引き抜いて変身」}という形をファルシオンへの変身ポーズとして提案したが、&bold(){「今のニチアサで自分に剣を刺して変身するのはマズい」}と却下されたという。&br()そこで渡辺淳アクション監督が「手で刀身を握り、振り払う際に流れる血を炎として表現する」形を提案。谷口氏も納得して現行の形となった。 -上記に記載した名前の由来である刀剣「ファルシオン」だが、実際はその大層な名前に反して[[伝説の聖剣>ファルシオン(FE)]]などの類ではなく、&bold(){安価で沢山作れる安物}だったりする。&br()……それもまた、ある意味では「無銘剣」には相応しいのかもしれないが。 -撮影用のスーツは頭部と右肩・左腰のローブが新造で、ベースは[[仮面ライダーゼロスペクター>深海大悟/仮面ライダーゼロスペクター]]から、左肩は[[仮面ライダービルド>桐生戦兎/仮面ライダービルド]] [[ホークガトリングフォーム>仮面ライダービルドの強化形態一覧#id_9a19fb59]]からそれぞれ[[改造・流用したもの>スーツの改造・流用(仮面ライダーシリーズ)]]。なお、アメイジングセイレーンはエターナルフェニックスのスーツを単純にリペイントした形になっている。&br()上述にある刀剣の情報が反映されているのかは不明だが、&bold(){ある意味亡霊の如き存在}であるファルシオンにはピッタリの流用元と言えるかもしれない。 #center(){ &sizex(5){&bold(){&color(black,#ff7b24){認めろォッ!!アニヲタWiki(仮)は真実とネタで出来ている!}}} &sizex(5){&bold(){&color(black,#ff7b24){項目を追記・修正する事だけが唯一!}}} } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ならばお前は今、私と何をしている!? ここ好き -- 名無しさん (2021-05-09 23:05:22) - 中の人「天邪鬼なので恩は仇で返します」あの…どうかお手柔らかに… -- 名無しさん (2021-05-09 23:16:51) - ほんのちょっとでいいから味方として戦ってくれないかなって凄く淡い期待 -- 名無しさん (2021-05-09 23:25:54) - アマゾンズみたいな映像フィルターを掛けてもすっごく馴染む -- 名無しさん (2021-05-09 23:34:02) - 映画の描写見るに -- 名無しさん (2021-05-09 23:52:03) - 映画の描写見るに 他にも囚人剣士がいるのか? -- 名無しさん (2021-05-09 23:52:25) - やっと「変身」って言えたね… -- 名無しさん (2021-05-09 23:57:15) - 変身時の静寂の中での高笑いはニチアサ的には合わないと言う事で、人差し指を口に添えて「しーッ···!!」って表現に変わった様です。あれもあれで良い! -- 名無しさん (2021-05-10 00:12:15) - 完全に令和版浅倉威だったな -- 名無しさん (2021-05-10 01:02:15) - 狙ったかのようにホウオウアマゾンもトレンド入りするという奇跡 -- 名無しさん (2021-05-10 01:32:57) - グリーザ「ナカーマ」 -- 名無しさん (2021-05-10 08:39:12) - 映画未見の人間としては(キャラ自体は知ってたけど)なんの脈絡もなく映画予習当然の流れでキャラ出されるのは好きじゃないなあ。 -- 名無しさん (2021-05-10 09:59:19) - あ、TV本編に、って意味です -- 名無しさん (2021-05-10 10:00:06) - 素性不明ってあるけど大秦寺家が作った物じゃないなら一体どこから来たのだろうか… -- 名無しさん (2021-05-10 11:35:26) - ↑多分最光や月闇と同期の最古の聖剣では? バハトごと封印されて、ユーリ経由で「こういう聖剣があった」ことだけ伝えられてソードライバーができたとか。 -- 名無しさん (2021-05-10 11:45:07) - 劇場版での頬の傷・オッドアイは不完全な状態を示していたらしい。もはやラスボスみたいな設定じゃないか…。 -- 名無しさん (2021-05-10 12:36:14) - 映画見たけどやっぱり過去知ってるとバハトさんも彼なりの正義を貫こうとしてるんだなあとなる あまりにも極端すぎる正義だから倒さなきゃならないのに死なないし多分考えるのもやめないというのがやばい -- 名無しさん (2021-05-10 15:45:37) - セイバーといいアマゾンズといいゴーゴーファイブといい、良くも悪くも「家族」が絡むな。谷口さん。 -- 名無しさん (2021-05-10 17:32:35) - 一応ファルシオンの性能解説書き込むのは来週以降でいいんかな -- 名無しさん (2021-05-10 21:15:46) - フェニックスって味方ですごいイメージもあったけど…火のドラゴンが主人公でフェニックスが敵・・つまり竜騎だな? -- 名無しさん (2021-05-10 22:27:33) - ↑ 自分はウィザードのフェニックスを思い出した、あいつも不死身で強敵 -- 名無しさん (2021-05-10 22:34:56) - バハムート…? -- 名無しさん (2021-05-10 22:42:43) - セイバーのバゼルギウス -- 名無しさん (2021-05-11 00:15:41) - ただの谷口賢志だこれ -- 名無しさん (2021-05-16 00:37:02) - ダークネクロムのスーツってまだ余ってんのかな -- 名無しさん (2021-05-16 01:06:46) - ↑最低でも三着はある筈だから、シノビ、ファルシオンを作っても、英霊ゴースト用に取っておくにしてもあと一着はあると思う。元からデザインもシンプルだし、その気になれば新造も簡単に出来るとは思うけど。 -- 名無しさん (2021-05-16 01:13:26) - 復活日にまさかのホウオウアマゾンがトレンド入り, -- 名無しさん (2021-05-16 14:34:43) - 鳳凰のアマゾンじゃなくてお馬さんだが -- 名無しさん (2021-05-16 14:35:39) - あっさりやられたけど、ベルトの能力で簡単に蘇りそうなんだよなぁ… -- 名無しさん (2021-05-20 04:08:47) - 再び封印されたわけではないみたい -- 名無しさん (2021-05-23 23:49:08) - コロナとか他の事情とかで映画を観られなかった視聴者には「なんか知らんけど知り合い顔で出てきて封印されたと思ったらされてないおじさん」になっちゃってる仁さん -- 名無しさん (2021-05-23 23:55:21) - 自分も映画は観に行けなかったけど、TV本編登場前にDVD出てたから一応大丈夫だったよ -- 名無しさん (2021-05-24 00:18:55) - 今週の仕草がほぼ仁さんだった件 -- 名無しさん (2021-05-30 12:26:21) - かつて、二日酔いで撮影に遅れたレスキュー隊員がいた… このヒモが現れしとき、ガチビビりする新人役者がいる… とある言動に問題のある役者の、規制と戦うのつぶやきの物語… -- 名無しさん (2021-06-01 02:44:20) - 今週で退場っぽいかな、1000年間お疲れ様でした -- 名無しさん (2021-06-06 15:25:16) - ワイルドだけどちょいちょいインテリっぽいのが好き。って言うか、劇場版のシナリオではインテリよりだったのでは……?とにかく良いキャラでした。Vシネクスト『最 -- 名無しさん (2021-06-06 22:19:28) - ↑続き『最光VSファルシオン』的な、深彫りエピソードが欲しくなる位 -- 名無しさん (2021-06-06 22:20:45) - バハト本人は退場だけどファルシオンはまだ出てきそうな気がするんだよね… -- 名無しさん (2021-06-06 22:22:16) - 冬映画辺りで一時的に復活してくれねーかなぁ -- 名無しさん (2021-06-12 12:36:11) - 1,000年間生きられたのは破滅の本に封印されていたからじゃなくて、聖剣もしくはエターナルフェニックスに不老の効果があったてこと? -- 名無しさん (2021-06-19 21:56:46) - 背景とか色々と違うんだろうけど、どうしても映画イナダンのフランを思い出してしまうよ。 -- 名無しさん (2021-06-24 11:04:26) - 変身シーンがカッコ良すぎる。 -- 名無しさん (2021-06-24 11:18:55) - ↑3 装備の設定を見るにもともと強力な再生能力を持つエターナルフェニックスの能力をブレードライバーの力でさらに増幅しているってのが正しいんだろうね。