アシュラ童子(ONE PIECE)

登録日:2020/12/15 Tue 07:13:46
更新日:2024/04/17 Wed 05:12:14
所要時間:約 5 分で読めます





侍ナメんなよ…!!


アシュラ童子(どうじ)は漫画『ONE PIECE』の登場人物。

●目次

【プロフィール】

本名:アシュラ童子
異名:酒天丸
所属:ワノ国光月家家臣→頭山盗賊団棟梁
肩書:赤鞘九人男
年齢:享年56歳
身長:544cm
誕生日:4月10日
星座:牡羊座
血液型:X型(現実だとA型)
悪魔の実:なし
覇気武装色(流桜)・見聞色
初登場:単行本91巻・第921話・『酒天丸』
出身地:偉大なる航路・新世界・ワノ国・九里
好物:きんちゃくもち(おでんの具)
CV飛田展男


【概要】


九里の大名である光月おでん直属の臣下「赤鞘九人男」の一人で、頭山盗賊団の棟梁を務める大男。
力士の様なでっぷりとした腹と桃色のアフロヘアー、頭頂が木の形をしているのが特徴。一人称は「おいどん」。
現在は酒天丸という名前で通っており、巨体故にには乗れないからか巨大な黒牛の上に乗り寝そべって移動する。
モチーフは落語の演目「頭山」。名前の由来は酒呑童子阿修羅

【人物】


悪党として荒んだ生活をしていたがそれはそんな生き方しか知らなかった故であり、光月おでんが九里を平和な郷へとまとめあげた後は、「“平和”を見たんは初めてなんだ…。ありがとうおでん…」と感慨深げに語る場面も。おでんは正気を疑ってたが

光月おでんに忠誠を誓っているものの、他の「赤鞘九人男」のメンバーとは違い「おでんに仕えていただけで、光月家に仕えていたわけではない」と光月家に対する忠誠心はなく、錦えもん達の協力要請に対しても「20年間、主君も無く放置され、カイドウに支配に耐えてきた人々の持つ怒り・ブランクは埋められない」と一度は協力を拒んだ。
というのも、光月おでんや錦えもんが消えてから10年間は、戦力的にかなわないカイドウオロチにも従わず、食料や水も足りない飢えや井戸や畑を焼かれる嫌がらせに耐えながら、光月トキの「20年後」という予言を信じてなんとか同志達と九里で生きてきた。
だが10年で
  • 「後10年もモモの助らを当てなく待ち続ける忍耐が維持できない」
  • 「食料も水もろくにない今、10年後には戦う体力が無いどころか病気になりかねない」
と、精神的・体力的にも多くの同志達に限界が来てしまい、無駄死にになってしまうと必死に止めたものの、覚悟を決めた彼らは『捨名知(スナッチ)*1』という合い言葉と共に鬼ヶ島へ特攻。カイドウに敵わず皆死んでしまった。
主君である光月おでんを守れなかった悔恨と、同志達を止められなかった後悔、それでもカイドウに勝てない現状といったやり場のない憤りから、
20年たった今は貧しい大衆から略奪するまでに堕落してしまった。

しかしカイドウやオロチに平伏する気もなく、百獣海賊団にも平気で斬りかかったり、20年前の戦いを思い返して「死に損なった」と発言するなど未練は強い。

【戦闘能力】

20年の歳月を経て鍛え続けたこともあり、戦闘力は非常に高い。
その体格に見合わず俊敏であり、不意を突いたとはいえ百獣海賊団の大看板である旱害のジャックに一太刀浴びせ、ジャックとほぼ互角の攻防をしてみせた。
同じくジャックと張り合ったイヌアラシに対しても一歩も引かない剣腕を持つ。
20年ぶん年を取ってはいるが、そのラグは戦闘経験により埋められていると見てよいだろう。

かつてカイドウもアシュラ童子・傳ジローらと戦った経験はあり、百獣海賊団に刃向かう盗賊である彼が今も討伐されていないのは、
その実力を見込んでカイドウが彼を部下にしたがっているため。
今も酔っぱらいながらではあるがカイドウが直々にスカウトしようとするほどであり、その実力の高さはうかがえる。

