榊遊矢

登録日:2014/05/02(金) 17:33:21
更新日:2024/03/28 Thu 09:55:30
所要時間:約 23 分で読めます





レディースエーンドジェントルメーン!
お楽しみは、これからだ!



遊戯王ARC-V』の主人公。

cv:小野賢章志田有彩(幼少期)

彼もまた今までの主人公達の例に漏れずに名前に『遊』の字が入る。
髪型はの2色が入り混じった奇抜なものであり、デザイン発表時にまるでトマトのようと評された。
一方で、これまでのシリーズで訓練された視聴者には髪形が地味に見えるという…少なくとも十代よりおかしいぞ目を覚ませ。
首には父から授かったお守り代わりの光るペンダント(ペンデュラム)がかけてある。

キャラクターデザインは前作までと違い高橋和希氏ではなく、漫画版ZEXALの作画を担当していた三好直人氏が行っている。地味さはそれゆえか


【概要】

舞網市立第二中学校に通う14歳の中学2年生。
両親は、エンターティイ↑メント・デュエリストであった父・榊遊勝、母の榊洋子。

しかし、数年前に遊勝はプロデュエルのチャンピオンとのデュエル直前、原因不明の失踪をとげる。
世間からは「怖気づいて逃げ出した臆病者」と扱われ、父に憧れていた遊矢はそんな声に反発しながらも辛い思いをしていた。

あえて滑稽な道化を演じて現実から逃げていたが、
遊矢にとっては当てつけでしかないストロング石島とのエキビジョンマッチを突如組まれ、
それをきっかけに敢えて自らの意思で勝負を受け困難に立ち向かう決意をする。
夢は、父のような、人々を笑顔にする「エンターテインメント・デュエリスト」になること。キングのデュエルは(ry

使用するカードは「EM(エンタメイト)」「魔術師」と名のつくモンスター。
エースモンスターはオッドアイズ・ドラ……もといオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン

小柄ながらも鍛えており、意外なほど強靭な体のバネを武器にしている。
アクションデュエルではある時はEMディスカバー・ヒッポに跨り、またある時は自身の身体能力を活かし縦横無尽に建物を駆け上る。
とにかく、フィールドを駆け巡りつつアクションカードで相手の攻めに対処するのが遊矢の基本的な決闘スタイル。

性格はこれまでの前向きな主人公達から打って変わって、基本的には強気にいかない(いけない)後ろ向きな性格。
自分のカードを奪われても、「君に似合いのクズカードさ」と罵られても怒ることなく、もの言いたげに黙るだけというわりと気弱。
前作までの主人公であれば基本的には言い返すシチュエーションだったので視聴者からは珍しがられた。
少し軽めの『僕遊馬』と言ったところか。

お守りのペンデュラムと共に、常にゴーグルを身につけている。そして、それを装着するのは自分が傷心した場合である。
オッドアイズの意匠も考えると「自分を隠して生きている道化師」を表しているのかもしれない。
ちなみに他にもここぞという時に集中したり、Aカードの攻防等で視界を確保したい時に着ける事がある。

そんな彼だが父親からは、

「泣きたい時は笑え。精一杯大笑いするんだ。
笑ってるうちに本当に楽しくなってくる。それが次のエネルギーになる」

「振り子と同じさ。大きく振れば大きく戻る。デュエルもそうだ。
怖がって縮こまっていたら何もできない。
勝ちたいなら勇気をもって前に出ろ。その勇気の分だけ喜びも戻ってくる」

と説かれている。
振り子と同じならその喜びがまた悲しみになって戻ってこないか?とか言わないように。

作中でも折れそうになってもこの教えを思い出して、大声で笑っている。
そのアップダウンの激しさから振り子メンタルと称され、シリーズ恒例の主人公闇落ち展開が序盤から心配されている…

一人称は基本的に「俺」だが、エンタメをしている時は時々「私」になり、若干わざとらしい敬語を話すようにもなる。

これ自体はデュエルの決着をショーに見立てて司会進行しているのだが、
人によっては「不利になるとすぐヘタれるくせに有利になると嵩に懸って煽る」という風に
見られてしまう傾向が(特に初期は)なくはなかったので、嫌な感じのキャラに見られることもあった。ちなみにこれは父・遊勝の真似。

赤馬零児の調査によれば、これまでの大会戦績は20勝18敗と並より少し優れた程度で、
闇遊戯十代遊星のように常勝でなければ、初期の遊馬のように全戦全敗でもない、
遊戯王の主人公にしては珍しいそれなりの戦績となっている。あえて言うなら凡骨

なお、第1話でいきなり手札やデッキのカードが書き換わった
ルールは作った。


本人曰くクイズ(特に理数系の問題)が苦手らしいが(実際クイズデュエルでは全問不正解というある意味快挙を成し遂げた)、
それとは別に利発で非常に察しが良く、感情の機微においては漫才フェイズでは沢渡さんやセレナ等ツンデレキャラを赤面させたり、
不可解な状況の整理・分析では35話等でこれまでの展開や謎を(視聴者にも分かりやすく)まとめるなど要領の良さを遺憾なく発揮。
また、素良が持っていた柚子のヘルメットを見て柚子が無事であること瞬時に察した上、
柚子を助けたいが為に焦ってセレナとの交換を持ちかける素良に対し、
「(自分が)牢獄みたいなところ(だと言ったアカデミア)にセレナを行かせるか!!」と論破する、理路整然とした主張で舌戦を繰り広げた。
デュエルに負けると何故負けたのか自己分析するなど、
やはり基本デュエルは負けなしの歴代主人公には珍しい姿勢を見せることも。
これは、「デュエルで勝てば意見が通る・目的が達成出来る」今までの世界観や主人公たちとは異質な姿勢、世界観に由来していると思われる。


