カイドウ(ONE PIECE)

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&font(#6495ED){登録日}:2017/10/07 Sat 15:19:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 50 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &sizex(5){&color(purple){&big(){&bold(){……くそ…!! 頭いてェ…&br()&br()死ねねェもんだな……!!!&br()&br()また生きちまった…うまくやったよ白ひげのジジイは…&br()&br()もう…やるしかねェのか………!!!}}}} &sizex(6){&color(purple){&big(){&bold(){くそったれ ……急げ“ジョーカー”&br()&br()最期の戦闘準備を整えろ!!!}}}} &sizex(6){&color(purple){&big(){&bold(){こんな退屈な世界壊れてもいい!!!&br()&br()世界最高の戦争を始めようぜ!!!}}}} } カイドウとは漫画『[[ONE PIECE]]』の登場人物。 ●目次 #contents *【プロフィール】 本名:カイドウ [[CV>声優(職業)]]:[[玄田哲章]]、[[稲田徹]](青年時代) 異名:&bold(){百獣のカイドウ、この世における最強生物、明王} 年齢:59歳 [[身長]]:710cm [[懸賞金>懸賞金(ONE PIECE)]]:7000万ベリー→&bold(){&color(purple){46億1110万ベリー}}&bold(){(頂上戦争以降で存命中の賞金首最高金額)} 肩書き:元[[四皇>四皇(ONE PIECE)]] 出身:偉大なる航路 ウォッカ王国 所属:ウォッカ王国兵士(46年前)→[[ロックス海賊団]]見習い(38年前)→[[百獣海賊団]]総督 所属船:不明 [[悪魔の実]]:ウオウオの実 モデル“青龍”([[動物系>動物系悪魔の実]]幻獣種) 覇気:[[武装色>武装色の覇気(ONE PIECE)]]・[[見聞色>見聞色の覇気(ONE PIECE)]]・[[覇王色>覇王色の覇気(ONE PIECE)]] 誕生日:5月1日 星座:牡牛座 [[血液型]]:F型(現実だとB型) 初登場:単行本79巻・第795話・『自殺』 好物:酒、魚の皮 趣味:[[&color(red){自殺}>自殺]] 笑い方:ウオロロロ *【概要】 [[百獣海賊団]]の総督にして[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]の一角。通称&bold(){「百獣のカイドウ」}。 容貌は長い髪と髭に巨大な角、左肩から腕にかけて鱗のような刺青などが特徴的な鬼や魔人のような風貌の巨漢。 なお、ツノの生えた人間自体は[[作者>尾田栄一郎]]によると「出っ歯のような普通の特徴で、[[ハンニャバル>ハンニャバル(ONE PIECE)]]など[[この世界には時々いる>オーズ(ONE PIECE)]]」とのこと。 笑い方は&bold(){&color(purple){「ウオロロロ」}}と、彼が食した悪魔の実や酒浸り&color(silver){(とその結果)}を思わせるようなものである。 [[海軍本部>海軍(ONE PIECE)]]からは、&bold(){「&color(red){個人の強さのみ}で凶暴な海賊達の尊敬を集め、「四皇」と呼ばれるに至った」}と評価されている。 特に[[光月おでん>光月おでん(ONE PIECE)]]と会う前は、典型的な凶暴凶悪な海賊だった模様。 彼が率いる百獣海賊団は、“[[旱害>旱害のジャック]]”、“[[疫災>疫災のクイーン]]”、“[[火災>火災のキング]]”の3人からなる&bold(){「災害」}の異名を持つ大看板をはじめ武闘派揃いで、[[バジル・ホーキンス]]や[[スクラッチメン・アプー]]、[[ササキ>ササキ(ONE PIECE)]]など、億越え級の強者を屈服させて部下にすることも多い。 そのため、カイドウ自身の肩書きも船長ではなく&bold(){“総督”}。 更に、“ジョーカー”こと[[ドンキホーテ・ドフラミンゴ]]を通じて[[シーザー・クラウン]]の作り出した人造[[悪魔の実]]「[[SMILE>SMILE(ONE PIECE)]]」を取引しており、多数の動物系能力者を生み出すことにより下部の戦力を拡大している。 ドフラミンゴと共に、&bold(){全員が能力者の最強の海賊団}を作り上げようと目論み、総じて日々軍備増強や兵力拡大、強者のヘッドハンティングに力を注いでいる。 本編から約二十年ほど前に[[ワノ国]]の現「将軍」である[[黒炭オロチ>黒炭オロチ(ONE PIECE)]]と共謀してワノ国を支配下に置き、ワノ国の大名で元[[ロジャー海賊団]]の船員だった[[光月おでん>光月おでん(ONE PIECE)]]を錦えもんら家臣の命と引き換えにする形で処刑。 現在は一味共々ワノ国に本拠地を置き、オロチの後ろ盾となる形でワノ国に圧政を敷いている。 ワノ国首都「花の都」では国を守る「[[明王>仏教]]」((明王の語源である「大日如来の教令輪身(三輪身の一つ。他は「自性輪身」(如来)と「正法輪身」(菩薩))は、仏やその弟子を外敵から守護し仏敵を屈服させるもの。))として扱うようにされ、崇拝するように子供達には洗脳教育が施されている。 また、最後の島「ラフテル」に到達するために必要な四つの「[[ロード・ポーネグリフ>歴史の本文(ONE PIECE)]]」の一つをワノ国から褫奪する形で所有している。 親族は判明している限りでは“息子”[[ヤマト>ヤマト(ONE PIECE)]]一人だけであり、後述のビッグ・マムとは親族、海賊団と色んな意味で対照的である。 本編では紫色の和服と大きな綱を腰に巻き、灰色のズボンとブーツをはいたヤクザの親分の印象だが、20年前までは皮のジャケットとズボンとワイルドなファッションをしていた。 *【人格】 豪胆で冷酷、かつ気性が荒く凶暴な性格。分かりやすく言うと&bold(){&color(red){ヤクザの組長。}} &bold(){&color(purple){「平和ボケした権力者を戦場に引きずり下ろすことが平等と自由」「戦争だけが人間の価値を決める」}}という持論を掲げ、弱肉強食こそがこの世の摂理と考える生粋の実力至上主義者。 強者を尊び温情をかける一方で、弱者には一切の容赦が無く、[[某戦闘民族>サイヤ人]]に負けず劣らずの作中トップクラスの戦闘狂。 少年時代の経験から[[実力の伴わない権力者>世界貴族(ONE PIECE)]]も嫌悪し軽蔑しており、まさに&bold(){&color(red){力こそ正義}}を地でいく&bold(){規格外の怪物}。 [[ユースタス・キッド]]ら「最悪の世代」のことを&bold(){&color(purple){「海賊ごっこ」}}と吐き捨てるなど、新世代の海賊たちを若輩者と蔑む。 更に[[王下七武海]]の存在すら格下と見下しており、[[麦わらの一味]]が七武海を倒したことにも何ら興味関心を示さない((だが、自分にとって価値のある取引を台無しにしたルフィやローについては何らかの落とし前が必要だと考えていた。))。 ただし、後述の評価を考えれば「代表者個人」を軽く見ており、組織力そのものはまた別問題のようである。 また、利用価値がなくなれば、十数年以上の付き合いだろうと平然と切り捨てる冷酷さを持つ。 なお2012年発売((カイドウ初登場の約4年前。))の『ONE PIECE BLUE DEEP』には&bold(){「新世界の覇者を目指す武闘派四皇で野心家」}と書かれており、ドフラミンゴですら怒らせることを非常に恐れていたほど。 このように前評判では極めて好戦的かつ凶暴な性格だと思われていた。 **◆総督としての器量 凶暴な一方で、&bold(){「世界最強の軍隊」}に組み込むにふさわしい兵士を欲しており、上記の最悪の世代らに対しても&bold(){&color(purple){「部下になるなら歓迎する」}}という姿勢を崩さない。 特に[[ルフィ>モンキー・D・ルフィ]]やキッドのような叩きのめしても反抗するような&bold(){芯の強い輩はむしろ大歓迎}。 この手の輩は敢えて殺さず、苛烈な拷問で芯を折って勧誘しようとし、自分に歯向かってきて散々こき下ろしたキッドも部下にしようと考えたり、「[[SMILE>SMILE(ONE PIECE)]]の取引終了」という大損害を与え、敗北してなお自分をにらみ続ける生意気なルフィに対しても&bold(){&color(purple){「部下になるなら全部水に流す」}}と言ったりと器の大きさを見せている。 むしろ欲しがるあまり、[[アシュラ童子>アシュラ童子(ONE PIECE)]]相手など時に&bold(){ストーカーになる}ことすらある。%%もはやメンヘラである%% 大看板、飛び六胞達幹部はこうした経緯で部下になったものと思われ、酔ったカイドウは流石に煙たがりながらも、普段は「カイドウさん」と呼び、[[スパイ>X・ドレーク]]を除く全員がカイドウ個人に対して好意的である。 事実。キングが勝手にカイドウの名を借りて飛び六胞を招集したことに関しては納得できる説明があれば事後承諾をするし、飛び六胞の[[うるティ>うるティ/ページワン(ONE PIECE)]]の愚痴や指摘にも眉を顰めることなく肯定。 自由参加の任務があっても宴に参加したい幹部がいれば無理強いはせず本人の意思を尊重するなど柔軟なところももちあわせている。 このように日頃は決して自分勝手に振舞っているわけではなく、冷静かつ柔軟な対応ができむしろ割と真面目であることから幹部に敬意を抱かれていることがわかる。 [[旱害のジャック]]はカイドウのために限界まで戦い抜く忠誠心を持っており、カイドウもまたそんなジャックを認め、いざというときにはジャックをかばって代わりに自分が前に出て戦うほど重用している。 また、同じく我の強い[[ビッグ・マム海賊団]]は、幹部クラスが戦闘だけではなく国の統治も行っているが、百獣海賊団は[[ワノ国]]の[[黒炭オロチ>黒炭オロチ(ONE PIECE)]]と結託することで、武器製造の労働力や兵站の一部、表向きの国の支配者をオロチに委託している。 これにより、軍備を増強しつつも海軍の目を逃れ、戦争以外の部分をそこまで考えずに済む割り切りの良さとなっている。 後述の通り酔っ払っていたり自殺を考えているときは&s(){めんどくさいことが多い}厄介な男だが、自殺直前に遭遇した、見知らぬ大男の自殺を一度は止めようとし本気ならば止めはすまいとした&s(){優しき}[[ウルージ>ウルージ(ONE PIECE)]]さん御一行を攻撃せずにスルーしたり、 ルフィを傘下にしようと考えたり、ワノ国住民に対する情報操作・隠蔽を怠らなかったり、リンリンがワノ国に乗り込んでくる際には&bold(){&color(purple){「全面戦争になる」}}と焦ったりした(アニメ版では変更された。【余談】参照)。 世界政府が[[王下七武海]]を廃止したときも政府が愚行に出たのではなく、[[ベガパンク>ベガパンク(ONE PIECE)]]らの開発した&bold(){海軍の新戦力が、四皇の勢力を抑えられるほどに強力}だということと分析。 ルフィとの戦いでもルフィのギア4の動き方を見て能力の性質が超人系としては異質であることに気付いている。 以上のように、破滅願望丸出しの趣味とは裏腹に大海賊団の首領らしい器量と冷静さを見せている。 大海賊団らしく悪魔の実を容易に調達できるだけの組織力はあるが、どういうわけか管理が甘く悪魔の実を最低2回は取られている。 **◆酒乱 #center(){&font(#0000ff,b){おおう……じゃあもうこれ以上“能力者達”は増えねェじゃねェかよォ~~~!! うおおお~~ん!!!} &bold(){(今日は泣き上戸か…!)} &font(#0000ff,b){うおおおおおおお~~ん!!! 全て能力者の最強の海賊団を作ろうぜって言ってたじゃねェか!!! ウオオ~~~!} &font(#0000ff,b){夢半ばで……あんなガキ共にやられたってのか…!? かわいそうなジョーカー…!! ひとえにてめェが弱いせいだが…} &bold(){────ですが“麦わら”は話題の男です! ナメてかかると…} &font(#ff0000,b){…ナメてかかると} &sizex(5){&font(#ff0000,b){何だってんだよォ~~~!!!!}} &sizex(5){&font(#ff0000,b){おれが誰だかわかってんのかァ!!?}}} 普段は筋さえ通せばある程度話が通じる一面があるにもかかわらず、 [[トラファルガー・ロー]]がカイドウを&font(#cccc01,b){「話の通じる男じゃない」}と言わしめる最大の原因。 酒好きのようだが&bold(){酒癖が物凄く悪く}、おまけにランダムで ・ひたすら嘆き悲しみ号泣する&font(#0000ff,b){泣き上戸} ・些細なことで怒り狂い暴れる&font(#ff0000,b){怒り上戸} ・酷く上機嫌になる&font(#ff9900,b){笑い上戸} ・酷くダウナー化する&font(#008000,b){落込上戸} ・気持ち悪いくらいに女々しくなる&font(#ffb6c1,b){甘え上戸} ・相手の覇気を簡単に模倣して対応する&font(purple,b){盗人上戸} ・凶暴性が著しく高まる&font(red,black,b){殺戮上戸} と、その場その場で喜怒哀楽が目まぐるしく変わり&bold(){情緒不安定と化す}。 酒乱の状態は完全にランダムな上に、&bold(){この切り替えは一切の前兆なく行われ}、場合によっては平然と竜に変化して、酔っ払いながら天空を舞い暴れ回る。 おまけに酒豪の癖に&bold(){自分が酔っ払っている自覚は全くない。} この時にドフラミンゴ敗北の報を知ったが、敗北は&bold(){&color(purple){「お前が弱すぎるだけ」}}と一蹴した一方で、 計画が頓挫したことに対し号泣していたかと思いきや、部下から陳言を受けた途端、急に怒り上戸に変わって部下を巨大棍棒で海の彼方へとぶっ飛ばす狂乱ぶりをみせた。 酔った上に破壊規模は「怪物」並みなので、下手に暴れられるとだれも止められない上に一帯が壊滅する危険すらある。 一応無防備な状態でもあるのでルフィが酔っていて隙だらけのカイドウに一撃を食らわした例はあるがそこは最強生物。 ダメージを与えるどころか、&bold(){酔いを醒まさせて一撃で敗れ去る}だけの結果となってしまった。 後にカイドウにとっての本領は酒を飲んで酔った状態であることが判明しており、最初のルフィとの戦いで酔いが覚めたのは“興醒め”だった模様。 完全にハンデにしか見えないが、戦いになると先の読めないランダム性で敵を翻弄する戦法も可能。 **◆“真面目さ” #center(){&sizex(5){&color(purple){&bold(){………!!!&br()一問一答で動いちゃいねェんだ&br()世の中は!!!}}}} 酔ったときには上記の問題行動をとるものの、上記の海賊団の首領としての統率力や運営能力、強者を素直に認め勧誘にいそしむなど、根は意外な程「真面目」。 特にこだわりが強いことがうかがえ、敵討ちに挑む者に対しても&bold(){&color(purple){「従わず挑むのならば讃えよう」}}と述べている。 海賊としては時には狡猾な手段も選ぶが、それもある意味では“まっとうな海賊らしさ”と言える。 海賊団結成の際に仲間に加えた[[火災のキング]]から「ジョイボーイ」の伝説について聞いたようで、敗れたルフィに対して「&bold(){&color(purple){お前もジョイボーイにはなれなかった}}」と重い面持ちでいうなど、[[空白の百年>歴史の本文(ONE PIECE)]]に関わる“ジョイボーイ”についても何かを知っている様子。 後述の過去からその化け物じみた姿や強さを称賛もされたものの、「国」や「世界」から利用されつづけたことから、我が子ヤマトに対して「&color(purple){&bold(){友情は上っ面!!みんながお前を恐れる!!人は力で支配しろ!お前は鬼の子だ!人間とは仲良くなれねェ!}}」と、己の経験に基づくものと思われる怒りと諦観の入り交じった言葉で彼なりに諭そうとしている。 謀略も組むがそれとは別にいざ直接戦闘となれば真っ向勝負を好み、光月おでんに対しては[[黒炭ひぐらし>黒炭ひぐらし(ONE PIECE)]]の勝手な策略によるだまし討ちで「勝ってしまった」ことで、死にゆくおでんへ&bold(){&color(purple){「ババアの件は悪かったな、殺しておいた」}}と彼なりの謝罪をしており、おでんには「真面目だな…せいぜい強くなれ」と、怨敵であるカイドウの性根を理解した上で返事されている。 そしておでんの言葉通り、カイドウは20年の間に見違えるほど鍛え抜かれた剛体になっている。 普段はその真面目さゆえに鬱憤がたまって、酒乱で暴れてしまうタイプなのかもしれない。 「本気の自分とやりあえる強者との戦いでは、酒を飲んで戦いを楽しむ」という嗜好でもあり、強い相手と戦っている間は余計なことを考えずに済むタイプでもある模様。 **◆自殺願望 #center(){&sizex(5){&color(purple){&bold(){死は人の完成だ……!!! そうだろ?}}} &sizex(5){&color(purple){&bold(){終わろうか……!!!}}}} &bold(){カイドウという人間を表す最大の要素。} ・&font(#ff0000,b){おでんに不本意な勝利を収めてしまった何十年もの後悔} ・&font(#008cff,b){そのおでんのあまりにも偉大な死に様への憧れ} ・&bold(){&color(blue){世界最強と呼ばれるまでに鍛え上げてしまった結果、誰も自分を殺せなくなってしまったこの世界への失望}} &bold(){&color(purple){それらは世界最強の生物の心を大きく変えてしまった…}} 20年前におでんとの戦いを経て様々な経験を重ねた結果、カイドウは遂に&b(){趣味が様々な手段による「自殺」を試すこと}となってしまった。 飛び降り自殺に失敗した際の&bold(){&color(purple){「うまくやったよ、[[白ひげ>エドワード・ニューゲート]]のジジイは…」}}という台詞から、かつて頂上戦争直前に[[赤髪海賊団>赤髪のシャンクス]]と小競り合いを起こした理由は、白ひげの首が目的だったのではなく&font(#ff0000,b){「頂上戦争を利用して盛大な自殺を試みようとした」}のだと推測できる。 カイドウの死生観は上記のおでんの&bold(){死に様}の憧れからか&font(#ff0000,b){「その人の死に様こそがその人生を決定づける」}というものに至っており、若い頃は馬鹿にしていたはずの[[白ひげ>エドワード・ニューゲート]]や[[ゴール・D・ロジャー>ゴールド・ロジャー]]の様な最期に世界を大きく変えた者に&bold(){敬意を抱くようになる}など、認識が大きく変化してるのが見て取れる。 また、ワノ国を荒らす支配者という立場にありながら、常に死の覚悟を持って戦いに挑む「侍」には堂々と好感を持っている発言をしているなど、どこまでも「&bold(){死に様}」という概念がカイドウの精神に大きく影響しているのが見て取れる。 つまるところカイドウが望むものとは、&font(#ff0000,b){自分が満足できる、納得できる“死に様”}。 今の目標は、誰も自分を殺せない絶望と虚無感ゆえ、カイドウ自身が憧れと敬意を持つようになった&bold(){人々の心や世界を大きく動かす偉大な死に方}をしたおでんやロジャーや白ひげのように、己も「&ruby(ワンピース){ひとつなぎの大秘宝}」「[[古代兵器>歴史の本文(ONE PIECE)]]」を手に入れて『暴力の時代』をもたらすことで、&bold(){時代を動かす偉大な死を遂げて「完成」する}こと。 