ラムカーネ(キャプテン翼)

登録日:2020/07/11 Sat 16:50:19
更新日:2020/08/13 Thu 23:33:32NEW!
所要時間:約 10 分で読めます




概要

 ラムカーネとは、テクモ版キャプテン翼『III』と『IV』に登場する、原作には登場しないオリジナルキャラクター。森崎の色違いである。
 ポジションはGK。国籍はベルギー。所属クラブチームはモスクワ(ロシア)*1

 必殺技は「シャドーシールド」。謎の暗黒空間を移動しながらシュートを止めるという、もう何が何だかよく分からんが凄いセービングである。
 『III』、『IV』共に作中最強GKとして扱われているのだが…後述の事情により色々とネタにされまくっている人物でもある…。


『III』での活躍

 ユニバーサル・ユース予選への出場に向けて調整を続けるら日本ユースだったのだが、ベルギーユースからの練習試合の申し出があったので、見上監督はそれを快く受諾したと翼たちに報告する。
 実はベルギーとはジュニアユース時代に戦った事があり、その時は日本の快勝。名前を知られているような有力選手は1人もおらず、西ドイツやフランスと言った大激戦の影に隠れて、戦った事さえ覚えていない人も多いという相手だった。
 だが、何でも見上監督が言うには、突如ベルギーユースに彗星の如く現れたGKラムカーネは、あのヘルナンデスやミューラーに匹敵する程の才能の持ち主だとの事らしい。
 練習試合だからといって決して気を抜かず、本番のつもりで試合に臨めと翼たちに檄を飛ばす見上監督。

 あのヘルナンデスやミューラーに匹敵するというGKラムカーネ…これまで全く名前を聞いた事が無かったのだが、一体どれ程の実力者だというのか。
 新たな強敵との戦いに胸を躍らせる翼だったのだが…かくしてベルギーユースとの練習試合が開催されたのだった。
 試合開始直後、早田からのカミソリパスを受けた新田が、ペナルティエリア内でシュート態勢に入る。


 新田「いくぜ!!隼シュートだ!!」


 DFハイムゼートのタックルを華麗に避けながら、新田が渾身のシュートを放つ。しかし…。


 アナウンサー「こ、これは…!!ラムカーネ君のシャドーシールド!!」

 ウォン、ウォン…。
 ウォン、ウォン…。

 アナウンサー「止めたーーーー!!」


 謎の暗黒空間を移動しながら、新田の隼シュートを難無く止めてみせたラムカーネ。
 その技は、前年ワールドユース選手権決勝で対決したブラジルのゴールキーパー、ゲルティスの使う必殺技ダークイリュージョンによく似ていた。確かに、これならばミューラーやヘルナンデスに匹敵すると言われても不思議では無い。だがゲルティスの同類と言ってもらった方が分かりやすかった
 あんな超能力者がこの世にまだいたのか……!驚きを隠せない翼だったのだが、そこへ先日ミューラーに敗北したショックから懸命に立ち直ろうと必死にもがく日向が、岬からのパスを受けてシュート態勢に入る。ラムカーネのシャドーシールドがダークイリュージョンと同じならば、ネオ・タイガーショットで打ち破れるはず……


 日向「くらえベルギー!!これが俺のネオ・タイガーショットだぁ!!」


 渾身のネオ・タイガーショットがラムカーネに襲い掛かる。しかし…。


 アナウンサー「こ、これは…!!ラムカーネ君のシャドーシールド!!」

 ウォン、ウォン…。
 ウォン、ウォン…。

 アナウンサー「止めたーーーーーー!!」


 日向が不調とはいえ、あのネオ・タイガーショットさえもラムカーネは楽々止めてしまう。
 それでも諦めない翼がMFシェーラーからボールを奪い、ペナルティエリアに侵入してシュート態勢に入る。


 翼「いっけーーーーーーーっ!!…ぐっ!!」


 放たれたのは翼の渾身のサイクロン。
 その凄まじいまでの衝撃によって右足に激痛が走るが、それでも目の前の強敵に敬意を込めて、全力で右足を振り抜いた翼。
 螺旋状の軌道を描いた凄まじい威力のシュートがラムカーネに襲い掛かる。しかし…。


 アナウンサー「こ、これは…!!ラムカーネ君のシャドーシールド!!」

 ウォン、ウォン…。
 ウォン、ウォン…。

 アナウンサー「止めたーーーーーーーー!!」


 なんとラムカーネは、昨年はゲルティスを打ち破って全日本を世界一に導いた伝説のシュート・サイクロンさえも楽々と止めてしまったのだ。もはやラムカーネはあのゲルティスよりも上……世界最強のゴールキーパーという事になる。
 まさかの事態に愕然とする日本ユース。だがそれでも翼は諦めていなかった。


