長い黒髪の乙女の長い話(空が灰色だから)

登録日:2021/10/25 (月曜日) 14:10:57
更新日:2021/11/08 Mon 10:02:55
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高2の夏が終わっちゃったよ…あー学校やだー!!


おはよう後村さん


あっおはよう久しぶり小谷・・・




ってアレ…髪切った!?自慢の黒ツヤロングをずいぶんバッサリいったね




『長い黒髪の乙女の長い話』とは漫画空が灰色だから』の4巻に収録されている短編である。
とある長い黒髪の女子高生の夏休みにおきたコメディタッチな話。




【あらすじ】

夏休み明け、自慢の長い黒髪をバッサリと切ってきた女子高生、小谷。
友人の後村はその訳を聞くと、彼女は夏休みの波乱万丈な日々を回想するのだが…



【登場人物】

  • 小谷

今回の主役。黒髪のロングヘアがチャームポイント(だった)女子高生。17歳。
だが何故か夏休みの間に断髪し、ボサボサのショートヘアにしてしまった。
このシリーズの主役としてはそこまで棘はないものの、やや天然でだらしない性格。



  • 後村

小谷の友人の女子高生。頭頂部だけ染めたセミロングヘアが特徴。
今回のツッコミ役で、夏休み明けの学校がダルイと感じる普通の女子高生。


  • 志村

小谷の想い人であるクラスメイト。金髪の高校生。


  • 美容師

ヘアサロンの美容師。ロン毛のイケメン。


  • 沼井

小谷とは中学からの付き合いであるクラスメイトの男子。
地味目な外見で、小谷の良き相談相手。


  • コンビニ店長

コンビニの店長。メガネ。


【ストーリー】


断髪した訳を後村に話す小谷。どうやら少し長くなる話のようだ。


  • 7月20日

終業式が終わり下校中の小谷。
彼女は夏休み一人ぼっちは嫌なので志村に告白しようと探していた。
ようやく志村を見つけたが、彼は別の学校の女の子と一緒にいた。



小谷は失恋のショックのあまり、ヘアサロンに駆け込みバッサリ切ってくれと頼む。



後村「結構すぐ話終わった!」



だがその店は完全予約制なので断られてしまった。
仕方なく小谷は22日に予約し会員カードを作っていると、その美容師から髪を褒められ、自分を指名してくれと言う。
その美容師がイケメンだったのですぐOKする小谷であった。



  • 7月21日

失恋したことを沼井に話すと、すぐに自宅にまで駆け付けてきてくれ、
色々辛かったことを吐き出した。


  • 7月22日

ヘアサロンの予約を入れた日だったが、金がないことに気づきすっぽかす。



後村「すっぽかしはダメでしょ最低!」


その日は電話が鳴り響いていた。



  • 7月23日

沼井が心配して訪ねに来た。
お金に困ったいる事を話すとコンビニのバイトを進められ、25日に面接に行くことになった。
その日は美容院と知らない番号から13件の不在着信があった。


  • 7月25日

コンビニのバイトの面接に行く。
丁度女手が欲しかったというのですぐ採用になった。
だが接客なので長い髪を指摘されると、小谷は怒って帰ってしまう。



後村「ええー!?最低!ていうかまだ髪切らないの!?」



  • 7月26日

また沼井を呼んで愚痴を聞いてもらっていると、彼は「オレが切ろうか?」と言ってくれた。
素人なので断ったが。


後村「ドライだなー小谷」


そして彼は8月5日の夏祭りに誘ってきたので承諾した。



  • 7月27日

母親に頼んで新規の携帯に買い替えてもらった。
これはメールが来てたので後村も知ってる情報だった。


後村(お母さんに美容代も出してもらえばいいのに…)


