メテオ・カタストロフ(特捜戦隊デカレンジャー)

登録日:2021/09/26 Sun 03:03:11
更新日:2021/09/28 Tue 02:18:07
所要時間:約 13 分で読めます






Episode.43

相棒って言うな!

一度くらいは相棒って呼ばれたかったぜ!

この作戦のリーダーはオレだ!

馬鹿野郎…何でだよ…何でお前が…


メテオ・カタストロフ


君のハートに、ターゲットロック!



メテオ・カタストロフとは、スーパー戦隊シリーズ第28作『特捜戦隊デカレンジャー』Episode.43(第43話)のサブタイトルである。

脚本:荒川稔久 監督:中澤祥次郎

概要

前話にあたるEpisode.42 スカル・トーキングに続き、ドラマの主役は、バンとホージー。
極限状態の2人がどのように乗り越えるのか、またホージーのバンへの秘めた想いが明かされるエピソード。
バンとホージーの関係における、一種の到達点とも言える話である。

あらすじ


前話にて宇宙生物ブラウゴールを陰で売買していたスマスリーナ星人ニカレーダをデリートし、巨大化したブラウゴールもスーパーデカレンジャーロボで撃破したデカレンジャー。
その後しばらくは平穏な時が流れていた。
しかし、地中にはまだもう一体のブラウゴールが残っており、地球に最大の危機が訪れようとしていた。

ある非番の日、ホージーは結婚を間近に控えた妹の美和と買い物をしていたところ、何かの気配を感じ取る。
ホージーはSPライセンスでデカベースにその後異常はないか確認を取り、連絡相手のバンに「別に異常はない」と回答され、「久しぶりに兄妹水入らずだろ」と指摘される。
すると美和がホージーのライセンスを奪い、「返せ」と言うホージーを尻目に「仕事のことしか考えてなくて」と愚痴を言い、自分の結婚式に地球署の仲間たちを誘うと、参加を快諾したバンは「相棒がおいおい泣くところ、見てみたいしな」と得意げ。
「泣くか!」と言うホージー。バンが「絶対泣くよな!」と仲間に問うとウメコは「泣くね」と言い、ドギーもスワンと顔を合わせて頷き、「泣く」と断言。

美和が兄に何故バンにきつく当たるのかを問うと、ホージーは昔からお調子者が嫌いだと話し、美和はバンについて兄とは正反対だと話す。
ホージーはバンについて「あいつはただの閃きで無鉄砲に突っ込んで行く。命がいくらあっても足りない。オレから言わせれば、プロじゃない」と酷評。
「でも仲間なんでしょ?」と問う美和に、「オレはそう長くあいつの仲間じゃいられない気がする」と返すホージー。
「え?」と戸惑う美和に、ホージーは「なんとなくな」と呟く。
その頃、デカベースではスワンが謎の怪電波を察知し、デカレンジャーが出動した。

バンたち5人が現場に駆けつけると、非番を切り上げたホージーも合流。
そこにエージェント・アブレラが現れ、「大宇宙のある伝説」を語る。
「星の悪魔を倒すなら、弟がいないか確かめろ。兄を倒せばその怒りは弟に乗り移り何十倍にも膨れ上がる」
すると、倒したはずの巨大ブラウゴールが出現。
アブレラはさらに巨大隕石が再び地球に迫っていること、地球は滅亡するだろうが、ブラウゴールを売りまくって大儲けと語り去る。
スーパーデカレンジャーロボで再び巨大ブラウゴールに挑むも、兄を倒した時の戦法はもはや通用せず逃げられる。

デカベースに戻ったデカレンジャーは、スワンから「巨大隕石が地球に激突する可能性は100%」と告げられる。
隕石の衝突を食い止める唯一の方法は、「巨大隕石にギリギリまで近づいていって、デカウイングキャノンを正面から撃つ」という極めて危険な作戦のみであった。
最悪の場合、巨大隕石の引力に引き寄せられて、デカウイングキャノンが激突する危険性もある中で、ホージーが出撃を表明し、「キャノンのシューティングオペレーションは、オレが1番熟練しています」と語る。
バンも出撃を表明するがホージーは反対し、バンが「万が一の時のために2人は必要」と反論するも、ホージーはそれを頑なに退けた。

