黒曜鏡の魔獣

登録日:2022/09/25 Sun 19:10:54
更新日:2024/02/19 Mon 15:39:24
所要時間:約 15 分で読めます




黒曜鏡の魔獣-The Beast of Obsidan-は2006年に発売された同人ゲームである。

概要

サークル雨傘日傘事務所のゲーム作品。
闘技場という限定された舞台ながら、笑いあり熱い戦いありが込められた作風が特徴。
エリュズニールの騎士シリーズの作品であり、他の作品も振れるともっと楽しめるだろう。
なお舞台が舞台なので非処女率が高いのは御愛嬌。
カラスを主人公としたリメイク作品、『名無しの召喚士』も予定されているが……まぁ
気長に待っていただきたい。

あらすじ

そこは、謀略渦巻くニフルヘイム皇国首都競技場。
主人公は、その闘技場での試合のために呼び出された召喚獣。
名は法の獣。恐るべき虚界の獣。
そこで彼を迎えたのは、無礼な召喚師とお気楽メイドエルフ。
そして、小さくて額の広い闘技奴隷の少女。
様々な思惑の絡み合う中で、
残酷な事実が錯綜する中で、
しかし、法の獣と愛すべき彼らの隣人達との日々は、
今日も優しく過ぎてゆきます。

そして、満月の日にすべてのことが重なっていくのです。
(公式サイトから一部修正)

登場人物

エルセディオ・ロウ

この物語の主人公であり彼が召喚されるところから始まる。
耳が長く腕が四本ある*1以外は人間と変わらない姿をしているが、「法の獣」と呼ばれる召喚獣。
手から出す黒曜の剣を武器とし、あらゆる物理法則をデータとして持ち合わせるなど知識面でも優れる。
礼儀正しく生真面目であるため闘技場の人々に振り回されたり突っ込みを入れることが多いが、目の前の理不尽に怒りを見せるなど正義感も持ち合わせている。

リィ・ルゥ

ヒロインその1
人間と共に生活する珍しいエルフで闘技場で働くメイドの一人。
エルセディオの世話役として抜擢され彼に様々なことを教えていく。
なぜか召喚主であるカラスやエルセディオ本人よりも詳しい知識を持っている。
気に入った人の前ではテンションが高くウザ絡みする節があり人に引かれることも少なく主にエルセディオとアーベルが
被害にあっている。
特技は目潰しである。ざくめり
最近物忘れに悩まされており、部屋には大量のメモがある。
カラスとはつきあいが長いらしく彼がイースティンを滅ぼしたそのときも彼女は変わらず彼のそばにいたという。

アーベル

ヒロインその2。僕っ娘。
半年前に連れてこられたニフルヘイム闘技場の闘奴で、特殊な体術で自分の倍ある魔獣も倒すことができる。
非常に礼儀正しくエルセディオとはその点でよく気が合う。
普段からあまり感情を表に出さないように見えて、本好きな人と会うと目を輝かして話すなど実はけっこう表情豊か。
メシマズで他の魔獣が恐れるほどだがなぜかエルセディオは食べることができる。
おでこのことについては絶対に触れてはいけない。

カラス・メルヴェール

闘技場の管理を任される行政官で、十数年前にイースティンを滅ぼした張本人。
魔獣を召喚し使役することができる、数少ない召喚術士の一人でエルセディオの召喚主。
身分に似合わず軽い性格で、「けはははは」という笑い方が特徴。
ゴキブリ男爵とあだ名されるなど非常に頑丈で闘技場の面々からは結構ぞんざいな扱いを受けている。
エルセディオとは奇妙な友情を築いていくのだが、なにやら目的があるようで……?

片腕を拘束された少年

本名ディール。
闘技場で生まれたエミリアの息子。
物心つく前から闘技者として闘場にほうりこまれながらも、何とかここまで生き残ってきた。
我流で磨いた闘技は並みの闘技者をよせつけず、 魔獣の扱う魔法さえ、みようみまねの防御法術ではじき返す。
強そうな相手に喧嘩を吹っかけてその技術を盗むと言う独自の方法で鍛えており、その縁でエルセディオとは師弟関係となる。