むしろエタフェニとブレドラがあったからこそ破滅の本の中でさえ滅ぼされることがなかったんだろう。あるいは虚無の能力でダメージそのものを無に帰し続けたとか -- 名無しさん (2021-06-24 14:03:25) - クロスセイバーを誕生させる時に残留思念?が一緒に虚無投げてたのがエモかったな。 -- 名無しさん (2021-07-04 18:44:54) - バハトも上條さん、イザク同様中の人のオールアップがされないままだがまた出てくるのか? -- 名無しさん (2021-07-05 23:29:39) - 鷹をやりきったと思ったら今度は不死鳥だったでござるの巻。何かと鳥に縁がある人やな -- 名無しさん (2021-08-05 15:36:19) - プレバンで買わなかった事を後悔してる人沢山いるだろうな。あんなに活躍したんだから -- 名無しさん (2021-08-20 09:48:03) - ↑↑上条さんは出なかったけど初代マスターロゴスと一緒に最終回にひょっこり。なおあの草原は最後ノ審判で仁さんが終わりを迎えた場所でもある模様(中の人のtwitterより) -- 名無しさん (2021-08-22 16:14:27) - セイバーのライダーの中で唯一ライダーキックに特化した能力を持っているのに、結局使わなかったという -- 名無しさん (2021-09-01 20:13:27) - 退場後も色んな人に使われてて草。不死鳥ってそう言う… -- 名無しさん (2021-10-13 20:18:15) - Vシネの変身者といいどうも復讐心とか破滅願望とか、そういうネガティブな方向に振り切れまくった人を選んでる気がするんだよなぁ… -- 名無しさん (2021-11-14 08:40:44) - 無銘剣虚無…出どころ不明複数存在する引き抜かなければ勝手に消えるとかなんなのこの剣… -- 名無しさん (2022-02-02 19:50:18) - やっぱり無銘剣って特殊能力重視で、あんまり強くないよな。エタフェは不死身だから関係無いけど -- 名無しさん (2022-03-15 13:31:49) - ↑ 『バハトが』無銘剣を使っていたら強かったのねん......腐っても本職戦士だし -- 名無しさん (2022-03-15 14:17:00) - ↑バハトが使っても死ぬ時は死ぬからな。クリムゾンにやられたのは事実だし。でも不死だから問題なし!! -- 名無しさん (2022-03-17 11:23:57) - 変身中に不死になるじゃなくて、一回でも変身したら不死であり続けるってが反則なんだよ... -- 名無しさん (2022-03-17 11:39:22) - Vシネでの無銘剣の活躍は初期設定からあったのか、メタ的に聖剣が何本も出てくるのは無理があるからか。ファルシオンという剣の元ネタは戦闘の他、日用品のナイフとしても扱われていたため、たぶん前者。 -- 名無しさん (2022-03-29 18:11:17) - アメイジングセイレーンのファルシオンはドラゴンナイトの件がなければ、仮面ライダーセイレーンを名乗れたと思う。 -- 名無しさん (2022-04-07 10:10:52) - バトルファミリアのプチバレになるが、アヅマと異なりバハトは家族を力に溺れた仲間に殺されたことを境に誰も愛せなくなったと思われる。 -- 名無しさん (2022-07-27 23:42:42) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/05/09 Sun 22:52:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 23 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &sizex(4){&bold(){&color(#ff7b24){全てを無に帰す……。}}} &sizex(5){&bold(){&color(#ff7b24){間もなく全てが消え去る。この世の……終焉だ。}}} } バハトとは、『[[仮面ライダーセイバー]]』の劇場短編映画作品『[[劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本]]』の登場人物である。 本項目では、彼が変身する&bold(){&color(black,#ff7b24){仮面ライダーファルシオン}}についても記述する。 演:谷口賢志 #contents() *【概要】 聖剣「無銘剣虚無」に選ばれし「[[不死身の剣士>不死]]」で、&font(l){[[どこかで見た事があるような気もする>鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ]]}不気味な容姿をした男。 仮にも聖剣に選ばれし剣士のはずだが、危険人物として『破滅の本/破滅の書』に封印されており、原因は不明だがその封印が解かれた事で復活してしまった。 &font(l){当然だが、[[過去に消防隊員だった事>救急戦隊ゴーゴーファイブ]]も[[栄えあるトリノイド第1号だった事>トリノイド(爆竜戦隊アバレンジャー)]]もない} 黒を基調に金色の刺繍が施された豪奢な騎士服を身に纏っているが、[[ジャケットに関しては素肌の上から直接羽織った独特の着こなしをしている。>浅倉威/仮面ライダー王蛇]] また、右頬からは[[不死鳥>フェニックス]]の羽が硬化した棘状の物体が生え、この影響で右眼が&color(lightgray){灰色}の[[オッドアイ]]という悍ましい顔付きと化している。 これは不完全な復活によるものであり、後にTV本編に登場した際には完全に封印が解かれた事でオッドアイではなくなり、右頬にあった棘も消失している。 *【人物】 一人称は&bold(){&color(#ff7b24){「私」}}だが、TV本編では&bold(){&color(#ff7b24){「俺」}}。 行動原理としては正気を失い、暴走しているかのような破滅主義者かつ、ある種極端なまでの平和主義者。 &bold(){&color(#ff7b24){「争いは無くならない」「『力』こそ争いの源」「世界は悪と災いで出来ている」}}という価値観に取り憑かれており、 &bold(){「争いが無くならないのなら、いっそ全て滅んでしまえばいい」}と言わんばかりに、『破滅の本』の力で現実世界とワンダーワールドの双方を原初の「[[無]]」に帰し、滅亡させんと目論む。 その平和への意志は「何かを守るための戦い」すら否定し、[[仮面ライダーセイバー>仮面ライダーセイバー(登場キャラクター)]]との鍔迫り合いの最中にも、 #center(){ &bold(){&color(black,#ff7b24){ならばお前は今、私と何をしている!?}} &bold(){&color(black,#ff7b24){人がいるから…!世界があるから!力があるから争いが起こる!!}} &bold(){&color(black,#ff7b24){それが人の歴史だ!!人類はその先には進めないのだ!}} } ……という矛盾を叩きつける程強固なもの。 *【過去】 元々はキエフ大公国の騎士団に属していた戦士で、[[ユーリ>ユーリ/仮面ライダー最光]]の同僚だった男。 使命感に厚い好漢だったが、騎士団の仲間が力の誘惑に溺れ、バハトの家族を殺めてしまった事で全てが狂ってしまう。 愛する者を仲間の裏切りで奪われたバハトは怒りや悲しみ、絶望に飲まれて家族を手に掛けた仲間を斬殺。 #center(){ &bold(){&color(#ff7b24){裏切り、殺し合うのが人間の本質だ。}} &bold(){&color(#ff7b24){人間がいる限り……争いは永遠に無くならない。&br()終わらせるには!この世界を滅ぼし……無に帰すしかない!!}} } 以降、人間を、そして世界そのものを憎んだ果てに無銘剣虚無に選ばれて仮面ライダーとなり、聖剣と『破滅の本』双方の力で全てを虚無に帰さんとしたが、 光剛剣最光と闇黒剣月闇を携えたユーリに討伐され、逆に自身が『破滅の本』に封印される事となった。 この経験によるトラウマから&bold(){&color(#ff7b24){「裏切り、殺し合うのが人間の本質」「人間が存在する限り、争いは永遠に続く」}}という諦観に取り憑かれ、行き過ぎた平和主義や破滅一辺倒の行動に終始するようになってしまった。 *【劇中での活躍】 **『不死鳥の剣士と破滅の本』 突如『破滅の本』から解き放たれると、世界を無に帰すべく、即座に行動を開始。 自らを封印していた『破滅の本』を開き、その力でワンダーワールド全土に無数の[[ブラックホール]]を形成すると同時に[[シミーとメギドの大群>本の魔人メギド]]を氾濫させ、ワンダーワールドを破壊。 