おばけ漫才(ゲゲゲの鬼太郎)

登録日:2020/10/30 (金曜日) 15:23:53
更新日:2020/11/01 Sun 09:04:12
所要時間:約 8 分で読めます




やぁ、人間の皆さん。僕はゲゲゲの鬼太郎です。

皆さんに叶えたい夢はありますか?

もしその夢を妖怪が叶えてくれるとしたら、皆さんはどうしますか?

努力しないで望みを叶えると、必ずその代償があるものです。

笑えないオチ(・・)がね……


「おばけ漫才」は、ゲゲゲの鬼太郎・アニメ版第5期の11話。
脚本は吉田玲子、作画監督は八島善孝。
ゲストとして吉本興業所属のお笑いコンビ・はりけ~んずが出演している。


【あらすじ】

ラジオから流れる漫才を聞いて爆笑する目玉おやじ

父さん、ご飯の支度が出来ましたよ!
※このセリフでヤンデレCDを思い浮かべた人、廊下に立ってなさい

ん?なんか妖怪(用かい)

そして目玉はそのダジャレを復唱し、1人ツボに入っている。当然絶句する鬼太郎

……そんなに面白いですか……?

所変わってねこ娘がバイトをする商店街。
そこでは売れない漫才師・タロウズが漫才を披露していた。

田中太郎で~~~す!

山田太郎で~~~す!

2人合わせてタロウズで~~~~~す!!

実はオレ子供の頃漫才師になる言うたら父さんにごっつ怒られてなぁ……

父さんがココを通さん(父さん)!!

なるほど~~!!


たちまち静寂に包まれるギャラリー。そらそうよ。


ねずみ男さぶ~~


タロウズの所属事務所では、2人が社長にどやされていた。
そこへ同事務所の売れっ子漫才師・ジロウズがやって来る。スケジュールが満杯のジロウズに社長もホクホク顔だ。
ジロウズの2人は先輩であるタロウズを「あれ、まだ引退してなかったんですか?w」と煽って去っていった。

ボロアパートでどっかの北海道芸人みたいなジロウズのネタを鑑賞するタロウズ。

なぁ田中、オレ達も全日本お笑いグランプリに出ようや……

ジロウズの2人も優勝したのがきっかけでブレイクしたんやで!

その頃妖怪横丁。
狐の妖怪・白山坊が仕切る妖怪一座では皿屋敷の幽霊が皿を数える見世物を出していたが、何百年もやり続けで飽きた観客達から物を投げつけられてしまう。

それを見たねずみ男はビビビと閃き、白山坊に「漫才師の生霊」を新しい出し物にしてはどうだとアドバイスする。
白山坊はそれに賛成、その漫才師はねずみ男が手引きをするという事で取引は成立した。


公園ではタロウズが子供相手に渾身の漫才を披露するも、やはりダジャレネタでは受けずブーイングの嵐。


なんやと!ゆとり教育コラ~!!

グランプリでの優勝は絶たれたと思われたが、そこへねずみ男がやって来て2人を白山坊の住む稲荷神社に案内。
白山坊を見てすっかり震え上がった2人は声高に自分たちの夢を告げる。

分かった。ミーの能力でその夢を叶えてあげましょう!

ただしその代わり……叶ったらチミ達の魂を貰っちゃうよ~?

やる、やる!売れるんやったらなんでもやったるー!!

その言葉忘れないでよ!ハ~~ッ!!

白山坊の能力によってトランス状態に陥った2人。白山坊は2人に指切りをし、契約を成立させた。
直後に白山坊の姿は消え、2人は夢ではないかと思うが、小指に付いた赤い痣がそうではない事を物語っていた。

手始めに指パッチンでお笑いグランプリの司会を洗脳し、タロウズを優勝させた白山坊。審査員たちからのクレームが殺到するが、ネタ実演で白山坊は会場まるごと洗脳、場内はたちまち大爆笑に包まれる。

鬼太郎もタロウズの大ブレイクに乗じ、目玉と2人で漫才の真似に興じたりしている。

相変わらずちっとも面白くないですけど……

お前はわかっとらんのォ~!