そして、本当に出来ることならば、&bold(){&color(red){全力で戦った末での悔いのない敗北と死}}を遂げたいのであり、&bold(){&color(purple){20年前に光月おでんとの勝負に勝利し決闘で敗北した結果のやり直し}}が根底にある事が見て取れる。 特に主君光月おでんの敵討ちの為に自分を殺しに来た[[赤鞘九人男>赤鞘九人男(ONE PIECE)]]には相応の期待があったようで、“おでんの影”を見せ自分に血を流させた[[赤鞘九人男>赤鞘九人男(ONE PIECE)]]に対して&bold(){&color(purple){殺されてもよかった}}とすら発言している。 しかし結局の所&bold(){「光月おでんほど強くはなかった」}という結論を下し、そのまま殺されることをやめることにした。 [[最悪の世代>11人の超新星]]の自分にダメージを与えうる化け物じみた強さを見た際にも、怯えたり苛立ったりするどころか歓喜している他、覇王色の奥義まで習得したルフィとの1対1の決闘も楽しんだ。 カイドウが悪魔の実を二つ食べるような単純で確実な死に方を選ばないのも、おでんらへの憧れから&font(#ff0000,b){死に様}にこだわっているためといえる。 **◆目標 #center(){ &sizex(5){&color(purple){&big(){&bold(){「古代兵器」の存在は!!&br()世界に“恐怖”と“戦争”をもたらすだろう!!&br()&br()覚悟しろ&br()それこそがおれ達の望む&br()暴力の世界!!}}}} } 最終的に[[ポーネグリフ>歴史の本文(ONE PIECE)]]を解読して&ruby(ワンピース){ひとつなぎの大秘宝}と[[古代兵器>歴史の本文(ONE PIECE)]]を手に入れて世界の秩序を破壊し、&bold(){「世界最高の戦争」}を始める準備を進めており、“恐怖”と“戦争”に満ちた暴力の世界をもたらすことを目標としている。 これはカイドウ自身の過去に起因しており、ウォッカ王国で生まれたカイドウは生まれつきの強さからわずか10歳にして最強の兵士として利用され、ついには13歳の頃に海軍に売り渡されてしまう。 ウォッカ王国の首脳陣が世界での人権を得るべく、天上金を支払えるようするために戦争をして金を奪い続け、そして世界貴族に従うことに違和感を覚えたカイドウは&bold(){不平等}を強く感じた。 海軍から脱走したカイドウは[[ロックス海賊団]]所属を経て、自分の海賊団を結成。「&bold(){強さのみが全てを支配する弱肉強食こそ自然の姿}」という持論に対する確信を深めていった。 #center(){ &sizex(5){&color(purple){&big(){&bold(){「貴族」として生まれただけの!!&br()平和ボケした権力者共を戦場へ引きずり降ろせ!&br()&br()それが「自由」と「平等」だ!!&br()「戦争」だけが人間の価値を決める!!}}}} } カイドウが求める「暴力の世界」も、世界政府による不条理な支配を打ち砕き、カイドウなりに考えた「自由」「平等」であった。 しかし、カイドウ自身もそれが真の「平等」「自由」とは思っておらず、右腕の[[キング>火災のキング]]から彼が待つ「時代を創る&bold(){ジョイボーイ}」のことを知り、我が子[[ヤマト>ヤマト(ONE PIECE)]]から「光月おでんが遺言として言った“開国”はジョイボーイを迎えるためのもの」と聞いたことで、解放者であるジョイボーイは自分を倒し、自分では描けない未来を描ける者と思うようになった様子。 #center(){&sizex(5){&bold(){&color(purple){お前が一体どんな世界を作れる!!?&br()麦わらァ〜〜!!!}}}} *【人間関係】 **◆ライバルとの関係 かつて渡り合ったという[[ゲッコー・モリア]]からは「カイドウの&ruby(バカ){野郎}」というある意味馴染みのあるような呼び方をされている。 若い頃は当時世界最強の海賊と謳われていた&bold(){ロックス・D・ジーベック}が率いる[[ロックス海賊団]]に海賊見習いとして所属しており、そのせいか同じくかつてロックス海賊団に所属していた[[白ひげ>エドワード・ニューゲート]]や[[ビッグ・マム>シャーロット・リンリン(ONE PIECE)]]とは顔見知り。 「世界の王」を目指していたロックスや世界の支配を目指した[[金獅子のシキ]]の存在もあってか、「[[古代兵器>歴史の本文(ONE PIECE)]]」を求めている。 白ひげに対しては&bold(){&color(purple){「白ひげのジジイ」}}と親しみを感じさせる呼び方をしている辺り、彼に対してはその実力を大いに認めていたことが見て取れる。 また、ビッグ・マムを&bold(){&color(purple){「ババア」}}と呼んでおり、ロックス海賊団見習い時代に彼女に「でかい借り」があると語られていた。 一方、リンリンはカイドウのことを今でも弟のように思っており、闘うことこそためらいはしないが、彼女なりにカイドウに対して親しく話しかける。 ビッグマムとの電話の際に本人は&bold(){&color(purple){「昔の話だ!」}}と突っぱねたが「一生の恩」という言葉には言い返すことができずにいた。とにかく現在仲は良くなさそうだ。 その借りの正体は……(後述) **◆光月おでんとの関係 #center(){&color(purple){&bold(){光月おでんの影を見た…}}} [[光月おでん>光月おでん(ONE PIECE)]]に対しては、白ひげのような人格の優しさ・甘さには呆れていたが、自分と渡り合うことができる数少ない相手とその強さは一目置いている。自分を追い詰めるほどの強さを持った彼を、直接対決にて自分の不本意ながら騙し討ちで勝利してしまったことは不服だったようで、勝手にサポートをした黒炭ひぐらしに対して[[気分を害して処刑している>フドウ(北斗の拳)]]。 当初はそうして倒してしまったおでんを単なる障害と見なして油風呂による処刑にかけ、油風呂に入る前のおでんのことをあざ笑っていた。 だが、取引を持ちかけたおでんが油が煮えたぎる風呂を1時間耐えて人々の心をつかみ[[部下達>赤鞘九人男(ONE PIECE)]]を逃して死を待つ時には、カイドウは極めて真面目な顔をしており、&bold(){おでんが見せつけた「真の強さ」}に思うところがあった様子。 死を待つだけのおでんに対し、カイドウは意図せぬだまし討ちを謝罪し&bold(){&color(purple){「見事な死に様と、お前の死は語り継がれる」}}とある種の敬意を見せ、最期には油風呂ではなくわざわざ自分の手で処刑している。 赤鞘九人男との戦いでは、おでんから受けた傷跡が痛み、赤鞘九人男の攻撃におでんのことを思い出して動揺したほど。 おでんへのある種の敬意ゆえおでんの息子の[[モモの助>光月モモの助]]にも大いに期待していたようだが、 実際にはごく普通の子供であったことには失望し、おでんを敢えて侮辱してモモの助を挑発し成長を促すも、それでも怖がりな普通の子供だと分かると不機嫌になり興味を失っている。 このようなおでんに対するこだわりは&bold(){20年経っても残っており}、「モモの助のような普通の子供をおでんの子供と認めたくない」「モモの助は親や部下からの借り物の夢である『未来の将軍』を名乗っていると見抜いた」ゆえに、 捕らえて処刑間近のモモの助に対し、&bold(){&color(purple){「おでんの息子じゃないなら濡れ衣は面目ない。命は助ける。お前の名を言え」}}と取引を持ちかけ、両親に胸を張りたいモモの助が怖がりながらも「おでんの息子」と宣言したことには露骨に機嫌を悪くしていた。 おでんもまた、&font(#008cff){「オロチではなく、&bold(){カイドウを倒さなければ意味が無くワノ国を救うことは出来ない}」}と理解しており、自分がカイドウを倒せなかった以上、“世界の夜明け”を起こす者達が来るまでの約20年、ワノ国は待たなければいけないと考え、部下達を生かすべく上記の行動をとっていた。 しかし不意打ちで光月おでんを倒してしまった事に対してカイドウは数十年間燻ぶらせてる想いがあるようで、今でもその傷は疼くらしい。 **◆ヤマトとの関係 #center(){&sizex(5){&color(purple){&bold(){親子ゲンカじゃねェ…&br()おでんの名を背負うなら「戦争」を覚悟しろ&br()遊びじゃねェんだヤマト!!}}}} そんなおでんとの関係は、何の因果か実の子[[ヤマト>ヤマト(ONE PIECE)]]に伝播、おでんの処刑後に「光月おでん」を名乗るようになる。 おまけに貴重な幻獣種イヌイヌの実モデル“大口真神”をヤマトが間違って食べてしまったので(カイドウに言わせればそれで)殺す気も無くなり、自分を倒そうと何度も挑んできたためその度に返り討ちにするはめに。 おでんのように海に出たがるヤマトが百獣海賊団を出奔しないよう、「鬼ヶ島の外に出れば大爆発する手錠」をつけ、鬼ヶ島に軟禁した。 もしヤマトが本当に島の外に出れば爆発して死亡しうるため、我が子を殺す覚悟もあったようだが、 一方で表向きはバカ息子扱いしつつ「息子ヤマトをワノ国改め新鬼ヶ島の将軍にしようとする」など、カイドウなりの愛情?はある様子。 戦い好きなカイドウだが、劇中ヤマトと戦った際は終始不機嫌な表情でもあった。 前述の“真面目さ”はヤマトに対してもそのままであり、8歳にして「おでん」を継ぎたいと思い自称するようになったヤマトに対して「&color(purple){&bold(){───だが「おでん」を名乗るなら死ねヤマト}}」と「一人の敵」として扱おうとした。 なお、ヤマトの母(カイドウの妻)については不明。 亡くなっているにしても後妻をとってはいないようで、ヤマトの弟妹もいない模様。 ちなみにヤマトとは上記の通りだが、うるティやページワン、キングを引き取り、高い忠誠心を引き出すくらいまでの関係を築いたあたり「親」としての力がないわけではない。 *【戦闘能力】 #center(){&sizex(5){&color(purple){&bold(){“能力”が世界を制する事はない!!&br()世の中はうまくできてる&br()&br()ロジャーが能力者じゃなかったように…!!&br()覇気だけが全てを凌駕する!!}}}} **基礎戦闘力 四皇だけあって、やはり現状最強クラス。 &bold(){「この世における最強生物」}と恐れられ、&bold(){「サシでやるならカイドウだろう」}と人々は口を揃えて言う。 人型でもキッドの3倍もの巨体であり、棘付きの棍棒「&bold(){&ruby(はっさいかい){八斎戒}}」を武器として八斎戒による強烈な打撃を主体とした単純明快な戦い方が基本。 作中最高峰の驚異的な生命力を誇るが、その常軌を逸した肉体強度と生命力は過去の所業から知ることが出来る。 ・&bold(){海賊として7度敗北} ・&bold(){たった1人で[[海軍>海軍(ONE PIECE)]]及び[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]に挑み捕まること18回} ・&bold(){1000度を超える[[拷問]]を受けても生存} ・&bold(){40回の死刑宣告を受け死刑執行されても生存し((時に首を吊られるも鎖はちぎれ、時にギロチンにかけられるもその刃は砕け、串刺しにするも槍は折れたという))、その過程で沈めた巨大監獄船の数9隻} ・&bold(){上空1万mの[[空島>空島(ONE PIECE)]]から飛び降り無防備で地面に激突しても&color(purple){「頭痛ェ…」}程度のダメージで済み、平然と起き上がる} これだけのことをしても&font(#ff0000,b){誰も彼を殺すことが出来ず、またカイドウ自身の力でも自分を殺せない}文字通りの怪物((その反面、見ての通りかなりというかすごく負けまくっている。逆を言えばこれだけ負けても死なない殺せない辺り、やはり、怪物とも言えるが。))。 趣味の自殺もこの常軌を逸した生命力に起因するもので、初登場時も高度1万mの空島から飛び降り自殺をした際は落下地点にいたキッド達の船を意図せず1隻転覆させている程だが、やはり傷一つつかない。 その圧倒的強さは同じ四皇であるビッグ・マムも認める所で&bold(){一晩ぶっ続けで互角に決闘を行える程}。 ちなみに最初からこんな異形じみた見た目ではなく、若い頃は背丈こそあるもののまだ常識的な体格であった((同時に至上の幸福を得ているかのような笑顔をしているあたりこのころからかなりの戦闘狂でもある様子))。 20年前には[[光月おでん>光月おでん(ONE PIECE)]]から&font(#008cff,b){「せいぜい強くなれ」}と言われており、それが影響しているのか不明だがこの20年で細身の体から非常にマッシブな肉体へと鍛え上げている。 そのため、実力的には光月おでんと戦った20年前から大きく成長しているものと思われる。 彼に傷をつけるためには、「ワノ国の[[流桜(内部破壊の覇気)>武装色の覇気(ONE PIECE)]]」による攻撃が最低でも必要。 しかもそれで単に傷をつけたとしてもカイドウに大きなダメージを与えるには至らない。 #center(){&color(purple){&bold(){&sizex(5){ウォロロロロロ!!!&br()まるで怪物じゃねェかコイツら!!!}&br()&br()&sizex(4){麦わらァ!お前はいつでも“目”が死なねェなァ!!}}}} とはいえ、上記の自殺願望もあってカイドウには強者と認めた相手との戦いを楽しむクセがあり、[[赤鞘九人男>赤鞘九人男(ONE PIECE)]]やルフィ・キッド・ロー・ゾロ・キラーら[[最悪の世代>11人の超新星]]との戦いでは ・攻撃をほぼノーガードで受ける ・自分の傷をつけたりある程度の攻撃には(ダメージが大して残らないレベルでも)大声で叫んでリアクションしたりする など根っこは&bold(){生粋の戦闘狂。} 相手が大業を出して自分を傷つけようと抗えば抗うほどテンションが上がって過去を懐かしみ多弁にもなる。 何度殴り飛ばしても戦意を失わないルフィを見て笑みを浮かべたり、テンションが上がりすぎてルフィを鬼ヶ島の外にまで殴り飛ばしてしまい、我に返った後に&color(purple){&bold(){「首を取っておけばルフィの仲間達の戦意をくじけた」}}と後悔したことも。 例外として、我が子ヤマトと戦う時のみは楽しそうな表情は見せずかなり不機嫌。 覇気の練度も高く武装色は言わずもがな。 本気を出すと、「[[覇王色の覇気>覇王色の覇気(ONE PIECE)]]」を纏った金棒を振るい攻撃を仕掛けてくる。 更に戦う相手が強いと、酒を呑んで予測不能の上戸と技と形態変化を織り交ぜる&bold(){酔拳}を行ってくる。 ルフィと初めて戦った時のカイドウを見るに「弱い相手だと興醒めして酔いがさめる」タイプのようで、真の強者との戦いではある意味では文字通り「戦いに酔い、楽しむ」様子。 上記の影に隠れがちだが見聞色においても未来予知を再現できるほど。 本人の戦闘の持論として覇気を重要視しているが、その言葉には偽りはない。 **悪魔の実の能力 [[自然系>自然系悪魔の実]]よりも希少とされる[[動物系>動物系悪魔の実]]幻獣種の悪魔の実&bold(){「ウオウオの実 モデル“青龍”」}の能力者で、&bold(){&color(#00b2ff){巨大な水色の[[東洋龍>龍(東洋神話)]]}}に変形できる。 「鯉の滝登り」「登竜門」というように、急流の滝を登り切った鯉は竜になるという古代中国の故事がモチーフ。 実の詳細が明かされたのは98巻の[[SBS>SBS(ONE PIECE)]]((質問内容はよくある「〇〇の食べた悪魔の実の名前を教えて下さい」ではなく、「麦わらの一味の非能力者メンバーが悪魔の実を食べるなら」というものであり、ゾロが食べるならということで「ウオウオの実 モデル“青龍”」と記載されていた。またこの質問では同時に白ひげ海賊団六番隊隊長ブラメンコの能力「ポケポケの実」も判明している。))。 錦えもんが龍を「親の仇同然」と述べていたり気にくわない様子を見せていたことやカイドウが単身で空島に至ったことなどから予想されていた通り龍に変形でき、獣型では「焔雲」という雲を作り出しそれらがカイドウの体を支えることで飛行可能。 獣型では接近戦に弱くなり、最悪の世代や赤鞘九人男達との戦いでは懐に入り込まれてダメージを負っている反面、範囲攻撃を得意としており、いざ本気を出し始めると ・&bold(){&color(RED){火を吐く}} ・&bold(){&color(gold){咆哮が雷になる}} ・&bold(){&color(darkslategray){吹いた息が飛ぶ斬撃になる}} ・&bold(){回転を始めると周囲に竜巻を巻き起こす} ・&bold(){飛ぶ斬撃をまき散らす} などその力は天災そのもの。 人獣型では、&bold(){&color(#e0ffff,#87cefa){薄い青色の龍のウロコを纏い尻尾を生やした姿}}となり、特に肩から胸元にかけては一昔前の極道映画で見られたような&bold(){色鮮やかな入れ墨}を彷彿とさせる模様が見られる様はいよいよもって武闘派の大ヤクザ。 金棒で敵に人型の時以上の威力の近接戦を仕掛けるほか、口からの炎も併用可能。 また、[[トニートニー・チョッパー]]や[[ブラックマリア>ブラックマリア(ONE PIECE)]]の例のように人獣型は決まった形ではなく、酒を飲んだ&bold(){&ruby(しゅろんはっけ){酒龍八卦}}中などには、&color(#3B4EF0){獣型よりも濃い青色の龍のウロコを纏い、}歯が全て尖り眉が獣型に似て様相となり、筋肉が更に増えた&bold(){パワータイプの人獣型}も披露している。 ちなみに[[光月モモの助]]が食べた「ベガパンク製の人造悪魔の実」はカイドウとほぼ同じ能力を持つが、これはカイドウの血統因子を解析して再現した「ウオウオの実」のコピー。 金色神楽でルフィをはるか高い空に浮かぶ鬼ヶ島へ再び届けるために、ジュクジュクの実の力で肉体年齢28歳になったモモの助は、ピンク色のカイドウそっくりな龍の姿へと変身可能になった。 ***&ruby(ほむらぐも){焔雲} #center(){&bold(){&sizex(5){&color(red,gainsboro){“龍”は飛ぶんじゃないよ!&br()雲を生み出し雲をつかみ!!&br()空を駆ける!それが“龍”だ!}}}} 翼を持たず[[月歩>六式(ONE PIECE)]]も使わないカイドウが空を飛べる理由。 能力で発生させた焔雲で体を支えることで飛行が可能となっている。 この焔雲は人型でも使用可能であり、応用すれば&bold(){小島とはいえ鬼ヶ島を岩盤ごと浮かばせる}ことも可能。 //ヤマトの発言を参考にするならば、この能力も[[ササキ>ササキ(ONE PIECE)]]やクイーンと同じく&bold(){&color(purple){「龍とはこういう生物だ!」}}という自負が根幹にあるのだろう。 **技 ・&bold(){&ruby(ボロブレス){熱息}} 口から火球や火炎放射を吹く。獣型・人獣型問わず使用可能。 シンプルな技だが、軽く放った一撃ですら彼方の「おでん城跡」を瞬間に消し飛ばし、火を吹かれた場所は山肌もろとも建物の跡形もなく全焼するなど、まさに&bold(){戦略兵器クラス}の絶大な威力を誇る。 さらにこの手の大威力技に付きものな体力の消耗などのリスクも一切見られず、戦闘中ともなればカイドウは容易く何発も連射可能。 アニメ版1004話では、散弾のように放つタイプも披露した。 しかし、真に恐るべきはこれだけ凄まじい威力を持ちながら、カイドウにとっては&bold(){小手調べの基本技}に過ぎないということ。 