それと連動させるように全世界にワンダーワールドに作り出したものと同種のブラックホールを開き、世界の全てを消滅させていった。 その中で[[神山飛羽真]]=セイバーと激突。 上記のような己の信念と信念をぶつけ合う口論を繰り広げつつ、セイバーを圧倒する。 一度はクリムゾンドラゴンの「爆炎紅蓮斬」を受けて肉体を失うも、不死身の能力によって即座に復活を果たし、「不死鳥無双斬り」でセイバーを変身解除に追いやる。 #center(){&bold(){&color(black,#ff7b24){“物語”か…。だが、それは私に屈し、虚無に覆われる結末となる……!}}} だが、バハトすら知り得なかった姿・[[エモーショナルドラゴン>エモーショナルドラゴン(仮面ライダーセイバー)]]に変身を遂げたセイバーの前に形勢は逆転。 #center(){ &bold(){&color(black,#ff7b24){世界は消え、お前達も無となるのだ…。}} &bold(){&color(#efefef,red){いや…!俺達の世界も、&color(gold,#efefef){ワンダーワールドも……&color(gold,black){全て救う!!}}}} } 自身が生み出したシミーとメギド達は他の剣士達の手で全滅し、自身もまたエモーショナルドラゴンの「情龍神撃破」を受け、再び肉体を滅ぼされてしまう。 #center(){&bold(){&color(#efefef,red){何度でも立ち上がる!&color(gold,#efefef){決して諦めない!&color(gold,black){それが人間だぁッ!!}}}}} それでもなお再び肉体を再生させて復活を遂げるが、即座にルーンブライトドラゴンとルーンディムドラゴンの体当たりを受けてしまい、その状態から抗うも、 あえなく『破滅の本』に押し込まれ、自身の復活を示唆する捨て台詞を残しながらそのまま再封印された事で遂に敗北。 それと同時に彼が引き起こした騒動による一連の被害も修復され、物語は幕を閉じた。 #center(){ &bold(){&color(black,#ff7b24){滅びは訪れる…!また逢う日も、そう遠くないだろう……。}} &bold(){&color(black,#ff7b24){グァアアアアアアアアアアアッ!!}} } なお、東映公式サイトの「仮面ライダーセイバー巻末付録」によれば、映画本編における復活劇は&bold(){「一度剣士達に嗾けてバハトを倒させ、あわよくば均衡を守るため現れる光剛剣最光も入手する」ための検証として&u(){[[&color(red){マスターロゴス}>マスターロゴス/仮面ライダーソロモン]]}&color(red){が行ったものであり}}、 その過程でエモーショナルドラゴンワンダーライドブックが誕生した事は思わぬ収穫になったと明かされている。 **目を覚ます、不死の剣士。 #center(){ &bold(){&color(#ff7b24){貴様ら剣士を地獄へ落とすために……蘇った。}} &bold(){&color(black,#ff7b24){消え去れ、剣士共ォッ!}} } 一連の事件が終わった後、バハトが封じられた『破滅の本』はサウザンベースの禁書庫に厳重に保管される事となったが、マスターロゴスは彼の力にかねてから目をつけており、 第33章ラストにて聖剣とワンダーライドブックが揃いつつあり、同時に[[仮面ライダーカリバー]]となった[[富加宮賢人>富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダ]]が聖剣を封印しようと暗躍している事から『破滅の本』を開放。 第34章冒頭にて“猟犬”と称して再び解き放たれたバハトはマスターロゴスに襲い掛かるも一撃で返り討ちにされ、 その後いかなるやり取りを経てか再びセイバー達の前に姿を現して一戦を交えた後、セイバー=飛羽真を「選ばれし者」と呼び、 ユーリと同じく彼とルナについて何か知っているような素振りを見せると、「もう少し楽しむ」として一旦その場は撤退した。 続いて[[仮面ライダーブレイズ>新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ]]と[[仮面ライダーデュランダル>神代凌牙/仮面ライダーデュランダル]]の戦闘中に乱入すると、&bold(){&color(black,#ff7b24){「剣士は全て敵!皆殺しだ…!」}}とマスター直属の部下であるデュランダルにすら牙を剥き、 彼が逃走するや否や今度はブレイズに狙いを定め、一度は倒されながらも復活と同時に不意討ちを仕掛けて倒すと、再度セイバー達とも交戦し、ユーリを消滅させてしまう。 続けざまにセイバーとカリバーを相手に戦いを繰り広げるが、その中でルナの帰還を感じ取ると、&bold(){&color(black,#ff7b24){「遂に現れたようだな……」}}と言い残して再度撤退した。 続く第35章ではマスターロゴスによる儀式を阻止せんとする剣士達の前に現れ、彼らと交戦。 [[仮面ライダー剣斬>緋道蓮/仮面ライダー剣斬]]を庇ったカリバー、そしてそれを受けて怒りに震える剣斬をも返り討ちにし、戦線復帰したセイバーと鍔迫り合いを繰り広げる中、 ルナが意識を取り戻したタイミングでマスターロゴスが「最後の仕上げ」と称して『破滅の本』を開き、再び顕現したエモーショナルドラゴンワンダーライドブックでセイバーが再度エモーショナルドラゴンに変身。 #center(){ &bold(){&color(black,#ff7b24){ウアァァ…!お前はやがて力を手にする…。しかし!その力がまた争いを生む!&br()それが人の本質!宿命だ……。}} &bold(){&color(#efefef,red){俺が手にするのは、&color(gold,#efefef){この世界に生きる人達を&color(gold,black){守るための力だ!}}}} } セイバー渾身の一撃を受け、今までの強さが噓のように呆気なく破れて変身解除された挙句、無銘剣虚無とエターナルフェニックスワンダーライドブックも『全知全能の書』復活の儀式に利用されてしまう事態に。 その様子を見たバハトは自身もマスターロゴスの掌の上で踊らされていたに過ぎなかったと察したのか、開き直ったような高笑いを上げながら燃えかすの如く消失した。 #center(){ &bold(){&color(#d7c447,#a9203e){あなたの役目はここまでです。}} &bold(){&color(#ff7b24){……フッハハハハハッハッハッハッハッハッハッ……!!}} } だが、東映公式サイトの&bold(){「そして、世界が無に帰るまで破滅と再生を繰り返すバハト…」(原文ママ)}という思わせぶりな記述から、完全にこの世から消え去ったわけではないらしい事が示唆されており、 実際、第36章にて飛羽真の手で聖剣が解放された影響か、しれっと何事も無かったかのように復活を果たしていた事が判明。 全世界に向けて「破滅から救われたければ戦争を始めよ」と嗾けたマスターロゴス改めイザクの演説を見て、&bold(){&color(#ff7b24){「“世界を破滅へ導く”か……」}}と独りごちていた。 **道の果て そして第38章。 イザクとの決戦に赴いた剣士達の戦いを横目に、後から駆け付けた飛羽真の前に立ちはだかる。 イザクの目的は争いを巻き起こすという自身の目的とは正逆のものだが、とにかく世界が破滅する事には変わりないとして剣士達を妨害せんとする。 それを良しとしない飛羽真との問答を繰り広げるが、その中で原因がどうあれ諦める選択をした自分を認めず、その責任を周囲に転嫁していると叱責されてしまう。 #center(){ &bold(){&color(#ff7b24){『想い』や『絆』など、信用に値しない事を俺は知っている。}} &bold(){&color(red){何に、どう生き方を捻じ曲げられたとしても、その中で絶望を……諦める選択をしたのはお前だ!&br()全てを、自分以外の……人の力の所為にするな!}} &bold(){&color(#ff7b24){……シーッ……。俺の1000年を……お前如きの想いに覆されてたまるかァッ!!}} } そのまま変身するとセイバーと激突し、鍔迫り合いを繰り広げていく。 数々の激闘を経た彼をして&bold(){&color(#b3ffff,#801727){「剣が…&color(red){重&color(orange){い&color(#ffdc00){!」}}}}}と言わしめる程の斬撃を叩き付けて圧倒し、最終的に変身解除に追い込む中、飛羽真から剣士として優れた力の持ち主でありながら何故自分自身を変えようとしないのかと問われ、 ファルシオンの力によって死ぬに死ねない体になってしまい、人の愚かさを目の当たりにしながら1000年の時を過ごさざるを得なかった絶望を吐露。 