ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0812 ゆっくりが泣く頃に 1
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ankoss
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ゆっくりが泣く頃に 1
ボタンあき
過去書いた物
ふたば系ゆっくりいじめ 370 秋の恵み
ふたば系ゆっくりいじめ 688 ゆっくり攫い
次こそは真面目に書き・・ま・・・す・・・・ゆ゛っ
それでも文章が稚拙かもしれません。それでもよければご試食お願いします。
色々俺設定あります。
ここでは赤ゆっくりはまる一年かけてゆっくりと成長し、巣立ちます。
季節は12月
ゆっくりはもう越冬を始めているだろうか。
そんな季節である。
私は自分の祖父の残してくれた土地にあるマツタケなど山の幸を売ることで生計の足しにしているしがない農家だ。
しかしここのところ山菜やキノコ類の採集量は芳しく無い。
ここ数年減少の一途をたどっている。
その原因は主に・・・「ゆっくり」によるものだ
やつらがそれらを無計画に食い散らかすおかげでこちらの被害は甚大だ。
行政はなんとかしなければと思い、ゆっくり駆除用の策を講じてはいるようだがいまだ目立った成果はない。
正直、今年のうちの家計は火の車だ。もちろん、それはうちだけじゃないだろう。
あいつらはとことん私の仕事の邪魔をするのが好きらしく、せっかく育てた畑の作物を食い荒らし、おまけに山の幸までも食い荒らす。
正直、怒りを通り越して殺意すら感じる。
あいつらの「ゆーゆー」という声や、あの下膨れを見るだけで虐待した揚句残酷に殺したいと思うようになった。
だから私は雪が降り始めたこの時期に、山へ
「ゆ狩り」にでた。
「こっちの方向でいいのか?」
「ゆっ もう少しこのままなんだぜ」
今私は自分の所有する山にゆ狩りに出ているのであるが、その腕にはある一人(?)のまりさを抱えている。
まりさは黒い光沢のあるゆっくり用のダウンコートを着こみ、とっても偉そうだった。
このまりさ、知人がいうには普通のとは「ちがう」らしい。
なんでも、名人なのだという・・・「ゆっくり狩り」の。
ここ最近の野生のゆっくりは巣に張る結界の完成度があがっており、人間の目を持ってしてもわかりにくくなっている。
結界、つまりカムフラージュ技術の向上により、ゆっくり達は確実にその勢力圏を広げていた。
しかし、そんな技術の向上したゆっくりの結界も、このまりさのもつ鋭い感覚はそれをいとも簡単に暴いてしまう。
なぜ通常種であるまりさがゆ狩りの名人なのかも、どうして同族狩りなどという職を選んだのかについてもよく知らない。
またこの職業は副業だという噂もきく。
このことを聞いても答えてはくれないだろうし、そもそも私は聞く気も無いが。
実はこのまりさに仕事を依頼する人は意外と多い。
重い腰の行政に頼むよりも、よりスピーディに、確実にゆっくりによる害を軽減させることができるためだ。
ただ冬の野生種のゆっくり狩りは本来休業らしく断られたのだが、その分お金を積み、しつこく頼み込んだら「しょうがないんだぜ」と言って仕事を引き受けてもらった。
もっとも狩り場まで私が運んで行き、巣の中に入るための障害は私が取り除くという条件付きだが。
山の雪道はなるべく歩きたくないらしい。
結構重いな・・と思いつつ少し積もった雪山の中を歩いてゆく。
あと一カ月もすれば雪はさらに降り積もり、いくら特殊な靴を履いたとしてもこの山を歩くことは困難だろう。
そんなことを考えていたら着いたようだ。
「そこの木の根元にゆっくりがいるんだぜ」
「・・・わかった」
木の根元は雪に埋まっており外見からではいるかどうかわからない。
半信半疑で私はまりさを雪の上に置き、そして木に積もっている雪を手でどかし、どんどん掘り進める。
すると木の幹には穴があり、そこには枯れ葉や木の枝が隙間なく覆い尽くされていた。
これが彼らの言う「けっかい」、つまりはバリゲードというものだろうか。
(もしかして・・ほんとにいるのかな)
耳を澄ませてみる
ゆっ・・なにか来たよ・・みんな声だしちゃだめだよ・・
そうだよ!おとうさんの言う事聞いてねおちびちゃん、
ぴゃぴゃー きょわいよお・・・
だいじょうぶよおちびちゃん・・ゆっくり・・ゆっくりしていってね
静かにしていれば大丈夫なんだぜ。みんなゆっくりするんだぜ。
「すげえ・・・ほんとにいやがった・・・」
私は驚愕した。まるで目の前で超能力でも使われたの如く目を丸くしていただろう。
「ゆふん!まりさを雇って正解なんだぜ。それじゃあそのバリゲードさんをどかしてほしいんだぜ。そしたら仕事に移るんだぜ」
私がまりさの指示通りバリゲードを取り除いている間、まりさはゆっくり用ダウンコートを脱ぎ、のーびのーびと準備運動を始めるまりさ。
「どかしたよまりさ」
「ごくろうさんなんだぜ」
俺とまりさで露わになった木洞の中をのぞき見る。
中には親れいむと親まりさ、そしてその子供だと思われる赤ゆっくり5匹。
「な・・なんなの人間さんにまりさ!ここはれいむとまりさのゆっくりぷれいすだよ!かってにバリゲードさんどけないでね。それと覗かないでね!ゆっくりできないよ!」
「ゆっくりできない人間さんとまりさはさっさとここから出て行ってね!ついでに入口も元に戻してね!」
「きょわいよおおおお!!!ぴゃぴゃー!みゃみゃー!」
「ぷっきゅうううう!!はやきゅどっきゃいっちぇにぇ!れーみゅおこりゅよ?おこったりゃこわいんだよ?」
赤ゆっくりは怯えている奴も居ればそうでない奴もいる。反応はそれぞれのようだ。
まりさはそれを見てしばし無言になる。
まりさに「さあやっちゃっておくんなまし」と言おうとしたその瞬間まりさが口を開いた。
「こいつら越冬に失敗するのぜ。」
「ええ?」
突然のまりさの言葉に私は混乱した。私はうちの山に成った食材をたっぷり食べて栄養たっぷりなんじゃないの?という疑問にかられる。
「この時期に子供つくってるのぜ。それに5匹も。おまけに・・あんな蓄えの少ないこの状況で。越冬を嘗めすぎなのぜ。これじゃあ春までもたないのぜ?」
確かにまりさの指摘した通り、巣の奥にある越冬用の食糧の山は育ちざかりの赤ゆっくりをまかなうには小さいと思うが・・しかし・・。
「子供だけなら生かそうと思えば生かせるんじゃないか?」
「食料の消費ペース配分も解らない子供には無理なのぜ。すぐに親の体も食料も食べきって結局餓死するのぜ。十中八九死ぬのぜ。
でも絶対じゃないのぜ。僅かには生き残る可能性はあるのぜ。
それでも・・おにーさんがやれというのならまりさはやるのぜ。どうするのぜ?」
まりさは私の事を試しているのかもしれない。依頼者にはいざ駆除という場面になると「かわいそうだからやっぱやめにしてあげてくれない?」という人もいるとか。
しかし、その答えは考えるまでも無かった。即答だ。
「ぶち殺して☆ミ」
「わかったのぜ」
まりさは歪んだ笑みを浮かべると、帽子から刺身包丁を横に咥える。そしてその木の穴のなかにゆっくりとは思えないほど勢いよく入って行った。
木の洞に見えるのは一方的な虐殺だった。
まりさは横に加えた刺身包丁を体をねじる事で巧みに使う。
赤ゆっくり達を、愛する家族を守ろうと先頭に立ち、体を張る親まりさの両目を包丁で一閃。
シュバッ! ピチャッ
木洞の内壁にまりさの餡子が血しぶきの様に飛び散った。
(ゆ・・?目が見えなくなったよ・・・・)
次第に目を含も顔を切られた痛みが親まりさを襲う。
(いだいよ・・いだいよ・・目が見えないよ・・・いぎ・・・いぎいいい)