クリステル・ドーラ

闘技場で働くメイドの一人で、侍従長を務める。
エミリアに息子の乳母でお世話係であり彼のためならその身を投げ出すことも全くいとわない。
非常に献身的で、リィ・ルゥのフォローをしたりと穏やかな性格なのだがエミリアの息子のことになると感情的になる。
彼が強くなりすぎて命を落とすことを恐れており、エルセディオに対してはやや対応が厳しくなりがち。

エミリア

亡国イースティンの王女。
現在は奴隷闘士として息子と共に飼われており、この十数年でありとあらゆる恥辱、苦痛をその身に受けている。
すべての奴隷闘士は苗字を簒奪され、略名以外を名乗ることは許されない
現在は息子ともどもデュエル家の管理下にある。

隷妃リザリア

亡国イースティンの王女でエミリアの姉。
政治的な理由でガラントの隷妃にされ日々辱めを受けているがその地位を利用して密かに権力を高めつつある。その力でディールを処刑させないよう動いているようでカラスからもただ者ではないと言われている。

バルバル&エルガル

カラスが責任者になるよりも前から闘技場で奴隷をしている異国の双子。
赤い方がバルバル、青い方がエルガル。
自ら進んで闘技場での殺し合いを楽しむ奇特な性格をしており闘技場の面々からも距離を置かれている。
一方でエルセディオの不自然な面を見抜くなど単なる戦闘狂ともいえない一面を持つ。
独特の体術に加えて自然魔法の雷を用いることができ、バルバルは直線的な電撃砲を、エルガルは全方位に誘導できる電撃弾を扱う。

デュエル・ディアボロス

『悪魔』の名を持つ十騎士。
カラスとはまた違った軽薄な性格の持ち主だが、物騒な人体を精練できる技術『生物精製技術』を持つ名門の出であり真の姿も併せてまさしく悪魔にふさわしい所業をしている。
そのせいか十騎士の中でもやや浮き気味のようだ。

ロード・シャンブリングマウンド

『怨霊侯爵』名を持つ十騎士筆頭。
カラスやガラントとは旧知の中で通称はロード。
500年以上生きているダークエルフであり腕力のみでありながら反則じみた騎士たちの中でも最強と目される。
物々しい二つ名に反し普段は飄々としたショタジジイであるが逆鱗に触れた時は全てを破壊しつくす。
エルセディオに興味を示し様々な策をめぐらしていく。

ガラント・ザーミュエル

ニフルヘイム皇国の皇帝で多くの国を滅ぼしてきたカリギュラの二つ名前を持つ暴君。
滅ぼした国の妃を嫁に加えて嬲るなど性格も悪辣だが、カラスと悪友同士の会話をしたり
子育てに頭を悩ませたりする一面も持ち合わせる。

用語


亜人

所謂人間の姿をした種族。
エルフは魔力が高く長い耳を持ち合わせている。
その中でも魔力を失った代わりに強大な腕力を持つ突然変異種である「ダークエルフ」も存在している。
500年前の「始まりの戦争」で敗れ各地に散っている。

召喚獣

いわゆる魔獣を召喚する技術。
基本的には、数体しか召喚することができない。
優れた召喚士であっても限界は108体だが、109体目も存在すると言われている。

闘技場

カラスが管理する闘技場で正式名称は『ニフルヘイム皇国首都タイタン大闘技場』
この作品の主な舞台。
いわゆるローマのコロッセオのように奴隷が戦わせられている場所だが
現在闘奴は五人、メイドが含めて12人、他に奴隷が25人いるなどこの手の闘技場にしては人数が少ない。
地下には九体の魔獣が暮らしている。

ニフルヘイム皇国

周辺諸国へと侵略を繰り返す大陸一の軍事大国であり、首都はタイタン。
この十年でエミリアやリザリアの故郷であるイースティンを滅ぼしている。
その強さには魔獣や十騎士によるところも大きい。

ニフルヘイム皇国第一近衛騎士団

通称十騎士。
ガラントの私兵であり、人間の身(一部は違うが)でありながら魔獣を討伐するなどいずれも一騎当千の力の持ち主。
いずれもロードを除き全身を覆うフルプレートの鎧を身に着けている。

古都

この世界で東にあるとされる国。
隠された呪いや体術を秘蔵しているとされ、ヤバイ技術などは古都由来のものが多い。


追記・修正は、109番目の魔獣を召喚してからお願いします。

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最終更新:2024年02月19日 15:39

*1 設定上は普段は二本