お魚メールの追跡(名探偵コナン)

登録日:2021/05/05(水) 23:24:00
更新日:2021/05/06 Thu 19:58:55
所要時間:約 10 分で読めます





なるほど…

3匹のお魚さんってわけね…


『お魚メールの追跡』とは、『名探偵コナン』のエピソードの一つ。
単行本第51巻に収録。テレビアニメでは第438話として、2006年5月15日に放送された。


以下、ネタバレにご注意ください。


【あらすじ】
ゴールデンウィーク明けの最初の土曜日、喫茶ポアロで食事をしていたコナン・蘭・小五郎の一行。
だが、梓がため息つくほど悩んでおり、話を聞くと常連客の子供である長部満からのメールで困っているという。
今日来た満からのメールは4通になり、最後のメールには「ボクもお魚さんみたいに、網にかかって死んじゃうのかなあ」と不穏な文面が書かれていた。
梓は満がどこにいるのか確認しようとしたが、電話が通じず、メールを送信しても受信は父親が制限を掛けているためメールの受信ができないという。
だが、メールが受信できないということは、満の近くに父親がいないことを意味していた。
コナンは満が父親と釣りに出かけていたが、満が一人車の中に取り残された状態になっていると推測する。
そして、以前に満の父が読んでいたレジャー雑誌から、中洗・久更津・枯前崎の3ヶ所の何処かにいると推測する…


【関係者】

  • 長部満(おさべ みつる)
CV:鉄炮塚葉子
喫茶店ポアロの常連客の息子。5歳。
2、3ヶ月前からポアロに来ており、毎日父親の携帯を使って梓にメールを出していた。
だが、今日来た4通のメールの中に「死んじゃう」という不穏なメールを書いており、最初のメールからすでに6時間経過していた。
メールは迷惑メールを開かないように、メールの送信ができても父親が操作しないと受信できないようになっている。
また、携帯電話の電池を節約するためにメールを書いた後は電源を切っており、連絡が繋がらない状況になっている。
コナンの推理では釣りに出かけており、父親がいない車の中で待っていると推測している。

  • 満の父
CV:河口博
喫茶店ポアロの常連客。本名不明。
先日、ポアロでレジャー雑誌を見ながら満と共に釣りに行こうと話していた。
だが、満の近くにおらず、朝刊にも釣り客が4名行方不明になっている事件もあったこともあり心配されている。
レジャー雑誌の折り目から、中洗・久更津・枯前崎の3ヶ所の何処かにいると推測されている。


【レギュラー陣】

ご存知主人公。
満が父親と釣りに行っていることを推測するが、全て推理すると怪しまれるため所々誤魔化しながら推理を誘導している。
満から来た5通目のメールを見て、満の居場所を特定している。

ご存知蘭姉ちゃん。
コナンの満が車に乗っている可能性があるというアドバイスを、小五郎よりも先に答えている。

ご存知迷探偵。
特に仕事もなく趣味で忙しそうにしているが、梓の話を聞き満の行方を追うことになる。
なお、梓の困っている話で携帯電話を取り出した時、前の事件の事もあり「またこの店の忘れ物っていうんじゃ…」と警戒していた。
また、アニメ版ではコナンも梓が携帯電話を見せた時、小五郎と同様に警戒していた。

喫茶ポアロのウエイトレス。
今日来た満のメールの事を小五郎達に相談をしており、満のことを心配している。


【その他の人物】

  • 満の母
CV:伊藤美紀
満の母親。本名不明。
満の父の話では実家に帰っており、満はとても寂しそうにしていたという。
それ以来、満は父親の携帯を使って梓にメールを出していた。


【手がかり】

  • 満からのメール
梓の携帯電話に送られてきた満からのメール。
メールはそれぞれ下記の内容になっており、漢字表記にしているが、原文は5歳児のメールのため全部ひらがなで書かれている。

  • 1通目
お姉ちゃん元気?
ボク今日はパパとお出かけしているんだよ
イスと帽子買ってもらったよ!
みんなもかぶってるからボクもかぶっちゃお!

  • 2通目
汗でヌルヌルでして気持ち悪いから靴ぬいじゃった
レストランの看板が見えるよ
お姉ちゃんのお店のハンバーグ食べたいな!

  • 3通目
黒い眼鏡のおじさんや青い服のおばさんがこっちを見ているけど怖くないよ
ボク泣かないもん

  • 4通目
ボクもお魚さんみたいに、網にかかって死んじゃうのかなあ

  • 5通目
お魚さん1匹だと思ったら3匹だったよ
いいなお魚さん


1通目は午前9時7分、2通目は午前10時16分、3通目は午前11時54分、4通目は午後3時2分とメールを送る間隔がだんだんと長くなっている。
コナンは2通目の「汗で足が蒸れる靴」という内容から、満は長靴を履いていることを推測。そして、1通目の2通目の内容から、コナンは帽子と長靴を履いて椅子に座る事から釣りに出かけたと推測している。
また、1通目に周りの人も帽子を被っていると書き、2通目の「レストランの看板」や3通目のおじさんやおばさんの特徴が上の方ばかり書かれていることに気づく。
そのため、満は車のシートに座ってメールを書いており、車の傍を通る人の腰から下が車のドアで隠れて見えないからだと推測している。
コナンは4通目のメールだけでは内容を理解できなかったが、5通目のメールを見て内容の意味を理解している。

  • 満の父が選んだ釣り場
ポアロに置いてあるレジャー雑誌に満の父が折り目を入れていたが、他のお客さんもレジャー雑誌に折り目を付けていたため、中洗、久更津、桔前崎*1の3ヶ所の何処かになる。
また、レジャー雑誌の下の方にお勧めの旅館の情報が掲載されていたため、小五郎がその旅館に電話を掛けてみたが、長部の名字で旅館の予約が入っていなかった。
また、それぞれ旅館の人に話を聞いたが、水難事故はなく当日の天気について話していた。

●中洗
GW明けの最初の土曜日のためGWからまとめて連休を取る釣り客が多く、風が吹いているが曇っていて釣り日和となっている。
●久更津
風は吹いていないが小雨が降っており、こんな日の方が釣れやすいので釣り客が多い。
●桔前崎
先ほどまでピーカン(快晴)で下手な釣り客が釣れない状況だったが、先ほど風が吹き始めた。

なお、3ヶ所の名前の由来は、大洗(茨城県)、木更津(千葉県)、御前崎(静岡県)になっている。


【以下、ネタバレに注意】






















だって満君、ずっと上ばっか見てたんでしょ?