ここでようやく自分が失明させられたという事に気がつく。
「ゆぎゃあああああああ!!!!ばりざのべがあああああああ!!!!!」
失明し、逃げることも避ける事も反撃する事もできなくなった親まりさをまりさは包丁で容赦なく何度も深く切りつける。
シュパシュパシュパシュパシュパッ
「ゆううううううううううううううう!!!!!!!!いじゃいいいいいいいいいい!!!!やべでええええええええ!!!!!!」
巣の壁とそれを見ていた家族の顔には親まりさの返り餡が飛び散る。
「ゆぎいいいいいい!!!!ばりしゃをごろじゃないでええええええ!!!!」
命乞いをしてもまりさの攻撃は一切止む様子を見せない。
その惨劇を見ている家族はただ黙って足元に失禁している。
そしてとどめに親まりさの目に深く突き刺す。
ブジュリ・・・「ゆびょ!!!!ゆ゛ぅ゛・・ん・・・」
それでこの一家の大黒柱であるまりさは無言のまま顔面からベシャリと倒れ、動かなくなった。
倒れた親まりさのまわりには液状餡子の池がゆっくりと広がる。
「ゆ・・ゆうううううう!!!!まりさあああ!!!!しっかりしてえええええ!!!」
「おちょーしゃーん!!ゆっくちー!」
「きょわいよー!」
「きょのいけあみゃあみゅだよー♪ゆっくちー」
叫ぶ一家。しかしそんなこと全く意に介さないのか、まりさは片っ端から「駆除」してゆく。
「まりさああああ(ブスリ)ゆ゛っぐ・・・」
親れいむの目に浅くだが包丁が突き刺さる。
「ゆぎいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!?」(ピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコ)
痛さの余り親れいむはもみあげを激しくピコピコさせながらその場でのたうち回る。
「おきゃーしゃあああああああん!!」
親まりさと同様に行動不能の状態に陥った親れいむをまりさは躊躇なく幾度も幾度も包丁で切り刻む。
「(シュバ)ゆぎぃ!!(ズバッ)ゆ゛っ!!(ブシュ)ゆ゛ん゛!!(ズブシュ)ゆ゛あ゛あ゛!!(ブリュ)ゆ゛びぃ!!」
親れいむは液状の餡を口から出しつつも命乞いをしているようだ。
ただ、吐餡が激しく、命乞いはうまく言葉にはなっていない。
きっと、「せめておちびちゃんだけでも助けてください」や「見逃してください」とか言ってるんだろうな。
やがて、とどめとばかりに親れいむは脳天に包丁を深々と突き立てられる。
ズンッ!!!!「ゆ゛ん!!ゅぅ・・・にげで・・・おちびちゃ・・ん・・」ドチャ
「「「「おきゃーしゃあああああああああん!!!」」」」
「ご臨終なんだぜ。」
親を殺し終わったまりさは次はお前だと言わんばかりに、赤ゆっくりのほうを睨みつけた。
「ゆぴいいいいいいいい!!やめちぇえええ!!まりしゃをきょろしゃないじぇええ!!」
「おきゃーしゃーんきょわいよおおお!!れーみゅをたちゅけちぇええ!!」
「れーみゅだけでみょゆっくちにげりゅよ!ゆっくち!ゆっくち!」
睨まれた赤ゆたちの大半は恐怖により動きが硬直する。
「とっとと逝っちうんだぜ。うんうんども」
まりさは小さな赤ゆっくりに包丁を使うのが面倒なのか、足でプチプチ踏みつぶす。
「ゆびいいいい!!!おきゃーしゃあああんゆっくちしちぇええ(プチ)ゆ゛っ!」
「おきゃーしゃーん!!たちゅけちぇえええええ!!!(プチ)ゆびゅば」
「ゆあああ・・まりしゃだけはたしゅけちぇにぇ(プチ)・・・!!」
「よきゅもみゃみゃをー!!ひどいこちょしゅるまりしゃはゆっく(プチ)ヂ・・・」
踏みつぶされた赤ゆっくりは目や口、破けた肌から大量の餡子を勢いよく出し、干からびたようにぺちゃんこになった。
この間ざっと3分ほど。すごいな・・ゆっくりとは思えない。
「終わったのぜ」
まりさはたくさんの返り餡を浴びて木洞から出てきた。
「ごくろうさん。見ててめっちゃスッキリしたわ」
「おにーさんも奇特な趣向の持ち主なのぜ」
まりさは私の発言にニンマリと笑った。
「それだけの腕があるならなんですぐに殺さないんだ?まりさなら30秒もあれば皆殺しに出来ると思うんだが」
「致命傷を与えるには大分踏み込まないといけないのぜ。そうするとたまに反撃食らう事があるのぜ。だからある程度痛めつけない限りまりさは深く踏み込まないのぜ」
「な・・なるほど・・」
私は背中に少し冷いものが走るのを感じた
私は次の巣に行くためまりさを抱えて出発した。
その時、その巣だったところを一度だけ振り向いた。
そこには冬は寒くて外に出れないけど、それなりの家族のだんらんがあったのだろう。
赤ゆっくりの宝物だったであろう綺麗な石やセミの抜け殻などが巣の中に散乱していた。
私がこのまりさに仕事を依頼しなければこの家族は今日もゆっくりと過ごせたのだろう。
幸せ・団欒・ゆっくりがあったそこは今や、大量に飛び散った液状餡と惨殺された死体・潰れた死体からなる凄惨な殺害現場となっていた。
どんよりとした鉛色の雲の下で私はそれを見て小さく「ゆっくりして逝ってね」と呟いた。
その付近にはゆっくりの巣は結構あった。
アリスとまりさの番の巣や、ちぇんとアリスの番の巣、子持ち番はあまりいなかったがいたとしても結果は変わらない。
その場でまりさに殺させるだけだ。
それも何の良心の呵責もなくゴミのように刻み殺すまりさをみて私は妙なハイテンションになっていた。
あれだけ苦労させられたゆっくりをこんなにスマートに駆除できるなんて思わなかったからだ。
先ほども言ったように今の野生のゆっくりは巣のカモフラージュ技術は著しく上昇している。
昔と比べてうまくなったものだ。きっとカモフラージュの下手な個体は淘汰された結果なのだろう。
そして言葉をある程度解する知能の高さもそれに資するかもしれない。
だからこそか、まりさの仕事は実にスマートに見える。
私はもっと早く雇えばよかったと思っていた。
だがそのハイテンションも次の巣で終わりを告げる。
その巣は洞窟にあった。
バリゲードを開けられ警戒している家族をよそに、比較的大き目な巣の中を見渡す。
「どぼじでドアさん壊しちゃうののおおおお!!?はなぐなおじでねええ!!」
「みんな奥に行ってね。このにんげんさんとまりさはゆっくり出来ない感じがするよ!!ゆっくりしないでいそいでね!!」
「おきゃーしゃーんこわいよーおおゆえええええええん」
「おちびちゃん!おとうしゃんのいったとおり早く奥に隠れてね!!」
恐慌状態になり泣き喚く赤ゆっくりをそれよりも年長の子ゆっくりが奥に行くように促す。
みなさわがしく何かを叫んでいるが私の耳には全く入ってこない。
どうせこれから死ぬのにいちいち構ってなどやれないからだ。
しかし私はその巣にある「ある物」に目がとまる。
その巣はまりさとれいむのおうちであった。しかし注目すべきはそこではない。
その巣の中には食いかけのまつたけやマイタケ・・銀杏など私の山で取れる幸がたくさん入っていたのだ。
無論、死んだ虫や、わけのわからない雑草もその山に大量にため込まれていたのでマツタケにはその匂いが染みついていて食えたものじゃないだろう。
主にこいつらに私の山の食材を取られたんじゃないかと言っていい位、巣の奥には山盛りされたそれがあった。
そして子供もたくさん・・ハンドボールサイズの子ゆっくりが4匹に最近生まれたと思われる赤ゆっくり8匹。
親を含めると合計14匹という大所帯である。
「なに・・じゃこりゃあ・・」
「ゆゆ?これだけの量だからきっとこいつらは狩りがうまいのぜ。何処の世界にも名手というのはいるのぜ。」
いや・・まあそれは想像つくけどさ・・この量はねーよ。
食料は丼ぶり山盛りなんて量じゃないぞ・・私の身長ほどある小山ができる・・
