的中占い師の謎(名探偵コナン 特別編)

登録日:2022/06/29 Wed 17:04:40
更新日:2022/07/08 Fri 09:27:10
所要時間:約 5 分で読めます





この事故、ただの不注意による事故ではない。



もっとほかの何かがきっと隠されている。




『的中占い師の謎』とは、『名探偵コナン 特別編』のエピソードの1つ。
『特別編』第23巻に収録されており、作者は阿部ゆたか&丸伝次郎の両名が担当した。


以下、ネタバレにご注意ください。

【ストーリー】

最近、米花町ではよく当たると評判の占い師がいた。
しかし、その占いはあまりにも的中しすぎるのでコナンは不審に思う。

そんなある日、占い師はバックしてきたバスに轢かれて亡くなってしまう。
警察は運転手の不注意だと結論付けたが、コナンはこの事故を不審に思い…


【事件関係者】

  • 占い師
米花町で占い師を営む中年女性。主に手相占いを行っている。
その的中率は高く、その人の持病はおろか通っている病院名まで当て、ある人は好みのアーティストや服の好みまで当てられたという。
そのためすごい人気で、予約しないと占ってもらえず、時には毎日占ってもらわないと気が済まない人までいて、いい結果が出るまで粘る人もいる等、当人も辟易している。
ある日、サラリーマンを占っている最中にバスがバックしてくるのを避けられずに轢かれて死亡してしまう。

  • バスの運転手
占い師を轢いたバスを運転してた男性。
占い師が出店をしている近くのホテルからバスを出しており、方向転換するには歩道に乗り出さないといけなかった。
バスの後部にはカメラがあり、それで安全を確認できるはずだったが、当日はモニターに無事な占い師が映っていたにも関わらず引いてしまう。
しかし、彼は占い師がずっと女子高生を占っていたと証言しており、現実と食い違っていたが…


【レギュラー陣】

ご存じ主人公。
占い師があまりにも当たりすぎるので疑問を抱いていた。
その後の占い師の事故にも疑問を持ち捜査を開始した。
また、灰原が占いの結果に怯えるのを見て励ましたりもした。

ご存じ哀ちゃん。
職業柄占いを信じてはおらず、「人の不幸に付け込んでお金を巻き上げる商売」と酷評していた。
その際に体を見ただけで健康状態がわかる方法についてのやり方を抗議したりもしていた。

だが何だかんだで気になったのか、1人でその占い師の元へ行き、死相が出ていて20歳前後で終わっていると言われ、更に「海の向こうから災いがやってくる」と言われた。
一応20歳まで時間があるからそれまでに手相は変わるとフォローされたが、実際は彼女にとってはすぐのことで、災いをジンのことだと言われ動揺。
コナンに励まされるが、2人で占い師が死ぬ所を目撃してしまう。
また、よく大人の服売り場によく行くらしく、それも言い当てられていた。

ご存じ少年探偵団。
光彦は祖父が占い師に病気を言い当てられたことを話し、占いについての歴史を解説していた。
元太と歩美は台詞もほぼ一言のみで、目立った活躍はない。

ご存じ蘭姉ちゃん。
小五郎と共に占い師に見てもらい、孤独な日々が続くが待っていれば願いは叶うと言われ喜んでいた。

ご存じ迷探偵。
蘭と共に占い師に見てもらい、奥さんとの別居及び浮気癖があることを見破られていた。

ご存じ警部殿。
占い師の事故に対しては運転手の不注意だと結論付け、彼を連行した。

ご存じ黒の組織の幹部。
コナンと灰原のイメージの中でのみ登場。
正直彼を「海の向こうからの災い」に関連付けるのは強引すぎる気もするが…


【用語】

  • 監視カメラ
とある防犯会社が米花町に設置している監視カメラ。
古くから防犯のために多数設置しており、おかげでひったくりや強盗の件数が減ったらしい*1
目暮曰く、ざっと数百台ほどあり、灰原はずっと監視されてるみたいで気持ち悪いと否定的だった。













以下、事件の真相…さらなるネタバレ注意!
















「だから今度はおれ自身が占い師となって人々の悩みを解決してやるんだ。」




  • 映像防犯会社の社長
今回の事件の犯人である映像防犯会社の男性。
コナンと灰原は学校新聞の取材として彼に接触し、推理を披露した。
米花町の至る所にカメラを設置し、10年間朝から晩まで監視し、町の平和を見守ってきたという。
そのため町の住人がいつどこで何をするかを全て把握しており、住人一人一人の日頃の映像をまとめた物をDVDにして保管している。
その中の「灰原哀」と書かれたDVDを見ると確かに彼女の行動が筒抜けになっていた。
そしてあの占い師とはグルであった。

まず占い師に占ってもらう為に予約をするためその際に名前と住所を知り、その人の趣味嗜好をまとめたDVDを彼女に渡していた。
これが良く当たる占い師の真相である。

だが金銭面のトラブルで彼女を殺すことを決意し、バスのカメラに細工をしてひき殺させた。
その方法はあのカメラが撮った映像を運転席のモニターに受信させる仕組みを利用し、強力な電波を放射するアンテナで別の映像をバスのモニターに送信して運転手に誤認させたのだった。
実際にコナン達が見た状況と運転手の証言が食い違っていたのはこのためだった。

動機は前述の通り金銭トラブルだったが、自分の方が町を知っているというプライドもありこれからは自分が占い師となり悩みを解決してやると豪語するが、「そんなの占いじゃない!タチの悪い覗き魔よー!!」と灰原に罵倒され逆ギレ、口封じを兼ねて彼女を襲うがコナンのシュートで撃沈。
その後逮捕された。

町を長年見守り続けてきたと豪語していたが、やっていた事は灰原が本気で引くレベルの覗きでしかなかった。
だがその情報収集能力は本物であり、あのまま野放しにしていたら灰原の正体に気付いたり黒の組織の存在に気付いてしまう可能性*2もあったりと、スピンオフ作品の犯人ながら中々の危険人物であると言えるだろう。


  • 占い師
取引相手に対する金払いが悪かったせいで殺されてしまったものの、彼女の場合は金と名声が欲しかっただけのようであり、結果的にどっちもどっちといえるだろう。


【エピローグ】

灰原は監視システムは大切だけど悪用されては何にもならないと口にする。
目暮も悪用されないシステムが必要だと実感するのだった。

また灰原は占いを安易に信じた事を反省し、コナンは運命は自分で切り開いていくものだと告げるのだった。




「第一、すべて占い通りに事がはこんだら、未来がおもしろくないだろ。」

「それもそうね…」






追記・修正は占いを信じてからお願いします。


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最終更新:2022年07月08日 09:27

*1 ただし、殺人事件は一向に減らないが。

*2 へたするとコナンもその可能性があった。