しかしそれでも諦めず、火炎剣烈火を覚醒させると共にブレイブドラゴンの幻影を纏って詰め寄って来た飛羽真の気迫に圧倒され、隙が生まれたところに烈火の一撃が炸裂。 #center(){ &bold(){&color(black,#ff7b24){ずっと、傷付かなかったこの体が……!!}} &bold(){&color(#ff7b24){ウォオオオオオオッ!!これが人の想い…!人の力……。}} } 不死の力をも打ち破る「人の想いと力」を込めた炎の一撃に変身解除され、驚愕するバハト。 そしてその様子を遠くから眺め、第37章にて自身に「人と繋がりやすくなった今の世の中」をあれこれ説明し、「自分と友達になる」とまで言ってのけた須藤芽依に一瞬目をやると、 #center(){ &bold(){&color(#ff7b24){……フッハハハハハハッ……!ハハハハハハハッ……!!}} &bold(){&color(#ff7b24){お前がこの先の未来に何をもたらすのか……俺が見届けてやる。}} } 何かを悟った様子でそう言い残すと、無銘剣虚無を飛羽真に託すかのように地面に突き立て、不死の呪縛から解放されながら今度こそ完全に消滅していった。 全ての破滅を望んでいた敵だったとはいえ、そうなるに至った経緯や、そこに起因するバハトの想いは剣を通じて飛羽真にも確かに伝わっており、 直後に生身のまま仮面ライダーソロモンが放った「ソロモンストラッシュ」を二振りの聖剣で切り返した際には、 &bold(){&color(red){「お前の剣は……軽い!!」「お前の剣からは、何の想いも感じられない!」「剣士は……それぞれの想いを剣に乗せて戦っている!お前にはそれが無い!」}}と喝破している((同じ世界の破滅が目的であっても、イザクの動機は単なる退屈しのぎであり、愛する者を奪われた上に不死の力に囚われ、絶望の果てに破滅を望んだバハトの意志とは桁が違っている。))。 その後、残された無銘剣虚無はセイバーの最強形態・[[仮面ライダークロスセイバー]]への変身に使用される全知を司る聖剣「刃王剣十聖刃」を誕生させるための一振りとなった他、 その虚無の力は他属性の聖剣の力を束ねて安定させる触媒の役割を果たし、イザクが企んだ世界の破滅を阻止する一助となったものの、剣士達が安堵するその後ろで[[見覚えのある手>デザスト(仮面ライダーセイバー)]]がその柄を掴んでおり…… *&color(black,#ff7b24){【仮面ライダーファルシオン】} #center(){&sizex(5){&bold(){&color(black,#ff7b24){存在の真理は“無”!全ては何もない“無”から始まった。}}} &sizex(5){&bold(){&color(black,#ff7b24){だから、全てを無に帰す……。}}}} バハトが変身する仮面ライダー。 名前は中世ヨーロッパにおいてノルマン人が使用していたとされる幅広の刀剣&bold(){&color(black,#ff7b24){「ファルシオン(Falchion)」}}に由来する。 「虚無」がキーワードなだけあって変身時の演出も如実にそれが表れており、変身時の抜刀直後には&bold(){[[BGM]]や効果音の類が一切流れない、&color(red){数秒間周囲が完全な無音に包まれる}}という不気味ながらも印象的な演出が取られている。 これは何も隠喩ではなく&bold(){&color(red){「本当に変身時の映像が無音になる」}}ため、初見の場合だと音声ミスや音声の故障と思ってしまう程。 ちなみにバハトの場合は無音の間、&bold(){&color(red){無銘剣虚無の燃え盛る刀身部を左手で鷲掴みする}という実際の刀剣で真似したら危険な事この上ない溜めポーズを取る。} なお、TV出演においては&color(purple){「10秒近い無音が続くと自動的に放送事故扱いになる」}という条件があったために映画通りの演出が出来なかったが、 バハトを演じた谷口賢志氏が高笑いの代わりに右人差し指を口に当てて&bold(){&color(#ff7b24){「シーッ……」}}のジェスチャーを行う事を提案。 微かに聞こえる燃え盛る炎の音と合わせて映像が完全に無音にならない形にした上で静けさを強調する形となった。 頭部「ファルシオンヘルム」には聖剣に選ばれし証である[[剣]]状の突起「ソードクラウン」が備わっており、 他の剣士達が纏う「ソードローブ」同様に剣士の甲冑を身に纏っているが、こちらはそのソードローブが元々備えている剣士としての能力を強化する機能に加え、 エターナルフェニックスワンダーライドブックの力を最大限発揮するための補助を行う専用の「ニルローブ」となっている点で異なる(「ニル」とはラテン語で「虚無」の意)。 **装備 ・&bold(){&color(black,#ff7b24){覇剣ブレードライバー}} ファルシオンの変身ベルト。 聖剣ソードライバーと酷似した形状だが、カラーリングはオレンジと黒を基調としたものとなっている。 ソードライバー同様にバックルが鞘になっており、ワンダーライドブックを装填してから無銘剣虚無を引き抜く事で仮面ライダーへの変身が行われる。 ワンダーライドブックの装填スロットは、ソードライバー右側の「ライトシェルフ」に相当する「ブレードライバーシェルフ」しか存在せず、その関係で装填出来るワンダーライドブックも1冊のみとなっている。 ワンダーライドブックから引き出した力は、バックルに内蔵されたエネルギー生成器「ブレードフルゴル」により「ワンダーオール」へと変換され、 バックル下部にある漆黒の3本の能力伝道路「ライドスペルライン」を通じて聖剣に伝えられ、ファルシオンに様々な能力を与える。 ベルト左右にはソードライバーや邪剣カリバードライバー同様にワンダーライドブック携行用ホルダー「ソードライバー必冊ホルダー」が備えられ、それぞれ右側に2冊・左側に1冊を収納出来る。 また、左側は代わりに無銘剣虚無を納刀する事も可能で、抜刀時に研磨され、切れ味が増す。 特筆すべきはソードライバー中央及び左側の「ミッドシェルフ」と「レフトシェルフ」に相当する箇所に設置された羽根状の特殊部位「エターナルウインガー」の機能。 この装置はライドスペルラインから送られるエターナルフェニックスワンダーライドブックが持つ不死の力を変身者に与えるのだが、恐るべき事に&bold(){&color(red){変身を解除しても絶えず力を供給し続ける。}} おまけに変身者の復活時に必要な情報をリアルタイムで蓄積し続ける特性まで備えており、これらの機能の恩恵により、バハトは不死身の肉体を維持していたのである。 ただし、エターナルウインガーの機能はエターナルフェニックスワンダーライドブックの使用を前提としたものであり、それ以外のワンダーライドブックで変身した場合には適用されない。 ・&bold(){&ruby(むめいけん){&color(#ff7b24,black){無銘剣}}&ruby(きょむ){&color(#ff7b24,black){虚無}}} システム音声:[[大塚明夫]]、[[坂本英三>坂本英三(さかもとえいぞう)]] ファルシオンのメイン武器である[[無属性]]の聖剣だが、現在ではバハトの身に起きた一件もあってか『覇剣』に変質している。 なお、「無」と言っても属性を持たないという意味ではなく、全てを消し去る「虚無」の力を宿している。 黒とオレンジをベースカラーとし、造形は火炎剣烈火や水勢剣流水、雷鳴剣黄雷といったソードライバー型の聖剣に近い一方で、 速読器「シンガンリーダー」が切っ先ではなく刀身部の根本部分に存在するなど、闇黒剣月闇に近い部分も存在する。 模様が描かれた刀身「キョムソウル」はブレードライバーやシンガンリーダーで読み込んだワンダーライドブックの力を宿し、具現化出来る。 鍔にはファルシオンの[[ライダーズクレスト]]が彫り込まれた「無銘剣虚無エンブレム」が装着されており、 漆黒の刃「ガリュウテイン」は無銘剣虚無エンブレムが生み出す「無の力」を利用する事で、&bold(){他属性の聖剣が持つ聖なる力を[[無効化]]させる}事が出来る。 そして主に柄「ソードグリップ」に備えられた引き金「キョムトリガー」を引く事で[[必殺技]]待機状態に入る。 |必殺技|発動方法| |覇剣ブレードライバー抜刀技|キョムトリガーを1回引いてブレードライバーから抜刀する。| |[[ライダーキック]]|ブレードライバーに納刀した状態でキョムトリガーを2回引く。| |ワンダーライドブックリード技|シンガンリーダーにワンダーライドブック裏表紙の特殊金具を接触させてキョムトリガーを引く。| |ワンダーライドブックプッシュ技|ブレードライバーにセットされたワンダーライドブックのページを押し込む。| |ソードライバー必冊ホルダー抜刀技|キョムトリガーを引いて必冊ホルダーから抜刀する。