楽に駆除して済まそうと思っていたが、こいつらはそれでは生ぬるいと思った。
山で取れる食材はわが家系の宝である。それをこんな・・こんな害獣に食いつくされて・・
「じゃあさっさと仕事すませちゃうのぜ」
まりさは包丁を咥え巣の中に突撃しようと構えるが私はそれを制した。
「まった。まりさ。こいつらは俺がじっくりと・・お持ち帰りして教育したいんだ」
「・・・・・・そうなのか・・ぜ?あまり過激にやり過ぎると周りから変な目で見られて噂がたつから気を付けるのぜ」
「う・・むぅ・・・なるべく気を付けとく・・」
まりさにあっさりと考えを見透かされ言葉が詰まる。
「じゃあ運びやすいように気絶させとくのぜ」
と言ってまりさは巣の中に入り、当て身をする。
ドス「ゆ゛ん!!」ドサ
「おちょおしゃああああん!!」
「まりざああ!!しっがりじ(ドス)ゆ゛ん!!?」ドサッ
ドス「ゆ゛」ドス「ぴぎゅ」ドス・・・
まりさは当て身で殺すことなくみんな気絶させて戻ってきた。
(すげえ・・・)
「今回はこんなところでいいや。帰ろう」
「わかったのぜ、帰りは大変そうだけどがんばるのぜ」
私はまりさと袋に収めたこの一家を抱えて山を下り、家に戻った。
正直かなりしんどかった。明日は間違いなく筋肉痛だろう。
まりさは報酬を受け取るとほくほく顔でピョンピョンと跳ねて家に戻って行った。
あのまりさかなりの金額を集めているのかもしれない。
一瞬強盗などに遭うんじゃないかという考えがよぎったが、まりさのおうちは交番のとなりだ。
心配は無用だろう。多分あのまりさ・・私よりも強いだろうからね・・・
攫われたまりさとれいむ一家はいまだ夢の中にいた。
まりさは去年の夏、巣立ちを終えると野原でばったり狩りをしていた美れいむと出会う。
まりさは心の中でなんてゆっくりしたれいむなんだろうと一目ぼれをした。
それかられいむと親交を重ねついにれいむにプロポーズしようと決心したんだ。
綺麗な満月の夜、れいむとずっといっしょにゆっくりしようと約束した。あのときれいむは目からうれし涙を零していたっけ。
そして色々あったけど二人で頑張って狩りをし越冬する。
その時予備の食糧に我慢できずに手を出しちゃってれいむに怒られたっけな
何とか無事に春を迎える事が出来た。それかられいむと初めてのすっきりーを交わしたいといったられいむは顔を真っ赤にさせつつも了承してくれた。
それかられいむはにんっしんして、その額には小さな豆粒状の我が子等が実っているのを見て、
ついに・・ついにまりさにもおちびちゃんができたんだなあとうれしさで震えた。
その我が子である実ゆっくりは順調に育ち、ついに顔や種類の判別が出来るほど成長した。
「見てれいむ。この子まりさにそっくりさんだよ。こっちのこはれいむにそっくりさんだね」
れいむはまりさがおちびちゃんの成長を喜ぶ姿を見てとっても幸せそうだった。
そしてついにおちびちゃんが生まれ落ちる日がきた。その日は今でもはっきりと覚えてる。
とってもおひさまさんの機嫌がよかった日だったね。
「おちびちゃん!!れいむがおかあさんだよ!ゆっくりしていってね!」
「まりさのはじめてのおちびちゃん!!とってもかわいいね!ゆっくりしていってね!!」
おちびちゃんたちは積まれた柔らかい草の上とは言え生まれ落ちた衝撃で驚きつつも、しっかりと、ゆっくりした顔をして
「「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!」」」」
と元気よく返事をしくれた。その返事を聞いて思わずまりさ、泣いちゃったっけ。
おちびちゃんたちはとってもゆっくりしていた。おちびちゃんをみるだけで心の奥がぽっかぽっかになる。
初めてのご飯を食べさせてあげた時のおちびちゃんのしあわせーな顔は今でも鮮明に覚えてる。
おちびちゃんが寝ている時、留守番をれいむ任せ、まりさは出来るだけ美味しいものを食べさせてあげようと少し遠出したんだ。
そこはとってもおいしい木の実などがたくさん実っていてまさに楽園だったんだけど、にんげんさんが独り占めしようとして見張ってた。
色々な罠も張ってあった。まりさの知り合いが何人もそれで捕まったようだけど、どんな事をされたのかはまりさは知らないや。
ゆっくり出来ない事をされることぐらいわかるけどね。
ほんと、にんげんさんはゆっくりしていないね。なんであんなのが生きてるんだろう。どこかに消えちゃえばいいのにね。
あの追いかけてくるにんげんさん性格がとっても悪そうな顔してたなあ。
一度捕まりそうになった時、思いっきり体当たりして逃げ切ったけど、そのときまりさの顔を人間さんの持っていた刃物で切り付けられたよ。
あれは痛かったなあ。れいむもこの頬についた傷をみて心配して泣きながらペーロペーロしてくれたっけ。
それからも、まりさはなんとかそこから帽子にたくさん食べ物を詰めて家に持ち帰る。
またあのにんげんさんに追いかけられたりしたっけ。
にんげんさんはまりさよりも足が速かったけど、深い草むらに入れば追ってはこれないからなんとか逃げ切れたよ。
おちびちゃんにそこでとった食べ物食べさせてあげたらとっても喜んでたなあ。
「「「「ち、ちあわちぇえええええ!!!」」」」
「しっかり噛んで食べるのぜ。」
「すごいわまりさ。れいむ惚れ直したわ」
「ゆふふふふ。照れるのぜれいむ。でももっとほめていいよ」
おちびちゃんたちは美味しさの余りしーしーしながら食べててたな。お腹一杯になったおちびちゃんたちはまるでなすびだったんだぜ。
それからまりさが狩りに行ってる時、おちびちゃんの一人であるまりさが好奇心の余り外に飛び出して迷子になって泣いてたっけ。
れいむと一緒に必死になって探したな。無事に発見した時、怒ろうと思ったけどあの安心した顔を見たら怒る気がしなくなっちゃったよ。
夏になるとおちびちゃんたちは蜜柑程度大きくなったのでれいむといっしょに少しずつ狩りを教えてあげたよ。
初めて見る生きたむしさんやちょうちょさんをみてみんな目を輝かせていたっけ。
夏も終わりに近づく頃にはおちびちゃんたちは狩りが大分上手くなって、まりさといっしょに食べ物を集めたんだ。
食べきれないぐらいのたっくさんおいしい食べ物が溜まったよ。まりさの大好きな香りのいいおいしいきのこさんもいっぱい。
これで今年の越冬は楽勝だね。あたらしく子供つくってもおつりがでるよ。
だから・・・ね?れいむ・・
おちびちゃんたちの前でするスッキリーは恥ずかしくて・・でもとってもゆっくりできたよ。
それをみてたおちびちゃんたちは顔を赤らめてたけど、いずれみんな経験することだしね。
今日また新しい家族が増えたんだ。
いーち、にーい、さーん、・・?たっくさんの新しいおちびちゃんたち。
「まりさがおねーちゃんだよ!おちびちゃんたちゆっくりしていってね!」
「おねーちゃんゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」
みんなおちびちゃんの誕生を祝ってくれたな。大切な大切なおちびちゃん。一匹も欠けることなく育てようね。
いよいよ雪が降ってきたよ。でもおうちの中には食べ物はた―くさん。だから安心だね。
みんな食事の時以外はお歌を歌ったり追いかけっこをしたりして思い思いに過ごす。
こら、まりさの髪の毛の中にもぐっちゃだめだよおちびちゃん。
ゆふふ・・・れいむもおちびちゃんたちもみんな・・まりさのたーいせつな宝物なんだ。
かわいいなあかわいいなあ・・・
「・・・ろ」
「・・・きろ」
なん・・だろう・・・
「おい起きろうんうんども」
ゆううん・・・ゆう・・なんだかゆっくり出来ない声が聞こえるよ・・
「起きろっつってんだろうがあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