スワンから作戦をレクチャーされたホージーは、ブラウゴールの出現に伴い討伐に向かう仲間たちと挨拶を交わし、デカウイングロボで宇宙へ向かう。
地上ではライディングデカレンジャーロボで出撃する最中、ホージーの様子に違和感を感じたジャスミンとウメコに、テツとセンちゃんが語りかけ、センちゃんがバンに話を振る。
しかし、バンは密かにデカウイングロボに乗っており、今更引き返すわけにもいかず、各自そのままで戦うことに。

デカレンジャーロボとデカバイクロボに分かれて巨大ブラウゴールと戦うセンちゃんたち4人。
デカバイクロボのソードトルネード、さらにデカレンジャーロボのシグナルキャノンを立て続けに放つが、巨大隕石が接近した影響でブラウゴールはさらに巨大化。
それを受け、ドギーとスワンもデカベースロボを起動して出陣する。

一方のホージーとバンも、巨大隕石に接近したことでデカウイングキャノンへと変形。
ホージーはバンに指定制御を任せ、自身が撃つ役割を担うも、まだ距離がある中でも既に引力圏内に入ったことで照準が定まらず、限界が近づいてきたところでようやく照準が定まり、スーパーファイナルバスターを放つ。
確実に隕石に命中させたことを確認し、安堵して変身を解除する2人。
しかし…直後に2人は目を疑った。

嘘だろ?そんなの!?

こいつは…常識を遥かに超えた隕石だ!

なんとこの巨大隕石はスワンの予想をも遥かに超えた規格外の怪物であり、まともに命中させたスーパーファイナルバスターでも半壊させるのがやっと。
半壊してなお、地球に迫り来る脅威であり続けていた。

どうする相棒!?

待て!落ち着いて考えるんだ!

スーパーファイナルバスターは1発しか放つことが出来ず、万策尽きたかに思われた中、2人は巨大隕石の内部に赤く光るコアに気付く。

あの赤い光…

これしかない!

バン、お前はパトウイングを分離して帰れ!

どういうことだよ?

オレがデカウイングキャノンで、コアに体当たりする!

オレ1人だけ助かれっていうのか?

2人行く必要はない!

だからって…

この作戦のリーダーはオレだ!オレの命令に従え!

わかった…あばよ相棒!

自動操縦に切り替わりました

しかし、ホージーの命令に対してバンが取った行動は、ホージーのパトウイングを分離させることだった。
そして、自らが巨大隕石に特攻しようとしていた。

お前…

相棒は…美和ちゃんの結婚式に出ないと駄目だろ?

一度くらいは相棒って呼ばれたかったぜ…

何言ってるんだ馬鹿!

ホージーは自動操縦への切り替えを解除しようと必死に操作するが、解除することは出来ず。

解除不能です

アナウンスが虚しく響き渡る。

バンは再びデカレッド・スワットモードに変身し、

じゃあな…相棒…

とホージーに別れを告げ、デカウイングキャノンで巨大隕石に向かって行く。

やめろバン……
命令だ…戻れ…

戻るんだっ!!

ホージーの必死の叫びも虚しく、バンは巨大隕石に特攻し、そして遂に巨大隕石は爆破され崩壊したのだった。

ホージーはバンに呼びかける。

バン…応答しろバン…バン…バン!

馬鹿野郎……なんでだよ……なんでお前が……?

目的だった巨大隕石の爆破には成功したものの、同行したバンを喪う結果となり、ホージーは気を落としながら、バンに抱いていた自身の想いを独白する。

俺の代わりはいくらでもいる。
努力さえすれば、俺程度には誰だってなれる。

……だがバン…お前の代わりは簡単には見つからないんだぞ!
予定より早く特キョウ試験を受けたのも、今のままじゃお前に負ける気がしたからだ。

一度お前と離れて、一回り大きな俺になって、もう一度再会したいと思ってた。

お前は……
お前は俺にとって最高の……

最高の相棒だったんだぞ!!