| ユーリが1000年前の時点でキエフ大公国にいた頃には既に存在していたが、その詳細なルーツは不明。 しかし、本編では火炎剣烈火が光剛剣最光と闇黒剣月闇を模倣して最初に生み出された聖剣である事から、少なくともそれ以後か同時期に「人の手で生み出された聖剣」である事自体ははっきりしており((この当時ユーリが既に二振りの聖剣を所持していた事から推測するに、メギドとの戦いが一段落し、初代マスターロゴスと共に人間世界に戻っていた時期と思われる。))、 第35章放送後の東映公式サイト内の「仮面ライダーセイバー巻末付録」でも、他の聖剣同様に[[ソードオブロゴス]]代々の刀鍛冶が鍛刀したものである事が明言されている。 バハトの手を離れた後は[[デザスト>デザスト(仮面ライダーセイバー)]]から緋道蓮、ダークワールドの[[タッセル>タッセル(仮面ライダーセイバー)]]、そしてアメイジングセイレーンの力を手に入れた者の手に渡っているが、&bold(){ファルシオンへの変身に用いられた場合、一つの例外もなく全ての剣士の敵としてその力を振るっている。} 聖剣はそれぞれに意志を持ち、自らに相応しい主を選び出す事と、その性質が明らかに聖剣メタ=他の剣士を倒すために作られた存在である事を考えると、 &bold(){この剣を鍛造した刀鍛冶は何らかの形で滅亡を望んだ/受け入れた事が透けて見える}(存在理由もその方向性もソードオブロゴスの、少なくとも初代マスターロゴスの理想とは正反対である)。 傍証として、この聖剣が仮面ライダーとして選んだ担い手は理由や自他の違いはあれど、いずれも破滅的願望や復讐など、ネガティブな方向に振り切れた人物で占められている。 無銘剣虚無が飛羽真に力を貸したのは覇王剣十聖刃の誕生時と、[[仮面ライダーストリウス>ストリウス(仮面ライダーセイバー)]]との最終決戦で攻撃を防いだ時だが、シチュエーションはいずれも「虚無以外の要因で世界が滅ぼされかけている」状況であった(つまり&bold(){「世界を滅ぼすのは俺であってお前達じゃない」}という話である)。 おまけにこの剣自体は一振りしかないのだが、Vシネクスト『[[仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏]]』では&bold(){アメイジングセイレーンの力を介してブレードライバーごと複数に分裂しており、} うち1セットはダークワールドに流出している始末である(その担い手たるもう一人のタッセルもまた、現在の世界を滅ぼそうとする破滅願望の持ち主である)。 [[プレミアムバンダイ]]限定で受注されたDX玩具版は他のワンダーライドブックや「DXドラゴニックブースター&キングライオンブースター」にも対応しており、連動音声は基本的に日本語で統一されている。 >【例】 >エターナルフェニックス→&bold(){&color(#ff7b24,black){「不死鳥」}} >ブレイブドラゴン→&bold(){&color(red){「火炎竜」}} >ライオン戦記→&bold(){&color(blue){「青獅子」}} >ランプドアランジーナ→&bold(){&color(goldenrod){「魔人」}} >甲虫遊戯ブレイド→&bold(){&color(#e9c61f,#192f60){「絵札」}} >アルターライドブック各種→&bold(){&color(#7b5544,black){「悪」}} >ドラゴニックブースター&キングライオンブースター→&bold(){&color(red){「特&color(blue){別」}}} >……etc. また、トリガーを引きながら電源をONにすると、バハトボイスによる&bold(){&color(#ff7b24,black){「無銘剣虚無…」}}の音声と共に台詞モードに移行。 映画本編におけるバハトの台詞がほぼ全て収録され、更に映画本編と同じシークエンスの変身遊びも出来るなど、事実上のメモリアルアイテムと呼べる仕上がりになっている。 ・&bold(){&color(#ff7b24,black){エターナルフェニックスワンダーライドブック(Eternal Phoenix)}} #center(){&bold(){&italic(){&color(#ff7b24,black){かつてから伝わる不死鳥の伝説が、今現実となる……!}}} &bold(){&italic(){&color(#ff7b24,black){全てを無に&ruby(き){帰}す……。}}} &bold(){&italic(){&color(#ff7b24,black){長き時を絶望と生き、孤独に戦いを背負う……。}}} &bold(){&italic(){&color(#ff7b24,black){不死鳥は蘇り、&color(#d9333f,#0d0015){新たなる&ruby(あるじ){主}}に宿る……。}}}} 不死鳥モチーフの神獣「エターナルフェニックス」の伝承を内包した[[ワンダーライドブック>ワンダーライドブック(仮面ライダーセイバー)]]で、ベースカラーは黒とオレンジ。 表紙やストーリーページには炎と共に空に舞い上がるエターナルフェニックス、変身ページにはファルシオンの姿が描かれ、 2ページ目の左側には&bold(){&color(#ff7b24,black){「永遠の時を生きる火の鳥が聖剣と交わり身に宿る」}}と記載されている。 ・&bold(){破滅の本/破滅の書} 厳密には所有物ではないが、便宜上ここに記載する。 バハトが封印されていた黒い表紙の書物で、本来はサウザンベースの禁書庫にて厳重に保管されていた禁書の1冊である。 一度これを開くと現実世界とワンダーワールド双方の上空に無数のブラックホールが発生し、ワンダーワールド側からはシミーとメギドが無尽蔵に出現する一方、 [[2つの世界に存在するもの全てを破壊しながら飲み込み、最終的には消滅させてしまう。>エボルト/仮面ライダーエボル]] **&color(black,#ff7b24){エターナルフェニックス} #center(){ &sizex(4){&bold(){来たか、無知な剣士どもめ。&br()だが……もはや止められん。フハハハ……}} &sizex(5){&bold(){&color(#ff7b24,black){エターナルフェニックス!}}} &sizex(5){&bold(){&italic(){&color(#ff7b24,black){かつてから伝わる不死鳥の伝説が、今現実となる……!}}}} &sizex(4){&bold(){ヌァアッ…!}} &sizex(5){&bold(){&color(#ff7b24,black){抜刀…!}}} &sizex(4){&bold(){フッフハハハハハハハハハッ……変身!……ハァッ!}} &sizex(6){&bold(){&color(black,#ff7b24){エターナルフェニックス!!}}} &sizex(5){&bold(){&color(#ff7b24,black){虚無!}}} &sizex(5){&bold(){&italic(){&color(black,#ff7b24){漆黒の&ruby(つるぎ){剣}が、無に帰す……!}}}} } 身長:218.2cm 体重:108.7kg パンチ力:60.2t キック力:94.2t ジャンプ力:ひと跳び97.4m 走力:100mを1.6秒 スーツアクター:永徳(仮面ライダーブレイズと兼任) エターナルフェニックスワンダーライドブックをセットして変身する、ファルシオンの基本形態にして最強形態。 不死鳥モチーフの神獣「エターナルフェニックス」の力により、[[倒されても瞬時に再生・復活出来る特性を備える>フェニックス(仮面ライダーウィザード)]]が、 それ以外でもセイバー [[エレメンタルプリミティブドラゴン>プリミティブドラゴン/エレメンタルプリミティブドラゴン(仮面ライダーセイバー)]]を上回り、デュランダルにも匹敵するという劇場版の敵キャラクターに相応しい恐るべきスペックを誇る。 というよりも&bold(){スペックが登場時点でのセイバーを完全に上回っており、}本編登場後に公開された能力の詳細と合わせて「エモーショナルドラゴンよくファルシオンに勝てたよな」という声まで飛び出す程。 これはエモーショナルドラゴンが謂わば対ファルシオン特効とでもいうべき形態であった事に加え、映画本編では復活が不完全なものであり、本来の力を完全に発揮し切れていなかったのが理由。 本編で再登場した際には完全復活を遂げたためか、セイバーと最光を正面から叩き伏せ、ブレイズ タテガミ氷獣戦記を(不意討ちとはいえ)一撃で変身解除させるなど、映画本編に輪をかけた無茶苦茶な強さを発揮している。 エターナルフェニックスの頭部を模した右肩の装甲「エターナルフェニックスボールド」は不死の力の根源であり、死と再生すら超越した永遠性を変身者に分け与え、 同様に胸部及び左肩の装甲「リブレスキュイラス」はエターナルフェニックスの持つ、流転を断ち切る「永久の灯」の力を宿しており、撃破されたとしても瞬時に復活する事が可能。 