「ゆびゃああああああ!!!!?」
そこには人間さんがいて、とっても意地悪そうで、ゆっくりできなさそうな、かつて楽園を独り占めし、まりさを追い掛けてきたあの「にんげんさん」がいたよ。
家に帰った私はご愛用のゆっくり保護ケースに気を失っているゆっくり一家を入れた。
一つじゃ足りないから、親、それ以外(子、赤ゆっくり)と二つのグル―プにわける。
親はまりさとれいむの二匹。子はまりさ×2れいむ×2の四匹
赤ゆっくりは赤れいむ6匹に赤まりさ2匹といった感じだ。一家合わせて合計14匹もいやがる。
ケースに詰め込まれたゆっくり達には遊びスペースがあまりなかった。
親ゆっくりは我慢できるかもしれないが、動きたい盛りの子ゆっくり、赤ゆっくりのいるケースには遊びスペースが少ないため、
みなその場に鎮座することを余儀なくされるだろう。
もう夜だが、私は寝る前に一回「教育」しておきたいと思い、未だ気絶したままの一家を起こそうと声をかけたが一向に目覚める気配がない。
ここは少しビシっとやったほうがいいな。
だから私はあらん限りの力で「おきろ」と叫んだ。
「ゆびいいいいい!!びっくりしたよ!!大声出さないでね!!れいむおこるよ??ぷくうううううううう!!!!」
「ゆえええええええん!!きょわいよおおおお!!きょわいよおおお!!ゆっくちできにゃいよおおお!!!」
「だいじょうぶだよおちびちゃん!れいむおねえちゃんがまもってあげるからね??ゆっくりしてね??」
「にんげんさん!!れいむのおちびちゃんを脅かさないでね?心の傷になってゆっくりできなくなっちゃったらどうするの!?」
「知るかよ。そんなうんうんは幸せになる以外ならどうなってもいい」
赤ゆは私の怒鳴り声で恐慌状態に陥っている。みんなうんうんかしーしーあるいはその両方を漏らし、大粒の涙を流していた。
姉である子ゆっくりのほうも赤ゆっくりを少しでも安心させようと、泣きだしたい気持ちを抑え冷静に振舞っているようだった。
「ゆう!あのときの・・らくえんさんを独り占めしているゆっくり出来ない人間さんだ!!」
「ん・・?」
おや・・どうやら・・この親まりさ私の事を知っているらしい。
私にとってゆっくりなんてよほど変わっていない限り皆同じしか見えないから解らなかったが、今このまりさが誰だったのか思い出した。
去年から今年にかけて私の畑を何度も何度も襲撃し、収穫物を略奪していったあの「まりさ」だ。
秋になったら来ないと思ったら、私の山の収穫物を漁っていたのか・・。
ん・・・?まりさの頬に傷があるな・・この傷は・・
私はまりさの右頬についた古傷をみて確信した。この頬についた傷はかつて私がまりさを捕まえようとしてつけたものだ。
しかしあの時不意の反撃を食らい、捕えることはできずに作物を持ち逃げされてしまったが。
私は今このまりさと私がここで邂逅を果たした事は運命だと思った。
一家は早くここから出してと、家に返してと言っているが返すくらいならわざわざ攫ってはこない。
「お前たちは・・みんな殺すから。一匹も逃がさん」
饅頭一家はみなこの言葉でだまってしまった。
「じゃあまりさ。君にまた逃げられても困るから、まずは君から行こうか」
「ゆう!!」
このまりさの運動能力の高さは知っている。下手に扱うと家具を倒され破壊されるどころか窓を突き破り逃げることも可能だろう。
だから私は念には念を入れて一家全員に気絶している間にオレンジジュースに寒天を溶いた物をその体積に見合う分注入させてもらった。
寒天を注入された個体はまさに中身が羊羹状となり、粘度を増すため動きが極端に鈍くなる半面、出餡による死亡率が下がる。
寒天が体内に残っているうちは安心だが、ゆっくりは寒天をおよそ一週間ほどで体外に排出するようなので安心は出来ない。
一週間に一度は寒天を摂取させなければならない。忘れないよう気を付けなければ。
ゆっくりの動きを封じるには足焼きがもっとも確実なのだが、私は過去の虐待の経験上、捕まえてすぐに足焼きをされたゆっくりは逃げ延びることを諦め、
自暴自棄、捨て鉢になってしまう事が多いので面白くない。
ゆっくりはある程度の希望がないとすぐに精神崩壊を起こし、何も感じなくなってしまうのだ。
そんな現実逃避は、逃げは許したくない。ゆっくりには、特にこの一家には最後の最後まで苦しみぬいていってほしい。
もしそうなると私はゆっくりにまんまと逃げられた感じになり悔しい思いをする。
もっとたくさんの苦痛を、苦悶を、屈辱を与えなければ私の怒りは収まらないのだ。
ケースから出されたまりさはすぐに跳ねて自分の我が子を助けようとしたが、思うように跳ねること出来ずに混乱しているようだった。
ピョンッ ボテ ピョンッ ボテ
「おちょーしゃんはやきゅたしゅけちぇええええ!!」
「どうじで!!どうじでだがぐどべだいの!!?」
寒天を摂取させられたまりさは30センチも飛べていない。餡子が粘度を増した証拠だ。
「おいこっち向けよ。このうんうんが」
「ゆっ!まりさはうんうんなんかじゃな「うんうんだよ」(ベキィ!!)ゆぶしゅ!!」
私はまりさの頬を全力で殴った。溜飲が下がりとってもすっきりする。
このまりさはバスケットボールよりも大きいので私が殴ったくらいでは壊れないだろう。
私はこの親まりさを何度も何度も何度も、その顔が二倍に腫れあがるまで殴り続けた。
バギィ!!「ゆう!!」ズン!!「ゆばっ!」ベキョ「ゆ゛ん!!」ボグ「ゆぎぃ!!」
「ばりざああああ!!じっがりじでえええ!!!!にんげんざんもうやべであげでえええええええ!!」
「おとーさんをいじめるなあ!!ぷっくううううう!!!!」
「おちょおおしゃあああんゆっくちいい!!!!」
「きょわいよ・・きょわいよおおおお(チョロロロロロ)ゆええええええん」
普段、この一家の中でだれよりも強いであろう親まりさはなすすべもなく私に殴られ、顔の形が殴られるたびに変形する。
その様を見せつけられ家族は、特に赤ゆっくりはショックで言葉を失っていたようだ。
「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛」
「はぁっはぁっはぁっはぁっはぁっ・・つかれたー」
私は心地よい疲労を感じつつタオルで汗をぬぐっていた。結構な時間殴っていたんじゃないだろうか。
まりさは腫れあがった顔から液状餡子の含まれた涙を流し、痙攣していた。
あたりにはまりさの割れた歯が所々落ちている。
まりさを親れいむが入っているケースに戻し、代わりに親れいむを取り出した。
「ゆ・・ゆ??ゆゆ?」
親れいむは何故自分がケースの外に出されたのか解らない様子だ。
「次はお前だよ。」
私はバットを持って来て、れいむの頬に向けて全力でスイングをした。
バキュ!!「ゆ゛ん!!」
そのままれいむは壁まで飛ばされ、ベシャッと音を立て壁に張り付く。
ズル・・ズルズルズル・・・ドチャ
壁からズルズルと音を立て、床に落ちるれいむ。
どうやらバットの一撃で意識が飛んだようだ。
私はれいむを仰向けにさせたあとにオレンジジュースを掛け、目を覚まさせた。
「ゆ・・ゆーん・・あたまが・・いたいよ」
「お目覚めかいれいむ」
「ゆ・・・ゆう!!!!」
れいむは怯えた表情で私を見つめる。いっそずっと気絶させてくれればよかったのにといった顔をしているな。
「まだまだ・・私の怒りはこんなもんじゃないよ!」
れいむの顔に向けてバットを何度も振り下ろす。
ベキイ「ゆ゛っ!!」グシャ「ゆ゛ん゛!!」ドシャ「ゆ゛ゆ゛う!!」・・・・
まりさと同じように顔が二倍に膨れるまで叩き続けた。
これだけしておけば逃げる体力なんてないだろう。
私がケースにれいむを戻し部屋から出ていくと恐怖で黙っていたゆっくり達は騒ぎ始めた。
