日本シャンバラ化計画(オウム真理教)

登録日:2012/03/20(火) 21:37:58
更新日:2019/07/22 Mon 07:17:27
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日本シャンバラ化計画とは、オウム真理教が進めていた国家転覆計画である。

教祖・麻原彰晃が全権を手にして、日本を祭政一致の専制国家に作り変えてしまおうという構想。
オウム真理教が行っていた一連の宗教活動及び政治活動、またテロ行為全ての最終目的はこれであったとされる。

麻原に付き従っていた信者達は「麻原の支配する理想国家」にて自分達は救われると信じ(統治前からの信者達には高い地位が約束されていた)、
様々な犯罪行為に手を染めていた。

シャンバラとは、サンスクリット語で「幸福の維持」を指し、仏教での理想郷を指した言葉である。



国家構想

シヴァ神の化身たる現人神・麻原彰晃を「神聖法皇」として頂点に定め、オウム真理教の教義に乗っ取った独裁国家を日本に樹立する予定であったとされる。


国号

神道に基づく「日本」と言う国号はふさわしくないとし「神聖真理国」や「オウム国」等に国名を改める予定だった。
「日の本」の国たる「日本」国号への最低限の敬意を表し、「太陽寂静国」なる候補もあったと言う。


皇室廃絶

麻原が頂点に立つ以上、皇室は不要な存在となる。平民に戻すか「ポア」する予定だった。
因みに、平民となった場合に用意していた名字は「葛城」だったとか。
自分の息子達にはすでに皇子の称号を授与していた。


議会廃絶

国民全てが神聖法皇・麻原の意思に従う国家なので議会は当然廃止。
「一億皆オウム」として意見の対立等を認めず、全ての決議を法皇・麻原が決めるものとしていた。

また、国民への意思伝達や法律の執行は「僧籍人」と呼ばれる出家信者達が行う予定だった模様。
この僧籍人になるには財産類を全て麻原に捧げ、修行を積み、神聖法皇・麻原に絶対服従を誓う必要がある。
それ以外の国民は「民籍人」と呼ばれ、様々な義務や生活の制限を課される。


首都の変更

東京より首都機構を遷都させ、富士山麓を新たな首都とする。首都名は「富士神都」「富士法都」「賢聖都」のいずれかを予定していた。
また、この新首都には神聖法皇・麻原の住まいとして「法皇居」が設けられて、全国民は民籍、僧籍に関係なくここを礼拝する義務を持つ。


神聖法皇位承継法

神聖法皇・麻原の世継ぎとなる次世代の法皇を選定する法律。シヴァ神の化身たる麻原の血筋を薄めないよう、より彼に近い血筋の人間が有利だったようだ。


太陽寂静国刑律

神聖法皇・麻原の教義に従って作成される刑法。彼の教義に反する者への懲罰や死刑(ポア)等の規定が定められていた模様。


教育法

オウムの教義を子供達に伝える為のもの。


税法

基本的には全ての税金は「お布施」となる為教義の頂点たる麻原が使い道まで全てを決める。


警察法

警察はオウム教義に反する者を中心に取り締まる。組織上部に立つにはやはり僧籍人になる必要がある。


徴兵法

アメリカとの同盟を決裂するので当然必要となる。一定年齢に達すると成人男性を中心に徴兵され、神聖法皇・麻原の為に命を掛けるように訓練や「修行」を行う。
いずれはアメリカ相手に戦争出来るようになる軍隊を作る予定だった。


検閲法

手紙や書籍等も全て僧籍人によって検閲され、不適切なものは廃棄され、やはりオウムの教義に則った物だけが人々の手に渡るようになる。



――現在、オウム真理教の犯罪実行犯達が次々と出頭しているが、これは、教祖・麻原の死刑執行までの期間を伸ばす為のものだとする説もある。
彼らはまだ信じているのだ。
麻原が、自分達を救ってくれる事を。

世界が滅亡した時に、
救世主として麻原が現れ、
その時、人々が自らの愚行に気付く事を。

そして、その時の場面で、
麻原の傍らにいて人々を見下ろしているのが、自分達オウム信者であるのだと――


追記・修正は、宗教組織によるテロ活動が二度と行われない事を願いつつお願いします。

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