【経歴】

平和なスタンダード次元でプロのエンタメデュエリストとなるべく大会に出場したりしていた……が、
後に黒咲やユートと出会う事で次元同士で起きている事件の渦中へ巻き込まれていく。
更に追い打ちをかけるかの如く謎のDホイーラー・ユーゴと出会う(もっともユーゴには無視されたが)。
ユートとユーゴの激闘では暴走した2人の間へ止めに入り、ユートだけは正気に戻った。

そして、暴走したままのユーゴは容赦なく遊矢ごとユートを襲い、
ユートに庇われた際に「みんなに笑顔を」という想いと彼のエースを託された。

その想いを受け継いだが、MCSの2回戦は勝鬨勇雄とのデュエル。まさに真逆のスタンスの2人の対決に。
勝鬨とのデュエルによってライフが100まで追い詰められるが、そのときふしぎな事が起こった。
遊矢と重なるユートのイメージ、そして…

突然顔つきと声色が変わり、目も赤くなり、アクションマジックでペンデュラムカードを貼り替える。
レベル4のモンスター達をペンデュラム召喚し、そのままダーク・リべリオンをエクシーズ召喚する。

ダーク・リべリオンの効果で相手モンスターである覇勝星イダテンの攻撃力を下げ、
そのまま勝利した(この時勝鬨は何か言っていた気はするがそこは割愛しておく)。

ちなみに、この時の遊矢は恐ろしい顔で、かつ冷たい喋りをしている。
更にペンデュラム召喚時の口上が第1話の特徴的なものであり、
ダーク・リべリオンの効果を発動した際には暴走した時のユートの姿に似ていた。
この状態の遊矢について、初ブチ切れ回のサブタイトルから「逆鱗遊矢」とか、トマトを思わせる髪型に准えて「キラー・トマト」と呼ぶ視聴者は多い。なお、公式では「覚醒遊矢」と呼ばれている。
上述のように闇堕ち展開自体は予想されていたが、それにしても歴代でも群を抜いて早い。

第3戦のバトルロイヤルでもダーク・リベリオンを使用する際に発作を起こしたが、
タッグに加わったデニスのサポートで落ち着き、ダーク・リベリオンを制御する事に成功……
したのも束の間、異次元からの乱入者「オベリスクフォース」が敗者をカードにする光景を見てしまい、
ユートの記憶がフラッシュバックして激昂、
オベリスクフォースとのデュエルで新たなドラゴン「覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン」を創り出して文字通り殲滅した。

さらには融合次元の侵略者として戻ってきた紫雲院素良とデュエル。
友達ではないのか、という問いかけで素良と説得を試みるが失敗。
互いに本気でぶつかり合うもバトルロイヤルの時間切れによりアクションフィールドが消滅し、デュエルは中断。
試合終了後、自分を含めた勝者を讃える赤馬零児に対し激怒。そりゃ仲間数人犠牲になった上に友達との口論も終わらずイライラしてるところで賞賛なんかされたらキレる
仲間たちへの懺悔を求めて、デュエルをする。エンタメを度外視し、ドラゴンを複数並べて赤馬を攻め立てるが敗北。
なお赤馬とのデュエルが始まる回からEDが変わり、
凄く平和な絵が流れたりある人物のとてもシュールな図が流れたりしたせいでテンション差が凄まじかった。


【性格】

いつも笑顔で明るい好青年(少年)。
ごくごく初期(第1話)では世間からの悪辣な仕打ちに耐えてきた影響で必要以上にヘラヘラとした軽薄な部分がある性格だったものの、
少し複雑な因縁の相手であるストロング石島とのデュエルに自ら挑み勝利したことで本来の優しい誠実な性格に戻った。

エンターテイナーの性か小学生と一緒になって「ア・イ・ス! ア・イ・ス!」と連呼するようなお調子者の一面もあるが、
(特に事情がなければ)誰にでも社交的で真摯ゆえ、コミュニケーション能力は高い。
あまり良い目で見られていないはずだったのに、
学校の交友関係はそれなりに良好なあたりにそれがうかがえる(プロに勝ったので公式デュエルは断られたが)。
塾の子供達には、試合になれば塾の仲間として精一杯応援し、
負けてしまい落ち込んでいれば良かった点を褒めて次に向けて頑張るように諭すなど良き「お兄ちゃん」として接している。
それ故年下3人組からは慕われている……が恋愛ごとの機微には疎いところをからかわれたり。

ほぼ赤の他人である零羅に対しても同じように接しており、戦えない彼をセキュリティから身を挺して庇ったり、
零児と離れて怯えながら暮らし、兄を求めて飛び出してしまうのを止めたり等して守っていた。
上記にあるが恋愛感情についてはかなり鈍感。