ゆっくり一家はこれからまた明日私がここに訪れるまでこれからさらにされるであろう虐待の恐怖で震えあがる事になる。
しかし、一家はまだ生きることを、逃げ延びることを諦めてはいなかった。
つづきます。
ボタンあき
過去書いた物
ふたば系ゆっくりいじめ 370 秋の恵み
ふたば系ゆっくりいじめ 688 ゆっくり攫い
次こそは真面目に書き・・ま・・・す・・・・ゆ゛っ
それでも文章が稚拙かもしれません。それでもよければご試食お願いします。
色々俺設定あります。
ここでは赤ゆっくりはまる一年かけてゆっくりと成長し、巣立ちます。
季節は12月
ゆっくりはもう越冬を始めているだろうか。
そんな季節である。
私は自分の祖父の残してくれた土地にあるマツタケなど山の幸を売ることで生計の足しにしているしがない農家だ。
しかしここのところ山菜やキノコ類の採集量は芳しく無い。
ここ数年減少の一途をたどっている。
その原因は主に・・・「ゆっくり」によるものだ
やつらがそれらを無計画に食い散らかすおかげでこちらの被害は甚大だ。
行政はなんとかしなければと思い、ゆっくり駆除用の策を講じてはいるようだがいまだ目立った成果はない。
正直、今年のうちの家計は火の車だ。もちろん、それはうちだけじゃないだろう。
あいつらはとことん私の仕事の邪魔をするのが好きらしく、せっかく育てた畑の作物を食い荒らし、おまけに山の幸までも食い荒らす。
正直、怒りを通り越して殺意すら感じる。
あいつらの「ゆーゆー」という声や、あの下膨れを見るだけで虐待した揚句残酷に殺したいと思うようになった。
だから私は雪が降り始めたこの時期に、山へ
「ゆ狩り」にでた。
「こっちの方向でいいのか?」
「ゆっ もう少しこのままなんだぜ」
今私は自分の所有する山にゆ狩りに出ているのであるが、その腕にはある一人(?)のまりさを抱えている。
まりさは黒い光沢のあるゆっくり用のダウンコートを着こみ、とっても偉そうだった。
このまりさ、知人がいうには普通のとは「ちがう」らしい。
なんでも、名人なのだという・・・「ゆっくり狩り」の。
ここ最近の野生のゆっくりは巣に張る結界の完成度があがっており、人間の目を持ってしてもわかりにくくなっている。
結界、つまりカムフラージュ技術の向上により、ゆっくり達は確実にその勢力圏を広げていた。
しかし、そんな技術の向上したゆっくりの結界も、このまりさのもつ鋭い感覚はそれをいとも簡単に暴いてしまう。
なぜ通常種であるまりさがゆ狩りの名人なのかも、どうして同族狩りなどという職を選んだのかについてもよく知らない。
またこの職業は副業だという噂もきく。
このことを聞いても答えてはくれないだろうし、そもそも私は聞く気も無いが。
実はこのまりさに仕事を依頼する人は意外と多い。
重い腰の行政に頼むよりも、よりスピーディに、確実にゆっくりによる害を軽減させることができるためだ。
ただ冬の野生種のゆっくり狩りは本来休業らしく断られたのだが、その分お金を積み、しつこく頼み込んだら「しょうがないんだぜ」と言って仕事を引き受けてもらった。
もっとも狩り場まで私が運んで行き、巣の中に入るための障害は私が取り除くという条件付きだが。
山の雪道はなるべく歩きたくないらしい。
結構重いな・・と思いつつ少し積もった雪山の中を歩いてゆく。
あと一カ月もすれば雪はさらに降り積もり、いくら特殊な靴を履いたとしてもこの山を歩くことは困難だろう。
そんなことを考えていたら着いたようだ。
「そこの木の根元にゆっくりがいるんだぜ」
「・・・わかった」
木の根元は雪に埋まっており外見からではいるかどうかわからない。
半信半疑で私はまりさを雪の上に置き、そして木に積もっている雪を手でどかし、どんどん掘り進める。
すると木の幹には穴があり、そこには枯れ葉や木の枝が隙間なく覆い尽くされていた。
これが彼らの言う「けっかい」、つまりはバリゲードというものだろうか。
(もしかして・・ほんとにいるのかな)
耳を澄ませてみる
ゆっ・・なにか来たよ・・みんな声だしちゃだめだよ・・
そうだよ!おとうさんの言う事聞いてねおちびちゃん、
ぴゃぴゃー きょわいよお・・・
だいじょうぶよおちびちゃん・・ゆっくり・・ゆっくりしていってね
静かにしていれば大丈夫なんだぜ。みんなゆっくりするんだぜ。
「すげえ・・・ほんとにいやがった・・・」
私は驚愕した。まるで目の前で超能力でも使われたの如く目を丸くしていただろう。
「ゆふん!まりさを雇って正解なんだぜ。それじゃあそのバリゲードさんをどかしてほしいんだぜ。そしたら仕事に移るんだぜ」
私がまりさの指示通りバリゲードを取り除いている間、まりさはゆっくり用ダウンコートを脱ぎ、のーびのーびと準備運動を始めるまりさ。
「どかしたよまりさ」
「ごくろうさんなんだぜ」
俺とまりさで露わになった木洞の中をのぞき見る。
中には親れいむと親まりさ、そしてその子供だと思われる赤ゆっくり5匹。
「な・・なんなの人間さんにまりさ!ここはれいむとまりさのゆっくりぷれいすだよ!かってにバリゲードさんどけないでね。それと覗かないでね!ゆっくりできないよ!」
「ゆっくりできない人間さんとまりさはさっさとここから出て行ってね!ついでに入口も元に戻してね!」
「きょわいよおおおお!!!ぴゃぴゃー!みゃみゃー!」
「ぷっきゅうううう!!はやきゅどっきゃいっちぇにぇ!れーみゅおこりゅよ?おこったりゃこわいんだよ?」
赤ゆっくりは怯えている奴も居ればそうでない奴もいる。反応はそれぞれのようだ。
まりさはそれを見てしばし無言になる。
まりさに「さあやっちゃっておくんなまし」と言おうとしたその瞬間まりさが口を開いた。
「こいつら越冬に失敗するのぜ。」
「ええ?」
突然のまりさの言葉に私は混乱した。私はうちの山に成った食材をたっぷり食べて栄養たっぷりなんじゃないの?という疑問にかられる。
「この時期に子供つくってるのぜ。それに5匹も。おまけに・・あんな蓄えの少ないこの状況で。越冬を嘗めすぎなのぜ。これじゃあ春までもたないのぜ?」
確かにまりさの指摘した通り、巣の奥にある越冬用の食糧の山は育ちざかりの赤ゆっくりをまかなうには小さいと思うが・・しかし・・。
「子供だけなら生かそうと思えば生かせるんじゃないか?」
「食料の消費ペース配分も解らない子供には無理なのぜ。すぐに親の体も食料も食べきって結局餓死するのぜ。十中八九死ぬのぜ。
でも絶対じゃないのぜ。僅かには生き残る可能性はあるのぜ。
それでも・・おにーさんがやれというのならまりさはやるのぜ。どうするのぜ?」
まりさは私の事を試しているのかもしれない。依頼者にはいざ駆除という場面になると「かわいそうだからやっぱやめにしてあげてくれない?」という人もいるとか。
しかし、その答えは考えるまでも無かった。即答だ。
「ぶち殺して☆ミ」
「わかったのぜ」
まりさは歪んだ笑みを浮かべると、帽子から刺身包丁を横に咥える。そしてその木の穴のなかにゆっくりとは思えないほど勢いよく入って行った。
木の洞に見えるのは一方的な虐殺だった。
まりさは横に加えた刺身包丁を体をねじる事で巧みに使う。
赤ゆっくり達を、愛する家族を守ろうと先頭に立ち、体を張る親まりさの両目を包丁で一閃。
シュバッ! ピチャッ
木洞の内壁にまりさの餡子が血しぶきの様に飛び散った。
(ゆ・・?目が見えなくなったよ・・・・)
次第に目を含も顔を切られた痛みが親まりさを襲う。
(いだいよ・・いだいよ・・目が見えないよ・・・いぎ・・・いぎいいい)
ここでようやく自分が失明させられたという事に気がつく。
「ゆぎゃあああああああ!!!!ばりざのべがあああああああ!!!!!」
失明し、逃げることも避ける事も反撃する事もできなくなった親まりさをまりさは包丁で容赦なく何度も深く切りつける。
