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「鉄道員(ぽっぽや)」(2009/05/02 (土) 07:11:21) の最新版変更点
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*鉄道員(ぽっぽや) ◆OQfaQnysJI
島の南端の砂浜。そこに、黒い制服に身を包んだ一人の男が立っていた。
彼の名はクリリン。純粋な地球人としては並ぶ者のない武を誇る拳法家……なのは、別の世界の彼の話。
この殺し合いにつれてこられた彼は、相棒のチョッパーと二人で働く一介の鉄道員である。
「弱ったなあ……」
砂浜に腰を下ろし、クリリンは弱々しい声で呟く。温厚な性格の彼は、殺し合いなどやる気にはとてもなれなかった。
だからといってここから逃げ出そうとすれば、あの銀髪の男のように首輪を爆破されてしまうだろう。
「困ったなあ……。本当に困った……。どうすればいいんだよ……」
どうすればいいのかわからず、ただ青ざめた顔で独り言を呟き続けるクリリン。
放っておけば、永遠にそうしていそうである。だが、もちろん実際にそうなることはなかった。
「……なんだ?」
とある異変に気づき、クリリンは顔を上げた。それは一言で言えば、地鳴りだった。
しかもだんだんと音は大きくなっていく。
「何か……近づいてくる……!」
顔に冷や汗を浮かべながら、クリリンは地鳴りの聞こえてくる方向へ目を向ける。
そして彼は、信じられないものを目撃することになった。
「な……なんだありゃ!?」
彼が見たもの。それは列車並みのスピードで爆走する、無表情の紳士だった。
はっきり言って、その姿はかなり怖い。逃げようとも考えたクリリンだったが、あまりに壮絶な光景に足が固まってしまう。
そうこうしている間に、紳士はクリリンの眼前まで来て止まった。
「おお、これはこれは……。その服装、もしかして私と同じ職種の方ですかな?
おっと、失礼。まずは名乗るのが先ですな。私はデンライナーという列車のオーナーをやっている者です。
名簿にはオーナーと記されておりますので、そうお呼びください。
さて、そちらの名前も聞かせていただいてよろしいですか?」
「え……。あ、はい。俺はクリリンです。列車の車掌をやってます」
オーナーに一方的に話され呆然としていたクリリンだったが、名前を聞かれようやく我に返った。
「やはり同業の方でしたか。どうでしょう、私に協力してはいただけませんでしょうか。
私は殺し合いなどという野蛮なことを行うつもりはありません。
どうにかしてこの島から脱出し、この悪趣味なイベントを開催したMr.Javaとかいう男に一泡吹かせてやりたいのですが……」
「お、俺だってできるならそうしたい。けど、オーナーさんも見たでしょう?
首輪が爆発して、銀髪の男が死ぬのを……。俺たちにも首輪がはめられてる。
あの男に逆らおうなんてしたら、俺たちも首輪の爆発で殺されちゃいますよ」
「ほう。ではクリリンさんは、他の人たちを殺してこのイベントの優勝者になると?」
「そ、そんな! 俺に人を殺すなんてできませんよ!」
オーナーの言葉に、クリリンは慌てて首を横に振る。
「ならばこの島から逃げる。それ以外にないでしょう」
「だから、それは首輪が……」
「なに、付けられたものは外せばいいのです。そうでしょう?」
「え……? そうか、そうですよね! なんでそんな簡単なことに気づかなかったんだろう!