当人は、カイドウに勝てないことを自覚しているため、彼が出現した場合は撤退を選んでいた。

【来歴】

過去

その昔、罪人と悪党で無法地帯と化していた「九里」の中でも一番危険な男として知られていたが、
当時無頼の若僧だった光月おでんと一騎打ちして敗北。彼の器に惚れ込み臣下としての道を選んだ。
九里の復興に成功した事でおでんが大名となった際に当時押し掛け家来だった他の者たちと共に正式に家臣として取り立てられ、侍の身分を授かった。

25年程前に黒炭オロチが将軍代理となると彼に反発するヤクザなどを抑え込むため敢えて盗賊団の頭となる。
20年前にはおでんや仲間達と共にワノ国の将軍である黒炭オロチ百獣のカイドウに戦いを挑むも敗北。

おでんが処刑された後は、光月トキの言葉を信じてモモの助の帰還を待ち続けるが、10年前しびれを切らした同志たちが鬼ヶ島に攻め入り玉砕する事件が起こる。
それほどに20年という月日はあまりに長く、彼自身も次第に盗賊としてやさぐれていった。

作中の活躍

初登場した際は酒天丸と名乗り「おこぼれ町」の人々から食料を略奪していた。
旱害のジャックと交戦後、20年前に失踪した錦えもんと再会。
カイドウとオロチ達への反逆とワノ国の開国を目指す彼から再び協力を求められるも、イヌアラシと刀を交えた後「自身はあくまでおでん個人に惚れ込んだだけで光月家に仕えたわけではない」、「20年もワノ国を離れていたお前たちは信頼できない」と決別しておでん城跡地を去ってしまう。

数日後、錦えもんの策に乗せられたホールデムによってアジトの頭山を放火され、ホールデムを倒すべく博羅町へ向かう。
しかしそこで映像電伝虫により映された康イエの処刑を目撃することとなる。
康イエが処刑された後、錦えもんから事の真相を聞いたアシュラ童子は、自分を陥れた錦えもんに怒りを向けるも、恩人である霜月(しもつき)(やす)イエが命を賭して錦えもん達の作戦をつないだことや、錦えもんの謝罪もあり、改めて20年間の憤りを鎮めて錦えもん達と和解。
20年の間に散っていった同志達の墓標に彼らを連れて行きそこで協力の意を示した。

20年間もただ過ごしたわけでは無く、カイドウの屋敷設計の際の屋敷図を盗んだり、海外への出航が禁じられ港が全て破壊されたワノ国で九里南西の廃港へひそかにワノ国中の船を集めていた。イヌアラシ「昔はそう気の利く男では無かった」。

鬼ヶ島決戦では九鞘の1人として活躍するもカイドウに敗北し重傷を負ってしまう。その後遅れて参戦したローの能力で逃がされ何者かの治療で回復するも眼前に死んだはずの光月おでんが現れる。
だがそのおでんはカン十郎が描いた偽物であり偽おでんがダイナマイトで自爆を試みようとしたところ仲間を救うため単身自爆に巻き込まれ命を落としてしまった。
結果的に彼の死がドクロドームに穴を開けさせ、イヌアラシがジャックを撃破する契機をつくることになり、決戦終了後英雄として祀られることになった。

【余談】

一人称が「おいどん」、類稀なる固太りの巨体、「桜」をイメージした外見と、裏モチーフは維新志士の西郷隆盛と思われる。

彼とイゾウの死は読者に大きな衝撃を与えた。読者からは「生き残ってモモの助の作るワノ国を見てほしかった」という声もある一方、「おでんと出会う前のようになってしまったことで生死の道が別れた」「霜月牛マル達とは別の意味で20年を待てなかった奴。死に場所をもらえただけ温情な扱い」という意見もある。


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最終更新:2024年04月17日 05:12

*1 自分を大切にするから人は恐れる。名前も知恵も捨てて頭を空にする合い言葉。ゾロも故郷「シモツキ村」の老人から「勇気が出ないときに心を奮い立たせるまじない」として教わった言葉。ゾロ当人は言ったことはないが記憶しており、モモの助に教えた。