シュパシュパシュパシュパシュパッ
「ゆううううううううううううううう!!!!!!!!いじゃいいいいいいいいいい!!!!やべでええええええええ!!!!!!」
巣の壁とそれを見ていた家族の顔には親まりさの返り餡が飛び散る。
「ゆぎいいいいいい!!!!ばりしゃをごろじゃないでええええええ!!!!」
命乞いをしてもまりさの攻撃は一切止む様子を見せない。
その惨劇を見ている家族はただ黙って足元に失禁している。
そしてとどめに親まりさの目に深く突き刺す。
ブジュリ・・・「ゆびょ!!!!ゆ゛ぅ゛・・ん・・・」
それでこの一家の大黒柱であるまりさは無言のまま顔面からベシャリと倒れ、動かなくなった。
倒れた親まりさのまわりには液状餡子の池がゆっくりと広がる。
「ゆ・・ゆうううううう!!!!まりさあああ!!!!しっかりしてえええええ!!!」
「おちょーしゃーん!!ゆっくちー!」
「きょわいよー!」
「きょのいけあみゃあみゅだよー♪ゆっくちー」
叫ぶ一家。しかしそんなこと全く意に介さないのか、まりさは片っ端から「駆除」してゆく。
「まりさああああ(ブスリ)ゆ゛っぐ・・・」
親れいむの目に浅くだが包丁が突き刺さる。
「ゆぎいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!?」(ピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコ)
痛さの余り親れいむはもみあげを激しくピコピコさせながらその場でのたうち回る。
「おきゃーしゃあああああああん!!」
親まりさと同様に行動不能の状態に陥った親れいむをまりさは躊躇なく幾度も幾度も包丁で切り刻む。
「(シュバ)ゆぎぃ!!(ズバッ)ゆ゛っ!!(ブシュ)ゆ゛ん゛!!(ズブシュ)ゆ゛あ゛あ゛!!(ブリュ)ゆ゛びぃ!!」
親れいむは液状の餡を口から出しつつも命乞いをしているようだ。
ただ、吐餡が激しく、命乞いはうまく言葉にはなっていない。
きっと、「せめておちびちゃんだけでも助けてください」や「見逃してください」とか言ってるんだろうな。
やがて、とどめとばかりに親れいむは脳天に包丁を深々と突き立てられる。
ズンッ!!!!「ゆ゛ん!!ゅぅ・・・にげで・・・おちびちゃ・・ん・・」ドチャ
「「「「おきゃーしゃあああああああああん!!!」」」」
「ご臨終なんだぜ。」
親を殺し終わったまりさは次はお前だと言わんばかりに、赤ゆっくりのほうを睨みつけた。
「ゆぴいいいいいいいい!!やめちぇえええ!!まりしゃをきょろしゃないじぇええ!!」
「おきゃーしゃーんきょわいよおおお!!れーみゅをたちゅけちぇええ!!」
「れーみゅだけでみょゆっくちにげりゅよ!ゆっくち!ゆっくち!」
睨まれた赤ゆたちの大半は恐怖により動きが硬直する。
「とっとと逝っちうんだぜ。うんうんども」
まりさは小さな赤ゆっくりに包丁を使うのが面倒なのか、足でプチプチ踏みつぶす。
「ゆびいいいい!!!おきゃーしゃあああんゆっくちしちぇええ(プチ)ゆ゛っ!」
「おきゃーしゃーん!!たちゅけちぇえええええ!!!(プチ)ゆびゅば」
「ゆあああ・・まりしゃだけはたしゅけちぇにぇ(プチ)・・・!!」
「よきゅもみゃみゃをー!!ひどいこちょしゅるまりしゃはゆっく(プチ)ヂ・・・」
踏みつぶされた赤ゆっくりは目や口、破けた肌から大量の餡子を勢いよく出し、干からびたようにぺちゃんこになった。
この間ざっと3分ほど。すごいな・・ゆっくりとは思えない。
「終わったのぜ」
まりさはたくさんの返り餡を浴びて木洞から出てきた。
「ごくろうさん。見ててめっちゃスッキリしたわ」
「おにーさんも奇特な趣向の持ち主なのぜ」
まりさは私の発言にニンマリと笑った。
「それだけの腕があるならなんですぐに殺さないんだ?まりさなら30秒もあれば皆殺しに出来ると思うんだが」
「致命傷を与えるには大分踏み込まないといけないのぜ。そうするとたまに反撃食らう事があるのぜ。だからある程度痛めつけない限りまりさは深く踏み込まないのぜ」
「な・・なるほど・・」
私は背中に少し冷いものが走るのを感じた
私は次の巣に行くためまりさを抱えて出発した。
その時、その巣だったところを一度だけ振り向いた。
そこには冬は寒くて外に出れないけど、それなりの家族のだんらんがあったのだろう。
赤ゆっくりの宝物だったであろう綺麗な石やセミの抜け殻などが巣の中に散乱していた。
私がこのまりさに仕事を依頼しなければこの家族は今日もゆっくりと過ごせたのだろう。
幸せ・団欒・ゆっくりがあったそこは今や、大量に飛び散った液状餡と惨殺された死体・潰れた死体からなる凄惨な殺害現場となっていた。
どんよりとした鉛色の雲の下で私はそれを見て小さく「ゆっくりして逝ってね」と呟いた。
その付近にはゆっくりの巣は結構あった。
アリスとまりさの番の巣や、ちぇんとアリスの番の巣、子持ち番はあまりいなかったがいたとしても結果は変わらない。
その場でまりさに殺させるだけだ。
それも何の良心の呵責もなくゴミのように刻み殺すまりさをみて私は妙なハイテンションになっていた。
あれだけ苦労させられたゆっくりをこんなにスマートに駆除できるなんて思わなかったからだ。
先ほども言ったように今の野生のゆっくりは巣のカモフラージュ技術は著しく上昇している。
昔と比べてうまくなったものだ。きっとカモフラージュの下手な個体は淘汰された結果なのだろう。
そして言葉をある程度解する知能の高さもそれに資するかもしれない。
だからこそか、まりさの仕事は実にスマートに見える。
私はもっと早く雇えばよかったと思っていた。
だがそのハイテンションも次の巣で終わりを告げる。
その巣は洞窟にあった。
バリゲードを開けられ警戒している家族をよそに、比較的大き目な巣の中を見渡す。
「どぼじでドアさん壊しちゃうののおおおお!!?はなぐなおじでねええ!!」
「みんな奥に行ってね。このにんげんさんとまりさはゆっくり出来ない感じがするよ!!ゆっくりしないでいそいでね!!」
「おきゃーしゃーんこわいよーおおゆえええええええん」
「おちびちゃん!おとうしゃんのいったとおり早く奥に隠れてね!!」
恐慌状態になり泣き喚く赤ゆっくりをそれよりも年長の子ゆっくりが奥に行くように促す。
みなさわがしく何かを叫んでいるが私の耳には全く入ってこない。
どうせこれから死ぬのにいちいち構ってなどやれないからだ。
しかし私はその巣にある「ある物」に目がとまる。
その巣はまりさとれいむのおうちであった。しかし注目すべきはそこではない。
その巣の中には食いかけのまつたけやマイタケ・・銀杏など私の山で取れる幸がたくさん入っていたのだ。
無論、死んだ虫や、わけのわからない雑草もその山に大量にため込まれていたのでマツタケにはその匂いが染みついていて食えたものじゃないだろう。
主にこいつらに私の山の食材を取られたんじゃないかと言っていい位、巣の奥には山盛りされたそれがあった。
そして子供もたくさん・・ハンドボールサイズの子ゆっくりが4匹に最近生まれたと思われる赤ゆっくり8匹。
親を含めると合計14匹という大所帯である。
「なに・・じゃこりゃあ・・」
「ゆゆ?これだけの量だからきっとこいつらは狩りがうまいのぜ。何処の世界にも名手というのはいるのぜ。」
いや・・まあそれは想像つくけどさ・・この量はねーよ。
食料は丼ぶり山盛りなんて量じゃないぞ・・私の身長ほどある小山ができる・・
楽に駆除して済まそうと思っていたが、こいつらはそれでは生ぬるいと思った。
山で取れる食材はわが家系の宝である。それをこんな・・こんな害獣に食いつくされて・・
「じゃあさっさと仕事すませちゃうのぜ」