カイドウへ挑戦する者は、まずこの熱息に耐えられる、もしくは容易く回避できるだけの身体能力なり技術なりを持たなければ、戦いの土俵へ上がることすらできないのである。 ・&bold(){&ruby(らいめいはっけ){雷鳴八卦}} 人型・人獣型で使用するカイドウの象徴的な技。 すれ違いつつ「武装色の覇気」を纏わせた八斎戒を振り抜く、&bold(){&color(RED){以上。}} ただそれだけでも[[ギア4>モンキー・D・ルフィ]]を一撃で貫通して叩き潰す威力とルフィが[[未来視>覇気(ONE PIECE)]]をもってしてもかわし切れない速度を併せ持ち、あらためて四皇のケタの違いを見せつけた。 人獣型では直線上に居たゾロとローを纏めて吹っ飛ばすという桁外れの速度と範囲をもった打撃攻撃となっている。 基本的には片手で振り抜くが、ヤマトとの戦いでは両手で放つタイプも披露。 アニメではその名の通り雷を浴び(雲を操る力の応用?)帯電しながら使用。 さらにゴムゴムの&ruby(キングコングガン){大猿王銃}をくらいながらも放っておりよりその強さに拍車をかけた。 &s(){[[ひきのばし>アニメオリジナルエピソード]]を兼ねて非常に戦闘時間が長く描写された。} ・&bold(){雷} 獣型で使用。 咆哮が雷に変わり、敵を襲う。 これといった技名はついていないものの、四皇の技だけあって威力は高く、ルフィの能力によって逆用された際はカイドウ本人ですら素直に回避を選択するほど。 &s(){そして雷を普通に避けてしまうカイドウさんはいかに最強生物なのかよくわかる} ・&bold(){&ruby(かいふう){壊風}} 獣型で使用。 息を吹き出すことで、口からいくつもの「風の刃(飛ぶ斬撃)」を放つ技。 敵の腕程度なら鎧諸共容易く切断し刎ね飛ばす威力がある。 後に人獣型でも使用し、その際は八斎戒を振るって前方に無数の斬撃を飛ばす形で運用した。 ・&bold(){&ruby(たつまき){龍巻}} 獣型で使用。 自身の周囲に無数の巨大竜巻を引き起こし暴風で薙ぎ払う。 [[ロロノア・ゾロ]]ですら「&color(green){&bold(){冗談だろ!?災害じゃねェか!}}」と驚愕していた。 ・&bold(){&ruby(たつまきかいふう){龍巻壊風}} 獣型で使用。 ゾロの刀「閻魔」も含めた「黒縄大龍巻」で反撃された際に&color(purple){&bold(){「龍巻でおれに挑むとは!」}}とテンションを上げて使用。 上記の「壊風」と組み合わせ「龍巻」の回転に載せて全方位に風の刃の弾幕を飛ばす派生技。 身体を畝らせ指向性を加え、前方にのみ弾幕を飛ばすこともできる。 ・&bold(){&ruby(こうさんぜ ラグならく){降三世 引奈落}} 人獣型で使用。 武装色と覇王色の覇気を纏わせた八斎戒を振り回しながら飛び上がり、降下と共に振り下ろす強烈な一撃。 ルフィもまともに喰らえば失神が免れないほどの威力を誇る。 ・&bold(){&ruby(こんごうかぶら){金剛鏑}} カイドウ版鳴鏑。 「武装色の覇気」を纏わせた八斎戒を振り上げ、「飛ぶ斬撃」のように飛んだ打撃が離れた相手に砲撃のごときダメージを与える遠距離攻撃。 ・&bold(){&ruby(わらいじょうご ラグならく){輪雷上戸 引奈落}} 酒龍八卦の「笑い上戸」状態で繰り出す技。 パワータイプの人獣型に変形し、全身の筋肉をパンプアップさせて八斎戒による渾身の振り下ろしの一撃を叩き込む。 ・&bold(){&ruby(ぐんだり){軍荼利}&ruby(りゅうせいぐん){龍盛軍}} 酒龍八卦の「怒り上戸」状態で繰り出す技。 人獣型に変形し、怒り狂いながら八斎戒の猛烈な乱打を打ち込む大技。 ・&bold(){&ruby(ほうらいはっけ){咆雷八卦}} 酒龍八卦の「殺戮上戸」状態で繰り出した、「雷鳴八卦」の強化版。 パワータイプの人獣型に変形して強烈な踏み込みによって接近、打ち下ろすように八斎戒の一撃を叩き込む。 ・&bold(){&ruby(だいいとく){大威徳}&ruby(らいめいはっけ){雷鳴八卦}} パワータイプの人獣型で使用した、「雷鳴八卦」の更なる強化版。 「覇王色の覇気」を纏わせ、両手で構えた八斎戒の一撃を全力で叩きつける。 ・&bold(){&ruby(かえんダイコ){火龍大炬}} 獣型で発動。ルフィとの戦いの中、最終盤面にて使用。 口から吐き出した炎を自らに纏って巨大な炎の龍になった姿。 その炎は鬼ヶ島の角をバターの如く融解させる程の超高熱になっている。 元ネタは古典落語の演目の一つ「火焔太鼓」。 ・&bold(){&ruby(しょうりゅう){昇龍} &ruby(かえんはっけ){火焔八卦}} 「火龍大炬」を発動後、炎を帯びた状態で空を飛び、体当たりと噛みつきをかますと言う一見シンプルな技、しかし言うまでもなくその威力は絶大。おそらくカイドウが放つ最強の大技。 ***酒龍八卦 カイドウが本気で相手をすると宣言しした相手に使う技。 その実態は戦闘中にもかかわらず&bold(){&color(RED){思いっきり酒を飲みまくって酔っ払って戦う酔拳。}} 酔っ払うことで悪酔い状態になり、目まぐるしく感情と&bold(){形態}が変化しながら変則的かつトリッキーな連続攻撃を仕掛ける。 ・&bold(){&ruby(わらいじょうご){輪雷上戸}} 涙が出る程大笑いし、ルフィの攻撃を体を逸らして見事に避けたりパワータイプの人獣型に変身した。 ・&bold(){落込上戸} 極端に落ち込んでしまう状態&color(purple){&bold(){「建て直しか……!!」「建造に5年かかったんだぜ……!?」}}と鬼ヶ島の妙に生々しい事情をボヤいていた。 ・&bold(){泣き上戸} 落込上戸からさらに発展してしまい&color(purple){&bold(){「そっとしといてくれバカ野郎がァ!!」}}と半ばヤケクソの様な発言を繰り返す様になるが&bold(){逆に覇気は強まっており} &color(purple){&bold(){「つきまとう奴にはこうだ!!」}}と雷鳴八卦をぶちかまし、その後ルフィに尻尾を巻きつけ頭突き合いを仕掛け、ビッグ・マムの敗北を感知した際もこの状態になり泣き喚いた。 ・&bold(){怒り上戸} ルフィとの頭突き合いに勝った後、酔いが覚めてしまうという理由でこの状態になり、&ruby(ボロブレス){熱息}を放ったが先述の通り&bold(){先に仕掛けてきたのはカイドウの方}なので、完全な逆ギレである。 ・&bold(){甘え上戸} 甘ったるい声を出し相手の攻撃を弱める…わけもなくただ気持ち悪いだけ…なのにウィンクは&s(){無駄に}綺麗である。 ・&bold(){盗人上戸} 「ギア4スネイクマン」の放つ素早く複雑な軌道の攻撃を獣型の巨体で見事に&bold(){完璧に}真似してみせた。 ・&bold(){殺戮上戸} &bold(){最も危険な状態。} ただでさえデカいパワータイプの人獣型の筋肉を更に膨張させ、その上スピードも跳ね上がるという凶悪極まりない形態。 この形態になった際明らかに目つきが変わり、文字通りの快楽殺人鬼の様な嗜虐的な笑みを浮かべる。 ***合体技 ・&bold(){&ruby(はかい){覇海}} 人獣型で使用。ビッグ・マムとの合体技。 [[巨人族最強の“槍”「&bold(){覇国}」>ドリー&ブロギー(ONE PIECE)]]と同じ構えをした後に、全力で八斎戒を振り衝撃波を打ち出す大技。 四皇二人がかりの大技だけあって、その破壊力は作中描写された技の中でも最強クラス。 構えの時点で「最悪の世代」達が全滅を覚悟するほどの威圧感を放っており、あの強情っぱりかつニヒルなゾロすら&bold(){「ダメだろコリャ」}と率直な危機感を口にした。 実際直撃していたら間違いなく全滅していたことだろう。 ゾロが決死の覚悟で一瞬だけ止めることができ辛うじて回避することはできたが、代償として全身の骨が粉砕するかのような衝撃を受けたゾロの戦線離脱を招くこととなった。 まさに九死に一生、生きているのが奇跡としか言えないゾロの足止めには、あの口が悪い[[ユースタス・キッド]]も素直に「ありがとよ…!」と感謝の言葉をゾロに述べた。 **装備 ・&bold(){&ruby(はっさいかい){八斎戒}} カイドウが愛用する巨大な棘付き金棒。 特に位列等はないらしいが、100巻[[SBS>SBS(ONE PIECE)]]での作者によれば&bold(){「カイドウが手放したら伝説と呼ばれるでしょう」}と評されている。 最上級の獲物で戦ったロジャーや白ひげとはまた違う「強さ」を表しているといえる。 元ネタは仏教における8種類の戒律の総称のこと。 *【ストーリーでの活躍】 **◇過去 ***海賊への出奔 偉大なる航路の「ウォッカ王国」と呼ばれる国で生誕。 少年兵として幼少期を過ごし、10歳の頃にはすでに最強の少年兵として称賛されていた。 一方で[[天竜人>世界貴族(ONE PIECE)]]に逆らえず、世界政府に加盟し続けられるよう天上金を納めるためだけに他国に戦争を挑み続け略奪を繰り返すウォッカ王国の現状には不満を抱いていた。 「“天竜人“って奴らになぜみんな従うんだ…!?」 その思想と高すぎる実力はウォッカ王国の上層部も持て余していた。 13歳の頃ウォッカ王国の国王の意向や、カイドウの実力に目をつけた海軍に引き渡すことで次回以降の世界会議の参加権をウォッカ王国は得ると言う世界政府との取引の元、海軍に捕まって徴兵される。 「おれを政治に使うんじゃねェ!!!!」 世界政府…天竜人の下僕になることを嫌悪していたカイドウは護送していた軍艦を破壊と海兵を虐殺して逃走。初頭手配で&bold(){7000万ベリー}の賞金首となる。 それから2年間は&bold(){食事目的の為にわざわざ監獄船に出頭して、脱走することを繰り返していた}模様。 15歳の時に海賊島「ハチノス」にやって来たカイドウは大物海賊を捻じ伏せる程の実力を見せて、ロックス・D・ジーベックが船長を務めた&bold(){「[[ロックス海賊団]]」}に&bold(){海賊見習い}として所属。 仲間殺しも絶えない危険な海賊団だったが、[[エドワード・ニューゲート]]、[[シャーロット・リンリン>シャーロット・リンリン(ONE PIECE)]]、[[シキ>金獅子のシキ]]らとは仲間でもあった。 世界最強の海賊団だったが、38年前にゴッドバレー島にて、[[モンキー・D・ガープ]]と[[ゴール・D・ロジャー>ゴールド・ロジャー]]の共同戦線を前に船長ロックスが討ち取られて壊滅。 21歳だったカイドウはこの時、姉貴分だったリンリンから[[動物系悪魔の実]]「ウオウオの実 幻獣種 モデル“青龍”」をもらい、能力者となった。 以降は独自に活動する。 ***仲間の出会い、百獣海賊団の結成 あるときは[[世界政府>世界政府(ONE PIECE)]]に捕らえられ、パンクハザードで実験体となって血統因子が回収された様子。 だが、拘束から逃げ出したカイドウは、驚異的な耐久力を見せていた[[ルナーリア族の少年アルベル>火災のキング]]を自分が新たに作る海賊団の仲間に誘う。 ((アニメ版では“面白くねえ世界を面白く”と修飾したが、『高杉晋作』の辞世の句として知られている。)) #center(){&sizex(5){&bold(){&font(#ff0000,#333c5e){お前は世界を変えられるか?}}}} #center(){&sizex(7){&bold(){&color(purple){おれにしか変えられねェ!!!}}}} そしてカイドウはアルベルに「キング」の名を授け、彼と共に百獣海賊団を結成。 #center(){&bold(){&sizex(4){&color(purple){────まだそう思ってんのか?キング…!&br()おれが“ジョイボーイ”だと!&br()おれの作ろうとする世界はお前の願う世界か!?ウォロロロ}}}} キングからは「[[ジョイボーイ>歴史の本文(ONE PIECE)]]」にまつわる伝説を聞かされていた。 ***ワノ国への侵攻、おでんとの死闘 28年前(当時31歳にしてヤマトが生まれた年)、ゴッドバレー事件から10年が経ち、この頃には&bold(){”武力の化身”}と呼ばれたカイドウは黒炭ひぐらしと手を組んでおり、ひぐらしからは「弱肉強食こそが自然の姿」「これからはロックスの残党達が台頭してくる」と伝えられ、鎖国国家であるワノ国を武器工場とする計画を明かされたことでワノ国に招かれる。 その後勢力を拡大し、取引を持ちかけてきたワノ国将軍代理であった[[黒炭オロチ>黒炭オロチ(ONE PIECE)]]の誘いに乗り彼と手を組んでワノ国を拠点とする。 23年前(36歳時)には、ワノ国に乗り込んできた[[ゲッコー・モリア]]の「ゲッコー海賊団」との抗争に勝利。 20年前にはワノ国将軍の正当な後継者である[[光月おでん>光月おでん(ONE PIECE)]]を処刑しワノ国を完全に占領。その際におでんとの戦いで人生唯一とも言える傷を受けている。 この時返り討ちにしたもののカイドウにとっても不本意な勝ち方をしており、[[それを行った人物>黒炭ひぐらし(ONE PIECE)]]はカイドウに殺されたことが分かっている。 おでん死亡後に、おでんの奇行の真相を知った霜月康イエら大名4名が彼の仇討ちとして部下を率いて反逆を起こすもカイドウの強さは彼らの遥か上回るもので返り討ちにさせる。 以降はオロチと共同でワノ国を支配し、カイドウはオロチに権威と兵力を、オロチはカイドウに食料や武器・兵器を渡すことで良好な関係を保っている。 **◇偉大なる航路編 ***[[スリラーバーク]]編 [[ゲッコー・モリア]]の口から、「かつて新世界でモリアが敗れた海賊」として名前が初登場。 スリラーバーク編ラストにて、モブ海賊らの会話から「かつてモリアと渡り合った」四皇と判明。 敗れたといってもモリアの汚点として捉えられてはおらず、むしろ名誉ある敗北として世間一般に捉えられているあたり、カイドウとモリア双方がこの時点で相当なレベルの海賊だったことがうかがい知れる。 ***マリンフォード頂上戦争編 その後、[[白ひげ海賊団]]vs[[海軍本部>海軍(ONE PIECE)]]&[[王下七武海]]のマリンフォード頂上戦争前には海軍本部に四皇の一人である“[[赤髪のシャンクス]]”率いる[[赤髪海賊団]]と小競り合いを起こしたとの報告があった。 海軍側には「[[白ひげ>エドワード・ニューゲート]]の首を取ろうとマリンフォードに乗り込もうとし、シャンクスに止められた」と推察されていた。 その後、シャンクスはマリンフォードに駆けつけているため、マリンフォードに来ることは諦めた模様。 実際の所、カイドウとしては、自分が派手に死ねるかもしれない場に乗り込みたかった様子で、後に「上手くやったよ白ひげのじじいは…」と「ワンピースは実在する」と言いつつ一切の逃げ傷無く仁王立ちで往生する立派な死に様を遂げた白ひげについて語っている。 **◇新世界編 ***ドレスローザ編 [[ドンキホーテ・ドフラミンゴ]]が[[王下七武海]]を除名されてインペルダウンに護送される前あたりの話。 空島からの飛び降り自殺を図るも死ぬことができず、ドフラミンゴがルフィに敗れたことを知らず、一向に死に切れない現実に嫌気が差したために彼に「世界最高の戦争」の準備を整えるよう高らかに叫ぶ。 更に、落下した先にいたキッド達と遭遇し、「おれの部下になるなら歓迎する」と勧誘。 元から実はカイドウの部下であった[[スクラッチメン・アプー]]以外の彼ら[[海賊同盟>海賊同盟(ONE PIECE)]]を一蹴し、[[ユースタス・キッド]]を瀕死の状態にして監獄にぶち込み、占いでもあっさりと「勝利確率&bold(){0%}」「逃走成功率&bold(){0%}」を叩き出すカイドウの次元の違いを前にして屈服を選択した[[バジル・ホーキンス]]を新たに傘下に加えた。(なお、服従を選ぶ時も「服従による生存率40%」と低い) なお、キッドの元に落下したのは偶然ではなく、情報屋アプーからのタレコミによるものだった様子。 ***[[ゾウ>ゾウ(ONE PIECE)]]編 程なくして新聞の報道によりドフラミンゴの敗北を知り、腹心の大幹部[[旱害のジャック]]によるドフラミンゴ奪還作戦も、海軍本部前元帥[[センゴク>センゴク(ONE PIECE)]]・大将[[藤虎>藤虎(ONE PIECE)]]・大参謀つるに阻まれて失敗。 そのため、酒を飲んで泣き上戸となりながら、「もうギフターズが増やせない」「夢半ばでかわいそうに」と泥酔しながら涙を流していた。 だが、部下にルフィの危険性を忠告されると突然激昂し、棍棒で部下を殴り飛ばし自分の力を誇示し始める。 そして、満身創痍の状態で牢屋に入れられたキッドを前に、彼ら最悪の世代を #center(){&bold(){&color(purple){おい お前 教えてやれよ 同世代のバカ共に!!}} &sizex(6){&bold(){&color(purple){『早く逃げろ おれ達がやってたのは』&br()&br()&br()『海賊ごっこだった!!』ってよ!!}}}} と侮蔑した。 ***ホールケーキアイランド編後 とはいえ大口の取り引き先を潰され少なからず損害を被った[[相手>麦わらの一味]]の動向は流石に無視できないようで、ホールケーキアイランド編後はルフィの活躍を報じた新聞を読む姿が描かれる。 自身の縄張りを荒らしたルフィがなぜホールケーキアイランドにいたのか怪訝そうな様子だった。 この直後、ビッグマムと直接連絡しており、「来るなら殺すぞリンリン」と牽制している。 #center(){&sizex(6){&bold(){&color(purple){どういう事だァ!!!おれの大切なSMILEの取り引きを&br()&br()邪魔したコイツがなぜ…あのババアの所にいたんだ………!?}}}} ***[[ワノ国]]編 ****九里にて 錦えもんや[[トラファルガー・ロー]]からその脅威が語られる中、龍の状態でジャックの前に現れ、「あのガキどもを今すぐ連れて来い」と命令。が、実はこの時も強かに酔っぱらっており、恒例の暴走状態。 機転を利かせたホーキンスが「麦わらたちはおでん城の跡地にいる」と告げる(偶然ではあるがこの時一味は本当に跡地の近くにいた)やいなや、その場から「熱息」を放って跡地を一蹴。 キレたルフィのギア4による猛撃を受けて地面に墜落するが、ダメージは全く受けずに終わる。 人型に戻って起き上がったところに強襲してきたルフィに対し、カウンターで「雷鳴八卦」を叩き込んで&bold(){一発KO}。見る者に改めて四皇の異常性を思い知らせるのだった。 #center(){&sizex(5){&bold(){&color(purple){何の王になるだと………? 小僧ォ……!!!}}}} その場にいた部下たちに兎丼に投獄する様に命じるも、ルフィが無意識に[[覇王色の覇気>覇王色の覇気(ONE PIECE)]]を発動。 何人も覇王はいらないとボヤき、龍の姿となり帰って行った。 ****鬼ヶ島にて しかしその後ビッグ・マム海賊団、それも四皇の一角たるビッグマム本人率いる本部隊がワノ国へと攻め上がってくる。 流石の「この世における最強の生物」も「天災そのもの」がくればせっかく築き上げた軍隊も唯ではすまないことに焦るが、幸いこの時はキングが妨害したことで事なきを得た((ただしリンリンだけは記憶喪失になりながらも流れ着いた))。 それでもなお「絶対に上げるな」と怒鳴りつけており、総力戦を非常に警戒している様子が見られた。 しばらくして、[[クイーン>疫災のクイーン]]が泣きつく形で連れてきたビッグ・マムと鬼ヶ島で夜通し大喧嘩を始め、最初の一太刀交えただけで天をも割らせた。 一晩中打ち合い続けるという激しく続いた喧嘩だが、何とその最中に突然リンリンと和解。 「&bold(){世界を取ってからでも殺し合いの続きは出来る}」ということで、前代未聞の四皇同士による&bold(){最強の[[海賊同盟>海賊同盟(ONE PIECE)]]}を結成した。 ****&ruby(こんじきかぐら){金色神楽} 鬼ヶ島で行われる、オロチとの年に一度の大宴会「&ruby(こんじきかぐら){金色神楽}」の日、息子[[ヤマト>ヤマト(ONE PIECE)]]が行方不明に。 