お魚さんが空を泳ぐわけないもん!

  • 満の居場所
コナンは「3匹の空を泳ぐ魚」という単語に「こどもの日」と言う単語を連想させるように小五郎達に話した。
そう、満の言っていた3匹の空を泳ぐ魚というのは「鯉のぼり」のことであり、満は車の上から見た鯉のぼりのことをメールに書いていたのである。
5通目の満のメールでは「1匹だと思ったら3匹だったよ」というキーワードは、先ほどまで風が吹かず垂れていて1匹しか見えなかった鯉のぼりが、風が吹いたことで風でなびき3匹に見えるようになったと推測する。
そのため、先ほどまでピーカンだったが、風が吹き始めた桔前崎に満達がいると判明した。
なお、3匹の泳ぐ鯉のぼりと母親がいなくなった自分を重ね合わせ、3匹揃っている鯉のぼりを見てメールに「いいなー」と書き込んだと推測している。

その後、小五郎はレンタカーを借りて桔前崎に向かう。
だが、最初のメールから6時間以上も経っており、桔前崎がピーカンだったことで満が熱中症で脱水症状になっていることが危惧された。
また、事前に桔前崎の警察の方にも連絡をしたが、釣り場が多く探すのにも時間がかかっているという。
桔前崎に到着後、コナン達は満がいる場所を探すため、桔前崎の展望台から鯉のぼりがある場所を探した。
だが、こどもの日を過ぎているが鯉のぼりをしまい忘れている所も多く、特定するのは不可能なんじゃないかと諦めかけていた。
そこを、コナンがゴルフ練習場のネットの事を「大きな網」と称してクジラだって捕まえられると言った。
最初はその発言を馬鹿にした小五郎だったが、4通目のメールの「網にかかって死んじゃうのかなあ」のキーワードを思い出す。
そう、満は鯉のぼりとゴルフ練習場のネットが重なっている所を見て4通目のメールを書き込んでいたのである。

ゴルフ練習場の近くにある鯉のぼりであれば数が限定されるため、1ヶ所該当する鯉のぼりを発見する。
そして、ゴルフ練習場のネットと鯉のぼりが重なるように見える駐車場を見つけ、満が乗っている車を探し始めた。
コナンは2通目のメールに書いてあったレストランの看板を見つけ、レストランの看板と鯉のぼりが見える車を見つけ、車の中でぐったりしている満を発見した。
車にはカギが掛かっており、声をかけても反応がなかったため蘭が車のガラスを割ろうとしたが、既の所で満が目を覚まし起き上がった。
満は父親から車から出ちゃいけないという言いつけを守っていたが、梓の説得を受けて満が車のカギを開けて無事満を救出したのだった。

だが、コナンは満が乗っていた車の中を確認すると不可解な状況だと気づく。
釣りに来ていた満達だったが、クーラーボックスがなく、海釣りなのに渓流釣り用の竿しか置いてなかったのである。
そのため、コナンは満の父が桔前崎に来たのも別の目的があると推測するが…

  • 満の父
彼がいなかったのは病院に担ぎ込まれたからだった。
満の父は桔前崎に来て早々、釣り客同士で喧嘩している場面に遭遇する。
喧嘩を止めようと満の父が割って入ったが巻き添えに遭い、頭から血を流し病院へ搬送されていたのだった。
目を覚ましたのがついさっきであり、コナン達が満を発見した後にようやく戻って来れたのである。
迷惑をかけてしまった小五郎達に謝罪して、置いてきぼりにしてしまったことで満から文句を言われるが、満の父は桔前崎に来た本当の目的を満に話し始める。

  • 満の母
実は実家に帰っていたのではなく、結核のため3か月前に桔前崎の病院で入院してたのである。
結核だと見舞いにも行きづらく、満の父は満に心配をかけたくないと思い実家に帰ったと話していたのである。
そして、今日の検査結果で退院できるかが決まり、退院できない場合も考えて、釣りに行くと嘘をつき桔前崎に来ていたのである。

検査の結果、満の母は無事退院でき満と再会することができた。
なお、満の母の姿は梓によく似ており、満が梓にメールを送っていたのも母の面影を感じていたからだった。
そして、これからはずっと一緒だと満の母に言われ、満は嬉しそうにするのだった。

  • 毛利蘭
満が母親と再会する光景を眺めていると、再び風が吹いて鯉のぼりがまた3匹並んで空を泳いでいた。
蘭は「こっちも3匹に戻れてよかった」と言って、みんなで鯉のぼりを眺めていた。
そして、「ウチも早く3匹に戻りたいな」と蘭に棘がある言い方で言われ、微妙な顔をする小五郎であった。
なお、アニメ版では妃英理の姿も写り、蘭の発言の後にコナンが「じゃあ、俺は吹き流しで…」とオチもつけていた。


追記・修正は鯉のぼりを飾ってからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2021年05月06日 19:58

*1 アニメ版では枯前崎表記