まりさは包丁を咥え巣の中に突撃しようと構えるが私はそれを制した。
「まった。まりさ。こいつらは俺がじっくりと・・お持ち帰りして教育したいんだ」
「・・・・・・そうなのか・・ぜ?あまり過激にやり過ぎると周りから変な目で見られて噂がたつから気を付けるのぜ」
「う・・むぅ・・・なるべく気を付けとく・・」
まりさにあっさりと考えを見透かされ言葉が詰まる。
「じゃあ運びやすいように気絶させとくのぜ」
と言ってまりさは巣の中に入り、当て身をする。
ドス「ゆ゛ん!!」ドサ
「おちょおしゃああああん!!」
「まりざああ!!しっがりじ(ドス)ゆ゛ん!!?」ドサッ
ドス「ゆ゛」ドス「ぴぎゅ」ドス・・・
まりさは当て身で殺すことなくみんな気絶させて戻ってきた。
(すげえ・・・)
「今回はこんなところでいいや。帰ろう」
「わかったのぜ、帰りは大変そうだけどがんばるのぜ」
私はまりさと袋に収めたこの一家を抱えて山を下り、家に戻った。
正直かなりしんどかった。明日は間違いなく筋肉痛だろう。
まりさは報酬を受け取るとほくほく顔でピョンピョンと跳ねて家に戻って行った。
あのまりさかなりの金額を集めているのかもしれない。
一瞬強盗などに遭うんじゃないかという考えがよぎったが、まりさのおうちは交番のとなりだ。
心配は無用だろう。多分あのまりさ・・私よりも強いだろうからね・・・
攫われたまりさとれいむ一家はいまだ夢の中にいた。
まりさは去年の夏、巣立ちを終えると野原でばったり狩りをしていた美れいむと出会う。
まりさは心の中でなんてゆっくりしたれいむなんだろうと一目ぼれをした。
それかられいむと親交を重ねついにれいむにプロポーズしようと決心したんだ。
綺麗な満月の夜、れいむとずっといっしょにゆっくりしようと約束した。あのときれいむは目からうれし涙を零していたっけ。
そして色々あったけど二人で頑張って狩りをし越冬する。
その時予備の食糧に我慢できずに手を出しちゃってれいむに怒られたっけな
何とか無事に春を迎える事が出来た。それかられいむと初めてのすっきりーを交わしたいといったられいむは顔を真っ赤にさせつつも了承してくれた。
それかられいむはにんっしんして、その額には小さな豆粒状の我が子等が実っているのを見て、
ついに・・ついにまりさにもおちびちゃんができたんだなあとうれしさで震えた。
その我が子である実ゆっくりは順調に育ち、ついに顔や種類の判別が出来るほど成長した。
「見てれいむ。この子まりさにそっくりさんだよ。こっちのこはれいむにそっくりさんだね」
れいむはまりさがおちびちゃんの成長を喜ぶ姿を見てとっても幸せそうだった。
そしてついにおちびちゃんが生まれ落ちる日がきた。その日は今でもはっきりと覚えてる。
とってもおひさまさんの機嫌がよかった日だったね。
「おちびちゃん!!れいむがおかあさんだよ!ゆっくりしていってね!」
「まりさのはじめてのおちびちゃん!!とってもかわいいね!ゆっくりしていってね!!」
おちびちゃんたちは積まれた柔らかい草の上とは言え生まれ落ちた衝撃で驚きつつも、しっかりと、ゆっくりした顔をして
「「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!」」」」
と元気よく返事をしくれた。その返事を聞いて思わずまりさ、泣いちゃったっけ。
おちびちゃんたちはとってもゆっくりしていた。おちびちゃんをみるだけで心の奥がぽっかぽっかになる。
初めてのご飯を食べさせてあげた時のおちびちゃんのしあわせーな顔は今でも鮮明に覚えてる。
おちびちゃんが寝ている時、留守番をれいむ任せ、まりさは出来るだけ美味しいものを食べさせてあげようと少し遠出したんだ。
そこはとってもおいしい木の実などがたくさん実っていてまさに楽園だったんだけど、にんげんさんが独り占めしようとして見張ってた。
色々な罠も張ってあった。まりさの知り合いが何人もそれで捕まったようだけど、どんな事をされたのかはまりさは知らないや。
ゆっくり出来ない事をされることぐらいわかるけどね。
ほんと、にんげんさんはゆっくりしていないね。なんであんなのが生きてるんだろう。どこかに消えちゃえばいいのにね。
あの追いかけてくるにんげんさん性格がとっても悪そうな顔してたなあ。
一度捕まりそうになった時、思いっきり体当たりして逃げ切ったけど、そのときまりさの顔を人間さんの持っていた刃物で切り付けられたよ。
あれは痛かったなあ。れいむもこの頬についた傷をみて心配して泣きながらペーロペーロしてくれたっけ。
それからも、まりさはなんとかそこから帽子にたくさん食べ物を詰めて家に持ち帰る。
またあのにんげんさんに追いかけられたりしたっけ。
にんげんさんはまりさよりも足が速かったけど、深い草むらに入れば追ってはこれないからなんとか逃げ切れたよ。
おちびちゃんにそこでとった食べ物食べさせてあげたらとっても喜んでたなあ。
「「「「ち、ちあわちぇえええええ!!!」」」」
「しっかり噛んで食べるのぜ。」
「すごいわまりさ。れいむ惚れ直したわ」
「ゆふふふふ。照れるのぜれいむ。でももっとほめていいよ」
おちびちゃんたちは美味しさの余りしーしーしながら食べててたな。お腹一杯になったおちびちゃんたちはまるでなすびだったんだぜ。
それからまりさが狩りに行ってる時、おちびちゃんの一人であるまりさが好奇心の余り外に飛び出して迷子になって泣いてたっけ。
れいむと一緒に必死になって探したな。無事に発見した時、怒ろうと思ったけどあの安心した顔を見たら怒る気がしなくなっちゃったよ。
夏になるとおちびちゃんたちは蜜柑程度大きくなったのでれいむといっしょに少しずつ狩りを教えてあげたよ。
初めて見る生きたむしさんやちょうちょさんをみてみんな目を輝かせていたっけ。
夏も終わりに近づく頃にはおちびちゃんたちは狩りが大分上手くなって、まりさといっしょに食べ物を集めたんだ。
食べきれないぐらいのたっくさんおいしい食べ物が溜まったよ。まりさの大好きな香りのいいおいしいきのこさんもいっぱい。
これで今年の越冬は楽勝だね。あたらしく子供つくってもおつりがでるよ。
だから・・・ね?れいむ・・
おちびちゃんたちの前でするスッキリーは恥ずかしくて・・でもとってもゆっくりできたよ。
それをみてたおちびちゃんたちは顔を赤らめてたけど、いずれみんな経験することだしね。
今日また新しい家族が増えたんだ。
いーち、にーい、さーん、・・?たっくさんの新しいおちびちゃんたち。
「まりさがおねーちゃんだよ!おちびちゃんたちゆっくりしていってね!」
「おねーちゃんゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」
みんなおちびちゃんの誕生を祝ってくれたな。大切な大切なおちびちゃん。一匹も欠けることなく育てようね。
いよいよ雪が降ってきたよ。でもおうちの中には食べ物はた―くさん。だから安心だね。
みんな食事の時以外はお歌を歌ったり追いかけっこをしたりして思い思いに過ごす。
こら、まりさの髪の毛の中にもぐっちゃだめだよおちびちゃん。
ゆふふ・・・れいむもおちびちゃんたちもみんな・・まりさのたーいせつな宝物なんだ。
かわいいなあかわいいなあ・・・
「・・・ろ」
「・・・きろ」
なん・・だろう・・・
「おい起きろうんうんども」
ゆううん・・・ゆう・・なんだかゆっくり出来ない声が聞こえるよ・・
「起きろっつってんだろうがあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
「ゆびゃああああああ!!!!?」
そこには人間さんがいて、とっても意地悪そうで、ゆっくりできなさそうな、かつて楽園を独り占めし、まりさを追い掛けてきたあの「にんげんさん」がいたよ。