カイドウの考えを先読みした[[火災のキング]]により、幹部「飛び六胞」が招集され、飛び六胞に「大看板への挑戦権」を褒美としてヤマトの捕縛を依頼。 そして、&ruby(こんじきかぐら){金色神楽}の会場では、捕らえられた光月モモの助が磔の場に大看板と共に姿を現し、「ビッグ・マム海賊団との同盟」「世界最強の力である『[[古代兵器>歴史の本文(ONE PIECE)]]』と、ワンピースを手に入れる」と宣言。 手始めに、天然の要害であるワノ国の全国民を労働力として武器工場を増やすことを言い、オロチの逆鱗に触れるが、あっさりと&bold(){オロチを処刑}し、「鬼ヶ島を花の都に移し、ワノ国を滅ぼして将軍を[[ヤマト>ヤマト(ONE PIECE)]]として新鬼ヶ島をつくる」と言い放つ。 オロチの部下たちに「おれに従うか、忠義のもと挑むなら(殺すことになるが)讃えよう」と選択を迫り、オロチの部下たちを配下に加えた。 モモの助に対しては、怖がりの普通の子供である彼を豪傑おでんの息子と認めたくない思いから「おでんの息子でないなら濡れ衣で処刑なんて面目ない。処刑を取りやめよう」と持ち掛け名を改めて問うが、両親に顔向けできる男でいたかったモモの助は勇気を振り絞って「光月モモの助」を名乗る。 気分を悪くしたカイドウは、モモの助を処刑しようとするが、そこに[[赤鞘九人男>赤鞘九人男(ONE PIECE)]]が乱入。 ****vs赤鞘九人男 カイドウを倒すために鍛錬を続けた赤鞘九人男は、“&ruby(スナッチ){捨名ッ知}”を胸に特攻し、[[流桜(弾く覇気)>覇気(ONE PIECE)]]をまとわせた刀でカイドウに傷をつけた。 カイドウは刃が刺さったことやおでんから受けた古傷が痛み動揺しながらも、交戦を開始。 同じく会場に乱入していたルフィが「&bold(){全員ぶっ飛ばしに来た!全面戦争だ!!}」と宣言していたのを聞くとカイドウは受けて立つと宣言。 龍形態に変化し、大柄な龍形態で戦える外に行くべく天井を突き破って、赤鞘九人男と共に鬼ヶ島ドクロドーム屋上へ到来。 イヌアラシ達が引き連れ、満月の夜を生かして&bold(){&ruby(スーロン){月の獅子}}で大幅パワーアップしたミンク族の戦士達と、カイドウを守るため駆け付けた[[旱害のジャック]]の激闘を見守った。 そしてジャックが&ruby(スーロン){月の獅子}化したネコマムシとイヌアラシに敗れると&bold(){「大事な部下が殺されるのを黙って見てる道理はない」}とジャックを労って戦闘を交代し、赤鞘九人男と戦闘を開始。 赤鞘九人男の連携攻撃、多種多様な忍術、決め手は赤鞘九人男渾身の、&bold(){おでん二刀流『&ruby(とうげんとつか){桃源十拳}』}など駆使しながら、僅かにダメージを与えることに成功するが、カイドウはまだまだ余力はあった模様。 それもそのはず20年もの間、「せいぜい強くなれ」の言葉通り自らを鍛え上げたカイドウは強くなりすぎていた。自分に傷をつけるほどの赤鞘九人男の気迫で「華々しく死んでもいい」と最初は思ったカイドウだったが、赤鞘九人男の攻撃は「今もなお疼くあの時の傷」を開かせるほどでは無かった。 「赤鞘九人男はあのときのおでんほどではない((赤鞘九人男が弱かったのではなく、カイドウの記憶にある今もなお傷を疼かせるおでんの強さ・20年でカイドウが自分を鍛え上げたことが理由と思われる。))」と理解し興ざめしたカイドウは改めて本気になり、「敵討ちに挑む、死の覚悟を決めている侍」に対する敬意として赤鞘九人男を淡々と蹂躙して勝利。 そしてカイドウは、焔雲を用いて鬼ヶ島を空に浮かばせ、海賊の帝国「新鬼ヶ島」を築くべく花の都へと運びはじめる。 そこに[[不死鳥マルコ>マルコ(ONE PIECE)]]を振り切ったリンリンが来て、「[[古代文字>歴史の本文(ONE PIECE)]]を読める[[ニコ・ロビン]]は殺さず確保」と注意された。 ****vs[[最悪の世代>11人の超新星]] 鬼ヶ島ドーム屋上へやってきたルフィ・ゾロ・ロー・キッド・キラー達に、リンリンと共に5対2という形で対峙。 [[流桜(弾く覇気)>覇気(ONE PIECE)]]を修得したルフィの「&bold(){&ruby(          レッドロック){[[&color(red){ギア3“ゴムゴムの業火拳銃”}>モンキー・D・ルフィの技一覧(ONE PIECE)]]}}」が自分に効いたことに驚かされながらも、以前と見違えるほど強くなったルフィをはじめ“怪物”のごとき最悪の世代の強さに歓喜しながら戦闘を開始。 リンリンと共に最悪の世代を追い詰め、キッドに「&bold(){まるで地獄にしか見えねェよ}」とまで言わせてみせた。 カイドウ達の強さを見て一致団結した最悪の世代によってリンリンと分断され、ローの能力による体内への攻撃やゾロ渾身の九刀流「&bold(){&ruby(ばっけい){抜剣} &ruby(もうじゃのたわむれ){亡者戯}}」でダメージを負いながらも、ルフィ以外を離脱か戦闘不能に追い込み、ルフィも窮地において[[覇王色の覇気>覇王色の覇気(ONE PIECE)]]をまとう攻撃を開花させカイドウを更に楽しませる。 結果、熱くなったカイドウは、覇王色の覇気を纏う技の本領を発揮して&bold(){ルフィを島の外にまで殴り飛ばしてしまい}、気絶したルフィを海に落下させ勝利。「ルフィの首を切って麦わらの一味と侍達に向けて勝利宣言すべきだった」と、カイドウも疲弊しながら別のことを後悔する余裕があった。 #center(){&bold(){&sizex(5){&color(purple){&ruby(・・・){お前も}…“ジョイボーイ”には……&br()なれなかったか………!!}}}} ****vs麦わらのルフィ [[バオファン>バオファン(ONE PIECE)]]から光月モモの助の居場所の連絡が入ったため、バオファンにルフィとの「対決結果」を島中に連絡させつつ、自身は1回天井裏のモモの助の元に向かい、モモの助を守ろうとした[[錦えもん>錦えもん(ONE PIECE)]]を撃破。 モモの助がメアリーズによる通信を逆手にとり“聞こえてきた”ルフィの言葉「カイドウに必ず勝つ」を皆に伝えたところをカイドウは攻撃しようとしたが、島の端だったこともありしのぶがジュクジュクの実の力で地面を腐らせて落下。 空飛ぶ鬼ヶ島から二人を取り逃がし、そこへモモの助の陽動を務めていた我が子[[ヤマト>ヤマト(ONE PIECE)]]が到着。 ワノ国を守るために親子の縁を切りカイドウと戦う覚悟を決めたヤマトと激闘を繰り広げる。 その最中、しのぶのジュクジュクの実の能力で28歳の肉体に老いて巨大な龍の肉体に変化したモモの助が、海中から[[ハートの海賊団>トラファルガー・ロー]]が回収し復活したルフィを連れて空飛ぶ鬼ヶ島に飛来。 #center(){&bold(){&sizex(5){&color(purple){おれに勝てる可能性でもあんのか!?}&br()&br()&color(red){生きてんだから無限にあんだろ!}}}} カイドウも赤鞘九人男・最悪の世代・ヤマトと連戦に次ぐ連戦で流石に疲弊しながらも、モモの助と時間稼ぎを務めたヤマトが撤退しつつ、ルフィと覇王色をぶつけ合い天を割りながら最後の戦いを始めた。 ルフィも覇王色の武装にも慣れたのか、前回以上に激戦を繰り広げて、極まった戦いは二人に高揚感を齎し始めていた。互いに痛手を負わせ合う対等のやり取りの中でカイドウは興が出始め、戦闘中に酒を吞み始める。 突然の奇行と、例の酒乱によって笑ったり悲しんだりして酔い始めるカイドウの様子にルフィは憤り「負けても酔ってたと言い訳しても知らねェぞ」と攻めにかかる。 だがこれによってカイドウの真骨頂とも言える「酒龍八卦」が発動し、目まぐるしく変わる気分と動きで、さらにルフィを追い詰めていく。 ルフィもこれが最後と覚悟を決めギア4を発動、強力な技の応酬で互いに残った力をぶつけ合い、三度目の戦いは終局に向かった。 殺戮上戸による「咆雷八卦」と「覇猿王銃」の衝突で、決着となる────ハズだった。 #center(){&bold(){&sizex(5){&color(purple){来てみろ小僧ォーーー!!! 咆 雷────}&br()&br()&color(red){&ruby(オーバー){"覇"}   え!?}}}} 激突の刹那、現れたのは[[CP0>CP-0(ONE PIECE)]]のエージェント・ゲルニカ。 世界政府からの新たな命令を受けて、麦わらのルフィ抹殺のためこのタイミングで乱入し、ルフィの腕を掴んで動きを止めた。 カイドウはその光景を前にフラッシュバックする。それは好敵手との戦いに水を差され、不服の勝利を得てしまった……20年前の戦いの記憶。 そして今。ゲルニカの行動に驚きながらも、全力の攻撃を止めるにはもう遅く、思わぬ邪魔が入ってしまい、砲雷八卦は&bold(){無情にもルフィに直撃してしまう}。 ようやく自分の人生の完成が見えた途端に起こってしまった、忌むべき事態の再来。 夥しい血を吐いて、自身の金棒に沈むルフィを見て、カイドウは&bold(){絶望と困惑}に満ちた貌を浮かべていた────。 またもや好敵手を“横取り”されたカイドウは、横槍を入れたゲルニカを消した後、自暴自棄気味にルフィの死を宣言し、敵たちに降伏を迫る。さもなくば皆殺しにすると。討ち入り部隊を絶望が包む……。 しかし、ルフィがゴムゴムの実の力を覚醒させ、新たな姿[[&font(b,RED,#e8ecef){「ギア5」}>ニカ(ONE PIECE)]]となって復活。4度目の戦いとなった。 カイドウ自身もゲルニカの入れた横槍に納得しておらず、復活したルフィに「ありがとよ」と述べている。 だが、突如覚醒したルフィの様子に違和感を感じたのかカイドウは&bold()&color(purple){「お前は……誰だ」}と問う。それに対してルフィは #center(){&sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){おれが誰か?}} &sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){モンキー・D・ルフィ!!お前を超えて!!}} &sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){「海賊王」に!!なる男だ!!!}}} と答えた。 覚醒したルフィの「この世で最もふざけた能力」による自由奔放な戦いに振り回されながらも、全力の覇気で対抗する。 その後もカイドウとの死闘が続くが&font(b,RED,#e8ecef){「全部終わらせるぞ!!!」}と決意したルフィは自らの右腕を極限まで巨大化させてゴムゴムの&ruby(バジュラングガン){猿神銃}を発動。 それに対抗してマグマを越える熱を纏う巨大な竜となる&ruby(かえんダイコ){火龍大炬}を展開して両者は激突。 #center(){&sizex(5){&bold(){&color(purple){よくやったよ!!よくここまで戦った!! だが}}}} #center(){&sizex(5){&bold(){&color(purple){お前に世界は変えられねェ!!!}}} &sizex(5){&bold(){&color(purple){お前が一体どんな世界を作れる!!?&br()麦わらァ〜〜〜!!!}}}} とルフィを否定しつつもここまでの健闘を讃えて問う。 それに対してルフィは─── #center(){&sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){……!! おれ゛は……}}} #center(){&sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){&ruby(ダチ){友達}が……!!!}} &sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){腹いっぱい!!!}} &sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){メシを 食える〜〜!!!}} &sizex(7){&font(b,RED,#e8ecef){世界!!!!}}} と答えて、ありったけの力を込めてカイドウを奈落へと殴り落とした。 そして苦悶しながら落下している最中、キングとの和やかな会話を回想する。 ---- #center(){&bold(){&color(purple){(キング…おれはジョイボーイが 誰だかわかった)}} &sizex(5){&bold(){&color(purple){…………!!}}} &bold(){&font(#ff0000,#333c5e){(………誰です?)}} &bold(){&color(purple){(この先おれを 倒した男だ!!!)}} &bold(){&font(#ff0000,#333c5e){(じゃあ………現れそうにないな…)}}} ---- リンリンと共に海底火山のマグマに沈められたカイドウ。 20年の時を越えて、遂に長きに渡るワノ国の戦いに終止符が打たれた。 同時に、最悪の世代により四皇が一挙に2人陥落することとなり、世界はまたしても大きな時代の変化を迎えるのだった。 *【余談】 **&bold(){モチーフ} 「鬼が島」を根城にしていることや金棒を武器にしていることから、モチーフは民話「桃太郎」における鬼だと思われる。 加えて大酒飲みであることから「[[酒呑童子]]」も含まれているのだろう。 なお龍の&bold(){目は鬼に似るとされている。} **&bold(){自殺について} [[悪魔の実]]に関する死である、 ・2個悪魔の実を食べる(人造悪魔の実「SMILE」にもこれは適用される様子) ・悪魔の実を食べた後に入水する などを試したのかは現在不明。 「ウオウオの実」のため、少なくとも溺死は出来ないのかもしれない。 カイドウ自身普段は他の四皇との直接対決は可能な限り避けて勢力拡大に勤しんでいるため、海軍や他の四皇に何回も挑んだのは「酒乱」で気分が悪い時に、己の肉体の「強さ」「耐久度」を試すような自殺のみを試みている可能性がある。 後にカイドウの目的として「世界を大きく動かすような偉大な死」が判明したため、「悪魔の実2個」のような単純に死ぬ方法は選ぶ気は無い様子。 **&bold(){2016年「大ONE PIECE新聞」2号} 2016年時点での作者[[尾田栄一郎]]は、「カイドウを出したときは「こんなヤツは倒せない」ってさすがに言いましたけど、ルフィと一緒に悩みつつ解決策を切り拓きたい。『このパンチが強いから倒せた』じゃ読者は納得しないだろうし、こうすれば勝てるだろうというアイデアが出たとき初めて読者は納得してくれると思う」と述べている。 劇中でも敗れこそしたものの、 ・カイドウ…「赤鞘」→「最悪の世代(リンリン込み)」→「ルフィ(2R)」→「ヤマト」→「ルフィ(3R)」→「覚醒ルフィ(4R)」の逆ボスラッシュ+最悪戦~火焔八卦までは焔雲使用+雑魚掃除の超重労働。 ・ルフィ…新たに流桜+覇王色纏い+敗北後に覚醒に至るという&bold(){3段階超パワーアップ} で漸く勝…否、これだけあっても尚ルフィが負けてもおかしくなく、カイドウがまさしく「最強生物」にふさわしいくらい強すぎたのは間違いない。 **&bold(){[[アニメオリジナル>アニメオリジナルエピソード]]} 924話では、リンリンが防衛ラインを突破してワノ国に迫り、対応に慌てる部下に対して、原作ではカイドウ自身もかなり焦っていたが、アニメでは「ワノ国に来させるな!」「全面戦争になるぞ!」という旨のカイドウのセリフは全て[[疫災のクイーン]]が言っており、当のカイドウは「狼狽えるなお前ら」「気合い入れてけお前ら 全面戦争だあ」とノリノリで鼓舞するような言動をとっているなど大物感を出す処置がとられた。 また、20年前のおでんとの戦いでも桃源十拳をくらってなお普通に立ち上がり、おでんと真っ向から激突する展開になっている。 991話では、光月モモの助の処刑をライブステージで宣言する黒炭オロチを見て露骨に不機嫌になっている。 おでんを銃殺する間際に一度笑みを浮かべたり、995話では処刑間近のモモの助の宣言を聞いて怒鳴り散らしたり、引き伸ばしの都合もあり、単純な悪役的な面を強調されることが多い。 **&bold(){プロレスラー} 戦いを楽しむカイドウは特に強者との戦いの最初では、 ・[[基本どんな攻撃もノーガードで受ける>関林ジュン]] ・一定以上のダメージ((或いは光月おでんを想起させられるだけの攻撃))を受ければ最終的なダメージはどうあれしっかりリアクションは取ってくれる という面を持ち、更に「相手が強力な攻撃を放ち、抗えば抗うほどテンションが上がって過去を懐かしみ多弁になる(誰が呼んだか「おでんポイント」)」といった要素から一部ネット上では&font(#ff0000,b){「1人だけプロレス興行をしてる男」}という評価も。 **&bold(){声優} アニメでのCVを担当したのは玄田哲章氏。 渋く響く迫力のある声色で人気のベテラン声優であるが、そこへ&bold(){ONE PIECE史でも屈指の凶悪・強面キャラである}カイドウのキャラクター性が合わさった結果、アフレコ現場での迫力は相当凄まじかった様子。 ゾロの中の人でお馴染みの中井氏は、Twitter配信『麦わらスペース』第2回(2022年3月27日)にて、&bold(){「玄田さん怖ぇ…」}と語っている。 青年期のCVをサブレギュラーからエキストラまで幅広く担当する[[稲田徹]]氏が務めた。 後に&bold(){「俺は声変わりしたら玄田さんみたいな声になれるって事か。早く声変わりしたいな」}と 何だか微笑ましいコメントを残している。 **悪魔の実について 悪魔の実は食べると海に嫌われ、たとえ魚人であろうとも泳ぐどころか浮くこともできなくなる。 だがここに来て、まさかの&bold(){水中生物の能力を持った悪魔の実}が登場することになったのだ。 既に「魚の能力を持つ人間」として魚人族や人魚族が存在しており、また悪魔の実の能力者はとにかく海にまつわる物事が天敵であるため、「水棲生物の能力を持った実は存在しない」という定説があったのだが、これがひっくり返された形である。 水棲の傾向があるスピノサウルスやアナコンダ、また一生のほとんどを水中ですごすアホロートルの能力者ですら水中を避けていたことも定説を補強していた。 また既に「リュウリュウの実」が存在していること、百獣海賊団にその能力者が多くいたことから、そのまま竜であるカイドウの能力もその幻獣種だと予想する向きも強かった。 一方で「恐竜」と「竜」を一緒の系統にはできないのでは、という説もあった。 現在のところウオウオの実の系列がどんな特性なのかは不明だが、カイドウが食べたのは幻獣種であることがわかっている。 この実はロックス海賊団が解散する際にシャーロット・リンリンから譲り受けたものであり、「一生モノの借り」の正体はコレ。 なお、カイドウが魚の能力を持っていることについては伏線があった。 ・同じく東洋竜に変形できるモモの助を見たルフィが「うなぎ人間」と勘違いした ・笑い声が「『ウオ』ロロロ」 ・鯉のヒゲ ・誕生日の日付(5月1日→コイ?) ・鬼が島への入島には「鯉の滝登り」を用いる(なお、滝登りのことを「うなぎ上り」とも言う) ・カイドウについて「陸『海』空最強」と謳われている(水中で戦う能力を持っている?) #center(){&bold(){&color(purple){ウオロロロ…おい お前教えてやれよ wiki籠りのバカ共に!!}} &bold(){&color(purple){「早く逃げろおれ達がやってたのは」「追記・修正ごっこだった!!」…ってよ!!}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,54) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }
&font(#6495ED){登録日}:2017/10/07 Sat 15:19:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 50 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &sizex(5){&color(purple){&big(){&bold(){……くそ…!! 頭いてェ…&br()&br()死ねねェもんだな……!!!&br()&br()また生きちまった…うまくやったよ白ひげのジジイは…&br()&br()もう…やるしかねェのか………!!!}}}} &sizex(6){&color(purple){&big(){&bold(){くそったれ ……急げ“ジョーカー”&br()&br()最期の戦闘準備を整えろ!!!}}}} &sizex(6){&color(purple){&big(){&bold(){こんな退屈な世界壊れてもいい!!!&br()&br()世界最高の戦争を始めようぜ!!!}}}} } カイドウとは漫画『[[ONE PIECE]]』の登場人物。 ●目次 #contents *【プロフィール】 本名:カイドウ [[CV>声優(職業)]]:[[玄田哲章]]、[[稲田徹]](青年時代) 異名:&bold(){百獣のカイドウ、この世における最強生物、明王} 年齢:59歳 [[身長]]:710cm [[懸賞金>懸賞金(ONE PIECE)]]:7000万ベリー→&bold(){&color(purple){46億1110万ベリー}}&bold(){(頂上戦争以降で存命中の賞金首最高金額)} 肩書き:元[[四皇>四皇(ONE PIECE)]] 出身:偉大なる航路 ウォッカ王国 所属:ウォッカ王国兵士(46年前)→[[ロックス海賊団]]見習い(38年前)→[[百獣海賊団]]総督 所属船:不明 [[悪魔の実]]:ウオウオの実 モデル“青龍”([[動物系>動物系悪魔の実]]幻獣種) 覇気:[[武装色>武装色の覇気(ONE PIECE)]]・[[見聞色>見聞色の覇気(ONE PIECE)]]・[[覇王色>覇王色の覇気(ONE PIECE)]] 誕生日:5月1日 星座:牡牛座 [[血液型]]:F型(現実だとB型) 初登場:単行本79巻・第795話・『自殺』 好物:酒、魚の皮 趣味:[[&color(red){自殺}>自殺]] 笑い方:ウオロロロ *【概要】 [[百獣海賊団]]の総督にして[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]の一角。通称&bold(){「百獣のカイドウ」}。 容貌は長い髪と髭に巨大な角、左肩から腕にかけて鱗のような刺青などが特徴的な鬼や魔人のような風貌の巨漢。 なお、ツノの生えた人間自体は[[作者>尾田栄一郎]]によると「出っ歯のような普通の特徴で、[[ハンニャバル>ハンニャバル(ONE PIECE)]]など[[この世界には時々いる>オーズ(ONE PIECE)]]」とのこと。 笑い方は&bold(){&color(purple){「ウオロロロ」}}と、彼が食した悪魔の実や酒浸り&color(silver){(とその結果)}を思わせるようなものである。 [[海軍本部>海軍(ONE PIECE)]]からは、&bold(){「&color(red){個人の強さのみ}で凶暴な海賊達の尊敬を集め、「四皇」と呼ばれるに至った」}と評価されている。 特に[[光月おでん>光月おでん(ONE PIECE)]]と会う前は、典型的な凶暴凶悪な海賊だった模様。 彼が率いる百獣海賊団は、“[[旱害>旱害のジャック]]”、“[[疫災>疫災のクイーン]]”、“[[火災>火災のキング]]”の3人からなる&bold(){「災害」}の異名を持つ大看板をはじめ武闘派揃いで、[[バジル・ホーキンス]]や[[スクラッチメン・アプー]]、[[ササキ>ササキ(ONE PIECE)]]など、億越え級の強者を屈服させて部下にすることも多い。 そのため、カイドウ自身の肩書きも船長ではなく&bold(){“総督”}。 更に、“ジョーカー”こと[[ドンキホーテ・ドフラミンゴ]]を通じて[[シーザー・クラウン]]の作り出した人造[[悪魔の実]]「[[SMILE>SMILE(ONE PIECE)]]」を取引しており、多数の動物系能力者を生み出すことにより下部の戦力を拡大している。 ドフラミンゴと共に、&bold(){全員が能力者の最強の海賊団}を作り上げようと目論み、総じて日々軍備増強や兵力拡大、強者のヘッドハンティングに力を注いでいる。 本編から約二十年ほど前に[[ワノ国]]の現「将軍」である[[黒炭オロチ>黒炭オロチ(ONE PIECE)]]と共謀してワノ国を支配下に置き、ワノ国の大名で元[[ロジャー海賊団]]の船員だった[[光月おでん>光月おでん(ONE PIECE)]]を錦えもんら家臣の命と引き換えにする形で処刑。 現在は一味共々ワノ国に本拠地を置き、オロチの後ろ盾となる形でワノ国に圧政を敷いている。 ワノ国首都「花の都」では国を守る「[[明王>仏教]]」((明王の語源である「大日如来の教令輪身(三輪身の一つ。他は「自性輪身」(如来)と「正法輪身」(菩薩))は、仏やその弟子を外敵から守護し仏敵を屈服させるもの。))として扱うようにされ、崇拝するように子供達には洗脳教育が施されている。 また、最後の島「ラフテル」に到達するために必要な四つの「[[ロード・ポーネグリフ>歴史の本文(ONE PIECE)]]」の一つをワノ国から褫奪する形で所有している。 親族は判明している限りでは“息子”[[ヤマト>ヤマト(ONE PIECE)]]一人だけであり、後述のビッグ・マムとは親族、海賊団と色んな意味で対照的である。 本編では紫色の和服と大きな綱を腰に巻き、灰色のズボンとブーツをはいたヤクザの親分の印象だが、20年前までは皮のジャケットとズボンとワイルドなファッションをしていた。 *【人格】 豪胆で冷酷、かつ気性が荒く凶暴な性格。分かりやすく言うと&bold(){&color(red){ヤクザの組長。}} &bold(){&color(purple){「平和ボケした権力者を戦場に引きずり下ろすことが平等と自由」「戦争だけが人間の価値を決める」}}という持論を掲げ、弱肉強食こそがこの世の摂理と考える生粋の実力至上主義者。 強者を尊び温情をかける一方で、弱者には一切の容赦が無く、[[某戦闘民族>サイヤ人]]に負けず劣らずの作中トップクラスの戦闘狂。 少年時代の経験から[[実力の伴わない権力者>世界貴族(ONE PIECE)]]も嫌悪し軽蔑しており、まさに&bold(){&color(red){力こそ正義}}を地でいく&bold(){規格外の怪物}。 [[ユースタス・キッド]]ら「最悪の世代」のことを&bold(){&color(purple){「海賊ごっこ」}}と吐き捨てるなど、新世代の海賊たちを若輩者と蔑む。 更に[[王下七武海]]の存在すら格下と見下しており、[[麦わらの一味]]が七武海を倒したことにも何ら興味関心を示さない((だが、自分にとって価値のある取引を台無しにしたルフィやローについては何らかの落とし前が必要だと考えていた。))。 ただし、後述の評価を考えれば「代表者個人」を軽く見ており、組織力そのものはまた別問題のようである。 また、利用価値がなくなれば、十数年以上の付き合いだろうと平然と切り捨てる冷酷さを持つ。 なお2012年発売((カイドウ初登場の約4年前。))の『ONE PIECE BLUE DEEP』には&bold(){「新世界の覇者を目指す武闘派四皇で野心家」}と書かれており、ドフラミンゴですら怒らせることを非常に恐れていたほど。 このように前評判では極めて好戦的かつ凶暴な性格だと思われていた。 **◆総督としての器量 凶暴な一方で、&bold(){「世界最強の軍隊」}に組み込むにふさわしい兵士を欲しており、上記の最悪の世代らに対しても&bold(){&color(purple){「部下になるなら歓迎する」}}という姿勢を崩さない。 特に[[ルフィ>モンキー・D・ルフィ]]やキッドのような叩きのめしても反抗するような&bold(){芯の強い輩はむしろ大歓迎}。 この手の輩は敢えて殺さず、苛烈な拷問で芯を折って勧誘しようとし、自分に歯向かってきて散々こき下ろしたキッドも部下にしようと考えたり、「[[SMILE>SMILE(ONE PIECE)]]の取引終了」という大損害を与え、敗北してなお自分をにらみ続ける生意気なルフィに対しても&bold(){&color(purple){「部下になるなら全部水に流す」}}と言ったりと器の大きさを見せている。 むしろ欲しがるあまり、[[アシュラ童子>アシュラ童子(ONE PIECE)]]相手など時に&bold(){ストーカーになる}ことすらある。%%もはやメンヘラである%% 大看板、飛び六胞達幹部はこうした経緯で部下になったものと思われ、酔ったカイドウは流石に煙たがりながらも、普段は「カイドウさん」と呼び、[[スパイ>X・ドレーク]]を除く全員がカイドウ個人に対して好意的である。 事実。キングが勝手にカイドウの名を借りて飛び六胞を招集したことに関しては納得できる説明があれば事後承諾をするし、飛び六胞の[[うるティ>うるティ/ページワン(ONE PIECE)]]の愚痴や指摘にも眉を顰めることなく肯定。 自由参加の任務があっても宴に参加したい幹部がいれば無理強いはせず本人の意思を尊重するなど柔軟なところももちあわせている。 このように日頃は決して自分勝手に振舞っているわけではなく、冷静かつ柔軟な対応ができむしろ割と真面目であることから幹部に敬意を抱かれていることがわかる。 [[旱害のジャック]]はカイドウのために限界まで戦い抜く忠誠心を持っており、カイドウもまたそんなジャックを認め、いざというときにはジャックをかばって代わりに自分が前に出て戦うほど重用している。 また、同じく我の強い[[ビッグ・マム海賊団]]は、幹部クラスが戦闘だけではなく国の統治も行っているが、百獣海賊団は[[ワノ国]]の[[黒炭オロチ>黒炭オロチ(ONE PIECE)]]と結託することで、武器製造の労働力や兵站の一部、表向きの国の支配者をオロチに委託している。 これにより、軍備を増強しつつも海軍の目を逃れ、戦争以外の部分をそこまで考えずに済む割り切りの良さとなっている。 後述の通り酔っ払っていたり自殺を考えているときは&s(){めんどくさいことが多い}厄介な男だが、自殺直前に遭遇した、見知らぬ大男の自殺を一度は止めようとし本気ならば止めはすまいとした&s(){優しき}[[ウルージ>ウルージ(ONE PIECE)]]さん御一行を攻撃せずにスルーしたり、 ルフィを傘下にしようと考えたり、ワノ国住民に対する情報操作・隠蔽を怠らなかったり、リンリンがワノ国に乗り込んでくる際には&bold(){&color(purple){「全面戦争になる」}}と焦ったりした(アニメ版では変更された。【余談】参照)。 世界政府が[[王下七武海]]を廃止したときも政府が愚行に出たのではなく、[[ベガパンク>ベガパンク(ONE PIECE)]]らの開発した&bold(){海軍の新戦力が、四皇の勢力を抑えられるほどに強力}だということと分析。 ルフィとの戦いでもルフィのギア4の動き方を見て能力の性質が超人系としては異質であることに気付いている。 以上のように、破滅願望丸出しの趣味とは裏腹に大海賊団の首領らしい器量と冷静さを見せている。 大海賊団らしく悪魔の実を容易に調達できるだけの組織力はあるが、どういうわけか管理が甘く悪魔の実を最低2回は取られている。 **◆酒乱 #center(){&font(#0000ff,b){おおう……じゃあもうこれ以上“能力者達”は増えねェじゃねェかよォ~~~!! うおおお~~ん!!!} &bold(){(今日は泣き上戸か…!)} &font(#0000ff,b){うおおおおおおお~~ん!!! 全て能力者の最強の海賊団を作ろうぜって言ってたじゃねェか!!! ウオオ~~~!} &font(#0000ff,b){夢半ばで……あんなガキ共にやられたってのか…!? かわいそうなジョーカー…!! ひとえにてめェが弱いせいだが…} &bold(){────ですが“麦わら”は話題の男です! ナメてかかると…} &font(#ff0000,b){…ナメてかかると} &sizex(5){&font(#ff0000,b){何だってんだよォ~~~!!!!}} &sizex(5){&font(#ff0000,b){おれが誰だかわかってんのかァ!!?}}} 普段は筋さえ通せばある程度話が通じる一面があるにもかかわらず、 [[トラファルガー・ロー]]がカイドウを&font(#cccc01,b){「話の通じる男じゃない」}と言わしめる最大の原因。 酒好きのようだが&bold(){酒癖が物凄く悪く}、おまけにランダムで ・ひたすら嘆き悲しみ号泣する&font(#0000ff,b){泣き上戸} ・些細なことで怒り狂い暴れる&font(#ff0000,b){怒り上戸} ・酷く上機嫌になる&font(#ff9900,b){笑い上戸} ・酷くダウナー化する&font(#008000,b){落込上戸} ・気持ち悪いくらいに女々しくなる&font(#ffb6c1,b){甘え上戸} ・相手の覇気を簡単に模倣して対応する&font(purple,b){盗人上戸} ・凶暴性が著しく高まる&font(red,black,b){殺戮上戸} と、その場その場で喜怒哀楽が目まぐるしく変わり&bold(){情緒不安定と化す}。 酒乱の状態は完全にランダムな上に、&bold(){この切り替えは一切の前兆なく行われ}、場合によっては平然と竜に変化して、酔っ払いながら天空を舞い暴れ回る。 おまけに酒豪の癖に&bold(){自分が酔っ払っている自覚は全くない。} この時にドフラミンゴ敗北の報を知ったが、敗北は&bold(){&color(purple){「お前が弱すぎるだけ」}}と一蹴した一方で、 計画が頓挫したことに対し号泣していたかと思いきや、部下から陳言を受けた途端、急に怒り上戸に変わって部下を巨大棍棒で海の彼方へとぶっ飛ばす狂乱ぶりをみせた。 酔った上に破壊規模は「怪物」並みなので、下手に暴れられるとだれも止められない上に一帯が壊滅する危険すらある。 一応無防備な状態でもあるのでルフィが酔っていて隙だらけのカイドウに一撃を食らわした例はあるがそこは最強生物。 ダメージを与えるどころか、&bold(){酔いを醒まさせて一撃で敗れ去る}だけの結果となってしまった。 後にカイドウにとっての本領は酒を飲んで酔った状態であることが判明しており、最初のルフィとの戦いで酔いが覚めたのは“興醒め”だった模様。 完全にハンデにしか見えないが、戦いになると先の読めないランダム性で敵を翻弄する戦法も可能。 **◆“真面目さ” #center(){&sizex(5){&color(purple){&bold(){………!!!&br()一問一答で動いちゃいねェんだ&br()世の中は!!!}}}} 酔ったときには上記の問題行動をとるものの、上記の海賊団の首領としての統率力や運営能力、強者を素直に認め勧誘にいそしむなど、根は意外な程「真面目」。 特にこだわりが強いことがうかがえ、敵討ちに挑む者に対しても&bold(){&color(purple){「従わず挑むのならば讃えよう」}}と述べている。 海賊としては時には狡猾な手段も選ぶが、それもある意味では“まっとうな海賊らしさ”と言える。 海賊団結成の際に仲間に加えた[[火災のキング]]から「ジョイボーイ」の伝説について聞いたようで、敗れたルフィに対して「&bold(){&color(purple){お前もジョイボーイにはなれなかった}}」と重い面持ちでいうなど、[[空白の百年>歴史の本文(ONE PIECE)]]に関わる“ジョイボーイ”についても何かを知っている様子。 後述の過去からその化け物じみた姿や強さを称賛もされたものの、「国」や「世界」から利用されつづけたことから、我が子ヤマトに対して「&color(purple){&bold(){友情は上っ面!!みんながお前を恐れる!!人は力で支配しろ!お前は鬼の子だ!人間とは仲良くなれねェ!}}」と、己の経験に基づくものと思われる怒りと諦観の入り交じった言葉で彼なりに諭そうとしている。 謀略も組むがそれとは別にいざ直接戦闘となれば真っ向勝負を好み、光月おでんに対しては[[黒炭ひぐらし>黒炭ひぐらし(ONE PIECE)]]の勝手な策略によるだまし討ちで「勝ってしまった」ことで、死にゆくおでんへ&bold(){&color(purple){「ババアの件は悪かったな、殺しておいた」}}と彼なりの謝罪をしており、おでんには「真面目だな…せいぜい強くなれ」と、怨敵であるカイドウの性根を理解した上で返事されている。 そしておでんの言葉通り、カイドウは20年の間に見違えるほど鍛え抜かれた剛体になっている。 普段はその真面目さゆえに鬱憤がたまって、酒乱で暴れてしまうタイプなのかもしれない。 「本気の自分とやりあえる強者との戦いでは、酒を飲んで戦いを楽しむ」という嗜好でもあり、強い相手と戦っている間は余計なことを考えずに済むタイプでもある模様。 **◆自殺願望 #center(){&sizex(5){&color(purple){&bold(){死は人の完成だ……!!! そうだろ?}}} &sizex(5){&color(purple){&bold(){終わろうか……!!!}}}} &bold(){カイドウという人間を表す最大の要素。} ・&font(#ff0000,b){おでんに不本意な勝利を収めてしまった何十年もの後悔} ・&font(#008cff,b){そのおでんのあまりにも偉大な死に様への憧れ} ・&bold(){&color(blue){世界最強と呼ばれるまでに鍛え上げてしまった結果、誰も自分を殺せなくなってしまったこの世界への失望}} &bold(){&color(purple){それらは世界最強の生物の心を大きく変えてしまった…}} 20年前におでんとの戦いを経て様々な経験を重ねた結果、カイドウは遂に&b(){趣味が様々な手段による「自殺」を試すこと}となってしまった。 飛び降り自殺に失敗した際の&bold(){&color(purple){「うまくやったよ、[[白ひげ>エドワード・ニューゲート]]のジジイは…」}}という台詞から、かつて頂上戦争直前に[[赤髪海賊団>赤髪のシャンクス]]と小競り合いを起こした理由は、白ひげの首が目的だったのではなく&font(#ff0000,b){「頂上戦争を利用して盛大な自殺を試みようとした」}のだと推測できる。 カイドウの死生観は上記のおでんの&bold(){死に様}の憧れからか&font(#ff0000,b){「その人の死に様こそがその人生を決定づける」}というものに至っており、若い頃は馬鹿にしていたはずの[[白ひげ>エドワード・ニューゲート]]や[[ゴール・D・ロジャー>ゴールド・ロジャー]]の様な最期に世界を大きく変えた者に&bold(){敬意を抱くようになる}など、認識が大きく変化してるのが見て取れる。 また、ワノ国を荒らす支配者という立場にありながら、常に死の覚悟を持って戦いに挑む「侍」には堂々と好感を持っている発言をしているなど、どこまでも「&bold(){死に様}」という概念がカイドウの精神に大きく影響しているのが見て取れる。 つまるところカイドウが望むものとは、&font(#ff0000,b){自分が満足できる、納得できる“死に様”}。 今の目標は、誰も自分を殺せない絶望と虚無感ゆえ、カイドウ自身が憧れと敬意を持つようになった&bold(){人々の心や世界を大きく動かす偉大な死に方}をしたおでんやロジャーや白ひげのように、己も「&ruby(ワンピース){ひとつなぎの大秘宝}」「[[古代兵器>歴史の本文(ONE PIECE)]]」を手に入れて『暴力の時代』をもたらすことで、&bold(){時代を動かす偉大な死を遂げて「完成」する}こと。 