  • 7月28日


小谷「はぁ…志村くんは今何してるんだろう…彼女と仲良くしてるのかな…PS髪切りたい」


と日記を付けようとしたら日記帳がなかった。


後村「どうでもいいよ!」


  • 8月2日~8月6日

家族で海外旅行に行く。


後村「ただの自慢!?」


しかも沼井との夏祭りの約束もすっぽかしていたことも今になって気付くのだった。



  • 8月7日

プリクラ帳が見当たらない。

後村「どうでもいいよ!」


  • 8月8日

甲子園がはじまる。

後村「だから何!?」


  • 8月9日

このあたりから非通知の無言電話がかかってくるようになる。

後村「いつ髪切るのよ!?」


  • 8月10日

誰かに監視されている気がする。

  • 8月11日

夜道で誰かにつけられた。
流石に後村も心配になってくる。


  • 8月12日

甲子園にて地元高校が敗退。

後村「だから今そんなのどうでもいいから!」


長身の2年生エースがかっこよかったとのこと。


  • 8月13日


小谷「志村くん今頃なにしているんだろう?ああ髪切りたい」


と100回くらい独り言を言った。


後村「まだ髪切ってないんだ」


そして最近沼井と会ってないことに気づき、新しい番号を教えていないことを思い出すのだった。


後村「かわいそすぎるよ!」


  • 8月14日


小谷が夜道を歩いていると、後ろから人の気配とハサミを鳴らす音がする。
怖くなった彼女は音のする方へ向かう。


後村「逆ーっ!逃げてー!!」


そこにいたのは、覆面をしたハサミ男だった。


ハサミ男「お前のそのキレイな髪を全部よこせー!」


と叫んで襲い掛かってきたが、乱入した誰かにぶっ飛ばされる。
なんとそれは、以前バイトの面接に行ったコンビニの店長だった。
そしてハサミ男を覆面を剥がすと…




その正体は沼井だった。


後村「ここでまさかの沼井くん!」


沼井曰く「なんで髪を切らせてくれないんだ、こんなに小谷さんを愛しているのに…」とのこと。
小谷は警察に通報し、沼井は逮捕された。

その後事情聴取も終わり、店長に何で面接を逃げたのかを聞かれ、「髪を切る金が欲しい」と答えると、
「切らずに束ねてくれればいい」と言われ、納得しバイトが決まったのだった。



  • 8月28日

コンビニのバイトにも慣れてきた頃…


後村「ねぇいつ髪切る話するの?」


店に予約をすっぽかした美容師がやってくる。向こうも彼女を見て誰かに連絡する。
命を覚悟する小谷だったが…



そこへやってきたのは志村だった。彼はあの美容師の後輩だったのだ。
実は彼も小谷に会いたくて何度も電話していたらしい。
そして先輩の店に忘れて行った生徒手帳と日記帳とプリクラ帳を渡した。

志村は美容師を目指して修行しており、小谷の髪にも惚れており、
もし美容師になったら最初の客になって欲しいと告白するのだった。
勿論小谷はそれをOKするのだった。


ちなみに終業式の日に会っていたのは先輩の妹で、志村の事を応援していただけだった。
つまりその時から小谷は盛大な勘違いをしていたのだった。

その後小谷を探していた志村だったが、先輩の店で生徒手帳を見つけ電話をかけまくっていたのだった。

めでたし、めでたし…
















以下、最大のネタバレ注意!













後村「で、いつ髪切るの!?」



その後、宿題を一切していなかったため、激怒した母にバツとしてバッサリいかれてしまったとのこと。
つまり、今までの話は断髪とは関係なかったのだ。


後村「オチそれかい!10秒で終わる話じゃん!」


そこへ志村がやってきて冷やかす後村だったが、小谷はまだ話を続ける。






髪を切ったせいで志村にふられてしまったのだった。彼女を無視して志村は去っていった。
やたらコメディチックな話だったが、結局主人公が損をした形で終わってしまったのだった。



後村「何でこの物語は異常に髪フェチが多いんだ!」




【余談】


  • 小谷の話で「甲子園に行った長身の2年生エース」が出てきたが、丁度それに該当するキャラクターが2巻収録の「信じていた」に登場するが、同一人物かは不明。


  • 劇中小谷が行った「店に予約を入れていたのに無断ですっぽかす」は店側に多大な迷惑と損害を引き起こす可能性があるので、良い子は真似しないでね!



追記、修正は髪を切ってからお願いします。

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最終更新:2021年11月08日 10:02