首輪を付けることができるんだから、外すことだってできるはずじゃないか!」
クリリンの顔に、ようやく本来の明るさが戻った。先程からずっと絶望にうちひしがれていた彼が、ようやく希望を見つけたのだ。
「それで、具体的にどうやって外すんですか? それだけ自信満々に言うって事は、もう何かつかんでるんでしょう?」
「いえ」
「はい?」
「どうやって首輪を外すかについては、まだ何も手がかりはありません。まあ、その内何かわかるでしょう」
「な……」
「なんじゃそりゃあぁぁぁぁぁ!!」
クリリンの雄叫びは、辺り一帯に響き渡るのであった。
【H-5・砂浜/一日目・深夜】
【クリリン@CROSS EPOCH】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】基本:殺し合いはしたくない
1:とりあえずオーナーに同行する
※まだ名簿を見ていません
【オーナー@仮面ライダー電王】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】基本:殺し合いから脱出する
1:首輪の外し方を見つける
|08:[[あ、狂人グルグル]]|時系列順|10:[[]]|
|08:[[あ、狂人グルグル]]|投下順|10:[[]]|
|GAME START|クリリン|[[]]|
|GAME START|オーナー|[[]]|
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*鉄道員(ぽっぽや) ◆OQfaQnysJI
島の南端の砂浜。そこに、黒い制服に身を包んだ一人の男が立っていた。
彼の名はクリリン。純粋な地球人としては並ぶ者のない武を誇る拳法家……なのは、別の世界の彼の話。
この殺し合いにつれてこられた彼は、相棒のチョッパーと二人で働く一介の鉄道員である。
「弱ったなあ……」
砂浜に腰を下ろし、クリリンは弱々しい声で呟く。温厚な性格の彼は、殺し合いなどやる気にはとてもなれなかった。
だからといってここから逃げ出そうとすれば、あの銀髪の男のように首輪を爆破されてしまうだろう。
「困ったなあ……。本当に困った……。どうすればいいんだよ……」
どうすればいいのかわからず、ただ青ざめた顔で独り言を呟き続けるクリリン。
放っておけば、永遠にそうしていそうである。だが、もちろん実際にそうなることはなかった。
「……なんだ?」
とある異変に気づき、クリリンは顔を上げた。それは一言で言えば、地鳴りだった。
しかもだんだんと音は大きくなっていく。
「何か……近づいてくる……!」
顔に冷や汗を浮かべながら、クリリンは地鳴りの聞こえてくる方向へ目を向ける。
そして彼は、信じられないものを目撃することになった。
「な……なんだありゃ!?」
彼が見たもの。それは列車並みのスピードで爆走する、無表情の紳士だった。
はっきり言って、その姿はかなり怖い。逃げようとも考えたクリリンだったが、あまりに壮絶な光景に足が固まってしまう。
そうこうしている間に、紳士はクリリンの眼前まで来て止まった。
「おお、これはこれは……。その服装、もしかして私と同じ職種の方ですかな?
おっと、失礼。まずは名乗るのが先ですな。私はデンライナーという列車のオーナーをやっている者です。
名簿にはオーナーと記されておりますので、そうお呼びください。
さて、そちらの名前も聞かせていただいてよろしいですか?」
「え……。あ、はい。俺はクリリンです。列車の車掌をやってます」
オーナーに一方的に話され呆然としていたクリリンだったが、名前を聞かれようやく我に返った。
「やはり同業の方でしたか。どうでしょう、私に協力してはいただけませんでしょうか。
私は殺し合いなどという野蛮なことを行うつもりはありません。
どうにかしてこの島から脱出し、この悪趣味なイベントを開催したMr.Javaとかいう男に一泡吹かせてやりたいのですが……」
「お、俺だってできるならそうしたい。けど、オーナーさんも見たでしょう?
首輪が爆発して、銀髪の男が死ぬのを……。俺たちにも首輪がはめられてる。
あの男に逆らおうなんてしたら、俺たちも首輪の爆発で殺されちゃいますよ」
「ほう。ではクリリンさんは、他の人たちを殺してこのイベントの優勝者になると?」
「そ、そんな! 俺に人を殺すなんてできませんよ!」
オーナーの言葉に、クリリンは慌てて首を横に振る。
「ならばこの島から逃げる。それ以外にないでしょう」
「だから、それは首輪が……」
「なに、付けられたものは外せばいいのです。そうでしょう?」
「え……? そうか、そうですよね! なんでそんな簡単なことに気づかなかったんだろう!
首輪を付けることができるんだから、外すことだってできるはずじゃないか!」
クリリンの顔に、ようやく本来の明るさが戻った。先程からずっと絶望にうちひしがれていた彼が、ようやく希望を見つけたのだ。
「それで、具体的にどうやって外すんですか? それだけ自信満々に言うって事は、もう何かつかんでるんでしょう?」
「いえ」
「はい?」
「どうやって首輪を外すかについては、まだ何も手がかりはありません。まあ、その内何かわかるでしょう」
「な……」
「なんじゃそりゃあぁぁぁぁぁ!!」
クリリンの雄叫びは、辺り一帯に響き渡るのであった。
【H-5・砂浜/一日目・深夜】
【クリリン@CROSS EPOCH】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】基本:殺し合いはしたくない
1:とりあえずオーナーに同行する
※まだ名簿を見ていません
【オーナー@仮面ライダー電王】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】基本:殺し合いから脱出する
1:首輪の外し方を見つける
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|08:[[あ、狂人グルグル]]|投下順|10:[[skill]]|
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|GAME START|オーナー|[[]]|
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