静かな湖畔

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  • 静かな湖畔
    静かな湖畔 ◆At.HgW3YH2 彼と彼女の出会いは静かな森の中。狂気と殺戮のゲームの最中。 彼らの邂逅は偶然だったのか、はたまた必然だったのか。それは誰にも分からない。 しかしそれは然して重要な問題ではない。 重要なのは、この時、この場に於いて二者が出会ったという事実と。 彼女の命を彼が奪ったという――この二点のみなのだから。 まるで宣言するかの口調で、金髪碧眼の女性は僕にこう言い放った。 「――自己紹介は必要ない。私がお前と組むのはこの森を抜けるまでだ。よろしく」と。 それが僕と彼女が共に行動する事となった経緯。まあ経緯と呼べる程大した物でもないか。 なんだかとんでもない事に巻き込まれてしまったなあ~……なんて思っていたら、金髪の彼女に声を掛けられた。 といっても、彼女が本当に僕と意思の疎通が適って...
  • SSタイトル元ネタ
    ...説「鉄道員」 11 静かな湖畔 童謡「静かな湖畔」 13 暗い暗い思い出の淵 夜明けの口笛吹きのBGM 14 温泉イズマイン 初音ミク「ワールドイズマイン」 15 あたし盗賊 携帯小説「あたし彼女」 16 点呼する孤島 小説「点呼する惑星 17 NEW ADVENTURES IN HEN-TAI 「夜明けの口笛吹き」のEDの一つ 18 カドクラムタル 西尾維新「戯言シリーズ」の題名 19 それでもいったいこの僕に何が出来るって言うんだ アニメ「ラーゼフォン」のOP「ヘミソフィア」の歌詞 20 狂人の夢 京極夏彦「狂骨の夢」 21 百鬼夜行 夜行妃古壱が経営する執事喫茶 22 魔獣宣言 魔獣戦線より 23 灰と金 銀と金より 24 警告:ルフィ暴走中 特撮「仮面ライダーディケイド」第16話「警告:カブト暴走中」 26 走れエロス 太宰治「走れメロス」
  • 第一回放送までの死亡者
    ...プ嬢 Q大郎 11 静かな湖畔 斬殺 深夜 ねてる君 事故 14 温泉イズマイン 溺死 深夜 伊沢敦志 市村朱美 20 狂人の夢 撲殺 以上5名 最期の言葉 名前 最期の言葉 大学でこの本を読んでる俺 「すいません、失礼を承知で聞きます。先生の股間は彼女とアダプターパターンしたことがありますか?」 桑田澄男 「ああ、ホンマやで!! まだ頭がクラクラしよるわ。ったく、ホンマにあいつ今度会ったらただじゃあすまさへんわ。そうや、坊さん、あんたにも教えといたるわ。ワイを襲った奴は、クソでかい―――」 ソープ嬢 なし ねてる君 なし 伊沢敦志 「新党設立の際には相当無茶をしたからな……」 殺害数ランキング 順位 加害者 殺害人数 被害者 スタンス 生死 1位T ぎゃんぐ おぶ ふぉぉー 1人 大学でこの本を読んでる俺 Singleton pattern 生存 1位T ...
  • skill
    ...) 時系列順 11 静かな湖畔 09 鉄道員(ぽっぽや) 投下順 11 静かな湖畔 GAME START AV女優 [[]]
  • 警告:ルフィ暴走中
    「ふざけんじゃねえぞ、このヤロォォォォォ!!」 静かな湖畔の森に、妙にいい声の絶叫が響き渡る。 その声の主は、「赤鬼」としか表現のしようのない外見の男。 その名はモモタロス。仮面ライダー電王・野上良太郎に味方するイマジンの一人だ。 「何が殺し合いだ、ばかばかしい! こっちはそんなもんに付き合ってるほど暇じゃねえんだよ!  帰る! 俺は帰るぞ! でも帰り方がわからねえじゃねえか、こんちくしょう!」 苛立ちのままに、ひたすらわめき続けるモモタロス。その行動からは、殺し合いの場に放り込まれた悲壮感やら何やらは全く感じられない。 まあ、だってこいつモモタロスだし。 「とりあえず、荷物でもチェックしておくか? あんまり期待は出来ねえけど、帰るのに使えるもの入ってるかもしれねえし……」 なおも聞く者のいない言葉を漏らしながら、モモタロスは自分に支給された...
