アーゴヨン

登録日:2018/01/01(月)11:24:00
更新日:2024/01/27 Sat 14:34:20
所要時間:約 5 分で読めます




※『ウルトラサン・ウルトラムーン』シナリオのネタバレを一部含みます。















出典:ポケットモンスター サン&ムーン、143話『決着!ガオガエンVSニャヒート!!』、
16年11月17日~19年11月3日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon






■データ


アローラ図鑑No.391/全国図鑑No.804
分類:どくばりポケモン
UBコード:UB:STINGER ※進化前はSTICKY
英語名:Naganadel
高さ:3.6m
重さ:150.0kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:どくドラゴン
特性:ビーストブースト(相手を倒すと、HP以外の自分の最も高い能力が1段階上がる)

HP:73
攻撃:73
防御:73
特攻:127
特防:73
素早さ:121
合計:540

努力値:特攻+3



「りゅうのはどう」を覚えたベベノムがレベルアップすると進化する。

■概要


アローラ地方を脅かす存在「ウルトラビースト(UB)」の1匹。
唯一の 進化するウルトラビースト 準伝説枠の進化形としてはシルヴァディ系に続いて2系統目となる。

進化前のベベノムは紫色の小さな子供のエイリアンのような姿。
大きな頭部には粘着性の高い毒液が詰まっており、戦闘時にはこれを頭の毒針から発射する。
姿こそ可愛らしいが、いたずら感覚で相手に毒液をかけて笑う小悪魔的な性格。
知性が高く感情も豊かであり、長く接していると人間の言葉も理解できるようになるらしい。

ウルトラメガロポリス(詳細はこちらを参照)では人間のパートナーとして親しまれる存在。
いわゆる御三家的なポジション。

名前の由来はbebe(フランス語で「幼児」)+venom(英語で「毒」)であろうか。
前述通りエイリアンのような見た目なので、かつてSFで使われていた宇宙人または宇宙生物「ベム」(bem)の要素も含まれているのかもしれない。

ポケリフレではおでこを撫でてやると喜ぶが、頭頂部の針を撫でられるのは嫌がる。

進化形のアーゴヨンは翼が生え、頭部にあった毒針は下半身に移動。
正確には腹部……というか身体の中心部に数百リットルの毒液と共に脳も詰まっており、頭部が身体の中心に来た構造となっている。
実際のシルエットもベベノムをひっくり返したようなデザインで、この設定も現実の昆虫とか某・超時空生命体を連想させる。
戦闘時には毒針から粘度が高く光る毒液を発射し、その射程距離は1万mにも及ぶ。
強力な武器だが、脳と直結しているデリケートな器官であるためか他者に触れられることを嫌い、触れると激しく襲いかかってくる。
進化前と違いUBらしい凶暴性を持つが、野生のものはベベノムを我が子のように育て餌探しや巣作りを行う習性も併せ持っている。
こんな設定で、竜と蜂をかけ合わせたような容姿をしているが、むしタイプではないし、スピアー(リージョンフォーム)でもない。新しいメガスピアーでもない。

名前の由来はago(イタリア語で「針」)+용(韓国語で「龍」)だろうか。

ポケリフレでの喜びポイントはお腹で、嫌がりポイントはおしりの毒針の部分。あとアクジキングと同じく、針のあたりの触れ方を間違えると痛い思いをする。

ちなみに分類は上記の通り「どくばりポケモン」。
なんとニドラン系統(最終形態以外)と全く同じ分類である。UBの分類が既存のポケモンと被るのも初だったりする。

■ゲームでのアーゴヨン系


パートナーとして親しまれるというだけあり、ウルトラ調査隊が使ってくる。
……のだが、 初登場からいきなり名前バレしてしまう 。それはもう普通に「べベノム」って出てくる。勿論図鑑にも乗る。
おいコードネーム仕事しろ(まあ、コードネームが仕事してないのは本作初登場のUB全てに言える事だが)。
ただレベル技はあまり優秀ではない為、終盤の戦闘では「わるだくみ」「どくづき」「どくどく」「とどめばり」と言うよく分からない技構成になってしまう。
基本的にはがねタイプで簡単に完封できる。