僕のセンスがズレてるのかなぁ……

ご馳走の席でも白山坊の指パッチン1つでギャグが受けるタロウズ。
ねずみ男は2人のおこぼれに与ろうとするも、つまみ出されてしまった。

楽屋で寛ぐタロウズの元に、バイトのねこ娘がやって来る。2人は次の仕事に出かけていってしまったが、ねこ娘は彼らの赤い痣を見て、妖怪と何か約束を交わしたと推測した。

運転手に変装したねずみ男によって、稲荷神社に連れて行かれるタロウズ。
そこでは2人の魂をいただこうと白山坊が待ち構えていた。
2人は一目散に逃げようとするが、小指に能力が仕掛けてあるので、引っ張られてしまう。
2人の魂を奪おうとする白山坊。そこへねこ娘の知らせを聞きつけた鬼太郎と目玉が駆けつけた。

白山坊はお稲荷様の像を操り、鬼太郎を攻撃。リモコン下駄でそれらが破壊されると、今度はしめ縄で鬼太郎をグルグル巻きにする。それも髪の毛針で制され、白山坊を霊毛ちゃんちゃんこが捕らえた。ねずみ男はドサクサ紛れに逃げ出した。
こうしてタロウズの2人は無事に助け出された。

き、鬼太郎!どうしてコイツらの味方するんだよ!

ミーはコイツらとちゃんと契約を交わしたんだ。お笑いグランプリに優勝して、ドッカンドッカンと受けたら魂を貰うとな!

白山坊の言い分にも一理あるようだが、タロウズが好きな目玉は引き下がらない。

じゃが白山坊、それはお前がちゃんと約束を守っていたらの話じゃ

そりゃあどういう意味だい!?

元々この2人は面白いんじゃ。お前のチンケな力のせいで売れっ子になったんじゃないと言っとるんじゃ!

「何言ってんだこいつ?」と言わんばかりの顔で呆気に取られる一同を尻目に、目玉は妖怪横丁で能力なしに妖怪たちを笑わせられれば、契約を白紙に戻す勝負を提案。
白山坊も最初は呆れていたが「勝てば予定通り魂が手に入るし、負けても一座は盛り上がるからどちらに転んでも損にはならない」というねずみ男のアドバイスもあって、それを受け入れた。


そして人間の漫才師が漫才をすると聞き、妖怪一座には客が押し寄せる。
だが多くの妖怪達を目の前にして、タロウズは縮み上がった。何しろ受けなかったら食い殺されてしまうかも知れない……

勇気を振り絞り、ダジャレばっかりの漫才を披露するタロウズ。矢継ぎ早にダジャレをまくし立てるが、受けることはなく妖怪達はだんだん苦虫を噛み潰したような表情になっていき、白山坊も2人から魂を取り上げようとする。

アカン、オレらはもう終わりや…

お前が妖怪と指切りするからや!

オレのせいじゃないっちゅうねん!!

とうとう取っ組み合いケンカをおっ始めてしまった2人。
だがその時不思議な事が起こった

なんと、さっきまでの雰囲気が嘘だったかのように、場内が爆笑に包まれたのである
呆然とする鬼太郎、ねずみ男、ねこ娘、そして視聴者

湧く観客達を見て白山坊も思わず顔をほころばせ、素直に敗けを認めるのだった。

白山坊はヘトヘトになったタロウズから指切りの痣を消し去る代わりに、「これからもこの寄席に出てくれないか」と持ちかける。2人がそれを承諾すると、もう一度指切りをするのだった

救いようがないなぁ……

タロウズのどつき漫才は人間界でもみるみるうちに受け、大忙しに。
だが妖怪横丁での公演も待ち構えているため、2人はすっかり疲労困憊になってしまうのでありました。

安易に妖怪と指切りをしてはいけません。妖怪は結構、そういう所は律儀なんですよ?

お後がよろしいようで……

【余談】

  • 白山坊の声を担当したのは、4期でも担当した大塚周夫。また前述の通りタロウズの声は本職芸人のはりけ~んずが演じており、山田を前田登が、田中を新井義幸が担当。前田は直後の他局の番組でも枕返し回に登場した獏ならぬバクの声を務めていた。さらに皿屋敷の幽霊を演じたのは、のちに6期でねこ娘を務める庄司宇芽香。
  • 演芸をテーマにした話は4期の「妖怪いやみにご用心」(落語)と6期の「終極の譚歌 さら小僧」(ピン芸)もあり、3話とも売れない芸人(落語家)が妖怪に頼って大変な目に遭う点が共通する。

ついキツイ追記と、習性の修正をやったんや。

なるほど~~~!!

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最終更新:2020年11月01日 09:04