  • 本編目次 時間順
    ...Q AV女優 11 静かな湖畔 ◆At.HgW3YH2 アーネスエイジ、エリナー、Q大郎、ソープ嬢 12 水底の歌 ◆u4a2tqkkhY 寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝るところに住むところやぶら小路のぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助 13 暗い暗い思い出の淵 ◆fRBHCfnGJI トト 14 温泉イズマイン ◆968KsqaqAw アブストラクトファクトリ、初音ミク、プレイヤーA、ウラオモテ人、ねてる君 15 あたし盗賊 ◆At.HgW3YH2 ブルマ 16 点呼する孤島 ◆At.HgW3YH2 アシカ、斑目獏 17 NEW ADVENTURES IN HEN-TAI ◆fRBHCfnGJI ぎゃんぐ おぶ ふぉぉー 18 カドクラムタル ◆At.HgW...
  • 本編目次 投下順
    ...Q AV女優 11 静かな湖畔 ◆At.HgW3YH2 アーネスエイジ、エリナー、Q大郎、ソープ嬢 12 水底の歌 ◆u4a2tqkkhY 寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝るところに住むところやぶら小路のぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助 13 暗い暗い思い出の淵 ◆fRBHCfnGJI トト 14 温泉イズマイン ◆968KsqaqAw アブストラクトファクトリ、初音ミク、プレイヤーA、ウラオモテ人、ねてる君 15 あたし盗賊 ◆At.HgW3YH2 ブルマ 16 点呼する孤島 ◆At.HgW3YH2 アシカ、斑目獏 17 NEW ADVENTURES IN HEN-TAI ◆fRBHCfnGJI ぎゃんぐ おぶ ふぉぉー 18 カドクラムタル ◆At.HgW...
  • 水底の歌
    ...たい 11 静かな湖畔 時系列順 13 暗い暗い思い出の淵 11 静かな湖畔 投下順 13 暗い暗い思い出の淵 GAME START 寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝るところに住むところやぶら小路のぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助 19 それでもいったいこの僕に何が出来るって言うんだ
  • 落語家は一人何の夢を見るか?
    落語家は一人何の夢を見るか? ◆KX.Hw4puWg 「いきなり『殺し合え』って言われてもなぁ…」 満月が昇る夜に男が一人。 風貌は至って普通の、中肉中背の何処にでも居るような、着物を着た短髪の青年。 背中を猫背にし、歩調をゆっくりにしながら、砂利混じりの道を歩いていた。 そして歩きながら彼は怒りの感情を抱いていた。 「…はぁ。せっかく新しい落語を書き終わったってのに…どうして僕を連れてくるんだろうか」 彼は何処にでも居る、一人の落語家だ。 彼が何ヵ月も、自らの睡魔等と戦いつつも書き上げた、新作落語、「寿限無」。 今までは細々と落語家で仕事をしてきたが、今回の新作にはかなりの自信がある。 だから早く帰って人に聞かせたいと言うのに―――ふざけている。 ならばどうするか?殺し合いで優勝するとしても、それじゃあ人を笑わす職業としてど...
  • 狂人の夢
    騒騒(ざわざわ)、騒騒、騒騒、ざざ、ざ ざ。 海鳴りが聴こえる。 海が近いのだ。とういうより、四方を海に囲まれている。 此処は文字通りの絶海の孤島なのだ。外部とは断絶されている。 この島から生きて出る方法は一つしかない。 すなわち『最後の一人』となる事。それが唯一にして絶対の条件。 ならば私がなすべき事は、ただひとつ―― 騒騒、騒騒、騒騒。 * 伊沢敦志は為政者である。 新誠党の立役者にして党首。曰く『日本で最も民主的でない』議員である。 その彼が現在強要されているのは――殺し合い。 「新党設立の際には相当無茶をしたからな……」 だが一人呟くその声音は落ち着いている。 『この世界何が起こるかわからん。明日には刺されてるかも……』 いつぞやの己の言である。確かにこの世の中何が起きても不思議は無い。無いのだがい...
