陰摩羅鬼の罠(ゲゲゲの鬼太郎)

登録日:2019/11/19 (火曜日) 21:42:59
更新日:2019/11/25 Mon 18:18:31
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このままでいいんだ…


「陰摩羅鬼の罠」とはアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」6期第80話のエピソードである。
シリーズ恒例の陰摩羅鬼の話である。


【登場人物】


  • 高木努

CV:白石涼子

まなの同級生の少年。
1年前に父親が亡くなり、母と2人で暮らしていた。
最近元気がないようで…


  • 努の母

CV:浅野真澄

努の母親。
夫亡き後は女手ひとつで息子を育ててきた優しい母親だが…


  • 陰摩羅鬼(おんもらき)

CV:檜山修之

シリーズお馴染みの女性の死体を悪用する妖怪。
魂を分離することができ、その間肉体は不死身。
人の生気を食料としている。


  • 鬼太郎

ご存じ主人公。
不死身の陰摩羅鬼を倒すべく、恒例の「あの変装」をすることに。


  • 目玉おやじ

ご存じ父さん。
鬼太郎ですら気を失う衝撃でも意識を保つタフネスぶりを見せつけた。
陰摩羅鬼を封じる策を立案した。


  • ねこ娘

ご存じねこ姉さん。
陰摩羅鬼の戦闘力の前に手も足も出なかった。
鬼太郎と一緒に変装した。


  • 犬山まな

ご存じ人間レギュラー。
同級生の努の様子がおかしいことに気付く。
ストーキング能力は低いが、素手で鬼太郎を掘り起こす剛腕を見せつけた。

【本編(以下ネタバレ注意)】


最近、女性の意識不明になる事件が多発していた。
同じ頃、まなは努の様子がおかしいことに気付き、彼を尾行する。
だがすぐに見つかってしまい、ほっといてくれと追い返される。
その時、まなが努の住むマンションを見上げると、5階の窓から努の母親が邪悪な視線で見下ろしているのが見えた。

それが気になったまなは鬼太郎達に相談する。彼らも最近の事件について調べていた。
努の家に近づいてみると、強い妖気を感じ、まなに帰るように促して家に入る鬼太郎達。

そこでは、母親が努の生気を吸い取っていた。

「何だ、お前は」

「お前は妖怪だな、その子から離れろ」


母親が人ならざる者だと察した鬼太郎、そこへ妖怪「陰摩羅鬼」の本体が出現。


「邪魔をするな!」


陰摩羅鬼と戦う鬼太郎とねこ娘、だがどんな攻撃でもダメージを受けないばかりか、指鉄砲で体を貫かれても再生されてしまい、圧倒される。


「わしは簡単には倒せん」

「奴の魂はあの母親の中にあるんじゃ」

おやじ曰く、魂と肉体が別々にある陰摩羅鬼は攻撃してもすぐ再生してしまうという。
高所から叩き落されたねこ娘はちゃんちゃんこで助けたが、鬼太郎自身は地面に叩きつけられて気絶。
陰摩羅鬼を取り逃がしてしまう。

駆け付けたまなが鬼太郎とおやじを掘り起こし、ちゃんちゃんこでどうにか目を覚ます。
鬼太郎達は陰摩羅鬼を倒すべく作戦を練る。

まなに努の監視を任せ、陰摩羅鬼に憑りつかれた母の前に現れたのは…


「わしは放浪の画家、ゲゲゲッホ・ゲゲゲじゃ」

「アシスタントのニャーニャです」


そう名乗る2人組(正体は無論鬼太郎とねこ娘、ねこ娘はサングラスかけただけ)に絵のモデルを頼む。
そして絵を描きながらいくつか質問をする。

「あなたは何色が好きですか?」

「えっと…灰色?」

「食べ物は何が好きですか?」

「カキ」


これは陰摩羅鬼を封じる術だという。陰摩羅鬼は死体に憑りつく妖怪、つまり…





努の母親は、既に死んでいた。




そうして周囲の人間の生気を吸っていた。
そしてもう少しという所で陰摩羅鬼に感づかれ、肉体の奇襲を受ける。
動きを封じられた鬼太郎とねこ娘。駆け付けた努は母に鬼太郎が描いていた陰摩羅鬼の絵を破るように言われる。

ここでおやじから母が死んでいることを知らされるが、努は既に知っていた。
だが自分の為に生き返ったのだとして現実から目を背けていた、それをまなに糾弾されるも


「でも!このままじゃ高木君まで死んじゃうんだって!」


「ママがいなくてどう生きろっていうの!?」


だが親父は他の人まで犠牲にはできない、そんなこと母も望んでないと言い、最後の一筆を頼む。
努は母に親子が笑顔で写っている写真を見せる。

「この写真、いつ撮ったか覚えてる?」

「えっ?いつだったかしら…そんなことより絵を…」


その一言で努は目覚めた。


「覚えてないはずない…この写真を撮った時、初めて笑ってくれたんだ…パパが死んでから初めて…」


目の前の母が最早母ではない、努は最後の線を引く、すると陰摩羅鬼は絵に封じられ、母は死体に戻った。

努はどうなるのかと尋ねるまなに、ねこ娘は施設に行く事になるだろうと答える。

悲しみに暮れる努、そんな彼に目玉おやじは声をかける。

「妖怪に取りつかれてまで生きていたいとは、君の母親も思わなかったはずじゃ」

「生きている君がいつまでもすがりついていては、魂があの世へは行けんぞ」


そして1人で生きていくことを決心する努。

「大丈夫だよ、ママ」

「僕はもう1人でも大丈夫」


母の死を乗り越えた彼なら、きっと強く生きていける…


「ママ…」


そう願うばかりである。


【余談】

  • まなの同級生の親が妖怪化し最終的に命を落とす、という展開は43話のおどろおどろの回に似ているがオチは正反対となっている。<br>おどろおどろの事件では、親は生きたまま妖怪化しており、人間の意識も残っていたにも関わらず本人の要望によって殺されるという「親が殺されなければならない」事実を受け入れる話だったのに対し、陰摩羅鬼の事件では、親は既に死んでいて人間の意識は存在せず、憑依した妖怪の死によって本来の死体に戻るという「親が既に死んでいる」事実を受け入れる話というのが大きな違いだろうか。



追記、修正は質問されながらお願いします。

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