特筆すべき点として歴代でも屈指の常識人だというところが挙げられる。
端的に言えばデュエル脳ではない。そもそも彼が闘争の手段としてのデュエルを好ましく思っていないせいもあり、
今までの主人公が「ならばデュエルだ!」で勝つことで意見を押し通していたどうにかしていた問題を普通の方法でどうにかしようとする。
まあそこは遊戯王なので結局はデュエルしなければならないのだが、
なんとも皮肉なことに遊矢の気苦労が増える一因となっている。

前述の通りどちらかと言えば弱気で、売られた喧嘩を買うようなタイプではない。
エースモンスターを破壊されたり、アイデンティティでもあったペンデュラム召喚の固有性が失われたりすると、
戦意が削がれてしまうような曰く「すぐにクヨクヨする悪いクセ」があった。
しかし塾長の熱血指導により克服し、以後は歴戦の決闘者が諦めても責められないような苦境に立たされても決して諦めず、
それがエンタメ戦であればむしろ心から笑ってみせるメンタルへと成長。

大スターであった父親が魅せ、自らも憧れたデュエル――見た全ての人を笑顔に変えるエンタメデュエルを何よりも信望しており、
そこにかける想いは誰よりも強い。(出来得る範囲とTPOで)どこであっても“笑顔”を忘れることのないように努める姿は健気な程。
過去の経験上、「例え満腹であっても笑顔じゃなきゃ幸せとは言えない」という考えを持っていて、
「何よりもまず空腹を満たすことこそ大切」と考えるクロウと口論になったことも。
(前提として生きている環境が違い過ぎるので、双方合ってて間違っている)

デュエルの“光”の面を大切に思うが故に、憎しみと憎しみをぶつけ合ったり、
闘争や力を示す手段としてのデュエルを良く思っておらず、そういったものや人に対して強い憤りを表す。
普段が優しい反動か、エンターテイナーとしてではなく純粋に戦うことに集中したり、
本気で怒ったりすると周囲が怯え萎縮してしまう程の気迫を纏う。
後述するように何かしらの内的存在により暴走すると完全に人が変わってしまい、冷酷で荒々しい破壊者に変貌してしまう。

様々な理不尽な境遇や仕打ち等で落ち込んでしまうことは多々あるが、その度に周囲の励ましや叱咤、自らの奮起で立ち上がる強い少年である。


【エンターテイナーとして】

彼自身、まだまだエンターテイナーの腕は未熟なものの、平時であれば観衆を沸かしたり不良共の敵意を飛ばすのも可能。
本人は完全にアウェーな状況や別次元でも同じことをしようと奮闘しているものの、返ってくる反応は厳しい。
しかしそれらは決してただ無駄なあがきではなく、徳松の燻ぶるエンジョイ精神を揺さぶったり、セレナや素良を始めとした人物に「デュエルの楽しさ」、「笑顔の大切さ」を教える波紋を生み出している。
彼の決まり文句・決めセリフである、
「レディース・アンド・ジェントルメン!」
「お楽しみはこれからだ!」
の2つは様々な人物に影響を与えた証として次元を問わず広まりつつある(パクられることもしばしばだが)。

ただ、遊矢のエンタメは基本的には父・遊勝を真似たものであり(口上がその極致。一人称すら寄せている)、あえて悪い言い方をすれば「中身のない見かけだおし」でしかない。これは、遊矢が参考にし真似ているのが「観客の視点から見た遊勝」であるのが原因。つまり「自分が見て楽しかったエンタメ」をそのまま再現しているわけである。(スタンダード次元編や、そこからキャラを引っ張ったTAG FORCE SPでも「父さんみたいに」「父さんのエンタメ」と度々口にしており、遊矢にとっては「エンタメデュエル=遊勝のようなデュエル」という図式が確定していることがわかる)

シンクロ次元編でジャックと対戦した際に「借り物のデュエル」と一喝されたことでようやく目が覚め、「榊遊矢のエンタメデュエル」を構築すべく奮闘するようになった。

しかしエンターテイメントの道とはデュエルに限らず険しいもの。最終回を迎えた時点でもまだ基本の段階を抜け出せておらず、エンターテイナーとしてはまだまだ発展途上である(しつこいようだが遊矢は14歳の中学生。そこにプロ並みの「完成されたエンタメ」を求めることは不可能である)。


【謎】

上記のように劇中では、遊矢が普通の存在ではない描写が多々描かれている。

ペンデュラム召喚時に巨大なペンデュラムが現れ、揺れるのは現状遊矢だけ*1……といったところから始まり。
カードの書き換えはもちろんだが、それ以外にも、新たにカードを創造していると思われる場面がいくつも存在する。
因みに本人はカードを創造している自覚はなく、デュエル後もそのカードに対して疑問に抱いた様子もあまり見受けられない。
これは彼の仲間にも言えることで、現時点で遊矢がカードを創造していることを明確に認識しているのは、後述の仮説を出した赤馬零児のみである。

それが明確に確信できたのはミエル戦の最後のターンである。
デッキに紛れていた『融合』を引いた遊矢は「勝負を決めるターンで使えないカードを引いてしまった!」と絶望しかけたところ、
突如謎の気配を感じ、ルーンアイズを融合召喚して勝利したのである。
直前の台詞から、エクストラデッキに融合モンスターがいないことが明白……だったにもかかわらずである。
遊戯王ではよくあること