災いを齎すUBを撃退後、主人公を気に入ったベベノム1匹を貰うことができる。レベルは40。
この際、特性「シンクロ」持ちが手持ちの先頭にいるとそのポケモンの性格がベベノムに遺伝する。100%シンクロするのでご安心を。
個体値は3V以上確定で色違い(さらにスピアーに似る)も入手可能だが、「ひかるおまもり」は適用されないという説が有力。
因みに入っているボールはモンスターボール固定。
ウルトラビーストなのにウルトラボールに入っていないのは違和感を感じるかもしれない。
しかしPVではスタッフのミスなのか、一瞬だがウルトラボールに入っているベベノムが映っていた。なら何故モンボにしたんだ

ベベノムの受け取りは任意なのでクリア後でももう一度訪れて再度入手は可能。
本作ではベベノムとアーゴヨンはこの受け取り1匹しか手に入らないので要注意。後悔したくない人は下準備をきちんと。

進化条件となる「りゅうのはどう」の習得レベルは1であるため、思い出し(or教え技)が必要となる。
この為りゅうのはどうの習得レベルを知らずにレベル100にすれば勿論その個体は一生べベノムである。

2018年3月2日から、何と「輝くウルトラビーストキャンペーン」として 色違いのべベノムが配信される
なお、 「りゅうのはどう」をあらかじめ習得している状態で配信される との事。本編の個体もそうしてくれるか、習得レベルを上げてくれれば……
ただし、 性格は「ひかえめ」固定かつプレシャスボール入り という点に注意。
その為、初見で最速ではないことがバレる(それでもガブリアス程度なら抜けるが)。
一応、素早さに努力値をぶっぱした上で特攻の努力値を76以下に抑えれば素早さにブースト可能。

Pokémon HOMEのGTSでは「多くの人が求めているポケモン」に、ザシアンザマゼンタに次ぐトップクラスの数出されていた。
しかし、これは色違いなどを自慢するために「レベル1~10」など、絶対にありえない条件で希望を出されまくった結果であり、多くの正規プレイヤーが迷惑していた。
数自体はベベノムの方が圧倒的に多かったが、アーゴヨンも一定数存在した。
しかも「レベル31~40」という巧妙な条件*1を付ける輩も少なからずいた。
あまりにもクレームが出されまくったため、DLC「鎧の孤島」の配信に合わせ、「正規でないレベルの希望での預け入れをできなくする」という措置がなされた。
既に出されている希望にはノータッチなので、完全に駆逐されたわけではないが。

ソード・シールドではDLC第2弾「冠の雪原」から他のUB共々参戦。ダイマックスアドベンチャーでUBを5匹以上捕まえているとダイ巣穴の入り口でウルトラボール入りのベベノムを貰える。相変わらず「りゅうのはどう」は思い出しか技レコードだが。

■対戦でのアーゴヨン


ドラミドロに続くどく/ドラゴン複合
はがね以外に等倍ダメージを与えられ、耐性は7つという優秀な組み合わせ。
特にドラゴンでありながらフェアリーに強いという点が大きい。

種族値はベベノムの平坦さから一転、完全な高速特殊アタッカーに。
メガボーマンダをギリギリ抜ける等、ドラゴン同士の戦闘に秀でる。種族値合計は実は他のUBより低いが、それを感じさせない凄いヤツ。
前述のとおり、フェアリーの強豪であるカプ・テテフに先制できるどくタイプという面でも評価は高い。フェアリーで受けづらいので竜Zワザの使用率も高い。「りゅうせいぐん」の特攻ダウンもZワザにすれば踏み倒せる。

一方で耐久はべベノムに毛が生えた程度しか強化されていない。
それでも平均よりやや下くらいの耐久だが、火力インフレが激しい現環境だと耐性で半減にしても体力が半分を割ってしまうことがありかなり不安定でサイクル戦にはやや辛い。
前述の通り耐性7の優秀なタイプだが弱点4かつ、エスパー(というかテテフ)・こおり・じめんと現環境で幅を利かせているタイプに弱い点には気を付けたい。
確実に上から「れいとうビーム」(もしくは「つららおとし」)を撃ってくるゲッコウガマニューラには特に弱い。マニューラに至ってはねこだましでタスキも潰される。
もっとも、フェアリー環境が原因でゲッコウガはともかくマニューラは数をかなり減らしてしまっているが。
スカーフ持ちに弱点を突かれるリスクも相応に高い。