そして、本当に出来ることならば、&bold(){&color(red){全力で戦った末での悔いのない敗北と死}}を遂げたいのであり、&bold(){&color(purple){20年前に光月おでんとの勝負に勝利し決闘で敗北した結果のやり直し}}が根底にある事が見て取れる。 特に主君光月おでんの敵討ちの為に自分を殺しに来た[[赤鞘九人男>赤鞘九人男(ONE PIECE)]]には相応の期待があったようで、“おでんの影”を見せ自分に血を流させた[[赤鞘九人男>赤鞘九人男(ONE PIECE)]]に対して&bold(){&color(purple){殺されてもよかった}}とすら発言している。 しかし結局の所&bold(){「光月おでんほど強くはなかった」}という結論を下し、そのまま殺されることをやめることにした。 [[最悪の世代>11人の超新星]]の自分にダメージを与えうる化け物じみた強さを見た際にも、怯えたり苛立ったりするどころか歓喜している他、覇王色の奥義まで習得したルフィとの1対1の決闘も楽しんだ。 カイドウが悪魔の実を二つ食べるような単純で確実な死に方を選ばないのも、おでんらへの憧れから&font(#ff0000,b){死に様}にこだわっているためといえる。 **◆目標 #center(){ &sizex(5){&color(purple){&big(){&bold(){「古代兵器」の存在は!!&br()世界に“恐怖”と“戦争”をもたらすだろう!!&br()&br()覚悟しろ&br()それこそがおれ達の望む&br()暴力の世界!!}}}} } 最終的に[[ポーネグリフ>歴史の本文(ONE PIECE)]]を解読して&ruby(ワンピース){ひとつなぎの大秘宝}と[[古代兵器>歴史の本文(ONE PIECE)]]を手に入れて世界の秩序を破壊し、&bold(){「世界最高の戦争」}を始める準備を進めており、“恐怖”と“戦争”に満ちた暴力の世界をもたらすことを目標としている。 これはカイドウ自身の過去に起因しており、ウォッカ王国で生まれたカイドウは生まれつきの強さからわずか10歳にして最強の兵士として利用され、ついには13歳の頃に海軍に売り渡されてしまう。 ウォッカ王国の首脳陣が世界での人権を得るべく、天上金を支払えるようするために戦争をして金を奪い続け、そして世界貴族に従うことに違和感を覚えたカイドウは&bold(){不平等}を強く感じた。 海軍から脱走したカイドウは[[ロックス海賊団]]所属を経て、自分の海賊団を結成。「&bold(){強さのみが全てを支配する弱肉強食こそ自然の姿}」という持論に対する確信を深めていった。 #center(){ &sizex(5){&color(purple){&big(){&bold(){「貴族」として生まれただけの!!&br()平和ボケした権力者共を戦場へ引きずり降ろせ!&br()&br()それが「自由」と「平等」だ!!&br()「戦争」だけが人間の価値を決める!!}}}} } カイドウが求める「暴力の世界」も、世界政府による不条理な支配を打ち砕き、カイドウなりに考えた「自由」「平等」であった。 しかし、カイドウ自身もそれが真の「平等」「自由」とは思っておらず、右腕の[[キング>火災のキング]]から彼が待つ「時代を創る&bold(){ジョイボーイ}」のことを知り、我が子[[ヤマト>ヤマト(ONE PIECE)]]から「光月おでんが遺言として言った“開国”はジョイボーイを迎えるためのもの」と聞いたことで、解放者であるジョイボーイは自分を倒し、自分では描けない未来を描ける者と思うようになった様子。 #center(){&sizex(5){&bold(){&color(purple){お前が一体どんな世界を作れる!!?&br()麦わらァ〜〜!!!}}}} *【人間関係】 **◆ライバルとの関係 かつて渡り合ったという[[ゲッコー・モリア]]からは「カイドウの&ruby(バカ){野郎}」というある意味馴染みのあるような呼び方をされている。 若い頃は当時世界最強の海賊と謳われていた&bold(){ロックス・D・ジーベック}が率いる[[ロックス海賊団]]に海賊見習いとして所属しており、そのせいか同じくかつてロックス海賊団に所属していた[[白ひげ>エドワード・ニューゲート]]や[[ビッグ・マム>シャーロット・リンリン(ONE PIECE)]]とは顔見知り。 「世界の王」を目指していたロックスや世界の支配を目指した[[金獅子のシキ]]の存在もあってか、「[[古代兵器>歴史の本文(ONE PIECE)]]」を求めている。 白ひげに対しては&bold(){&color(purple){「白ひげのジジイ」}}と親しみを感じさせる呼び方をしている辺り、彼に対してはその実力を大いに認めていたことが見て取れる。 また、ビッグ・マムを&bold(){&color(purple){「ババア」}}と呼んでおり、ロックス海賊団見習い時代に彼女に「でかい借り」があると語られていた。 一方、リンリンはカイドウのことを今でも弟のように思っており、闘うことこそためらいはしないが、彼女なりにカイドウに対して親しく話しかける。 ビッグマムとの電話の際に本人は&bold(){&color(purple){「昔の話だ!」}}と突っぱねたが「一生の恩」という言葉には言い返すことができずにいた。とにかく現在仲は良くなさそうだ。 その借りの正体は……(後述) **◆光月おでんとの関係 #center(){&color(purple){&bold(){光月おでんの影を見た…}}} [[光月おでん>光月おでん(ONE PIECE)]]に対しては、白ひげのような人格の優しさ・甘さには呆れていたが、自分と渡り合うことができる数少ない相手とその強さは一目置いている。自分を追い詰めるほどの強さを持った彼を、直接対決にて自分の不本意ながら騙し討ちで勝利してしまったことは不服だったようで、勝手にサポートをした黒炭ひぐらしに対して[[気分を害して処刑している>フドウ(北斗の拳)]]。 当初はそうして倒してしまったおでんを単なる障害と見なして油風呂による処刑にかけ、油風呂に入る前のおでんのことをあざ笑っていた。 だが、取引を持ちかけたおでんが油が煮えたぎる風呂を1時間耐えて人々の心をつかみ[[部下達>赤鞘九人男(ONE PIECE)]]を逃して死を待つ時には、カイドウは極めて真面目な顔をしており、&bold(){おでんが見せつけた「真の強さ」}に思うところがあった様子。 死を待つだけのおでんに対し、カイドウは意図せぬだまし討ちを謝罪し&bold(){&color(purple){「見事な死に様と、お前の死は語り継がれる」}}とある種の敬意を見せ、最期には油風呂ではなくわざわざ自分の手で処刑している。 赤鞘九人男との戦いでは、おでんから受けた傷跡が痛み、赤鞘九人男の攻撃におでんのことを思い出して動揺したほど。 おでんへのある種の敬意ゆえおでんの息子の[[モモの助>光月モモの助]]にも大いに期待していたようだが、 実際にはごく普通の子供であったことには失望し、おでんを敢えて侮辱してモモの助を挑発し成長を促すも、それでも怖がりな普通の子供だと分かると不機嫌になり興味を失っている。 このようなおでんに対するこだわりは&bold(){20年経っても残っており}、「モモの助のような普通の子供をおでんの子供と認めたくない」「モモの助は親や部下からの借り物の夢である『未来の将軍』を名乗っていると見抜いた」ゆえに、 捕らえて処刑間近のモモの助に対し、&bold(){&color(purple){「おでんの息子じゃないなら濡れ衣は面目ない。命は助ける。お前の名を言え」}}と取引を持ちかけ、両親に胸を張りたいモモの助が怖がりながらも「おでんの息子」と宣言したことには露骨に機嫌を悪くしていた。 おでんもまた、&font(#008cff){「オロチではなく、&bold(){カイドウを倒さなければ意味が無くワノ国を救うことは出来ない}」}と理解しており、自分がカイドウを倒せなかった以上、“世界の夜明け”を起こす者達が来るまでの約20年、ワノ国は待たなければいけないと考え、部下達を生かすべく上記の行動をとっていた。 しかし不意打ちで光月おでんを倒してしまった事に対してカイドウは数十年間燻ぶらせてる想いがあるようで、今でもその傷は疼くらしい。 **◆ヤマトとの関係 #center(){&sizex(5){&color(purple){&bold(){親子ゲンカじゃねェ…&br()おでんの名を背負うなら「戦争」を覚悟しろ&br()遊びじゃねェんだヤマト!!}}}} そんなおでんとの関係は、何の因果か実の子[[ヤマト>ヤマト(ONE PIECE)]]に伝播、おでんの処刑後に「光月おでん」を名乗るようになる。 おまけに貴重な幻獣種イヌイヌの実モデル“大口真神”をヤマトが間違って食べてしまったので(カイドウに言わせればそれで)殺す気も無くなり、自分を倒そうと何度も挑んできたためその度に返り討ちにするはめに。 おでんのように海に出たがるヤマトが百獣海賊団を出奔しないよう、「鬼ヶ島の外に出れば大爆発する手錠」をつけ、鬼ヶ島に軟禁した。 もしヤマトが本当に島の外に出れば爆発して死亡しうるため、我が子を殺す覚悟もあったようだが、 一方で表向きはバカ息子扱いしつつ「息子ヤマトをワノ国改め新鬼ヶ島の将軍にしようとする」など、カイドウなりの愛情?はある様子。 戦い好きなカイドウだが、劇中ヤマトと戦った際は終始不機嫌な表情でもあった。 前述の“真面目さ”はヤマトに対してもそのままであり、8歳にして「おでん」を継ぎたいと思い自称するようになったヤマトに対して「&color(purple){&bold(){───だが「おでん」を名乗るなら死ねヤマト}}」と「一人の敵」として扱おうとした。 なお、ヤマトの母(カイドウの妻)については不明。 亡くなっているにしても後妻をとってはいないようで、ヤマトの弟妹もいない模様。 ちなみにヤマトとは上記の通りだが、うるティやページワン、キングを引き取り、高い忠誠心を引き出すくらいまでの関係を築いたあたり「親」としての力がないわけではない。 *【戦闘能力】 #center(){&sizex(5){&color(purple){&bold(){“能力”が世界を制する事はない!!&br()世の中はうまくできてる&br()&br()ロジャーが能力者じゃなかったように…!!&br()覇気だけが全てを凌駕する!!}}}} **基礎戦闘力 四皇だけあって、やはり現状最強クラス。 &bold(){「この世における最強生物」}と恐れられ、&bold(){「サシでやるならカイドウだろう」}と人々は口を揃えて言う。 人型でもキッドの3倍もの巨体であり、棘付きの棍棒「&bold(){&ruby(はっさいかい){八斎戒}}」を武器として八斎戒による強烈な打撃を主体とした単純明快な戦い方が基本。 作中最高峰の驚異的な生命力を誇るが、その常軌を逸した肉体強度と生命力は過去の所業から知ることが出来る。 ・&bold(){海賊として7度敗北} ・&bold(){たった1人で[[海軍>海軍(ONE PIECE)]]及び[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]に挑み捕まること18回} ・&bold(){1000度を超える[[拷問]]を受けても生存} ・&bold(){40回の死刑宣告を受け死刑執行されても生存し((時に首を吊られるも鎖はちぎれ、時にギロチンにかけられるもその刃は砕け、串刺しにするも槍は折れたという))、その過程で沈めた巨大監獄船の数9隻} ・&bold(){上空1万mの[[空島>空島(ONE PIECE)]]から飛び降り無防備で地面に激突しても&color(purple){「頭痛ェ…」}程度のダメージで済み、平然と起き上がる} これだけのことをしても&font(#ff0000,b){誰も彼を殺すことが出来ず、またカイドウ自身の力でも自分を殺せない}文字通りの怪物((その反面、見ての通りかなりというかすごく負けまくっている。逆を言えばこれだけ負けても死なない殺せない辺り、やはり、怪物とも言えるが。))。 趣味の自殺もこの常軌を逸した生命力に起因するもので、初登場時も高度1万mの空島から飛び降り自殺をした際は落下地点にいたキッド達の船を意図せず1隻転覆させている程だが、やはり傷一つつかない。 その圧倒的強さは同じ四皇であるビッグ・マムも認める所で&bold(){一晩ぶっ続けで互角に決闘を行える程}。 ちなみに最初からこんな異形じみた見た目ではなく、若い頃は背丈こそあるもののまだ常識的な体格であった((同時に至上の幸福を得ているかのような笑顔をしているあたりこのころからかなりの戦闘狂でもある様子))。 20年前には[[光月おでん>光月おでん(ONE PIECE)]]から&font(#008cff,b){「せいぜい強くなれ」}と言われており、それが影響しているのか不明だがこの20年で細身の体から非常にマッシブな肉体へと鍛え上げている。 そのため、実力的には光月おでんと戦った20年前から大きく成長しているものと思われる。 彼に傷をつけるためには、「ワノ国の[[流桜(内部破壊の覇気)>武装色の覇気(ONE PIECE)]]」による攻撃が最低でも必要。 しかもそれで単に傷をつけたとしてもカイドウに大きなダメージを与えるには至らない。 #center(){&color(purple){&bold(){&sizex(5){ウォロロロロロ!!!&br()まるで怪物じゃねェかコイツら!!!}&br()&br()&sizex(4){麦わらァ!お前はいつでも“目”が死なねェなァ!!}}}} とはいえ、上記の自殺願望もあってカイドウには強者と認めた相手との戦いを楽しむクセがあり、[[赤鞘九人男>赤鞘九人男(ONE PIECE)]]やルフィ・キッド・ロー・ゾロ・キラーら[[最悪の世代>11人の超新星]]との戦いでは ・攻撃をほぼノーガードで受ける ・自分の傷をつけたりある程度の攻撃には(ダメージが大して残らないレベルでも)大声で叫んでリアクションしたりする など根っこは&bold(){生粋の戦闘狂。} 相手が大業を出して自分を傷つけようと抗えば抗うほどテンションが上がって過去を懐かしみ多弁にもなる。 何度殴り飛ばしても戦意を失わないルフィを見て笑みを浮かべたり、テンションが上がりすぎてルフィを鬼ヶ島の外にまで殴り飛ばしてしまい、我に返った後に&color(purple){&bold(){「首を取っておけばルフィの仲間達の戦意をくじけた」}}と後悔したことも。 例外として、我が子ヤマトと戦う時のみは楽しそうな表情は見せずかなり不機嫌。 覇気の練度も高く武装色は言わずもがな。 本気を出すと、「[[覇王色の覇気>覇王色の覇気(ONE PIECE)]]」を纏った金棒を振るい攻撃を仕掛けてくる。 更に戦う相手が強いと、酒を呑んで予測不能の上戸と技と形態変化を織り交ぜる&bold(){酔拳}を行ってくる。 ルフィと初めて戦った時のカイドウを見るに「弱い相手だと興醒めして酔いがさめる」タイプのようで、真の強者との戦いではある意味では文字通り「戦いに酔い、楽しむ」様子。 上記の影に隠れがちだが見聞色においても未来予知を再現できるほど。 本人の戦闘の持論として覇気を重要視しているが、その言葉には偽りはない。 **悪魔の実の能力 [[自然系>自然系悪魔の実]]よりも希少とされる[[動物系>動物系悪魔の実]]幻獣種の悪魔の実&bold(){「ウオウオの実 モデル“青龍”」}の能力者で、&bold(){&color(#00b2ff){巨大な水色の[[東洋龍>龍(東洋神話)]]}}に変形できる。 「鯉の滝登り」「登竜門」というように、急流の滝を登り切った鯉は竜になるという古代中国の故事がモチーフ。 実の詳細が明かされたのは98巻の[[SBS>SBS(ONE PIECE)]]((質問内容はよくある「〇〇の食べた悪魔の実の名前を教えて下さい」ではなく、「麦わらの一味の非能力者メンバーが悪魔の実を食べるなら」というものであり、ゾロが食べるならということで「ウオウオの実 モデル“青龍”」と記載されていた。またこの質問では同時に白ひげ海賊団六番隊隊長ブラメンコの能力「ポケポケの実」も判明している。))。 錦えもんが龍を「親の仇同然」と述べていたり気にくわない様子を見せていたことやカイドウが単身で空島に至ったことなどから予想されていた通り龍に変形でき、獣型では「焔雲」という雲を作り出しそれらがカイドウの体を支えることで飛行可能。 獣型では接近戦に弱くなり、最悪の世代や赤鞘九人男達との戦いでは懐に入り込まれてダメージを負っている反面、範囲攻撃を得意としており、いざ本気を出し始めると ・&bold(){&color(RED){火を吐く}} ・&bold(){&color(gold){咆哮が雷になる}} ・&bold(){&color(darkslategray){吹いた息が飛ぶ斬撃になる}} ・&bold(){回転を始めると周囲に竜巻を巻き起こす} ・&bold(){飛ぶ斬撃をまき散らす} などその力は天災そのもの。 人獣型では、&bold(){&color(#e0ffff,#87cefa){薄い青色の龍のウロコを纏い尻尾を生やした姿}}となり、特に肩から胸元にかけては一昔前の極道映画で見られたような&bold(){色鮮やかな入れ墨}を彷彿とさせる模様が見られる様はいよいよもって武闘派の大ヤクザ。 金棒で敵に人型の時以上の威力の近接戦を仕掛けるほか、口からの炎も併用可能。 また、[[トニートニー・チョッパー]]や[[ブラックマリア>ブラックマリア(ONE PIECE)]]の例のように人獣型は決まった形ではなく、酒を飲んだ&bold(){&ruby(しゅろんはっけ){酒龍八卦}}中などには、&color(#3B4EF0){獣型よりも濃い青色の龍のウロコを纏い、}歯が全て尖り眉が獣型に似て様相となり、筋肉が更に増えた&bold(){パワータイプの人獣型}も披露している。 ちなみに[[光月モモの助]]が食べた「ベガパンク製の人造悪魔の実」はカイドウとほぼ同じ能力を持つが、これはカイドウの血統因子を解析して再現した「ウオウオの実」のコピー。 金色神楽でルフィをはるか高い空に浮かぶ鬼ヶ島へ再び届けるために、ジュクジュクの実の力で肉体年齢28歳になったモモの助は、ピンク色のカイドウそっくりな龍の姿へと変身可能になった。 ***&ruby(ほむらぐも){焔雲} #center(){&bold(){&sizex(5){&color(red,gainsboro){“龍”は飛ぶんじゃないよ!&br()雲を生み出し雲をつかみ!!&br()空を駆ける!それが“龍”だ!}}}} 翼を持たず[[月歩>六式(ONE PIECE)]]も使わないカイドウが空を飛べる理由。 能力で発生させた焔雲で体を支えることで飛行が可能となっている。 この焔雲は人型でも使用可能であり、応用すれば&bold(){小島とはいえ鬼ヶ島を岩盤ごと浮かばせる}ことも可能。 //ヤマトの発言を参考にするならば、この能力も[[ササキ>ササキ(ONE PIECE)]]やクイーンと同じく&bold(){&color(purple){「龍とはこういう生物だ!」}}という自負が根幹にあるのだろう。 **技 ・&bold(){&ruby(ボロブレス){熱息}} 口から火球や火炎放射を吹く。獣型・人獣型問わず使用可能。 シンプルな技だが、軽く放った一撃ですら彼方の「おでん城跡」を瞬間に消し飛ばし、火を吹かれた場所は山肌もろとも建物の跡形もなく全焼するなど、まさに&bold(){戦略兵器クラス}の絶大な威力を誇る。 さらにこの手の大威力技に付きものな体力の消耗などのリスクも一切見られず、戦闘中ともなればカイドウは容易く何発も連射可能。 アニメ版1004話では、散弾のように放つタイプも披露した。 しかし、真に恐るべきはこれだけ凄まじい威力を持ちながら、カイドウにとっては&bold(){小手調べの基本技}に過ぎないということ。 カイドウへ挑戦する者は、まずこの熱息に耐えられる、もしくは容易く回避できるだけの身体能力なり技術なりを持たなければ、戦いの土俵へ上がることすらできないのである。 ・&bold(){&ruby(らいめいはっけ){雷鳴八卦}} 人型・人獣型で使用するカイドウの象徴的な技。 