なお、赤馬零児はルーンアイズやビーストアイズと対峙した時に、
融合次元の決闘者との接触が新たなドラゴンを呼び出す力の発現を促したのではないか」との仮説を立てている。
現時点でそれを証明する証拠は無いが、前述の2体のドラゴンは融合次元出身の素良との接触後に生まれているほか、
覇王黒竜はエクシーズ次元のユートとの対峙後に創造していることを考えるに、
『他次元の決闘者との接触』とカードの創造能力に密接な関係がある説は極めて信憑性が高い。
シンクロ次元でもシンクロモンスターを持っていなかったにもかかわらず、覚醒の魔導剣士をシンクロ召喚してみせた。

また、別次元に遊矢と同じ顔を持つ者(特徴的な髪型と眉毛に関しては知ら管)が複数人存在している。
彼らは皆、自分の次元に応じた召喚方法のドラゴンを切り札にしており、全員が何らかの要因で暴走状態に陥った経験がある。
また、ユートが遊矢と同化し彼の身に意識を宿したことを始めとして、話が進むにつれて、ユーゴの決闘中に突然遊矢がユーゴと意識をシンクロさせて、
ユーゴのことを「俺」と呼び、彼のデッキのカード内容を把握して一緒に決闘するかのような言動を、自覚無しに発する現象を起こしたり、
(このときのユーゴは遊矢の影響を受けたかのように、彼に似た言動をとっていた)
遊矢がロジェの謀略で暴走状態に陥った際には、近くにいたユーゴやユーリだけでなく、
同化していたユートまでもがまるで共鳴するかのように暴走状態に陥り、決闘していないにもかかわらず決闘中の遊矢と全く同じ口上を口にする、
普段一人称が「僕」であるユーリも一人称が「俺」になっているなど、
彼ら4人は元は同一の存在だったかのような演出が描写されており、特に遊矢を中心として意識が統一される模様。
また、ユート、ユーゴ、ユーリの目の光り方が眼孔全体がそれぞれの持つドラゴンが共鳴する時のオーラと同じ色に光るに対して遊矢のみ虹彩だけ赤い放射状に光るなど、特殊な存在だと思われる。


そして彼の最大の謎は、遊矢のなかに潜む別の存在である。
途中から一転攻勢となり記憶が抜け落ちていた初ペンデュラム召喚時のときからフラグは立っていたが、
ユートとの邂逅後、遊矢はデュエル中に、まるで何者かに乗っ取られたように凶暴になる現象が起こり始める。

その状態の遊矢を占ったミエルは「遊矢(ダーリン)のなかに2つの心とそれを覆う黒い影がある」と称した。
そもそも、占いで人間の心を目視なんてできないとか言わない。

以前から自分のなかにユートの存在を感じていた遊矢は、もう一つの心とはユートだと判断したが、
同時に彼が人を傷つけるデュエルを望むような人物ではなく、自分を暴走させる存在ではないと分析していた。
改めて遊矢の分析力パネェ…。

その「黒い影」が遊矢の負の感情を暴走させる元凶かどうかは現時点では不明。
だが、少なくとも遊矢のなかには彼とは別の存在がいることは疑いようがない。
因みに苗字である「榊」とは古来より神降ろし等の神事に用いられる植物であり、
そのことから視聴者から遊矢や彼にそっくりな3人組は「黒い影の様な恐ろしい存在」や
彼らのエースモンスターであるドラゴンの依り代なのでは?という考察がされている。

なお、この状態を分析したロジェは「彼自身に眠る凶暴な本性」と判断している。
しかし、これは医学的な尺図での答えであり、果たしてその程度で済む存在なのかは不明。
事実、この状態を無理矢理に呼び起こしたが、全くコントロール出来なかった。

そして、シンクロ次元で遊矢(INユート)に加えて、ユーゴ・ユーリが揃ってドラゴンモンスターを召喚した際に、
全員が自我を失い、「今こそが復活の時」、「我らが一つに」と何かに乗っ取られたように呟きながら、互いに合体しかけた(柚子の介入で最終的に阻止)ことで、
「遊矢たちの中にはまったく別の人格が潜んでいる」、「遊矢たちは元々1つの存在であった」という仮説は、視聴者視点ではほぼ立証された形になった。
また、その出来事の影響か、以降遊矢は任意でユートとの意思疎通が可能になっている。

明確に区別されている(と思われる)点として、通常の遊矢のペンデュラム召喚の口上が
「来い! 俺のモンスター達!」
なのに対し、憑依時(と思われる)際には
「出でよ! 我が下僕のモンスター達よ!」
となっている。

前作及び今作の作風や上記の時に召喚したモンスターの名前が「覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン」だったことから、
視聴者からはさっそくGX三期の遊城十代路線を疑われているが……?