家に帰った私はご愛用のゆっくり保護ケースに気を失っているゆっくり一家を入れた。
一つじゃ足りないから、親、それ以外(子、赤ゆっくり)と二つのグル―プにわける。
親はまりさとれいむの二匹。子はまりさ×2れいむ×2の四匹
赤ゆっくりは赤れいむ6匹に赤まりさ2匹といった感じだ。一家合わせて合計14匹もいやがる。
ケースに詰め込まれたゆっくり達には遊びスペースがあまりなかった。
親ゆっくりは我慢できるかもしれないが、動きたい盛りの子ゆっくり、赤ゆっくりのいるケースには遊びスペースが少ないため、
みなその場に鎮座することを余儀なくされるだろう。
もう夜だが、私は寝る前に一回「教育」しておきたいと思い、未だ気絶したままの一家を起こそうと声をかけたが一向に目覚める気配がない。
ここは少しビシっとやったほうがいいな。
だから私はあらん限りの力で「おきろ」と叫んだ。
「ゆびいいいいい!!びっくりしたよ!!大声出さないでね!!れいむおこるよ??ぷくうううううううう!!!!」
「ゆえええええええん!!きょわいよおおおお!!きょわいよおおお!!ゆっくちできにゃいよおおお!!!」
「だいじょうぶだよおちびちゃん!れいむおねえちゃんがまもってあげるからね??ゆっくりしてね??」
「にんげんさん!!れいむのおちびちゃんを脅かさないでね?心の傷になってゆっくりできなくなっちゃったらどうするの!?」
「知るかよ。そんなうんうんは幸せになる以外ならどうなってもいい」
赤ゆは私の怒鳴り声で恐慌状態に陥っている。みんなうんうんかしーしーあるいはその両方を漏らし、大粒の涙を流していた。
姉である子ゆっくりのほうも赤ゆっくりを少しでも安心させようと、泣きだしたい気持ちを抑え冷静に振舞っているようだった。
「ゆう!あのときの・・らくえんさんを独り占めしているゆっくり出来ない人間さんだ!!」
「ん・・?」
おや・・どうやら・・この親まりさ私の事を知っているらしい。
私にとってゆっくりなんてよほど変わっていない限り皆同じしか見えないから解らなかったが、今このまりさが誰だったのか思い出した。
去年から今年にかけて私の畑を何度も何度も襲撃し、収穫物を略奪していったあの「まりさ」だ。
秋になったら来ないと思ったら、私の山の収穫物を漁っていたのか・・。
ん・・・?まりさの頬に傷があるな・・この傷は・・
私はまりさの右頬についた古傷をみて確信した。この頬についた傷はかつて私がまりさを捕まえようとしてつけたものだ。
しかしあの時不意の反撃を食らい、捕えることはできずに作物を持ち逃げされてしまったが。
私は今このまりさと私がここで邂逅を果たした事は運命だと思った。
一家は早くここから出してと、家に返してと言っているが返すくらいならわざわざ攫ってはこない。
「お前たちは・・みんな殺すから。一匹も逃がさん」
饅頭一家はみなこの言葉でだまってしまった。
「じゃあまりさ。君にまた逃げられても困るから、まずは君から行こうか」
「ゆう!!」
このまりさの運動能力の高さは知っている。下手に扱うと家具を倒され破壊されるどころか窓を突き破り逃げることも可能だろう。
だから私は念には念を入れて一家全員に気絶している間にオレンジジュースに寒天を溶いた物をその体積に見合う分注入させてもらった。
寒天を注入された個体はまさに中身が羊羹状となり、粘度を増すため動きが極端に鈍くなる半面、出餡による死亡率が下がる。
寒天が体内に残っているうちは安心だが、ゆっくりは寒天をおよそ一週間ほどで体外に排出するようなので安心は出来ない。
一週間に一度は寒天を摂取させなければならない。忘れないよう気を付けなければ。
ゆっくりの動きを封じるには足焼きがもっとも確実なのだが、私は過去の虐待の経験上、捕まえてすぐに足焼きをされたゆっくりは逃げ延びることを諦め、
自暴自棄、捨て鉢になってしまう事が多いので面白くない。
ゆっくりはある程度の希望がないとすぐに精神崩壊を起こし、何も感じなくなってしまうのだ。
そんな現実逃避は、逃げは許したくない。ゆっくりには、特にこの一家には最後の最後まで苦しみぬいていってほしい。
もしそうなると私はゆっくりにまんまと逃げられた感じになり悔しい思いをする。
もっとたくさんの苦痛を、苦悶を、屈辱を与えなければ私の怒りは収まらないのだ。
ケースから出されたまりさはすぐに跳ねて自分の我が子を助けようとしたが、思うように跳ねること出来ずに混乱しているようだった。
ピョンッ ボテ ピョンッ ボテ
「おちょーしゃんはやきゅたしゅけちぇええええ!!」
「どうじで!!どうじでだがぐどべだいの!!?」
寒天を摂取させられたまりさは30センチも飛べていない。餡子が粘度を増した証拠だ。
「おいこっち向けよ。このうんうんが」
「ゆっ!まりさはうんうんなんかじゃな「うんうんだよ」(ベキィ!!)ゆぶしゅ!!」
私はまりさの頬を全力で殴った。溜飲が下がりとってもすっきりする。
このまりさはバスケットボールよりも大きいので私が殴ったくらいでは壊れないだろう。
私はこの親まりさを何度も何度も何度も、その顔が二倍に腫れあがるまで殴り続けた。
バギィ!!「ゆう!!」ズン!!「ゆばっ!」ベキョ「ゆ゛ん!!」ボグ「ゆぎぃ!!」
「ばりざああああ!!じっがりじでえええ!!!!にんげんざんもうやべであげでえええええええ!!」
「おとーさんをいじめるなあ!!ぷっくううううう!!!!」
「おちょおおしゃあああんゆっくちいい!!!!」
「きょわいよ・・きょわいよおおおお(チョロロロロロ)ゆええええええん」
普段、この一家の中でだれよりも強いであろう親まりさはなすすべもなく私に殴られ、顔の形が殴られるたびに変形する。
その様を見せつけられ家族は、特に赤ゆっくりはショックで言葉を失っていたようだ。
「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛」
「はぁっはぁっはぁっはぁっはぁっ・・つかれたー」
私は心地よい疲労を感じつつタオルで汗をぬぐっていた。結構な時間殴っていたんじゃないだろうか。
まりさは腫れあがった顔から液状餡子の含まれた涙を流し、痙攣していた。
あたりにはまりさの割れた歯が所々落ちている。
まりさを親れいむが入っているケースに戻し、代わりに親れいむを取り出した。
「ゆ・・ゆ??ゆゆ?」
親れいむは何故自分がケースの外に出されたのか解らない様子だ。
「次はお前だよ。」
私はバットを持って来て、れいむの頬に向けて全力でスイングをした。
バキュ!!「ゆ゛ん!!」
そのままれいむは壁まで飛ばされ、ベシャッと音を立て壁に張り付く。
ズル・・ズルズルズル・・・ドチャ
壁からズルズルと音を立て、床に落ちるれいむ。
どうやらバットの一撃で意識が飛んだようだ。
私はれいむを仰向けにさせたあとにオレンジジュースを掛け、目を覚まさせた。
「ゆ・・ゆーん・・あたまが・・いたいよ」
「お目覚めかいれいむ」
「ゆ・・・ゆう!!!!」
れいむは怯えた表情で私を見つめる。いっそずっと気絶させてくれればよかったのにといった顔をしているな。
「まだまだ・・私の怒りはこんなもんじゃないよ!」
れいむの顔に向けてバットを何度も振り下ろす。
ベキイ「ゆ゛っ!!」グシャ「ゆ゛ん゛!!」ドシャ「ゆ゛ゆ゛う!!」・・・・
まりさと同じように顔が二倍に膨れるまで叩き続けた。
これだけしておけば逃げる体力なんてないだろう。
私がケースにれいむを戻し部屋から出ていくと恐怖で黙っていたゆっくり達は騒ぎ始めた。
ゆっくり一家はこれからまた明日私がここに訪れるまでこれからさらにされるであろう虐待の恐怖で震えあがる事になる。
しかし、一家はまだ生きることを、逃げ延びることを諦めてはいなかった。
つづきます。