基本的には高い素早さをビーストブーストで補強しながら全抜きを狙うアタッカーとして運用される。特攻は「わるだくみ」で上げられる上、どうしても最速個体にしたくなるので特攻ブーストの調整は少ない。
ダブルでは「きあいのタスキ」+「おいかぜ」で素早さを補強するタイプも一定数存在する。
一方でメインウェポンが無効にされる可能性もある事からスカーフ型はさほど多くない。

メインウェポン候補は「ヘドロウェーブ」「ヘドロばくだん」「りゅうせいぐん」「りゅうのはどう」
「りゅうのはどう」はそのままだと火力不足なので「わるだくみ」との併用が前提となるか。

サブウェポンは「10まんボルト」「エアスラッシュ」「あくのはどう」「とんぼがえり」等。
ほぼ必須とされるのが上述のはがね対策となる「だいもんじ」or「かえんほうしゃ」。
ドラミドロとの差は素早さもそうではあるが、最も大きいのはこれらのほのお技の存在だろう。
(むしろ能力自体は耐久力を活かす調整や「トリックルーム」で差別化が容易)

一方でほのお技が通らないはがね(ぶっちゃけヒードラン)に対する技に乏しい。
その為この対策の為に「めざめるパワー」地面が推奨されている。
もっとも半減されても「わるだくみ」を積んだ竜技で強引に突破したり、素直に後続に任せる等の方法もある。
その為シングルバトルではめざめるパワーはあまり採用されない傾向にある。

変化技は上述の「わるだくみ」の採用率が圧倒的。後は前述の「おいかぜ」が採用される程度。

「剣盾」では自身より素早いドラゴンのドラパルトが登場し、めざめるパワーが削除されたことでヒードランに弱点つけることができなくなったと苦しい立場になった。
一方で本作追加されたダイマックスとの相性は良好。
耐久の低さも擬似的が補え、一致技は相手の物理攻撃を低くするダイドラグーン、特攻をあげれるダイアシッド。
サブだと鋼に高火力で叩き込めるダイバーン、素早さ上昇のダイジェット、特防を下げるかつ一貫性のあるダイアーク。


■アニメでのアーゴヨン系


SM・「ウルトラガーディアンズ編」からべベノムが登場。
ポスターでもサトシと馴れ合うシーンが見られ、OPもべベノムを中心とした構成となっている等キーキャラクターとなるのは間違いない。

初登場は第55話。その後第61話でも登場するも、この時点では顔出し程度。
第67話でようやくサトシとも接点を持ち、出身世界が不明である事から保護の名目でサトシにゲットされた。
地味に サトシの手持ちに準伝説ポケモンが加わるのは初 である。

図鑑通りの悪戯好きだが悪気があるわけではなく、モクローを毒状態にしてしまった事をピカチュウに咎められると大泣きしてしまう等、根は素直。

OPではまるで「光」に興味を持つ様子が見られ、本編でもピカチュウの電撃を気にしている。
まだ詳しい事は語られていない為詳細は不明だが、べベノムの出身世界はもしかして……。
少なくとも、 モンスターボールが存在しない世界 なのは確かなようだ。
(べベノムはモンスターボールへの入り方を知らなかった)

ベベノムの事情は徐々にウルトラガーディアンズ編で語られていく。
かつてベベノム達の世界はかがやき様によって光があったものの、この世界に振ってきた巨大隕石を、
かがやき様が受け止め、庇った際、全ての力を失い、黒くなってしまう。それによりベベノム達の世界は
光を失い、僅かな光の中でアーゴヨンをリーダーに寄り添って暮らしていた。
だが、アーゴヨンも老いていき、このままでは行き詰まる中、ベベノムは降り注ぐ一筋の光を見つける。
そしてその光に導かれやってきた世界がアローラ地方であった。この辺りはOP、未来コネクション参照。

ネクロズマ戦の末(アニポケ最後の木曜日放送回)アーゴヨンの元に帰ってしまうが、その後の色違いアクジキング戦で復帰。アーゴヨンに進化していたものの、ウルトラガーディアンズのペンダントはずっと身に付けていた。

ベベノム編を全て見てからOPの未来コネクションをみるとまた違った味わいがあるかもしれない。

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最終更新:2024年01月27日 14:34

*1 レベルアップが進化条件なので、正規の個体はレベル41からとなる。