【正体】

その正体は、赤馬零王が元々いた次元である、全ての召喚方法が存在する=本家遊戯王の直接の未来と思しき「ひとつの世界」に存在した最強にして最悪となったデュエリスト・ズァーク(Z-ARC)の分離転生体の一人である。

元々は目立たない存在だったが、リアル・ソリッド・ビジョンがデュエルモンスターズに導入されると共に頭角を現す事になった。
そして、最終的には「ひとつの世界」における最強のデュエリストとなり、最終的に各召喚方法における頂点のドラゴン=ダーク・リベリオン、クリアウィング、スターヴヴェノム、オッドアイズを従えていた。
彼のデュエルスタイルは零王曰く「モンスターと共に地を駆け、宙を舞い、フィールド内を駆け廻る」とのこと。

が、根っからのエンターテイナーであったズァークは他人を傷つけてでも高揚と満足を求める人々の声に応え、パフォーマンスを過激化していく内に破壊衝動に取りつかれてしまう。そして、リアル・ソリッド・ビジョンで実体を持ったドラゴン達を同時召喚、破壊活動を繰り広げた揚句「アストログラフ・マジシャン」の力で四体と融合。「覇王龍ズァーク」となり、世界を滅びへと叩き落としてしまった。

最終的にズァークは零王の長女・零(レイ)と花鳥風月の魔法カードによってドラゴンの体ごと四つに分断され、エースであった四体のドラゴンごと四つの次元に散らばり、遊矢、ユート、ユーリ、ユーゴの四人に分かれて転生することになった。この時レイ自身も巻き込まれる形で四人に分断され、柚子、セレナ、瑠璃、リンの四人として転生している。

遊矢の中にあった「黒い影」の正体はズァークの意志であり、遊矢達が時折起こしていた同時暴走現象や逆鱗化はズァークの意志が一つに戻ろうとする共鳴反応。また、柚子達の持つブレスレットは再融合によるズァーク復活を阻止するためのアイテムである。

ズァーク自身のエースモンスターはもともと遊矢も持っていた変異前の「オッドアイズ・ドラゴン」。さらに融合に使用した「アストログラフ・マジシャン」は、描写から見て「星読みの魔術師」の元々の姿だと思われる(現在でこそペンデュラムだが元々は普通のモンスターだった)。

遊矢は4人の中でも、ズァークとの関連がもっとも強いことが繰り返し描写されている。
根拠として、

  • エースモンスターがオッドアイズ(現在でこそペンデュラムだが書き換わる前はオッドアイズ・ドラゴン)
  • 「魔術師」モンスター関連の口上が覇王龍融合時のズァークの口上と酷似(その「魔術師」の前身がアストログラフ・マジシャン)
  • 覇王龍ズァークの目が逆鱗モードの遊矢とまったく同じ
  • 逆鱗モードで呼び出したオッドアイズの進化系の肩書が「覇王」(さらに広範囲の破壊効果持ち)

以上が挙げられる。
そしてそれを証明するかのように、融合次元編では己の内に存在するズァークの意志に突き動かされる形で新たな覇王龍を生み出し、半ば暴走したままアカデミア内で戦い続けた。
最終的にはユーゴを取り込んだユーリとの対戦を制したものの、対戦中に零児が投げかけた「今は勝つことだけを考えろ」という禁句を聞き、その上で勝利したことで完全に内部のズァークが覚醒。ユーリを取り込み、完全復活したズァークに肉体を奪われてしまった。

ランサーズとズァークの死闘が続く中、自身のアイデンティティであったペンデュラム召喚が、実際にはズァークによるレイへの復讐戦のために、彼の意志で生み出されたという事実を知って自我崩壊の危機に陥ったが、同時に取り込まれていた他の三人、そしてレイを介して呼びかける柚子の声を受け、土壇場でズァークから肉体を奪い返し復活。《スマイル・ユニバース》による自滅で激闘に幕を引いた。

その後、ズァークは覇王眷竜を介して分離・復活を試みたが、レイの妨害により失敗、統合状態のままズァークとしての精神は零羅に封印された。だが、ここで分離出来なかったため、残された肉体は統合状態で安定。ベースとなっていた遊矢をメインとした、四重人格の決闘者として復活することになった。
これに伴う次元の再分離の際、スタンダード次元から新たに生まれ変わったペンデュラム次元で、柚子を欠いたままかつてと同じ日常を過ごしていたが、零児が主催したジュニアユース選手権の最中、月影の呼びかけと修造の「柚子がいない」」との叫びを聞いて欠けていた記憶が復活。

選手権の終了後、赤ん坊返りしてしまった零羅の中にズァークの精神が融合していること、遊矢の手元に集まった四天の龍と未だに共鳴していること、さらにズァーク≒零羅に何とかして笑顔を取り戻させなければ=「戦いはもう終わった」ことを理解させなければ同じことの繰り返しになるという事実に直面。
自身がズァークであったという記憶も取り戻してショックを受けていた遊矢は、エクシーズ次元でデニスとのデュエルに発展し、これを通じてエンタメ精神を取り戻す。

その後向かった融合次元では、零王に黒咲が詰め寄っている場面に遭遇。
零王によれば、復活の布石である分離に失敗したズァークの分身は遊矢に、それを抑え込んだレイの分身は柚子に統合されており、他の三人の復活は現時点では不可能だという。
自暴自棄状態の黒咲から、負ければ二度と目の前に現れるな、という条件で決闘を挑まれた遊矢は辛くもこれを制する。対戦を通じて遊矢の中にユートが健在であることを感じ取った黒咲は、親友と妹をいつか必ず取り戻す、と決意を固めたが、同時に彼から「ダーク・リベリオンを出せる状況があったのに、なぜエクシーズ召喚しなかったのか」と尋ねられる。*2