また、腕部「ウェベンアーム」は強烈な斬撃を放てるまでに腕力を超活性化させる他、グローブ「ウェベンガント」は「永久の灯」を聖剣に付与する効果を持ち、 本来であれば全てを滅する力を宿す無銘剣虚無のガリュウテインに無限属性を追加し、物理的攻撃力を得ている。 同様に脚部「ウェベンレッグ」も空中戦もこなせる驚異的なジャンプ力を備え、必殺キック発動時にはブーツ「ウェベンソール」に「永久の灯」を漲らせる事が出来る。 左腰にはエターナルフェニックスの尾羽を模ったローブ状の装甲「フェザータセット」が装備されており、 こちらも「永久の灯」由来の力で[[相手の攻撃を受けた際に発生する衝撃を吸収し、逆に自身のエネルギーにする事が可能。>マックスビクトリーロボ]] 頭部「ファルシオンヘルム エターナルフェニックス」に備えられた「エターナルフェニックスマスク」は永遠の命を変身者に与える力を秘めており、 空間認識能力を誇る一対のアンテナ「フェニックレスト」周辺に搭載されたゴーグル「ニルバイザー」は、他の聖剣が持つ力を属性ごとに異なる色で判別する機能が搭載されている。 総じて聖剣側が「無」の力による攻撃力特化型なのに対し、ファルシオン本体の防御力はセイバー クリムゾンドラゴンでも倒せる程度のものでしかないが、代わりに不死性・再生力に特化している点については非常に厄介といえる。 ◇必殺技 ・&bold(){&color(black,#ff7b24){不死鳥無双斬り}} #center(){ &bold(){&color(#ff7b24,black){必殺黙読!}} &bold(){&color(#ff7b24,black){抜刀…!}} &bold(){&color(#ff7b24,black){不死鳥…!無双斬り!}} } 無銘剣虚無を一度バックルに納め、キョムトリガーを引いた後に再度抜刀して発動。 エターナルフェニックスを模したエフェクトと共に斬撃を放つパターンや、背中に翼を発生させて飛翔しつつ、斬撃を放つパターンを披露した。 ・&bold(){&color(black,#ff7b24){不死鳥無双撃}} #center(){ &bold(){&color(#ff7b24,black){必殺黙読!}} &bold(){&color(#ff7b24,black){不死鳥…!無双撃!}} } 無銘剣虚無をバックルに納め、キョムトリガーを2回引いて発動。 脚部に「永久の灯」を纏って流転を断ち切る力を付与し、ライダーキックを繰り出すが、劇中未使用。 なお、『仮面ライダーセイバー[[超全集>超全集(てれびくんデラックス愛蔵版)]]』では、下記の「習得必殺技」がこの技として扱われている。 ・&bold(){習得必殺技} #center(){ &bold(){&ruby(とわ){&color(#ff7b24,black){永久}}&color(#ff7b24,black){の!}〇〇…!} &bold(){&color(#ff7b24,black){無限○突!}} } 各種ワンダーライドブックを無銘剣虚無のシンガンリーダーに読み込ませて発動。 セイバー・ブレイズ・[[エスパーダ>富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダ]]の「習得必殺技」や、カリバーの「月闇必殺撃」に相当する技で、 使用したワンダーライドブックの内容によって技の特性が変化し、「○○」に入る音声は読み込ませたワンダーライドブック毎に異なる。 また、ワンダーライドブックを読み込んだ回数または冊数によって音声も変化し、1回 / 1冊で&bold(){&color(#ff7b24,black){「無限一突」}}、2回 / 2冊連続で&bold(){&color(#ff7b24,black){「無限二突」}}、3回 / 3冊連続で&bold(){&color(#ff7b24,black){「無限三突」}}となる。 〇&color(#ff7b24,black){エターナルフェニックス} 刀身に禍々しいエネルギーを込め、十字の斬撃をエターナルフェニックスを模したエフェクトと共に放つ。 以下に記載する技は劇中未使用のため詳細不明だが、DX玩具版にて音声が確認可能。 ・&bold(){&color(black,#ff7b24){フェニックス・ワンダー}} #center(){&bold(){&color(#ff7b24,black){エターナルフェニックス!}}} エターナルフェニックスワンダーライドブックのページを押し込んで発動。 ・&bold(){&color(black,#ff7b24){虚無居合}} #center(){ &bold(){&color(#ff7b24,black){虚無居合!}} &bold(){&color(#ff7b24,black){黙読一閃!}} } 無銘剣虚無をソードライバー必冊ホルダーに納刀し、キョムトリガーを引いた後に再度抜刀して発動。 **&color(black,#f2f3f4){アメイジングセイレーン} #center(){ &sizex(5){&bold(){&color(silver,#f2f3f4){アメイジングセイレーン!}}} &sizex(5){&bold(){&italic(){&color(silver,#f2f3f4){かつてから伝わる美しい歌声が今、こだまする……!}}}} &sizex(5){&bold(){&color(#ff7b24,black){抜刀…!}}} &sizex(4){&bold(){変身!}} &sizex(6){&bold(){&color(black,#f2f3f4){エターナルワンダー!!}}} &sizex(5){&bold(){&color(#ff7b24,black){虚無!}}} &sizex(5){&bold(){&italic(){&color(black,#f2f3f4){神獣の炎で全てが無に帰す……!}}}} } 身長:218.2cm 体重:110.2kg パンチ力:28.1t キック力:59.4t ジャンプ力:ひと跳び66.1m 走力:100mを2秒 スーツアクター:中田裕士(仮面ライダーエスパーダと兼任) Vシネクスト『深罪の三重奏』に登場。 アメイジングセイレーンワンダーライドブックをセットして変身する、ファルシオンの番外形態。 バハトが変身するフォームではないが、仮形態として便宜上ここに記載する。 姿はエターナルフェニックスのカラーリングがダズル迷彩を思わせる白と黒のモノトーンに変わったものであり、各種装甲に描かれた水飛沫や波を思わせる柄を除けばセイレーンを示す要素は皆無。 Vシネクストでの追加フォームではあるが、&bold(){カタログスペックは基本形態であるエターナルフェニックスの完全下位互換。} ドライバー自体がエターナルフェニックスワンダーライドブック以外の使用を想定していないという相性の悪さと、変身者がそもそも剣士ですらない素人である事も手伝って、ライダーとしての戦闘能力は下から数えた方が早いレベルである。 しかし、このフォームの真の恐怖はワンダーライドブック側の能力にあり……(後述)。 ・&bold(){&color(silver,#f2f3f4){アメイジングセイレーンワンダーライドブック(AMAZING SIREN)}} #center(){&bold(){&italic(){&color(silver,#f2f3f4){かつてから伝わる美しい歌声が今、こだまする……!}}}} 神獣「アメイジングセイレーン」の伝承を内包したワンダーライドブックで、ベースカラーは白と銀。 それぞれ表紙には翼を広げ、下半身が[[人魚]]姿のアメイジングセイレーン、ストーリーページには変身後の装甲に描かれた水飛沫や波の模様、変身ページにはファルシオンの姿が描かれている。 他のワンダーライドブックと異なり[[複製品を生成する事が可能>コピー(能力)]]で、聖剣の複製すら可能。 &bold(){他者の記憶を書き換え、及びその記憶から消された者の存在を現実においても抹消する}という現実改変能力を備えており、これを応用する事で&bold(){&color(red){やろうと思えば完全な[[歴史改変>過去改変]]すら可能。}} その一方でこれを使用したが最後、強制的に契約を結ばされ、最終的には&bold(){&color(red,black){自身の命を絶たなければいけない}}という危険なワンダーライドブックでもあり(戦いで死ななかった場合、アメイジングセイレーンがコントロールする無銘剣虚無によって抹殺される)、 言い換えればそれを受け入れる程の破滅的願望の持ち主でなければ契約する事は出来ない。 もっとも、劇中の様子とこのワンダーライドブックの能力を考えると、それぞれの動機自体が改変された記憶である可能性も否定出来ないわけだが……。 