  • 鉄道員(ぽっぽや)
    鉄道員(ぽっぽや) ◆OQfaQnysJI 島の南端の砂浜。そこに、黒い制服に身を包んだ一人の男が立っていた。 彼の名はクリリン。純粋な地球人としては並ぶ者のない武を誇る拳法家……なのは、別の世界の彼の話。 この殺し合いにつれてこられた彼は、相棒のチョッパーと二人で働く一介の鉄道員である。 「弱ったなあ……」 砂浜に腰を下ろし、クリリンは弱々しい声で呟く。温厚な性格の彼は、殺し合いなどやる気にはとてもなれなかった。 だからといってここから逃げ出そうとすれば、あの銀髪の男のように首輪を爆破されてしまうだろう。 「困ったなあ……。本当に困った……。どうすればいいんだよ……」 どうすればいいのかわからず、ただ青ざめた顔で独り言を呟き続けるクリリン。 放っておけば、永遠にそうしていそうである。だが、もちろん実際にそうなることはなかった。 ...
  • あなたのためだから。
    あなたのためだから。 ◆/O9sjV9JyQ それは、ここが異様な場所であることを差し引いても異様な光景であった。 片や頭から血を流して地面の上に倒れ伏した男。 片や悄然と立ち尽くしたまま、その姿を無言で見下ろす男。 それだけならまだありそうな光景と言えなくも無いが、倒れ伏している男の格好はパンチパーマに出っ歯で、いかにも裏社会の人間然とした雰囲気。 立ち尽くしている男のほうはというと、剃髪した頭に袈裟姿、つまりどこからどう見ても僧侶。 二人が並んでいる様子はまさしく奇異としか言いようがない。 僧侶姿の男は流血している男を助けようともせず、まるで無心であるかのようにただじっとその姿を見つめている。 動かぬ男に、すでに死んでいるのではないかと僧侶が思い始めた時。 「うう……なんやっちゅうねん……」 男はうめき声を上げ、体をゆっくりと...
  • あ、狂人グルグル
    あ、狂人グルグル ◆fRBHCfnGJI ぐるぐる     ぐるぐる      ぐるぐる ぐるぐる     ぐるぐる        ぐるぐる あれ うしろがみえるぞ まわっているぞ おれのくび   でもおかしいなぁ ふつうじゃくびはここまでまわらない      わからないなあ でもたのしいなあ 「これは、酷いな……。」 ギルモアが会場から飛ばされて最初に見たものは、狂人だった。 顔こそ笑ってはいるが、目に生気は無く、ただただ首を回し続けている。 そして時折涎まみれの口でうわごとのように呟くのだ、『首、首… ぐるぐる…』と。 私は悲しかった、この様な状況下で彼がこの悪趣味な殺し合いの場に連れて来られてしまったことが。 怒りを覚えずにはいられなかった、この様な悪趣味な催しを開く『...
  • あたし盗賊
    アタシ ブルマ 生業? 盗賊 まぁ頭領 相棒? まぁ 当たり前に いる てか いない訳ないじゃん みたいな 相棒は 普通 てか 姉さんって呼ばせて あげてる みたいな 付き合って5ヶ月 相棒の名前 ナミ 歳? 18歳 多分 顔? まぁ普通 人より目はデカイかな? 性格? まぁ普通 アタシが 変な女と 付き合う訳ないし みたいな そんなことより なんか 気が付いたら 知らない場所に いたんだけど しかも 殺し合えとか? マヂ意味不 する訳ないじゃん そんなの ...
  • 親子
    親子 ◆fRBHCfnGJI 「「ウオオオオオオオオオ!!」」 A-4エリアにて、 セラミックの刀を持った若い落語家と、金属バットを持った中年男性による、火花を散らす戦いが行われていた。 片や名も知らぬ少女の命を守るため、片や息子の幸福を守るため、 両者とも、守るという目的だけは共通していた、 ただ、片方には殺意が有り、片方には殺意が無かった、 それが勝負の命運を分けた。 寿限無の父親の金属バットでの一撃が、セラミックの刀を吹き飛ばし、 その後、容赦なく寿限無の作者の足の骨を折ったのだ。 ◇◇◇◇◇ 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す...