すれ違いつつ「武装色の覇気」を纏わせた八斎戒を振り抜く、&bold(){&color(RED){以上。}} ただそれだけでも[[ギア4>モンキー・D・ルフィ]]を一撃で貫通して叩き潰す威力とルフィが[[未来視>覇気(ONE PIECE)]]をもってしてもかわし切れない速度を併せ持ち、あらためて四皇のケタの違いを見せつけた。 人獣型では直線上に居たゾロとローを纏めて吹っ飛ばすという桁外れの速度と範囲をもった打撃攻撃となっている。 基本的には片手で振り抜くが、ヤマトとの戦いでは両手で放つタイプも披露。 アニメではその名の通り雷を浴び(雲を操る力の応用?)帯電しながら使用。 さらにゴムゴムの&ruby(キングコングガン){大猿王銃}をくらいながらも放っておりよりその強さに拍車をかけた。 &s(){[[ひきのばし>アニメオリジナルエピソード]]を兼ねて非常に戦闘時間が長く描写された。} ・&bold(){雷} 獣型で使用。 咆哮が雷に変わり、敵を襲う。 これといった技名はついていないものの、四皇の技だけあって威力は高く、ルフィの能力によって逆用された際はカイドウ本人ですら素直に回避を選択するほど。 &s(){そして雷を普通に避けてしまうカイドウさんはいかに最強生物なのかよくわかる} ・&bold(){&ruby(かいふう){壊風}} 獣型で使用。 息を吹き出すことで、口からいくつもの「風の刃(飛ぶ斬撃)」を放つ技。 敵の腕程度なら鎧諸共容易く切断し刎ね飛ばす威力がある。 後に人獣型でも使用し、その際は八斎戒を振るって前方に無数の斬撃を飛ばす形で運用した。 ・&bold(){&ruby(たつまき){龍巻}} 獣型で使用。 自身の周囲に無数の巨大竜巻を引き起こし暴風で薙ぎ払う。 [[ロロノア・ゾロ]]ですら「&color(green){&bold(){冗談だろ!?災害じゃねェか!}}」と驚愕していた。 ・&bold(){&ruby(たつまきかいふう){龍巻壊風}} 獣型で使用。 ゾロの刀「閻魔」も含めた「黒縄大龍巻」で反撃された際に&color(purple){&bold(){「龍巻でおれに挑むとは!」}}とテンションを上げて使用。 上記の「壊風」と組み合わせ「龍巻」の回転に載せて全方位に風の刃の弾幕を飛ばす派生技。 身体を畝らせ指向性を加え、前方にのみ弾幕を飛ばすこともできる。 ・&bold(){&ruby(こうさんぜ ラグならく){降三世 引奈落}} 人獣型で使用。 武装色と覇王色の覇気を纏わせた八斎戒を振り回しながら飛び上がり、降下と共に振り下ろす強烈な一撃。 ルフィもまともに喰らえば失神が免れないほどの威力を誇る。 ・&bold(){&ruby(こんごうかぶら){金剛鏑}} カイドウ版鳴鏑。 「武装色の覇気」を纏わせた八斎戒を振り上げ、「飛ぶ斬撃」のように飛んだ打撃が離れた相手に砲撃のごときダメージを与える遠距離攻撃。 ・&bold(){&ruby(わらいじょうご ラグならく){輪雷上戸 引奈落}} 酒龍八卦の「笑い上戸」状態で繰り出す技。 パワータイプの人獣型に変形し、全身の筋肉をパンプアップさせて八斎戒による渾身の振り下ろしの一撃を叩き込む。 ・&bold(){&ruby(ぐんだり){軍荼利}&ruby(りゅうせいぐん){龍盛軍}} 酒龍八卦の「怒り上戸」状態で繰り出す技。 人獣型に変形し、怒り狂いながら八斎戒の猛烈な乱打を打ち込む大技。 ・&bold(){&ruby(ほうらいはっけ){咆雷八卦}} 酒龍八卦の「殺戮上戸」状態で繰り出した、「雷鳴八卦」の強化版。 パワータイプの人獣型に変形して強烈な踏み込みによって接近、打ち下ろすように八斎戒の一撃を叩き込む。 ・&bold(){&ruby(だいいとく){大威徳}&ruby(らいめいはっけ){雷鳴八卦}} パワータイプの人獣型で使用した、「雷鳴八卦」の更なる強化版。 「覇王色の覇気」を纏わせ、両手で構えた八斎戒の一撃を全力で叩きつける。 ・&bold(){&ruby(かえんダイコ){火龍大炬}} 獣型で発動。ルフィとの戦いの中、最終盤面にて使用。 口から吐き出した炎を自らに纏って巨大な炎の龍になった姿。 その炎は鬼ヶ島の角をバターの如く融解させる程の超高熱になっている。 元ネタは古典落語の演目の一つ「火焔太鼓」。 ・&bold(){&ruby(しょうりゅう){昇龍} &ruby(かえんはっけ){火焔八卦}} 「火龍大炬」を発動後、炎を帯びた状態で空を飛び、体当たりと噛みつきをかますと言う一見シンプルな技、しかし言うまでもなくその威力は絶大。おそらくカイドウが放つ最強の大技。 ***酒龍八卦 カイドウが本気で相手をすると宣言しした相手に使う技。 その実態は戦闘中にもかかわらず&bold(){&color(RED){思いっきり酒を飲みまくって酔っ払って戦う酔拳。}} 酔っ払うことで悪酔い状態になり、目まぐるしく感情と&bold(){形態}が変化しながら変則的かつトリッキーな連続攻撃を仕掛ける。 ・&bold(){&ruby(わらいじょうご){輪雷上戸}} 涙が出る程大笑いし、ルフィの攻撃を体を逸らして見事に避けたりパワータイプの人獣型に変身した。 ・&bold(){落込上戸} 極端に落ち込んでしまう状態&color(purple){&bold(){「建て直しか……!!」「建造に5年かかったんだぜ……!?」}}と鬼ヶ島の妙に生々しい事情をボヤいていた。 ・&bold(){泣き上戸} 落込上戸からさらに発展してしまい&color(purple){&bold(){「そっとしといてくれバカ野郎がァ!!」}}と半ばヤケクソの様な発言を繰り返す様になるが&bold(){逆に覇気は強まっており} &color(purple){&bold(){「つきまとう奴にはこうだ!!」}}と雷鳴八卦をぶちかまし、その後ルフィに尻尾を巻きつけ頭突き合いを仕掛け、ビッグ・マムの敗北を感知した際もこの状態になり泣き喚いた。 ・&bold(){怒り上戸} ルフィとの頭突き合いに勝った後、酔いが覚めてしまうという理由でこの状態になり、&ruby(ボロブレス){熱息}を放ったが先述の通り&bold(){先に仕掛けてきたのはカイドウの方}なので、完全な逆ギレである。 ・&bold(){甘え上戸} 甘ったるい声を出し相手の攻撃を弱める…わけもなくただ気持ち悪いだけ…なのにウィンクは&s(){無駄に}綺麗である。 ・&bold(){盗人上戸} 「ギア4スネイクマン」の放つ素早く複雑な軌道の攻撃を獣型の巨体で見事に&bold(){完璧に}真似してみせた。 ・&bold(){殺戮上戸} &bold(){最も危険な状態。} ただでさえデカいパワータイプの人獣型の筋肉を更に膨張させ、その上スピードも跳ね上がるという凶悪極まりない形態。 この形態になった際明らかに目つきが変わり、文字通りの快楽殺人鬼の様な嗜虐的な笑みを浮かべる。 ***合体技 ・&bold(){&ruby(はかい){覇海}} 人獣型で使用。ビッグ・マムとの合体技。 [[巨人族最強の“槍”「&bold(){覇国}」>ドリー&ブロギー(ONE PIECE)]]と同じ構えをした後に、全力で八斎戒を振り衝撃波を打ち出す大技。 四皇二人がかりの大技だけあって、その破壊力は作中描写された技の中でも最強クラス。 構えの時点で「最悪の世代」達が全滅を覚悟するほどの威圧感を放っており、あの強情っぱりかつニヒルなゾロすら&bold(){「ダメだろコリャ」}と率直な危機感を口にした。 実際直撃していたら間違いなく全滅していたことだろう。 ゾロが決死の覚悟で一瞬だけ止めることができ辛うじて回避することはできたが、代償として全身の骨が粉砕するかのような衝撃を受けたゾロの戦線離脱を招くこととなった。 まさに九死に一生、生きているのが奇跡としか言えないゾロの足止めには、あの口が悪い[[ユースタス・キッド]]も素直に「ありがとよ…!」と感謝の言葉をゾロに述べた。 **装備 ・&bold(){&ruby(はっさいかい){八斎戒}} カイドウが愛用する巨大な棘付き金棒。 特に位列等はないらしいが、100巻[[SBS>SBS(ONE PIECE)]]での作者によれば&bold(){「カイドウが手放したら伝説と呼ばれるでしょう」}と評されている。 最上級の獲物で戦ったロジャーや白ひげとはまた違う「強さ」を表しているといえる。 元ネタは仏教における8種類の戒律の総称のこと。 *【ストーリーでの活躍】 **◇過去 ***海賊への出奔 偉大なる航路の「ウォッカ王国」と呼ばれる国で生誕。 少年兵として幼少期を過ごし、10歳の頃にはすでに最強の少年兵として称賛されていた。 一方で[[天竜人>世界貴族(ONE PIECE)]]に逆らえず、世界政府に加盟し続けられるよう天上金を納めるためだけに他国に戦争を挑み続け略奪を繰り返すウォッカ王国の現状には不満を抱いていた。 #center(){&bold(){&sizex(4){&color(purple){「“天竜人“って奴らになぜみんな従うんだ…!?」}}}} その思想と高すぎる実力はウォッカ王国の上層部も持て余していた。 13歳の頃ウォッカ王国の国王の意向や、カイドウの実力に目をつけた海軍に引き渡すことで次回以降の世界会議の参加権をウォッカ王国は得ると言う世界政府との取引の元、海軍に捕まって徴兵される。 #center(){&bold(){&sizex(4){&color(purple){「おれを政治に使うんじゃねェ!!!!」}}}} 世界政府…天竜人の下僕になることを嫌悪していたカイドウは護送していた軍艦を破壊と海兵を虐殺して逃走。初頭手配で&bold(){7000万ベリー}の賞金首となる。 それから2年間は&bold(){食事目的の為にわざわざ監獄船に出頭して、脱走することを繰り返していた}模様。 15歳の時に海賊島「ハチノス」にやって来たカイドウは大物海賊を捻じ伏せる程の実力を見せて、ロックス・D・ジーベックが船長を務めた&bold(){「[[ロックス海賊団]]」}に&bold(){海賊見習い}として所属。 仲間殺しも絶えない危険な海賊団だったが、[[エドワード・ニューゲート]]、[[シャーロット・リンリン>シャーロット・リンリン(ONE PIECE)]]、[[シキ>金獅子のシキ]]らとは仲間でもあった。 世界最強の海賊団だったが、38年前にゴッドバレー島にて、[[モンキー・D・ガープ]]と[[ゴール・D・ロジャー>ゴールド・ロジャー]]の共同戦線を前に船長ロックスが討ち取られて壊滅。 21歳だったカイドウはこの時、姉貴分だったリンリンから[[動物系悪魔の実]]「ウオウオの実 幻獣種 モデル“青龍”」をもらい、能力者となった。 以降は独自に活動する。 ***仲間の出会い、百獣海賊団の結成 あるときは[[世界政府>世界政府(ONE PIECE)]]に捕らえられ、パンクハザードで実験体となって血統因子が回収された様子。 だが、拘束から逃げ出したカイドウは、驚異的な耐久力を見せていた[[ルナーリア族の少年アルベル>火災のキング]]を自分が新たに作る海賊団の仲間に誘う。 ((アニメ版では“面白くねえ世界を面白く”と修飾したが、『高杉晋作』の辞世の句として知られている。)) #center(){&sizex(5){&bold(){&font(#ff0000,#333c5e){お前は世界を変えられるか?}}}} #center(){&sizex(7){&bold(){&color(purple){おれにしか変えられねェ!!!}}}} そしてカイドウはアルベルに「キング」の名を授け、彼と共に百獣海賊団を結成。 #center(){&bold(){&sizex(4){&color(purple){────まだそう思ってんのか?キング…!&br()おれが“ジョイボーイ”だと!&br()おれの作ろうとする世界はお前の願う世界か!?ウォロロロ}}}} キングからは「[[ジョイボーイ>歴史の本文(ONE PIECE)]]」にまつわる伝説を聞かされていた。 ***ワノ国への侵攻、おでんとの死闘 28年前(当時31歳にしてヤマトが生まれた年)、ゴッドバレー事件から10年が経ち、この頃には&bold(){”武力の化身”}と呼ばれたカイドウは黒炭ひぐらしと手を組んでおり、ひぐらしからは「弱肉強食こそが自然の姿」「これからはロックスの残党達が台頭してくる」と伝えられ、鎖国国家であるワノ国を武器工場とする計画を明かされたことでワノ国に招かれる。 その後勢力を拡大し、取引を持ちかけてきたワノ国将軍代理であった[[黒炭オロチ>黒炭オロチ(ONE PIECE)]]の誘いに乗り彼と手を組んでワノ国を拠点とする。 23年前(36歳時)には、ワノ国に乗り込んできた[[ゲッコー・モリア]]の「ゲッコー海賊団」との抗争に勝利。 20年前にはワノ国将軍の正当な後継者である[[光月おでん>光月おでん(ONE PIECE)]]を処刑しワノ国を完全に占領。その際におでんとの戦いで人生唯一とも言える傷を受けている。 この時返り討ちにしたもののカイドウにとっても不本意な勝ち方をしており、[[それを行った人物>黒炭ひぐらし(ONE PIECE)]]はカイドウに殺されたことが分かっている。 おでん死亡後に、おでんの奇行の真相を知った霜月康イエら大名4名が彼の仇討ちとして部下を率いて反逆を起こすもカイドウの強さは彼らの遥か上回るもので返り討ちにさせる。 以降はオロチと共同でワノ国を支配し、カイドウはオロチに権威と兵力を、オロチはカイドウに食料や武器・兵器を渡すことで良好な関係を保っている。 **◇偉大なる航路編 ***[[スリラーバーク]]編 [[ゲッコー・モリア]]の口から、「かつて新世界でモリアが敗れた海賊」として名前が初登場。 スリラーバーク編ラストにて、モブ海賊らの会話から「かつてモリアと渡り合った」四皇と判明。 敗れたといってもモリアの汚点として捉えられてはおらず、むしろ名誉ある敗北として世間一般に捉えられているあたり、カイドウとモリア双方がこの時点で相当なレベルの海賊だったことがうかがい知れる。 ***マリンフォード頂上戦争編 その後、[[白ひげ海賊団]]vs[[海軍本部>海軍(ONE PIECE)]]&[[王下七武海]]のマリンフォード頂上戦争前には海軍本部に四皇の一人である“[[赤髪のシャンクス]]”率いる[[赤髪海賊団]]と小競り合いを起こしたとの報告があった。 海軍側には「[[白ひげ>エドワード・ニューゲート]]の首を取ろうとマリンフォードに乗り込もうとし、シャンクスに止められた」と推察されていた。 その後、シャンクスはマリンフォードに駆けつけているため、マリンフォードに来ることは諦めた模様。 実際の所、カイドウとしては、自分が派手に死ねるかもしれない場に乗り込みたかった様子で、後に「上手くやったよ白ひげのじじいは…」と「ワンピースは実在する」と言いつつ一切の逃げ傷無く仁王立ちで往生する立派な死に様を遂げた白ひげについて語っている。 **◇新世界編 ***ドレスローザ編 [[ドンキホーテ・ドフラミンゴ]]が[[王下七武海]]を除名されてインペルダウンに護送される前あたりの話。 空島からの飛び降り自殺を図るも死ぬことができず、ドフラミンゴがルフィに敗れたことを知らず、一向に死に切れない現実に嫌気が差したために彼に「世界最高の戦争」の準備を整えるよう高らかに叫ぶ。 更に、落下した先にいたキッド達と遭遇し、「おれの部下になるなら歓迎する」と勧誘。 元から実はカイドウの部下であった[[スクラッチメン・アプー]]以外の彼ら[[海賊同盟>海賊同盟(ONE PIECE)]]を一蹴し、[[ユースタス・キッド]]を瀕死の状態にして監獄にぶち込み、占いでもあっさりと「勝利確率&bold(){0%}」「逃走成功率&bold(){0%}」を叩き出すカイドウの次元の違いを前にして屈服を選択した[[バジル・ホーキンス]]を新たに傘下に加えた。(なお、服従を選ぶ時も「服従による生存率40%」と低い) なお、キッドの元に落下したのは偶然ではなく、情報屋アプーからのタレコミによるものだった様子。 ***[[ゾウ>ゾウ(ONE PIECE)]]編 程なくして新聞の報道によりドフラミンゴの敗北を知り、腹心の大幹部[[旱害のジャック]]によるドフラミンゴ奪還作戦も、海軍本部前元帥[[センゴク>センゴク(ONE PIECE)]]・大将[[藤虎>藤虎(ONE PIECE)]]・大参謀つるに阻まれて失敗。 そのため、酒を飲んで泣き上戸となりながら、「もうギフターズが増やせない」「夢半ばでかわいそうに」と泥酔しながら涙を流していた。 だが、部下にルフィの危険性を忠告されると突然激昂し、棍棒で部下を殴り飛ばし自分の力を誇示し始める。 そして、満身創痍の状態で牢屋に入れられたキッドを前に、彼ら最悪の世代を #center(){&bold(){&color(purple){おい お前 教えてやれよ 同世代のバカ共に!!}} &sizex(6){&bold(){&color(purple){『早く逃げろ おれ達がやってたのは』&br()&br()&br()『海賊ごっこだった!!』ってよ!!}}}} と侮蔑した。 ***ホールケーキアイランド編後 とはいえ大口の取り引き先を潰され少なからず損害を被った[[相手>麦わらの一味]]の動向は流石に無視できないようで、ホールケーキアイランド編後はルフィの活躍を報じた新聞を読む姿が描かれる。 自身の縄張りを荒らしたルフィがなぜホールケーキアイランドにいたのか怪訝そうな様子だった。 この直後、ビッグマムと直接連絡しており、「来るなら殺すぞリンリン」と牽制している。 #center(){&sizex(6){&bold(){&color(purple){どういう事だァ!!!おれの大切なSMILEの取り引きを&br()&br()邪魔したコイツがなぜ…あのババアの所にいたんだ………!?}}}} ***[[ワノ国]]編 ****九里にて 錦えもんや[[トラファルガー・ロー]]からその脅威が語られる中、龍の状態でジャックの前に現れ、「あのガキどもを今すぐ連れて来い」と命令。が、実はこの時も強かに酔っぱらっており、恒例の暴走状態。 機転を利かせたホーキンスが「麦わらたちはおでん城の跡地にいる」と告げる(偶然ではあるがこの時一味は本当に跡地の近くにいた)やいなや、その場から「熱息」を放って跡地を一蹴。 キレたルフィのギア4による猛撃を受けて地面に墜落するが、ダメージは全く受けずに終わる。 人型に戻って起き上がったところに強襲してきたルフィに対し、カウンターで「雷鳴八卦」を叩き込んで&bold(){一発KO}。見る者に改めて四皇の異常性を思い知らせるのだった。 #center(){&sizex(5){&bold(){&color(purple){何の王になるだと………? 小僧ォ……!!!}}}} その場にいた部下たちに兎丼に投獄する様に命じるも、ルフィが無意識に[[覇王色の覇気>覇王色の覇気(ONE PIECE)]]を発動。 何人も覇王はいらないとボヤき、龍の姿となり帰って行った。 ****鬼ヶ島にて しかしその後ビッグ・マム海賊団、それも四皇の一角たるビッグマム本人率いる本部隊がワノ国へと攻め上がってくる。 流石の「この世における最強の生物」も「天災そのもの」がくればせっかく築き上げた軍隊も唯ではすまないことに焦るが、幸いこの時はキングが妨害したことで事なきを得た((ただしリンリンだけは記憶喪失になりながらも流れ着いた))。 それでもなお「絶対に上げるな」と怒鳴りつけており、総力戦を非常に警戒している様子が見られた。 しばらくして、[[クイーン>疫災のクイーン]]が泣きつく形で連れてきたビッグ・マムと鬼ヶ島で夜通し大喧嘩を始め、最初の一太刀交えただけで天をも割らせた。 一晩中打ち合い続けるという激しく続いた喧嘩だが、何とその最中に突然リンリンと和解。 「&bold(){世界を取ってからでも殺し合いの続きは出来る}」ということで、前代未聞の四皇同士による&bold(){最強の[[海賊同盟>海賊同盟(ONE PIECE)]]}を結成した。 ****&ruby(こんじきかぐら){金色神楽} 鬼ヶ島で行われる、オロチとの年に一度の大宴会「&ruby(こんじきかぐら){金色神楽}」の日、息子[[ヤマト>ヤマト(ONE PIECE)]]が行方不明に。 