 翼「俺は諦めないぞ!!ゴールを奪えないキーパーなんてこの世にいるはず無いんだーーーーーーーー!!」


 MFメルスマンからのパスをカットした翼がペナルティエリア内に切り込み、すぐ近くにいた日向に呼びかけた。


 翼「いくぞ日向君!!」

 日向「翼!!」

 アナウンサー「で、出たああああああああああ!!翼君と日向君の、ドライブタイガーツインシュートだああああああああああああ!!」


 現時点での日本…いや、世界最強のシュートが、情け容赦なくベルギーゴールに向けて放たれる。


 アナウンサー「おおっと、ハイムゼート君、ダマヤスキィ君、ダガーノス君、ディールス君、吹っ飛ばされたーーーーーーーー!!」


 慌ててブロックに入ったDF4人を吹っ飛ばした凄まじいブレ球のシュート。
 だが…しかし…。


 アナウンサー「こ、これは…!!ラムカーネ君のシャドーシールド!!」

 ウォン、ウォン…。
 ウォン、ウォン…。

 アナウンサー「止めたーーーーーーーーーー!!」


 ( ゚д゚) …

 (つд⊂)ゴシゴシ

 (;゚д゚) …

 (つд⊂)ゴシゴシゴシ

 (;゚ Д゚) …!?


 目の前で起きた出来事が未だに信じられない、受け入れられないといった表情の翼ら日本代表。
 あのドライブタイガーさえも、現時点での翼たちの…いや、世界最強のシュートでさえも、ラムカーネはあっさりと止めてしまったのだ。
 まさかの事態にさすがの翼も憔悴し切った表情になってしまう。

 その後も諦めずに次々と必殺シュートを放つ日本ユースなのだが、敵なのでガッツ無限という酷過ぎるハンデの元、ラムカーネはそれらを全てシャドーシールドでシャットアウトしてしまう。
 ならばシャドーシールドさえ使わせなければいいと、オーバーラップした次藤が強引なドリブルでラムカーネを直接抜き去ろうとするのだが。


 次藤「吹っ飛ばしてやるタイ!!」

 アナウンサー「ラムカーネ君、懸命に飛び出す!!おおっと次藤君、逆に吹っ飛ばされたーーーーーーーーー!!」


 それさえも全くものともしないラムカーネは、巨漢の次藤さえも簡単に吹っ飛ばしてしまったのだった。 

 ラムカーネ以外のベルギーの選手たちが全員平凡というのもあり、何とか前半を0-0で折り返した翼ら日本ユースだったのだが、ラムカーネのあまりの強さに翼たちは愕然としてしまう。
 一体こんな化け物みたいなGKから、どうやって点を奪えばいいのかと。





 だがここからがテクモ版キャプテン翼における、彼のまさかの凋落の始まりであった…。





 ドライブタイガーさえも楽々止められたという現実を突きつけられながらも、何とかラムカーネから点を奪おうと奮起する翼ら日本ユースだったのだが…ハーフタイムを終えて後半が始まってみると、ラムカーネの様子が明らかにおかしい。
 シャドーシールドを何度も何度も連発した影響からなのか……いや敵はガッツ無限のはずだし、ハーフタイムで休息を取った直後だと言うのに、なんかもう足がガクガクブルブルしており、肩で息をしてしまっている。
 一体どうしたというのか…日本ユースの誰もがラムカーネの変貌ぶりに怪訝な表情をしていたのだが、それでも懸命にラムカーネにシュートを放つ。


 松山「くらえ!!イーグルショットだぁ!!」


 強烈なグラインダーのシュートがラムカーネに襲い掛かったのだが。


 アナウンサー「こ、これは…!!ラムカーネ君のシャドーシールド!!」

 ウォン、ウォン…。
 ウォン、ウォン…。

 アナウンサー「辛うじて弾いた!!」

 アナウンサー「こぼれ球になったーーーーーーー!!」


 何とか…何とか指先1本だけで、辛うじてラムカーネはイーグルショットを防ぐ事が出来たのだが、それでも完全に息が上がってしまっており、前半の鉄壁ぶりが嘘のようである。
 その後も立て続けに攻め続ける翼ら日本ユース。相変わらずゴールを奪えないのは変わらないが、それでもラムカーネは前半と違い、何とかギリギリでシュートを防ぐので精一杯という感じだ。