このワンダーライドブックと契約出来るという事は、そのまま無銘剣虚無の担い手の資格を持つ事でもあり、本来エターナルフェニックスワンダーライドブックでしか変身出来ないファルシオンへの変身を可能にしたのはこの合致点だと思われる。 また、記憶を書き換えて現実も塗り替えるというその力は、「全てはあらかじめ決まっており、変える事は出来ない」という&bold(){&color(red){かつての『[[全知全能の書>全知全能の書(仮面ライダーセイバー)]]』の性質に真っ向から反するものである。}} このワンダーライドブックも一応は『全知全能の書』の記述の一部のはずだが、その矛盾点から「飛羽真によって書かれた『続編』の世界をかつてのものに戻そうとする修正力の類ではないか」という説も存在する。 ◇必殺技 ・&bold(){&color(black,#f2f3f4){アメイジング・ワンダー}} #center(){&bold(){&color(silver,#f2f3f4){アメイジングセイレーン!}}} アメイジングセイレーンワンダーライドブックのページを押し込んで発動。 所謂精神攻撃系の技であり、血塗れになったかつての戦いにおける犠牲者達の幻影を見せて相手の戦意を喪失させる。 以下に記載する技は劇中未使用のため詳細不明だが、DX玩具版にて音声が確認可能。 ・&bold(){&color(black,#f2f3f4){神獣無双斬り}} #center(){ &bold(){&color(#ff7b24,black){必殺黙読!}} &bold(){&color(#ff7b24,black){抜刀…!}} &bold(){&color(silver,#f2f3f4){神獣…!&color(#ff7b24,black){無双斬り!}}} } 無銘剣虚無を一度バックルに納め、キョムトリガーを引いた後に再度抜刀して発動。 ・&bold(){&color(black,#f2f3f4){神獣無双撃}} #center(){ &bold(){&color(#ff7b24,black){必殺黙読!}} &bold(){&color(silver,#f2f3f4){神獣…!&color(#ff7b24,black){無双撃!}}} } 無銘剣虚無をバックルに納め、キョムトリガーを2回引いて発動。 *【余談】 -バハト役の谷口氏は『[[救急戦隊ゴーゴーファイブ]]』の巽ナガレ/ゴーブルーや『[[爆竜戦隊アバレンジャー]]』のゲストキャラ・出雲蘭/トリノイド第1号・ドラゴンドラン、そして『[[仮面ライダーアマゾンズ]]』で[[鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ]]を演じた東映特撮OBとして知られており、『セイバー』への出演が発表された際に、&br()&bold(){&color(#ff7b24){「&u(){[[&color(#ff7b24){何かの細胞が躍ります。『俺の中の俺』にも耳を傾け、セイバー達を全員狩る}>仮面ライダーアマゾンズ]]}……じゃなくて、成敗するつもりで魂込めますので、応援よろしくお願いします」}}&br()……とコメントした他、本作の完成披露舞台挨拶の場でも、以下のようなキレキレのコメントを飛ばしてくれた。 --&bold(){&color(#ff7b24){「&color(lime,red){鷹山仁/アマゾンアルファ}役の…」}}とボケをかます --&bold(){&color(#ff7b24){「この映画を足掛かりに出来ればここにいる全員をぶっ倒してですね、&color(black,#ff7b24){『仮面ライダーファルシオン』}って番組に変えてやろうと思っております」}} --&bold(){&color(#ff7b24){「まあ今回…ようやく、日曜日朝に呼んでいただきまして…というかまぁ、この映画に呼んでいただきまして、また上半身裸と……。そうなのよ!だから東映さんは僕に洋服を着せる気が無いんだなって思っています!」}} -更には本編デビューの前日には… --&bold(){&color(#ff7b24){「ニチアサに恩返しがしたい」と20年想い続けて生きてきました。幸福な機会を頂戴し、バハト復活です。天邪鬼ですから恩は仇で返す気概で全員狩りにいきます。『仮面ライダーセイバー』……谷口賢志は日曜の朝に映してよい男なのか?皆様、ご確認ください。}} --なお、その上半身裸にジャケットという衣装の件だが、『宇宙船』vol.171によれば、&br()&bold(){「過去の時代の人間という事で当初は古代人のような簡素な衣服を予定していたが、迫力不足だとして代わりに豪奢な服装の状態から衣服を減らしていった結果、今の状態に至ったのであって&color(red){決して狙ったわけではない}」}との事。 -谷口氏は当初&bold(){「自分の体に剣を突き刺し、引き抜いて変身」}という形をファルシオンへの変身ポーズとして提案したが、&bold(){「今のニチアサで自分に剣を刺して変身するのはマズい」}と却下されたという。&br()そこで渡辺淳アクション監督が「手で刀身を握り、振り払う際に流れる血を炎として表現する」形を提案。谷口氏も納得して現行の形となった。 -上記に記載した名前の由来である刀剣「ファルシオン」だが、実際はその大層な名前に反して[[伝説の聖剣>ファルシオン(FE)]]などの類ではなく、&bold(){安価で沢山作れる安物}だったりする。&br()……それもまた、ある意味では「無銘剣」には相応しいのかもしれないが。 -撮影用のスーツは頭部と右肩・左腰のローブが新造で、ベースは[[仮面ライダーゼロスペクター>深海大悟/仮面ライダーゼロスペクター]]から、左肩は[[仮面ライダービルド>桐生戦兎/仮面ライダービルド]] [[ホークガトリングフォーム>仮面ライダービルドの強化形態一覧#id_9a19fb59]]からそれぞれ[[改造・流用したもの>スーツの改造・流用(仮面ライダーシリーズ)]]。なお、アメイジングセイレーンはエターナルフェニックスのスーツを単純にリペイントした形になっている。&br()上述にある刀剣の情報が反映されているのかは不明だが、&bold(){ある意味亡霊の如き存在}であるファルシオンにはピッタリの流用元と言えるかもしれない。 #center(){ &sizex(5){&bold(){&color(black,#ff7b24){認めろォッ!!アニヲタWiki(仮)は真実とネタで出来ている!}}} &sizex(5){&bold(){&color(black,#ff7b24){項目を追記・修正する事だけが唯一!}}} } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ならばお前は今、私と何をしている!? ここ好き -- 名無しさん (2021-05-09 23:05:22) - 中の人「天邪鬼なので恩は仇で返します」あの…どうかお手柔らかに… -- 名無しさん (2021-05-09 23:16:51) - ほんのちょっとでいいから味方として戦ってくれないかなって凄く淡い期待 -- 名無しさん (2021-05-09 23:25:54) - アマゾンズみたいな映像フィルターを掛けてもすっごく馴染む -- 名無しさん (2021-05-09 23:34:02) - 映画の描写見るに -- 名無しさん (2021-05-09 23:52:03) - 映画の描写見るに 他にも囚人剣士がいるのか? -- 名無しさん (2021-05-09 23:52:25) - やっと「変身」って言えたね… -- 名無しさん (2021-05-09 23:57:15) - 変身時の静寂の中での高笑いはニチアサ的には合わないと言う事で、人差し指を口に添えて「しーッ···!!」って表現に変わった様です。あれもあれで良い! -- 名無しさん (2021-05-10 00:12:15) - 完全に令和版浅倉威だったな -- 名無しさん (2021-05-10 01:02:15) - 狙ったかのようにホウオウアマゾンもトレンド入りするという奇跡 -- 名無しさん (2021-05-10 01:32:57) - グリーザ「ナカーマ」 -- 名無しさん (2021-05-10 08:39:12) - 映画未見の人間としては(キャラ自体は知ってたけど)なんの脈絡もなく映画予習当然の流れでキャラ出されるのは好きじゃないなあ。 -- 名無しさん (2021-05-10 09:59:19) - あ、TV本編に、って意味です -- 名無しさん (2021-05-10 10:00:06) - 素性不明ってあるけど大秦寺家が作った物じゃないなら一体どこから来たのだろうか… -- 名無しさん (2021-05-10 11:35:26) - ↑多分最光や月闇と同期の最古の聖剣では? バハトごと封印されて、ユーリ経由で「こういう聖剣があった」ことだけ伝えられてソードライバーができたとか。 -- 名無しさん (2021-05-10 11:45:07) - 劇場版での頬の傷・オッドアイは不完全な状態を示していたらしい。もはやラスボスみたいな設定じゃないか…。 -- 名無しさん (2021-05-10 12:36:14) - 映画見たけどやっぱり過去知ってるとバハトさんも彼なりの正義を貫こうとしてるんだなあとなる あまりにも極端すぎる正義だから倒さなきゃならないのに死なないし多分考えるのもやめないというのがやばい -- 名無しさん (2021-05-10 15:45:37) - セイバーといいアマゾンズといいゴーゴーファイブといい、良くも悪くも「家族」が絡むな。谷口さん。 -- 名無しさん (2021-05-10 17:32:35) - 一応ファルシオンの性能解説書き込むのは来週以降でいいんかな -- 名無しさん (2021-05-10 21:15:46) - フェニックスって味方ですごいイメージもあったけど…火のドラゴンが主人公でフェニックスが敵・・つまり竜騎だな? -- 名無しさん (2021-05-10 22:27:33) - ↑ 自分はウィザードのフェニックスを思い出した、あいつも不死身で強敵 -- 名無しさん (2021-05-10 22:34:56) - バハムート…? -- 名無しさん (2021-05-10 22:42:43) - セイバーのバゼルギウス -- 名無しさん (2021-05-11 00:15:41) - ただの谷口賢志だこれ -- 名無しさん (2021-05-16 00:37:02) - ダークネクロムのスーツってまだ余ってんのかな -- 名無しさん (2021-05-16 01:06:46) - ↑最低でも三着はある筈だから、シノビ、ファルシオンを作っても、英霊ゴースト用に取っておくにしてもあと一着はあると思う。元からデザインもシンプルだし、その気になれば新造も簡単に出来るとは思うけど。 -- 名無しさん (2021-05-16 01:13:26) - 復活日にまさかのホウオウアマゾンがトレンド入り, -- 名無しさん (2021-05-16 14:34:43) - 鳳凰のアマゾンじゃなくてお馬さんだが -- 名無しさん (2021-05-16 14:35:39) - あっさりやられたけど、ベルトの能力で簡単に蘇りそうなんだよなぁ… -- 名無しさん (2021-05-20 04:08:47) - 再び封印されたわけではないみたい -- 名無しさん (2021-05-23 23:49:08) - コロナとか他の事情とかで映画を観られなかった視聴者には「なんか知らんけど知り合い顔で出てきて封印されたと思ったらされてないおじさん」になっちゃってる仁さん -- 名無しさん (2021-05-23 23:55:21) - 自分も映画は観に行けなかったけど、TV本編登場前にDVD出てたから一応大丈夫だったよ -- 名無しさん (2021-05-24 00:18:55) - 今週の仕草がほぼ仁さんだった件 -- 名無しさん (2021-05-30 12:26:21) - かつて、二日酔いで撮影に遅れたレスキュー隊員がいた… このヒモが現れしとき、ガチビビりする新人役者がいる… とある言動に問題のある役者の、規制と戦うのつぶやきの物語… -- 名無しさん (2021-06-01 02:44:20) - 今週で退場っぽいかな、1000年間お疲れ様でした -- 名無しさん (2021-06-06 15:25:16) - ワイルドだけどちょいちょいインテリっぽいのが好き。って言うか、劇場版のシナリオではインテリよりだったのでは……?とにかく良いキャラでした。Vシネクスト『最 -- 名無しさん (2021-06-06 22:19:28) - ↑続き『最光VSファルシオン』的な、深彫りエピソードが欲しくなる位 -- 名無しさん (2021-06-06 22:20:45) - バハト本人は退場だけどファルシオンはまだ出てきそうな気がするんだよね… -- 名無しさん (2021-06-06 22:22:16) - 冬映画辺りで一時的に復活してくれねーかなぁ -- 名無しさん (2021-06-12 12:36:11) - 1,000年間生きられたのは破滅の本に封印されていたからじゃなくて、聖剣もしくはエターナルフェニックスに不老の効果があったてこと? -- 名無しさん (2021-06-19 21:56:46) - 背景とか色々と違うんだろうけど、どうしても映画イナダンのフランを思い出してしまうよ。 -- 名無しさん (2021-06-24 11:04:26) - 変身シーンがカッコ良すぎる。 -- 名無しさん (2021-06-24 11:18:55) - ↑3 装備の設定を見るにもともと強力な再生能力を持つエターナルフェニックスの能力をブレードライバーの力でさらに増幅しているってのが正しいんだろうね。むしろエタフェニとブレドラがあったからこそ破滅の本の中でさえ滅ぼされることがなかったんだろう。あるいは虚無の能力でダメージそのものを無に帰し続けたとか -- 名無しさん (2021-06-24 14:03:25) - クロスセイバーを誕生させる時に残留思念?が一緒に虚無投げてたのがエモかったな。 -- 名無しさん (2021-07-04 18:44:54) - バハトも上條さん、イザク同様中の人のオールアップがされないままだがまた出てくるのか? -- 名無しさん (2021-07-05 23:29:39) - 鷹をやりきったと思ったら今度は不死鳥だったでござるの巻。何かと鳥に縁がある人やな -- 名無しさん (2021-08-05 15:36:19) - プレバンで買わなかった事を後悔してる人沢山いるだろうな。あんなに活躍したんだから -- 名無しさん (2021-08-20 09:48:03) - ↑↑上条さんは出なかったけど初代マスターロゴスと一緒に最終回にひょっこり。なおあの草原は最後ノ審判で仁さんが終わりを迎えた場所でもある模様(中の人のtwitterより) -- 名無しさん (2021-08-22 16:14:27) - セイバーのライダーの中で唯一ライダーキックに特化した能力を持っているのに、結局使わなかったという -- 名無しさん (2021-09-01 20:13:27) - 退場後も色んな人に使われてて草。不死鳥ってそう言う… -- 名無しさん (2021-10-13 20:18:15) - Vシネの変身者といいどうも復讐心とか破滅願望とか、そういうネガティブな方向に振り切れまくった人を選んでる気がするんだよなぁ… -- 名無しさん (2021-11-14 08:40:44) - 無銘剣虚無…出どころ不明複数存在する引き抜かなければ勝手に消えるとかなんなのこの剣… -- 名無しさん (2022-02-02 19:50:18) - やっぱり無銘剣って特殊能力重視で、あんまり強くないよな。エタフェは不死身だから関係無いけど -- 名無しさん (2022-03-15 13:31:49) - ↑ 『バハトが』無銘剣を使っていたら強かったのねん......腐っても本職戦士だし -- 名無しさん (2022-03-15 14:17:00) - ↑バハトが使っても死ぬ時は死ぬからな。クリムゾンにやられたのは事実だし。でも不死だから問題なし!! -- 名無しさん (2022-03-17 11:23:57) - 変身中に不死になるじゃなくて、一回でも変身したら不死であり続けるってが反則なんだよ... -- 名無しさん (2022-03-17 11:39:22) - Vシネでの無銘剣の活躍は初期設定からあったのか、メタ的に聖剣が何本も出てくるのは無理があるからか。ファルシオンという剣の元ネタは戦闘の他、日用品のナイフとしても扱われていたため、たぶん前者。 -- 名無しさん (2022-03-29 18:11:17) - アメイジングセイレーンのファルシオンはドラゴンナイトの件がなければ、仮面ライダーセイレーンを名乗れたと思う。 -- 名無しさん (2022-04-07 10:10:52) - バトルファミリアのプチバレになるが、アヅマと異なりバハトは家族を力に溺れた仲間に殺されたことを境に誰も愛せなくなったと思われる。 -- 名無しさん (2022-07-27 23:42:42) - バハトのファルシオンがクロスセイバーと戦った場合は善戦してほしい。無の力で創造の力を阻害とかで。 -- 名無しさん (2023-07-30 00:32:18) #comment(striction) #areaedit(end) }

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