  • ただそれだけのために
    ただそれだけのために ◆/O9sjV9JyQ 「011110101010111100001010101101101110101011001010100111」 「解析関係は良好。クレーンチップスを二つにわけて握りこむことさえできれば、我々の行動は例えバックアップにもとるとしても保障はされている」 「010011010101001010111010100111101010101011010101010101010」 「成功の確率はトンボが南極の輪を潜るよりは多い。だが今の段階ではあくまでジギタリスの魚にしかならない。より確実な 「なあお前ら、そろそろ俺を会話に入れてくれないか?」 たまりかねて俺は口を開く。 現在の状況を説明する前に、まずは俺自身の話をしておこう。 俺の名前はアブストラクトファクトリ。何の仕事をしているのかといえば、「特に決まってない」...
  • 百鬼夜行
    地図で言うところのF-3。そこには図書館という名の、荘厳な建物がそびえ立っていた。 だが、今回の話の舞台となるのは図書館の内部ではない。その外だ。 図書館の外には、外壁に沿っていくつかのベンチが並べられていた。 そしてその中の一つには、一人の老紳士が腰を下ろしている。 くるりと巻いた眉毛がひときわ目をひく彼の名は、夜行妃古壱。 賭博組織「賭郎」の弐號立会人であり、現在の賭郎メンバーの中では最古参に分類される男だ。 (さて……妙なことになってしまいましたが……。どうしましょうか) 自らに支給された缶コーヒーを口に運びながら、夜行は考える。 コーヒーに並々ならぬこだわりを持つ夜行が、普段缶コーヒーを飲むことなどない。 だが飲んでみれば、これはこれで悪くない。大量消費社会で売れ続けているのだから、それなりの品質を備えているということだろうか。 何より、コーヒーとい...
  • 温泉イズマイン
    「歯歯歯歯歯稲稲稲稲稲♪」 俺たち三人は夜闇の中、広い道の上をゆっくり慎重に歩いていた。 クソでかいお下げの女はさっきからずっと意味不明な歌を歌っているし(聞いてみたら、「ハイセンスナンセンス」という歌らしい)、眼鏡の男はまるで人形のように沈黙したまま口を全く開こうとしない。 ただでさえ気がめいりそうな状況かつロケーションだというのにますます気がめいりそうな連中だったが、どうせ話を振ったところでまともな会話にならないのはわかっているので俺も口は開かない。 ちなみに女のほうは名前を初音ミクというらしい。男のほうはなぜか自分の名前を名乗ろうとしないので、俺とミクは仕方なく「A」と呼んでいる。 さて、俺達が向かっているのは地図で言えば北側、この島の北西端近くにある「村」と書かれたエリアである。 人集めをするにはまず人が多くいそうな場所に行くのが得策だろう。 地図の南部に...
  • 走れエロス
    亀仙人は激怒した。 「なあ~にが『れっつ ぱーちー』じゃ! まったくふざけおって!!」 Erich氏が聞いたなら卒倒しそうなカタカナ英語ならぬひらがな英語で怒りを顕わにしている老爺。 周囲に人の姿はおろか、建造物の類も見当たらない。だだっ広いだけの野原である。 そこで一人の老人が月の光を浴びながら悪態をついているのだ。 禿頭に白く長い髭を蓄えた彼の通称は亀仙人。 恐らく本名ではないのだろうが、名簿にはそう記載されている。 彼の職は保安官である。 おおよそ真面目と評せる勤務態度ではない彼だが、一連の非道には強い憤りを禁じ得ないでいた。 言うまでもなくMr.Javaの行いは違法である。徒に人の命を奪い弄ぶ彼の振る舞いを許す訳には行かない。保安官の端くれとして。否。人として。 一刻も早くこのフザケタ催しは打破し、Mr.Javaを逮捕せねばなるまい。 ...
  • カドクラムタル
    門倉雄大は驚愕に目を瞠った その理由は、眼前の生物。 馬である。 二本の足で歩いている。 しかし、それだけの事由で彼を驚愕せしめる事など不可能であろう。何故ならば彼はかなり気合の入った元ヤンであると同時に、倶楽部「賭郎」立会人でもあるのだ。 賭郎及び立会人については後に説明するのでここでは割愛するとして。話を元に戻そう。 馬が、二本の足で歩いているのだ。 例えばサーカスなどに行けば、その程度の芸をする馬もいるやも知れぬ。例え芸など仕込まずとも、馬は威嚇や喧嘩の際には後ろ足で立ったりもする。 巨躯である馬が後ろ足で立ち上がれば相当の大きさに達するであろうし、それだけのモノが眼前にあれば驚きもしよう。巨大な存在はそれだけで恐怖を喚起するのだ。 だが。そうではない。先も述べたが、そんな理由で門倉という男は慄いたりはしない。 二頭身なのだ。 その馬は。 ...