答えに詰まっているところにシンクロ次元からジャックが現れ、遊矢が四天の龍を恐れていると喝破。
シンクロ次元に出向いた遊矢はジャックとのライディングデュエルを開始するが、四天の龍への恐れを振り切れない遊矢はジャックとレッド・デーモンズのハイビート戦術に大苦戦を強いられる。しかしその中で、はからずも遊矢は四天の龍たちの心を感じ取ることになった。
四天の龍達は世界を破壊したかったのではなく、かつて自分たちを分断し四つに分けたレイが怖かったのだ。
だからこそ、それに伍する最強の存在=覇王龍に戻ろうとしていたのだ、と。

ドラゴン達の心を理解した遊矢は、覇王龍にならなくてもお前達は強いんだ、という事実を証明すべく、連続コンボで四天の龍を全員召喚、ジャックに勝利を収める。
しかし、四天の龍の召喚時にズァークが零羅を乗っ取ろうとしかけたとの報せが入る。
これを受けた遊矢は、零羅を笑わせ、ズァークの意志に戦いの終わりを告げる最後のチャンス、自身最大のエンタメデュエルの相手として、零児にプロ試験を依頼。
舞網市にとんぼ返りし、零児を相手にラストデュエルを開始した。

新たな3体のDDDを前に、ジャックの比ではない劣勢を強いられた遊矢だが、ここに来て統合されていた他の三人の精神が覚醒。
それぞれのエースとオッドアイズの力を重ね、三体の覇王竜を連続召喚して互角に渡り合った。
最終的には五虹の魔術師のペンデュラム効果でアクションカードの取り合いに発展、久々の出番となったオッドアイズ・リベリオン・ドラゴンの力も借りてこの取り合いを制する。トドメにEMイグニッション・イーグルの効果でペンデュラムゾーンから
オッドアイズを呼び出し、エンタメイトによる派手な演出を組み込んだ渾身の一撃で零児から勝利をもぎ取った。

これが零羅の琴線に触れたのか、対戦終了後には彼の笑い声が響いていた。
ズァークを抑える役目がやっと終わったのか、融合次元に残っていたARC-Vのシステムから柚子も解放されたが、零王の予測通り他の三人は彼女に統合されたままになっていた。

物語そのものはプロ入りした遊矢が遊勝に勝負を挑む、というところで幕を閉じるが、統合された分身たちの存在も考えれば、遊矢の本当の戦いはこの先に待っているのかもしれない。


【漫画版での活躍】

謎のエンタメデュエリストとして登場。常にフードマントを被っている。
MAIAMI市のレオ・コーポレーションのソリッドビジョンにハッキングをしたことで、「ファントム」という名で手配されている。
一人称は「オレ」で統一されており、自由奔放かつノリのいい性格。そのため副人格の一人から苦言を呈されることも少なくない。
また、手品道具を使用してアクションカードを取ったり、ソリッドビジョンシステムを移動手段として利用するなど、「奇術師」という側面が強い。

柚子達からもう一人の存在を二重人格扱いされるが、遊矢曰く「四重人格」と発言している。
それ故に、時折自分がこの世界に本当に生きているのか疑問を抱くことがあるようだ。

使用するオッドアイズ・ファントム・ドラゴンを筆頭に使用するオッドアイズの名を持つモンスター達にはダーク・リベリオンの意匠があり、その中でもオッドアイズ・ファントム・ドラゴンは更にクリアウィングの意匠やスターヴ・ヴェノムの意匠も存在する。

零児同様「アダムの因子」を持つ重要人物であり、また他の三人は遊矢の知らない別の事実を知っており、これを遊矢に知らせないために結託しているらしい。

終盤、EVEとの戦いにおいて過去の一部が明らかとなる。
遊矢はワールド・イリュージョンで人格が崩壊し、それが分離して他の3つの人格が現れたと考えていたが、実際には四人兄弟である。
この事実に関する記憶は当初ユーゴによって破壊されていたが、EVEとの接触によってアダムの因子が励起され、記憶が回復したことでこの真実に至ることとなった。

兄たち三人からは結構なレベルで溺愛されていたらしく、ワールドイリュージョンが起きたその日はちょうど遊矢の誕生日であったため、ユーリは花束、ユートは手作り弁当を用意(二人とも若干キテる表情である)、ライディングデュエルの大会に出ていたユーゴは優勝カップをプレゼントにしようと考えていたが、G.O.D.の力に呑まれた赤馬零王が強引にその力を引き出したことで時空が崩壊。これを食い止める遊勝のもとに合流しようとした三人だが、そのための装置が一人分を残して壊れていたため、迷わず遊矢を送り出した。

その後、ユート達は崩壊する世界と運命を共にして死亡、その魂だけが遊矢の体に同居する形となった……というのが真相であった。
EVEとの死闘の中で本性を現したジェネシス・オメガ・ドラゴンに一時は圧倒されかけるも、姿を消した三人から受け継いだ力で最後の切り札、自身のG.O.Dの力の具現化である「ゴッドアイズ・ファントム・ドラゴン」を召喚。直前のターンスキップコンボをゴッドアイズの効果を利用してやり返し、辛くもEVEから勝利をもぎ取るものの、今度はアダムから託されたG.O.Dの力を「よりよく使う」ことを目指す零児が立ちはだかる。