そしてホージーは号泣した。
バンに抱いていた感情、そして果たしたいと思っていた夢…
これらを全て吐き出した上で失われたことを受け入れ、怒りの表情で地球へと向かった。


地球では巨大ブラウゴールへの苦戦が続く中、デカベースロボがニーブレスやフィンガーミサイルを駆使して対抗する。
そこにホージーが帰還。

こちらホージー。

ホージー!

巨大隕石は?

爆破に成功しました。もう激突の心配はありません。

そうか…

胸を撫で下ろす仲間たち。しかし、ホージーは続ける。

しかしバンは…

バンは……殉職しました…

何っ!?

嘘!?

先輩が!?

嘘だろ!?

嘘よね!?

どうして!?

ショックを隠せない仲間たちを尻目に、ホージーは呟く。

これはバンの…オレの相棒の…弔い合戦です!

ホージーは初めて他者の前でバンを「相棒」と呼び、巨大ブラウゴールへの怒りを見せて猛攻を加える。

許さねぇぇーっ!

ホージーが巨大ブラウゴールを撹乱したところで、デカベースロボのボルカニックバスターが炸裂。
しかし、巨大ブラウゴールはそれすらもものともしなかった。

何っ!?


ブラウゴールの反撃がデカベースロボを襲う。

おのれ…

強すぎる…

どうすればいいの?

先輩が命をかけて、地球を守ってくれたっていうのに!


呆然とするホージー。

諦めちゃ駄目!3体のロボのエネルギーを1つに集めるのよ!

と告げると、どこからともなく聞き覚えのある声が。

だったらこれでやろうぜーっ!

バン…?

そこにはデカウイングキャノンで地球に帰還したバンの姿があった!
喜ぶ地球署のメンバー、それに対しホージーは信じられないでいる。

お前…本当にバンなのか?

嘘のオレなんていねえっての!

しかし…どうして?

あのコアを見て閃いたのさ!
接近するだけ接近すりゃ、ディーリボルバーでもコアを破壊できそうだ!
そうすりゃ、体当たりしなくても済むかもってな!!

そんな発想…オレにはできなかった…

ちょっと暑かったけど、オレって天才かなって思ったぜ!

馬鹿野郎!お前…

寂しかったんだろ?相棒!

……そんなわけあるか。相棒って言うなぁっ!

それ聞いたら、やっと地球に帰ったって気になったぜ!

合体だ!とどめを刺すぞ!

再びデカウイングキャノンに合体し、キャノンの右側をデカバイクロボが、左側をデカレンジャーロボが持ち、キャノンの後方にはデカベースロボが構える。
そして、3体のロボのエネルギーをデカウイングキャノンに集中させた一撃を放つ。

パトエネルギー全開!フルチャージ!!

オールスター・アルティメットバスター!!

遂に巨大ブラウゴールは粉砕され、地球の危機は救われた。

ゴッチュー!!

これにて一件コンプリート!メガロポリスは日本晴れ!


事件解決後、デカレンジャーは焼肉屋で祝杯を挙げていた。
タン塩が最後の1牧になって争うバンとホージー。
一向に譲ろうとしない両者に呆れつつも場を収めようとするウメコ、見かねて横取りするジャスミン。
がっかりする両者だが追加で頼めば良いと聞き、追加注文するところで物語は終わる。

余談

◆ホージーを演じる林剛史は、ホージーがジンチェと体を入れ替えられた時にバンを「相棒」と呼んでいるが、この時はあくまでジンチェとして呼んだため、ホージーとして呼んだのは初めてである。

◆ホージーは美和との会話で「オレはそう長くあいつの仲間じゃいられない気がする」と語ったが、後にバンはS.P.D.ファイヤースクワッドに異動することになったため、この伏線ともとれる台詞になっている。

◆決戦後のデカレンジャーが食べにきた焼肉屋は大手焼肉チェーンの牛角。当時はデカレンジャーとコラボしており、CMも流れていた。


追記・修正は良いことだ。
…おい!お前うっせえよ!

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最終更新:2021年09月28日 02:18