  • 灰と金
    「なんだかとんでもないことになってしまったぞ……」 そうひとりごちて男は眉根を寄せた。 彼の名は灰原達之。 三十路がらみの凡庸な顔立ちの男である。特徴らしい特徴は見当たらない。地味なスーツにネクタイは中堅なサラリーマン然りといった具合だが、彼の勤め先は所謂サラ金である。 「……殺し合えだなんて……どうかしてる」 灰原の額には尋常ではない量の汗が浮いている。 しかしそれも致し方ないことであろう。当然といった方が良いかもしれない。 いつどこから襲われるか分からない状況とはつまり非直接的に命を狙われているようなもので、一般人の範疇である灰原に常態を保てという方が無理な話なのだ。 かといって人の命を奪う事など灰原には出来よう筈もなく、斯様な大量発汗に至るのである。 「泥沼は別としても、朱美と桑田さんは無事でいてくれているだろうか……?」 名簿に目を落としながら、堪えきれな...
  • オープニング
    オープニング ◆fqkXiQFGSY あれ・・・俺、何でこんな所で寝てるんだって・・・・ たしかついさっきまで、大学の食堂でJavaの本を読んでた筈なのに・・・ 俺は何処とも知れぬ、黒い御影石のひんやりとした床から体を起こし、 まだ眠気でガンガンする頭を無理やり覚醒させようとしていた。 あたりは真っ暗で、かろうじて自分の周りが見える程度・・・ 大学の食堂から突如こんな所に連れてこられれば、 普通もっと混乱したり騒いだりするものだが、 どうやらその時の俺は寝ぼけていたのか、 不思議と混乱はしていなかった。 カシャ 頭が完全に覚醒しきる前に、突如前方の空間に、 スポットライトの光が上方より降り注ぎ、 一人の男の姿を照らしだした。 目を擦りながら、俺はぼんやりとした視線をその男に向けた。 ...
  • 点呼する孤島
    トゥジャリット。 その言葉の意味は「詐欺」。 それが存在する限り、彼らはこの島から出られない。永遠に。 回転するトゥジャリット。 くるくると。あるいは、ぐるぐると。 しかし何者もそれを目にする事は適わない。 何故ならば――   そんなものは 存在しない からだ。 * 山道を下る人影がある。 半袖のYシャツに黒いズボンという、典型的な夏の学生服を纏った少年。 金色の髪と、額に乗せたゴーグルが個性を演出している。 彼の名はアシカという。 パンク歌手を目指す高校生である。 ――蝉の音。 青い空と、白い入道雲、繁茂した緑。 木造の校舎。階段。廊下。教室。教師。クラスメート。宿題。机。黒板。窓。バンド。まるで時が止まったような――日常。 日常。 それが突然。気付けば殺し合いの最中である。 更に、見せ...
  • 大人のDesign Pattern
    大人のDesign Pattern ◆LXll4eLI02 「なんやねん、これは…ワシの名前とちゃうで」  男は名簿を見つめながら、そう呟いた。殺し合いに巻き込まれたこと以上の怒りが、彼の顔を覆いつくす。 「ワシの名前はぎゃんぐ おぶ ふぉぉーとちゃう。ワシの名前はErich Gammaや。  なんで、ぎゃんぐ おぶ ふぉぉーになってんねん。これやから日本弁しか喋れん奴は困るんや」  コテコテの大阪弁。いや、彼の場合はエセ大阪弁というべきだろうか。  ともかくも、癖のある日本語を喋りながら、スイス人エーリヒ・ガンマは渡された名簿に怒りをぶつけていく。  その怒りは、命を懸けた戦い以上に熾烈を極めているといえよう。 「それにな、お前ら知っとるんか? Gang of Fourってなぁ、4人組っちゅう意味やぞ。  なんで、ワシ一人やねん...
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