G.O.Dを否定する榊父子と肯定する赤馬父子、という構図となったこのデュエルは、互いの主張はどこまでも平行線のまま推移。
残り半分のG.O.Dの力を持つ零児は新たな切り札たるゼロゴッド・レイジを繰り出し、攻撃が通れば敗北するという前代未聞の窮地を遊矢は多彩なコンボと執念でかわしながら切り返していく。

激闘の中、遊矢は遊勝の語っていた「エンタメデュエル」の意味を思い出す。
かつて遊勝は語った。デュエルとは、殺し合いではない真剣勝負である、と。そこには誇り、名誉、色々なものを人は懸けている。だが、そんな当たり前の側面には、真剣勝負であるがゆえに気付くことができない。ならば、「笑顔」という本来似つかわしくないものを自然に取り込むことができれば、「当たり前のこと」に気付けるようになるのでは?
目の前の相手をただ倒すだけではない、楽しかったと讃えて終われる、そんな勝負をしたい。相手と潰し合うのではなく、面白いと思わせたい。
デュエルを、楽しみたい。
それが、遊勝の目指したエンタメデュエルの定義。真剣勝負の世界だからこそ、デュエルは楽しいものだという原点を忘れない、忘れさせない。それを受け継いだと自負する遊矢はトリッキーなカードの数々を駆使して零児の猛攻をかわし切り、反撃の火ぶたを切る。


アクションカードの取り合いはマフラーをフル活用して三次元機動をかますという予想外の運動能力を見せた零児に分があったものの、食らいあいの末にお互いライフ100まで追い込まれる。
そして遊矢のラストターン、

来い! オレのエースカード! ドロー! ……来た! ホントにオレのエースカード! ……でも出せねぇ……

土壇場で引き当てたのはオッドアイズ・ファントム・ドラゴン。だが盤面も手札も足りず召喚不可能、という悲しい結果に終わる。
最後には残されたアクションカード最後の1枚、ハズレ枠と思しき「プチ・ボム」をギリギリでかすめ取り、効果ダメージ100でどうにかこうにか勝利をもぎ取った。

零児がG.O.Dの力を使おうとしたのは、ワールドイリュージョンで消滅した自分たちの世界が存在した証をどうしても残したかったがため。そんな彼に、遊矢は生き残った自分たち二人こそがあの世界の存在の証だと諭し、G.O.Dを作り出した元凶を探し出すべく零児、アイザック、漣ら「元の世界を失った者達」と共に別世界へ旅立って行った。

なお、その後の場面を描いたシーンにおいて、本作の世界観における遊矢たちの母親は柚子であることが示唆されている


【実力】

前述のように公式戦の勝率は低くもないが高くもなく、
柚子や沢渡が舞網CSへの出場権をさほど苦戦した様子もなく得ているのに
出場出来るかどうか非常にギリギリだったり、スタンダード基準で見た戦績は決して芳しくない。
しかし、機転の利くデュエルスフィンクスタクティクスや卓越したAカード収集能力による実力は確かであり、
時にはギャンブル性の高いカード等も大胆に使って勝利を掴む。
沢渡に「クズカード」と吐き捨てられた《ブロック・スパイダー》、
サムや観衆やMCに「使えないカード」と蔑まれた《調律の魔術師》等を効果的に扱う柔軟さも持つ。

一方、零児に追い詰められたり(初戦)完膚なきまでに叩きのめされたり(懺悔戦)、セキュリティにやられかけたり、
ジャックに心身ともにズタボロにされる等、彼が目指すプロを始めとした“高み”への道のりの遠さを実感することも多い。

デュエルマッスルは中々のもので、Aカード奪取のため様々なモンスターを乗りこなし(ダークリベリオンでさえも)、
遊勝塾が掲げる「モンスターと一体なったアクション」を一番に体現している。
沢渡が怖気づく高さから迷いなく飛び降りて華麗に着地するあたり相当である。
最初こそ戸惑っていたもののD・ホイールも乗りこなしており、壁面走行からのジャンプまでかます程に上達。

漫画版では4人で入れ替わりながら戦うために個人の実力を窺い知る機会は意外と少ない。
しかし、盤面を一瞬で理解して打開策を見出すなど観察力の高さは随所で描写されており、アニメ版に比べてより自然にエンタメをこなしているなど実力もかなりのもの。*3

アニメ版との一番の違いは精神面であろうか。
幼少期には「目隠しをしている間に他の誰かが盤面を作り、目隠しを取ってから出来る限り迅速にクリアする」という変則詰めデュエルで遊んでおり、観察眼や頭の回転はそこで鍛えられている。

【デッキ】

上述した通り、元々は「EM」モンスターに「オッドアイズ」と「魔術師」モンスターを入れたデッキであり、
ストロング石島との闘いでペンデュラム化が発生した事でペンデュラム召喚を主軸としたデッキとなった。