カイドウの考えを先読みした[[火災のキング]]により、幹部「飛び六胞」が招集され、飛び六胞に「大看板への挑戦権」を褒美としてヤマトの捕縛を依頼。 そして、&ruby(こんじきかぐら){金色神楽}の会場では、捕らえられた光月モモの助が磔の場に大看板と共に姿を現し、「ビッグ・マム海賊団との同盟」「世界最強の力である『[[古代兵器>歴史の本文(ONE PIECE)]]』と、ワンピースを手に入れる」と宣言。 手始めに、天然の要害であるワノ国の全国民を労働力として武器工場を増やすことを言い、オロチの逆鱗に触れるが、あっさりと&bold(){オロチを処刑}し、「鬼ヶ島を花の都に移し、ワノ国を滅ぼして将軍を[[ヤマト>ヤマト(ONE PIECE)]]として新鬼ヶ島をつくる」と言い放つ。 オロチの部下たちに「おれに従うか、忠義のもと挑むなら(殺すことになるが)讃えよう」と選択を迫り、オロチの部下たちを配下に加えた。 モモの助に対しては、怖がりの普通の子供である彼を豪傑おでんの息子と認めたくない思いから「おでんの息子でないなら濡れ衣で処刑なんて面目ない。処刑を取りやめよう」と持ち掛け名を改めて問うが、両親に顔向けできる男でいたかったモモの助は勇気を振り絞って「光月モモの助」を名乗る。 気分を悪くしたカイドウは、モモの助を処刑しようとするが、そこに[[赤鞘九人男>赤鞘九人男(ONE PIECE)]]が乱入。 ****vs赤鞘九人男 カイドウを倒すために鍛錬を続けた赤鞘九人男は、“&ruby(スナッチ){捨名ッ知}”を胸に特攻し、[[流桜(弾く覇気)>覇気(ONE PIECE)]]をまとわせた刀でカイドウに傷をつけた。 カイドウは刃が刺さったことやおでんから受けた古傷が痛み動揺しながらも、交戦を開始。 同じく会場に乱入していたルフィが「&bold(){全員ぶっ飛ばしに来た!全面戦争だ!!}」と宣言していたのを聞くとカイドウは受けて立つと宣言。 龍形態に変化し、大柄な龍形態で戦える外に行くべく天井を突き破って、赤鞘九人男と共に鬼ヶ島ドクロドーム屋上へ到来。 イヌアラシ達が引き連れ、満月の夜を生かして&bold(){&ruby(スーロン){月の獅子}}で大幅パワーアップしたミンク族の戦士達と、カイドウを守るため駆け付けた[[旱害のジャック]]の激闘を見守った。 そしてジャックが&ruby(スーロン){月の獅子}化したネコマムシとイヌアラシに敗れると&bold(){「大事な部下が殺されるのを黙って見てる道理はない」}とジャックを労って戦闘を交代し、赤鞘九人男と戦闘を開始。 赤鞘九人男の連携攻撃、多種多様な忍術、決め手は赤鞘九人男渾身の、&bold(){おでん二刀流『&ruby(とうげんとつか){桃源十拳}』}など駆使しながら、僅かにダメージを与えることに成功するが、カイドウはまだまだ余力はあった模様。 それもそのはず20年もの間、「せいぜい強くなれ」の言葉通り自らを鍛え上げたカイドウは強くなりすぎていた。自分に傷をつけるほどの赤鞘九人男の気迫で「華々しく死んでもいい」と最初は思ったカイドウだったが、赤鞘九人男の攻撃は「今もなお疼くあの時の傷」を開かせるほどでは無かった。 「赤鞘九人男はあのときのおでんほどではない((赤鞘九人男が弱かったのではなく、カイドウの記憶にある今もなお傷を疼かせるおでんの強さ・20年でカイドウが自分を鍛え上げたことが理由と思われる。))」と理解し興ざめしたカイドウは改めて本気になり、「敵討ちに挑む、死の覚悟を決めている侍」に対する敬意として赤鞘九人男を淡々と蹂躙して勝利。 そしてカイドウは、焔雲を用いて鬼ヶ島を空に浮かばせ、海賊の帝国「新鬼ヶ島」を築くべく花の都へと運びはじめる。 そこに[[不死鳥マルコ>マルコ(ONE PIECE)]]を振り切ったリンリンが来て、「[[古代文字>歴史の本文(ONE PIECE)]]を読める[[ニコ・ロビン]]は殺さず確保」と注意された。 ****vs[[最悪の世代>11人の超新星]] 鬼ヶ島ドーム屋上へやってきたルフィ・ゾロ・ロー・キッド・キラー達に、リンリンと共に5対2という形で対峙。 [[流桜(弾く覇気)>覇気(ONE PIECE)]]を修得したルフィの「&bold(){&ruby(          レッドロック){[[&color(red){ギア3“ゴムゴムの業火拳銃”}>モンキー・D・ルフィの技一覧(ONE PIECE)]]}}」が自分に効いたことに驚かされながらも、以前と見違えるほど強くなったルフィをはじめ“怪物”のごとき最悪の世代の強さに歓喜しながら戦闘を開始。 リンリンと共に最悪の世代を追い詰め、キッドに「&bold(){まるで地獄にしか見えねェよ}」とまで言わせてみせた。 カイドウ達の強さを見て一致団結した最悪の世代によってリンリンと分断され、ローの能力による体内への攻撃やゾロ渾身の九刀流「&bold(){&ruby(ばっけい){抜剣} &ruby(もうじゃのたわむれ){亡者戯}}」でダメージを負いながらも、ルフィ以外を離脱か戦闘不能に追い込み、ルフィも窮地において[[覇王色の覇気>覇王色の覇気(ONE PIECE)]]をまとう攻撃を開花させカイドウを更に楽しませる。 結果、熱くなったカイドウは、覇王色の覇気を纏う技の本領を発揮して&bold(){ルフィを島の外にまで殴り飛ばしてしまい}、気絶したルフィを海に落下させ勝利。「ルフィの首を切って麦わらの一味と侍達に向けて勝利宣言すべきだった」と、カイドウも疲弊しながら別のことを後悔する余裕があった。 #center(){&bold(){&sizex(5){&color(purple){&ruby(・・・){お前も}…“ジョイボーイ”には……&br()なれなかったか………!!}}}} ****vs麦わらのルフィ [[バオファン>バオファン(ONE PIECE)]]から光月モモの助の居場所の連絡が入ったため、バオファンにルフィとの「対決結果」を島中に連絡させつつ、自身は1回天井裏のモモの助の元に向かい、モモの助を守ろうとした[[錦えもん>錦えもん(ONE PIECE)]]を撃破。 モモの助がメアリーズによる通信を逆手にとり“聞こえてきた”ルフィの言葉「カイドウに必ず勝つ」を皆に伝えたところをカイドウは攻撃しようとしたが、島の端だったこともありしのぶがジュクジュクの実の力で地面を腐らせて落下。 空飛ぶ鬼ヶ島から二人を取り逃がし、そこへモモの助の陽動を務めていた我が子[[ヤマト>ヤマト(ONE PIECE)]]が到着。 ワノ国を守るために親子の縁を切りカイドウと戦う覚悟を決めたヤマトと激闘を繰り広げる。 その最中、しのぶのジュクジュクの実の能力で28歳の肉体に老いて巨大な龍の肉体に変化したモモの助が、海中から[[ハートの海賊団>トラファルガー・ロー]]が回収し復活したルフィを連れて空飛ぶ鬼ヶ島に飛来。 #center(){&bold(){&sizex(5){&color(purple){おれに勝てる可能性でもあんのか!?}&br()&br()&color(red){生きてんだから無限にあんだろ!}}}} カイドウも赤鞘九人男・最悪の世代・ヤマトと連戦に次ぐ連戦で流石に疲弊しながらも、モモの助と時間稼ぎを務めたヤマトが撤退しつつ、ルフィと覇王色をぶつけ合い天を割りながら最後の戦いを始めた。 ルフィも覇王色の武装にも慣れたのか、前回以上に激戦を繰り広げて、極まった戦いは二人に高揚感を齎し始めていた。互いに痛手を負わせ合う対等のやり取りの中でカイドウは興が出始め、戦闘中に酒を吞み始める。 突然の奇行と、例の酒乱によって笑ったり悲しんだりして酔い始めるカイドウの様子にルフィは憤り「負けても酔ってたと言い訳しても知らねェぞ」と攻めにかかる。 だがこれによってカイドウの真骨頂とも言える「酒龍八卦」が発動し、目まぐるしく変わる気分と動きで、さらにルフィを追い詰めていく。 ルフィもこれが最後と覚悟を決めギア4を発動、強力な技の応酬で互いに残った力をぶつけ合い、三度目の戦いは終局に向かった。 殺戮上戸による「咆雷八卦」と「覇猿王銃」の衝突で、決着となる────ハズだった。 #center(){&bold(){&sizex(5){&color(purple){来てみろ小僧ォーーー!!! 咆 雷────}&br()&br()&color(red){&ruby(オーバー){"覇"}   え!?}}}} 激突の刹那、現れたのは[[CP0>CP-0(ONE PIECE)]]のエージェント・ゲルニカ。 世界政府からの新たな命令を受けて、麦わらのルフィ抹殺のためこのタイミングで乱入し、ルフィの腕を掴んで動きを止めた。 カイドウはその光景を前にフラッシュバックする。それは好敵手との戦いに水を差され、不服の勝利を得てしまった……20年前の戦いの記憶。 そして今。ゲルニカの行動に驚きながらも、全力の攻撃を止めるにはもう遅く、思わぬ邪魔が入ってしまい、砲雷八卦は&bold(){無情にもルフィに直撃してしまう}。 ようやく自分の人生の完成が見えた途端に起こってしまった、忌むべき事態の再来。 夥しい血を吐いて、自身の金棒に沈むルフィを見て、カイドウは&bold(){絶望と困惑}に満ちた貌を浮かべていた────。 またもや好敵手を“横取り”されたカイドウは、横槍を入れたゲルニカを消した後、自暴自棄気味にルフィの死を宣言し、敵たちに降伏を迫る。さもなくば皆殺しにすると。討ち入り部隊を絶望が包む……。 しかし、ルフィがゴムゴムの実の力を覚醒させ、新たな姿[[&font(b,RED,#e8ecef){「ギア5」}>ニカ(ONE PIECE)]]となって復活。4度目の戦いとなった。 カイドウ自身もゲルニカの入れた横槍に納得しておらず、復活したルフィに「ありがとよ」と述べている。 だが、突如覚醒したルフィの様子に違和感を感じたのかカイドウは&bold()&color(purple){「お前は……誰だ」}と問う。それに対してルフィは #center(){&sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){おれが誰か?}} &sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){モンキー・D・ルフィ!!お前を超えて!!}} &sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){「海賊王」に!!なる男だ!!!}}} と答えた。 覚醒したルフィの「この世で最もふざけた能力」による自由奔放な戦いに振り回されながらも、全力の覇気で対抗する。 その後もカイドウとの死闘が続くが&font(b,RED,#e8ecef){「全部終わらせるぞ!!!」}と決意したルフィは自らの右腕を極限まで巨大化させてゴムゴムの&ruby(バジュラングガン){猿神銃}を発動。 それに対抗してマグマを越える熱を纏う巨大な竜となる&ruby(かえんダイコ){火龍大炬}を展開して両者は激突。 #center(){&sizex(5){&bold(){&color(purple){よくやったよ!!よくここまで戦った!! だが}}}} #center(){&sizex(5){&bold(){&color(purple){お前に世界は変えられねェ!!!}}} &sizex(5){&bold(){&color(purple){お前が一体どんな世界を作れる!!?&br()麦わらァ〜〜〜!!!}}}} とルフィを否定しつつもここまでの健闘を讃えて問う。 それに対してルフィは─── #center(){&sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){……!! おれ゛は……}}} #center(){&sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){&ruby(ダチ){友達}が……!!!}} &sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){腹いっぱい!!!}} &sizex(5){&font(b,RED,#e8ecef){メシを 食える〜〜!!!}} &sizex(7){&font(b,RED,#e8ecef){世界!!!!}}} と答えて、ありったけの力を込めてカイドウを奈落へと殴り落とした。 そして苦悶しながら落下している最中、キングとの和やかな会話を回想する。 ---- #center(){&bold(){&color(purple){(キング…おれはジョイボーイが 誰だかわかった)}} &sizex(5){&bold(){&color(purple){…………!!}}} &bold(){&font(#ff0000,#333c5e){(………誰です?)}} &bold(){&color(purple){(この先おれを 倒した男だ!!!)}} &bold(){&font(#ff0000,#333c5e){(じゃあ………現れそうにないな…)}}} ---- リンリンと共に海底火山のマグマに沈められたカイドウ。 20年の時を越えて、遂に長きに渡るワノ国の戦いに終止符が打たれた。 同時に、最悪の世代により四皇が一挙に2人陥落することとなり、世界はまたしても大きな時代の変化を迎えるのだった。 *【余談】 **&bold(){モチーフ} 「鬼が島」を根城にしていることや金棒を武器にしていることから、モチーフは民話「桃太郎」における鬼だと思われる。 加えて大酒飲みであることから「[[酒呑童子]]」も含まれているのだろう。 なお龍の&bold(){目は鬼に似るとされている。} **&bold(){自殺について} [[悪魔の実]]に関する死である、 ・2個悪魔の実を食べる(人造悪魔の実「SMILE」にもこれは適用される様子) ・悪魔の実を食べた後に入水する などを試したのかは現在不明。 「ウオウオの実」のため、少なくとも溺死は出来ないのかもしれない。 カイドウ自身普段は他の四皇との直接対決は可能な限り避けて勢力拡大に勤しんでいるため、海軍や他の四皇に何回も挑んだのは「酒乱」で気分が悪い時に、己の肉体の「強さ」「耐久度」を試すような自殺のみを試みている可能性がある。 後にカイドウの目的として「世界を大きく動かすような偉大な死」が判明したため、「悪魔の実2個」のような単純に死ぬ方法は選ぶ気は無い様子。 **&bold(){2016年「大ONE PIECE新聞」2号} 2016年時点での作者[[尾田栄一郎]]は、「カイドウを出したときは「こんなヤツは倒せない」ってさすがに言いましたけど、ルフィと一緒に悩みつつ解決策を切り拓きたい。『このパンチが強いから倒せた』じゃ読者は納得しないだろうし、こうすれば勝てるだろうというアイデアが出たとき初めて読者は納得してくれると思う」と述べている。 劇中でも敗れこそしたものの、 ・カイドウ…「赤鞘」→「最悪の世代(リンリン込み)」→「ルフィ(2R)」→「ヤマト」→「ルフィ(3R)」→「覚醒ルフィ(4R)」の逆ボスラッシュ+最悪戦~火焔八卦までは焔雲使用+雑魚掃除の超重労働。 ・ルフィ…新たに流桜+覇王色纏い+敗北後に覚醒に至るという&bold(){3段階超パワーアップ} で漸く勝…否、これだけあっても尚ルフィが負けてもおかしくなく、カイドウがまさしく「最強生物」にふさわしいくらい強すぎたのは間違いない。 **&bold(){[[アニメオリジナル>アニメオリジナルエピソード]]} 924話では、リンリンが防衛ラインを突破してワノ国に迫り、対応に慌てる部下に対して、原作ではカイドウ自身もかなり焦っていたが、アニメでは「ワノ国に来させるな!」「全面戦争になるぞ!」という旨のカイドウのセリフは全て[[疫災のクイーン]]が言っており、当のカイドウは「狼狽えるなお前ら」「気合い入れてけお前ら 全面戦争だあ」とノリノリで鼓舞するような言動をとっているなど大物感を出す処置がとられた。 また、20年前のおでんとの戦いでも桃源十拳をくらってなお普通に立ち上がり、おでんと真っ向から激突する展開になっている。 991話では、光月モモの助の処刑をライブステージで宣言する黒炭オロチを見て露骨に不機嫌になっている。 おでんを銃殺する間際に一度笑みを浮かべたり、995話では処刑間近のモモの助の宣言を聞いて怒鳴り散らしたり、引き伸ばしの都合もあり、単純な悪役的な面を強調されることが多い。 **&bold(){プロレスラー} 戦いを楽しむカイドウは特に強者との戦いの最初では、 ・[[基本どんな攻撃もノーガードで受ける>関林ジュン]] ・一定以上のダメージ((或いは光月おでんを想起させられるだけの攻撃))を受ければ最終的なダメージはどうあれしっかりリアクションは取ってくれる という面を持ち、更に「相手が強力な攻撃を放ち、抗えば抗うほどテンションが上がって過去を懐かしみ多弁になる(誰が呼んだか「おでんポイント」)」といった要素から一部ネット上では&font(#ff0000,b){「1人だけプロレス興行をしてる男」}という評価も。 **&bold(){声優} アニメでのCVを担当したのは玄田哲章氏。 渋く響く迫力のある声色で人気のベテラン声優であるが、そこへ&bold(){ONE PIECE史でも屈指の凶悪・強面キャラである}カイドウのキャラクター性が合わさった結果、アフレコ現場での迫力は相当凄まじかった様子。 ゾロの中の人でお馴染みの中井氏は、Twitter配信『麦わらスペース』第2回(2022年3月27日)にて、&bold(){「玄田さん怖ぇ…」}と語っている。 青年期のCVをサブレギュラーからエキストラまで幅広く担当する[[稲田徹]]氏が務めた。 後に&bold(){「俺は声変わりしたら玄田さんみたいな声になれるって事か。早く声変わりしたいな」}と 何だか微笑ましいコメントを残している。 **悪魔の実について 悪魔の実は食べると海に嫌われ、たとえ魚人であろうとも泳ぐどころか浮くこともできなくなる。 だがここに来て、まさかの&bold(){水中生物の能力を持った悪魔の実}が登場することになったのだ。 既に「魚の能力を持つ人間」として魚人族や人魚族が存在しており、また悪魔の実の能力者はとにかく海にまつわる物事が天敵であるため、「水棲生物の能力を持った実は存在しない」という定説があったのだが、これがひっくり返された形である。 水棲の傾向があるスピノサウルスやアナコンダ、また一生のほとんどを水中ですごすアホロートルの能力者ですら水中を避けていたことも定説を補強していた。 また既に「リュウリュウの実」が存在していること、百獣海賊団にその能力者が多くいたことから、そのまま竜であるカイドウの能力もその幻獣種だと予想する向きも強かった。 一方で「恐竜」と「竜」を一緒の系統にはできないのでは、という説もあった。 現在のところウオウオの実の系列がどんな特性なのかは不明だが、カイドウが食べたのは幻獣種であることがわかっている。 この実はロックス海賊団が解散する際にシャーロット・リンリンから譲り受けたものであり、「一生モノの借り」の正体はコレ。 なお、カイドウが魚の能力を持っていることについては伏線があった。 ・同じく東洋竜に変形できるモモの助を見たルフィが「うなぎ人間」と勘違いした ・笑い声が「『ウオ』ロロロ」 ・鯉のヒゲ ・誕生日の日付(5月1日→コイ?) ・鬼が島への入島には「鯉の滝登り」を用いる(なお、滝登りのことを「うなぎ上り」とも言う) ・カイドウについて「陸『海』空最強」と謳われている(水中で戦う能力を持っている?) #center(){&bold(){&color(purple){ウオロロロ…おい お前教えてやれよ wiki籠りのバカ共に!!}} &bold(){&color(purple){「早く逃げろおれ達がやってたのは」「追記・修正ごっこだった!!」…ってよ!!}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,54) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

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