 互いに無得点で迎えた後半残り15分。そろそろ翼たちのガッツも尽きようとしつつあるのだが、ラムカーネの様子がそれ以上に深刻だ。
 なんかもう立ち上がるのもままならないといった感じで、憔悴し切った表情で座り込んだままゴールポストに背中を預け、もたれかかってしまっている。
 ベンチに向かって控えGKに代えてくれと必死に訴えるが、それでもベルギーベンチは動かない。
 そんな中で途中出場の三杉が、ペナルティエリアの外からのミドルシュートを放ったのだが。


 アナウンサー「こ、これは…!!ラムカーネ君のシャドーシールド!!」

 ウォン、ウォン…。
 ウォン、ウォン…。

 アナウンサー「だが、届かない!!」

 アナウンサー「決まったーーーー!!ゴーーーーーーーーーーール!!」

 アナウンサー「三杉君の何の変哲もない普通のシュートが、ベルギーゴールに突き刺さりましたーーーーーーーー!!」


 あっさりとラムカーネはゴールを割られてしまったのだった。
 憔悴し切った表情で肩で息をしたまま、その場で大の字になって倒れ込むラムカーネ。
 その後も気を緩めずに攻めまくった日本ユースが、もう残り時間僅かとなりながらもシュートの嵐を浴びせ、終わってみれば4-0の大勝。
 喜びを爆発させる翼らを尻目に、最早自力で起き上がる事も出来なくなってしまったラムカーネが、担架で救急車へと運ばれて行ったのだった…。





 ここまで読んだ皆さんなら、もうご理解して頂けたと思うが…ラムカーネは確かに作中最強クラスの実力を持つGKで、普通にプレイしての適正レベルでベルギーに挑んだ場合、サイクロンやドライブタイガーさえも易々と止めてしまう程なのだが、

 「虚弱体質なのでフルタイムでの出場は困難で、後半になると弱体化する。残り15分になるとさらに能力値がガタ落ちする。」

 という、スポーツ選手としてちょっとそれはどうなんだとか、そもそもGKなんだから走り回る機会なんてそうそう無いはずなのに何で後半になると弱体化するんだとか、色々とツッコミ所満載の弱点を抱えてしまっていたのだ。
 だったらせめて前半だけ出場させて、後半は控えGKに代えてやればいいものの、それでもベルギーの監督はラムカーネにフル出場を命じたのである。酷過ぎる。
 もしかしたら控えGKも怪我したとかで、ラムカーネをフル出場させざるを得なかったのかもしれないが…。

 もうちょっとこう…何とかしてやれなかった物なのだろうか…。


『IV』での活躍



 作中にベルギー代表は登場しないが、クラブチームのモスクワのGKとして登場。
 バスコ・ダ・ガマに勝利し、メキシコに敗北すると進むヨーロッパ奮闘編の第1試合で、サンパウロを率いて戦う事になる。
 作中で戦えるのはこの1試合のみで、他のルートでは登場しないのだが、前半は無敵で後半になると弱体化するのは前作と同じ。
 だから可哀想だから前半で代えてあげようよ…。

 このルートではストラットがサンパウロを離脱してミランに復帰しており、さらに新田&ネルソン&マウリシオ&バモラ不在という「最弱サンパウロ」で戦わなければならず、攻撃陣の中で頼りになるのは翼1人しかいないという、かなり厳しい条件でラムカーネと戦わなければならないので、かなり厳しい戦いを強いられる事になるだろう。

 ただし今作の弱体化は「レベルが1になる」という物。
 ストーリーモードでは特に気にならない弱点だが、問題なのがオールスターで彼を使用した場合で、レベル1の状態でオールスターを遊ぶと彼は全く弱体化せず、浮き球バグの影響も無いので、誰もゴールを奪えないクソゲーと化す…凶悪なバランスブレイカーと化してしまうのだ。
 なのでラムカーネ込みでのバランスを考慮するなら、レベル3~4程度でオールスターを遊んだ方が良いとされている。


『V』では…。



 多くのオリジナルキャラクターがリストラされてしまった本作では、彼もまた登場しない。
 いかに最強のGKと言えども、やはり「虚弱体質」というスポーツ選手にあるまじき致命的な弱点を抱えている事で、所属クラブチームから戦力外通告を受けて引退へと追い込まれてしまったのだろうか?

 もしかしたらプレイヤーたちの知らない所でベルギー代表としてワールドトーナメントに出場し、新田とアルシオン抜きのカンピオーネと試合をして10-0で負けたのかもしれないが。




 追記、修正は、前半は無敵なのに後半は大幅に弱体化する人がお願いします。




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最終更新:2020年08月13日 23:33