EMはサーカス団の動物を模したカードであり、個々のモンスター自体のスペックが高いのも多い。
そんなファンシーなカード群の中に、CGのオッドアイズとカッコいい魔術師がいるので浮き具合が激しい。歴代も割とそんな感じだったけど。

なおオッドアイズや魔術師はペンデュラムカードを創造した場面が上述の通り描かれたが、
EMのペンデュラムカードも描写なく次から次へと新規が登場している
(たしかにペンデュラムであるほうがデッキ相性としてはいいのだが)。

魔術師によるペンデュラム召喚とEMのサポートを中心とし、オッドアイズをエースに据えて戦う。
MCS予選中にルーンアイズビーストアイズを入手(創造)したことで融合、
ユートからダーク・リベリオンを託されたことで(暴走したりで制御に手間取ったが)エクシーズ、
《調律の魔術師》に導かれ《覚醒の魔導剣士》を入手(創造)したことでシンクロをそれぞれ戦術として確立。


ペンデュラム召喚主体デッキ故か魔法カードとトラップカードが少なめで、権現坂とは正反対に「何が起こるか分からないから楽しい」とする性格故か、
他のキャラのデッキと比べると(特に初期は)アクションカードに比重を置いたデッキになっている。
2回目の素良戦では互いにAカードの応酬を交わしながらも本気の彼と互角に戦い、結果としては惨敗に終わったものの、赤馬零児2戦目では、2体の融合ドラゴンを1ターンに召喚、続いてオベリオンを召喚、彼には珍しい魔法・罠・モンスター効果を無効化する【ミスディレクションの翼】黒子「呼びましたか?」を使いこなして伏せ対策をした上で殴りに行ったり、
彼のこれまでの全てと言って過言ではない全力を尽くし、これまでとは一線を画する程の見事な立ち回りを見せた。



漫画版では人型のEMモンスターをサポートに回した【オッドアイズ】を使用。
他の3人と入れ替わりつつ、盤面に残されたカードを組み合わせて戦う。
アニメと異なり他の三人がそれぞれ融合・シンクロ・エクシーズに特化しているため、遊矢本人の戦術はペンデュラムに偏っている。


【カード化】


EM(エンタメイト)稀代(きだい)決闘者(デュエリスト)
ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1800/守 400
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、モンスター同士が戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、デッキから魔法カード1枚を除外する。
自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。
【モンスター効果】
(1):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
デッキから「覇王眷竜」モンスターまたは「覇王門」モンスター1体または「覇王龍の魂」1枚を手札に加える。
(2):自分・相手のスタンバイフェイズに発動する。
お互いはそれぞれ自身のデッキから魔法カード1枚を除外できる。
(3):1ターンに1度、自分または相手のモンスターの攻撃宣言時に発動する。
攻撃されたプレイヤーは以下の効果を適用できる。
●除外されている自身の魔法カード1枚を選んで手札に加える。
その後、そのカードを捨て、その攻撃を無効にする。

なんとHISTORY ARCHIVE COLLECTIONにて遊矢本人がモンスター化を果たした。
P効果・モンスター効果ともにアニメにおける遊矢及びアクションデュエルをモチーフにしており、
  • P効果
    ・セルフバウンス→アクションカードを探しに行く
    ・デッキから魔法カードを除外→アクションカードを拾う
    ・戦闘破壊耐性&戦闘ダメージ半減→アクションマジックの「奇跡」
  • モンスター効果
    ・相手に戦闘ダメージを与えたら「覇王眷竜」「覇王門」「覇王龍の魂」と言ったズァーク関連のカードをサーチ→遊矢がズァークとして覚醒した瞬間orズァークが覇王となったきっかけ
    ・スタンバイフェイズにデッキから魔法カードを除外→互いにアクションマジックを拾い合う
    ・除外した魔法カードを手札に戻してから捨てて戦闘を無効→アクションマジックの「回避」orスマイル・ワールドを捨てて発動した「決別」
となっている。
ただし、再現を重視したためか全体的に効果の癖が強く、使いにくさは否めない。
組むのであれば【覇王龍】を軸に墓地発動効果を持つ魔法カードを多めに入れた専用構築が望ましい。


【余談】

中の人は今作以外にも既に様々な作品で演じており、
遊戯王DMシリーズの主人公では初の「今作が声優初挑戦ではない」演者である。

ちなみに遊矢の身長は柚子より低い設定である。公式サイトの紹介にも「小柄」と書かれている。
しかし、遊矢に似たデュエリストも同じ身長の設定だが、ユート達の場合は柚子より身長が高めに描かれている。

某作監によるとクロウとの対比の際に遊矢が柚子よりも腰が細いと判明。もっとご飯お食べといわれていた。
因みに男性型肋骨は外側に広がるので骨格的に女性よりウエストが太くなりやすい。





追記・修正はこれからだ!

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最終更新:2024年03月28日 09:55

*1 一応他のキャラがペンデュラム召喚をした時もペンデュラムの光りと思われる光が上空に一瞬見えるが巨大なペンデュラムが明確に現れているのは遊矢のみ

*2 なお、その時の黒咲の場には攻撃力が元に戻ったライズ・ファルコンしかいなかったため、出さなくとも問題ない状況ではあった。

*3 これについては「エンタメデュエル」の定義についてアニメよりも掘り下げられていることもある。